以下に、本願に係る決定装置、決定方法、決定プログラム、表示装置、表示方法、及び表示プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決定装置、決定方法、決定プログラム、表示装置、表示方法、及び表示プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.表示処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る表示処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る表示処理の一例を示す図である。ここでいう表示処理には、決定装置100により表示装置10に表示する情報を決定する決定処理を含む。図1に示す例では、決定装置100(図5参照)が、道路を自動走行する自動運転バス(以下、単に「バス」ともいう)を遠隔で監視する監視者(操作者)を種々の情報に基づいて変更(決定)する場合を示す。また、図1に示す例では、決定装置100は、道路を自動走行するバスを遠隔で監視する監視者(操作者)を種々の情報に基づくタイミングで変更する。具体的には、決定装置100が、複数のバス20−1〜20−5を対象として、各バス20−1〜20−5を遠隔で監視する監視者を各種の条件に基づくタイミングで変更する場合を示す。また、図1では、各監視者(操作者)が、複数台のバスを遠隔監視する場合を示す。
また、図1に示す例では、バス20−1〜20−5が、各々に対応付けられた運行ルートに基づいて動作する場合を示す。例えば、バス20−1〜20−5は、公道を所定の運行ルートで走行する。なお、バス20−1〜20−5は、運行ルートに基づいて走行する場合に限らず、搭乗者の行先の指定に応じたルートで走行してもよい。図1では、自動走行する車両であるバスを対象とする場合を示すが、移動体は、バスに限らず、種々の移動体であってもよい。例えば、対象はバスに限らず、タクシーやトラック等の貨物自動車等の種々の事業用自動車が対象であってもよい。また、例えば、移動体は、自家用自動車、いわゆる自家用車であってもよい。例えば、決定システムである表示システム1(図3参照)における表示処理の対象となる移動体が運搬するものは、人に限らず種々の物体であってもよい。言い換えると、表示システム1における移動体の運送の客体となるものは、人や人以外の物品等の有体物を含む種々の対象であってもよい。
〔表示システムの構成〕
図1の説明に先立って、図3を用いて表示システム1の構成について説明する。図3は、実施形態に係る表示システムの構成例を示す図である。図3に示すように、表示システム1は、端末装置50−1と、端末装置50−2と、バス20−1と、バス20−2と、表示装置10−1と、表示装置10−2と、決定装置100とが含まれる。例えば、表示システム1は、いわゆる遠隔型自動走行システムであってもよい。ここでいう遠隔型自動走行システムとは、自動車(移動体)から遠隔に存在する運転者(監視者や操作者)が電気通信技術を利用して、その自動車の運転操作を行うことができる自動運転技術に関するシステムを意味する。
以下では、端末装置50−1、50−2について、特に区別なく説明する場合には、端末装置50と記載する。なお、図3に示した表示システム1では、2台の端末装置50−1、50−2を図示するが、表示システム1には、3台以上の端末装置50が含まれてもよい。また、図3に示した表示システム1では、2台のバス20−1、20−2を図示するが、表示システム1には、図1に示すように5台のバス20−1〜20−5が含まれてもよい。また、以下では、バス20−1〜20−5について、特に区別なく説明する場合には、バス20と記載する。なお、表示システム1には、6台以上のバス20が含まれてもよい。
また、以下では、表示装置10−1、10−2について、特に区別なく説明する場合には、表示装置10と記載する。なお、図3に示した表示システム1では、表示装置10−1がバス20−1に配置され、表示装置10−2がバス20−2に配置される場合を示すが、各バス20には2台以上の表示装置10が配置されてもよい。また、図3に示した表示システム1では、2台の表示装置10−1、10−2を図示するが、表示システム1には、3台以上の表示装置10が含まれてもよい。
また、図3に示すように、端末装置50と、バス20と、表示装置10と、決定装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図3に示した表示システム1には、複数台の決定装置100が含まれてもよい。
端末装置50は、バス20を遠隔監視する監視者によって利用される情報処理装置である。端末装置50は、監視者が移動体を監視するための表示装置である。例えば、監視者A1や監視者A2等の監視者は、バス20による旅客輸送の事業を行う事業者(企業)の従業員等であってもよい。例えば、監視者A1や監視者A2は、バス20による運輸業を営む交通機関の被雇用者等であってもよい。例えば、監視者A1や監視者A2は、バス20による運輸業を営む交通機関の所在地(ビル等)において遠隔監視業務に従事する従事者であってもよい。なお、「監視者A*(*は任意の数値)」と記載した場合、その監視者は監視者ID「A*」により識別されるユーザであることを示す。例えば、「監視者A1」と記載した場合、その監視者は監視者ID「A1」により識別される監視者である。
端末装置50は、例えば、ノート型PCや、デスクトップPCにより実現される。また、端末装置50は、スマートフォンや、タブレット型端末や、携帯電話機や、PDA等の情報処理装置であってもよい。また、端末装置50は、メガネ型端末等のウェアラブル端末であってもよい。すなわち、端末装置50は、監視者が遠隔監視業務を遂行可能であれば、どのような情報処理装置であってもよい。図1の例では、図示を簡単にするために、端末装置50がノート型PCである場合を示す。
バス20は、自動運転により走行する移動体である。例えば、バス20は、自動運転に関する種々の従来技術を適宜用いて自動走行する移動体である。また、バス20は、遠隔に存在する監視者が電気通信技術を利用して、そのバス20を遠隔監視や遠隔操作することができる移動体である。また、バス20は、図示は省略するが通信機能を有し、端末装置50や決定装置100との間での情報通信が可能な移動体であるものとする。また、バス20は、図示は省略するが情報処理機能を有し、端末装置50や決定装置100から受信した情報に基づいて制御される移動体であるものとする。
また、バス20は、カメラ(図示省略)やマイクロフォン(図示省略)等の種々のセンサを備え、バス20の周囲やバス20内の状況を示す情報を検知可能である。バス20に搭載されるカメラは、バス20の周囲やバス20内の画像や動画像を撮像可能であれば、どのようなセンサであってもよい。例えば、カメラは、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサ等の種々のセンサであってもよい。バス20に搭載されるマイクロフォンは、バス20の周囲やバス20内の音声を集音可能であれば、どのようなセンサであってもよい。
また、バス20は、監視者が利用する端末装置50や決定装置100に、カメラで検知(撮像)した動画像を送信する。例えば、バス20は、監視者が利用する端末装置50や決定装置100に、カメラで検知した動画像をリアルタイムで送信する。また、バス20は、監視者が利用する端末装置50や決定装置100にマイクロフォンで検知(集音)した音声を送信する。例えば、バス20は、監視者が利用する端末装置50や決定装置100に、マイクロフォンで検知した音声をリアルタイムで送信する。
また、バス20は、GPS(Global Positioning System)センサ等の位置情報を検知可能なセンサ(以下、「位置センサ」ともいう)を有し、バス20の位置を検知可能であるものとする。例えば、バス20は、監視者が利用する端末装置50や決定装置100に位置センサで検知した位置情報を送信する。例えば、バス20は、監視者が利用する端末装置50や決定装置100に、位置センサで検知した位置情報をリアルタイムで送信する。
また、バス20は、監視者等による外部からの指示を受信していない間は、カメラやマイクロフォンで検知した情報に基づいて、指定されたルートを自律的に走行可能であるものとする。なお、バス20は、カメラやマイクロフォンに限らず、レーダー等の種々の従来技術を用いて、自律的に走行を行ってもよい。また、図1に示す例におけるバス20には、バス20内においてバス20を操作する操作者、いわゆる運転手は搭乗していないものとする。
表示装置10は、遠隔監視される移動体であって、自動運転により動作する移動体に配置される情報処理装置である。図1の例では、表示装置10は、移動体であるバス20内に配置される。例えば、表示装置10は、移動体を遠隔監視する監視者を特定する特定情報を表示する。
表示装置10は、例えば、ディスプレイを有する情報処理装置により実現される。すなわち、表示装置10は、下記の表示処理を行い、情報を表示可能であれば、どのような情報処理装置であってもよい。図1の例では、表示装置10がタブレット型端末である場合を示す。なお、表示装置10は、図1に示すような、画面を有する構成に限らず、情報を表示可能であれば、どのような情報処理装置であってもよい。例えば、表示装置10は、バス20内の所定の面(スクリーンやバス20の内面等)に情報(静止画や動画等)を投影することにより、情報を表示するプロジェクタ等であってもよい。
決定装置100は、監視者に関する情報に基づいて、一の監視者の監視状況が所定の条件を満たすかどうかに応じて、複数の移動体の自動運転に関する態様を決定する情報処理装置である。また、決定装置100は、複数の移動体に関する情報に基づいて、当該複数の移動体の状況が所定の条件を満たす場合、複数の移動体の自動運転に関する態様を決定する情報処理装置である。また、決定装置100は、遠隔監視に関する情報に基づいて、複数の移動体を監視する監視者を変更するタイミングを決定する情報処理装置である。例えば、監視者に関する情報には、監視者が監視可能かどうかを示す情報や監視者の監視態様を示す情報や監視者の監視対象となっている移動体に関する情報が含まれてもよい。例えば、移動体に関する情報には、移動体において検知されたセンサ情報(動画像や音声等)や収集された情報が含まれてもよい。例えば、遠隔監視に関する情報には、監視者に関する情報や移動体に関する情報等の種々の情報が含まれてもよい。
ここから、図1を用いて表示処理について説明する。なお、バス20を遠隔監視中の監視者を「対応中監視者」と記載する場合がある。例えば、対応中監視者は、バス20を現に遠隔監視中の監視者を意味する。例えば、バス20−1の対応中監視者と記載した場合、バス20−1の対応中監視者は、バス20−1をその時点において遠隔監視中の監視者を意味する。また、図1の例では、5台のバス20−1〜20−5を2人の監視者A1及び監視者A2が遠隔監視している場合を図示する。なお、表示システム1においては、3人以上の多数(例えば100人)の監視者が5台以上の多数(例えば千台)のバス20を監視していてもよい。
まず、図1に示す地図情報MP11−1について、簡単に説明する。図1に示す地図情報MP11−1は、バス20−1〜20−5の位置やバス20と監視者との関係等を模式的に示す図である。図1に示す地図情報MP11−1は、バス20と監視者との関係の変化、すなわちバス20の監視者の変更を図示するためのものである。
また、以下では、地図情報MP11−1、MP11−2(図9、図10参照)について、特に区別なく説明する場合には、地図情報MP11と記載する。また、図1の例において、地図情報MP11中に示すバス20と端末装置50との間を結ぶ点線が、バス20と監視者との関係を示す。図1中の地図情報MP11−1においては、バス20−1〜20−3と監視者A1が利用する端末装置50−1とが点線で結ばれているため、図1中の地図情報MP11−1に対応する時点では、バス20−1〜20−3が監視者A1により遠隔監視されていることを示す。なお、図1中の点線の矢印は、バス20において収集された情報(以下、「対象情報」ともいう)を端末装置50が取得することを示す。
図1を用いて、一のバス20における対応中監視者の表示に関する表示処理について説明する。上述したように、図1中の地図情報MP11−1に対応する時点では、バス20−1〜20−3は、監視者A1により遠隔監視されている。また、図1中の地図情報MP11−1に対応する時点では、バス20−4、20−5は、監視者A2により遠隔監視されている。すなわち、図1の例では、決定装置100による表示処理の前の時点では、監視者A1が3台のバス20−1〜20−3を遠隔監視し、監視者A2が2台のバス20−4、20−5を遠隔監視している。
まず、監視者A1が利用する端末装置50−1は、バス20−1の対象情報を取得する(ステップS11−1)。図1の例では、端末装置50−1は、バス20−1の対象情報として、地図情報MP11−1に示すバス20−1において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。また、端末装置50−1は、図示を省略するが、バス20−1の動画像を画面に表示したり、音声をスピーカ等により出力したりすることにより、監視者A1がバス20−1を遠隔監視することを可能にする。例えば、端末装置50−1は、取得後直ぐに、バス20−1の動画像を画面に表示したり、音声をスピーカ等により出力したりすることにより、監視者A1がバス20−1をリアルタイムに遠隔監視することを可能にする。
また、監視者A1が利用する端末装置50−1は、バス20−2の対象情報を取得する(ステップS11−2)。図1の例では、端末装置50−1は、バス20−2の対象情報として、地図情報MP11−1に示すバス20−2において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。また、端末装置50−1は、図示を省略するが、バス20−2の動画像を画面に表示したり、音声をスピーカ等により出力したりすることにより、監視者A1がバス20−2を遠隔監視することを可能にする。例えば、端末装置50−1は、取得後直ぐに、バス20−2の動画像を画面に表示したり、音声をスピーカ等により出力したりすることにより、監視者A1がバス20−2をリアルタイムに遠隔監視することを可能にする。
