JP6929194B2 - 電源制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源制御装置に関する。
車両には、エンジンや減衰力可変緩衝器を制御するためにマイクロコントローラが搭載されており、このようなマイクロコントローラはイグニッションスイッチがオンされると起動して制御対象を制御するようになっている。
マイクロコントローラへの電力供給は、電源制御装置によって制御されており、電源制御装置は、電源の電圧がマイクロコントローラの動作電圧よりも高圧のため、電源の電圧を降圧してマイクロコントローラの動作に適する電圧を出力する降圧回路を備えている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2014−172597号公報
マイクロコントローラは、動作電圧を超える高電圧が印加されてしまうと動作に支障がでて、制御対象を正常に制御できなくなってしまう可能性がある。
しなしながら、従来の電源制御装置では、マイクロコントローラの動作については制御終了信号の有無を監視しているのみで、制御失陥が生じても制御が中断させる手立てがない。
そこで、本発明は、制御失陥の可能性がある場合に確実にフェールセーフ動作を実行できる電源制御装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の電源制御装置は、電源の電圧を降圧して出力する降圧回路と、降圧回路から電力供給を受けて動作する制御装置と、電源から制御装置によって制御される制御対象へ電力供給する供給ライン上に設けたスイッチと、電源から直接に電力供給を受けて降圧回路の出力電圧を監視するとともに出力電圧が前記上限電圧以上になると、または、下限電圧未満になるとスイッチをオフする監視部とを備えて構成されている。このように構成された電源制御装置は、降圧回路の出力電圧が制御装置が故障や異常動作する状況を招くような過電圧または過小電圧となると、強制的に制御対象への電力供給を停止させ得る。
また、電源制御装置は、降圧回路の出力電圧が下限電圧未満或いは上限電圧以上となると監視部がスイッチSWをオフするように構成されてもよい。このように構成された電源制御装置によれば、降圧回路の出力電圧の過電圧のみならず、過電圧によって制御装置の動作が異常になる可能性が発生しても、制御対象への通電を停止させてフェールセーフ動作を実行できる。
さらに、電源制御装置は、スイッチが信号ラインからハイ信号が入力されるとオンするスイッチであって、監視部が信号ラインに設けた抵抗と、一端が信号ラインの途中であって抵抗よりもスイッチ側に接続される制御ラインとを有し、スイッチをオフする場合に制御ラインの他端をローレベルにするようになっていてもよい。このように構成された電源制御装置によれば、制御装置側からハイ信号がスイッチへ出力されても、制御ラインをローレベルにして確実にスイッチをオフできる。
そして、また、電源制御装置は、監視部が制御ラインの途中に制御ラインの一端から他端へ向かう電流のみを許容するダイオードを有している場合には、監視部側からスイッチにハイ信号が入力されるのを防止でき、スイッチの誤動作を防止できる。
本発明の電源制御装置によれば、制御失陥の可能性がある場合に確実にフェールセーフ動作を実行できる。
一実施の形態における電源制御装置の回路構成図である。 異常検知部の回路構成図である。 異常検知部の回路構成の変形例を示した図である。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。電源制御装置Cは、図1に示すように、電源Batの電圧を降圧して出力する降圧回路1と、降圧回路1から電力供給を受けて動作する制御装置としてのマイクロコントローラMCUと、電源BatからマイクロコントローラMCUによって制御される制御対象としてのソレノイドSolへ電力供給する供給ラインPLに設けたスイッチSWと、電源Batから直接に電力供給を受けて降圧回路1の出力電圧を監視するとともに出力電圧の過電圧を検知するとスイッチSWをオフする監視部2とを備えて構成されている。
以下、本例の電源制御装置Cの各部について詳細に説明する。電源Batは、ソレノイドSolへ電力供給する供給ラインPLから分岐する第一分岐供給ラインDL1を通じてマイクロコントローラMCUへ電力供給する。
