JP6928344B2 - ゴルフクラブ - Google Patents

ゴルフクラブ Download PDF

Info

Publication number
JP6928344B2
JP6928344B2 JP2017095427A JP2017095427A JP6928344B2 JP 6928344 B2 JP6928344 B2 JP 6928344B2 JP 2017095427 A JP2017095427 A JP 2017095427A JP 2017095427 A JP2017095427 A JP 2017095427A JP 6928344 B2 JP6928344 B2 JP 6928344B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
face
outer peripheral
head
cover body
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017095427A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018191701A (ja
Inventor
早苗 佐野
早苗 佐野
周作 佐々木
周作 佐々木
Original Assignee
羽立工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 羽立工業株式会社 filed Critical 羽立工業株式会社
Priority to JP2017095427A priority Critical patent/JP6928344B2/ja
Publication of JP2018191701A publication Critical patent/JP2018191701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6928344B2 publication Critical patent/JP6928344B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、グラウンドゴルフまたはパークゴルフに用いられるゴルフクラブに関する。
従来から、グラウンドゴルフまたはパークゴルフに用いるゴルフクラブが各種提案されている。例えば、下記特許文献1には、ボールを打つヘッドを構成してボールに直接接触するフェース部材が内層および外層の2層で構成されたゴルフクラブが開示されている。この場合、フェース部材は、ボールが直接接触する外層を弾性変形し易い粘弾性体で構成するとともに、この外層の裏側にこの外層よりも硬質な内層を設けることでヘッド本体が損傷することを防止している。
特開2006−230685号公報
しかしながら、このような上記特許文献1に記載されたゴルフクラブにおいては、ボールと直接接触する外層が粘弾性体で構成されているため、外層の外周部がボール、地面、クラブケースまたはその他の物体との接触によって損傷を受け易いという問題がある。また、このゴルフクラブにおいては、外層が粘弾性体で構成されているため、フェース部材を支持するヘッド本体におけるフェース部材との接合部分の研削加工が行ない難く加工性が低いという問題もあった。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、ボールと直接接触するフェイスの外周部の損傷を抑制できるとともに、フェイスの外周部の加工性を良好にすることができるグラウンドゴルフまたはパークゴルフに用いるゴルフクラブを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、ボールを打つヘッドに棒状に延びるシャフトが設けられたグラウンドゴルフまたはパークゴルフに用いられるゴルフクラブであって、ヘッドは、シャフトが取り付けられるヘッド本体と、ヘッド本体に直接的または間接的に設けられてボールの打面を構成するフェイスと、フェイスより硬質な材料で構成されてフェイスの外周部の少なくとも一部を覆う外周カバー体とを備え、フェイスは、ボールを打った際に弾性変形するエラストマ材で構成されており、外周カバー体は、フェイスにおけるスイートスポットを介した互いに対向する位置にそれぞれ形成されており、かつフェイスの外周部のうちの互いに対向する外周部間の幅が最も狭い部分の肉厚がその他の部分の肉厚よりも厚く形成されていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、ゴルフクラブは、ボールと直接接触するフェイスの外周部の少なくとも一部がこのフェイスよりも硬質な外周カバー体で覆われているため、外周部の損傷を抑制しつつフェイスの外周部の加工性を良好にすることができる。
また、このように構成した本発明の特徴によれば、ゴルフクラブは、フェイスがボールを打った際に弾性変形する弾力性を有したエラストマ材で構成されているとともに、外周カバー体がフェイスにおけるスイートスポットを介した互いに対向する位置にそれぞれ形成されているため、フェイスがボールを打った際におけるフェイスの平面方向外側への弾性変形を抑えることができボールに与えられる打撃エネルギの低下を抑制することができる。なお、この場合、フェイスの外周部において互いに対向した各外周カバー体は、互いに繋がって一体的に形成されていてもよいし、各外周カバー体がヘッド本体にそれぞれ固定されていてもよい。
