JP6934744B2 - 空気浄化システム - Google Patents

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Description

本発明は、空気浄化システムに関する。
従来、このような分野の技術として、例えば特許文献1に記載された空気浄化システムが知られている。特許文献1の空気浄化システムは、外部の空気を浄化区画内に取り込むラインを有するとともに、当該ラインに空気を浄化するフィルタで構成された浄化部が設けられている。
特開昭61−049947号公報
ここで、通常時には建築物の外部の空気が汚染されていないような場合であっても、何らかの原因により、当該汚染されていない状態から、汚染された空気となる場合がある。このような場合には、建築物の浄化区画に汚染された空気が取り込まれないようにする必要性が生じる。
そこで本発明は、建築物の外部の空気が汚染されたときに、浄化区画へ取り込まれる空気を自動的に浄化することができる空気浄化システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る空気浄化システムは、建築物に設けられる空気浄化システムであって、空気の汚染を検知する第1の検知部と、外部と浄化区画との間の第1のラインに設けられ、当該第1のラインの空気の流れを遮断する遮断部と、外部と浄化区画との間の第2のラインに設けられ、当該第2のラインを流れる空気を浄化する浄化部と、空気浄化システムを制御する制御部と、を備え、制御部は、第1の検知部によって空気の汚染が検知された場合、遮断部で第1のラインの空気の流れを遮断し、第2のラインを介して空気を浄化区画へ取り込む。
本発明に係る空気浄化システムによれば、制御部は、第1の検知部によって空気の汚染が検知された場合、遮断部で第1のラインの空気の流れを遮断する。これによって、建築物の外部の空気が汚染されていない通常時においては、第1のラインを介して外部から浄化区画へ空気を取り込むことができる。一方、外部の空気が汚染された場合は、遮断部によって第1のラインの空気の流れを遮断することで、汚染された空気が浄化区画に取り込まれることを速やかに防止できる。そして、制御部は、第2のラインを介して空気を浄化区画へ取り込む。従って、外部の空気が汚染された場合は、第2のラインを介して、浄化部によって浄化された空気を浄化区画へ取り込むことができる。以上によって、建築物の外部の空気が汚染されたときに、浄化区画へ取り込まれる空気を自動的に浄化することができる。
第1の検知部は、同一の空気の取り込み部に対して複数設けられ、複数の第1の検知部の検知タイミングは、互いにずらされていてよい。一つ当たりの第1の検知部が検知を終えてから次の検知を行うまでには、所定時間のタイムラグが発生する。従って、複数の第1の検知部の検知タイミングを互いにずらすことにより、第1の検知部全体として見た場合のタイムラグを短くすることができる。
第2のラインには空気を圧送する圧送部が設けられ、第2のラインでは、圧送部は浄化部より上流側に設けられていてよい。この場合、浄化部の下流側の第2のラインに亀裂などが生じていた場合、当該亀裂から浄化された空気が吹き出すような圧力関係が成り立つ。従って、第2のラインの周囲が汚染区画であった場合に、汚染された空気が第2のラインに入り込むことを防止できる。
第2のラインには空気を圧送する圧送部が設けられ、第2のラインでは、圧送部は浄化部より下流側に設けられていてよい。この場合、浄化部の上流側の第2のラインに亀裂などが生じていた場合、当該亀裂から第2のライン内へ、周囲の空気が吹き込むような圧力関係が成り立つ。従って、第2のラインの周囲が浄化区画であった場合に、浄化される前の空気が第2のラインから出て行くことを防止できる。
浄化部が設けられた第2のラインを複数系統有してよい。この場合、一の第2のラインの浄化部で空気を浄化しつつ、他の第2のラインの浄化部のメンテナンスを同時に行うことができる。
