本明細書では、式I
の化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスが提供される。いくつかの実施形態では、プロセスは、
式16
の化合物またはその塩を6−メトキシニコチンアルデヒドおよび還元剤で処理して、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、式16の化合物を調製することをさらに含み、プロセスは、式15
の化合物またはその塩であって、式中、R
1がアミン保護基である、化合物または塩を脱保護剤で処理して、式16の化合物またはその塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、式15の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、式中、R
1は、アミン保護基であり、プロセスは、
式13
の化合物またはその塩であって、式中、Xがハロゲンまたはスルホネートを表す、化合物または塩を、式14
の化合物またはその塩であって、式中、R
1がアミン保護基である、化合物または塩で処理して、式15の化合物またはその塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、式13の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、プロセスは、式20
の化合物またはその塩であって、式中、Xがハロゲンまたはスルホネートを表す、化合物または塩を、式21
の化合物で、2,2−ジメチルオキシラン、金属を含む第1の触媒、および第1の弱塩基の存在下で処理して、式13の化合物またはその塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、式13の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、プロセスは、
a)式20の化合物またはその塩を、第1のジボロン酸またはエステルで、金属を含む第2の触媒の存在下で処理して、式22
の化合物またはその塩であって、式中、Xが、ハロゲンまたはスルホネートを表し、R
5が、化合物22またはその塩のピラゾロピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩を形成することと、
b)式22の化合物またはその塩を、第1の強塩基および過酸化水素で処理して、式23
の化合物またはその塩であって、式中、Xが、ハロゲンまたはスルホネートを表す、化合物または塩を形成することと、
c)式23の化合物またはその塩を、2,2−ジメチルオキシランで、第2の強塩基の存在下で処理して、式13の化合物またはその塩を形成することと、を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、式13の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、プロセスは、
式35
の化合物またはその塩を、第1のトリフレート化試薬で処理して、式36
の化合物またはその塩を形成することと、
式36の化合物またはその塩を、式12
の化合物またはその塩であって、式中、Xが、ハロゲンまたはスルホネートを表し、R
6が、化合物12のピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩で、金属を含む第3の触媒の存在下で処理して、式13の化合物またはその塩を形成することと、を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、式35の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、プロセスは、
式33
の化合物またはその塩を、2,2−ジメチルオキシランで、第3の強塩基の存在下で処理して、式34
の化合物またはその塩を形成することと、
式34の化合物またはその塩を、第1の脱アルキル化剤で処理して、式35の化合物またはその塩を形成することと、を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、式33の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、プロセスは、
式A
の化合物またはその塩を、第2のジボロン酸またはエステルで、金属を含む第4の触媒の存在下で処理して、式32
の化合物またはその塩であって、式中、R
9が、化合物32またはその塩のピラゾロピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩を形成することと、
式32の化合物またはその塩を、第1の酸化剤で処理して、式33の化合物またはその塩を形成することと、を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、式20の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、プロセスは、
式19
の化合物またはその塩を、式12
の化合物またはその塩であって、式中、Xが、ハロゲンまたはスルホネートを表し、R
6が、化合物12のピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩で、金属を含む第8の触媒の存在下で処理して、式20の化合物またはその塩を形成することと、を含む。
本明細書では、式I
の化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスも提供され、プロセスは、式29
の化合物またはその塩を、式21
の化合物で、2,2−ジメチルジオキシラン、金属を含む第6の触媒、および第2の弱塩基の存在下で処理して、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を形成することを含む。
本明細書では、式I
の化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスも提供され、プロセスは、
a)式29
の化合物またはその塩を、第3のジボロン酸またはエステルで、金属を含む第7の触媒の存在下で処理して、式30
の化合物またはその塩であって、式中、R
8が、化合物30またはその塩のピラゾロピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩を形成することと、
b)式30の化合物またはその塩を、第4の強塩基および過酸化水素で処理して、式31
の化合物またはその塩を形成することと、
c)式31の化合物またはその塩を、2,2−ジメチルオキシランで、第5の強塩基の存在下で処理して、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を形成することと、を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、式29の化合物を調製することをさらに含み、プロセスは、
式19
の化合物またはその塩を、式28
の化合物またはその塩であって、式中、R
7が、化合物28のピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩で、金属を含む第5の触媒の存在下で処理して、式29の化合物またはその塩を形成することと、を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、式19の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、プロセスは、
式A
の化合物またはその塩を、第2の脱アルキル化剤で処理して、式18
の化合物またはその塩を形成することと、
式18の化合物またはその塩を、第2のトリフレート化試薬で処理して、式19の化合物またはその塩を形成することと、を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、
a)式1a
の化合物またはその塩を、O−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミンで処理して、式2a
の化合物を形成することと、
b)式2aの化合物をアクリロニトリルまたはアクリロニトリル誘導体で、第1の非求核性塩基の存在下で処理して、式Aの化合物を形成することと、あるいは、
a)式8A
の化合物またはその塩を、O−(2,4−ジニトロフェニル)ヒドロキシルアミンで処理して、式9A
の化合物を形成することと、
b)式9Aの化合物を、アクリロニトリルまたはアクリロニトリル誘導体で、第1の非求核性塩基の存在下で処理して、式Aの化合物を形成することと、を含むプロセスによって式Aの化合物またはその塩を調製することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、式15
の化合物またはその塩であって、式中、R
1が、アミン保護基である、化合物または塩を調製することをさらに含み、
式26
の化合物またはその塩であって、式中、R
1が、アミン保護基である、化合物または塩を、2,2−ジメチルオキシランで、第6の強塩基の存在下で処理して、式15の化合物またはその塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、式26の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、プロセスは、
a)式B
の化合物またはその塩を、式24
の化合物またはその塩であって、式中、R
1が、アミン保護基であり、R
3が、化合物24のピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩で、金属を含む第9の触媒の存在下で処理して、式25
の化合物またはその塩を形成することと、
b)式25の化合物を、第4のジボロン酸またはエステルで、金属を含む第10の触媒の存在下で処理して、混合物を形成し、混合物を、第7の強塩基および過酸化水素で処理して、式26の化合物またはその塩を形成することと、を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を調製するためのプロセスは、
a)式8
の化合物またはその塩を、O−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミンで処理して、式9
の化合物を形成することと、
b)式9の化合物を、アクリロニトリルまたはアクリロニトリル誘導体で、第2の非求核性塩基の存在下で処理して、混合物を形成し、混合物を第2の酸化剤で処理して、式Bの化合物を形成することと、を含むプロセスによって式Bの化合物またはその塩を調製することをさらに含む。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、還元剤は、アルカリ金属ホウ素水素化物、ヒドラジン化合物、クエン酸、クエン酸塩、コハク酸、コハク酸塩、アスコルビン酸、およびアスコルビン酸塩からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ニッケル、および水素化ホウ素カリウムからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、還元剤は、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(STAB)である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、脱保護剤は、トリフルオロ酢酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、塩化アセチル、三塩化アルミニウム、および三フッ化ホウ素からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、脱保護剤は、硫酸である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、Xは、F、Br、Cl、およびIからなる群から選択されるハロゲンである。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。いくつかの実施形態では、Xは、トリフレート、メシレート、およびトシレートからなる群から選択されるスルホネートである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、R1は、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンゾイル、カルバメート、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、トリメチルシリル、2−トリメチルシリル−エタンスルホニル、トリチルおよび置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル、ニトロベラトリルオキシカルボニル、p−メトキシベンジル、およびトシルからなる群から選択されるアミン保護基である。いくつかの実施形態では、R1は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第1の触媒の金属は、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第1の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2からなる群から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第1の触媒は、Pd2(dba)3である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第1の弱塩基は、炭酸塩、重炭酸塩、メチルアミン、アンモニア、トリメチルアンモニア、ピリジン、およびアニリンからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第1の弱塩基は、炭酸セシウム(Cs2CO3)である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第2の触媒の金属は、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第2の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2からなる群から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第2の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第1のジボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第1のジボロン酸またはエステルは、ビス(ピナコラート)ジボロンである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第1の強塩基および第2の強塩基は、独立して、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第1の強塩基は、水酸化ナトリウムである。いくつかの実施形態では、第2の強塩基は、水酸化ナトリウムである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、R
5は、以下の式によって表されるボロン酸ピナコールエステルであり、
式中、波線は、化合物22のピラゾロ[1,5−a]ピリジン環への結合点を示す。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第1のトリフレート化試薬は、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、N−(5−クロロ−2−ピリジル)トリフルイミド、N−(2−ピリジル)トリフルイミド、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、トリアルキルシリルトリフレート、およびトリアルキルスタニルトリフレートからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第1のトリフレート化試薬は、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第3の触媒の金属は、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第3の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2からなる群から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第3の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第3の強塩基は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第3の強塩基は、水酸化ナトリウムである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第1の脱アルキル化剤は、ルイス酸および求核試薬からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第1の脱アルキル化剤は、三ハロゲン化ホウ素、有機ボラン、三ヨウ化物、ハロゲン化トリアルキルシリル、ヘキサフルオロケイ酸塩、三ハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化リチウム、ハロゲン化水素、三ハロゲン化鉄、四ハロゲン化スズ、四ハロゲン化チタン、チオレート、およびアミドからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第1の脱アルキル化剤は、ドデカンチオールおよび水酸化ナトリウムから生成されるチオレートである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第2のジボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第2のジボロン酸またはエステルは、ビス(ピナコラート)ジボロンである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第4の触媒の金属は、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第4の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2からなる群から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第4の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、R
9は、以下の式によって表されるボロン酸ピナコールエステルであり、
式中、波線は、化合物32のピリジン環への結合点を示す。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第1の酸化剤は、O2、N−メチルモルホリンN−オキシド(NMO)、クロラニル(CA)、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)、ベンジリデン−マロノニトリル(BMCN)、テトラシアノエチレン(TCNE)、2,3−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DCBQ)、および2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第1の酸化剤は、NMOである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、R
6は、以下の式によって表されるボロン酸ピナコールエステルであり、
式中、波線は、化合物12のピリジン環への結合点を示す。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第8の触媒の金属は、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第8の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2からなる群から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第8の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第6の触媒の金属は、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第6の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2からなる群から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第6の触媒は、Pd2(dba)3である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第2の弱塩基は、炭酸塩、重炭酸塩、メチルアミン、アンモニア、トリメチルアンモニア、ピリジン、およびアニリンからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第2の弱塩基は、炭酸セシウムである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第3のジボロン酸は、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第3のジボロン酸またはエステルは、ビス(ピナコラート)ジボロンである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第7の触媒の金属は、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第7の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2からなる群から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第7の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、R
8は、以下の式によって表されるボロン酸ピナコールエステルであり、
式中、波線は、化合物30のピリジン環への結合点を示す。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第4および第5の強塩基は、それぞれ独立して、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第4の強塩基は、水酸化ナトリウムである。いくつかの実施形態では、第5の強塩基は、水酸化ナトリウムである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、R
7は、以下の式によって表されるボロン酸ピナコールエステルであり、
式中、波線は、化合物28のピリジン環への結合点を示す。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第5の触媒の金属は、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第5の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2からなる群から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第5の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第2のトリフレート化試薬は、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、N−(5−クロロ−2−ピリジル)トリフルイミド、N−(2−ピリジル)トリフルイミド、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、トリアルキルシリルトリフレート、およびトリアルキルスタニルトリフレートからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第2のトリフレート化試薬は、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第2の脱アルキル化剤は、ルイス酸および求核試薬からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第2の脱アルキル化剤は、三ハロゲン化ホウ素、有機ボラン、三ヨウ化物、ハロゲン化トリアルキルシリル、ヘキサフルオロケイ酸塩、三ハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化リチウム、ハロゲン化水素、三ハロゲン化鉄、四ハロゲン化スズ、四ハロゲン化チタン、チオレート、およびアミドからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第2の脱アルキル化剤は、ドデカンチオールおよび水酸化ナトリウムから生成されるチオレートである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第1の非求核性塩基は、トリエチルアミン(TEA)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、N−メチルモルホリン(NMM)、トリ−tert−ブチルピリミジン(TTBP)、1,4−ジアザビシクロ−[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、2,6−ルチジン、2,4,6−コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、キヌクリジン、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン、tert−ブチル−ホスファゼン、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド、リチウムテトラメチルピペリジド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、およびカリウムtert−ブトキシドからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第1の非求核性塩基は、DBUである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、アクリロニトリルまたはアクリロニトリル誘導体は、2−クロロアクリロニトリルである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第6の強塩基は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第6の強塩基は、水酸化カリウムである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、R
3は、以下の式によって表されるボロン酸ピナコールエステルであり、
