JP6931556B2 - 位相シフトマスクの製造方法 - Google Patents
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Description
フォトマスクにおいてもパターン微細化を行うために、複合波長を用いる遮光膜パターン形成フォトマスクから、パターン縁において光干渉を用いて、単波長を用い、より微細なパターン形成可能な位相シフトマスクが使用されるに至っている。
このため、特許文献1に示すようにエッジ強調型の位相シフトマスクが使用されるに至っている。
また、特許文献2,3に記載される技術では、このように遮光膜パターンを位相シフトパターンエッジより細くするためには、レジスト再塗布を含むリソグラフィー工程をもう一度繰り返さなければならず、複数回のレジスト膜を形成する必要があり、工程数が多いためこれを削減したいという要求があった。つまり、パターニング工程において、一回のレジスト塗布工程のみで、位相シフトパターン、エッチングストッパーパターン、遮光膜パターンを形成可能とし、製造工程の短縮を図りたいという要求があった。
1.位相シフトパターンから遮光パターンが後退した幅寸法を所望の値として正確に設定すること。
2.製造工程数を削減して、位相シフトパターンエッジ近傍に発現するサイドローブの影響を低減したエッジ強調型の位相シフトマスクを簡便に製造可能とすること。
前記レジスト層表面側から露光して、前記遮光層上に開口パターンを有するプレレジストパターンを形成する工程と、
前記プレレジストパターンにより前記遮光層および前記位相シフト層をエッチングしてプレ遮光パターンおよび位相シフトパターンを形成する工程と、
前記プレレジストパターン上側に反射面を有する反射部を配置する工程と、
前記透明基板裏面側から露光して前記反射面による反射により、前記プレレジストパターンを前記開口サイドから露光してレジストパターンを形成する工程と、
前記反射部の配置を解除する工程と、
前記レジストパターンにより、前記プレ遮光パターンをエッチングして前記遮光パターンを形成する工程と、
を有して、
平面視した前記位相シフト層に形成された位相シフトパターンの線幅よりも前記遮光層に形成された遮光パターンの線幅が狭く設定される位相シフトマスクを製造することにより上記課題を解決した。
また、前記反射部が、コンタクト方式またはプロキシミティー方式によって前記レジスト層表面側に配置されることができる。
また、本発明において、前記レジスト層がポジ型とされる手段を採用することもできる。
また、前記反射面における前記露光光の反射率が、45%〜65%とされることができる。
また、前記反射部が、金属クロム層からなる前記反射面をガラス板表面に形成されてなることが好ましい。
本発明においては、前記透明基板裏面側からの露光時間を制御して、平面視した前記位相シフトパターンのエッジから前記遮光パターンのエッジが後退した寸法を設定することができる。
前記レジスト層表面側に反射面を有する反射部を配置し、前記透明基板裏面側から入射した露光光の前記反射面による反射により、パターンを有する前記レジスト層を前記開口サイドから露光してレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンにより前記遮光層に遮光パターンを形成する工程と、
を有して、
平面視した前記位相シフト層に形成された位相シフトパターンの線幅よりも前記遮光層に形成された遮光パターンの線幅が狭く設定される位相シフトマスクを製造することにより、位相シフトマスクとなる透明基板とは別体である反射部を、たとえば、レジスト層に近接あるいは当接するように配置し、パターン形成された位相シフト層と遮光層とをマスクとなるようにして、透明基板の裏面から照射した露光光を、このパターンに形成された開口を介して反射面で反射させて、パターンにおける開口側面からレジスト層を感光することで、位相シフトパターン輪郭(エッジ)から後退した位置でレジスト層を除去可能とする。これにより、一枚のレジスト層を二段階に露光して、それぞれの段階ごとに、位相シフト層にパターン形成すること、および、遮光層にパターン形成することができ、従来のように、露光、レジスト除去、別レジスト再塗布、再アライメント、再露光、といった工程を省略して、平面視した前記位相シフト層に形成された位相シフトパターンの線幅よりも前記遮光層に形成された遮光パターンの線幅が狭く設定される位相シフトマスクを製造することが可能となる。また、セルフアライン効果があり、CD精度を向上することができる。
