JP6930273B2 - 粒子回収方法 - Google Patents

粒子回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6930273B2
JP6930273B2 JP2017152411A JP2017152411A JP6930273B2 JP 6930273 B2 JP6930273 B2 JP 6930273B2 JP 2017152411 A JP2017152411 A JP 2017152411A JP 2017152411 A JP2017152411 A JP 2017152411A JP 6930273 B2 JP6930273 B2 JP 6930273B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particle
particles
combustion gas
mist
recovery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017152411A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019030835A (ja
Inventor
達彰 井上
達彰 井上
建太 苅部
建太 苅部
岡田 邦明
邦明 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2017152411A priority Critical patent/JP6930273B2/ja
Publication of JP2019030835A publication Critical patent/JP2019030835A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6930273B2 publication Critical patent/JP6930273B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
  • Separation Of Particles Using Liquids (AREA)

Description

本発明は、気体中に含有される粒径10μm以下の微粒子、粒径10μm〜100μmの中間粒子及び100μm以上の粗粒子からなる粒子群を気体から分離回収する粒子回収方法に関する。
従来より、気体中に含有される粒子を高効率でかつ高除去率で以って分離回収する技術は各種工業において重要な課題とされている。
一般に、気体中に含有される粒子は、重力、慣性力、遠心力、拡散、静電気力などを一或いは組み合わせて利用することにより、気体から分離されており、補足粒子の粒度、粒子性状、気体中の粒子濃度等によってその組み合わせが適宜選択される。
ここで、気体中に含有される粒径10μm以下の微粒、粒径10μm〜100μmの中間粒及び100μm以上の粗粒の粒径分布を有する粒子群を気体から分離回収する粒子回収方法として、例えば、特許文献1に示すものが知られている。
特許文献1に示す粒子回収方法は、粒子群のうち粗粒の一部と中間粒とを選択的に気体から分離回収する第一の回収工程と、残存した粗粒と微粒とをフィルタにより濾過して同時に回収する第二の回収工程とからなっている。
この粒子回収方法によれば、高回収率を維持しながら、フィルタの逆洗浄インターバルを長期化することができる。ここで、フィルタの逆洗浄とは、フィルタに目詰りが発生し気体流の圧力損失が所定値に達した時に高圧ガスをフィルタ内に逆方向に瞬時に流すことにより粒子を剥離除去することを意味する。
特許第4071993号公報
しかしながら、この特許文献1に示す粒子回収方法にあっては、以下の問題点があった。
即ち、フィルタの逆洗浄インターバルの長期化がなされているものの、第2の回収工程において未だにフィルタを使用しており、完全にフィルタの逆洗浄をなくしたり、あるいはフィルタの交換を不要としたりすることができなかった。
