JP6938053B2 - 呼吸弁 - Google Patents

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Description

本発明は、容器の内圧と外圧との差に応じて弁体が弁座から離座することにより容器内の気体を開放する呼吸弁に関する。
一般に、可燃性流体等を収容する容器には、内圧が上昇した場合にその内側の気体を開放することができるように、容器の内圧と外圧との差に応じて弁体が弁座から離座する呼吸弁(ブリーザバルブ)が設けられる。このような呼吸弁では、所定の気圧差で弁開するように弁体に弁閉力が付与されており、弁体に生じる重力を弁閉力として利用したり、弁体を弁閉方向に付勢するばね部材を設けたりすることが知られている。
このような呼吸弁として、バルブシート部(弁体)を弁閉方向に付勢する圧縮コイルばね(ばね部材)が設けられたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような構成では、圧縮コイルばねを用いて弁閉力を付与することにより、重力のみを利用して弁閉する構成と比較して、高い弁閉力が得られるようになっている。
特開2010−216581号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたようにばね部材を用いる構成では、弁開するにしたがって(弁体が弁座から離れるほど)ばね部材の復元力(弁閉力)が大きくなるため、弁開度が大きくなりにくく、所望の流量特性が得られないことがあった。即ち、弁閉状態における弁閉力を向上させつつ弁開状態における弁開度を大きくすることは困難であった。
本発明の目的は、弁閉状態における弁閉力を向上させつつ弁開状態における弁開度を大きくすることができる呼吸弁を提供することにある。
本発明の呼吸弁は、容器の内圧と外圧との差に応じて弁体が弁座から離座することにより該容器内の気体を開放する呼吸弁であって、前記弁体に弁閉力を付与するばね部材と、前記弁体に対して弁閉力を付与する圧力付与空間を、該弁体における弁開閉方向の弁開側に形成する空間形成手段と、前記圧力付与空間と前記容器の内側空間とを連通させる連通手段と、前記弁体の弁開度が所定値未満である場合に前記圧力付与空間を前記容器の外側空間と区画するとともに前記所定値以上である場合に連通させる切換機構と、を備え、前記弁体は、前記弁座の弁ポートを塞ぐ板状の蓋部と、該蓋部から前記弁開側に向かって突出した第1筒部と、を有し、前記空間形成手段は、前記蓋部と、前記第1筒部と、該第1筒部の外側又は内側に配置される有底筒状の第2筒部と、で囲むようにして前記圧力付与空間を形成していることを特徴とする。
以上のような本発明によれば、弁体に対して弁開側に圧力付与空間を形成されていることで、弁体には圧力付与空間の気圧に応じた弁閉力が作用する。また、連通手段によって圧力付与空間と容器の内側空間とが連通していることで、弁体の弁開度が所定値未満(弁閉状態を含む)であり切換機構によって圧力付与空間と容器の外側空間とが区画されている場合には、圧力付与空間の気圧は内側空間の気圧と略等しくなる。弁体の弁開度が所定値以上になると、切換機構によって圧力付与空間と外側空間とが連通し、圧力付与空間の気圧が低下する。従って、圧力付与空間によって弁体に作用する弁閉力が低下し、弁開度が大きくなる。このように、圧力付与空間が形成されるとともに切換機構が設けられることで、弁閉状態における弁閉力を向上させつつ弁開状態における弁開度を大きくすることができる。
この際、本発明の呼吸弁では、前記切換機構は、前記第1筒部および前記第2筒部のうち一方に設けられるとともにこれらの間に配置されるパッキンと、他方に形成されるとともに前記パッキンと接触可能な接触部と、前記他方に形成されるとともに前記パッキンと接触不能な非接触部と、を有し、前記パッキンは、前記弁開度が前記所定値未満である場合には前記接触部に対応するように位置し、前記弁開度が前記所定値以上である場合には前記非接触部に対応するように位置することが好ましい。
このような構成によれば、弁開度が所定値以上となることで、パッキンが相手方の筒部と接触しなくなり、これらの隙間が圧力付与空間と外側空間との連通路となる。これにより、上記のように圧力付与空間の気圧を低下させることができる。
また、本発明の呼吸弁では、前記連通手段は、前記蓋部に形成された1又は複数の貫通孔であることが好ましい。このような構成によれば、パイプ等を用いて圧力付与空間と内側区間とを連通させる構成と比較して、部品点数を削減することができる。
