JP6932999B2 - 電気コネクタ - Google Patents

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開示の実施形態は、複数のケーブルにそれぞれ接続される複数の導電端子が絶縁性のハウジングに形成された電気コネクタに関する。
従来、複数のケーブルを配線基板などに電気的に接続するための電気コネクタが知られている。かかる電気コネクタでは、絶縁性のハウジングに配置された複数の導電端子のそれぞれにケーブルの中心導体が半田付けされる接続面が形成されており、複数のケーブルの中心導体は、それぞれ対応する接続面に一括して接続される。
かかる一括接続は、細長状の半田部材である半田バーを複数の接続面上に当該接続面の配列方向に沿って配置し、各ケーブルの中心導体をそれぞれ対応する接続面上に配置した後、ヒータヘッドを用いて半田バーを加熱し溶解することで行われる。そのため、半田バーに余剰分があると、余剰半田によって中心導体間が短絡する可能性がある。
特許文献1には、絶縁ハウジングにおける導電端子の周辺に、半田バーの余剰分を収容する半田溜り部を設け、余剰半田を半田溜り部内に収容させることで、中心導体間の短絡を防止する電気コネクタが提案されている。
特開2007−305452号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電気コネクタでは、半田溜り部がハウジングに形成されるため、半田バーを溶解する際にヒータヘッドでハウジングが加熱されると、半田溜り部の変形などが生じて余剰半田を適切に処理することができない可能性がある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、余剰半田を適切に処理することができる電気コネクタを提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る電気コネクタは、絶縁性のハウジングと、複数の導電端子と、導電性部材とを備える。前記複数の導電端子は、前記ハウジングに配列され、ケーブルの中心導体を半田により接続するための接続面がそれぞれに形成される。前記導電性部材は、前記複数の導電端子の配列方向で前記接続面に隣接して配置され、余剰半田が付着可能な半田付着面を有する。前記半田付着面は、複数の前記接続面のうち前記配列方向の一端または両端に配置された接続面から離れる方向に隣接して配置される。
実施形態の一態様によれば、余剰半田を適切に処理することができる電気コネクタを提供することができる。
図1は、実施形態に係るコネクタ装置における電気コネクタと相手コネクタとの嵌合方法を示す図である。 図2は、図1に示す電気コネクタと相手コネクタとが嵌合状態にある様子を示す図である。 図3は、図1に示す電気コネクタの外観斜視図である。 図4は、図1に示す電気コネクタの分解斜視図である。 図5は、図4のA−A線矢視断面図である。 図6は、図4に示すコネクタ本体の外観斜視図である。 図7は、図6に示すコネクタ本体の平面図である。 図8は、図6の一部拡大図である。 図9は、図4に示すコネクタ本体の側面図である。 図10は、図4に示すコネクタ本体のグランドコンタクトの外観斜視図である。 図11は、図4に示すコネクタ本体に半田バーを配置した様子を示す外観斜視図である。 図12は、図4に示すコネクタ本体に半田バーおよびケーブルユニットを配置した様子を示す外観斜視図である。 図13は、図4に示すコネクタ本体に半田バーおよびケーブルユニットを配置した様子を示す平面図である。 図14は、図12に示す状態からコネクタ本体にケーブルユニットを接合する際の様子を示す外観斜視図である。 図15は、図14のB−B線矢視断面図である。 図16は、図15に示す状態からコネクタ本体にケーブルユニットを接合した場合の図14のB−B線矢視相当図である。 図17は、図7の一部拡大図である。 図18は、図6の一部拡大図である。 図19は、実施形態に係る他のコネクタ本体における図7の一部拡大相当図である。 図20は、図6に示すコネクタ本体にケーブルユニットを接合する際の様子を示す外観斜視図である。 図21は、実施形態に係る他のコネクタ本体における図7のC−C線矢視断面相当図である。 図22は、実施形態に係る他のコネクタ本体における図7のC−C線矢視断面相当図である。 図23は、実施形態に係る他のコネクタ本体の外観斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する電気コネクタの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<1.コネクタ装置の構成>