空気の流れにおける浄化部よりも下流側に、空気の汚染を検知する第2の検知部を備えてよい。これにより、浄化部の下流側にて、空気が十分に浄化されたかどうかを第2の検知部で検知することができる。従って、浄化部のメンテナンスの時期を把握することができる。
第2のラインには空気を圧送する圧送部、及び空気の流量を測定する流量計が設けられ、第2のラインでは、流量計は浄化部及び圧送部より下流側に設けられていてよい。これにより、例えば、浄化区画を陽圧に保つ場合に、必要な流量が確保できているかを測定することができる。
本発明によれば、建築物の外部の空気が汚染されたときに、浄化区画へ取り込まれる空気を自動的に浄化することができる空気浄化システムを提供できる。
本発明の実施形態に係る空気浄化システムの全体構成を示す概略構成図である。 給気部付近に設けられる複数の検知部を示す概念図である。 検知部による検知タイミングについて説明するための図である。 圧送部と浄化部との位置関係を示す概念図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
図1は、空気浄化システムの全体構成を示す概略構成図である。図1に示すように、空気浄化システム100は、建築物200に組み込まれるシステムである。空気浄化システム100は、給気部13と浄化区画10との間で空気の吸排気を行うシステムである。なお、空気浄化システム100は、浄化区画10の空気を清浄に保つ。浄化区画10は、例えば居住区画などのように、建築物200内部の居住者が存在する空間である。なお、空気を清浄に保つ「浄化区画」と異なり、汚染された空気が存在し得る空間として「汚染区画」と称する場合がある。
まず、空気浄化システム100のライン構成について説明する。空気浄化システム100は、給気ラインL1と、通常ライン(第1のライン)L2と、浄化ライン(第2のライン)L3,L4と、給気ラインL5,L6と、排気ラインL7と、還流ラインL8と、を備えている。
給気ラインL1は、給気部13に接続されており、当該給気部13から取り込んだ空気を流すラインである。給気ラインL1からは、通常ラインL2、及び浄化ラインL3,L4が並列に分岐している。通常ラインL2は、建築物200の外部の空気が汚染されていない場合に、空気を流すラインである。浄化ラインL3,L4は、建築物200の外部の空気が汚染されている場合に、空気を流して浄化を行うラインである。給気ラインL5は、通常ラインL2、及び浄化ラインL3,L4を集約して接続するラインである。給気ラインL5は、空気調和装置12に接続されている。給気ラインL6は、空気調和装置12と接続されており、当該空気調和装置12から浄化区画10へ延びるラインである。排気ラインL7は、浄化区画10から給気部13へ延び、浄化区画10から排出された空気を給気部13を介して外部へ排出するためのラインである。還流ラインL8は、排気ラインL7を流れる空気の一部を空気調和装置12へ戻すためのラインである。
次に、空気浄化システム100が備える各主構成要素について説明する。空気浄化システム100は、検知部1A,1B,1Cと、遮断部2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H,2Kと、浄化部3A,3Bと、圧送部4A,4B,4Cと、流量計6A,6Bと、空気調和装置12と、制御部20と、を備える。
検知部1A,1B,1Cは、空気の汚染を検知する。検知部1A,1B,1Cは、空気中の所定の物質を検知することによって、空気の汚染を検知する。所定の物質とは、空気の汚染の原因となる物質(以降、汚染物質と称する場合がある)であり、化学物質、放射性物質などの各種有害物質である。従って、検知部1A,1B,1Cは、空気中に含まれる汚染物質の量が所定の閾値を超えた場合に、あるいは僅かでも汚染物質を検出した場合に、空気の汚染を検知してよい。なお、化学物質を検知できる検知部と放射性物質を検知できる検知部とでは、種類が異なるので、検知部1A,1B,1Cは用途に応じて使い分けてよく、あるいは複数種類を組み合わせて複合的に使用してよい。検知部(第1の検知部)1Aは、給気部13に設けられ、当該給気部13で取り込まれる空気の汚染を検知する。なお、検知部1Aの更に詳細な構成については、図2を参照して後述する。検知部(第2の検知部)1Bは、通常ラインL2及び浄化ラインL3,L4より下流側の給気ラインL5に設けられる。検知部1Bは、浄化部3A,3Bで浄化された後の空気の汚染を検知することができる。検知部(第1の検知部)1Cは、建築物200の外部に設けられ、建築物200の外部(給気部13よりも建築物200から離間した位置)の空気の汚染を検知する。検知部1Cは、例えば建築物200の敷地の内の各方向に対して複数設けられてもよい。
