本開示の一態様によれば、錠前を提供する。前記錠前は、錠杆、係止ピン、ロックシェル(ケース)及び防水管を含んでもよい。前記錠杆は、対象を保護するように構成されてもよい。前記係止ピンは、前記錠杆が前記錠杆の軸方向に沿って移動することを阻止するように構成されてもよい。前記ロックシェルは、前記錠杆の少なくとも一部又は前記係止ピンの少なくとも一部を収容するように構成されてもよい。前記ロックシェルは、貫通孔を含んでもよい。前記係止ピンの少なくとも一部は、前記貫通孔を貫通して前記ロックシェルの内側又は外側へ移動可能であってもよい。前記防水管は、前記係止ピンの少なくとも一部の周りに配置されてもよい。前記防水管は、第1の接続端及び第2の接続端を含んでもよい。前記防水管の前記第1の接続端は、前記ロックシェルに接続されてもよい。前記防水管の前記第2の接続端は、前記係止ピンに接続されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記防水管は、前記係止ピンの往復移動方向に沿って伸縮自在であってもよい。
いくつかの実施形態では、前記防水管の前記第1の接続端は、前記ロックシェルの内側又は前記貫通孔の壁に接続されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記防水管の前記第1の接続端は、第1の突出部を含んでもよい。前記ロックシェルの内側又は前記貫通孔の壁は、前記第1の突出部に対応する第1の溝を含んでもよい。前記第1の突出部は、前記第1の溝に挿入可能であってもよい。
いくつかの実施形態では、前記防水管の前記第2の接続端は、第2の突出部を含んでもよい。前記係止ピンは、第2の溝を含んでもよい。前記第2の突出部は、前記第2の溝に挿入可能であってもよい。
いくつかの実施形態では、前記防水管は、可撓性材料、防食材料、弾性材料又は耐摩耗性材料のうちの少なくとも1種を含む材料で製造されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記防水管の前記第1の接続端の第1の開口寸法は、前記防水管の前記第2の接続端の第2の開口寸法より大きくてもよい。
いくつかの実施形態では、前記貫通孔の断面は、円形、楕円形又は帯状を有してもよい。前記係止ピンは、前記貫通孔に対応する断面形状を有してもよい。前記防水管は、前記貫通孔に対応する断面形状を有してもよい。
いくつかの実施形態では、前記錠前は、開口部、ハンドル及びカバーシールドを含んでもよい。前記開口部は、前記ロックシェルに配置され、かつ前記錠杆の軸方向に沿って延在してもよい。前記ハンドルは、前記錠杆に取り付けられてもよい。前記ハンドルは、前記開口部に沿って摺動可能であってもよい。前記カバーシールドは、前記ロックシェルの前記開口部を閉じるように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、前記ハンドル又は前記錠杆に取り付けられてもよい。
いくつかの実施形態では、前記開口部の平面内における前記カバーシールドの投影は、前記ロックシェルの前記開口部と重なり合ってもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、環状扇形を有してもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、保護塗装膜を含んでもよい。前記保護塗装膜は、防水材料、日焼け止め材料又は防食材料のうちの少なくとも1種を含む材料で製造されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、第1のスリットを有するシートを含み、又は第2のスリットを形成するように適合する2つのシートを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、前記第1のスリットの延在方向、前記第2のスリットの延在方向又は前記カバーシールドの延在方向は、前記ハンドルの移動方向に対応してもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、弾性材料を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、前記錠前は、位置制限部品及び実行部品をさらに含んでもよい。前記位置制限部品は、前記係止ピンが前記錠杆が前記錠杆の軸方向に沿って移動することを阻止するとき、前記係止ピンが前記係止ピンの軸方向に沿って移動することを阻止するように構成されてもよい。前記実行部品は、前記位置制限部品の第1の移動及び前記係止ピンの第2の移動を駆動するように構成されてもよい。前記係止ピン、前記位置制限部品、前記実行部品及び前記錠杆の少なくとも一部は、前記ロックシェル内に収容されてもよい。前記位置制限部品の前記第1の移動は、前記位置制限部品が前記係止ピン又は前記ロックシェルから離れる移動を含んでもよい。前記係止ピンの前記第2の移動は、前記係止ピンが前記錠杆から離れる移動を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、前記係止ピン又は前記ロックシェルの内側は、前記位置制限部品を収容するように構成された制限ピンホールを含んでもよい。前記制限ピンホールは、前記係止ピンの軸方向に対して垂直であるか又は前記ロックシェルの内側に対して垂直であってもよい。前記位置制限部品は、固定部と、前記固定部に接続された伸縮部とを含んでもよい。前記固定部は、前記ロックシェルに固定されてもよい。前記係止ピンが前記錠杆を阻止すると、前記伸縮部は、前記制限ピンホールに挿入されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記係止ピンは、駆動ピン及び連結ピンをさらに含んでもよい。前記連結ピンは、前記駆動ピンに接続されてもよい。前記制限ピンホールは、前記連結ピンに配置されてもよい。前記駆動ピンは、前記連結ピンを前記錠杆の錠杆溝に挿入するように駆動するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記実行部品は、駆動機構及び伝達機構を含んでもよい。前記伝達機構は、前記駆動機構に連結されてもよい。前記伝達機構は、第1の部分及び第2の部分を含んでもよい。前記伝達機構の前記第1の部分は、前記係止ピンの前記連結ピンに接続されてもよい。前記伝達機構の第2の部分は、前記位置制限部品の前記伸縮部に接続されてもよい。前記駆動機構は、力を出力するように構成されてもよい。前記伝達機構の前記第1の部分は、前記伸縮部が前記制限ピンホールから離れるように駆動するために、力を伝達するように構成されてもよい。前記伝達機構の前記第2の部分は、前記連結ピンが前記錠杆溝から離れるように駆動するために、力を伝達するように構成されてもよい。
本開示の別の態様によれば、錠前を提供する。前記錠前は、錠杆、係止ピン、ロックシェル、開口部、ハンドル及びカバーシールドを含んでもよい。前記錠杆は、対象を保護するように構成されてもよい。前記係止ピンは、前記錠杆が前記錠杆の軸方向に沿って移動することを阻止するように構成されてもよい。前記ロックシェルは、前記錠杆の少なくとも一部又は前記係止ピンの少なくとも一部を収容するように構成されてもよい。前記錠杆の一部は、前記ロックシェルによって遮蔽されてもよい。前記開口部は、前記ロックシェルに配置され、かつ前記錠杆の軸方向に沿って延在してもよい。前記ハンドルは、前記錠杆に取り付けられてもよい。前記ハンドルは、前記開口部に沿って摺動可能であってもよい。前記カバーシールドは、前記ロックシェルの前記開口部を閉じるように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、前記ハンドル又は前記錠杆に取り付けられてもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、前記ロックシェルの前記開口部と同じ形状を有してもよい。
いくつかの実施形態では、前記開口部の平面内における前記カバーシールドの投影は、前記ロックシェルの前記開口部と重なり合ってもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、環状扇形を有してもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、前記ロックシェルの内部又は外部にあってもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、保護塗装膜を含んでもよい。前記保護塗装膜は、防水材料、日焼け止め材料又は防食材料のうちの少なくとも1種を含む材料で製造されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、前記錠前が施錠されたとき又は解錠されたとき、前記ロックシェルの開口部を閉じてもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、前記ロックシェルに直接的に接触してもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、第1のスリットを有するシートを含み、又は第2のスリットを形成するように適合する2つのシートを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、前記第1のスリットの延在方向、前記第2のスリットの延在方向又は前記カバーシールドの延在方向は、前記ハンドルの移動方向に対応してもよい。
いくつかの実施形態では、前記ハンドルの移動方向に沿う前記スリットの第1の長さは、前記ハンドルの移動方向に沿う前記ロックシェルの前記開口部の第2の長さ以上であってもよい。
いくつかの実施形態では、前記カバーシールドは、弾性材料を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、前記錠前は、位置制限部品及び実行部品をさらに含んでもよい。前記位置制限部品は、前記係止ピンが前記錠杆が前記錠杆の軸方向に沿って移動することを阻止するとき、前記係止ピンが前記係止ピンの軸方向に沿って移動することを阻止するように構成されてもよい。前記実行部品は、前記位置制限部品の第1の移動及び前記係止ピンの第2の移動を駆動するように構成されてもよい。前記係止ピン、前記位置制限部品、前記実行部品及び前記錠杆の少なくとも一部は、前記ロックシェル内に収容されてもよい。前記位置制限部品の前記第1の移動は、前記位置制限部品が前記係止ピン又は前記ロックシェルから離れる移動を含んでもよい。前記係止ピンの前記第2の移動は、前記係止ピンが前記錠杆から離れる移動を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、前記係止ピン又は前記ロックシェルの内側は、前記位置制限部品を収容するように構成された制限ピンホールを含んでもよい。前記制限ピンホールは、前記係止ピンの軸方向に対して垂直であるか又は前記ロックシェルの内側に対して垂直であってもよい。前記位置制限部品は、固定部と、前記固定部に接続された伸縮部とを含んでもよい。前記固定部は、前記ロックシェルに固定されてもよい。前記係止ピンが前記錠杆を阻止すると、前記伸縮部は、前記制限ピンホールに挿入されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記伸縮部は、弾性があってもよい。
いくつかの実施形態では、前記係止ピンは、駆動ピン及び連結ピンをさらに含んでもよい。前記連結ピンは、前記駆動ピンに接続されてもよい。前記制限ピンホールは、前記連結ピンに配置されてもよい。前記駆動ピンは、前記連結ピンを前記錠杆の錠杆溝に挿入するように駆動するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記実行部品は、駆動機構及び伝達機構を含んでもよい。前記伝達機構は、前記駆動機構に連結されてもよい。前記伝達機構は、第1の部分及び第2の部分を含んでもよい。前記伝達機構の前記第1の部分は、前記係止ピンの前記連結ピンに接続されてもよい。前記伝達機構の第2の部分は、前記位置制限部品の前記伸縮部に接続されてもよい。前記駆動機構は、力を出力するように構成されてもよい。前記伝達機構の前記第1の部分は、前記伸縮部が前記制限ピンホールから離れるように駆動するために、力を伝達するように構成されてもよい。前記伝達機構の前記第2の部分は、前記連結ピンが前記錠杆溝から離れるように駆動するために、力を伝達するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記駆動機構は、ステッピングモータ、直流(DC)モータ又はサーボモータのうちの少なくとも1つを含んでもよい。前記伝達機構は、少なくとも1つのラック伝達機構又は歯車伝達機構を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、前記錠前は、プロセッサをさらに含んでもよい。前記プロセッサは、前記位置制限部品の前記第1の移動及び前記係止ピンの前記第2の移動を駆動して、前記錠前を解錠するために、前記実行部品に1つ以上の命令を送信するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記実行部品の少なくとも一部は、前記プロセッサに電気的に接続されてもよい。
本開示の別の態様によれば、錠前を解錠する方法を提供する。前記錠前は、係止ピン、位置制限部品及び実行部品を含んでもよい。前記係止ピンは、錠杆を阻止してもよい。前記位置制限部品は、係止ピンを阻止してもよい。前記方法は、前記実行部品に1つ以上の命令を送信することを含んでもよい。前記方法はまた、前記実行部品によって、前記位置制限部品が前記係止ピンの位置制限を解除するように駆動することを含んでもよい。前記方法は、前記実行部品によって、前記係止ピンが前記錠杆から離れて前記錠前を解錠するように駆動することを含んでもよい。
さらなる特徴は、以下の説明に部分的に記載され、当業者であれば、以下の図面及び添付の図面を検討することにより部分的に明らかになるか、又は実施例の製造又は動作によって学習してもよい。本開示の特徴は、以下に説明する詳細な実施例に示される方法論、手段及び組み合わせの様々な態様を実施又は使用することによって実現及び達成されてもよい。
例示的な実施形態により、本開示をさらに説明する。これらの例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。これらの実施形態は、非限定的かつ例示的な実施形態であり、図面の各図に渡って同様の参照番号が類似の構造を表す。
