JP6936158B2 - 圧着積層体の製造方法及び圧着積層体の製造装置 - Google Patents

圧着積層体の製造方法及び圧着積層体の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6936158B2
JP6936158B2 JP2018013549A JP2018013549A JP6936158B2 JP 6936158 B2 JP6936158 B2 JP 6936158B2 JP 2018013549 A JP2018013549 A JP 2018013549A JP 2018013549 A JP2018013549 A JP 2018013549A JP 6936158 B2 JP6936158 B2 JP 6936158B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating member
laminate
crimping
decompression container
lower heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018013549A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019134013A (ja
Inventor
慎介 三橋
慎介 三橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2018013549A priority Critical patent/JP6936158B2/ja
Publication of JP2019134013A publication Critical patent/JP2019134013A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6936158B2 publication Critical patent/JP6936158B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

本開示は、複数のグリーンシートの圧着積層体を製造する圧着積層体の製造方法、及び複数のグリーンシートの圧着積層体を製造する圧着積層体の製造装置に関するものである。
従来、例えば積層セラミックチップコンデンサのような複数のセラミック層が積層されたセラミック基板を製造する方法として、セラミックグリーンシート(即ちグリーンシート)を積層した積層体を、加熱プレス装置で熱圧着して圧着積層体を製造し、その圧着積層体を分割した後に焼成する方法などが知られている(特許文献1参照)。
また、上述の製造方法において、圧着積層体を作製する工程としては、下記の方法が知られている。
まず、図8(a)に示すように、圧着積層体の製造装置内に、グリーンシートの積層体(即ち熱圧着前の積層体である圧着前積層体)P1を配置する。この圧着前積層体P1は、搬送枠P2に保持されたグリーンシート(即ち下側シート)P3の上に、接着剤付のグリーンシート(即ち接着剤層P4を備えた上側シート)P5を、接着剤層P4を下側にして載置したものである。なお、この接着剤とは、温度が上昇すると接着性が発揮されるものである。
詳しくは、加熱された状態の(即ち温度が高い)下側熱盤P6上に、搬送枠P2に保持された圧着前積層体P1を、下側シートP3が下側熱盤P6に接するようにして載置する。
なお、図8(a)では、説明上、下側シートP3と上側シートP5とをわずかに離して示しているが、実際には、下側シートP3と上側シートP5とは接触している。
次に、図8(b)に示すように、下側熱盤P6上に圧着前積層体P1を載置した状態で、製造装置内を減圧する。なお、この減圧は、圧着前積層体P1の下側シートP3と上側シートP5との間に、気泡が残らないように行うものである。
次に、図8(c)に示すように、上側シートP5の上から、温度が高い上側熱盤P7を押し当てて、圧着前積層体P1を上下方向から押圧し、下側シートP3と上側シートP5とを熱圧着して圧着積層体P8を作製する。
特許第2824180号公報
ところで、上述した従来技術では、加熱した下側熱盤P6上に、圧着前積層体(即ちワーク)P1を直接に乗せた状態で、製造装置内を減圧しているので、下記のような問題があった。
具体的には、ワークP1には、減圧を開始してから所定の真空度を得る前に、下側熱盤P6からの伝熱によって熱が加わるので、接着剤の接着性が発現してしまう。そのため、下側シートP3と上側シートP5との間(即ち層間)に含まれる空気が十分に除去できない状態で、下側シートP3と上側シートP5とが部分的に接着してしまう(図8(b)参照)。
そして、このような状態となると、圧着後に層間に気泡が残り、圧着不良となることがあった。なお、圧着不良が発生すると焼成後のセラミック基板にポア等が発生するので、好ましくない。
この対策として、減圧完了まで下側熱盤P6や上側熱盤P7を加熱しない方法が考えられる。しかし、この場合には、減圧後に、ワークP1を接着剤の接着性が発現するまで、下側熱盤P6や上側熱盤P7で加熱してから、圧着することになるので、下側熱盤P6や上側熱盤P7の昇温に時間がかかる。しかも、下側熱盤P6や上側熱盤P7が常温に戻るまで、次のワークP1が供給できない。つまり、生産性が低いという別な問題が生ずる。
本開示は、前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、生産性が高く、グリーンシート間に気泡が残りにくい圧着積層体の製造方法及び圧着積層体の製造装置を提供することにある。
(1)本開示の第1局面は、減圧容器内に、複数のグリーンシートを積層した積層体を配置し、前記減圧容器内の上面側に配置された上側加熱部材と、前記減圧容器内の下面側に配置された下側加熱部材と、を用いて、前記複数のグリーンシートを熱圧着して、前記複数のグリーンシートの圧着積層体を製造する圧着積層体の製造方法に関するものである。
