JP6668199B2 - マスク検査方法 - Google Patents

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本発明による実施形態は、マスク検査方法に関する。
従来、マスク検査装置は、比較的高い解像度を有する光学系を用いてマスクの描画パターンを撮像し、それにより得られた高解像度画像を用いてマスクの欠陥検査を行っている。また、検出された欠陥の修正後、マスク検査装置は、同様に高解像度画像を取得してマスクの再検査を行っている。このような、高解像度検査は、比較的小さな欠陥を検出可能とする。
一方、マスク検査装置のフォトダイオードアレイの画素数は、所定値に決まっており、1度に取得可能な画像の画素数は光学系の解像度に依らず等しい。このため、高解像度光学系は、低解像度光学系よりも小さな範囲の領域しか撮像することができない。
特開平4−321047号公報
このように高解像度画像は、低解像度画像に比べて小さな領域の画像となってしまう。従って、従来の高解像度検査では、比較的大きな領域にわたる欠陥あるいは大きなサイズの欠陥を検出することが困難であった。例えば、マスクの面内において透過率が緩やかに変化する欠陥(透過率異常欠陥)は、高解像度検査による狭い撮像領域内では透過率の変化が小さ過ぎる場合がある。この場合、透過率の変化が欠陥の判定閾値未満となってしまい、マスク検査装置が高解像度検査において異常を検出することができなかった。
また、高解像度検査は、1度に取得可能な撮像領域が小さいため、マスク全体を撮像するために長時間かかる。従って、従来の検査方法は、検査に長い時間がかかるという問題もあった。
そこで、本発明の目的は、マスクの欠陥を正確かつ短時間に検出することができるマスク検査方法を提供することである。
本実施形態によるマスク検査方法は、被検査マスクに光源の光を照射し、第1開口数を有する光学系を用いて被検査マスクの第1画像を取得し、被検査マスクの描画に用いられる描画データに基づいて参照画像を演算部で作成し、第1画像と参照画像とを比較部で比較して被検査マスクの欠陥候補箇所を検出し、第1開口数よりも大きな第2開口数を有する光学系を用いて欠陥候補箇所の第2画像を取得し、第2画像と参照画像とを比較部で比較して被検査マスクの欠陥箇所を特定することを具備する。
参照画像の作成において、演算部は、第1画像のパターンに参照画像のパターンを近づけるように描画データを加工して参照画像を作成してもよい。
参照画像の作成において、演算部は、描画データと被検査マスクのパターンを転写する際の露光条件から推定された転写パターンのデータとの差分データを生成し、描画データのうち差分データに対応する部分をそれ以外の部分よりも加工の度合いを大きくするようにフィルタ係数を決定し、フィルタ係数を用いて描画データを加工することによって参照画像を作成してもよい。
参照画像の作成において、演算部は、描画データと光近接効果補正前の設計データとの差分データを生成し、描画データのうち差分データに対応する部分をそれ以外の部分よりも加工の度合いを大きくするようにフィルタ係数を決定し、フィルタ係数を用いて描画データを加工することによって参照画像を作成してもよい。
第2画像は、被検査マスクの透過画像および反射画像を含み、欠陥箇所の特定は、被検査マスクの透過画像と参照画像との比較および被検査マスクの反射画像と参照画像との比較の両方で検出された欠陥を擬似欠陥と推定することを含んでもよい。
第1実施形態のマスク検査装置の一例を示す概略図。 第1実施形態によるマスク検査方法の一例を示すフロー図。 第1実施形態による参照画像の作成処理の一例を示すフロー図。 第1実施形態による参照画像の作成処理の一例を示す概念図。 低解像度画像の一例およびその透過率の変化を示すグラフ。 高解像度画像の一例およびその透過率の変化を示すグラフ。 第2実施形態によるマスク検査方法の一例を示すフロー図。 第4実施形態によるマスク検査方法の一例を示すフロー図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のマスク検査装置の一例を示す概略図である。マスク検査装置100は、例えば、光マスク(以下、単にマスクともいう)のパターンの欠陥を検査するために用いることができる。
(マスク検査装置の構成)
マスク検査装置100は、XYθテーブル2と、光源3と、偏光ビームスプリッタ4と、透過光学系5と、反射光学系6と、フォトダイオードアレイ8と、オートローダ9と、X軸モータ10A、Y軸モータ10Bおよびθ軸モータ10Cと、レーザ測長システム12と、対物レンズ切換機構13とを備える。