従って、本発明はこの従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、フィルタを使用せずに簡単な方法で、気体中に含有される粒径10μm以下の微粒子、粒径10μm〜100μmの中間粒子及び100μm以上の粗粒子からなる粒子群を気体から分離して回収することができる粒子回収方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る粒子回収方法は、気体中に含有される粒径10μm以下の微粒子、粒径10μm〜100μmの中間粒子及び100μm以上の粗粒子からなる粒子群を、前記気体から分離して回収する粒子回収方法であって、前記気体を第1の粒子回収機構の内部に溜めた水に衝突及び混合させることにより、前記粗粒子及び前記中間粒子を前記気体から分離して回収するともに、前記気体を前記水に衝突させた際に発生するミストにより前記微粒子を前記中間粒子と同等の粒径のミストに凝集する第1の回収工程と、前記第1の回収工程により前記微粒子を凝集した前記ミストを、第2の粒子回収機構によって前記気体から分離して回収する第2の回収工程とを備えることを要旨とする。
本発明に係る粒子回収方法によれば、フィルタを使用せずに簡単な方法で、気体中に含有される粒径10μm以下の微粒子、粒径10μm〜100μmの中間粒子及び100μm以上の粗粒子からなる粒子群を気体から分離して回収することができる粒子回収方法を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る粒子回収方法が適用される粒子回収装置の概略構成図である。 図1における矢印Aで示す部分の拡大図である。 第1の回収工程の前における気体中に含有される粒子の重量比率と粒子径との関係を示すグラフである。 第1の回収工程の後における気体中に含有される粒子の重量比率と粒子径との関係を示すグラフである。 第1の回収工程の後における気体中に含有されるミストの体積比率とミスト径との関係を示すグラフである。 第2の回収工程の後における気体中に含有されるミストの体積比率とミスト径との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る粒子回収方法が適用される粒子回収装置の概略構成図である。 本発明の第3実施形態に係る粒子回収方法が適用される粒子回収装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、以下では粒子回収方法の一例として燃焼ガス中に含有される粒子群を回収する方法を例示するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1には、本発明の第1実施形態に係る粒子回収方法が適用される粒子回収装置の概略構成が示されている。
図1に示す粒子回収装置1は、燃焼ガス(気体)中に含有される粒径10μm以下の微粒子D3(図2参照)、粒径10μm〜100μmの中間粒子D2(図2参照)及び100μm以上の粗粒子D1(図2参照)からなる粒子群を、燃焼ガスから分離して回収するものである。
この粒子回収装置1は、燃焼ガス発生源(図示せず)に接続された第1配管2から分岐する第2配管3に接続された第1の粒子回収機構10と、第1の粒子回収機構10の出側に第3配管4を介して接続されるとともに、第4配管5を介して第1配管2に接続された第2の粒子回収機構30とを備えている。第1配管2の第2配管3が接続される分岐点よりも出側には、バイパス弁6が接続されており、バイパス弁6を閉じることで燃焼ガス発生源からの燃焼ガスを図1における太字の矢印で示すように第2配管3側に送るようにしている。
第1の粒子回収機構10は、いわゆるウェットスクラバーと呼ばれるもので、前述の粒子群を含有する燃焼ガスを内部に溜めた水Wに衝突及び混合させることにより、粗粒子D1及び中間粒子D2を燃焼ガスから分離して回収する。また、第1の粒子回収機構10は、燃焼ガスを水Wに衝突させた際に発生するミストMにより微粒子D3を中間粒子D2と同等の粒径のミストMに凝集する。
第1の粒子回収機構10は、入側で第2配管3に接続されるガス入口11aを有し、出側で第3配管4に接続されるガス出口11bを有する粒子回収用本体11を備えている。ガス入口11aは、粒子回収用本体11の一側面(図1における右側面)の上方部に形成され、ガス出口11bは、粒子回収用本体11の他側面(図1における左側面)の上方部に形成されている。
そして、粒子回収用本体11の内部の下方には、吸水口22から導入される水Wが溜められており、その水Wの水量はオーバーフロー部18により一定に保たれるようになっている。オーバーフロー部18の下部にシールポット19が設けられ、シールポット19の排水口20に排水用排出管21が接続されている。そして、排水用排出管21から排出された排水は、タールピット23に排出されるようになっている。