式中、波線は、化合物24のピリジン環への結合点を示す。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第9の触媒の金属および第10の触媒の金属は、独立して、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第9の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2からなる群から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第9の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。いくつかの実施形態では、第10の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2からなる群から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第10の触媒は、Pd(dbbf)である。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第4のジボロン酸は、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第4のジボロン酸またはエステルは、ビス(ピナコラート)ジボロンである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第7の強塩基は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第7の強塩基は、水酸化ナトリウムである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第2の非求核性塩基は、トリエチルアミン(TEA)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、N−メチルモルホリン(NMM)、トリ−tert−ブチルピリミジン(TTBP)、1,4−ジアザビシクロ−[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、2,6−ルチジン、2,4,6−コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、キヌクリジン、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン、tert−ブチル−ホスファゼン、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド、リチウムテトラメチルピペリジド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、およびカリウムtert−ブトキシドからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第2の非求核性塩基は、DIPEAである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、第2の酸化剤は、O2、N−メチルモルホリンN−オキシド(NMO)、クロラニル(CA)、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)、ベンジリデン−マロノニトリル(BMCN)、テトラシアノエチレン(TCNE)、2,3−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DCBQ)、および2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第2の酸化剤は、DDQである。
本明細書で提供される式Iの化合物を調製するためのプロセスのいくつかの実施形態では、プロセスは、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を薬学的に許容される担体と混合して、薬学的組成物を形成することをさらに含む。
本明細書では、式20a
の化合物またはその薬学的に許容される塩も提供される。
本明細書では、式25a
の化合物またはその薬学的に許容される塩も提供される。
本明細書では、式26a
の化合物またはその薬学的に許容される塩も提供される。
特に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本発明で使用するための方法および材料が本明細書に記載されている。当該技術分野で知られている他の好適な方法および材料も使用することができる。材料、方法、および例は、単に説明を目的としており、限定を意図するものではない。本明細書で言及されるすべての出版物、特許出願、特許、配列、データベースエントリ、および他の参考文献は、参照によりそれらの全体が組み込まれる。矛盾する場合、定義を含む本明細書が優先されるものとする。
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
定義
本明細書で使用されるとき、「強塩基」とは、酸−塩基反応において弱酸を脱プロトン化することができる塩基性化合物を指す。強塩基の例には、水酸化物、アルコキシド、およびアンモニアが含まれるが、これらに限定されない。強塩基の一般的な例は、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物、例えば、NaOHである。特定の強塩基は、水の不在下で非常に弱酸性のC−H基を脱プロトン化することさえできる。強塩基には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化リチウム、および水酸化ルビジウムが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、NaOHが強塩基として使用される。いくつかの実施形態では、水酸化カリウムが強塩基として使用される。
本明細書で使用されるとき、「弱塩基」という用語は、水溶液中で部分的にのみイオン化される無機および有機塩基を指す。弱塩基は、典型的には、約6〜約11のpKaを有する。多数のそのような弱塩基が知られており、HandbookofBiochemistryandMolecularBiology,Vol.1,3rded.,G.D.Fassman,CRCPress,1976,pp.305−347に列挙されるものによって例示される。弱塩基は、水溶性または水不溶性であり得る。好適な弱塩基には、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、および重炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属炭酸塩および重炭酸塩;アンモニア;メチルアミンなどの第一級アミン;第二級アミン;ならびにトリアルキルアミンなどの第三級アミン、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、およびトリブチルアミン、ベンジルジエチルアミン、ピリジン、キノリン、N−メチルモルホリン、アニリンなどが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「非求核性塩基」は、求核剤として作用しない塩基、すなわち、電子対を求電子剤に供与して反応に関連した化学結合を形成しない塩基を指す。典型的には、非求核性塩基は、プロトンが、塩基性中心に結合することができるが、アルキル化および錯化は防止されるように、かさばり、立体障害がある。非求核性塩基の例には、アミンおよび窒素複素環、例えば、トリエチルアミンおよびピリジン、アミジン、リチウム化合物、ならびにホスファゼンが含まれるが、これらに限定されない。非求核性塩基の他の例には、水素化ナトリウムおよび水素化カリウムが含まれる。
本明細書で使用されるとき、「アミン保護基」という用語は、アミン基の保護のための有機合成の技術分野で知られている任意の基を意味する。そのようなアミン保護基には、Greene,“ProtectiveGroupsinOrganicSynthesis,”JohnWiley&Sons,NewYork(1981)and“ThePeptides:Analysis,SynthesisBiology,Vol.3,”AcademicPress,NewYork(1981)に列挙されるものが含まれる。当該技術分野で知られている任意のアミン保護基を使用することができる。アミン保護基の例には、以下:(1)ホルミル、トリフルオロアセチル、フタリル、およびp−トルエンスルホニルなどのアシルタイプ、(2)ベンジルオキシカルボニル(Cbz)および置換ベンジルオキシカルボニル、1−(p−ビフェニル)−1−メチルエトキシカルボニル、ならびに9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)などの芳香族カルバメートタイプ、(3)tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボニル、ジイソプロピルメトキシカルボニル、およびアリルオキシカルボニルなどの脂肪族カルバメートタイプ、(4)シクロペンチルオキシカルボニルおよびアダマンチルオキシカルボニルなどの環状アルキルカルバメートタイプ、(5)トリフェニルメチルおよびベンジルなどのアルキルタイプ、(6)トリメチルシランなどのトリアルキルシラン、(7)フェニルチオカルボニルおよびジチアスクシノイルなどのチオール含有タイプ、ならびに(8)トリフェニルメチル、メチル、およびベンジルなどのアルキルタイプ、ならびに2,2,2−トリクロロエチル、2−フェニルエチル、およびt−ブチルなどの置換アルキルタイプ、ならびにトリメチルシランなどのトリアルキルシランタイプが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「脱保護剤」という用語は、保護基を除去するために有用な試薬または試薬系(試薬(複数可)、および溶媒)を指す。脱保護剤は、酸、塩基、または還元剤であり得る。例えば、ベンジル(Bn)基の除去は、還元(水素化分解)によって達成することができ、カルバメート(例えば、Boc基)の除去は、任意に穏やかに加熱しながら、酸(例えば、HCl、TFA、H2SO4など)の使用によって達成することができる。
本明細書で使用されるとき、「還元剤」という語句は、一般に、それ自体が酸化されている間に別の種を還元することができる任意の種を指す。本明細書で使用されるとき、「酸化剤(oxidizingagent)」または「酸化剤(oxidant)」という語句は、一般に、それ自体が還元されている間に別の種を酸化することができる任意の種を指す。
本明細書で使用されるとき、「トリフレート化試薬」という用語は、トリフレート基がヒドロキシ基に結合してトリフレートエステルを形成する反応において有用な化合物を指す。トリフレート化剤は、トリフルオロアセチル基の源である。トリフレート化試薬には、トリアルキルシリルトリフレート、トリアルキルスタニルトリフレート、トリフリック無水物(トリフルオロメタンスルホン酸無水物)、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(PhNTf2)、N−(5−クロロ−2−ピリジル)トリフルイミド、およびN−(2−ピリジル)トリフルイミドが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「アクリロニトリル誘導体」は、水素原子の1つ以上が別の原子または基によって置換されている、式CH2CHCNを有するアクリロニトリルから誘導される化合物である。アクリロニトリル誘導体の例は、2−クロロアクリロニトリルであり、アクリロニトリルの水素原子の1つは、塩素原子によって置換されている。
本明細書で使用されるとき、「希釈」という用語は、酸性溶液に関して使用される場合、約0.1N未満の酸濃度を有する溶液を指す。
「水素」および「H」という用語は、本明細書では互換的に使用される。
「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、またはヨウ素(I)を指す。
本明細書で使用されるとき、「アルキル」という用語は、示された数の炭素原子を含有する、直鎖または分岐鎖であり得る炭化水素鎖を指す。例えば、C1〜6は、基がその中に1〜6つ(両端を含む)炭素原子を有することができることを示す。例には、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、およびn−ヘキシルが含まれる。
本明細書で使用されるとき、「アルキルアミン」という用語は、1つ以上のアルキル基を含有するアミンを指す。アルキルアミンは、第一級アミン、第二級アミン、または第三級アミンであり得る。例えば、第二級アルキルアミンは、2つのアルキル基を含有するアミンである。例には、ジイソプロピルエチルアミンが含まれる。
本明細書で使用されるとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、別段に文脈が明確に示さない限り、複数の参照物を含む。
本明細書で使用されるとき、範囲および量は、「約」特定の値または範囲として表すことができる。約には正確な量も含まれる。したがって、「約5グラム」は、「約5グラム」および「5グラム」も意味する。また、本明細書で表される範囲は、範囲内の整数およびその分数を含むことが理解される。例えば、5グラム〜20グラムの範囲には、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、および20グラムなどの整数値、ならびにこれらに限定されないが、5.25、6.5、8.75、および11.95グラムを含む範囲内の分数が含まれる。
本明細書で使用されるとき、「任意の」または「任意に」とは、その後に記載される事象または状況が発生するか、または発生しないこと、ならびに説明が当該事象または状況が発生する場合および発生しない場合を含むことを意味する。例えば、「任意に触媒を含む」反応混合物は、反応混合物が触媒を含有するか、または触媒を含有しないことを意味する。
塩は、当業者によく知られている任意の様式で化合物から形成することができる。したがって、「化合物またはその塩を形成する」という記述には、化合物が形成され、その塩が当業者によく知られている様式で化合物からその後に形成される実施形態が含まれる。
明確さのために、別個の実施形態の文脈で説明されている、本発明の特定の特徴はまた、単一の実施形態において組み合わせで提供され得ることが理解される。逆に、簡潔さのために、単一の実施形態の文脈で説明されている、本発明の様々な特徴はまた、別個にまたは任意の好適な部分組み合わせで提供され得る。
本明細書に記載される態様に関する実施形態のすべての組み合わせは、そのような組み合わせが可能な態様を包含する程度で、あたかもありとあらゆる組み合わせが個別に明示的に列挙されたかのように、本発明によって具体的に包含される。加えて、本明細書に記載される態様内に含有される実施形態のすべての部分組み合わせ、および本明細書に記載されるすべての他の態様内に含有される実施形態のすべての部分組み合わせも、あたかもすべての実施形態のありとあらゆる部分組み合わせが、本明細書に明示的に列挙されているかのように、本発明によって具体的に包含される。
式Iの化合物を調製するための方法
いくつかの実施形態では、本明細書において式I
の化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスが提供される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するプロセスは、式16
の化合物またはその塩を、6−メトキシニコチンアルデヒドおよび還元剤で処理して、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、還元剤は、アルカリ金属ホウ素水素化物、ヒドラジン化合物、クエン酸、クエン酸塩、コハク酸、コハク酸塩、アスコルビン酸、およびアスコルビン酸塩から選択される。いくつかの実施形態では、還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ニッケル、および水素化ホウ素カリウムから選択される。いくつかの実施形態では、水素化ホウ素リチウムは、水素化ホウ素リチウムおよびトリエチル水素化ホウ素リチウムから選択される。いくつかの実施形態では、水素化ホウ素ナトリウムは、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(STAB)、水素化ホウ素ナトリウム、およびシアノ水素化ホウ素ナトリウムから選択される。いくつかの実施形態では、還元剤は、STABである。
いくつかの実施形態では、プロセスは、式16の化合物を調製することをさらに含む。いくつかの実施形態では、式16の化合物を調製するプロセスは、式15
の化合物またはその塩であって、式中、R
1がアミン保護基である、化合物または塩を脱保護剤で処理して、式16の化合物またはその塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、R1は、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンゾイル、カルバメート、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、トリメチルシリル、2−トリメチルシリル−エタンスルホニル、トリチルおよび置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル、ニトロベラトリルオキシカルボニル、p−メトキシベンジル、およびトシルから選択されるアミン保護基である。いくつかの実施形態では、R1は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
いくつかの実施形態では、脱保護剤は、トリフルオロ酢酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、塩化アセチル、三塩化アルミニウム、および三フッ化ホウ素から選択される。いくつかの実施形態では、脱保護剤は、硫酸である。いくつかの実施形態では、脱保護剤は、塩酸である。
いくつかの実施形態では、本明細書において式15
の化合物またはその塩であって、式中、R
1が、アミン保護基である、化合物または塩を調製するためのプロセスが提供される。
いくつかの実施形態では、式15の化合物を調製するプロセスは、式13
の化合物またはその塩であって、式中、Xがハロゲンまたはスルホネートを表す、化合物または塩を、式14
の化合物またはその塩であって、式中、R
1がアミン保護基である、化合物または塩で処理して、式15の化合物またはその塩を形成することを含む。いくつかの実施形態では、Xは、ハロゲンである。例えば、Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。いくつかの実施形態では、Xは、スルホネートである。例えば、Xは、トリフレート、メシレート、およびトシレートからなる群から選択される。
式15の化合物を調製するいくつかの実施形態では、R1は、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンゾイル、カルバメート、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、トリメチルシリル、2−トリメチルシリル−エタンスルホニル、トリチルおよび置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル、ニトロベラトリルオキシカルボニル、p−メトキシベンジル、およびトシルから選択されるアミン保護基である。いくつかの実施形態では、R1は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
いくつかの実施形態では、プロセスは、式13の化合物またはその塩を調製することをさらに含む。いくつかの実施形態では、式13の化合物またはその塩を調製するプロセスは、式20
の化合物またはその塩であって、式中、Xがハロゲンまたはスルホネートを表す、化合物または塩を、式21
の化合物で、2,2−ジメチルジオキシラン、金属を含む第1の触媒、および第1の弱塩基の存在下で処理して、式13の化合物またはその塩を形成することを含む。いくつかの実施形態では、Xは、ハロゲンである。例えば、Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。いくつかの実施形態では、Xは、スルホネートである。例えば、Xは、トリフレート、メシレート、およびトシレートからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、金属を含む第1の触媒は、ニッケル触媒、パラジウム触媒、または白金触媒であり得る。いくつかの実施形態では、触媒は、ニッケル触媒である。ニッケル触媒の例には、ラネーニッケル、担持ニッケル触媒、ポンダーニッケル触媒、ニッケル合金、ジクロロビス(トリブチルホスフィン)ニッケル(II)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル(0)、Ni(COD)2、Ni(PPh3)4、Ni(PPh3)2Cl2、Ni(acac)2、Cl2Ni(PMe3)2、Cl2Ni(PEt3)2、Cl2Ni(Me2PPh)2、Cl2Ni(MePPh2)2、およびCl2Ni(Me2PCH2CH2PMe2)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、白金触媒である。白金触媒の例には、白金カルボニルシクロビニルメチルシロキサン錯体、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金シクロビニルメチルシロキサン錯体、白金オクタンアルデヒド/オクタノール錯体、白金のオレフィン錯体、塩化白金酸のオレフィン錯体、Karstedt触媒(Pt2[[(CH2=CH)(CH3)2Si]2O]3)、Ashby触媒(Pt4[CH2=CHSi(CH3)O]4)、Lamoreaux触媒(Pt−オクタナール/オクタノール錯体)、白金酸塩化物、塩化白金酸、微細に分割された白金金属(「白金黒」)、酸化白金、黒鉛化炭素上の白金金属、ビス(アセチルアセトナト)白金、(η5−シクロペンタジエニル)トリアルキル白金、微細に分割された酸化白金、PtO2(「Adam触媒」)、および塩化白金酸六水和物(Speier触媒)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、パラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第1の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、金属を含む第1の触媒は、Pd2(dba)3である。
いくつかの実施形態では、第1の弱塩基は、炭酸塩、重炭酸塩、メチルアミン、アンモニア、トリメチルアンモニア、ピリジン、およびアニリンから選択される。炭酸塩の例には、炭酸カルシウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および炭酸セシウムが含まれるが、これらに限定されない。重炭酸塩の例には、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸セシウム、重炭酸マグネシウム、重炭酸カルシウム、および重炭酸アンモニウムが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、第1の弱塩基は、炭酸セシウム(Cs2CO3)である。
いくつかの実施形態では、式13の化合物またはその塩を調製するプロセスは、式20の化合物またはその塩を、第1のジボロン酸またはエステルで、金属を含む第2の触媒の存在下で処理して、式22
の化合物またはその塩であって、式中、Xが、ハロゲンまたはスルホネートを表し、R
5が、化合物22またはその塩のピラゾロピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩を形成することを含む。いくつかの実施形態では、Xは、ハロゲンである。例えば、Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。いくつかの実施形態では、Xは、スルホネートである。例えば、Xは、トリフレート、メシレート、およびトシレートからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、第1のジボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、第1のジボロン酸またはエステルは、ビス(ピナコラート)ジボロンである。
いくつかの実施形態では、金属を含む第2の触媒は、ニッケル触媒、パラジウム触媒、または白金触媒であり得る。いくつかの実施形態では、触媒は、ニッケル触媒である。ニッケル触媒の例には、ラネーニッケル、担持ニッケル触媒、ポンダーニッケル触媒、ニッケル合金、ジクロロビス(トリブチルホスフィン)ニッケル(II)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル(0)、Ni(COD)2、Ni(PPh3)4、Ni(PPh3)2Cl2、Ni(acac)2、Cl2Ni(PMe3)2、Cl2Ni(PEt3)2、Cl2Ni(Me2PPh)2、Cl2Ni(MePPh2)2、およびCl2Ni(Me2PCH2CH2PMe2)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、白金触媒である。白金触媒の例には、白金カルボニルシクロビニルメチルシロキサン錯体、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金シクロビニルメチルシロキサン錯体、白金オクタンアルデヒド/オクタノール錯体、白金のオレフィン錯体、塩化白金酸のオレフィン錯体、Karstedt触媒(Pt2[[(CH2=CH)(CH3)2Si]2O]3)、Ashby触媒(Pt4[CH2=CHSi(CH3)O]4)、Lamoreaux触媒(Pt−オクタナール/オクタノール錯体)、白金酸塩化物、塩化白金酸、微細に分割された白金金属(「白金黒」)、酸化白金、黒鉛化炭素上の白金金属、ビス(アセチルアセトナト)白金、(η5−シクロペンタジエニル)トリアルキル白金、微細に分割された酸化白金、PtO2(「Adam触媒」)、および塩化白金酸六水和物(Speier触媒)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、パラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第2の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、金属を含む第2の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。
いくつかの実施形態では、R
5は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、ジボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物22またはその塩のピラゾロ[1,5−a]ピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、R
5は、ボロン酸ピナコールエステルであり、化合物22は、化合物22a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、式13の化合物を調製するプロセスは、式22の化合物またはその塩を、第1の強塩基および過酸化水素で処理して、式23
の化合物またはその塩であって、式中、Xが、ハロゲンまたはスルホネートを表す、化合物または塩を形成することをさらに含む。いくつかの実施形態では、Xは、ハロゲンである。例えば、Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。いくつかの実施形態では、Xは、スルホネートである。例えば、Xは、トリフレート、メシレート、およびトシレートからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、第1の強塩基は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物である。例えば、第1の強塩基は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムから選択される。いくつかの実施形態では、第1の強塩基は、水酸化ナトリウムである。
いくつかの実施形態では、式13の化合物を調製するプロセスは、式23の化合物またはその塩を、2,2−ジメチルオキシランで、第2の強塩基の存在下で処理して、式13の化合物またはその塩を形成することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、第2の強塩基は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物である。例えば、第1の強塩基は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムから選択される。いくつかの実施形態では、第2の強塩基は、水酸化ナトリウムである。
