JP6938397B2 - 検査装置および検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、検査装置および検査方法に関する。
従来から、マスクに形成されたパターンの欠陥を検査するパターン検査装置においては、マスクの設計データに基づいて生成された参照画像と、マスクを撮像した光学画像とを比較することでパターンの欠陥を検査するD−DB(Die to Database)検査が行われている。
このようなパターン検査装置においては、参照画像の生成に必要な設計データをパターン検査装置のディスクに格納するため、パターン検査装置の外部からディスクに設計データを送信する。
ここで、設計データの中には、容量や処理効率の観点から効率的な設計データと非効率的な設計データとがあり、非効率的な設計データを用いる場合、効率的な設計データを用いる場合と比較して検査の所要時間が長くなる傾向にある。
そこで、検査の所要時間を短縮するため、設計データに対して検査の所要時間を短縮するための変換処理を行い、変換処理後の設計データをディスクに送信することが行われていた。
特開2008−66633号公報
しかしながら、変換処理を行う場合、変換処理に時間を要することで、変換処理を行わない場合と比較して設計データをディスクに送信するための所要時間が長くなってしまう。送信の所要時間が長くなることで、検査終了時刻が遅くなることが懸念される。
その一方で、検査終了時刻は、送信の所要時間だけに左右されるものではなく、検査開始時刻や検査の所要時間にもよるため、変換処理を行うことによって必ずしも検査終了時刻が遅くなるとも限らない。
このため、従来は、予め設定された検査スケジュールの中で、検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことが困難であるといった問題があった。
本発明の目的は、予め設定された検査スケジュールの中で、検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことができる検査装置および検査方法を提供することにある。
本発明の一態様である検査装置は、
パターンが設けられた試料の設計データに基づいて生成された参照画像と試料を撮像した光学画像とを比較することでパターンの欠陥を検査する検査装置であって、
検査開始時刻を含む予め設定された検査スケジュールにしたがって検査装置の外部から検査装置の記憶部に設計データを送信するデータ送信部と、
送信される設計データに、設計データに基づく検査の所要時間を短縮するための変換処理を実施するか否かを判断するデータ変換判断部と、
変換処理を実施すると判断された場合に、送信される設計データに変換処理を実施し、一方、変換処理を実施しないと判断された場合に、送信される設計データに変換処理を実施しないデータ変換部と、を備え、
データ変換判断部は、検査開始時刻に基づいて、変換処理を実施する場合の方が実施しない場合と比較して検査終了時刻が早くなるか否かを判定し、検査終了時刻が早くなると判定された場合に、変換処理を実施すると判断し、一方、検査終了時刻が遅くなると判定された場合に、変換処理を実施しないと判断する。
上述の検査装置において、
データ変換判断部は、
予め設定された検査の所要時間である基準検査時間と、
基準検査時間に変換処理前の設計データの実容量を一定閾値で除した係数を乗じた第1時間と、
基準検査時間に変換処理後の設計データの実容量を一定閾値で除した係数を乗じた第2時間と、
変換処理の完了時刻から検査開始時刻を減じた第3時間であって、検査開始時刻が変換処理の完了時刻より遅い場合はゼロとなる第3時間と、を取得し、
第3時間がゼロとなる場合、
第1時間および第2時間が基準検査時間以上となり、かつ、第3時間がゼロより大きくなる場合であって、第1時間が第2時間と第3時間との和以上となる場合、または、
第1時間が基準検査時間以上となり、第2時間が基準検査時間未満となり、かつ、第3時間がゼロより大きくなる場合であって、第1時間が基準検査時間と第3時間との和以上となる場合に、検査終了時刻が早くなると判定してもよい。
上述の検査装置において、
データ変換判断部は、
予め設定された検査の所要時間である基準検査時間と、
基準検査時間に変換処理前の設計データの実容量あたりの図形数を一定閾値で除した係数を乗じた第4時間と、
基準検査時間に変換処理後の設計データの実容量あたりの図形数を一定閾値で除した係数を乗じた第5時間と、
変換処理の完了時刻から検査開始時刻を減じた第3時間であって、検査開始時刻が変換処理の完了時刻より遅い場合はゼロとなる第3時間と、を取得し、
第3時間がゼロとなる場合、
第4時間および第5時間が基準検査時間以上となり、かつ、第3時間がゼロより大きくなる場合であって、第4時間が第5時間と第3時間との和以上となる場合、または、
第4時間が基準検査時間以上となり、第5時間が基準検査時間未満となり、かつ、第3時間がゼロより大きくなる場合であって、第4時間が基準検査時間と第3時間との和以上となる場合に、検査終了時刻が早くなると判定してもよい。
上述の検査装置において、
データ変換判断部は、
予め設定された検査の所要時間である基準検査時間と、
基準検査時間に変換処理前の設計データのセル数あたりの図形数の逆数を一定閾値で除した係数を乗じた第6時間と、
基準検査時間に変換処理後の設計データのセル数あたりの図形数の逆数を一定閾値で除した係数を乗じた第7時間と、
変換処理の完了時刻から検査開始時刻を減じた第3時間であって、検査開始時刻が変換処理の完了時刻より遅い場合はゼロとなる第3時間と、を取得し、
第3時間がゼロとなる場合、
第6時間および第7時間が基準検査時間以上となり、かつ、第3時間がゼロより大きくなる場合であって、第6時間が第7時間と第3時間との和以上となる場合、または、
第6時間が基準検査時間以上となり、第7時間が基準検査時間未満となり、かつ、第3時間がゼロより大きくなる場合であって、第6時間が基準検査時間と第3時間との和以上となる場合に、検査終了時刻が早くなると判定してもよい。
上述の検査装置において、
前記変換処理は、前記設計データの管理単位を統合する処理を含んでもよい。
本発明の一態様である検査方法は、
パターンが設けられた試料の設計データに基づいて生成された参照画像と試料を撮像した光学画像とを比較することでパターンの欠陥を検査する検査装置を用いてパターンの欠陥を検査する検査方法であって、
検査開始時刻を含む予め設定された検査スケジュールにしたがって検査装置の外部から検査装置の記憶部に設計データを送信する工程と、
送信される設計データに、設計データに基づく検査の所要時間を短縮するための変換処理を実施するか否かを判断する工程と、
変換処理を実施すると判断された場合に、送信される設計データに変換処理を実施する工程と、