この圧着積層体の製造方法は、前記減圧容器内にて、前記積層体を、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材のいずれとも接触しないように空間をあけて保持して、前記減圧容器内を減圧状態とする第1工程を有する。さらに、前記減圧状態とした後に、前記積層体を前記上側加熱部材と前記下側加熱部材とで挟んで圧着して前記圧着積層体を製造する第2工程を有する。
本第1局面では、複数のグリーンシートを積層した積層体(即ち熱圧着前の積層体:以下、圧着前積層体と称することもある)を、上側加熱部材及び下側加熱部材に接触しないように空間をあけて保持して、減圧容器内を減圧状態とした後に、圧着前積層体を上側加熱部材と下側加熱部材とで挟んで圧着して圧着積層体を製造する。
従って、圧着前積層体には、減圧を開始してから所定の真空度を得る前に、上側加熱部材や下側加熱部材から直接に(即ち接触して)熱が加わることがない。そのため、例えば、グリーンシートの表面や内部に、温度の上昇によって接着性が発現する接着剤が存在する場合でも、接着性が発現しにくい。その結果、グリーンシート同士が接着剤によって接着する前に、グリーンシート間の空気を十分に除去することができる。これにより、グリーンシートの圧着不良を好適に抑制することができる。
さらに、グリーンシートの表面には、通常、配線パターン等が形成されており、それによって表面に若干の凹凸がある。このような場合には、グリーンシート間に空気が残り易く、圧着不良が生じ易いが、本開示は、表面に配線パターン等が形成されている場合でも、グリーンシート間の空気を好適に除去できる。
なお、上述のような圧着不良が生じると、その後、圧着前積層体を焼成して焼成体を作製する場合には、焼成体中に空孔が残留することがあり好ましくない。
また、本第1局面では、圧着前積層体を減圧容器内に配置した状態では、上側加熱部材や下側加熱部材は圧着前積層体に接触していないので、予め上側加熱部材や下側加熱部材を十分な温度に加熱できる。従って、減圧後には、速やかに上側加熱部材や下側加熱部材を圧着前積層体に接触させて圧着することができるので、作業能率が高いという効果がある。しかも、圧着後には、上側加熱部材や下側加熱部材を速やかに圧着積層体から離すことができるので、別の圧着前積層体を速やかに減圧容器内に供給できる。従って、生産性が高いという効果がある。
このように、本第1局面では、生産性が高く、グリーンシート間に気泡が残りにくいという顕著な効果を奏する。
なお、グリーンシートに上述した接着剤を有しない場合には、グリーンシートの表面に溶剤を塗布して、グリーンシート同士を積層して圧着前積層体とすることが考えられるが、このような場合でも、本開示は、前記と同様な効果を奏する。つまり、例えばグリーンシートに対して、減圧前に上側加熱部材や下側加熱部材から直接に熱が加わる場合には、減圧前にグリーンシート同士が密着する恐れがあり、そのときには、前記と同様にグリーンシート間から空気が抜けにくくなるが、本開示では、好適に空気を除去できるため、気泡が発生しにくい。
(2)本開示の第2局面では、前記積層体の平面方向における周囲を囲む枠体により、前記積層体を保持してもよい。
このような枠体を用いることにより、圧着前積層体を容易に保持できる。
(3)本開示の第3局面では、前記減圧容器内に設けられた支持部により、前記積層体を保持した枠体を、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材から離れた状態で支持してもよい。
このような支持部を用いることにより、枠体(従って圧着前積層体)を、上側加熱部材や下側加熱部材に接触させない状態で保持することができる。
(4)本開示の第4局面では、前記積層体の上面から前記上側加熱部材までの上側距離と、前記積層体の下面から前記下側加熱部材までの下側距離と、を同じとしてもよい。
このように、圧着前積層体の上面から上側加熱部材までの上側距離と、圧着前積層体の下面から下側加熱部材までの下側距離とを同じとすることにより、圧着前積層体と上側加熱部材及び下側加熱部材とが離れており、上側加熱部材及び下側加熱部材からの輻射熱により圧着前積層体の上面と下面とが加熱された場合でも、圧着前積層体の上面と下面に対する加熱状態を同様にすることができる。
従って、例えば圧着前積層体の上面と下面とにおける加熱による収縮状態を同様にすることができるので、圧着前積層体の例えば反りなどの変形等を抑制することができる。
(5)本開示の第5局面では、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材の少なくとも一方を、前記積層方向に移動させて、前記積層体の熱圧着を行ってもよい。
本第5局面では、上側加熱部材及び下側加熱部材の少なくとも一方を、積層方向に移動させて、圧着前積層体の熱圧着を行うことができる。
(6)本開示の第6局面では、前記積層体の間に、加熱によって接着力が増加する接着剤層を設けてもよい。
上述したように、圧着前積層体の間(即ち積層されるグリーンシートの間)に、加熱によって接着力が増加する接着剤層を設けた場合には、従来技術では、減圧前に、例えば下側加熱部材から加熱されてグリーンシート同士が部分的に接着することがある。
それに対して、本第6局面では、積層体の間に前記接着剤層がある場合でも、減圧前には上側加熱部材や下側加熱部材が圧着前積層体に直接に接触しないので、その後の減圧の際には、グリーンシート間の空気を十分に除去することができる。
(7)本開示の第7局面は、内部の空間の減圧が可能な減圧容器と、前記減圧容器内の上面側に配置された上側加熱部材と、前記減圧容器内の下面側に配置された下側加熱部材と、を備えた圧着積層体の製造装置に関するものである。
この圧着積層体の製造装置は、前記減圧容器内に配置され、前記複数のグリーンシートが積層された積層体を、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材のいずれとも接触しないように空間をあけて保持する保持機構を備える。また、前記保持機構で保持された前記積層体が配置された前記減圧容器内を減圧する減圧機構を備える。さらに、前記保持機構に保持された前記積層体を前記上側加熱部材と前記下側加熱部材とで挟んで押圧するように、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材の少なくとも一方を駆動する駆動機構を備える。