電源Batは、供給ラインPLを通じて制御対象であるソレノイドSolへの電力供給を司るドライブ回路DCに接続されている。この供給ラインPLの途中であって電源Batとドライブ回路DCとの間には、オン状態で電源Batとドライブ回路DCとを接続してソレノイドSolへの電力供給を可能とするスイッチSWが設けられている。
ドライブ回路DCは、前述のように、電源Batと制御対象であるソレノイドSolとを接続する供給ラインPLに設けられている。また、ドライブ回路DCは、供給ラインPL上のソレノイドSolを挟む位置に設けられた一対のスイッチング素子S1,S2を備えている。そして、ドライブ回路DCは、マイクロコントローラMCUから入力される駆動信号が指示するデューティ比に応じてスイッチング素子S1をオンオフ動作させて、ソレノイドSolをPWM駆動する。スイッチング素子S2もマイクロコントローラMCUでコントロールされ、ハイ信号の入力によってオンされる。
スイッチSWは、本例ではNチャンネルのMOSFETとされており、ゲートにハイ信号が入力されるとオン状態となって、電源Batとドライブ回路DCとを接続してソレノイドSolへの電力供給を可能とする。なお、スイッチSWは、ハイ信号の入力によりオンするものであればよいので、MOSFET以外を利用したスイッチとされもよい。
第一分岐供給ラインDL1には、降圧回路1が設けられており、降圧回路1は、本例では、12Vの電源Batの電圧を5Vへ降圧して出力する。マイクロコントローラMCUは、第一分岐供給ラインDL1を介して降圧回路1に接続されており、降圧回路1によって降圧された5Vの電圧で動作するようになっている。なお、本例では、マイクロコントローラMCUは、5Vの他に3.3Vの電圧を必要としており、第一分岐供給ラインDL1からさらに分岐される第二分岐供給ラインDL2に接続されている。第二分岐供給ラインDL2の途中には、降圧回路1が出力した電圧をさらに低い3.3Vの電圧へ降圧して出力する低電圧変換回路3が設けられており、マイクロコントローラMCUは、3.3Vの電圧の電力供給も受けている。
マイクロコントローラMCUは、図示しない車両に搭載された減衰力調整可能な緩衝器における減衰力調整弁を駆動するソレノイドSolを制御する制御装置とされている。そして、マイクロコントローラMCUは、前記制御に当たり、ソレノイドSolへ流す電流を前記緩衝器が出力すべき目標減衰力に対応する目標電流とするように、ソレノイドSolを駆動するドライブ回路DCのスイッチング素子S1へ駆動信号を出力する。また、マイクロコントローラMCUは、スイッチング素子S1とドライブ回路用信号ラインDSLを介して接続されるとともに、スイッチSWのゲートと信号ラインSLで接続されている。
また、第一分岐供給ラインDL1は、降圧回路1をマイクロコントローラMCUが出力するウォッチドッグパルスを監視するウォッチドッグWDに接続し、ウォッチドッグWDに電力を供給する。本例では、ウォッチドッグWDは、マイクロコントローラMCUが出力するウォッチドッグパルスを監視しており、マイクロコントローラMCUが一定周期でウォッチドッグパルスを出力しなくなるとマイクロコントローラMCUの処理に異常が生じたと判断する。また、ウォッチドッグWDは、マイクロコントローラMCUが正常である場合、出力端子からアンドの論理ゲート4,5へハイ信号を出力し、異常である場合には論理ゲート4,5へロー信号を出力する。0Vをロー信号としてもよい。
論理ゲート4における入力端子の一方はマイクロコントローラMCUに接続されるともに、入力端子の他方はウォッチドッグWDの出力端子に接続されている。マイクロコントローラMCUは、制御中はハイ信号を論理ゲート4の一方の入力端子に出力し、電力供給が途絶えるとロー信号を論理ゲート4の一方の入力端子に出力する。また、前述のようにウォッチドッグWDは、マイクロコントローラMCUが正常である場合、論理ゲート4へハイ信号を出力し、異常である場合には論理ゲート4へロー信号を出力する。したがって、マイクロコントローラMCUが正常に動作している場合、マイクロコントローラMCUとウォッチドッグWDから論理ゲート4にハイ信号が入力される。