また、このように構成した本発明の特徴によれば、ゴルフクラブは、外周カバー体がフェイスの外周部のうちの互いに対向する外周部間の幅が最も狭い部分の肉厚がその他の部分の肉厚よりも厚く形成されているため、フェイスがボールを打った際におけるフェイスの平面方向外側への弾性変形を効果的に抑えることができボールに与えられる打撃エネルギの低下を効果的に抑制することができる。
また、本発明の他の特徴は、ゴルフクラブにおいて、外周カバー体は、フェイスの外周部のうちの互いに対向する外周部間の幅が最も狭い部分に設けられていることにある。この場合、フェイスの外周部のうちの互いに対向する外周部間の幅が最も狭い部分は、例えば、フェイスの上側の外周部と下側の外周部との間の幅がある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ゴルフクラブは、外周カバー体がフェイスの外周部のうちの互いに対向する外周部間の幅が最も狭い部分に設けられているため、フェイスがボールを打った際におけるフェイスの平面方向外側への弾性変形を効果的に抑えることができボールに与えられる打撃エネルギの低下を効果的に抑制することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の特徴は、ボールを打つヘッドに棒状に延びるシャフトが設けられたグラウンドゴルフまたはパークゴルフに用いられるゴルフクラブであって、ヘッドは、シャフトが取り付けられるヘッド本体と、ヘッド本体に直接的または間接的に設けられてボールの打面を構成するフェイスと、フェイスより硬質な材料で構成されてフェイスの外周部の少なくとも一部を覆う外周カバー体とを備え、外周カバー体は、フェイスの全ての外周部を環状に覆っていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、ゴルフクラブは、ボールと直接接触するフェイスの外周部の少なくとも一部がこのフェイスよりも硬質な外周カバー体で覆われているため、外周部の損傷を抑制しつつフェイスの外周部の加工性を良好にすることができる。
また、このように構成した本発明の特徴によれば、ゴルフクラブは、外周カバー体がフェイスの全ての外周部を環状に覆っているため、外周部の全周に亘って損傷を抑制しつつフェイスの外周部の加工性を良好にすることができる。また、このゴルフクラブによれば、フェイスがボールを打った際におけるフェイスの平面方向外側への弾性変形を効果的に抑えることができボールに与えられる打撃エネルギの低下を効果的に抑制することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の特徴は、ボールを打つヘッドに棒状に延びるシャフトが設けられたグラウンドゴルフまたはパークゴルフに用いられるゴルフクラブであって、ヘッドは、シャフトが取り付けられるヘッド本体と、ヘッド本体に直接的または間接的に設けられてボールの打面を構成するフェイスと、フェイスより硬質な材料で構成されてフェイスの外周部の少なくとも一部を覆う外周カバー体とを備え、外周カバー体は、フェイスにおけるヘッド本体側の面である裏面を覆うバックベース部を備えており、フェイスは、バックベース部を貫通してヘッド本体に嵌合する貫通嵌合部を備えていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、ゴルフクラブは、ボールと直接接触するフェイスの外周部の少なくとも一部がこのフェイスよりも硬質な外周カバー体で覆われているため、外周部の損傷を抑制しつつフェイスの外周部の加工性を良好にすることができる。
また、このように構成した本発明の特徴によれば、ゴルフクラブは、外周カバー体がフェイスにおけるヘッド本体側の面である裏面を覆うバックベース部を備えているため、外周カバー体の一体性および剛性を高めフェイス102の外周部を長期期間に亘って保護できるとともに、フェイスがボールを打った際におけるフェイスの厚み方向への弾性変形を抑えることができボールに与えられる打撃エネルギの低下を抑制することができる。
また、このように構成した本発明の特徴によれば、ゴルフクラブは、フェイスがバックベース部を貫通してヘッド本体に嵌合する貫通嵌合部を備えているため、フェイス、外周カバー体およびヘッド本体の一体性を高めて耐久性を向上させることができるとともに、ボールのコントロール性および飛距離を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るゴルフクラブの全体構成を概略的に示した全体斜視図である。 図1に示すゴルフクラブにおけるヘッドの全体構成を概略的に示した要部拡大斜視図である。 図2に示したヘッドの内部構成を概略的に示した要部断面図である。 図2に示したヘッドにおけるフェイスの全体構成を概略的に示した斜視図である。 図2に示したヘッドにおける外周カバー体の全体構成を概略的に示した斜視図である。
