JP6924045B2 - レール及びレールの削正方法 - Google Patents

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Description

本開示は、レール及びレールの削正方法に関し、より詳しくは、軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する車輪踏面を有する鉄道車両を走行させるためのレール及びレールの削正方法に関する。
鉄道線路の曲線では、例えば、鉄道車両の走行安全性の向上や、レールにおける波状摩耗の発生防止、あるいはキシリ音の発生防止等のため、潤滑剤によってレールの潤滑を行うことが多い。潤滑剤は、曲線の入口付近に設置された潤滑装置から吐出され、鉄道車両の車輪に付着する。鉄道車両は、潤滑剤が車輪に付着した状態で曲線を走行する。これにより、曲線において、レールの頭頂面に潤滑剤が塗布される。
特許文献1には、潤滑剤が塗布されるレールの削正方法が提案されている。特許文献1では、レールの横断面において、頭頂面のうち軸心から両側に少なくとも20mmの範囲を、600mmよりも大きく1000mm以下の半径を有する凸円弧状に削正する。これにより、潤滑剤がレールの側方に流れ落ちる量が少なくなるため、鉄道車両の走行方向における潤滑剤の延びが向上する。
特許第3803336号公報
内軌の頭頂面を潤滑するための潤滑装置は、車輪に接触しない位置に設置される。一般に、潤滑装置は、車輪のフランジとの接触を回避するため、軌道幅方向の外側のレールの側面に取り付けられる。よって、軌道幅方向においてレールの中心軸よりも内側の位置でレールの頭頂面と車輪踏面とが接触する場合、レールの頭頂面と車輪踏面との接触位置には、潤滑装置からの潤滑剤が供給されにくい。この場合、曲線における潤滑の効果が低下する。
潤滑装置は、軌道幅方向の内側のレールの側面に取り付けられる場合もある。この場合は、軌道幅方向においてレールの中心軸よりも外側の位置でレールの頭頂面と車輪踏面とが接触すると、レールの頭頂面と車輪踏面との接触位置に潤滑装置からの潤滑剤が供給されにくくなり、曲線における潤滑の効果が低下する。
本開示は、潤滑装置による潤滑の効果を向上させることができるレール及びレールの削正方法を提供することを目的とする。
本開示は、鉄道車両を走行させるためのレールに関する。鉄道車両は、軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する車輪踏面を有する。レールは、レール本体と、潤滑装置とを備える。レール本体は、頭部を有する。頭部は、頭頂面と、側面とを含む。頭頂面には、車輪踏面が接触する。側面は、軌道幅方向において頭頂面の両側に配置される。潤滑装置は、頭部の両側面のうち軌道幅方向の外側の側面に取り付けられる。頭頂面は、第1傾斜面を含む。頭頂面及び車輪踏面の各々の勾配の変化は、横軸に軌道幅方向の位置をとり、縦軸に勾配をとる座標系における勾配曲線で表される。第1傾斜面は、頭頂面の勾配曲線と車輪踏面の勾配曲線とが軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも外側の位置で交差するように、軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも外側の位置から頭部の内側の側面且つ下方に向かって傾斜する。
本開示は、鉄道車両を走行させるためのレールを削正する方法に関する。鉄道車両は、軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する車輪踏面を有する。レールの削正方法は、レール本体の頭部の頭頂面を研削して、頭頂面に傾斜面を形成する工程と、頭部の軌道幅方向の外側の側面に潤滑装置を取り付ける工程とを備える。頭頂面及び車輪踏面の各々の勾配の変化は、横軸に軌道幅方向の位置をとり、縦軸に勾配をとる座標系における勾配曲線で表される。傾斜面は、頭頂面の勾配曲線と車輪踏面の勾配曲線とが軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも外側の位置で交差するように、軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも外側の位置から頭部の内側の側面且つ下方に向かって傾斜する。
