JP6927676B2 - 積層ゴム支承 - Google Patents

積層ゴム支承 Download PDF

Info

Publication number
JP6927676B2
JP6927676B2 JP2016155003A JP2016155003A JP6927676B2 JP 6927676 B2 JP6927676 B2 JP 6927676B2 JP 2016155003 A JP2016155003 A JP 2016155003A JP 2016155003 A JP2016155003 A JP 2016155003A JP 6927676 B2 JP6927676 B2 JP 6927676B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated rubber
reinforcing plate
rubber bearing
laminated
reinforcing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016155003A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018013235A (ja
Inventor
知貴 和氣
知貴 和氣
河内山 修
修 河内山
崇仁 仲村
崇仁 仲村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oiles Corp
Original Assignee
Oiles Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oiles Corp filed Critical Oiles Corp
Priority to JP2016155003A priority Critical patent/JP6927676B2/ja
Priority to PCT/JP2017/025654 priority patent/WO2018016425A1/ja
Priority to TW106123828A priority patent/TWI750200B/zh
Publication of JP2018013235A publication Critical patent/JP2018013235A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6927676B2 publication Critical patent/JP6927676B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/36Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
    • F16F1/40Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers consisting of a stack of similar elements separated by non-elastic intermediate layers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/02Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
    • F16F15/04Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using elastic means