変換処理を実施しないと判断された場合に、送信される設計データに変換処理を実施しない工程と、を備え、
変換処理を実施するか否かを判断する工程は、
検査開始時刻に基づいて、変換処理を実施する場合の方が実施しない場合と比較して検査終了時刻が早くなるか否かを判定し、
検査終了時刻が早くなると判定された場合に、変換処理を実施すると判断し、
検査終了時刻が遅くなると判定された場合に、変換処理を実施しないと判断する、ことを含む。
本発明によれば、予め設定された検査スケジュールの中で、検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことができる。
第1の実施形態によるパターン検査装置を示す図である。 第1の実施形態によるパターン検査方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態によるパターン検査方法において、図2の一部の工程の具体例を示すフローチャートである。 第1の実施形態によるパターン検査方法を示す斜視図である。 第1の実施形態によるパターン検査方法において、検査スケジュールの一例を示す図である。 第1の実施形態によるパターン検査方法において、フラッテンデータ容量の一例を示す図である。 第1の実施形態によるパターン検査方法において、変換処理の一例を示す図である。 第2の実施形態によるパターン検査方法を示すフローチャートである。 第3の実施形態によるパターン検査方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。実施形態は、本発明を限定するものではない。また、実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る検査装置の一例として、第1の実施形態によるパターン検査装置1を示す図である。図1のパターン検査装置1は、例えば、D−DB検査によって試料の一例であるマスク2に形成されたパターンの欠陥を検査するために用いることができる。すなわち、パターン検査装置1は、パターンが設けられたマスク2の設計データに基づいて生成された参照画像と、マスク2を撮像した光学画像とを比較することでパターンの欠陥を検査することができる。以下、このようなパターン検査装置1の具体的な構成例を説明する。
図1に示すように、パターン検査装置1は、光の進行方向順に、光源3と、偏光ビームスプリッタ4と、照明光学系5と、XYθテーブル6と、拡大光学系7と、フォトダイオードアレイ8とを備える。なお、偏光ビームスプリッタ4とXYθテーブル6との間に、光の偏光方向を変化させる波長板を設けてもよい。
光源3は、偏光ビームスプリッタ4に向けてレーザ光を出射する。偏光ビームスプリッタ4は、光源3からの光を照明光学系5に向けて反射する。照明光学系5は、偏光ビームスプリッタ4で反射された光をXYθテーブル6に向けて照射する。
XYθテーブル6は、マスク2を載置可能なXY平面6aを有する。XYθテーブル6は、X方向およびY方向に移動可能かつXY平面6aに対して垂直なZ軸回りに回転可能である。
XYθテーブル6に載置されたマスク2は、照明光学系5から照射された光を反射する。このマスク2の反射光によって、マスク2が照明される。マスク2の反射光は、照明光学系5および偏向ビームスプリッタ4を透過した後、拡大光学系7に入射する。拡大光学系7は、入射したマスク2の反射光を、マスク2の光学画像としてフォトダイオードアレイ8に結像させる。フォトダイオードアレイ8は、マスク2の光学画像を光電変換する。光電変換されたマスク2の光学画像に基づいて、マスク2に形成されたパターンの欠陥が検査される。
また、図1に示すように、パターン検査装置1は、オートローダ9と、X軸モータ10A、Y軸モータ10Bおよびθ軸モータ10Cと、レーザ測長システム11と、Zセンサ12と、フォーカス機構13と、を備える。
オートローダ9は、XYθテーブル6上にマスク2を自動搬送する。X軸モータ10A、Y軸モータ10Bおよびθ軸モータ10Cは、それぞれ、XYθテーブル6をX方向、Y方向およびθ方向に移動させる。XYθテーブル6を移動させることで、XYθテーブル6上のマスク2に対して光源3の光がスキャン(照射)される。レーザ測長システム11は、XYθテーブル6のX方向およびY方向の位置を検出する。
Zセンサ12は、パターン側のマスク2の表面であるマスク面の高さすなわちZ方向の位置を検出する。Zセンサ12は、例えば、マスク面に光を照射する投光器と、照射された光を受光する受光器とを備えていてもよい。
フォーカス機構13は、照明光学系5の焦点をマスク面に合わせるフォーカス合わせを行う。フォーカス合わせは、例えば、Zセンサ12で検出されたマスク面の高さに応じた移動量でXYθテーブル6をZ方向に移動させることで行う。
また、図1に示すように、パターン検査装置1は、バス14に接続された各種の回路を備える。具体的には、パターン検査装置1は、オートローダ制御回路15と、テーブル制御回路17と、オートフォーカス制御回路18とを備える。また、パターン検査装置1は、位置回路22と、展開回路23と、参照回路24と、比較回路25とを備える。また、パターン検査装置1は、センサ回路19を備えており、このセンサ回路19は、フォトダイオードアレイ8と比較回路25との間に接続されている。また、パターン検査装置1は、データ変換判断部の一例であるデータ変換判断回路31と、データ変換部の一例であるデータ変換回路32とを備えている。
オートローダ制御回路15は、オートローダ9を制御することで、XYθテーブル6上にマスク2を自動搬送する。
テーブル制御回路17は、パターンの欠陥を検査すべきマスク2の検査領域201(図4参照)を複数の短冊状に仮想的に分割したストライプ202に沿って検査領域201に光源3からの光をスキャンする制御を行う。具体的には、テーブル制御回路17は、ストライプ202に沿って検査領域201に光源3からの光がスキャンされるように、モータ10A〜10Cを駆動制御してXYθテーブル6を移動させる。
オートフォーカス制御回路18は、Zセンサ12で検出されたマスク面の高さに応じてフォーカス機構13を制御することで、光源3の光を自動的にマスク面に合焦させる。
センサ回路19は、フォトダイオードアレイ8で光電変換された光学画像を取り込み、取り込まれた光学画像をA/D変換する。そして、センサ回路19は、A/D変換した光学画像を参照回路24および比較回路25に出力する。センサ回路19は、例えば、TDI(Time Delay Integration)センサの回路であってもよい。TDIセンサを用いることで、パターンを高精度に撮像できる。