以下の説明は、当業者が本開示を作成し、使用することができるように提示され、かつ特定の用途及びその要件の文脈において提供される。開示される実施形態に対する様々な変更は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的な原理は、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、他の実施形態及び用途に適用されてもよい。したがって、本開示は、示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と矛盾しない最大の範囲まで許容されるものとする。
本明細書で用いられる用語は、特定の例示的な実施形態を説明するためだけのものであり、限定することを意図するものではない。本明細書で用いられる場合に、「a」、「an」の単数形及び「the」は、文脈上明確に別途示されない限り、同様に複数形も包含することを意図するものとする。「comprise(備える)」、「comprises」、及び/又は「comprising」、「include(含む)」、「includes」、及び/又は「including」などの用語は、本開示において用いられる場合、記述される特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は部品の存在を明示しているが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、部品、及び/又はそれらの群の存在又は追加を排除するものではないことがさらに理解される。
本開示の上記及び上記以外の特徴及び性質、ならびに動作方法、構造の関連要素の機能、部品の組み合わせ及び製造の経済性については、以下の詳細な説明を添付の図面を参照して検討することにより、さらに明らかになり、これらはいずれも本開示の一部を構成する。しかしながら、図面は、例示及び説明のためだけのものであり、本開示の範囲を限定するものではないことは、明確に理解されるべきである。図面は縮尺通りではないことが理解される。
本明細書で用いられる「システム」、「エンジン」、「ユニット」、及び/又は「モジュール」という用語は、異なるレベルの異なる部品、要素、部品、セクション又はアセンブリを昇順で区別する1つの方法であることが理解される。しかし、それらの用語は、同じ目的を達成する場合、他の表現によって置き換えられてよい。
文脈上明確に別途示されない限り、ユニット、エンジン、又はモジュールが別のユニット、エンジン、又はモジュールの「上にある」か、「接続されている」か又は「結合されている」と記述されている場合、他のユニット、エンジン、又はモジュールに直接的にあるか、接続されているか、又は結合されているか、又は通信されているか、あるいは、介在するユニット、エンジン、又はモジュールが存在してもよいことが理解される。本明細書で用いられるように、「及び/又は」という用語は、関連する列挙された項目の1つ以上の任意及び全ての組み合わせを含む。
本開示において用いられるフローチャートは、本開示のいくつかの実施形態に従ってシステムが実装する動作を示す。フローチャートの動作が順序通りに実装されなくてもよいことは、明確に理解されるべきである。逆に、動作は、逆の順番で、又は同時に実装されてもよい。さらに、1つ以上の他の動作は、フローチャートに追加されてもよい。1つ以上の動作は、フローチャートから削除されてもよい。
本開示において用いられる測位技術は、全地球測位システム(GPS)、全地球航法衛星システム(GLONASS)、コンパス航法システム(COMPASS)、ガリレオ測位システム、準天頂衛星システム(QZSS)、ワイヤレスフィデリティ(WiFi)測位技術など、又はそれらの任意の組み合わせに基づいてもよい。上記測位システムのうちの1つ以上は、本開示において互換的に用いられてもよい。
本開示は、概して、水及び/又は異物の侵入を防止するための錠前及び構造に関する。錠前は、セキュリティシステムに関する情報に基づいて装置(例えば、自転車、ドア)を保護するために使用されてもよい。錠前は、錠杆、係止ピン、位置制限部品、実行部品、ハンドル、ロックシェル(ケース)、防水構造、カバーシールドなどのうちの1つ以上、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。防水構造は、水が錠前の1つ以上の部品(例えば、位置決めモジュール、通信モジュール、シリンダ)に流れ込むことを防止してもよい。カバーシールドは、ロックシェルの開口部を閉じてもよい。係止ピンは、錠前が施錠されたとき又は解錠されたとき、錠杆が錠杆の軸方向に沿って移動することを阻止してもよい。位置制限部品は、係止ピンが錠杆が錠杆の軸方向に沿って移動することを阻止するとき、係止ピンが係止ピンの軸方向に沿って移動することを阻止してもよい。
図1は、本開示のいくつかの実施形態に係る例示的なセキュリティシステム100を示す概略図である。セキュリティシステム100は、サーバ110、ネットワーク120、1つ以上の端末装置130、装置140、ストレージ150、測位装置160及び錠前170を含んでもよい。セキュリティシステム100は、本開示に開示された方法及び/又はプロセスを実装することにより、錠前170によって装置140を保護してもよい。いくつかの実施形態では、保護対象の装置140は、自転車であってもよい。自転車は、自転車共有システムで使用される。自転車共有システムは、ユーザが自転車を乗車に使用することを可能にする自転車共有サービスを提供してもよい。ユーザは、乗車を終了して自転車を返却したい場合、自転車を駐車が許可される任意の領域に置き、かつ自転車を施錠してもよい。次いで、自転車は、次のユーザのために準備されてもよい。
サーバ110は、端末装置130、装置140及び/又は錠前170と通信してセキュリティシステム100の様々な機能を提供してもよい。いくつかの実施形態では、サーバ110は、例えばネットワーク120を介して端末装置130から装置140に関連する要求を受信してもよい。例えば、サーバ110は、例えばネットワーク120を介して端末装置130から装置140を施錠するという要求を受信してもよい。別の例として、装置140は、自転車共有システムにおける自転車であってもよく、要求は、自転車を借りる(又は賃借する)ためのサービス要求であってもよい。サービス要求は、例えば自転車の種類、出発地、目的地、走行距離、経路など、又はそれらの任意の組み合わせを含む、乗車及び/又は自転車に関する注文情報を含んでもよい。
サーバ110はまた、端末装置130、装置140及び/又は錠前170に情報を送信してもよい。例えば、サーバ110は、装置140及び/又は錠前170に、装置140を施錠する命令、装置140を解錠する命令、及び/又は装置140に関連する情報(例えば、装置140が施錠されることを示す情報)を送信してもよい。
いくつかの実施形態では、装置140は、自転車共有システムにおける自転車であってもよい。サーバ110は、端末装置130から受信されたサービス注文に応答して1つ以上の自転車を決定し、かつ例えば1つ以上の自転車の位置、乗車の料金(例えば、乗車の合計料金、乗車の1時間当たりの料金)など、又はそれらの組み合わせを含む、1つ以上の自転車に関連する情報を端末装置130に送信してもよい。サーバ110はまた、サービス料金管理を提供してもよい。サーバ110は、月会費、四半期会費、シーズン(例えば、春季、夏季)会費、年会費、又は乗車1回あたりの料金に基づいて乗車の費用を決定してもよい。
いくつかの実施形態では、サーバ110は、単一のサーバ又はサーバグループであってもよい。サーバグループは、アクセスポイントを介してネットワーク120に接続された集中型サーバグループ、又は1つ以上のアクセスポイントを介してネットワーク120にそれぞれ接続された分散型サーバグループであってもよい。いくつかの実施形態では、サーバ110は、ネットワーク120に局所的に接続され、又はネットワーク120と遠隔接続されてもよい。例えば、サーバ110は、ネットワーク120を介して、端末装置130、装置140及び/又はストレージ150に記憶される情報及び/又はデータにアクセスしてもよい。別の例として、ストレージ150は、サーバ110のバックエンドデータストレージとして機能してもよい。いくつかの実施形態では、サーバ110は、クラウドプラットフォームで実装されてもよい。単に例として、クラウドプラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散クラウド、インタークラウド、マルチクラウドなど、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、サーバ110は、処理エンジン112を含んでもよい。処理エンジン112は、本開示における1つ以上の機能を実行することに関連する情報及び/又はデータを処理してもよい。例えば、処理エンジン112は、錠前170の動作情報を処理して錠前の状態(例えば、施錠状態、解錠状態)を決定してもよい。いくつかの実施形態では、処理エンジン112は、1つ以上の処理ユニット(例えば、シングルコア処理エンジン又はマルチコア処理エンジン)を含んでもよい。単に例として、処理エンジン112は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、画像処理装置(GPU)、物理演算処理装置(PPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コントローラ、マイクロコントローラユニット、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、マイクロプロセッサなど、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
ネットワーク120は、情報及び/又はデータの変換を容易にしてもよい。いくつかの実施形態では、セキュリティシステム100の1つ以上の部品(例えば、サーバ110、端末装置130、装置140、ストレージ150又は錠前170)は、ネットワーク120を介して、セキュリティシステム100における別の部品に情報及び/又はデータを送信してもよい。例えば、サーバ110は、ネットワーク120を介して、ストレージ150から複数の装置140のデータにアクセスし、及び/又はそれらを取得してもよい。例えば、サーバ110は、ネットワーク120を介して、装置140が施錠されるか否かを示す端末装置130に送信してもよい。
いくつかの実施形態では、ネットワーク120は、任意のタイプの有線又は無線ネットワーク、又はそれらの組み合わせであってもよい。単に例として、ネットワーク120は、ケーブルネットワーク、有線ネットワーク、光ファイバネットワーク、テレコミュニケーションネットワーク、イントラネット、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆電話交換網(PSTN)、ブルートゥース(登録商標)ネットワーク、ZigBeeネットワーク、近距離無線通信(NFC)ネットワークなど、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク120は、1つ以上のネットワークアクセスポイントを含んでもよい。例えば、ネットワーク120は、基地局及び/又はインターネット交換ポイント120−1、120−2、...などのような有線又は無線ネットワークアクセスポイントを含んでもよく、それらを介してセキュリティシステム100の1つ以上の部品をネットワーク120に接続してデータ及び/又は情報を交換する。
いくつかの実施形態では、ユーザは、端末装置130の所有者であってもよい。端末装置130は、ユーザから入力を受信し、かつ入力に関連する情報をネットワーク120を介してサーバ110に送信してもよい。端末装置130はまた、ネットワーク120を介してサーバ110から情報を受信してもよい。例えば、端末装置130は、ユーザから装置140及びサーバ110に関連する入力を受信し、及び/又はサーバ110から情報又は命令を受信してもよい。単に例として、ユーザは、装置140を施錠できないときに保守サービスの要求を入力してもよい。端末装置130は、保守サービスの要求をサーバ110に送信するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、装置140は、自転車共有システムにおける自転車であってもよい。端末装置130は、端末装置130の位置付近の自転車を検索するためにサービス要求をサーバ110に送信するように構成されてもよい。サーバ110は、サービス要求に従って、そしてそれに応答して、端末装置130の位置付近の1つ以上の自転車(例えば、自転車の位置、自転車の数)を決定してもよい。サーバ110はまた、ネットワーク120を介して、決定された1つ以上の自転車に関連する情報を端末装置130に送信してもよい。決定された1つ以上の自転車の情報は、電子地図に関連する端末装置130に表示されてもよい。端末装置130は、サーバ110に送信されてもよい、端末装置130に表示された自転車から選択された自転車を示す入力をユーザから受信してもよい。端末装置130はまた、選択された自転車の位置にユーザを案内するための歩行ナビゲーションを提供してもよい。別の例として、端末装置130は、自転車を予約するための入力をユーザから受信し、かつ情報をサーバ110に送信してもよい。さらに別の例として、端末装置130は、ユーザによって提供されたフィードバック情報をサーバ110に送信してもよい。フィードバック情報は、自転車の状態(例えば、自転車の任意の部分を修理する必要があるか否か)、改善提案などを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、端末装置130は、モバイルデバイス130−1、タブレット型コンピュータ130−2、ラップトップ型コンピュータ130−3、車両内の内蔵デバイス130−4など、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス130−1は、スマートホームデバイス、ウェアラブルデバイス、スマートモバイルデバイス、仮想現実装置、拡張現実装置など、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態では、スマートホームデバイスは、スマート照明装置、インテリジェント電気機器の制御装置、スマート監視装置、スマートテレビ、スマートビデオカメラ、インターフォンなど、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ウェアラブルデバイスは、スマートブレスレット、スマートフットギア、スマートグラス、スマートヘルメット、スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートバックパック、スマートアクセサリーなど、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態では、スマートモバイルデバイスは、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ゲーミングデバイス、ナビゲーション装置、販売時点情報管理(POS)装置など、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態では、仮想現実装置及び/又は拡張現実装置は、仮想現実ヘルメット、仮想現実グラス、仮想現実パッチ、拡張現実ヘルメット、拡張現実グラス、拡張現実パッチなど、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例えば、仮想現実装置及び/又は拡張現実装置は、Google GlassTM、Oculus RiftTM、HololensTM、Gear VRTMなどを含んでもよい。いくつかの実施形態では、車両内の内蔵デバイス130−4は、内蔵コンピュータ、内蔵車載テレビ、内蔵タブレットなどを含んでもよい。いくつかの実施形態では、端末装置130は、ユーザ及び/又は端末装置130の位置を特定するための測位装置160と通信するように構成された信号送信機及び信号受信機を含んでもよい。例えば、端末装置130は、ユーザ及び/又は端末装置130の位置を特定するために、測位装置160に命令を送信してもよい。
