JP6931920B2 - ジンバル装置 - Google Patents

ジンバル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6931920B2
JP6931920B2 JP2017168965A JP2017168965A JP6931920B2 JP 6931920 B2 JP6931920 B2 JP 6931920B2 JP 2017168965 A JP2017168965 A JP 2017168965A JP 2017168965 A JP2017168965 A JP 2017168965A JP 6931920 B2 JP6931920 B2 JP 6931920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
base portion
arm
gimbal
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017168965A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019045690A (ja
Inventor
豊 青野
豊 青野
小林 秀行
秀行 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUTAKA ELECTRONICS CO., LTD.
Original Assignee
YUTAKA ELECTRONICS CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YUTAKA ELECTRONICS CO., LTD. filed Critical YUTAKA ELECTRONICS CO., LTD.
Priority to JP2017168965A priority Critical patent/JP6931920B2/ja
Publication of JP2019045690A publication Critical patent/JP2019045690A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6931920B2 publication Critical patent/JP6931920B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessories Of Cameras (AREA)

Description

本発明は、ビデオカメラ等の撮像装置の視野の振れを低減する手持ち式のジンバル装置に関するものである。
ビデオカメラやテレビカメラ等の撮像装置で操作者が移動しながら撮影を行う場合に、振動に伴う視野(撮像装置の視野)の振れを低減するために、ジンバル装置が使用されている。手持ち式のジンバル装置としては、従前より撮像装置を吊り下げるタイプが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、手持ち式のジンバル装置が吊り下げタイプであると、視野の高さ、すなわち撮像装置の高さをある程度の高さに保持しようとすると、腕を高く上げなくてはならず操作者の負担が大きいという問題がある。また、吊り下げタイプのジンバル装置は自立しないため、撮影をしていない待機時に、専用のスタンドを使用しなくては床や地面等に置くことができない点で、不便であった。
また、撮像装置には、液晶モニタをサイドに開いて角度を調整することにより、ファインダを通さず撮像を確認できるものがある。しかしながら、特許文献1に例示される従来の手持ち式ジンバル装置では、撮像装置の周囲の空間が狭小であり、液晶モニタをサイドに開くことができないという問題があった。
特許第6090819号公報
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、手持ち式のジンバル装置であって、操作者の負担を低減することができ、不使用時に床や地面等に設置できると共に、撮像装置の周囲の空間を広く確保することができるジンバル装置の提供を、課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明にかかるジンバル装置は、
「一対のハンドルと、
一対の該ハンドルぞれぞれの一端を連結しているベース部と、
それぞれ直角に屈曲したL字形を呈している第一アーム、第二アーム、及び第三アームを備え、前記第一アームが一端側で前記ベース部に直交する第一軸周りに回動自在に軸支されており、前記第二アームが一端側で前記第一アームの他端側に前記第一軸に直交する第二軸周りに回動自在に軸支されており、前記第三アームが一端側で前記第二アームの他端側に前記第二軸及び前記第一軸に直交する第三軸周りに回動自在に軸支されているジンバル機構部と、
前記第三アームの他端側に設けられた、撮像装置が装着される装着ステージと、
前記第一アームの前記第一軸周りの回動角度、前記第二アームの前記第二軸周りの回動角度、及び前記第三アームの前記第三軸周りの回動角度を、それぞれ検出する第一センサ、第二センサ、及び第三センサと、
前記第一アームの前記第一軸周りの回動、前記第二アームの前記第二軸周りの回動、及び前記第三アームの前記第三軸周りの回動を、それぞれ駆動する第一モータ、第二モータ、及び第三モータと、
前記第一センサ、前記第二センサ、及び前記第三センサの検出に基づき、前記第一モータ、前記第二モータ、及び前記第三モータを駆動させる制御部と、
を具備し、
一対の前記ハンドルが前記ベース部から同一方向に突出している基本状態で、前記ジンバル機構部は前記ベース部に対して前記ハンドルと同じ側にあると共に、前記ベース部における前記ハンドルの突出方向とは反対側の面を、設置面に当接させた状態で自立する」ものである。
以下では、第一アーム、第二アーム、及び第三アームを「アーム」と総称し、第一モータ、第二モータ、及び第三モータを「モータ」と総称し、第一センサ、第二センサ、及び第三センサを「センサ」と総称することがある。