レーザ測長システム11は、XYθテーブル6の移動位置を検出し、検出された移動位置を位置回路22に出力する。位置回路22は、レーザ測長システム11から入力された移動位置に基づいて、XYθテーブル6上でのマスク2の位置を検出する。そして、位置回路22は、検出されたマスク2の位置を比較回路25に出力する。
展開回路23は、後述する記憶装置33(図1参照)に記憶された設計データを記憶装置33から読み出し、読み出された設計データを2値または多値の画像データに変換する。そして、展開回路23は、変換された画像データを参照回路24に出力する。
参照回路24は、展開回路23から入力された画像データに適切なフィルタ処理を行うことで、マスク2の欠陥検査に用いる参照画像を生成する。そして、参照回路24は、生成された参照画像を比較回路25に出力する。
比較回路25は、センサ回路19から入力されたマスク2の光学画像と、参照回路24から入力された参照画像との比較に基づいて、マスク2に形成されたパターンの欠陥を検査する。例えば、比較回路25は、位置回路22から入力された位置情報を用いながら、光学画像のパターンの各位置の線幅を測定し、測定された光学画像のパターンと、参照回路24から入力された参照画像のパターンについて、両パターンの線幅や階調値(明るさ)を比較する。そして、比較回路25は、例えば、光学画像のパターンの線幅と、参照画像のパターンの線幅との誤差をパターンの欠陥として検出する。
データ変換判断回路31は、後述する外部記憶装置200(図1参照)から記憶装置33に送信される設計データに、この設計データに基づく検査の所要時間を短縮するための変換処理を実施するか否かを判断する。変換処理は、例えば、1つのセルで1つの図形を管理する状態から1つのセルで複数の図形を管理する状態に変換するといった設計データの管理単位を統合する処理であってもよい。
データ変換回路32は、データ変換判断回路31が変換処理を実施すると判断した場合に、外部記憶装置200から記憶装置33に送信される設計データに変換処理を実施する。そして、データ変換回路32は、変換処理後の設計データを記憶装置33に送信する。
一方、データ変換回路32は、データ変換判断回路31が変換処理を実施しないと判断した場合に、外部記憶装置200から記憶装置33に送信される設計データに変換処理を実施しない。そして、データ変換回路32は、外部記憶装置200から送信された設計データをそのまま記憶装置33に送信する。
また、図1に示すように、パターン検査装置1は、データ送信部の一例である制御計算機30と、記憶部の一例である記憶装置33と、CRT34と、プリンタ35とを備える。これらの構成部30、33〜35は、いずれもバス14に接続されている。また、制御計算機30とデータ変換回路32との間には、パターン検査装置1の外部に位置する外部記憶装置200が接続されている。外部記憶装置200には、設計データが記憶されている。外部記憶装置200は、制御計算機30からの指令に応じて、外部記憶装置200に記憶されている設計データを記憶装置33に送信する。
記憶装置33は、データ変換回路32を介して外部記憶装置200から送信された設計データを受信する。記憶装置33は、受信した設計データを記憶する。データ変換回路32によって変換処理が実施された場合、記憶装置33は、変換処理後の設計データを記憶する。データ変換回路32によって変換処理が実施されなかった場合、記憶装置33は、外部記憶装置200から送信された設計データをそのまま記憶する。既述したように、記憶装置33に記憶された設計データは、参照画像の生成のために展開回路23に読み出される。記憶装置33は、例えば、ハードディスクなどの磁気ディスク装置であってもよく、または、SSD(solid state drive)などの半導体メモリであってもよく、あるいは、磁気ディスク装置と半導体メモリとの組合せであってもよい。
制御計算機30は、バス14に接続された各構成部に対して、欠陥検査に関連する各種の制御や処理を実行する。CRT34は、欠陥検査に関連する各種の画像を表示する。プリンタ35は、欠陥検査に関連する各種の情報を印刷する。
制御計算機30は、外部記憶装置200に指令を出力することで、外部記憶装置200から記憶装置33に設計データを送信する。
具体的には、制御計算機30は、検査開始時刻の情報を含む予め設定された検査のスケジュールに関する情報である検査スケジュール(図5参照)にしたがって、外部記憶装置200から記憶装置33に設計データを送信する。
データ変換判断回路31は、検査スケジュールに設定された検査開始時刻に基づいて、データ変換回路32による変換処理を実施する場合の方が実施しない場合と比較して検査終了時刻が早くなるか否かを判定する。
そして、データ変換判断回路31は、変換処理を実施する場合の方が実施しない場合と比較して検査終了時刻が早くなる(以下、単に検査終了時刻が早くなるとも呼ぶ)と判定された場合に、変換処理を実施すると判断する。
一方、データ変換判断回路31は、変換処理を実施する場合の方が実施しない場合と比較して検査終了時刻が遅くなる(以下、単に検査終了時刻が遅くなるとも呼ぶ)と判定された場合には、変換処理を実施しないと判断する。
このように、検査開始時刻に基づいて検査終了時刻が早くなると判定された場合に変換処理を実施すると判断することで、予め設定された検査スケジュールの中で、検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことができる。
より具体的には、データ変換判断回路31は、制御計算機30に対するユーザの入力情報(設定情報)や設計データ等に基づいて、基準検査時間Trefと、第1時間T1と、第2時間T2と、第3時間T3とを取得(算出)する。そして、データ変換判断回路31は、取得された時間Tref、T1、T2、T3に基づいて、検査終了時刻が早くなるか否かを判定する。
ここで、基準検査時間Trefは、予め設定されたマスク2の検査の所要時間である。基準検査時間Trefは、マスク2の検査領域201全体の検査の所要時間であってもよく、または、マスク2の検査領域201のうちの一部の一定面積あたりの検査の所要時間であってもよい。
第1時間T1は、基準検査時間Trefに変換処理前の設計データのフラッテンデータ容量に比例した係数を乗じた時間である。より詳しくは、第1時間T1は、基準検査時間Trefに、変換処理前のフラッテンデータ容量[バイト]をある一定の第1容量閾値[バイト]で除した係数を乗じた時間である。フラッテンデータ容量は、実容量の一例である。フラッテンデータ容量の具体例については後述する。第1容量閾値は、基準検査時間Trefに相関する値であり、例えば、基準検査時間Trefで検査される設計データの容量であってもよい。