また、本発明の呼吸弁では、前記パッキンと前記非接触部との隙間の合計面積が、前記貫通孔の合計面積よりも大きいことが好ましい。このような構成によれば、圧力付与空間が外側空間と連通した際に、内側空間から圧力付与空間に気体が流入するよりも、圧力付与空間から外側空間に気体が流出しやすく、圧力付与空間の気圧を低下させて外側空間の気圧に近づけることができる。従って、弁開度が所定値以上となった場合に弁閉力を低下させやすい。
また、本発明の呼吸弁では、前記ばね部材は、前記第1筒部の内側に配置されていることが好ましい。このような構成によれば、第1筒部の内側の空間を利用することができ、弁全体を小型化することができる。
以上のような本発明の呼吸弁によれば、弁体の弁開度が所定値以上となった際に圧力付与空間を容器の外側空間と連通させる切換機構を備えることで、弁閉状態における弁閉力を向上させつつ弁開状態における弁開度を大きくすることができる。
本発明の実施形態に係る呼吸弁を示す断面図である。 前記呼吸弁において弁体が弁開した様子を示す断面図である。 前記弁体がさらに弁開した様子を示す断面図である。 前記弁体の位置と弁閉力との関係を模式的に示すグラフである。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の呼吸弁1は、例えば可燃性流体を収容する容器100に取り付けられるものであって、図1に示すように、ボディ本体2と、ボディ蓋体3と、弁体4と、ばね部材5と、付勢力調節手段6と、を備える。本実施形態では、容器のうち開口が形成された面に沿った2方向をX方向およびY方向とし、面直方向をZ方向とする。また、Z方向において、呼吸弁1から見て容器100側を弁閉側とし、その反対側を弁開側とする。
ボディ本体2は、例えばステンレス等の金属材料によって構成され、容器100に固定されるフランジ部21と、容器100の開口に連続してZ方向に沿って筒状に延びるポート部22と、フランジ部21よりも弁開側においてZ方向に沿って筒状に延びるとともに弁開側に開口した弁体収容部23と、を一体に有する。
フランジ部21は、例えばボルト締結によって容器100のうち開口の周辺部に固定される。ポート部22の弁開側端縁が弁座221となり、ポート部22の弁開側の開口が弁ポート222となる。弁体収容部23の側面には開口部231が形成されており、弁座221は弁体収容部23の内側に配置されている。
ボディ蓋体3は、例えばステンレス等の金属材料によって構成され、弁体収容部23の開口を塞ぐ板部31と、板部31から弁閉側に向かってZ方向に沿って延びる第2筒部32と、を一体に有する。
板部31は、XY平面に沿って延び、例えば溶接によって弁体収容部23の弁開側端縁に固定される。また、板部31の略中央部には、付勢力調節手段6を設けるための貫通孔311が形成されている。
第2筒部32は、弁体収容部23の内側に配置され、その内面に、小径部321と、小径部321よりも弁開側に形成された大径部322と、小径部321と大径部322との間に形成された段差部323と、を有する。
弁体4は、例えば樹脂や金属材料によって構成され、XY平面に沿って延びる板状の蓋部41と、蓋部41から弁開側に向かって突出した第1筒部42と、を一体に有し、弁体収容部23に収容される。
蓋部41は、弁座221に着座することで弁ポート222を塞ぎ、弁座221から離座することで弁ポート222を開く。蓋部41の略中央部には、Z方向に沿って延びてその弁閉側と弁開側とを連通させる1つの貫通孔411が形成されている。
第1筒部42は、第2筒部32に挿入されることにより、第2筒部32の内側に配置される。第1筒部42の外面には、弁開側の端部近傍に、パッキン43を設けるための凹部が形成されている。パッキン43は、例えばゴムや軟質な樹脂によって構成されている。第1筒部42のパッキン43を含まない外径は、第2筒部32の小径部321の内径よりも小さい。また、第1筒部42のパッキン43を含む外径は、第2筒部32の小径部321の内径と同程度または若干大きい。
ばね部材5は、第1筒部42および第2筒部32の内側に配置されるとともにZ方向に沿って延びる圧縮コイルばねである。ばね部材5は、弁閉側端部において蓋部41に当接し、弁開側端部において後述するリテーナ61に当接し、弁体4が弁座221に着座した状態(弁閉状態)において自然状態よりも圧縮されている。これにより、ばね部材5は弁体4に対して弁閉力を付与するようになっている。