すると、論理ゲート4の出力端子からハイ信号が出力されて、ドライブ回路DCのスイッチング素子S2がオン状態に維持される。反対に、マイクロコントローラMCUに電力供給されていないか、或いは、動作を停止すると、論理ゲート4には、マイクロコントローラMCUとウォッチドッグWDからロー信号が入力される。また、マイクロコントローラMCUに異常がある場合、ウォッチドッグWDは論理ゲート4にロー信号を入力する。よって、マイクロコントローラMCUへの電力供給が停止される場合、マイクロコントローラMCUが異常となるか或いは動作停止する場合、論理ゲート4の入力端子のうち少なくとも一方にはロー信号が入力される状況となり、論理ゲート4の出力は、ロー信号となる。論理ゲート4の出力ロー信号の場合、スイッチング素子S2はオフされる。
信号ラインSLの途中には、アンドの論理ゲート5が設けられている。論理ゲート5における入力端子の一方はマイクロコントローラMCUに接続されるとともに、入力端子の他方はウォッチドッグWDの出力端子に接続されている。マイクロコントローラMCUは、制御中はハイ信号を論理ゲート5の一方の入力端子に出力し、電力供給が途絶えるとロー信号を論理ゲート5の一方の入力端子に出力する。ウォッチドッグWDは、前述のようにマイクロコントローラMCUが正常である場合にはハイ信号を論理ゲート5に出力し、マイクロコントローラMCUが異常であると判断すると論理ゲート5へロー信号を出力する。したがって、マイクロコントローラMCUが正常である場合、論理ゲート5は、入力端子の双方にハイ信号が入力されるのでハイ信号を出力する。他方、マイクロコントローラMCUへの電力供給が停止される場合、マイクロコントローラMCUが異常となるか或いは動作停止する場合、論理ゲート5の入力端子のうち少なくとも一方にはロー信号が入力される状況となり、論理ゲート5の出力は、ロー信号となる。
そして、論理ゲート5の出力端子は、信号ラインSLを通じてスイッチSWのゲートに接続される。監視部2は、信号ラインSLの論理ゲート5とスイッチSWのゲートとの間に設けた抵抗21と、一端が信号ラインSLの途中であって抵抗21よりもスイッチSW側に接続される制御ライン22と、制御ライン22の途中に設けたダイオード23と、供給ラインPLを通じて電源Batから直接電力供給を受けて動作して第一分岐供給ラインDL1を通じて降圧回路1が出力する電圧を監視する異常検知部24とを備えている。
ダイオード23は、信号ラインSL側から異常検知部24側への電流の流れのみを許容する向きで制御ライン22に設けられている。異常検知部24は、図2に示すように、第一分岐供給ラインDL1から入力される出力電圧と所定の上限電圧の入力とを比較する第一比較器241と、一方に第一比較器241の出力が入力されるとともに他方にロー信号が入力されるXORの論理ゲート242と、論理ゲート242の出力端子がベースに接続されるトランジスタ243と、第一分岐供給ラインDL1から入力される出力電圧と所定の下限電圧の入力とを比較する第二比較器244と、一方に第二比較器244の出力が入力されるとともに他方にハイ信号が入力されるXORの論理ゲート245と、論理ゲート245の出力端子がベースに接続されるトランジスタ246とを備えている。
第一比較器241は、出力電圧と上限電圧とを比較して出力電圧が上限電圧以上であるとハイ信号を出力し、出力電圧が上限電圧未満であるとロー信号を出力する。上限電圧は、本例では、5.73Vとされているが、印加されるとマイクロコントローラMCUが故障或いは正常動作不能となる電圧に設定される。論理ゲート242は、他方の入力端子にロー信号が入力されるので、第一比較器241がハイ信号を出力するとハイ信号を出力し、ロー信号を出力するとロー信号を出力する。トランジスタ243は、コレクタが制御ライン22の他端に接続され、エミッタがグランドに接地されていて、ベースが論理ゲート242の出力端子に接続されている。したがって、降圧回路1の出力電圧が上限電圧以上である場合、論理ゲート242はハイ信号を出力して、トランジスタ243は、制御ライン22の他端をグランドに接地させてローレベルにする。他方、降圧回路1の出力電圧が上限電圧未満である場合、論理ゲート242はロー信号を出力して、トランジスタ243は、ハイインピーダンスとなって制御ライン22を接地させず電流を通さない。