第2時間T2は、基準検査時間Trefに変換処理後の設計データのフラッテンデータ容量に比例した係数を乗じた時間である。より詳しくは、第2時間T2は、基準検査時間Trefに、変換処理後のフラッテンデータ容量[バイト]をある一定の第2容量閾値[バイト]で除した係数を乗じた時間である。第2容量閾値は、基準検査時間Trefに相関する値であり、例えば、第1容量閾値と同値であってもよい。
第3時間T3は、変換処理の完了時刻から検査開始時刻を減じた時間であり、検査開始時刻が変換処理の完了時刻より遅い場合はゼロとなる時間である。
そして、データ変換判断回路31は、次の(a)〜(c)のいずれかが満足される場合に、検査終了時刻が早くなると判定し、一方、(a)〜(c)のいずれも足されない場合に、検査終了時刻が遅くなると判定する。
(a)第3時間T3がゼロとなる場合(すなわち、検査開始時刻が変換処理の完了時刻より遅くなる場合)
(b)第1時間T1および第2時間T2が基準検査時間Tref以上となり、かつ、第3時間T3がゼロより大きくなる場合であって、第1時間T1が、第2時間T2と第3時間T3との和以上となる場合
(c)第1時間T1が基準検査時間Tref以上となり、第2時間T2が基準検査時間Tref未満となり、かつ、第3時間T3がゼロより大きくなる場合であって、第1時間T1が、基準検査時間Trefと第3時間T3との和以上となる場合。
(a)〜(c)は、いずれも、変換処理の実施によって検査終了時刻が早くなることを意味している。
このように、変換処理の実施によって検査終了時刻が早くなる複数の場合に変換処理を実施すると判断することで、予め設定された検査スケジュールの中で、検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことができる。
以上述べたように、第1の実施形態によるパターン検査装置1によれば、検査開始時刻に基づいて検査終了時刻が早くなると判定される場合に変換処理を実施すると判断することで、予め設定された検査スケジュールの中で、検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことができる。
(検査方法)
次に、図1のパターン検査装置1を適用した第1の実施形態のパターン検査方法について説明する。図2は、第1の実施形態によるパターン検査方法を示すフローチャートである。図2のフローチャートは、必要に応じて繰り返される。図3は、第1の実施形態によるパターン検査方法において、図2の一部の工程の具体例を示すフローチャートである。
図4は、第1の実施形態によるパターン検査方法を示す斜視図である。図4に示すように、マスク2上の検査領域201は、短冊状の複数のストライプ202に仮想的に分割されている。フォトダイオードアレイ8は、XYθテーブル6の移動にともなって、マスク2をストライプ202毎に撮像する。このとき、図4の破線矢印に示す方向に各ストライプ202が連続的にスキャンされるように、テーブル制御回路17はXYθテーブル6の動作を制御する。XYθテーブル6を移動させながら、フォトダイオードアレイ8で撮像された光学画像に基づいてストライプ202上のパターンの欠陥を検査する。
図5は、第1の実施形態によるパターン検査方法において、検査スケジュールの一例を示す図である。図5には、外部記憶装置200に記憶されている設計データ(図5における設計データ#1〜#6)毎に、設計データを用いた検査の開始時刻がテーブル形式で対応付けられて登録されている。ユーザは、キーボード等の制御計算機30に備えられたインターフェースを用いた入力操作によって、検査スケジュールの入力画面に対して外部記憶装置200に記憶されている設計データについての検査開始時刻などの検査スケジュールを登録することができる。なお、図5は、検査スケジュールの一例を概念的に示したものに過ぎず、具体的な態様は図5と異なってよい。このような検査スケジュールを用いて、検査終了時刻が早くなるように設計データに変換処理を実施することができる。
すなわち、図2に示すように、先ず、制御計算機30は、検査スケジュールにしたがって、外部記憶装置200から記憶装置33に設計データを送信する(ステップS1)。外部記憶装置200から送信された設計データは、記憶装置33で受信される前に、データ変換回路32で受信される。
このとき、データ変換判断回路31は、制御計算機30に設定された検査スケジュールに基づいて、データ変換回路32で受信された設計データを解析する(ステップS2)。
そして、データ変換判断回路31は、設計データの解析結果に基づいて、第3時間T3がゼロとなるか否か、すなわち、検査スケジュールに設定された検査開始時刻までにデータ変換回路32による変換処理が完了するか否かを判定する(ステップS3)。
例えば、データ変換判断回路31は、予め取得されたデータ変換回路32の変換速度と、設計データの容量とに基づいて設計データの変換処理の完了時刻を推定し、推定された完了時刻から検査開始時刻を減じることで第3時間T3を算出してもよい。設計データの変換処理の開始時刻は、検査開始時刻と同時刻とみなしてもよく、または、設計データに対応付けて予め検査スケジュールに登録された検査開始時刻より前の時刻または検査開始時刻より後の時刻であってもよい。第3時間T3の算出にあたって、変換処理の完了時刻から検査開始時刻を減じた値が負になる場合は、値をゼロにすればよい。
第3時間T3がゼロとなる場合(ステップS3:Yes)、データ変換判断回路31は、検査終了時刻が早くなると判定して変換処理を実施すると判断する。この場合、データ変換回路32は、設計データに変換処理を実施し、変換処理後の設計データを記憶装置33に転送する(ステップS5)。
ここで、検査開始時刻までに変換処理が完了すること(T3=0)は、検査開始時刻からの検査時間に変換処理の所要時間が含まれない、すなわち、変換処理の所要時間が検査時間を全く遅延させないことを意味する。このような場合に検査終了時刻が早くなると判定することで、正確な判定結果に基づいて検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことができる。
一方、第3時間T3がゼロとならない場合(ステップS3:No)、データ変換判断回路31は、第3時間T3がゼロとなること以外の理由で、検査終了時刻が早くなるか否かを判定する(ステップS4)。
具体的には、図3に示すように、データ変換判断回路31は、第1時間T1および第2時間T2が基準検査時間Tref以上であり、第3時間T3がゼロより大きく、かつ、第1時間T1が、第2時間T2と第3時間T3との和以上であるか否かを判定する(ステップS41)。
既述したように、第1時間T1は、基準検査時間Trefに、変換処理前のフラッテンデータ容量を第1容量閾値で除した係数を乗じた時間である。また、第2時間T2は、基準検査時間Trefに、変換処理後のフラッテンデータ容量を第2容量閾値で除した係数を乗じた時間である。また、第3時間T3は、変換処理の完了時刻から検査開始時刻を減じた時間であり、検査開始時刻が変換処理の完了時刻より遅い場合はゼロとなる時間である。
