JP6929281B2 - 顎ひもコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、安全ヘルメット用の顎ひもコネクタに関し、詳細には、安全ヘルメットに可逆的に取り付けることが可能であり、かつ解除不能な取り付けのために固定することも可能な、顎ひもコネクタに関する。本発明は、更に、顎ひもアセンブリ、安全ヘルメットに顎ひもコネクタを後付けする方法、及び、顎ひもコネクタを含む部品のキットに関する。
安全ヘルメットは、典型的には、例えば建設作業区域内のような、種々の区域内で、頭部保護として使用される。様々な政府機関及び業界団体が、ヘルメット及び呼吸マスクを含めた保護具に関する、特定の要件並びに標準規格を定義している。米国では、例えば、国立労働安全衛生研究所(National Institute of Occupational Safety and Health;NIOSH)は、作業場用の特定の安全設備を認定しており、米国規格協会(American National Standards Institute;ANSI)は、自主的合意による業界標準規格を推奨している。更には、例えばEN397のような、安全ヘルメットに関する欧州標準規格も存在する。世界中の他の機関及び団体もまた、ヘルメット及び呼吸マスクに関する安全標準規格を定めている。安全ヘルメットに関しては、これらの標準規格のうちの一部は、衝撃エネルギー減衰、貫入抵抗、力伝達、剛性、引火性、及び頭部カバー率に関するものである。
これらの安全要件及び安全標準規格を満たすために、安全ヘルメットは通常、金属又はプラスチックの剛性の外側保護シェルと、そのシェルの内側のサスペンションシステムとを備える。このサスペンションシステムは、着用者の頭部にヘルメットを適切に適合させること、ヘルメットの内側部を着用者の頭部から間隔をおいて保持すること、ヘルメットの重量を着用者の頭部のより広い領域にわたって分散させること、及び、物体が外側ヘルメットシェルと衝突する際に着用者の頭部に伝達される力を減衰させることを含めた、多くの目的に役立つものである。サスペンションシステムは、多くの場合、十字交差頭頂部ストラップと頭頂部パッドとを含む頭頂部支持アセンブリに取り付けられた、ヘッドバンドを備える。しかしながら、一部の用途では、更なる保護が所望される場合がある。
一部の用途又は作業場に関しては、追加的な顎ひもが、所望又は必要とされる。典型的には、この顎ひもは、具体的には、例えば着用者の転落の間に、又は頭上作業の間に生じ得るような、着用者の頭部から離れる方向の力にヘルメットが晒される際に、その安全ヘルメットを、より確実に着用者の頭部上に保持するものである。顎ひも付きの安全ヘルメットも存在しているが、一部の用途では、顎ひもは任意選択的なものである。それゆえ、取り外し可能な顎ひもを有する、安全ヘルメットが存在している。
米国特許出願公開第2013/0227767号は、例えば、顎ひもに取り付けられたバネ仕掛け雌型締結具と、ヘルメットに取り付けられた適合する雄型締結具とを開示しており、それらの締結具は、ヘルメットに顎ひもを取る付けることを容易にし、プランジャを意図的に引き戻さない限り、ヘルメットから顎ひもを取り外すことを困難にするものである。この確実な接続は、プランジャを引き戻さない限り、係合解除するためには多大な量の力を要するものであるため、顎ひもは、ヘルメットに取り付けられたまま保たれ、ヘルメットが適所に保たれる。
既存の安全ヘルメットは、取り外し可能に顎ひもを取り付けることを可能にするものであるが、依然として、適用安全標準規格を満たしつつも、比較的安価な解決策が所望されている。
一態様では、本発明は、安全ヘルメット用の顎ひもコネクタに関する。この顎ひもコネクタは、顎ひもコネクタに顎ひもを取り付けるための受け部と、ヘルメットに顎ひもコネクタを取り付けるためのスタッドとを備える。このスタッドは、顎ひもコネクタの本体部から突出している、間隔をおいた少なくとも2つのスタッド保持部によって形成されている。本体部は、それらスタッド保持部間のスペース内で開口している、貫通穴を有する。本体部は、それらスタッド保持部の互いに向けた移動を制限するように、その貫通穴に通してスペース内に配置することが可能な、ピンを更に有する。
本発明は、安全ヘルメットに対する迅速かつ容易な顎ひもの取り付けを可能にする点で有利である。更には、本発明は、ヘルメットの着用中に生じ得るような、顎ひもコネクタとヘルメットとの間の機械的負荷条件の下であっても、ヘルメットから顎ひもコネクタが偶発的に脱落するリスクを防止する点で、又はそのリスクを最小限に抑える点で、有利である。本発明は、更に、本発明の顎ひもコネクタが備え付けられた安全ヘルメットの着用者の安全性を、最大限に高めるために役立つ。本発明はまた、初期状態では顎ひもを取り付けるように調整されていない安全ヘルメットに、後付けすることを可能にする点でも有利である。更には、本発明の顎ひもコネクタは、比較的安価であり、かつ使用が容易である。
