JP6938038B2 - 通信状況予測装置、通信状況予測方法、および、プログラム - Google Patents

通信状況予測装置、通信状況予測方法、および、プログラム Download PDF

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本発明は、無線通信の通信状況、通信状態の予測処理の技術に関する。
工場等の狭空間では工作機械・製品・作業員等の移動に伴う伝搬環境の変化や、複数の無線アプリケーション間の干渉等により想定外の通信品質(QoS:Quality of Service)低下が発生し、生産性が低下してしまう。
そのため、QoSの極端な劣化(通信障害)が発生する前に回避行動をとることが必要となり、その実現には通信障害発生の予測が必要となる。通信障害の予測により,例えば以下のような対策を講じることで、生産性の低下を未然に防止できる。
(1)ある無線端末の通信リンクにおいて通信障害の予兆が検知された場合に、同じ無線チャネルを利用している他無線端末の停止や利用帯域の変更を行うことにより伝送スループットの低下を未然に防止する。
(2)ある通信リンクで通信障害の予兆が検知された場合に、干渉の原因となっている端末の帯域制限を自動的に行い、伝送スループットの低下や大きなレイテンシの発生等を未然に防止する。
例えば、特許文献1、2には、過去の情報に基づいて、将来時刻の通信品質の予測を行う技術の開示がある。
特開2016−91271号公報 特開2017−5473号公報
特許文献1、2の技術を通信障害の予兆検知に用いる場合、予測値が所要QoS値を満たすか否かの2択の判定を行う、あるいは、所要QoS値と予測値との類似度合い(例えば、所要QoS値と予測値とのユークリッド距離)により通信障害の危険性を定量化し判定する等の方法が考えられる。このように過去情報に基づいた予測を行う場合、必然的に頻出の入力パターンについては精度良く予測できるが、稀な入力パターン、あるいは、未学習の入力パターンについては予測精度が劣化する。このため、上記のような技術を用いた場合、通信障害の不検出・誤検出を招くことになり問題となる。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、稀な入力パターン、あるいは、未学習の入力パターンが発生した場合であっても、高精度な通信障害の予測処理を実行する通信状況予測装置、通信状況予測方法、および、プログラムを実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、レアリティ取得部と、調整基準値取得部と、予測値取得部と、判定部と、を備える通信状況予測装置である。
レアリティ取得部は、通信品質を示すデータである通信品質データの時系列パターンの発生頻度の稀少度合いを示すレアリティ値を取得する。
調整基準値取得部は、レアリティ値に基づいて、通信品質データの要求基準値を調整した値を、調整基準値として取得する。
予測値取得部は、現時刻において入力されている通信品質データの時系列パターンから、所定の時刻後の通信品質データの予測値を取得する。
判定部は、調整基準値および予測値に基づいて、将来における通信障害の発生の有無を判定する。
この通信状況予測装置では、通信障害を検知する際の重要な要因である、入力パターン(観測データ(例えば、QoS値)の時系列データ)のめずらしさを示すレアリティ値を取得し、取得した当該レアリティ値を考慮して、通信障害の発生の予測処理を実行する。したがって、通信状況予測装置では、従来技術に比べ、より高精度な通信障害の予測が可能となる。
また、通信状況予測装置では、入力パターン(観測データ(例えば、QoS値)の時系列データ)のめずらしさ(レアリティ値)を考慮した、通信障害の発生の予測処理を実行するので、稀な入力パターン、あるいは、未学習の入力パターンが発生した場合であっても、高精度な通信障害の予測処理を実行することができる。
第2の発明は、第1の発明であって、学習部と、記憶部と、をさらに備える。
学習部は、通信品質データの時系列パターンの発生パターンと、当該時系列パターンが発生した後の将来時刻の通信品質データとを用いて学習処理を実行する。
記憶部は、学習部により取得された通信品質データの時系列パターンの発生パターンを含むレアリティ算出用データセットと、当該時系列パターンが発生した後の所定の時刻後である将来時刻の通信品質データを含むラベルデータセットとを含む学習済みデータを記憶する。
そして、レアリティ取得部は、現時刻において取得される通信品質データの時系列パターンと、レアリティ算出用データセットに含まれる通信品質データの複数の時系列パターンとのノルムをそれぞれ算出し、算出したノルムのうちの最小値をレアリティ値として取得する。
この通信状況予測装置では、学習時において、観測データ(例えば、QoS値)の時系列データの発生パターンを学習することで、頻出する観測データ(例えば、QoS値)の時系列データの発生パターンを把握する。また、この通信状況予測装置では、学習時に取得した観測データ(例えば、QoS値)の時系列データの発生パターンと、実際の観測データ(例えば、QoS値)の時系列データとの類似性を、例えば、ノルム(例えば、ユークリッド距離)を算出することにより判定し、観測データ(例えば、QoS値)の時系列データの出現の稀少度合いを示すレアリティ値を算出する。この通信状況予測装置では、上記のように取得したレアリティ値を用いて、高精度な通信障害の予測処理を実行することができる。
第3の発明は、第2の発明であって、調整基準値取得部は、所定の時間におけるレアリティ値の頻度分布を取得することで、レアリティ分布データを取得し、取得したレアリティ分布に含まれるレアリティ値を所定数のクラスに分類するための閾値群を取得する。
これにより、この通信状況予測装置では、レアリティ値の分布であるレアリティ分布を取得し、当該レアリティ分布に基づいて、レアリティ値のデータ群を閾値により所定のクラスに分類することができる。
第4の発明は、第3の発明であって、減算部をさらに備える。
減算部は、予測値取得部により取得された通信品質データの予測値と、当該予測値の真値との差である予測誤差値を取得する。
調整基準値取得部は、予測誤差値を、当該予測誤差値を取得するときに用いた通信品質データの時系列パターンのレアリティ値および閾値群に基づいて、決定されるクラスに分類し、分類された当該クラスに含まれる予測誤差値の標準偏差値を算出する。
また、調整基準値取得部は、算出した予測誤差値の標準偏差値に基づいて、マージンを決定し、当該マージンに基づいて、調整基準値を取得する。
これにより、この通信状況予測装置では、通信品質データの時系列パターンのレアリティ値に基づいて分類されたクラスごとに、通信品質データ(例えば、QoS値)の要求基準値を調整するためのマージンを適切に取得することができる。つまり、レアリティ値が高い程、通信品質データの時系列パターンの出現頻度が低く、その結果、予測誤差値のばらつきは大きくなり予測誤差値の標準偏差値が大きくなる傾向にある。したがって、予測誤差値の標準偏差値に基づいて、マージンを設定し、当該マージンにより調整基準値を取得することで、高精度かつ適切に、通信障害の発生の有無の予測が可能となる。
第5の発明は、第1学習予測部と、第2学習予測部と、を備える通信状況予測装置である。 第1学習予測部は、第1学習部と、第1記憶部と、第1予測判定処理部とを備える。
第1学習部は、通信品質データの時系列パターンの発生パターンと、当該時系列パターンが発生した後の将来時刻の通信品質データとを用いて学習処理を実行する。
第1記憶部は、第1学習部により取得された通信品質データの時系列パターンの発生パターンを含むレアリティ算出用データセットと、当該時系列パターンが発生した後の所定の時刻後である将来時刻の通信品質データを含むラベルデータセットとを含む学習済みデータを記憶する。
第1予測判定処理部は、通信障害の発生の有無の予測判定処理を行う機能部であって、第1レアリティ取得部と、第1調整基準値取得部と、第1予測値取得部と、第1判定部と、を含む。
第1レアリティ取得部は、通信品質を示すデータである通信品質データの時系列パターンの発生頻度の稀少度合いを示すレアリティ値を取得する。
第1調整基準値取得部は、レアリティ値に基づいて、通信品質データの要求基準値を調整した値を、調整基準値として取得する。
第1予測値取得部は、現時刻において入力されている通信品質データの時系列パターンから、所定の時刻後の通信品質データの予測値を取得する。
第1判定部は、調整基準値および予測値に基づいて、将来における通信障害の発生の有無を判定する。
第2学習予測部は、第2学習部と、第2記憶部と、第2予測判定処理部とを備える。
第2学習部は、通信品質データの時系列パターンの発生パターンと、当該時系列パターンが発生した後の将来時刻の通信品質データとを用いて学習処理を実行する。
第2記憶部は、第2学習部により取得された通信品質データの時系列パターンの発生パターンを含むレアリティ算出用データセットと、当該時系列パターンが発生した後の所定の時刻後である将来時刻の通信品質データを含むラベルデータセットとを含む学習済みデータを記憶する。
第2予測判定処理部は、通信障害の発生の有無の予測判定処理を行う機能部であって、第2レアリティ取得部と、第2調整基準値取得部と、第2予測値取得部と、第2判定部と、を備える。
第2レアリティ取得部は、通信品質を示すデータである通信品質データの時系列パターンの発生頻度の稀少度合いを示すレアリティ値を取得する。
第2調整基準値取得部は、レアリティ値に基づいて、通信品質データの要求基準値を調整した値を、調整基準値として取得する。
第2予測値取得部は、現時刻において入力されている通信品質データの時系列パターンから、所定の時刻後の通信品質データの予測値を取得する。
第2判定部は、調整基準値および予測値に基づいて、将来における通信障害の発生の有無を判定する。