Description

本発明は、積層ゴム支承に関し、特に、ゴム層と補強板とを交互に積層した積層ゴム体内に塑性金属や摩擦材等の振動エネルギーを吸収する際に発熱を伴う減衰体を具備した積層ゴム支承に関する。
上記積層ゴム支承の一例として、特許文献1には、図5に示すように、ゴム層82と補強板83とが交互に積層され、上下に厚肉鋼板84、85を有する積層ゴム体86と、上下構造物に各々取り付けられる取付用鋼板87、88と、取付用鋼板87、88と厚肉鋼板84、85との間で水平力を伝達すると共に、積層ゴム体86の貫通孔86aに鉛プラグ89を封入するために備えられたせん断キー90、91と、取付用鋼板87、88と厚肉鋼板84、85とを緊結するボルト93、94と、取付用鋼板87、88を上下構造物に取り付けるための穴95、96とで構成される積層ゴム支承81が記載されている。
上記構成を有する積層ゴム支承81は、上部構造物と下部構造物との間に配置され、地震時等の外乱により上部構造物と下部構造物の水平相対変位によりせん断変形が生じると、水平荷重をゴム層82の弾性変形と、鉛プラグ89の塑性変形とにより減衰させるように動作する。
特開2015−45221号公報
しかし、上記積層ゴム支承81は、長周期地震動等により多数回の繰返し変形を受けると、吸収したエネルギーにより鉛プラグ89が発熱し、温度上昇が要因となって積層ゴム支承81のエネルギー吸収性能が低下することが確認された。エネルギー吸収性能の低下が生じると、上部構造物の応答変位の増大が生じ、建物機能の維持に支障が生じるおそれがある。
そこで、本発明は上記従来の積層ゴム支承における問題点に鑑みてなされたものであって、通常の地震時における性能を維持しながら、長時間地震時においてエネルギー吸収性能の低下を抑制することが可能な積層ゴム支承を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、ゴム層と補強板とを交互に積層した積層ゴム部に上下方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を有する積層ゴム体と、前記貫通孔に封入された少なくとも1本の減衰体プラグとを備える積層ゴム支承において、前記補強板の総厚さをT、前記ゴム層の総厚さをT、前記積層ゴム体が上面視円形の場合には直径、上面視正方形の場合には一辺の長さ、又は上面視長方形の場合には短辺の長さをDとした場合に、T≧26×T×D−0.5であり、前記各々の補強板の内周面と、前記減衰体プラグの外周面とが当接又は近接して配置されることを特徴とする。
本発明によれば、補強板の総厚さを一般的に用いられている積層ゴム支承の補強板の総厚さよりも大きくしたため、熱容量が大きくなると共に、各々の補強板の内周面と、減衰体プラグの外周面とを当接又は近接して配置したため、補強板の板厚が大きい分、減衰体プラグに蓄積された熱を効率よく外部に逃がすことができるため、長時間地震時における減衰体プラグの温度上昇を抑えることができる。これにより、通常の地震時における積層ゴム支承の性能を維持しながら、積層ゴム支承のエネルギー吸収性能の低下を抑制することが可能となる。
上記積層ゴム支承において、前記補強板の各々の厚さを同一にすることができ、一種類の補強板で本発明に係る積層ゴム支承を構成することができる。
上記積層ゴム支承において、前記補強板の一部を、厚さが同じである他の補強板よりも厚くすることができる。補強板の一部の厚さを従来より厚くすることで本発明に係る積層ゴム支承を構成することができる。この際、一部の補強板を減衰体プラグの鉛直方向中央部に位置する1枚の補強板としてもよく、また、減衰体プラグの鉛直方向において、少なくとも1枚の他の補強板を介して互いに離間する複数の補強板とすることもできる。
また、前記減衰体プラグを振動エネルギの吸収を塑性変形で行う減衰材料で形成してもよく、この減衰材料として、鉛、錫、亜鉛、アルミニウム、銅、ニッケル若しくはこれらの合金又は非鉛系低融点合金を用いることができる。
さらに、前記減衰体プラグを振動エネルギの吸収を塑性流動で行う減衰材料で形成してもよく、この減衰材料として、熱硬化性樹脂と、ゴム粉とを含むものを用いることができる。
以上のように、本発明によれば、通常の地震時における性能を維持しながら、長時間地震時においてエネルギー吸収性能の低下を抑制することが可能な積層ゴム支承を提供することができる。
本発明に係る積層ゴム支承の第1の実施形態を示し、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明に係る積層ゴム支承の第2の実施形態を示し、(a)は上面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 本発明に係る積層ゴム支承の第3の実施形態を示し、(a)は上面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。 本発明に係る積層ゴム支承の第4の実施形態を示し、(a)は上面図、(b)は(a)のD−D線断面図である。 従来の積層ゴム支承の一例を示し、(a)は上面図、(b)は(a)のE−E線断面図である。
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る積層ゴム支承の第1の実施形態を示し、この積層ゴム支承1は、図5に示した積層ゴム支承81と同様、ゴム層2と補強板3とが交互に積層され、上下に厚肉鋼板4、5を有する積層ゴム体6と、上下構造物に各々取り付けられる取付用鋼板7、8と、取付用鋼板7、8と厚肉鋼板4、5との間で水平力を伝達すると共に、積層ゴム体6の貫通孔6aに減衰体プラグとしての鉛プラグ9を封入するために備えられたせん断キー10、11と、取付用鋼板7、8と厚肉鋼板4、5とを緊結するボルト13、14と、取付用鋼板7、8を上下構造物に取り付けるための穴15、16とで構成され、各々の補強板3の厚さが、図5に示した従来の積層ゴム支承81の補強板(標準的な補強板)83よりも厚く形成される。