まず、図1および図2を参照して実施形態にかかる電気コネクタを含むコネクタ装置を説明する。図1に示すように、実施形態にかかるコネクタ装置100は、複数の同軸ケーブル3が接続されるプラグコネクタである電気コネクタ1と、基板4上に実装されるレセプタクルコネクタである相手コネクタ2とを備える。基板4は、例えば、印刷配線基板などの電気回路基板である。
かかるコネクタ装置100では、電気コネクタ1の先端部分5が、相手コネクタ2の開口部6を通して相手コネクタ2の内部に差し込まれることによって、電気コネクタ1と相手コネクタ2とが嵌合状態になる。これにより、複数の同軸ケーブル3の後述する中心導体3aと基板4上に形成された電気回路とが電気的に接続される。
また、電気コネクタ1は、嵌合保持部材20を有しており、かかる嵌合保持部材20は図1に示す嵌合開放位置と図2に示す嵌合作用位置との間で回動可能である。嵌合保持部材20が図2に示すように嵌合作用位置に回動されることで、電気コネクタ1と相手コネクタ2との嵌合状態が嵌合保持部材20の保持力によって保持される。
なお、本実施形態においては、電気コネクタ1を相手コネクタ2に差し込む方向(X軸正方向)である挿入方向を「前方向」とし、その逆方向(X軸負方向)である抜去方向を「後方向」とする。また、基板4の表面に直交する方向のうち、基板4から相手コネクタ2を見た方向(Z軸正方向)を「上方向」とし、その逆方向(Z軸負方向)を「下方向」とする。また、「前後方向」と「上下方向」の双方に直交する方向(Y軸正負方向)を「左右方向」とする。
<2.電気コネクタ1の構成>
次に、図3〜図20を参照して実施形態にかかる電気コネクタ1の構成について説明する。図3および図4に示すように、電気コネクタ1は、コネクタ本体10と、嵌合保持部材20と、カバー部30とを備えており、かかる電気コネクタ1には、複数の同軸ケーブル3を備えるケーブルユニット40が取り付けられる。
コネクタ本体10は、図4に示すように、絶縁性のハウジング11と、導電性部材であるグランドコンタクト12と、相手コネクタ2の複数の導電端子7(図1参照)に接続される複数の導電端子13とを備える。
コネクタ本体10は、グランドコンタクト12と複数の導電端子13とがハウジング11にインサート成形されて構成される。ハウジング11は、樹脂などの絶縁性部材であり、グランドコンタクト12および導電端子13は、金属部材などの導電性部材である。グランドコンタクト12および導電端子13は、ハウジング11によって、絶縁される。複数の導電端子13は、左右方向に等間隔で配列される。かかるコネクタ本体10の構成については、後で詳述する。
嵌合保持部材20の左右の基端部にはそれぞれ回動軸部21,21が設けられる。かかる回動軸部21,21が、コネクタ本体10における後方の左右の端部にそれぞれ設けられた軸受部42,42に挿入されることで、コネクタ本体10に嵌合保持部材20が回動可能に取り付けられる。
カバー部30は、嵌合保持部材20とケーブルユニット40とが共に取り付けられた状態のコネクタ本体10に上方から取り付けられる。かかるカバー部30は、金属部材などの導電性部材によって構成されており、カバー部30がコネクタ本体10に取り付けられることで、カバー部30とグランドコンタクト12とが電気的に接続される。
ケーブルユニット40は、複数の同軸ケーブル3と、導電性のグランドバー8とを備える。同軸ケーブル3は、図5に示すように、中心導体(信号線)3aの外周側に、誘電体3b、外側導体(シールド線)3c、および外周被覆材3dが順に同軸状に積層されて形成される。
同軸ケーブル3の一端部は、先端側から中心導体3a、誘電体3b、および外側導体3cが順次露出しており、露出部分のうち外側導体3cがグランドバー8に挟持されることで、複数の同軸ケーブル3がグランドバー8に取り付けられる。