そして、粒子回収用本体11の内部には、粒子回収用本体11の一側(図1における右側)の壁部から所定間隔をあけて配置された、上下方向に延びて下端が水中に浸る第1案内板12が設けられている。粒子回収用本体11の壁部と第1案内板12との間には、ガス入口11aに連通し上下方向に延びるガス案内部13が形成される。第1案内板12の水中に位置する下方部分には、ガス案内部13からのガスが通過するスロート部14が設けられている。
また、粒子回収用本体11の内部には、第1案内板12から粒子回収用本体11の壁部と反対方向に所定間隔あけて配置された、上下方向に延びて下端が水中に浸る第2案内板15が設けられている。第2案内板15と第1案内板12との間には、スロート部14を通過した燃焼ガスが渦流となるスクラビング部16が形成される。
また、粒子回収用本体11の内部には、第2案内板15の上端に対して上方に所定間隔あけて配置された、水切り板17が設けられている。
次に、第2の粒子回収機構30は、いわゆるミストセパレータと呼ばれるもので、第1の粒子回収機構10により微粒子D3を凝集したミストMを、燃焼ガスから分離して回収する。
ここで、第2の粒子回収機構30は、入側で第3配管4に接続されるガス入口管32を有する粒子回収用本体31を備えている。ガス入口管32は、粒子回収用本体31の上部に設けられる。
粒子回収用本体31の内部の上方部には、ガス入口管32から流入する微粒子D3を凝集したミストM及び粒子群が除去された燃焼ガスに遠心力を与える遠心力付与部33を備えている。
また、粒子回収用本体31の内部には、燃焼ガスを排出する排気ダクト34が設けられ、排気ダクト34は、ガス入口35及び粒子回収用本体31の外部に導出されたガス出口36を備えている。ガス出口36には、第1配管2から分岐する第4配管5が接続されている。
また、粒子回収用本体31の底部にはドレン管37が接続され、ドレン管37にはダストボックス38が接続されている。
次に、粒子回収装置1によって、燃焼ガス(気体)中に含有される粗粒子D1、中間粒子D2及び微粒子D3からなる粒子群を、燃焼ガスから分離して回収する粒子回収方法について、図1乃至図6を参照して詳細に説明する。
当該粒子回収方法は、第1の粒子回収機構10によって行う第1の回収工程と、第2の粒子回収機構30によって行う第2の回収工程とを備えている。
先ず、燃焼ガス(気体)中には、粒径10μm以下の微粒子D3、粒径10μm〜100μmの中間粒子D2及び100μm以上の粗粒子D1からなる粒子群が含有されており、第1の回収工程の前においては、図3に示すように、燃焼ガス中に含有される微粒子D3、中間粒子D2及び粗粒子D1の重量比率は粒子径に対して正規分布をなしている。
そして、第1の回収工程においては、前述の粒子群を含有した燃焼ガスが、第1配管2及び第2配管3内を図1に示す太字の矢印方向に流れて第1の粒子回収機構10の粒子回収用本体11のガス入口11aから粒子回収用本体11内に入って第1案内板12に衝突し、第1案内板12に沿いつつガス案内部13内を下降する。そして、当該燃焼ガスは、図2に示すように、水Wの水面に衝突しつつスロート部14を高速で通過し、水Wを巻き上げ、第2案内板15及び粒子回収用本体11の内部の壁に衝突する。そして、当該燃焼ガスは、スクラビング部16で渦流となり、水Wと混合し、100μm以上の粗粒子D1及び粒径10μm〜100μmの中間粒子D2が燃焼ガスから分離して水Wに回収される。粗粒子D1及び中間粒子D2を回収した水Wは、オーバーフロー部18、シールポット19、シールポット19の排水口20及び排水用排出管21を介してタールピット23に排出される。これにより、燃焼ガス中に含有される微粒子D3、中間粒子D2及び粗粒子D1の重量比率は、図4に示すように、粗粒子D1及び中間粒子D2がほとんどなくなり、粒径10μm以下の微粒子D3が主として燃焼ガス中に含有されている状態となる。
そして、燃焼ガスが水Wの水面に衝突すると、水Wの水面には表面張力以上のせん断力が与えられミストMが生成される。そして、燃焼ガス中の粒径10μm以下の微粒子D3は、粒径10μm〜100μmの中間粒子D2と同等の粒径を有するミストMによって、図2に示すようにミストM中に凝集される。これにより、燃焼ガス中に含有されるミストの体積比率とミスト径との関係は5に示すようになる。
そして、粗粒子D1及び中間粒子D2が除去された燃焼ガス及び微粒子D3を凝集したミストMは、水切り板17によって分離されてガス出口11bから第3配管4内に排出される。