補強板3は、鋼板等で形成され、各々の補強板3の厚さは同一である。ここで、ゴム層2の総厚さをT、積層ゴム体6の直径をDとした場合に、補強板3の総厚さTを、T≧26×T×D−0.5と標準的な補強板の総厚さよりも大きく設定する。この式は、補強板3の厚さがゴム層2の1層厚さによって最小厚さが決まることを考慮し、現在商品化されている積層ゴム支承について積層ゴム体6の直径Dで基準化して実験的に導いた式である。また、各々の補強板3の内周面を鉛プラグ9の外周面に当接させる。
上記構成を有する積層ゴム支承1は、上部構造物と下部構造物との間に配置され、地震時等の外乱により上部構造物と下部構造物の水平相対変位によりせん断変形が生じると、水平荷重をゴム層2の弾性変形と、鉛プラグ9の塑性変形とにより減衰させるように動作する。
ここで、上記積層ゴム支承1では、補強板3の厚さを補強板83よりも厚く設定したことで、補強板3と補強板83の枚数が同じである場合には、積層ゴム支承1の方が熱容量が大きくなると共に、板厚が大きい分、鉛プラグ9に蓄積された熱を効率よく外部に逃がすことができるため、長時間地震時における鉛プラグ9の温度上昇を抑えることができる。これにより、通常の地震時における積層ゴム支承1の性能を維持しながら、積層ゴム支承1のエネルギー吸収性能の低下を抑制することが可能となる。
図2は、本発明に係る積層ゴム支承の第2の実施形態を示し、この積層ゴム支承21は、図5に示した積層ゴム支承81と同様、ゴム層22と補強板23とが交互に積層され、上下に厚肉鋼板24、25を有する積層ゴム体26と、上下構造物に各々取り付けられる取付用鋼板27、28と、取付用鋼板27、28と厚肉鋼板24、25との間で水平力を伝達すると共に、積層ゴム体26の貫通孔26aに鉛プラグ29を封入するために備えられたせん断キー30、31と、取付用鋼板27、28と厚肉鋼板24、25とを緊結するボルト33、34と、取付用鋼板27、28を上下構造物に取り付けるための穴35、36とで構成され、積層ゴム体26の鉛直方向中央部の補強板23aのみ板厚が他の補強板23の板厚より大きく形成される。
補強板23は、鋼板等で形成され、補強板23aの板厚を厚さが同じである他の補強板23よりも大きく形成し、補強板23aの厚さをt、補強板23aに発生する最大応力度をσ、積層ゴム体26に作用する鉛直面圧をσ、ゴム層22の1つの層の厚さをtとした場合に、t≧3.3t/((σ/σ)−2)とする。他の補強板23の厚さは、図5に示した従来の積層ゴム支承81の補強板83と同じ厚さとする。
また、上記第1の実施形態と同様、ゴム層22の総厚さをT、積層ゴム体26の直径をDとした場合に、補強板23の総厚さTを、T≧26×T×D−0.5と標準的な補強板の総厚さよりも大きく設定する。さらに、各々の補強板23(補強板23aを含む)の内周面を鉛プラグ29の外周面に当接させる。
上記構成を有する積層ゴム支承21は、上部構造物と下部構造物との間に配置され、地震時等の外乱により上部構造物と下部構造物の水平相対変位によりせん断変形が生じると、水平荷重をゴム層22の弾性変形と、鉛プラグ29の塑性変形とにより減衰させるように動作する。
ここで、上記積層ゴム支承21では、積層ゴム体26の鉛直方向中央部の補強板23aの板厚を大きくして補強板23の総厚さを従来よりも厚く設定したことで、熱容量が大きくなると共に、板厚が大きい分、鉛プラグ29に蓄積された熱を効率よく外部に逃がすことができるため、長時間地震時における鉛プラグ29の温度上昇を抑えることができる。これにより、通常の地震時における積層ゴム支承21の性能を維持しながら、積層ゴム支承21のエネルギー吸収性能の低下を抑制することが可能となる。
図3は、本発明に係る積層ゴム支承の第3の実施形態を示し、この積層ゴム支承41は、図5に示した積層ゴム支承81と同様、ゴム層42と補強板43とが交互に積層され、上下に厚肉鋼板44、45を有する積層ゴム体46と、上下構造物に各々取り付けられる取付用鋼板47、48と、取付用鋼板47、48と厚肉鋼板44、45との間で水平力を伝達すると共に、積層ゴム体46の貫通孔46aに鉛プラグ49を封入するために備えられたせん断キー50、51と、取付用鋼板47、48と厚肉鋼板44、45とを緊結するボルト53、54と、取付用鋼板47、48を上下構造物に取り付けるための穴55、56とで構成され、2枚の補強板43aのみ板厚が他の補強板43の板厚より大きく形成される。
補強板43は、鋼板等で形成され、2枚の補強板43aの各々の板厚tは、上記と同様に、t≧3.3t/((σ/σ)−2)とする。他の補強板43の厚さは、図5に示した従来の積層ゴム支承81の補強板83と同じ厚さとする。
また、上記第1、第2の実施形態と同様、ゴム層42の総厚さをT、積層ゴム体46の直径をDとした場合に、補強板43の総厚さTを、T≧26×T×D−0.5と標準的な補強板の総厚さよりも大きく設定する。さらに、各々の補強板43(2枚の補強板43aを含む)の内周面は、鉛プラグ49の外周面に当接する。
この積層ゴム支承41によっても、上記積層ゴム支承21と同様に、2枚の補強板43aの板厚を大きくして補強板43の総厚さを従来よりも厚く設定したため、熱容量が大きくなると共に、板厚が大きい分、鉛プラグ49に蓄積された熱を効率よく外部に逃がすことができるため、長時間地震時における鉛プラグ49の温度上昇を抑えることができる。これにより、通常の地震時における積層ゴム支承41の性能を維持しながら、積層ゴム支承41のエネルギー吸収性能の低下を抑制することが可能となる。
図4は、本発明に係る積層ゴム支承の第4の実施形態を示し、この積層ゴム支承61は、図5に示した積層ゴム支承81と同様、ゴム層62と補強板63とが交互に積層され、上下に厚肉鋼板64、65を有する積層ゴム体66と、上下構造物に各々取り付けられる取付用鋼板67、68と、取付用鋼板67、68と厚肉鋼板64、65との間で水平力を伝達すると共に、積層ゴム体66の貫通孔66aに鉛プラグ69を封入するために備えられたせん断キー70、71と、取付用鋼板67、68と厚肉鋼板64、65とを緊結するボルト73、74と、取付用鋼板67、68を上下構造物に取り付けるための穴75、76とで構成され、3枚の補強板63aのみ板厚が他の補強板63より大きく形成される。
補強板63は、鋼板等で形成され、3枚の補強板63aの各々の板厚tは、上記と同様に、t≧3.3t/((σ/σ)−2)とする。他の補強板63の厚さは、図5に示した従来の積層ゴム支承81の補強板83と同じ厚さとする。
