JP6930923B2 - (e)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンo−メチルオキシムを調製する改善されたプロセス - Google Patents

(e)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンo−メチルオキシムを調製する改善されたプロセス Download PDF

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Description

本開示は、フルオキサストロビンの合成に有用な中間体である(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシムを調製する改善されたプロセスを提供する。
フルオキサストロビンは、夏疫病、疫病、斑点病、葉さび病、及び紋枯病菌(Rhizoctonia solani)等の菌類病を管理するために用いられるストロビルリン系殺菌剤の活性成分である。フルオキサストロビンは、ラッカセイ、塊茎及び球茎植物、葉柄植物、果実植物、並びに芝の葉への使用に加えて、ジャガイモ、ラッカセイ、及び芝の種子処理についても登録されている。芝への適用については、専門の有害生物防除作業員用であるとラベルに記載されている。
Bayer社は、フルオキサストロビンへの多数の合成経路を提供しているが、全て、特許文献1に記載されており且つ以下に示す通り、4,6−ジクロロ−5−フルオロ−ピリミジンの2−クロロフェノール及び(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)との逐次反応を通じて進行する。

Figure 0006930923
(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)は、フルオキサストロビンの合成における重要な中間体である。しかし、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシムを合成する公知の方法は、収率が低く、毒性の試薬を含み、且つ再結晶化及びクロマトグラフィ等の時間のかかる面倒な後処理技術及び手順を必要とするので、フルオキサストロビンの工業生産コストが増大する。したがって、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシムを作製するコスト効率のよいプロセスが依然として必要とされている。
米国特許第6,734,304号明細書
本開示は、
(i)金属アルコキシドの存在下で、亜硝酸n−ブチル及び亜硝酸tert−ブチルから選択される少なくとも1つの亜硝酸塩をベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)と反応させて、主要な異性体として(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)を形成し、
Figure 0006930923
(ii)前記(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)を2−ハロエタノールと反応させて、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を形成し、
Figure 0006930923
(iii)前記(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を酸と反応させて、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)を形成する

Figure 0006930923
ことによって、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシムを調製するプロセスを提供する。
本開示は、以下の実施形態を含むが、これらは限定と解釈すべきではない。むしろ、これら実施形態は例示であり、当業者に本発明を説明するために提供される。全体を通して類似の参照番号は、類似の要素を表す。
ある実施形態では、本開示は、
(i)金属アルコキシドの存在下で、亜硝酸n−ブチル及び亜硝酸tert−ブチルから選択される少なくとも1つの亜硝酸塩をベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)と反応させて、主要な異性体として(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)を形成し、
Figure 0006930923
(ii)前記(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)を2−ハロエタノールと反応させて、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を形成し、
Figure 0006930923
(iii)前記(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を酸と反応させて、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)を形成する、
Figure 0006930923
(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(1)を調製するプロセスを含む。
開示するプロセスにおける最初の工程は、金属アルコキシドの存在下で、亜硝酸n−ブチル及び亜硝酸tert−ブチルから選択される少なくとも1つの亜硝酸塩をベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)と反応させて、主要な異性体として(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)を形成することである。

Figure 0006930923
一般的に、この反応は、当技術分野において公知の多数の亜硝酸塩試薬によって実施することができる。しかし、予想外なことに、亜硝酸n−ブチルCH(CHNO及び亜硝酸tert−ブチル(CHCNOが、所望の変換を行うのに特に有用であることが見出された。これら試薬は、他の亜硝酸塩に比べて(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)に対する優れた選択性及び高い収率を提供する。実際、(3E)−異性体と(3Z)−異性体との混合物中の(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)の含量は、94%〜98%である。更に、亜硝酸n−ブチル及び亜硝酸tert−ブチルは、多くの他のアルキル亜硝酸塩(例えば、亜硝酸メチルCHNO)よりも実質的に毒性が低い。したがって、合成実験室及び工業的設定において大規模にベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)から(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)を選択的に調製することが望ましい場合、亜硝酸n−ブチル又は亜硝酸tert−ブチルのいずれか(又は両方)は、安全に使用することができる。
亜硝酸n−ブチル及び亜硝酸tert−ブチルから選択される少なくとも1つの亜硝酸塩とベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)との反応は、溶媒の存在下で実施される。反応を実施するのに好適な任意の溶媒を用いることができる。しかし、N,N−ジメチルホルムアミド(「DMF」)、ジメチルスルホキシド(「DMSO」)、又はN−メチル−2−ピロリドン(「NMP」)等であるがこれらに限定されない非プロトン性双極性溶媒を用いることによって、最良の結果を得ることができる。例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(「DMF」)を用いることによって、反応を実施することができる。
亜硝酸n−ブチル及び亜硝酸tert−ブチルから選択される少なくとも1つの亜硝酸塩とベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)との反応は、金属アルコキシドの存在下で実施される。金属アルコキシドは、リチウムアルコキシド、ナトリウムアルコキシド、カリウムアルコキシド、ルビジウムアルコキシド、セシウムアルコキシド、又はこれらの組合せであってよいが、これらに限定されない。例えば、金属アルコキシドは、ナトリウムアルコキシド、カリウムアルコキシド、又はこれらの組合せであってよい。ナトリウムアルコキシドの非限定的な例としては、ナトリウムメトキシド(NaOCH)及びナトリウムエトキシド(NaOCHCH)が挙げられる。カリウムアルコキシドの非限定的な例としては、カリウムtert−ブトキシド(KOC(CH)が挙げられる。