この顎ひもコネクタは、スタッド保持部が互いに向けて弾性的に移動可能な、スナップ状態と、スタッド保持部の互いに向けた移動をピンが制限又は防止する、固定状態とで使用することができる。スナップ状態では、顎ひもコネクタを、安全ヘルメットの開口内にスナップ締結することができる。スナップ状態では、この顎ひもコネクタを、安全ヘルメットに対して単純に押し込むことによって、その安全ヘルメットに取り付けることができ、又は、単純に引っ張ることによって、その安全ヘルメットから取り外すことができる。したがって、この顎ひもコネクタは、所望に応じた、容易な着脱を可能にする。固定状態では、具体的には、顎ひもコネクタが安全ヘルメットの開口内に取り付けられている場合には、取り外しは不可となる。
一実施形態では、この顎ひもコネクタの本体部は、第1部分、第2部分、及び第3部分を有する。それら第1部分、第2部分、及び第3部分は、好ましくは、互いに直接隣接して配置されており、第1部分及び第2部分が、それぞれ両端部分を形成し、それらの間に第3部分が配置されている。初期状態では、例えば、顎ひもコネクタの製造の直後には、この顎ひもコネクタは、好ましくは細長形である。具体的には、初期状態の第1部分、第2部分、及び第3部分は、概ね平面状とすることができ、1つの平面に対して概ね平行に延びることができる。この初期状態では、顎ひもコネクタはまた、スナップ状態でもある。本体部は、第1主側面及び反対側の第2主側面を有する。これら第1主側面及び反対第2主側面は、初期状態での顎ひもコネクタに言及するものである。本体部は更に、第1部分での第1の厚さ、第2部分での第2の厚さ、及び第3部分での第3の厚さを有する。これら第1の厚さ、第2の厚さ、及び第3の厚さのそれぞれは、第1側面と第2側面との間で画定されるものである。好ましくは、第1主側面からスタッドが突出しており、第2主側面からピンが突出している。したがって、初期状態では、それらスタッドとピンとは、顎ひもコネクタのそれぞれ反対側面から突出し得る。第3部分は、好ましくは、第1部分と第2部分とを接続する、一体成形ヒンジを形成している。この一体成形ヒンジは、1つの一体部分によって形成されており、その部分の変形を介して、幾何学的な関節接合を可能にしている。好ましくは、第1部分、第2部分、及び第3部分は、一体的に形成されている。それゆえ、第1部分、第2部分、及び第3部分は、好ましくは、1つの一体部片を形成する。この顎ひもコネクタを、スナップ状態から固定状態にさせるために、ピンを、第2主側面から第1主側面に向けた方向で、貫通穴に挿通させることができる。
一実施形態では、第3部分の第3の厚さは、少なくとも部分的に、若しくは全体的に、第1部分の第1の厚さ及び第2部分の第2の厚さのそれぞれよりも小さい。更には、第1部分の第1の厚さは、第2部分の第2の厚さよりも大きいものとすることができる。具体的には、第1部分は、第2の厚さに対応する深さを有する、凹部を備え得る。この凹部は、固定状態で、その中に第2部分の少なくとも一部を収容するために設けられている。したがって、固定状態では、第2部分は、第1部分の第1の厚さを上回って突出することがない。
更なる実施形態では、第1部分は、このコネクタにストラップを取り付けるための、受け部を備える。この受け部は、好ましくは、第1部分を貫通するスロット状の穴によって形成されている。したがって、この受け部は、その中に平坦なストラップを収容することを可能にする。当業者には、顎ひもコネクタに顎ひもを取り付ける、他の可能性が認識されるであろう。例えば、この受け部は、ボタンを含み得るものであり、それにより、顎ひもコネクタに顎ひもをボタン留めすることができる。代替案は、例えば、クランプ機構、ネジ接続である。
一実施形態では、この顎ひもコネクタは、顎ひもの端部の上に成形されている。それゆえ、それらの顎ひも及び顎ひもコネクタは、不可逆的に互いに接続されている。
更なる実施形態では、ピンは、2つのピン保持部によって形成されている。それらのピン保持部は、貫通穴内にピンが配置される場合に、そのピンを本体部に保持するために役立つ。ピン保持部のそれぞれは、好ましくは、横方向に延びるノーズを有する突起部によって形成されている。このノーズは、貫通穴の後側でピンを保持するために設けられている。これらのピン保持部は、好ましくは、それらのノーズが、同じ次元又は概ね同じ次元で、それぞれ反対方向に延びるように、配置されている。
好ましくは、スタッド及びピンは、スタッド保持部間のスペース内に配置されたピンが、それらスタッド保持部の互いに向けた移動を防止するように、又は実質的に防止するように、構成されている。具体的には、ピンは、好ましくは、第1の次元(本明細書では、X次元とも称される)での第1の幅を有する。この第1の幅は、同じ次元での、スタッド保持部の距離に対応するか、又は概ね対応するものである。それゆえ、スタッド保持部間のスペース内にピンが配置されている場合、そのピンは、それらスタッド保持部を互いに離れる方向で付勢することなく、それらスタッド保持部の互いに向けた移動を、制限又は防止する。このピンは、第2の次元(本明細書では、Y次元とも称される)での第2の幅を更に有する。このピンの第2の幅は、ピン保持部のノーズの自由端間で画定されるものである。