JP6940141B2 - 掛け布団 - Google Patents

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Description

本発明は、寝返りなどの際に生じる掛け布団の捲れ上がりを抑えることができる掛け布団に関する。
一般的に、夏には涼しい夏用掛け布団が用いられ、冬には暖かい冬用の掛け布団が用いられている。この夏用の掛け布団は、羽毛、麻、真綿、綿、ウール、合繊などの充填物の充填量が少なく、全体として薄いものに形成されている。また、冬用の掛け布団は、羽毛、真綿、綿、ウール、合繊などの充填物の充填量が多く、全体として厚いものに形成されている。
このような夏専用、冬専用のものとすることに代えて、例えば、第1〜第3布団から構成されたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。この掛け布団においては、第1及び第2布団では充填物としてウールが充填され、第3掛け布団では充填物として羽毛が充填され、例えば夏季では、第1布団が掛け布団として用いられ、例えば春季、秋季では、嵌合係合体を用いて重ね合わされた第1及び第2布団が一つの掛け布団として用いられ、更に、冬季では、嵌合係合体を用いて重ね合わされた第1〜第3布団が一つの掛け布団として用いられ、このように使用することにより、夏季は涼しく、冬は温かく就寝することができる。
実用新案登録第3036242号公報
しかしながら、重ね合わせて使用するこの掛け布団においては、第1〜第3布団が同じ大きさに形成されており、それ故に、第1及び第2布団を重ね合わせて使用するときには、掛け布団としての重さは少し重くなり、また第1〜第3布団を重ね合わせて使用するときには、掛け布団としての重さは更に少し重くなるが、このような重さの変化だけでは、寝返りなどの際に生じる掛け布団の捲れ上がりによる外部との隙間の発生を充分に抑えることができず、大きく寝返りした場合などにおいては、掛け布団が大きく捲れ上がって隙間から外気(即ち、室内の空気)が掛け布団内に侵入し、冬季などにおいては寒さで目が覚めるということがある。
このような問題を解消するためには、第1〜第3布団の大きさ(特に、幅方向のサイズ)を大きくすることも考えられるが、第1〜第3布団の大きさを大きくするということは製造コストが高くなるとともに、夏季において第1布団のみを使用したとしても暑苦しくなる。
このような寝返りなどによる掛け布団の捲れ上がりは、重ね合わせて使用する掛け布団のみならず、1枚で使用する掛け布団においても同様の問題が生じる。
本発明の目的は、重ね合わせて使用する掛け布団において、夏季は涼しく使用し、冬季は温かく使用し、冬季の使用時における捲れ上がりによる外部との隙間の発生を効果的に抑えることができる掛け布団を提供することである。
また、本発明の他の目的は、一枚で使用する掛け布団において、使用時における捲れ上がりによる外部との隙間の発生を効果的に抑えることができる掛け布団を提供することである。
本発明の請求項1に記載の掛け布団は、充填物の充填量が少なくて薄い第1布団と、前記充填物の充填量が多くて厚い第2布団とを備え、前記第1布団の上側に前記第2布団を重ねて係合手段により装着して使用する掛け布団において、
前記第2布団の幅方向の大きさは、前記第1布団の幅方向の大きさよりも大きく、前記第1布団の上側に前記第2布団を重ね合わせた状態において、前記第2布団の両側部が前記第1布団の両側部から両側に延びており、
前記第1布団は、矩形状の第1布団本体部を備え、
前記第1布団本体部には、表生地と裏生地とを縫い付けて充填室をつくるタタキキルト縫製が施されており、
前記第1布団の表側に重ねられる前記第2布団は、矩形状の第2布団本体部と、前記第2布団本体部の幅方向の片側に延びる片側延長部と、この幅方向の他側に延びる他側延長部とを備え、
前記第2布団本体部には、表生地と裏生地との間に仕切り布を介在させて充填室をつくる立体キルト縫製が施されており、