グランドバー8は、例えば、金属部材であり、複数の同軸ケーブル3の配列方向(Y軸方向)に沿って長尺状に延在する一対の板状部材8a,8bから形成される。かかるグランドバー8が、一対の板状部材8a,8bで挟んだ同軸ケーブル3の外側導体3cに対して、半田付け、カシメ、または圧接などにより一括的に接続される。また、グランドバー8は、カバー部30、グランドコンタクト12および相手コネクタ2を介して、基板4に形成されたグランドパターンに接続される。これにより、複数の同軸ケーブル3の外側導体3cは、グランドパターンと同電位となる。
なお、図4および図5に示す例では、同軸ケーブル3の外側導体3cは、グランドバー8の一対の板状部材で挟まれて配置されるが、グランドバー8は、同軸ケーブル3の外側導体3cが接続される構成であればよく、図4および図5に示す例に限られない。
以下、コネクタ本体10の構成および電気コネクタ1へのケーブルユニット40の取り付けについて具体的に説明する。
<2.1.コネクタ本体10の構成>
コネクタ本体10は、上述したように、絶縁性のハウジング11と、導電性のグランドコンタクト12と、複数の導電性の導電端子13とを備える。
ハウジング11は、図6〜図9に示すように、電気コネクタ1の内部に配置される本体部31と、かかる本体部31から前方向(X軸正方向)へ向かって延出するように設けられた嵌合突部32とを備える。本体部31と嵌合突部32とは一体的に構成される。
ハウジング11の本体部31は、各導電端子13の接続面52が配置される接続面領域35を含み左右方向(Y軸正負方向)に延伸する保持部33と、嵌合突部32と保持部33との間に設けられ左右方向に延伸する壁部34とを備える。壁部34の左右の両端には、カバー部30の係合部71(図4参照)に係合する凹部61が形成されており、壁部34によってカバー部30の一部を係止することができる。
接続面領域35は、ハウジング11から露出し左右方向に配列された複数の接続面52を含む領域である。隣接する接続面52同士は、ハウジング11の領域を介して所定距離(後述する間隔d1)だけ離隔しており、これにより、隣接する接続面52同士の絶縁が保たれている。
保持部33には、接続面領域35に加え、複数の同軸ケーブル3における露出した誘電体3bを受けるケーブル受部36と、グランドバー8を受ける左右一対のバー受部37,37とが形成される。ケーブル受部36は、左右方向に配列された複数の隆起部38を有しており、隣接する隆起部38間に同軸ケーブル3における露出した誘電体3bが配置される。ケーブル受部36は、接続面領域35の後方に形成され、バー受部37,37は、ケーブル受部36よりも後方に形成される。
グランドコンタクト12は、例えば、金属板材に打抜き折曲げ加工を施すことによって形成される。かかるグランドコンタクト12は、図10に示すように、コネクタ本体10の下面を形成する基部41と、嵌合保持部材20の回動軸部21,21を受ける軸受部42,42と、ケーブルユニット40を半田付けによって電気コネクタ1に接合する際に発生する余剰半田を付着可能な半田付着面80,80を有するU字状部43,43と、カバー部30と係合する係合部44,44とを備える。
グランドコンタクト12の基部41の一部は、ハウジング11における本体部31から嵌合突部32にかけての下面側の部位に配置され(図6参照)、電気コネクタ1と相手コネクタ2との嵌合時において、相手コネクタ2における不図示のグランドコンタクトに接触する。これにより、同軸ケーブル3の外側導体3cがグランドコンタクト12および相手コネクタ2のグランドコンタクトを介して基板4に形成されたグランドパターンに電気的に接続される。
軸受部42,42は、基部41の後部から左右方向にそれぞれ延伸しており、回動軸部21,21(図4参照)を受けると共にカバー部30における左右の端部と係合する。これにより、嵌合保持部材20が回動可能にコネクタ本体10に保持され、かつ、カバー部30とグランドコンタクト12とが電気的に接続される。
U字状部43,43は、基部41の前後方向の中央における左右の端部からそれぞれ左右方向に延伸し中途部で折り返したU字状の形状を有する。かかるU字状部43は、先端部が基端部の上方に位置しており、かかるU字状部43の先端部に半田付着面80が形成される。半田付着面80は、コネクタ本体10の上側表面に露出するように配置される。
係合部44は、U字状部43の基端部から連続して前方に延伸し、中途部が屈曲するL字状の形状を有しており、係合部44の先端は上方に向けて延伸している。かかる係合部44に、カバー部30の係合部71に形成された凹部72(図4参照)に係合する凸部62が形成される。