XYθテーブル2は、その上に被検査マスクとしてのマスク1を載置可能であり、例えば、水平面内のX方向、Y方向、θ方向に移動可能である。マスク1は、半導体製造工程のフォトリソグラフィ工程に用いられるフォトマスクであり、ウェハやその上にある層に転写すべきパターンを有する。尚、マスク1に描画されている描画パターンは、光近接効果補正(OPC(Optical Proximity Correction))を含むパターンであるので、ウェハ等に転写される転写パターンとは異なる場合がある。
光源3は、偏光ビームスプリッタ4に向けてレーザ光を出射する。なお、パターンの欠陥検査に使用する光すなわち検査光はレーザ光でよい。偏光ビームスプリッタ4は、光源3からの光を透過光学系5および反射光学系6に向けて反射する。
透過光学系5は、ミラー5aと、対物レンズ5b_1、5b_2、5c_1、5c_2とを備えている。ミラー5aは、偏光ビームスプリッタ4を透過した光を対物レンズ5b_1または5b_2へ反射する。ミラー5aからの反射光は、対物レンズ5b_1または5b_2を介してXYθテーブル2に向けて照射される。XYθテーブル2に載置されたマスク1は、対物レンズ5b_1または5b_2からの光を透過する。マスク1の透過光は、対物レンズ5c_1または5c_2を介してフォトダイオードアレイ8に入射する。対物レンズ5c_1または5c_2は、入射したマスク1の透過光を、マスク1の像(以下、透過画像ともいう)としてフォトダイオードアレイ8に結像させる。フォトダイオードアレイ8は、マスク1の光学画像を光電変換する。光電変換されたマスク1の光学画像に基づいて、マスク1の欠陥が検査される。
ここで、対物レンズ5b_1および5c_1を用いた第1透過光学系は、第1開口数NA1を有し、対物レンズ5b_2および5c_2を用いた第2透過光学系は、第2開口数NA2を有する。対物レンズ5b_1と5b_2との切り換え、および、対物レンズ5c_1と5c_2との切り換えは、対物レンズ切換機構13によって行われる。例えば、第1開口数NA1が第2開口数NA2よりも小さい場合、第1透過光学系を用いて取得した画像は、低解像度画像となり、第2透過光学系を用いて取得した画像は、高解像度画像となる。このように、マスク検査装置100は、開口数の異なる複数の対物レンズの組(5b_1、5c_1)、(5b_2、5c_2)を有し、この対物レンズの組を切り換えることによって解像度の異なる透過画像を取得することができる。
反射光学系6は、ミラー6aと、偏光ビームスプリッタ6bと、対物レンズ6c、6dとを備えている。ミラー6aは、偏光ビームスプリッタ4に反射した光を偏光ビームスプリッタ6bへ反射する。偏光ビームスプリッタ6bは、ミラー6aからの反射光を、対物レンズ6cを介してXYθテーブル2に向けて照射する。XYθテーブル2に載置されたマスク1は、偏光ビームスプリッタ6bからの光を反射する。マスク1の反射光は、偏光ビームスプリッタ6bを通過し対物レンズ6dを介してフォトダイオードアレイ8に入射する。対物レンズ6dは、入射したマスク1の反射光を、マスク1の像(以下、反射画像ともいう)としてフォトダイオードアレイ8に結像させる。フォトダイオードアレイ8は、マスク1の光学画像を光電変換する。光電変換されたマスク1の光学画像に基づいて、マスク1の欠陥が検査される。
対物レンズ6cを用いた反射光学系6は、高解像度画像を取得可能な光学系であり、比較的大きな開口数(第2開口数NA2)を有する。このように、マスク検査装置100は、1つの対物レンズの組(6c、6d)をさらに有し、高解像度の反射画像を取得することができる。マスク検査装置100は、低解像度の反射画像を取得できるように、開口数の小さな反射光学系(図示せず)をさらに備えていてもよい。
対物レンズ切換機構13は、上述の通り、開口数NA1、NA2を変更するために、対物レンズ制御回路16の指令を受けて、透過光学系5の対物レンズの組(5b_1、5c_1)、(5b_2、5c_2)を切り換える。本実施形態によるマスク検査方法は、開口数の低い第1透過光学系(例えば、5b_1、5c_1)によって取得された低解像度画像を用いてマスク1の欠陥検査(第1検査)を実行する。次に、対物レンズ切換機構13が開口数の高い第2透過光学系(例えば、5b_2、5c_2)に切り換えて、第2透過光学系によって取得された高解像度画像を用いてマスク1の欠陥検査(第2検査)をさらに実行する。反射光学系6によって取得された反射画像を用いた欠陥検査は、必要に応じて実行される。マスク検査方法の詳細については後述する(第4実施形態参照)。
オートローダ9は、オートローダ制御回路15からの指令に従って、XYθテーブル2上にマスク1を自動搬送し、あるいは、XYθテーブル2上のマスク1を自動回収する。X軸モータ10A、Y軸モータ10Bおよびθ軸モータ10Cは、それぞれ、XYθテーブル2をX方向、Y方向およびθ方向(X−Y面(略水平面)内における回転方向)に移動させる。これにより、XYθテーブル2上のマスク1に対して光源3の光がスキャンされる。レーザ測長システム12は、XYθテーブル2のX方向およびY方向の位置を検出する。