また、監視者A1が利用する端末装置50−1は、バス20−3の対象情報を取得する(ステップS11−3)。図1の例では、端末装置50−1は、バス20−3の対象情報として、地図情報MP11−1に示すバス20−3において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。また、端末装置50−1は、図示を省略するが、バス20−3の動画像を画面に表示したり、音声をスピーカ等により出力したりすることにより、監視者A1がバス20−3を遠隔監視することを可能にする。例えば、端末装置50−1は、取得後直ぐに、バス20−3の動画像を画面に表示したり、音声をスピーカ等により出力したりすることにより、監視者A1がバス20−3をリアルタイムに遠隔監視することを可能にする。
また、監視者A2が利用する端末装置50−2は、バス20−4の対象情報を取得する(ステップS11−4)。図1の例では、端末装置50−2は、バス20−4の対象情報として、地図情報MP11−1に示すバス20−4において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。また、端末装置50−2は、図示を省略するが、バス20−4の動画像を画面に表示したり、音声をスピーカ等により出力したりすることにより、監視者A2がバス20−4を遠隔監視することを可能にする。例えば、端末装置50−2は、取得後直ぐに、バス20−4の動画像を画面に表示したり、音声をスピーカ等により出力したりすることにより、監視者A2がバス20−4をリアルタイムに遠隔監視することを可能にする。
また、監視者A2が利用する端末装置50−2は、バス20−5の対象情報を取得する(ステップS11−5)。図1の例では、端末装置50−2は、バス20−5の対象情報として、地図情報MP11−1に示すバス20−5において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。また、端末装置50−2は、図示を省略するが、バス20−5の動画像を画面に表示したり、音声をスピーカ等により出力したりすることにより、監視者A2がバス20−5を遠隔監視することを可能にする。例えば、端末装置50−2は、取得後直ぐに、バス20−5の動画像を画面に表示したり、音声をスピーカ等により出力したりすることにより、監視者A2がバス20−5をリアルタイムに遠隔監視することを可能にする。
以下、ステップS11−1〜S11−5を区別せずに説明する場合、ステップS11と総称する。また、ステップS11−1〜S11−5は、バス20と端末装置50との対応関係を示すためのものであり、端末装置50は、監視対象となっているバス20の対象情報を複数回に亘って取得してもよい。
なお、端末装置50は、監視対象となっているバス20から対象情報を取得してもよいし、決定装置100等の外部装置を介してバス20から対象情報を取得してもよい。例えば、決定装置100は、バス20から動画像や音声等の対象情報を取得し、バス20を監視している監視者が利用する端末装置50へ対象情報を送信してもよい。例えば、決定装置100は、バス20から動画像や音声等の対象情報を取得し、移動体情報記憶部121(図6参照)へ記憶してもよい。
また、監視者A1は、ステップS11において取得した対象情報に基づいて、監視対象となっているバス20を遠隔監視する(ステップS12−1)。図1の例では、監視者A1は、端末装置50−1によりバス20−1〜20−3の3台のバスを遠隔監視する。監視者A1は、端末装置50−1が画面に表示するバス20−1〜20−3の動画像を見たり、端末装置50−1がスピーカ等により出力するバス20−1〜20−3の音声を聞いたりすることにより、バス20−1〜20−3の3台のバスをリアルタイムに遠隔監視する。
また、監視者A2は、ステップS11において取得した対象情報に基づいて、監視対象となっているバス20を遠隔監視する(ステップS12−2)。図1の例では、監視者A2は、端末装置50−2によりバス20−4、20−5の2台のバスを遠隔監視する。監視者A2は、端末装置50−2が画面に表示するバス20−4、20−5の動画像を見たり、端末装置50−2がスピーカ等により出力するバス20−4、20−5の音声を聞いたりすることにより、バス20−4、20−5の2台のバスをリアルタイムに遠隔監視する。
以下、ステップS12−1、S12−2を区別せずに説明する場合、ステップS12と総称する。また、ステップS12−1、S12−2は、監視者A1や監視者A2がバス20を、端末装置50を用いて遠隔監視していることを示すためのものであり、監視者A1や監視者A2は、監視対象となっているバス20を所定の期間(例えば業務時間中等)に亘って継続して監視する。
ここで、図1の例では、バス20−1は、監視者A1が遠隔監視中である。すなわち、バス20−1の対応中監視者は、監視者A1である。そのため、決定装置100(図5参照)は、バス20−1に配置される表示装置10−1に、バス20−1を遠隔監視する監視者A1を特定する特定情報INF1を表示させると決定する。例えば、決定装置100は、監視対応情報記憶部123(図8参照)に記憶されたバス20−1の対応中監視者が監視者A1であることを示す情報に基づいて、表示装置10−1に、特定情報INF1を表示させると決定する。例えば、決定装置100は、表示装置10−1に、特定情報INF1や制御情報等を表示装置10−1へ送信することにより、特定情報INF1を表示させるように表示装置10−1を制御する。これにより、バス20−1内に配置された表示装置10−1は、バス20−1の対応中監視者が監視者A1であることを示す特定情報INF1を表示する。図1の例では、表示装置10−1は、監視者A1の顔写真や名前(図中では監視者A1と表記)や事業者名等を含む特定情報INF1を表示する。なお、決定装置100は、監視者A1がバス20−1の対応中監視者になった時点から、表示装置10−1に、特定情報INF1や制御情報等を表示装置10−1へ送信することにより、特定情報INF1を表示させるように表示装置10−1を制御する。そして、表示装置10−1は、監視者A1がバス20−1の対応中監視者になった時点から特定情報INF1を表示しているものとする。また、表示装置10−1の配置は、図1に示す例に限らず、バス20−1の搭乗者が視認可能な位置であれば、どのような位置に配置されてもよい。また、バス20−1の搭乗者がバス20−1の対応中監視者を視認可能であることが必要ではない場合、表示装置10−1は、バス20−1に配置されていれば、どのような位置に配置されてもよい。この場合、表示装置10−1は、例えば、バス20−1の所定の収納部分に配置されてもよいし、バス20−1の外部に向けて配置されてもよい。また、バス20−1に配置される表示装置10は、表示装置10−1の一つに限らず、複数個あってもよい。
このように、表示装置10は、バス20−1の対応中監視者が監視者A1であることを示す特定情報INF1を表示することにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。このように、表示システム1においては、バス20の対応中監視者をバス20内に配置された表示装置10により表示することにより、バス20がどのような監視者により監視されているかをバス20の搭乗者等の利用者が確認可能になる。これにより、例えば、表示システム1は、バス20の利用者に安心感を与えることができ、バス20の利用者の満足度を向上させることができる。また、表示システム1においては、バス20がどのような監視者により監視されているかをバス20の搭乗者等の利用者が確認可能にすることにより、バス20に障害が発生した際等に警察等がいずれの監視者に連絡を取ればよいかが確認可能となる。これにより、例えば、表示システム1は、バス20に故障や事故が発生した際に、迅速な連絡等の対処が可能となり、バス20を用いたサービスの質を向上させることができる。なお、表示装置10は、対応中監視者が複数の場合、各対応中監視者に対応する特定情報を表示してもよい。
(1−1.システム構成)
例えば、表示装置10は、決定装置100やバス20から対応中監視者がいずれの監視者であるかを示す情報を受信し、受信した情報に対応する監視者の特定情報を表示してもよい。また、例えば、表示装置10は、決定装置100やバス20から特定情報を受信し、受信した特定情報を表示してもよい。すなわち、表示システム1においては、表示装置10自身が受信した情報に基づいて表示する特定情報を決定し、表示してもよいし、表示装置10は受信した特定情報の表示のみを行ってもよい。このように、表示システム1は、表示装置10が配置されたバス20の対応中監視者を表示可能であればどのように構成されてもよい。
(1−2.表示の変更)
図1の例では、表示装置10がバス20の対応中監視者である監視者A1の特定情報INF1を表示する場合を示したが、表示装置10は、対応中監視者の変更に応じて、表示中の特定情報を変更する。例えば、表示装置10は、バス20の対応中監視者が監視者A1から監視者A3に変更された場合、画面表示を監視者A1の特定情報INF1を監視者A3の特定情報に切り替える。この場合、表示装置10は、監視者A1の特定情報INF1のみを表示している状態から、監視者A3の特定情報のみを表示する状態に画面表示を変更される。例えば、決定装置100からの指示に応じて、表示装置10は、監視者A1の特定情報INF1のみを表示している状態から、監視者A3の特定情報のみを表示する状態に画面表示を変更される。言い換えると、表示装置10が対応中監視者の特定情報のみを表示している場合、表示装置10は、対応中監視者の変更に応じて表示する特定情報を変更する。このように、表示装置10は、対応中監視者が一の監視者から他の監視者への変更に応じて、表示中の特定情報を一の監視者に対応する特定情報から他の監視者に対応する特定情報に変更する。なお、一覧表示時における表示の変更の点については、図9〜図11において詳述する。
また、表示装置10は、バス20の対応中監視者が変更された場合に、種々の態様でバス20の搭乗者(乗客)に対して対応中監視者が変更されたことを示す通知を行ってもよい。例えば、表示装置10は、バス20の対応中監視者の変更時に、特定音や音声等を出力することにより、そのバス20の乗客向けに監視者が変更された旨を通知してもよい。例えば、表示装置10は、バス20の対応中監視者の変更時に、乗客の注意を引く特定音や、監視者の変更を意味する音声等を出力することにより、そのバス20の乗客向けに監視者が変更された旨を通知してもよい。なお、表示装置10は、決定装置100からの指示に応じて処理を行ってもよい。また、表示システム1は、表示装置10や案内ディスプレイ等の各種手段を用いて、バス20の乗客向けに、そのバス20の監視者が変更された旨を通知してもよい。表示システム1は、表示装置10や案内ディスプレイ等の各種手段を用いて、バス20の乗客向けに、そのバス20の監視者が変更された旨を示す情報を表示してもよい。
(1−3.一覧表示)
また、図1の例では、表示装置10がバス20の対応中監視者である監視者A1の特定情報INF1を表示する場合を示したが、バス20を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報を一覧表示してもよい。この点について図2を用いて説明する。図2は、実施形態に係る監視者の表示の一例を示す図である。なお、図2の例では、図1と同様に対応中監視者が監視者A1であるものとする。
図2の例では、バス20−1内に配置された表示装置10−1は、バス20−1を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報INF11〜INF13を一覧表示する。例えば、表示装置10−1は、監視者A1に対応する特定情報として、監視者A1の顔写真や名前(図中では監視者A1と表記)や許可番号や有効期限等を含む特定情報INF11を表示する。また、例えば、表示装置10−1は、監視者A2に対応する特定情報として、監視者A2の顔写真や名前(図中では監視者A2と表記)や許可番号や有効期限等を含む特定情報INF12を表示する。また、例えば、表示装置10−1は、監視者A5に対応する特定情報として、監視者A5の顔写真や名前(図中では監視者A5と表記)や許可番号や有効期限等を含む特定情報INF13を表示する。
このように、図2に示す表示態様においては、表示装置10−1は、バス20−1を遠隔監視する対応中監視者に、監視者A1、A2、A5等がなり得ることを示す情報を表示する。これにより、バス20−1の利用者は、バス20−1がどのような監視者により監視され得るかを確認可能となる。
また、表示装置10−1は、複数の特定情報INF11〜INF13のうち、バス20−1を遠隔監視中の監視者である対応中監視者を識別可能な表示態様で複数の特定情報INF11〜INF13を表示する。図2の例では、表示装置10−1は、複数の監視者のうち、対応中監視者を明示する明示情報MK11を、複数の特定情報とともに表示する。例えば、表示装置10−1は、対応中監視者を明示する明示情報MK11を、対応中監視者に対応する特定情報INF11の近傍に表示する。具体的には、表示装置10−1は、対応中監視者を明示する明示情報MK11を、対応中監視者である監視者A1の特定情報INF11の左隣りに表示する。また、表示装置10は、対応中監視者が複数の場合、各対応中監視者に対応する明示情報を表示してもよい。
このように、表示装置10は、特定情報INF11に対応する位置に明示情報MK11を表示し、バス20−1の対応中監視者が監視者A1であることを明示することにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。なお、対応中監視者を明示する明示情報の表示位置は、対応中監視者に対応する特定情報であることが識別可能な位置であればどのような位置であってもよい。例えば、表示装置10は、対応中監視者に対応する特定情報を囲む枠線を明示情報として表示してもよい。また、例えば、表示装置10は、対応中監視者に対応する特定情報に付す下線を明示情報として表示してもよい。
(1−4.他の表示態様)