反応は、典型的には、溶媒中に亜硝酸塩試薬及び金属アルコキシドを含有する溶液をベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)の溶液と混合することによって開始する。混合は、約0℃〜約25℃、例えば、約0℃〜約5℃の範囲の温度で行うことができる。混合後、約10℃〜約50℃の範囲の温度、例えば、約25℃で反応混合物を撹拌して、反応を完了させる。
亜硝酸n−ブチル又は亜硝酸tert−ブチルの存在下で反応を実施するとき、この反応によって、(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)1モルにつき1モルのn−ブタノール又はtert−ブタノールが生成される。典型的には、後処理中に反応混合物のpHを酸(例えば、硫酸又は塩酸)によって調整し、沈殿した生成物を濾過する。濾過した生成物を水で洗浄して、残留n−ブタノール又はtert−ブタノール、未反応金属アルコキシド、不純物、及びDMFを除去する。次いで、生成物を乾燥させて残留水を除去して、固体として(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)を得る。
開示するプロセスにおける次の工程は、(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)を2−ハロエタノールと反応させて、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を形成することである。
Figure 0006930923
試薬である2−ハロエタノールとしては、2−クロロエタノール、2−ブロモエタノール、2−ヨードエタノール、又はこれらの組合せを挙げることができる。例えば、2−ハロエタノールは、2−クロロエタノールであってよい。或いは、前記反応において2−ハロエタノールの代わりにエチレンオキシドを用いてもよい。しかし、2−ハロエタノールは、エチレンオキシド(環境温度で気体である)よりも毒性が低く、大規模に容易に処理することができる。
(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を形成するための(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)と2−ハロエタノールとの反応は、溶媒の存在下で実施される。反応を実施するのに好適な任意の溶媒を用いることができる。しかし、特定の実施形態では、N,N−ジメチルホルムアミド(「DMF」)、ジメチルスルホキシド(「DMSO」)、又はN−メチル−2−ピロリドン(「NMP」)等であるがこれらに限定されない非プロトン性双極性溶媒が用いられる。例えば、N,N−ジメチルスホルムアミド(「DMF」)を用いて反応を実施することができる。
(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を形成するための(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)と2−ハロエタノールとの反応は、塩基の存在下で実施される。塩基は、金属炭酸塩、例えば、炭酸リチウム(LiCO)、炭酸ナトリウム(NaCO)、炭酸カリウム(KCO)、炭酸セシウム(CsCO)であってよいが、これらに限定されない。ある実施形態では、塩基は、炭酸カリウム(KCO)であってよい。炭酸カリウムを塩基として使用するとき、この反応によって、形成される(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)1モルにつき1モルの重炭酸カリウム(KHCO)が生成される。この反応は、典型的には、約0℃〜約35℃、例えば、約20℃〜約30℃の範囲の温度にて、溶媒中で(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)、2−ハロエタノール、及び塩基を混合することによって開始される。次いで、反応混合物を試薬混合温度で撹拌して、反応を完了させる。しかし、より速やかに生成物に変換するために、通常、約50℃〜約100℃、例えば、約75℃〜約80℃の範囲の温度で反応混合物を加熱する。この反応は、典型的には、溶液から生成物を沈殿させるために水でクエンチされる。次いで、濾過によって生成物を回収し、水で洗浄して、溶媒(例えば、DMSO)、塩(例えば、重炭酸カリウム)、未反応の2−ハロエタノール、及び未反応の塩基(例えば、炭酸カリウム)を除去する。続いて、濾過した生成物を乾燥させて残留水を除去して、固体として(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を得る。
開示するプロセスにおける次の工程は、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を酸と反応させて、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)を形成することである。

Figure 0006930923
(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)に選択的に変換するには、酸触媒作用を必要とする。予想外なことに、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を酸触媒で処理すると、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)が大いに優先的に形成されることが見出された。特定の実施形態では、検知可能な量の対応する(Z)−異性体が存在することなしに(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)のみが形成される。この変換を実施するのに好適な任意の酸を用いることができる。例えば、塩化水素(例えば、塩化水素ガス)、臭化水素、硫酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、又は酢酸を用いてこの反応を実施することができる。触媒として酸を用いることによって、高い異性体純度及び優れた収率で(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)が調製される。例えば、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシムの(Z)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシムに対する比は、85:1超、90:1超、92:1超、95:1超、98:1超、又は99:1超であってよい。
(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)の(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)への反応は、酸の作用に対して安定な溶媒(任意の溶媒であってよい)中で実施される。例えば、この反応は、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等であるが、これらに限定されないエステル溶媒の存在下で実施してよい。ある実施形態では、この反応は、酢酸ブチルの存在下で実施してよい。この反応は、典型的には、約0℃〜約25℃、例えば、約0℃〜約15℃の範囲の温度で(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)の溶液を酸と接触させ、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)が消費されるまで、約1時間〜約24時間、例えば、約4時間〜約6時間その温度で維持することによって開始する。反応が完了したら、典型的には、混合物を水で希釈し、水溶液のpHを塩基(例えば、水酸化ナトリウム)でpH>12に調整する。次いで、溶媒で抽出することによって有機不純物を除去する。反応に用いた溶媒を抽出にも用いてよい。抽出後、水相のpHを酸(例えば、酢酸)で低下させて、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)を結晶化させる。次いで、濾過によって生成物を回収し、水で洗浄して塩及び不純物を除去する。続いて、濾過した生成物を乾燥させて残留水を除去して、固体として(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)を得る。
本明細書に開示するプロセスの顕著な特徴は、(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)、及び(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)の単離が、簡便な濾過を用いることによって実施され、再結晶化又はクロマトグラフィ等の高価で、長い時間と労力を要する精製方法を必要としないことである。更に、(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)、及び(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)の単離は、0℃以上の温度で行われ、極低温条件を必要としない。単離された(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)の純度が特定の実施形態では99%以上であることは、注目に値する。したがって、その効率、簡便性、及び低コストであることから、開示する(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)を調製するための改善されたプロセスは、工業用途に特に有益である。
ベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)の合成方法は、当技術分野において公知である。例えば、ベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)は、スキーム1に示す通り調製することができる。

Figure 0006930923
スキーム1によれば、炭酸カリウムの存在下でサリチル酸メチルをクロロ酢酸エチルと反応させて、メチル2−(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)ベンゾエート(7)を得る。メチル2−(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)ベンゾエート(7)を加水分解し、続いて、酢酸ナトリウムの存在下で2−(カルボキシメトキシ)安息香酸(8)を無水酢酸で連続して環化して、ベンゾフラン−3−イルアセテート(9)を得、これをメタノリシスによってベンゾフラン−3(2H)−オン(10)に変換する。ベンゾフラン−3(2H)−オン(9)をO−メチルヒドロキシルアミン及び酢酸ナトリウムで処理して、ベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)を得る。
上述の通り、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)のオキシム官能基は、フルオキサストロビンのオキシム官能基と同じ配置を共有している。この中間体は、下記の通りフルオキサストロビンを調製するために用いることができる。
ある実施形態によれば、開示する(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)を調製する方法は、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)からフルオキサストロビンを調製するプロセスを更に含む。
例えば、本開示は、
(iv)任意で第1の溶媒の存在下で及び任意で塩基の存在下で、4,6−ジ−ハロ−5−フルオロ−ピリミジン(5)(式中、Xは、ハロゲンである)を(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)と反応させて、(E)−(2−((6−ハロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オキシ)フェニル)(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)メタノンO−メチルオキシム(6)を形成することを含むフルオキサストロビンを調製する方法を含む。
Figure 0006930923
4,6−ジ−ハロ−5−フルオロ−ピリミジン(5)(式中、各Xは、ハロゲンである)を(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)と反応させる工程は、三級アミン、例えば、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(「DABCO」)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(「DBN」)、又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(「DBU」)、及び例えば、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(「DABCO」)の存在下で実施してよい。
ある実施形態では、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンの量は、(E)−(2−((6−ハロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オキシ)フェニル)(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)メタノンO−メチルオキシム(4)1モル当たり約0.02モル〜約0.4モルであってよい。
別の実施形態では、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンの量は、(E)−(2−((6−ハロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オキシ)フェニル)(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)メタノンO−メチルオキシム(4)1モル当たり約0.02モル〜約0.2モルである。
(v)工程(iv)に続いて、任意で第2の溶媒の存在下で及び任意で塩基の存在下で(E)−(2−((6−ハロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オキシ)フェニル)(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)メタノンO−メチルオキシム(6)を2−クロロフェノールと反応させて、フルオキサストロビンを形成する。
Figure 0006930923
第1の溶媒と第2の溶媒とは、同一であっても異なっていてもよい。
フルオキサストロビンを調製するプロセスにおける工程(iv)及び(v)は、ワンポットプロセスとして、即ち、中間体(6)を単離及び精製することなしに実施することができる。工程(iv)及び(v)をワンポットプロセスとして実施するとき、第1の溶媒と第2の溶媒とは必ず同一である。
4,6−ジ−ハロ−5−フルオロ−ピリミジン(5)(式中、Xは、ハロゲンである)を(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)と反応させる工程では、4,6−ジ−ハロ−5−フルオロ−ピリミジン(5)の量は、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)1モル当たり約1モル〜約4モルであってよい。
(E)−(2−((6−ハロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オキシ)フェニル)(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)メタノンO−メチルオキシム(6)を2−クロロフェノールと反応させる工程では、2−クロロフェノールの量は、(E)−(2−((6−ハロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オキシ)フェニル)(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)メタノンO−メチルオキシム(6)1モル当たり約0.8モル〜約4モルであってよい。
フルオキサストロビンを調製するプロセスでは、4,6−ジ−ハロ−5−フルオロ−ピリミジン(5)(式中、Xは、ハロゲンである)を(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(6)と反応させる工程は、約0℃〜約100℃、例えば、約40℃〜約80℃の温度で実施してよい。反応時間は、約1時間〜約10時間、例えば、約1時間〜約6時間で変動し得る。
或いは、フルオキサストロビンは、
(iv)任意で溶媒の存在下で及び任意で塩基の存在下で、4,6−ジ−ハロ−5−フルオロ−ピリミジン(5)(式中、Xは、ハロゲンである)を2−クロロフェノールと反応させて、4−ハロ−6−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロピリミジン(11)を形成させ、
Figure 0006930923
(v)任意で溶媒の存在下で及び任意で塩基の存在下で、4−ハロ−6−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロピリミジン(11)を(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)と反応させて、フルオキサストロビンを形成すること
Figure 0006930923
によって(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)から調製することもできる。
フルオキサストロビンを調製するためのいずれかの方法の工程(iv)及び(v)における溶媒は、ケトン溶媒、例えば、メチルイソブチルケトン(MIBK)であってよい。いずれかの方法の工程(iv)及び(v)における塩基は、金属炭酸塩、例えば、炭酸カリウムであってよい。