導電端子13は、例えば、金属板材に打抜き折曲げ加工を施すことによって形成される。かかる導電端子13は、例えば図6に示すように、ハウジング11における本体部31から嵌合突部32にかけての上面側の部位にインサート成形により埋設される。各導電端子13は、前方側に形成され相手コネクタ2の導電端子7(図1参照)に接触する接触面51と、上述した接続面52とを有しており、接触面51と接続面52とは、コネクタ本体10の上側表面に露出するように配置される。なお、上述した先端部分5(図1参照)は、各導電端子13の一部が嵌合突部32に埋設されて形成される。
<2.2.コネクタ本体10へのケーブルユニット40の取り付け>
次に、コネクタ本体10へのケーブルユニット40の取り付けについて説明する。図11に示すように、コネクタ本体10の接続面領域35上に半田バー9を載置する。図11に示す例では、半田バー9は、接続面領域35上に加え、接続面領域35における左右方向(Y軸正負方向)の両端に配置された接続面52,52にそれぞれ左右方向に隣接して配置される半田付着面80,80上に載置される。
接続面領域35は、前後方向(X軸正負方向)において接続面領域35よりも上面が高い壁部34と複数の隆起部38とで囲まれており、壁部34と複数の隆起部38とによって半田バー9の移動が規制される。そのため、半田バー9の接続面領域35への配置を容易に行うことができる。
次に、図12および図13に示すように、ケーブルユニット40におけるグランドバー8の左右の端部をバー受部37,37の凹部74,74に係合させて、ケーブルユニット40をコネクタ本体10に取り付ける。これにより、半田バー9が各同軸ケーブル3の中心導体3aと接続面領域35の各接続面52との間に位置する状態になる。
次に、図14に示すように、ヒータヘッド101を上方から接続面領域35へ向けて移動させ、図15に示すように、ヒータヘッド101を各同軸ケーブル3の中心導体3aに接触させる。ヒータヘッド101は、左右方向に延伸する直方体状に形成され且つ半田バー9の溶解温度よりも高い温度になる先端部102を備え、ヒータヘッド101の先端部102が各同軸ケーブル3の中心導体3aに接触する。
そのため、各中心導体3aが加熱され、各中心導体3aを介して半田バー9が加熱される。これにより、半田バー9が溶解し、溶解した半田によって各中心導体3aがそれぞれ対応する接続面52に半田接合される。
半田バー9は、上述したように、接続面領域35と半田付着面80とに跨がって配置されている。接続面52と半田付着面80との間のハウジング11の部分82(図15参照)に比べ、半田付着面80は半田付着性が高いため、図16に示すように、溶解した半田のうち接続面52に付着されていない余剰半田9bは、精度よく半田付着面80に付着する。したがって、余剰半田9bを適切に処理することができる。また、半田付着面80は、導電部材であるグランドコンタクト12に形成されており、半田付着面80の溶解温度はヒータヘッド101の温度よりも高い。そのため、ハウジング11に余剰半田9bを収容する半田溜り部を設ける場合に比べ、変形などの影響が低く、余剰半田9bを適切に処理することができる。
半田付着面80,80は、接続面領域35における左右方向の両端に配置された接続面52,52に対して、複数の接続面52の配列方向である左右方向に隣接して配置される。半田付着面80を設けない場合、半田バー9を接続面領域35(図13参照)の左右方向の長さと同程度の長さにする必要があるが、半田バー9は細長く曲がりやすい。そのため、接続面領域35における左右方向の全体に亘って半田バー9を配置することが難しい場合がある。コネクタ本体10は、半田付着面80を有していることから、半田バー9を接続面領域35の左右方向の長さよりも長くすることができる。そのため、接続面領域35における左右方向の全体に亘って半田バー9を配置することを容易に行うことができる。
また、ハウジング11には、バー受部37が設けられるため(図12および図13参照)、左右方向におけるハウジング11の長さが接続面領域35の長さよりも長くなるが、半田付着面80は、バー受部37の前方に形成される。そのため、半田付着面80に起因してコネクタ本体10の左右方向の長さが長くなることを抑制することができる。