この第2の次元でのピンの第2の幅は、好ましくは、同じ次元での貫通穴よりも大きい。ピン保持部の弾性により、このピンの第2の幅は、可変的であり、具体的には縮小可能であるため、そのピンの第2の幅を縮小させながら、ピンを付勢して貫通穴に通過させることができる。ピン保持部は更に、好ましくは、ピンが貫通穴内に挿入される場合に、その貫通穴の外側にピンのノーズが位置決めされるように、貫通穴を通過して十分遠くに到達するように構成されている。それゆえ、ピンのノーズは、本体部の第1部分の後側でスナップすることができ、それゆえ、それらピンのノーズは、第1部分から脱落しないようにピンを保持することができる。これらピン保持部は更に、第2の次元での、そのピンのノーズ以外の部分間で画定される幅が、同じ次元での貫通穴の幅に対応するように、又は貫通穴の幅よりも小さくなるように、寸法を設定して、互いに対して間隔をおいて配置させることができる。
一実施形態では、スタッドは、略マッシュルーム形状であり、スロットが、マッシュルームの基底部に向けて、そのマッシュルームの傘内に延びている。したがって、このスタッドは、そのスロットの区域を除いて、円形の断面の全体にわたって存在し得る。このことにより、安全ヘルメットの円形の開口内での、比較的確実な取り付けが実現する。更には、このことにより、安全ヘルメットに取り付けられた場合の、この顎ひもコネクタの回転可能性が実現する。ピンの構成と同様に、スタッド保持部もまた、横方向に延びるノーズをそれぞれが有する、突出部によって形成されている。この場合、それらスタッドのノーズは、マッシュルームの傘の部分を形成している。好ましくは、このスタッドは、第3の次元(本明細書では、Z次元とも称される)で延びている。X次元、Y次元、及びZ次元は、3次元デカルト座標系に従って配置されている(この座標系では、それら3つの次元は、互いに対して垂直である)。第1の次元での、それらノーズの自由端間で画定されるスタッドの幅は、好ましくは、安全ヘルメット内の開口の直径よりも大きい。スタッド保持部の弾性により、この第1の次元でのスタッドの幅は、可変的であり、具体的には縮小可能であるため、その第1の次元でのスタッドの幅を縮小させながら、スタッドを付勢して開口を通過させることができる。スタッド保持部は更に、好ましくは、スタッドが開口内に挿入される場合に、その開口の外側にスタッドのノーズが位置決めされるべく、開口を通過して十分遠くに到達するように構成されている。それゆえ、スタッドのノーズは、安全ヘルメットの保護シェルの後側でスナップすることができ、それゆえ、それらスタッドのノーズは、安全ヘルメットから脱落しないようにスタッドを保持することができる。これらスタッド保持部は更に、第1の次元での、そのスタッドのノーズ以外の部分間で画定される幅が、同じ次元での開口の幅に対応するか、又は開口の幅よりも小さくなるように、寸法を設定して、互いに対して間隔をおいて配置させることができる。
本発明によれば、本体部の貫通穴内部でのピンの保持は、安全ヘルメットの開口内でのスタッドの保持から、機械的に独立している。それゆえ、顎ひもに対する機械的負荷(安全ヘルメットを着用することから最終的に引き起こされるもの)が、ヘルメットから離れる方向にスタッドを付勢する可能性がある。しかしながら、ピンは独立して保持されているため、その機械的負荷が、ピンの保持に影響を及ぼす恐れはない。それゆえ、スタッドに対する機械的負荷条件の下であっても、スタッドが緩むことが防止される。
一実施形態では、貫通穴は非円形であり、具体的には矩形である。それゆえ、好ましくは略矩形の外形を有するピンは、顎ひもコネクタが固定状態にある場合、更に捻れ防止ロケットとなる。それゆえ、顎ひもコネクタとヘルメットとの間に、いかなるトルク又は回転移動が行使されても、ピンとスタッドとの間に回転を引き起こすことが防止される。それゆえ、それらのピン及びスタッドはまた、回転若しくはトルクに晒されて偶発的に緩むことも防止される。
本発明の実施形態では、貫通穴は、約5.5mm〜約6.5mm、好ましくは6mmの直径を有する。更には、顎ひもコネクタのスタッドは、好ましくは、約6mm〜約8mmの、最も好ましくは6.5mmの、(マッシュルームの傘での)最大直径を有する。この点に関して、スタッドの最大直径は、貫通穴の直径よりも、常に約0.5mm大きいものである。顎ひもコネクタのスタッドは、約5.5mm〜約6.5mm、好ましくは6mmの最小直径を有し得る。この最小直径は、そのスタッドのマッシュルームの基底部の最大直径に相当し得る。スタッド保持部間のスペースは、好ましくは約2mm〜約3mm、最も好ましくは2.4mmである。