これら実施形態では、Xは、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素であってよい。例えば、Xは、塩素であってよい。
フルオキサストロビンを調製するためのいずれかの方法のプロセスの工程(iv)及び(v)は、溶媒の存在下で実施してよい。ある実施形態では、溶媒は、炭化水素溶媒、ハロゲン化炭化水素溶媒、エーテル溶媒、ケトン溶媒、ニトリル溶媒、アミド溶媒、エステル溶媒、スルホキシド溶媒、スルホン溶媒、水、又はこれらの組合せを含み得る。炭化水素溶媒は、脂肪族溶媒、脂環式溶媒、芳香族溶媒、又はこれらの組合せを含み得る。炭化水素溶媒の非限定的な例としては、石油エーテル、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,2−キシレン、1,3−キシレン、1,4−キシレン、エチルベンゼン、及びクメンが挙げられる。ハロゲン化溶媒の非限定的な例としては、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、及び1,1,2−トリクロロエタンが挙げられる。エーテル溶媒の非限定的な例としては、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテル、メチル−tert−アミルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン(「THF」)、2−メチルテトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン(「DME」)、及びアニソールが挙げられる。ケトン溶媒の非限定的な例としては、アセトン、2−ブタノン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、及びシクロヘキサノンが挙げられる。ある実施形態では、ケトン溶媒は、メチルイソブチルケトンを含み得る。ニトリル溶媒の非限定的な例としては、アセトニトリル(「ACN」)、プロピオニトリル、n−ブチロニトリル、イソブチロニトリル、及びベンゾニトリルが挙げられる。アミド溶媒の非限定的な例としては、N,N−ジメチルホルムアミド(「DMF」)、N,N−ジメチルアセトアミド(「DMA」)、N−メチルホルムアミド、N−メチルピロリドン(「NMP」)、及びヘキサメチルリン酸トリアミド(「HMPA」)が挙げられる。エステル溶媒の非限定的な例としては、酢酸メチル及び酢酸エチルが挙げられる。スルホキシド溶媒の非限定的な例としては、ジメチルスルホキシド(「DMSO」)が挙げられる。スルホン溶媒の非限定的な例としては、スルホランが挙げられる。
ある実施形態では、溶媒は、炭化水素溶媒とアミド溶媒との混合物であってよい。
例えば、溶媒は、芳香族炭化水素溶媒とアミド溶媒との混合物であってよい。この混合物中の芳香族炭化水素溶媒の非限定的な例は、ベンゼン、トルエン、1,2−キシレン、1,3−キシレン、1,4−キシレン、エチルベンゼン、及びクメンを含み得る。アミド溶媒の非限定的な例は、N,N−ジメチルホルムアミド(「DMF」)、N,N−ジメチルアセトアミド(「DME」)、N−メチルホルムアミド、N−メチルピロリドン(「NMP」)、及びヘキサメチルリン酸トリアミド(「HMPA」)を含み得る。例えば、溶媒は、任意のキシレン又はトルエン等の芳香族炭化水素溶媒と、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(「DMF」)、N,N−ジメチルアセトアミド(「DME」)、N−メチルホルムアミド、N−メチルピロリドン(「NMP」)、又はヘキサメチルリン酸トリアミド(「HMPA」)であってよいアミド溶媒との混合物であってよい。例えば、溶媒は、任意のキシレン等の芳香族炭化水素溶媒と、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(「DMF」)、N,N−ジメチルアセトアミド(「DME」)、N−メチルホルムアミド、N−メチルピロリドン(「NMP」)、又はヘキサメチルリン酸トリアミド(「HMPA」)等のアミド溶媒との混合物であってよい。別の例では、溶媒は、トルエン等の芳香族炭化水素溶媒と、N,N−ジメチルホルムアミド(「DMF」)、N,N−ジメチルアセトアミド(「DME」)、N−メチルホルムアミド、N−メチルピロリドン(「NMP」)、又はヘキサメチルリン酸トリアミド(「HMPA」)等のアミド溶媒との混合物であってよい。
更に、フルオキサストロビンを調製するためのいずれかの方法の工程(iv)及び(v)は、塩基の存在下で実施してよい。ある実施形態では、塩基は、無機塩基、有機塩基、又はこれらの組合せを含み得る。無機塩基は、水酸化物、水素化物、酢酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、又はこれらの組合せを含み得る。無機塩基の非限定的な例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、及び重炭酸カリウムが挙げられる。有機塩基の非限定的な例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアミン、N,N−ジ−イソ−プロピルエチルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、2−メチルピリジン(2−ピコリン)、2,6−ジメチルピリジン(2,6−ルチジン)、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン(「NMM」)、N,N−ジメチルアミノピリジン(「DMAP」)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(「DBN」)、及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(「DBU」)が挙げられる。
例示的な以下の実施例によって本発明を更に説明するが、限定と解釈すべきではない。
メチル2−(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)ベンゾエート(7)
Figure 0006930923
温度を30℃未満で維持しながら、サリチル酸エチル(500g、3.288mol)及びKCO(500g、1.1当量)のDMF(2.0L)溶液に、クロロ酢酸エチル(441.4g、1.1当量)を添加する。反応混合物を18時間で60℃〜65℃に加熱する。反応が完了したら、混合物を20℃〜30℃に冷却し、濾過する。回収した固体をDMF(2×500mL)で洗浄し、15分間〜30分間空気を流すことによって乾燥させる。合わせた母液を真空中60℃〜65℃で濃縮し、残渣を真空下60℃〜65℃で30分間〜60分間更に保持して、粗生成物(783g、100%)としてメチル2−(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)ベンゾエート(7)を得、これを更に精製することなしに次の工程に持ち越す。
IR(cm−1)2985.71m,1725.89s,1598.81s,1489.10s,1448.49s,1378.78m,1300.25m,1250.90m,1193.64s,1136.53w,1088.35s,959.50w,834.93w,756.49s,706.30w,658.81w.
H NMR(400MHz;CDCl)δ 1.306−1.271(t,J=3.2Hz,3H),3.906(s,3H),4.292−4.238(q,2H),4.713(s,2H),6.897−6.877(d,J=8Hz,1H),7.068−7.028(m,1H,),7.464−7.420(m,1H),7.844−7.820(dd,1H,J=8Hz).
HPLC純度:99%。
2−(カルボキシメトキシ)安息香酸(8)
Figure 0006930923
温度を15℃〜25℃で維持しながら、NaOH(394.5g、3.0当量)のHO(3.12L)溶液に、2−(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)ベンゾエート(7)(783g、3.286mol)を添加する。反応混合物を撹拌し、2時間で40℃に加熱する。反応が完了したら、混合物をHO(295.5g、5当量)で希釈し、温度を15℃〜25℃で維持しながら、濃HSO(578g、1.76当量)を用いてpHを2〜3に調整する。得られた混合物を15℃〜25℃で2時間撹拌する。濾過によって生成物を回収し、HO(2×1.57L)で洗浄する。60分間20℃〜30℃の空気を流すことによって生成物を乾燥させ、続いて、水分含量がNMT 1.0%w/wになるまで70℃〜85℃で風乾して、固体として2−(カルボキシメトキシ)安息香酸(8)(548g、85%)を得る。
IR(KBr)(cm−1)3467.78w,3178.72m,2756.30w,1743.43s,1678.65s,1367.36s,1236.72s,1056.69s.