いくつかの実施形態では、式13の化合物またはその塩を調製するプロセスは、式35
の化合物またはその塩を、第1のトリフレート化試薬で処理して、式36
の化合物またはその塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、第1のトリフレート化試薬は、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、N−(5−クロロ−2−ピリジル)トリフルイミド、N−(2−ピリジル)トリフルイミド、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、トリアルキルシリルトリフレート、およびトリアルキルスタニルトリフレートから選択される。いくつかの実施形態では、第1のトリフレート化試薬は、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)である。
いくつかの実施形態では、式13の化合物またはその塩を調製するプロセスは、式36の化合物またはその塩を、式12
の化合物またはその塩であって、式中、Xが、ハロゲンまたはスルホネートを表し、R
6が、化合物12のピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩で、金属を含む第3の触媒の存在下で処理して、式13の化合物またはその塩を形成することをさらに含む。いくつかの実施形態では、Xは、ハロゲンまたはスルホネートである。例えば、Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。いくつかの実施形態では、Xは、スルホネートである。例えば、Xは、トリフレート、メシレート、およびトシレートからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、R
6は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物12またはその塩のピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、R
6は、ボロン酸ピナコールエステルであり、化合物12は、化合物12a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、金属を含む第3の触媒は、ニッケル触媒、パラジウム触媒、または白金触媒であり得る。いくつかの実施形態では、触媒は、ニッケル触媒である。ニッケル触媒の例には、ラネーニッケル、担持ニッケル触媒、ポンダーニッケル触媒、ニッケル合金、ジクロロビス(トリブチルホスフィン)ニッケル(II)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル(0)、Ni(COD)2、Ni(PPh3)4、Ni(PPh3)2Cl2、Ni(acac)2、Cl2Ni(PMe3)2、Cl2Ni(PEt3)2、Cl2Ni(Me2PPh)2、Cl2Ni(MePPh2)2、およびCl2Ni(Me2PCH2CH2PMe2)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、白金触媒である。白金触媒の例には、白金カルボニルシクロビニルメチルシロキサン錯体、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金シクロビニルメチルシロキサン錯体、白金オクタンアルデヒド/オクタノール錯体、白金のオレフィン錯体、塩化白金酸のオレフィン錯体、Karstedt触媒(Pt2[[(CH2=CH)(CH3)2Si]2O]3)、Ashby触媒(Pt4[CH2=CHSi(CH3)O]4)、Lamoreaux触媒(Pt−オクタナール/オクタノール錯体)、白金酸塩化物、塩化白金酸、微細に分割された白金金属(「白金黒」)、酸化白金、黒鉛化炭素上の白金金属、ビス(アセチルアセトナト)白金、(η5−シクロペンタジエニル)トリアルキル白金、微細に分割された酸化白金、PtO2(「Adam触媒」)、および塩化白金酸六水和物(Speier触媒)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、パラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、パラジウム触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2から選択される。いくつかの実施形態では、金属を含む第3の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。
いくつかの実施形態では、式13の化合物を調製するプロセスは、式35の化合物またはその塩を調製することを含む。いくつかの実施形態では、プロセスは、式33
の化合物またはその塩を、2,2−ジメチルオキシランで、第3の強塩基の存在下で処理して、式34
の化合物またはその塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、第3の強塩基は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムから選択される。いくつかの実施形態では、第3の強塩基は、水酸化ナトリウムである。
いくつかの実施形態では、式35の化合物またはその塩を調製するプロセスは、式34の化合物またはその塩を、第1の脱アルキル化剤で処理して、式35の化合物またはその塩を形成することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、第1の脱アルキル化剤は、ルイス酸および求核試薬から選択される。好適なルイス酸の例には、三ハロゲン化ホウ素、有機ボラン、三ヨウ化物、ハロゲン化トリアルキルシリル、ヘキサフルオロケイ酸塩、三ハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化リチウム、ハロゲン化水素、三ハロゲン化鉄、四ハロゲン化スズ、および四ハロゲン化チタンが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ルイス酸は、三塩化アルミニウム、三臭化ホウ素、三ヨウ化ホウ素、ヨウ化リチウム、臭化水素、およびヨウ化トリメチルシリル(TMSI)から選択される。好適な求核試薬の例には、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)およびナトリウムアミド(NaNH2)などのチオレートおよびアミドが含まれるが、これらに限定されない。本明細書で使用されるとき、「チオレート」という用語は、塩基を介したプロトンの引抜によって対応するチオールから生成することができるチオール塩またはチオールアニオンを指す。任意のチオールは、チオレート、例えば、プロパンチオール、ブタンチオール、ペンタンチオール、ヘキサンチオール、ヘプタンチオール、オクタンチオール、ノナンチオール、デカンチオール、ウンデカンチオール、およびドデカンチオールを含むが、これらに限定されない、任意のアルキルチオールを形成するために使用することができる。いくつかの実施形態では、チオールは、ドデカンチオールである。いくつかの実施形態では、チオレートを形成するために使用される塩基は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムなどの強塩基である。いくつかの実施形態では、強塩基は、水酸化ナトリウムである。いくつかの実施形態では、第1の脱アルキル化剤は、ドデカンチオールおよび水酸化ナトリウムを使用して生成されるチオレートである。
いくつかの実施形態では、式13の化合物を調製するプロセスは、式33の化合物またはその塩を調製することをさらに含む。いくつかの実施形態では、プロセスは、式A
の化合物またはその塩を、第2のジボロン酸またはエステルで、金属を含む第4の触媒の存在下で処理して、式32
の化合物またはその塩であって、式中、R
9が、化合物32またはその塩のピラゾロピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、第2のジボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、第2のジボロン酸またはエステルは、ビス(ピナコラート)ジボロンである。
いくつかの実施形態では、金属を含む第4の触媒は、ニッケル触媒、パラジウム触媒、または白金触媒であり得る。いくつかの実施形態では、触媒は、ニッケル触媒である。ニッケル触媒の例には、ラネーニッケル、担持ニッケル触媒、ポンダーニッケル触媒、ニッケル合金、ジクロロビス(トリブチルホスフィン)ニッケル(II)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル(0)、Ni(COD)2、Ni(PPh3)4、Ni(PPh3)2Cl2、Ni(acac)2、Cl2Ni(PMe3)2、Cl2Ni(PEt3)2、Cl2Ni(Me2PPh)2、Cl2Ni(MePPh2)2、およびCl2Ni(Me2PCH2CH2PMe2)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、白金触媒である。白金触媒の例には、白金カルボニルシクロビニルメチルシロキサン錯体、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金シクロビニルメチルシロキサン錯体、白金オクタンアルデヒド/オクタノール錯体、白金のオレフィン錯体、塩化白金酸のオレフィン錯体、Karstedt触媒(Pt2[[(CH2=CH)(CH3)2Si]2O]3)、Ashby触媒(Pt4[CH2=CHSi(CH3)O]4)、Lamoreaux触媒(Pt−オクタナール/オクタノール錯体)、白金酸塩化物、塩化白金酸、微細に分割された白金金属(「白金黒」)、酸化白金、黒鉛化炭素上の白金金属、ビス(アセチルアセトナト)白金、(η5−シクロペンタジエニル)トリアルキル白金、微細に分割された酸化白金、PtO2(「Adam触媒」)、および塩化白金酸六水和物(Speier触媒)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、パラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第4の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、金属を含む第4の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。
いくつかの実施形態では、R
9は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、ジボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物32またはその塩のピラゾロ[1,5−a]ピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、R
9は、ボロン酸ピナコールエステルであり、化合物32は、化合物32a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、式33の化合物を調製するプロセスは、式32の化合物またはその塩を、第1の酸化剤で処理して、式33の化合物またはその塩を形成することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、第1の酸化剤は、O2、N−メチルモルホリンN−オキシド(NMO)、クロラニル(CA)、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)、ベンジリデン−マロノニトリル(BMCN)、テトラシアノエチレン(TCNE)、2,3−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DCBQ)、および2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)から選択される。いくつかの実施形態では、第1の酸化剤は、NMOである。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するプロセスは、式20の化合物またはその塩を調製することをさらに含む。いくつかの実施形態では、プロセスは、式A
の化合物またはその塩を、第2の脱アルキル化剤で処理して、式18
の化合物またはその塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、第2の脱アルキル化剤は、ルイス酸および求核試薬から選択される。好適なルイス酸の例には、三ハロゲン化ホウ素、有機ボラン、三ヨウ化物、ハロゲン化トリアルキルシリル、ヘキサフルオロケイ酸塩、三ハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化リチウム、ハロゲン化水素、三ハロゲン化鉄、四ハロゲン化スズ、および四ハロゲン化チタンが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ルイス酸は、三塩化アルミニウム、三臭化ホウ素、三ヨウ化ホウ素、ヨウ化リチウム、臭化水素、およびヨウ化トリメチルシリル(TMSI)から選択される。好適な求核試薬の例には、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)およびナトリウムアミド(NaNH2)などのチオレートおよびアミドが含まれるが、これらに限定されない。本明細書で使用されるとき、「チオレート」という用語は、塩基を介したプロトンの引抜によって対応するチオールから生成することができるチオール塩またはチオールアニオンを指す。任意のチオールは、チオレート、例えば、プロパンチオール、ブタンチオール、ペンタンチオール、ヘキサンチオール、ヘプタンチオール、オクタンチオール、ノナンチオール、デカンチオール、ウンデカンチオール、およびドデカンチオールを含むが、これらに限定されない、任意のアルキルチオールを形成するために使用することができる。いくつかの実施形態では、チオールは、ドデカンチオールである。いくつかの実施形態では、チオレートを形成するために使用される塩基は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムなどの強塩基である。いくつかの実施形態では、強塩基は、水酸化ナトリウムである。いくつかの実施形態では、第2の脱アルキル化剤は、ドデカンチオールおよび水酸化ナトリウムを使用して生成されるチオレートである。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するプロセスは、式18の化合物またはその塩を、第2のトリフレート化試薬で処理して、式19
の化合物またはその塩を形成することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、第2のトリフレート化試薬は、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、N−(5−クロロ−2−ピリジル)トリフルイミド、N−(2−ピリジル)トリフルイミド、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、トリアルキルシリルトリフレート、およびトリアルキルスタニルトリフレートから選択される。いくつかの実施形態では、第2のトリフレート化試薬は、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するプロセスは、式19の化合物またはその塩を、式28
の化合物またはその塩であって、式中、R
7が、化合物28のピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩で、金属を含む第5の触媒の存在下で処理して、式29
の化合物またはその塩を形成することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、R
7は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、ジボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物28またはその塩のピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、R
7は、ボロン酸ピナコールエステルであり、化合物28は、化合物28aである。
いくつかの実施形態では、金属を含む第5の触媒は、ニッケル触媒、パラジウム触媒、または白金触媒であり得る。いくつかの実施形態では、触媒は、ニッケル触媒である。ニッケル触媒の例には、ラネーニッケル、担持ニッケル触媒、ポンダーニッケル触媒、ニッケル合金、ジクロロビス(トリブチルホスフィン)ニッケル(II)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル(0)、Ni(COD)2、Ni(PPh3)4、Ni(PPh3)2Cl2、Ni(acac)2、Cl2Ni(PMe3)2、Cl2Ni(PEt3)2、Cl2Ni(Me2PPh)2、Cl2Ni(MePPh2)2、およびCl2Ni(Me2PCH2CH2PMe2)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、白金触媒である。白金触媒の例には、白金カルボニルシクロビニルメチルシロキサン錯体、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金シクロビニルメチルシロキサン錯体、白金オクタンアルデヒド/オクタノール錯体、白金のオレフィン錯体、塩化白金酸のオレフィン錯体、Karstedt触媒(Pt2[[(CH2=CH)(CH3)2Si]2O]3)、Ashby触媒(Pt4[CH2=CHSi(CH3)O]4)、Lamoreaux触媒(Pt−オクタナール/オクタノール錯体)、白金酸塩化物、塩化白金酸、微細に分割された白金金属(「白金黒」)、酸化白金、黒鉛化炭素上の白金金属、ビス(アセチルアセトナト)白金、(η5−シクロペンタジエニル)トリアルキル白金、微細に分割された酸化白金、PtO2(「Adam触媒」)、および塩化白金酸六水和物(Speier触媒)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、パラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、パラジウム触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2から選択される。いくつかの実施形態では、金属を含む第5の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩またはその薬学的に許容される塩を調製するプロセスは、式29の化合物またはその塩を、式21
2の化合物で、,2−ジメチルジオキシラン、金属を含む第6の触媒、および第2の弱塩基の存在下で処理して、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を形成することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、金属を含む第6の触媒は、ニッケル触媒、パラジウム触媒、または白金触媒であり得る。いくつかの実施形態では、触媒は、ニッケル触媒である。ニッケル触媒の例には、ラネーニッケル、担持ニッケル触媒、ポンダーニッケル触媒、ニッケル合金、ジクロロビス(トリブチルホスフィン)ニッケル(II)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル(0)、Ni(COD)2、Ni(PPh3)4、Ni(PPh3)2Cl2、Ni(acac)2、Cl2Ni(PMe3)2、Cl2Ni(PEt3)2、Cl2Ni(Me2PPh)2、Cl2Ni(MePPh2)2、およびCl2Ni(Me2PCH2CH2PMe2)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、白金触媒である。白金触媒の例には、白金カルボニルシクロビニルメチルシロキサン錯体、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金シクロビニルメチルシロキサン錯体、白金オクタンアルデヒド/オクタノール錯体、白金のオレフィン錯体、塩化白金酸のオレフィン錯体、Karstedt触媒(Pt2[[(CH2=CH)(CH3)2Si]2O]3)、Ashby触媒(Pt4[CH2=CHSi(CH3)O]4)、Lamoreaux触媒(Pt−オクタナール/オクタノール錯体)、白金酸塩化物、塩化白金酸、微細に分割された白金金属(「白金黒」)、酸化白金、黒鉛化炭素上の白金金属、ビス(アセチルアセトナト)白金、(η5−シクロペンタジエニル)トリアルキル白金、微細に分割された酸化白金、PtO2(「Adam触媒」)、および塩化白金酸六水和物(Speier触媒)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、パラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第6の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、金属を含む第6の触媒は、Pd2(dba)3である。
いくつかの実施形態では、第2の弱塩基は、炭酸塩、重炭酸塩、メチルアミン、アンモニア、トリメチルアンモニア、ピリジン、およびアニリンから選択される。炭酸塩の例には、炭酸カルシウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および炭酸セシウムが含まれるが、これらに限定されない。重炭酸塩の例には、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸セシウム、重炭酸マグネシウム、重炭酸カルシウム、および重炭酸アンモニウムが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、第2の弱塩基は、炭酸セシウム(Cs2CO3)である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するプロセスは、式29の化合物またはその塩を、第3のジボロン酸またはエステルで、金属を含む第7の触媒の存在下で処理して、式30
の化合物またはその塩であって、式中、R
8が、化合物30またはその塩のピラゾロピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、第3のジボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、第3のジボロン酸またはエステルは、ビス(ピナコラート)ジボロンである。
いくつかの実施形態では、金属を含む第7の触媒は、ニッケル触媒、パラジウム触媒、または白金触媒であり得る。いくつかの実施形態では、触媒は、ニッケル触媒である。ニッケル触媒の例には、ラネーニッケル、担持ニッケル触媒、ポンダーニッケル触媒、ニッケル合金、ジクロロビス(トリブチルホスフィン)ニッケル(II)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル(0)、Ni(COD)2、Ni(PPh3)4、Ni(PPh3)2Cl2、Ni(acac)2、Cl2Ni(PMe3)2、Cl2Ni(PEt3)2、Cl2Ni(Me2PPh)2、Cl2Ni(MePPh2)2、およびCl2Ni(Me2PCH2CH2PMe2)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、白金触媒である。白金触媒の例には、白金カルボニルシクロビニルメチルシロキサン錯体、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金シクロビニルメチルシロキサン錯体、白金オクタンアルデヒド/オクタノール錯体、白金のオレフィン錯体、塩化白金酸のオレフィン錯体、Karstedt触媒(Pt2[[(CH2=CH)(CH3)2Si]2O]3)、Ashby触媒(Pt4[CH2=CHSi(CH3)O]4)、Lamoreaux触媒(Pt−オクタナール/オクタノール錯体)、白金酸塩化物、塩化白金酸、微細に分割された白金金属(「白金黒」)、酸化白金、黒鉛化炭素上の白金金属、ビス(アセチルアセトナト)白金、(η5−シクロペンタジエニル)トリアルキル白金、微細に分割された酸化白金、PtO2(「Adam触媒」)、および塩化白金酸六水和物(Speier触媒)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、パラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、第7の触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2から選択されるパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、金属を含む第7の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。
いくつかの実施形態では、R
8は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、ジボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物30またはその塩のピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、R
8は、ボロン酸ピナコールエステルであり、化合物30は、化合物30a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するプロセスは、式30の化合物またはその塩を、第4の強塩基および過酸化水素で処理して、式31
の化合物またはその塩を形成することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、第4の強塩基は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物である。例えば、第4の強塩基は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムから選択される。いくつかの実施形態では、第4の強塩基は、水酸化ナトリウムである。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するプロセスは、式31の化合物またはその塩を、2,2−ジメチルオキシランで、第5の強塩基の存在下で処理して、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を形成することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、第5の強塩基は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物である。例えば、第5の強塩基は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムから選択される。いくつかの実施形態では、第5の強塩基は、水酸化ナトリウムである。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するプロセスは、式19の化合物またはその塩を、式12
の化合物またはその塩であって、式中、Xが、ハロゲンまたはスルホネートを表し、R
6が、化合物12のピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩で、金属を含む第8の触媒の存在下で処理して、式20の化合物またはその塩を形成することをさらに含む。いくつかの実施形態では、Xは、ハロゲンまたはスルホネートである。例えば、Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。いくつかの実施形態では、Xは、スルホネートである。例えば、Xは、トリフレート、メシレート、およびトシレートからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、R