本開示は、鉄道車両を走行させるためのレールに関する。鉄道車両は、軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する車輪踏面を有する。レールは、レール本体と、潤滑装置とを備える。レール本体は、頭部を有する。頭部は、頭頂面と、側面とを含む。頭頂面には、車輪踏面が接触する。側面は、軌道幅方向において頭頂面の両側に配置される。潤滑装置は、頭部の両側面のうち軌道幅方向の内側の側面に取り付けられる。頭頂面は、傾斜面を含む。頭頂面及び車輪踏面の各々の勾配の変化は、横軸に軌道幅方向の位置をとり、縦軸に勾配をとる座標系における勾配曲線で表される。傾斜面は、頭頂面の勾配曲線と車輪踏面の勾配曲線とが軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも内側の位置で交差するように、軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも内側の位置から頭部の外側の側面且つ下方に向かって傾斜する。
本開示は、鉄道車両を走行させるためのレールを削正する方法に関する。鉄道車両は、軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する車輪踏面を有する。レールの削正方法は、レール本体の頭部の頭頂面を研削して、頭頂面に傾斜面を形成する工程と、頭部の軌道幅方向の内側の側面に潤滑装置を取り付ける工程とを備える。頭頂面及び車輪踏面の各々の勾配の変化は、横軸に軌道幅方向の位置をとり、縦軸に勾配をとる座標系における勾配曲線で表される。傾斜面は、頭頂面の勾配曲線と車輪踏面の勾配曲線とが軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも内側の位置で交差するように、軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも内側の位置から頭部の外側の側面且つ下方に向かって傾斜する。
本開示に係るレール及びレールの削正方法によれば、潤滑装置による潤滑効果を向上させることができる。
図1は、第1実施形態に係るレールの概略構造を示す平面図である。 図2は、図1に示すレールの内軌側の部分の概略構造を示す断面図である。 図3は、図2に示すレールの頭頂面の勾配曲線及び円錐踏面の勾配曲線を示す図である。 図4は、図2に示すレールの頭頂面の勾配曲線及び円弧踏面の勾配曲線を示す図である。 図5は、第2実施形態に係るレールの内軌側の部分の概略構造を示す断面図である。 図6は、図5に示すレールの頭頂面の勾配曲線及び円錐踏面の勾配曲線を示す図である。 図7は、図5に示すレールの頭頂面の勾配曲線及び円弧踏面の勾配曲線を示す図である。 図8は、実施例1について、輪軸が中立位置にある場合の各内軌の頭頂面の勾配曲線及び円錐踏面の勾配曲線を示す図である。 図9は、図8に示す勾配曲線の各々に対応するレールの頭頂面及び円錐踏面の外形を示す図である。 図10は、実施例1について、輪軸が外軌寄りの位置にある場合の各内軌の頭頂面の勾配曲線及び円錐踏面の勾配曲線を示す図である。 図11は、図10に示す勾配曲線の各々に対応する内軌の頭頂面及び円錐踏面の外形を示す図である。 図12は、実施例1について、輪軸が中立位置にある場合の各内軌の頭頂面の勾配曲線及び円弧踏面の勾配曲線を示す図である。 図13は、図12に示す勾配曲線の各々に対応する内軌の頭頂面及び円弧踏面の外形を示す図である。 図14は、実施例1について、輪軸が外軌寄りの位置にある場合の各内軌の頭頂面の勾配曲線及び円弧踏面の勾配曲線を示す図である。 図15は、図14に示す勾配曲線の各々に対応する内軌の頭頂面及び円弧踏面の外形を示す図である。 