以下、本発明に係るゴルフクラブの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るゴルフクラブ100の全体構成の概略を示した斜視図である。また、図2は、図1に示すゴルフクラブ100の要部であるヘッド101を別の方向から見た部分拡大斜視図である。また、図3は、図2に示すヘッド101の内部構造の概略を示す断面図である。なお、本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している。このため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。このゴルフクラブ100は、グラウンドゴルフまたはパークゴルフにおいてボールを打つための棒状の用具である。
(ゴルフクラブ100の構成)
ゴルフクラブ100は、主として、ヘッド101およびシャフト130をそれぞれ備えて構成されている。ヘッド101は、ゴルフクラブ100においてグラウンドゴルフまたはパークゴルフで用いる樹脂製のボール(図示せず)を打つための部分であり、主として、フェイス102、外周カバー体110およびヘッド本体120をそれぞれ備えて構成されている。
フェイス102は、図4に示すように、ボールと直接接触して打つ部品であり、エラストマ材を板状に形成して構成されている。この場合、フェイス102を構成するエラストマ材は、ボールを打った際に弾性変形する弾力性を有するゴム材または樹脂材であり、より具体的には、熱硬化性エラストマ材(例えば、加硫ゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなど)、熱可塑性エラストマ材(例えば、スチレン系、オレフィン系、塩ビ系、ウレタン系またはアミド系の各樹脂など)がある。本実施形態においては、フェイス102は、熱可塑性ポリウレタン樹脂で構成されている。また、フェイス102の硬度は、デュロメータ硬度(温度23℃±2℃、湿度50%±5%)でHDA70〜100が好ましい。
このフェイス102は、ボールを打つ際の上下方向の幅である高さがボールの直径(6cm)以下で、かつ高さ方向に直交する横幅方向がボールの直径(6cm)以上の長さ(好ましくは、ボールの直径の2倍以上)の横長の板状に形成されている。この場合、フェイス102は、正面視において外周部102cにおける上下方向中央部および横幅方向中央部がそれぞれ凹状に窪んで形成されており、外周カバー体110の一部が入り込んでいる。
また、フェイス102は、ボールを打つ表面102aが平滑な平面状に形成されている。一方、フェイス102の表面102aの裏側となる裏面102bは、平滑な平面状に形成されるとともに、左右方向両端部側に2つの本体嵌合部103がそれぞれ形成されている。
本体嵌合部103は、フェイス102をヘッド本体120に取り付けるための部分であり、フェイス102の裏面102bから柱状に突出して形成されている。この本体嵌合部103は、フェイス102の裏面102bにおける上下方向中央部でかつ横幅方向両端部側にそれぞれ形成されている。なお、本体嵌合部103は、1つまたは3つ以上設けてもよいことは当然である。このフェイス102は、外周カバー体110内に表面102aが露出した状態で覆われている。
外周カバー体110は、図5に示すように、フェイス102の外周部102cを覆う部品であり、フェイス102よりも硬質な材料を板状に形成して構成されている。この場合、外周カバー体110を構成する材料としては、フェイス102よりも硬質な樹脂材、金属材または木材がある。この場合、樹脂材には、硬質な樹脂材のほか、フェイス102よりも硬質なエラストマ材を含むものである。より具体的には、樹脂材の硬度は、デュロメータ硬度(温度23℃±2℃、湿度50%±5%)でHDD60〜100が好ましい。本実施形態においては、フェイス102は、熱可塑性ポリウレタン樹脂で構成されている。
この外周カバー体110は、主として、カバー部111とバックベース部113とで構成されている。カバー部111は、フェイス102の外周部102cを覆う部分であり、フェイス102の外周部102cを囲む環状に形成されている。この場合、カバー部111は、内周部がフェイス102の外周部102cに対応する形状に形成されるとともに、外周部が内周部の形成方向に沿って直線状または曲線状に延びて形成されている。
また、カバー部111は、内周面における上辺、下辺および左右の側辺の各一部がそれぞれフェイス102のスイートスポットSに向かって張り出した張出部112a〜112dが形成されている。これにより、カバー部111は、張出部112a〜112dがそれぞれ形成された部分がその他の部分、具体的には、各張出部112a〜112d間の部分(例えば、張出部112aと張出部112cとの間の部分)よりも肉厚が厚く形成されている。本実施形態においては、張出部112a〜112dは、フェイス102のスイートスポットSに向かって台形状に張り出している。