ここで、フラッテンデータ容量の一例について説明する。図6は、第1の実施形態によるパターン検査方法において、フラッテンデータ容量の一例を示す図である。
図6の例において、設計データは、図形と、図形が格納されたセルと、セルが格納されたチップとを有する。設計データは、図6と異なるデータ構造あるいは図6に追加のデータ構造を有していてもよい。
図6は、展開回路23が、設計データに付随する展開情報に基づいて、設計データのフォルダに格納されたAバイトのチップを、縦4個×横5個の合計20個のチップ群に展開したデータを示している。参照回路24は、このように展開されたデータに基づいて展開回路23で変換された画像データを用いて参照画像を生成する。フラッテンデータ容量とは、図6に例示するように、設計データを検査に用いるために展開したときのデータの容量である。
図6の例において、フォルダ容量はAバイトであるのに対して、展開したデータの容量であるフラッテンデータ容量は、20Aバイトとなる。第1時間T1および第2時間T2は、このようなフラッテンデータ容量を用いて算出された時間である。
そして、第1時間T1および第2時間T2が基準検査時間Tref以上であり(T1、T2≧Tref)、第3時間T3がゼロより大きく(T3>0)、かつ、第1時間T1が第2時間T2と第3時間T3との和以上(T1≧T2+T3)である場合(ステップS41:Yes)、データ変換判断回路31は、検査終了時刻が早くなる(ステップS4:Yes)と判定して変換処理を実施すると判断する。
ここで、T1、T2≧Tref、T3>0、かつ、T1≧T2+T3であることは、検査開始時刻から変換処理の完了を待ったうえで検査を開始して、変換処理後の設計データのフラッテンデータ容量に応じた基準検査時間以上の所要時間をかけて検査を完了するまでの時間(T3+T2に相当)が、検査開始時刻から変換処理を行わず直ちに検査を開始して、変換処理をともなわない設計データのフラッテンデータ容量に応じた所要時間をかけて検査を完了するまでの時間(T1に相当)以下となることを意味する。
このような場合(ステップS41:Yes)に検査終了時刻が早くなると判定することで、正確な判定結果に基づいて検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことができる。
また、フォルダ容量ではなく検査のときに設計データを読み込む回数を忠実に反映したフラッテンデータ容量に基づいて検査終了時刻が早くなるか否かを判定することで、判定をより正確に行うことができる。
一方、第1時間T1、第2時間T2が基準検査時間Tref以上でなく、第3時間T3がゼロより大きくなく、または、第1時間T1が第2時間T2と第3時間T3との和以上でない場合(ステップS41:No)、データ変換判断回路31は、第1時間T1が基準検査時間Tref以上であり、第2時間T2が基準検査時間Tref未満であり、第3時間T3がゼロより大きく、かつ、第1時間T1が、基準検査時間Trefと第3時間T3との和以上であるか否かを判定する(ステップS42)。
そして、第1時間T1が基準検査時間Tref以上、第2時間T2が基準検査時間Tref未満であり(T1≧Tref、T2<Tref)、第3時間T3がゼロより大きく(T3>0)、かつ第1時間T1が基準検査時間Trefと第3時間T3との和以上(T1≧Tref+T3)である場合(ステップS42:Yes)、データ変換判断回路31は、検査終了時刻が早くなる(ステップS4:Yes)と判定して変換処理を実施すると判断する。
一方、第1時間T1が基準検査時間Tref以上でなく、第2時間T2が基準検査時間Tref未満でなく、第3時間T3がゼロより大きくなく、または、第1時間T1が基準検査時間Trefと第3時間T3との和以上でない場合(ステップS42:No)、データ変換判断回路31は、検査終了時刻が遅くなる(ステップS4:No)と判定して変換処理を実施しないと判断する。
ここで、T1≧Tref、T2<Tref、T3>0かつT1≧Tref+T3であることは、検査開始時刻から変換処理の完了を待ったうえで検査を開始して、基準検査時間をかけて検査を完了するまでの時間(T3+Trefに相当)が、検査開始時刻から変換処理を行わず直ちに検査を開始して、変換処理をともなわない設計データのフラッテンデータ容量に応じた所要時間をかけて検査を完了するまでの時間(T1に相当)以下となることを意味する。言い換えれば、検査開始時刻から変換処理の完了を待ったうえで検査を開始して、変換処理後の設計データのフラッテンデータ容量に応じた基準検査時間より短い所要時間をかけて検査を完了するまでの時間(T3+T2に相当)が、検査開始時刻から直ちに検査を開始して、変換処理をともなわない設計データのフラッテンデータ容量に応じた所要時間をかけて検査を完了するまでの検査時間(T1に相当)に対して、ステップS41:Yesの場合よりも更に短くなり得ることを意味する。
このような場合(ステップS42:Yes)に検査終了時刻が早くなると判定することで、正確な判定結果に基づいて検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことができる。
変換処理を実施すると判断された場合(ステップS3:Yes、ステップS4:Yes)、図2に示すように、データ変換回路32は、変換処理を実施する(ステップS5)。
図7は、第1の実施形態によるパターン検査方法において、変換処理の一例を示す図である。例えば、図7に示すように、データ変換回路32は、変換処理前は図形ごとにセルが存在していた設計データを、複数の図形を1つのセルにまとめて格納する設計データに変換する。このように変換することで、検査の際に展開回路23がセルを読み込む回数を削減できるので、検査を効率的に行うことができる。検査を効率的に行うことで、検査終了時間を早くすることができる。
一方、図2に示すように、変換処理を実施しないと判断された場合(ステップS4:No)、データ変換回路32は、変換処理を実施しない(ステップS6)。
そして、パターン検査装置1は、データ変換回路32から送信された設計データに基づく検査を実施する(ステップS7)。
以上述べたように、第1の実施形態によれば、検査開始時刻に基づいて検査終了時刻が早くなると判定される場合に変換処理を実施すると判断することで、予め設定された検査スケジュールの中で、検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことができる。