また、マスク検査装置100は、制御計算機30と、エミュレート回路14と、オートローダ制御回路15と、対物レンズ制御回路16と、テーブル制御回路17と、オートフォーカス制御回路18と、センサ回路19と、位置回路22と、比較回路25とを備えている。
制御計算機30は、バス20を介して上記回路に接続されており、マスク1の欠陥検査に関連する各種の制御を実行する。
オートローダ制御回路15は、オートローダ9を制御する。テーブル制御回路17は、モータ10A〜10Cを駆動制御する。モータ10A〜10Cは、光源3の光がマスク1をスキャンするようにXYθテーブル2を移動させる。
オートフォーカス制御回路18は、フォーカス合わせを行うようにXYθテーブル2を制御する。例えば、オートフォーカス制御回路18は、Zセンサ(図示せず)で検出されたセンサ面の高さに応じたフォーカス信号に基づいて、Z方向にXYθテーブル2を移動させる。
センサ回路19は、フォトダイオードアレイ8で光電変換された光学画像を取り込み、取り込まれた光学画像をA/D変換する。そして、センサ回路19は、A/D変換した光学画像を比較回路25に出力する。センサ回路19は、例えば、TDI(Time Delay Integration)センサの回路であってもよい。TDIセンサを用いることで、マスク1のパターンを高精度に撮像できる。
レーザ測長システム12は、XYθテーブル2の移動位置を検出し、検出された移動位置を位置回路22に出力する。位置回路22は、レーザ測長システム12から入力された移動位置に基づいて、XYθテーブル2上でのマスク1の位置を検出する。位置回路22は、検出されたマスク1の位置を比較回路25に出力する。
演算部としてのエミュレート回路14は、マスク1の描画に用いられる描画データを読み出し、該描画データに基づいて参照画像を作成する。描画データは、マスク1を表す図形の座標、辺の長さ、種類などの情報でよく、光近接効果を考慮した光近接効果補正(OPC)を含む設計データである。描画データは、後述する磁気ディスク装置31から読み出せばよい。参照画像は、マスク1のパターンをウェハに転写する際の露光条件を用いて、ウェハへの転写パターンを描画データから模擬的に推定して得られる画像データである。即ち、参照画像は、転写パターンを描画データから露光工程をエミュレートして得られた画像である。エミュレート処理の詳細については、後で説明する。尚、エミュレート回路14は、描画データを2値または多値の画像データに変換する展開処理や上記エミュレート以外の他のフィルタ処理も実行可能なように構成してもよい。
比較回路25は、位置回路22から入力された位置情報を用いながら、センサ回路19から得た光学画像の各位置の線幅等を測定する。比較回路25は、測定された光学画像と、エミュレート回路14から入力された参照画像について、両画像の線幅や階調値(明るさ)を比較する。そして、比較回路25は、例えば、光学画像のパターンと、参照画像のパターンとの誤差をマスク1の欠陥として検出する。
さらに、マスク検査装置100は、制御計算機30と、磁気ディスク装置31と、磁気テープ装置32と、フロッピー(登録商標)ディスク装置33と、CRT34と、パターンモニタ35と、プリンタ36とを備える。これらの構成部30〜36は、いずれもバス20に接続されている。制御計算機30は、バス20に接続された各構成部に対して、マスク1の欠陥検査に関連する各種の制御や処理を実行する。磁気ディスク装置31、磁気テープ装置32およびフロッピーディスク33は、欠陥検査に関連する各種の情報を記憶する。CRT34およびパターンモニタ35は、欠陥検査に関連する各種の画像を表示する。プリンタ36は、欠陥検査に関連する各種の情報を印刷する。
(マスク検査方法)
次に、マスク検査装置100を用いたマスク検査方法を説明する。
図2は、第1実施形態によるマスク検査方法の一例を示すフロー図である。本実施形態において、マスク検査装置100は、透過画像と参照画像との比較によってマスク1の欠陥を検査するD−DB(Dieto DataBase)検査を行う。
(第1検査)
まず、オートローダ9がマスク1をXYθテーブル2上にロードし、XYθテーブル2がマスク1のアライメントを行う(S10)。
