JP6939043B2 - 処理液供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルを介して被処理体に、液処理を行うための処理液を供給する処理液供給装置に関する
半導体装置の製造工程においては、例えば半導体ウエハ(以下、ウエハと記載する)に対して液処理を行う工程がある。例えばレジストパターンを形成する工程では、レジストなどの各種の薬液が用いられ、薬液は薬液ボトルから、バルブなどの機器が介設された流路である配管を通ってノズルを介してウエハ上に吐出される。そのようにウエハに供給される薬液には配管あるいは各機器に付着していたパーティクルが混入する場合があり、また当該薬液中に気泡が発生する場合もある。更に樹脂材料を含む薬液例えばレジストにおいては、正常なポリマー成分よりも大きな、いわば異常なポリマー成分が含まれていることもある。
例えばレジスト中にパーティクルや気泡あるいは異常なポリマーが混入していると、現像欠陥の要因になることから、これらの異物を監視して異物の量が設定値を下回るまで例えば配管を含む供給系内にて薬液の清浄化を図る処理技術が知られている。異物を監視する手法としては流路内の薬液にレーザー光を照射し、異物からの散乱光を受光して異物の量を計測するパーティクルカウンタを用いた手法がある。
特許文献1には、レジストをノズルに圧送するポンプの下流側における供給パイプに、ガラスや透明な樹脂からなる透過部を設け、レーザ光を透過部を介して受光部に照射することにより、レジスト中のパーティクルや気泡などの異物を検出する技術が記載されている。
しかしながらポンプからノズルにレジストを吐出する時間は例えば2、3秒程度であり、ポンプのサイクルタイムが例えば30秒前後であることからから見れば、大部分の時間は待ち時間であって、異物の検出を行う時間は僅かである。レーザ光による透過部の異物の検出が、透過部の断面全体に亘って検出できないことも考慮すると、ポンプのサイクルタイムに対する検出時間の比率を高めることにより検出精度の向上が期待できる。
特許文献2には、研磨装置に研磨液を供給する管路をバイパスするバイパス路にパーティクル検出器を設け、所定値以上の粒径の砥粒を検出する技術が記載されているが、上述の期待に応えることができる技術ではない。
特開2016−103590号 特開2002−154057号
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、処理液をノズルを介して被処理体に供給する装置において、処理液中の異物または成分を高い精度で検出することができる技術を提供することにある。
本発明は、吐出ポンプから吐出した、液処理を行うための処理液を、バルブの開動作により処理液供給路及びノズルを介して被処理体に供給する処理液供給装置において、
前記処理液供給路の一部における、前記バルブが含まれない流路を迂回するバイパス流路と、
前記一部の流路の両端について、前記吐出ポンプに近い側を上流端、遠い側を下流端と呼ぶとすると、前記一部の流路の上流端から当該一部の流路を介して当該一部の流路の下流端に向かい、更に前記バイパス流路を介して当該一部の流路の上流端に戻る処理液の循環流を形成するために、前記バイパス流路に設けられた液駆動部と、
前記循環流が形成される部位に設けられ、処理液中の異物または成分を検出するための検出領域を形成する検出領域形成部と、
を備え、
前記液駆動部は、上下方向に伸びると共に加熱部により加熱される、前記バイパス流路の一部である加熱用流路と、前記加熱用流路よりも前記一部の流路の上流端側に配置され、上下方向に伸びると共に前記加熱用流路の上端部にその上端部が接続された、前記バイパス流路の一部である冷却用流路と、を備えたことを特徴とする。
他の発明は、吐出ポンプから吐出した、液処理を行うための処理液を、バルブの開動作により処理液供給路及びノズルを介して被処理体に供給する工程と、