そして、第1学習予測部は、
(1)第2学習予測部が予測判定処理を実行しているときに、学習処理を実行し、
(2)第2学習予測部が学習処理を実行しているときに、予測判定処理を実行する。
これにより、この通信状況予測装置では、学習処理と予測判定処理とをパイプライン処理により実行することができる。その結果、この通信状況予測装置では、常に、学習処理、および、予測判定処理を実行させることができるため、さらに高精度の通信障害の予測を行うことができる。
第6の発明は、レアリティ取得ステップと、調整基準値取得ステップと、予測値取得ステップと、判定ステップと、を備える通信状況予測方法である。
レアリティ取得ステップは、通信品質を示すデータである通信品質データの時系列パターンの発生頻度の稀少度合いを示すレアリティ値を取得する。
調整基準値取得ステップは、レアリティ値に基づいて、通信品質データの要求基準値を調整した値を、調整基準値として取得する。
予測値取得ステップは、現時刻において入力されている通信品質データの時系列パターンから、所定の時刻後の通信品質データの予測値を取得する。
判定ステップは、調整基準値および予測値に基づいて、将来における通信障害の発生の有無を判定する。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏する通信状況予測方法を実現することができる。
第7の発明は、第6の発明である通信状況予測方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏する通信状況予測方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを実現することができる。
本発明によれば、稀な入力パターン、あるいは、未学習の入力パターンが発生した場合であっても、高精度な通信障害の予測処理を実行する通信状況予測装置、通信状況予測方法、および、プログラムを実現することができる。
第1実施形態に係る無線状況予測装置100(通信状況予測装置の一例)の概略構成図。 第1実施形態に係る無線状況予測装置100の予測判定処理部2の概略構成図。 無線状況予測装置100で取得されるQoS値の時系列データ(一例)を示す図。 無線状況予測装置100において、学習期間に実行される第1ステップの処理を説明するための図。 無線状況予測装置100において、学習期間に実行される第2ステップの処理を説明するための図。 無線状況予測装置100において、学習期間に実行される第3ステップの処理を説明するための図。 無線状況予測装置100において、学習期間に実行される第3ステップの処理を説明するための図。 無線状況予測装置100において、予測処理実行期間に実行される予測処理を説明するための図。 予測処理(通信障害の予測実行処理)を説明するための図。 第2実施形態の無線状況予測装置200の概略構成図。 無線状況予測装置200で取得されるQoS値の時系列データ(一例)と、第1学習予測部Dev1の処理モードと、第2学習予測部Dev2の処理モードとを示すタイミングチャート。 CPUバス構成を示す図。
[第1実施形態]
第1実施形態について、図面を参照しながら、以下、説明する。
<1.1:無線状況予測装置の構成>
図1は、第1実施形態に係る無線状況予測装置100(通信状況予測装置の一例)の概略構成図である。
図2は、第1実施形態に係る無線状況予測装置100の予測判定処理部2の概略構成図である。
無線状況予測装置100は、図1に示すように、アンテナAnt1と、復調処理部Dm1と、観測データ取得部FE1と、制御部CPU1と、学習部1と、学習済みデータ記憶部St1と、予測判定処理部2とを備える。
アンテナAnt1は、外部からのRF信号(例えば、搬送帯域OFDM信号)を受信するためのアンテナである。アンテナAnt1は、受信したRF信号(例えば、搬送帯域OFDM信号)を信号RFinとして、復調処理部Dm1に出力する。なお、アンテナAnt1は、送信用アンテナとしても機能するアンテナ(送受信用アンテナ)であってもよい。
復調処理部Dm1は、RF処理部Dm11と、BB処理部Dm12とを備える。
RF処理部Dm11は、信号RFinに対して、RF復調処理を実行し、ベースバンド信号を取得する。
BB処理部Dm12は、RF処理部Dm11により復調されたベースバンド信号に対して、ベースバンド復調処理を実行し、ベースバンド復調処理後の信号(データ)をデータD0として取得し、取得したデータD0を観測データ取得部FE1に出力する。
観測データ取得部FE1は、復調処理部Dm1から出力されるデータD0を入力し、当該データD0から、無線状況予測装置100が置かれている無線通信環境のQoSを示すデータであるQoS値を取得する。そして、観測データ取得部FE1は、取得したQoS値を含むデータをデータDinとして、学習部1および予測判定処理部2に出力する。
なお、QoS値は、スループット、(連続)パケットロス数、遅延量等の通信品質を示す指標値である。
制御部CPU1は、無線状況予測装置100の各機能部を制御するための機能部である。制御部CPU1は、無線状況予測装置100の処理モード(例えば、(1)学習モード、(2)予測処理実行モード)を示すデータを含むモード信号Modeを学習部1および予測判定処理部2に出力する。また、制御部CPU1は、制御信号ctl1を予測判定処理部2に出力する。
学習部1は、観測データ取得部FE1から出力されるデータDinを入力する。学習部1は、データDin、すなわち、QoS値の時系列データに対して、PNN(Probabilistic Neural Network)等によるパターンマッチング系予測処理を実行するための学習処理を実行し、学習済みデータを取得する。学習済みデータとして、例えば、(1)Rarity計算用データセット、(2)将来値予測用データセットを取得する(詳細については後述)。学習部1は、取得した学習済みデータをデータD_trainedとして、学習済みデータ記憶部St1に記憶する。
学習済みデータ記憶部St1は、学習部1から出力される学習済みデータを記憶する。また、学習済みデータ記憶部St1は、予測判定処理部2からの要求に従い、データを読み出し、読み出したデータ(例えば、データD_trained)を予測判定処理部2に出力する。
予測判定処理部2は、図2に示すように、データ保持部21と、レアリティ取得部22と、予測値取得部23と、減算器24と、調整基準値取得部25と、判定部26とを備える。
データ保持部21は、観測データ取得部FE1からのデータDinを入力する。データ保持部21は、入力されたデータDinを所定の期間、記憶保持する。データ保持部21は、データDinの時系列データをデータD1sとして、レアリティ取得部22および予測値取得部23に出力する。時刻iのデータDinをDと表記するとすると、データD1sは、例えば、3つの連続する時系列データD1s={D,Di+1,Di+2}として設定される。なお、時系列データD1sのデータ数は、3以外の任意の数であってもよい(k1個(k1:自然数)の連続する時系列データ(D1s={D,Di+1,・・・,Di+k1−1})であってもよい)。
また、データ保持部21は、予測時刻を時刻i+k(k:自然数)とすると、時刻i+kの実際のデータDin(=Di+k)(真値)をデータD1_trueとして減算器24に出力する。
レアリティ取得部22は、図2に示すように、ノルム取得部221と、Rarity算出部222とを備える。
ノルム取得部221は、学習済みデータ記憶部St1から出力される学習済みデータD_trainedと、データ保持部21から出力されるデータD1sとを入力する。ノルム取得部221は、学習済みデータD_trainedとデータD1sとを用いて、ノルム(例えば、ユークリッド距離)の算出を行い、算出したノルムを含むデータをデータD_normとして、Rarity算出部222に出力する。なお、算出したノルムがn1個(n1:自然数)ある場合、データD_normは、n1個のノルム(d,d,・・・,dn1−1)を含む集合のデータとなる。このとき、データD_normを、
D_norm={d,d,・・・,dn1−1
と表記する。
Rarity算出部222は、ノルム取得部221から出力されるデータD_normを入力し、データD_normから、時系列データD1sの出現の稀少度合いを示すレアリティ(Rarity)を算出する。そして、Rarity算出部222は、算出したレアリティを含むデータをデータD2として、調整基準値取得部25に出力する。
予測値取得部23は、学習済みデータ記憶部St1から出力される学習済みデータD_trainedと、データ保持部21から出力されるデータD1sとを入力する。予測値取得部23は、学習済みデータD_trainedとデータD1sとを用いて予測処理(例えば、PNNを用いた予測処理)を行い、将来の時刻の予測データの値をデータD_predictとして取得する。そして、予測値取得部23は、取得したデータD_predictを減算器24および判定部26に出力する。
減算器24は、データ保持部21から出力されるデータD1_trueと、予測値取得部23から出力されるデータD_predictとを入力する。減算器24は、
D_prediction_error=D1_true―D_predict
に相当する処理(減算処理)を実行して、予測誤差データD_prediction_errorを取得する。そして、減算器24は、取得した予測誤差データD_prediction_errorを調整基準値取得部25に出力する。
調整基準値取得部25は、図2に示すように、セレクタSEL1と、Rarity分布取得部251と、クラス分類処理部252と、第1記憶部St2と、Rarityクラス分類部253と、標準偏差取得部254と、マージン決定部255と、第2記憶部St3と、マージン設定部256とを備える。