6は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物12またはその塩のピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、R
6は、ボロン酸ピナコールエステルであり、化合物12は、化合物12a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、金属を含む第8の触媒は、ニッケル触媒、パラジウム触媒、または白金触媒であり得る。いくつかの実施形態では、触媒は、ニッケル触媒である。ニッケル触媒の例には、ラネーニッケル、担持ニッケル触媒、ポンダーニッケル触媒、ニッケル合金、ジクロロビス(トリブチルホスフィン)ニッケル(II)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル(0)、Ni(COD)2、Ni(PPh3)4、Ni(PPh3)2Cl2、Ni(acac)2、Cl2Ni(PMe3)2、Cl2Ni(PEt3)2、Cl2Ni(Me2PPh)2、Cl2Ni(MePPh2)2、およびCl2Ni(Me2PCH2CH2PMe2)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、白金触媒である。白金触媒の例には、白金カルボニルシクロビニルメチルシロキサン錯体、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金シクロビニルメチルシロキサン錯体、白金オクタンアルデヒド/オクタノール錯体、白金のオレフィン錯体、塩化白金酸のオレフィン錯体、Karstedt触媒(Pt2[[(CH2=CH)(CH3)2Si]2O]3)、Ashby触媒(Pt4[CH2=CHSi(CH3)O]4)、Lamoreaux触媒(Pt−オクタナール/オクタノール錯体)、白金酸塩化物、塩化白金酸、微細に分割された白金金属(「白金黒」)、酸化白金、黒鉛化炭素上の白金金属、ビス(アセチルアセトナト)白金、(η5−シクロペンタジエニル)トリアルキル白金、微細に分割された酸化白金、PtO2(「Adam触媒」)、および塩化白金酸六水和物(Speier触媒)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、パラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、パラジウム触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2から選択される。いくつかの実施形態では、金属を含む第8の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。
いくつかの実施形態では、本明細書において式15
の化合物またはその塩であって、式中、R
1が、アミン保護基である、化合物または塩を調製するためのプロセスが提供される。
いくつかの実施形態では、式15の化合物またはその塩を調製するためのプロセスは、式26
の化合物またはその塩であって、式中、R
1が、アミン保護基である、化合物または塩を、2,2−ジメチルオキシランで、第6の強塩基の存在下で処理して、式15の化合物またはその塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、R1は、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンゾイル、カルバメート、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、トリメチルシリル、2−トリメチルシリル−エタンスルホニル、トリチルおよび置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル、ニトロベラトリルオキシカルボニル、p−メトキシベンジル、およびトシルから選択されるアミン保護基である。いくつかの実施形態では、R1は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
いくつかの実施形態では、第6の強塩基は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムから選択される。いくつかの実施形態では、第6の強塩基は、水酸化カリウムである。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するプロセスは、式26の化合物またはその塩を調製することをさらに含む。いくつかの実施形態では、プロセスは、式B
の化合物またはその塩を、式24
の化合物またはその塩であって、式中、R
1が、アミン保護基であり、R
3が、化合物24のピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す、化合物または塩で、金属を含む第9の触媒の存在下で処理して、式25
の化合物またはその塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、R1は、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンゾイル、カルバメート、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、トリメチルシリル、2−トリメチルシリル−エタンスルホニル、トリチルおよび置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル、ニトロベラトリルオキシカルボニル、p−メトキシベンジル、およびトシルから選択されるアミン保護基である。いくつかの実施形態では、R1は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
いくつかの実施形態では、R
3は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、ジボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物24またはその塩のピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、R
1は、Bocであり、R
3は、ボロン酸ピナコールエステルであり、化合物24は、化合物24a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、R
1は、Bocであり、化合物25は、化合物25a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、金属を含む第9の触媒は、ニッケル触媒、パラジウム触媒、または白金触媒であり得る。いくつかの実施形態では、触媒は、ニッケル触媒である。ニッケル触媒の例には、ラネーニッケル、担持ニッケル触媒、ポンダーニッケル触媒、ニッケル合金、ジクロロビス(トリブチルホスフィン)ニッケル(II)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル(0)、Ni(COD)2、Ni(PPh3)4、Ni(PPh3)2Cl2、Ni(acac)2、Cl2Ni(PMe3)2、Cl2Ni(PEt3)2、Cl2Ni(Me2PPh)2、Cl2Ni(MePPh2)2、およびCl2Ni(Me2PCH2CH2PMe2)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、白金触媒である。白金触媒の例には、白金カルボニルシクロビニルメチルシロキサン錯体、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金シクロビニルメチルシロキサン錯体、白金オクタンアルデヒド/オクタノール錯体、白金のオレフィン錯体、塩化白金酸のオレフィン錯体、Karstedt触媒(Pt2[[(CH2=CH)(CH3)2Si]2O]3)、Ashby触媒(Pt4[CH2=CHSi(CH3)O]4)、Lamoreaux触媒(Pt−オクタナール/オクタノール錯体)、白金酸塩化物、塩化白金酸、微細に分割された白金金属(「白金黒」)、酸化白金、黒鉛化炭素上の白金金属、ビス(アセチルアセトナト)白金、(η5−シクロペンタジエニル)トリアルキル白金、微細に分割された酸化白金、PtO2(「Adam触媒」)、および塩化白金酸六水和物(Speier触媒)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、パラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、パラジウム触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2から選択される。いくつかの実施形態では、金属を含む第9の触媒は、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するプロセスは、式25の化合物またはその塩を、第4のジボロン酸またはエステルで、金属を含む第10の触媒の存在下で処理して、混合物を形成することと、混合物を、第7の強塩基および過酸化水素で処理して、式26の化合物またはその塩を形成することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、金属を含む第10の触媒は、ニッケル触媒、パラジウム触媒、または白金触媒であり得る。いくつかの実施形態では、触媒は、ニッケル触媒である。ニッケル触媒の例には、ラネーニッケル、担持ニッケル触媒、ポンダーニッケル触媒、ニッケル合金、ジクロロビス(トリブチルホスフィン)ニッケル(II)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル(0)、Ni(COD)2、Ni(PPh3)4、Ni(PPh3)2Cl2、Ni(acac)2、Cl2Ni(PMe3)2、Cl2Ni(PEt3)2、Cl2Ni(Me2PPh)2、Cl2Ni(MePPh2)2、およびCl2Ni(Me2PCH2CH2PMe2)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、白金触媒である。白金触媒の例には、白金カルボニルシクロビニルメチルシロキサン錯体、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金シクロビニルメチルシロキサン錯体、白金オクタンアルデヒド/オクタノール錯体、白金のオレフィン錯体、塩化白金酸のオレフィン錯体、Karstedt触媒(Pt2[[(CH2=CH)(CH3)2Si]2O]3)、Ashby触媒(Pt4[CH2=CHSi(CH3)O]4)、Lamoreaux触媒(Pt−オクタナール/オクタノール錯体)、白金酸塩化物、塩化白金酸、微細に分割された白金金属(「白金黒」)、酸化白金、黒鉛化炭素上の白金金属、ビス(アセチルアセトナト)白金、(η5−シクロペンタジエニル)トリアルキル白金、微細に分割された酸化白金、PtO2(「Adam触媒」)、および塩化白金酸六水和物(Speier触媒)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、触媒は、パラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、パラジウム触媒は、Pd(dba)2、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd(dppf)Cl2、Pd2(dba)3、PdCl2(CH3CN)2、PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、PdCl2[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、PdCl2(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、PdCl2[P(o−Tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−Tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、PdCl2[P(フリル)3]2、PdCl2(PMePh2)2、PdCl2[P(4−F−Ph)3]2、PdCl2[P(C6F6)3]2、PdCl2[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、およびPdCl2[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2から選択される。いくつかの実施形態では、金属を含む第10の触媒は、Pd(dbbf)である。
いくつかの実施形態では、第4のジボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、第4のジボロン酸またはエステルは、ビス(ピナコラート)ジボロンである。
いくつかの実施形態では、第7の強塩基は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムから選択される。いくつかの実施形態では、第7の強塩基は、水酸化ナトリウムである。いくつかの実施形態では、第7の強塩基は、1.0M水酸化ナトリウムである。
いくつかの実施形態では、R
1は、Bocであり、化合物26は、化合物26a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、式13の化合物またはその塩は、スキーム1に示されるように調製することができ、式中、X、R
2、およびR
5は、以下に定義される。
いくつかの実施形態では、Xは、ハロゲンおよびスルホネートから選択される。いくつかの実施形態では、Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。いくつかの実施形態では、Xは、スルホネートである。いくつかの実施形態では、Xは、トリフレート、メシレート、およびトシレートからなる群から選択される。
スキーム1のいくつかの実施形態では、R
2は、有機ボラン化合物、式−Sn(アルキル)
3によって表される有機スタンナン化合物、Xがハロゲン化物である、式−ZnXによって表されるハロゲン化亜鉛、およびXがハロゲン化物である、式−MgXによって表されるハロゲン化マグネシウムからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、R
2は、有機ボラン化合物である。いくつかの実施形態では、R
2は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物12またはその塩のピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、R
2は、ボロン酸ピナコールエステルであり、化合物12は、化合物12a
またはその塩である。
スキーム1のいくつかの実施形態では、R
5は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、ジボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物22またはその塩のピラゾロ[1,5−a]ピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、式13の化合物またはその薬学的に許容される塩は、スキーム2に示されるように調製することができ、式中、R
6およびR
9は、以下に定義される。
スキーム2のいくつかの実施形態では、Xは、ハロゲンおよびスルホネートから選択される。いくつかの実施形態では、Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。いくつかの実施形態では、Xは、スルホネートである。いくつかの実施形態では、Xは、トリフレート、メシレート、およびトシレートからなる群から選択される。
スキーム2のいくつかの実施形態では、R
6は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物12またはその塩のピリジン環への結合点を示す。
スキーム2のいくつかの実施形態では、R
9は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、ジボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物32またはその塩のピラゾロ[1,5−a]ピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、スキーム3に示されるように調製することができ、式中、XおよびR
1は、以下に定義される。
スキーム3のいくつかの実施形態では、Xは、ハロゲンおよびスルホネートから選択される。いくつかの実施形態では、Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。いくつかの実施形態では、Xは、スルホネートである。いくつかの実施形態では、Xは、トリフレート、メシレート、およびトシレートからなる群から選択される。
スキーム3のいくつかの実施形態では、R1は、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンゾイル、カルバメート、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、トリメチルシリル、2−トリメチルシリル−エタンスルホニル、トリチルおよび置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル、ニトロベラトリルオキシカルボニル、p−メトキシベンジル、およびトシルから選択されるアミン保護基である。いくつかの実施形態では、R1は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
いくつかの実施形態では、R
1は、Bocであり、化合物14は、化合物14a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、R
1は、Bocであり、化合物15は、化合物15a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、R
1は、Bocであり、化合物26は、化合物26a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、スキーム4に示されるように調製することができ、式中、R
7は、以下に定義される。
スキーム4のいくつかの実施形態では、R
7は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、ジボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物28またはその塩のピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、スキーム5に示されるように調製することができ、式中、R
8は、以下に定義される。
スキーム5のいくつかの実施形態では、R
8は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、ジボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物30またはその塩のピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、式20の化合物またはその塩は、スキーム6に示されるように調製することができ、式中、R
6は、以下に定義される。
スキーム6のいくつかの実施形態では、R
6は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物12またはその塩のピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、プロセスは、
a)式1a
の化合物またはその塩を、O−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミンで処理して、式2a
の化合物を形成することと、
b)式2aの化合物を、アクリロニトリルまたはアクリロニトリル誘導体で、第1の非求核性塩基の存在下で処理して、式Aの化合物を形成することと、を含むプロセスによって式Aの化合物またはその塩を調製することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、式Aの化合物またはその塩は、
a)式1a
の化合物またはその塩を、O−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミンで処理して、式2a
の化合物を形成することと、
b)式2aの化合物を、式27
の化合物またはその塩であって、式中、R
4が、C1〜C6アルキルである、化合物またはその塩で処理して、式3および式4
の化合物またはそれらの塩の混合物を形成することと、
c)式3の化合物を式4の化合物から分離することと、
d)式3の化合物を第1の希強酸で処理して、式5A
の化合物またはその塩を形成することと、
e)式5Aの化合物またはその塩を、第1の置換アミドおよび第1の酸塩化物で処理して、式6A
の化合物またはその塩を形成することと、
f)式6Aの化合物またはその塩をヒドロキシルアミンで処理して、式7A
の化合物またはその塩を形成することと、
g)式7Aの化合物を第1の酸無水物で処理して、式Aの化合物を形成することと、を含むプロセスによって調製される。
いくつかの実施形態では、式Aの化合物またはその塩は、スキーム7に示されるように調製することができ、式中、R
4は、以下に定義される通りである。
スキーム7のいくつかの実施形態では、R4は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、およびヘキシルから選択されるC1〜C6アルキルである。いくつかの実施形態では、C1〜C6アルキルは、直鎖アルキルである。いくつかの実施形態では、C1〜C6アルキルは、分岐している。いくつかの実施形態では、C1〜C6アルキルは、メチルである。いくつかの実施形態では、C1〜C6アルキルは、エチルである。
いくつかの実施形態では、R
4は、エチルであり、化合物27は、化合物27a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、R
4は、エチルであり、化合物3は、化合物3a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、R
4は、エチルであり、化合物4は、化合物4a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、式2aの化合物またはその塩は、アクリロニトリルまたはアクリロニトリル誘導体で処理される。いくつかの実施形態では、アクリロニトリル誘導体は、2−クロロアクリロニトリルである。いくつかの実施形態では、式2の化合物またはその塩は、CH2=C(Y)CNで処理され、式中、Yは、水素または脱離基である。いくつかの実施形態では、Yは、ハロゲンである。例えば、Yは、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、Yは、Clである。
いくつかの実施形態では、式2aの化合物またはその塩は、第1の非求核性塩基の存在下、アクリロニトリルまたはアクリロニトリル誘導体で処理される。いくつかの実施形態では、第1の非求核性塩基は、トリエチルアミン(TEA)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、N−メチルモルホリン(NMM)、トリ−tert−ブチルピリミジン(TTBP)、1,4−ジアザビシクロ−[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、2,6−ルチジン、2,4,6−コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、キヌクリジン、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン、tert−ブチル−ホスファゼン、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド、リチウムテトラメチルピペリジド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、およびカリウムtert−ブトキシドから選択される。いくつかの実施形態では、第1の非求核性塩基は、DBUである。
いくつかの実施形態では、式3の化合物またはその塩は、第1の希強酸で処理される。いくつかの実施形態では、第1の希強酸は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、およびメタンスルホン酸から選択される。いくつかの実施形態では、第1の希強酸は、希臭化水素酸である。
いくつかの実施形態では、式5Aの化合物またはその塩は、第1の置換アミドで処理される。本明細書で使用されるとき、「置換アミド」という用語は、その水素原子のセットが置換基のセットで置換されたアミド基を指す。N−置換アミド基の例には、−(C=O)NRR’が含まれ、RおよびR’は、独立して、水素化物基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、およびアリール基から選択され、RおよびR’のうちの少なくとも1つは、水素化物基ではない。いくつかの実施形態では、第1の置換アミドは、ベンジルメチルホルムアミド、N−ホルミルモルホリン、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N−メチルホルムアニリド、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルホルムアミド、N−ホルミルピペリジン、およびN−ホルミルインドリンから選択される。いくつかの実施形態では、第1の置換アミドは、DMFである。
いくつかの実施形態では、式5Aの化合物またはその塩は、第1の酸塩化物で処理される。いくつかの実施形態では、第1の酸塩化物は、塩化ホスホリル(POCl3)、ホスゲン(COCl2)、塩化チオニル(SOCl2)、塩化オキサリル(C2O2Cl2)、塩化アセチル(CH3COCl)、芳香族酸塩化物(ArCOCl)、芳香族塩化チオニル(ArSO2Cl)、五塩化リン(PCl5)、塩化ジメチルスルファモイル(Me2NSO2Cl)、および塩化ジアルコキシスルファモイル(RO2CNHSO2Cl)から選択される。いくつかの実施形態では、第1の酸塩化物は、POCl3である。
いくつかの実施形態では、式7Aの化合物またはその塩は、第1の酸無水物で処理される。いくつかの実施形態では、第1の酸無水物は、無水酢酸、無水ギ酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水コハク酸、無水グルタル酸、無水メチルコハク酸、無水マレイン酸、無水メチルマレイン酸、無水フタル酸、無水1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸、無水3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水シス−5−ノルボルネン−(エンド、エキソ)−2,3−ジカルボン酸、およびそれらの混合物から選択される。いくつかの実施形態では、第1の酸無水物は、無水酢酸である。
いくつかの実施形態では、プロセスは、
a)式8A
の化合物またはその塩を、O−(2,4−ジニトロフェニル)ヒドロキシルアミンで処理して、式9A
の化合物を形成することと、
b)式9Aの化合物を、アクリロニトリルまたはアクリロニトリル誘導体で、第1の非求核性塩基の存在下で処理して、式Aの化合物を形成することと、を含むプロセスによって式Aの化合物またはその塩を調製することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、式9Aの化合物は、アクリロニトリルまたは2−クロロアクリロニトリルであるアクリロニトリル誘導体で処理される。