該透明基板の表面に形成された前記位相シフト層と、
前記位相シフト層に積層された前記遮光層と、を備え、
平面視した前記位相シフト層に形成された位相シフトパターンの線幅よりも前記遮光層に形成された遮光パターンの線幅が狭く設定される位相シフトマスクを製造する方法であって、
前記遮光層上に前記レジスト層を成膜する工程と、
前記位相シフトパターンを形成するとともに前記遮光層と前記レジスト層とにも同じパターンを形成する工程と、
前記レジスト層表面側に前記反射面を有する反射部を配置し、前記透明基板裏面側から露光して前記反射層による反射により、前記位相シフトパターン上の前記レジスト層を前記開口サイドから露光して前記レジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンにより前記遮光パターンを形成する工程と、
を有することにより、遮光層の上側(表面外側)に成膜したレジスト層に表面露光(表面側からの露光)をおこない、開口に対応する部分のレジスト層を除去して、これによって位相シフトパターンを形成し、さらに、形成されたパターンをマスクとして裏面露光(裏面側からの露光)することで、反射面からの反射光により、同一のレジスト層をパターン開口から透明基板面内方向(基板表面に沿った方向)にさらに感光して、この感光部分を除去することで、この除去されたレジスト層に対応する遮光層をさらに部分的に除去して、位相シフトパターンから遮光パターンが後退する幅寸法を所望の値として形成することができる。
これにより、上記の単一レジスト層のみで、位相シフトパターンと遮光パターンとを形成することが可能となり、製造工程数、製造時間、製造に伴う排出物量、製造コストを大幅に削減することが可能となる。
前記レジスト層表面側から露光して、前記遮光層上に前記開口パターンを有するプレレジストパターンを形成する工程と、
前記プレレジストパターンにより前記遮光層および前記位相シフト層をエッチングしてプレ遮光パターンおよび前記位相シフトパターンを形成する工程と、
前記プレレジストパターン上側に前記反射面を有する反射部を配置する工程と、
前記透明基板裏面側から露光して前記反射面による反射により、前記プレレジストパターンを前記開口サイドから露光して前記レジストパターンを形成する工程と、
前記反射部の配置を解除する工程と、
前記レジストパターンにより、前記プレ遮光パターンをエッチングして前記遮光パターンを形成する工程と、
を有することにより、位相シフトパターンと平面視してほぼ同形とされるプレ遮光パターンおよびプレレジストパターンに対して、パターン開口領域よりも遮光層で覆われる遮光領域側に向けて後退した開口輪郭を有するレジストパターンを形成する。このとき、位相シフトパターンとプレ遮光パターンとをマスクとして裏面露光することで、反射面の反射光により、プレレジストパターンをパターン開口から透明基板面内方向(基板表面に沿った方向)にさらに感光させて除去することが可能となる。これにより、一枚のレジスト層を剥離することなく二段階に露光して、それぞれの段階ごとに、位相シフトパターンおよびプレ遮光パターンを形成すること、および、遮光パターンを形成することができる。
図1は、本実施形態における位相シフトマスクの製造方法を示す工程図であり、図2は、本実施形態における位相シフトマスクの製造方法を示す工程図であり、図において、符号MBは位相シフトマスクブランクスである。
具体的には、遮光層13の開口形成予定領域PRを覆うレジスト層PR1に露光光feを照射(露光)し、有機溶媒等からなる現像液をスプレー方式等の手法によりレジスト層PR1に供給して現像し、位相シフトパターン11aの形成予定領域を覆うプレレジストパターンPR1aを形成する。
しかし、遮光層13は、位相シフト層11と同じCr系材料で構成されているため、このサイドエッチング量はあまり大きくならない。
この横方向に反射された露光光reによって、プレレジストパターンPR1aの開口サイド(側面)である現像領域PRSを感光させるとともに、表面露光ごと同様にして現像することで現像領域PRSを削除し、図2(d)に示すように、レジストパターンPR1bを形成することができる。
さらに、図1(f)と同様に、デスカム処理をおこなうことができる。
さらに、現像領域PRSの大きさを制御するためには、露光光reによって照射する露光時間の設定以外でも、反射層21の反射率の設定や、露光光reの強度設定、すなわち、レジストパターンPR1に付与されるエネルギーを所定値となるように設定するといった手法を採用することもできる。