セレクタSEL1は、1入力3出力のセレクタであり、レアリティ取得部22のRarity算出部222から出力されるデータD2と、制御部CPU1から出力される制御信号ctl1とを入力とする。セレクタSEL1は、制御信号ctl1に従い、入力されたデータD2を、(1)Rarity分布取得部251、(2)Rarityクラス分類部253、および、(3)マージン設定部256のいずれかに出力する。
Rarity分布取得部251は、セレクタSEL1から出力されるデータD2を入力する。Rarity分布取得部251は、データD2から、Rarity分布を取得し、取得したRarity分布のデータをデータDist_Rarityとして、クラス分類処理部252に出力する。
クラス分類処理部252は、Rarity分布取得部251から出力されるデータDist_Rarityを入力する。クラス分類処理部252は、データDist_Rarityに基づいて、クラス分類処理を実行し、クラス分類するための閾値の集合データThを取得し、取得した閾値の集合データThを第1記憶部St2に記憶する。
なお、クラス分類するために必要な閾値がn2個(n2:自然数)である場合、閾値の集合データThは、n2個の閾値(th,th,・・・,thn2−1)を含む集合のデータとなる。このとき、閾値の集合データThを、
Th={th,th,・・・,thn2−1
と表記する。
第1記憶部St2は、クラス分類処理部252から出力される閾値の集合データThを記憶する。また、第1記憶部St2は、Rarityクラス分類部253からのデータ読み出し要求に従い、データを読み出し、当該データをRarityクラス分類部253に出力する。また、第1記憶部St2は、マージン設定部256からのデータ読み出し要求に従い、データを読み出し、当該データをマージン設定部256に出力する。
Rarityクラス分類部253は、セレクタSEL1から出力されるデータD2と、第1記憶部St2から出力される閾値の集合データThとを入力する。Rarityクラス分類部253は、閾値の集合データThに基づいて、データD2をクラス分類し、データD2が振り分けられたクラスの番号jを含むデータをデータD3として、標準偏差取得部254に出力する。
標準偏差取得部254は、減算器24から出力されるデータD_prediction_errorと、Rarityクラス分類部253から出力されるデータD3とを入力する。標準偏差取得部254は、データD3に基づいて、データD_prediction_errorをクラスに振り分け、振り分けられたクラスごとに、データD_prediction_errorの標準偏差σ(クラス番号jの標準偏差σ)を取得する。そして、標準偏差取得部254は、取得した標準偏差σを含むデータをデータD4として、マージン決定部255に出力する。
マージン決定部255は、標準偏差取得部254から出力されるデータD4を入力する。マージン決定部255は、データD4に基づいて、クラス番号jのクラスのデータにためのマージンMrgnを決定し、決定したマージンMrgnを含むデータをデータD5として、第2記憶部St3に記憶する。
第2記憶部St3は、マージン決定部255から出力されるデータD5を記憶する。また、第2記憶部St3は、マージン設定部256からのデータ読み出し要求に従い、データを読み出し、当該データをマージン設定部256に出力する。
マージン設定部256は、セレクタSEL1から出力されるデータD2と、第1記憶部St2から出力される閾値の集合データThと、第2記憶部St3から出力されるマージンのデータD5と、通信品質データの要求基準値を示すデータQoS_reqとを入力する。マージン設定部256は、閾値の集合データThに基づいてデータD2をクラス分類し、データD2が振り分けられたクラス(例えば、クラス番号がjのクラス)に対応するマージン(例えば、Mrgn)を用いて、データQoS_reqに対してマージン調整処理を実行し、マージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjを取得する。そして、マージン設定部256は、取得したマージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjを含むデータをデータD7として、判定部26に出力する。
なお、通信品質データの要求基準値を示すデータQoS_reqは、無線状況予測装置100内において予め設定されているデータ(例えば、無線状況予測装置100内の記憶部(不図示)に予め設定され記憶保持されるデータ)であってもよいし、無線状況予測装置100外部から設定されるデータであってもよい。
判定部26は、予測値取得部23から出力されるデータD_predictedと、マージン設定部256から出力されるデータD7と、制御部CPU1から出力されるモード信号Modeとを入力する。判定部26は、モード信号Modeが「予測処理実行モード」を示す信号である場合、データD7(マージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adj)に基づいて、データD_predictedが、通信障害が発生しているときのデータであるか否かを判定し、当該判定結果を含むデータをデータDoutとして出力する。
<1.2:無線状況予測装置の動作>
以上のように構成された無線状況予測装置100の動作について、以下、説明する。
図3は、無線状況予測装置100で取得されるQoS値の時系列データ(一例)を示す図である。図3のグラフにおいて、横軸は時間であり、縦軸はQoS値である。
図4は、無線状況予測装置100において、学習期間に実行される第1ステップの処理を説明するための図である。
図5は、無線状況予測装置100において、学習期間に実行される第2ステップの処理を説明するための図である。
図6、7は、無線状況予測装置100において、学習期間に実行される第3ステップの処理を説明するための図である。
図8は、無線状況予測装置100において、予測処理実行期間に実行される予測処理を説明するための図である。
(1.2.1:学習処理)
まず、学習処理について説明する。学習処理は、(1)第1ステップの処理、(2)第2ステップ処理、および、(3)第3ステップの処理に分割されて実行される。
(1)第1ステップの処理では、QoS値の時系列データ(観測値系列)から、学習ベクトルとラベルの取得処理が実行される。
(2)第2ステップの処理では、Rarity分布に基づいて、クラス判定用の閾値を算出する。
(3)第3ステップの処理では、QoS値の予測誤差の標準偏差から、QoS値の要求基準値を調整するためのマージンを取得する。
以下、(1)第1ステップの処理、(2)第2ステップ処理、および、(3)第3ステップの処理に分けて説明する。
(1.2.1.1:第1ステップの処理)
第1ステップの処理において、無線状況予測装置100は、QoS値の時系列データ(観測値系列)から、学習ベクトルとラベルの取得処理を実行する。
無線状況予測装置100の復調処理部Dm1は、アンテナAnt1を介して受信した無線信号に対して復調処理を実行し、RF復調信号、BB復調信号を取得する。観測データ取得部FE1は、復調処理部Dm1により取得された、RF復調信号、および/または、BB復調信号から、QoS値(スループット、(連続)パケットロス数、遅延量等の通信品質を示す指標値)を取得する。そして、観測データ取得部FE1は、取得したQoS値を含むデータをデータDinとして、学習部1に出力する。
制御部CPU1は、モード信号Modeを「学習モード」を示す信号値に設定し、学習部1に出力する。
学習部1は、データDin、すなわち、QoS値の時系列データに対して、PNN(Probabilistic Neural Network)等によるパターンマッチング系予測処理を実行するための学習処理を実行し、学習済みデータを取得する。具体的には、学習部1は、以下の(1)〜(3)のように処理する。
(1)時系列の観測値系列(QoS値の時系列データ)を、時刻i(図4の場合の時刻t0に相当)からk1個取得し、学習用ベクトルを取得する。また、当該学習用ベクトルに対応する将来値データ(正解データ)を時刻i+k2の観測値(QoS値)として、当該学習用ベクトルと対応付けるラベルに設定する。例えば、図4の場合、i=0、k1=3であり、QoS値の時系列データD1sは、
D1s={D,Di+1,Di+2
={a,ai+1,ai+2}={a,a,a
であり、上記のデータD1sを学習ベクトルとする。そして、図4の場合、k2=4であるので、当該学習ベクトルに対応付けるラベルを、時刻i+k2(=i+4)の観測値(QoS値)ai+4とする。なお、図4の場合の上記処理の対象データは、図4のウィンドウWin1の区間(時刻t0〜twの区間)に含まれるデータである。
(2)次に、時刻(時間ステップ)を1つ進める。つまり、図4のウィンドウWin1の区間を1時間ステップ(1回のデータサンプリングに対応する時間)だけ、時間軸方向Dir1へずらし、ずらしたウィンドウWin1の区間を処理の対象データとする。
処理(1)と同様に、時系列の観測値系列(QoS値の時系列データ)を、時刻i+1からk1個取得し、学習用ベクトルを取得する。また、当該学習用ベクトルに対応する将来値データ(正解データ)を時刻i+k2+1の観測値(QoS値)として、当該学習用ベクトルと対応付けるラベルに設定する。例えば、図4の場合、i=0、k1=3であり、QoS値の時系列データD1sは、
D1s={Di+1,Di+2,Di+3
={ai+1,ai+2,ai+3}={a,a,a
であり、上記のデータD1sを学習ベクトルとする。そして、図4の場合、k2=4であるので、当該学習ベクトルに対応付けるラベルを、時刻i+k2(=i+4)の観測値(QoS値)ai+5とする。
(3)学習部1は、上記(1)、(2)の処理を繰り返し実行する。