付勢力調節手段6は、第2筒部32の内側に配置されるリテーナ61と、Z方向に沿って延びてボディ蓋体3の貫通孔311に挿通される調節ボルト62と、ボディ蓋体3に固定されるロックナット63と、を有する。調節ボルト62はロックナット63と螺合しており、ボディ蓋体3の外側に配置された頭部を回転操作することにより、弁開側または弁閉側に移動するようになっている。これにより、調節ボルト62の先端に固定されたリテーナ61も弁開側または弁閉側に移動し、ばね部材5の圧縮量を調節することができるようになっている。付勢力調節手段6が設けられることにより、ボディ蓋体3の貫通孔311が塞がれるようになっている。尚、調節ボルト62は、意図せずに回転してしまわないように、その頭部がキャップ7によって覆われている。また、キャップ7はシール機能も有している。即ち、貫通孔311と調節ボルト62との間には、多少の隙間が形成されており、キャップ7を設けることにより、後述する圧力付与空間S1と外側空間とが連通しないようになっている。
ここで、呼吸弁1の各部に形成される空間およびその気圧について説明する。まず、ポート部22は、常に容器100の内側空間と連通しており、その気圧は容器100の内圧P0と略等しい。また、第1筒部42が第2筒部32に挿入されることにより、蓋部41と第1筒部42と板部31と第2筒部32とに囲まれた圧力付与空間S1が形成される。即ち、蓋部41と第1筒部42と板部31と第2筒部32とが空間形成手段として機能する。
圧力付与空間S1は、弁体4に対して弁開側に形成されている。また、弁体4に貫通孔411が形成されていることで、圧力付与空間S1とポート部22の内側とが連通している。図1に示す弁閉状態では、パッキン43は、第2筒部32の小径部321に対応するように位置し、これらは互いに接触している。従って、圧力付与空間S1が外側空間に対して区画され、圧力付与空間S1の気圧P1は、弁閉状態において容器100の内圧P0と略等しい。貫通孔411は、ポート部22を介して圧力付与空間S1と容器100の内側区間とを連通させており、連通手段として機能する。
弁体収容部23に開口部231が形成されていることにより、弁体収容部23の内側且つ筒部32、42の外側の空間は、容器100の外側空間と連通しており、その気圧は、外側空間の気圧(外圧)P2と略等しい。従って、本実施形態では、弁体収容部23の内側且つ筒部32、42の外側の空間を、外側空間の一部として取り扱う。尚、本実施形態では、弁体収容部23は大気中に配置されており、外圧P2は大気圧であるものとする。
次に、弁体4の動作に伴う弁閉力の変化について説明する。まず、弁体4には、弁ポート222に面した部分に対し、内圧P0に応じた弁開力が作用するとともに、蓋部41のうち弁座221よりも外側の部分に対し、外圧P0に応じた弁開力が作用する。さらに、弁体4には、ばね部材5の復元力F1と、弁体4に生じる重力と、圧力付与空間S1の気圧P1に応じた力F2と、外圧P2に応じた力と、が弁閉力として作用する。気圧P1に応じた力F2は、弁体4のうち第1筒部42およびその内側に作用する力であり、外圧P2に応じた力は、弁体4のうち第1筒部42よりも外側の部分に作用する力である。
容器の内圧P0が上昇することにより、上記の弁開力の合計が弁閉力の合計を上回ると、図2に示すように弁体4が弁開側に移動する。図2に示す状態では、弁体4が弁座221から離座しているものの、パッキン43は弁閉状態と同様に第2筒部32の小径部321に対応するように位置している。このような状態を第1弁開状態とする。第1弁開状態では、圧力付与空間S1は外側空間に対して区画されており、気圧P1は内圧P0と略等しい。尚、弁体4が離座することで内圧P0は多少低下するものの、弁開初期においては容器100からの気体の流出量は少なく、この低下は無視できるものとする。
第1弁開状態では、弁体4が弁開側に移動することによってばね部材5が圧縮されていき、移動距離に応じて復元力F1が上昇していく。また、その他の弁閉力は、弁体4の移動に関わらず略一定に保たれる。従って、図4に示すように、第1弁開状態においては、弁開度に対して弁閉力が一次の関係を有して上昇する。尚、図4の横軸である弁開度は、弁閉状態において0であり、弁体4が弁開側に移動するほど値が大きくなるものとする。
弁体4がさらに弁開側に移動すると、パッキン43が段差部323を通過して大径部322に対応するように位置する。このとき、パッキン43は大径部322と接触せず、これらの間には隙間が形成される。従って、第1筒部42の内面と第2筒部32の外面との間に、圧力付与空間S1と外側空間とを連通させる連通路が形成される。これにより、圧力付与空間S1内の気体が外側空間に向かって流れ、気圧P1が低下する。このようにパッキン43が大径部322に対応するように位置した状態を第2弁開状態とする。