第二比較器244は、出力電圧と下限電圧とを比較して出力電圧が下限電圧以上であるとハイ信号を出力し、出力電圧が下限電圧未満であるとロー信号を出力する。下限電圧は、本例では、4.34Vとされているが、印加されるとマイクロコントローラMCUが正常動作不能となる電圧に設定される。論理ゲート245は、他方の入力端子にハイ信号が入力されるので、第二比較器244がハイ信号を出力するとロー信号を出力し、第二比較器244がロー信号を出力するとハイ信号を出力する。トランジスタ246は、コレクタが制御ライン22に接続され、エミッタがグランドに接地されていて、ベースが論理ゲート245の出力端子に接続されている。したがって、降圧回路1の出力電圧が下限電圧未満である場合、論理ゲート245はハイ信号を出力して、トランジスタ246は、制御ライン22をグランドに接地させる。他方、降圧回路1の出力電圧が下限電圧以上である場合、論理ゲート245はロー信号を出力して、トランジスタ246は、ハイインピーダンスとなって制御ライン22を接地させず電流を通さない。
トランジスタ243は、前述の通り、制御ライン22に接続されているので、降圧回路1の出力電圧が上限電圧以上となる過電圧の状況となると、トランジスタ243が制御ライン22の他端をローレベルにする。よって、この状況では、論理ゲート5からハイ信号が出力されていてもスイッチSWのゲートにハイ信号の電圧が印加されずスイッチSWはオフされる。また、トランジスタ246は、前述の通り、制御ライン22に接続されているので、降圧回路1の出力電圧が下限電圧未満となると、トランジスタ246が制御ライン22の他端をグランドへ接地させてローレベルにする。よって、この状況では、論理ゲート5からハイ信号が出力されていてもスイッチSWのゲートにハイ信号の電圧が印加されずスイッチSWはオフされる。
このように、マイクロコントローラMCUとウォッチドッグWDが論理ゲート5にハイ信号を出力し、論理ゲート5がハイ信号を出力していても、降圧回路1の出力電圧が過電圧或いは過電圧になると、監視部2が制御ライン22を接地させてスイッチSWをオフとする。逆に、降圧回路1の出力電圧が上限電圧未満で下限電圧以上では、トランジスタ243,246はともにオフとなって、制御ライン22を接地させず論理ゲート5がハイ信号を出力しているとゲートが印加されるためスイッチSWをオンとなる。なお、信号ラインSLに抵抗21を設けているのは、論理ゲート5の出力状態にかかわらず、制御ライン22のローレベル出力を優先させるためである。また、制御ライン22にダイオード23を設けているのは、何らかの異常で監視部2における異常検知部24からスイッチSWのゲートに電流が流れないようにするための配慮である。
以上のように監視部2は、電源Batから直接に電力供給を受けて降圧回路1の出力電圧を監視しており、降圧回路1の出力電圧が過電圧或いは過電圧になると、マイクロコントローラMCUの状態に無関係にスイッチSWをオフにする。
本例の電源制御装置Cは、以上のように構成され、以下にその動作について説明する。まず、降圧回路1が正常に機能しており、その出力電圧が上限電圧未満であって下限電圧以上の範囲である場合について説明する。マイクロコントローラMCUには、降圧回路1から正常動作に適する電圧が供給されており、正常に処理を行っている場合、マイクロコントローラMCUとウォッチドッグWDは論理ゲート5にハイ信号を出力する。よって、論理ゲート5は、ハイ信号を出力する。監視部2は、降圧回路1の出力電圧が正常である場合、出力端子をハイインピーダンスとして、制御ライン22に電流を流さないので、論理ゲート5のハイ信号がスイッチSWのゲートに入力されてスイッチSWがオンとなる。マイクロコントローラMCUとウォッチドッグWDは、論理ゲート4に対してハイ信号を出力するので、ドライブ回路DCのスイッチング素子S2はオンされる。さらに、マイクロコントローラMCUは、制御処理を実行して駆動信号をドライブ回路用信号ラインDSLの途中に設けたプリドライバPDを介してドライブ回路DCのスイッチング素子S1へ出力する。
したがって、マイクロコントローラMCUが正常に機能し、降圧回路1の出力電圧が正常である場合には、スイッチSWがオンされ、制御対象であるソレノイドSolがマイクロコントローラMCUによって適切に制御される。