次に、第1検査を行うために光学系の設定および撮像条件の設定を行う(S20)。第1検査では、転写パターンに近い低解像度画像を用いて欠陥検査が行われる。撮像条件は、例えば、透過光学系5の光量、開口数、絞り形状等のマスク1に照射する光の条件である。本実施形態では、対物レンズ切換機構13は、透過光学系5の対物レンズのうち比較的開口数の小さな対物レンズ(5b_1、5c_1)を選択する。これにより、マスク1は、比較的小さな第1開口数NA1を有する第1透過光学系で撮像される。例えば、第1透過光学系の撮像条件は、マスク1のパターンをウェハ上のレジスト等に転写する際の露光条件(例えば、光量、開口数、絞り形状等)に倣った(等しい)条件であってもよい。
次に、マスク1の光学画像を撮像する(S30)。例えば、マスク検査装置100は、マスク1の検査領域をストライプ状に仮想的に分割し、そのストライプに沿って光学系からの光をスキャンする。マスク1からの透過光は、フォトダイオードアレイ8で光電変換され、センサ回路19においてマスク1の透過画像が取得される。第1透過光学系で撮像された透過画像(第1画像)は、解像度の比較的低い画像(低解像度画像)となる。低解像度画像は、露光工程によってウェハへ転写された転写パターンに近い画像となる。即ち、低解像度画像は、描画パターンの外縁が幾分ぼやけ、角部が丸みを帯び、実際の転写パターンに近い画像となる。
一方、ステップS20、S30と並行してあるいはその前後において、エミュレート回路14が磁気ディスク装置31等のデータベースからマスク1の描画データを受け取り、露光条件をエミュレートした参照画像を作成する(S40)。尚、エミュレート回路14は、フォトダイオードアレイ8がマスク1上の或るストライプを撮像している期間中に、その箇所の参照画像をリアルタイムで作成してもよい。
ここで、描画データは、OPCを含む設計データであり、マスク1に実際に描画されるべきパターン(描画パターン)のデータである。即ち、描画データは、OPCを含まない設計データ(pre−OPCデータ)ではなく、OPCを含む設計データ(post−OPCデータ)である。pre−OPCデータに従ったパターン(pre−OPCパターン)は、OPCを含まないため、露光工程でウェハに転写すべき転写パターンにほぼ等しい。一方、post−OPCデータに従ったパターン(post−OPCパターン)は、露光工程における光近接効果を考慮してマスク1に描画された描画パターンである。このため、マスク1の描画パターンは、ウェハへの転写パターンや上記低解像度画像とは異なる。
そこで、演算部としてのエミュレート回路14は、ウェハの露光工程における露光条件をエミュレート(模擬)するために、描画データをフィルタ処理することによって参照画像を生成する。このフィルタ処理は、参照画像学習工程とも呼ばれる。このように参照画像学習工程によって露光条件をエミュレートすることによって、転写パターン(pre−OPCパターン)に近い参照画像が得られる。
しかし、一方で、低解像度画像は、転写パターン(即ち、pre−OPCパターン)に近いものの、pre−OPCパターンとは幾分異なる。従って、露光条件を単純にエミュレートして得られた参照画像をそのまま用いて欠陥検査した場合、擬似欠陥が多く発生する可能性がある。擬似欠陥は、マスク1の欠陥ではないにもかかわらず、参照画像と光学画像との相違によって検出されてしまう擬似的な欠陥である。このような擬似欠陥を低減させるためには、精度の高い(即ち、低解像度画像により近い)参照画像が必要となる。
そこで、本実施形態によるエミュレート回路14は、描画パターンを低解像度画像にさらに近似させるために、描画データを加工して参照画像を作成する。本実施形態による参照画像の作成処理(参照画像学習工程)を、図3を参照してより詳細に説明する。
図3は、第1実施形態による参照画像の作成処理(ステップS40)の一例を示すフロー図である。図4(A)〜図4(D)は、第1実施形態による参照画像の作成処理の一例を示す概念図である。
まず、エミュレート回路14は、描画データと転写データとを取得または作成する(S41)。図4(A)は、OPCを含む描画データに従った描画パターン(post−OPCパターン)を示す。描画パターン110、120のうち110がOPCパターンであり、OPCパターンを除いた120が転写パターンとなる。描画データは磁気ディスク装置31等に予め格納されており、エミュレート回路14は、描画データを磁気ディスク装置31等から取得すればよい。
図4(B)は、転写データに従った転写パターン(pre−OPCパターン)を示す。転写パターンにはOPCパターンが含まれないので、図4(B)には、転写パターン120のみが示されており、OPCパターン110は示されていない。pre−OPCデータが入手できない場合、転写データは、上記参照画像学習工程によって露光条件を単純にエミュレートして得られた画像データでよい。この場合、エミュレート回路14は、露光条件に従って描画データを予めエミュレートすることによって描画データから転写データを生成すればよい。尚、このときのエミュレートに用いられるフィルタ係数には、後述する重み付けは含まれていない。また、pre−OPCデータが入手できる場合には、第3実施形態のようにpre−OPCデータを転写データとして用いてもよい。