装置140は、保護する必要があるいずれかの装置を含んでもよい。例示的な装置140としては、自転車、乗用車、ドア、窓、キャビネット、引き出し、パッケージ、金庫、旅行かばんなど、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられてもよい。錠前170は、装置140を施錠するように構成されてもよい。錠前170は、その機能を実施するための機構の任意の組み合わせを含んでもよい。錠前170は、機械錠又は電子錠であってもよい。装置140と錠前170は、互いに機械的に接続された別々の部品であってもよい。例えば、装置140と錠前170は、別々の部品であってもよく、また錠前170は、装置140に取り付けられてもよい。追加的又は代替的に、装置140及び錠前は、一体の装置を形成してもよい。錠前170に関する詳細について、本開示の他の場所(例えば、図4〜10及びその関連説明)に見出すことができる。
装置140及び/又は錠前170は、サーバ110、ネットワーク120、端末装置130及び/又は測位装置160と通信してもよい。例えば、装置140及び/又は錠前170は、ネットワーク120を介して、装置140及び/又は錠前170の状態情報をサーバ110に送信してもよい。状態情報は、装置140の位置、装置140の施錠/解錠状態、装置140の電池電力、錠前170の動作情報など、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。サーバ110は、状態情報に基づいて装置140を監視してもよい。別の例として、装置140及び/又は錠前170は、端末装置130及び/又はサーバ110から命令(例えば、車両140を施錠する/解錠する命令)を受信してもよい。さらに別の例として、装置140は、装置140の位置を特定するための測位装置160と通信するように構成された信号送信機及び信号受信機(例えば、装置140のGPS部品)を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、装置140は、自転車であってもよい。自転車は、例えば、一輪車、自転車、三輪車、タンデム、モータ付き自転車、電動自転車、モペッドなどを含む任意のタイプの自転車であってもよい。自転車の色は、限定されない。単に例として、自転車の車体の色は、黄色であってもよい。いくつかの実施形態では、自転車は、錠前170を含んでもよい。自転車及び/又は錠前170は、独特のシンボルで識別されてもよい。独特のシンボルは、バーコード、クイックレスポンス(QR)コード、文字及び/又は数字を含むシリアル番号など、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例えば、錠前170の識別(ID)は、端末装置130のモバイルアプリケーション又は端末装置130のカメラ(ある場合)を介して錠前170のQRコード(登録商標)及び/又は自転車のQRコード(登録商標)を走査することによって取得されてもよい。単に例として、錠前170のIDは、アイフォンのカメラを介して自転車のQRコード(登録商標)を走査することによって取得されてもよい。
ストレージ150は、データ及び/又は命令を記憶してもよい。データは、ユーザ、端末装置130、装置140などに関連するデータを含んでもよい。装置140は、自転車共有システムにおける自転車であってもよい。ユーザに関連するデータは、例えば、ユーザの名前、ユーザの携帯電話番号、ユーザのID番号、ユーザのタイプ(例えば、年間カードユーザ、四半期カードユーザ又は月間カードユーザ)、ユーザの使用記録(例えば、乗車時間、費用)、ユーザの信用格付け、履歴ルート、アカウント残高などを含むユーザプロファイルを含んでもよい。自転車に関連するデータは、自転車の使用状態(非アクティブ状態、予約状態、乗車中、メンテナンス状態、紛失状態)、自転車の位置、自転車のタイプ(例えば、一輪車、自転車、三輪車、タンデム、モータ付き自転車、電動自転車)などを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ストレージ150は、端末装置130及び/又は装置140から取得されたデータを記憶してもよい。例えば、ストレージ150は、端末装置130に関連するログ情報を記憶してもよい。いくつかの実施形態では、ストレージ150は、サーバ110が本開示に記載される例示的な方法を実施するために実行するか又は使用するデータ及び/又は命令を記憶してもよい。
いくつかの実施形態では、ストレージ150は、マスストレージ、リムーバブルストレージ、揮発性読み書きメモリ、リードオンリーメモリ(ROM)など、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例示的なマスストレージとしては、磁気ディスク、光ディスク、ソリッドステートドライブなどが挙げられてもよい。例示的なリムーバブルストレージとしては、フラッシュドライブ、フロッピーディスク、光ディスク、メモリカード、ジップディスク、磁気テープなどが挙げられてもよい。例示的な揮発性読み書きメモリとしては、ランダムアクセスメモリ(RAM)が挙げられてもよい。例示的なRAMとしては、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックRAM(DDR SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、サイリスタRAM(T−RAM)及びゼロキャパシタRAM(Z−RAM)などが挙げられてもよい。例示的なROMとしては、マスクROM(MROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、コンパクトディスクROM(CD−ROM)及びデジタルバーサタイルディスクROMなどが挙げられてもよい。いくつかの実施形態では、ストレージ150は、クラウドプラットフォームで実装されてもよい。単に例として、クラウドプラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散クラウド、インタークラウド、マルチクラウドなど、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
測位装置160は、例えば1つ以上の端末装置130又は装置140(例えば、自転車)などの対象に関連する情報を決定してもよい。例えば、測位装置160は、端末装置130及び/又は装置140の現在の時間及び現在の位置を決定してもよい。いくつかの実施形態では、測位装置160は、全地球測位システム(GPS)、全地球航法衛星システム(GLONASS)、コンパス航法システム(COMPASS)、北斗衛星測位システム、ガリレオ測位システム、準天頂衛星システム(QZSS)などであってもよい。情報は、対象の位置、高度、速度又は加速度、及び/又は現在時間を含んでもよい。位置は、緯度座標及び経度座標などの座標の形式であってもよい。測位装置160は、1つ以上の衛星、例えば、衛星160−1、衛星160−2、及び衛星160−3を含んでもよい。衛星160−1〜160−3は、上記情報を独立に又は共同して決定してもよい。測位装置160は、ネットワーク120を介して上記情報を端末装置130又は装置140に送信してもよい。
いくつかの実施形態では、セキュリティシステム100の1つ以上の部品は、ネットワーク120を介して、ストレージ150に記憶されたデータ及び/又は命令にアクセスしてもよい。いくつかの実施形態では、ストレージ150は、バックエンドストレージとしてサーバ110に直接接続されてもよい。いくつかの実施形態では、セキュリティシステム100の1つ以上の部品(例えば、サーバ110、端末装置130又は装置140)は、ストレージ150にアクセスする許可を有してもよい。いくつかの実施形態では、セキュリティシステム100の1つ以上の部品は、1つ以上の条件が満たされる場合、ユーザ及び/又は装置140に関連する情報の読み取り及び/又は変更を行ってもよい。例えば、サーバ110は、自転車の乗車が完了した後に1人以上のユーザの情報の読み取り及び/又は変更を行ってもよい。
いくつかの実施形態では、装置140は、自転車共有システムにおける自転車であってもよい。セキュリティシステム100の1つ以上の部品の間の情報交換は、端末装置130上の自転車共有サービスのモバイルアプリケーションを起動すること、車両サービスを要求すること、又は端末装置130を介してクエリを入力すること(例えば、自転車を検索すること)によって開始されてもよい。サービス要求の対象は、任意の製品であってもよい。いくつかの実施形態では、製品は、食品、医薬品、商品、化学製品、電気器具、衣類、乗用車、住宅、贅沢品など、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。いくつかの他の実施形態では、製品は、サービス製品、金融商品、ナレッジ製品、インターネット製品など、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。インターネット製品は、個別ホスト製品、ウェブ製品、モバイルインターネット製品、商用ホスト製品、組み込み製品など、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。モバイルインターネット製品は、モバイル端末のソフトウェア、プログラム、システムなど、又はそれらの任意の組み合わせに使用されてもよい。モバイル端末は、タブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートウォッチ、販売時点情報管理(POS)装置、車載コンピュータ、車載テレビ、ウェアラブルデバイスなど、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例えば、製品は、コンピュータ又は携帯電話で使用される任意のソフトウェア及び/又はアプリケーションであってもよい。ソフトウェア及び/又はアプリケーションは、社交、ショッピング、輸送、娯楽、学習、投資など、又はそれらの任意の組み合わせに関連してもよい。いくつかの実施形態では、輸送に関連するソフトウェア及び/又はアプリケーションは、旅行ソフトウェア及び/又はアプリケーション、車両スケジューリングソフトウェア及び/又はアプリケーション、地図ソフトウェア及び/又はアプリケーションなどを含んでもよい。
当業者であれば、セキュリティシステム100の要素が実行する場合、この要素は、電気信号及び/又は電磁信号を介して実行することができることを理解する。例えば、端末装置130が決定、装置140の解錠などのタスクを処理するとき、端末装置130は、そのようなタスクを処理するためにそのプロセッサ内の論理回路を動作させてもよい。端末装置130がクエリ(例えば、装置140の位置に関連する情報)をサーバ110に送信するとき、端末装置130のプロセッサは、クエリを符号化する電気信号を生成してもよい。端末装置130のプロセッサは、その後に電気信号を出力ポートに送信してもよい。端末装置130が有線ネットワークを介してサーバ110と通信すると、出力ポートは、電気信号をサーバ110の入力ポートにさらに送信するケーブルに物理的に接続されてもよい。端末装置130が無線ネットワークを介してサーバ110と通信すると、端末装置130の出力ポートは、電気信号を電磁信号に変換する1つ以上のアンテナであってもよい。同様に、装置140及び/又は錠前170は、そのプロセッサ内の論理回路の動作によりタスクを処理し、かつ電気信号又は電磁信号を介してサーバ110から命令及び/又はサービス注文を受信してもよい。端末装置130、装置140、錠前170及び/又はサーバ110などの電子装置内で、そのプロセッサが命令の処理、命令の送信、及び/又は動作を行うとき、命令及び/又は動作は、電気信号を介して実行される。例えば、プロセッサは、記憶媒体(例えば、ストレージ150)からデータ(例えば、複数のユーザプロファイル)を検索するとき、記憶媒体の構造化データを読み取ることができる記憶媒体の読み取り装置に電気信号を送信してもよい。構造化データは、電子装置のバスを介して電気信号の形でプロセッサに送信されてもよい。ここで、電気信号は、1つの電気信号、1連の電気信号及び/又は複数の離散電気信号を指してもよい。