遮断部2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H,2Kは、各ラインを流れる空気の流れを遮断すると共に、開放することで空気の流れを許容する。遮断部2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H,2Kは、ダンパなどによって構成されている。遮断部2Aは、給気ラインL1に設けられている。遮断部2Bは、通常ラインL2に設けられている。遮断部2C,2Dは、浄化ラインL3に設けられている。遮断部2E,2Fは、浄化ラインL4に設けられている。遮断部2Gは、給気ラインL5に設けられている。遮断部2Hは、排気ラインL7における還流ラインL8との接続より下流側に設けられている。遮断部2Kは、還流ラインL8に設けられている。
浄化部3A,3Bは、浄化ラインL3,L4を流れる空気を浄化する。浄化部3A,3Bは、浄化ラインL3,L4のうち、遮断部2C,2Eと遮断部2D,2Fとの間に設けられる。浄化部3A,3Bは、空気中の汚染物質を除去するフィルタ装置によって構成される。また、浄化部3A,3Bは、フィルタ装置内の差圧を計測する圧力計3aを有してよい。浄化部3A,3Bは、例えば空気中に浮遊する汚染粒子を物理的に濾過する様式のフィルタを採用してよい。また、浄化部3A,3Bは、活性炭などを用いた吸着タイプのフィルタを採用してよい。
なお、浄化部3A,3Bとして活性炭を用いる場合、浄化部3A,3Bに対して上流側に設けられる遮断部2C,2E、及び下流側に設けられる遮断部2D,2Fは、高気密ダンパによって構成されてよい。これによって、遮断部2C,2E及び遮断部2D,2Fが閉となることで浄化部3A,3Bが浄化を行わない時には、当該浄化部3A,3Bに水分が入り込むことを防止できる。すなわち、浄化動作以外の時間において、浄化部3A,3Bの活性炭が空気中の水分を吸着することで、性能が低下することを防止できる。また、浄化部3A,3Bの前にヒータを設けても良い。この場合、外気の湿度が高い場合は、取り入れた空気を暖めることで相対湿度をコントロールする。従って、浄化部3A,3Bの活性炭の吸着能力の低下を抑制することができる。
圧送部4A,4B,4Cは、各ラインを流れる空気を圧送する。圧送部4Aは、浄化ラインL3に設けられる。圧送部4Bは、浄化ラインL4に設けられる。本実施形態では、圧送部4A,4Bは、浄化ラインL3,L4のうち、遮断部2C,2Eと遮断部2D,2Fとの間であって、浄化部3A,3Bより上流側の位置に設けられる。圧送部4Cは、排気ラインL7のうち、還流ラインL8との接続位置より上流側に設けられる。圧送部4A,4B,4Cは、例えばブロアなどによって構成される。
流量計6A,6Bは、浄化ラインL3,L4を流れる空気の流量を測定する。流量計6Aは、浄化ラインL3に設けられる。流量計6Bは、浄化ラインL4に設けられる。本実施形態では、流量計6A,6Bは、浄化ラインL3,L4のうち、遮断部2C,2Eと遮断部2D,2Fとの間であって、浄化部3A,3B及び圧送部4A,4Bより下流側に設けられている。
空気調和装置12は、空気調和装置12は、給気ラインL5,L6、及び還流ラインL8に接続されている。空気調和装置12は、所定の温度に調整した空気を所定の風量で浄化区間10に供給する。