つづいて、降圧回路1が正常に機能しているが、マイクロコントローラMCUの異常をウォッチドッグWDが検知する場合について説明する。この場合、異常なマイクロコントローラMCUから論理ゲート5へハイ信号或いはロー信号が入力されるが、ウォッチドッグWDからは論理ゲート5にロー信号が入力される。よって、論理ゲート5は、ロー信号を出力する。監視部2は、降圧回路1の出力電圧が正常である場合、出力端子をハイインピーダンスとして、制御ライン22に電流を流がさない。以上から、スイッチSWのゲートにはロー信号が入力されるのみとなり、スイッチSWはオフとなる。マイクロコントローラMCUの異常の場合、マイクロコントローラMCUからハイ信号或いはロー信号が論理ゲート4に入力されるものの、ウォッチドッグWDは論理ゲート4にロー信号を出力するからスイッチング素子S2はオフされる。他方のスイッチング素子S1は、マイクロコントローラMCUの異常によって動作が保証されないが、スイッチSWのオフによってソレノイドSolへの電力供給できない状態になる。
したがって、マイクロコントローラMCUが異常であって、降圧回路1の出力電圧が正常である場合には、スイッチSWとスイッチング素子S2がオフされるために、制御対象であるソレノイドSolは駆動されない。
さらに、降圧回路1が異常であって出力電圧が上限電圧以上の過電圧或いは下限電圧未満の過電圧となる場合について説明する。この場合、降圧回路1から正常動作に適さない異常な電圧が供給されているので監視部2は、制御ライン22をローレベルにする。マイクロコントローラMCUおよびウォッチドッグWDの出力する信号がハイ信号であるかロー信号であるかに拘わらず、制御ライン22がグランドへ接地するとスイッチSWのゲートは印加されずスイッチSWは強制的にオフとなる。このように、降圧回路1の出力電圧が異常な電圧になると監視部2が作動してスイッチSWを強制的にオフとして、ソレノイドSolと電源Batとの接続を断ち、ソレノイドSolの駆動を強制終了させる。降圧回路1の出力電圧が異常となるとマイクロコントローラMCUが異常を発生する可能性があるが、前述のように降圧回路1の出力電圧が異常となると強制的にソレノイドSolへの電力供給を停止させるのでフェールセーフ動作を確実に実行できる。
このように本発明の電源制御装置Cは、電源Batの電圧を降圧して出力する降圧回路1と、降圧回路1から電力供給を受けて動作するマイクロコントローラ(制御装置)MCUと、電源Batからマイクロコントローラ(制御装置)MCUによって制御されるソレノイド(制御対象)Solへ電力供給する供給ラインPL上に設けたスイッチSWと、電源Batから直接に電力供給を受けて降圧回路1の出力電圧を監視するとともに出力電圧の過電圧を検知するとスイッチSWをオフする監視部2とを備えて構成されている。このように構成された電源制御装置Cは、降圧回路1の出力電圧がマイクロコントローラ(制御装置)MCUが故障や異常動作する状況を招くような過電圧となると、強制的にソレノイド(制御対象)Solへの電力供給を停止させる。そして、監視部2は、監視対象の降圧回路1から電力供給を受けておらず、電源Batから直接電力供給を受けているので降圧回路1の異常時に確実にこれを検知してスイッチSWをオフできる。以上より、本発明の電源制御装置Cによれば、降圧回路1の過電圧出力によってマイクロコントローラ(制御装置)MCUに故障や異常動作といった制御失陥の可能性がある場合に、ソレノイド(制御対象)Solへの通電を停止して制御を停止するフェールセーフ動作を確実に実行できる。
また、電源制御装置Cは、降圧回路1の出力電圧がマイクロコントローラ(制御装置)MCUが故障や異常動作する状況を招くような過電圧となるとスイッチSWをオフするので、異常があってもマイクロコントローラ(制御装置)MCUが見掛け上、正常動作しているような場合に制御を継続させてしまう事態も招かない。
さらに、本例の電源制御装置Cでは、降圧回路1の出力電圧が下限電圧未満或いは上限電圧以上となると監視部2がスイッチSWをオフするようになっている。このように構成された電源制御装置Cによれば、降圧回路1の出力電圧の過電圧のみならず、過電圧によってマイクロコントローラ(制御装置)MCUの動作が異常になる可能性が発生しても、ソレノイド(制御対象)Solへの通電を停止させてフェールセーフ動作を実行できる。