また、フェイス102のスイートスポットSとは、ヘッド101の重心からフェイス102の表面102aに向かって引いた同表面102aに対する垂線が表面102aと交わる部分およびその周辺であり、最も効果的、すなわち、ボールを打つ際の反力に違和感を覚えることなく最長の飛距離を出すことができる部分である。このスイートスポットSは、通常は、フェイス102の上下方向および横幅方向の各中央部に位置する。なお、図1および図2においては、スイートスポットSを破線で示している。
バックベース部113は、環状のカバー部111における内側部分に板状に形成されてカバー部111を内側方向にも一体化して補強しつつフェイス102が取り付けられる部分であり、カバー部111と一体的に形成されている。これにより、外周カバー体110は、カバー部111とバックベース部113とで囲まれた凹状の領域がフェイス102を保持する領域として形成される。
そして、バックベース部113には、前記フェイス102における本体嵌合部103に対応する位置に貫通孔114がそれぞれ形成されている。また、バックベース部113の厚さは、フェイス102の厚さと同じ厚さに形成されている。なお、バックベース部113の厚さは、フェイス102の厚さ以下または同厚さ以上であってもよいことは当然である。
ヘッド本体120は、フェイス102および外周カバー体110をそれぞれ支持する部品であり、剛体(例えば、木材)をブロック状に形成して構成されている。このヘッド本体120における外表面の一部には、鉛直方向に平滑な平面状に延びた状態で取付前面121が形成されており、この取付前面121にフェイス102および外周カバー体110がそれぞれ取り付けられている。この場合、取付前面121には、フェイス102における2つの本体嵌合部103に対応する位置に各本体嵌合部103が嵌合する嵌合孔122がそれぞれ形成されている。
これにより、ヘッド本体120は、フェイス102における本体嵌合部103が嵌合孔122に嵌合することでフェイス102を支持するとともに、外周カバー体110が取付前面121に接着剤によって貼り付けられることで外周カバー体110を支持する。また、取付前面121の外周部は、外周カバー体110の外周部に対応する形状に形成されており、取付前面121の外周部と外周カバー体110の外周部とは面一に形成されている。このヘッド本体120には、下面にソール123が設けられているとともに上面にシャフト130が設けられている。
ソール123は、ヘッド本体120の下面を保護するための部品であり、アルミニウム材をヘッド本体120の底面に沿って湾曲する形状に形成して構成されている。この場合、ソール123は、ヘッド本体120の底面とともに外周カバー体110の底面も覆う大きさに形成されている。このソール123は、図示しないビスによってヘッド本体120の底面に取り付けられている。なお、ソール123は、ヘッド本体120の底面のみを覆い外周カバー体110の底面は覆わない形状に形成することもできる。
シャフト130は、ヘッド101をスイング可能に支持する部品であり、木材またはカーボン材を棒状に形成して構成されている。このシャフト130は、一方の端部(図示下端部)にヘッド本体120が取り付けられているとともに、他方の端部(図示上側端部)にグリップ131が取り付けられている。グリップ131は、ゴルフをプレーする使用者が手で握る部分であり、ゴム材を筒状に形成して構成されている。このグリップ131は、シャフト130における前記他方の端部に挿し込まれている。
(ゴルフクラブ100の製造)
ここで、ゴルフクラブ100の製造工程について簡単に説明しておく。まず、作業者は、第1工程として、外周カバー体110を製造する。具体的には、作業者は、射出成形機(図示せず)を用いて外周カバー体110を射出成形する。
次に、作業者は、第2工程として、フェイス102を製造する。具体的には、作業者は、フェイス102を成形する金型(図示せず)内に外周カバー体110を配置した状態で射出成形機を用いてフェイス102を射出成形する。すなわち、フェイス102は、金型内に外周カバー体110を配置したインサート成形加工により、外周カバー体110に対して表面102a、裏面102bおよび本体嵌合部103が一体的に成形される。なお、フェイス102は、外周カバー体110をインサート成形することなく、フェイス102単体で成形した後に外周カバー体110に嵌め込んで製作することもできる。
次に、作業者は、第3工程として、ヘッド本体120を用意する。具体的には、作業者は、木材に対して切削加工を行うことによって外形、取付前面121および嵌合孔122など必要な形状を成形する。
次に、作業者は、第4工程として、ヘッド本体120にフェイス102および外周カバー体110を取り付ける。具体的には、作業者は、フェイス102が一体的に取り付けられた外周カバー体110の裏面に接着剤を塗布してヘッド本体120の取付前面121に貼り付ける。この場合、フェイス102における2つの本体嵌合部103は、ヘッド本体120の取付前面121の嵌合孔122に嵌合する。
次に、作業者は、第5工程として、ソール123を用意してヘッド本体120に取り付ける。具体的には、作業者は、アルミダイカストなどの加工法を用いて別途製作したソール123をヘッド本体120の下面にビス(図示せず)を用いて取り付ける。