前記第1布団における前記第1布団本体部の両側端部にダブルステッチが施されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の掛け布団では、前記第2布団の前記片側延長部及び前記他側延長部は、前記充填物が充填された幅の狭い複数の幅狭側部から構成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の掛け布団では、前記第2布団は、更に、前記第2布団本体部から下側に延びる下側延長部を有していることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の掛け布団によれば、充填物の充填量が少なくて薄い第1布団と、充填物の充填量が多くて厚い第2布団とを備え、この第1布団の上側に第2布団を重ねて係合手段により装着して使用する。例えば、夏季などにおいては、第1布団を単独で使用し、充填物が少なくて薄いこの第1布団を使用することにより涼しく就寝することができる(この夏季においては、第1布団の捲れ上がりにより外部との隙間が生じても気温が高いので問題となることはない)。また、冬季などにおいては、第1布団の上側に第2布団を重ねて使用し、このように重ねて使用することにより、掛け布団の厚さが厚くなり、暖かくして就寝することができる。また、このように使用するので、夏季の収納においては第2布団のみを収納すればよく、収納スペースを小さくすることができ、また冬季においては収納するものがなく、収納スペースを必要としなくなる。
特に、第2布団の幅方向の大きさは、第1布団の幅方向の大きさよりも大きいので、第1布団の上側に第2布団を重ね合わせた状態においては、第2布団の両側部が第1布団の両側部から両側に延びて覆うようになり、従って、寝返りをしたとしても掛け布団(特に、第2布団)の捲れ上がりが抑えられ、これにより、外部との隙間の発生を抑えて暖かく就寝することができる。
また、本発明の請求項2に記載の掛け布団では、第2布団は、第2布団本体部と、この第2布団本体部から延びる片側延長部及び他側延長部とを有しているので、第2布団本体部にて寝返りなどをしてこの部分が内側から押し上げられたとしても片側延長部及び他側延長部により外部との隙間が発生し難く、暖かい状態を保つことができる。
また、本発明の請求項3に記載の掛け布団によれば、第2布団の片側延長部及び他側延長部は複数の幅狭側部を有しているので、かかる片側延長部及び他側延長部の捲れ上がりを抑え、外部との隙間の発生を効果的に抑えることができる。
また、本発明の請求項4に記載の掛け布団によれば、第2布団は、更に、第2布団本体部から下側に延びる下側延長部を有しているので、第2布団の下側延長部における捲れ上がりが抑えられ、これにより、第2布団本体部の下側においても外部との隙間の発生を抑えることができる。
また、本発明の請求項5に記載の掛け布団によれば、第2布団の第2布団本体部は、立体キルトにより縫製された複数の立体キルト充填室に仕切られているので、この立体キルト充填室に充填物を多く充填することができ、この第2布団本体部における保温効果を高めることができる。また、第1布団の第1布団本体部は、タタキキルトにより縫製された複数のタタキキルト充填室に仕切られているので、このタタキキルト充填室に充填する充填物を少なくし、夏用の薄い布団とすることができる。更に、第2布団の片側延長部及び他側延長部は、タタキキルトにより縫製されたタタキキルト充填室に仕切られているので、第2布団の第2布団本体部は充填物も多く保温効果も高いが、その両側の片側延長部及び他側延長部における充填物の使用量を少なくして外部との隙間の発生を抑えることができる。
また、本発明の請求項6に記載の掛け布団によれば、布団本体部には立体キルトにより縫製された立体キルト充填室が設けられているので、この立体キルト充填室に充填物を多く充填することができ、この第2布団本体部における保温効果を高めることができる。また、布団本体部から両側に延びる片側延長部及び他側延長部には、タタキキルトにより縫製された複数のタタキキルト充填室が設けられているので、充填物の使用量を少なくして外部との隙間の発生を抑えることができる。更に、片側延長部及び他側延長部の複数のタタキキルト充填室の幅は、布団本体部の複数の立体キルト充填室の幅よりも狭くなっているので、布団本体部にて寝返りなどをしてこの部分が内側から押し上げられたとしても片側延長部及び他側延長部が垂れ下がるようになるために上方に捲れ上がることが少なく、これにより、外部との隙間の発生を抑えることができる。
更に、本発明の請求項7に記載の掛け布団によれば、片側延長部及び他側延長部の複数のタタキキルト充填室は、布団本体部に隣接して配設された第1タタキキルト充填室の幅が、この第1タタキキルト充填室の外側に配設された第2タタキキルト充填室の幅よりも小さいので、第2タタキキルト充填室に充填される充填物の量の方が第1タタキキルト充填室に充填される充填物の量よりも多くなり、これにより、片側延長部及び他側延長部の捲れ上がりをより効果的に抑えることができる。