図2は、本開示のいくつかの実施形態に係るコンピューティング装置200の例示的なハードウェア及び/又はソフトウェア部品を示す概略図である。コンピューティング装置200は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータであってもよい。コンピューティング装置200は、本明細書で説明されるように、セキュリティシステム100の任意の部品を実装するために使用されてもよい。例えば、サーバ110の処理エンジン112、及び/又は端末装置130は、そのハードウェア、ソフトウェアプログラム、ファームウェア、又はそれらの組み合わせを介してコンピューティング装置200で実装されてもよい。便宜上、このようなコンピュータの1つのみを示すが、処理負荷を分散させるために、本明細書に記載されたセキュリティシステム100に関連するコンピュータ機能は、複数の同様のプラットフォームに分散して実装されてもよい。
コンピューティング装置200は、例えば、データ通信を容易にするために、それに接続されたネットワーク(例えば、ネットワーク120)に接続され、かつそれから接続されたCOMポート250を含んでもよい。コンピューティング装置200はまた、プログラム命令を実行して本明細書で説明されるサーバ110の機能を実行するためのプロセッサ220を含んでもよい。例示的なコンピュータプラットフォームとしては、様々なデータファイルをコンピュータで処理及び/又は送信するために、内部通信バス210と、ディスク270、リードオンリーメモリ(ROM)230又はランダムアクセスメモリ(RAM)240のような様々な形態のプログラムストレージとデータストレージとが挙げられてもよい。例示的なコンピュータプラットフォームとしてはまた、プロセッサ220によって実行される、ROM230、RAM240、及び/又は他のタイプの非一時的な記憶媒体に記憶されたプログラム命令が挙げられてもよい。本開示の方法及び/又はプロセスは、プログラム命令として実装されてもよい。コンピューティング装置200はまた、コンピュータ、ユーザ、及びその中の他の部品の間の入力/出力をサポートするI/O260を含む。コンピューティング装置200はまた、ネットワーク通信を介してプログラミング及びデータを受信してもよい。
単なる例示を目的とし、1つのCPU及び/又はプロセッサのみをコンピューティング装置200内に記載する。しかしながら、本開示におけるコンピューティング装置200も複数のCPU及び/又はプロセッサを含んでもよいため、本開示で説明されるように、1つのCPU及び/又はプロセッサによって実行される動作及び/又は方法ステップも、複数のCPU及び/又はプロセッサによって共同で又は別々に実行されてもよいことが注意されるべきである。例えば、コンピューティング装置200のCPU及び/又はプロセッサは、ステップAとステップBの両方を実行してもよい。別の例において、ステップAとステップBはまた、コンピューティング装置200内の2つの異なるCPU及び/又はプロセッサによって共同で又は別々に実行されてもよい(例えば、第1のプロセッサがステップAを実行し、かつ第2のプロセッサがステップBを実行するか、又は第1及び第2のプロセッサがステップA及びBを共同で実行する)。
図3は、本開示のいくつかの実施形態に係る、端末装置が実装されるモバイルデバイス300の例示的なハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントを示す概略図である。図3に示すように、モバイルデバイス300は、通信モジュール310、ディスプレイ320、グラフィック処理ユニット(GPU)330、プロセッサ340、I/O350、メモリ360及びストレージ390を含んでもよい。いくつかの実施形態では、システムバス又はコントローラ(図示せず)を含むが、これらに限定されない任意の他の適切な部品も、モバイルデバイス300に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、モバイルオペレーティングシステム370(例えば、iOSTM、AndroidTM、Windows PhoneTM)及び1つ以上のアプリケーション380は、プロセッサ340によって実行されるために、ストレージ390からメモリ360にロードされてもよい。アプリケーション380は、サーバ110からの装置140の状態に関連する情報(例えば、車両140の位置)を送信し、受信し、かつ提示するためのブラウザ又は任意の他の適切なアプリを含んでもよい。情報ストリームとのユーザ対話は、I/O350を介して達成され、かつネットワーク120を介してセキュリティシステム100のサーバ110及び/又は他の部品に提供されてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、モバイルデバイス300を介して装置140(例えば、自転車)を借りてもよい(又は賃借してもよい)。ユーザはまた、モバイルデバイス300を介して装置140の錠前170を制御してもよい。例えば、ユーザは、モバイルデバイス300を介して錠前を閉めるための命令を入力してもよい。
図4は、本開示のいくつかの実施形態に係る例示的な錠前のハードウェアコンポーネントを示す概略図である。錠前170は、錠杆401、係止ピン402、位置制限部品403、実行部品404、ハンドル405、ロックシェル420、防水構造430、カバーシールド440及びプロセッサ450などの1つ以上の部品を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の部品は、省略されてもよい。例えば、防水構造430、カバーシールド440及び/又はプロセッサ450は、省略されてもよい。錠前170の構造の多くの説明は、本開示の他の場所(例えば、図5A〜9C及びその説明)に見出すことができる。
錠杆401は、対象(例えば、装置140)を保護するように構成されてもよい。錠杆401は、所定の経路に沿って移動可能であってもよい。いくつかの実施形態では、錠杆401の端部は、2つの位置(例えば、図6Aに示すような位置Cと位置D)の間に移動可能であってもよい。錠杆401は、例えばステンレス鋼、銅、アルミニウム、鉄、ポリスチレン(PS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリホルムアルデヒド(POM)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンオキシド(PPO)など、又はそれらの任意の組み合わせなどを含む材料で製造されてもよい。いくつかの実施形態では、錠杆401は、1つ以上の錠杆溝を含んでもよい。錠杆溝は、例えば、係止ピン402と協働して、錠杆401が錠杆401の軸方向(2つの位置、例えば、図6Aに示すような位置Cと位置Dとの間で)移動することを阻止してもよい。
係止ピン402は、特定の条件下で、錠杆401が錠杆401の軸方向に沿って移動することを阻止するように構成されてもよい。係止ピン402は、錠杆溝内に挿入されて、錠杆401が錠杆401の軸方向に沿って移動することを阻止してもよい。いくつかの実施形態では、係止ピン402は、連結ピン及び駆動ピンを含んでもよい。連結ピンは、駆動ピンに接続されてもよい。駆動ピンは、連結ピンを錠杆の錠杆溝に挿入するように駆動してもよい。いくつかの実施形態では、係止ピン402は、アクチュエータモータに接続されてもよい。アクチュエータモータは、連結ピンの移動を駆動してもよい。いくつかの実施形態では、アクチュエータモータは、係止ピンが錠杆溝から離れて錠前170を解錠するように駆動してもよい。いくつかの実施形態では、係止ピン402は、係止ピン402の往復移動方向に沿って伸縮自在であってもよい。例えば、係止ピン402の少なくとも一部は、ロックシェル420の内側又は外側に移動可能であってもよい。いくつかの実施形態では、係止ピン402又はロックシェル420の内側は、制限ピンホールを含んでもよい。制限ピンホールは、例えば、位置制限部品403と協働して、係止ピン402の位置が係止ピン402の軸方向に沿って移動することを阻止してもよい。係止ピン402の往復移動方向は、係止ピン402の軸方向と同じであってもよい。
位置制限部品403は、係止ピン402が係止ピン402の軸方向に沿って移動することを阻止するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、位置制限部品403は、係止ピン402が錠杆401が錠杆401の軸方向に沿って移動することを阻止するとき、係止ピン402が係止ピン402の軸方向に沿って移動することを阻止してもよい。例えば、位置制限部品403は、係止ピン402が錠杆溝から離れることを阻止してもよい。したがって、錠前170を解錠するための命令がないと、ロックシェル420に対する係止ピン402の位置は変化しなくてもよい。いくつかの実施形態では、位置制限部品403は、少なくとも1つの固定部及び少なくとも1つの伸縮部を含んでもよい。いくつかの実施形態では、伸縮部は、少なくとも1つの固定部に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、固定部は、ロックシェル420又は係止ピン402に固定されてもよい。係止ピン402が錠杆401が錠杆401の軸方向に沿って移動することを阻止した後、伸縮部は、係止ピン402の制限ピンホール内に挿入されてもよい。
実行部品404は、位置制限部品403の第1の移動及び/又は係止ピン402の第2の移動を駆動するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、位置制限部品403の第1の移動は、位置制限部品403が制限ピンホールから離れる移動を含んでもよい。係止ピン402の第2の移動は、係止ピン402が錠杆溝から離れる移動を含んでもよい。いくつかの実施形態では、位置制限部品403の第1の移動は、係止ピン402の第2の移動より早くてもよい。
いくつかの実施形態では、実行部品404は、ロックシェル420内に収容されてもよい。いくつかの実施形態では、実行部品404は、係止ピン402及び/又は位置制限部品403に接続されるか又は取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、実行部品404は、駆動機構及び伝達機構を含んでもよい。駆動機構は、ステッピングモータ、直流(DC)モータ、サーボモータ、同期モータ、スイッチトリラクタンスモータ、非同期モータなどを含んでもよい。伝達機構は、ラック伝達機構、歯車伝達機構などを含んでもよい。
ハンドル405は、錠杆401のマニュアル操作を容易にするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ハンドル405は、錠杆401に取り付けられてもよい。ハンドル405は、所定の経路に沿って移動可能であってもよい。いくつかの実施形態では、ハンドル405は、2つの位置(例えば、図6Aに示すような位置Aと位置B)の間に移動可能であってもよい。錠杆401は、ハンドル405と共に移動してもよい。錠前170の状態は、ハンドル405及び/又は錠杆401の移動に伴って変化してもよい。例えば、図6Aに示すようにハンドル603が位置Bにある場合、錠前600は、施錠状態を有してもよい。別の例として、ハンドル603が位置Bにいない(例えば、位置Aにある)場合、錠前600は、解錠状態を有してもよい。さらなる例として、図6Aに示すように錠杆602の第1の端部が位置Cまで移動する場合、錠前600は、解錠状態を有してもよい。さらなる例として、錠杆602の第1の端部が位置Cまで移動する場合、図6Aに示すように錠前600は、施錠状態を有してもよい。
ロックシェル420は、錠杆401の少なくとも一部、係止ピン402の少なくとも一部、位置制限部品403の少なくとも一部、実行部品404の少なくとも一部などを収容するように構成されてもよい。例えば、ロックシェル420は、係止ピン402、位置制限部品403、実行部品404、錠杆401の少なくとも一部などを収容してもよい。いくつかの実施形態では、ロックシェル420は、本開示の他の場所で説明された、錠前170の別の部品(例えば、測位モジュール、通信モジュール、シリンダなど、又はそれらの任意の組み合わせ)を収容するように構成されてもよい。
防水構造430は、錠杆401の少なくとも一部、係止ピン402の少なくとも一部、位置制限部品403の少なくとも一部、実行部品404の少なくとも一部などが水に曝されないように保護するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、防水構造430は、ロックシェル420、係止ピン402及び防水管を含んでもよい。防水管は、ロックシェル420及び係止ピン402に接続されてもよく、また防水管は、ロックシェル420と係止ピン402との間の裂け目を阻止してもよい。いくつかの実施形態では、防水管は、係止ピン402の少なくとも一部の周りに配置されてもよい。いくつかの実施形態では、防水管は、伸縮自在であってもよい。いくつかの実施形態では、防水管は、係止ピン402の移動方向と同じであるか又は対向する方向に沿って伸縮自在であってもよい。例えば、係止ピン402の少なくとも一部がロックシェル420の外側に移動する場合、防水管は、伸びてもよい。別の例として、係止ピン402の少なくとも一部がロックシェル420の内側に移動する場合、防水管は、収縮してもよい。いくつかの実施形態では、防水管は、伸縮自在でなくてもよい。例えば、防水管は、可撓性であり、かつロックシェル420の内側又は外側に移動可能な係止ピン402の少なくとも一部の周りに配置されるのに十分な長さを有してもよい。いくつかの実施形態では、本明細書で説明された防水構造430は、他のタイプの装置、例えば、キーボード、カメラ、レコーダーに使用されてもよい。
カバーシールド440は、ロックシェル420の開口部を閉じ、かつ物体が開口部を貫通してロックシェル420内に落ちることを防止するように構成されてもよい。例えば、カバーシールド440は、石及び木の枝のような物体がロックシェル420内に落ちることを防止してもよい。いくつかの実施形態では、錠前170が施錠されるとき、カバーシールド440は、開口部を閉じてもよい。代替的又は追加的に、錠前170が解錠されるとき、カバーシールド440は、開口部を閉じてもよい。いくつかの実施形態では、カバーシールド440は、ハンドル405、ロックシェル420、錠杆401、又はそれらの組み合わせに接続されてもよい。
プロセッサ450は、錠前170の1つ以上の部品(例えば、錠杆401、係止ピン402、位置制限部品403、実行部品404、ハンドル405)を制御するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ450は、位置制限部品403の第1の移動及び/又は係止ピン402の第2の移動を駆動して、錠前170を解錠するために、実行部品404に1つ以上の命令を送信するように構成されてもよい。命令は、例えば、ボタンを押すこと、数字ボタンを押すこと、正しいパスワードを入力すること、錠前170を解錠するためのバーコードを走査することなどによるユーザの入力を含んでよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ450は、ロックシェル420内に収容されてもよい。