また、本例の電源制御装置Cは、スイッチSWが信号ラインSLからハイ信号が入力されるとオンするスイッチであって、監視部2が信号ラインSLに設けた抵抗21と、一端が信号ラインSLの途中であって抵抗21よりもスイッチSW側に接続される制御ライン22とを有し、スイッチSWをオフする場合に制御ライン22の他端をローレベルにするようになっている。このように構成された電源制御装置Cによれば、マイクロコントローラ(制御装置)MCU側から論理ゲート5を介してハイ信号がスイッチSWへ出力されても、制御ライン22をローレベルにしてスイッチSWのゲートの電位をローレベルに安定させて確実にスイッチSWをオフできる。
そして、本例の電源制御装置Cは、監視部2が制御ライン22の途中に制御ライン22の一端から他端へ向かう電流のみを許容するダイオード23を有しているので、ラッチアップ等により監視部2側からスイッチSWにハイ信号が入力されるのを防止でき、スイッチSWの誤動作を防止できる。
なお、異常検知部24は、図3に示した回路で構成されてもよい。図3に示した異常検知部24は、一端がグランドに接地されて他端が第一分岐供給ラインDL1に接続される電圧検知ライン30と、電圧検知ライン30に直列に設けた三つの抵抗31,32,33と、電圧検知ライン30における抵抗31と抵抗32との間の電圧と所定の基準電圧とを比較する第一比較器34と、第一比較器34の出力が入力されるバッファ35と、バッファ35の出力端子がベースに接続されるトランジスタ36と、電圧検知ライン30における抵抗32と抵抗33との間の電圧と所定の基準電圧とを比較する第二比較器37と、第二比較器37の出力が入力されるインバータ38と、インバータ38の出力端子がベースに接続されるトランジスタ39とを備えている。
電圧検知ライン30に設けられた抵抗31,32,33は、降圧回路1の出力電圧を分圧して第一比較器34と第二比較器37へ入力するために設けられている。抵抗31,32,33の抵抗値は、本実施の形態では、降圧回路1が5Vの電圧を出力している場合、抵抗31と抵抗32の接続点の電圧が1.10V、抵抗32と抵抗33の接続点の電圧が1.46Vとなるように設定されている。他方、第一比較器34と第二比較器37へ入力される基準電圧は、1.27Vに設定されている。1.10Vと1.46Vの中央値は、1.28Vとなるので、基準電圧は、降圧回路1の出力電圧の異常を検知するための閾値であって、中央値の周辺に設定されればよいが、マイクロコントローラMCUで許容できる上限電圧と下限電圧に応じてチューニングすればよい。降圧回路1の出力電圧が大きくなると、抵抗31と抵抗32の接続点の電圧および抵抗32と抵抗33の接続点の電圧も大きくなり、反対に、降圧回路1の出力電圧が小さくなると、抵抗31と抵抗32の接続点の電圧および抵抗32と抵抗33の接続点の電圧も小さくなる。よって、基準電圧と抵抗31と抵抗32の接続点の電圧とを比較するとともに、基準電圧と抵抗31と抵抗32の接続点の電圧とを比較して、降圧回路1の出力電圧が許容できる上限電圧と下限電圧の範囲内にあるか否かを検知できる。
第一比較器34は、抵抗31と抵抗32の接続点の電圧と基準電圧とを比較して抵抗31と抵抗32の接続点の電圧が基準電圧以上であるとハイ信号を出力し、抵抗31と抵抗32の接続点の電圧が基準電圧未満であるとロー信号を出力する。バッファ35は、第一比較器234がハイ信号を出力するとハイ信号を出力し、ロー信号を出力するとロー信号を出力する。トランジスタ36は、コレクタが制御ライン22の他端に接続され、エミッタがグランドに接地されていて、ベースが論理ゲート242の出力端子に接続されている。したがって、降圧回路1の出力電圧が許容される上限電圧を超えて大きくなると抵抗31と抵抗32の接続点の電圧が基準電圧以上となり、バッファ35はハイ信号を出力して、トランジスタ36は、制御ライン22の他端をグランドに接地させてローレベルにする。他方、抵抗31と抵抗32の接続点の電圧が基準電圧未満である場合、バッファ35はロー信号を出力して、トランジスタ36は、ハイインピーダンスとなって制御ライン22を接地させず電流を通さない。
