JP6928522B2 - 板材の洗浄装置 - Google Patents
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Description
前記ノズルヘッダは、水平に支持されている。本構成では、ノズルヘッダ内にて貯留する水の深さが均一になることから、各ノズルに対して、ほぼ均等に水を給水することが可能となる。そのため、各ノズルから蒸気と同時に噴出される水滴の量を均一化出来る。そのため、板材の洗浄時に洗浄むらが出来難く、洗浄効果が高い。
前記ノズルから噴出した蒸気のドレン及び洗浄に使用した水を前記ノズルヘッダに循環させるドレン管を有する。本構成では、板材の洗浄に使用する水の使用量を削減することが可能である。また、洗浄に温水を使用することになるため、常温に比べて洗浄能力が高くなる。
前記洗浄用のノズルヘッダは、前記板材の上方に位置する上側ノズルヘッダと、前記板材の下方に位置する下側ノズルヘッダと、を含み、前記上側ノズルヘッダは、ヘッダ本体と、前記ヘッダ本体の底部に対して、噴出口を下方に向けて取り付けられた複数の上側ノズルを有し、前記下側ノズルヘッダは、ヘッダ本体と、前記ヘッダ本体の底部に設けられた複数の接続部と、噴出口が上方に向いた複数の下側ノズルと、各下側ノズルと各接続部をそれぞれ接続するチューブと、を有する。本構成では、上側ノズルヘッダと下側ノズルヘッダの双方とも、水の溜まったヘッダ本体の底部側から蒸気を抜くようにしている。このようにすることで、蒸気と同時に水滴をノズルから噴出させることが出来る。
複数のエアノズルを有する水切り用のノズルヘッダを有し、前記洗浄用のノズルヘッダにより洗浄された前記板材の表面に、前記水切り用のノズルヘッダの前記複数のエアノズルからエアを噴出することにより、前記板材の表面の水切りを行う。
図1〜図7を参照して洗浄装置1の構成を説明する。洗浄装置1は、例えば、鋼板Gの製造工程において、冷間圧延工程後に行われる脱脂洗浄工程用として使用され、冷間圧延工程で使用された圧延油等の油分や異物を鋼板Gから除去するものである。
図1は鋼板Gを搬送する搬送装置と洗浄装置10の平面図である。図2は搬送装置と洗浄装置10の正面図である。搬送装置は、架台3と駆動ユニット5とから構成されている。架台3は、図1の左右方向(X方向)に長い長尺状であり、鋼板Gの両側(図1の上下両側)を支える一対のレール部3A、3Bを有している。
図1、図2に示すように、上側ノズルヘッダ51Aと下側ノズルヘッダ51Bは、鋼板Gの搬送経路上において、鋼板Gの搬送方向であるX方向に直交するY方向に平行な向きで、図外のフレーム等の支持部材に取り付けられている。具体的には、図2、図3に示すように、上側ノズルヘッダ51Aと下側ノズルヘッダ51Bは、上部カバー70Aと下部カバー70Bの内部にあって、鋼板Gの搬送面を間にして、上下に向かい合っている。
上側ノズルヘッダ51Aは、ヘッダ本体53Aと、複数本の上側ノズル55Aとから構成されている。ヘッダ本体53Aは、例えば金属製である。ヘッダ本体53Aは、Y方向に長い筒型であり、洗浄対象である鋼板GのY方向の長さと概ね対応している。ヘッダ本体53は中空である。
下側ノズルヘッダ51Bは、ヘッダ本体53Bと、複数本の下側ノズル55Bと、複数本の接続管61Bと、複数本のチューブ63Bから構成されている。
水切りユニット100は、鋼板Gの走行方向(X方向)で、洗浄ユニット20の下流側(図1では右側)に配置されている。水切りユニット100は、上側ノズルヘッダ110Aと、下側ノズルヘッダ110Bと、分岐管125Aと、エア管125と、エア調整ユニット126と、流量計127と、を有している。尚、上側ノズルヘッダ110Aと、下側ノズルヘッダ110Bが本発明の「水切り用のノズルヘッダ」に相当する。
洗浄装置10を稼働すると、ボイラ23で生成した蒸気Sが蒸気管27A、27Bを通って上側ノズルヘッダ51Aと下側ノズルヘッダ51Bに供給される。また、水源R2から水管35A、35Bを通って上側ノズルヘッダ51Aと下側ノズルヘッダ51Bに常温の水Wが供給される。
洗浄装置10は、蒸気Sの熱で粘度の低下した油分を、蒸気圧で加速された水滴Wで吹き飛ばすので、過熱蒸気を用いた洗浄装置と同等の高い洗浄能力を発揮することが出来る。しかも、本構成では、洗浄対象である板材と物理的に接触する部分が無いことから、摩耗がなくメンテナンス性に優れる。また、ボイラ23で生成した非過熱の蒸気を使用しているので、蒸気過熱用のヒータ等を設ける必要がない。そのため、構成部品の点数が少なく、簡易的な構成である。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、ノズルヘッダは必要とされる洗浄能力に応じて、複数列設けてもよい。ノズルヘッダは円筒状でなくてもよく、箱形状として複数列のノズルを千鳥に配置してもよい。ノズルヘッダは、鋼材Gの搬送方向であるX方向に直交するY方向に平行でなくてもよい。例えば、Y方向に平行な状態に対しノズルヘッダを、30°傾ければ、各ノズル間のノズルピッチNPを13%減らすのと同等の効果が得られ、ノズルピッチNPを疑似的に可変として洗浄能力を調整することができる。尚、上側ノズルヘッダ51Aや下側ノズルヘッダ51Bの傾きθを可変にするには、例えば、図10に示すように、ノズルヘッダ51A、51Bの一端部を回転可能な状態で支持しておき、必要に応じて、ノズルヘッダ51A、51Bを、回転軸Hを中心に回転させることで、傾きθの調整を行えばよい。