本発明に従う掛け布団の第1の実施形態を簡略的に示す斜視図。 図1の掛け布団における第1布団を簡略的に示す斜視図。 図1の掛け布団における第2布団を簡略的に示す斜視図。 図1の掛け布団の第1の使用状態を示す簡略断面図。 図1の掛け布団の第2の使用状態を示す簡略断面図。 掛け布団における第2布団の変形形態を示す斜視図。 本発明に従う掛け布団の第2の実施形態を簡略的に示す平面図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う掛け布団の各種実施形態について説明する。まず、図1〜図5を参照して、第1の実施形態の掛け布団について説明する。図1〜図3において、図示の掛け布団2は、充填物の充填量が少ない第1布団4と、充填物の充填量が多い第2布団6とを備え、第1布団4の充填物として例えば羽毛、麻、真綿、綿、ウール、合繊などを用いることができ、第2布団6の充填物として例えば羽毛、真綿、綿、ウール、合繊などを用いることができる。第1布団4は、後述する充填空間に充填される充填物の充填量が少なく、全体として薄く、夏用の布団として用いられる。また、第2布団6は、後述する充填空間に充填される充填物の充填量が多く、全体として第1布団の厚さよりも厚い。
図1及び図2を参照して第1布団4について説明すると、図示の第1布団4は、縦方向(就寝者Pが寝る方向であって、図1及び図2において右上から左下の方向、図4及び図5において紙面に対して垂直な方向)に幾分細長い矩形状の第1布団本体部8を備え、この第1布団本体部8にタタキキルト縫製が施され、かかるタタキキルト縫製により複数(この例では、縦列に6つ、横列に5つの合計30個)のタタキキルト充填室10(図4及び図5参照)が設けられ、これらタタキキルト充填室10に充填物12が所要の通りに充填されている。タタキキルト縫製とは、表生地と裏生地とをそのまま縫い付けて充填室をつくる縫製方法であり、このタタキキルト縫製により形成されるタタキキルト充填室10の充填空間は小さく(特に、厚みが小さい)、これらの充填空間に充填される充填物12は少なく、第1布団本体部8全体が薄くなり、このような第1布団4は、夏用の布団として用いられる。
次いで、図1及び図3を参照して第2布団6について説明すると、図示の第2布団6は、縦方向(図1及び図3において右上から左下の方向、図4及び図5において紙面に対して垂直な方向)に幾分細長い矩形状の第2布団本体部14と、この第2布団本体部14の幅方向(図1及び図3において左上から右下の方向、図4及び図5において左右方向)の片側(図1及び図3において左上側、図4及び図5において右側)に延びる片側延長部16と、この幅方向の他側(図1及び図3において右下側、図4及び図5において左側)に延びる他側延長部18とを備えている。
この形態では、第2布団本体部14は第1布団4(即ち、第1布団本体部8)の大きさ(縦横のサイズ)と実質上同じであり、後述するように第1布団4の上側に第2布団6を重ねて使用するときには、図4及び図5から理解される如く、第2布団6の第2布団本体部14は、第1布団4の第1布団本体部8全体に重ね合わされてその表面側を覆い、第2布団6の片側延長部16は、第1布団4の片側部を越えて更に片側外方に延びるようになり、その他側延長部18は、この第1布団4の他側部を超えて更に他側外方に延びるようになる。
この第2布団6においては、第2布団本体部14に立体キルト縫製が施され、かかる立体キルト縫製により複数(この例では、縦列に5つ、横列に4つの合計20個)の立体キルト充填室20(図4及び図5参照)が設けられ、これら立体キルト充填室20に充填物22が所要の通りに充填されている。立体キルト縫製とは、表生地と裏生地との間に仕切り布(所謂、マチとなる部分)を介在させて縫い付けて充填室をつくる縫製方法であり、この立体キルト縫製により形成される立体キルト充填室22の充填空間は大きく(特に、厚みが大きい)、これらの充填空間に充填される充填物22は多く、第2布団本体部14全体が第1布団4(第1布団本体部8)より厚くなる。