第二比較器37は、抵抗32と抵抗33の接続点の電圧と基準電圧とを比較して抵抗32と抵抗33の接続点の電圧が基準電圧以上であるとハイ信号を出力し、抵抗32と抵抗33の接続点の電圧が基準電圧未満であるとロー信号を出力する。インバータ38は、第二比較器37がハイ信号を出力するとロー信号を出力し、第二比較器37がロー信号を出力するとハイ信号を出力する。トランジスタ39は、コレクタが制御ライン22に接続され、エミッタがグランドに接地されていて、ベースがインバータ38の出力端子に接続されている。したがって、降圧回路1の出力電圧が許容される下限電圧以下になると抵抗32と抵抗33の接続点の電圧が基準電圧未満となり、インバータ38はハイ信号を出力して、トランジスタ39は、制御ライン22をグランドに接地させる。他方、抵抗32と抵抗33の接続点の電圧が基準電圧以上である場合、インバータ38はロー信号を出力して、トランジスタ39は、ハイインピーダンスとなって制御ライン22を接地させず電流を通さない。
トランジスタ36は、前述の通り、制御ライン22に接続されているので、降圧回路1の出力電圧が上限電圧以上となる過電圧の状況となると、トランジスタ36が制御ライン22の他端をローレベルにするグランドへ接地させる。よって、この状況では、論理ゲート5からハイ信号が出力されていてもスイッチSWのゲートにハイ信号の電圧が印加されずスイッチSWはオフされる。また、トランジスタ39は、前述の通り、制御ライン22に接続されているので、降圧回路1の出力電圧が下限電圧未満となると、トランジスタ39が制御ライン22の他端をグランドへ接地させるローレベルにする。よって、この状況では、論理ゲート5からハイ信号が出力されていてもスイッチSWのゲートにハイ信号の電圧が印加されずスイッチSWはオフされる。
このように、マイクロコントローラMCUとウォッチドッグWDが論理ゲート5にハイ信号を出力し、論理ゲート5がハイ信号を出力していても、降圧回路1の出力電圧が過電圧或いは過電圧になると、監視部2が制御ライン22を接地させてスイッチSWをオフとする。逆に、降圧回路1の出力電圧が上限電圧未満で下限電圧以上では、トランジスタ36,39はともにオフとなって、制御ライン22を接地させず論理ゲート5がハイ信号を出力しているとゲートが印加されるためスイッチSWをオンとなる。よって、図3に示した回路構成の異常検知部24は、図2に示した回路構成の異常検知部24と同様に動作可能であり、一つの基準電圧を閾値として用いて降圧回路1の異常を検知できる。
なお、本発明の電源制御装置Cにおける制御装置は、減衰力調整可能な緩衝器のソレノイドSol以外の制御対象の制御に使用されてもよいことは当然である。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形及び変更が可能である。
1・・・降圧回路、21・・・抵抗、22・・・制御ライン、23・・・ダイオード、Bat・・・電源、C・・・電源制御装置、MCU・・・マイクロコントローラ(制御装置)、PL・・・供給ライン、SL・・・信号ライン、SW・・・スイッチ、2・・・監視部

Claims (3)

  1. 電源の電圧を降圧して出力する降圧回路と、
    前記降圧回路から電力供給を受けて動作する制御装置と、
    前記電源から前記制御装置によって制御される制御対象へ電力供給する供給ライン上に設けたスイッチと、
    前記電源から直接に電力供給を受けて前記降圧回路の出力電圧を監視するとともに、前記出力電圧が前記上限電圧以上になると、または、下限電圧未満になると前記スイッチをオフする監視部とを備えた
    ことを特徴とする電源制御装置。
  2. 前記スイッチは、信号ラインを介してハイ信号が入力されるとオンするスイッチであって、
    前記監視部は、前記信号ラインに設けた抵抗と、一端が前記信号ラインの途中であって前記抵抗よりも前記スイッチ側に接続される制御ラインとを有し、前記スイッチをオフする場合に前記制御ラインの他端をローレベルにする
    ことを特徴とする請求項に記載の電源制御装置。
  3. 前記監視部は、前記制御ラインの途中に前記制御ラインの一端から他端へ向かう電流のみを許容するダイオードを有する
    ことを特徴とする請求項に記載の電源制御装置。
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