JP6937595B2 - 収納容器の蓋体 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体の取出し口をワンタッチで開閉できる蓋体に関するものである。
容器本体の開口部に取付けられ、押しボタンを押すことにより、開方向に付勢された開閉蓋をワンタッチで開くことができるようにした蓋体が知られている。
例えば、特許文献1には、支持軸を介して開閉自在に取り付けられた開閉蓋を備えた、容器本体の上端開口部に嵌合、固定される蓋体が開示されている。開閉蓋は、閉状態において、金属製の捻じりバネにより開方向に付勢される。また、このとき、開閉蓋は前端部に設けた係止片により蓋体と係合する。蓋体の使用者は、開閉蓋の係止片周辺を指先等で押圧することで蓋体の係止状態を解除して、開閉蓋を片手で開くことができる。
特開2002−104458号公報
特許文献1の蓋体のように付勢部材に金属製のバネを用いた場合には、付勢力が大きくなりすぎることにより、開閉蓋が勢いよく開いてしまうという問題があった。
また、開閉蓋が勢いよく開くことを防ぐために、付勢部材にシリコンゴム等からなる板ゴムを用いた場合、付勢力はゴム硬度とその厚みにより調整することが可能となるが、付勢部材の蓋体や開閉蓋への取付け構造が複雑になり易いという問題があった。また、一端を自由端として容器本体に設けた収納部に差し込むとともに、他端を開閉蓋に固着することにより固定する、板ゴムの取付け構造が知られている。このような取付け構造の場合、人為的に開閉蓋を開き過ぎたときに、自由端が収納部から外れてしまうなどして、開閉操作ができなくなってしまうおそれがある。特許文献1のように蓋体と蓋部が別部材(2パーツ)にて形成されている場合は、板ゴムの外れを防ぐためのストッパーを設けることが可能である。しかしながら、蓋体と蓋部とがヒンジ等により一体(1パーツ)に成形されている場合は、ヒンジ近傍にストッパーを設けることは製造上困難である。したがって、蓋体と蓋部とがヒンジ等により一体に成形された開閉蓋の場合、開閉に際して、蓋部が勢いよく開くと同時に板ゴムが外れてしまうという問題があった。また、板ゴムと樹脂製の蓋体との間で生じる摩擦により、逆に開閉蓋のスムーズな開閉が妨げられるおそれがある。このような問題を解決すべく、開閉蓋と容器本体とを別部材により作製してセットし、ストッパー等により強制的に好ましい角度で止める方式が多く採用されているが、このような方式の場合、コスト高になるという問題が生じる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、開閉蓋を好適な勢いと、角度で開かせることができ、付勢部材の取付けが容易な蓋体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一局面は、容器本体の開口へ取付け可能であり、容器本体の内容物の取出し口が形成された枠部と、枠部に一対のヒンジを介して連接され、取出し口を閉塞した閉状態と、閉塞しない開状態との間で搖動可能な開閉蓋と、開閉蓋の閉状態において開閉蓋と枠部の間で屈曲して、開閉蓋が開状態となる方向に付勢する板ゴムとを含む蓋体であって、枠部、ヒンジ及び開閉蓋は樹脂による一体成型品であり、一対のヒンジ間にスリットを備え、スリットは、板ゴムの屈曲部を蓋体の外方へ露出可能に、板ゴムと重ねて設けられる、蓋体である。
また、本発明の他の局面は、開口を有する容器本体と、容器本体の開口に取付けられた上記の蓋体とを含む、包装容器である。
本発明によれば、開閉蓋を好適な勢いと、角度で開かせることができ、付勢部材の取付けが容易な蓋体を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る包装容器の平面図(a)及び正面図(b) 図1のA部拡大図 図1をB−B’線で切断した箇所の断面図 本発明の一実施形態に係る蓋体(開状態)の平面図(a)及び側面図(b) 図4のC部拡大図(a)とこれをD−D’線で切断した断面図(b)及びE−E’線で切断した断面図(c) 板ゴムの機能を説明する断面図 ガイド部の機能を説明する断面図 本発明の一実施形態に係る包装容器の流通時の形態を示す断面図