本構成では、操作者が移動しながら撮影を行う際に、操作者が把持しているハンドルに振動が伝わっても、ジンバル機構部及びその制御によって、撮像装置の姿勢を保持し、視野の振れを低減することができる。つまり、各軸周りの各アームの回動角度の差分を各センサによって検出し、その回動をキャンセルするように各モータを駆動して、差分の角度だけ各アームを各軸周りに反対方向に回動させることにより、撮像装置の姿勢が一定に保持される。また、ベース部に対する撮像装置の相対的な姿勢を維持させる制御により、操作者がハンドルを意図的に動かす操作に基づくベース部の変位に撮像装置を追随させ、撮像装置の光軸の方向を変化させることができる。
ここで、第一軸はベース部に直交する軸であるため、パン軸(左右方向への旋回の軸)である。第二軸は第一軸に直交する軸であるが、第一アームに対する第二アームの位置関係によって、チルト軸(上下方向における傾斜の軸)とすることもロール軸(左右方向における傾斜の軸)とすることもできる。第二軸がチルト軸の場合、第一軸及び第二軸に直交する第三軸は残るロール軸であり、第二軸がロール軸の場合、第三軸はチルト軸である。
そして、一対のハンドルがベース部から同一方向に突出している基本状態で、ジンバル機構部はベース部に対してハンドルと同じ側にあるため、一対のハンドルを操作者が把持して撮影を行う基本的な使用態様では、ジンバル機構部はベース部より上方に位置する。そのため、吊り下げタイプのジンバル装置に比べて、操作者の腕を高く上げなくても撮影が可能であり、操作者の身体への負担が低減されている。
また、ジンバル機構部を構成している三つのアームが何れもL字形であり、撮像装置は三つの軸の何れに対しても片持ちされている。そのため、撮像装置が各軸について両側で回動可能に支持されている場合、或いは、三つの軸のうち一以上の軸について両側で回動可能に支持されている場合に比べて、撮像装置の周囲に広い空間を確保することができる。これにより、操作者の手指を撮像装置へアクセスさせ易く、絞りの調整など撮像装置の調整作業が行い易い。また、液晶モニタをサイドに開くことも、問題なく行うことができる。
更に、一対のハンドルがベース部から同一方向に突出している基本状態で自立するジンバル装置であるため、撮影を行っていない待機時には、専用のスタンドを要することなく、床、地面、テーブルなどの設置面にそのまま置くことができる。また、基本状態では、ハンドル及びジンバル機構部がベース部に対して同じ側にあるため、占有体積が小さく、そのまま収納ケースにコンパクトに収納することができる。
本構成にかかるジンバル装置は、上記構成に加え、
「一対の前記ハンドルのうち一方は、前記ベース部に対して着脱式であって前記ベース部に対する取り付け位置を変更することにより、他方の前記ハンドルが突出している方向と同一の方向に突出するように前記ベース部に取り付けられている状態と、他方の前記ハンドルが突出している方向とは反対の方向に突出するように前記ベース部に取り付けられている状態との双方をとる」ものである。
本構成では、一対のハンドルのうち一方がベース部に対して着脱式であり、一対のハンドルがベース部に対して相反する方向に突出する状態とすることができる。これにより、ハンドルの一方を片手で把持してベース部を操作者の肩の上に載置すると、ジンバル機構部が肩の上方に位置するため、撮像装置を目の高さに保持した状態の撮影、すなわちアイレベル撮影を行うことができる。特許文献1に例示される従来の吊り下げタイプの手持ち式ジンバル装置では、アイレベル撮影を行うほど撮像装置を高く掲げることは困難であり、腕を高く挙げた状態を長く続けることは不可能であった。これに対し、本構成では、ジンバル装置及び撮像装置の重量を操作者の肩で支えることとなるため、操作者の腕に負担がかかることがなく、長時間のアイレベル撮影であっても問題なく行うことができる。
本発明にかかるジンバル装置は、上記構成のジンバル装置の本体に加え、「携行ホルダ」を更に具備するものとすることができる。この「携行ホルダ」の構成は、
「操作者の両肩に掛ける一対の肩掛けを有する肩係止部と、
該肩係止部に支持されており、操作者の身体の前面で上下方向に配される縦ベース部と、
該縦ベース部に一端が固定されているコイルバネと、
該コイルバネの他端が固定されている昇降体と、
前記コイルバネを伸長させつつ前記昇降体を下降させると共に、前記コイルバネを収縮させつつ前記昇降体を上昇させる昇降機構部と、
前記昇降体の上面に配されている、前記ベース部を取り付けるための取り付けステージと、を有する」ものである。
本構成では、基本状態にあるジンバル装置(本体)のベース部を携行ホルダの取り付けステージに固定することにより、操作者の身体にジンバル装置(本体)を保持させることができる。これにより、一対のハンドルを両手で把持することによって、ジンバル装置(本体)及び撮像装置の全重量を操作者の腕で支える場合に比べて、操作者の負担を低減することができるため、撮像装置が大型で重量が大きい場合や撮影が長時間にわたる場合であっても、容易に撮影を行うことができる。
また、三軸のジンバル装置では、撮像装置のパン軸周りの回動に伴い視野が左右方向に旋回する振れ、撮像装置のチルト軸周りの回動に伴い視野が上下方向で傾斜する振れ、撮像装置のロール軸周りの回動に伴い視野が左右方向で傾斜する振れを低減することはできるが、操作者の移動に伴う視野の上下振動を低減することはできない。これに対して、本構成では、ジンバル装置(本体)のベース部が取り付けられる取り付けステージは、コイルバネを伸長させつつ下降すると共にコイルバネを収縮させつつ上昇する昇降体の上面に配置されている。
操作者の身体に装着した携行ホルダの取り付けステージにジンバル装置(本体)を取り付けた初期状態では、その重量により、コイルバネはある程度伸長され昇降体は下降した状態にある。そして、操作者の移動に伴って身体が上方に移動した際、撮像装置を支持している昇降体は、慣性力によりコイルバネを初期状態より更に伸長させつつ同じ高さに留まる。一方、操作者の移動に伴って身体が下方に移動した際、撮像装置を支持している昇降体は、慣性力によりコイルバネを収縮させつつ同じ高さに留まる。つまり、操作者の身体の上下振動が携行ホルダによって吸収され、撮像装置の高さが一定に保持され易いものとなるため、操作者の移動に伴う視野の上下振動を有効に低減することができる。