また、バス20を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報を一覧表示する場合、表示装置10は、対応中監視者に対応する特定情報を他の監視者に対応する特定情報とは異なる表示態様で表示してもよい。例えば、表示装置10は、対応中監視者に対応する特定情報の表示サイズを他の監視者に対応する特定情報の表示サイズよりも大きくしてもよい。例えば、表示装置10は、対応中監視者に対応する特定情報の色と他の監視者に対応する特定情報の色とを異ならせてよい。例えば、表示装置10は、対応中監視者に対応する特定情報を他の監視者に対応する特定情報よりも目立つように表示してよい。例えば、表示装置10は、他の監視者に対応する特定情報を対応中監視者に対応する特定情報の色よりも明度が低い色で表示してよい。例えば、表示装置10は、対応中監視者に対応する特定情報を赤色で表示し、他の監視者に対応する特定情報を黒色で表示してよい。例えば、表示装置10は、対応中監視者に対応する特定情報を点滅表示してよい。
このように、表示装置10は、対応中監視者を他の監視者と表示態様を異ならせ、対応中監視者を識別可能にすることにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。なお、特定情報には、監視者に関する情報であれば、どのような情報が含まれてもよい。例えば、特定情報には、監視者が有する運転免許証に関する情報が含まれてもよい。例えば、特定情報に通常公開するべきでない情報が含まれる場合、通常表示時には、表示装置10は、通常公開するべきでない情報は非表示としてもよい。例えば、特定情報に運転免許証に関する情報が含まれる場合、通常表示時には、表示装置10は、免許証番号は非表示としてもよい。この場合、表示装置10は、通常は免許証番号を非表示としておき、有事の際(所定の事象が発生した場合)に、免許証番号を表示してもよい。例えば、表示装置10は、通常は免許証番号を非表示としておき、警察の確認時等に、免許証番号を表示してもよい。なお、表示装置10は、決定装置100からの指示に応じて処理を行ってもよい。
〔2.表示装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る表示装置10の構成について説明する。図4は、実施形態に係る表示装置の構成例を示す図である。図4に示すように、表示装置10は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15とを有する。
(通信部11)
通信部11は、例えば、通信回路やNIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、決定装置100との間で情報の送受信を行う。また、通信部11は、バス20や端末装置50や決定装置100等との間で情報の送受信を行ってもよい。
(記憶部12)
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部12は、例えば、表示装置10にインストールされているアプリケーションに関する情報、例えばプログラム(表示プログラム)等を記憶する。
また、記憶部12は、決定装置100の記憶部120に記憶される情報を記憶してもよい。例えば、記憶部12は、移動体情報記憶部121(図6参照)や監視者情報記憶部122(図7参照)や監視対応情報記憶部123(図8参照)等に示す情報を記憶してもよい。例えば、記憶部12は、表示装置10が配置されるバス20に対応する情報を記憶してもよい。例えば、バス20−1に配置される表示装置10−1の場合、表示装置10−1の記憶部12は、決定装置100の記憶部120に記憶される情報のうち、バス20−1に対応する情報を記憶してもよい。
例えば、記憶部12は、表示部153により表示される各種情報を記憶してもよい。例えば、記憶部12は、特定情報や明示情報等を記憶してもよい。例えば、記憶部12は、表示装置10が配置されるバス20の監視者となり得る監視者の顔写真や業務経歴等に関する情報を記憶してもよい。
(入力部13)
入力部13は、ユーザからの各種操作を取得する。例えば、入力部13は、タッチパネル機能により表示面(例えば表示部153)を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部13は、表示装置10に設けられたボタンや、表示装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
(出力部14)
出力部14は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるスマートフォンやタブレット型端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示手段である。例えば、出力部14は、表示部153からの指示に応じて種々の情報を出力(表示)する。
(制御部15)
制御部15は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、表示装置10内部の記憶部12などの記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、インストールされているアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部15は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部15は、送信部151と、受信部152と、表示部153とを有し、以下に説明する表示処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する表示処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(送信部151)
送信部151は、各種情報を送信する。例えば、送信部151は、外部の情報処理装置に対して各種情報を送信する。例えば、送信部151は、入力部13により取得した操作に従って、バス20や端末装置50や決定装置100へ各種要求を送信する。例えば、送信部151は、所定のタイミングで決定装置100へ対応中監視者に関する情報を要求してもよい。
(受信部152)
受信部152は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部152は、バス20や端末装置50や決定装置100から各種情報を受信する。例えば、受信部152は、決定装置100から移動体を遠隔監視する対応中監視者の特定情報を受信する。例えば、受信部152は、決定装置100から表示に関する指示を受信する。例えば、表示部153は、決定装置100の決定部133による決定に応じた表示に関する指示を受信する。
例えば、受信部152は、移動体を遠隔監視する監視者を特定する特定情報を受信する。例えば、受信部152は、移動体を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報のうち、移動体を遠隔監視中の監視者である対応中監視者に対応する特定情報を受信する。例えば、受信部152は、対応中監視者の変更に応じて、特定情報を受信する。例えば、受信部152は、対応中監視者の一の監視者から他の監視者への変更に応じて、他の監視者に対応する特定情報を受信する。例えば、受信部152は、移動体を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報を受信する。例えば、受信部152は、対応中監視者を明示する明示情報を受信する。
例えば、受信部152は、対応中監視者が変更されたことを示す情報を受信する。例えば、受信部152は、対応中監視者が監視者A1から監視者A2に変更されたことを示す情報を受信する。例えば、受信部152は、対応中監視者に対応する特定情報を受信してもよい。
(表示部153)
表示部153は、各種情報を表示する。例えば、表示部153は、決定装置100の決定部133による決定に応じて、各種情報を表示する。例えば、表示部153は、決定装置100から受信した情報に基づいて、各種情報を表示する。例えば、表示部153は、決定装置100の決定部133による決定に応じて、各種情報を表示する。例えば、表示部153は、出力部14を介して各種情報を表示する。例えば、表示部153は、各種情報を出力部14に表示させる。例えば、表示部153は、受信部152により受信された各種情報を表示する。例えば、表示部153は、決定装置100から受信した各種情報を表示する。例えば、表示部153は、移動体を遠隔監視する監視者を特定する特定情報を表示する。例えば、表示部153は、移動体を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報のうち、移動体を遠隔監視中の監視者である対応中監視者に対応する特定情報を表示する。
例えば、表示部153は、対応中監視者の変更に応じて、表示中の特定情報を変更する。例えば、表示部153は、対応中監視者の一の監視者から他の監視者への変更に応じて、表示中の特定情報を一の監視者に対応する特定情報から他の監視者に対応する特定情報に変更する。
例えば、表示部153は、移動体を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報を一覧表示する。例えば、表示部153は、複数の特定情報のうち、移動体を遠隔監視中の監視者である対応中監視者を識別可能な表示態様で複数の特定情報を表示する。例えば、表示部153は、対応中監視者を明示する明示情報を、対応中監視者に対応する特定情報の近傍に表示する。
例えば、表示部153は、対応中監視者に対応する特定情報を他の監視者に対応する特定情報とは異なる表示態様で表示する。例えば、表示部153は、対応中監視者に対応する特定情報の表示サイズを他の監視者に対応する特定情報の表示サイズよりも大きくする。例えば、表示部153は、対応中監視者に対応する特定情報の色と他の監視者に対応する特定情報の色とを異ならせる。例えば、表示部153は、対応中監視者に対応する特定情報を点滅表示する。
図1の例では、表示部153は、バス20−1の対応中監視者が監視者A1であることを示す特定情報INF1を表示する。例えば、表示部153は、監視者A1の顔写真や名前(図中では監視者A1と表記)や事業者名等を含む特定情報INF1を表示する。
図2の例では、表示部153は、バス20−1を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報INF11〜INF13を一覧表示する。例えば、表示部153は、監視者A1に対応する特定情報として、監視者A1の顔写真や名前(図中では監視者A1と表記)や許可番号や有効期限等を含む特定情報INF11を表示する。例えば、表示部153は、監視者A2に対応する特定情報として、監視者A2の顔写真や名前(図中では監視者A2と表記)や許可番号や有効期限等を含む特定情報INF12を表示する。例えば、表示部153は、監視者A5に対応する特定情報として、監視者A5の顔写真や名前(図中では監視者A5と表記)や許可番号や有効期限等を含む特定情報INF13を表示する。
また、図2の例では、表示部153は、複数の特定情報INF11〜INF13のうち、バス20−1を遠隔監視中の監視者である対応中監視者を識別可能な表示態様で複数の特定情報INF11〜INF13を表示する。例えば、表示部153は、複数の監視者のうち、対応中監視者を明示する明示情報MK11を、複数の特定情報とともに表示する。例えば、表示部153は、対応中監視者を明示する明示情報MK11を、対応中監視者に対応する特定情報INF11の近傍に表示する。例えば、表示部153は、対応中監視者を明示する明示情報MK11を、対応中監視者である監視者A1の特定情報INF11の左隣りに表示する。
なお、上述した制御部15による表示処理等の処理は、例えば、JavaScript(登録商標)などにより実現されてもよい。また、上述した表示処理が所定のアプリケーションにより行われる場合や表示処理が専用アプリにより行われる場合、制御部15は、例えば、所定のアプリや専用アプリを制御するアプリ制御部を有してもよい。
〔3.決定装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る決定装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係る決定装置の構成例を示す図である。図5に示すように、決定装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、決定装置100は、決定装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、通信回路やNIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置50やバス20との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図5に示すように、移動体情報記憶部121と、監視者情報記憶部122と、監視対応情報記憶部123とを有する。なお、記憶部120には、決定システム1における各監視者に関する特定情報が記憶されてもよい。例えば、決定装置100は、各バス20に配置された表示装置10へ、各バス20の監視者に関する特定情報を送信し、表示装置10に表示させてもよい。
(移動体情報記憶部121)
実施形態に係る移動体情報記憶部121は、移動体に関する各種情報を記憶する。例えば、移動体情報記憶部121は、移動体に関する各種情報を記憶する。図6は、実施形態に係る移動体情報記憶部の一例を示す図である。図6に示す移動体情報記憶部121は、「バスID」、「最新位置」、「動画像」、「音声」、「運行経路」、「運行エリア」といった項目が含まれる。
「バスID」は、遠隔監視される移動体であるバスを識別するための識別情報を示す。例えば、バスID「20−1」により識別されるバスは、図1中のバス20−1に対応する。また、「最新位置」は、バスIDにより識別されるバスの最新の位置情報を示す。なお、図6に示す例では、「最新位置」は、「位置LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度や経度を示す情報であってもよい。
また、「動画像」は、バスから取得した動画像(単に「動画」ともいう)を示す。図6では「動画像」に「動画像MV11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、動画情報、または、その格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