また、第1の実施形態によれば、変換処理の実施によって検査終了時刻が早くなる複数の場合(a)〜(c)に検査終了時刻が早くなると判定することで、正確な判定結果に基づいて、予め設定された検査スケジュールの中での検査終了時刻を優先した検査を更に確実に行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、フラッテンデータ容量あたりの図形数を考慮して変換処理の有無を判断する第2の実施形態について説明する。
図8は、第2の実施形態によるパターン検査方法を示すフローチャートである。第2の実施形態のデータ変換判断回路31は、第3時間T3がゼロとなること以外の理由で検査終了時刻が早くなるか否かの判定として、図8に示される判定を行う。
具体的には、データ変換判断回路31は、第4時間T4および第5時間T5が基準検査時間Tref以上であり、第3時間T3がゼロより大きく、かつ、第4時間T4が第5時間T5と第3時間T3との和以上(T4、T5≧Tref、T3>0かつT4≧T5+T3)であるか否かを判定する(ステップS411)。
ここで、第4時間T4は、基準検査時間Trefに変換処理前の設計データのフラッテンデータ容量あたりの図形数に比例した係数を乗じた時間である。より詳しくは、第4時間T4は、基準検査時間Trefに、変換処理前のフラッテンデータ容量[バイト]あたりの図形数[個]をある一定の第1図形数閾値[個]で除した係数を乗じた時間である。第1図形数閾値は、基準検査時間Trefに相関する値であり、例えば、基準検査時間Trefで検査される設計データの図形数であってもよい。
第5時間T5は、基準検査時間Trefに変換処理後の設計データのフラッテンデータ容量あたりの図形数に比例した係数を乗じた時間である。より詳しくは、第5時間T5は、基準検査時間Trefに、変換処理後のフラッテンデータ容量[バイト] あたりの図形数[個]をある一定の第2図形数閾値[個]で除した係数を乗じた時間である。第2図形数閾値は、基準検査時間Trefに相関する値であり、例えば、第1図形数閾値と同一であってもよい。
第3時間T3は、既述した通り、変換処理の完了時刻から検査開始時刻を減じた時間であり、検査開始時刻が変換処理の完了時刻より遅い場合はゼロとなる時間である。
そして、第4時間T4および第5時間T5が基準検査時間Tref以上であり(T4、T5≧Tref)、第3時間T3がゼロより大きく(T3>0)、第4時間T4が第5時間T5と第3時間T3との和以上(T4≧T5+T3)である場合(ステップS411:Yes)、データ変換判断回路31は、検査終了時刻が早くなる(ステップS4:Yes)と判定して変換処理を実施すると判断する。
ここで、T4、T5≧Tref、T3>0かつT4≧T5+T3であることは、検査開始時刻から変換処理の完了を待ったうえで検査を開始して、変換処理後の設計データのフラッテンデータ容量に応じた基準検査時間以上の所要時間をかけて検査を完了するまでの時間(T3+T5に相当)が、検査開始時刻から変換処理を行わず直ちに検査を開始して、変換処理をともなわない設計データのフラッテンデータ容量に応じた所要時間をかけて検査を完了するまでの時間(T4に相当)以下となることを意味する。
このような場合(ステップS411:Yes)に検査終了時刻が早くなると判定することで、正確な判定結果に基づいて検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことができる。
一方、第4時間T4、第5時間T5が基準検査時間Tref以上でなく、第3時間T3がゼロより大きくなく、または、第4時間T4が第5時間T5と第3時間T3との和以上でない場合(ステップS411:No)、データ変換判断回路31は、第4時間T4が基準検査時間Tref以上であり、第5時間T5が基準検査時間Tref未満であり、第3時間T3がゼロより大きく、かつ、第4時間T4が、基準検査時間Trefと第3時間T3との和以上であるか否かを判定する(ステップS412)。
そして、第4時間T4が基準検査時間Tref以上、第5時間T5が基準検査時間Tref未満であり(T4≧Tref、T5<Tref)、第3時間T3がゼロより大きく(T3>0)、かつ、第4時間T4が基準検査時間Trefと第3時間T3との和以上(T4≧Tref+T3)である場合(ステップS412:Yes)、データ変換判断回路31は、検査終了時刻が早くなる(ステップS4:Yes)と判定して変換処理を実施すると判断する。
一方、第4時間T4が基準検査時間Tref以上でなく、第5時間T5が基準検査時間Tref未満でなく、第3時間T3がゼロより大きくなく、または、第4時間T4が基準検査時間Trefと第3時間T3との和以上でない場合(ステップS412:No)、データ変換判断回路31は、検査終了時刻が遅くなる(ステップS4:No)と判定して変換処理を実施しないと判断する。
ここで、T4≧Tref、T5<Tref、T3>0かつT4≧Tref+T3であることは、検査開始時刻から変換処理の完了を待ったうえで検査を開始して、基準検査時間をかけて検査を完了するまでの時間(T3+Trefに相当)が、検査開始時刻から変換処理を行わず直ちに検査を開始して、変換処理をともなわない設計データのフラッテンデータ容量に応じた所要時間をかけて検査を完了するまでの時間(T4に相当)以下となることを意味する。言い換えれば、検査開始時刻から変換処理の完了を待ったうえで検査を開始して、変換処理後の設計データのフラッテンデータ容量に応じた基準検査時間より短い所要時間をかけて検査を完了するまでの時間(T3+T5に相当)が、検査開始時刻から直ちに検査を開始して、変換処理をともなわない設計データのフラッテンデータ容量に応じた所要時間をかけて検査を完了するまでの検査時間(T4に相当)に対して、ステップS411:Yesの場合よりも更に短くなり得ることを意味する。
このような場合(ステップS412:Yes)に検査終了時刻が早くなると判定することで、正確な判定結果に基づいて検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことができる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、変換処理の実施によって検査終了時刻が早くなる複数の場合(S3:Yes、S411:Yes、S412:Yes)に検査終了時刻が早くなると判定することで、正確な判定結果に基づいて、予め設定された検査スケジュールの中での検査終了時刻を優先した検査を更に確実に行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、セルあたりの図形数の逆数を考慮して変換処理の有無を判断する第2の実施形態について説明する。