また、図15に示すように、半田付着面80は、複数の接続面52よりも距離d3分だけ上方に位置する。言い換えれば、半田付着面80は、複数の接続面52よりもカバー部30側に位置する。これにより、ヒータヘッド101で各中心導体3aを加熱する際に、半田バー9のうち半田付着面80上に配置された部分をヒータヘッド101に近づけることができる。したがって、半田付着面80上に配置された部分の半田バー9をヒータヘッド101からの放射熱で効果的に加熱することができる。
そのため、上下方向において半田付着面80が接続面52と同じ高さ以下である場合に比べて、半田付着面80上に配置された部分の半田バー9が溶けずに残ることを防止することができる。
なお、図15に示す例では、ヒータヘッド101は、半田付着面80上において半田バー9に接触していないが、半田付着面80上に配置された部分の半田バー9をヒータヘッド101に接触させて直接加熱することができるように、距離d3が設定されてもよい。また、距離d3は、ゼロに設定されてもよい。
また、隣接する接続面52と半田付着面80とに付着する半田の量が多い場合、接続面52に付着した半田9a(図16参照)と半田付着面80に付着した余剰半田9b(図16参照)とがハウジング11上を跨がってブリッジ接続される可能性がある。そこで、図15に示すように、接続面52と半田付着面80との間隔d2は、隣接する接続面52の間隔d1よりも大きくしている。
そのため、接続面52に付着した半田9aと半田付着面80に付着した余剰半田9bとがハウジング11上を跨がってブリッジ接続しにくくなり、接続面52に付着した半田9aと半田付着面80に付着した余剰半田9bとが連結されることを効果的に抑制することができる。
また、図17に示すように、複数の接続面52の配列方向である左右方向において半田付着面80の長さL2は接続面52の長さL1以上である。半田バー9の端部から生じる余剰半田9bの量が多い場合であっても、余剰半田9bを半田付着面80に精度よく付着させることができる。
また、図17に示すように、前後方向において半田付着面80の長さL4は接続面52の長さL3以上である。そのため、半田バー9が前後方向で斜めに配置されて、半田バー9の左右の端部が前後方向で互いに異なる位置になる場合であっても、半田バー9の左右の端部が半田付着面80上になるように配置することができる。そのため、余剰半田9b(図16参照)を半田付着面80に精度よく付着させることができる。
なお、図17などに示す例では、前後方向において、接続面52の前端と半田付着面80の前端とを一致させ、接続面52の後端よりも半田付着面80の後端が後方になるように、接続面52と半田付着面80とが配置されているが、接続面52および半田付着面80の配置は図17に示す例に限定されない。
例えば、前後方向において、接続面52の後端と半田付着面80の後端とを一致させ、接続面52の前端よりも半田付着面80の前端が前方になるように、接続面52と半田付着面80とが配置されてもよい。また、接続面52の前端が半田付着面80の前端よりも前方になり、かつ接続面52の後端よりも半田付着面80の後端が後方になるように、接続面52と半田付着面80とが配置されてもよい。
また、図18および図19に示すように、接続面52の長さL3と半田付着面80の長さL4を同じにして、接続面52と半田付着面80との前後方向の位置を一致させることができる。図18および図19に示す例では、バー受部37の前壁63に、上方になるに連れて壁部34から離れる曲面状の傾斜が設けられている。
したがって、壁部34とバー受部37との間隔を上方になるほど大きくすることができ、接続面領域35(図12および図13参照)と半田付着面80とに跨がった位置に半田バー9を容易に投入し配置することができる。なお、図18および図19に示す例では、バー受部37の前壁63に曲面状の傾斜が設けられているが、バー受部37の前壁63は直線状の傾斜が設けられてもよい。
また、ハウジング11は、図6,9に示すように、左右方向の全体に亘って壁部34と隆起部38との間に形成される凹部39を有しており、かかる凹部39に、接続面52および半田付着面80が形成される。そのため、接続面52の左右方向において、図9に示すように、半田付着面80よりも高い障害物が存在しない。