また、「音声」は、バスから取得した音声情報(単に「音声」ともいう)を示す。図6では「音声」に「音声AD11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、音声情報、または、その格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
また、「運行経路」は、バスIDにより識別されるバスの運行経路を示す。例えば、「運行経路」は、バスIDにより識別されるバスが自動運転により運行する経路を示す。なお、図6に示す例では、「運行経路」は、「経路R11」といった抽象的な符号を図示するが、通行する道路や停止するバス停等の緯度や経度を示す情報であってもよい。また、「運行エリア」は、バスIDにより識別されるバスの運行エリアを示す。例えば、「運行エリア」は、バスIDにより識別されるバスが自動運転により運行するエリアを示す。なお、図6に示す例では、「運行エリア」は、「エリアA」といった抽象的な符号を図示するが、「○○市」や「××区」等の具体的な地域名等を示す情報であってもよい。
図6の例では、バスID「20−1」により識別されるバスの最新位置は、「位置LC11」であることを示す。また、バスID「20−1」により識別されるバスの動画像は、「動画像MV11」であることを示す。また、バスID「20−1」により識別されるバスの音声は、「音声AD11」であることを示す。また、バスID「20−1」により識別されるバスの運行経路は、「経路R11」であることを示す。また、バスID「20−1」により識別されるバスの運行エリアは、「エリアA」であることを示す。
なお、移動体情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
(監視者情報記憶部122)
実施形態に係る監視者情報記憶部122は、監視者に関する各種情報を記憶する。図7は、実施形態に係る監視者情報記憶部の一例を示す図である。例えば、監視者情報記憶部122は、監視者に関する各種情報を記憶する。図7に示す監視者情報記憶部122は、「監視者ID」、「状況」、「業務時間情報」、「業務スキル」、「最大監視台数」といった項目が含まれる。
「監視者ID」は、自動運転で移動するバスを遠隔監視する監視者を識別するための識別情報を示す。例えば、監視者ID「A1」により識別される監視者は、図1中の端末装置50−1を利用する監視者A1に対応する。「状況」は、監視者IDにより識別される監視者の業務状況を示す。
また、「業務時間情報」は、監視者IDにより識別される監視者の業務時間を示す。なお、図7に示す例では、「業務時間情報」は、「業務時間SF11」といった抽象的な符号を図示するが、「平日9時〜17時」等の具体的な業務時間を示す情報であってもよい。
また、「業務スキル」は、監視者IDにより識別される監視者の業務に関するスキルを示す。図7では「業務スキル」に「スキルSK11(勤続5年)」といった抽象的な符号と勤続年数を図示するが、「業務スキル」には、勤続年数に限らず、対応可能な障害の種別等が含まれてもよい。
また、「最大監視台数」は、監視者IDにより識別される監視者が同時に遠隔監視可能な移動体の台数を示す。なお、各監視者の最大監視台数は、各監視者の勤続年数等の業務経験や個人の能力に応じて決定されてもよい。
図7の例では、監視者ID「A1」により識別される監視者の状況は、「勤務中」であることを示す。また、監視者ID「A1」により識別される監視者の業務時間情報は、「業務時間SF11」であることを示す。また、監視者ID「A1」により識別される監視者の業務スキルは、「スキルSK11(勤続5年)」であることを示す。また、監視者ID「A1」により識別される監視者の最大監視台数は、「5台」であることを示す。
なお、監視者情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
(監視対応情報記憶部123)
実施形態に係る監視対応情報記憶部123は、監視者と遠隔監視対象であるバスとの対応付けに関する各種情報を記憶する。図8は、実施形態に係る監視対応情報記憶部の一例を示す図である。例えば、監視対応情報記憶部123は、監視者と遠隔監視対象であるバスとの対応付けやバスの状態(ステータス)等に関する各種情報を記憶する。図8に示す監視対応情報記憶部123には、「監視者ID」、「監視対象」といった項目が含まれる。また、「監視対象」には、「バスID」、「ステータス」といった項目が含まれる。
「監視者ID」は、自動運転で移動するバスを遠隔監視する監視者を識別するための識別情報を示す。「監視対象」は、監視対象となるバスの各種情報が含まれる。「バスID」は、遠隔監視される移動体であるバスを識別するための識別情報を示す。「ステータス」は、バスIDにより識別されるバスの状態(ステータス)を示す。
図8の例では、監視者ID「A1」により識別される監視者は、バスID「20−1」により識別されるバス、バスID「20−2」により識別されるバス、及びバスID「20−3」により識別されるバスの3台のバスを遠隔監視中であることを示す。すなわち、監視者A1は、バス20−1〜20−3の3台のバスを遠隔監視中であることを示す。また、バスID「20−1」により識別されるバスのステータスは、「通常」であることを示す。例えば、ステータス「通常」は、対応するバスが定常通り運行中であることを示す。また、バスID「20−2」により識別されるバスのステータスは、「通常」であることを示す。また、バスID「20−3」により識別されるバスのステータスは、「通常」であることを示す。
図8の例では、監視者ID「A5」により識別される監視者は、バスID「20−15」により識別されるバスのみを遠隔監視中であることを示す。すなわち、監視者A5は、バス20−15の1台のバスを遠隔監視中であることを示す。また、バスID「20−15」により識別されるバスのステータスは、「事象発生」であることを示す。例えば、ステータス「事象発生」は、対応するバスに所定の事象が発生していることを示す。すなわち、図8の例では、監視者A5は、バス20−15に故障等の所定の事象が発生したため、バス20−15の1台のみを対応中であることを示す。
なお、監視対応情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ステータスには、「事象発生」に限らず、事象に応じて複数の種別が含まれてもよい。例えば、ステータスは、各事象に対応する「緊急車両接近」や「故障」や「異音発生」や「障害物有」等のより詳細な内容であってもよい。
(制御部130)
図5の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPUやMPU等によって、決定装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(決定プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図5に示すように、制御部130は、取得部131と、判定部132と、決定部133と、送信部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、外部装置から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置50から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、バス20から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、移動体情報記憶部121や、監視者情報記憶部122や、監視対応情報記憶部123等に示す各種情報を、外部の情報処理装置から取得してもよい。
例えば、取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、移動体情報記憶部121や、監視者情報記憶部122や、監視対応情報記憶部123等から各種情報を取得する。
例えば、取得部131は、自動運転により動作する複数の移動体を遠隔監視する一の監視者に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、自動運転により道路を走行する複数の車両を遠隔監視する一の監視者に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置50から監視者に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置50−1から、監視者A1が全監視対象の監視が困難になることを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置50−1が撮像した端末装置50−1の画面側の画像を取得する。
例えば、取得部131は、監視者が遠隔監視する複数の移動体であって、自動運転により動作する複数の移動体に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、一の監視者が遠隔監視する複数の移動体であって、自動運転により動作する複数の移動体の遠隔監視に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置50から移動体に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、監視者A1が利用する端末装置50−1からバス20−1に所定の事象が発生していることを示す情報を取得する。また、例えば、取得部131は、バス20から、バス20の対象情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、バス20の対象情報として、バス20において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得してもよい。
図9の例では、例えば、取得部131は、バス20の対象情報を取得する。例えば、取得部131は、バス20において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置50−1からバス20−1に所定の事象が発生していることを示す情報を取得する。
図10の例では、例えば、取得部131は、端末装置50−1から監視者A1が全監視対象の監視が困難になることを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置50−1が撮像する端末装置50−1の画面側の画像を取得する。
(判定部132)
判定部132は、各種情報を判定する。例えば、判定部132は、取得部131により外部装置から取得された各種情報に基づいて、各種情報を判定する。例えば、判定部132は、端末装置50から取得された各種情報に基づいて、各種情報を判定する。例えば、判定部132は、バス20から取得された各種情報に基づいて、各種情報を判定する。例えば、判定部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を判定する。例えば、判定部132は、移動体情報記憶部121や、監視者情報記憶部122や、監視対応情報記憶部123等に記憶された情報に基づいて、各種情報を判定する。
例えば、判定部132は、取得部131により取得された一の監視者に関する情報に基づいて、一の監視者の監視状況が所定の条件を満たすかどうかを判定する。例えば、判定部132は、一の監視者が複数の移動体を監視することが困難な状況になったかどうかを判定する。例えば、判定部132は、一の監視者に関する情報に基づく一の監視者の監視状況が所定の条件を満たすかどうかを判定する。
例えば、判定部132は、所定の移動体への一の監視者による対応が発生したかどうかを判定する。例えば、判定部132は、複数の移動体に含まれる所定の移動体への一の監視者による対応が発生したかどうかを判定する。
例えば、判定部132は、複数の移動体の監視における一の監視者の負荷が所定の基準を満たすかどうかを判定する。例えば、判定部132は、複数の移動体の監視における一の監視者の負荷が所定の閾値以上であるかどうかを判定する。例えば、判定部132は、複数の移動体の監視における一の監視者の負荷が所定の閾値未満となったかどうかを判定する。
例えば、判定部132は、一の監視者が複数の移動体を監視することが困難な状況になったかどうかを判定する。例えば、判定部132は、一の監視者が複数の移動体を監視するための表示装置を視認不可能な状況になったかどうかを判定する。例えば、判定部132は、一の監視者が複数の移動体の監視を行う席から離れたかどうかを判定する。
例えば、判定部132は、取得部131により取得された複数の移動体に関する情報に基づいて、当該複数の移動体の状況が所定の条件を満たすかどうかを判定する。例えば、判定部132は、複数の移動体のうち、一の移動体において所定の事象が発生したかどうかを判定する。
例えば、判定部132は、一の移動体の移動を妨げる事象が発生したかどうかを判定する。例えば、判定部132は、一の移動体における不具合が発生したかどうかを判定する。例えば、判定部132は、一の移動体の進行方向において障害が発生したかどうかを判定する。
例えば、判定部132は、取得部131により取得された遠隔監視に関する情報に基づいて、複数の移動体を監視する監視者を変更するタイミングかどうかを判定する。例えば、判定部132は、複数の移動体のうち一の移動体の状況が所定の条件を満たすかどうかを判定する。
図9の例では、判定部132は、端末装置50−1から取得した移動体に関する情報に基づいて、移動体が所定の条件を満たすかどうかを判定する。例えば、判定部132は、端末装置50−1から取得するバス20−1に所定の事象が発生していることを示す情報に基づいて、バス20−1に所定の事象が発生したと判定してもよい。また、例えば、判定部132は、端末装置50−1から取得するバス20−1に所定の事象が発生していることを示す情報に基づいて、バス20−1が所定の条件を満たすと判定してもよい。
図10の例では、判定部132は、端末装置50−1が撮像する端末装置50−1の画面側の画像に基づいて、監視者A1が端末装置50−1から離れたと判定する。例えば、判定部132は、端末装置50−1から取得した画像を解析することにより、監視者A1が端末装置50−1から離れたと判定する。また、例えば、判定部132は、監視者A1の位置情報等に基づいて、監視者A1が端末装置50−1から離れたと判定する。また、例えば、判定部132は、監視者A1が端末装置50−1から離れたと判定することにより、全監視対象の監視が困難になったと判定してもよい。例えば、判定部132は、監視者A1と端末装置50−1との位置関係を把握可能であれば、どのような情報に基づいて、監視者A1により監視が困難になったかを判定してもよい。