次に、第2の回収工程においては、第3配管4内に排出された、粗粒子D1及び中間粒子D2が除去された燃焼ガス及び微粒子D3を凝集したミストMが、第2の粒子回収機構30の粒子回収用本体31のガス入口管32から下向きに粒子回収用本体31の内部に流入する。そして、当該燃焼ガス及びミストMは、遠心力付与部33によって遠心力を与えられ、粒子回収用本体31の壁部近傍を旋回しながら下方へ移動する。ここで、質量の大きなミストMは遠心力によって外方向へ移動し、質量の小さな燃焼ガスは中心方向へ移動し、遠心分離が行われる。
粒子回収用本体31の内部で外方向へ移動した、微粒子D3を凝集したミストMは、下方へ移動してドレン管37を通過してダストボックス38に回収される。これにより、燃焼ガス中に含有されるミストの体積比率とミスト径との関係は図6に示すようになる。
一方、粒子回収用本体31の中心方向へ移動した燃焼ガスは、排気ダクト34のガス入口35から排気ダクト34内に流入し、ガス出口36を通過して第4配管5内に排出される。第4配管5内に排出された燃焼ガスは、図1における太字の矢印で示すように、第1配管2内に流入し、下流側設備(図示せず)に向けて排出される。
このように、第1実施形態に係る粒子回収方法においては、第1の回収工程において、燃焼ガスを第1の粒子回収機構10の内部に溜めた水Wに衝突及び混合させることにより、粗粒子D1及び中間粒子D2を燃焼ガスから分離して回収するともに、燃焼ガスを水Wに衝突させた際に発生するミストMにより微粒子D3を中間粒子D2と同等の粒径のミストMに凝集する。そして、第2の回収工程において、第1の回収工程により微粒子D3を凝集したミストMを、第2の粒子回収機構30によって燃焼ガスから分離して回収する。
これにより、フィルタを使用せずに簡単な方法で、燃焼ガス中に含有される粒径10μm以下の微粒子D3、粒径10μm〜100μmの中間粒子D2及び100μm以上の粗粒子D1からなる粒子群を燃焼ガスから分離して回収することができる。このため、フィルタの逆洗浄やフィルタの取り換え等のメンテナンスが不要となる。
いわゆるウェットスクラバーと呼ばれる第1の粒子回収機構10を用いた第1の回収工程のみでは、粒径10μm以下の微粒子D3を燃焼ガスから分離することはできない。一方、粒径10μm以下の微粒子D3のままでは、ミストではないので、いわゆるミストスクレーパと呼ばれる第2の粒子回収機構30によって燃焼ガスから分離することはできない、そこで、第1の回収工程において、燃焼ガスを水Wに衝突させた際に発生するミストMにより微粒子D3を中間粒子D2と同等の粒径のミストMに凝集し、第2の回収工程において、微粒子D3を凝集したミストMを第2の粒子回収機構30により燃焼ガスから分離して回収することにより、粒径10μm以下の微粒子D3を燃焼ガスから分離することができる。一般に、粒径10μm以下の微粒子D3を気体から分離するには、フィルタを用いる技術が採用されており、フィルタの逆洗浄やフィルタの取り換え等のメンテナンスが必要となってしまう。
また、第1の回収工程における圧損が130mmAq程度、第2の拐取工程における圧損が10mmAq程度と圧損が低いため、既設配管部で粒子回収装置1を設置し易いというメリットがある。
なお、燃焼ガスの流量は、約1000Nm/hr〜約5000Nm/hr程度までその頻度が正規分布で変動する。第1の回収工程においては、流量頻度の高い流量範囲(約2500Nm/hr〜約3500Nm/hr程度)に高い粒子回収率を発揮できる第1の粒子回収機構10を選定し、第2の回収工程においては、全体の流量範囲(約1000Nm/hr〜約5000Nm/hr程度)に高い粒子回収率を発揮できる第2の粒子回収機構30を選定することが好ましい。これにより、燃焼ガスの流量が約1000Nm/hr〜約5000Nm/hr程度までその頻度が正規分布で変動する燃焼ガス中の粒子群を高い集塵率で回収することができる。
(第2実施形態)
次に、図7を参照して本発明の第2実施形態に係る粒子回収方法について説明する。図7には、本発明の第2実施形態に係る粒子回収方法が適用される粒子回収装置の概略構成が示されている。図7において、図1に示す部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
図7に示す粒子回収装置1は、図1に示す粒子回収装置1と基本構成は同様であるが、第1の粒子回収機構10の上流側の第2配管3に上流側冷却装置40を設置した点で相違している。
この上流側冷却装置40は、第1の回収工程の前に、第2配管3内を流れる燃焼ガスを冷却して水分に凝縮させる。そして、その際に発生するミストにより、燃焼ガス中に含有されている微粒子D3の一部を中間粒子D2と同等の粒径のミストに凝集する。