前記処理液供給路の一部における、前記バルブが含まれない流路を迂回するバイパス流路を用い、前記一部の流路の両端について、前記吐出ポンプに近い側を上流端、遠い側を下流端と呼ぶとすると、前記一部の流路の上流端から当該一部の流路を介して当該一部の流路の下流端に向かい、更に前記バイパス流路を介して当該一部の流路の上流端に戻る処理液の循環流を形成する工程と、
前記循環流が形成される部位に設けられた検出領域形成部を通過する処理液中の異物または成分を検出する工程と、を含み、
前記処理液の循環流を形成する工程は、上下方向に伸び、前記バイパス流路の一部をなす加熱用流路に流れる処理液を加熱部により加熱する工程と、前記加熱用流路よりも前記一部の流路の上流端側に配置され、上下方向に伸びると共に前記加熱用流路の上端部にその上端部が接続された、前記バイパス流路の一部をなす冷却用流路を流れる処理液を冷却する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明は、送液部から吐出した処理液を処理液供給路及びノズルを介して被処理体に供給するにあたり、処理液供給路の一部の流路を迂回するバイパス流路に液駆動部を設けて、バイパス流路と前記一部の流路との間で処理液が循環する循環流を形成している。そして循環流が形成される部位(バイパス流路または前記一部の流路)に処理液中の異物または成分を検出するための検出領域形成部を設けていることから、送液部の駆動時以外の時間帯においても処理液中の異物または成分を検出することができる。このため、処理液中の異物または成分を高い精度で検出することができる。また液駆動部は、温度差による対流を用いて液を駆動して循環流を起こさせるものであることから、異物発生源となるおそれがない。
本発明の処理液供給装置の実施形態を示す配管図である。 液駆動部の原理を説明するための説明図である。 液駆動部の基本構造を更に発展させた構造を示す説明図である。 上記の実施形態に使用される液駆動部を示す構成図である。 上記の実施形態に使用される液駆動部の加熱部及び冷却部を示す説明図である。 上記の加熱部及び冷却部をペルチェ素子により構成した場合に使用される回路の一例を示す回路図である。 液駆動部により駆動される液流の流量に対する配管の内径依存性を示す特性図である。 本発明の処理液供給装置に使用される異物検出装置の一例を示す構成図である。 本発明の処理液供給装置に使用される液駆動部の他の例を示す構成図である。
本発明をレジスト液供給装置に適用した実施形態について説明する。先ず処理液であるレジスト液の供給系について簡単に述べておくと、レジスト液供給装置は、図1に示すように、レジスト液供給源11、バルブV1、フィルタ12、トラップタンク13、バルブV2、送液部である、例えばダイアフラムポンプからなる吐出ポンプ14、バルブV3、エアオペレーションバルブ15及びノズル16が上流側からこの順に設けられている。説明の便宜上、レジスト液供給源11から吐出ポンプ14までの流路を送液路、吐出ポンプ14の下流側の流路をレジスト液供給路と呼ぶこととし、送液路及びレジスト液供給路に夫々符号21、22を割り当てる。レジスト液供給源11は、この例では、不活性ガスの加圧によりレジスト液が押し出されるタンク、このタンクの下流側に配置されたバッファタンクなどを含んでいる。
また吐出ポンプ14からトラップタンク13を介してレジスト液供給源11のバッファタンクにレジスト液を戻すための戻り流路23が設けられている。V4、V5はバルブである。フィルタ12及びトラップタンク13には、気泡を排出するための気泡排出路12a及び13aが接続され、これら気泡排出路12a及び13aにはバルブV6、V7が設けられている。送液路21、レジスト液供給路22、戻り流路23及び気泡排出路12a、13aは、各々例えばフッ素樹脂からなる配管(管路部材)により構成されている。
更にレジスト液の流れに関して簡単に述べておくと、先ずバルブV1、V2を開き、V3、V4、V5を閉じておき、レジスト液供給源11からフィルタ12及びトラップタンク13を介して吐出ポンプ14内にレジスト液を吸引する。次にバルブV2を閉じ、バルブV3及びエアオペレーションバルブ15を開き、吐出ポンプ14から、既に吸引したレジスト液の一部例えば1/5を吐出する。これによりノズル16からレジスト液が吐出される。その後、バルブV4、V5を開きバルブV1、V3を閉じ、吐出ポンプ14から戻り流路23を介して、残りのレジスト液をレジスト液供給源11の例えばバッファタンク内に送り出す。