図16は、実施例2について、レールの削正前後における内軌の脱線係数の変化を示す図である。 図17は、実施例3について、輪軸が中立位置にある場合の各内軌の頭頂面の勾配曲線及び円錐踏面の勾配曲線を示す図である。 図18は、図17に示す勾配曲線の各々に対応するレールの頭頂面及び円錐踏面の外形を示す図である。 図19は、実施例3について、輪軸が中立位置にある場合の各内軌の頭頂面の勾配曲線及び円弧踏面の勾配曲線を示す図である。 図20は、図19に示す勾配曲線の各々に対応する内軌の頭頂面及び円弧踏面の外形を示す図である。
一般に、複数の鉄道車両が同一の曲線を通過する場合において、車輪踏面の形状が鉄道車両ごとに異なれば、車輪とレールとの接触位置も鉄道車両ごとに異なる。車輪踏面の種類としては、例えば、概ね円錐台の側面によって構成される円錐踏面や、断面視で円弧形状を含む円弧踏面等がある。
上述した通り、潤滑装置は、軌道幅方向外側のレールの側面に取り付けられることが多い。一方、円錐踏面を有する車輪は、一般に、軌道幅方向においてレールの中心軸よりも内側の位置で、レールの頭頂面と接触する。すなわち、円錐踏面を有する車輪は、潤滑装置から離れた位置でレールの頭頂面と接触する。このため、円錐踏面を有する車輪は、潤滑装置から供給される潤滑剤の影響を受けにくい。
鉄道車両の車輪が円錐踏面を有する場合、軌道幅方向内側のレールの側面に潤滑装置を取り付けることも考えられる。しかしながら、この場合、車輪のフランジと潤滑装置との接触が懸念されるため、潤滑装置をレールの頭頂面から離して配置する必要がある。よって、結局、車輪とレールとの接触位置に対して遠くから潤滑剤を供給することになり、潤滑装置によるレールの潤滑の効果を向上させることはできない。
円弧踏面を有する車輪は、通常、円錐踏面を有する車輪と比較して、潤滑装置に近い位置でレールの頭頂面と接触する。よって、円弧踏面を有する車輪は、潤滑装置から供給される潤滑剤の影響を受けやすい。
しかしながら、車輪踏面は、使用するうちに摩耗する。使用によって摩耗した車輪踏面の形状は、未使用の車輪踏面の形状と異なる。摩耗によって車輪踏面の形状が変化することにより、車輪とレールとの接触位置も変化する。例えば、同じ種類の円弧踏面であっても、摩耗の有無及び程度に応じて、レールとの接触位置が潤滑装置に近くなったり、潤滑装置から遠くなったりする可能性がある。すなわち、同じ種類の円弧踏面の中でも、潤滑装置からの潤滑剤の影響を受けやすいものと、受けにくいものとが存在する。
潤滑装置が軌道幅方向内側のレールの側面に取り付けられる場合であっても、同様の問題が起こり得る。すなわち、車輪踏面の形状や摩耗の有無及び程度により、車輪によってレールとの接触位置が異なる場合、各車輪が受ける潤滑剤の影響に差異が生じる。
本発明者等は、以上の知見に基づき、実施形態に係るレール及びレールの削正方法を完成させた。
実施形態は、鉄道車両を走行させるためのレールに関する。鉄道車両は、軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する車輪踏面を有する。レールは、レール本体と、潤滑装置とを備える。レール本体は、頭部を有する。頭部は、頭頂面と、側面とを含む。頭頂面には、車輪踏面が接触する。側面は、軌道幅方向において頭頂面の両側に配置される。潤滑装置は、頭部の両側面のうち軌道幅方向の外側の側面に取り付けられる。頭頂面は、第1傾斜面を含む。頭頂面及び車輪踏面の各々の勾配の変化は、横軸に軌道幅方向の位置をとり、縦軸に勾配をとる座標系における勾配曲線で表される。第1傾斜面は、頭頂面の勾配曲線と車輪踏面の勾配曲線とが軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも外側の位置で交差するように、軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも外側の位置から頭部の内側の側面且つ下方に向かって傾斜する(第1の構成)。