なお、昇降機構部が昇降体を昇降させる態様としては、長さが等しい二本のアームが平行となるように、それぞれの一端が昇降体に回動可能に支持されていると共に、それぞれの他端が縦ベース部に対して回動可能に支持されていることにより、四節リンク(平行リンク)を形成している態様を例示することができる。このような構成により、二本のアームは同時に回動し、これに伴い昇降体はその姿勢を変化させることなく昇降する。
或いは、昇降機構部が昇降体を昇降させる態様として、縦ベース部においてその軸方向にレールが配されており、このレールに沿って上下動するスライダに昇降体が固定されている態様、縦ベース部がパイプ材に挿通されていることにより、パイプ材が縦ベース部に沿って上下動するものであり、このパイプ材に昇降体が固定されている態様、を例示することができる。
以上のように、本発明によれば、手持ち式のジンバル装置であって、操作者の負担を低減することができ、不使用時に床や地面等に設置できると共に、撮像装置の周囲の空間を広く確保することができるジンバル装置を、提供することができる。
本発明の一実施形態について(a)基本状態にあるジンバル装置を前方から見た斜視図であり、(b)基本状態にあるジンバル装置を後方から見た斜視図である。 図1のジンバル装置に撮像装置を装着した状態の斜視図である。 図1のジンバル装置の変形状態、及び、その状態での使用態様を説明する斜視図である。 携行ホルダの斜視図である。 図4の携行ホルダの(a)側面図、及び(b)昇降体が下降した状態の側面図である。 図4の携行ホルダに図1のジンバル装置及び撮像装置を取り付けた状態の斜視図である。 図1のジンバル装置を介して図4の携行ホルダに取り付けた撮像装置について、(a),(b)視野を意図的にパン軸周りに回動させる場合の説明図、及び、(c),(d)視野を意図的にロール軸に平行にシフトさせる場合の説明図である。 他の実施形態について、基本状態にあるジンバル装置を前方から見た斜視図である。 基本状態にあるジンバル装置の他の使用態様を説明する斜視図である。
以下、本発明の一実施形態であるジンバル装置1及びその使用態様について、図1乃至図7を用いて説明する。ジンバル装置1は主な構成として、一対のハンドル31a,31bと、ベース部20と、ジンバル機構部10と、制御部60とを具備している。
ジンバル装置1は、図1に示すように、一対のハンドル31a,31bがベース部20に対して同じ方向に突出している状態を基本状態とし、基本状態にあるジンバル装置1を、操作者が一対のハンドル31a,31bを両手で把持して使用する態様を基本的な使用態様とする。以下では、基本的な使用態様における操作者にとっての上下、前後、及び左右を、それぞれ「上下」、「前後」及び「左右」と称して説明する。
まず、基本状態にあるジンバル装置1の構成を説明する。一対のハンドル31a,31bは、それぞれ一対のサイド部材30a,30bの一部である。それぞれのサイド部材30a,30bは、弾性材で被覆されたシャフト状のハンドル31a,31bと、ハンドル31a,31bに対してそれぞれ直角に延出している細長い平板状の連結部32a,32bによってL字形をなしている。ベース部20は細長い平板状であるが、サイド部材30a,30bの連結部32a,32bより幅広で、長く形成されている。一対のうちの一方のサイド部材30aは、ハンドル31aがベース部20から上方に突出するように、連結部32aをベース部20の上面における一端側に重ね合わせられた状態で、ベース部20に固定されている。
一対のハンドル31a,31bのうち他方のハンドル31bは、ベース部20に対して着脱式である。換言すれば一対のうち他方のサイド部材30bは、ベース部20に対して着脱式である。具体的には、ベース部20の両側面のそれぞれには、軸方向(長手方向)に沿って二本のスライド溝21,22が形成されている。一方のスライド溝21は、ベース部20の側面において上面との境界となる角部近くに形成されており、他方のスライド溝22は、ベース部20の側面において下面との境界となる角部近くに形成されている。そして、着脱式の方のサイド部材30bはクランプ33を有しており、クランプ33には、スライド溝21,22と係合する突条33rが形成されている。このクランプ33は、サイド部材30bの連結部32bにおいて、ハンドル31bが延出している側とは反対側の面に固定されている。従って、クランプ33の突条33rを、ベース部20の側面における上方のスライド溝21に係合させた状態で、連結部32bをベース部20の上面に重ね合わせ、クランプ33のネジ33sを締め込むことでサイド部材30bをベース部20に取り付けると、ハンドル31bがベース部20から上方に突出している状態となる。すなわち、一対のハンドル31a,31bがベース部20から同一方向(上方)に突出している状態となる。
ベース部20の下面には、ベース部20の軸方向に直交する方向に細い平板状の支持板29が取り付けられている。支持板29の長さはベース部20の幅より長く、幅は1cm〜2cmである。本実施形態では支持板29の数は二つであり、それぞれベース部20の両端から等距離の位置に取り付けられている。
ジンバル機構部10は、それぞれ直角に屈曲したL字形を呈している第一アーム11、第二アーム12、及び第三アーム13を備えている。より具体的には、第一アーム11は、それぞれ細長い平板である二枚の第一プレート11a,11bが直角に連結しているものであり、第二アーム12は、それぞれ細長い平板である二枚の第二プレート12a,12bが直角に連結しているものであり、第三アーム13は、それぞれ細長い平板である二枚の第三プレート13a,13bが直角に連結しているものである。
第一アーム11を構成する二枚の第一プレート11a,11bのうち一方の第一プレート11aは、ベース部20に直交する第一軸P1周りに回動自在に、ベース部20に軸支されている。この第一プレート11aとベース部20との間には、第一軸P1周りの第一アーム11の回動を駆動する第一モータ41が設けられている。第一モータ41の内部には、ベース部20に対する第一アーム11の第一軸P1周りの相対的な回動角度を検出する第一センサが収納されている。
第一アーム11の他方の第一プレート11bには、第一軸P1に直交する第二軸P2周りに回動自在に、第二アーム12の第二プレート12aが軸支されている。この第二プレート12aと第一プレート11bとの間には、第二軸P2周りの第二アーム12の回動を駆動する第二モータ42が設けられている。第二モータ42の内部には、第一アーム11に対する第二アーム12の第二軸P2周りの相対的な回動角度を検出する第二センサが収納されている。