時刻i+n1−1(n1:自然数)において、処理(1)と同様に、時系列の観測値系列(QoS値の時系列データ)を、時刻i+n1−1からk1個取得し、学習用ベクトルを取得する。また、当該学習用ベクトルに対応する将来値データ(正解データ)を時刻i+n1−1+k2の観測値(QoS値)として、当該学習用ベクトルと対応付けるラベルに設定する。例えば、図4の場合、i=0、k1=3であり、QoS値の時系列データD1sは、
D1s={Di+n1−1,Di+n1,Di+n1+1
={ai+n1−1,ai+n1,ai+n1+1}={an1−1,an1,an1+1
であり、上記のデータD1sを学習ベクトルとする。そして、図4の場合、k2=4であるので、当該学習ベクトルに対応付けるラベルを、時刻i+n1−1+k2(=i+n1+3)の観測値(QoS値)an1+3とする。
学習部1は、上記により取得したデータから、将来値予測用データセットDset1、Rarity計算用データセットDset2、および、ラベル(正解データ)のデータセットDset_Labelを取得する。
なお、説明便宜のため、k1=3、k2=2、1つの学習ベクトルに対応するラベルデータの個数を1個として(図4に示した場合に相当)、以下説明する。また、k1、k2、1つの学習ベクトルに対応するラベルデータの個数は、上記の数に限定されない。
上記の場合(図4に示した場合に相当)における、将来値予測用データセットDset1、Rarity計算用データセットDset2、および、ラベル(正解データ)のデータセットDset_Labelは、行列により、以下のように表現できる。
Figure 0006938038
Figure 0006938038
Figure 0006938038
なお、上記のRarity計算用データセットDset2の行列において、各行ベクトルが、時刻iの学習ベクトルに対応する。
学習部1は、上記のデータセットを用いて、例えば、PNNによる学習処理を実行し、学習済みモデル(例えば、PNNによる学習モデル)を取得する。なお、PNNによる処理としては、例えば、特願2017−232442号、特願2018−042747号に開示されている技術を用いてもよい。
そして、学習部1は、上記のようにして取得したデータ((1)将来値予測用データセットDset1、(2)Rarity計算用データセットDset2、および、(3)ラベル(正解データ)のデータセットDset_Label)を、学習済みデータD_trainedとして、学習済みデータ記憶部St1に記憶する。
(1.2.1.2:第2ステップの処理)
第2ステップの処理において、無線状況予測装置100は、QoS値の時系列データ(観測値系列)から、Rarity分布を取得し、当該Rarity分布に基づいて、クラス判定用の閾値を算出する処理を実行する。
無線状況予測装置100の復調処理部Dm1は、アンテナAnt1を介して受信した無線信号に対して復調処理を実行し、RF復調信号、BB復調信号を取得する。観測データ取得部FE1は、復調処理部Dm1により取得された、RF復調信号、および/または、BB復調信号から、QoS値を取得する。そして、観測データ取得部FE1は、取得したQoS値を含むデータをデータDinとして、予測判定処理部2のデータ保持部21に出力する。
制御部CPU1は、モード信号Modeを「学習モード」を示す信号値に設定し、予測判定処理部2に出力する。また、制御部CPU1は、制御信号ctl1を「第2ステップの処理」を実行させるための信号値(セレクタSEL1の端子0が選択される信号値)に設定し、予測判定処理部2に出力する。
データ保持部21は、観測データ取得部FE1からのデータDinを所定の期間、記憶保持する。データ保持部21は、データDinの時系列データをデータD1sとして、レアリティ取得部22および予測値取得部23に出力する。時刻iのデータDinをDと表記するとすると、データD1sは、例えば、3つの連続する時系列データD1s={D,Di+1,Di+2}として設定される。なお、説明便宜のため、図5に示すように、時刻t1以降のQoS値の観測値系列(時系列データ)を、b,b,b,・・・とする。この場合、データ保持部21は、データD1s={b,b,b}をレアリティ取得部22に出力する。
レアリティ取得部22のノルム取得部221は、学習済みデータ記憶部St1から学習済みデータD_trainedのRarity計算用データセットDset2を読み出すとともに、データ保持部21から出力されるデータD1sとを入力する。なお、ここでは、ノルム取得部221が、データD1s={b,b,b}を処理する場合について説明する。
ノルム取得部221は、Rarity計算用データセットDset2の各行ベクトルとデータD1s(={b,b,b})とを用いて、ノルム(例えば、ユークリッド距離)の算出を行う。つまり、ノルム取得部221は、Rarity計算用データセットDset2のm行目の行ベクトルをDset2_rとすると、
=Norm(Dset2_r,D1s)
=Norm(Dset2_r,D1s)
=Norm(Dset2_r,D1s)
・・・
n1−1=Norm(Dset2_rn1−1,D1s)
Norm(v1,v2):ベクトルv1とベクトルv2のノルム(例えば、ユークリッド距離)を取得する関数。
に相当する処理により、ノルムの集合データ{d,d,・・・,dn1−1}を取得する。そして、ノルム取得部221は、取得したノルムの集合データ{d,d,・・・,dn1−1}を含むデータをデータD_normとして、Rarity算出部222に出力する。
Rarity算出部222は、ノルム取得部221から出力されるデータD_normから、時系列データD1sの出現の稀少度合いを示すレアリティ(Rarity)を算出する。具体的には、Rarity算出部222は、
=min(d,di+1,・・・,di+n1−1
min():要素の最小値を取得する関数
に相当する処理を実行することで、QoS値の時系列データ{D,Di+1,Di+2}に対応するレアリティ値rを取得する。なお、ここでは、QoS値の時系列データ{D,Di+1,Di+2}={b,b,b}であるので、Rarity算出部222は、
=min(d,d,・・・,dn1−1
を取得する。
そして、Rarity算出部222は、算出したレアリティrを含むデータをデータD2として、調整基準値取得部25のセレクタSEL1に出力する。
セレクタSEL1は、「第2ステップの処理」を実行させるための信号値(セレクタSEL1の端子0が選択される信号値)に設定されている制御信号ctl1に従い、端子0を選択し、入力されたデータD2をRarity分布取得部251に出力する。
Rarity分布取得部251は、セレクタSEL1から出力されるデータD2から、Rarity分布を取得する。具体的には、Rarity分布取得部251は、図5に示すように、各時刻(各サンプリング時刻)において取得されたレアリティ値rを所定の期間分取得し、レアリティ値riの頻度分布図(ヒストグラム)(図5の右下図に相当)を取得する。Rarity分布取得部251は、上記のようにして取得したレアリティ値riの頻度分布図(ヒストグラム)を特定するデータをRarity分布データDist_Rarityとして、クラス分類処理部252に出力する。
クラス分類処理部252は、Rarity分布取得部251から出力されるデータDist_Rarityに基づいて、クラス分類処理を実行する。具体的には、K−means法などのクラスタリング手法やSOM(Self−organizing map)による手法を適用し、Rarityを所定数のクラスに分類し、当該クラスを分類するための閾値Th(={th,th,・・・,thn2−1})を取得する。
ここでは、K−means法を採用する場合について説明する。
クラス分類処理部252は、Rarity分布データDist_Rarityに基づいて、各レアリティ値rを予め設定されたクラス数(クラスタ数)kcl(kcl:2以上の自然数)に分類する場合、K−means法により、各レアリティ値rと、クラスタ中心とのノルム(例えば、ユークリッド距離)を計算し、各レアリティ値rを、最も近いクラスタ中心のクラスタに割り当てる。クラス分類処理部252は、この処理を繰り返し実行し、クラスタ割り当ての状況が変化しない、あるいは、変化量が所定の値以下になった場合、収束したと判断し、クラス分類処理を終了させる。そして、クラス分類処理部252は、クラス分類処理が終了した段階で、各クラス(各クラスタ)を分離するための閾値Th(={th,th,・・・,thn2−1})を設定する。なお、クラス数(クラスタ数)kclは、クラス分類処理部252において、予め設定されているものとする。
クラス分類処理部252は、以上のようにして取得したクラス分類するための閾値の集合データTh(={th,th,・・・,thn2−1})を第1記憶部St2に記憶する。
なお、以下では、説明便宜のため、図5の右下図に示すように、クラス数を「3」とし、各クラスをクラスClass_0、クラスClass_1、および、クラスClass_2とし、閾値Th={th,th}とする場合について説明する。
(1.2.1.3:第3ステップの処理)
第3ステップの処理において、無線状況予測装置100は、QoS値の予測誤差の標準偏差から、QoS値の要求基準値を調整するためのマージンを取得する。
無線状況予測装置100の復調処理部Dm1は、アンテナAnt1を介して受信した無線信号に対して復調処理を実行し、RF復調信号、BB復調信号を取得する。観測データ取得部FE1は、復調処理部Dm1により取得された、RF復調信号、および/または、BB復調信号から、QoS値を取得する。そして、観測データ取得部FE1は、取得したQoS値を含むデータをデータDinとして、予測判定処理部2のデータ保持部21に出力する。
制御部CPU1は、モード信号Modeを「学習モード」を示す信号値に設定し、予測判定処理部2に出力する。また、制御部CPU1は、制御信号ctl1を「第3ステップの処理」を実行させるための信号値(セレクタSEL1の端子1が選択される信号値)に設定し、予測判定処理部2に出力する。