なお、錠前170の上記説明は、例示を目的として提供されたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するものではない。当業者であれば、本開示の教示下で複数の変形及び修正を行ってもよい。しかしながら、これらの変形及び修正は、本開示の範囲から逸脱するものではない。例えば、錠前170の1つ以上の部品(例えば、防水構造430、カバーシールド440、位置制限部品403、プロセッサ450)は、省略されてもよい。
図5A−5Dは、本開示のいくつかの実施形態に係る2つの例示的な防水構造の断面図を示す。図5Aに示すように、防水構造500aは、密封壁510、往復移動片501、密封環502及び防水空間503を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、密封環502は、密封壁510と往復移動片501との間に収容されてもよい。密封環502は、密封壁510と往復移動片501との間の裂け目を充填し、かつ密封壁510を密封してもよい。いくつかの実施形態では、密封環502は、密封壁510及び往復移動片501に機械的に接続されてもよい。密封環502の断面形状は、異なってもよい。例えば、密封環502の断面形状は、U状、O状、長方形又はY状であってもよい。密封環502の材料は、異なってもよい。例えば、密封環502は、例えば、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、水素化ブタジエンアクリロニトリルゴム(HNBR)、シリコーンゴム、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム(EPR)、クロロプレンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、ポリウレタンゴム、金属ゴムなど、又はそれらの任意の組み合わせを含む材料で製造されてもよい。
防水空間503は、水が流れ込むことを防止することができる隔離された場所を指してもよい。いくつかの実施形態では、密封壁510及び往復移動片501は、密封環502で密封されてもよい。したがって、密封壁510、往復移動片501及び密封環502は、防水空間503を取り囲んでもよい。いくつかの実施形態では、往復移動片501の少なくとも一部が図5Aの矢印によって示される方向に沿って密封壁510の内側又は外側に移動するとき、水が防水空間503に流れ込むことを防止してもよい。いくつかの実施形態では、往復移動片501は、往復移動片501の移動中に密封環502に力を加えてもよい。
図5B−5Dに示すように、防水構造500bは、密封壁510、往復移動片501、防水空間503、防水管520及び貫通孔504を含んでもよい。いくつかの実施形態では、往復移動片501の少なくとも一部は、図5Bの矢印によって示される方向に沿って貫通孔504を貫通して密封壁510の内側又は外側へ移動可能であってもよい。いくつかの実施形態では、防水管520は、密封壁510及び往復移動片501に接続されてもよく、また防水管520は、密封壁510と往復移動片501との間の裂け目を阻止してもよい。したがって、密封壁510、往復移動片501及び防水管520は、防水空間503を取り囲んでもよい。
いくつかの実施形態では、防水管520は、往復移動片501の少なくとも一部の周りに配置されてもよい。いくつかの実施形態では、防水管520は、伸縮自在であってもよい。いくつかの実施形態では、防水管520は、往復移動片501の少なくとも一部の移動方向と同じであるか又は対向する方向(例えば、図5Bの矢印によって示される方向)に沿って伸縮自在であってもよい。いくつかの実施形態では、往復移動片501の少なくとも一部が密封壁510の外側に移動する場合、防水管520が伸びて、防水管520の長さが増加し、往復移動片501の少なくとも一部が密封壁510の内側に移動する場合、防水管520が収縮して、防水管520の長さが減少する。いくつかの実施形態では、往復移動片501の少なくとも一部が密封壁510の内側に移動する場合、防水管520が伸びて、防水管520の長さが増加し、往復移動片501の少なくとも一部が密封壁510の外側に移動する場合、防水管520が収縮して、防水管520の長さが減少する。防水管520が往復移動片501の少なくとも一部の移動に伴って伸びるか又は収縮することができるため、往復移動片501の少なくとも一部は、防水管520からの抵抗を受けずに移動してもよい。したがって、防水管520の耐用年数を延ばすことができ、往復移動片501が何度も移動した後でも、水が防水空間503に流れ込むことを防止することができる。いくつかの実施形態では、防水管520は伸縮自在でなくてもよいことを注意すべきである。例えば、防水管520は、可撓性であり、かつ密封壁510の内側又は外側に移動可能である往復移動片501の少なくとも一部の周りに配置されるのに十分な長さを有してもよい。
いくつかの実施形態では、防水管520は、可撓性材料、防食材料、弾性材料、耐摩耗性材料など、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1種を含む材料で製造されてもよい。例示的な防食材料としては、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、NBR、HNBR、シリコーンゴム、フッ素ゴム、EPR、クロロプレンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、ポリウレタンゴム、金属ゴムなど、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられてもよい。例示的な弾性材料としては、NBR、HNBR、シリコーンゴム、フッ素ゴム、EPR、クロロプレンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、金属ゴム、ポリウレタンエラストマー、ポリオレフィンエラストマー、スチレンブタジエンスチレン(SBS)など、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられてもよい。例示的な耐摩耗性材料としては、NBR、HNBR、シリコーンゴム、フッ素ゴム、EPR、クロロプレンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、金属ゴム、ポリウレタンエラストマー、ポリオレフィンエラストマー、SBS、ポリテトラフルオロエチレン(PTEF)など、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられてもよい。
いくつかの実施形態では、防水管520は、第1の接続端5201及び第2の接続端5202を含んでもよい。いくつかの実施形態では、防水管520の第1の接続端5201は、密封壁510に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、防水管520の第2の接続端5202は、往復移動片501に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、防水管520の第1の接続端5201と密封壁510との接続、及び/又は防水管520の第2の接続端5202と往復移動片501との接続は、接着剤を用いて実現されてもよい。いくつかの実施形態では、防水管520の第1の接続端5201の第1の開口寸法は、防水管520の第2の接続端5202の第2の開口寸法より大きくてもよい。いくつかの実施形態では、第1の接続端5201と第2の接続端5202との間の防水管520の少なくとも一部は、波形の伸縮管、又は螺旋状の伸縮管などであってもよい。貫通孔504に流れ込む水は、防水管520の第1の接続端5201と第2の接続端5202によって阻止され、また防水空間503内に流れ込まない。
いくつかの実施形態では、防水管520の第1の接続端5201は、様々な形態で密封壁510に接続されてもよい。例えば、図5Bに示すように、防水管520の第1の接続端5201は、密封壁510の内側に接続されてもよい。例えば、図5Cに示すように、防水管520の第1の接続端5201は、貫通孔504の壁に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の接続端5201の少なくとも一部は、往復移動片501に直接的に接触しなくてもよい。それに応じて、防水管520の第1の接続端5201と往復移動片501との間に裂け目がある可能性がある。いくつかの実施形態では、第1の接続端5201と往復移動片501との間に裂け目の幅は、所定の値又は適切な値(例えば、1mm、2mm、3mmなど)より小さくてもよい。いくつかの実施形態では、第2の接続端5202は、往復移動片501に直接的に接触してもよい。
いくつかの実施形態では、防水管520の第1の接続端5201及び/又は第2の接続端5202は、突出部を含んでもよい。それに応じて、密封壁510及び/又は往復移動片501は、突出部に対応する1つ以上の溝を含んでもよい。防水管520の第1の接続端5201と密封壁510との接続、及び/又は防水管520の第2の接続端5202と往復移動片501との接続は、突出部及び水で強化されてもよい。したがって、往復移動片501が何度も移動した後でも、第1の接続端5201の密封壁510からの分離及び第2の接続端5202の往復移動片501からの分離を回避してもよい。
単なる例として、防水管520の第1の接続端5201は、第1の突出部(図示せず)を含んでもよい。第1の接続端5201が密封壁510の内側に接触する場合、密封壁510の内側は、第1の突出部に対応する第1の溝(図示せず)を含んでもよい。第1の接続端5201が貫通孔504の壁に接触する場合、貫通孔504の壁は、第1の突出部に対応する第1の溝(図示せず)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ロックシェル(例えば、ロックシェル420(図4を参照)、ロックシェル601(図6A−6Dを参照)は、密封壁510として使用されてもよい。それに応じて、ロックシェルの内側又はロックシェルの貫通孔の壁は、第1の突出部に対応する第1の溝を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の突出部は、第1の溝内に挿入可能であり、また防水管520の第1の接続端5201と密封壁510又は貫通孔504との接続は、強化されてもよい。
別の例として、図5Dに示すように、防水管520の第2の接続端5202は、第2の突出部5203を含んでもよい。いくつかの実施形態では、往復移動片501は、第2の突出部5203に対応する第2の溝5014を含んでもよい。いくつかの実施形態では、係止ピン(例えば、係止ピン402(図4を参照)、係止ピン720(図8A−9Cを参照)は、往復移動片501として使用されてもよい。それに応じて、係止ピンは、第2の溝を含んでもよい。第2の突出部5203は、第2の溝5014内に挿入可能であり、また防水管520の第2の接続端5202と往復移動片501との接続は、強化されてもよい。
いくつかの実施形態では、突出部の断面形状は、異なってもよい。例えば、突出部の断面形状は、環状、環状体、円筒形、立方体、トライプリズムなどであってもよい。それに応じて、溝は、突出部に対応する断面形状を有してもよい。例えば、突出部の断面形状が円筒形である場合、溝の対応する断面形状は、円筒形であってもよい。別の例として、突出部の断面形状がトライプリズムである場合、溝の対応する断面形状は、トライプリズムであってもよい。
防水構造500bは、例えば、装置140の錠前、キーボード、カメラのボタン、リコーダーのボタンなどの様々な装置に適用されてもよい。それに応じて、貫通孔504の断面形状及び/又は往復移動片501の断面形状は、防水構造500bの特定の適用環境に関連してもよい。例えば、貫通孔504の断面は、円形、楕円形、帯状、三角形、多角形を有してもよい。いくつかの実施形態では、往復移動片501の断面形状は、貫通孔504に対応してもよい。例えば、貫通孔504の断面は、円形を有する場合、往復移動片501の断面は、円筒形を有してもよい。
いくつかの実施形態では、防水管520の内側の断面形状は、往復移動片501の断面形状に関連してもよい。いくつかの実施形態では、防水管520を往復移動片501の少なくとも一部の周りに配置されることを容易にするために、防水管520の内側の断面形状は、往復移動片501の断面形状と同じであってもよい。例えば、往復移動片501の断面は、円筒形を有する場合、防水管520の内側の断面は、円筒形を有してもよい。貫通孔504、往復移動片501及び/又は防水管520の断面形状は、説明のみを目的とするものに過ぎず、本開示の範囲を限定するものではないことに留意すべきである。
いくつかの実施形態では、図5A−5Dに示される防水構造は、錠前に適用されてもよい。いくつかの実施形態では、錠前は、ロックシェル、係止ピン、防水管、通信モジュール、測位モジュール、シリンダ、又は本開示で説明された任意の他の部品を含んでよい。ロックシェルは、錠前の少なくとも一部(例えば、係止ピン、通信モジュール、測位モジュール、シリンダなど)を収容してもよい。ロックシェルは、密封壁510として使用されてもよい。ロックシェルは、貫通孔を含んでもよい。係止ピンの少なくとも一部は、貫通孔を貫通してロックシェルの内側又は外側へ移動可能であってもよい。防水管は、係止ピンの少なくとも一部の周りに配置されてもよい。防水管は、ロックシェルと係止ピンとの間の裂け目を阻止してもよい。防水管は、第1の接続端及び第2の接続端を含んでもよい。防水管の第1の接続端は、ロックシェルの内側(又は外側)又は貫通孔の壁に接続されてもよい。防水管の第2の接続端は、係止ピンに接続されてもよい。係止ピンは、往復移動片501として使用されてもよい。いくつかの実施形態では、係止ピン及び防水管の構造は、それぞれ往復移動片501及び防水管520の構造に似てもよい。いくつかの実施形態では、係止ピンは、ロックシェルの貫通孔に対応する断面形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、防水管は、ロックシェルの貫通孔に対応する断面形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、錠前は、ロックシェル内に防水空間を含んでもよい。いくつかの実施形態では、防水空間は、防水管、ロックシェル及び/又は係止ピンによって閉じられてもよい。防水空間は、錠前の1つ以上の部品、例えば、ブルートゥース(登録商標)通信モジュール、ネットワーク通信モジュール、測位モジュール、シリンダなど、又はそれらの組み合わせを収容してもよい。