いくつかの実施形態では、第1の非求核性塩基は、トリエチルアミン(TEA)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、N−メチルモルホリン(NMM)、トリ−tert−ブチルピリミジン(TTBP)、1,4−ジアザビシクロ−[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、2,6−ルチジン、2,4,6−コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、キヌクリジン、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン、tert−ブチル−ホスファゼン、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド、リチウムテトラメチルピペリジド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、およびカリウムtert−ブトキシドから選択される。いくつかの実施形態では、第1の非求核性塩基は、DBUである。
いくつかの実施形態では、式Aの化合物またはその塩は、スキーム11に示されるように調製することができる。
式中、Xは、ハロゲンである。
スキーム11のいくつかの実施形態では、(a)において形成された中間体1−アミノ−3−ブロモ−5−メトキシピリジン−1−イウム2,4−ジニトロフェノレート(9A)は、環化ステップ(b)の前に単離される。
いくつかの実施形態では、式Aの化合物またはその塩は、スキーム12に示されるように調製することができる。
式中、Xは、ハロゲンである。
スキーム12では、形成された中間体1−アミノ−3−ブロモ−5−メトキシピリジン−1−イウム2,4−ジニトロフェノレート(9A)は、環化ステップの前に単離されない。
いくつかの実施形態では、式Aの化合物またはその塩は、スキーム13に示されるように調製することができる。
スキーム13のいくつかの実施形態では、(a)において形成された中間体1−アミノ−3−ブロモ−5−メトキシピリジン−1−イウム2,4−ジニトロフェノレート(9A)は、環化ステップ(b)の前に単離される。
いくつかの実施形態では、式Aの化合物またはその塩は、スキーム14に示されるように調製することができる。
スキーム14では、形成された中間体1−アミノ−3−ブロモ−5−メトキシピリジン−1−イウム2,4−ジニトロフェノレート(9A)は、環化ステップの前に単離されない。
いくつかの実施形態では、式26の化合物またはその塩は、スキーム8に示されるように調製することができ、式中、R
1およびR
3は、以下に定義される通りである。
スキーム8のいくつかの実施形態では、R1は、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンゾイル、カルバメート、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、トリメチルシリル、2−トリメチルシリル−エタンスルホニル、トリチルおよび置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル、ニトロベラトリルオキシカルボニル、p−メトキシベンジル、およびトシルから選択されるアミン保護基である。いくつかの実施形態では、R1は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
スキーム8のいくつかの実施形態では、R
3は、ボロン酸またはエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルから選択される。いくつかの実施形態では、ジボロン酸またはエステルは、ボロン酸ピナコールエステルである。いくつかの実施形態では、ボロン酸またはエステルは、以下の式によって表され、
式中、波線は、化合物24またはその塩のピリジン環への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、プロセスは、
a)式8
の化合物またはその塩を、O−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミンで処理して、式9
の化合物を形成することと、
b)式9の化合物を、アクリロニトリルまたはアクリロニトリル誘導体で、第2の非求核性塩基の存在下で処理して、混合物を形成し、混合物を第2の酸化剤で処理して、式Bの化合物を形成することと、を含むプロセスによって式Bの化合物またはその塩を調製することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、式Bの化合物またはその塩は、スキーム9に示されるように調製することができる。
いくつかの実施形態では、式9の化合物は、アクリロニトリルまたは2−クロロアクリロニトリルであるアクリロニトリル誘導体で処理される。
いくつかの実施形態では、第2の非求核性塩基は、トリエチルアミン(TEA)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、N−メチルモルホリン(NMM)、トリ−tert−ブチルピリミジン(TTBP)、1,4−ジアザビシクロ−[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、2,6−ルチジン、2,4,6−コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、キヌクリジン、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン、tert−ブチル−ホスファゼン、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド、リチウムテトラメチルピペリジド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、およびカリウムtert−ブトキシドから選択される。いくつかの実施形態では、第2の非求核性塩基は、DIPEAである。
いくつかの実施形態では、第2の酸化剤は、O2、N−メチルモルホリンN−オキシド(NMO)、クロラニル(CA)、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)、ベンジリデン−マロノニトリル(BMCN)、テトラシアノエチレン(TCNE)、2,3−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DCBQ)、および2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)から選択される。いくつかの実施形態では、酸化剤は、DDQである。
いくつかの実施形態では、プロセスは、
a)式1a
の化合物またはその塩を、O−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミンで処理して、式2a
の化合物を形成することと、
b)式2aの化合物を、式27
の化合物またはその塩であって、式中、R
4が、本明細書に記載されるC1〜C6アルキルである、化合物またはその塩で処理して、式3および式4
の化合物またはそれらの塩の混合物を形成することと、
c)式4の化合物を式3の化合物から分離することと、
d)式4の化合物を第2の希強酸で処理して、式5C
の化合物またはその塩を形成することと、
e)式5Cの化合物またはその塩を、第2の置換アミドおよび第2の酸塩化物で処理して、式6C
の化合物またはその塩を形成することと、
f)式6Cの化合物またはその塩をヒドロキシルアミンで処理して、式7C
の化合物またはその塩を形成することと、
g)式7Cの化合物を第2の酸無水物で処理して、式Cの化合物を形成することと、を含むプロセスによって、式Cの化合物またはその塩を調製することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、式Cの化合物またはその塩は、スキーム10に示されるように調製することができ、式中、R
4は、以下に定義される通りである。
スキーム10のいくつかの実施形態では、R4は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、およびヘキシルから選択されるC1〜C6アルキルである。いくつかの実施形態では、C1〜C6アルキルは、直鎖アルキルである。いくつかの実施形態では、C1〜C6アルキルは、分岐している。いくつかの実施形態では、C1〜C6アルキルは、メチルである。いくつかの実施形態では、C1〜C6アルキルは、エチルである。
いくつかの実施形態では、R
4は、エチルであり、化合物27は、化合物27a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、R
4は、エチルであり、化合物3は、化合物3a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、R
4は、エチルであり、化合物4は、化合物4a
またはその塩である。
いくつかの実施形態では、式4の化合物またはその塩は、第2の希強酸で処理される。いくつかの実施形態では、第2の希強酸は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、およびメタンスルホン酸から選択される。いくつかの実施形態では、第2の希強酸は、希臭化水素酸である。
いくつかの実施形態では、式5Cの化合物またはその塩は、第2の置換アミドで処理される。いくつかの実施形態では、第2の置換アミドは、ベンジルメチルホルムアミド、N−ホルミルモルホリン、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N−メチルホルムアニリド、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルホルムアミド、N−ホルミルピペリジン、およびN−ホルミルインドリンから選択される。いくつかの実施形態では、第2の置換アミドは、DMFである。
いくつかの実施形態では、式5Cの化合物またはその塩は、第2の酸塩化物で処理される。いくつかの実施形態では、第2の酸塩化物は、塩化ホスホリル(POCl3)、ホスゲン(COCl2)、塩化チオニル(SOCl2)、塩化オキサリル(C2O2Cl2)、塩化アセチル(CH3COCl)、芳香族酸塩化物(ArCOCl)、芳香族塩化チオニル(ArSO2Cl)、五塩化リン(PCl5)、塩化ジメチルスルファモイル(Me2NSO2Cl)、および塩化ジアルコキシスルファモイル(RO2CNHSO2Cl)から選択される。いくつかの実施形態では、第2の酸塩化物は、POCl3である。
いくつかの実施形態では、式7Cの化合物またはその塩は、第2の酸無水物で処理される。いくつかの実施形態では、第2の酸無水物は、無水酢酸、無水ギ酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水コハク酸、無水グルタル酸、無水メチルコハク酸、無水マレイン酸、無水メチルマレイン酸、無水フタル酸、無水1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸、無水3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水シス−5−ノルボルネン−(エンド、エキソ)−2,3−ジカルボン酸、およびそれらの混合物から選択される。いくつかの実施形態では、第2の酸無水物は、無水酢酸である。
いくつかの実施形態では、本明細書において、(i)本明細書に記載されるプロセスのいずれかに従って調製される式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、および(ii)薬学的に許容される担体を混合することを含む、薬学的組成物を調製するためのプロセスが提供される。活性成分として式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する薬学的組成物は、従来の薬学的配合技法に従って、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を、薬学的担体と密接に混合することによって調製することができる。担体は、所望の投与経路(例えば、経口、非経口)に応じて多種多様な形態をとることができる。よって、懸濁液、エリキシル、および溶液などの液体経口調製物について、好適な担体および添加剤には、水、グリコール、油、アルコール、香味剤、防腐剤、安定剤、着色剤などが含まれ、粉末剤、カプセル、および錠剤などの固体経口調製物について、好適な担体および添加剤には、デンプン、糖類、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などが含まれる。固体経口調製物は、主要な吸収部位を調節するために、糖類などの物質でコーティングまたは腸溶性コーティングすることもできる。非経口投与について、担体は通常、滅菌水で構成され、溶解性または保存性を高めるために他の成分を添加することができる。注射可能な懸濁液または溶液は、適切な添加剤と共に水性担体を利用して調製することもできる。
式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、任意の便利な経路によって、例えば、胃腸管(例えば、直腸または経口)、鼻、肺、筋肉、もしくは血管に、または経皮(transdermally)もしくは経皮(dermally)投与することができる。式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、任意の便利な投与形態、例えば、錠剤、粉末剤、カプセル、溶液、分散液、懸濁液、シロップ、スプレー、坐剤、ゲル、乳濁液、パッチなどで投与することができる。そのような組成物は、薬学的調製物、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味料、増量剤、およびさらなる活性剤において従来のものである成分を含有することができる。非経口投与が望ましい場合、組成物は、滅菌であり、注射または注入に好適な溶液または懸濁液形態である。そのような組成物は、本発明のさらなる態様を形成する。
本明細書では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む薬学的組成物も提供される。本明細書で提供される薬学的組成物を調製するために、活性成分としての式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、従来の薬学的配合技法に従って薬学的担体と密接に混合される。担体は、例えば、経口または筋肉内などの非経口投与に望ましい調製物の形態に応じて、多種多様な形態をとることができる。
本明細書で提供される薬学的組成物を調製するために、活性成分としての式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、従来の薬学的配合技法に従って薬学的担体と密接に混合される。担体は、投与(例えば、経口または非経口)に望ましい調製物の形態に応じて、多種多様な形態をとることができる。好適な薬学的に許容される担体は、当該技術分野で周知である。これらの薬学的に許容される担体のいくつかの説明は、AmericanPharmaceuticalAssociationおよびPharmaceuticalSocietyofGreatBritainによって出版された、TheHandbookofPharmaceuticalExcipientsに見出され得る。
薬学的組成物を製剤化する方法は、PharmaceuticalDosageForms:Tablets,SecondEdition,RevisedandExpanded,Volumes1−3,editedbyLiebermanetal.、PharmaceuticalDosageForms:ParenteralMedications,Volumes1−2,editedbyAvisetal.、およびPharmaceuticalDosageForms:DisperseSystems,Volumes1−2,editedbyLiebermanetal.;publishedbyMarcelDekker,Inc.などの多数の刊行物に記載されている。
1.式Aの化合物の調製
A.式Aの化合物は、US2017/0096425およびWO2017/011776に記載される方法に従って調製することができる。簡潔に:
1−アミノ−3−ブロモ−5−メトキシピリジン−1−イウム2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネート(2a):0℃まで冷却されたDCM(570mL)中のO−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミン(26.6g、117mmol)の溶液に、3−ブロモ−5−メトキシピリジン(22.1g、117mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで追加の3−ブロモ−5−メトキシピリジン(250mg、1.39mmol)で処理し、0℃でさらに2時間撹拌した。反応混合物をEt
2O(600mL)で希釈し、0℃で10分間撹拌し、次いで真空濾過し、Et
2O(3×250mL)ですすいだ。体積の約1/3の低減後、濾液は追加の沈殿物を生じ、これを濾過によって収集した。両方の濾過ケーキを真空で乾燥させて、表題化合物(39.3g、83%収率)を得た。
1HNMR(CDCl
3):δ9.25(brs,1H),8.99(m,1H),8.74(m,1H),7.46(m,1H),6.83(s,2H),3.92(s,3H),2.65(s,6H),2.22(s,3H)。
エチル−6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキシレート(3a)およびエチル−4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキシレート(4a):周囲温度のDMF(82mL)中の1−アミノ−3−ブロモ−5−メトキシピリジン−1−イウム2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネート(2a)(33.24g、82.42mmol)の磁気撹拌された白色の懸濁液に、TEA(22.98mL、164.8mmol)を加え、続いてプロピオル酸エチル(16.71mL、164.8mmol)を滴下した。2日間激しく撹拌した後、急速に撹拌している氷水(820mL)に少しずつ添加することによって反応をゆっくりとクエンチした。混合物を周囲温度で10分間撹拌し、次いで真空濾過した。収集された固体を水ですすぎ、風乾し、表題化合物をオレンジ色の固体として、化合物3aをメジャー異性体(21g)との約4:1(
1HNMRによる)の異性体比で得た。湿潤固体異性体混合物(約75重量/重量%)をさらなる精製なしに次のステップにおいて直接使用した。MS(apci)m/z=298.9,300.9(M+H)。位置異性体比は、
1HNMR(CDCl
3)δ3.98(3a)対3.83(4a)のMeO化学シフトによって決定した。
6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン(5A)および4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン(5C):上記のエチル−6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキシレート(3a)およびエチル−4−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキシレート(4a)の異性体混合物(15g、50.1mmol)を撹拌しながら48%HBr(114mL)に加え、次いで80℃で90分間加熱し、続いて周囲温度で一晩撹拌した。得られた懸濁液を真空濾過し、水ですすいだ。水性濾液および濾過ケーキを独立して処理した。濾過ケーキをMTBEに取り込み、真空濾過して、不溶性不純物を除去した。MTBE濾液を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン(5A)をベージュ色の固体(約98:26−/4−Br、5.08g)として得た。MS(apci)m/z=226.9,228.9(M+H)。1HNMR(CDCl3):δ8.26(m,1H),7.82(d,1H),6.61(m,1H),6.43(m,1H),3.94(s,3H)。
独立して、元の水性反応混合物濾液をEtOAc(2×500mL)で抽出した。組み合わされた有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗残渣をDCM(50mL)に取り込み、次いで濾過して、不溶性固体を除去した。DCM濾液の真空下での濃縮、続いてシリカクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘキサン)は、6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン(5A)の第2のバッチを白色の固体(上Rf点、2.06g)として、およびマイナー異性体の表題化合物4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン(5C)を同様に白色の固体(下Rf点、1.32g)としてもたらした。MS(apci)m/z=226.9,228.9(M+H)。
1HNMR(CDCl
3)δ8.02(m,1H),7.85(d,1H),7.17(d,1H),6.55(m,1H),3.80(s,3H)。
6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルバルデヒド(6A):DMF(33mL)中の6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン(5A)(0.75g、3.303mmol)の0℃溶液に、POCl
3(0.92mL、9.909mmol)をゆっくり加えた。反応物を周囲温度まで温め、4時間撹拌し、次いでH
2O(30mL)で希釈した。得られた懸濁液を1MのNaOH
(aq)でpH9〜10に塩基性化し、次いで1時間撹拌し、真空濾過し、次いでH
2O(25mL)およびMTBE(50mL)で連続的にすすいで、表題化合物(0.76g、90%収率)を得た。MS(apci)m/z=256.9(M+H)。
(E)−6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルバルデヒドオキシム(7A):EtOH(40mL)中の6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルバルデヒド(6A)(0.76g、3.0mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(0.31g、4.5mmol)の懸濁液に、水(20mL)を加え、反応物を50℃で4時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、反応混合物を真空で濃縮した。残渣を水に懸濁し、次いで飽和NaHCO
3(aq)で処理し、真空濾過した。固体をH
2O(25mL)およびMTBE(50mL)で連続的にすすいで、表題化合物(0.68g、84%収率)を得た。MS(apci)m/z=271.9(M+H)。
6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(A):無水酢酸(707mL、7.49mol)中の(E)−6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルバルデヒドオキシム(7A)(17.15g、63.50mmol)の溶液を120℃で一晩加熱した。その後蒸留して無水酢酸を除去した後、残った残渣を真空で乾燥させて、表題化合物(15.92g、99.4%収率)を得た。1HNMR(CDCl3):δ8.32(m,1H),8.12(s,1H),6.74(m,1H),4.03(s,3H)。
B.式Aの化合物は、以下に記載される方法に従って調製することもできる。
1−アミノ−3−ブロモ−5−メトキシピリジン−1−イウム2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネート(2a):DCM(200kg)中のO−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミン(146モル)の溶液に、3−ブロモ−5−メトキシピリジン(24.6kg、131mol)を0〜5℃で滴下した。反応物を0〜5℃で16時間撹拌した。HPLCは、反応が完了したことを示した。反応物にn−ヘプタン(130kg)を加え、混合物を0〜5℃で1時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾過ケーキをn−ヘプタン(20kg×2)で洗浄し、乾燥させて、化合物2(40kg)を白色の固体として得た。
1HNMR(400MHz,DMSO−d
6),δ(ppm):8.71(s,1H),8.62(s,1H),8.57(s,2H),8.26(s,1H),6.75(s,2H),3.975(s,3H),2.176(s,3H)。
6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(A):アセトニトリル(300kg)中の1−アミノ−3−ブロモ−5−メトキシピリジン−1−イウム2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネート(2a)(40kg、100mol)の溶液に、2−クロロアクリロニトリル(13kg、150mol)を−5℃で一度に加えた。DBU(56kg、370mol)を−10〜0℃で溶液に滴下した。反応混合物を25〜30℃で16時間撹拌した。HPLCは反応が完了したことを示した。反応混合物をH2O(900L)でクエンチし、懸濁液を濾過し、固体をH2O(100L)で洗浄した。得られた固体を別のロットの式Aの化合物と組み合わせた。組み合わされた固体にDCM(400L)を加え、残った固体をDCM(4×400L)で洗浄した。組み合わされた有機層を真空下で濃縮した。残渣をn−ヘプタン(80kg)に懸濁し、濾過し、乾燥させて、式Aの化合物(20.8kg、39.1%)を黄色の固体として得た。1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δ(ppm):8.92(s,1H),8.58(s,1H),7.23(s,1H)。4.036(s,3H)。
C.式Aの化合物は、以下に記載されるように調製することもできる。
a.式Aの化合物の代替段階的調製:
1−アミノ−3−ブロモ−5−メトキシピリジン−1−イウム2,4−ジニトロフェノレート:アセトニトリル(5mL)中の3−ブロモ−5−メトキシピリジン(500mg、2.66mmol)の溶液に、20〜25℃で撹拌しながらO−(2,4−ジニトロフェニル)ヒドロキシルアミン(635mg、3.19mmol)を加える。混合物を40℃まで加熱する。反応が完了すると、加熱を止め、混合物を20℃まで冷却させる。固体を濾過し、ケーキをMTBE(1mL)で洗浄する。湿潤ケーキを真空下で加熱なしに18時間乾燥し、1−アミノ−3−ブロモ−5−メトキシピリジン−1−イウム2,4−ジニトロフェノレート(862mg、83.7%)を得る。
4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(A):アセトニトリル(6.4mL)中のN−アミノ−3−ブロモ−6−メトキシピリジン−1−イウム2,4−ジニトロフェノレート(1.60g、4.13mmol)の0〜5℃懸濁液に、2−クロロアクリロニトリル(542mg、6.20mmol)を加える。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU、2.3g、15.29mmol)を、温度が15℃未満に保持されるような速度で懸濁液に加える。DBUの添加後、暗褐色の溶液を1.5時間0〜5℃で保持する。反応が完了すると、水(9.6mL)を加え、混合物を3.5時間撹拌する。混合物を濾過し、フラスコから漏斗へのすべての固体の移動を補助するために濾液を使用する。固体をヘキサンで洗浄して、湿潤ケーキからアセトニトリルおよび水を除去する。湿潤ケーキを真空下で乾燥させて、4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(A)(648mg、62.2%)を得る。
b.式Aの化合物の代替テレスコープ調製:
4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(A):アセトニトリル(20mL)中の3−ブロモ−5−メトキシピリジン(6.0g、31.91mmol)の0〜5℃溶液に、O−(2,4−ジニトロフェニル)ヒドロキシルアミン(7.6g、38.27mmol)を20〜25℃で撹拌しながら加える。アセトニトリル(19mL)の追加投入を行い、混合物を40℃で48時間加熱する。加熱を止め、混合物を0〜5℃まで冷却させ、2−クロロアクリロニトリル(3−ブロモ−5−メトキシピリジンに基づく1.35当量、3.5mL、43.20mmol)を加える。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU、3−ブロモ−5−メトキシピリジンに基づく3.34当量、15.9mL、105.56mmol)を、温度が8℃未満に保持されるような速度で懸濁液に加える。DBUの添加が完了した後、暗褐色の溶液を1.5時間0〜5℃で保持する。反応が完了したと判断されると、水(16mL)を加え、混合物を3時間撹拌する。混合物を濾過し、必要に応じてフラスコから漏斗へのすべての固体の移動を補助するために濾液を使用する。固体を水/アセトニトリル(6.6mL、5:1)の溶液で洗浄する。湿潤ケーキを真空オーブンにおいて45℃で24時間乾燥させて、4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(A)(3.9g、49%)を得る。
2.式Bの化合物の調製
1−アミノ−3,5−ジブロモ−ピリジン−1−イウム2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネート(9):DCM(2L)中のO−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミンの溶液に、0〜5℃のDCM(2.5L)中の3,5−ジブロモピリジン(320g、1.35mol)の溶液を加えた。反応物をこの温度で16時間撹拌した後、0〜5℃でエーテル(5L)を加えた。次いで、懸濁液を濾過し、ケーキをEt
2O(4L)で洗浄して、化合物9(500g粗)を得た。
4,6−ジブロモピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(B):p−ジオキサン(400mL)中の化合物9(40g、88.5mmol)の混合物に、アクリロニトリル(10.72g、202mmol)およびDIPEA(14.8g、11.5mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、次いでDDQ(41.8g、184mmol)を加え、混合物を室温でさらに3時間撹拌した。TLC(溶離液:酢酸エチル/石油エーテル、1:2)によって反応をモニターし、化合物9が消費されたことを示した。反応混合物を水(1.6L)に注ぎ、得られた固体を濾過した。固体を収集し、次いでカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル(1:2)で溶出するシリカゲルカラム)で精製して、式Bの化合物(13.8g、56.5mmol、52.1%)を得た。
3.式Cの化合物の調製
A.式Cの化合物は、米国仮特許出願第62/406,252号に記載される方法に従って調製することができる。簡潔に:
4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルバルデヒド(6C):DMF(220mL)中の4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン(5C)(5.0g、22mmol)の溶液を0℃まで冷却し、次いでPOCl
3(6.2mL、66mmol)でゆっくりと処理した。反応物を周囲温度まで温め、一晩撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、水(220mL)でクエンチし、6MのNaOH
(aq)でpH9〜10に塩基性化した。反応混合物を1時間撹拌し、次いで真空濾過した。固体を水(3×50mL)およびMTBE(3×50mL)で連続的にすすいだ。収集された固体をDCM(500mL)に懸濁し、超音波浴で30分間撹拌し、次いで真空濾過した。濾液を保持したが、濾過ケーキを水(300mL)に取り込み、DCMで抽出した。有機抽出物を、保持されたDCM濾液と共に、組み合わせ、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過し、真空で濃縮して、表題化合物(4.84g、86%収率)を得た。MS(apci),m/z=256.9(M+H)。
4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルバルデヒドオキシム(7C):周囲温度のEtOH(253mL)中の4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルバルデヒド(6C)(4.84g、19.0mmol)の懸濁液に、水(127mL)および塩酸ヒドロキシルアミン(1.98g、28.5mmol)を加えた。50℃で一晩撹拌した後、反応混合物を周囲温度まで冷却し、真空で濃縮した。残渣を水(150mL)に懸濁し、次いで飽和NaHCO
3(aq)(30mL)でゆっくりクエンチした。周囲温度で1時間撹拌した後、懸濁液を真空濾過し、濾過ケーキをH
2O(500mL)およびMTBE(100mL)で連続的にすすぎ、表題化合物を2:1のE/Z混合物(5.13g、定量的収率)として得、これをさらなる精製なしに次のステップにおいて使用した。MS(apci)m/z=271.9(M+H)。
4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(C):無水酢酸(172.9mL、1833mmol)中の4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルバルデヒドオキシム(7C)(4.95g、18.33mmol)のE/Z混合物を140℃で25時間撹拌し、次いで周囲温度まで冷却した。得られた懸濁液を氷浴で15分間さらに冷却し、次いで真空濾過し、水(200mL)およびMTBE(300mL)で連続的にすすいで、表題化合物(3.74g、81%収率)を得た。1HNMR(d6−DMSO):δ8.70(s,1H),8.60(s,1H),7.78(s,1H),3.83(s,3H)。
4.式Iの化合物の調製
A.式Aの化合物から
6−ブロモ−4−ヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(18):DMF(200kg)中の6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(A)(20.8kg、82.5mol)の溶液に、NaOHの水性溶液(13.5H
2O中の6.6kg)を40℃で一度に加えた。1−ドデカンチオール(33.5kg、165mol)を40〜45℃で溶液に加え、反応混合物を50℃で16時間撹拌した。HPLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を0〜5℃の水(900kg)、続いて10%水性クエン酸一水和物に注ぎ、pHを5〜6に調整するために使用した。混合物を酢酸エチル(400L×3)で抽出した。組み合わされた有機層をブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。残渣をn−ヘプタン(80kg)に懸濁し、濾過し、濾過ケーキをn−ヘプタン(20kg×2)で洗浄し、乾燥させて、18(17.8kg、90.8%)を黄色の固体として得た。
1HNMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):8.75(s,1H),8.51(s,1H),6.84(d,1H)。
6−ブロモ−3−シアノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(19):DMF(170kg)中の6−ブロモ−4−ヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(18)(17.8kg、74.8mol)の溶液に、−5〜5℃でDIPEA(19.0kg、147mol)を少しずつ加えた。N,N−ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アニリン(26.2kg、73.5mol)を−5〜0℃で上記溶液に少しずつ加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。TLC(pet.エーテル:酢酸エチル、2:1、R
F=0.5)は、反応が完了したことを示した。H
2O(500kg)の添加によって反応をクエンチし、懸濁液を形成した。濾過によって固体を得、次いで酢酸エチル(300L)およびブライン(70L)に溶解した。有機層を30Lまで濃縮し、n−ヘプタン(80kg)を加えた。懸濁液を30℃で0.5時間撹拌し、次いで濾過した。固体をn−ヘプタン(20kg×2)で洗浄し、乾燥させて、19(22.5kg、81.0%)を白色の固体として得た。
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):8.768(s,1H),8.321(s,1H),7.60(s,1H),3.84(s,3H)。
6−ブロモ−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(20a):N2雰囲気下のTHF(400kg)中の6−ブロモ−3−シアノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(19)(21.5kg、58mol)、2−フルオロ−5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(12)(12.9kg、58mol)、およびPd(dppf)Cl2 。DCM(1.4kg、1.7mol)の溶液に、10℃で酢酸カリウムの水性溶液(100kgの水中の11.5kg)を加えた。反応混合物を25〜30℃で48時間撹拌した。HPLCは反応が完了したことを示した。水(150kg)の添加によって反応をクエンチし、懸濁液を濾過した。固体をMeOH(200L)に懸濁し、懸濁液を25〜30℃で0.5時間撹拌し、濾過した。濾過ケーキをMeOH(50L)で洗浄し、乾燥させて、粗生成物(17kg)を得、これを再結晶化によって精製して、20a(15.03kg、81.6%)を白色の固体として得た。
再結晶化プロセスは以下の通りであった:60℃のTHF(600L)中の粗生成物20a(17kg)の溶液に、DMF(36kg)を添加した。混合物を60℃で0.5時間撹拌した。混合物を20℃まで冷却し、水(300L)を加え、続いて濾過した。濾過ケーキを水(100L)で洗浄し、乾燥させて、化合物20(15.0kg、82%)を得た。
1HNMR(DMSO−d
6,40MHz)δ(ppm):9.48(s,1H),8.73(s,1H),8.51(s,1H),8.25−8.29(m,1H),7.86(d,1H),7.38−7.41(m,1H)。HPLC:99.33%。MS:[M]=316.8,[M+2]=318.8。
4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(13a)
直接合成:
反応容器に、6−ブロモ−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(20a)(7.8kg、5.68mol)、p−ジオキサン(28L)、水(9.5L)、およびCs2CO3(5.55kg、17.03mol)を入れた。混合物を撹拌し、30分間以上N2でパージした。フラスコに、ジ−tert−ブチル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−3,4,5,6−テトラメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスファン(436g、908mmol)、Pd2(dba)3(208g、227mmol)、およびp−ジオキサン(0.8L)を入れた。混合物を撹拌し、N2で30分間以上パージし、次いで2,2−ジメチルオキシラン(5.04L、56.8mol)を入れ、反応物を一晩および翌日72℃まで加熱した。反応物をサンプリングして、反応が完了したことを示した。加熱を終了し、反応物を冷却させた。内部温度が約40℃であるとき、DarcoG60(180g)を加えた。反応物を(冷却し続けながら)1時間以上撹拌した。反応混合物が約30℃であるとき、セライト(2.7kg)で濾過した。セライトケーキを酢酸エチル(7.2L×5)ですすいだ。混合物を水(18L)で希釈し、相を分離した。有機層を1:1の水/ブライン(36L)で洗浄した。層を分離した。水層を組み合わせ、酢酸エチル(18L)で抽出した。層を分離し、有機層を18Lまで濃縮した(浴温35℃)。有機層に、シリサイクル(2.3kg)および炭(1.8kg)を入れた。混合物を50℃まで加熱し、一晩撹拌した。反応物を周囲温度まで冷却し、次いでセライト(2.2kg)で濾過した。セライトケーキを酢酸エチル(10.8L、次いで14.4L)ですすいだ。約3.6Lの合計となるまで溶媒を真空下で除去した。MTBE(3.6L)の投入を行い、溶媒を3.6Lまで濃縮した。このステップを2回繰り返し、混合物を周囲温度で一晩撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケーキをMTBE(3.6L×2)ですすいだ。固体を真空オーブンに移し、乾燥させて、13(1085g、89重量%、56%補正収率)を得た。
段階的合成:
4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(22a):反応フラスコに6−ブロモ−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(20a)(50.2g、153mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(40.9g、161mmol)、および酢酸カリウム(45.2g、460mmol)を入れ、DMSO(395mL、0.4M)でスラリー化し、次いでアルゴンで10分間パージした。次いで反応混合物をPd(dppf)Cl
2 。DCM(1.25g、1.54mmol)で処理し、アルゴンでさらに10分間パージした。反応混合物をN
2の逆流下で16時間70℃まで加熱し、次いで室温まで冷却した。次いで混合物を酢酸エチル(2L)および水(2L)で希釈した。二相性混合物を1時間撹拌し、次いで固体を濾過によって除去し、ケーキを酢酸エチル(250mL)で洗浄した。層を分離し、水層を酢酸エチル(1L)で抽出した。組み合わされた有機層を水(1L×2)およびブライン(1×250mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を15gのSi−チオール樹脂で処理し、16時間撹拌した。固体を濾過によって除去し、ケーキを酢酸エチルで洗浄した。有機層を真空下で濃縮して、22a(54.1g、85.8重量%)を得た。化合物22aを次のステップにおいて直接使用した。
4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−ヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(23a):4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(22a)(54.1g、127.5mmol)をTHF(750mL、0.2M)に溶解し、N
2の逆流下で約3℃まで冷却した。次いで、反応混合物を水酸化ナトリウム(319mL、637mmol)で処理し、約3℃まで冷却させた。混合物を、2秒毎に約1滴の速度で、冷(約2℃)35%過酸化水素(89mL、1.02mol)で滴下処理した。過酸化物の完全添加後、混合物を4時間撹拌した。反応を完了させるには、さらに1.0当量のH
2O
2を加え、混合物を約3℃でさらに1時間撹拌した。次いで、反応混合物を3℃でチオ硫酸ナトリウム(382mL、1.1mol)で毎秒約2滴の速度で滴下処理し、次いで室温までゆっくり温め、16時間撹拌した。混合物をMTBE(1.5L)および水(500mL)で希釈し、室温で30分間撹拌した。層を分離し、有機層を0.1MのNaOH(200mL)で洗浄した。組み合わされた水層をMTBE(500mL)で抽出した。次いで固体クエン酸を使用して水層をpH約5に酸性化し、次いで水(1L)で希釈し、1時間撹拌させた。固体を濾過し、追加の水(約200mL)ですすぎ、真空下で約60時間乾燥させて、23a(25.6g、81%)を得た。
4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(13a):4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−ヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(23a)(2.46g、9.68mmol)をDMF(48mL、0.2M)に溶解し、0℃まで冷却した。次いで、混合物を水酸化ナトリウム(4.98ml、9.97mmol)で処理し、0℃で15分間撹拌し、次いで酸化イソブチレン(8.50ml、96.8mmol)で処理し、密閉し、48時間80℃まで加熱した。混合物を室温まで冷却し、水(500mL)で希釈し、固体クエン酸を使用してpH約5に酸性化し、30分間撹拌した。混合物を酢酸エチル(500mL×2)で抽出した。組み合わされた有機層を水(250mL×2)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物をシリカゲルクロマトグラフィー(1〜50%DCM/アセトン)によって精製して、13a(1.94g、61%)を得た。
tert−ブチル−3−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(15a):反応器に、4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(13a)(50g、153mmol)、tert−ブチル3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(14a)(42.5g、215mmol)、DMSO(200mL)、およびKOAc(30.1g、306mmol)を入れた。反応物を24時間撹拌しながら75℃まで加熱した。バッチを約15℃まで冷却し、内部温度を<35℃に保つ速度で水(50mL)を加え、混合物を30分間撹拌した。懸濁液を濾過し、ケーキを30%DMSO/水(200mL)、次いで水(200mL)で洗浄した。アセトン(200mL)をケーキに入れ、2時間後、固体を真空オーブンに移し、45℃で乾燥して、15a(66.2g、87%)を得た。
4−(6−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(16):反応器に、tert−ブチル−3−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(15a)(80g、159mmol)および5%IPA/水(320mL)を入れた。反応物を45℃まで加熱した。反応物に、内部温度を60℃未満に保つ速度でH
2SO
4(35mL、634mol)を加えた。反応混合物を45℃で2時間熟成させ、次いで<30℃まで冷却した。イソプロピルアルコール(IPA、720mL)を5分かけてゆっくりと加え、反応物を1時間以上撹拌した。懸濁液を濾過し、ケーキをIPA(160mL)、次いで1:1のIPA/MTBE(160mL)、次いでMTBE(160mL×2)ですすいだ。ケーキを45℃の真空オーブンにおいて乾燥させて、16をオフホワイトの固体(70.4g、92重量%、74%調整収率)として得た。
6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(I):反応器に、4−(6−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(16)(15g、25mmol)、6−メトキシニコチンアルデヒド(5.14g、25.0mmol)、DCM(150mL)、およびTEA(12.2mL、87.4mmol)を入れた。反応混合物に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(STAB)(10.6g、50.0mmol)を(2回に分けて)入れた。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物に、追加量のSTAB(2.65g、12.5mmol)を入れた。反応物を周囲温度でさらに2時間撹拌し、HPLC分析によって完了したと判断された。反応混合物を水(150mL)およびDCM(225mL)で希釈し、層を分離した。有機層を1:1水/飽和NaHCO3(2×150mL)および1:1水/ブライン(150mL)で洗浄した。有機層を真空下で約300mLまで濃縮し、次いで約32℃まで加熱して、均一な溶液を生成した。ヘプタン(105mL)をゆっくりと加え、懸濁液を25℃まで冷却させた。ヘプタン(195mL)の追加投入を行い、懸濁液を室温で3時間撹拌した。固体を濾過によって収集し、ケーキをヘプタン(30mL×2)およびMTBE(30mL×2)ですすいだ。ケーキを真空オーブンにおいて45℃で乾燥させて、式Iの化合物をオフホワイトの固体(10.5g)として得た。
式Iの化合物を以下のように再結晶化した。反応フラスコに、I(10.1g)およびDMSO(110mL)を入れた。固体がすべて溶解するまで、混合物を50℃まで加熱した。混合物を25℃まで冷却し、研磨濾過した。DMSO(10mL)を洗浄液としてフィルターを通して入れた。得られた溶液を45℃まで加熱し、水(5mL)をゆっくりと加えた。混合物を30分間撹拌し、種床を形成した。水(25mL)を1時間かけて加え、スラリーを45℃でさらに1時間熟成させた。スラリーを次いで25℃まで冷却させ、2時間撹拌した。スラリーを濾過し、ケーキを水(20mLx3)、MeOH(20mL×2)、およびMTBE(20mL×2)で洗浄した。ケーキを真空オーブンにおいて室温で乾燥させて、9.35g(74%)の式Iの化合物を得た。MS(apci)m/z=526.2(M+H)。1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δ:8.64(d,1H,J=2.3Hz),8.55(s,1H),8.38(d,1H,J=2.3Hz),8.04(d,1H,J=2.3Hz),7.80(dd,1H,J=8.6,2.3Hz),7.64(dd,1H,J=8.6,2.3Hz),7.27(d,1H,J=2.0Hz),6.76(d,1H,J=8.6Hz),6.73(d,1H,J=8.2Hz),4.67(s,1H),3.85(s,2H),3.79(s,3H),3.72(d,2H,J=12.5Hz),3.64(d,2H,J=5.9Hz),3.51(brd,2H),3.47(s,2H),2.47(m,1H),1.55(d,1H),1.20(s,6H)。
B.式Aの化合物から
4−メトキシ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(32a):反応容器に、6−ブロモ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(A)(200g、793.4mmol)、KOAc(233.6g、2.38mol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(261.9g、1.03mol)、およびp−ジオキサン(3000mL)を入れた。反応物を周囲温度で20分間脱気した。反応物に、Pd(dppf)DCM(12.96g、15.87mmol)を加えた。反応物を周囲温度で20分間脱気し、次いで75℃まで一晩加熱した。反応物を周囲温度まで冷却し、炭(20g)を入れ、懸濁液を≧2時間周囲温度で撹拌した。混合物をセライト(200g)で濾過し、ケーキをEtOAc(7×400mL)ですすいだ。混合物を反応器に加え、次いで水(2000mL)で洗浄した。水層を除去し、有機層を3:1の水/ブライン(2000mL)、次いで1:1の水/ブライン(2000mL)で洗浄した。第1の水層をEtOAc(1000mL)で逆抽出した。組み合わされた有機層をフラスコに加え、シリシクル−チオール(240g)および炭(100g)を加えた。懸濁液を50℃まで加熱し、一晩撹拌した。反応物を30℃未満まで冷却し、セライト(250g)で濾過した。ケーキをEtOAc(6×400mL)ですすいだ。濾液を真空下で加熱しながら設定体積まで蒸留し、濃厚スラリーを形成した。ヘプタンを約10分かけて(400mL)スラリーにゆっくりと加え、混合物を蒸留して設定体積まで戻した。ヘプタン(400mL)の追加投入を行い、設定体積に達するまで蒸留を続けた。真空を解除し、加熱を中止した。ヘプタン(200mL)およびMTBE(50mL)を加え、懸濁液を一晩撹拌した。一晩撹拌した後、溶媒が失われたようで、ヘプタン(1250mL)をゆっくりと加えた。懸濁液を周囲温度で約10分間熟成させ、次いで濾過した。ケーキをヘプタン(2×200mL)ですすぎ、周囲温度で空気を吸引して乾燥させ、32a(168.2g、87重量%、62%補正収率)を得た。
6−ヒドロキシ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(33):フラスコに、4−メトキシ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(32a)(100.0g、334.3mmol)、NMO(78.3g、668.6mmol、2当量)、およびTHF(1000mL、10vol)を入れた。反応物を1時間50℃まで加熱し、次いで追加のNMO(19.5g、167mmol、0.5当量)を入れた。1時間後、NMO(19.5g、167mmol、0.5当量)の追加投入を行い、反応物を一晩45℃まで加熱した。一晩撹拌した後、反応物を50℃まで加熱し、NMO(40g、334mmol、1当量)を入れた。5時間加熱した後、反応物を600mLの合計体積まで蒸留した(蒸留中は内部温度を42℃〜50℃に保持した)。混合物を40℃まで冷却し、水(合計1800mL、18vol)を加えた。懸濁液を生成し、追加の水(500mL)を加えた。濃厚スラリーを一晩周囲温度で熟成させ、次いで懸濁液を濾過した。ケーキを水(250mL)およびヘプタン(250mL)で洗浄し、固体を一晩50℃で真空下で乾燥して、33(49.6g、95.3重量%、87重量%32aに基づく85.9%補正収率)を得た。
6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(34):フラスコに、6−ヒドロキシ−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(33)(10.00g、52.86mmol)およびTHF(50.0mL、5vol)を入れた。NaOH(28mL、2M)を一度に加え、約5分間撹拌した後、2,2−ジメチルオキシラン(23.5mL、264.3mmol)を加え、反応物を60℃まで加熱し、次いで一晩撹拌した。反応物を室温まで冷却し、THF(10.0mL)を加え、次いで水(200mL)をゆっくり加えた。懸濁液を生成し、追加の水(25mL)を加えた。固体を濾過し、ケーキを水(3×20mL)、ヘプタン(20mL)で洗浄し、50℃で真空下で乾燥して、34(10.273g、96.2重量%、95重量%33に基づく75.1%補正収率)を得た。
4−ヒドロキシ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(35):フラスコに、6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(34)(8.00g、30.62mmol)およびDMA(40mL、5vol)を入れた。NaOH(2.40mL、50重量%)を加え、混合物を30℃まで加熱した。ドデカン−1−チオール(11.1mL、45.93mmol)を加え、混合物を60℃まで加熱した。反応を完了し、加熱を中止した。水(24mL、3vol)を反応物(約60℃)に加え、混合物を室温まで冷却させた。反応混合物をゆっくりと加え(添加中の温度<20℃)、10℃に予冷した15重量%クエン酸(160mL)に加えた。固体を濾過し、ケーキを水(2×16mL)、ヘプタン(3×16mL)で洗浄し、一晩50℃で真空下で乾燥して、35(6.333g、93重量%、96重量%34に基づく81%補正収率)を得た。