図1は、本発明の一実施形態に係る容器本体200と、容器本体200に取付けられた閉状態の蓋体300とを含む包装容器100を示す平面図(a)及び正面図(b)である。図2は、図1の点線で囲んだA部拡大図である。図3は、図1をB−B’線で切断した箇所の断面図である。図4は、開状態の蓋体300を示す平面図(a)及び側面図(b)である。図5は、図4の(a)の点線で囲んだC部の拡大図(a)及びD−D’線で切断した断面図(b)、E−E’線で切断した断面図(c)である。なお、以下では、図1に示すように、前後左右上下の各方向は、正立状態にある閉状態の蓋体300を取り付けた包装容器100における前後左右上下の各方向として予め定義し、この定義に従って説明する。また、蓋体300の閉状態とは、後述する取出し口318を開閉蓋320により閉塞した状態をいい、開状態とは、取出し口318が閉塞されていない、すなわち開放された状態をいう。
(包装容器及び容器本体)
包装容器100は、図1に示すように、開口を有した容器本体200と、容器本体200の開口に取付けられる蓋体300とを備える。容器本体200は、開口を有し、一例として略直方形の箱状に形成され、開口の上端縁から外方に向かって突出し、先端で下方に折れ曲ったフランジ210を有する。容器本体200は、例えば、樹脂や紙等の材質を用いて、真空成型や射出成形等の周知の技術により形成することができる。
(蓋体)
蓋体300は、枠部310と、一対のヒンジ部330と、開閉蓋320と、板ゴム340とを含んで構成される。図1に示すように、蓋体300は枠部310により容器本体200に固定される。また、枠部310と開閉蓋320とは、所定の間隔を空けて配置された一対のヒンジ部330を介して連接される。図4に示すように、板ゴム340は、枠部310及び開閉蓋320にわたって取付けられている。開閉蓋320の容器本体200側内面には、包装容器100の内容物(不図示)を計量して取り出すことができる計量スプーン400が取外し可能に取付けられている。蓋体300は、開口を有する容器本体200へ取付けて用いられる。枠部310、ヒンジ部330及び開閉蓋320は材質にポリプロピレン等の樹脂を用いて、一体成型により形成されている。樹脂を用いた一体成型とすることで、廃棄時にも分別が容易になる。
<枠部>
枠部310は、容器本体200の開口に蓋体300を固定するとともに、蓋体300を閉状態に維持する機能を有する。枠部310は、天面部311と、外周壁312aと、コンタクトリング312bと、インナーリング312cと、凹部313と、内周壁312dと、押しボタン314と、係合爪315と、取外し用つまみ316と、摺り切り部317とを備える。
天面部311は、図4に示すように、平面視において、略中央に矩形状の開口である取出し口318を有する額縁形状の板状部材である。天面部311には、図2に示すように、外縁から内縁に向かって順に、外周壁312aと、コンタクトリング312bと、インナーリング312cと、内周壁312dとが垂設されている。コンタクトリング312bは、蓋体300を容器本体200に取付けた状態で、先端が容器本体200のフランジ210の上端面に当接するように形成されている。また、インナーリング312cは、蓋体300を容器本体200に取付けた状態で、外周面の少なくとも一部が容器本体200の開口部内周面と対向するように形成されている。
凹部313は、枠部310に板ゴム340を固定する面であり、枠部310の後方側において天面部311の一部を所定長さにわたって凹ませて形成される。図5に示すように、凹部313の上面には、板ゴム340を固定するための板ゴム固定ピン313aと、開閉蓋320が開状態から閉状態となる際に、開閉蓋320を前方に付勢する2つのガイド部313bとが形成されている。板ゴム固定ピン313aは、円柱形状のピン本体と、ピン本体の先端に設けられた鍔状の抜け防止部とを含む。また、ガイド部313bは、凹部313から上方に向けて突出した板状の係合部と、係合部の後方に設けられ係合部を補強する補強リブとを含む。係合部は、図5の(c)に示すように、頂部の前方に曲面(アール部)が形成されている。凹部313の後方端部には開閉蓋320を連接するための一対のヒンジ部330が、所定の間隔を空けて形成されている。板ゴム固定ピン313a及びガイド部313bの詳細は後述する。