次に、作業者は、第6工程として、外周カバー体110の外周面をヘッド本体120の側面とともに研削加工を行う。これにより、ヘッド本体120の取付前面121の外周面と外周カバー体110の外周面との間の段差が解消されて両者が面一となる。この場合、外周カバー体110がフェイス102よりも硬質な材料で構成されているため、研削加工を精度よく行うことができる。なお、この第6工程における研削加工は、前記段差が生じない場合や段差が許容できる場合には行う必要がない。
次に、作業者は、第7工程として、ヘッド本体120の外表面に塗装を行う。具体的には、作業者は、ヘッド本体120におけるフェイス102および外周カバー体110をマスキングした状態でヘッド本体120の外表面に吹き付け塗装などにより着色を行う。
次に、作業者は、第8工程として、シャフト130を用意してヘッド本体120に取り付ける。具体的には、作業者は、木材に対して切削加工および塗装加工を別途製作したシャフト130をヘッド本体120の上面に挿し込んで取り付ける。次いで、作業者は、別工程で製作したグリップ131をシャフト130の上端部に挿し込んで取り付ける。なお、グリップ131は、ヘッド本体120に挿し込まれる前のシャフト130に予め取り付けられていてもよいことは当然である。この後、作業者は、外観および使用感を試す検査工程などを経てゴルフクラブ100を完成させる。
(ゴルフクラブ100の作動)
次に、このように構成したゴルフクラブ100の作動について説明する。ゴルフをプレーする使用者は、グリップ131を握ってヘッド101をスイングすることによりフェイス102でボールを打つ。この場合、ゴルフクラブ100は、フェイス102の外周部102cが外周カバー体110によって覆われているため、ゴルフをプレー中であるか否かに拘らずフェイス102の外周部102cの損傷を防止することができる。また、ゴルフクラブ100は、フェイス102がボールを打った際に弾性変形するエラストマ材で構成されているとともに、外周カバー体110がフェイスにおけるスイートスポットSを介した互いに対向する位置にそれぞれ形成されているため、フェイス102がボールを打った際におけるフェイスの平面方向外側への弾性変形を抑えることができボールに与えられる打撃エネルギの低下を抑制することができる。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、ゴルフクラブ100は、ボールと直接接触するフェイス102の外周部102cの全てがフェイス102よりも硬質な外周カバー体110で覆われているため、外周部102cの損傷を抑制しつつフェイス102の外周部102cの加工性を良好にすることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、下記各変形例を示す図においては、上記実施形態におけるゴルフクラブ100の構成部分に対応する部分に同じ符号を付して、これらの説明は適宜省略する。
例えば、上記実施形態においては、外周カバー体110は、板状に形成してフェイス102の外周部102cの全周を覆うように構成した。しかし、外周カバー体110は、フェイス102の外周部102cの一部を覆うように構成されていればよい。したがって、外周カバー体110は、例えば、フェイス102における角部または2つの角部の間の直線または曲線部分のみを覆う形状に形成して設けることができる。より具体的には、外周カバー体110は、フェイス102の4つの角部、フェイス102の上辺、下辺または左右の側辺を覆うように設けることができる。
これらの場合、外周カバー体110は、フェイス102の外周部102cのみを覆う形状に形成してフェイス102の外周部102cに接着剤などを用いて直接貼り付けることができる。また、外周カバー体110は、1つまたは複数のカバー部111にバックベース部113を設けてヘッド本体120に取り付けて構成することもできる。また、外周カバー体110は、バックベース部113を省略して環状に形成することもできる。
また、ヘッド101は、フェイス102をボールを打った際に弾性変形する弾力性を有したエラストマ材で構成するとともに、外周カバー体110をフェイス102の外周部102cの全周を覆って構成した。これにより、ヘッド101は、フェイス102がボールを打った際におけるフェイス102の平面方向外側への弾性変形を抑えることができボールに与えられる打撃エネルギの低下を抑制してボールの反発性を高めることができる。しかし、ヘッド101は、フェイス102を弾性体で構成するとともに、このフェイス102の弾性変形を抑えるように外周部102cにフェイス102よりも硬質な外周カバー体110を設けて構成されていればよい。
この場合、外周カバー体110は、フェイス102の外周部102cにおける少なくとも一部を覆うように構成されていればよいが、好ましくは、フェイス102におけるスイートスポットSを介した互いに対向する位置(換言すれば、スイートスポットSを両側から挟む位置)にそれぞれ形成されているとよい。したがって、外周カバー体110は、フェイス102に対して上下方向および/または横幅方向から挟む位置に設けるとよい。この場合、外周カバー体110は、フェイス102の外周部102cのうちの互いに対向する外周部102c間の幅が最も狭い部分(上記実施形態においては、フェイス102の上辺および下辺)に設けることで、フェイス102がボールを打った際におけるフェイス102の平面方向外側への弾性変形を効果的に抑えることができボールに与えられる打撃エネルギの低下を効果的に抑制することができる。