3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(36):フラスコに、4−ヒドロキシ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(35)(3.31g)、1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(4.79g)、およびDMA(33mL、10vol)を入れた。DIEA(4.67mL)を添加し、10分後に反応が完了したと判断した。反応混合物を、15℃(氷/水浴)まで予冷された水(33mL)中のHOAc(0.92mL、1.2当量)にゆっくり(温度を<20℃に維持して)加えた。スラリーを15分間撹拌し、固体を濾過し、ケーキを水(3×7mL)、ヘプタン(2×7mL)で洗浄し、次いで50℃で真空乾燥して、36(3.517g、99.4重量%、68.9%収率(未補正))を得た。
4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(13):フラスコに、3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(36)(3.00g.7.91mmol)、2−フルオロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(1.85g、8.30mmol)、およびTHF(60mL、20vol)を入れた。溶液を窒素で15分間パージし、PdCl2(dppf)DCM(452mg、0.553mmol)を入れ、混合物を窒素でさらに5分間パージした。別のフラスコに、KOAc(1.55g、15.82mmol)および水(15mL)を加えた。この混合物を窒素で2分間パージし、次いで反応混合物に加え、これを窒素でさらに5分間パージした。反応物を周囲温度で一晩撹拌した。反応混合物をMTBE(60mL)および水(45mL)に注いだ。層を分離し、有機層を水(30mL)、続いて3:1の水/ブライン(30mL)で洗浄した。第1および第2の水層を組み合わせ、MTBE(30mL)で逆抽出した。有機層を組み合わせ、固体まで濃縮した。固体をMTBE(30mL)に取り込み、周囲温度で2時間撹拌した後、懸濁液を濾過し、ケーキをヘプタン(3×6mL)で洗浄し、固体を真空下で乾燥させて、13(1.69g、65%収率)を得た。化合物13を上記のように式Iの化合物に変換した。
C.式Bの化合物から
tert−ブチル3−(5−(6−ブロモ−3−シアノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(25a):DMF(9.8mL、0.980mmol)中の4,6−ジブロモピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(B)(0.295g、0.980mmol)およびtert−ブチル3−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(24a)(0.413g、1.03mmol)の溶液を50℃まで加熱して、固体のすべてを可溶化した。混合物を次いで室温まで冷却した。水性K
2CO
3(0.980mL、1.96mmol)をゆっくりと加え、混合物を5分間Arガスでパージした。Pd(dppf)Cl
2・CH
2Cl
2(60mg、0.0735mmol)を次いで加え、反応物を室温で48時間かけて撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。酢酸エチルおよび水を混合物に添加した。層を分離し、有機層を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。有機層を真空下で濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル、10〜90%)を使用して精製して、25a(0.332g、0.670mmol、68.4%収率)を得た。
tert−ブチル3−(5−(3−シアノ−6−ヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(26a):tert−ブチル3−(5−(6−ブロモ−3−シアノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(25a)(475mg、0.959mmol)をTHF(10mL、0.1M)に溶解し、ビス(ピナコラート)ジボロン(255mg、1.00mmol)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン(39mg、0.0479mmol)、および酢酸カリウム(282mg、2.88mmol)で処理した。反応混合物をアルゴンでパージし、密封し、16時間70℃まで加熱した。反応が完了したと判断された後、混合物を次いで0℃まで冷却し、水酸化ナトリウム(4.8mL、4.79mmol)で処理し、次いで15分毎に過酸化水素(0.49mL×15、7.35mL)で少しずつ処理した。過酸化水素の完全な添加後、反応混合物をゆっくりと室温まで温め、16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、4:1DCM:IPA(2×)で抽出した。水層を次いでAcOHを使用してpH約5に酸性化し、4:1DCM:IPA(2×)で抽出した。組み合わされた有機層を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物をシリカゲルクロマトグラフィー(5〜75%DCM/アセトン)によって精製し、26a(314mg、75.7%)を得た。
tert−ブチル3−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(15a):tert−ブチル3−(5−(3−シアノ−6−ヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(26a)(312mg、0.721mmol)をDMF(4.8mL、0.15M)に溶解し、水酸化ナトリウム(794μL、0.794mmol)で処理した。反応混合物を10分間撹拌し、次いで酸化イソブチレン(634μL、7.21mmol)で処理し、密封し、16時間80℃まで加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水(100mL)で希釈し、30分間撹拌した。固体を濾過し、水ですすいで、15a(304mg、84%)を淡褐色の固体として得た。化合物15aを上記のように(式Aの化合物から)式Iの化合物に変換した。
D.式Cの化合物から
式Iの化合物は、米国仮特許出願第62/406,252号に記載される方法に従って調製することもできる。簡潔に:
4−ブロモ−6−ヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(10):DCE(500mL)中の4−ブロモ−6−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(C)(50.0g、198.4mmol)をAlCl
3(79.34g、595.1mmol)で処理した。N
2(g)雰囲気下で、得られた混合物を76℃で19時間撹拌した後、室温まで冷却した。THF(1750mL)をすすぎ溶媒として使用して、反応混合物をTHF(1000mL)中の硫酸ナトリウム十水和物(10当量、639g)の機械的に撹拌した懸濁液に注いだ。周囲温度で一晩撹拌した後、得られた懸濁液を濾過し、固体を追加のTHF(2×250mL)ですすいだ。濾液を真空で濃縮し、得られた固体を高真空下で3日間乾燥させて、表題化合物(46.18g、98%収率)をその後の使用のために十分な純度で得た。
1HNMR(d
6−DMSO):δ10.48(s,1H),8.58(s,1H),8.38(d,1H),7.64(3,1H)。
4−ブロモ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(11):圧力容器において、DMF(50mL)中の4−ブロモ−6−ヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(10)(10.0g、42.0mmol)およびK
2CO
3(s)(17.4g、126mmol)の混合物を2,2−ジメチルオキシラン(36.9mL、420mmol)で処理した。容器を密閉した後、反応混合物を60℃で12時間、次いで85℃で12時間撹拌した。混合物を周囲温度まで冷却させた。室温混合物を水(400mL)に注ぎ、次いで周囲温度で1時間撹拌した。得られた懸濁液を真空濾過し、濾過ケーキを水ですすいだ。固体を収集し、真空で乾燥させて、表題化合物(11g、84%収率)をクリーンに得た。
4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(13a):ジオキサン(200mL)中の4−ブロモ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(11)(10.0g、32.2mmol)、2−フルオロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(10.8g、48.4mmol)、およびPd(PPh
3)
4(1.12g、0.967mmol)の溶液を2MNa
2CO
3(aq)(64.5mL、129mmol)で処理した。得られた混合物をAr
(g)パージし、次いでN
2(g)の雰囲気下で85℃で12時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を冷水(1.5L)に注いだ。混合物のpHを10%クエン酸の添加で約pH6に調整した。周囲温度で1時間撹拌した後、得られた懸濁液を真空濾過した。固体を収集し、真空で乾燥させて、表題化合物(10g、95%収率)をクリーンに得た。
tert−ブチル3−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(15a):DMSO(7mL)中の4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(13a)(1.70g、8.55mmol)、3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.70g、8.55mmol)、およびK
2CO
3(s)(7.88g、57.0mmol)の混合物を90℃で12時間撹拌した。得られた濃厚スラリーを追加のDMSO(2mL)で希釈し、90℃で12時間撹拌した。混合物を周囲温度まで冷却し、水(100mL)で希釈した。水性混合物をDCMで洗浄した。組み合わされた有機抽出物を無水MgSO
4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗残渣をシリカクロマトグラフィー(勾配溶離液システムとして30〜80%EtOAc/ヘキサン)によって精製し、表題化合物(2.87g、100%収率)をクリーンに得た。MS(apci)m/z=505.2(M+H)。
4−(6−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル二塩酸塩(16):DCM(20mL)中のtert−ブチル3−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(15a)(3.05g、6.04mmol)の溶液を、ジオキサン中の4NHCl(15.1mL、60.4mmol)で処理した。得られた混合物を周囲温度で12時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。粗残渣をDCMおよびトルエンで希釈し、次いで超音波処理した後、真空濃縮して、表題化合物を二塩酸塩(2.44g、定量的収率)として得た。MS(apci)m/z=405.2(M+H)。
6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル(I):DCE(513μL)中の4−(6−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル二塩酸塩(16)(12.2mg、0.0277mmol)の溶液を、6−メトキシニコチンアルデヒド(7.59mg、0.0553mmol)およびNaBH(AcO)
3(17.6mg、0.0830mmol)で連続して処理し、次いで周囲温度で一晩撹拌した。混合物を真空で濃縮し、残渣をシリカクロマトグラフィー(勾配溶離液としてDCM中の0〜20%MeOH)によって精製して、表題化合物(13.59mg、93%収率)をクリーンに得た。MS(apci)m/z=526.2(M+H)。
1HNMR(400MHz,DMSO−d
6)δ:8.64(d,1H,J=2.3Hz),8.55(s,1H),8.38(d,1H,J=2.3Hz),8.04(d,1H,J=2.3Hz),7.80(dd,1H,J=8.6,2.3Hz),7.64(dd,1H,J=8.6,2.3Hz),7.27(d,1H,J=2.0Hz),6.76(d,1H,=8.6Hz),6.73(d,1H,J=8.2Hz),4.67(s,1H),3.85(s,2H),3.79(s,3H),3.72(d,2H,J=12.5Hz),3.64(d,2H,J=5.9Hz),3.51(brd,2H),3.47(s,2H),2.47(m,1H),1.55(d,1H),1.20(s,6H)。
本発明は以下の対応を含みうる。
[1]式I
の化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、前記プロセスが、式16
の化合物またはその塩を、6−メトキシニコチンアルデヒドおよび還元剤で処理して、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を形成することを含む、プロセス。
[2]前記式16の化合物を調製することをさらに含み、前記プロセスが、式15
の化合物(式中、R 1 がアミン保護基である)またはその塩を、脱保護剤で処理して、式16の化合物またはその塩を形成することを含む、上記[1]に記載のプロセス。
[3]式15の化合物(式中、R 1 がアミン保護基である)またはその塩を調製することをさらに含み、前記プロセスが、
式13
の化合物(式中、Xがハロゲンまたはスルホネートを表す)またはその塩を、式14
の化合物(式中、R 1 がアミン保護基である)またはその塩で処理して、式15の化合物またはその塩を形成することを含む、上記[2]に記載のプロセス。
[4]式13の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、前記プロセスが、式20
の化合物(式中、Xがハロゲンまたはスルホネートを表す)またはその塩を、式21
の化合物で、2,2−ジメチルオキシラン、金属を含む第1の触媒、および第1の弱塩基の存在下で処理して、式13の化合物またはその塩を形成することを含む、上記[3]に記載のプロセス。
[5]式13の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、前記プロセスが、
式20の化合物またはその塩を、第1のジボロン酸またはエステルで、金属を含む第2の触媒の存在下で処理して、式22
の化合物(式中、Xが、ハロゲンまたはスルホネートを表し、R 5 が、化合物22またはその塩のピラゾロピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す)またはその塩を形成することと、
式22の化合物またはその塩を、第1の強塩基および過酸化水素で処理して、式23
の化合物(式中、Xが、ハロゲンまたはスルホネートを表す)またはその塩を形成することと、
式23の化合物またはその塩を、2,2−ジメチルオキシランで、第2の強塩基の存在下で処理して、式13の化合物またはその塩を形成することと、を含む、上記[3]に記載のプロセス。
[6]式13の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、前記プロセスが、
式35
の化合物またはその塩を、第1のトリフレート化試薬で処理して、式36
の化合物またはその塩を形成することと、
式36の化合物またはその塩を、式12
の化合物(式中、Xが、ハロゲンまたはスルホネートを表し、R 6 が、化合物12のピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す)またはその塩で、金属を含む第3の触媒の存在下で処理して、式13の化合物またはその塩を形成することと、を含む、上記[3]に記載のプロセス。
[7]式35の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、前記プロセスが、
式33
の化合物またはその塩を、2,2−ジメチルオキシランで、第3の強塩基の存在下で処理して、式34
の化合物またはその塩を形成することと、
式34の化合物またはその塩を、第1の脱アルキル化剤で処理して、式35の化合物またはその塩を形成することと、を含む、上記[6]に記載のプロセス。
[8]式33の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、前記プロセスが、
式A
の化合物またはその塩を、第2のジボロン酸またはエステルで、金属を含む第4の触媒の存在下で処理して、式32
の化合物(式中、R 9 が、化合物32またはその塩のピラゾロピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す)またはその塩を形成することと、
式32の化合物またはその塩を、第1の酸化剤で処理して、式33の化合物またはその塩を形成することと、を含む、上記[7]に記載のプロセス。
[9]式20の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、前記プロセスが、
式19
の化合物またはその塩を、式12
の化合物(式中、Xが、ハロゲンまたはスルホネートを表し、R 6 が、化合物12のピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す)またはその塩で、金属を含む第8の触媒の存在下で処理して、式20の化合物またはその塩を形成することを含む、上記[4]または上記[5]に記載のプロセス。
[10]式I
の化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、前記プロセスが、式29
の化合物またはその塩を、式21
の化合物で、2,2−ジメチルジオキシラン、金属を含む第6の触媒、および第2の弱塩基の存在下で処理して、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を形成することを含む、プロセス。
[11]式I
の化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、前記プロセスが、
a)式29
の化合物またはその塩を、第3のジボロン酸またはエステルで、金属を含む第7の触媒の存在下で処理して、式30
の化合物(式中、R 8 が、化合物30またはその塩のピラゾロピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す)またはその塩を形成することと、
b)式30の化合物またはその塩を、第4の強塩基および過酸化水素で処理して、式31
の化合物またはその塩を形成することと、
c)式31の化合物またはその塩を、2,2−ジメチルオキシランで、第5の強塩基の存在下で処理して、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を形成することと、を含む、プロセス。
[12]式29の化合物を調製することをさらに含み、前記プロセスが、
式19
の化合物またはその塩を、式28
の化合物(式中、R 7 が、化合物28のピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す)またはその塩で、金属を含む第5の触媒の存在下で処理して、式29の化合物またはその塩を形成することと、を含む、上記[10]または上記[11]に記載のプロセス。
[13]式19の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、前記プロセスが、
式A
の化合物またはその塩を、第2の脱アルキル化剤で処理して、式18
の化合物またはその塩を形成することと、
式18の化合物またはその塩を、第2のトリフレート化試薬で処理して、式19の化合物またはその塩を形成することと、を含む、上記[9]または上記[12]に記載のプロセス。
[14]
a)式1a
の化合物またはその塩を、O−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミンで処理して、式2a
の化合物を形成することと、
b)式2aの化合物を、アクリロニトリルまたはアクリロニトリル誘導体で、第1の非求核性塩基の存在下で処理して、式Aの化合物を形成することと、あるいは、
a)式8A
の化合物またはその塩を、O−(2,4−ジニトロフェニル)ヒドロキシルアミンで処理して、式9A
の化合物を形成することと、
b)式9Aの化合物を、アクリロニトリルまたはアクリロニトリル誘導体で、第1の非求核性塩基の存在下で処理して、式Aの化合物を形成することと、
を含むプロセスによって式Aの化合物またはその塩を調製することをさらに含む、上記[13]に記載のプロセス。
[15]式15の化合物(式中、R 1 がアミン保護基である)またはその塩を調製することをさらに含み、
式26
の化合物(式中、R 1 が、アミン保護基である)またはその塩を、2,2−ジメチルオキシランで、第6の強塩基の存在下で処理して、式15の化合物またはその塩を形成することを含む、上記[2]に記載のプロセス。
[16]式26の化合物またはその塩を調製することをさらに含み、前記プロセスが、
a)式B
の化合物またはその塩を、式24
の化合物(式中、R 1 が、アミン保護基であり、R 3 が、化合物24のピリジン環への結合点としてホウ素原子を有するボロン酸またはエステルを表す)またはその塩で、金属を含む第9の触媒の存在下で処理して、式25
の化合物またはその塩を形成することと、
b)式25の化合物を、第4のジボロン酸またはエステルで、金属を含む第10の触媒の存在下で処理して、混合物を形成し、混合物を、第7の強塩基および過酸化水素で処理して、式26の化合物またはその塩を形成することと、を含む、上記[15]に記載のプロセス。
[17]
a)式8
の化合物またはその塩を、O−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミンで処理して、式9
の化合物を形成することと、
b)式9の化合物を、アクリロニトリルまたはアクリロニトリル誘導体で、第2の非求核性塩基の存在下で処理して、混合物を形成し、混合物を第2の酸化剤で処理して、式Bの化合物を形成することと、
を含むプロセスによって式Bの化合物またはその塩を調製することをさらに含む、上記[16]に記載のプロセス。
[18]前記還元剤が、アルカリ金属ホウ素水素化物、ヒドラジン化合物、クエン酸、クエン酸塩、コハク酸、コハク酸塩、アスコルビン酸、およびアスコルビン酸塩からなる群から選択される、上記[1]〜[9]のいずれかに記載のプロセス。
[19]前記還元剤が、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ニッケル、および水素化ホウ素カリウムからなる群から選択される、上記[18]に記載のプロセス。
[20]前記還元剤が、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(STAB)である、上記[19]に記載のプロセス。
[21]前記脱保護剤が、トリフルオロ酢酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、塩化アセチル、三塩化アルミニウム、および三フッ化ホウ素からなる群から選択される、上記[2]〜[9]のいずれかに記載のプロセス。
[22]前記脱保護剤が、硫酸である、上記[21]に記載のプロセス。
[23]Xが、F、Br、Cl、およびIからなる群から選択されるハロゲンである、上記[3]〜[9]のいずれかに記載のプロセス。
[24]Xが、Fである、上記[23]に記載のプロセス。
[25]Xが、トリフレート、メシレート、およびトシレートからなる群から選択されるスルホネートである、上記[3]〜[9]のいずれかに記載のプロセス。
[26]R 1 が、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンゾイル、カルバメート、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、トリメチルシリル、2−トリメチルシリル−エタンスルホニル、トリチルおよび置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル、ニトロベラトリルオキシカルボニル、p−メトキシベンジル、およびトシルからなる群から選択されるアミン保護基である、上記[2]〜[25]のいずれかに記載のプロセス。
[27]R 1 が、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である、上記[26]に記載のプロセス。
[28]前記第1の触媒の金属が、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される、上記[4]に記載のプロセス。
[29]前記第1の触媒が、Pd(dba) 2 、PdCl 2 、Pd(OAc) 2 、Pd(dppf)Cl 2 、Pd 2 (dba) 3 、PdCl 2 (CH 3 CN) 2 、PdCl 2 (PPh 3 ) 2 、Pd(t−Bu) 3 、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 、Pd(PPh 3 ) 4 、Pd(OAc)/PPh 3 、PdCl 2 [(Pet 3 )] 2 、Pd(DIPHOS) 2 、PdCl 2 (Bipy)、[PdCl(Ph 2 PCH 2 PPh 2 )] 2 、PdCl 2 [P(o−Tol) 3 ] 2 、Pd 2 (dba) 3 /P(o−Tol) 3 、Pd 2 (dba)/P(フリル) 3 、PdCl 2 [P(フリル) 3 ] 2 、PdCl 2 (PMePh 2 ) 2 、PdCl 2 [P(4−F−Ph) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(C 6 F 6 ) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(2−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 、およびPdCl 2 [P(4−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 からなる群から選択されるパラジウム触媒である、上記[28]に記載のプロセス。
[30]前記第1の触媒が、Pd 2 (dba) 3 である、上記[29]に記載のプロセス。
[31]前記第1の弱塩基が、炭酸塩、重炭酸塩、メチルアミン、アンモニア、トリメチルアンモニア、ピリジン、およびアニリンからなる群から選択される、上記[4]に記載のプロセス。
[32]前記第1の弱塩基が、炭酸セシウム(Cs 2 CO 3 )である、上記[31]に記載のプロセス。
[33]前記第2の触媒の金属が、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される、上記[5]に記載のプロセス。