このとき、パッキン43と大径部322との隙間の合計面積(Z方向から見た面積)は、貫通孔411の面積よりも大きく、5倍以上であることが好ましく、10倍以上であることがより好ましい。従って、容器100内の気体が圧力付与空間S1に流入するよりも、圧力付与空間S1内の気体が外側空間に流出しやすい。本実施形態では、第2弁開状態において気体の流入よりも流出の方が充分に生じやすく、圧力付与空間S1の気圧P1が外圧P2に略等しくなるものとする。
このように気圧P1が低下することにより、気圧P1に応じた力F2が低下し、弁閉力が低下する。パッキン43が段差部323に位置する際の弁開度をA0とすると、図4に示すように、A0において弁閉力が急激に低下する。第2弁開状態では第1弁開状態と同様に、弁体4が弁開側に移動することによってばね部材5が圧縮され、弁開度に対して弁閉力が一次の関係を有して上昇する。
弁体4の移動は、弁開力と弁閉力とがつり合った際に停止する。容器100内の気体が外側空間に流出することにより内圧P0が低下すると、弁開力が低下して弁閉力よりも小さくなる。これにより、弁体4が弁閉側に移動し、第2弁開状態から第1弁開状態を経由して再び弁閉状態となる。このとき、圧力付与空間S1は再び外側空間と区画され、気圧P1が内圧P0と略等しくなる。
以上のように、本実施形態の呼吸弁1では、弁体4の弁開度が所定値A0未満である場合に圧力付与空間S1と容器の外側空間とが区画され、弁開度が所定値であるA0以上である場合に連通するようになっている。即ち、第2筒部32の小径部321がパッキン43と接触可能な接触部として機能するとともに、大径部322がパッキン43と接触不能な非接触部として機能する。さらに、パッキン43と小径部321と大径部322とが、圧力付与空間S1と容器の外側空間とを連通させる切換機構を構成する。
ここで、容器100の内圧が所定の値となり、弁開力とつり合う弁閉力の大きさがB1となった場合について図4に基づいて説明する。本実施形態の呼吸弁1では、このような弁閉力B1に対応する弁開度はA1となる。一方、圧力付与空間S1と外側空間とが常に区画されている構成では、弁開度と弁閉力とは、図4に二点鎖線で示すような関係を有する。このとき、弁閉力B1に対応する弁開度はA2となり、弁開度A2は弁開度A1よりも小さい 。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、呼吸弁1に切換機構が設けられ、弁体4の弁開度が所定値A0未満である場合に圧力付与空間S1と容器100の外側空間とが区画されるとともに所定値A0以上である場合に連通することで、弁閉状態における弁開力を向上させつつ、第2弁開状態における弁閉力を小さくして弁開度を大きくすることができる。
また、弁体4の蓋部41に形成された貫通孔411が、圧力付与空間S1と内側区間とを連通させる連通手段として機能することで、パイプ等を用いて圧力付与空間S1と内側区間とを連通させる構成と比較して、部品点数を削減することができる。
また、パッキン43と大径部322との隙間の合計面積が、貫通孔411の面積よりも大きいことで、第2弁開状態において圧力付与空間S1の気圧を低下させて外圧P2に近づけることができ、弁開度が所定値A0以上となった場合に弁閉力を小さくしやすい。
また、ばね部材5が第1筒部42の内側に配置されていることで、第1筒部42の内側の空間を利用することができ、弁全体を小型化することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、内側に配置される第1筒部42の外面にパッキン43が設けられ、外側に配置される第2筒部32の内面に小径部321および大径部322が形成されるものとしたが、外側に配置される第2筒部の内面にパッキンを設けてもよい。この場合、内側に配置される第1筒部の外面に、弁閉側に小径部(非接触部)を形成するとともに弁開側に大径部(接触部)を形成すればよい。
また、前記実施形態では、弁体4の第1筒部42がボディ蓋体3の第2筒部32の内側に配置されるものとしたが、弁体の第1筒部が蓋部材の第2筒部の外側に配置される構成としてもよい。このとき、一方の筒部にパッキンを設け、他方の筒部に接触部および非接触部を形成すればよい。