一実施形態では、受け部は、第1主側面と第2主側面との間で、本体部の外側面に向けて、それら主側面に対して横方向に延びていることにより、本体部は、その外側面と受け部との間に、既定の破断壁部を形成している。具体的には、この受け部は、好ましくは、第3の次元で本体部を完全に貫通して延びている。この受け部は、好ましくは、本体部を貫通する細長形スロットを形成している。既定の破断壁部は、好ましくは、本体部の外側面と細長形スロットの最長寸法の端部との間に形成されている。この既定の破断壁部は、好ましくは、約2.5mm〜約3.5mm、好ましくは3mmの壁高(本体部の第1主側面と第2主側面との間に形成されるもの)で、約0.4mm〜約0.6mm、好ましくは0.5mmの壁厚を有する。これらの寸法の場合、及び顎ひもコネクタがポリオキシメチレン(POM)で作製されている場合、この既定の破断壁部は、典型的には、その壁厚及び壁高によって形成されている断面内での引っ張り力が、150N〜250Nを超過すると、破断する。それゆえ、このヘルメットの着用者は、例えば、事故などでヘルメットが着用者の頭部から引き離される場合に、負傷から保護される。本体部は、所定の破断壁部を形成する区域内で凹状にさせることができ、それにより、その凹部に隣接する本体部の寸法よりも小さい高さを有する、既定の破断壁部を形成することができる。
更なる実施形態では、第2部分は、第1主側面(ピンが突出している側面の反対側の側面)上に、光学インジケータを備え得る。このインジケータにより、顎ひもコネクタが固定状態で使用されていることを認識することが可能となる。初期状態では、このインジケータは、典型的には、第1主表面が完全に着用者の頭部に向き合っているため、その顎ひもコネクタが取り付けられている安全ヘルメットの着用者の頭部の方向を向いている。しかしながら、固定状態では、第1主側面が、初期状態に対して180度屈曲されているため、インジケータを有する第2部分は、着用者の頭部から離れる方向を向いている。それゆえ、そのインジケータを、遠くから認識することができ、顎ひもコネクタが、いずれの状態で使用されているかを判断することが可能となる。例えば、着用者の監督者又は保安職員は、それゆえ、ヘルメットが着用されている間、その顎ひもコネクタが固定状態で使用されていることを、容易に確認することができる。この光学インジケータは、着色区域、ロゴ、及び再帰反射材料のうちの少なくとも1つとすることができる。着色区域は、鮮やかな色、及び/又は、蛍光緑色若しくは蛍光赤色のような蛍光色によって形成することができる。更には、再帰反射材料は、典型的には、本質的に光源の方向に光を反射する。再帰反射材料は、典型的には、(典型的には層状の)シート材内部に設けられた、複数のガラスビーズ又はキューブコーナープリズムを含む。再帰反射材料は、暗い光条件下での、着用者の安全性を最大限に高めるために、更に役立ち得る。
一実施形態では、この顎ひもコネクタは、プラスチック材料で作製されている。このプラスチック材料は、好ましくは、ポリオキシメチレン(POM)である。POMは、その低い吸水特性により、比較的寸法安定性があり、それゆえ、既定の破断壁部は、その既定の破断壁部を破断させるために必要とされる力が、比較的一定のものとなることを実現する。
本発明の一態様は、本発明の顎ひもコネクタの製造方法に関する。この方法は、
金型を準備するステップと、
プラスチック材料を準備するステップと、
そのプラスチック材料から、金型内で、本発明によって定義されるような顎ひもコネクタを単一ショットで射出成形するステップとを含む。
本発明の更なる態様は、顎ひもアセンブリに関する。この顎ひもアセンブリは、本発明による少なくとも2つの顎ひもコネクタと、1つの顎ひもとを備える。顎ひもは、例えばポリエステルで作製された、バンド又はプラスチック繊維織物で作製することができるが、他の材料も可能である。この顎ひもアセンブリは、顎カップの両端部に取り付けるための、2つの顎ひもを更に備え得る。そのような顎ひもアセンブリは、それら2つの顎ひもの端部に取り付けるための、4つの顎ひもコネクタを備え得る。
本発明の更なる態様は、本発明による顎ひもコネクタを備える、安全ヘルメットに関する。この安全ヘルメットは、好ましくは、保護シェルと、その保護シェルの両側部上の2つの開口とを備える。それらの開口は、好ましくは、ヘルメットの周縁部の近傍に配置されており、各開口は、一方の顎ひもコネクタのスタッドを受け入れるために利用可能である。好ましくは、この安全ヘルメットは、少なくとも2つの顎ひもコネクタを備える。この安全ヘルメットは、1つの顎ひもを備え得る。それら顎ひもと2つの顎ひもコネクタとを、予め組み立てることができる。具体的には、顎ひもの両端部をそれぞれ、顎ひもコネクタに取り付けることができる。この安全ヘルメットは、その安全ヘルメット内に設けられた開口を塞ぐための、少なくとも2つのプラグを更に備え得る。
更なる態様では、本発明は、安全ヘルメットに顎ひもを後付けする方法に関するものであり、この方法は、
開口を有する安全ヘルメットを準備するステップと、
本発明による顎ひもアセンブリを準備するステップと、
開口内にスタッドを押し込むことによって、ヘルメットに顎ひもコネクタをスナップ嵌めするステップと、
貫通穴内にピンを押し込むことによって、ヘルメットに顎ひもコネクタを固定するステップとを含む。
この安全ヘルメットは、開口を有さない安全ヘルメットを準備して、その安全ヘルメット内に開口を設けることによって準備することができる。それらの開口は、ドリル加工によって、安全ヘルメット内に設けることができる。更には、それらの開口は、その開口を適切に位置決めするための、取扱説明書及び/又はドリルテンプレートに従って、安全ヘルメット内に設けることができる。