次に、エミュレート回路14は、図4(A)に示す描画データと図4(B)に示す転写データとの差分データを生成する(S43)。例えば、エミュレート回路14は、描画データおよび転写データを、論理演算(例えば、排他的論理和XOR等)を実施することによって差分データを得ることができる。図4(C)は、差分データに従った差分パターンを示す。この差分パターンは、結果的にOPCパターン110となる。従って、以下、OPCパターン110は、差分パターン110ともいう。
次に、エミュレート回路14は、参照画像学習工程に用いられるフィルタ係数のうち、差分データに対応する部分のフィルタ係数を大きくするように重み付けを行う(S45)。フィルタ係数は、例えば、ぼかし加工、丸め加工、線幅調整等のように描画パターンに施す加工の度合いを示す係数である。ぼかし加工は、描画パターンの外縁をぼかす加工であり、丸め加工は、描画パターンのコーナ部分を或る曲率で丸める加工である。重み付けは、描画パターンのうち所定領域の加工の度合いを大きくするために、その所定領域に対応するフィルタ係数を変更することである。本実施形態によるエミュレート回路14は、差分データに対して重み付けをし、差分データに対応するフィルタ係数を変更(例えば、大きく)する。このように、エミュレート回路14は、描画データのうち差分データに対応する部分をそれ以外の部分よりも加工の度合いを大きくするようにフィルタ係数を決定する。
次に、エミュレート回路14は、ステップS45で決定されたフィルタ係数を用いて描画データを加工する(参照画像学習工程)。これにより、参照画像が作成される(S47)。このとき、エミュレート回路14は、描画データのうち差分データに対応する部分には、重み付け後のフィルタ係数を用い、それ以外の部分には、重み付けの無いフィルタ係数を用いればよい。これにより、参照画像は、差分データに対応する部分において大きく加工され、それ以外の部分においては転写パターンとほぼ等しくなる。図4(D)は、本実施形態による参照画像学習工程後の参照画像を示す概念図である。図4(D)に示すように、本実施形態による参照画像は、差分パターン(即ち、OPCパターン)に対応する部分115において大きく加工され、それ以外の部分120においては転写パターンとほぼ等しくなる。このように作成された参照画像は、図4(B)に示す転写パターン自体よりも低解像度画像に近づけることができる。即ち、本実施形態によるマスク検査装置100は、低解像度画像が転写パターン (pre−OPCパターン)と若干異なっていても、その異なっている部分に対して重み付けをしたフィルタ係数を用いて参照画像学習工程を行うことによって、低解像度画像により近似した参照画像を作成することができる。その結果、低解像度画像を用いたダイ−データベース(D−DB)検査において擬似欠陥を低減させることができる。
尚、描画データのうち重み付けを行う箇所は、参照画像を低解像度画像に適合するように、任意に変更してよい。即ち、上記例では、差分データ(OPCデータ)110に対して重み付けを行っているが、それに加えてあるいは代替的に、経験的あるいは統計的に得られる特定箇所に重み付けを行ってもよい。この場合、その特定箇所を予め磁気ディスク装置31等に格納しておき、エミュレート回路14は、その特定箇所を差分データに含めて重み付け(ステップS45)および参照画像学習工程(ステップS47)を実行すればよい。
また、エミュレート回路14は、さらに、参照画像と低解像度画像とを比較可能なように、参照画像を2値または多値の画像データに変換してもよい。また、エミュレート回路14は、必要に応じてさらに他のフィルタ処理を参照画像に施してもよい。
図2を再度参照し、次に、比較回路25が低解像度画像および参照画像を受け取り、低解像度画像と参照画像とを比較する(S50)。このとき、比較回路25は、センサ回路19から低解像度画像を受け取り、エミュレート回路14から参照画像を受け取る。比較回路25は、位置回路22から入力された位置情報を用いながら、低解像度画像と参照画像とを比較してその誤差をマスク1の欠陥候補として検出する(S60)。比較回路25は、フォトダイオードアレイ8の撮像領域(フレーム)ごとに比較処理を行う。フレームは、フォトダイオードアレイ8が1度に撮像可能な画像単位である。欠陥候補画像および欠陥候補箇所(座標)は、磁気ディスク装置31等に格納し、あるいは、CRT34に表示してもよい。上述の通り、参照画像は、低解像度画像により近似した画像となっているので、欠陥候補に含まれる擬似欠陥を低減させることができる。