データ保持部21は、観測データ取得部FE1からのデータDinを所定の期間、記憶保持する。データ保持部21は、データDinの時系列データをデータD1sとして、レアリティ取得部22および予測値取得部23に出力する。時刻iのデータDinをDと表記するとすると、データD1sは、例えば、3つの連続する時系列データD1s={D,Di+1,Di+2}として設定される。なお、説明便宜のため、図6に示すように、時刻t2以降のQoS値の観測値系列(時系列データ)を、c,c,c,・・・とする。この場合、データ保持部21は、データD1s={c,c,c}をレアリティ取得部22および予測値取得部23に出力する。
また、データ保持部21は、予測値取得部23で予測対象とした時刻の実際のデータ(真値)をデータD1_true(=Di+k(図6の場合、c))を減算器24に出力する。
レアリティ取得部22のノルム取得部221は、学習済みデータ記憶部St1から学習済みデータD_trainedのRarity計算用データセットDset2を読み出すとともに、データ保持部21から出力されるデータD1sとを入力する。なお、ここでは、ノルム取得部221が、データD1s={c,c,c}を処理する場合について説明する。
ノルム取得部221は、Rarity計算用データセットDset2の各行ベクトルとデータD1s(={c,c,c})とを用いて、ノルム(例えば、ユークリッド距離)の算出を行う。つまり、ノルム取得部221は、Rarity計算用データセットDset2のm行目の行ベクトルをDset2_rとすると、
=Norm(Dset2_r,D1s)
=Norm(Dset2_r,D1s)
=Norm(Dset2_r,D1s)
・・・
n1−1=Norm(Dset2_rn1−1,D1s)
Norm(v1,v2):ベクトルv1とベクトルv2のノルム(例えば、ユークリッド距離)を取得する関数。
に相当する処理により、ノルムの集合データ{d,d,・・・,dn1−1}を取得する。そして、ノルム取得部221は、取得したノルムの集合データ{d,d,・・・,dn1−1}を含むデータをデータD_normとして、Rarity算出部222に出力する。
Rarity算出部222は、ノルム取得部221から出力されるデータD_normから、時系列データD1sの出現の稀少度合いを示すレアリティ(Rarity)を算出する。具体的には、Rarity算出部222は、
=min(d,di+1,・・・,di+n1−1
min():要素の最小値を取得する関数
に相当する処理を実行することで、QoS値の時系列データ{D,Di+1,Di+2}に対応するレアリティ値rを取得する。なお、ここでは、QoS値の時系列データ{D,Di+1,Di+2}={c,c,c}であるので、Rarity算出部222は、
=min(d,d,・・・,dn1−1
を取得する。
そして、Rarity算出部222は、算出したレアリティrを含むデータをデータD2として、調整基準値取得部25のセレクタSEL1に出力する。
セレクタSEL1は、「第3ステップの処理」を実行させるための信号値(セレクタSEL1の端子1が選択される信号値)に設定されている制御信号ctl1に従い、端子1を選択し、入力されたデータD2をRarityクラス分類部253に出力する。
Rarityクラス分類部253は、第1記憶部St2から閾値の集合データTh(={th,th})を読み出し、閾値の集合データTh(={th,th})に基づいて、データD2をクラス分類し、データD2が振り分けられたクラスの番号jを含むデータをデータD3として、標準偏差取得部254に出力する。
予測値取得部23は、学習済みデータ記憶部St1から学習済みデータD_trained(Rarity計算用データセットDset2、および、ラベル(正解データ)のデータセットDset_Label)を読み出す。予測値取得部23は、ノルム取得部221で実行される処理と同様にQoS値の時系列データD1s(={c,c,c})と、Rarity計算用データセットDset2の各行ベクトルとのノルム(例えば、ユークリッド距離)を算出し、最小値となる行ベクトルを検出し、検出した行ベクトルに対応するラベル(正解データ)を、データセットDset_Labelを用いて特定する。これにより、予測値取得部23は、ノルムの最小値をとる行ベクトルに対応するラベルを、将来の時刻の予測データ値D_predictとして取得する。例えば、図6に示す場合、QoS値の時系列データD1s(={c,c,c})と、Rarity計算用データセットDset2の第3行目のベクトル({a,a,a})とのノルムが最小値をとるとすると、予測値取得部23は、Rarity計算用データセットDset2の第3行目のベクトル({a,a,a})に対応するラベルの値a(ラベル(正解データ)のデータセットDset_Labelの第3行目のデータ)を将来の時刻(現在時刻iとすると将来時刻i+4)の予測データ値D_predictであると特定する。
そして、予測値取得部23は、上記のようにして取得した将来時刻(現在時刻iとすると将来時刻i+4)の予測データ値D_predict(=D’i+k=a)を減算器24に出力する。
減算器24は、データ保持部21から出力されるデータD1_true(=Di+k=c)と、予測値取得部23から出力されるデータD_predict(=D’i+k=a)とを入力する。減算器24は、
D_prediction_error=D1_true―D_predict
に相当する処理(減算処理)を実行して、予測誤差データD_prediction_error(=Erri+k)を取得する。そして、減算器24は、取得した予測誤差データD_prediction_error(=Erri+k)を調整基準値取得部25の標準偏差取得部254に出力する。
標準偏差取得部254は、減算器24から出力されるデータD_prediction_errorと、Rarityクラス分類部253から出力されるデータD3(=j=class(r)、class(x)は、Rarity値xが属するクラスの番号を取得する関数)とを入力する。標準偏差取得部254は、データD3に基づいて、データD_prediction_errorをクラスに振り分け、振り分けられたクラスごとに(同一クラスに振り分けられたデータ群について)、データD_prediction_errorの標準偏差σ(クラス番号jの標準偏差σ)を取得する。
そして、標準偏差取得部254は、取得した標準偏差σを含むデータをデータD4(=σ)として、マージン決定部255に出力する。
マージン決定部255は、標準偏差取得部254から出力されるデータD4(=σ)を入力する。マージン決定部255は、データD4(=σ)に基づいて、クラス番号jのクラスのデータにためのマージンMrgnを決定する。例えば、マージン決定部255は、クラス番号jのクラスのマージンMrgn
Mrgn=Gm×σ
Gm:係数(例えば、Gm=6)
により取得される値に決定する。
そして、マージン決定部255は、決定したマージンMrgnを含むデータをデータD5(=Mrgn)として、第2記憶部St3に記憶する。
マージン設定部256は、第1記憶部St2から閾値の集合データTh(={th,th})を読み出すとともに、第2記憶部St3からマージンのデータD5(=Mrgn)を読み出す。マージン設定部256は、閾値の集合データTh(={th,th})に基づいてデータD2(=r)をクラス分類し、データD2(=r)が振り分けられたクラス(例えば、クラス番号がjのクラス)に対応するマージン(例えば、Mrgn)を用いて、データQoS_reqに対してマージン調整処理を実行し、マージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjを取得する。マージン設定部256は、図7に示すように、例えば、クラスClass_0〜Class_1について、マージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjを以下の値として取得する。
クラスClass_0:QoS_adj=QoS_req+Gm×σ
クラスClass_1:QoS_adj=QoS_req+Gm×σ
クラスClass_2:QoS_adj=QoS_req+Gm×σ
Gm:係数(例えば、Gm=6)
以上のようにして、無線状況予測装置100では、学習処理が実行される。
(1.2.2:予測処理)
次に、予測処理(通信障害の予測実行処理)について説明する。
図8は、予測処理(通信障害の予測実行処理)を説明するための図である。
予測処理(通信障害の予測実行処理)において、無線状況予測装置100は、将来時刻のQoS値の予測値D’i+kと、マージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjとに基づいて、通信障害の発生の有無の予測処理を実行する。
無線状況予測装置100の復調処理部Dm1は、アンテナAnt1を介して受信した無線信号に対して復調処理を実行し、RF復調信号、BB復調信号を取得する。観測データ取得部FE1は、復調処理部Dm1により取得された、RF復調信号、および/または、BB復調信号から、QoS値を取得する。そして、観測データ取得部FE1は、取得したQoS値を含むデータをデータDinとして、予測判定処理部2のデータ保持部21に出力する。
制御部CPU1は、モード信号Modeを「予測処理実行モード」を示す信号値に設定し、予測判定処理部2に出力する。また、制御部CPU1は、制御信号ctl1を「予測処理」を実行させるための信号値(セレクタSEL1の端子2が選択される信号値)に設定し、予測判定処理部2に出力する。
データ保持部21は、観測データ取得部FE1からのデータDinを所定の期間、記憶保持する。データ保持部21は、データDinの時系列データをデータD1sとして、レアリティ取得部22および予測値取得部23に出力する。時刻iのデータDinをDと表記するとすると、データD1sは、例えば、3つの連続する時系列データD1s={D,Di+1,Di+2}として設定される。なお、説明便宜のため、図8に示すように、時刻t3以降のQoS値の観測値系列(時系列データ)を、q,q,q,・・・とする。この場合、データ保持部21は、データD1s={q,q,q}をレアリティ取得部22および予測値取得部23に出力する。