また、上記実施形態と同様、ゴム層62の総厚さをT、積層ゴム体66の直径をDとした場合に、補強板63の総厚さTを、T≧26×T×D−0.5と標準的な補強板の総厚さよりも大きく設定する。さらに、各々の補強板63(3枚の補強板63aを含む)の内周面は、鉛プラグ69の外周面に当接する。
本実施の形態においても、上記実施形態と同様、3枚の補強板63aの板厚を大きくして補強板63の総厚さを従来よりも厚く設定したため、熱容量が大きくなると共に、板厚が大きい分、鉛プラグ69に蓄積された熱を効率よく外部に逃がすことができるため、長時間地震時における鉛プラグ69の温度上昇を抑えることができる。これにより、通常の地震時における積層ゴム支承61の性能を維持しなから、積層ゴム支承61のエネルギー吸収性能の低下を抑制することが可能となる。
尚、上記実施の形態では、補強板の板厚をすべて同一とした場合や、一部の補強板の板厚を他の補強板の板厚よりも大きくした場合を例示したが、本発明では、個々の補強板の板厚によらず、補強板の総厚さTが所定の範囲(上記T≧26×T×D−0.5)内であればよい。
上記実施の形態では、補強板と鉛プラグとを当接させたが、補強板と鉛プラグあるいはこれらの近傍の部分に被覆層を形成する場合には、補強板と鉛プラグとは近接して配置されることとなる。
また、減衰体プラグは、好ましい例では、塑性変形で振動エネルギを吸収する減衰材料からなり、かかる減衰材料は、鉛、錫、亜鉛、アルミニウム、銅、ニッケル若しくは亜鉛・アルミニウム合金等の超塑性合金を含むこれらの合金又は非鉛系低融点合金からなっていても、非鉛系低融点合金(例えば、錫−亜鉛系合金、錫−ビスマス系合金及び錫−インジウム系合金より選ばれる錫含有合金であって、具体的には、錫42〜43重量%及びビスマス57〜58重量%を含む錫−ビスマス合金等)からなっていても、そして、他の好ましい例では、振動エネルギの吸収を塑性流動で行う減衰材料からなり、かかる減衰材料は、熱硬化性樹脂と、ゴム粉とを含んでいてもよく、具体的には、例えば、付加される振動を相互の摩擦により減衰させる熱伝導性フィラーと、付加される振動を少なくとも熱伝導性フィラーとの摩擦により減衰させる黒鉛とを含んでいてもよい。
また、上記実施の形態では、積層ゴム体が上面視円形の場合を例示したが、積層ゴム体が上面視正方形の場合には、式T≧26×T×D−0.5におけるDはその一辺の長さを示し、上面視長方形の場合には短辺の長さを示す。
さらに、減衰体プラグとして1本の鉛プラグを用いた場合を例示したが、他の材料からなる減衰体プラグを用いた場合や、2本以上の減衰体プラグを用いた場合でも、補強板の総厚さTがT≧26×T×D−0.5であればよい。
また、積層ゴム体や減衰体プラグが上面視で同じ面積のときは、各々1本の場合よりも複数本の場合の方が減衰体プラグにおける発熱抑制効果が高くなる。
一部の補強板の板厚を他の補強板の板厚よりも大きくした場合には、減衰体プラグのせん断部分のアスペクト比(H/D:Hはせん断部分の高さ、Dはせん断部分の直径)を小さくする効果があり、履歴形状の安定性、放熱特性の改善に寄与する。上記実施の形態では、減衰体プラグが厚い補強板を貫通しているが、この場合には、上下厚肉鋼板間がせん断部分の高さになるのではなく、上下厚肉鋼板のいずれかと厚い補強板間がせん断部の高さとなる。一方、減衰体プラグが厚い補強板を貫通している場合で、厚い補強板の厚みが十分でない場合には、上下でプラグが分割されているとは言えなくなる。その範囲として、減衰体プラグの直径をD、厚い補強板1枚の厚さをtとした場合に、D/5≦t程度となる。
次に、本発明に係る積層ゴム支承の試験例について説明する。
図5に示した積層ゴム支承81を比較例とし、図1、図2に示した積層ゴム支承1、21を各々実施例1、2とした。各々の積層ゴム支承の詳細構成を表1に示す。また、試験条件を表2に示す。本試験例では、実験と解析とを行い、解析結果が実験結果によく一致したため、以下に試験例として解析結果を示す。
Figure 0006927676
Figure 0006927676
上記試験結果を表3に示す。同表より、上記T≧26×T×D−0.5を満足する実施例1及び実施例2は、比較例に比べ各々総エネルギー吸収量が21%、13.7%増大し、初期降伏応力に対する試験終了時の降伏応力の比率が各々6.9%、5.7%大きいことが判る。
Figure 0006927676
次に、上記積層ゴム支承1、21、41について、東海・東南海地震を想定した東海地方の長周期地震動三の丸波を用いた試験を行ったところ表4に示す結果となった。同表より、実施例1及び実施例2は、比較例に比べ各々総エネルギー吸収量が13.5%、8.2%増大し、初期降伏応力に対する試験終了時の降伏応力の比率が各々8.3%、4.7%大きいことが判る。
以上のように、試験結果からも、本発明に係る積層ゴム支承によれば、通常の地震時における性能を維持しながら、長時間地震時においてエネルギー吸収性能の低下を抑制する
Figure 0006927676
1 積層ゴム支承
2 ゴム層
3 補強板
4 上側厚肉鋼板
5 下側厚肉鋼板
6 積層ゴム体
6a 貫通孔
7 上側取付用鋼板
8 下側取付用鋼板
9 鉛プラグ
10 上側せん断キー
11 下側せん断キー
13、14 ボルト
15、16 穴
21 積層ゴム支承
22 ゴム層
23、23a 補強板
24 上側厚肉鋼板
25 下側厚肉鋼板
26 積層ゴム体
26a 貫通孔
27 上側取付用鋼板
28 下側取付用鋼板
29 鉛プラグ
30 上側せん断キー
31 下側せん断キー
33、34 ボルト
35、36 穴
41 積層ゴム支承
42 ゴム層
43、43a 補強板
44 上側厚肉鋼板
45 下側厚肉鋼板
46 積層ゴム体
46a 貫通孔
47 上側取付用鋼板
48 下側取付用鋼板
49 鉛プラグ
50 上側せん断キー
51 下側せん断キー
53、54 ボルト
55、56 穴
61 積層ゴム支承
62 ゴム層
63、63a 補強板
64 上側厚肉鋼板
65 下側厚肉鋼板
66 積層ゴム体
66a 貫通孔
67 上側取付用鋼板
68 下側取付用鋼板
69 鉛プラグ
70 上側せん断キー
71 下側せん断キー
73、74 ボルト
75、76 穴