また、上記実施形態においては、外周カバー体110は、フェイス102における上辺、下辺および左右の側辺に対してそれぞれ張り出す張出部112a〜112dを有してこれら張出部112a〜112d以外の部分よりも肉厚に形成した。この場合、外周カバー体110は、フェイス102の外周部102cのうちの互いに対向する外周部102c間の幅が最も狭い部分(上記実施形態においては、フェイス102の上辺および下辺)の肉厚がその他の部分の肉厚よりも厚く形成することにより、フェイス102がボールを打った際におけるフェイス102の平面方向外側への弾性変形を効果的に抑えることができボールに与えられる打撃エネルギの低下を効果的に抑制することができる。しかし、外周カバー体110は、フェイス102の外周部102cの全周に亘って一定の肉厚で形成することもできる。
また、上記実施形態においては、外周カバー体110は、ヘッド本体120の取付前面121に対して接着剤を用いて取り付けるように構成した。しかし、外周カバー体110は接着剤に代えてまたは加えてフェイス102における本体嵌合部103に相当する突起体を介して取付前面121に取り付けるように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、フェイス102は、ボールを打った際に弾性変形する材料で構成した。しかし、フェイス102は、外周カバー体110よりも軟質な材料で構成されていればよく、例えば、硬質な樹脂材(例えば、HDA100以上)で構成することができる。
また、上記実施形態においては、フェイス102は、正面視において上下方向中央部および横幅方向中央部がそれぞれ凹状に窪んで形成した。しかし、フェイス102の形状は特に限定されるものではなく、長方形や正方形などの方形のほか、五角形や六角形などの多角形、または円形や楕円形などの円形などの形状に形成することができる。
また、上記実施形態においては、フェイス102は、本体嵌合部103を備えて構成した。しかし、フェイス102は、本体嵌合部103を省略して構成して外周カバー体110またはヘッド本体120に接着剤を用いて取り付けることもできる。
S…スイートスポット、
100…ゴルフクラブ、101…ヘッド、102…フェイス、102a…表面、102b…裏面、外周部…102c、103…本体嵌合部、
110…外周カバー体、111…カバー部、112a〜112d…張出部、113…バックベース部、114…貫通孔、
120…ヘッド本体、121…取付前面、122…貫通孔、123…ソール、
130…シャフト、131…グリップ。

Claims (4)

  1. ボールを打つヘッドに棒状に延びるシャフトが設けられたグラウンドゴルフまたはパークゴルフに用いられるゴルフクラブであって、
    前記ヘッドは、
    前記シャフトが取り付けられるヘッド本体と、
    前記ヘッド本体に直接的または間接的に設けられて前記ボールの打面を構成するフェイスと、
    前記フェイスより硬質な材料で構成されて前記フェイスの外周部の少なくとも一部を覆う外周カバー体とを備え
    前記フェイスは、
    前記ボールを打った際に弾性変形するエラストマ材で構成されており、
    前記外周カバー体は、
    前記フェイスにおけるスイートスポットを介した互いに対向する位置にそれぞれ形成されており、かつ前記フェイスの外周部のうちの互いに対向する外周部間の幅が最も狭い部分の肉厚がその他の部分の肉厚よりも厚く形成されていることを特徴とするゴルフクラブ。
  2. 請求項1に記載したゴルフクラブにおいて、
    前記外周カバー体は、
    前記フェイスの外周部のうちの互いに対向する外周部間の幅が最も狭い部分に設けられていることを特徴とするゴルフクラブ。
  3. ボールを打つヘッドに棒状に延びるシャフトが設けられたグラウンドゴルフまたはパークゴルフに用いられるゴルフクラブであって、
    前記ヘッドは、
    前記シャフトが取り付けられるヘッド本体と、
    前記ヘッド本体に直接的または間接的に設けられて前記ボールの打面を構成するフェイスと、
    前記フェイスより硬質な材料で構成されて前記フェイスの外周部の少なくとも一部を覆う外周カバー体とを備え
    前記外周カバー体は、
    前記フェイスの全ての外周部を環状に覆っていることを特徴とするゴルフクラブ。
  4. ボールを打つヘッドに棒状に延びるシャフトが設けられたグラウンドゴルフまたはパークゴルフに用いられるゴルフクラブであって、
    前記ヘッドは、
    前記シャフトが取り付けられるヘッド本体と、
    前記ヘッド本体に直接的または間接的に設けられて前記ボールの打面を構成するフェイスと、
    前記フェイスより硬質な材料で構成されて前記フェイスの外周部の少なくとも一部を覆う外周カバー体とを備え
    前記外周カバー体は、
    前記フェイスにおける前記ヘッド本体側の面である裏面を覆うバックベース部を備えており、
    前記フェイスは、