H NMR(400MHz;DMSO−d6)δ 4.734(s,2H),6.975−6.954(d,J=8.4Hz,1H),7.008−6.954(m,1H),7.457−7.413(m,1H),7.633−7.610(m,J=1.6Hz,1H),12.791(bs,2H).MS(EI)m/z:195.2(M−1);MS(EI)(m/z):195.2(M−1),137.2,117,97.HPLC純度:98%。
ベンゾフラン−3−イルアセテート(9)
Figure 0006930923
20℃〜30℃で撹拌しながら2−(カルボキシメトキシ)安息香酸(8)(548g、2.793mol)を無水酢酸(1,778g、6.23当量)に添加する。ピリジン(22.11g、0.1当量)をこれに添加し、混合物を20時間加熱還流(130℃〜140℃)する。反応が完了したら、混合物を50℃〜60℃に冷却し、真空蒸留によって濃縮する。蒸留が完了した後、残渣を真空下50℃〜60℃で30分間保持して、粗ベンゾフラン−3−イルアセテート(9)(492g、収率100%)を得、これを更に精製することなしに次の工程に持ち越す。
IR(cm−1)3060.43w,1759.45s,1577.24s,1449.18s,1361.45s,1179.20s,1090.38s,890.75,742.41.
H NMR(400MHz;DMSO−d6)δ 2.384(s,3H),7.332−7.292(dd,1H),7.411−7.37(dd,1H),7.62−7.576(dd,J=9Hz,2H),8.2(s,1H).GC−MS(EI)m/z:176.HPLC純度:99%。
ベンゾフラン−3(2H)−オン(10)
Figure 0006930923
20℃〜30℃のベンゾフラン−3−イルアセテート(9)(492g、2.792mol)のメタノール(1,915mL)溶液に、HSO(98%、346.6g、1.24当量)の水HO(2,266g、45当量)溶液を添加する。得られた混合物を3時間加熱還流(65℃〜70℃)する。反応が完了したら、混合物を5℃〜10℃に冷却し、その温度で1時間保持して、生成物を沈殿させる。濾過によって生成物を回収し、20℃〜30℃のHO(3×1,644mL)で洗浄する。次いで、回収した生成物を真空下20℃〜30℃で乾燥させて、固体としてベンゾフラン−3−オン(307g、82%)を得る。
IR(cm−1)2935.34,1725.66,1468.50,1193.97.
H NMR(400MHz;DMSO)δ 4.807(s,2H),7.176−7.138(t,1H),7.303−7.283(d,J=8Hz,1H),7.657−7.635(m,1H),7.748−7.705(m,1H).GC−MS(EI)m/z:134.13.M.P.:101℃〜103℃.HPLC純度:95%.
ベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)
Figure 0006930923
温度を20℃〜30℃で維持しながら、ジクロロメタン(1,700g、1,282mL)中ベンゾフラン−3−オン(307g、2.288mol)、O−メチル−ヒドロキシルアミンヒドロクロリド(210.57g、1.1当量)、及び酢酸ナトリウム(206.82g、1.1当量)の混合物に、酢酸(128.17g、0.93当量)をゆっくり添加する。添加後、バッチを3時間加熱還流(40℃〜45℃)する。反応が完了したら、混合物を20℃〜30℃に冷却する。HO(1,538mL)を添加し、得られた混合物を20℃〜30℃で10分間〜15分間撹拌する。混合物が沈降したら、相を分離し、有機層をHO(1,538mL)で洗浄する。有機相を真空下20℃〜40℃で濃縮する。蒸留が完了した後、残渣を真空下40℃〜45℃で60分間維持して、異性体の混合物(355g、95%)として粗ベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)を得、これを更に精製することなしに次の工程に持ち越す。
IR(cm−1)3070.02,2898.40,1604.89s,1398.80s,1537.36,1465.17,1041.49,985.45s,747.70s,628.55s,554.54s.
H NMR(400MHz;CDCl)δ 3.990(s,3H),5.081(s,2H),6.997−6.931(m,1H),7.354−7.311(m,1H),7.610−7.589(m,J=7.8Hz,1H).MS(EI)m/z:164(M+1);MS(EI)m/z:164(M+1);132.9.M.P:35℃〜37℃.HPLC純度:99%。
(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−メチルジオキシム(2)
Figure 0006930923
温度を0℃〜5℃で維持しながら、ナトリウムメトキシド(176.36g、1.5当量)のDMF(2,960mL)溶液に、亜硝酸n−ブチル(274.42g、1.1当量)をゆっくり添加する。添加が完了したら、混合物を0℃〜5℃で10分間〜15分間撹拌する。温度を0℃〜5℃で維持しながら、ベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)(355g、2.177mol)のDMF(355mL)溶液を反応混合物にゆっくり添加する。得られた混合物を0℃〜5℃で30分間撹拌する。混合物を20℃〜30℃に加熱し、反応が完了するまで4時間撹拌し、次いで、0℃〜10℃に冷却する。HO(7,105mL)を0℃〜10℃で非常にゆっくり添加して、反応をクエンチする。温度を0℃〜5℃で維持しながら、50%HSO(665.76g、1.56当量)水溶液を用いて、混合物のpHをpH1〜2に調整する。次いで、混合物を5℃〜10℃で30分間撹拌する。濾過によって生成物を回収し、30℃のHO(4×1,420mL)で洗浄し、真空下60℃〜70℃で乾燥させて、固体(310g、74%)として(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−メチルジオキシム(2)を得る。
IR(cm−1)3243.39s,3109.24m,2935.39m,2830.17m,1599.15s.