第二アーム12の他方の第二プレート12bには、第二軸P2及び第一軸P1に直交する第三軸P3周りに回動自在に、第三アーム13の第三プレート13aが軸支されている。この第三プレート13aと第二プレート12bとの間には、第三軸P3周りの第三アーム13の回動を駆動する第三モータ43が設けられている。第三モータ43の内部には、第二アーム12に対する第三アーム13の第三軸P3周りの相対的な回動角度を検出する第三センサが収納されている。
第一モータ41、第二モータ42、及び第三モータ43は、それぞれの回転軸周りの正逆方向の回動角度を制御できるモータであり、本実施形態ではそれぞれエンコーダを備えたブラシレスモータを使用している。ブラシレスモータそれぞれが備えているエンコーダが、第一センサ、第二センサ、及び第三センサに相当する。
第三アーム13の他方の第三プレート13bには、撮像装置Cを装着するための装着ステージ50が固定されている。装着ステージ50は、第三軸P3に平行な方向に延びる突条50rが形成されたクランプである。従って、撮像装置Cを三脚等に取り付けるために汎用されているスライドプレート90を介して、撮像装置Cを装着ステージ50に装着することができる。スライドプレート90は長孔95が貫設された細長い平板であり、この長孔95には、撮像装置Cの底部に一般的に設けられているネジ溝に螺合させるボルトが通される。また、装着ステージ50の突条50rは、スライドプレート90の側面に形成されているスライド溝91と係合するものである。従って、長孔95を通したボルトによって撮像装置Cが固定されたスライドプレート90を、装着ステージ50の突条50rに沿ってスライドさせることにより位置調整をした後、ネジ50sを締め込むことにより、図2に示すように、撮像装置Cが光軸を第三軸P3に平行にした状態で装着ステージ50に固定される。
制御部60はマイクロプロセッサを備えており、第一モータ41、第二モータ42、第三モータ43、及び、それぞれに収納された第一センサ、第二センサ、第三センサが、電気的に接続されている。また、本実施形態では、一対のハンドル31a,31bの一方にジョイスティック61が取り付けられており、ジョイスティック61も制御部60のマイクロプロセッサに電気的に接続されている。ここでは、ジョイスティック61が取り付けられているハンドルは、着脱式のハンドル31bである。なお、本実施形態では、制御部60は第一アーム11の第一プレート11bに支持されている。また、制御部60の電源としてのバッテリー(図示を省略)は、制御部60の近傍で同じく第一プレート11bに支持されている。
上記構成のジンバル装置1を使用する際は、一対のハンドル31a,31bを操作者が両手で把持する。ジンバル機構部10では、第一軸P1がパン軸(Z軸)であり、第二軸P2をベース部20の軸方向と平行とすると、撮像装置Cの光軸が操作者の前方を向き、第二軸P2がチルト軸(Y軸)となると共に、第三軸P3がロール軸(X軸)となる。
撮影に当たり、制御部60への入力に基づいて、撮像装置Cの姿勢を保持する保持モードと、操作者によるハンドル31a,31bの操作に基づくベース部20の変位に撮像装置Cを追随させる追随モードとを、軸ごとに切り替えることができる。
保持モードでは、撮像装置Cの姿勢が変動すると、各センサが対応した軸周りのアームの回動角度(差分)を検出する。制御部60は、差分が検出された軸に対応しているモータを駆動し、差分の角度だけ逆方向にモータの回転軸を回動させることにより、その軸に対応しているアームを差分の角度だけ逆方向に回転させる。つまり、撮像装置Cに与えられた回動がキャンセルされる。これにより、操作者が移動しながら撮影を行い、種々の方向の振動が撮像装置Cに与えられても、撮像装置Cの姿勢が一定に保持されやすく、視野の振れ(撮像のぶれ)を低減することができる。
一方、追随モードでは、操作者がハンドル31a,31bの向きを意図的に変化させたときに、ベース部20に対する撮像装置Cの相対的な位置関係として設定された初期状態が維持される。これにより、撮影の方向を、操作者の意図する方向に変化させることができる。例えば、一対のハンドル31a,31bを把持している両手のうち一方を前方に出し他方を後方に引けば、ベース部20は第一軸P1周りに回動し、撮像装置Cの視野が左右方向に旋回する。また、一対のハンドル31a,31bを把持している両腕を肘で屈伸させれば、ベース部20は第二軸P2周りに回動し、撮像装置Cの視野が上下方向に傾斜する。
保持モードと追随モードは、軸ごとに異ならせて組み合わせることができる。例えば、想定される撮影の状況に応じて、次の表1に示す三つのモードに切り替え可能な設定とすることができる。このようなモードの切り替えは、ジョイスティック61の操作による制御部60への入力によって行うことができる。例えば、ジョイスティック61を1回押し込む入力により第一モードに切り替えられ、ジョイスティック61を続けて2回押し込む入力により第二モードに切り替えられ、ジョイスティック61を続けて3回押し込む入力により第三モードに切り替えられる設定とすることができる。
Figure 0006931920
また、上記のようなモード切り替えとは別に、ジョイスティック61の操作によって撮像装置Cを各軸周りに意図する角度だけ回動させることができる。例えば、ジョイスティック61を左または右に傾けたとき、ジョイスティック61を傾けている時間だけ第一軸P1(パン軸)周りに左または右に回動するように制御部60が第一モータ41を駆動し、ジョイスティック61を前または後ろに傾けたとき、ジョイスティック61を傾けている時間だけ第二軸P2(チルト軸)周りに上方または下方に回動するように、制御部60が第二モータ42を駆動する設定とすることができる。これにより、ハンドル31a,31bを操作することなく、撮像装置Cの光軸の方向を変化させることができる。なお、ジョイスティック61はハンドル31bに取り付けられているため、これを把持している手の指先で操作することができる。