そして、第1の粒子回収機構10による第1の回収工程において、粗粒子D1、中間粒子D2及び微粒子D3の一部を凝集したミストを燃焼ガスから分離して回収する。これにより、第1実施形態に係る粒子回収方法と比較して第1の回収工程による粒子回収率を高めることができる。
燃焼ガスに含有される微粒子D3の残部は、第1の回収工程において、燃焼ガスを水Wに衝突させた際に発生するミストMにより中間粒子D2と同等の粒径のミストMに凝集される。そして、第2の回収工程において、第1の回収工程により微粒子D3の残部を凝集したミストMは、燃焼ガスから分離して回収される。
従って、この第2実施形態に係る粒子回収方法においても、フィルタを使用せずに簡単な方法で、燃焼ガス中に含有される粒径10μm以下の微粒子D3、粒径10μm〜100μmの中間粒子D2及び100μm以上の粗粒子D1からなる粒子群を燃焼ガスから分離して回収することができる。このため、フィルタの逆洗浄やフィルタの取り換え等のメンテナンスが不要となる。
(第3実施形態)
次に、図8を参照して本発明の第3実施形態に係る粒子回収方法について説明する。図8には、本発明の第3実施形態に係る粒子回収方法が適用される粒子回収装置の概略構成が示されている。図8において、図1に示す部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
図8に示す粒子回収装置1は、図1に示す粒子回収装置1と基本構成は同様であるが、第2の粒子回収機構30の下流側の第4配管5に下流側冷却装置41を設置し、下流側冷却装置41が第5配管42を介してダストボックス38に接続されている点で相違している。
ここで、下流側冷却装置41は、第2の回収工程の後に、第2の粒子回収機構30(ガス出口36)から第4配管5内に排出した燃焼ガスを冷却して水分に凝縮させる。そして、この水分は第5配管42を通ってダストボックス38内に排出される。
第2の粒子回収機構30(ガス出口36)から第4配管5内に排出された燃焼ガスは、下流側冷却装置41が無い場合であっても、その後に自然と冷却されることがある。この場合、燃焼ガスが水分に凝縮され、水分が第4配管5内に残存してしまうことがある。この水分が第4配管5内に残存すると、第4配管5が腐食してしまうおそれがある。
本実施形態に係る粒子回収方法の場合、下流側冷却装置41が、第2の回収工程の後に、第2の粒子回収機構30(ガス出口36)から第4配管5内に排出した燃焼ガスを強制的に冷却して水分に凝縮させ、この水分を第5配管42を介してダストボックス38内に排出する。これにより、第4配管5内に残存する水分により第4配管5が腐食してしまうおそれを回避することができる。
なお、この第3実施形態に係る粒子回収方法においても、フィルタを使用せずに簡単な方法で、燃焼ガス中に含有される粒径10μm以下の微粒子D3、粒径10μm〜100μmの中間粒子D2及び100μm以上の粗粒子D1からなる粒子群を燃焼ガスから分離して回収することができる。このため、フィルタの逆洗浄やフィルタの取り換え等のメンテナンスが不要となる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、本発明に係る粒子回収方法は、燃焼ガス中に含有される粒子群を燃焼ガスから分離して回収する場合に限らず、燃焼ガス以外の気体中に含有される粒子群を当該気体から分離して回収する場合であってもよい。
また、第2実施形態に係る粒子回収方法に用いられる粒子回収装置1の上流側冷却装置40を第1実施形態に係る粒子回収方法に用いられる粒子回収装置1の第2配管3に設置するとともに、第3実施形態に係る粒子回収方法に用いられる粒子回収装置1の下流側冷却装置41を第1実施形態に係る粒子回収方法に用いられる粒子回収装置1の第4配管5に設置し、下流側冷却装置41を第5配管42を介してダストボックス38に接続するようにしてもよい。
1 粒子回収装置
2 第1配管
3 第2配管
4 第3配管
5 第4配管
6 バイパス弁
10 第1の粒子回収機構
11 粒子回収用本体
11a ガス入口
11b ガス出口
12 第1案内板
13 ガス案内部
14 スロート部
15 第2案内板
16 スクラビング部
17 水切り板
18 オーバーフロー部
19 シールポット
20 排水口
21 排水用排出管
22 吸水口
23 タールピット
30 第2の粒子回収機構
31 粒子回収用本体
32 ガス入口管
33 遠心力付与部
34 排気ダクト
35 ガス入口
36 ガス出口
37 ドレン管
38 ダストボックス
40 上流側冷却装置
41 下流側冷却装置
42 第5配管
D1 粗粒子
D2 中間粒子
D3 微粒子
M ミスト
W 水