H NMR(400MHz;CDCl)δ 4.112(s,3H),7.259−7.221(m,J=7.6Hz,1H),7.347−7.327(d,J=8Hz,1H),7.605−7.563(m,1H),8.043−8.022(m,J=7.6Hz,1H),11.351(s,1H).MS(EI)m/z:193.1(M+1);MS(EI)(m/z):193.1(M+1),195.3,175.9,162.1,149.2.M.P:180℃〜182℃.HPLC純度:95%。
(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)

Figure 0006930923
反応が完了するまで、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−メチルジオキシム(2)(310g、1.611mol)、DMSO(930mL)、2−クロロエタノール(155.92g、1.2当量)、及び炭酸カリウム(311.28g、1.4当量)の混合物を12時間で75℃〜80℃に加熱する。反応混合物を20℃〜30℃に冷却する。温度を10℃〜35℃で維持しながら、混合物をHO(3,718mL)に慎重に注ぐ。添加が完了したら、得られた混合物を10℃〜20℃で45分間〜60分間撹拌する。沈殿した生成物を濾過によって回収し、水(2×1,240mL)で洗浄する。回収した生成物を真空下フィルタ上で1時間〜2時間乾燥させて、固体として(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)(323.5g、85%)を得る。
IR(cm−1,KBr)3434.29s,3078.21w,2939.71s,2819.94w,1594.86s,1456.72s,1345.45m,1301.57w,1064.99s,933.28w,868.16w.
H NMR(CDCl,400MHz)δ 2.126−2.140(t,J=5.6Hz,1H),3.974−3.980(m,2H),4.220(s,3H),4.379−4.389(m,2H),7.162−7.196(m,2H),7.448−7.487(t,J=8Hz,1H),8.056−8.076(d,J=8Hz,1H).
13C NMR(CDCl,400MHz)δ 59.534(−CH−),64.342,77.543,111.742,118.106,124.788,128.187,134.436,142.573,147.753,157.036.
MS(EI)m/z 236.8(M+1);MS2(EI)m/z 237,193.1,162.0,144.0 130.1,119.1,104.1,90.0,65.2.HPLC(面積%):86%.M.P.89℃〜91℃.
(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)
Figure 0006930923
0℃〜15℃で冷却した酢酸ブチル(1,100mL)に、60分間かけて乾燥HCl(299.89g、6.0当量)を添加する。(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)(323.5g、1.369mol)を添加し、混合物を0℃で4時間撹拌する。反応が完了したら、系を窒素で30分間パージし、HO(970.57mL)で希釈する。温度を10℃〜15℃で維持しながら、11.13%水酸化ナトリウム(2,461g、5.0当量)水溶液を用いて、反応混合物のpHをpH>12に調整する。反応混合物を15分間撹拌し、相を分離させる。生成物リッチな水相を酢酸ブチル(2×1,470mL)で洗浄し、50%酢酸(323,5g、1.96当量)水溶液を用いて水層のpHをpH5〜5.5に調整する。得られた混合物を0℃に冷却し、30分間撹拌して、生成物を結晶化させる。濾過によって生成物を回収し、HO(647mL)で洗浄し、真空下40℃で乾燥させて、結晶性固体(210g、65%)として(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)を得る。
H NMR(CDCl,400MHz)δ 3.960(s,3H),4.149−4.169(t,J=4Hz,2H),4.411−4.431(t,J=4Hz,2H),6.844−6.907(m,4H),7.270−7.313(m,1H),7.367−7.390(dd,J=1.2Hz,J=1.6Hz,1H).HPLC(面積%):99%.M.P.110℃〜114℃.
ジエチル2−クロロマロネート
Figure 0006930923
ジエチル2−クロロマロネートの調製は、当技術分野において公知の方法、例えば、Babu,G.R.等の方法(Der Pharma Chemica(2011)3(6):437−442)によって実施することができる。塩化スルフリルを60℃のマロン酸ジエチルに添加する。塩化スルフリルのマロン酸ジエチルに対するモル比は、約1.2:1である。発生したHCl及びSOガスが形成されたら、スクラッバーに脱気する。混合物を60℃で6時間撹拌し、減圧下で濃縮して、残渣としてジエチル2−クロロマロネートを得、これを更に精製することなしに持ち越す。
ジエチル2−フルオロマロネート
Figure 0006930923
撹拌下80℃〜90℃のトリエチルアンモニウムヒドロフルオリド及びトリエチルアミンの混合物にジエチル2−クロロマロネートを添加する。ジエチル2−クロロマロネートに対してモル過剰のトリエチルアンモニウムヒドロフルオリド及びトリエチルアミンを用いる。得られた混合物を100℃で18時間撹拌する。混合物を冷却し、水で希釈する。生成物をキシレンで抽出する。相を分離し、有機相を濃縮して、残渣としてジエチル2−フルオロマロネートを得、これを更に精製することなしに持ち越す。
5−フルオロピリミジン−4,6−ジオール
Figure 0006930923
ジエチル2−フルオロマロネートのホルムアミド溶液を、65℃で4時間超加熱したメタノール中モル過剰のナトリウムメチラートを含有する溶液に添加する。反応が完了したら、水を添加する。混合物を塩酸で酸性化して生成物を沈殿させる。濾過によって生成物を回収し、水で洗浄し、完全に乾燥させて、固体として5−フルオロピリミジン−4,6−ジオール(75%)を得る。
4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン
Figure 0006930923
5−フルオロピリミジン−4,6−ジオールを過剰のオキシ塩化リンに懸濁させ、塩化水素の発生が停止するまで混合物を撹拌下4時間で85℃に加熱する。この混合物に、三塩化リンを15分間かけて添加し、続いて、1時間〜2時間かけて等モルの塩素ガスを仕込む。混合物を105℃〜108℃に加熱し、排気ガスの発生が停止するまで撹拌する。150mbar〜200mbarの圧力下で混合物を残渣になるまで濃縮して、過剰のPOClを除去する。次いで、残渣を約40℃にて0.5mbarの圧力下で蒸留して、液体として4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(82%)を得る。
4−クロロ−6−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロピリミジン(11)
Figure 0006930923
65℃で加熱したメチルイソブチルケトン(MIBK)(5,000L)、炭酸カリウム(1,150kg、1.3当量)、及びDCFP(1,067kg、6.39kmol)の撹拌混合物に、2時間かけて2−クロロフェノール(825kg、1.003当量)を添加する。添加中、反応混合物の温度を78℃に上昇させる。78℃で4時間撹拌を続ける。反応が完了したら、水(4,000L)を加熱混合物に添加して、形成された塩を溶解させる。相が沈降し、分離した後、下方の塩相を加圧加水分解による廃水前処理に移す。MIBK中に残る4−クロロ−6−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロピリミジン(11)を、最終行程で使用するために貯蔵タンクに移す。
フルオキサストロビン
Figure 0006930923
(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)(800kg、3.38kmol)及びDABCO(16kg、0.142kmol、0.042当量)の水(650kg)溶液を、4−クロロ−6−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロピリミジン(11)のMIBK(3,176kg、約28重量%、3.43kmol、1.015当量)溶液に添加する。この混合物に、炭酸カリウム(625kg、1.34当量)を添加する。混合物を3時間で70℃に加熱する。加熱混合物に水(約2,500kg)を添加して、形成された塩を全て溶解させる。相が沈降し、分離する。下方の塩相を加圧加水分解による廃水前処理に移す。元の体積の約1/3になるまで、有機生成物相を蒸留する。混合物を20℃に冷却する。メタノールを添加して、生成物を沈殿させる。懸濁液を5℃に冷却し、濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥させて、フルオキサストロビン(1,430kg、2段階で92%)を得る。
IR(cm−1,KBr)3072.99w,2981.58w,2936.76s,2819.79w,2502.01w,1601.14s,1572.37s,1447.88s,1305.43m,1268.11m,1217.15m,1191.21m,1092.60m,1049.05m,1001.26w,910.25w,762.81w.