なお、防水構造500a及び防水構造500bの上記説明は、例示を目的として提供されたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するものではない。当業者であれば、本開示の教示下で複数の変形及び修正を行ってもよい。しかしながら、これらの変形及び修正は、本開示の範囲から逸脱するものではない。
図6A−6Fは、本開示のいくつかの実施形態に係る、カバーシールドを有する例示的な錠前の断面図を示す。図6Aに示すように、錠前600は、ロックシェル601、錠杆602、ハンドル603、カバーシールド604、及びロックシェル601に配置された開口部606を含んでもよい。いくつかの実施形態では、錠前600は、錠杆602が錠杆602の軸方向に沿って移動することを阻止するように構成された係止ピン(図示せず)を含んでもよい。
ロックシェル601は、錠前600の少なくとも一部(例えば、錠杆602、測位モジュール、通信モジュール)を収容してもよい。ロックシェル601は、例えばステンレス鋼、銅、アルミニウム、鉄、ポリスチレン(PS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリホルムアルデヒド(POM)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンオキシド(PPO)など、又はそれらの任意の組み合わせなどを含む材料で製造されてもよい。
錠杆602は、対象(例えば、装置140)を保護するか又は施錠してもよい。いくつかの実施形態では、錠杆602の少なくもと一部は、ロックシェル601内に収容されるか又はそれによって遮蔽されてもよい。錠杆602は、例えばステンレス鋼、銅、アルミニウム、鉄、ポリスチレン(PS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリホルムアルデヒド(POM)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンオキシド(PPO)など、又はそれらの任意の組み合わせなどを含む材料で製造されてもよい。いくつかの実施形態では、錠杆602及びロックシェル601は、同じ材料で製造されてもよい。いくつかの実施形態では、錠杆602及びロックシェル601は、異なる材料で製造されてもよい。
いくつかの実施形態では、ハンドル603は、錠杆602に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、ハンドル603は、錠杆602のマニュアル操作を容易にするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ハンドル603及び/又は錠杆602は、所定の経路に沿って摺動可能であってもよい。いくつかの実施形態では、錠前600の状態(例えば、施錠又は解錠)は、ハンドル603の移動に伴って変化してもよい。例えば、図6Aに示すようにハンドル603が位置Bにある場合、錠前600は、施錠状態を有してもよい。別の例として、ハンドル603が位置Bにいない(例えば、位置Aにある)場合、錠前600は、解錠状態を有してもよい。いくつかの実施形態では、ハンドル603の移動は、錠杆602の駆動を駆動してもよい。例えば、図6Aに示すように、ハンドル603が位置Aにある場合、錠杆602の第1の端部は、位置Cに移動してもよい。別の例として、図6Aに示すように、ハンドル603が位置Bにある場合、錠杆602の第1の端部は、位置Cに移動してもよい。ロックシェル601の開口部606は、ハンドル603の移動を容易にしてもよい。いくつかの実施形態では、ロックシェル601の開口部606は、錠杆602の軸方向に沿って伸びてもよい。いくつかの実施形態では、ロックシェル601の開口部606の伸び方向は、ハンドル603及び/又は錠杆602の移動方向に対応してもよい。いくつかの実施形態では、ハンドル603は、ロックシェル601の開口部606に沿って摺動可能であってもよい。
ハンドル603は、例えばステンレス鋼、銅、アルミニウム、鉄、ポリスチレン(PS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリホルムアルデヒド(POM)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンオキシド(PPO)など、又はそれらの任意の組み合わせなどを含む材料で製造されてもよい。ハンドル603の断面は、円筒形、多角形形状、片状などを有してもよい。いくつかの実施形態では、ハンドル603の上端は、グローブを含んでもよい。グローブは、例えばステンレス鋼、銅、アルミニウム、鉄、ポリスチレン(PS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリホルムアルデヒド(POM)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンオキシド(PPO)など、又はそれらの任意の組み合わせなどを含む材料で製造されてもよい。いくつかの実施形態では、グローブの断面は、円筒形、多角形形状などを有してもよい。ハンドル603の操作快適性は、グローブで向上してもよい。
いくつかの実施形態では、錠前600が施錠される場合、ロックシェル601の内部空間は、開口部606を介して曝されてもよい。いくつかの実施形態では、物体が開口部606を貫通してロックシェル601内に落ちる可能性があり、錠杆602が動けなくなり、錠前600の解錠動作が影響を受ける可能性がある。例示的な物体は、石、木の枝など、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。カバーシールド604は、ロックシェル601の開口部606を閉じ、物体がロックシェル601内に落ちることを防止するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、錠前600が施錠されるとき、カバーシールド604は、ロックシェル601の開口部606を閉じてもよい。いくつかの実施形態では、錠前600が解錠されるとき、カバーシールド604は、ロックシェル601の開口部606を閉じてもよい。例えば、カバーシールド604の長さは、開口部606の長さ以上であってもよく、カバーシールド604は、ハンドル603の錠杆602と反対側に配置されてもよく、錠前600が施錠されるとき、カバーシールド604は、開口部606を閉じてもよい。別の例として、カバーシールド604の長さは、開口部606の長さの2倍以上であってもよく、カバーシールド604の半分は、ハンドル603の錠杆602と反対側の一側に取り付けられ、カバーシールド604の他の半分は、錠杆602のハンドル603と同じ側に取り付けられてもよく、カバーシールド604は、錠前600が解錠されるとき、開口部606を閉じてもよい。
いくつかの実施形態では、カバーシールド604は、開口部606の平面内でロックシェル601の開口部606と同じ又は類似の形状を有してもよい。例えば、カバーシールド604が開口部606の平面内で環状扇形の形状を有する場合、ロックシェル601の開口部606は、環状扇形の形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、カバーシールド604は、二次元シート構造を有してもよい。いくつかの実施形態では、カバーシールド604は、フランジを含む三次元構造を有してもよい。いくつかの実施形態では、カバーシールド604の面積は、開口部606の面積よりも比較的大きくてもよい。いくつかの実施形態では、開口部606の平面内におけるカバーシールド604の投影は、ロックシェル601の開口部606と重なり合ってもよい。いくつかの実施形態では、カバーシールド604は、ロックシェル601の内部又は外部にあってもよい。例えば、カバーシールド604は、開口部606に近いロックシェル601の内面又は外面にあってもよい。代替的に、カバーシールド604は、ロックシェル601の外面にあり、かつ錠杆602の開口部606を覆ってもよい。
図6B−6Dに示すように、カバーシールド604は、ハンドル603、錠杆602、及び/又はロックシェル601に取り付けられるか又は接続されてもよい。図6Bに示すように、カバーシールド604は、ハンドル603に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、カバーシールド604は、溶接、差し込み、接合、接着など、又はそれらの組み合わせによってハンドル603に接続されてもよい。例示的な溶接方法としては、被覆アーク溶接(SMAW)、マグ溶接(MAGW)、ミグ溶接(MIGW)、ガスタングステンアーク溶接(GTAW)、抵抗溶接など、又はそれらの組み合わせが挙げられてもよい。いくつかの実施形態では、カバーシールド604は、1つ以上の機械的要素を介してハンドル603に接続されてもよい。例示的な機械的要素としては、ネジ、ナット、ガスケット、気密接着剤、気密接着テープなどが挙げられてもよい。
図6Cに示すように、カバーシールド604は、錠杆602に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、カバーシールド604は、金属固定カラム605を介して錠杆602に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、カバーシールド604は、例えば、溶接、差し込み、接合、接着、又は1つ以上の機械的要素を介して錠杆602に接続されてもよい。
いくつかの実施形態では、図6Dに示すように、カバーシールド604は、ロックシェル601に直接的に接触してもよい。カバーシールド604は、例えば、溶接、差し込み、接合、接着、又は1つ以上の機械的要素を介してロックシェル601に直接的に固定されてもよい。
いくつかの実施形態では、カバーシールド604は、ハンドル603の移動中に、その位置を保持してもよい。例えば、図6Dに示すように、カバーシールド604は、ロックシェル601に直接的に接触してもよく、カバーシールド604は、ハンドル603の移動中に、その位置を維持してもよい。代替的に、カバーシールド604の位置は、ハンドル603の移動に伴って変化してもよい。例えば、図6B及び6Cに示すように、カバーシールド604は、ハンドル603及び/又は錠杆602に接続されてもよく、カバーシールド604は、ハンドル603及び錠杆602に伴って移動してもよい。
いくつかの実施形態では、図6Eに示すように、カバーシールド604は、シート6042を含んでもよい。シート6042は、第1のスリット6041を含んでもよい。いくつかの実施形態では、図6Fに示すように、カバーシールド604は、2つのシート(例えば、シート6043及びシート6044)を含んでもよい。シート6043及びシート6044は、第2のスリット6045を形成するように適合してもよい。いくつかの実施形態では、第1のスリット6041の延在方向及び/又は第2のスリット6045の延在方向は、カバーシールド604の延在方向と同じであってもよい。いくつかの実施形態では、第1のスリット6041の延在方向、第2のスリット6045の延在方向及び/又はカバーシールド604の延在方向は、ハンドル603の移動方向に対応してもよい。いくつかの実施形態では、ハンドル603の移動方向に沿う第1のスリット6041及び/又は第2のスリット6045の長さは、ハンドル603の移動方向に沿うロックシェル601の開口部606の長さ以上であってもよい。いくつかの実施形態では、第1のスリット6041及び/又は第2のスリット6045は、カバーシールド604の中央部にあってもよい。
いくつかの実施形態では、第1のスリット6041及び/又は第2のスリット6045の幅を調節してもよい。いくつかの実施形態では、第1のスリット6041及び/又は第2のスリット6045の幅をボタンを押すか又は回転させることにより調節してもよい。ボタンは、カバーシールド604上に位置してもよい。いくつかの実施形態では、ハンドル603及び/又は錠杆602が移動するか又は移動し始まるとき、第1のスリット6041及び/又は第2のスリット6045の幅を自動的に調節してもよい。いくつかの実施形態では、錠前が施錠状態及び/又は解錠状態にあるとき、第1のスリット6041及び/又は第2のスリット6045の幅は減少し、またカバーシールド604は、ロックシェル601の開口部606を閉じてもよい。いくつかの実施形態では、ハンドル603及び/又は錠杆602が移動するか又は移動し始まるとき、第1のスリット6041及び/又は第2のスリット6045の幅は増加し、ハンドル603及び/又は錠杆602の移動を容易にしてもよい。
いくつかの実施形態では、シート6042、シート6043及び/又はシート6044は、弾性材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、図6Eに示されるように、シート6042の第1のスリット6041は、閉じる傾向がある。いくつかの実施形態では、図6Fに示されるように、シート6043とシート6044は、互いに近づく傾向があり、第2のスリット6045は閉じる傾向がある。いくつかの実施形態では、シート6043及びシート6044に外力を加える場合、第2のスリット6045を強制的に開くことができる。外力が除去された後、第2のスリット6045を閉じることができる。例えば、第2のスリット6045は、ハンドル603の移動中に強制的に開くことができ、またハンドル603が静止しているときに閉じることができる。