(第2検査)
次に、第2検査を行うために光学系の設定および撮像条件の設定を行う(S70)。第2検査では、マスク検査装置100は、第1透過光学系の第1開口数NA1よりも大きな第2開口数NA2を有する第2透過光学系を用いて上記欠陥候補の高解像度画像(第2画像)を取得する。第2検査では、対物レンズ切換機構13は、透過光学系5の対物レンズを対物レンズ(5b_1、5c_1)から対物レンズ(5b_2、5c_2)へ切り換える。これにより、マスク1の欠陥候補は、比較的大きな第2開口数NA2を有する第2透過光学系で撮像される。
次に、マスク1の欠陥候補箇所の光学画像を撮像する(S80)。このとき、マスク検査装置100は、マスク1の欠陥候補の画像を撮像すればよく、マスク1の描画パターン全体を撮像する必要はない。従って、各フレームの画像範囲は小さくなるものの、欠陥候補箇所のみを撮像すればよいので、第2検査に係る時間は、描画パターン全体の高解像度画像を取得する場合と比べて短時間で済む。第2透過光学系で撮像された透過画像(第2画像)は、解像度の比較的高い画像(高解像度画像)となり、マスク1に描画された描画パターンに近い画像となる。
次に、比較回路25が高解像度画像および描画データを受け取り、高解像度画像と参照画像(描画パターン)とを比較する(S90)。このとき、比較回路25は、センサ回路19から高解像度画像を受け取り、エミュレート回路14から参照画像として描画パターンを受け取る。比較回路25は、欠陥候補箇所の位置情報を用いながら、高解像度画像の欠陥候補画像と描画パターンの欠陥候補画像とを比較してその誤差をマスク1の欠陥として特定する(S100)。検出された欠陥画像および欠陥箇所(座標)は、磁気ディスク装置31等に格納し、あるいは、CRT34に表示してもよい。第2検査により、欠陥の高解像度画像および欠陥の正確な位置が特定され得る。特定された欠陥の高解像度画像および欠陥の位置は、CRT34に表示し、あるいは、プリンタ36で印刷してもよい。
オペレータがマスク1の欠陥を確認(レビュー)し、修正機でその欠陥を修正した後、マスク検査装置100は、上記第1検査(ステップS10〜S60)を再度実行する(S110)。即ち、マスク検査装置100は、修正後のマスク1の低解像度画像を再度取得し、該低解像度画像をステップS40で参照画像学習工程によって作成された参照画像と再び比較する。マスク検査装置100は、修正後のマスク1の欠陥候補箇所を再度検出する。これにより、マスク1の欠陥が修正されていることが確認することができる。参照画像は、最初の第1検査のステップS40で作成された参照画像をそのまま用いればよい。尚、欠陥候補が擬似欠陥であった場合には、その欠陥候補箇所は、ステップS100の後あるいはオペレータによるレビューの後、磁気ディスク装置31等に予め格納しておき、再検査のステップS110において検出されないように設定すればよい。これにより、再検査において、擬似欠陥箇所を除いたより正確な欠陥検査が可能となる。
以上のように、本実施形態によるマスク検査方法は、第1検査において低解像度画像を用いてD−DB検査を行い、欠陥候補箇所を検出し、その後、第2検査において欠陥候補箇所の高解像度画像を用いてD−DB検査を行い、欠陥箇所を特定する。第1検査に用いられる第1透過光学系の第1開口数NA1は、第2検査に用いられる第2透過光学系の第2開口数NA2よりも小さい。しかし、フォトダイオードアレイ8の画素数(ピクセル数)は、開口数に依らず一定(例えば、512×512画素)である。従って、上述の通り、フォトダイオードアレイ8は、第1透過光学系を用いた場合に1度の撮像で比較的広い領域を撮像できるが、第2透過光学系を用いた場合に1度の撮像で比較的狭い領域しか撮像できない。
例えば、図5(A)および図5(B)は、それぞれ低解像度画像の撮像領域R1の一例およびその透過率の変化を示すグラフである。図6(A)および図6(B)は、それぞれ高解像度画像の撮像領域R2の一例およびその透過率の変化を示すグラフである。図6(A)の高解像度画像は、図5(A)の低解像度画像のうち破線枠R2の画像に対応するものとする。即ち、高解像度画像は、低解像度画像の破線枠R2の拡大画像と言ってもよい。図5(B)および図6(B)のグラフの縦軸は、マスク1の透過率を示し、横軸は画像の位置を示す。