また、第2布団6の片側延長部16及び他側延長部18には、第1布団4と同様のタタキキルト縫製が施され、かかるタタキキルト縫製により複数(この例では、縦列に5つ、横列に2つの合計10個)のタタキキルト充填室24,26(図4及び図5参照)が設けられ、これらタタキキルト充填室24,26に充填物28が所要の通りに充填されて幅狭側部29が構成される。かかるタタキキルト充填室24,26(幅狭側部29)の幅は、立体キルト充填室20の幅よりも狭く、またこのタタキキルト充填室24,26に充填される充填物28の充填量は、第2布団本体部14の立体キルト充填室20に充填される充填物22の充填量よりも少なく、従って、第2布団6の片側延長部16及び他側延長部18は、その第2布団本体部14よりも薄くなっている。
尚、この形態では、片側延長部16及び他側延長部18に横方向に2列のタタキキルト充填室24,26を設けているが、かかる片側延長部16及び他側延長部18に1列又は3列以上のタタキキルト充填室24,26を設けるようにしてもよい。また、第1布団4におけるタタキキルト充填室10(第1布団本体部8の充填空間)の大きさ、形状及び個数、また第2布団6における立体キルト充填室20(第2布団本体部14の充填空間)及びタタキキルト充填室24,26(片側延長部16及び他側延長部18の充填空間)の大きさ、形状及び個数などは、掛け布団の大きさ、その保温効果などを考慮して適宜設定することができる。
第1布団4と第2布団6とは、複数の係合手段30を用いて着脱自在に装着される。係合手段30は、詳細に図示していないが、例えば、相互に係脱自在であるそれ自体周知のもの、例えば凹状ホック32及び凸状ホック34から構成される。この形態では、各係合手段30の凹状ホック32が第1布団4側に配設され、この例では各凹状ホック32が、第1布団本体部8の表面側(就寝者Pと接する側とは反対の面側)の外周部に縫い付けられている。また、各係合手段30の凸状ホック34は第2布団6側に配設され、この実施形態では各凸状ホック34が、第2布団6の第2布団本体部14の裏面側(就寝者Pと接する面側)の外周部に縫い付けられている。尚、これとは反対に、第1布団4側に凸状ホック34を取り付け、第2布団6側に凹状ホック32を取り付けるようにしてもよい。
この掛け布団2においては、第1布団4の表面側に第2布団6を重ね、複数の係合手段30の凹状ホック32と凸状ホック34とを係合することにより、第1布団本体4と第2布団本体6とが着脱自在に取り付けられる。この状態の掛け布団2においては、その幅方向の中央部において第1布団4(その第1布団本体部8)と第2布団6(その第2布団本体部14)とが重なり合って厚くなり、充分な保温効果を得ることができ、このような状態の掛け布団2は、冬用の掛け布団として好都合に用いることができる。
尚、この実施形態では、第1布団4における第1布団本体部8の両側端部にはダブルステッチが施され、このダブルステッチ部36に係合手段30の凹状ホック32が取り付けられている。また、第2布団6における第2布団本体部14の片側の側端部と片側延長部16との接続部と、この第2布団本体部14の他側の側端部と他側延長部18との接続部にも、上述と同様のダブルステッチが施され、これらのダブルステッチ部38に係合手段30の凸状ホック34が取り付けられている。このようなダブルステッチ部36,38に凹状ホック32及び凸状ホック34を取り付けることにより、それらの取付強度を高めることができる。
このような掛け布団2は、第1布団4と第2布団6とを取り付けたり、取り外したりして使用することができ、例えば、夏季においては気温が高いので、取り外しした第1布団4を夏用の掛け布団として使用し(このとき、第2布団6のみを収納するようになる)、また春季、秋季においては気温が穏やかであるので、取り外した第2布団6を春季、秋季用の掛け布団として使用し(このとき、第1布団4のみを収納するようになる)、更に冬季においては気温が低いので、複数の係合手段30を係合させて重ね合わせた第1及び第2布団4,6を冬用の掛け布団として使用することができる(このとき、収納するものがなくなる)。
第1及び第2布団4,6を重ね合わせて冬用の掛け布団として使用する場合、例えば、図4に示すような使用状態となる。ベッドに適用した使用例を示す図4において、このベッド40は、ベッド枠体42を備え、このベッド枠体42が複数(例えば、4本)の脚部44を介して床面46(例えば、フローリング表面)に設置される。ベッド枠体42の上面には床板48が設けられ、この床板48の上側にマットレス50を介して敷き布団52が載置され、就寝者Pは、この敷き布団52の表面側に寝るようになる。