いくつかの実施形態では、カバーシールド604は、弾性材料又は剛性材料を含んでもよい。例示的な弾性材料としては、NBR、HNBR、シリコーンゴム、フッ素ゴム、EPR、クロロプレンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、金属ゴム、ポリウレタンエラストマー、ポリオレフィンエラストマー、スチレンブタジエンスチレン(SBS)など、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられてもよい。例示的な剛性材料は、金属、合金、ステンレス鋼、剛性プラスチックなどが挙げられてもよい。いくつかの実施形態では、カバーシールド604は、保護塗装膜を含んでもよい。保護塗装膜は、例えば、防水材料、日焼け止め材料、防食材料など、又はそれらの任意の組み合わせを含む材料で製造されてもよい。防水材料としては、天然アスファルト、石油アスファルト、コールピッチ、エチレンプロピレンゴム(EPR)、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリイソブチレン(PIB)、ポリウレタン(PU)、セメントなど、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられてもよい。日焼け止め材料としては、サトウキビ繊維、キシロン、ガラス繊維、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PU)、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、アルミニウム箔など、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられてもよい。例示的な防食材料としては、本開示の他の場所(例えば、図5A−5D及びそれらの説明)に見出すことができる。
なお、錠前600の上記説明は、例示を目的として提供されたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するものではない。当業者であれば、本開示の教示下で複数の変形及び修正を行ってもよい。しかしながら、これらの変形及び修正は、本開示の範囲から逸脱するものではない。例えば、錠前600はさらに、図5A−5Dに示すような防水構造を含んでもよい。別の例として、錠前600はさらに、解錠コードを設定するための1つ以上のボタンを含んでもよい。ユーザは、解錠コードに対応するボタンを押してもよい。解錠コードが有効である場合、ハンドル603は、例えば位置Bから位置Aへ自動的に移動し、かつ錠杆602が移動して錠前600を開くように駆動し、又はユーザは、ハンドル603を(例えば、位置Bから位置Aへ)を移動させて、錠杆602が移動して錠前600を開くように駆動してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、手動で(例えば位置Aから位置Bへ)ハンドル603を移動させ、錠杆602が移動して錠前600を施錠するようにを駆動してもよい。
図7は、本開示のいくつかの実施形態に係る例示的な錠前の一部の断面図を示す。いくつかの実施形態では、錠前700は、駆動ピン701、連結ピン702、錠杆703及びアクチュエータモータ704を含んでもよい。図7に示すように、連結ピン702は、駆動ピン701に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、駆動ピン701は、連結ピン702が移動するように駆動してもよい。いくつかの実施形態では、駆動ピン701は、連結ピン702を錠杆703の溝(錠杆溝7031とも呼ばれる)に挿入して錠前700を施錠するように駆動するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、アクチュエータモータ704は、連結ピン702に付着してもよい。アクチュエータモータ704は、連結ピン702の移動を駆動してもよい。いくつかの実施形態では、アクチュエータモータ704は、連結ピン702が錠杆703の溝から離れて錠前700を解錠するように駆動してもよい。いくつかの実施形態では、アクチュエータモータ704は、ステッピングモータ、直流(DC)モータ、サーボモータ、同期モータ、スイッチトリラクタンスモータ、非同期モータなどを含んでもよい。
図8A−8Cは、本開示のいくつかの実施形態に係る、位置制限部品を有する例示的な錠前の断面図を示す。錠前800は、錠前170の一実施形態であってもよい。錠前800は、本開示で説明されるその機能を実装するための1つ以上の機構の任意の組み合わせを含んでもよい。錠前800は、ロックシェル710、係止ピン720、位置制限部品730、実行部品740及び錠杆703を含んでもよい。ロックシェル710及び/又は錠杆703の詳細な説明は、本開示の他の場所(例えば、図4−6F及びその関連説明)に見出すことができる。
いくつかの実施形態では、係止ピン720、位置制限部品730、実行部品740及び錠杆703の少なくとも一部は、ロックシェル710の内側にあってもよい。係止ピン720は、錠杆703が錠杆703の軸方向に沿って移動すること及び/又は錠前800を施錠することを阻止してもよい。いくつかの実施形態では、係止ピン720は、錠杆703の溝(錠杆溝とも呼ばれる)内に移動することによって錠杆703を阻止してもよい。
いくつかの実施形態では、位置制限部品730は、係止ピン720が係止ピン720の軸方向に沿って移動することを阻止してもよい。いくつかの実施形態では、位置制限部品730は、係止ピン720が錠杆703が錠杆703の軸方向に沿って移動することを阻止するとき、係止ピン720が係止ピン720の軸方向に沿って移動することを阻止してもよい。錠前800を解錠するための命令又は操作がない場合、位置制限部品730は、係止ピン720が錠杆溝から離れることを阻止し、かつロックシェル710に関連する係止ピン720の位置は、そのまま変化しなくてもよい。錠前800が衝撃を受けるか又は外力を受ける場合にも、係止ピン720の位置は、位置制限部品730によって制限され、係止ピン720は、依然として錠杆703が錠杆703の軸方向に沿って移動することを阻止し、それにより錠前800は解錠されない。したがって、錠前800の安全性能を向上させることができる。
図8Bに示すように、位置制限部品730は、少なくとも1つの固定部7301及び少なくとも1つの伸縮部7302を含んでもよい。伸縮部7302は、固定部7301に接続されるか又は付着してもよい。いくつかの実施形態では、固定部7301は、ロックシェル710に固定されてもよい。いくつかの実施形態では、伸縮部7302は、弾性があってもよい。いくつかの実施形態では、伸縮部7302は、弾性がなく、また伸縮部7302は、弾性要素(例えば、ばね、たわみストリップなど)を介して固定部7301に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、伸縮部7302は、NBR、HNBR、シリコーンゴム、フッ素ゴム、EPR、クロロプレンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、金属ゴム、ポリウレタンエラストマー、ポリオレフィンエラストマー、スチレンブタジエンスチレン(SBS)など、又はそれらの任意の組み合わせを含む材料で製造されてもよい。いくつかの実施形態では、係止ピン720(例えば、連結ピン702)は、少なくとも1つの制限ピンホール7201を含んでもよい。制限ピンホール7201は、位置制限部品730を収容するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、制限ピンホール7201は、係止ピン720の軸方向に対して垂直であってもよい。追加的又は代替的に、制限ピンホール7201は、ロックシェル710の内側に対して垂直であってもよい。いくつかの実施形態では、係止ピン720が錠杆703が錠杆703の軸方向に沿って移動することを阻止すると、伸縮部7302が係止ピン720の制限ピンホール7201に挿入され、位置制限部品730は係止ピン720の位置を制限してもよい。
いくつかの実施形態では、図8Aに示される実行部品740は、係止ピン720(例えば、連結ピン702)及び/又は位置制限部品730(例えば、伸縮部7302)に接続されるか又はそれらに付着してもよい。いくつかの実施形態では、実行部品740は、位置制限部品730の第1の移動及び/又は係止ピン720の第2の移動を駆動して、錠前800を解錠してもよい。いくつかの実施形態では、位置制限部品730の第1の移動は、位置制限部品730が係止ピン720から離れる移動を含んでもよい。いくつかの実施形態では、位置制限部品730の第1の移動は、伸縮部7302が制限ピンホール7201から離れる移動を含んでもよい。いくつかの実施形態では、係止ピン720の第2の移動は、係止ピン720が錠杆703から離れる移動を含んでもよい。いくつかの実施形態では、係止ピン720の第2の移動は、係止ピン720が錠杆溝から離れる移動を含んでもよい。いくつかの実施形態では、位置制限部品730の第1の移動は、係止ピン720の第2の移動より早くてもよい。いくつかの実施形態では、実行部品740は、ロックシェル710の内側にあってもよい。
いくつかの実施形態では、図8Cに示すように、錠前を解錠する命令を受信した後、図8Aに示される実行部品740などの実行部品(図8Cに図示せず)は、位置制限部品730が係止ピン720から離れるように駆動してもよい。いくつかの実施形態では、実行部品は、係止ピン720が錠杆703から離れて錠前800を解錠するように駆動してもよい。例示的な命令としては、例えば、ボタンを押すこと、数字ボタンを押すこと、パスワードを入力すること、錠前800を解錠するためのバーコードを走査することなどによるユーザの装置140への入力が挙げられてもよい。
図9A−9Cは、本開示のいくつかの実施形態に係る、位置制限部品を有する例示的な錠前の断面図を示す。図9Aに示すように、係止ピン720は、駆動ピン701及び連結ピン702を含んでもよい。連結ピン702は、駆動ピン701に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、駆動ピン701は、連結ピン702が移動するように駆動してもよい。いくつかの実施形態では、連結ピン702は、駆動ピン701によって駆動されるとき、錠杆703の溝(錠杆溝とも呼ばれる)に挿入されてもよい。いくつかの実施形態では、連結ピン702は、実行部品740に接続されるか又は付着してもよい。いくつかの実施形態では、図8B、8C及び9Aに示すように、連結ピン702は、少なくとも1つの制限ピンホール7201を含んでもよく、すなわち、制限ピンホール7201は、連結ピン702に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、図9B−9Cに示すように、ロックシェル710の内側は、少なくとも1つの制限ピンホール7201を含んでもよく、すなわち、制限ピンホール7201は、ロックシェル710内にあるように構成されてもよい。制限ピンホール7201は、位置制限部品730を収容するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、制限ピンホール7201は、係止ピン720の軸方向に対して垂直であってもよい。追加的又は代替的に、制限ピンホール7201は、ロックシェル710の内側に対して垂直であってもよい。位置制限部品730は、少なくとも1つの固定部7301及び少なくとも1つの伸縮部7302を含んでもよい。いくつかの実施形態では、伸縮部7302は、弾性があってもよい。伸縮部7302は、固定部7301に接続されるか又は付着してもよい。いくつかの実施形態では、図8B、8C及び9Aに示すように、固定部7301は、ロックシェル710に固定されてもよい。いくつかの実施形態では、図9B−9Cに示すように、固定部7301は、係止ピン720(連結ピン702)に固定されてもよい。
いくつかの実施形態では、実行部品740は、駆動機構及び伝達機構(図示せず)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、伝達機構は、駆動機構に連結されてもよい。いくつかの実施形態では、駆動機構は、力を出力するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、伝達機構は、第1の部分及び第2の部分を含んでもよい。伝達機構の第1の部分は、係止ピン720の連結ピン702に接続されるか又は取り付けられてもよい。伝達機構の第1の部分は、伸縮部7302が制限ピンホール7201から離れるように駆動するために、力を伝達するように構成されてもよい。伝達機構の第2の部分は、位置制限部品730の伸縮部7302に接続されるか又は取り付けられてもよい。伝達機構の第2の部分は、連結ピン720が錠杆溝から離れるように駆動するために、力を伝達するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、駆動機構は、ステッピングモータ、直流(DC)モータ、サーボモータ、同期モータ、スイッチトリラクタンスモータ、非同期モータなどを含んでもよい。いくつかの実施形態では、伝達機構は、ラック伝達機構、歯車伝達機構などを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、実行部品740は、係止ピン720(例えば、連結ピン702)及び/又は位置制限部品730(例えば、伸縮部7302)に接続されるか又はそれらに付着してもよい。いくつかの実施形態では、実行部品740は、位置制限部品730の第1の移動及び/又は係止ピン720の第2の移動を駆動して、錠前900を解錠してもよい。いくつかの実施形態では、位置制限部品730の第1の移動は、位置制限部品730がロックシェル710から離れる移動を含んでもよい。いくつかの実施形態では、位置制限部品730の第1の移動は、伸縮部7302がロックシェル710の制限ピンホール7201から離れる移動を含んでもよい。いくつかの実施形態では、係止ピン720の第2の移動は、係止ピン720が錠杆703から離れる移動を含んでもよい。いくつかの実施形態では、係止ピン720の第2の移動は、連結ピン720が錠杆溝から離れる移動を含んでもよい。いくつかの実施形態では、制限ピンホール7201がロックシェル710から離れる第1の移動は、係止ピン720の第2の移動よりも早くあり得る。いくつかの実施形態では、実行部品740は、ロックシェル710の内側にあり得る。
図9Bに示すように、係止ピン720が錠杆703が錠杆703の軸方向に沿って移動することを阻止すると、伸縮部7302がロックシェル710の制限ピンホール7201に挿入されてもよい。図9Cに示すように、錠前950を解錠する命令を受信した後、実行部品740は、位置制限部品730がロックシェル710から離れるように駆動してもよい。いくつかの実施形態では、実行部品740は、係止ピン720が錠杆703から離れて錠前950を解錠するように駆動してもよい。例示的な命令としては、例えば、ボタンを押すこと、数字ボタンを押すこと、パスワードを入力すること、錠前を解錠するためのバーコードを走査することなどによるユーザの装置140への入力が挙げられてもよい。