Claims (3)

  1. 流量が1000Nm/hr〜5000Nm/hrまでその頻度が正規分布で変動する燃焼ガス中に含有される粒径10μm以下の微粒子、粒径10μm〜100μmの中間粒子及び100μm以上の粗粒子からなる粒子群を、前記燃焼ガスから分離して回収する粒子回収方法であって、
    前記燃焼ガスをウェットスクラバーで構成される第1の粒子回収機構の内部に溜めた水に衝突及び混合させることにより、前記粗粒子及び前記中間粒子を前記燃焼ガスから分離して回収するともに、前記燃焼ガスを前記水に衝突させた際に発生するミストにより前記微粒子を前記中間粒子と同等の粒径のミストに凝集する第1の回収工程と、
    前記第1の回収工程により前記微粒子を凝集した前記ミストを、ミストセパレータで構成される第2の粒子回収機構によって前記燃焼ガスから分離して回収する第2の回収工程とを備え、
    前記第2の回収工程では、前記第1の粒子回収機構のガス出口から配管内に排出された、前記粗粒子及び前記中間粒子が除去された前記燃焼ガス及び前記微粒子を凝集した前記ミストを、前記第2の粒子回収機構の粒子回収用本体のガス入口管から下向きに前記粒子回収用本体の内部に流入させ、当該燃焼ガス及び前記ミストに遠心力付与部によって遠心力を与えて、前記粒子回収用本体の壁部近傍を旋回しながら下方へ移動させて、質量の大きな前記ミストを遠心力によって外方向へ移動させ、質量の小さな前記燃焼ガスを中心方向へ移動させて遠心分離を行うことを特徴とする粒子回収方法。
  2. 前記第1の回収工程の前に、前記燃焼ガスを冷却して水分に凝縮させ、その際に発生するミストにより前記微粒子の一部を前記中間粒子と同等の粒径ミストに凝集し、前記第1の回収工程において、前記粗粒子、前記中間粒子及び前記微粒子の一部を凝集したミストを前記燃焼ガスから分離して回収することを特徴とする請求項1に記載の粒子回収方法。
  3. 前記第2の回収工程の後に、前記第2の粒子回収機構から排出した前記燃焼ガスを冷却して水分に凝縮させ、前記水分をダストボックスに排出することを特徴とする請求項1又は2に記載の粒子回収方法。
JP2017152411A 2017-08-07 2017-08-07 粒子回収方法 Active JP6930273B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017152411A JP6930273B2 (ja) 2017-08-07 2017-08-07 粒子回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017152411A JP6930273B2 (ja) 2017-08-07 2017-08-07 粒子回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019030835A JP2019030835A (ja) 2019-02-28
JP6930273B2 true JP6930273B2 (ja) 2021-09-01