また、前記実施形態では、切換機構が、2つの筒部に設けられるパッキンと接触部と非接触部とによって構成されるものとしたが、切換機構は、弁体の開動作によって圧力付与空間を外側空間と連通させるものであれば、他の機構であってもよい。例えば、ボディ蓋体3の板部31に貫通孔を形成するとともに、この貫通孔を塞ぐ方向(弁閉側)に付勢された蓋を設け、弁体の弁開方向への移動に伴って蓋も移動する構成としてもよい。即ち、弁体が弁開方向に移動することで板部31の貫通孔が開放され、圧力付与空間と外側空間とが連通する構成としてもよい。
また、前記実施形態では、弁体4の蓋部41に形成された1つの貫通孔411が連通手段として機能するものとしたが、蓋部41には、複数の貫通孔が形成されていてもよい。また、可撓管等を連通手段として用いて容器100の内側空間と圧力付与空間とを連通させてもよい。
また、前記実施形態では、パッキン43と大径部322との隙間の合計面積が、貫通孔411の面積よりも大きいものとしたが、これらの面積は、他の目的に応じて適宜な大きさに設定されてもよい。例えば、圧力付与空間S1と外側空間とが連通して気体が流出する際、騒音が発生することがある。この騒音の大きさや周波数は隙間の合計面積によって変化することから、騒音の低減を目的として隙間の合計面積を設定してもよい。
また、前記実施形態では、ばね部材5が第1筒部42の内側に配置されているものとしたが、ばね部材は、弁体に弁閉力を付与することができる適宜な位置に設けられればよい。例えば、ばね部材を第1筒部および第2筒部の外側に設けてもよい。
また、前記実施形態では、外圧P2が大気圧であり、容器100の内圧P0の上昇によって弁開するものとしたが、このような構成に限定されない。例えば、容器100に収容された流体を直接大気に放出しないように、呼吸弁にフィルタ等が取り付けられることがあり、この場合、外圧は大気圧よりも高くてもよいし低くてもよい。また、外圧が変化する場合には、外圧の低下によって弁開する構成としてもよい。
また、前記実施形態では、弁体4に対して弁開側に配置された圧縮コイルばねをばね部材として用いるものとしたが、弁体4に対して弁閉側に引きばねを配置してもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 呼吸弁
32 第2筒部
321 小径部(接触部)
322 大径部(非接触部)
4 弁体
41 蓋部
411 貫通孔(連通手段)
42 第1筒部
43 パッキン
5 ばね部材
100 容器

Claims (5)

  1. 容器の内圧と外圧との差に応じて弁体が弁座から離座することにより該容器内の気体を開放する呼吸弁であって、
    前記弁体に弁閉力を付与するばね部材と、
    前記弁体に対して弁閉力を付与する圧力付与空間を、該弁体における弁開閉方向の弁開側に形成する空間形成手段と、
    前記圧力付与空間と前記容器の内側空間とを連通させる連通手段と、
    前記弁体の弁開度が所定値未満である場合に前記圧力付与空間を前記容器の外側空間と区画するとともに前記所定値以上である場合に連通させる切換機構と、を備え
    前記弁体は、前記弁座の弁ポートを塞ぐ板状の蓋部と、該蓋部から前記弁開側に向かって突出した第1筒部と、を有し、
    前記空間形成手段は、前記蓋部と、前記第1筒部と、該第1筒部の外側又は内側に配置される有底筒状の第2筒部と、で囲むようにして前記圧力付与空間を形成していることを特徴とする呼吸弁。
  2. 前記切換機構は、前記第1筒部および前記第2筒部のうち一方に設けられるとともにこれらの間に配置されるパッキンと、他方に形成されるとともに前記パッキンと接触可能な接触部と、前記他方に形成されるとともに前記パッキンと接触不能な非接触部と、を有し、
    前記パッキンは、前記弁開度が前記所定値未満である場合には前記接触部に対応するように位置し、前記弁開度が前記所定値以上である場合には前記非接触部に対応するように位置することを特徴とする請求項1に記載の呼吸弁。
  3. 前記連通手段は、前記蓋部に形成された1又は複数の貫通孔であることを特徴とする請求項2に記載の呼吸弁。
  4. 前記パッキンと前記非接触部との隙間の合計面積が、前記貫通孔の合計面積よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の呼吸弁。
  5. 前記ばね部材は、前記第1筒部の内側に配置されていることを特徴とする請求項〜4のいずれか1項に記載の呼吸弁。
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