本第7局面では、減圧容器内に配置された保持機構により、複数のグリーンシートが積層された圧着前積層体を、上側加熱部材及び下側加熱部材のいずれとも接触しないように空間をあけて保持することができる。また、減圧機構は、保持機構で保持された圧着前積層体が配置された減圧容器内を減圧することができる。さらに、駆動機構は、保持機構に保持された圧着前積層体を上側加熱部材と下側加熱部材とで挟んで押圧するように、上側加熱部材及び下側加熱部材の少なくとも一方を駆動することができる。
このような構成によって、本第7局面では、保持機構により、複数のグリーンシートを積層した圧着前積層体を、上側加熱部材及び下側加熱部材に接触しないように空間をあけて保持し、減圧機構により、減圧容器内を減圧状態とした後に、駆動機構により、圧着前積層体を上側加熱部材と下側加熱部材とで挟んで圧着して圧着積層体を製造することができる。
従って、圧着前積層体には、減圧を開始してから所定の真空度を得る前に、上側加熱部材や下側加熱部材から直接に(即ち接触して)熱が加わることがない。そのため、例えば、グリーンシートの表面や内部に、温度の上昇によって接着性が発現する接着剤が存在する場合でも、接着性が発現しにくい。その結果、グリーンシート同士が接着剤によって接着する前に、グリーンシート間の空気を十分に除去することができる。これにより、グリーンシート間に気泡が残るなどの圧着不良を好適に抑制することができる。
また、本第7局面では、圧着前積層体を減圧容器内に配置した状態では、上側加熱部材や下側加熱部材は圧着前積層体に接触していないので、予め上側加熱部材や下側加熱部材を十分な温度に加熱できる。従って、減圧後には、速やかに上側加熱部材や下側加熱部材を圧着前積層体に接触させて圧着することができるので、作業能率が高いという効果がある。しかも、圧着後には、上側加熱部材や下側加熱部材を速やかに圧着積層体から離すことができるので、別の圧着前積層体を速やかに減圧容器内に供給できる。従って、生産性が高いという効果がある。
このように、本第7局面では、生産性が高く、グリーンシート間に気泡が残りにくいという顕著な効果を奏する。つまり、前記第1局面と同様な効果を奏する。
(8)本開示の第8局面では、前記積層体の平面方向における周囲を囲んで該積層体を保持する枠体を備えていてもよい。
本第8局面は、第2局面と同様な効果を奏する。
(9)本開示の第9局面では、前記減圧容器内に、前記枠体を支持する支持部を備えていてもよい。
本第9局面は、第3局面と同様な効果を奏する。
(10)本開示の第10局面では、前記積層体の上面から前記上側加熱部材までの上側距離と、前記積層体の下面から前記下側加熱部材までの下側距離と、を同じとしてもよい。
本第10局面は、第4局面と同様な効果を奏する。
(11)本開示の第11局面では、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材の少なくとも一方は、前記積層体に接触するまで、前記積層方向に移動可能であってもよい。
本第11局面は、第5局面と同様な効果を奏する。
(12)本開示の第12局面では、前記積層体は、前記グリーンシートの間に、加熱によって接着力が増加する接着剤層を備えていてもよい。
本第12局面は、第6局面と同様な効果を奏する。
<以下に、本開示の各構成について説明する>
・「グリーンシート」とは、固体成分としてセラミックを主成分とする未焼成のセラミックグリーンシートである。
・「上側加熱部材」及び「下側加熱部材」とは、例えば電気等によって温度が上昇するヒータのように、外部からのエネルギーにより、自身の温度が上昇することによって、周囲の温度を上昇させる部材である。
・「圧着積層体」とは、複数のグリーンシートが熱圧着により接合した積層体である。なお、前記「積層体」とは、単に、あるグリーンシートの上に他のグリーンシートを載置することにより、グリーンシートを2層以上に積層したものである。
・減圧装置とは、周囲の環境の圧力(例えば大気圧:1気圧)より内部を減圧できる装置である。この減圧の程度としては、例えば−80kPa(G)〜−100kPa(G)の範囲が挙げられる。
実施形態の圧着積層体の製造装置を、上下方向に破断して示す説明図である。 図1のA−A断面にて、支持部や枠体等の位置関係を示す断面図である。 支持部及び圧着前積層体を保持した枠体等を、上下方向に破断した断面図である。 他の圧着前積層体を保持した枠体等を、上下方向に破断した断面図である。 セラミック基板の製造方法の全体の工程を示すフローチャートである。 圧着積層体の製造方法の一部を示す説明図である。 圧着積層体の製造方法の他の一部を示す説明図である。 従来技術の説明図である。
次に、本開示の圧着積層体の製造方法及び圧着積層体の製造装置の実施形態について説明する。
[1.実施形態]
[1−1.圧着積層体の製造装置]
まず、実施形態の圧着積層体の製造方法に用いる圧着積層体の製造装置について説明する。
本実施形態の圧着積層体の製造装置(以下、単に製造装置と記すこともある)は、複数のセラミックグリーンシート(以下、単にグリーンシートと記すこともある)を積層した積層体(以下、単に圧着前積層体と記すことがある)を熱圧着して圧着積層体を製造する装置である。
図1に示すように、本実施形態の製造装置1は、内部の空間3の減圧が可能な減圧容器5と、減圧容器5内の上面側に配置された上側加熱部材7と、減圧容器5内の下面側に配置された下側加熱部材9と、を備えている。
さらに、この製造装置1は、複数のグリーンシート11が積層された圧着前積層体13を保持する保持機構15と、減圧容器5内を減圧する減圧機構17と、下側加熱部材9を上下に移動させる駆動機構19と、を備えている。
以下、各構成について説明する。
前記減圧容器5は、内部の空間3内に、上側加熱部材7、下側加熱部材9、圧着前積層体13、保持機構15、駆動機構19等を収容する装置である。この減圧容器5は、空間3に収容された各部材等を囲むように、下部基板21と、上部基板23と、下部基板21と上部基板23との間に配置された、平面視(即ち図1の上下方向から見た場合)で例えば四角枠状の側壁部25とを備えている。