制御部20は、空気浄化システム100全体の制御を行う。また、制御部20とは別に、空気調和装置12のための制御装置を有してもよい。制御部20は、検知部1A,1B,1Cと通信可能に接続されており、当該検知部1A,1B,1Cの検知タイミングを制御し、且つ、当該検知部1A,1B,1Cの検知結果を取得する。また、制御部20は、圧力計3a及び流量計6A,6Bと通信可能に接続されており、圧力計3a及び流量計6A,6Bの測定結果を取得する。また、制御部20は、遮断部2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H,2K、及び圧送部4A,4B,4Cと通信可能に接続されており、これらに制御信号を送信する。
次に、制御部20の各種制御内容について説明する。
外部の空気が汚染されていない状態での通常動作時の制御内容について説明する。検知部1A,1Cが空気の汚染を検知していない場合、当該通常動作が行われる。この場合、給気部13から取り込んだ空気は、通常ラインL2を介して浄化区画10へ供給される。このとき、制御部20は、空気が浄化ラインL3,L4を通過しないように遮断部を制御する。具体的には、制御部20は、遮断部2A,2B,2G,2K,2Hを開とし、遮断部2C,2D,2E,2Fを閉とする。また、制御部20は、圧送部4Cを運転する。これにより、給気部13から取り込まれた空気は、給気ラインL1、通常ラインL2、給気ラインL5,L6の順で各ラインを通過し、浄化区画10へ供給される。また、浄化区画10から排出された空気は、一部が還流ラインL8で給気ラインL6に戻されつつ、排気ラインL7を通過して給気部13より外部へ排出される。
次に、外部の空気が汚染された状態での遮断動作、及び浄化動作時の制御内容について説明する。検知部1A,1Cが空気の汚染を検知した場合、遮断動作、及び浄化動作が行われる。制御部20は、検知部1A,1Cによって空気の汚染が検知された場合、少なくとも遮断部2Bで通常ラインL2の空気の流れを遮断する。例えば、制御部20は、遮断動作時には、全ての遮断部を閉としてよい。ただし、制御部20は、遮断動作時には、少なくとも外部の空気が浄化区画10に流れないようにするのに必要な遮断部だけを閉としてもよい。
制御部20は、浄化動作を行う時は、浄化ラインL3,L4を介して空気を浄化区画10へ取り込み、当該浄化区画10を陽圧に保つ制御を行う。制御部20は、浄化ラインL3及び浄化ラインL4の両方に対して空気を流してもよく、何れか一方のみに対して空気を流してもよい。具体的には、制御部20は、浄化動作を行う時は、遮断部2A,2G,2K,2Hを開とし、遮断部2Bを閉とする。更に、浄化ラインL3,L4の両方で浄化を行う場合、制御部20は、遮断部2C,2D,2E,2Fを開とする。また、制御部20は、圧送部4A,4Bを運転する。制御部20は、圧送部4A,4Bの運転を開始した後で圧送部4Cの運転を開始してもよい。このような順序で圧送部4Cを起動することで、浄化区間10が負圧になることを防止することができる。浄化ラインL3のみで浄化を行う場合、制御部20は、遮断部2C,2Dを開とし、遮断部2E,2Fを閉とする。また、制御部20は、圧送部4Aを運転する。浄化ラインL4のみで浄化を行う場合、制御部20は、遮断部2E,2Fを開とし、遮断部2C,2Dを閉とする。また、制御部20は、圧送部4Bを運転する。なお、浄化区画10を陽圧に保たない場合があってもよい。
制御部20は、圧送部4A,4Bを運転するときは、浄化区画10を陽圧に保つことができる圧力にて、運転を行う。制御部20は、流量計6A,6Bの測定結果を取得し、浄化区画10を陽圧に保つことができるか否かを判定し、当該判定結果を圧送部4A,4Bへ送信する制御信号にフィードバックしてよい。すなわち、浄化区画10を陽圧に保つための流量が不足している場合は、制御部20は、圧送部4A,4Bの流量を増加し、浄化区画10を陽圧に保つことができる流量であれば、圧送部4A,4Bの流量を一定とし、流量が過剰になっている場合は、圧送部4A,4Bの流量を減少させる。