本発明は、更なる態様では、2つの顎ひもコネクタを含む部品のキットに関する。このキットは、2つの顎ひもコネクタを有し得る。それら2つの顎ひもコネクタは、既定の破断区域を介して、互いに連接させることができる。それゆえ、それら顎ひもコネクタは、2つ一組で提供されることが確実となり得る。このキットは、顎ひもコネクタを取り付けるための、1つ以上の顎ひもを更に備え得る。更には、このキットは、安全ヘルメット内に開口をドリル加工するためのドリルと、特定の安全ヘルメット内に開口をドリル加工することについての、取扱説明書とを備え得る。
本発明の一実施形態による、ヘルメット及び顎ひもアセンブリの斜視図である。 固定状態での、本発明の一実施形態による顎ひもコネクタの斜視図である。 初期及びスナップ状態での、本発明の一実施形態による顎ひもコネクタの斜視図である。
図1は、本発明と共に使用することが可能であるような、安全ヘルメット100を示す。安全ヘルメット100は、主要保護シェル101と、その保護シェルの内側のサスペンションシステム(図示せず)とを有する。この保護シェルには、保護シェル101の両側部に配置された、2つの開口102、103(この図では、1つのみが見えている)が設けられている。開口102、103は、初期状態では、安全ヘルメット内に設けられていない場合もある。開口102、103は、使用されない場合には、取り外し可能なプラグによって塞ぐことができる。あるいは、ユーザによって、安全ヘルメットに開口を設けることもできる。開口は、例えば、特定のタイプのヘルメットに関して提供することが可能な取扱説明書に従って、ユーザによって保護シェル内にドリル加工することができる。これらの取扱説明書は、好ましくは、使用するべきドリルのタイプ及び直径、並びに、開口をドリル加工した後の安全性が試験及び確認されているヘルメットのタイプを規定するものである。
顎ひも201と、その顎ひも201の両端部に取り付けられた2つの顎ひもコネクタ10とを有する、顎ひもアセンブリ200が準備される。ヘルメットの保護シェルを貫通する開口102/103の一方の中に、各顎ひもコネクタ10を保持することができる。それゆえ、顎ひもコネクタ10は、顎ひもコネクタを受け入れるための追加部品をヘルメットに提供することを必要とせずに、安全ヘルメットに顎ひもを取り付けること、又は更に顎ひもを後付けすることを可能にする。
本発明の顎ひもコネクタはまた、いわゆる顎カップ(図示せず)を有する顎ひもに関しても使用することができる点に留意されたい。顎カップは、顎の少なくとも一部分を覆って保護するように成形されている。典型的な構成では、2つの顎ひもが、顎カップの両側部に取り付けられ、それら2つの顎ひもの4つの端部が、ヘルメットに取り付けられる。この実施例では、本発明による4つの顎ひもコネクタを、ヘルメット内の対応する4つの開口と共に使用することができる。
図2は、より詳細に顎ひもコネクタ10を示すものである。基本的に、顎ひもコネクタ10は、その顎ひもコネクタ10に顎ひもを取り付けるための受け部17と、間隔をおいて配置された2つのスタッド保持部13a、13bによって形成されているスタッド12とを有する。スタッド保持部13a、13bは、弾性の突起部として形成されており、それぞれが、それらの自由端に向けたノーズを有する。これらのノーズは、スタッド12に、拡幅された自由端を提供するものである。スタッド保持部13a、13bの弾性により、この拡幅された自由端は、それらスタッド保持部13a、13bを互いに向けて屈曲させることによって、圧縮することができ、又は幅を縮小させることができる。それゆえ、例えば図1に示されるようなヘルメットの開口内に、スタッド12をスナップさせることができ、それにより、その開口にスタッドを押し込んで通過させると、それら拡幅された端部が、保護シェルの後側でスナップする。顎ひもコネクタ10は、スタッド保持部13a、13bの互いに向けたあらゆる移動を制限するために、それらスタッド保持部13a、13bの間に押し込むことが可能な、ピン15を更に有する。したがって、顎ひもコネクタ10は、スタッド保持部13a、13bが互いに向けて弾性的に移動可能な、スナップ状態と、スタッド保持部13a、13bが、互いに向けて移動することをピン15によって制限される、固定状態とで使用することができる。