側壁部25は、図1の上方から、枠状の上部27と枠状の中間部29と枠状の下部31とが配置されて、上部27と中間部29との間及び中間部29と下部31との間から、ガスリークが無いように組み合わされたものである。
詳しくは、上部27の下面と中間部29の上面との間には、ガスシールが可能なゴム製のOリング33が配置されている。また、中間部29の内周面と下部31の外周面との間には、ゴム製のシール部材35が配置されている。なお、シール部材35は下部31に固定されている。さらに、中間部29は下部31の外周面に沿って上下動可能であり、バネ部材37によって上方に付勢されている。
従って、後述するように、下部基板21や下側加熱部材9が例えば上方に移動すると、下部31は中間部29の内周面に沿って、移動可能となっている。
前記上側加熱部材7は、例えば通電により発熱するヒータであり、その下側の表面には、ゴム製の表面部7aを有している。
前記下側加熱部材9は、例えば通電により発熱するヒータであり、駆動機構19によって、下部基板21とともに、上下動可能である。
前記保持機構15は、後述するように、複数のグリーンシート11が積層された圧着前積層体13を、上側加熱部材7及び下側加熱部材9のいずれとも接触しないように空間をあけて保持するための装置である。
前記減圧機構17は、保持機構15で保持された圧着前積層体13が配置された減圧容器5内を減圧する装置である。この減圧機構17は、減圧容器5内に開口する開口部17aを有するとともに、開口部17aを介して減圧容器5内のガス(例えば空気)を排出するポンプ(図示せず)等を有している。
前記駆動機構19は、保持機構15に保持された圧着前積層体13を、上側加熱部材7と下側加熱部材9とで挟んで押圧するように、下側加熱部材9を上下動させる装置である。この駆動機構19は、例えば油圧機構やモータ(図示せず)により、下側加熱部材9や下部31等を載置した下部基板21を、上下動させることが可能なサーボプレス機である。
[1−2.グリーンシート等を保持する構成]
次に、圧着前積層体13を保持するための構成について説明する。
<枠体>
まず、図2及び図3に基づいて、圧着前積層体13を保持する枠体41について説明する。
図2に示すように、枠体41は、例えばステンレスからなる金属製の板材であり、平面視で、外形が長方形である。この枠体41は、長方形の4辺の位置にそれぞれ同じ幅の枠部43を有し、枠体41の内側(中心側)には、外形と相似である長方形の開口部45を有している。
枠体41の開口部45には、平面視が例えば長方形のグリーンシート11(詳しくは最下層のグリーンシート11A)が配置されている。
詳しくは、開口部45の内径(縦、横の寸法)は、グリーンシート11Aの外径(縦、横の寸法)より僅かに大きいので、開口部45の内周とグリーンシート11Aの外周との間には、全周にわたって四角枠状の僅かな隙間47が形成されている。
なお、枠体41の寸法としては、例えば外径が縦200mm×横350mm、内径が縦155mm×横305mm、厚みが0.5mmを採用できる。枠体41に保持されるグリーンシート11Aの寸法としては、例えば縦150mm×横300mm×厚み0.2mmを採用できる。
さらに、枠体41とグリーンシート11Aとは、接着テープ49によって接着されている。
詳しくは、平面視で四角枠状の接着テープ49は、枠体41の上面(図3の上側の面)の内周側とグリーンシート11Aの上面の外周側との全周にわたって貼り付けられており、これによって、枠体41の内側にてグリーンシート11Aが吊り下げられて保持された状態となっている。
そして、図2に示すように、平面視で、グリーンシート11Aの中央部分に、即ち、接着テープ49より内側に、グリーンシート11Aより小径で長方形の他のグリーンシート11(即ち上層のグリーンシート11B)が載置されており、これらのグリーンシート11A、11Bにより圧着前積層体13が構成されている。
なお、グリーンシート11Bの寸法としては、例えば縦150mm×横300mm×厚み0.2mmを採用できる。
図3に示すように、上層のグリーンシート11Bは、ベースとなるグリーンシート11aの一方の表面(図3では下側の表面)に、接着剤を含むグリーンシート11である接着剤層11bが積層されたものである。
これによって、枠体41が圧着前積層体13を保持する構成となっている。
なお、グリーンシート11は、周知のように、固体成分として例えばアルミナ等のセラミックを主成分とする未焼成のシートである。また、接着剤としては、温度が上昇すると接着性が発現する様に、例えばビニル系のPVA(ポリビニルアルコール)や、アクリル系のPMMA(ポリメチルメタクリレート)をベースとした材料を採用できる。
また、図3では、説明上、熱圧着前の状態の上下のグリーンシート11A、11Bを離して示しているが、実際には、上下のグリーンシート11A、11Bは接触している。
さらに、図3では、説明を容易にするために、上層のグリーンシート11Aを1層としてあるが、通常は、図4に示すように、最下層のグリーンシート11Aの上に、複数(例えば2〜7層)の上層のグリーンシート11Bが順次載置されて、圧着前積層体13が構成されている。
<保持機構>
次に、保持機構15について説明する。
前記図1及び図2に示すように、保持機構15は、圧着前積層体13を保持する構成、詳しくは、圧着前積層体13を保持する枠体41を支える構成として、上部基板23の下面の4箇所に支持部51を備えている。
各支持部51は、上部基板23の下面から下方に垂直に突出する四角柱状の支柱53と、支柱53の先端側(図1の下方)に設けられた板状の下端部材55とを備えている。
前記4本の支柱53は、図2に示すように、平面視で、長方形の枠体41の各頂点に近接した位置に配置されている。
また、各支柱53の先端に設けられた各下端部材55は、平面視で略正方形であり、各支柱53側から前記枠体41の内側(中心側:重心側)に向かって張り出すように水平に配置されている。
平面視で、各下端部材55の枠体41側の角部には、略正方形に切り欠かれた凹部57が形成されている。この凹部57は、下端部材55の厚みが薄くなるように切り欠かれたものである。