この掛け布団2は、敷き布団52の上側に横になった就寝者Pを覆うように掛けられ、掛けた状態においては、図4に示すように、例えば、第1布団4(第1布団本体部8)及び第2布団6の第2布団本体部14が、就寝者Pを含むベッド40の表面側を覆い、第2布団6の片側延長部16がベッド40の片側に垂れ下がった状態となり、その他側延長部18がベッド40の他側に垂れ下がった状態となる。従って、就寝者Pは、第1布団4及び第2布団6(第2布団本体部14)により覆われ、その保温効果は高く、暖かく保たれた状態で寝ることができる。
また、このような就寝状態において、就寝者Pが例えば図4において左側(又は右側)に寝返りしたときには、第1布団4(第1布団本体部8)及び第2布団6の第2布団本体部14が上方に押し上げられるが、第2布団6の片側延長部16(又は他側延長部18)がベッド40の片側(又は他側)に垂れ下がった状態となっているために、この片側延長部16(又は他側延長部18)が大きく持ち上げられることはほとんどなく、仮に大きく持ち上げられたとしてもベッド40の表面(敷き布団52)に滑るように移動するのみであって、この片側延長部16(又は他側延長部18)において外部との隙間がほとんど生じることがなく、暖かい状態を保って就寝を続けることができる。また、この片側延長部16及び他側延長部18が複数の幅狭側部29から構成されているので、寝返りの際に片側延長部16及び他側延長部18において外部との隙間が生じるのを効果的に抑えることができる。
この掛け布団2を使用する場合、例えば、図5に示すように使用することもできる。図5において、この使用例では、ベッド40で就寝するのではなく、床面46(例えば、畳表面)に敷き布団52を敷き、この敷き布団52に就寝者Pが寝るようになる。このような使用状態では、第2布団6の片側延長部16及び他側延長部18が敷き布団52に載置され、例えば、就寝者Pと掛け布団2(第1布団4)との間の隙間をなくすように内側の第1布団4を就寝者Pの体に近づけるようにして使用される。
このような使用状態において、就寝者Pが寝返りしたときには、上述したと同様に、第1布団4(第1布団本体部8)及び第2布団6の第2布団本体部14が上方に押し上げられるが、第2布団6の片側延長部16及び他側延長部18が敷き布団52の上に弛んだような状態でもって位置しているので、この片側延長部16又は他側延長部18が大きく持ち上げられても外部との隙間がほとんど発生することがなく、従って、このような使用状態においても暖かい状態を保って就寝を続けることができる。
次に、図6を参照して、第2布団の変形形態について説明する。図6において、この第2布団6Aにおいては、第2布団本体部14、片側延長部16及び他側延長部18に加えて下側延長部62が設けられ、これら第2布団本体部14、片側延長部16及び他側延長部18については、上述したと同様の構成である。
この下側延長部62は、第2布団本体部14から上下方向下方(縦方向下方)に延び、下方向に複数列(この例では、2列)に幅狭端部64が設けられており、この下側延長部62(幅狭端部64)の長さは、片側延長部16の側端から他側延長部18の側端まで延びている。この下側延長部62には、第2布団6Aの片側延長部16及び他側延長部18と同様のタタキキルト縫製が施され、このタタキキルト縫製により複数(この例では、縦列に2つ、横列に6つの合計12個)のタタキキルト充填室(図示せず)が設けられ、これらタタキキルト充填室に充填物(図示せず)が所要の通りに充填されて幅狭端部64が構成される。
かかるタタキキルト充填室(幅狭端部64)の幅は、例えば、片側延長部16及び他側延長部18のタタキキルト充填室(図示せず)と同じ大きさでよく、このタタキキルト充填室(幅狭端部64)に充填される充填物の充填量は、第2布団本体部14の立体キルト充填室に充填される充填物の充填量よりも少なく、従って、第2布団6Aの下側延長部62は、その片側延長部16及び他側延長部18と同様に、第2布団本体部14よりも薄くなっている。
また、第2布団6Aにおける第2布団本体部14、片側延長部16及び他側延長部18の下端部と下側延長部62との接続部には、上述と同様のダブルステッチが施され、このダブルステッチ部66に係合手段30の例えば凸状ホックが取り付けられる。
この変形形態では、下側延長部62に下方向に2列のタタキキルト充填室を設けているが、かかる下側延長部62に1列又は3列以上のタタキキルト充填室を設けるようにしてもよい。尚、第2布団6Aにおける下側延長部62のタタキキルト充填室の大きさ、形状及び個数などは、掛け布団の大きさ、その保温効果などを考慮して適宜設定することができる。