その後は同様の操作が繰り返され、この例では、レジスト液がフィルタ12を複数回通過した後、ノズル16に送られることになる。以上の説明は、レジスト供給系の一例を述べたまでであり、本発明はレジスト液供給系の構成、動作についてこの例に限定されるものではない。
図1中、100はカップモジュールであり、カップモジュール100は、被処理体である基板、例えばウエハWを保持し、鉛直軸周りに回転する基板保持部であるスピンチャック101と、スピンチャック101を囲むように設けられ、下部側から排気されるカップ体102と、を備えている。
次にレジスト液中の異物を検出するための構成について詳述する。レジスト液供給路22におけるエアオペレーションバルブ15の下流側には、レジスト液供給路22の一部の流路22aを迂回するバイパス流路3が設けられている。ここで説明を簡素化するために、前記一部の流路22aの上流端(レジスト液供給路22の上流側から見たときのバイパス流路3が分岐する分岐点)に符号P1を割り当て、前記一部の流路22aの下流端(レジスト液供給路22の上流側から見たときのバイパス流路3の合流点)に符号P2を割り当てる。
バイパス流路3には、前記下流端P2側から前記上流端P1側に向かう循環流形成用の液駆動部4と、含有物検出部、例えば後述の異物検出部の一部である検出領域形成部(セル)をなす光透過部51と、流量計61とが配置されている。なお、一部の流路22aは例えば直線状に配置され、その長さ寸法(P1からP2までの長さ寸法)は、例えば5cmである。
液駆動部4について詳述すると、先ず液駆動の原理から説明する。図2に示すように同じ高さの2本の容器A1、A2を垂直に配置し、これら容器A1、A2内を同じ液体で見たし、各容器A1、A2の上端同士を、同じ液体で満たした細い配管31で接続した構成について検討する。二つの容器A1、A2内の流体の温度に違いがあった場合、流体の密度は温度によって変化するので、その下面にかかる圧力はそれぞれ下記となる。
容器A1:ρ1×hg[Pa], 容器A2:ρ2×hg[Pa]
そしてこれら容器A1、A2の下端同士を、同じ液体で満たした細い配管32で接続すると、液体が下面の圧力差(ρ2−ρ1) ×hg[Pa]を受けて循環し始める。この循環は容器A1内の液体と容器A2内の液体が混ざり、同じ重さになるまで続くため、それぞれの容器A1、A2を保温すると、駆動力を維持し循環させ続けることができ、全体として駆動力(ρ2−ρ1) ×hg[Pa]のターボポンプとして機能する。この例では、容器A1、A2は、夫々加熱用流路及び冷却用流路に相当する。
ターボポンプの制御因子は温度による密度差(ρ2−ρ1) と容器高さhであるが、半導体製造に使用される薬液は変質のおそれから温度差に制限があり、高さも装置搭載上の制約を受ける。そこで本実施形態では、駆動力の低いポンプを複数用い、複数のポンプを直列に接続することにより、ポンプ群全体として駆動力が大きくなるという点に着眼している。例えば図3に示すように、加熱用流路を構成する容器A1及び冷却用流路を構成する容器A2からなる容器の組(ポンプ)を例えば4組直列接続することにより、4×(ρ2−ρ1)×hg[Pa]の駆動力を得ることができる。この場合加熱部及び冷却部の各々が4箇所必要となるが、上記メカニズムで考察した容器は通常の配管でも差しさわりないことを考えれば、ループさせた配管を使用することができる。
この点について詳述する。配管を角型のコイル状に巻回し、巻回された配管を配管コイルと呼ぶとすれば、配管コイルの左側において上下方向に伸びる管路群及び右側において上下方向に伸びる管路群の一方を加熱し、他方を冷却することにより、図3に示すポンプの直列体と同じ作用が得られる。本実施形態では、この考え方に基づいて図4に示すように液駆動部4を構成しており、ループの巻き数をN(Nは2以上の整数)、例えば「10」として配管を角型のコイル状に巻回した配管コイル40を用いている。この仕組みではループの巻き数Nに比例した駆動力N×(ρ2−ρ1) ×hg[Pa]が得られる。