ジンバル装置1は、一対のハンドル31a,31bがベース部20から上方に突出している基本状態のまま、ベース部20の下面を、床、地面、テーブルなどの設置面に当接させて、載置することができる。大きさや重さがある程度の範囲内で異なる種々の撮像装置Cが装着される場合を想定して、基本状態にあるジンバル装置1が自立するように、ベース部20の重さ、幅、長さが設定されている。加えて、ベース部20の下面には、ベース部20の軸方向に直交し、且つ、ベース部20の幅より長い支持板29が取り付けられているため、設置面に載置されたジンバル装置1が傾くことが支持板29によって妨げられ、設置面に自立している姿勢が安定する。
本実施形態のジンバル装置1は、一対のハンドル31a,31bがベース部20から同一の方向に突出している基本状態に加え、一対のハンドル31a,31bがベース部20から相反する方向に突出している変形状態とすることができる。基本状態から変形状態とするときは、まず、クランプ33のネジ33sを緩めて突条33rとスライド溝21との係合を解除し、サイド部材30bをベース部20から取り外す。そして、このサイド部材30bを上下に反転させ、クランプ33の突条33rをベース部20の下方のスライド溝22に係合させる。このようにして連結部32bをベース部20の下面に重ね合わせた状態でネジ33sを締め込むことにより、サイド部材30bをベース部20に固定する。これにより、サイド部材30bのハンドル31bはベース部20から下方に突出し、一対のハンドル31a,31bのベース部20に対する突出方向が相反する方向となる。
変形状態にあるジンバル装置1は、ベース部20を操作者の肩に載置した態様で使用される。具体的には、図3に示すように、下方に向かって突出しているハンドル31bを操作者の前方にして片手で把持し、ベース部20材を肩の上に載置する。両手で把持する状態からジンバル機構部10を第一軸P1周りに90度回動させることにより、撮像装置Cの光軸を操作者の前方に向けることができる。このようにベース部20を肩に載置した状態では、撮像装置Cが操作者の目の高さとなるため、人の目で見ているような映像の撮影、すなわちアイレベル撮影をすることができる。操作者が把持する方のハンドル31b(着脱式のハンドル)にジョイスティック61が取り付けられているため、この使用態様においても、ジョイスティック61から制御部60に入力を行うことができる。
以上のように、本実施形態のジンバル装置1によれば、一対のハンドル31a,31bを操作者が把持して撮影を行う基本的な使用態様では、一対のハンドル31a,31bを連結しているベース部20よりジンバル機構部10が上方に位置するため、吊り下げタイプの従来のジンバル装置に比べて腕を高く上げなくても撮影が可能であり、操作者の身体への負担が低減されている。
また、ジンバル機構部10を構成している三つのアームが何れもL字形であり、撮像装置Cは三つの軸の何れに対しても片持ちされている。そのため、図2に良く表れているように、撮像装置Cの周囲に広い空間を確保することができる。これにより、操作者の手指などの撮像装置Cへのアクセスが容易であり、絞りの調整など撮像装置Cの調整作業が行い易い。また、液晶モニタをサイドに開くことも、問題なく行うことができる。
更に、撮影を行っていない待機時には、専用のスタンドを要することなく、基本状態のまま、床、地面、テーブルなどの設置面に載置し、自立させることができる。特に、ベース部20に直交する支持板29を備えているため、自立させた姿勢が安定する。なお、設置面に載置した状態で自立する構成であるため、汎用のクランプを使用し、ベース部20を介して三脚にジンバル装置1を取り付けることも可能である。また、基本状態では、ハンドル31a,31b、ジンバル機構部10、制御部60など、全ての構成がベース部20に対して同じ側にあるため、この状態で収納ケースにコンパクトに収納することができる。
加えて、ジンバル装置1では、一対のうち一方のハンドル31bがベース部20に対して着脱式であり、一対のハンドル31a,31bがベース部20から相反する方向に突出している変形状態とすることができる。これにより、ベース部20を操作者の肩の上に載置し、一方のハンドル31bを片手で把持して、アイレベル撮影を行うことができる。
本実施形態のジンバル装置1は、更に、上下振動を吸収する携行ホルダ100を備えている。一対のハンドル31a,31bがベース部20から同一方向に突出している基本状態では、ジンバル機構部10がベース部20の上方に位置するため、この基本状態にあるジンバル装置1を、ベース部20を介して携行ホルダ100に取り付けることが可能である。携行ホルダ100を含めた全体をジンバル装置と捉える場合、上記構成のジンバル装置1は、その本体に相当する。
携行ホルダ100は、図4及び図5に示すように、操作者の両肩に掛ける一対の肩掛け111を有する肩係止部110と、肩係止部110に支持されており、操作者の身体の前面で上下方向に配される縦ベース部120aと、縦ベース部120aに一端が固定されているコイルバネSと、コイルバネSの他端が固定されている昇降体160aと、コイルバネSを伸長させつつ昇降体160aを下降させると共に、コイルバネSを収縮させつつ昇降体160aを上昇させる昇降機構部130と、昇降体160aの上面に配されている、ベース部20を取り付けるための取り付けステージ170と、を具備している。
より詳細に説明すると、肩係止部110は、一対の肩掛け111と、それぞれの一端を連結している上部アーム112によって構成されている。一対の肩掛け111はそれぞれ円弧状であり、上部アーム112は細長い平板状である。一対の肩掛け111それぞれの一端は、上部アーム112の両端部のそれぞれに、ピン115によって回動可能に取り付けられている。携行ホルダ100の不使用時には、一対の肩掛け111それぞれをピン115の軸周りに回動させることにより、占有体積を小さくすることができる。
肩掛け111の円弧が下方に向かって湾曲している状態で、一対の肩掛け111を操作者の肩に前方から掛けると、上部アーム112は操作者の首の前方で左右に架け渡された状態となる。縦ベース部120aは細長い平板状であり、上部アーム112の中央から直角に、下方に向かって延出している。