したがって、図20に示すように、ヒータヘッド101の左右方向の長さがハウジング11の凹部39よりも長い場合であっても、ヒータヘッド101を同軸ケーブル3の中心導体3aに接触させることができる。そのため、長手方向である左右方向の長さが異なるコネクタ本体10に対しても同一のヒータヘッド101を用いることができ、コネクタ本体10へのケーブルユニット40の取り付けコストを低減することができる。
また、半田付着面80,80は、凹部39における左右の両端部の全域に亘って形成されていることから、半田付着面80に付着可能な余剰半田9b(図16参照)の量を可及的に多くすることができる。また、凹部39における左右の両端部においてハウジング11の部分が存在しないため、余剰半田9b(半田ボール)がハウジング11に付着することを抑制することができる。
上述の実施形態では、半田付着面80は、グランドコンタクト12に形成されるものとして説明したが、半田付着面80は、グランドコンタクト12とは異なる導電部材に形成されてもよい。図21に示す他のコネクタ本体10Aの例では、半田付着面80は、グランドコンタクト12とは異なる導電部材(例えば、金属板)75に形成される。図21に示す導電部材75は、本体部31の上面側の部位にインサート成形により埋設される。
また、上述の実施形態では、半田付着面80は、凹部39における左右の両端部の全域に亘って形成される例を説明したが、半田付着面80は、図22に示す他のコネクタ本体10Bのように、凹部39における左右の各端部の一部に形成されてもよい。
また、上述した実施形態では、接続面領域35(図12および図13参照)の両端に半田付着面80,80を隣接させて配置される例を説明したが、図23に示す他のコネクタ本体10Cのように、接続面領域35の一端にのみに半田付着面80を隣接させて配置してもよい。また、半田付着面80を、導電端子13の配列方向(左右方向)における中央に配置してもよい。
図23に示す他のコネクタ本体10Cは、接続面領域35の他端に隣接して側壁92が設けられており、例えば、側壁92の近傍に半田バー9の一端を位置させることで半田バー9を適切に半田付着面80に配置することができる。なお、コネクタ本体10Cは、側壁92が設けられ、且つ接続面領域35の一端に半田付着面80が設けられていない点で、コネクタ本体10の構成と異なる。
また、上述の実施形態では、半田付着面80を接続面領域35の両端または一端に設ける例を説明したが、接続面領域35の内部に半田付着面80を配置することもできる。例えば、接続面領域35が、間隔d1で左右方向に配列された複数の接続面52を含む第1接続面領域と、間隔d1で左右方向に配列された複数の接続面52を含み第1接続面領域と左右方向で隣接する第2接続面領域とを含むとする。この場合、第1接続面領域と第2接続面領域との間に半田付着面80を配置することもできる。すなわち、複数の接続面52のうち隣接する接続面52間に半田付着面80を配置することもできる。
また、上述の実施形態では、電気コネクタ1にケーブルユニット40(図4参照)は含まれないが、電気コネクタ1にケーブルユニット40を含めることもできる。
以上のように、実施形態に係る電気コネクタ1は、絶縁性のハウジング11と、複数の導電端子13と、グランドコンタクト12とを備える。各導電端子13は、ハウジング11に配列され、同軸ケーブル3の中心導体3aを半田9aにより接続するための接続面52が形成される。グランドコンタクト12は、導電性部材であり、複数の導電端子13の配列方向(左右方向)で接続面52に隣接して配置され、余剰半田9bが付着可能な半田付着面80を有する。したがって、半田バー9から生じる余剰半田を半田付着面80に付着させることができ、余剰半田9bを適切に処理することができる。
また、半田付着面80は、複数の接続面52のうち複数の導電端子13の配列方向(左右方向)の一端または両端に配置された接続面52から離れる方向に隣接して配置される。したがって、半田バー9の端部から生じる余剰半田9bを半田付着面80に付着させることができ、余剰半田9bを適切に処理することができる。
また、半田付着面80は、導電端子13の配列方向(左右方向)における中央に配置することができる。したがって、半田バー9の中央部分で生じる余剰半田9bを半田付着面80に付着させることができ、余剰半田9bを適切に処理することができる。