図4では、構成の理解の容易性の観点からループの間隔を広げて描いているが実際には例えばループ同士の間隔を狭く、例えば互に隣接するループ同士を接触させて配管コイル40が構成される。図4の矢印Mの方向から配管コイル40を見ているものとして説明する。配管コイル40は、前記下流端P2側からバイパス流路3の一部である配管を例えば垂直に立ち上げ、右周りにかつ手前側に向かって、ループの巻き数を「10」として巻回して構成され、巻き数10回目のループ部分にて横方向に伸びる配管の先端部を液駆動部4の出口として構成されている。
配管コイル40の左側において垂直に伸びる管路群及び右側において垂直に伸びる管路群は、この例では夫々加熱用流路41及び冷却用流路42を構成している。
この実施形態では図5に示すようにペルチェ素子400を用い、ペルチェ素子400の一端側の発熱部43及び他端側の吸熱部44を夫々加熱用流路41を加熱する加熱部及び冷却用流路42を冷却する冷却部として構成している。更にこの例では、廃熱により暖められた市水などの廃熱水の流路45aの一部の流路を形成する流路部材45を加熱部の一部として利用している。具体的の構造例としては、ペルチェ素子400の発熱部43及び吸熱部44に沿って配管を巻回して配管コイル40を構成すると共に加熱用流路41の並びに沿って一面が形成されるように扁平な流路部材45を制作する例が挙げられる。例えば加熱用流路41と発熱部43及び流路部材45とは接触し、また冷却用流路42と吸熱部44とは接触しているが、図5では、便宜上これら部材を少し離して描いている。
この例の液駆動部4は、加熱用流路41と冷却用流路42との組を10組備えていることになり、各組ごとに、加熱用流路41内の温度(加熱用流路41内を流れるレジスト液の最高温度)と冷却用流路42内の温度(冷却用流路42内を流れるレジスト液の最低温度)との差(温度差)は、例えば30℃以内に設定される。
ペルチェ素子400を用いた液駆動部4において循環流の流量制御を行うための回路ブロックの一例を図6に示す。62は例えばPID演算を行う演算部であり、制御部63から送られる目標流量値と流量計61で検出した流量検出値との差分を演算する。演算値は温調器64に送られ、温調器64から演算値に応じた直流電流がペルチェ素子4に供給される。温調器64は例えば位相制御を行う回路により構成され、温調器64内のパルス発生部から前記演算値に対応するパルス幅のパルスが出力される。このパルスにより一方向スイッチング素子が点弧され交流電源部からの交流波の導通角が調整され、平滑回路にて交流波が平滑化されて直流電流がペルチェ素子4に供給されることになる。この例では、演算部62及び温調器64はペルチェ素子4の供給電流を制御する電流制御部に相当する。
従って循環流の流量が目標値よりも少なくなると、ペルチェ素子4に供給される直流電流が増加して発熱部43の温度と吸熱部44の温度との温度差が大きくなって流量が多くなろうとする。逆に循環流の流量が目標値よりも多くなると、前記直流電流が減少して発熱部43の温度と吸熱部44の温度との温度差が小さくなり、流量が少なくなろうとし、こうして循環流の流量が目標値に維持されるように制御される。
制御部63はコンピュータにより構成され、処理液供給装置全体の動作を制御するためのプログラムを格納したプログラム格納部を備えている。このプログラムは、コンパクトディスク、メモリカード、マグネットオプティカルディスクなどの記憶媒体を介してプログラム格納部にインストールされる。
ここで液駆動部4における流量とバイパス流路3の口径(配管内径)との関連について説明する。
容器A1、A2からなるポンプの内部の流体がある速度で流れた場合、配管壁による摩擦により下記の圧力損失を生じる。
(64/Re)・(L/d)・(ρv2/2)=(64/π) ・μ・(2Nh/d4) ・F