従って、本実施形態では、図2及び図3に示すように、枠体41の四隅の各角部59を、各下端部材55の凹部57上に載置することにより、図1に示すように、枠体41(従って圧着前積層体13)を、減圧容器5内の空間3にて、空中にて位置決めして保持することができる。
なお、ここでは、各下端部材55の上下方向における位置(詳しくは枠体41の下面が当接する凹部57の底面の位置)は、圧着前積層体13の上面から上側加熱部材7までの上側距離と、圧着前積層体13の下面から下側加熱部材9までの下側距離とが同じとなるように規定されている。
[1−3.セラミック基板の製造方法]
次に、本実施形態の圧着積層体の製造方法を含む、セラミック基板の製造方法全体について説明するが、圧着積層体の製造方法以外のセラミック基板の製造方法自体は公知であるので、簡単に説明する。
なお、このセラミック基板とは、例えば内部や表面に導電層を有する配線基板である。
(1)まず、図5に示すように、「グリーンシート作製工程」では、周知の方法により、グリーンシート11を作製する。
例えばアルミナ等のセラミックを主成分とし焼結助剤を含む粉末の固体成分に、バインダや溶剤を加えてスラリーを作成し、そのスラリーを用いて、例えばドクターブレード法によってグリーンシート11Aを作製する。
また、グリーンシート11B、即ちベースとなるグリーンシート11aの表面に接着剤層11bを備えたグリーンシート11Bを作製する場合には、下記の方法を採用できる。
例えば、ベースとなるグリーンシート11aを作製するために、前記と同様なスラリーを用いて、前記グリーンシートAと同様にグリーンシート11aを作製する。次に、その上に、接着剤層11bを作製するために、前記スラリーに接着剤を添加したスラリーを用いて、前記グリーンシート11bと同様に接着剤層11bを作製する。これによって、2層構造のグリーンシート11Bを作製する。
または、別個に作製したベースとなるグリーンシート11aと接着剤層11bとを圧着してグリーンシート11Bとしてもよい。
なお、グリーンシート11の形成後に乾燥させることにより、各グリーンシート11は、周囲を保持して搬送できる程度の硬さを有するようになる。
そして、乾燥後の前記グリーンシート11Aを前記所定寸法に切断した後に、グリーンシート11Aの周囲に枠体41を配置して、グリーンシート11Aと枠体41とに接着テープ49を貼り付けて(図2参照)、グリーンシート11Aと枠体41とを一体とする。 また、図示しないが、乾燥後の前記グリーンシート11Bも、同様に他の枠体に貼り付ける。
(2)次に、「パンチング工程」では、乾燥後の各グリーンシート11に対して、ビアを形成する位置に、パンチングによって貫通孔を形成する。
(3)次に、「ビア穴埋め工程」では、グリーンシート11の貫通孔に、周知の導電体ペーストを充填する。なお、導電体ペーストとしては、例えば銅などの導体の粉末にバインダ等を加えてペースト状にしたものである。
(4)次に、「印刷工程」では、グリーンシート11の表面に、前記と同様な導電体ペーストを用いて、例えばスクリーン印刷によって、導電パターンを形成する。
(5)次に、「ラミネート工程」では、各グリーンシート11を積層して圧着前積層体13とする。つまり、枠体41に保持されたグリーンシート11Aの上に、他のグリーンシート11Bを載置する。なお、他のグリーンシート11Bは、積層する前に他の枠体から外して、前記所定寸法に切断しておく。
そして、後に詳述するように、圧着前積層体13を熱圧着して、圧着積層体61(図7(b)参照)を作製する。
なお、圧着前積層体13を作製した後に、各グリーンシート11がずれないように、圧着前積層体13の表面の一部を点状に複数箇所押圧することによって、仮圧着を行う。
(6)次に、「切断工程」では、圧着積層体61を目的とするサイズに切断する。
(7)次に、「焼成工程」では、切断した圧着積層体61を焼成し、セラミック基板を得る。なお、焼成前には、周知のように脱脂を行う。
[1−4.圧着積層体の製造方法]
次に、本実施形態の圧着積層体の製造方法について、図6及び図7に基づいて説明する。
以下では、説明を簡易化するために、グリーンシート11A上にグリーンシート11Bを積層した圧着前積層体13を例に挙げて説明する。
まず、図6(a)に示すように、大気中にて、減圧容器5内に、圧着前積層体13を保持した枠体41を配置する。
詳しくは、支持部材63によって枠体41を下側から保持した状態で、各支持部51の下端部材55より上方の位置にて、左右の支持部51の間を水平に移動させる。例えば図2の上方より下方に移動させる。
なお、このときには、上側加熱部材7や下側加熱部材9は、予め各グリーンシート11の熱圧着が可能な所定の温度(例えば40〜60℃)に加熱されている。
次に、図6(b)に示すように、図2に示す位置にて、支持部材63を下降させることによって、圧着前積層体13を保持した枠体41を下降させて、枠体41の四隅の角部59を、それぞれ各下端部材55の凹部57上に載置する。
これにより、圧着前積層体13は、上側加熱部材7及び下側加熱部材9から離れた状態で保持される。このとき、圧着前積層体13の上面から上側加熱部材7までの上側距離と、圧着前積層体13の下面から下側加熱部材9までの下側距離とが同じとなる。
そして、この状態で、減圧機構17によって、減圧容器5内を、所定の真空度(例えば−80kPa(G)〜−100kPa(G))に減圧し、この減圧状態を例えば10秒間維持する。
次に、図6(c)に示すように、駆動機構19によって、下側加熱部材9を上昇させて、下端部材55から枠体41(従って圧着前積層体13)を、所定速度(例えば150mm/sec)で持ち上げる。
なお、下側加熱部材9の幅(図2の上下方向の幅)は、図2の上下方向に配置された支持部51よりも狭いので、下側加熱部材9の上昇の際に、下側加熱部材9が支持部51に当たることはない。
次に、図7(a)に示すように、更に下側加熱部材9を上昇させて、圧着前積層体13の上面を所定の加圧力(例えば25〜50kgf/cm)で所定の加圧時間(例えば30〜120秒)にわたり、上側加熱部材7に押しつける。
つまり、圧着前積層体13を、上側加熱部材7と下側加熱部材9とで挟んで、前記所定の加圧力で所定の加圧時間押圧する。