レアリティ取得部22のノルム取得部221は、学習済みデータ記憶部St1から学習済みデータD_trainedのRarity計算用データセットDset2を読み出すとともに、データ保持部21から出力されるデータD1sとを入力する。なお、ここでは、ノルム取得部221が、データD1s={q,q,q}を処理する場合について説明する。
ノルム取得部221は、Rarity計算用データセットDset2の各行ベクトルとデータD1s(={q,q,q})とを用いて、ノルム(例えば、ユークリッド距離)の算出を行う。つまり、ノルム取得部221は、Rarity計算用データセットDset2のm行目の行ベクトルをDset2_rとすると、
=Norm(Dset2_r,D1s)
=Norm(Dset2_r,D1s)
=Norm(Dset2_r,D1s)
・・・
n1−1=Norm(Dset2_rn1−1,D1s)
Norm(v1,v2):ベクトルv1とベクトルv2のノルム(例えば、ユークリッド距離)を取得する関数。
に相当する処理により、ノルムの集合データ{d,d,・・・,dn1−1}を取得する。そして、ノルム取得部221は、取得したノルムの集合データ{d,d,・・・,dn1−1}を含むデータをデータD_normとして、Rarity算出部222に出力する。
Rarity算出部222は、ノルム取得部221から出力されるデータD_normから、時系列データD1sの出現の稀少度合いを示すレアリティ(Rarity)を算出する。具体的には、Rarity算出部222は、
=min(d,di+1,・・・,di+n1−1
min():要素の最小値を取得する関数
に相当する処理を実行することで、QoS値の時系列データ{D,Di+1,Di+2}に対応するレアリティ値rを取得する。なお、ここでは、QoS値の時系列データ{D,Di+1,Di+2}={c,c,c}であるので、Rarity算出部222は、
=min(d,d,・・・,dn1−1
を取得する。
そして、Rarity算出部222は、算出したレアリティrを含むデータをデータD2として、調整基準値取得部25のセレクタSEL1に出力する。
セレクタSEL1は、「予測処理」を実行させるための信号値(セレクタSEL1の端子2が選択される信号値)に設定されている制御信号ctl1に従い、端子2を選択し、入力されたデータD2(=r)をマージン設定部256に出力する。
マージン設定部256は、第1記憶部St2から閾値の集合データTh(={th,th})を読み出すとともに、第2記憶部St3からマージンのデータD5(=Mrgn)を読み出す。マージン設定部256は、閾値の集合データTh(={th,th})に基づいてデータD2(=r)をクラス分類し、データD2(=r)が振り分けられたクラス(例えば、クラス番号がjのクラス)に対応するマージン(例えば、Mrgn)を用いて、データQoS_reqに対してマージン調整処理を実行し、マージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjを取得する。マージン設定部256は、例えば、クラスClass_0〜Class_1について、マージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjを以下の値として取得する。
クラスClass_0:QoS_adj=QoS_req+Gm×σ
クラスClass_1:QoS_adj=QoS_req+Gm×σ
クラスClass_2:QoS_adj=QoS_req+Gm×σ
Gm:係数(例えば、Gm=6)
そして、マージン設定部256は、取得したマージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjを判定部26に出力する。
予測値取得部23は、学習済みデータ記憶部St1から学習済みデータD_trained(Rarity計算用データセットDset2、および、ラベル(正解データ)のデータセットDset_Label)を読み出す。予測値取得部23は、ノルム取得部221で実行される処理と同様にQoS値の時系列データD1s(={q,q,q})と、Rarity計算用データセットDset2の各行ベクトルとのノルム(例えば、ユークリッド距離)を算出し、最小値となる行ベクトルを検出し、検出した行ベクトルに対応するラベル(正解データ)を、データセットDset_Labelを用いて特定する。これにより、予測値取得部23は、ノルムの最小値をとる行ベクトルに対応するラベルを、将来の時刻の予測データ値D_predictとして取得する。例えば、図8に示す場合、QoS値の時系列データD1s(={q,q,q})と、Rarity計算用データセットDset2の第3行目のベクトル({a,a,a})とのノルムが最小値をとるとすると、予測値取得部23は、Rarity計算用データセットDset2の第3行目のベクトル({a,a,a})に対応するラベルの値a(ラベル(正解データ)のデータセットDset_Labelの第3行目のデータ)を将来の時刻(現在時刻iとすると将来時刻i+4)の予測データ値D_predictとして取得する。
そして、予測値取得部23は、上記のようにして取得した将来時刻(現在時刻iとすると将来時刻i+4)の予測データ値D_predict(=D’i+k=a)を判定部26に出力する。
判定部26は、予測値取得部23から出力されるデータD_predicted(=D’i+k=a)と、マージン設定部256から出力されるデータD7(=QoS_adj)と、制御部CPU1から出力されるモード信号Modeとを入力する。判定部26は、モード信号Modeが「予測処理実行モード」を示す信号である場合、データD7(マージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adj)に基づいて、データD_predicted(=D’i+k=a)が、通信障害が発生しているときのデータであるか否かを判定する。例えば、判定部26は、マージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjとデータD_predicted(=D’i+k=a)との値の大小比較を行い、以下のように判定結果Doutを取得する。
(1)D_predicted(=D’i+k=a)>QoS_adjである場合、判定部26は、将来時刻i+k(=i+4)において、通信障害は発生しないと予測し、判定結果Doutを、例えば、通信障害の発生なしを示す信号値「0」に設定し、当該判定結果Dout(=0)を出力する。
(2)D_predicted(=D’i+k=a)≦QoS_adjである場合、判定部26は、将来時刻i+k(=i+4)において、通信障害が発生すると予測し、判定結果Doutを、例えば、通信障害の発生ありを示す信号値「1」に設定し、当該判定結果Dout(=1)を出力する。
以上のように、無線状況予測装置100では、予測処理が実行される。
ここで、図9を用いて、観測データ(QoS値)の時系列データの発生パターンが頻出する入力パターン(Rarity値が低い入力パターン)が無線状況予測装置100に入力された場合(図9(a))と、観測データ(QoS値)の時系列データの発生パターンが稀少な入力パターン(Rarity値が高い入力パターン)が無線状況予測装置100に入力された場合(図9(b)、(c))のマージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjの設定について、説明する。
図9(a)の場合、観測データ(QoS値)の時系列データの発生パターンが頻出する入力パターン(Rarity値が低い入力パターン)であり、Rarity値が低く、入力パターンの発生頻度が高いため、当該入力パターンから算出されるRarity値の属するクラスの予測誤差の標準偏差値が小さい。したがって、マージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjは、図9(a)に示すように、通信品質データ基準値QoS_reqとほぼ同値となる。そして、図9(a)に示すように、ウィンドウWin2内の観測データ(QoS値)の時系列データ(時刻tからのデータ)から予測した将来時刻ti+kの予測値D’i+kは、通信品質データ基準値QoS_reqとほぼ同値となるマージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjと比較し、(予測値D’i+k)>QoS_adjであるので、通信障害が発生しないと適切に判定される。
一方、図9(b)、(c)の場合、観測データ(QoS値)の時系列データの発生パターンが稀少な入力パターン(Rarity値が高い入力パターン)であり、Rarity値が高く、入力パターンの発生頻度が低いため、当該入力パターンから算出されるRarity値の属するクラスの予測誤差の標準偏差値が大きい。したがって、マージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjは、図9(c)に示すように、通信品質データ基準値QoS_reqよりも高い値に設定される。そして、図9(b)(c)に示すように、ウィンドウWin3内の観測データ(QoS値)の時系列データ(時刻tからのデータ)から予測した将来時刻ti+kの予測値D’i+kは、通信品質データ基準値QoS_reqよりも大きな値をとり、実際の将来時刻ti+kの観測値(図9(b)、(c)の点線の時刻i+kの値)は、通信品質データ基準値QoS_reqよりも小さな値をとる。したがって、通信品質データ基準値QoS_reqにより、通信障害の発生の有無を判定すると、不適切な判定結果(予測失敗)となるが(図9(b)の場合)、マージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjにより、通信障害の発生の有無を判定すると、適切な判定結果(予測成功)を取得することができる。つまり、無線状況予測装置100では、Rarity値に応じて、マージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjを変更するため、上記のように、観測データ(QoS値)の時系列データの発生パターンが稀少な入力パターンが入力された場合であっても、適切に通信障害の発生の有無を判定することができる。