より具体的には、図示の顎ひもコネクタ10は、概ね平坦な本体部11を有し、その本体部11から、スタッド12が突出しており、具体的には、スタッド保持部13a、13bが突出している。この図は、初期状態での、例えば製造(例えば、射出成形)の直後の、顎ひもコネクタを示すものである。この顎ひもコネクタを、固定状態にさせるために、その初期の平坦な本体部を、約180度で屈曲させることができる。スタッド保持部13a、13bのそれぞれは、本体部11の第1主側面20から、次元Zに沿って突出している。更には、スタッド保持部13a、13bのそれぞれの断面は、略L字形状である。このL字形状は、第1主側面20からZ次元に平行に延びている、突起部18a/18bと、その突起部18a/18bから、Z次元を横断してX次元で延びている、ノーズ19a/19bとによってもたらされている。ノーズ19a及びノーズ19bは更に、互いに離れる反対方向で延びている。それゆえ、ノーズ19a及びノーズ19bは、スタッド12が、保護シェル内部の開口に押し込まれて通過した後、安全ヘルメットの保護シェルの後側でスナップすることを可能にする。換言すれば、スタッド12は、全体的に略マッシュルーム形状を有するものであり、このマッシュルーム形状は、第1主側面から延びるマッシュルーム基底部と、スタッド12の自由端を形成するマッシュルームの傘とを有する。このマッシュルーム形状は、確実な取り付けを実現すると共に、顎ひもコネクタ10が、ヘルメット内の開口内部で回転可能となることを可能にするものである。
顎ひもコネクタ10は、本体部11を貫通して延びる、貫通穴14を更に有する。この貫通穴は、スタッド保持部13a、13bの間のスペース16内で開口している。好ましくは、貫通穴14は、X次元での第1の幅W1を有する。第1の幅W1は更に、スタッド保持部13a、13bが間隔をおいて配置されている距離に相当する。更には、貫通穴14は、X次元に対して垂直なY次元での、第2の幅W2を有する。Y次元はまた、Z次元に対しても垂直に延びているため、これらX次元、Y次元、及びZ次元は、3次元デカルト座標系の次元に対応する次元で延びている。この実施例では、第2の幅W2は、同じ次元での、第1主側面20に隣接するスタッド保持部のそれぞれのサイズに対応している。貫通穴14は、矩形の断面で、本体部11を貫通して延びている。貫通穴14は、本体部11の第2主側面24から第1主側面20に向けて、テーパ状とすることができる。このことにより、顎ひもコネクタ10を固定状態に組み立てるために、第2主側面24から第1主側面20に向けた方向で、ピン15を貫通穴14に挿通することが容易になる。図2は、固定状態での顎ひもコネクタ10を示すものである。
更には、互いに向き合うスタッド保持部13a、13bの側面は、概ね平坦な表面を形成しており、これらの平坦面は、互いに対して概ね平行に延びている。換言すれば、このマッシュルーム形状のスタッド12は、X次元で画定されている一定の幅(W1)で、マッシュルームの傘を貫通してマッシュルームの基底部に向けて延びる、スロットを有する。
ピン15は、貫通穴の第1の幅W1に概ね対応する、第1の幅を有する。ピン15は、そのピンが延びている長さの大部分にわたって、この第1の幅で延びている。ピン15の第1の幅は、具体的には、ピン15の自由端の面取り部を除いた、ピン15の長さの大部分にわたって一定である。このことにより、スタッド保持部13a、13bを実質的に変形させることなく、スタッド保持部13a、13bの間にピン15を配置することによって、ピン15とスタッド12との嵌合が可能となる。それゆえ、(スタッド保持部13a、13bの間にピン15が配置されていない)スナップ状態では、ヘルメットの開口内に、顎ひもコネクタ10を容易にスナップさせることができる。ノーズ19a、19b(又は、マッシュルームの傘)は、典型的には、開口よりも大きいサイズ又は広いサイズを形成しているが、その弾性の変形能により、スタッド保持部13a、13bは、スタッド12が開口内に押し込まれる際に、その開口を通過するように適合するまで、互いに向けて屈曲することが可能となる。スタッド12が開口内に押し込まれた後、ノーズ19a、19bは、その開口が内部に形成されている保護シェルの後側で、スナップする。この開口は、スタッド12の突起部18a、18bが、その開口内部で回転可能となるように、円形の形状で延び得るものである。典型的には、これらの開口及びスタッド12の突起部18a、18bは、中間嵌め又は隙間嵌めを形成するようにサイズ設定されている。したがって、開口内に突起部18a、18bがあり、開口の外側にノーズ19a、19bが配置された状態に、スタッド12が配置されると、スタッド保持部13a、13bは、いずれの張力からも略解放される。更には、ピン15の幅とスタッド保持部13a、13bの距離とが、概ね同じであることにより、スタッド保持部13a、13b内にいずれの張力も略引き起こすことなく、スタッド保持部13a、13bの間に、ピン15を組み込むことができる。このことにより、張力下でのピン15とスタッド12との組み立てが回避され、スタッド保持部13a、13bの経時的な塑性変形が防止される。したがって、スタッド12は、ピン15とスタッド12とが組み立てられているか、又は分解されているかとは無関係に、その幾何学的寸法を本質的に維持する。それゆえ、顎ひもコネクタ10の、組み立てられた状態での長期間の使用の後であっても、いかなる再組み立ても容易になる。
この実施例でのピン15の長さLPは、スタッド12の長さLSに、本体部11の第1部分の厚さTを加えたものよりも大きい。それゆえ、固定状態では、ピン15は、スタッド保持部13a、13bの全長にわたって、スタッド保持部13a、13bのあらゆる移動を制限する。更には、ピン15は、固定状態でスタッド15を越えて突出しているため、貫通穴14から取り外すために、手で把持することができる。