これによって、圧着前積層体13の温度が上昇して接着剤層11bの接着性が発現し、両グリーンシート11A、11Bが熱圧着されて、圧着積層体61が形成される。
次に、図7(b)に示すように、下側加熱部材9を下降させて、圧着積層体61を保持した枠体41を下降させて、前記図6(b)と同様に、枠体41の四隅の角部59を、それぞれ各下端部材55の凹部57上に載置する。
次に、図7(c)に示すように、前記支持部材63を用いて、圧着積層体61を保持した枠体41を各支持部51の下端部材55から持ち上げて、減圧容器5外に取り出す。
その後、圧着積層体61を目的とするサイズに切断し、周知のように焼成を行ってセラミック基板を得る。
[1−5.効果]
次に、本実施形態の効果を説明する。
(1)本実施形態では、複数のグリーンシート11を積層した圧着前積層体13を、上側加熱部材7及び下側加熱部材9に接触しないように空間をあけて保持して、減圧容器5内を減圧状態とした後に、圧着前積層体13を上側加熱部材7と下側加熱部材9とで挟んで熱圧着して圧着積層体61を製造する。
従って、圧着前積層体13には、減圧を開始してから所定の真空度を得る前に、上側加熱部材7や下側加熱部材9から直接に(即ち接触して)熱が加わることがない。そのため、熱圧着の前に、グリーンシート11Bの接着剤層11bの接着剤の接着性が発現しにくい。その結果、グリーンシート11同士が接着剤によって接着する前に、グリーンシート11間の空気を十分に除去することができる。これにより、グリーンシート11の圧着不良を好適に抑制することができる。
さらに、グリーンシート11の表面には、通常、配線パターン等が形成されており、それによって表面に若干の凹凸がある。このような場合には、グリーンシート11間に気泡が残り易く、圧着不良が生じ易いが、本実施形態では、表面に配線パターン等が形成されている場合でも、グリーンシート11間の空気を好適に除去できるため、気泡が残りにくい。
また、本実施形態では、圧着前積層体13を減圧容器5内に配置した状態では、上側加熱部材7や下側加熱部材9は圧着前積層体13に接触していないので、予め上側加熱部材7や下側加熱部材9を十分な温度に加熱できる。従って、減圧後には、速やかに上側加熱部材7や下側加熱部材9を圧着前積層体13に接触させて熱圧着することができるので、作業能率が高いという効果がある。しかも、熱圧着後には、上側加熱部材7や下側加熱部材9を速やかに圧着積層体61から離すことができるので、別の圧着前積層体13を速やかに減圧容器5内に供給できる。従って、生産性が高いという効果がある。
このように、本実施形態では、生産性が高く、グリーンシート11間に気泡が残りにくいという顕著な効果を奏する。
(2)本実施形態では、圧着前積層体13の平面方向(圧着前積層体13が広がる方向)における周囲を囲む枠体41により、圧着前積層体13を保持する。このような枠体41を用いることにより、圧着前積層体13を容易に保持できる。また、枠体41ごと圧着前積層体13を移動できるので、圧着前積層体13の移動等の扱いが容易になるという利点がある。
(3)本実施形態は、減圧容器5内に設けられた支持部51により、圧着前積層体13を保持した枠体41を、上側加熱部材7及び下側加熱部材9から離れた状態で支持する。このような支持部51を用いることにより、枠体41(従って圧着前積層体13)を、上側加熱部材7や下側加熱部材9に接触させない状態で、容易に保持することができる。
(4)本実施形態では、圧着前積層体13の上面から上側加熱部材7までの上側距離と、圧着前積層体13の下面から下側加熱部材9までの下側距離とを同じとする。
このように、上側距離と下側距離とを同じとすることにより、圧着前積層体13の上面と下面に対する加熱状態を同様にすることができる。
従って、例えば圧着前積層体13の上面と下面とにおける加熱による収縮状態を同様にすることができるので、圧着前積層体13の例えば反りなどの変形等を抑制することができる。
(5)本実施形態では、下側加熱部材9を上方に移動させて、圧着前積層体13を上側加熱部材7と下側加熱部材9で挟んで、圧着前積層体13の両側から押圧した状態で加熱することにより、熱圧着を好適に行うことができる。
[1−6.文言の対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
本実施形態の、製造装置1、空間3、減圧容器5、上側加熱部材7、下側加熱部材9、グリーンシート11、11A、11B、11a、接着剤層11b、圧着前積層体13、保持機構15、減圧機構17、駆動機構19、枠体41、支持部51、圧着積層体61が、それぞれ、本開示の、製造装置、空間、減圧容器、上側加熱部材、下側加熱部材、グリーンシート、接着剤層、圧着前積層体、保持機構、減圧機構、駆動機構、枠体、支持部、圧着積層体の一例に該当する。
[2.他の実施形態]
本開示は前記実施形態になんら限定されるものではなく、本開示を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば、前記実施形態では、下側加熱部材のみを上昇させたが、さらに上側加熱部材を下降させて熱圧着を行ってもよい。
(2)例えば、前記実施形態では、接着剤層に、加熱により接着性が向上する接着剤を添加したが、そのような接着剤を用いない場合でも、本開示を適用できる。
つまり、グリーンシートに対して、減圧前に上側加熱部材や下側加熱部材から直接に熱が加わる場合には、減圧前にグリーンシート同士が密着する恐れがあり、そのときには、前記と同様にグリーンシート間から空気が抜けにくくなるが、本開示では、好適に空気を除去できる。
(3)例えば、前記実施形態では、枠体の上面と最下層のグリーンシートの上面とを接着テープで接合したが、枠体の下面と最下層のグリーンシートの下面とを接着テープで接合してもよい。
(4)例えば、前記実施形態では、上側距離と下側距離とを同じとしたが、異なっていてもよい。
(5)本開示は、積層セラミック基板や積層セラミックコンデンサ等の製造に適用できる。具体的には、水晶用PKG(パッケージ)、SAWフィルタ用PKG、MPU用PKG、C−MOS用PKG、CCD用PKG、LED用PKG等の製造に適用できる。
(6)なお、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…製造装置