縦ベース部120aの下端には、腹部プレート180がバネ181を介して取り付けられている。腹部プレート180は、縦ベース部120aに直交する方向に長い平板状で、僅かに湾曲している。この腹部プレート180を操作者の腹部に当接させると、縦ベース部120aが操作者の身体の前面で上下方向に配されている状態が安定する。腹部プレート180と縦ベース部120aとの間に配されたバネ181は、後述するように携行ホルダ100を介してジンバル装置1や撮像装置Cを身体に装着した操作者が、移動しながら撮影を行う際に、身体から携行ホルダ100に伝わる振動、及びその反力の大きさを低減する。
縦ベース部120aには、前方に向かって突出している二枚の突出プレート131a,131bが固定されており、下方の突出プレート131aからは、上方に向かって一本の支軸132が回動可能に立設されている。上方の突出プレート131bは、支軸132を回動可能に貫通させて、その立設状態を安定させている。支軸132の上端近くには、支軸132と一体的に回動する回動プレート133が固定されている。この回動プレート133には、左右から挟み込むように一対の側部プレート134が固定されている。
一方、昇降体160aは、後方に向かって解放している箱状である。この昇降体160aの一対の側面と一対の側部プレート134との間に、長さが同一である長棒状の第一シャフト135及び第二シャフト136が連結されている。第一シャフト135はその下端側で側部プレート134に回動可能に点Q1で軸支されていると共に、その上端側で昇降体160aの側面に回動可能に点Q1’で軸支されている。第二シャフト136はその下端側で側部プレート134に回動可能に点Q2で軸支されていると共に、その上端側で昇降体160aの側面に回動可能に点Q2’で軸支されている。
これにより、一対の側部プレート134、第一シャフト135、第二シャフト136、及び昇降体160aは、四節リンクを形成している。第一シャフト135と第二シャフト136とが平行となり、点Q1と点Q2とをつないだ線が縦ベース部120aの軸方向と平行となるように取り付けると、第一シャフト135及び第二シャフト136はそれぞれ点Q1及び点Q2周りに同時に回動し、昇降体160aは第一シャフト135に対しては点Q1’周りに、第二シャフト136に対しては点Q2’周りに相対的に回動しつつ、点Q1’と点Q2’を結んだ線が縦ベース部120aの軸方向と平行となる状態を維持しつつ昇降する。つまり、昇降体160aを、その上面が縦ベース部120aに対して直角をなすように第一シャフト135及び第二シャフト136に取り付けると、縦ベース部120aの軸方向を鉛直方向とした場合、昇降体160aはその上面を水平に保ったまま昇降する。
コイルバネSは、昇降体160aを左右から挟み込むように二本が使用されており、それぞれ一端が縦ベース部120aの上端近くに固定されていると共に、他端が留め具139を介して昇降体160aの側面に固定されている。これにより、昇降体160aは、コイルバネSを伸長させつつ下降し、コイルバネSを収縮させつつ上昇する。なお、留め具139には、コイルバネSの軸方向に複数の孔部が貫設されており、何れかの孔部を選択してそこに通したネジを昇降体160aの側面に留め付けることにより、バネの強さを調整することができる。
加えて、側部プレート134が回動プレート133に固定されていることにより、昇降体160a、第一シャフト135、第二シャフト136、及び一対の側部プレート134は、回動プレート133と一体的に、支軸132によって回動可能に突出プレート131aに軸支されている。つまり、昇降体160a、第一シャフト135、第二シャフト136、及び一対の側部プレート134は、支軸132の中心軸であるZ1軸周りに一体的に、左右方向に旋回するように回動する。Z1軸は、縦ベース部120aの軸方向に平行である。なお、一対の側部プレート134からは、縦ベース部120aとの干渉によりZ1軸周りの回動を所定角度に制限するストッパ138が、外方に突出している。
昇降体160aの上面にはレール175が固定されており、レール175に沿ってスライドするスライダ176に、取り付けステージ170が固定されている。レール175は、昇降体160aがZ1軸周りに回動していない状態における前後方向に、スライダ176をスライドさせる。取り付けステージ170には、ジンバル装置1のベース部20におけるスライド溝22と係合する突条170rが形成されている。取り付けステージ170は、Z1軸に平行なZ2軸周りに回転自在にスライダ176に固定されている。
上記構成において、突出プレート131a,131b、支軸132、回動プレート133、一対の側部プレート134、第一アーム135、及び第二アーム136が、昇降機構部130に相当する。そして、本実施形態の昇降機構部130は、昇降体160aを昇降させる作用だけではなく、昇降体160aをZ1軸周りに回動させる作用を合わせ持っている。
上記構成の携行ホルダ100には、取り付けステージ170の突条170rとジンバル装置1のベース部20のスライド溝22とを係合させ、ネジ170sで締め込むことにより、図6に示すように、撮像装置Cが装着されているジンバル装置1を固定することができる。この初期状態で、ジンバル装置1及び撮像装置Cの重量により、コイルバネSはある程度伸長されて昇降体160aは下降した状態にある(図5(b)参照)。そして、操作者の移動に伴い、身体が上方に移動した際は、撮像装置C及び昇降体160aは慣性力によりコイルバネSを初期状態より更に伸長させつつ、同じ高さに留まる(縦ベース部120aに対して相対的に下降する)。一方、操作者の身体が下方に移動した際は、撮像装置C及び昇降体160aは慣性力によりコイルバネSを収縮させつつ、同じ高さに留まる(縦ベース部120aに対して相対的に上昇する)。
従って、撮像装置Cが装着されたジンバル装置1を携行ホルダ100に取り付けることにより、操作者の移動に伴ってパン軸、チルト軸、及び、ロール軸周りに回動させるような外力が撮像装置Cに作用しても、ジンバル装置1によって撮像装置Cの姿勢が一定に保持されると共に、ジンバル装置1では低減できない操作者の身体の上下振動が、携行ホルダ100によって吸収されるため、撮像装置Cの高さが一定に保持され易く、操作者の移動に伴う視野の振れを有効に低減することができる。
そして、操作者の身体にジンバル装置1及び撮像装置Cを保持させることにより、一対のハンドル31a,31bを両手で把持し、ジンバル装置1及び撮像装置Cの全重量を操作者の腕で支える場合に比べて、操作者の負担を低減することができる。そのため、撮像装置Cが大型で重量が大きい場合や撮影が長時間にわたる場合であっても、容易に撮影を行うことができる。