以上のように、無線状況予測装置100では、学習時において、観測データ(QoS値)の時系列データの発生パターンを学習することで、頻出する観測データ(QoS値)の時系列データの発生パターンを把握する。また、無線状況予測装置100では、学習時に取得した観測データ(QoS値)の時系列データの発生パターンと、実際の観測データ(QoS値)の時系列データとの類似性を、例えば、ノルム(例えば、ユークリッド距離)を算出することにより判定し、観測データ(QoS値)の時系列データの出現の稀少度合いを示すレアリティ値(Rarity値)を算出する。そして、無線状況予測装置100では、レアリティ値の分布であるレアリティ分布を取得し、当該レアリティ分布に基づいて、レアリティ値のデータ群を閾値により所定のクラスに分類する。そして、クラスごとに、QoS値の要求基準値を調整するためのマージンを取得する。
そして、無線状況予測装置100は、予測時において、処理対象の観測データ(QoS値)の時系列データのレアリティ値rに基づいて、分類されるクラスを特定し、当該クラス(例えば、クラスj)に対応するマージン(例えば、Mrgn)により、通信品質データ基準値QoS_adjを調整したマージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjを取得する。そして、無線状況予測装置100は、将来時刻の観測データ(QoS値)の予測値と、取得したマージン調整処理後の通信品質データ基準値QoS_adjとを比較することで、将来時刻において、通信障害が発生するか否かの判定を行う。
つまり、無線状況予測装置100では、通信障害を検知する際の重要な要因である、入力パターン(観測データ(QoS値)の時系列データ)のめずらしさ(Rarity)を考慮した、通信障害の発生の予測処理を実行することができる。したがって、無線状況予測装置100では、従来技術に比べ、より高精度な通信障害の予測が可能となる。
さらに、無線状況予測装置100では、入力パターン(観測データ(QoS値)の時系列データ)のめずらしさ(Rarity)を考慮した、通信障害の発生の予測処理を実行するので、稀な入力パターン、あるいは、未学習の入力パターンが発生した場合であっても、高精度な通信障害の予測処理を実行することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、説明する。なお、上記実施形態と同様の部分については、同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
図10は、第2実施形態の無線状況予測装置200の概略構成図である。
第2実施形態の無線状況予測装置200は、図10に示すように、第1実施形態の無線状況予測装置100の学習部1、学習済みデータ記憶部St1、予測判定処理部2、および、制御部CPU1を2組設けた構成を有している。つまり、第2実施形態の無線状況予測装置200は、図10に示すように、アンテナAnt1と、復調処理部Dm1と、観測データ取得部FE1と、第1学習予測部Dev1と、第2学習予測部Dev2とを備える。
第1学習予測部Dev1は、第1学習部1Aと、第1学習済みデータ記憶部St1Aと、第1予測判定処理部2Aと、第1制御部CPU1Aとを備える。第1学習部1A、第1学習済みデータ記憶部St1A、第1予測判定処理部2A、および、第1制御部CPU1Aは、それぞれ、第1実施形態の無線状況予測装置100の学習部1、学習済みデータ記憶部St1、予測判定処理部2、および、制御部CPU1と同じ機能部である。
第2学習予測部Dev2は、第2学習部1Bと、第2学習済みデータ記憶部St1Bと、第2予測判定処理部2Bと、第2制御部CPU1Bとを備える。第2学習部1B、第2学習済みデータ記憶部St1B、第2予測判定処理部2B、および、第2制御部CPU1Bは、それぞれ、第1実施形態の無線状況予測装置100の学習部1、学習済みデータ記憶部St1、予測判定処理部2、および、制御部CPU1と同じ機能部である。
図11は、無線状況予測装置200で取得されるQoS値の時系列データ(一例)と、第1学習予測部Dev1の処理モードと、第2学習予測部Dev2の処理モードとを示すタイミングチャートである。図11のタイミングチャートにおいて、横軸は時間である。
無線状況予測装置200では、図11に示すように、第1学習予測部Dev1の処理モードと、第2学習予測部Dev2の処理モードとを互いに異なる処理モードとすることで、学習処理と予測処理とをパイプライン処理により実行する。つまり、無線状況予測装置200において、第1学習予測部Dev1、および、第2学習予測部Dev2は、以下のように処理を実行し、さらに、以下の処理を繰り返し実行する。
(1)時刻t00〜t10の期間において、第1学習予測部Dev1は、学習処理(第1実施形態の学習処理と同じ処理)を実行する。そして、第1制御部CPU1Aは、この期間において、「学習モード」を示す信号値のモード信号ModeAを出力する。
(1−1)時刻t00〜t01の期間において、第1学習予測部Dev1は、第1ステップの処理A11(第1実施形態の第1ステップの処理A1と同じ処理)を実行する。そして、第1制御部CPU1Aは、この期間において、制御信号ctl1A(第1実施形態の制御信号ctl1に対応する信号)を「第1ステップの処理」を実行させるための信号値に設定し、第1予測判定処理部2Aに出力する。
(1−2)時刻t01〜t02の期間において、第1学習予測部Dev1は、第2ステップの処理A12(第1実施形態の第2ステップの処理A2と同じ処理)を実行する。そして、第1制御部CPU1Aは、この期間において、制御信号ctl1Aを「第2ステップの処理」を実行させるための信号値に設定し、第1予測判定処理部2Aに出力する。
(1−3)時刻t02〜t10の期間において、第1学習予測部Dev1は、第3ステップの処理A13(第1実施形態の第3ステップの処理A3と同じ処理)を実行する。そして、第1制御部CPU1Aは、この期間において、制御信号ctl1Aを「第3ステップの処理」を実行させるための信号値に設定し、第1予測判定処理部2Aに出力する。
(2)時刻t10〜t20の期間において、第1学習予測部Dev1は、予測処理(第1実施形態の予測処理と同じ処理)を実行し、判定結果DoutAを出力する。そして、第1制御部CPU1Aは、この期間において、「予測処理実行モード」を示す信号値のモード信号ModeAを出力する。
(2−1)時刻t10〜t11の期間において、第2学習予測部Dev2は、第1ステップの処理B11(第1実施形態の第1ステップの処理A1と同じ処理)を実行する。そして、第2制御部CPU1Bは、この期間において、制御信号ctl1B(第1実施形態の制御信号ctl1に対応する信号)を「第1ステップの処理」を実行させるための信号値に設定し、第2予測判定処理部2Bに出力する。
(2−2)時刻t11〜t12の期間において、第2学習予測部Dev2は、第2ステップの処理B12(第1実施形態の第2ステップの処理A2と同じ処理)を実行する。そして、第2制御部CPU1Bは、この期間において、制御信号ctl1Bを「第2ステップの処理」を実行させるための信号値に設定し、第2予測判定処理部2Bに出力する。
(2−3)時刻t12〜t20の期間において、第2学習予測部Dev2は、第3ステップの処理B13(第1実施形態の第3ステップの処理A3と同じ処理)を実行する。そして、第2制御部CPU1Bは、この期間において、制御信号ctl1Bを「第3ステップの処理」を実行させるための信号値に設定し、第2予測判定処理部2Bに出力する。
(3)時刻t20〜t30の期間において、第2学習予測部Dev2は、予測処理(第1実施形態の予測処理と同じ処理)を実行し、判定結果DoutBを出力する。そして、第2制御部CPU1Bは、この期間において、「予測処理実行モード」を示す信号値のモード信号ModeBを出力する。
(3−1)時刻t20〜t21の期間において、第1学習予測部Dev1は、第1ステップの処理A21(第1実施形態の第1ステップの処理A1と同じ処理)を実行する。そして、第1制御部CPU1Aは、この期間において、制御信号ctl1A(第1実施形態の制御信号ctl1に対応する信号)を「第1ステップの処理」を実行させるための信号値に設定し、第1予測判定処理部2Aに出力する。
(3−2)時刻t21〜t22の期間において、第1学習予測部Dev1は、第2ステップの処理A22(第1実施形態の第2ステップの処理A2と同じ処理)を実行する。そして、第1制御部CPU1Aは、この期間において、制御信号ctl1Aを「第2ステップの処理」を実行させるための信号値に設定し、第1予測判定処理部2Aに出力する。
(3−3)時刻t22〜t30の期間において、第1学習予測部Dev1は、第3ステップの処理A23(第1実施形態の第3ステップの処理A3と同じ処理)を実行する。そして、第1制御部CPU1Aは、この期間において、制御信号ctl1Aを「第3ステップの処理」を実行させるための信号値に設定し、第1予測判定処理部2Aに出力する。
無線状況予測装置200では、上記のように処理することで、学習処理と予測処理とをパイプライン処理により実行することができる。その結果、無線状況予測装置200では、常に、学習処理、および、予測処理を実行させることができるため、さらに高精度の通信障害の予測を行うことができる。