3…空間
5…減圧容器
7…上側加熱部材
9…下側加熱部材
11、11A、11B、11a…グリーンシート
11b…接着剤層
13…圧着前積層体
15…保持機構
17…減圧機構
19…駆動機構
41…枠体
51…支持部
61…圧着積層体

Claims (9)

  1. 減圧容器内に、複数のグリーンシートを積層した積層体を配置し、
    前記減圧容器内の上面側に配置された上側加熱部材と、前記減圧容器内の下面側に配置された下側加熱部材と、を用いて、前記複数のグリーンシートを熱圧着して、前記複数のグリーンシートの圧着積層体を製造する圧着積層体の製造方法において、
    前記減圧容器内にて、前記積層体を、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材のいずれとも接触しないように空間をあけて保持して、前記減圧容器内を減圧状態とする第1工程と、
    前記減圧状態とした後に、前記積層体を前記上側加熱部材と前記下側加熱部材とで挟んで圧着して前記圧着積層体を製造する第2工程と、
    を有し、
    前記第2工程の前では、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材を、前記第2工程における圧着が可能な温度に加熱しておき、
    前記積層体の平面方向における周囲を囲む枠体により、前記積層体を保持する、
    圧着積層体の製造方法。
  2. 減圧容器内に、複数のグリーンシートを積層した積層体を配置し、
    前記減圧容器内の上面側に配置された上側加熱部材と、前記減圧容器内の下面側に配置された下側加熱部材と、を用いて、前記複数のグリーンシートを熱圧着して、前記複数のグリーンシートの圧着積層体を製造する圧着積層体の製造方法において、
    前記減圧容器内にて、前記積層体を、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材のいずれとも接触しないように空間をあけて保持して、前記減圧容器内を減圧状態とする第1工程と、
    前記減圧状態とした後に、前記積層体を前記上側加熱部材と前記下側加熱部材とで挟んで圧着して前記圧着積層体を製造する第2工程と、
    を有し、
    前記第2工程の前では、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材を、前記第2工程における圧着が可能な温度に加熱しておき、
    前記減圧容器内に設けられた支持部により、前記積層体を保持した枠体を、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材から離れた状態で支持する、
    圧着積層体の製造方法。
  3. 前記積層体の上面から前記上側加熱部材までの上側距離と、前記積層体の下面から前記下側加熱部材までの下側距離と、を同じとした、
    請求項1または2に記載の圧着積層体の製造方法。
  4. 前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材の少なくとも一方を、前記積層方向に移動させて、前記積層体の熱圧着を行う、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の圧着積層体の製造方法。
  5. 減圧容器内に、複数のグリーンシートを積層した積層体を配置し、
    前記減圧容器内の上面側に配置された上側加熱部材と、前記減圧容器内の下面側に配置された下側加熱部材と、を用いて、前記複数のグリーンシートを熱圧着して、前記複数のグリーンシートの圧着積層体を製造する圧着積層体の製造方法において、
    前記減圧容器内にて、前記積層体を、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材のいずれとも接触しないように空間をあけて保持して、前記減圧容器内を減圧状態とする第1工程と、
    前記減圧状態とした後に、前記積層体を前記上側加熱部材と前記下側加熱部材とで挟んで圧着して前記圧着積層体を製造する第2工程と、
    を有し、
    前記第2工程の前では、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材を、前記第2工程における圧着が可能な温度に加熱しておき、
    前記積層体の間に、加熱によって接着力が増加する接着剤層を設けた
    着積層体の製造方法。
  6. 内部の空間の減圧が可能な減圧容器と、
    前記減圧容器内の上面側に配置された上側加熱部材と、
    前記減圧容器内の下面側に配置された下側加熱部材と、
    を備えた圧着積層体の製造装置において、
    前記減圧容器内に配置され、複数のグリーンシートが積層された積層体を、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材のいずれとも接触しないように空間をあけて保持する保持機構と、
    前記保持機構で保持された前記積層体が配置された前記減圧容器内を減圧する減圧機構と、
    前記保持機構に保持された前記積層体を前記上側加熱部材と前記下側加熱部材とで挟んで押圧するように、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材の少なくとも一方を駆動する駆動機構と、
    前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材の少なくとも一方を駆動する前に、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材を、所定の温度に加熱しておくことができる構成と、
    前記積層体の平面方向における周囲を囲んで該積層体を保持する枠体と、
    を備えた
    着積層体の製造装置。
  7. 内部の空間の減圧が可能な減圧容器と、
    前記減圧容器内の上面側に配置された上側加熱部材と、
    前記減圧容器内の下面側に配置された下側加熱部材と、
    を備えた圧着積層体の製造装置において、