また、電気コネクタ1は、接続面52に接続された中心導体3aを覆う、その中心導体3aを間にして、接続面52と対向して配置されるカバー部30を備える。半田付着面80は、接続面52よりもカバー部30側に位置する。これにより、ヒータヘッド101で各中心導体3aを加熱する際に、半田バー9のうち半田付着面80上に配置された部分をヒータヘッド101に近づけることができる。したがって、半田付着面80上に配置された部分の半田バー9が溶けずに残ることを防止できる。
また、接続面52と半田付着面80との間隔d2は、隣接する接続面の間隔d1よりも大きい。これにより、接続面52に付着した半田9aと半田付着面80に付着した余剰半田9bとが連結されることを効果的に抑制することができる。
また、ハウジング11は、複数の導電端子13の配列方向(左右方向)の全体に亘って形成される凹部39を有する。接続面52および半田付着面80は、凹部39に形成される。これにより、長手方向(左右方向)の長さが異なるコネクタ本体10に対しても同一のヒータヘッド101を用いることができ、コネクタ本体10へのケーブルユニット40の取り付けコストを低減することができる。
複数の導電端子13の配列方向(左右方向)において半田付着面80の長さL2は接続面52の長さL1以上である。これにより、余剰半田9bを半田付着面80に精度よく付着させることができる。
カバー部30は、導電性であり、グランドコンタクト12(導電性部材)は、カバー部30に電気的に接続される。これにより、カバー部30に接続されるグランドコンタクト12を用いて半田付着面80を形成することができ、電気コネクタ1を構成する部品の数を低減することができる。
なお、上述した例では、電気コネクタ1に接続されるケーブルが同軸ケーブル3であるものとして説明したが、電気コネクタ1に接続されるケーブルは、同軸ケーブル3でなくてもよい。例えば、電気コネクタ1に接続されるケーブルは、誘電体および外側導体を用いずに導電線である中心導体を樹脂部材などの絶縁部材で被膜したケーブルであってもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 電気コネクタ
3 同軸ケーブル
3a 中心導体
8 グランドバー
9 半田バー
9a 半田
9b 余剰半田
10,10A,10B,10C コネクタ本体
11 ハウジング
12 グランドコンタクト(導電部材)
13 導電端子
30 カバー部
39 凹部
40 ケーブルユニット
52 接続面
75 導電部材
80 半田付着面

Claims (6)

  1. 絶縁性のハウジングと、
    前記ハウジングに配列され、ケーブルの中心導体を半田により接続するための接続面がそれぞれに形成された複数の導電端子と、
    前記複数の導電端子の配列方向で前記接続面に隣接して配置され、余剰半田が付着可能な半田付着面を有する導電性部材と、を備え、
    前記半田付着面は、
    複数の前記接続面のうち前記配列方向の一端または両端に配置された接続面から離れる方向に隣接して配置される
    ことを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記接続面に接続された前記中心導体を覆う、前記中心導体を間にして、前記接続面と対向して配置されるカバー部を備え、
    前記半田付着面は、前記接続面よりも前記カバー部側に位置する
    ことを特徴とする請求項に記載の電気コネクタ。
  3. 前記接続面と前記半田付着面との間隔は、隣接する前記接続面の間隔よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電気コネクタ。
  4. 前記ハウジングは、
    前記配列方向の全体に亘って形成される凹部を有し、
    前記接続面および前記半田付着面は、前記凹部に形成される
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の電気コネクタ。
  5. 前記配列方向において前記半田付着面の長さは前記接続面の長さ以上である
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の電気コネクタ。
  6. 前記カバー部は、導電性であり、
    前記導電性部材は、前記カバー部に電気的に接続される
    ことを特徴とする請求項に記載の電気コネクタ。
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