上述のとおり、比較処理は、フォトダイオードアレイ8の撮像領域ごとに実行される。従って、図5(A)の低解像度画像のように撮像領域R1が広い場合、マスク検査装置100は、広域にわたる透過率異常欠陥を容易に検出することができる。例えば、低解像度画像において、図5(B)の位置P1からP2までの透過率の変化は、大きく現れる。この場合、透過率の変化が欠陥の判定閾値を超え易く、マスク検査装置100はその欠陥を検出することができる。一方、図6(A)の高解像度画像のように撮像領域R2が狭い場合、マスク検査装置100は、透過率異常欠陥を容易に検出することができない。例えば、高解像度画像において、図6(B)の位置P11からP12までの透過率の変化は、比較的小さくなる。この場合、透過率の変化が欠陥の判定閾値を超え難くなり、マスク検査装置100はその欠陥を検出することが困難になる。
本実施形態によるマスク検査装置100は、まず、第1検査において低解像度画像を用いたD−DB検査を行っているので、透過率異常欠陥や大きなサイズの欠陥等の広域欠陥を容易に検出することができる。
また、低解像度画像は1度に撮像可能な領域が広いため短時間で取得することができるが、高解像度画像は1度に撮像可能な領域が狭いため取得に長時間かかる。本実施形態は、第1検査においてマスク1の描画パターン全体の画像を取得するもののその画像は低解像度画像である。従って、第1検査で描画パターンの高解像度画像を取得するよりも短時間で済む。また、本実施形態は、第2検査において高解像度画像を取得するものの、欠陥候補箇所の画像のみの画像を取得する。従って、本実施形態は、第2検査の検査時間も短い。従って、本実施形態は、マスク検査全体の時間を短縮することができる。
また、欠陥として特定された箇所については、高解像度画像が残る。従って、欠陥箇所(座標)を正確に特定することができ、欠陥の確認および修正が容易になる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態によるマスク検査方法の一例を示すフロー図である。第1実施形態では、マスク検査装置100は、第1検査においてマスク1の描画パターン全体を撮像し、描画パターン全体について欠陥候補箇所を検出している。これに対し、第2実施形態では、マスク検査装置100は、第1検査において低解像度画像で検出し易くかつ欠陥の生じやすい箇所について選択的に検査する。例えば、透過率異常欠陥、T字突き当てパターン、大きなサイズの欠陥等の、所定領域よりも広い領域で欠陥が生じやすい箇所(以下、欠陥推定箇所ともいう)は、描画データに基づいて経験的あるいは統計的に推定可能である。T字突き当てパターンは、例えば、直線ラインの側面に他の直線ラインの一端が面し、T字形状になっているパターンである。欠陥推定箇所は、所謂、高MEEF(Mask Error EnhancementFactor)箇所と言ってもよい。第2実施形態では、このような欠陥推定箇所を予め磁気ディスク装置31等に格納しておく。そして、第1検査において、マスク検査装置100は、描画パターンのうち欠陥推定箇所を選択的に撮像する(S31)。
その後、比較回路25は、欠陥推定箇所について低解像度画像と参照画像とを選択的に比較する(S51)。
第2実施形態によるマスク検査方法のその他のステップは、第1実施形態の対応するステップと同じでよい。従って、第2実施形態による参照画像の生成方法および第2検査は、第1実施形態のそれらと同様でよい。
第2実施形態によれば、マスク検査装置100は、第1検査において、描画パターンのうち欠陥が生じやすいと推定される欠陥推定箇所のみを撮像し、欠陥推定箇所において低解像度画像と参照画像とを比較する。従って、検査時間がさらに短縮され得る。
(第3実施形態)
第1実施形態において、エミュレート回路14は、描画データに対して露光条件を単にエミュレートして得られた画像データを転写データとして参照画像学習工程に用いている。これに対し、第3実施形態では、エミュレート回路14は、pre−OPCデータ(OPCを含まないOPC前の設計データ)を転写データとして参照画像学習工程に用いてもよい。この場合、pre−OPCデータは描画データと同様に磁気ディスク装置31等に予め格納されており、エミュレート回路14は、pre−OPCデータを磁気ディスク装置31等から取得する。第3実施形態のその他のステップは、第1実施形態の対応するステップと同様でよい。尚、第3実施形態によるマスク検査方法のフローは、図2と同様であるので、その図示を省略する。
このように、pre−OPCデータが入手可能な場合には、エミュレート回路14は、pre−OPCデータを転写データとして参照画像学習工程を実行してもよい。第3実施形態は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態によるマスク検査方法の一例を示すフロー図である。第1実施形態では、第2検査における高解像度画像は、第2透過光学系を用いて取得された透過画像である。第4実施形態では、第2検査における高解像度画像は、第2透過光学系を用いて取得された透過画像だけでなく、反射光学系6を用いて取得された反射画像も含む。