また、仮に、操作者の身体に装着されている携行ホルダ100に、ジンバル装置1のベース部20を固定的に取り付けた場合は、意図的に撮像装置Cの視野をパン軸周りに左右に旋回させようとすると、操作者の身体の向きを変える必要がある。これに対し、本実施形態の携行ホルダ100では、取り付けステージ170がZ2軸周りに回転自在であるため、図7(a),(b)に示すように、一対のハンドル31a,31bの操作によってベース部20をZ2軸周りに回動させることにより、撮像装置Cの視野をパン軸周りに左右に旋回させることができる。
加えて、昇降体160aが、第一シャフト135、第二シャフト136、及び一対の側部プレート134と一体的にZ1軸周りに回動可能であるため、図7(c),(d)に示すように、昇降体160aをZ1軸周りに回動させると、撮像装置Cに作用する慣性力によって取り付けステージ170は反対方向に同じ角度だけZ2軸周りに回動するため、撮像装置Cの光軸の方向をロール軸(X軸)に平行に、左右にシフトさせることができる。
なお、携行ホルダ100に取り付けたジンバル装置1のハンドル31a,31bを、操作者が把持した状態で前進後退すると、ハンドル31a,31bを介してジンバル装置1に僅かながら前後方向の振動が加わることがある。これに対し、携行ホルダ100では、ジンバル装置1を取り付けるための取り付けステージ170が、レール175に沿って滑らかにスライドできる構成である。従って、操作者の移動に伴う僅かな前後方向の振動が、ジンバル装置1に衝撃として伝わって撮像に影響を及ぼすおそれを、低減することができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、パン軸(Z軸)である第一軸P1によってベース部20に軸支された第一アーム11に、チルト軸(Y軸)である第二軸P2によって第二アーム12が軸支されており、その第二アーム12に、ロール軸(X軸)である第三軸P3によって第三アーム13が軸支されているジンバル機構部10を備えるジンバル装置1を例示した。これに限定されず、図8に示すように、パン軸(Z軸)である第一軸P1によってベース部20に軸支された第一アーム11に、ロール軸(X軸)である第二軸P2によって第二アーム12が軸支されており、その第二アーム12に、チルト軸(Y軸)である第三軸P3によって第三アーム13が軸支されているジンバル機構部10bを備えるジンバル装置1bとすることができる。ジンバル装置1の装着ステージ50は、突条50rが第三軸P3と平行となる方向で第三プレート13bに固定されていたが、ジンバル装置1bの装着ステージ50は、突条50rが第二軸P2と平行となる方向で第三プレート13bに固定される。
また、上記では、基本状態にあるジンバル装置1を、一対のハンドル31a,31bを両手で把持して使用する態様、及び、変形状態にあるジンバル装置1を、ベース部20を操作者の肩に載置して使用する態様を説明した。これに加えて、図9に例示するように、基本状態または変形状態にあるジンバル装置1,1bを、一対のハンドル31a,31bのうち一方のハンドル31bのみを把持し、そのハンドル31bよりジンバル機構部10,10bが下方に位置する状態で、撮影を行うことができる。これにより、操作者の身体を屈めることなく楽な姿勢で、視野の高さを低くして撮影を行うことができる。なお、図9は、基本状態にあるジンバル装置1bを低い視野の撮影に使用する場合を図示しており、この使用態様で、第一軸P1はロール軸(X軸)であり、第二軸P2はパン軸(Z軸)であり、第三軸P3はチルト軸(Y軸)である。
1,1b ジンバル装置
10,10b ジンバル機構部
11 第一アーム
12 第二アーム
13 第三アーム
20 ベース部
31a,31b ハンドル
41 第一モータ
42 第二モータ
43 第三モータ
50 装着ステージ
60 制御部
100 携行ホルダ
110 肩係止部
111 肩掛け
120a 縦ベース部
130 昇降機構部
160a 昇降体
170 取り付けステージ
C 撮像装置
P1 第一軸
P2 第二軸
P3 第三軸
S コイルバネ

Claims (2)

  1. 一対のハンドルと、
    一対の該ハンドルぞれぞれの一端を連結しているベース部と、
    それぞれ直角に屈曲したL字形を呈している第一アーム、第二アーム、及び第三アームを備え、前記第一アームが一端側で前記ベース部に直交する第一軸周りに回動自在に軸支されており、前記第二アームが一端側で前記第一アームの他端側に前記第一軸に直交する第二軸周りに回動自在に軸支されており、前記第三アームが一端側で前記第二アームの他端側に前記第二軸及び第一軸に直交する第三軸周りに回動自在に軸支されているジンバル機構部と、
    前記第三アームの他端側に設けられた、撮像装置が装着される装着ステージと、
    前記第一アームの前記第一軸周りの回動角度、前記第二アームの前記第二軸周りの回動角度、及び前記第三アームの前記第三軸周りの回動角度を、それぞれ検出する第一センサ、第二センサ、及び第三センサと、
    前記第一アームの前記第一軸周りの回動、前記第二アームの前記第二軸周りの回動、及び前記第三アームの前記第三軸周りの回動を、それぞれ駆動する第一モータ、第二モータ、及び第三モータと、
    前記第一センサ、前記第二センサ、及び前記第三センサの検出に基づき、前記第一モータ、前記第二モータ、及び前記第三モータを駆動させる制御部と、
    を具備し、
    一対の前記ハンドルが前記ベース部から同一方向に突出している基本状態で、前記ジンバル機構部は前記ベース部に対して前記ハンドルと同じ側にあると共に、前記ベース部における前記ハンドルの突出方向とは反対側の面を、設置面に当接させた状態で自立するものであり、
    一対の前記ハンドルのうち一方は、前記ベース部に対して着脱式であって前記ベース部に対する取り付け位置を変更することにより、他方の前記ハンドルが突出している方向と同一の方向に突出するように前記ベース部に取り付けられている状態と、他方の前記ハンドルが突出している方向とは反対の方向に突出するように前記ベース部に取り付けられている状態との双方をとる
    ことを特徴とするジンバル装置。
  2. 操作者の両肩に掛ける一対の肩掛けを有する肩係止部と、