特定の詳細部は、図2及び図3では示されていない場合があり、あるいは、図2と図3とでは異なる方式で示されている場合もあるが、図示の実施形態は、同一の技術的特徴部を有し得る。しかしながら、図2の顎ひもコネクタは、固定状態で示されており、その一方で、図3の顎ひもコネクタは、スナップ状態で示されている。
図3は、本体部11が、第1部分11a、第2部分11b、及び第3部分11cを有する、顎ひもコネクタ10を示すものである。本体部の第1主側面20は、その第1主側面20から突出するスタッドを含むものであるが、この図では見ることができない。第2主側面24は、この図の観察者に向き合っている。ピン15が、第2主側面24から突出している。図示のように、ピン15は、第2主側面から突出する、2つのピン保持部15a、15bによって形成されている。ピン保持部15a、15bは弾性であり、互いに向けて移動可能なものであり、突起部25a、25bからそれぞれ反対方向で横方向に突出する、ノーズ23a、23bを備える。ノーズ23a、23bと第2主側面24との間の、ピン15の部分的区画内では、ピン15は、貫通穴14のサイズに対応するサイズの外形を有する。具体的には、この部分的区画内でのピン15は、貫通穴の第2の幅W2に概ね対応する、第2の幅W2を有する。対照的に、ノーズ23a、23bは、Y次元(幅W2と同じ次元)で、それらの自由端間で測定した場合、幅W2よりも大きい幅を形成している。それゆえ、ノーズ23a、23bが第1主側面20上の本体部11の後側でスナップするように、ピン15を、貫通穴14内にスナップさせることができる。顎ひもコネクタ10の貫通穴14内にピン15を保持するための、(弾性のスタッド保持部15a、15bによって形成された)スナップ機構は、ヘルメットに顎ひもコネクタ10を取り付けるための、(スタッド保持部13a、13bによって形成された)スナップ機構から、機械的に独立している。それゆえ、例えばユーザによってヘルメットが着用されることによる、顎ひもコネクタ10のいずれの機械的負荷も、貫通穴14内部でのピン15の保持に影響を及ぼすことはない。このことは、着用によって引き起こされる負荷の下で、ヘルメットから顎ひもコネクタ10が脱落することが防止されるという点で、そのヘルメットの着用中の安全性を最大限に高めるために役立つ。
この実施例の顎ひもコネクタ10は、本体部11によって形成された、凹区域17aを更に備える。凹区域17a内では、第1主側面20及び第2主側面24は、その凹部の外側の本体部の厚さに対して、縮小された本体部の厚さを形成している。顎ひもを取り付けるための受け部17が、この本体部の凹区域内部に形成されている。更には、受け部17は、より長い寸法と、そのより長い寸法に垂直の、より短い寸法とを有する、細長形スロットとして形成されている。受け部17は、そのより長い寸法が、本体部の外側面に向かう状態で延びていることにより、本体部11は、その本体部11の外側面と細長形スロット17との間に、既定の破断壁部27を形成している。この既定の破断壁部27は、本体部11の外側面と細長形スロット17との間の厚さT1、及び、第1主側面20と第2主側面24との間に形成されている長さT2を有する。既定の破断壁部27は、それゆえ、断面T1×T2を有するものであり、この断面は、その断面に対して垂直に作用する、150〜250Nの引っ張り力に晒された場合には、破断するように寸法設定されている。このことは、本明細書で指定されるように、材料及び寸法を選択することによって達成される。
顎ひもコネクタ10の第3部分11cは、第1部分11aと第2部分11bとを接続する、一体成形ヒンジを形成している。この実施例では、第3部分11cは、細長形バンドとして示されている。しかしながら、より短く、より細い構造体を、一体成形ヒンジとして同様に使用することができる点が、当業者には認識されるであろう。第1部分11a、第2部分11b、及び第3部分11c、並びにスタッド12及びピン15を有する、顎ひもコネクタ10は、それゆえ、1つの一体部片を形成している。このことは、ピン15が紛失する恐れを防ぐものであり、更には、顎ひもコネクタ10が、ヘルメットを着用するためのスナップ状態で使用されることを回避するために役立つ。顎ひもコネクタ10は、更には、光学インジケータ(見えていない)、例えば、(ドット又はロゴのような)着色区域を有する。それゆえ、この顎ひもコネクタが、固定状態で安全ヘルメットに取り付けられている場合、その光学インジケータは、ヘルメットから離れる方向を向き、着用者以外の別の人物によって認識することができる。このことにより、他の人物、例えば保安職員は、安全ヘルメットに顎ひもコネクタが適切に取り付けられていることを、容易に確認することが可能となる。それゆえ、この顎ひもコネクタは、着用者の安全性を最大限に高めるために役立ち得る。
本願発明の実施形態の一例につき、以下に記載する。
[1]