(決定部133)
決定部133は、各種情報を決定する。例えば、決定部133は、取得部131により外部装置から取得された各種情報に基づいて、各種情報を決定する。例えば、決定部133は、端末装置50から取得された各種情報に基づいて、各種情報を決定する。例えば、決定部133は、バス20から取得された各種情報に基づいて、各種情報を決定する。例えば、決定部133は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を決定する。例えば、決定部133は、移動体情報記憶部121や、監視者情報記憶部122や、監視対応情報記憶部123等に記憶された情報に基づいて、各種情報を決定する。また、決定部133は、判定部132による判定に基づいて、各種情報を決定する。
例えば、決定部133は、取得部131により取得された一の監視者に関する情報に基づいて、一の監視者の監視状況が所定の条件を満たすかどうかに応じて、複数の移動体の自動運転に関する態様を決定する。例えば、決定部133は、一の監視者が複数の移動体を監視することが困難な状況になった場合、複数の移動体のうち、一部の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。例えば、決定部133は、一の監視者に関する情報に基づく一の監視者の監視状況が所定の条件を満たすかどうかの判定に応じて、複数の移動体の自動運転に関する態様を決定する。
例えば、決定部133は、所定の移動体への一の監視者による対応が発生した場合、複数の移動体のうち、一部の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。例えば、決定部133は、複数の移動体に含まれる所定の移動体への一の監視者による対応が発生した場合、複数の移動体のうち、一部の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。
例えば、決定部133は、複数の移動体の監視における一の監視者の負荷が所定の基準を満たすように、一部の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。例えば、決定部133は、複数の移動体の監視における一の監視者の負荷が他の監視者と平均化するように、一部の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。例えば、決定部133は、複数の移動体の監視における一の監視者の負荷が所定の閾値以上である場合、一部の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。例えば、決定部133は、複数の移動体の監視における一の監視者の負荷が所定の閾値未満となるように、一部の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。
例えば、決定部133は、一部の移動体以外の移動体の監視者を一の監視者から他の監視者に変更するか、または、一部の移動体以外の移動体の動作を停止させると決定する。例えば、決定部133は、一の監視者が複数の移動体を監視することが困難な状況になった場合、複数の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。
例えば、決定部133は、一の監視者が複数の移動体を監視するための表示装置(端末装置10)を視認不可能な状況になった場合、複数の移動体の監視者を一の監視者から他の監視者に変更するか、または、複数の移動体の動作を停止させると決定する。例えば、決定部133は、一の監視者が複数の移動体の監視を行う席から離れた場合、複数の移動体の監視者を一の監視者から他の監視者に変更するか、または、複数の移動体の動作を停止させると決定する。
例えば、決定部133は、取得部131により取得された複数の移動体に関する情報に基づいて、当該複数の移動体の状況が所定の条件を満たす場合、複数の移動体の自動運転に関する態様を決定する。例えば、決定部133は、複数の移動体のうち、一の移動体において所定の事象が発生した場合、複数の移動体のうち、一の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。
例えば、決定部133は、一の移動体の移動を妨げる事象が発生した場合、複数の移動体のうち、一の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。例えば、決定部133は、一の移動体における不具合が発生した場合、複数の移動体のうち、一の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。例えば、決定部133は、一の移動体の進行方向において障害が発生した場合、複数の移動体のうち、一の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。
例えば、決定部133は、複数の移動体のうち、一の移動体以外の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。例えば、決定部133は、一の移動体以外の移動体の監視者を他の監視者に変更するか、または、一の移動体以外の移動体の動作を停止させると決定する。例えば、決定部133は、一の移動体の自動運転に関する態様を変更すると決定する。例えば、決定部133は、一の移動体の自動運転に関する態様を変更するか、または、一の移動体の動作を停止させると決定する。
例えば、決定部133は、取得部131により取得された遠隔監視に関する情報に基づいて、複数の移動体を監視する監視者を変更するタイミングを決定する。例えば、決定部133は、複数の移動体のうち一の移動体の状況が所定の条件を満たすタイミングに基づいて、複数の移動体を監視する監視者を変更すると決定する。
例えば、決定部133は、一の移動体が停止したタイミングに基づいて、複数の移動体を監視する監視者を変更すると決定する。例えば、決定部133は、一の移動体が停止したタイミングで、複数の移動体を監視する監視者を変更すると決定する。例えば、決定部133は、一の移動体が停止してから所定の時間が経過したタイミングで、複数の移動体を監視する監視者を変更すると決定する。
例えば、決定部133は、タイミングに基づいて、一の移動体を監視する監視者を変更すると決定する。例えば、決定部133は、タイミングに基づいて、複数の移動体のうち、一の移動体以外の移動体を監視する監視者を変更すると決定する。例えば、決定部133は、一の移動体が一の監視者を含む複数の監視者により遠隔監視される場合、タイミングに基づいて、一の移動体を監視する監視者を変更すると決定する。
例えば、決定部133は、一の移動体が一の監視者を含む複数の監視者により遠隔監視される場合、タイミングに基づいて、一の移動体を監視する一の監視者を変更すると決定する。例えば、決定部133は、一の移動体が一の監視者を含む複数の監視者により遠隔監視される場合、タイミングに基づいて、一の移動体を監視する複数の監視者から一の監視者を除外すると決定する。例えば、決定部133は、一の移動体が一の監視者を含む複数の監視者により遠隔監視される場合、タイミングに基づいて、一の移動体を監視する複数の監視者のうち、一の監視者を他の監視者に変更すると決定する。
図9の例では、決定部133は、所定の事象が発生したバス20−1を遠隔監視している監視者A1の監視対象のうち、バス20−1以外のバス20の監視者を他の監視者へ変更すると決定する。例えば、決定部133は、監視者A1の監視対象であるバス20−1〜20−3のうち、バス20−2、20−3の監視者を監視者A2へ変更すると決定する。例えば、決定部133は、バス20−1が所定の条件を満たすと判定したタイミングで、監視者A1の監視対象のうち、バス20−1以外のバス20の監視者を変更すると決定する。そして、決定部133は、監視者A1の監視対象であるバス20−2、20−3の監視者を監視者A2へ変更する。図9の例では、地図情報MP11−2に示すように、決定部133は、各監視者A1、A2の監視対象を変更することにより、複数の移動体の自動運転に関する態様を決定する。
図10の例では、決定部133は、全監視対象の監視が困難になった監視者A1の監視対象の全バス20の監視者を他の監視者へ変更すると決定する。例えば、決定部133は、監視者A1の監視対象であるバス20−1〜20−3の監視者を監視者A2へ変更すると決定する。例えば、決定部133は、監視者A1が全監視対象の監視が困難になったことを示す情報を取得したタイミングで、監視者A1の監視対象のバス20の監視者を変更すると決定する。そして、決定部133は、監視者A1の監視対象であるバス20−1〜20−3の監視者を監視者A2へ変更する。図10の例では、地図情報MP11−2に示すように、決定部133は、各監視者A1、A2の監視対象を変更することにより、複数の移動体の自動運転に関する態様を決定する。
例えば、決定部133は、移動体に関する情報に基づいて、移動体に配置される表示装置10に、移動体を遠隔監視する監視者を特定する特定情報を表示させると決定する。例えば、決定部133は、各バス20に関する情報に基づいて、バス20に配置される表示装置10に、各バス20を遠隔監視する監視者を特定する特定情報を表示させると決定する。例えば、決定部133は、表示装置10における情報の表示や表示の変更等を制御するJavaScript(登録商標)等の制御情報を表示装置10へ送信部134に送信させることにより、表示装置10を制御する。
例えば、決定部133は、送信部134に制御情報等を表示装置10へ送信させることにより、表示装置10における表示を制御する。例えば、決定部133は、バス20の監視者の変更に応じて、表示装置10に表示中の特定情報を変更するよう表示装置10を制御する。例えば、決定部133は、バス20の監視者が一の監視者から他の監視者への変更に応じて、表示装置10に表示中の特定情報を一の監視者に対応する特定情報から他の監視者に対応する特定情報に変更するよう表示装置10を制御する。例えば、決定部133は、バス20を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報のうち、バス20を遠隔監視中の監視者に対応する特定情報を、表示装置10に表示するよう表示装置10を制御する。例えば、決定部133は、バス20を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報を表示装置10に一覧表示させるよう表示装置10を制御する。
例えば、決定部133は、複数の特定情報のうち、バス20を遠隔監視中の監視者である対応中監視者を識別可能な表示態様で複数の特定情報を表示装置10に表示させるよう表示装置10を制御する。例えば、決定部133は、複数の監視者のうち、対応中監視者を明示する明示情報を、複数の特定情報とともに表示装置10に表示させるよう表示装置10を制御する。例えば、決定部133は、対応中監視者を明示する明示情報を、表示装置10における対応中監視者に対応する特定情報の近傍に表示させるよう表示装置10を制御する。
例えば、決定部133は、対応中監視者に対応する特定情報を他の監視者に対応する特定情報とは異なる表示態様で表示装置10に表示させるよう表示装置10を制御する。例えば、決定部133は、表示装置10における対応中監視者に対応する特定情報の表示サイズを他の監視者に対応する特定情報の表示サイズよりも大きくするよう表示装置10を制御する。例えば、決定部133は、表示装置10における対応中監視者に対応する特定情報の色と他の監視者に対応する特定情報の色とを異ならせるよう表示装置10を制御する。例えば、決定部133は、対応中監視者に対応する特定情報を表示装置10において点滅表示させるよう表示装置10を制御する。
図1の例では、決定部133は、記憶部120に記憶された移動体に関する情報に基づいて、バス20−1に配置される表示装置10−1に、バス20−1を遠隔監視する監視者A1を特定する特定情報INF1を表示させると決定する。例えば、決定部133は、監視対応情報記憶部123(図8参照)に記憶されたバス20−1の対応中監視者が監視者A1であることを示す情報に基づいて、表示装置10−1に、特定情報INF1を表示させると決定する。例えば、決定部133は、表示装置10−1に、特定情報INF1や制御情報等を表示装置10−1へ送信部134に送信させることにより、特定情報INF1を表示させるように表示装置10−1を制御する。
また、図1において、例えば、バス20−1の対応中監視者が監視者A1から監視者A2に変更された場合、決定部133は、バス20−1を遠隔監視する監視者A2を特定する特定情報を表示させると決定する。このように、決定部133は、バス20−1の対応中監視者に変更に応じて、表示装置10−1に表示される特定情報を切り替えるように、表示装置10−1を制御する。例えば、決定部133は、バス20−1の対応中監視者が監視者A2に変更になったことを示す情報に基づいて、表示装置10−1に、監視者A2の特定情報を表示させると決定する。例えば、決定部133は、表示装置10−1に、監視者A2の特定情報や制御情報等を表示装置10−1へ送信部134に送信させることにより、監視者A2の特定情報を表示させるように表示装置10−1を制御する。
(送信部134)
送信部134は、外部装置に各種情報を送信する。例えば、送信部134は、端末装置50に各種情報を送信する。例えば、送信部134は、バス20と端末装置50が直接通信する場合、バス20に対象情報を送信する先を指定する情報を送信してもよい。例えば、送信部134は、バス20−1が端末装置50−1を利用する監視者A1に監視される場合、バス20−1に端末装置50−1へ対象情報を送信するように送信先を指定する情報を送信してもよい。
