JP6932339B2 - Igfbp4産生抑制剤 - Google Patents
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(2)波長域570〜730nmと400〜515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が8:1〜1:1の光を照射して栽培したセージの水、低級アルコール及び液状多価アルコールから選ばれる一種又は二種以上の溶媒による抽出物を含有することを特徴とする育毛剤。
(3)波長域570〜730nmと400〜515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が8:1〜1:1の光を照射して栽培したセージの水、低級アルコール及び液状多価アルコールから選ばれる一種又は二種以上の溶媒による抽出物を含有することを特徴とする骨粗鬆症改善剤。
(4)波長域570〜730nmと400〜515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が8:1〜1:1の光を照射して栽培することによって、蛍光灯又は太陽光で栽培したセージと比較して、IGFBP4産生抑制効果を高めることを特徴とするセージ。
水分を含んだメッシュにセージの種子を播種し、温度22〜24℃・暗所で発芽させ、これをスポンジに包み、22〜24℃で24時間白色蛍光灯下で栽培し、育苗した。その後、水耕栽培装置を用いて、室温21〜23℃で24時間、植物の真上30cmの位置から、青色LED(ピーク波長450nm)及び赤色LED(ピーク波長660nm)を同時に照射し、赤色と青色LEDの合計光合成光量子束密度100μmol・m−2s−1であり、かつ赤色と青色の光量比を8:1〜1:1となるようにして、栽培を行った。又、比較として光合成光量子束密度100μmol・m−2s−1となるように白色蛍光灯下、もしくは太陽光下で栽培を行った。尚、栽培中は光量比を変えなかった。4週間栽培した後、収穫し、生セージを得た。これを約60℃で温風乾燥させることで、セージの乾燥物を得た(表1)。
製造例1 セージの熱水抽出物
セージの乾燥物10gに精製水200mLを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して熱水抽出物を得た(表2)。
セージの乾燥物10gに50%エタノール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、50%エタノール抽出物を得た(表3)。
セージの乾燥物10gにエタノール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、エタノール抽出物を得た(表4)。
IGFBP4 mRNA発現量の測定を行った。ヒトケラチノサイト由来HaCaT細胞を12well プレートに2×104個播種し、老化誘導剤として知られているBrdU(Michishita et al, J.Biochem.,126(6),1052−1059(1999))を最終濃度が3、10、30μMとなるよう調整した10%FBSを含むDMEM培養液にて、37℃、5%CO2条件下で3日間培養した。その後、細胞を回収し、総RNAを抽出した。細胞からの総RNAの抽出はRNAiso Plus(TaKaRa)を用いて行い、総RNA量は分光光度計(NanoDrop)を用いて260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT−PCR法により行った。リアルタイムRT−PCR法には、SYBR Select Master Mix(Life Technologies)を用いた。すなわち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:30秒間、40cycles)を行った。その他の操作は定められた方法に従い、IGFBP4 mRNA発現量を、内部標準であるGAPDH mRNA発現量に対する割合として求めた。IGFBP4発現量は、コントロールのIGFBP4 mRNA発現量に対する試料添加群のIGFBP4 mRNA発現量の比率として算出した。尚、IGFBP4及びGAPDH用のプライマーは、以下に示したものを使用した。
TCATCCCCATCCCCAACT(配列番号1)
CGGTCCACACACCAGCACTT(配列番号2)
GAPDH用のプライマーセット
TGCACCACCAACTGCTTAGC(配列番号3)
TCTTCTGGGTGGCAGTGATG(配列番号4)
各種セージ抽出物のIGFBP4産生抑制効果に関して、IGFBP4 mRNA発現量を指標に評価した。ヒトケラチノサイト由来HaCaT細胞を12well プレートに2×104個播種し、BrdUを最終濃度が10μMとなるよう調整した10%FBSを含むDMEM培養液にて、37℃、5%CO2条件下で3日間培養した。その後、各種セージ抽出物を最終濃度が0.1μg/mLとなるよう調整したDMEM培養液に交換し、さらに24時間培養した。その後、細胞を回収し、総RNAを抽出した。細胞からの総RNAの抽出はRNAiso Plus(TaKaRa)を用いて行い、総RNA量は分光光度計(NanoDrop)を用いて260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT−PCR法により行った。リアルタイムRT−PCR法には、SYBR Select Master Mix(Life Technologies)を用いた。すなわち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:30秒間、40cycles)を行った。その他の操作は定められた方法に従い、IGFBP4 mRNA発現量を、内部標準であるGAPDH mRNA発現量に対する割合として求めた。IGFBP4発現量は、コントロールのIGFBP4 mRNA発現量に対する試料添加群のIGFBP4 mRNA発現量の比率として算出した。又、IGFBP4発現抑制率は、BrdU添加によるIGFBP4発現量増加に対する抑制率として算出した。尚、IGFBP4及びGAPDH用のプライマーは、実験例1と同じものを使用した。
処方 含有量(重量%)
1.エタノール 60.0
2.製造例1Aの抽出物 2.0
3.グリセリン 2.0