20...洗浄ユニット
23...ボイラ
25...蒸気ヘッダ
27A、27B...蒸気管
29A、29B...圧力調整弁
51A...上側ノズルヘッダ
51B...下側ノズルヘッダ
55A...上側ノズル
55B...下側ノズル
100...水切りユニット
110A...上側ノズルヘッダ
110B...下側ノズルヘッダ
115A...エアノズル
115B...エアノズル
Claims (5)
- 板材の洗浄装置であって、
複数のノズルを有する洗浄用のノズルヘッダと、
前記ノズルヘッダに対して蒸気を供給する蒸気供給部と、
前記ノズルヘッダに対して水を供給する水管と、を備え、
前記ノズルヘッダの内部には、
前記水管より供給された水を貯留する貯水層と、
前記貯水層の上方に位置し、前記蒸気供給部より供給された蒸気が導入される蒸気層と、が設けられ、
前記複数のノズル又は前記複数のノズルが接続される接続管は、前記貯水層を貫通して前記蒸気層に連通し、
前記貯水層内に貯留する水を、前記蒸気層に導入された蒸気の圧力を利用して、前記複数のノズルから又は前記接続管を通じて前記複数のノズルから、蒸気と同時に水滴として噴射し、前記板材の表面を脱脂洗浄する、洗浄装置。 - 請求項1に記載の板材の洗浄装置であって、
前記ノズルヘッダは水平に支持されている、洗浄装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の洗浄装置であって、
前記ノズルから噴出した蒸気のドレン及び洗浄に使用した水を前記ノズルヘッダに循環させるドレン管を有する、洗浄装置。 - 請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の洗浄装置であって、
前記洗浄用のノズルヘッダは、
前記板材の上方に位置する上側ノズルヘッダと、
前記板材の下方に位置する下側ノズルヘッダと、を含み、
前記上側ノズルヘッダは、
ヘッダ本体と、
前記ヘッダ本体の底部に対して、噴出口を下方に向けて取り付けられた複数の上側ノズルを有し、
前記下側ノズルヘッダは、
ヘッダ本体と、
前記ヘッダ本体の底部に設けられた複数の前記接続管と、
噴出口が上方に向いた複数の下側ノズルと、
各下側ノズルと各接続管をそれぞれ接続するチューブとを有する、洗浄装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の洗浄装置であって、
複数のエアノズルを有する水切り用のノズルヘッダを有し、
前記洗浄用のノズルヘッダにより洗浄された前記板材の表面に、前記水切り用のノズルヘッダの前記複数のエアノズルからエアを噴出することにより、前記板材の表面の水切りを行う、洗浄装置。
Priority Applications (1)
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JP2017189939A JP6928522B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 板材の洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017189939A JP6928522B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 板材の洗浄装置 |
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JP2019065325A JP2019065325A (ja) | 2019-04-25 |
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ID=66339100
Family Applications (1)
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JP2017189939A Active JP6928522B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 板材の洗浄装置 |
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2017
- 2017-09-29 JP JP2017189939A patent/JP6928522B2/ja active Active
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