Claims (9)

  1. ゴム層と補強板とを交互に積層した積層ゴム部に上下方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を有する積層ゴム体と、前記貫通孔に封入された少なくとも1本の減衰体プラグとを備える積層ゴム支承において、
    前記補強板の総厚さをT、前記ゴム層の総厚さをT、前記積層ゴム体が上面視円形の場合には直径、上面視正方形の場合には一辺の長さ、又は上面視長方形の場合には短辺の長さをDとした場合に、T≧26×T×D−0.5であり、
    前記各々の補強板の内周面と、前記減衰体プラグの外周面とが当接又は近接して配置されることを特徴とする積層ゴム支承。
  2. 前記補強板の各々は厚さが同じであることを特徴とする請求項1に記載の積層ゴム支承。
  3. 前記補強板の一部は、厚さが同じである他の補強板よりも厚いことを特徴とする請求項1に記載の積層ゴム支承。
  4. 前記一部の補強板は、前記減衰体プラグの鉛直方向中央部に位置する1枚の補強板であることを特徴とする請求項3に記載の積層ゴム支承。
  5. 前記一部の補強板は、前記減衰体プラグの鉛直方向において、少なくとも1枚の前記他の補強板を介して互いに離間する複数の補強板であることを特徴とする請求項3に記載の積層ゴム支承。
  6. 前記減衰体プラグは、振動エネルギの吸収を塑性変形で行う減衰材料からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の積層ゴム支承。
  7. 前記減衰材料は、鉛、錫、亜鉛、アルミニウム、銅、ニッケル若しくはこれらの合金又は非鉛系低融点合金からなることを特徴とする請求項6に記載の積層ゴム支承。
  8. 前記減衰体プラグは、振動エネルギの吸収を塑性流動で行う減衰材料からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の積層ゴム支承。
  9. 前記減衰材料は、熱硬化性樹脂と、ゴム粉とを含んでいることを特徴とする請求項8に記載の積層ゴム支承。
JP2016155003A 2016-07-19 2016-07-19 積層ゴム支承 Active JP6927676B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016155003A JP6927676B2 (ja) 2016-07-19 2016-07-19 積層ゴム支承
PCT/JP2017/025654 WO2018016425A1 (ja) 2016-07-19 2017-07-14 積層ゴム支承
TW106123828A TWI750200B (zh) 2016-07-19 2017-07-17 層疊橡膠支承