4.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2を成分1に溶解し、成分3及び成分4を加え、十分攪拌混合して製品とする。
処方 含有量(重量%)
1.製造例1Bの抽出物 0.2
2.ステアリン酸 5.0
3.セチルアルコール 5.0
4.流動パラフィン 2.0
5.グリセリンモノステアレート 1.3
6.ソルビタンモノオレエート 1.5
7.ポリオキシエチレン(10)ソルビタンモノオレエート 0.8
8.グリセリン 6.0
9.防腐剤 適量
10.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜7を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び8〜10を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加え、かき混ぜながら冷却して製品とする。
処方 含有量(重量%)
1.製造例1Cの抽出物 0.1
2.アルキル硫酸トリエタノールアミン 18.0
3.ラウリン酸ジエタノールアミド 3.0
4.メチルセルロース 0.5
5.香料 適量
6.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分6に成分4を均一に溶解した後、成分1及び成分2を加える。70〜75℃で加熱溶解した後、成分3を加える。冷却途中に成分5を加え、30℃まで冷却して製品とする。
処方 含有量(重量%)
1.製造例2Aの抽出物 0.1
2.ホホバ油 0.01
3.ベヘニルアルコール 3.0
4.1,3−ブチレングリコール 5.0
5.塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(75%) 8.0
6.クエン酸 0.05
7.香料 適量
8.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜8を60℃で溶解し、攪拌して30℃まで冷却して製品とする。
処方 含有量(重量%)
1.製造例2Bの抽出物 0.1
2.カルボキシビニルポリマー 1.0
3.ヒドロキシエチルセルロース 0.5
4.1,3−ブチレングリコール 5.0
5.水酸化カリウム 0.5
6.95エタノール 5.0
7.エデト酸三ナトリウム 0.02
8.メチルパラベン 0.2
9.香料 適量
10.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜4及び6〜10を均一混合した後、成分5を添加して製品とする。
処方 含有量(重量%)
1.製造例2Cの抽出物 3.0
2.乾燥コーンスターチ 27.0
3.カルボキシメチルセルロースカルシウム 20.0
4.微結晶セルロース 40.0
5.ポリビニルピロリドン 7.0
6.タルク 3.0
[製造方法]成分1〜4を混合し、次いで成分5の水溶液を結合剤として加えて、押出し造粒後乾燥する。成形した顆粒に成分6を加えて混合し打錠する。1錠0.52gとする。
処方 含有量(重量%)
1.製造例3Aの抽出物 20.0
2.乾燥コーンスターチ 30.0
3.微結晶セルロース 50.0
[製造方法]成分1〜3を混合し、散剤とする。
処方 含有量(重量%)
1.製造例3Cの抽出物 2.0
2.果糖ブドウ糖液糖 12.5
3.クエン酸 0.1
4.香料 0.05
5.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜5を混合し、飲料とする。
Claims (3)
- 波長域570〜730nmと400〜515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1の光を照射して栽培したセージの水、炭素数4以下の低級アルコール及び液状多価アルコールから選ばれる一種又は二種以上の溶媒による抽出物を含有することを特徴とするIGFBP4産生抑制剤。
- 波長域570〜730nmと400〜515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1の光を照射して栽培したセージの水、炭素数4以下の低級アルコール及び液状多価アルコールから選ばれる一種又は二種以上の溶媒による抽出物を含有することを特徴とする育毛剤。
- 波長域570〜730nmと400〜515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1の光を照射して栽培したセージの水、炭素数4以下の低級アルコール及び液状多価アルコールから選ばれる一種又は二種以上の溶媒による抽出物を含有することを特徴とする骨粗鬆症改善剤。
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JP2017132011A JP6932339B2 (ja) | 2017-07-05 | 2017-07-05 | Igfbp4産生抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017132011A JP6932339B2 (ja) | 2017-07-05 | 2017-07-05 | Igfbp4産生抑制剤 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2019014668A JP2019014668A (ja) | 2019-01-31 |
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JP2017132011A Active JP6932339B2 (ja) | 2017-07-05 | 2017-07-05 | Igfbp4産生抑制剤 |
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JP5173004B1 (ja) * | 2011-09-14 | 2013-03-27 | シャープ株式会社 | 植物栽培用の発光装置およびその製造方法 |
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2017
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