図9は、第3の実施形態によるパターン検査方法を示すフローチャートである。第3の実施形態のデータ変換判断回路31は、第3時間T3がゼロとなること以外の理由で検査終了時刻が早くなるか否かの判定として、図9に示される判定を行う。
具体的には、データ変換判断回路31は、第6時間T6および第7時間T7が基準検査時間Tref以上であり、第3時間T3がゼロより大きく、かつ、第6時間T6が第7時間T7と第3時間T3との和以上(T6、T7≧Tref、T3>0かつT6≧T7+T3)であるか否かを判定する(ステップS421)。
ここで、第6時間T6は、基準検査時間Trefに変換処理前の設計データのセル数あたりの図形数の逆数に比例した係数を乗じた時間である。より詳しくは、第6時間T6は、基準検査時間Trefに、変換処理前のセル数あたりの図形数の逆数をある一定の第1逆数閾値で除した係数を乗じた時間である。例えば、変換処理前のセル数が合計でx個であり、これらのx個のセルのそれぞれに含まれる図形の個数をx個のセルで足し合わせた総数がy個であるとすると、セル数xあたりの図形数yは、y/xであり、その逆数はx/yである。第1逆数閾値は、例えば、基準検査時間Trefに相関する値であり、基準検査時間Trefで検査されるセル数あたりの図形数の逆数であってもよい。
第7時間T7は、基準検査時間Trefに変換処理後の設計データのセル数あたりの図形数の逆数に比例した係数を乗じた時間である。より詳しくは、第7時間T7は、基準検査時間Trefに、変換処理後のセル数あたりの図形数の逆数をある一定の第2逆数閾値で除した係数を乗じた時間である。第2逆数閾値は、第1逆数閾値と同一であってもよい。
第3時間T3は、既述した通り、変換処理の完了時刻から検査開始時刻を減じた時間であり、検査開始時刻が変換処理の完了時刻より遅い場合はゼロとなる時間である。
そして、第6時間T6および第7時間T7が基準検査時間Tref以上であり(T6、T7≧Tref)、第3時間T3がゼロより大きく(T3>0)、かつ、第6時間T6が第7時間T7と第3時間T3との和以上(T6≧T7+T3)である場合(ステップS421:Yes)、データ変換判断回路31は、検査終了時刻が早くなる(ステップS4:Yes)と判定して変換処理を実施すると判断する。
ここで、T6、T7≧Tref、T3>0、かつ、T6≧T7+T3であることは、検査開始時刻から変換処理の完了を待ったうえで検査を開始して、変換処理後の設計データのフラッテンデータ容量に応じた基準検査時間以上の所要時間をかけて検査を完了するまでの時間(T3+T7に相当)が、検査開始時刻から変換処理を行わず直ちに検査を開始して、変換処理をともなわない設計データのフラッテンデータ容量に応じた所要時間をかけて検査を完了するまでの時間(T6に相当)以下となることを意味する。
このような場合(ステップS421:Yes)に検査終了時刻が早くなると判定することで、正確な判定結果に基づいて検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことができる。
一方、第6時間T6、第7時間T7が基準検査時間Tref以上でなく、第3時間T3がゼロより大きくなく、または、第6時間T6が第7時間T7と第3時間T3との和以上でない場合(ステップS421:No)、データ変換判断回路31は、第6時間T6が基準検査時間Tref以上、第7時間T7が基準検査時間Tref未満であり、第3時間T3がゼロより大きく、かつ、第6時間T6が、基準検査時間Trefと第3時間T3との和以上であるか否かを判定する(ステップS422)。
そして、第6時間T6が基準検査時間Tref以上、第7時間T7が基準検査時間Tref未満であり(T6≧Tref、T7<Tref)、第3時間T3がゼロより大きく(T3>0)、かつ第6時間T6が基準検査時間Trefと第3時間T3との和以上(T6≧Tref+T3)である場合(ステップS422:Yes)、データ変換判断回路31は、検査終了時刻が早くなる(ステップS4:Yes)と判定して変換処理を実施すると判断する。
一方、第6時間T6が基準検査時間Tref以上でなく、第7時間T7が基準検査時間Tref未満でなく、第3時間T3がゼロより大きくなく、または、第6時間T6が基準検査時間Trefと第3時間T3との和以上でない場合(ステップS422:No)、データ変換判断回路31は、検査終了時刻が遅くなる(ステップS4:No)と判定して変換処理を実施しないと判断する。
ここで、T6≧Tref、T7<Tref、T3>0、かつ、T6≧Tref+T3であることは、検査開始時刻から変換処理の完了を待ったうえで検査を開始して、基準検査時間をかけて検査を完了するまでの時間(T3+Trefに相当)が、検査開始時刻から変換処理を行わず直ちに検査を開始して、変換処理をともなわない設計データのフラッテンデータ容量に応じた所要時間をかけて検査を完了するまでの時間(T6に相当)以下となることを意味する。言い換えれば、検査開始時刻から変換処理の完了を待ったうえで検査を開始して、変換処理後の設計データのフラッテンデータ容量に応じた基準検査時間より短い所要時間をかけて検査を完了するまでの時間(T3+T7に相当)が、検査開始時刻から直ちに検査を開始して、変換処理をともなわない設計データのフラッテンデータ容量に応じた所要時間をかけて検査を完了するまでの検査時間(T6に相当)に対して、ステップS421:Yesの場合よりも更に短くなり得ることを意味する。
このような場合(ステップS422:Yes)に検査終了時刻が早くなると判定することで、正確な判定結果に基づいて検査終了時刻を優先した検査を確実に行うことができる。
第3の実施形態によれば、第1および第2の実施形態と同様に、変換処理の実施によって検査終了時刻が早くなる複数の場合(S3:Yes、S421:Yes、S422:Yes)に検査終了時刻が早くなると判定することで、正確な判定結果に基づいて、予め設定された検査スケジュールの中での検査終了時刻を優先した検査を更に確実に行うことができる。
パターン検査装置1の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、パターン検査装置1の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
上述の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 パターン検査装置
2 マスク
30 制御計算機
31 データ変換有無判定回路
32 データ変換回路

Claims (5)

  1. 複数のパターンを構成する複数の図形の各々が格納された複数のセルを有する設計データに基づいて生成された参照画像と前記試料を撮像した光学画像とを比較することで前記パターンの欠陥を検査する検査装置であって、