なお、制御部20は、浄化部3A,3Bで用いられるフィルタの交換時期を判定してよい。また、制御部20は、当該判定結果に基づいて、浄化を行う浄化部3A,3Bを切り替える切替制御を行ってよい。例えば、浄化部3A,3Bとして濾過タイプのフィルタを用いた場合、空気中の汚染粒子のサイズと量、及び運転時間に応じて目詰まりが生じる。従って、制御部20は、差圧計3aの測定結果に基づいてフィルタの目詰まりを判定する。例えば、差圧が所定の閾値より大きい場合は、フィルタが目詰まりをしていると判定することができる。このとき、制御部20は、フィルタの交換時期をオペレータに警告してよい。また、浄化部3A,3Bとして、活性炭などを用いた吸着タイプのフィルタを採用する場合、フィルタ前後の圧力損失は大きく変化しないため、浄化部3A,3Bの下流側の検知部1Bの測定結果に基づいて、フィルタの交換時期の判定を行ってよい。例えば、制御部20は、検知部1Bによって浄化後の空気の中に所定量の汚染物質が残存していることを検知された場合は、フィルタの吸着力が低下していることを判定できる。このとき、制御部20は、フィルタの交換時期をオペレータに警告してよい。
更に、制御部20は、浄化を行っている浄化部のフィルタが交換時期に来ていることを判定した場合、他方の浄化部へ空気を流すように切替を行ってよい。例えば、制御部20は、浄化ラインL3へ空気を流しているときに、浄化部3Aのフィルタを交換する時期に来ていることを判定した場合、遮断部2C,2Dを閉とし、遮断部2E,2Fを開とすることにより、浄化部3Bで空気の浄化を行う。あるいは、制御部20は、両方の浄化部3A,3Bで浄化を行っている時に、一方の浄化部のフィルタを交換する時期に来ていることを判定した場合、当該判定に係る浄化部に対応する遮断部を閉とする。
次に、検知部1Aでの検知タイミングの制御内容について、図2及び図3を参照して説明する。この検知タイミングの制御は、検知部1Aが、同一の空気の取り込み部(ここでは給気部13)に対して複数設けられる場合に実行される。なお、同一の空気取り込み部に対して複数の検知部1Aが設けられる状態とは、空気取り込み部の周辺領域であって、実質的に空気中に含まれる汚染物質の量が、空気取り込み部で取り込まれる空気中に含まれる汚染物質の量と同じであると見なすことができる領域に、複数の検知部1Aが設けられている状態である。図2に示す例では、給気部13に対して三つの検知部1Aa,1Ab,1Acが設けられている。なお、給気部13から遮断部2Bまで延びるラインを便宜的にラインL30として示している。当該ラインL30は、前述の通常ラインL2を含むものである。
図3に示すように、複数の検知部1Aa,1Ab,1Acの検知タイミングは、互いにずらされている。ここで、検知タイミングについて説明する。大気中の汚染物質を検知する検知部1Aは、一定量の空気をポンプで取り込み、当該空気に含まれる汚染物質の量を計測する。従って、検知部1Aが検知を開始する検知開始(図3(a)において「t1」で示す)から、検知部1Aが検知結果を取得する検知タイミング(図3(a)において「t2」で示す)までの間には、タイムラグが発生する。ここでは、このようなタイムラグを「検知時間T1」と称する。検知時間T1には、計測準備の時間、空気のサンプリング時間、計測時間などが含まれる。なお、図3においては、一本分の矢印の長さが検知時間T1を示し、矢印の終端が検知タイミングを示している。
図3(b)は、一つの検知部1Aで検知を行った場合の検知タイミングの例を示す図である。図3(b)に示すように、検知部1Aは、一回の検知が終了したら、直ちに次の検知を行っている。従って、検知タイミングの周期は、検知時間T1となり、それ以上短縮することはできない。一方、図3(a)は、三つの検知部1Aa,1Ab,1Acが検知タイミングをずらして検知を行う場合の、検知タイミングの例を示す図である。図3(a)に示すように、検知部1Aaが検知を開始してから、一定時間経過後、検知部1Abが検知を開始している。そして、検知部1Abが検知を開始してから、一定時間経過後、検知部1Acが検知を開始している。これにより、検知部1Aaの検知タイミングは、検知部1Abが検知を行っている途中で発生し、検知部1Abの検知タイミングは、検知部1Acが検知を行っている途中で発生する。その結果、検知タイミングの周期は、検知時間T1よりも短いT2とすることができる。このように、複数の検知部1Aa,1Ab,1Acの検知タイミングを互いにずらすことで、検知タイミングの周期を短くし、1回の検知タイミングから次の検知タイミングまでのタイムラグを小さくすることができる。