押しボタン314は、蓋体300の閉状態を解除する機能を有する。図1に示すように、押しボタン314は、枠部310の前方側において、天面部311を切り欠いた部分に設けられる。このため、一体成型であっても成型時に金型が抜き易い構造となっている。図3の(a)に示すように、押しボタン314は、開閉蓋320を開く際に蓋体300の使用者が押す押圧部314aと、押圧部314aを枠部310に対して支持するボタン支持部314bとを含む。押圧部314aは、天面部311と略同じ高さに設けられた板状の部材である。ボタン支持部314bは、押圧部314aの後方側の端部から下方に垂設されて下端において内周壁312dに連接する。
ボタン支持部314bは、閉状態において開閉蓋320と対向する面に、後述する開閉蓋320の爪部323aが嵌合する係合孔314cと、係合孔314cの下方において閉状態の開閉蓋320の爪部323a下端に当接するように形成された突出部314dと、突出部314dの下方において形成された連通孔314eとを有している。連通孔314eは、包装容器100の内部と外部とを連通する孔である。連通孔314eを設けることにより、内容物が粉体である場合に、開閉蓋320が閉じられる際に密封される容器本体内部の空気により、粉体が開閉蓋の隙間等から噴出することを防ぐことができる。このため、蓋体300は、紛体を収容する包装容器に好適に用いることができる。また、容器本体の内圧の増加で包装容器が膨らんだり、内圧が減少して開閉蓋320が開かなくなることを防止できる。係合孔314c及び突出部314dの詳細は後述する。
係合爪315は、蓋体300を容器本体200に固定するために設けられる。図2に示すように、係合爪315は、外周壁312aの左右の下端縁から取出し口318側へ向かって突出するように形成される。係合爪315は、蓋体300が上方に動いた際に、容器本体200のフランジ210下方と当接するように形成されている。このため、係合爪315は、蓋体300が容器本体200から外れることを防ぐことができる。係合爪315をこのような構造にすることで、比較的剛性の低い真空成型により製造された容器本体や紙製の包装容器等にも好適に用いることができる。係合爪315は、図1の(a)に示すように、所定の間隔を設けて2つ形成されてもよいし、1つであってもよい。係合爪315を所定の隙間を設けて2つ形成することにより、蓋体300の剛性が低下するため、容器本体200から蓋体300を取り外す際に蓋体300を容易に変形させることができる。このため、わずかな力で蓋体300を容器本体200からの取り外すことが可能になる。したがって、取付けやすく取りはずし易い、リユースに適した蓋体300とすることができる。また、係合爪315を2箇所に分断して設けることで外れにくい係合とすることができる。
取外し用つまみ316は、容器本体200に取付けられた蓋体300を取り外すために設けられる。取外し用つまみ316は、図1、図2に示すように、外周壁312aを挟んで係合爪315と対向するように、外周壁312aの左右の下端縁から枠部310の外方へ向かって突出するように形成される。蓋体300の使用者は、容器本体200から蓋体300を取り外す際には、取外し用つまみ316を掴んで外周壁312aを外方に向かってわずかに変形させる。外周壁312aが外方に向かって変形することにより、係合爪315のフランジ210へ当接が回避されるため、蓋体300を取り外すことができる。
摺り切り部317は、容器本体200の内容物が粉体等である場合に、計量スプーン400等ですくい取った内容物の摺り切りに用いられる。図4に示すように、摺り切り部317は、取出し口318を斜めに横切るように、内周壁312dに一体的に形成される。また、摺り切り部317は、内周壁312dとの接続部に形成された補強リブの大きさを適宜設定することにより強度を向上させることができる。
(開閉蓋)