例えば、送信部134は、端末装置50に監視対象となるバス20に関する対象情報を送信してもよい。例えば、送信部134は、バス20において検知された動画像や音声等の種々の情報を端末装置50に送信してもよい。例えば、送信部134は、表示装置10の表示に関する各種情報を表示装置10へ送信する。例えば、送信部134は、表示装置10が表示する情報を指示する情報を表示装置10へ送信する。例えば、送信部134は、表示装置10が表示する情報を変更することを指示する情報を表示装置10へ送信する。例えば、送信部134は、表示装置10に表示を制御する制御情報を送信してもよい。例えば、送信部134は、表示装置10における情報の表示や表示の変更等を制御するJavaScript(登録商標)等を表示装置10へ送信してもよい。
〔4.表示の変更〕
図9〜図11を用いて表示装置10における表示の変更について説明する。図9及び図10は、実施形態に係る表示処理の一例を示す図である。図11は、実施形態に係る表示の一例を示す図である。図9及び図10に示す地図情報MP11−1、MP11−2について、簡単に説明する。図9及び図10に示す地図情報MP11−1、MP11−2は、バス20−1〜20−5の位置やバス20と監視者との関係等を模式的に示す図である。図9及び図10に示す地図情報MP11−1は、図1に示す地図情報MP11−1に対応する。図9及び図10に示す地図情報MP11−1及び地図情報MP11−2は、バス20と監視者との関係の変化、すなわちバス20の監視者の変更を図示するためのものであり、地図情報MP11−1及び地図情報MP11−2に示す範囲(エリア)は、同一のエリアである。また、地図情報MP11−1、MP11−2について、特に区別なく説明する場合には、地図情報MP11と記載する。
まず、図9を用いて監視者の変更の一例を示す。図9中のステップS11、S12は、図1中のステップS11、S12と同様のため説明を省略する。図9の例では、バス20−1に所定の事象が発生する(ステップS13)。図9の例では、バス20−1から異音等の故障の可能性を示す事象が発生する。バス20−1を遠隔監視している監視者A1は、端末装置50−1が出力するバス20−1に対応する音声に基づいて、バス20−1に所定の事象が発生していると推定する。そして、監視者A1は、端末装置50−1を操作することにより、決定装置100へバス20−1に所定の事象が発生していることを示す情報を送信する。
例えば、決定装置100は、端末装置50−1から取得した移動体に関する情報に基づいて、移動体が所定の条件を満たすかどうかを判定する。例えば、決定装置100は、端末装置50−1から取得するバス20−1に所定の事象が発生していることを示す情報に基づいて、バス20−1に所定の事象が発生したと判定してもよい。また、例えば、決定装置100は、端末装置50−1から取得するバス20−1に所定の事象が発生していることを示す情報に基づいて、バス20−1が所定の条件を満たすと判定してもよい。なお、所定の条件は、バス20に所定の事象が発生したかどうかに限らず、種々の条件であってもよい。
バス20−1が所定の条件を満たすと判定した決定装置100は、複数の移動体の監視態様を決定する(ステップS14)。例えば、決定装置100は、複数の移動体の自動運転に関する態様を決定する。例えば、決定装置100は、複数の移動体を監視する監視者を変更するタイミングを決定する。図9の例では、決定装置100は、所定の事象が発生したバス20−1を遠隔監視している監視者A1の監視対象のうち、バス20−1以外のバス20の監視者を他の監視者へ変更すると決定する。具体的には、決定装置100は、監視者A1の監視対象であるバス20−1〜20−3のうち、バス20−2、20−3の監視者を監視者A2へ変更すると決定する。例えば、決定装置100は、バス20−1が所定の条件を満たすと判定したタイミングで、監視者A1の監視対象のうち、バス20−1以外のバス20の監視者を変更すると決定する。そして、決定装置100は、監視者A1の監視対象であるバス20−2、20−3の監視者を監視者A2へ変更する。なお、監視者A2は、10台まで複数のバス20を監視可能な監視者であるものとする(図7参照)。また、例えば、決定装置100は、他の監視者への監視者の変更ができない場合は、バス20−1またはバス20−2、20−3のいずれかの動作(走行)を停止させてもよい。また、例えば、決定装置100は、バス20−1の監視者を監視者A1から他の監視者(例えば監視対象が0台の監視者)へ監視者を変更すると決定してもよい。なお、ここでいう、「自動運転に関する態様」には、上述のような、監視者の変更や移動体の停止に限らず種々の態様が含まれるものとする。例えば、「自動運転に関する態様」には、移動体の速度を落とす(低下させる)ことが含まれてもよい。また、例えば、「自動運転に関する態様」には、移動体の所定のランプを点灯(点滅)させる、例えば移動体のハザードを出すことが含まれてもよい。また、例えば、「自動運転に関する態様」には、移動体から所定の音を出力させる、例えば移動体のクラクションを鳴らすことが含まれてもよい。
図9中の地図情報MP11−2に示すように、決定装置100は、各監視者A1、A2の監視対象を変更することにより、複数の移動体の自動運転に関する態様を決定する。図9の例では、決定装置100による表示処理の後の時点では、監視者A1が1台のバス20−1を遠隔監視し、監視者A2が4台のバス20−2〜20−5を遠隔監視している。
例えば、対応中監視者が変更されたバス20に配置された表示装置10は、対応中監視者が変更されたことを示す情報を受信する。図9の例では、バス20−2、20−3に配置された表示装置10は、対応中監視者が監視者A1から監視者A2に変更されたことを示す情報を受信する。なお、対応中監視者が変更されたバス20に配置された表示装置10は、対応中監視者に対応する特定情報を受信してもよい。
図9の例では、バス20−1の対応中監視者は、監視者A1のままで変更が無いため、バス20−1に配置された表示装置10−1においては、図1や図2と同様に監視者A1が対応中監視者として表示される。また、バス20−2の対応中監視者は、監視者A1から監視者A2に変更されたため、バス20−2に配置された表示装置10−2においては、対応中監視者が監視者A1から監視者A2に変更される。この場合、バス20−2に配置された表示装置10−2には、監視者A2が対応中監視者として表示される。
監視者A1が利用する端末装置50−1は、バス20−1の対象情報を取得する(ステップS15−1)。図9の例では、端末装置50−1は、バス20−1の対象情報として、地図情報MP11−2に示すバス20−1において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
また、監視者A2が利用する端末装置50−2は、バス20−2の対象情報を取得する(ステップS15−2)。図9の例では、端末装置50−2は、バス20−2の対象情報として、地図情報MP11−2に示すバス20−2において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
また、監視者A2が利用する端末装置50−2は、バス20−3の対象情報を取得する(ステップS15−3)。図9の例では、端末装置50−2は、バス20−3の対象情報として、地図情報MP11−2に示すバス20−3において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
また、監視者A2が利用する端末装置50−2は、バス20−4の対象情報を取得する(ステップS15−4)。図9の例では、端末装置50−2は、バス20−4の対象情報として、地図情報MP11−2に示すバス20−4において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
また、監視者A2が利用する端末装置50−2は、バス20−5の対象情報を取得する(ステップS15−5)。図9の例では、端末装置50−2は、バス20−5の対象情報として、地図情報MP11−2に示すバス20−5において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
以下、ステップS15−1〜S15−5を区別せずに説明する場合、ステップS15と総称する。また、ステップS15−1〜S15−5は、バス20と端末装置50との対応関係を示すためのものであり、端末装置50は、監視対象となっているバス20の対象情報を複数回に亘って取得してもよい。
また、監視者A1は、ステップS15において取得した対象情報に基づいて、監視対象となっているバス20を遠隔監視する(ステップS16−1)。図9の例では、監視者A1は、端末装置50−1によりバス20−1のみを遠隔監視する。監視者A1は、端末装置50−1が画面に表示するバス20−1の動画像を見たり、端末装置50−1がスピーカ等により出力するバス20−1の音声を聞いたりすることにより、所定の事象が発生しているバス20−1をリアルタイムに遠隔監視する。
また、監視者A2は、ステップS15において取得した対象情報に基づいて、監視対象となっているバス20を遠隔監視する(ステップS16−2)。図9の例では、監視者A2は、端末装置50−2によりバス20−2〜20−5の4台のバスを遠隔監視する。監視者A2は、端末装置50−2が画面に表示するバス20−2〜20−5の動画像を見たり、端末装置50−2がスピーカ等により出力するバス20−2〜20−5の音声を聞いたりすることにより、バス20−2〜20−5の4台のバスをリアルタイムに遠隔監視する。
以下、ステップS16−1、S16−2を区別せずに説明する場合、ステップS16と総称する。また、ステップS16−1、S16−2は、監視者A1や監視者A2がバス20を、端末装置50を用いて遠隔監視していることを示すためのものであり、監視者A1や監視者A2は、監視対象となっているバス20を所定の期間(例えば業務時間中等)に亘って継続して監視する。
そして、監視者A1は、ステップS15において取得した対象情報に基づいて、監視対象となっているバス20−1に発生した事象への対応を行う(ステップS17)。例えば、監視者A1は、端末装置50−1に表示されるバス20−1の動画像や、端末装置50−1により出力されるバス20−1の音声等に基づいて、バス20−1に発生した所定の事象に対応する。例えば、監視者A1は、バス20−1に発生した事象の影響度に応じて、バス20−1を遠隔操作したり、バス20−1を所定の位置(例えば路肩等)に停止させたりする。上記のように、決定装置100は、バス20−1に所定の事象が発生していることを示す情報に基づいて、複数の移動体の自動運転に関する態様を決定することにより、遠隔監視される複数の移動体の適切な動作を可能にすることができる。なお、図9の例では、バス20に所定の事象が発生した際に、監視者を変更する場合を示したが、決定装置100は、所定の事象が発生した際に、種々の自動運転に関する態様を決定してもよい。例えば、決定装置100は、バス20に所定の事象が発生した際に、上述のように、バス20の停止やバス20の速度低下やバス20の所定のランプの点灯やバス20からの所定の音の出力等の種々の自動運転に関する態様を決定してもよい。また、例えば、決定装置100は、バス20に所定の事象が発生した際に、そのバス20を監視する監視者へ対応可能かどうかの確認を行ってもよい。この場合、決定装置100は、バス20を監視する監視者が対応不可能と回答した場合、そのバス20またはその監視者が監視する他のバス20の監視者を他の監視者に変更すると決定してもよい。また、決定装置100は、バス20を監視する監視者が対応可能と回答した場合、監視者を変更しないと決定してもよい。また、例えば、決定装置100は、バス20に所定の事象が発生した際に、そのバス20を監視する監視者の数を増加させると決定してもよい。また、例えば、決定装置100は、1人の監視者が監視しているバス20に所定の事象が発生した際に、そのバス20を監視する監視者の数を2人に増加させると決定してもよい。なお、上記は一例であり、決定装置100は、バス20に所定の事象が発生した際に、その時の状況等に応じて、種々の決定を行ってもよい。
次に、図10を用いて、バス20−1の対応中監視者の変更がある場合における表示処理について説明する。上述したように、図10中の地図情報MP11−1に対応する時点では、バス20−1〜20−3は、監視者A1により遠隔監視されている。また、図10中の地図情報MP11−1に対応する時点では、バス20−4、20−5は、監視者A2により遠隔監視されている。すなわち、図10の例では、決定装置100による表示処理の前の時点では、監視者A1が3台のバス20−1〜20−3を遠隔監視し、監視者A2が2台のバス20−4、20−5を遠隔監視している。
まず、監視者A1が利用する端末装置50−1は、バス20−1の対象情報を取得する(ステップS21−1)。図10の例では、端末装置50−1は、バス20−1の対象情報として、地図情報MP11−1に示すバス20−1において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
また、監視者A1が利用する端末装置50−1は、バス20−2の対象情報を取得する(ステップS21−2)。図10の例では、端末装置50−1は、バス20−2の対象情報として、地図情報MP11−1に示すバス20−2において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
また、監視者A1が利用する端末装置50−1は、バス20−3の対象情報を取得する(ステップS21−3)。図10の例では、端末装置50−1は、バス20−3の対象情報として、地図情報MP11−1に示すバス20−3において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
また、監視者A2が利用する端末装置50−2は、バス20−4の対象情報を取得する(ステップS21−4)。図10の例では、端末装置50−2は、バス20−4の対象情報として、地図情報MP11−1に示すバス20−4において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
また、監視者A2が利用する端末装置50−2は、バス20−5の対象情報を取得する(ステップS21−5)。図10の例では、端末装置50−2は、バス20−5の対象情報として、地図情報MP11−1に示すバス20−5において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
以下、ステップS21−1〜S21−5を区別せずに説明する場合、ステップS21と総称する。また、ステップS21−1〜S21−5は、バス20と端末装置50との対応関係を示すためのものであり、端末装置50は、監視対象となっているバス20の対象情報を複数回に亘って取得してもよい。