    該肩係止部に支持されており、操作者の身体の前面で上下方向に配される縦ベース部と、
    該縦ベース部に一端が固定されているコイルバネと、
    該コイルバネの他端が固定されている昇降体と、
    前記コイルバネを伸長させつつ前記昇降体を下降させると共に、前記コイルバネを収縮させつつ前記昇降体を上昇させる昇降機構部と、
    前記昇降体の上面に配されている、前記ベース部を取り付けるための取り付けステージと、を有する携行ホルダを
    更に具備することを特徴とする請求項1に記載のジンバル装置。
JP2017168965A 2017-09-01 2017-09-01 ジンバル装置 Active JP6931920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017168965A JP6931920B2 (ja) 2017-09-01 2017-09-01 ジンバル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017168965A JP6931920B2 (ja) 2017-09-01 2017-09-01 ジンバル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019045690A JP2019045690A (ja) 2019-03-22
JP6931920B2 true JP6931920B2 (ja) 2021-09-08

Family

ID=65814190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017168965A Active JP6931920B2 (ja) 2017-09-01 2017-09-01 ジンバル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6931920B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7277305B2 (ja) * 2019-07-31 2023-05-18 キヤノン株式会社 雲台装置、およびこれを備える雲台システム
JP2022114839A (ja) * 2021-01-27 2022-08-08 京セラ株式会社 調整装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002333684A (ja) * 2001-05-10 2002-11-22 Fujitsu Ltd 移動撮影用全周カメラ装置
JP6287648B2 (ja) * 2014-07-04 2018-03-07 株式会社Jvcケンウッド 手持ち撮影可能な撮像装置
CN109803088B (zh) * 2016-05-31 2021-01-26 深圳市大疆灵眸科技有限公司 云台控制方法、装置和云台

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019045690A (ja) 2019-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6663298B2 (en) Hand held counter balance and shock absorber camera mount
JP4204436B2 (ja) カメラあるいはビデオカメラを固定するための肩装着型カメラ支持装置
US8328359B2 (en) Camera stabilizer
US7922401B2 (en) Camera rig with center-of-gravity correction system
CN106534701B (zh) 手持云台
WO2019178881A1 (zh) 竖向增稳机构、云台装置以及拍摄系统
CA2913369A1 (en) Mount for a camera to be carried on a body-supported computer
US20110188847A1 (en) Hand-held image stabilization and balancing system for cameras
WO2005074806A1 (en) Diagnostic ultrasound system with articulating flat panel display
JP6931920B2 (ja) ジンバル装置
WO2019178883A1 (zh) 竖向增稳机构、云台装置以及拍摄系统
KR20150141352A (ko) 카메라 짐벌
WO2019178884A1 (zh) 竖向增稳机构、云台装置以及拍摄系统
WO2021077462A1 (zh) 一种手持稳定器的夹座调节装置及手持稳定器
JPH09126392A (ja) 物品支持装置
JP2015527937A (ja) ロック装置を備えた5自由度関節機構
US20230220951A1 (en) Load-stabilizing apparatus
WO2023061168A1 (zh) 一种手持电子稳定器
GB2519357A (en) A stabiliser
JP2007108528A (ja) 電気機器取付具
CN215981914U (zh) 一种多功能手持电子稳定器
US20160209732A1 (en) Camera Supporting and Stabilization Apparatus and Methods
CN215981915U (zh) 一种手持电子稳定器
WO2022068069A1 (zh) 云台组件及其镜头支架
TW200902900A (en) Camera stabilization holder with multiple operation modes

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20170907

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6931920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150