ここで、ラインL30の長さは、1回の検知タイミングから次の検知タイミングまでのタイムラグの長さと相関関係を有する。すなわち、1回の検知タイミングで汚染物質が検知され、次の検知タイミングで汚染物質が検知された場合、タイムラグの間にラインL30に入り込んだ空気の中には汚染物質が含まれる場合がある。このような状況を鑑みて、給気部13から遮断部2Bへ至るラインL30の長さを長くし、次の検知タイミングで汚染物質を検知した時に、ラインL30の下流側の遮断部2Bで空気を遮断することで、浄化区画に汚染物質が入らないようにする。従って、上述のように検知タイミングの周期を短くしてタイムラグを短くすることで、結果的に、ラインL30の長さを短くできることにもつながる。
なお、図2及び図3(a)に示す検知タイミングの制御内容は一例に過ぎず、検知部1Aの数は2つでもよく、4つ以上であってもよい。また、検知タイミングの周期が更に短くなるように制御を行ってもよい。
次に、本実施形態の空気浄化システム100の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る空気浄化システム100によれば、制御部20は、検知部1A,1Cによって空気の汚染が検知された場合、遮断部2Bで通常ラインL2の空気の流れを遮断する。これによって、建築物200の外部の空気が汚染されていない通常時においては、通常ラインL2を介して外部から浄化区画10へ空気を取り込むことができる。一方、外部の空気が汚染された場合は、遮断部によって第1のラインの空気の流れを遮断することで、汚染された空気が浄化区画に取り込まれることを速やかに防止できる。そして、制御部20は、浄化ラインL3,L4を介して空気を浄化区画10へ取り込む。従って、外部の空気が汚染された場合は、浄化ラインL3,L4を介して、浄化部3A,3Bによって浄化された空気を浄化区画10へ取り込むことができる。以上によって、建築物200の外部の空気が汚染されたときに、浄化区画10へ取り込まれる空気を自動的に浄化することができる。なお、浄化区画10が陽圧に保たれるため、汚染された空気が浄化区画10内に入り込むことを防止できる。
検知部1Aは、同一の給気部(空気の取り込み部)13に対して複数設けられ、複数の検知部1Aの検知タイミングは、互いにずらされていてよい。一つ当たりの検知部1Aが検知を終えてから次の検知を行うまでには、所定時間のタイムラグが発生する。従って、複数の検知部1Aの検知タイミングを互いにずらすことにより、検知部1A全体として見た場合のタイムラグを短くすることができる。また、当該タイムラグを短くすることにより、給気部13から遮断部2Bへ延びるラインL30(図2参照)の長さを短くすることができる。
浄化ラインL3,L4には空気を圧送する圧送部4A,4Bが設けられ、浄化ラインL3,L4では、圧送部4A,4Bは浄化部3A,3Bより上流側に設けられていてよい。この場合、例えば、図4(a)に示すように、浄化部3Aの下流側の浄化ラインL3に亀裂CRなどが生じていた場合、当該亀裂CRから浄化された空気ARが吹き出すような圧力関係が成り立つ。従って、浄化ラインL3の周囲が汚染区画であった場合に、汚染された空気が浄化ラインL3に入り込むことを防止できる。
浄化部が設けられた浄化ラインを複数系統有してよい。この場合、一の浄化ライン(浄化ラインL3,L4の一方)の浄化部で空気を浄化しつつ、他の浄化ライン(浄化ラインL3,L4の他方)の浄化部のメンテナンスを同時に行うことができる。
空気の流れにおける浄化部3A,3Bよりも下流側に、空気の汚染を検知する検知部1Bを備えてよい。これにより、浄化部3A,3Bの下流側にて、空気が十分に浄化されたかどうかを検知部1Bで検知することができる。従って、浄化部3A,3Bのメンテナンスの時期を把握することができる。