また、監視者A1は、ステップS21において取得した対象情報に基づいて、監視対象となっているバス20を遠隔監視する(ステップS22−1)。図10の例では、監視者A1は、端末装置50−1によりバス20−1〜20−3の3台のバスを遠隔監視する。監視者A1は、端末装置50−1が画面に表示するバス20−1〜20−3の動画像を見たり、端末装置50−1がスピーカ等により出力するバス20−1〜20−3の音声を聞いたりすることにより、バス20−1〜20−3の3台のバスをリアルタイムに遠隔監視する。
また、監視者A2は、ステップS21において取得した対象情報に基づいて、監視対象となっているバス20を遠隔監視する(ステップS22−2)。図10の例では、監視者A2は、端末装置50−2によりバス20−4、20−5の2台のバスを遠隔監視する。監視者A2は、端末装置50−2が画面に表示するバス20−4、20−5の動画像を見たり、端末装置50−2がスピーカ等により出力するバス20−4、20−5の音声を聞いたりすることにより、バス20−4、20−5の2台のバスをリアルタイムに遠隔監視する。
以下、ステップS22−1、S22−2を区別せずに説明する場合、ステップS22と総称する。また、ステップS22−1、S22−2は、監視者A1や監視者A2がバス20を、端末装置50を用いて遠隔監視していることを示すためのものであり、監視者A1や監視者A2は、監視対象となっているバス20を所定の期間(例えば業務時間中等)に亘って継続して監視する。図10の例では、バス20−1の対応中監視者は、監視者A1であるため、バス20−1に配置された表示装置10−1においては、図2に示すように監視者A1が対応中監視者として表示される。
ここで、監視者A1がバス20の遠隔監視が困難になったものとする(ステップS23)。図10の例では、監視者A1が全監視対象の監視が困難になったものとする。例えば、監視者A1の体調の急変等により、端末装置50−1から離れる等により、全監視対象の監視が困難になったものとする。例えば、監視者A1の体調の急変等により、端末装置50−1を配置した机から離席する等により、全監視対象の監視が困難になったものとする。なお、監視者A1は、端末装置50−1を操作することにより、決定装置100へ監視者A1が全監視対象の監視が困難になることを示す情報を送信してもよい。
また、決定装置100は、端末装置50−1が撮像する端末装置50−1の画面側の画像に基づいて、監視者A1が端末装置50−1から離れたと判定することにより、全監視対象の監視が困難になったと判定してもよい。すなわち、決定装置100は、監視者が複数の移動体を監視するための表示装置である端末装置50を視認不可能な状況になったと判定する。例えば、決定装置100は、端末装置50−1が撮像する端末装置50−1の画面側の画像をリアルタイムに取得し、画像を解析することにより、監視者A1が端末装置50−1から離れたと判定することにより、全監視対象の監視が困難になったと判定してもよい。また、例えば、決定装置100は、監視者A1の位置情報等に基づいて、監視者A1が端末装置50−1から離れたと判定することにより、全監視対象の監視が困難になったと判定してもよい。なお、決定装置100は、監視者A1と端末装置50−1との位置関係を把握可能であれば、どのような情報に基づいて、監視者A1により監視が困難になったかを判定してもよい。例えば、決定装置100は、監視者A1や端末装置50−1に装着されたRFID(Radio frequency identification)等から取得した情報に基づいて、監視者A1と端末装置50−1との位置関係を把握してもよい。
なお、決定装置100は、監視者が監視困難になったかどうかに限らず、監視者の監視状況に関する種々の条件を所定の条件としてもよい。例えば、決定装置100は、監視者の注意レベルが所定の閾値以上かどうかを、監視者の監視状況に関する所定の条件としてもよい。
監視者A1が全監視対象の監視が困難になったことを示す情報を取得した決定装置100は、複数の移動体の監視態様を決定する(ステップS24)。例えば、決定装置100は、複数の移動体の自動運転に関する態様を決定する。例えば、決定装置100は、複数の移動体を監視する監視者を変更するタイミングを決定する。図10の例では、決定装置100は、全監視対象の監視が困難になった監視者A1の監視対象の全バス20の監視者を他の監視者へ変更すると決定する。具体的には、決定装置100は、監視者A1の監視対象であるバス20−1〜20−3の監視者を監視者A2へ変更すると決定する。例えば、決定装置100は、監視者A1が全監視対象の監視が困難になったことを示す情報を取得したタイミングで、監視者A1の監視対象のバス20の監視者を変更すると決定する。そして、決定装置100は、監視者A1の監視対象であるバス20−1〜20−3の監視者を監視者A2へ変更する。また、例えば、決定装置100は、他の監視者への監視者の変更ができない場合は、バス20−1〜20−3の動作(走行)を停止させてもよい。
図10中の地図情報MP11−2に示すように、決定装置100は、各監視者A1、A2の監視対象を変更することにより、複数の移動体の自動運転に関する態様を決定する。図10の例では、決定装置100による表示処理の後の時点では、監視者A2が5台のバス20−1〜20−5を遠隔監視している。
例えば、対応中監視者が変更されたバス20に配置された表示装置10は、対応中監視者が変更されたことを示す情報を受信する。図10の例では、バス20−1〜20−3に配置された表示装置10は、対応中監視者が監視者A1から監視者A2に変更されたことを示す情報を受信する。
このように、図10の例では、ステップS24において、バス20−1の対応中監視者は、監視者A1から監視者A2に変更されたため、バス20−1に配置された表示装置10−1の表示が図2に示す表示態様から図11に示す表示態様に変更される。すなわち、図10の例では、バス20−1の対応中監視者は、監視者A1から監視者A2に変更されたため、バス20−1に配置された表示装置10−1においては、図11に示すように監視者A2が対応中監視者として表示される。図11は、実施形態に係る監視者の表示の一例を示す図である。
図11の例では、バス20−1内に配置された表示装置10−1は、バス20−1を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報INF11〜INF13を一覧表示する。
また、表示装置10−1は、複数の特定情報INF11〜INF13のうち、バス20−1を遠隔監視中の監視者である対応中監視者を識別可能な表示態様で複数の特定情報INF11〜INF13を表示する。図11の例では、表示装置10−1は、複数の監視者のうち、対応中監視者を明示する明示情報MK21を、複数の特定情報とともに表示する。例えば、表示装置10−1は、対応中監視者を明示する明示情報MK21を、対応中監視者に対応する特定情報INF12の近傍に表示する。具体的には、表示装置10−1は、対応中監視者を明示する明示情報MK21を、対応中監視者である監視者A2の特定情報INF12の左隣りに表示する。
このように、表示装置10は、特定情報INF12に対応する位置に明示情報MK21を表示し、バス20−1の対応中監視者が監視者A2であることを明示することにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。すなわち、表示装置10は、対応中監視者の変更に応じて、随時表示を切り替えることにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
また、監視者A2が利用する端末装置50−2は、バス20−1の対象情報を取得する(ステップS25−1)。図10の例では、端末装置50−2は、バス20−1の対象情報として、地図情報MP11−2に示すバス20−1において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
また、監視者A2が利用する端末装置50−2は、バス20−2の対象情報を取得する(ステップS25−2)。図10の例では、端末装置50−2は、バス20−2の対象情報として、地図情報MP11−2に示すバス20−2において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
また、監視者A2が利用する端末装置50−2は、バス20−3の対象情報を取得する(ステップS25−3)。図10の例では、端末装置50−2は、バス20−3の対象情報として、地図情報MP11−2に示すバス20−3において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
また、監視者A2が利用する端末装置50−2は、バス20−4の対象情報を取得する(ステップS25−4)。図10の例では、端末装置50−2は、バス20−4の対象情報として、地図情報MP11−2に示すバス20−4において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
また、監視者A2が利用する端末装置50−2は、バス20−5の対象情報を取得する(ステップS25−5)。図10の例では、端末装置50−2は、バス20−5の対象情報として、地図情報MP11−2に示すバス20−5において検知された動画像や音声等の種々の情報を取得する。
以下、ステップS25−1〜S25−5を区別せずに説明する場合、ステップS25と総称する。また、ステップS25−1〜S25−5は、バス20と端末装置50との対応関係を示すためのものであり、端末装置50は、監視対象となっているバス20の対象情報を複数回に亘って取得してもよい。
また、監視者A2は、ステップS25において取得した対象情報に基づいて、監視対象となっているバス20を遠隔監視する(ステップS26)。図10の例では、監視者A2は、端末装置50−2によりバス20−1〜20−5の5台のバスを遠隔監視する。監視者A2は、端末装置50−2が画面に表示するバス20−1〜20−5の動画像を見たり、端末装置50−2がスピーカ等により出力するバス20−1〜20−5の音声を聞いたりすることにより、バス20−1〜20−5の5台のバスをリアルタイムに遠隔監視する。
なお、ステップS26は、監視者A1や監視者A2がバス20を、端末装置50を用いて遠隔監視していることを示すためのものであり、監視者A2は、監視対象となっているバス20を所定の期間(例えば業務時間中等)に亘って継続して監視する。また、監視者A1が監視可能な状態に戻った場合、決定装置100は、バス20−1〜20−3の監視者を監視者A1に変更してもよい。例えば、監視者A1が端末装置50−1の前に戻ることにより監視可能な状態に戻った場合、決定装置100は、バス20−1〜20−3の監視者を監視者A1に変更してもよい。
(4−1.監視態様)
なお、表示システム1におけるバス20の監視態様や監視者の変更態様については、上述した例に限らず、種々の態様であってもよい。上述した例では、各バス20を1人の監視者が監視する場合を示したが、1つのバス20を複数の監視者が監視する態様であってもよい。例えば、1つのバス20は、複数の監視者により重畳的に監視されてもよい。この場合、1つのバス20を監視する複数の監視者は、主たる監視者(第1監視者)と従たる監視者(第2監視者)等の異なる種別であってもよい。例えば、第1監視者と第2監視者とは、操作内容や責任等が異なってもよい。例えば、第1監視者がバス20の遠隔監視を主として行い、第2監視者は第1監視者及びバス20全体の運行管理等を行ってもよい。この場合、1人の第2監視者は、複数の第1監視者に対応付けられてもよい。
また、決定装置100は、1つのバス20が複数の監視者により重畳的に監視されている場合、バス20が走行中であっても監視者が変更可能であってもよい。例えば、決定装置100は、1つのバス20が複数の監視者により重畳的に監視されている場合、変更タイミングに関する所定の条件を満たすとして、バス20が走行中であっても監視者を変更してもよい。例えば、決定装置100は、1つのバスが複数の監視者により遠隔監視される場合、所定の条件を満たすタイミングで、そのバスを監視する複数の監視者のうち、1人の監視者を除外すると決定してもよい。また、例えば、決定装置100は、1つのバスが複数の監視者により遠隔監視される場合、所定の条件を満たすタイミングで、そのバスを監視する複数の監視者のうち、1人の監視者を他の監視者に変更すると決定してもよい。例えば、決定装置100は、走行中のバス20を監視する監視者が0人にならない限り、所望のタイミングで走行中のバス20を監視する監視者に関する変更を行ってもよい。
(4−2.業務分担)
また、決定装置100は、各監視者の業務負荷やスキル等に応じて各監視者の監視対象となるバス20の台数等を決定してもよい。例えば、決定装置100は、複数の移動体の監視における各監視者の負荷が所定の基準を満たすように、移動体の自動運転に関する態様を変更してもよい。例えば、決定装置100は、各監視者の負荷が平均化するように、各監視者の監視対象となるバス20の台数等を決定してもよい。例えば、決定装置100は、100台のバス20を20人の監視者で監視する場合、各監視者の負荷が平均化するように、各監視者に5台ずつバス20を監視させてもよい。また、例えば、決定装置100は、スキルが低い監視者や最大監視台数が5台未満の監視者には、5台未満のバス20を監視させると決定し、残りの監視者の負荷が平均化するように、各監視者が監視するバス20の台数を決定してもよい。
また、決定装置100は、監視台数に限らず、種々の情報に基づいて各監視者の負荷を決定してもよい。例えば、決定装置100は、各バス20の運行ルートに応じてバス20を監視する監視負荷を決定してもよい。例えば、決定装置100は、各バス20の運行ルートに応じてバス20の負荷スコアを決定し、各監視者の監視対象となるバス20の負荷スコアの合計が平均化するように、各監視者が監視するバス20を決定してもよい。例えば、決定装置100は、歩行者や自転車等の交通量が多い運行ルートのバス20の負荷スコアを他の運行ルートのバス20よりも高く決定してもよい。また、例えば、決定装置100は、一本道等の分岐の少ない運行ルートのバス20の負荷スコアを他の運行ルートのバス20よりも低く決定してもよい。