    前記バックベース部を貫通して前記ヘッド本体に嵌合する貫通嵌合部を備えていることを特徴とするゴルフクラブ。
JP2017095427A 2017-05-12 2017-05-12 ゴルフクラブ Active JP6928344B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017095427A JP6928344B2 (ja) 2017-05-12 2017-05-12 ゴルフクラブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017095427A JP6928344B2 (ja) 2017-05-12 2017-05-12 ゴルフクラブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018191701A JP2018191701A (ja) 2018-12-06
JP6928344B2 true JP6928344B2 (ja) 2021-09-01

Family

ID=64568855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017095427A Active JP6928344B2 (ja) 2017-05-12 2017-05-12 ゴルフクラブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6928344B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018191701A (ja) 2018-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7841952B1 (en) Golf club with golf club head having compressible v-shaped grooves
US8585511B2 (en) Golf club head and golf club
USD617858S1 (en) Driver-type golf club head
US6902495B2 (en) Golf club vibration dampening and sound attenuation system
USD617403S1 (en) Driver-type golf club head
USD619184S1 (en) Back design for iron golf club heads
USD921793S1 (en) Head for golf club
USD921795S1 (en) Head for golf club
US7731596B1 (en) Billiard ball rack and use thereof
USD619183S1 (en) Back design for iron golf club heads
JP2010524602A (ja) 靴の滑り留め具、これを有する靴底および靴
CA2552678C (en) Golfclub head with dual durometer face insert
US10046215B2 (en) Grip device and method for improving grip and aligning hands on sports equipment
CA2475558C (en) Golf club head having a face insert with a visual outline
US7303484B2 (en) Golf-putter grip with removable ball mark repair tool
JP2016097101A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP6928344B2 (ja) ゴルフクラブ
USD618295S1 (en) Fairway wood-type golf club head
US6406388B1 (en) Game racquet with slide on, cushioned handle
US20190091530A1 (en) Club head for a golf putter
JP6254319B1 (ja) ゴルフクラブ
JP2003000777A (ja) ゴルフ用パタークラブヘッド
JP2018202127A (ja) ゴルフクラブ
KR20100004870U (ko) 당구용 큐 손질장치
JPH0412777A (ja) ウッドゴルフクラブヘッドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20170522

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210203

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6928344

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150