H NMR(CDCl,400MHz)δ 3.846(s,3H),4.170−4.160(t,J=4Hz,2H),4.464−4.484(t,J=4Hz,2H),7.261−7.295(m,2H),7.322−7.409(2,4H),8.069(s,1H).13C NMR(CDCl,400MHz)δ 63.103,64.153,64.550,122.659,123.259,123.823,125.712,127.150,127.397,128.094,130.511,130.679,130.776,131.473,134.138,146.004,148.166,148.943,150.354,150.478,151.819,157.395,157.466,157.783,157.854.
MS(EI)m/z 459.1(M+1);MS2(EI)m/z 427.1,383.0,366.9,342.1,306.2,246.0,231.1,188.0.HPLC(面積%):99.40%.M.P.108℃〜112℃.
本開示は、本化合物中に存在する原子の全ての同位体を含むことを意図する。同位体は、同じ原子番号を有するが、異なる質量数を有する原子を含む。限定するものではなく、一般的な例として、水素の同位体は、トリチウム及び重水素を含み、炭素の同位体は、11C、13C、及び14Cを含む。
本明細書で使用する用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定を意図するものではない。本明細書で使用するとき、単数形「a」、「an」及び「the」は、特に明示的に指定しない限り、「少なくとも1つの」を含む複数形を含むことを意図する。「又は」は、「及び/又は」を意味する。本明細書で使用するとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目のうちの1以上の任意の及び全ての組合せを含む。用語「含む」及び/又は「含んでいる」又は「包含する」及び/又は「包含している」は、本明細書で使用するとき、指定の機構、領域、整数、工程、操作、要素、及び/又は成分の存在を明示するが、1以上の他の機構、領域、整数、工程、操作、要素、成分、及び/又はこれらの群の存在又は追加を除外するものではないことが更に理解される。
用語「a」及び「an」は、量の限定を意味するものではなく、参照する項目のうちの少なくとも1つの存在を意味するものである。用語「又は」は、「及び/又は」を意味する。オープンエンドな移行句「含む」は、中間移行句「から本質的になる」及びクローズエンドな句「からなる」を包含する。これら3つの移行句のうちの1つ又は「含有する」若しくは「包含する」等の別の移行句を用いる請求項は、文脈又は技術分野によって明らかに除外されない限り、任意の他の移行句を用いて記載することもできる。値の範囲の列挙は、本明細書で特に指定しない限り、単に、範囲内の各個々の値を個別に参照する簡略表記法として機能することを意図し、各個別の値が、本明細書に個別に列挙されているかのように明細書に組み込まれる。全ての範囲の端点が範囲内に含まれ、個別に組み合わせ可能である。本明細書に記載する全ての方法は、特に本明細書に指定しない限り又は文脈上明確に否定されていない限り、好適な順序で実施することができる。任意の及び全ての実施例又は例示的な語(例えば、「等」)の使用は、単に、本発明をより深く説明することを意図するものであり、特に請求しない限り、本発明の範囲を限定するものではない。明細書中の言語は、本明細書で使用するとき本発明の実施に必須である任意の請求されていない要素を示すと解釈すべきではない。特に定義しない限り、本明細書で使用する技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されているのと同じ意味を有する。
本明細書で使用するとき、用語「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を指す。
特に定義しない限り、本明細書で使用する全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されているのと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているもの等の用語は、関連する分野及び本開示の状況における意味と一致する意味を有すると解釈すべきであり、本明細書に明示的に定義しない限り、理想化された又は過度に形式的な意味では解釈されないことが更に理解される。
例示的な実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明の範囲から逸脱することなしに様々な変更を行うことができ、また、その要素を等価物に置き換えることができると当業者であれば理解するであろう。更に、その本質的な範囲から逸脱することなしに特定の状況又は材料を本発明の教示に適応させるために多くの変形例を作製することができる。したがって、本発明は、本発明を実施するために企図されるベストモードとして開示される特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明は、添付の特許請求の範囲内の全ての実施形態を含むことを意図する。

Claims (21)

  1. (E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシムを調製するプロセスであって、
    (i)金属アルコキシドの存在下で、亜硝酸n−ブチル及び亜硝酸tert−ブチルから選択される少なくとも1つの亜硝酸塩をベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)と反応させて、(3E)−異性体と(3Z)−異性体との混合物中の(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO −メチルジオキシム(2)の含量が94%〜98%である組成物を形成することと、
    Figure 0006930923
    (ii)前記(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)を2−ハロエタノールと反応させて、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を形成することと、
    Figure 0006930923
    (iii)前記(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を酸と反応させて、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)を形成することと
    Figure 0006930923
    を含むことを特徴とするプロセス。
  2. (E)−(2−((6−ハロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オキシ)フェニル)(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)メタノンO−メチルオキシム(6)を調製するプロセスであって、
    (i)金属アルコキシドの存在下で、亜硝酸n−ブチル及び亜硝酸tert−ブチルから選択される少なくとも1つの亜硝酸塩をベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)と反応させて、(3E)−異性体と(3Z)−異性体との混合物中の(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO −メチルジオキシム(2)の含量が94%〜98%である組成物を形成することと、
    Figure 0006930923
    (ii)前記(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)を2−ハロエタノールと反応させて、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を形成することと、
    Figure 0006930923
    (iii)前記(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を酸と反応させて、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)を形成することと、
    Figure 0006930923
    (iv)任意に第1の溶媒の存在下で並びに任意に塩基及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンの存在下で、4,6−ジ−ハロ−5−フルオロ−ピリミジン(5)(式中、Xは、それぞれハロゲンである)を(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)と反応させて、(E)−(2−((6−ハロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オキシ)フェニル)(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)メタノンO−メチルオキシム(6)を形成することと