いくつかの実施形態では、錠前800(又は錠前900、又は錠前950)は、プロセッサ(図示せず)を含んでもよい。例えば、プロセッサは、位置制限部品730の第1の移動及び/又は係止ピン720の第2の移動を駆動して、錠前800(錠前900、又は錠前950)を解錠するために、実行部品740に1つ以上の命令を送信してもよい。命令は、例えば、ボタンを押すこと、数字ボタンを押すこと、正しいパスワードを入力すること、錠前を解錠するためのバーコードを走査することなどによるユーザの入力を含んでよい。いくつかの実施形態では、実行部品740の少なくとも一部は、プロセッサに電気的に接続されてもよい。プロセッサは、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、画像処理装置(GPU)、物理演算処理装置(PPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コントローラ、マイクロコントローラユニット、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、マイクロプロセッサなど、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
これらの説明は例示的なものであり、本開示の範囲を限定するものではない。その多数の代替手段、修正及び使用は、当業者には明らかであろう。本明細書に記載の例示的な実施形態の特徴、構造、方法及びその他の特徴は、追加の及び/又は代替の例示的実施形態を得るために様々な方法で組み合わせることができる。しかしながら、これらの変形及び修正は、本開示の範囲から逸脱するものではない。
なお、錠前800、錠前900及び錠前950の上記説明は、例示を目的として提供されたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するものではない。当業者であれば、本開示の教示下で複数の変形及び修正を行ってもよい。しかしながら、これらの変形及び修正は、本開示の範囲から逸脱するものではない。例えば、錠前800、錠前900又は錠前950はさらに、図5A−5Dに示される防水構造を含んでもよい。別の例として、錠前800、錠前900又は錠前950はさらに、図6A−6Fに示されるカバーシールドを含んでもよい。
図10は、本開示のいくつかの実施形態に係る、錠前を解錠する例示的なプロセスを示すフローチャートである。いくつかの実施形態では、錠前(例えば、図6A−9Cに示される錠前)を解錠するためのプロセス1000は、図1に示されるセキュリティシステム100内で実装されてもよい。プロセス1000の1つ以上の動作は、端末装置130及び/又はサーバ110内で実装されてもよい。プロセス1000の1つ以上の動作は、ストレージ150に記憶され、処理エンジン112によって呼び出され及び/又は実施される1つ以上の命令として実装されてもよい。以下に提示される図示のプロセスの動作は、例示であることを意図するものである。いくつかの実施形態では、プロセス1000は、説明されていない1つ以上の追加の動作で、及び/又は1つ以上の説明された動作なしで達成されてもよい。さらに、図10に示され、以下に説明されるプロセス1000の動作の順序は、限定的なものではない。
1010では、リモートプロセッサ(例えば、処理エンジン112、プロセッサ220、プロセッサ340など)は、1つ以上の命令を実行部品(例えば、図9A及び図8Aに示すような実行部品740)に送信してもよい。この命令は、実行部品740に、図8A−図9Cに説明された錠前を解錠するように指示してもよい。いくつかの実施形態では、装置140のユーザは、リモートプロセッサに命令を送信してもよい。次いで、リモートプロセッサは、命令を実行部品740に送信してもよい。いくつかの実施形態では、装置140のユーザは、命令を錠前(例えば、錠前800、錠前900、錠前950)のプロセッサ(例えば、プロセッサ450)に送信してもよい。その後に、錠前のプロセッサは、命令を実行部品740に送信してもよい。命令は、例えば、ボタンを押すこと、数字ボタンを押すこと、パスワードを入力すること、錠前を解錠するためのバーコードを走査することなどによるユーザの入力を含んでよい。
1020では、実行部品740は、位置制限部品(例えば、図8A−図9Cに示すような位置制限部品730)が係止ピン(例えば、図8A−図9Cに示すような係止ピン720)の位置制限を解除するように駆動してもよい。いくつかの実施形態では、実行部品740の駆動機構は、力を出力してもよい。実行部品740の伝達機構は、位置制限部品が係止ピンの位置制限を解除するように駆動するために、力を伝達してもよい。例えば、図8A−図9Cに示すように、伝達機構の第1の部分は、位置制限部品730の伸縮部7302が連結ピン702又はロックシェル710に配置された制限ピンホール7201から離れるように駆動するために、力を伝達してもよい。
1030では、実行部品740は、係止ピン(例えば、係止ピン720)が錠杆703から離れて錠前(例えば、錠前800、錠前900、錠前950)を解錠するように駆動してもよい。いくつかの実施形態では、実行部品740は、係止ピンの位置制限が解除された後、係止ピンを移動させるように駆動してもよい。いくつかの実施形態では、実行部品740の伝達機構は、係止ピン(例えば、係止ピン720)の連結ピン(例えば、連結ピン702)が錠杆溝から離れるように駆動するために、力を伝達してもよい。例えば、図8A−図9Cに示すように、伝達機構の第2の部分は、連結ピン720が錠杆溝から離れるように駆動するために、力を伝達してもよい。
なお、プロセス1000の上記説明は、例示のために提供されたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するものではない。当業者であれば、本開示の教示下で複数の変形及び修正を行ってもよい。しかしながら、これらの変形及び修正は、本開示の範囲から逸脱するものではない。例えば、動作1020及び1030は同時に実行されてもよく、動作1020及び1030は単一の動作に統合されてもよい。
以上のように基本概念を説明してきたが、当業者には、この詳細な開示を読んだ後、前述の詳細な開示が、単なる例として提示されているに過ぎず、限定するものではないことは明らかである。本明細書には明示的に述べられていないが、様々な変更、改良及び修正が可能であり、それらは当業者に意図される。これらの変更、改良及び修正は、本開示によって示唆されることが意図されており、本開示の例示的な実施形態の精神及び範囲内にある。
さらに、所定の用語は、本開示の実施形態を説明するために用いられている。例えば、「一実施形態」、「実施形態」及び/又は「いくつかの実施形態」という用語は、この実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造又は特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の様々な部分における「実施形態」又は「一実施形態」又は「代替実施形態」への2つ以上の言及は、必ずしも全て同一の実施形態を指すわけではないことを強調し、それを理解するものとする。さらに、特定の特徴、構造、又は特性は、本開示の1つ以上の実施形態では適切に組み合わせられてもよい。
さらに、当業者には理解されるように、本開示の態様は、本明細書において、任意の新規で有用なプロセス、機械、製造、又は組成物、又はそれらの新規で有用な改良を含む、多くの特許性のある種類又は文脈のいずれかで例示及び説明されてもよい。したがって、本開示の態様は、完全にハードウェア、完全にソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによる実装により実装されてもよく、実装は、本明細書では、一般に、「ユニット」、「モジュール」、又は「システム」と総称されてもよい。さらに、本開示の態様は、具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを有する1つ以上のコンピュータ可読媒体に具現化されたコンピュータプログラム製品の形態をとることもできる。
コンピュータ可読信号媒体は、例えば、ベースバンドに、又は搬送波の一部として組み込まれたコンピュータ可読プログラムコードを有する伝搬データ信号を含み得る。このような伝搬信号は、電磁気、光学など、又はそれらの任意の適切な組み合わせを含む様々な形態のいずれかをとることができる。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではないが、命令実行システム、機器もしくは装置によって用いられるか、又はこれらに関連させて使用するためのプログラムを通信、伝搬又は伝送し得る任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。コンピュータ可読信号媒体上に具現化されたプログラムコードは、無線、有線、光ファイバケーブル、RFなど、又は前述の任意の適切な組み合わせを含む任意の適切な媒体を使用して送信されてもよい。
本開示の態様の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)、Scala、Smalltalk、Eiffel、JADE、Emerald、C++、C#、VB.NET、Pythonなどのオブジェクト指向プログラミング言語、「C」プログラミング言語、Visual Basic、Fortran 2103、Perl、COBOL 2102、PHP、ABAPなどの従来の手続き型プログラミング言語、Python、Ruby及びGroovyなどの動的プログラミング言語、又は他のプログラミング言語を含む、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書き込まれてもよい。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にはユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上で、部分的にリモートコンピュータ上で、又は完全にリモートコンピュータもしくはサーバ上で実行されてもよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は接続は、(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して)外部コンピュータに対して、もしくはクラウドコンピューティング環境で行われるか、又はサービスとしてのソフトウェア(SaaS)などのサービスとして提供されてもよい。
さらに、処理要素もしくはシーケンスの記載された順序、又はそれらに対する数字、文字、もしくは他の指定の使用は、特許請求されるプロセス及び方法を、特許請求の範囲に指定され得る以外にいかなる順序にも限定する意図はない。上記開示は、本開示の様々な有用な実施形態であると現在考えられるものを様々な実施例を通して論じているが、そのような詳細は当該目的のものでしかなく、添付の特許請求の範囲は、開示される実施形態に限定されず、それどころか、開示される実施形態の精神及び範囲内にある修正及び等価な構成を包含するように意図されることが理解されるべきである。例えば、上述した様々な部品の実装は、ハードウェア装置において具現化されてもよいが、ソフトウェアのみのソリューションとして、例えば、既存のサーバ又はモバイルデバイス上にインストールとして実装されてもよい。
同様に、本開示の実施形態の前述の説明では、様々な特徴は、時に本開示を簡素化するために単一の実施形態、図、又はそれらの説明にグループ化されて、様々な本発明の実施形態の1つ以上の理解を支援していることが理解されるべきである。しかしながら、この開示方法は、特許請求される主題が各請求項に明示的に記載されるよりも多くの特徴を必要とするとの意図を反映したものであるとは解釈されてはならない。むしろ、本発明の実施形態は、前述の開示された単一の実施形態のすべての特徴よりも少ないものである。
いくつかの実施形態では、本出願の特定の実施形態を記載して主張するために用いられる量又は特性を表す数は、いくつかの実例では用語「約」、「おおよそ」又は「実質的」によって修正されると理解されるべきである。例えば、別途に規定されない限り、「約」、「おおよそ」又は「実質的」は、それらが記載する値の±20%変化量を表すことができる。したがって、いくつかの実施形態では、明細書又は添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、特定の実施形態によって取得されることが求められる所望の特性に応じて変化し得る近似値である。いくつかの実施形態では、数値パラメータは、報告された有意の数字の数に照らして、そして通常の丸め技術を適用することにより、解釈されるべきである。本出願のいくつかの実施形態の広い範囲に記載される数値範囲及びパラメータが近似値であるにもかかわらず、特定の実施例に記載される数値は、可能な限り正確に報告されている。
本明細書で参照される特許、特許出願、特許出願の出版物、並びに、論文、書物、明細書、出版物、文書、事物及び/又は同様のものなどの他の材料のそれぞれは、すべての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み入れられるが、それらに関連した任意の審査ファイル履歴、本文書と一致しないか又は矛盾するそれらのいずれか、あるいは本文書にここで又は後に関連する特許請求の最も広い範囲に関して限定的な影響を及ぼし得るそれらのいずれかは除外する。例として、組み込まれた任意の材料に関連する用語の説明、定義及び/又は使用と、本文書に関連する用語の説明、定義及び/又は使用との間に何らかの不一致又は矛盾が存在する場合、本文書における用語の説明、定義及び/又は使用が優先される。
最後に、本明細書に開示された本出願の実施形態は、本出願の実施形態の原理を例示するものであると理解されるべきである。使用され得る他の修正は、本出願の範囲内であり得る。したがって、例として、本出願の実施形態の代替的な構成が本明細書中の教示に従って利用され得るが、それらに限定されない。したがって、本出願の実施形態は、まさに示され、説明されたようなものに限定されない。