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016155003A JP6927676B2 (ja) 2016-07-19 2016-07-19 積層ゴム支承

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018013235A JP2018013235A (ja) 2018-01-25
JP6927676B2 true JP6927676B2 (ja) 2021-09-01

Family

ID=60992113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016155003A Active JP6927676B2 (ja) 2016-07-19 2016-07-19 積層ゴム支承

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6927676B2 (ja)
TW (1) TWI750200B (ja)
WO (1) WO2018016425A1 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ245378A (en) * 1992-12-04 1997-04-24 Damping Systems Ltd Substitute Bearing with plastically deformable core and surround which hydrostatically pressures the material of the core at or beyond its shear yield stress and methods of making
JPH11201231A (ja) * 1998-01-16 1999-07-27 Bando Chem Ind Ltd 免震構造体及びその製造方法
JP3741424B2 (ja) * 2001-07-06 2006-02-01 株式会社ダイナミックデザイン 免震装置
JP2005315366A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Nitta Ind Corp 免震構造体
JP2006275212A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Sumitomo Metal Mining Co Ltd エネルギー吸収装置
JP4851425B2 (ja) * 2006-11-24 2012-01-11 株式会社ブリヂストン 積層支持体
JP2010025233A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Bridgestone Corp 免震構造体用プラグおよびそのプラグを用いた免震構造体
JP5436026B2 (ja) * 2009-04-27 2014-03-05 株式会社ブリヂストン 免震装置用プラグ及びその製造方法
JP2012062968A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Bridgestone Corp 積層支持体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018013235A (ja) 2018-01-25
TWI750200B (zh) 2021-12-21
WO2018016425A1 (ja) 2018-01-25
TW201819739A (zh) 2018-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6613930B2 (ja) 免震装置
JP6312331B2 (ja) 摩擦減衰エネルギー吸収装置
JP2016114242A5 (ja)
CN107268426B (zh) 可变阻尼铅芯橡胶阻尼器
JP3205393U (ja) 免震装置
WO2017183542A1 (ja) 免震装置
KR102196109B1 (ko) 제진 장치
JP6927676B2 (ja) 積層ゴム支承
JP6579026B2 (ja) 橋梁用の免震支承及びそれを用いた橋梁
JP6482373B2 (ja) 免震構造
JP6821494B2 (ja) 免震支持装置
JP7037272B2 (ja) 積層ゴム支承
JP2006275215A (ja) 振動エネルギー吸収装置およびその製造方法
CN215054165U (zh) 一种带限位功能的防屈曲双屈服点剪切型软钢阻尼器
CN212177737U (zh) 车辆板簧垫块及车辆
JP2011202691A (ja) 免震装置
CN113323176A (zh) 一种带限位功能的防屈曲双屈服点剪切型软钢阻尼器
JP3717287B2 (ja) 免震支承装置
JP6860380B2 (ja) 滑り免震装置の冷却装置及び該冷却装置を備えた免震構造
WO2018016402A1 (ja) 免震支持装置
CN213017448U (zh) 抗冲击性三维隔振支座
CN214463070U (zh) 一种阻尼隔震橡胶支座
JP2991668B2 (ja) 上下衝撃吸収型積層ゴム支承
JP6936722B2 (ja) 制振装置
JP2019127996A (ja) 免震支持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200609

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201006

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20201204

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210514

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210623

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210730

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6927676

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150