    Figure 0006930923
    を含むことを特徴とするプロセス。
  3. フルオキサストロビンを調製するプロセスであって、
    (i)金属アルコキシドの存在下で、亜硝酸n−ブチル及び亜硝酸tert−ブチルから選択される少なくとも1つの亜硝酸塩をベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)と反応させて、(3E)−異性体と(3Z)−異性体との混合物中の(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO −メチルジオキシム(2)の含量が94%〜98%である組成物を形成することと、
    Figure 0006930923
    (ii)前記(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)を2−ハロエタノールと反応させて、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を形成することと、
    Figure 0006930923
    (iii)前記(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)を酸と反応させて、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)を形成することと、
    Figure 0006930923
    (iv)任意に第1の溶媒の存在下で並びに任意に塩基及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンの存在下で、4,6−ジ−ハロ−5−フルオロ−ピリミジン(5)(式中、Xは、それぞれハロゲンである)を(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)と反応させて、(E)−(2−((6−ハロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オキシ)フェニル)(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)メタノンO−メチルオキシム(6)を形成することと、
    Figure 0006930923
    (v)任意に第2の溶媒の存在下で、及び任意に塩基の存在下で、(E)−(2−((6−ハロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オキシ)フェニル)(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)メタノンO−メチルオキシム(6)(ただし、X は、ハロゲンである)を2−クロロフェノールと反応させて、フルオキサストロビンを形成することと
    Figure 0006930923
    を含み、
    前記第1の溶媒と前記第2の溶媒とが、同一であっても異なっていてもよいことを特徴とするプロセス。
  4. 前記酸が塩化水素である請求項1に記載のプロセス。
  5. 前記金属アルコキシドが、ナトリウムアルコキシド、カリウムアルコキシド、又はこれらの組合せである請求項1に記載のプロセス。
  6. (2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)、及び(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)が単離され、(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)、及び(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)の前記単離が再結晶化もクロマトグラフィも含まず、前記単離された(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)の純度が99%以上である請求項1に記載のプロセス。
  7. (2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO−(2−ヒドロキシエチル)O−メチルジオキシム(3)、及び(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)の前記単離が、0℃以上の温度で行われる請求項に記載のプロセス。
  8. 工程(iv)〜(v)がワンポットプロセスとして実施され、前記第1の溶媒と前記第2の溶媒とが同一である請求項3に記載のプロセス。
  9. ベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)と少なくとも1つの亜硝酸塩との反応又は前記(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO−メチルジオキシム(2)と2−ハロエタノールとの反応が、非プロトン性双極性溶媒の存在下で行われる請求項1に記載のプロセス。
  10. 前記非プロトン性双極性溶媒が、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、又はこれらの組合せである請求項9に記載のプロセス。
  11. 前記(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO −(2−ヒドロキシエチル)O −メチルジオキシム(3)と酸との反応が、エステル溶媒中で実施される請求項1に記載のプロセス。
  12. 前記エステル溶媒が酢酸n−ブチルである請求項11に記載のプロセス。
  13. 前記溶媒がケトン溶媒である請求項8に記載のプロセス。
  14. 前記溶媒がメチルイソブチルケトンである請求項13に記載のプロセス。
  15. 前記塩基が炭酸カリウムである請求項2から3のいずれかに記載のプロセス。
  16. フルオキサストロビンを調製するプロセスであって、
    (i)金属アルコキシドの存在下で、亜硝酸n−ブチル及び亜硝酸tert−ブチルから選択される少なくとも1つの亜硝酸塩をベンゾフラン−3(2H)−オンO−メチルオキシム(1)と反応させて、(3E)−異性体と(3Z)−異性体との混合物中の(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO −メチルジオキシム(2)の含量が94%〜98%である組成物を形成することと、
    Figure 0006930923
    (ii)前記(2Z,3Z)−2,3−ベンゾフラン−ジオンO −メチルジオキシム(2)を2−ハロエタノールと反応させて、(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO −(2−ヒドロキシエチル)O −メチルジオキシム(3)を形成することと、
    Figure 0006930923
    (iii)前記(2Z,3Z)−ベンゾフラン−2,3−ジオンO −(2−ヒドロキシエチル)O −メチルジオキシム(3)を酸と反応させて、(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)を形成することと、
    Figure 0006930923
    (iv)任意に溶媒の存在下で及び任意に塩基の存在下で、4−ハロ−6−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロピリミジン(11)(ただし、X がハロゲンである)を(E)−(5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(2−ヒドロキシフェニル)メタノンO−メチルオキシム(4)と反応させて、フルオキサストロビンを形成することと
    Figure 0006930923
    を含むことを特徴とするプロセス。
  17. 前記溶媒がケトン溶媒である請求項16に記載のプロセス。
  18. 前記溶媒がメチルイソブチルケトン(MIBK)である請求項16に記載のプロセス。
  19. 前記塩基が金属炭酸塩である請求項16に記載のプロセス。
  20. 前記塩基が炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムである請求項16に記載のプロセス。
  21. が塩素である請求項16から20のいずれかに記載のプロセス。
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