ただし、Reはレイノルズ数、Lは配管長、dは配管内径、vは流速、μは粘度、Fは流量である。
ポンプ外部の圧力損失をPとすると、摩擦抵抗による圧力損失とPとの和は、流体速度が一定のとき駆動力とつりあう。このときの流量は下記のように計算され、配管内径に大きく依存する。
N・H・(ρ2−ρ1)・g= N・H・(64/π) ・μ・(2/ d4) ・F+P
F=(π・g/128) ・{(ρ2−ρ1)/ μ}・d4−(π/128) ・(1/μ)・(P ・d4/ N・H)
ただしHは加熱用流路及び冷却用流路の高さである。
図7は、上記の式及び下記の物性値を用いて配管内径と流量との関係を求めたグラフである。
π 3.1415927
g 9.80665 m/s2
温度差 30 K
μ 0.001 Pa s
体積膨張率 0.0006
ρ1 982.31827 kg/m3
ρ2 1000 kg/m3
P 80 Pa
N 10
H 0.2 m
図7のグラフから分かるように、ポンプ外部に80Pa程度の圧力損失があっても、温度差30K、配管高さ20cm、巻き数10回程度とすれば、内径3mmの配管で0.2ml以上の流量を得ることができることがわかる。
次に本発明で用いられる含有物検出部である異物検出部の一例に関して説明する。異物検出部は、図8に示すようにレーザ光照射部52と、前段光学系53と、バイパス流路3に設けられた光透過部51と、後段光学系54と、受光素子により構成される光検出部55と、を備えている。前段光学系53は、レーザ光照射部52から照射されたレーザ光を光透過部51に集光させる機能を有し、後段光学系54は、対物レンズ及び結像レンズなどからなる。光透過部51は、例えば石英製の角形の筒状部により構成される。
この例の異物検出部は、レジスト液中の異物にレーザ光が照射されたときの散乱光を受光素子55により検出することで異物の数を測定することができる。
続いて上述実施形態の作用について説明する。既述のように液駆動部4にて対流による液の駆動力が発生し、レジスト液が液駆動部4→光透過部51→流量計61→レジスト液供給路22の一部の流路22aの上流端P1→一部の流路22aの下流端P2→液駆動部4の経路で循環する。このため光透過部51には常時レジスト液が流れるので、図8にて説明した異物検出部により気泡やパーティクルなどの異物の数がカウントされる。
一方ウエハWがスピンチャック101に搬入され、例えば溶剤によるプリウエット処理が行われた後、既述のようにして吐出ポンプ14からレジスト液が例えば0.3ml/s(毎秒0.3ミリリットル)の流量で2秒間吐出され、ノズル16からウエハWの中心部に供給される。その後、スピンチャック101が所定の回転数のプロファイルに従って回転する。
そして異物検出部において、例えば単位時間当たりの異物の数が閾値を越えると、アラームが発生し、あるいは更にレジスト液供給装置及びスピンチャック101が停止する。ここで吐出ポンプ14が動作して0.3ml/sのレジスト液が前記一部の流路22aに既述の循環流に加えて流れるが、これにより例えば5cmの長さの前記一部の流路22a生じる圧力損失は例えば7Pa程度である。
これに対して、バイパス流路3及び前記一部の流路22aからなる循環流路に例えば0.15ml/sの流量でレジスト液が流れることで生じる圧力損失は380pa程度である。従って、吐出ポンプ14が動作してレジスト液がレジスト液供給路22に流れたことによる循環流の圧力損失はほとんど無視できるため、吐出ポンプ14の駆動の有無にかかわらず、一定の流量でレジスト液が異物検出部の光透過部51を流れる。異物検出部は、単位時間当たりの異物の数を計測していることから、流量に変動がないということは、安定した異物の検出を行うことができるということである。
上述の実施の形態によれば、吐出ポンプ14から吐出したレジスト液がノズル16を介してウエハWに供給するにあたり、レジスト液供給路22の一部の流路22aを迂回するバイパス流路3に液駆動部4を設けて、バイパス流路3と前記一部の流路22aとの間でレジスト液が循環する循環流を形成している。そして循環流が形成される部位、例えばバイパス流路3に処理液中の異物を検出するための検出領域形成部である光透過部51を設けていることから、吐出ポンプ14の駆動時以外の時間帯においてもレジスト液中の異物を検出することができる。