[他の実施形態]
上記実施形態では、観測値がQoS値である場合について説明したが、これに限定されることはなく、観測値は、例えば、無線環境の状況を把握することができるデータであれば、他のデータを用いてもよい。
また、学習済みデータ記憶部St1、第1記憶部St2、第2記憶部St3、第1学習済みデータ記憶部St1A、および、第2学習済みデータ記憶部St1Bは、無線状況予測装置100、200の外部に設けられるものであってもよい。
また、上記実施形態では、レアリティ値rの分類されたクラスごとに、レアリティ値rの標準偏差値を用いてマージンを決定する場合について説明したが、これに限定されることはなく、例えば、レアリティ値rの分類されたクラスごとに、予測誤差の分散値を用いてマージンを決定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、無線環境の通信障害を予測する場合について、説明したが、これに限定されることはなく、無線状況予測装置において、例えば、有線の通信環境、あるいは、無線、有線が混在するネットワークのバックボーンにあるハブからQoS情報を取得し、通信環境の通信障害を予測するようにしてもよい。
また、上記実施形態で説明した無線状況予測装置100、200において、各ブロックは、LSIなどの半導体装置により個別に1チップ化されても良いし、一部又は全部を含むように1チップ化されても良い。
なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
また、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、プログラムにより実現されるものであってもよい。そして、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。また、それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
また、上記実施形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。
例えば、上記実施形態の各機能部を、ソフトウェアにより実現する場合、図12に示したハードウェア構成(例えば、CPU、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
また、上記実施形態における処理方法の実行順序は、必ずしも、上記実施形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えることができるものである。
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
上記コンピュータプログラムは、上記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されるものであってもよい。
なお、本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
100 無線状況予測装置
1 学習部
2 予測判定処理部
22 レアリティ取得部
23 予測値取得部
24 減算器(減算部)
25 調整基準値取得部
26 判定部
St1 学習済みデータ記憶部
Dev1 第1学習予測部
Dev2 第2学習予測部

Claims (7)

  1. 通信品質を示すデータである通信品質データの時系列パターンの発生頻度の稀少度合いを示すレアリティ値を取得するレアリティ取得部と、
    前記レアリティ値に基づいて、前記通信品質データの要求基準値を調整した値を、調整基準値として取得する調整基準値取得部と、
    現時刻において入力されている前記通信品質データの時系列パターンから、所定の時刻後の前記通信品質データの予測値を取得する予測値取得部と、
    前記調整基準値および前記予測値に基づいて、将来における通信障害の発生の有無を判定する判定部と、
    を備える通信状況予測装置。
  2. 前記通信品質データの前記時系列パターンの発生パターンと、当該時系列パターンが発生した後の将来時刻の前記通信品質データとを用いて学習処理を実行する学習部と、
    前記学習部により取得された前記通信品質データの前記時系列パターンの発生パターンを含むレアリティ算出用データセットと、当該時系列パターンが発生した後の所定の時刻後である将来時刻の前記通信品質データを含むラベルデータセットとを含む学習済みデータを記憶する記憶部と、
    をさらに備え、
    前記レアリティ取得部は、現時刻において取得される前記通信品質データの前記時系列パターンと、前記レアリティ算出用データセットに含まれる前記通信品質データの複数の前記時系列パターンとのノルムをそれぞれ算出し、算出したノルムのうちの最小値を前記レアリティ値として取得する、
    請求項1に記載の通信状況予測装置。
  3. 前記調整基準値取得部は、
    所定の時間における前記レアリティ値の頻度分布を取得することで、レアリティ分布データを取得し、
    取得した前記レアリティ分布に含まれるレアリティ値を所定数のクラスに分類するための閾値群を取得する、
    請求項2に記載の通信状況予測装置。
  4. 前記予測値取得部により取得された前記通信品質データの予測値と、当該予測値の真値との差である予測誤差値を取得する減算部をさらに備え、
    前記調整基準値取得部は、
    前記予測誤差値を、当該予測誤差値を取得するときに用いた前記通信品質データの前記時系列パターンの前記レアリティ値および前記閾値群に基づいて、決定されるクラスに分類し、分類された当該クラスに含まれる予測誤差値の標準偏差値を算出し、
    算出した前記予測誤差値の前記標準偏差値に基づいて、マージンを決定し、当該マージンに基づいて、前記調整基準値を取得する、
    請求項3に記載の通信状況予測装置。
  5. 第1学習予測部と、
    第2学習予測部と、
    を備える通信状況予測装置であって、
    前記第1学習予測部は、
    通信品質データの時系列パターンの発生パターンと、当該時系列パターンが発生した後の将来時刻の前記通信品質データとを用いて学習処理を実行する第1学習部と、
    前記第1学習部により取得された前記通信品質データの前記時系列パターンの発生パターンを含むレアリティ算出用データセットと、当該時系列パターンが発生した後の所定の時刻後である将来時刻の前記通信品質データを含むラベルデータセットとを含む学習済みデータを記憶する第1記憶部と、
    通信障害の発生の有無の予測判定処理を行う第1予測判定処理部であって、
    通信品質を示すデータである通信品質データの時系列パターンの発生頻度の稀少度合いを示すレアリティ値を取得する第1レアリティ取得部と、
    前記レアリティ値に基づいて、前記通信品質データの要求基準値を調整した値を、調整基準値として取得する第1調整基準値取得部と、
    現時刻において入力されている前記通信品質データの時系列パターンから、所定の時刻後の前記通信品質データの予測値を取得する第1予測値取得部と、
    前記調整基準値および前記予測値に基づいて、将来における通信障害の発生の有無を判定する第1判定部と、
    を含む前記第1予測判定処理部と、
    を備え、
    前記第2学習予測部は、
    通信品質データの前記時系列パターンの発生パターンと、当該時系列パターンが発生した後の将来時刻の前記通信品質データとを用いて学習処理を実行する第2学習部と、
    前記第2学習部により取得された前記通信品質データの前記時系列パターンの発生パターンを含むレアリティ算出用データセットと、当該時系列パターンが発生した後の所定の時刻後である将来時刻の前記通信品質データを含むラベルデータセットとを含む学習済みデータを記憶する第2記憶部と、
    通信障害の発生の有無の予測判定処理を行う第2予測判定処理部であって、
    通信品質を示すデータである通信品質データの時系列パターンの発生頻度の稀少度合いを示すレアリティ値を取得する第2レアリティ取得部と、
    前記レアリティ値に基づいて、前記通信品質データの要求基準値を調整した値を、調整基準値として取得する第2調整基準値取得部と、
    現時刻において入力されている前記通信品質データの時系列パターンから、所定の時刻後の前記通信品質データの予測値を取得する第2予測値取得部と、
    前記調整基準値および前記予測値に基づいて、将来における通信障害の発生の有無を判定する第2判定部と、
    を含む前記第2予測判定処理部と、
    を備え、
    前記第1学習予測部は、
    (1)第2学習予測部が前記予測判定処理を実行しているときに、前記学習処理を実行し、
    (2)第2学習予測部が前記学習処理を実行しているときに、前記予測判定処理を実行する、
    通信状況予測装置。
  6. 通信品質を示すデータである通信品質データの時系列パターンの発生頻度の稀少度合いを示すレアリティ値を取得するレアリティ取得ステップと、
    前記レアリティ値に基づいて、前記通信品質データの要求基準値を調整した値を、調整基準値として取得する調整基準値取得ステップと、
    現時刻において入力されている前記通信品質データの時系列パターンから、所定の時刻後の前記通信品質データの予測値を取得する予測値取得ステップと、
    前記調整基準値および前記予測値に基づいて、将来における通信障害の発生の有無を判定する判定ステップと、
    を備える通信状況予測方法。
  7. 請求項6に記載の通信状況予測方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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