[34]前記第2の触媒が、Pd(dba) 2 、PdCl 2 、Pd(OAc) 2 、Pd(dppf)Cl 2 、Pd 2 (dba) 3 、PdCl 2 (CH 3 CN) 2 、PdCl 2 (PPh 3 ) 2 、Pd(t−Bu) 3 、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 、Pd(PPh 3 ) 4 、Pd(OAc)/PPh 3 、PdCl 2 [(Pet 3 )] 2 、Pd(DIPHOS) 2 、PdCl 2 (Bipy)、[PdCl(Ph 2 PCH 2 PPh 2 )] 2 、PdCl 2 [P(o−Tol) 3 ] 2 、Pd 2 (dba) 3 /P(o−Tol) 3 、Pd 2 (dba)/P(フリル) 3 、PdCl 2 [P(フリル) 3 ] 2 、PdCl 2 (PMePh 2 ) 2 、PdCl 2 [P(4−F−Ph) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(C 6 F 6 ) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(2−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 、およびPdCl 2 [P(4−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 からなる群から選択されるパラジウム触媒である、上記[33]に記載のプロセス。
[35]前記第2の触媒が、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 である、上記[34]に記載のプロセス。
[36]前記第1のジボロン酸またはエステルが、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルからなる群から選択される、上記[5]に記載のプロセス。
[37]前記第1のジボロン酸またはエステルが、ビス(ピナコラート)ジボロンである、上記[36]に記載のプロセス。
[38]前記第1の強塩基および第2の強塩基は、独立して、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムからなる群から選択される、上記[5]に記載のプロセス。
[39]前記第1の強塩基が、水酸化ナトリウムである、上記[38]に記載のプロセス。
[40]前記第2の強塩基が、水酸化ナトリウムである、上記[38]に記載のプロセス。
[41]R 5 が、以下の式
によって表されるボロン酸ピナコールエステル(式中、波線が、化合物22のピラゾロ[1,5−a]ピリジン環への結合点を示す)である、上記[5]に記載のプロセス。
[42]前記第1のトリフレート化試薬が、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、N−(5−クロロ−2−ピリジル)トリフルイミド、N−(2−ピリジル)トリフルイミド、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、トリアルキルシリルトリフレート、およびトリアルキルスタニルトリフレートからなる群から選択される、上記[6]に記載のプロセス。
[43]前記第1のトリフレート化試薬が、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)である、上記[42]に記載のプロセス。
[44]前記第3の触媒の金属が、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される、上記[6]に記載のプロセス。
[45]前記第3の触媒が、Pd(dba) 2 、PdCl 2 、Pd(OAc) 2 、Pd(dppf)Cl 2 、Pd 2 (dba) 3 、PdCl 2 (CH 3 CN) 2 、PdCl 2 (PPh 3 ) 2 、Pd(t−Bu) 3 、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 、Pd(PPh 3 ) 4 、Pd(OAc)/PPh 3 、PdCl 2 [(Pet 3 )] 2 、Pd(DIPHOS) 2 、PdCl 2 (Bipy)、[PdCl(Ph 2 PCH 2 PPh 2 )] 2 、PdCl 2 [P(o−Tol) 3 ] 2 、Pd 2 (dba) 3 /P(o−Tol) 3 、Pd 2 (dba)/P(フリル) 3 、PdCl 2 [P(フリル) 3 ] 2 、PdCl 2 (PMePh 2 ) 2 、PdCl 2 [P(4−F−Ph) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(C 6 F 6 ) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(2−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 、およびPdCl 2 [P(4−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 からなる群から選択されるパラジウム触媒である、上記[44]に記載のプロセス。
[46]前記第3の触媒が、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 である、上記[45]に記載のプロセス。
[47]前記第3の強塩基が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムからなる群から選択される、上記[7]に記載のプロセス。
[48]前記第3の強塩基が、水酸化ナトリウムである、上記[47]に記載のプロセス。
[49]前記第1の脱アルキル化剤が、ルイス酸および求核試薬からなる群から選択される、上記[7]に記載のプロセス。
[50]前記第1の脱アルキル化剤が、三ハロゲン化ホウ素、有機ボラン、三ヨウ化物、ハロゲン化トリアルキルシリル、ヘキサフルオロケイ酸塩、三ハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化リチウム、ハロゲン化水素、三ハロゲン化鉄、四ハロゲン化スズ、四ハロゲン化チタン、チオレート、およびアミドからなる群から選択される、上記[49]に記載のプロセス。
[51]前記第1の脱アルキル化剤が、ドデカンチオールおよび水酸化ナトリウムから生成されるチオレートである、上記[50]に記載のプロセス。
[52]前記第2のジボロン酸またはエステルが、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルからなる群から選択される、上記[8]に記載のプロセス。
[53]前記第2のジボロン酸またはエステルが、ビス(ピナコラート)ジボロンである、上記[52]に記載のプロセス。
[54]前記第4の触媒の金属が、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される、上記[8]に記載のプロセス。
[55]前記第4の触媒が、Pd(dba) 2 、PdCl 2 、Pd(OAc) 2 、Pd(dppf)Cl 2 、Pd 2 (dba) 3 、PdCl 2 (CH 3 CN) 2 、PdCl 2 (PPh 3 ) 2 、Pd(t−Bu) 3 、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 、Pd(PPh 3 ) 4 、Pd(OAc)/PPh 3 、PdCl 2 [(Pet 3 )] 2 、Pd(DIPHOS) 2 、PdCl 2 (Bipy)、[PdCl(Ph 2 PCH 2 PPh 2 )] 2 、PdCl 2 [P(o−Tol) 3 ] 2 、Pd 2 (dba) 3 /P(o−Tol) 3 、Pd 2 (dba)/P(フリル) 3 、PdCl 2 [P(フリル) 3 ] 2 、PdCl 2 (PMePh 2 ) 2 、PdCl 2 [P(4−F−Ph) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(C 6 F 6 ) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(2−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 、およびPdCl 2 [P(4−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 からなる群から選択されるパラジウム触媒である、上記[54]に記載のプロセス。
[56]前記第4の触媒が、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 である、上記[55]に記載のプロセス。
[57]R 9 が、以下の式
によって表されるボロン酸ピナコールエステル(式中、波線が、化合物32のピリジン環への結合点を示す)である、上記[8]に記載のプロセス。
[58]前記第1の酸化剤が、O 2 、N−メチルモルホリンN−オキシド(NMO)、クロラニル(CA)、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)、ベンジリデン−マロノニトリル(BMCN)、テトラシアノエチレン(TCNE)、2,3−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DCBQ)、および2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)からなる群から選択される、上記[8]に記載のプロセス。
[59]前記第1の酸化剤が、NMOである、上記[58]に記載のプロセス。
[60]R 6 が、以下の式
によって表されるボロン酸ピナコールエステル(式中、波線が、化合物12のピリジン環への結合点を示す)である、上記[6または上記[9]に記載のプロセス。
[61]前記第8の触媒の金属が、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される、上記[9]に記載のプロセス。
[62]前記第8の触媒が、Pd(dba) 2 、PdCl 2 、Pd(OAc) 2 、Pd(dppf)Cl 2 、Pd 2 (dba) 3 、PdCl 2 (CH 3 CN) 2 、PdCl 2 (PPh 3 ) 2 、Pd(t−Bu) 3 、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 、Pd(PPh 3 ) 4 、Pd(OAc)/PPh 3 、PdCl 2 [(Pet 3 )] 2 、Pd(DIPHOS) 2 、PdCl 2 (Bipy)、[PdCl(Ph 2 PCH 2 PPh 2 )] 2 、PdCl 2 [P(o−Tol) 3 ] 2 、Pd 2 (dba) 3 /P(o−Tol) 3 、Pd 2 (dba)/P(フリル) 3 、PdCl 2 [P(フリル) 3 ] 2 、PdCl 2 (PMePh 2 ) 2 、PdCl 2 [P(4−F−Ph) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(C 6 F 6 ) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(2−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 、およびPdCl 2 [P(4−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 からなる群から選択されるパラジウム触媒である、上記[61]に記載のプロセス。
[63]前記第8の触媒が、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 である、上記[62]に記載のプロセス。
[64]前記第6の触媒の金属が、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される、上記[10]に記載のプロセス。
[65]前記第6の触媒が、Pd(dba) 2 、PdCl 2 、Pd(OAc) 2 、Pd(dppf)Cl 2 、Pd 2 (dba) 3 、PdCl 2 (CH 3 CN) 2 、PdCl 2 (PPh 3 ) 2 、Pd(t−Bu) 3 、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 、Pd(PPh 3 ) 4 、Pd(OAc)/PPh 3 、PdCl 2 [(Pet 3 )] 2 、Pd(DIPHOS) 2 、PdCl 2 (Bipy)、[PdCl(Ph 2 PCH 2 PPh 2 )] 2 、PdCl 2 [P(o−Tol) 3 ] 2 、Pd 2 (dba) 3 /P(o−Tol) 3 、Pd 2 (dba)/P(フリル) 3 、PdCl 2 [P(フリル) 3 ] 2 、PdCl 2 (PMePh 2 ) 2 、PdCl 2 [P(4−F−Ph) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(C 6 F 6 ) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(2−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 、およびPdCl 2 [P(4−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 からなる群から選択されるパラジウム触媒である、上記[64]に記載のプロセス。
[66]前記第6の触媒が、Pd 2 (dba) 3 である、上記[65]に記載のプロセス。
[67]前記第2の弱塩基が、炭酸塩、重炭酸塩、メチルアミン、アンモニア、トリメチルアンモニア、ピリジン、およびアニリンからなる群から選択される、上記[10]に記載のプロセス。
[68]前記第2の弱塩基が、炭酸セシウムである、上記[67]に記載のプロセス。
[69]前記第3のジボロン酸が、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルからなる群から選択される、上記[11]に記載のプロセス。
[70]前記第3のジボロン酸またはエステルが、ビス(ピナコラート)ジボロンである、上記[69]に記載のプロセス。
[71]前記第7の触媒の金属が、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される、上記[11]に記載のプロセス。
[72]前記第7の触媒が、Pd(dba) 2 、PdCl 2 、Pd(OAc) 2 、Pd(dppf)Cl 2 、Pd 2 (dba) 3 、PdCl 2 (CH 3 CN) 2 、PdCl 2 (PPh 3 ) 2 、Pd(t−Bu) 3 、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 、Pd(PPh 3 ) 4 、Pd(OAc)/PPh 3 、PdCl 2 [(Pet 3 )] 2 、Pd(DIPHOS) 2 、PdCl 2 (Bipy)、[PdCl(Ph 2 PCH 2 PPh 2 )] 2 、PdCl 2 [P(o−Tol) 3 ] 2 、Pd 2 (dba) 3 /P(o−Tol) 3 、Pd 2 (dba)/P(フリル) 3 、PdCl 2 [P(フリル) 3 ] 2 、PdCl 2 (PMePh 2 ) 2 、PdCl 2 [P(4−F−Ph) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(C 6 F 6 ) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(2−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 、およびPdCl 2 [P(4−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 からなる群から選択されるパラジウム触媒である、上記[71]に記載のプロセス。
[73]前記第7の触媒が、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 である、上記[72]に記載のプロセス。
[74]R 8 が、以下の式
によって表されるボロン酸ピナコールエステル(式中、波線が、化合物30のピリジン環への結合点を示す)である、上記[11]に記載のプロセス。
[75]前記第4および第5の強塩基が、それぞれ独立して、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムからなる群から選択される、上記[11]に記載のプロセス。
[76]前記第4の強塩基が、水酸化ナトリウムである、上記[75]に記載のプロセス。
[77]前記第5の強塩基が、水酸化ナトリウムである、上記[75]に記載のプロセス。
[78]R 7 が、以下の式
によって表されるボロン酸ピナコールエステル(式中、波線が、化合物28のピリジン環への結合点を示す)である、上記[12]に記載のプロセス。
[79]前記第5の触媒の金属が、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される、上記[12]に記載のプロセス。
[80]前記第5の触媒が、Pd(dba) 2 、PdCl 2 、Pd(OAc) 2 、Pd(dppf)Cl 2 、Pd 2 (dba) 3 、PdCl 2 (CH 3 CN) 2 、PdCl 2 (PPh 3 ) 2 、Pd(t−Bu) 3 、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 、Pd(PPh 3 ) 4 、Pd(OAc)/PPh 3 、PdCl 2 [(Pet 3 )] 2 、Pd(DIPHOS) 2 、PdCl 2 (Bipy)、[PdCl(Ph 2 PCH 2 PPh 2 )] 2 、PdCl 2 [P(o−Tol) 3 ] 2 、Pd 2 (dba) 3 /P(o−Tol) 3 、Pd 2 (dba)/P(フリル) 3 、PdCl 2 [P(フリル) 3 ] 2 、PdCl 2 (PMePh 2 ) 2 、PdCl 2 [P(4−F−Ph) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(C 6 F 6 ) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(2−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 、およびPdCl 2 [P(4−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 からなる群から選択されるパラジウム触媒である、上記[79]に記載のプロセス。
[81]前記第5の触媒が、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 である、上記[80]に記載のプロセス。
[82]前記第2のトリフレート化試薬が、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、N−(5−クロロ−2−ピリジル)トリフルイミド、N−(2−ピリジル)トリフルイミド、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、トリアルキルシリルトリフレート、およびトリアルキルスタニルトリフレートからなる群から選択される、上記[13]に記載のプロセス。
[83]前記第2のトリフレート化試薬が、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)である、上記[82]に記載のプロセス。
[84]前記第2の脱アルキル化剤が、ルイス酸および求核試薬からなる群から選択される、上記[13]に記載のプロセス。
[85]前記第2の脱アルキル化剤が、三ハロゲン化ホウ素、有機ボラン、三ヨウ化物、ハロゲン化トリアルキルシリル、ヘキサフルオロケイ酸塩、三ハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化リチウム、ハロゲン化水素、三ハロゲン化鉄、四ハロゲン化スズ、四ハロゲン化チタン、チオレート、およびアミドからなる群から選択される、上記[84]に記載のプロセス。
[86]前記第2の脱アルキル化剤が、ドデカンチオールおよび水酸化ナトリウムから生成されるチオレートである、上記[85]に記載のプロセス。
[87]前記第1の非求核性塩基は、トリエチルアミン(TEA)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、N−メチルモルホリン(NMM)、トリ−tert−ブチルピリミジン(TTBP)、1,4−ジアザビシクロ−[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、2,6−ルチジン、2,4,6−コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、キヌクリジン、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン、tert−ブチル−ホスファゼン、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド、リチウムテトラメチルピペリジド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、およびカリウムtert−ブトキシドからなる群から選択される、上記[14]に記載のプロセス。
[88]前記第1の非求核性塩基が、DBUである、上記[87]に記載のプロセス。
[89]前記アクリロニトリルまたはアクリロニトリル誘導体が、2−クロロアクリロニトリルである、上記[14]、[17]、[87]、または[88]のいずれかに記載のプロセス。
[90]前記第6の強塩基が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムからなる群から選択される、上記[15]に記載のプロセス。
[91]前記第6の強塩基が、水酸化カリウムである、上記[90]に記載のプロセス。
[92]R 3 が、以下の式
によって表されるボロン酸ピナコールエステル(式中、波線が、化合物24のピリジン環への結合点を示す)である、上記[16]に記載のプロセス。
[93]前記第9の触媒の金属および前記第10の触媒の金属が、独立して、ニッケル、パラジウム、および白金からなる群から選択される、上記[16]に記載のプロセス。
[94]前記第9の触媒が、Pd(dba) 2 、PdCl 2 、Pd(OAc) 2 、Pd(dppf)Cl 2 、Pd 2 (dba) 3 、PdCl 2 (CH 3 CN) 2 、PdCl 2 (PPh 3 ) 2 、Pd(t−Bu) 3 、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 、Pd(PPh 3 ) 4 、Pd(OAc)/PPh 3 、PdCl 2 [(Pet 3 )] 2 、Pd(DIPHOS) 2 、PdCl 2 (Bipy)、[PdCl(Ph 2 PCH 2 PPh 2 )] 2 、PdCl 2 [P(o−Tol) 3 ] 2 、Pd 2 (dba) 3 /P(o−Tol) 3 、Pd 2 (dba)/P(フリル) 3 、PdCl 2 [P(フリル) 3 ] 2 、PdCl 2 (PMePh 2 ) 2 、PdCl 2 [P(4−F−Ph) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(C 6 F 6 ) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(2−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 、およびPdCl 2 [P(4−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 からなる群から選択されるパラジウム触媒である、上記[93]に記載のプロセス。
[95]前記第9の触媒が、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 である、上記[94]に記載のプロセス。
[96]前記第10の触媒が、Pd(dba) 2 、PdCl 2 、Pd(OAc) 2 、Pd(dppf)Cl 2 、Pd 2 (dba) 3 、PdCl 2 (CH 3 CN) 2 、PdCl 2 (PPh 3 ) 2 、Pd(t−Bu) 3 、Pd(dppf)Cl 2 ・CH 2 Cl 2 、Pd(PPh 3 ) 4 、Pd(OAc)/PPh 3 、PdCl 2 [(Pet 3 )] 2 、Pd(DIPHOS) 2 、PdCl 2 (Bipy)、[PdCl(Ph 2 PCH 2 PPh 2 )] 2 、PdCl 2 [P(o−Tol) 3 ] 2 、Pd 2 (dba) 3 /P(o−Tol) 3 、Pd 2 (dba)/P(フリル) 3 、PdCl 2 [P(フリル) 3 ] 2 、PdCl 2 (PMePh 2 ) 2 、PdCl 2 [P(4−F−Ph) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(C 6 F 6 ) 3 ] 2 、PdCl 2 [P(2−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 、およびPdCl 2 [P(4−COOH−Ph)(Ph) 2 ] 2 からなる群から選択されるパラジウム触媒である、上記[93]に記載のプロセス。
[97]前記第10の触媒が、Pd(dbbf)である、上記[96]に記載のプロセス。
[98]前記第4のジボロン酸が、アルケニルボロン酸、アルキルボロン酸、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸、およびピナコールボロン酸エステルからなる群から選択される、上記[16]に記載のプロセス。
[99]前記第4のジボロン酸またはエステルが、ビス(ピナコラート)ジボロンである、上記[98]に記載のプロセス。
[100]前記第7の強塩基が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、および水酸化バリウムからなる群から選択される、上記[16]に記載のプロセス。
[101]前記第7の強塩基が、水酸化ナトリウムである、上記[100]に記載のプロセス。
[102]前記第2の非求核性塩基は、トリエチルアミン(TEA)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、N−メチルモルホリン(NMM)、トリ−tert−ブチルピリミジン(TTBP)、1,4−ジアザビシクロ−[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、2,6−ルチジン、2,4,6−コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、キヌクリジン、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン、tert−ブチル−ホスファゼン、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド、リチウムテトラメチルピペリジド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、およびカリウムtert−ブトキシドからなる群から選択される、上記[17]に記載のプロセス。
[103]前記第2の非求核性塩基が、DIPEAである、上記[102]に記載のプロセス。
[104]前記第2の酸化剤が、O 2 、N−メチルモルホリンN−オキシド(NMO)、クロラニル(CA)、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)、ベンジリデン−マロノニトリル(BMCN)、テトラシアノエチレン(TCNE)、2,3−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DCBQ)、および2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)からなる群から選択される、上記[17]に記載のプロセス。
[105]前記第2の酸化剤が、DDQである、上記[104]に記載のプロセス。
[106]式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を薬学的に許容される担体と混合して、薬学的組成物を形成することをさらに含む、上記[1]〜[105]のいずれかに記載のプロセス。
[107]式20a
の化合物またはその薬学的に許容される塩。
[108]式25a
の化合物またはその薬学的に許容される塩。
[109]式26a
の化合物またはその薬学的に許容される塩。