浄化ラインL3,L4には空気を圧送する圧送部4A,4B、及び空気の流量を測定する流量計6A,6Bが設けられ、浄化ラインL3,L4では、流量計6A,6Bは浄化部3A,3B及び圧送部4A,4Bより下流側に設けられていてよい。これにより、浄化区画10を陽圧に保つための必要な流量が確保できているかを測定することができる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、図1に示す空気浄化システム100の構成は一例に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜構成を変更してもよい。例えば、各種遮断部の位置や数量は、通常運転動作、遮断動作、浄化動作などの切替を行うことができる限り、適宜変更してもよい。また、浄化ラインの数量は、1つであってもよく、3つ以上でもよい。
また、上述の実施形態では、浄化ラインL3,L4では、圧送部4A,4Bは、浄化部3A,3Bよりも上流側に設けられていた。これに代えて、浄化ラインL3,L4では、圧送部4A,4Bは浄化部3A,3Bより下流側に設けられていてよい。この場合、図4(b)に示すように、浄化部3Aの上流側の浄化ラインL3に亀裂CRなどが生じていた場合、当該亀裂CRから浄化ラインL3へ、周囲の空気が吹き込むような圧力関係が成り立つ。従って、浄化ラインL3の周囲が浄化区画10であった場合に、浄化される前の空気が浄化ラインL3から出て行くことを防止できる。
1A,1C…検知部(第1の検知部)、1B…検知部(第2の検知部)、2B…遮断部、3A,3B…浄化部、4A,4B…圧送部、6A,6B…流量計、10…浄化区画、13…給気部(空気の取り込み部)、20…制御部、100…空気浄化システム、200…建築物、L2…通常ライン(第1のライン)、L3,L4…浄化ライン(第2のライン)。

Claims (7)

  1. 建築物に設けられる空気浄化システムであって、
    空気の汚染を検知する第1の検知部と、
    外部と浄化区画との間の第1のラインに設けられ、当該第1のラインの空気の流れを遮断する遮断部と、
    前記外部と前記浄化区画との間の第2のラインに設けられ、当該第2のラインを流れる空気を浄化する浄化部と、
    前記空気浄化システムを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1の検知部によって空気の汚染が検知された場合、前記遮断部で前記第1のラインの空気の流れを遮断し、前記第2のラインを介して空気を前記浄化区画へ取り込み、
    前記第1の検知部は、同一の空気の取り込み部に対して複数設けられ、
    複数の前記第1の検知部の検知時間は等しく、検知タイミングは、互いにずらされている、空気浄化システム。
  2. 前記第1の検知部は、同一の空気の取り込み部に対して三つ設けられ、
    三つの前記第1の検知部の検知タイミングは、互いにずらされている、請求項1に記載の空気浄化システム。
  3. 前記第2のラインには空気を圧送する圧送部が設けられ、
    前記第2のラインでは、前記圧送部は前記浄化部より上流側に設けられている、請求項1又は2に記載の空気浄化システム。
  4. 前記第2のラインには空気を圧送する圧送部が設けられ、
    前記第2のラインでは、前記圧送部は前記浄化部より下流側に設けられている、請求項1又は2に記載の空気浄化システム。
  5. 前記浄化部が設けられた前記第2のラインを複数系統有する、請求項1〜4の何れか一項に記載の空気浄化システム。
  6. 空気の流れにおける前記浄化部よりも下流側に、空気の汚染を検知する第2の検知部を備える、請求項1〜5の何れか一項に記載の空気浄化システム。
  7. 前記第2のラインには空気を圧送する圧送部、及び空気の流量を測定する流量計が設けられ、
    前記第2のラインでは、前記流量計は前記浄化部及び前記圧送部より下流側に設けられている、請求項1〜6の何れか一項に記載の空気浄化システム。
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