この変形形態の第2布団6Aを例えば図4に示すように用いた場合、その片側延長部16がベッド40の片側に垂れ下がった状態となり、その他側延長部18がベッド40の他側に垂れ下がった状態となり、またその下側延長部62がベッド40の下端側に垂れ下がった状態となる。従って、就寝者Pが横方向に寝返りしたときなどにおいては、主として片側延長部16及び他側延長部18により幅方向における外部との隙間の発生を抑えることができ、また就寝者Pが足を動かしたときなどにおいては、主として下側延長部62により縦方向における外部との隙間の発生を抑えることができる。
上述の実施形態では、係合手段30として凹状ホック32及び凸状ホック34の組合せを用いているが、このようなものに限定されず、その他周知の形態の係合手段、例えば雄型面ファスナ及び雌型面ファスナの組合せ、分離型ファスナ(係脱自在に噛み合う一対のファスナの組合せ)、係止ボタン及びボタン穴の組合せ、取付けひも及び結びひもの組合せ、取付けひも及びホック付きテープの組合せなどを用いることができる。
次に、図7を参照して、本発明に従う掛け布団の第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態の掛け布団2(2A)においては、第1布団4と第2布団6(6A)とを重ね合わせて係合手段30により取り付け可能に構成しているが、この第2の実施形態では、この掛け布団が冬用のものとして使用される。
図7において、図示の掛け布団2Bの構成は、第1の実施形態の第2布団6の構成と類似しており、縦方向(図7において上下方向)に幾分細長い矩形状の布団本体部14Bと、この布団本体部14Bの幅方向(図7において左右方向)の片側(図7において左側)に延びる片側延長部16Bと、この幅方向の他側(図7において右側)に延びる他側延長部18Bとを備えている。
この掛け布団2Bにおいては、図7に各種の線で示すように縫製される。即ち、図7に実線で示す部分(外周の輪郭線を除く)は、例えば4〜6cmのマチでもって立体キルト縫製され、図7に破線で示す部分は、例えば3〜4cmのマチでもって立体キルト縫製され、また図7において一点鎖線で示す部分は、タタキキルト縫製される。従って、布団本体部14Bの中央部には、大きな矩形状の複数(この形態では、縦方向3列、横方向3列の合計9個)の立体キルト充填室(図示せず)が設けられ、片側延長部16Bには、横方向外側に複数列(この形態では、横方向3列)のタタキキルト充填室(図示せず)が設けられ、また他側延長部18Bには、横方向外側に複数列(この形態では、横方向3列)のタタキキルト充填室が設けられ、これらタタキキルト充填室に充填物(図示せず)を充填することにより片側延長部16B及び他側延長部18Bに横方向3列の幅狭側部72が構成される。
片側延長部16B及び他側延長部18Bにおけるタタキキルト充填室(幅狭側部72)の幅は、布団本体部14Bにおける立体キルト充填室の幅よりも狭く、またタタキキルト充填室に充填される充填物の充填量は、立体キルト充填室に充填される充填物の充填量よりも少なく、このように構成されるので、掛け布団2Bの片側延長部16B及び他側延長部18Bは、その布団本体部14Bよりも薄くなっている。
この実施形態では、片側延長部16Bに設けられた3つの幅狭側部72のうち布団本体部14Bに隣接して位置する2つの幅狭側部72(第1幅狭側部72Aであって、第1タタキキルト充填室)の幅は、この第1幅狭側部72Aの外側に位置する(換言すると、最も外側に位置する)幅狭側部72(第2幅狭側部72Bであって、第2タタキキルト充填室)の幅よりも小さく、充填物の充填量は、第1幅狭側部72Aの方が第2幅狭側部72Bよりも少なくなっている。
また、他側延長部18Bに設けられた3つの幅狭側部72についても、布団本体部14Bに隣接して位置する2つの第1幅狭側部72A(第1タタキキルト充填室)の幅は、この第1幅狭側部72Aの外側に位置する(換言すると、最も外側に位置する)第2幅狭側部72B(第2タタキキルト充填室)の幅よりも小さく、この他側延長部18Bにおいても、充填物の充填量は、第1幅狭側部72Aの方が第2幅狭側部72Bよりも少なくなっている。このように第1幅狭側部72Aの外側に第2幅狭側部72Bを設けることにより、片側延長部16B及び他側延長部18Bにおける捲れ上がりによる外部との隙間の発生を効果的に抑えることができる。