    前記減圧容器内に配置され、複数のグリーンシートが積層された積層体を、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材のいずれとも接触しないように空間をあけて保持する保持機構と、
    前記保持機構で保持された前記積層体が配置された前記減圧容器内を減圧する減圧機構と、
    前記保持機構に保持された前記積層体を前記上側加熱部材と前記下側加熱部材とで挟んで押圧するように、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材の少なくとも一方を駆動する駆動機構と、
    前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材の少なくとも一方を駆動する前に、前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材を、所定の温度に加熱しておくことができる構成と
    を備え、
    前記減圧容器内に、前記積層体を保持する枠体を支持する支持部を備えた
    着積層体の製造装置。
  8. 前記積層体の上面から前記上側加熱部材までの上側距離と、前記積層体の下面から前記下側加熱部材までの下側距離と、を同じとした、
    請求項6または7に記載の圧着積層体の製造装置。
  9. 前記上側加熱部材及び前記下側加熱部材の少なくとも一方は、前記積層体に接触するまで、前記積層方向に移動可能である、
    請求項6〜8のいずれか1項に記載の圧着積層体の製造装置。
JP2018013549A 2018-01-30 2018-01-30 圧着積層体の製造方法及び圧着積層体の製造装置 Active JP6936158B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018013549A JP6936158B2 (ja) 2018-01-30 2018-01-30 圧着積層体の製造方法及び圧着積層体の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018013549A JP6936158B2 (ja) 2018-01-30 2018-01-30 圧着積層体の製造方法及び圧着積層体の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019134013A JP2019134013A (ja) 2019-08-08
JP6936158B2 true JP6936158B2 (ja) 2021-09-15

Family

ID=67547567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018013549A Active JP6936158B2 (ja) 2018-01-30 2018-01-30 圧着積層体の製造方法及び圧着積層体の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6936158B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019134013A (ja) 2019-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017061324A1 (ja) 多層セラミック基板の製造方法
JP3709802B2 (ja) 多層セラミック基板の製造方法
JPH065656B2 (ja) セラミック積層体の製造方法
JP5448400B2 (ja) セラミック部品の製造方法
JP6936158B2 (ja) 圧着積層体の製造方法及び圧着積層体の製造装置
US7182899B2 (en) Manufacturing method of ceramic electronic components and its manufacturing equipment
JPH0939160A (ja) セラミック多層配線板の製造方法
JP6744072B2 (ja) 実装用基板の製造方法
JPH04152107A (ja) セラミックシートの積層成形法
JP2729731B2 (ja) セラミックス多層基板の製造方法
EP1158549A1 (en) Laminated body manufacturing method and laminated body pressurizing device
JPH0661079A (ja) 積層電子部品の製造方法
JP2008186897A (ja) 多層セラミック基板の製造方法
JP5584100B2 (ja) シート圧着方法及びシート圧着装置
KR100978654B1 (ko) 세라믹 적층체의 가압 지그 및 다층 세라믹 기판의제조방법
JP2007019253A (ja) 積層型電子部品の製造方法及び製造装置
KR20190106572A (ko) 세라믹 적층체 및 그 제조방법
JPH11277518A (ja) セラミックグリーンシート積層装置及び積層方法
US20210362372A1 (en) Method for manufacturing ceramic substrate and ceramic substrate
JP5038627B2 (ja) セラミックグリーンシートの積層方法
JP2950008B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
KR101327307B1 (ko) 다층 기판 제조 방법 및 이를 이용한 정전척 제조 방법
JPH0629145A (ja) セラミックグリーンシート積層圧着方法及びその装置
JP2023057998A (ja) 積層体の圧着方法及びこれを含むセラミック電子部品の製造方法
JPH0558216U (ja) 積層セラミック電子部品の積層装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6936158

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350