開閉蓋320は、一対のヒンジ部330を介して枠部310に連接され、枠部310の取出し口318を閉塞した閉状態と、閉塞しない開状態との間で搖動可能である。開閉蓋320は、天板321と、周壁323と、スプーン取付け部322と、支持部324とを備える。
天板321は、蓋体300の閉状態において枠部310の取出し口318に嵌合し、取出し口318を上方から覆う板状部材であり、外周端縁には周壁323が垂設される。また、図4に示すように、天板321の下面(内面)には、計量スプーン400を固定することができるスプーン取付け部322が形成されている。
計量スプーン取付け部322は、計量スプーン400の持ち手部分を幅方向でつかんで固定する一対の把持部322aと、計量スプーン400の持ち手部分にあけられた孔に通して計量スプーン400の移動を規制するスプーン固定ピン322bとを含む。計量スプーン400の取付けは、初めに、スプーン固定ピン322bで位置合わせをしてから、一対の把持部322aで掴まれるように固定すると容易な取付けが可能となる。計量スプーン400は、図4の(a)に示すように、天板321の対角線上に、内容物を乗せる皿部分がヒンジ部330側に位置するように取付けられる。天板321の対角線上に取付けることにより、スペースを有効に活用して長いスプーンを取り付けることができる。また、計量スプーン400の皿部分をヒンジ部330側に位置するように取り付けることにより、計量スプーン400の重心部分をヒンジ部330近くに配置できるため、開閉蓋320が開く際の慣性により、計量スプーン400の重量で包装容器100が倒れることを防ぐことができる。計量スプーン400が取り付けられている場合と取り付けられていない場合とのいずれにおいても、好適に開閉できるよう、板ゴム340及びヒンジ部330の強度を設定することが好ましい。
爪部323aは、周壁323の前方に突出して形成され、開閉蓋320の閉状態において押しボタン314の係合孔314cに嵌合することができる。爪部323aは、係合孔314cに嵌合することにより開閉蓋320の開方向への動きを規制することができる。
支持部324は、ヒンジ部330に対して開閉蓋320を支持するとともに、板ゴム340を固定する部分である。図1、図4に示すように、支持部324は、枠部310の凹部313に嵌合する板状の部材であり、一端が一対のヒンジ部330に連接され、他端が周壁323に連接されている。図5に示すように、支持部324は、開閉蓋320が閉状態にあるときに、枠部310の凹部313の上面と対向する面に、板ゴム340を固定する2つの板ゴム固定ピン324aと、開閉蓋320が開状態から閉状態となる際に、開閉蓋320を前方に付勢する2つのガイド部324bとが形成されている。板ゴム固定ピン324aは、円柱形状のピン本体と、ピン本体の先端に設けられた鍔状の抜け防止部とを含む。また、ガイド部324bは、支持部324表面から下方に向けて突出した板状の係合部と、係合部の後方に設けられ係合部を補強する補強リブとを含む。係合部は、図5の(c)に示すように、頂部の前方にアール部(丸面取り)が形成されている。板ゴム固定ピン324a及びガイド部324bの詳細は後述する。
図4の(a)に示すように、開閉蓋320の支持部324下面と枠部310の凹部313上面とは、開閉蓋320がヒンジ部330を中心にして閉状態から略180度開いた状態で同一平面上に位置するように形成されている。
(板ゴム)
板ゴム340は、枠部310と開閉蓋320とを跨いで設けられる。板ゴム340は、図6に示すように、蓋体300の閉状態において屈曲して開閉蓋320を開方向に付勢する。図4、図5に示すように、板ゴム340はほぼ矩形状の板状部材であり、板ゴム固定ピン313a、324aを挿通するための3つの挿通孔341を有している。板ゴム340の材質には、シリコンゴム等を用いることができる。板ゴム340の材質にシリコンゴムを用いることで、食品向けの包装容器に好適に用いることができる。
板ゴム340は、挿通孔341を開閉蓋320の支持部324及び枠部310の凹部313に設けた板ゴム固定ピン324a、313aに差し込むことにより開閉蓋320及び枠部310に対して固定される。板ゴム340をこのように固定することで、板ゴム340の取付け構造がシンプルなものとなり、容易な取付けが可能となる。板ゴム固定ピン313a、324aの数は、板ゴム340が傾くことを防ぐために3個以上設けることが好ましい。