レーザ光による異物の検出領域は、光透過部51の横断面の全体に亘るものではなく、一部であることから、また吐出ポンプ14からレジスト液が吐出される時間帯が短くかつ吐出されるタイミングの間隔が長いことから、吐出ポンプ14の駆動時のみ異物の検出を行うことに比べて、レジスト液中の異物を高い精度で検出することができる。
また回転羽根を備えたポンプを循環ポンプとして用いると、駆動部分から発塵する懸念が大きいが、液駆動部4は温度差による対流を用いて液を駆動して循環流を起こさせるものであることから、異物発生源となるおそれがない。
更にダイアフラムポンプなどの容量ポンプは、液の吐出時には吸い込みが行われず、また液の吸い込み時には吐出が行われないことから、循環ポンプとして使用すると吐出ポンプ14からレジスト液を吐出したときに流量が設定値から外れてしまうので、液処理が不安定になる不利益がある。この観点からも上述実施形態で使用している液駆動部3は、循環ポンプとして極めて適切であると言える。
液駆動部4は、配管コイル40を用いることに限らず、例えば図3に示したように加熱用流路及び冷却用流路からなる組(ポンプ)を例えば直列に一列に配置する構成であってもよい。
また加熱用流路の加熱部及び冷却用流路の冷却部は、ペルチェ素子を用いた構成に限らない。加熱部としては例えば加熱用流路を囲むようにヒータを設ける構成であってもよいし、赤外線ランプにより加熱用流路を加熱するようにしてもよい。冷却部としては、例えば冷凍機を用いて冷媒の温度を調整できる冷媒流路であってもよいし、あるいは強制的に冷却するものに限らず自然冷却できる構成であってもよい。
図9は、自然冷却を利用してレジスト液を冷却する例を示しており、この例では、前記一部の流路22aの下流端P2に、上下方向例えば垂直に伸びる配管71の下端側を接続している。そして配管71の上端側に、上下方向に伸びる、例えば配管71の上端の高さ位置から前記一部の流路22aの上流端P1に向かって斜めに伸びる配管72を接続してバイパス流路3を構成している。配管71は例えばヒータからなる加熱部71aにより囲まれており、加熱用流路を構成している。また配管72は、配管71により加熱されたレジスト液が加熱前の温度まで自然冷却されるように例えばその長さ寸法が設定されている。この場合例えば配管72の外面に空気流を吹き付けるようにしてもよい。この例では配管72は冷却用流路に相当し、冷却部である放熱部を兼用しているということができる。
本発明においては、異物検出部の検出領域形成部(例えば光透過部51)は、バイパス流路3に設けることに限らず、前記一部の流路22aに設けてもよい。また処理液としてはレジスト液に限らず、シリコン酸化膜の前駆体材料を溶剤に溶解させた薬液、エッチング液、溶剤などであってもよい。
異物検出部としては、上述の構成に限られるものではなく、光源または光学系を光透過部51の近傍に配置した他の構成であってもよい。具体例としては、例えば光源からの照射光を光透過部51に当てたときに光透過部51を通過する透過光の光量変化から、異物の数を測定するものなどを挙げることができる。また以上の説明においては、処理液内の含有物検出部として異物検出部を例にとっているが、含有物検出部としては、処理液中の成分、例えば溶存オゾンの濃度を測定するための検出部であってもよい。この場合の具体例としては、レーザ光、例えば紫外線レーザ光を光透過部51に照射したときの処理液中のオゾンによる紫外線吸光量から、溶存オゾンの濃度を検出するものなどを挙げることができる。
11 レジスト液供給源
12 フィルタ
14 吐出ポンプ
16 ノズル
V1〜V7 バルブ
22 レジスト液供給路
22a 一部の流路
P1 一部の流路の上流端
P2 一部の流路の下流端
3 バイパス流路
4 液駆動部
A1、A2 容器
40 配管コイル
41 加熱用流路
42 冷却用流路
400 ペルチェ素子
43 発熱部