例えば、図2と同様に、ステップS70、S80において、第2透過光学系を用いて高解像度の透過画像を撮像した後、対物レンズ切換機構50は、光学系を第2透過光学系(5a、5b_2、5c_2)から反射光学系6に切り換える(S81)。
次に、ステップS70、S80と同様に、光学系の設定および撮像条件の設定を行い(S83)、欠陥候補箇所の光学画像(高解像度画像)を撮像する(S85)。これにより、マスク検査装置100は、高解像度の反射画像を取得する。
その後、ステップS90、S100は、高解像度の透過画像および反射画像の両方について実行される。これにより、例えば、透過画像および反射画像の両方において欠陥が検出された場合、参照画像の品質が良くないことが考えられる。従って、マスク検査装置100は、擬似欠陥候補と判断する。この場合、オペレータがマスク1の欠陥をレビューする際に、その擬似欠陥候補がマスク1の欠陥か否かを確認すればよい。一方、透過画像または反射画像のいずれか一方において欠陥が検出された場合、マスク検査装置100は欠陥候補箇所と判断する。
第4実施形態のその他のステップは、第1実施形態の対応するステップと同様でよい。従って、第4実施形態は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記第1〜第4実施形態は、D−DB比較検査を実行している。しかし、これらの実施形態は、ダイ−ダイ比較検査(D−D検査)に適用することもできる。この場合、マスク検査装置は、低解像度画像を用いてD−D比較検査を実行して欠陥候補箇所を検出し、その後、高解像度画像を用いてD−D比較検査を実行して欠陥箇所を特定する。この場合には、参照画像の作成が不要となる。このように、本実施形態をダイ−ダイ比較検査(D−D検査)に適用しても、本実施形態の効果は失われない。また、上記第1〜第4実施形態は、任意に組み合わせてもよい。
本実施形態によるマスク検査方法の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、マスク検査方法の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。また、マスク検査方法の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100・・・マスク検査装置、1・・・マスク、2・・・XYθテーブル、3・・・光源、4・・・偏光ビームスプリッタ、5・・・透過光学系、6・・・反射光学系、8・・・フォトダイオードアレイ、9・・・オートローダ、10A・・・X軸モータ、10B・・・Y軸モータ、10C・・・θ軸モータ、12・・・レーザ測長システム、13・・・対物レンズ切換機構、14・・・エミュレート回路、15・・・オートローダ制御回路、16・・・対物レンズ制御回路、17・・・テーブル制御回路、18・・・オートフォーカス制御回路、19・・・センサ回路、22・・・位置回路、25・・・比較回路、30・・・制御計算機

Claims (3)

  1. 被検査マスクに光源の光を照射し、
    第1開口数を有する光学系を用いて前記被検査マスクの第1画像を取得し、
    前記被検査マスクの描画に用いられる描画データに基づいて参照画像を演算部で作成し、
    前記第1画像と前記参照画像とを比較部で比較して前記被検査マスクの欠陥候補箇所を検出し、
    前記第1開口数よりも大きな第2開口数を有する光学系を用いて前記欠陥候補箇所の第2画像を取得し、
    前記第2画像と前記参照画像とを前記比較部で比較して前記被検査マスクの欠陥箇所を特定することを具備するマスク検査方法。
  2. 前記参照画像の作成において、前記演算部は、
    前記描画データと前記被検査マスクのパターンを転写する際の露光条件から推定された転写パターンのデータとの差分データを生成し、
    前記描画データのうち前記差分データに対応する部分をそれ以外の部分よりも加工の度合いを大きくするようにフィルタ係数を決定し、
    前記フィルタ係数を用いて前記描画データを加工することによって前記参照画像を作成する、請求項1に記載のマスク検査方法。
  3. 前記参照画像の作成において、前記演算部は、
    前記描画データと光近接効果補正前の設計データとの差分データを生成し、
    前記描画データのうち前記差分データに対応する部分をそれ以外の部分よりも加工の度合いを大きくするようにフィルタ係数を決定し、
    前記フィルタ係数を用いて前記描画データを加工することによって前記参照画像を作成する、請求項1に記載のマスク検査方法。
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