また、例えば、決定装置100は、各バス20のステータス(図8参照)に応じて負荷スコアを決定してもよい。例えば、決定装置100は、ステータスが「事象発生」であるバス20の負荷スコアをステータスが「通常」であるバス20よりも高く決定してもよい。例えば、決定装置100は、一の監視者の負荷が所定の閾値(上限閾値)以上である場合、一の監視者の監視対象となるバス20の監視者を他の監視者へ変更してもよい。例えば、決定装置100は、一の監視者の負荷が所定の閾値(上限閾値)未満となるように、一の監視者の監視対象となるバス20の監視者を他の監視者へ変更してもよい。なお、上記は一例であり、決定装置100は、種々の情報に基づいて、各監視者が監視するバス20を決定してもよい。
(4−3.所定の事象)
なお、移動体であるバス20における所定の事象は、故障や異音の発生に限らず、種々の事象であってもよい。バス20における所定の事象は、緊急車両接近や障害物有等の種々の事象であってもよい。例えば、決定装置100は、バス20の移動を妨げる事象を所定の事象として、バス20の自動運転に関する態様を変更すると決定してもよい。例えば、決定装置100は、バス20の進行方向において障害が発生した場合、バス20の自動運転に関する態様を変更してもよい。例えば、決定装置100は、1つのバス20(「要対応バス」とする)の進行方向において工事や落石等の障害物が発生した場合、要対応バスを監視する監視者の監視対象となっている他のバス20の監視者を他の監視者に変更してもよい。
(4−4.変更タイミング)
また、決定装置100は、種々のタイミングでバス20の監視者を変更してもよい。例えば、決定装置100は、バス20が停止したタイミングで、そのバス20を監視する監視者を変更してもよい。また、例えば、決定装置100は、バス20が停止してから所定の時間が経過したタイミングで、そのバス20を監視する監視者を変更してもよい。例えば、決定装置100は、バス20が信号停止時にそのバス20を監視する監視者を変更してもよい。また、ここでいう、バス20の監視者を変更するタイミングには、上述のような、バス20の停止時に限らず種々のタイミングが含まれるものとする。例えば、決定装置100は、バス20が低速走行時にそのバス20を監視する監視者を変更してもよい。例えば、決定装置100は、バス20が所定の閾値未満の速度で走行時にそのバス20を監視する監視者を変更してもよい。また、例えば、決定装置100は、バス20が安定走行時にそのバス20を監視する監視者を変更してもよい。例えば、決定装置100は、バス20が安定走行に関する所定の条件を満たす走行時に、そのバス20を監視する監視者を変更してもよい。例えば、決定装置100は、バス20が所定の距離以上に亘って一車線の道路を走行時に、そのバス20を監視する監視者を変更してもよい。例えば、決定装置100は、バス20が所定の距離以上に亘って交差点等の分岐が無い道路を走行時に、そのバス20を監視する監視者を変更してもよい。例えば、決定装置100は、バス20がまっすぐな道路を走行時に、そのバス20を監視する監視者を変更してもよい。例えば、決定装置100は、バス20が所定の距離以上に亘って所定の閾値以下の回転半径のカーブが無い道路を走行時に、そのバス20を監視する監視者を変更してもよい。
〔5.表示処理のフロー〕
次に、図12を用いて、実施形態に係る表示システム1による表示処理について説明する。図12は、実施形態に係る表示処理の一例を示すフローチャートである。具体的には、図12は、表示処理の一例を示すフローチャートである。
まず、表示装置10は、移動体を遠隔監視する対応中監視者の特定情報を表示する(ステップS101)。例えば、決定装置100は、図1に示す例では、バス20−1の対応中監視者が監視者A1であることを示す特定情報INF1を表示装置10−1に表示させると決定する。例えば、表示装置10−1は、図1に示す例では、バス20−1の対応中監視者が監視者A1であることを示す特定情報INF1を表示する。
そして、決定装置100は、対応中監視者の変更があった場合(ステップS102:Yes)、対応中監視者の変更に応じて、表示中の特定情報を変更する(ステップS103)。例えば、決定装置100は、対応中監視者の変更があった場合、対応する表示装置10の表示中の特定情報を変更すると決定する。例えば、図10例では、バス20−1の対応中監視者が監視者A1から監視者A2に変更されたため、決定装置100は、図11に示すように、バス20−1の対応中監視者が監視者A2であることを示す特定情報INF12及び明示情報MK21を表示装置10−1に表示させると決定する。例えば、表示装置10−1は、ステップS101に戻って、図11に示すように、バス20−1の対応中監視者が監視者A2であることを示す特定情報INF12及び明示情報MK21を表示する。
また、決定装置100は、対応中監視者の変更がない場合(ステップS102:No)、ステップS101に戻って処理を繰り返す。例えば、決定装置100は、図9に示す例では、バス20−1の対応中監視者の変更はないため、決定装置100は、表示装置10−1に、バス20−1の対応中監視者が監視者A1であることを示す特定情報INF1を表示させると決定する。図9に示す例では、バス20−1の対応中監視者の変更はないため、表示装置10は、ステップS101に戻って、バス20−1の対応中監視者が監視者A1であることを示す特定情報INF1を表示する。
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決定装置100は、監視者が遠隔監視する移動体であって、自動運転により動作する移動体に関する情報を有し、決定部133を有する。決定部133は、移動体(実施形態においては「バス20」。以下同じ)に関する情報に基づいて、移動体に配置される表示装置10に、移動体を遠隔監視する監視者を特定する特定情報を表示させると決定する。
このように、実施形態に係る決定装置100は、移動体を遠隔監視する監視者を特定する特定情報を表示装置10に表示させることにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、移動体の監視者の変更に応じて、表示装置10に表示中の特定情報を変更する。
このように、実施形態に係る決定装置100は、移動体の監視者の変更に応じて、表示装置10に表示中の特定情報を変更することにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、移動体の監視者の一の監視者から他の監視者への変更に応じて、表示装置10に表示中の特定情報を一の監視者に対応する特定情報から他の監視者に対応する特定情報に変更する。
このように、実施形態に係る決定装置100は、対応中監視者の一の監視者から他の監視者への変更に応じて、表示装置10に表示中の特定情報を一の監視者に対応する特定情報から他の監視者に対応する特定情報に変更することにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、移動体を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報のうち、移動体を遠隔監視中の監視者に対応する特定情報を表示装置10に表示させると決定する。
このように、実施形態に係る決定装置100は、移動体を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報のうち、移動体を遠隔監視中の監視者である対応中監視者に対応する特定情報を表示装置10に表示させることにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、移動体を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報を表示装置10に一覧表示させると決定する。
このように、実施形態に係る決定装置100は、移動体を監視する監視者の候補となる複数の監視者の各々に対応する複数の特定情報を表示装置10に一覧表示させることにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、複数の特定情報のうち、移動体を遠隔監視中の監視者である対応中監視者を識別可能な表示態様で複数の特定情報を表示装置10に表示させると決定する。
このように、実施形態に係る決定装置100は、複数の特定情報のうち、移動体を遠隔監視中の監視者である対応中監視者を識別可能な表示態様で複数の特定情報を表示装置10に表示させることにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、複数の監視者のうち、対応中監視者を明示する明示情報を、複数の特定情報とともに表示装置10に表示させると決定する。
このように、実施形態に係る決定装置100は、複数の監視者のうち、対応中監視者を明示する明示情報を、複数の特定情報とともに表示装置10に表示させることにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、表示装置10における対応中監視者を明示する明示情報を、対応中監視者に対応する特定情報の近傍に表示させると決定する。
このように、実施形態に係る決定装置100は、表示装置10における対応中監視者を明示する明示情報を、対応中監視者に対応する特定情報の近傍に表示させることにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、対応中監視者に対応する特定情報を他の監視者に対応する特定情報とは異なる表示態様で表示装置10に表示させると決定する。
このように、実施形態に係る決定装置100は、対応中監視者に対応する特定情報を他の監視者に対応する特定情報とは異なる表示態様で表示装置10に表示させることにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、表示装置10における対応中監視者に対応する特定情報の表示サイズを他の監視者に対応する特定情報の表示サイズよりも大きくすると決定する。
このように、実施形態に係る決定装置100は、表示装置10における対応中監視者に対応する特定情報の表示サイズを他の監視者に対応する特定情報の表示サイズよりも大きくすることにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、対応中監視者に対応する特定情報の色と他の監視者に対応する特定情報の色とを異ならせると決定する。
このように、実施形態に係る決定装置100は、表示装置10における対応中監視者に対応する特定情報の色と他の監視者に対応する特定情報の色とを異ならせることにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、対応中監視者に対応する特定情報を表示装置10において点滅表示させると決定する。
このように、実施形態に係る決定装置100は、対応中監視者に対応する特定情報を表示装置10において点滅表示することにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
実施形態に係る表示装置10は、遠隔監視される移動体であって、自動運転により動作する移動体に配置され、表示部153を有する。表示部153は、移動体を遠隔監視する監視者を特定する特定情報を表示する。
このように、実施形態に係る表示装置10は、移動体を遠隔監視する監視者を特定する特定情報を表示することにより、遠隔監視される移動体の監視者を移動体内において適切に確認可能にすることができる。
〔7.プログラム〕
上述してきた表示装置10による処理は、本願に係る表示プログラムにより実現される。例えば、表示装置10に係る表示部153は、表示装置10が有するCPUやMPU等によって、例えば表示プログラムがRAMを作業領域として、表示プログラムに係る表示手順が実行されることにより実現される。例えば、表示装置10に係る表示部153は、表示装置10が有するCPUやMPU等によって、例えば表示アプリ等に含まれる表示プログラムがRAMを作業領域として、表示プログラムに係る表示手順が実行されることにより実現される。表示装置10に係る他の処理部も同様に、表示プログラムによる各手順が実行されることにより実現される。
なお、本願に係る表示装置10が実行する処理は、必ずしも全てが表示プログラムによって実現されるものでなくてもよい。例えば、表示装置10外の情報等は、表示装置10が有するOS(Operating System)によって取得されてもよい。すなわち、表示プログラム自体が、上述してきたような表示装置10で実行される処理を実行するのではなく、OSによって取得されたデータ(例えば、移動体の動画像を表示するために用いるデータや移動体の音声を出力するために用いるデータ)を受け取ったりすることにより、上述してきた表示装置10の処理を実現するようにしてもよい。
〔8.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る表示装置10や決定装置100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、表示装置及び決定装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークN(図3中においてはネットワークN)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が収集したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、収集したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、プログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る表示装置10や決定装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部15、130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態及び変形例のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔9.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、送信部は、送信手段や送信回路に読み替えることができる。