安全ヘルメット用の顎ひもコネクタであって、前記顎ひもコネクタに顎ひもを取り付けるための受け部と、前記ヘルメットに前記顎ひもコネクタを取り付けるためのスタッドと、を備え、前記スタッドが、前記顎ひもコネクタの本体部から突出している、間隔をおいた少なくとも2つのスタッド保持部によって形成されており、前記本体部が、前記スタッド保持部間の前記スペース内で開口している、貫通穴と、前記スタッド保持部の互いに向けた移動を制限するように、前記貫通穴に通して前記スペース内に配置することが可能な、ピンとを有する、顎ひもコネクタ。
[2]
前記本体部が、第1部分、第2部分、及び第3部分を有し、前記本体部が、前記スタッドが突出している第1主側面と、前記ピンが突出している反対側の第2主側面とを有し、前記第3部分が、前記第1部分と前記第2部分とを接続する、一体成形ヒンジを形成している、[1]に記載の顎ひもコネクタ。
[3]
前記第1部分、前記第2部分、及び前記第3部分が、一体的に形成されている、[2]に記載の顎ひもコネクタ。
[4]
前記第1部分が、前記顎ひもコネクタにストラップを取り付けるための、前記受け部を備える、[2]又は[3]に記載の顎ひもコネクタ。
[5]
前記受け部が、前記第1主側面と前記第2主側面との間で、前記本体部の外側面に向けて、前記主側面に対して横方向に延びていることにより、前記本体部が、前記外側面と前記受け部との間に、既定の破断壁部を形成している、[2]〜[4]のいずれか一項に記載の顎ひもコネクタ。
[6]
前記第2部分が、前記第1主側面上に、前記顎ひもコネクタが固定状態で使用されていることを認識するための、光学インジケータを備える、[2]〜[5]のいずれか一項に記載の顎ひもコネクタ。
[7]
前記光学インジケータが、着色区域、ロゴ、及び再帰反射材料のうちの少なくとも1つである、[6]に記載の顎ひもコネクタ。
[8]
前記ピンが、前記貫通穴内に前記ピンが配置される場合に、前記本体部に前記ピンを保持するための、2つのピン保持部によって形成されている、[1]〜[7]のいずれか一項に記載の顎ひもコネクタ。
[9]
前記スタッドが、略マッシュルーム形状であり、スロットが、前記マッシュルームの基底部に向けて、前記マッシュルームの傘内に延びている、[1]〜[8]のいずれか一項に記載の顎ひもコネクタ。
[10]
ポリオキシメチレン(POM)で作製されている、[1]〜[9]のいずれか一項に記載の顎ひもコネクタ。
[11]
[1]〜[10]のいずれか一項に記載の2つの顎ひもコネクタと、1つの顎ひもとを備える、顎ひもアセンブリ。
[12]
安全ヘルメットに顎ひもを後付けする方法であって、
顎ひも開口を有する安全ヘルメットを準備するステップと、
[11]に記載の顎ひもアセンブリを準備するステップと、
前記開口内に前記スタッドを押し込むことによって、前記ヘルメットに前記顎ひもコネクタをスナップ嵌めするステップと、
前記貫通穴内に前記ピンを押し込むことによって、前記ヘルメットに前記顎ひもコネクタを固定するステップと、を含む、方法。
[13]
[1]〜[10]のいずれか一項に記載の2つの顎ひもコネクタを含む部品のキット。
[14]
2つの顎ひもコネクタが、既定の破断区域を介して、互いに連接して提供されている、[13]に記載のキット。
[15]
顎ひもを更に備えている、[13]又は[14]に記載のキット。

Claims (3)

  1. 安全ヘルメット用の顎ひもコネクタであって、前記顎ひもコネクタに顎ひもを取り付けるための受け部と、前記ヘルメットに前記顎ひもコネクタを取り付けるためのスタッドと、を備え、前記スタッドが、前記顎ひもコネクタの本体部から突出している、間隔をおいた少なくとも2つのスタッド保持部によって形成されており、前記本体部が、前記スタッド保持部間のスペース内で開口している、貫通穴と、前記スタッド保持部の互いに向けた移動を制限するように、前記貫通穴に通して前記スペース内に配置することが可能な、ピンとを有し、
    前記本体部が、第1部分、第2部分、及び第3部分を有し、前記本体部が、前記スタッドが突出している第1主側面と、前記ピンが突出している反対側の第2主側面とを有し、前記第3部分が、前記第1部分と前記第2部分とを接続する、一体成形ヒンジを形成しており、
    前記受け部が、前記第1主側面と前記第2主側面との間で、前記本体部の外側面に向けて、前記主側面に対して横方向に延びていることにより、前記本体部が、前記外側面と前記受け部との間に、既定の破断壁部を形成している、
    顎ひもコネクタ。
  2. 請求項1に記載の2つの顎ひもコネクタと、1つの顎ひもとを備える、顎ひもアセンブリ。
  3. 安全ヘルメットに顎ひもを後付けする方法であって、
    顎ひも開口を有する安全ヘルメットを準備するステップと、
    請求項2に記載の顎ひもアセンブリを準備するステップと、
    前記開口内に前記スタッドを押し込むことによって、前記ヘルメットに前記顎ひもコネクタをスナップ嵌めするステップと、
    前記貫通穴内に前記ピンを押し込むことによって、前記ヘルメットに前記顎ひもコネクタを固定するステップと、を含む、方法。
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