Family

ID=65522803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017152411A Active JP6930273B2 (ja) 2017-08-07 2017-08-07 粒子回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6930273B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11244639A (ja) * 1998-02-27 1999-09-14 Hideyuki Horisawa 湿式集塵装置
JP2000042338A (ja) * 1998-07-27 2000-02-15 Nomura Micro Sci Co Ltd 空気清浄化方法と空気清浄化装置
JP4071993B2 (ja) * 2002-05-21 2008-04-02 三菱重工業株式会社 粒子回収方法及びその装置
JP2004125330A (ja) * 2002-10-04 2004-04-22 Jfe Steel Kk 高炉ガスの清浄方法および装置
CN2603687Y (zh) * 2003-03-22 2004-02-18 刘委 湿法高效消烟脱硫除尘装置
JP2004290762A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Jfe Engineering Kk 微粒子分離方法及び微粒子分離装置
JP3171096U (ja) * 2011-08-02 2011-10-13 實 富田 湿式集塵機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019030835A (ja) 2019-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2712197C (en) Sand separation system and method
US8657897B2 (en) Wet gas separator
US4673500A (en) Sand separation and removal method and apparatus
US5427608A (en) Method of separating solid and/or liquid particles and/or polluting gas from a gas stream, and apparatus for carrying out the method
CA2478269C (en) Device and method for treating a gas/liquid mixture
US10406467B2 (en) Apparatus for contaminant reduction in a stream of compressed gas
PL149355B1 (en) Method of cooling and dedusting gases and apparatus therefor
RU2475294C2 (ru) Способ удаления капель загрязняющей жидкости из потока газа и промывочный лоток
DE102015015715B4 (de) Abscheideelement und Brennstoffzellensystem
US4755198A (en) Column for treating gases
US20130312609A1 (en) Apparatus and methods for filtration of solid particles and separation of liquid droplets and liquid aerosols from a gas stream
RU2385756C1 (ru) Сепаратор газа
DE102004039182B4 (de) Verfahren zum Abscheiden von Schadstoffpartikeln aus Industriegasen und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
JP6930273B2 (ja) 粒子回収方法
KR20140039646A (ko) 백필터 싸이클론 집진기
JP6939719B2 (ja) 粒子回収装置及び粒子回収方法
US2289669A (en) Process and apparatus for use in the purification of liquids
CN202860347U (zh) 一种凝聚式旋风分离器
US20080149574A1 (en) Gas/Liquid Separator Assembly with Preseparator and Liquid Filter, and Methods
US10561974B2 (en) Bulk deliquidizer/desander coalescer
RU48277U1 (ru) Сепаратор
CN102872668B (zh) 一种凝聚式旋风分离器
FI101609B (fi) Menetelmä kiinteiden ja/tai nestemäisten ja/tai kaasumaisten osasten e rottamiseksi kaasuvirrasta ja laite menetelmän suorittamiseksi
RU2299757C2 (ru) Фильтр-сепаратор
RU2224825C2 (ru) Способ и устройство для установки сухой очистки отработанного газа печей восстановления алюминия

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200914

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210319

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210319

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210326

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6930273

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150