尚、この第2の実施形態では、片側延長部16B及び他側延長部18Bに横方向に3列のタタキキルト充填室(2列の第1幅狭側部72Aと1列の第2幅狭側部72B)を設けているが、かかる片側延長部16B及び他側延長部18Bに2列又は4列以上のタタキキルト充填室を設けるようにしてもよい。例えば、片側延長部16B及び他側延長部18Bに2列の幅狭側部72を設ける場合、布団本体部14Bに接する内側に第1幅狭側部72Aを設け、その外側に第2幅狭側部72Bを設けることができる。また、例えば片側延長部16B及び他側延長部18Bに4列の幅狭側部72を設ける場合、布団本体部14Bに接する内側の3列に第1幅狭側部72Aを設け、これらの外側に1列の第2幅狭側部72Bを設ける、或いは布団本体部14Bに接する内側の2列に第1幅狭側部72Aを設け、これらの外側に2列の第2幅狭側部72Bを設けるようにしても良い。
この第2の実施形態では、更に、次のように構成されている。布団本体部14Bの上端部(具体的には、上端側の一列)には、立体キルト縫製により上下方向(縦方向)に細長い縦長立体キルト充填室(図示せず)が設けられ、これら縦長立体キルト充填室に充填物を充填することにより、布団本体部14Bの上端部全域にわたって縦長上端部76が設けられている。このように縦長上端部76を設けることにより、布団本体部14Bの上端部が就寝者の胸に沿うようになり、これにより、就寝者の胸と掛け布団2Bとの間の隙間を少なくして暖かい状態を保つことができる。
また、布団本体部14Bの下端部には、立体キルト縫製により上下方向に幅の狭い横長立体キルト充填室(図示せず)が設けられ、これら横長立体キルト充填室に充填物を充填することにより、布団本体部14Bの下端部全域にわたって横長下端部78が設けられている。このように横長下端部78を設けることにより、就寝者が足を立てたり、寝返りをしたときに生じ易い布団本体部14Bの下端部の捲れ上がりによる外部との隙間の発生を効果的に抑えることができる。
第2の実施形態のこのような形態の掛け布団2Bは、第1の実施形態における第2布団として用いることもでき、この場合、第2布団としての掛け布団2Bの布団本体部14Bの大きさが第1布団の大きさに対応するようになり、この布団本体部14Bの内側(ベッド側)に第1布団が取り付けられる。
以上、本発明に従う掛け布団の実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
2,2A,2B 掛け布団
4 第1布団
6,6A 第2布団
8 第2布団本体部
12,22 充填物
14,14A 第2布団本体部
14B 布団本体部
16,16B 片側延長部
18,18b 他側延長部
29,72 幅狭側部
30 係合手段
62 下側延長部
72A 第2幅狭側部
72B 第2幅狭側部
76 縦長上端部
78 横長下端部

Claims (3)

  1. 充填物の充填量が少なくて薄い第1布団と、前記充填物の充填量が多くて厚い第2布団とを備え、前記第1布団の上側に前記第2布団を重ねて係合手段により装着して使用する掛け布団において、
    前記第2布団の幅方向の大きさは、前記第1布団の幅方向の大きさよりも大きく、前記第1布団の上側に前記第2布団を重ね合わせた状態において、前記第2布団の両側部が前記第1布団の両側部から両側に延びており、
    前記第1布団は、矩形状の第1布団本体部を備え、
    前記第1布団本体部には、表生地と裏生地とを縫い付けて充填室をつくるタタキキルト縫製が施されており、
    前記第1布団の表側に重ねられる前記第2布団は、矩形状の第2布団本体部と、前記第2布団本体部の幅方向の片側に延びる片側延長部と、この幅方向の他側に延びる他側延長部とを備え、
    前記第2布団本体部には、表生地と裏生地との間に仕切り布を介在させて充填室をつくる立体キルト縫製が施されており、
    前記第1布団における前記第1布団本体部の両側端部にダブルステッチが施されていることを特徴とする掛け布団
  2. 前記第2布団の前記片側延長部及び前記他側延長部は、前記充填が充填された幅の狭い複数の幅狭側部から構成されていることを特徴とする請求項に記載の掛け布団。
  3. 前記第2布団は、更に、前記第2布団本体部から下側に延びる下側延長部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の掛け布団
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