44 吸熱部
51 異物検出部の光透過部
63 制御部

Claims (8)

  1. 吐出ポンプから吐出した、液処理を行うための処理液を、バルブの開動作により処理液供給路及びノズルを介して被処理体に供給する処理液供給装置において、
    前記処理液供給路の一部における、前記バルブが含まれない流路を迂回するバイパス流路と、
    前記一部の流路の両端について、前記吐出ポンプに近い側を上流端、遠い側を下流端と呼ぶとすると、前記一部の流路の上流端から当該一部の流路を介して当該一部の流路の下流端に向かい、更に前記バイパス流路を介して当該一部の流路の上流端に戻る処理液の循環流を形成するために、前記バイパス流路に設けられた液駆動部と、
    前記循環流が形成される部位に設けられ、処理液中の異物または成分を検出するための検出領域を形成する検出領域形成部と、
    を備え、
    前記液駆動部は、上下方向に伸びると共に加熱部により加熱される、前記バイパス流路の一部である加熱用流路と、前記加熱用流路よりも前記一部の流路の上流端側に配置され、上下方向に伸びると共に前記加熱用流路の上端部にその上端部が接続された、前記バイパス流路の一部である冷却用流路と、を備えたことを特徴とする処理液供給装置。
  2. 前記液駆動部は、前記加熱用流路及び冷却用流路の組の複数が直列に接続され、互に隣接する一の組及び他の組のうち、前記一部の流路の下流端側に位置する一の組の冷却用流路の下端部は、他の組の加熱用流路の下端部に接続されていることを特徴とする請求項1記載の処理液供給装置。
  3. 前記加熱用流路及び冷却用流路の組における前記加熱用流路の温度と冷却用流路の温度との温度差は、30℃以内に設定されることを特徴とする請求項2記載の処理液供給装置。
  4. 前記加熱用流路及び冷却用流路の組の複数は、互に前後方向に配置されると共に、加熱用流路の各々は左右のうちの一方に配置され、冷却用流路の各々は左右のうちの他方に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の処理液供給装置。
  5. 前記加熱部及び前記冷却用流路を冷却するための冷却部は、ペルチェ素子により構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の処
    理液供給装置。
  6. 前記循環流が流れる部位に設けられた流量計と、前記流量計の流量検出値と目標流量値に対応する値とに基づいて前記ペルチェ素子の供給電流を制御する電流制御部と、を備えたことを特徴とする請求項5記載の処理液供給装置。
  7. 前記冷却用流路は、処理液が自然冷却されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の処理液供給装置。
  8. 吐出ポンプから吐出した、液処理を行うための処理液を、バルブの開動作により処理液供給路及びノズルを介して被処理体に供給する工程と、
    前記処理液供給路の一部における、前記バルブが含まれない流路を迂回するバイパス流路を用い、前記一部の流路の両端について、前記吐出ポンプに近い側を上流端、遠い側を下流端と呼ぶとすると、前記一部の流路の上流端から当該一部の流路を介して当該一部の流路の下流端に向かい、更に前記バイパス流路を介して当該一部の流路の上流端に戻る処理液の循環流を形成する工程と、
    前記循環流が形成される部位に設けられた検出領域形成部を通過する処理液中の異物または成分を検出する工程と、を含み、
    前記処理液の循環流を形成する工程は、上下方向に伸び、前記バイパス流路の一部をなす加熱用流路に流れる処理液を加熱部により加熱する工程と、前記加熱用流路よりも前記一部の流路の上流端側に配置され、上下方向に伸びると共に前記加熱用流路の上端部にその上端部が接続された、前記バイパス流路の一部をなす冷却用流路を流れる処理液を冷却する工程と、を含むことを特徴とする処理液供給装置の運転方法。
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