    検査開始時刻を含む予め設定された検査スケジュールにしたがって前記検査装置の外部から前記検査装置に前記設計データを送信する制御計算機と、
    前記制御計算機によって送信された前記設計データを受信し、前記受信された設計データを、1つのセルで1つの図形を管理する状態の設計データから1つのセルで複数の図形を管理する状態の設計データへと変換する変換処理を実施し、前記変換処理が実施された設計データを前記検査装置の記憶部に送信するデータ変換部と、
    前記受信された設計データに基づいて、前記変換処理が前記試料の検査開始時刻までに完了するか否かを判定し、完了すると判定された場合、前記データ変換部に前記変換処理を実施させるデータ変換判断部と、
    前記変換処理が前記検査開始時刻までに完了すると判定された場合に、前記記憶部に送信された前記変換処理が実施された設計データに基づいて前記参照画像を生成する参照回路と、を備え、
    前記変換処理が前記検査開始時刻までに完了しないと判定された場合に、前記データ変換判断部は、前記データ変換部に前記変換処理を実施させず、前記データ変換部は、前記変換処理が実施されなかった設計データを前記記憶部に送信し、前記参照回路は、前記記憶部に送信された前記変換処理が実施されなかった設計データに基づいて前記参照画像を生成する検査装置。
  2. 前記データ変換判断部は、
    予め設定された検査の所要時間である基準検査時間と、
    前記基準検査時間に前記変換処理前の前記設計データの実容量を一定の容量閾値で除した係数を乗じた第1時間と、
    前記基準検査時間に前記変換処理後の前記設計データの実容量を一定の容量閾値で除した係数を乗じた第2時間と、
    前記変換処理の完了時刻から前記検査開始時刻を減じた第3時間であって、前記検査開始時刻が前記変換処理の完了時刻より遅い場合はゼロとなる第3時間と、を取得し、
    (1)前記第3時間がゼロとなる場合、
    (2)前記第1時間および前記第2時間が前記基準検査時間以上となり、かつ、前記第3時間がゼロより大きくなる場合であって、前記第1時間が前記第2時間と前記第3時間との和以上となる場合、または、
    (3)前記第1時間が前記基準検査時間以上となり、前記第2時間が前記基準検査時間未満となり、かつ、前記第3時間がゼロより大きくなる場合であって、前記第1時間が前記基準検査時間と前記第3時間との和以上となる場合に、前記変換処理が前記検査開始時刻までに完了すると判定する、請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記データ変換判断部は、
    予め設定された検査の所要時間である基準検査時間と、
    前記基準検査時間に前記変換処理前の前記設計データの実容量あたりの前記図形数を一定の図形数閾値で除した係数を乗じた第4時間と、
    前記基準検査時間に前記変換処理後の前記設計データの実容量あたりの前記図形数を一定の図形数閾値で除した係数を乗じた第5時間と、
    前記変換処理の完了時刻から前記検査開始時刻を減じた第3時間であって、前記検査開始時刻が前記変換処理の完了時刻より遅い場合はゼロとなる第3時間と、を取得し、
    (1)前記第3時間がゼロとなる場合、
    (2)前記第4時間および前記第5時間が前記基準検査時間以上となり、かつ、前記第3時間がゼロより大きくなる場合であって、前記第4時間が前記第5時間と前記第3時間との和以上となる場合、または、
    (3)前記第4時間が前記基準検査時間以上となり、前記第5時間が前記基準検査時間未満となり、かつ、前記第3時間がゼロより大きくなる場合であって、前記第4時間が前記基準検査時間と前記第3時間との和以上となる場合に、前記変換処理が前記検査開始時刻までに完了すると判定する、請求項1または2に記載の検査装置。
  4. 前記データ変換判断部は、
    予め設定された検査の所要時間である基準検査時間と、
    前記基準検査時間に前記変換処理前の前記設計データの前記セルの総に対する前記図形の総数の比の逆数を一定の逆数閾値で除した係数を乗じた第6時間と、
    前記基準検査時間に前記変換処理後の前記設計データの前記セルの総に対する前記図形の総数の比の逆数を一定の逆数閾値で除した係数を乗じた第7時間と、
    前記変換処理の完了時刻から前記検査開始時刻を減じた第3時間であって、前記検査開始時刻が前記変換処理の完了時刻より遅い場合はゼロとなる第3時間と、を取得し、
    (1)前記第3時間がゼロとなる場合、
    (2)前記第6時間および前記第7時間が前記基準検査時間以上となり、かつ、前記第3時間がゼロより大きくなる場合であって、前記第6時間が前記第7時間と前記第3時間との和以上となる場合、または、
    (3)前記第6時間が前記基準検査時間以上となり、前記第7時間が前記基準検査時間未満となり、かつ、前記第3時間がゼロより大きくなる場合であって、前記第6時間が前記基準検査時間と前記第3時間との和以上となる場合に、前記変換処理が前記検査開始時刻までに完了すると判定する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の検査装置。
  5. 複数のパターンを構成する複数の図形の各々が格納された複数のセルを有する設計データに基づいて生成された参照画像と前記試料を撮像した光学画像とを比較することで前記パターンの欠陥を検査する検査装置を用いて前記パターンの欠陥を検査する検査方法であって、
    検査開始時刻を含む予め設定された検査スケジュールにしたがって前記検査装置の外部から前記検査装置に前記設計データを送信する工程と、
    前記送信された設計データに基づいて、前記送信された設計データを、1つのセルで1つの図形を管理する状態の設計データから1つのセルで複数の図形を管理する状態の設計データへと変換する変換処理が、前記試料の検査開始時刻までに完了するか否かを判定する工程と、
    前記変換処理が前記検査開始時刻までに完了すると判定された場合に、前記送信された設計データに前記変換処理を実施し、前記変換処理が実施された設計データを前記検査装置の記憶部に送信する工程と、
    前記記憶部に送信された前記変換処理が実施された設計データに基づいて前記参照画像を生成する工程と、
    前記変換処理が前記検査開始時刻までに完了しないと判定された場合に、前記送信された設計データに前記変換処理を実施せず、前記変換処理が実施されなかった設計データを前記記憶部に送信する工程と、
    前記記憶部に送信された前記変換処理が実施されなかった設計データに基づいて前記参照画像を生成する工程と、を含む、検査方法。
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