(エッチングストッパー層12側のエッチング速度)/(ガラス基板S側のエッチング速度)=7.10〜21.78となるように設定してもよい。
いずれの層構成とした場合でも、裏面露光の露光時間のみで遮光パターン13bに対して位相シフトパターン11aの露出する幅寸法を変化させ、最適なエッジ強調型の位相シフトマスクMを製造できる。
上記効果を確認するため、次の実験を行った。即ち、ガラス基板S上に、スパッタリング法により、位相シフト層11たるクロムの酸化窒化炭化膜を120nmの厚さで成膜し、エッチングストッパー層12たるNi−Ti−Nb−Mo膜を30nmの厚さで成膜し、遮光層13たる酸化窒化クロム主成分の層と酸化窒化炭化クロム主成分の層とで構成される膜を100nm程度の合計厚さで成膜して、位相シフトマスクブランクスMBを得た。
この露出時間に対応する露光からプレレジストパターンPR1aに付与されるエネルギーはそれぞれ、実験例1で40mJ/cm2、実験例2で342mJ/cm2、実験例3で1026mJ/cm2、となる。
これらの写真から、遮光パターン13bに対して位相シフトパターン11aの露出する幅寸法(長さ寸法)が、実験例1で0.04μm、実験例2で1.12μm、実験例3で1.88μmとなった。
M…位相シフトマスク
S…ガラス基板(透明基板)
S1…表面
S2…裏面
PR1…レジスト層(フォトレジスト層)
PR1a…プレレジストパターン
PR…現像領域
PR1b…レジストパターン
PRS…現像領域
fe…露光光
re…露光光
11…位相シフト層
11a…位相シフトパターン
12…エッチングストッパー層
12a…プレエッチングストッパーパターン
12b…エッチングストッパーパターン
13…遮光層
13a…プレ遮光パターン
13b…遮光パターン
20…反射部
21…反射層
21a…反射面
22…ガラス基板
Claims (6)
- 透明基板表面に、位相シフト層と遮光層とレジスト層とを順に形成する工程と、
前記レジスト層表面側から露光して、前記遮光層上に開口パターンを有するプレレジストパターンを形成する工程と、
前記プレレジストパターンにより前記遮光層および前記位相シフト層をエッチングしてプレ遮光パターンおよび位相シフトパターンを形成する工程と、
前記プレレジストパターン上側に反射面を有する反射部を配置する工程と、
前記透明基板裏面側から露光して前記反射面による反射により、前記プレレジストパターンを前記開口サイドから露光してレジストパターンを形成する工程と、
前記反射部の配置を解除する工程と、
前記レジストパターンにより、前記プレ遮光パターンをエッチングして前記遮光パターンを形成する工程と、
を有して、
平面視した前記位相シフト層に形成された位相シフトパターンの線幅よりも前記遮光層に形成された遮光パターンの線幅が狭く設定される位相シフトマスクを製造することを特徴とする位相シフトマスクの製造方法。 - 前記反射部が、コンタクト方式またはプロキシミティー方式によって前記レジスト層表面側に配置されることを特徴とする請求項1記載の位相シフトマスクの製造方法。
- 前記レジスト層がポジ型とされることを特徴とする請求項1または2記載の位相シフトマスクの製造方法。
- 前記反射面における前記露光光の反射率が、45%〜65%とされることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の位相シフトマスクの製造方法。
- 前記反射部が、金属クロム層からなる前記反射面をガラス板表面に形成されてなることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載の位相シフトマスクの製造方法。
- 前記透明基板裏面側からの露光時間を制御して、平面視した前記位相シフトパターンのエッジから前記遮光パターンのエッジが後退した寸法を設定することを特徴とする請求項1から5のいずれか記載の位相シフトマスクの製造方法。
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JP2017118986A JP6931556B2 (ja) | 2017-06-16 | 2017-06-16 | 位相シフトマスクの製造方法 |
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