板ゴム340は、例えば、次のようにして枠部310及び開閉蓋320に取り付けることができる。初めに、開閉蓋320の支持部324の下面(内面)と枠部310の凹部313の上面(外面)とが同一平面上に位置するように開閉蓋320を開く。次に、同一平面に位置する支持部324下面と凹部313上面との上に板ゴム340を載せ、各挿通孔341に板ゴム固定ピン324a、313aを差し込むことにより、板ゴム340を固定する。
図4の(b)に示すように、板ゴム340の幅L1は、一対のヒンジ部330の両端間隔L2の3分の1以上2分の1以下であることが好ましい。板ゴム340の幅L1が一対のヒンジ部330の両端間隔L2の3分の1より小さいと、開閉蓋320の支持部324をバランスよく付勢でき難くなるため、開閉蓋320が傾き枠部310に接触する等してスムーズに開くことが困難になるおそれがある。また、板ゴム340の幅Lがヒンジ部330の長さの2分の1より大きいと、付勢力が大きくなりすぎて勢いよく開閉蓋320が開くおそれがある。
(屈曲部)
次に、板ゴム340の屈曲部342について説明する。
一対のヒンジ部330は所定の間隔を空けて形成されており、開閉蓋320の支持部324と枠部310の凹部313との間は、図5の(a)に示すように、スリット331が形成されている。このようなスリット331を設けない場合、板ゴム340を上述の方法により固定すると、蓋体300の閉状態において枠部310と開閉蓋320との間で屈曲した板ゴム340は蓋体300の外方へ拡がることができない。このため、板ゴム340は枠部310と開閉蓋320との間でたわみ、枠部310と開閉蓋320とに押し付けられることにより、板ゴム340と枠部310及び開閉蓋320との間では接触摩擦が生じる。この結果、板ゴム340は枠部310と開閉蓋320との間での動きが規制されて、スムーズな開動作が阻害されるおそれがある。
これに対して、蓋体300では、スリット331が板ゴム340の屈曲部342を蓋体300の外方へ露出可能なように設けられている。板ゴム340が屈曲した状態の断面図を図6に示す。図6に示すように、スリット331を設けたことで、板ゴム340を上述の方法により固定しても、開閉蓋320の閉状態において枠部310の凹部313と開閉蓋320の支持部324との間で屈曲した板ゴム340のたわみを、蓋体300の外方へ逃がすことができる。したがって、板ゴム340の付勢力は減衰されることがなく、板ゴム340によるスムーズな開動作が阻害されることがない。
(押しボタンの動作)
次に、押しボタン314の動作を説明する。
開閉蓋320が閉状態にあるとき、図3の(a)に示すように、開閉蓋320の爪部323aは、係合孔314cに嵌合している。このため、開閉蓋320は開方向への動きが規制され、板ゴム340により開方向へ付勢されていても、蓋体300は閉状態を維持することができる。このとき、ボタン支持部314bの突出部314dは、開閉蓋320の周壁323下端に当接している。
蓋体300の使用者が押しボタン314の押圧部314aを押すと、図3の(b)に示すように、押しボタン314はボタン支持部314bと内周壁312dとの連接部を支点にして蓋体300の前方へ傾くように弾性変形する。ボタン支持部314bの傾き量が所定量を超えると、爪部323aが係合孔314cから外れる。この結果、開閉蓋320は板ゴム340の付勢力によって開くことができる。
また、このとき、ボタン支持部314bの突出部314dは、ボタン支持部314bが前方へ傾くことにより下方から開閉蓋320の周壁323を押し上げる。開閉蓋320は下方から押し上げられることにより開方向への動きを促されるため、確実に開くことができる。また、蓋体300が閉状態になる際には、開閉蓋320が突出部314dに当接するため、押しボタン314が元の位置に戻る方向に押し込まれ、戻り易くなる。
(ガイド部の機能)
次に、枠部310の凹部313及び開閉蓋320の支持部324に設けたガイド部の機能について説明する。図7に、開閉蓋320が開状態から閉状態となる際のガイド部の機能を説明する断面図を示す。
図7の(a)に示すように、開閉蓋320が開状態から閉状態に向かうことで両者が所定の距離まで近づくと、ガイド部は初めに、先端に形成された曲面(アール部)どうしで接する。
さらに、図7の(b)に示すように、ガイド部どうしが接したまま開閉蓋320が閉状態になると、ガイド部どうしが係合することにより、開閉蓋320は係合孔314cの方向(黒矢印で示す方向)へ付勢される。この結果、爪部323aは、開閉蓋320の動きにともなって係合孔314cに向かって押し込まれ、係合孔314cに確実に嵌合することができる。
図8は、包装容器100の流通時の形態の一例を示す部分断面図である。図8に示すように、蓋体300は、容器本体200の開口にシールされた口元シール上に、ずれないように載せることができ、載せた状態で図示しないシュリンクフィルムにより包装することで固定される。このとき、蓋体300は内周壁312dの下端が口元シールに当接している。口元シールは蓋体を載せて荷重を加えても変形しすぎない程度の強度に設定される。内容物の使用時には、蓋体300は、図2に示したように、口元シールを剥がした容器本体200の開口に嵌合させて用いることができる。
本発明は、包装容器の蓋体に用いることができる。
100 包装容器
200 容器本体
210 フランジ
300 蓋体
310 枠部
311 天面部
312a 外周壁
312b コンタクトリング
312c インナーリング
312d 内周壁
313 凹部
313a 板ゴム固定ピン
313b ガイド部
314 押しボタン
314a 押圧部
314b ボタン支持部
314c 係合孔
314d 突出部
314e 連通孔
315 係合爪
316 取外し用つまみ
317 摺り切り部
318 取出し口
320 開閉蓋
321 天板
322 スプーン取付け部
322a 把持部
322b スプーン固定ピン
323 周壁
323a 爪部
324 支持部
324a 板ゴム固定ピン
324b ガイド部
330 ヒンジ部
331 スリット
340 板ゴム
341 挿通孔
342 屈曲部
400 計量スプーン

Claims (5)

  1. 容器本体の開口へ取付け可能であり、前記容器本体の内容物の取出し口が形成された枠部と、
    前記枠部に一対のヒンジを介して連接され、前記取出し口を閉塞した閉状態と、閉塞しない開状態との間で搖動可能な開閉蓋と、
    前記開閉蓋の閉状態において前記開閉蓋と前記枠部の間で屈曲して、前記開閉蓋が開状態となる方向に付勢する板ゴムとを含む蓋体であって、
    前記枠部、前記ヒンジ及び前記開閉蓋は樹脂による一体成型品であり、
    前記一対のヒンジ間にスリットを備え、
    前記スリットは、前記板ゴムの屈曲部を前記蓋体の外方へ露出可能に、前記板ゴムと重ねて設けられる、蓋体。
  2. 前記開閉蓋の板ゴム取付け面と前記枠部の板ゴム取付け面とは、閉状態から略180度開いた状態で同一平面上に位置し、
    前記板ゴムは、複数の挿通孔を有し、前記挿通孔を前記開閉蓋の前記板ゴム取付け面及
    び前記枠部の板ゴム取付け面に設けた固定ピンに差し込むことにより前記開閉蓋及び前記枠部に対して固定される、請求項1に記載の蓋体。
  3. 前記板ゴムの幅が、前記一対のヒンジの両端間隔の3分の1以上2分の1以下である、請求項1または2に記載の蓋体。
  4. 前記開閉蓋は、前記ヒンジと反対側の端部に、閉状態において前記枠部に形成された係合孔と係合する爪部を有し、
    前記枠部及び前記開閉蓋は、前記開閉蓋が開状態から閉状態となる際に、前記開閉蓋を前記係合孔の方向へ付勢し、前記爪部を前記係合孔に向かって押し込んで嵌合させるガイド部を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の蓋体。
  5. 開口を有する容器本体と、
    前記容器本体の開口に取付けられた請求項1から4のいずれか一項に記載の蓋体とを含む、包装容器。
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