第1の構成によれば、レール本体の頭頂面に第1傾斜面を形成したことにより、頭頂面の勾配曲線は、潤滑装置寄りの位置で車輪踏面の勾配曲線と交差する。すなわち、頭頂面は、潤滑装置に近い位置で車輪踏面と接触する。このため、潤滑装置からの潤滑剤が車輪踏面と頭頂面との接触位置に供給されやすくなり、レール本体をよく潤滑することができる。よって、潤滑装置による潤滑効果を向上させることができる。
頭頂面は、さらに、第2傾斜面を含んでいてもよい。第2傾斜面は、軌道幅方向において第1傾斜面の外側に配置される。第2傾斜面は、第1傾斜面の勾配と逆の勾配を有する(第2の構成)。
第2の構成に係る第2傾斜面は、潤滑装置に向かうにつれて車輪踏面から遠ざかるように形成されている。このため、潤滑装置からの潤滑剤を車輪踏面と頭頂面との間に供給しやすくなる。よって、潤滑装置による潤滑の効果をより向上させることができる。
第1傾斜面は、鉄道車両の走行方向において、潤滑装置の長さと同じ長さを有していてもよい(第3の構成)。
第3の構成によれば、鉄道車両の走行方向において、潤滑装置の長さ分だけ、レール本体の頭頂面に第1傾斜面を形成すればよい。このため、潤滑装置による潤滑効果が高いレールを、長時間を費やすことなく容易に製造することができる。
実施形態は、鉄道車両を走行させるためのレールを削正する方法に関する。鉄道車両は、軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する車輪踏面を有する。レールの削正方法は、レール本体の頭部の頭頂面を研削して、頭頂面に傾斜面を形成する工程と、頭部の軌道幅方向の外側の側面に潤滑装置を取り付ける工程とを備える。頭頂面及び車輪踏面の各々の勾配の変化は、横軸に軌道幅方向の位置をとり、縦軸に勾配をとる座標系における勾配曲線で表される。傾斜面は、頭頂面の勾配曲線と車輪踏面の勾配曲線とが軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも外側の位置で交差するように、軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも外側の位置から頭部の内側の側面且つ下方に向かって傾斜する(第4の構成)。
第4の構成によれば、レール本体の頭頂面を研削して、頭頂面の勾配曲線が潤滑装置寄りの位置で車輪踏面の勾配曲線と交差するように傾斜面を形成する。これにより、頭頂面は、潤滑装置に近い位置で車輪踏面と接触する。このため、潤滑装置からの潤滑剤が車輪踏面と頭頂面との接触位置に供給されやすくなり、レール本体をよく潤滑することができる。よって、潤滑装置による潤滑効果を向上させることができる。
実施形態は、鉄道車両を走行させるためのレールに関する。鉄道車両は、軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する車輪踏面を有する。レールは、レール本体と、潤滑装置とを備える。レール本体は、頭部を有する。頭部は、頭頂面と、側面とを含む。頭頂面には、車輪踏面が接触する。側面は、軌道幅方向において頭頂面の両側に配置される。潤滑装置は、頭部の両側面のうち軌道幅方向の内側の側面に取り付けられる。頭頂面は、傾斜面を含む。頭頂面及び車輪踏面の各々の勾配の変化は、横軸に軌道幅方向の位置をとり、縦軸に勾配をとる座標系における勾配曲線で表される。傾斜面は、頭頂面の勾配曲線と車輪踏面の勾配曲線とが軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも内側の位置で交差するように、軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも内側の位置から頭部の外側の側面且つ下方に向かって傾斜する(第5の構成)。
第5の構成によれば、レール本体の頭頂面に傾斜面を設けることにより、レール本体の軌道幅方向内側の側面上にある潤滑装置寄りの位置で、頭頂面の勾配曲線と車輪踏面の勾配曲線とが交差する。すなわち、頭頂面は、潤滑装置に近い位置で車輪踏面と接触する。このため、潤滑装置からの潤滑剤が車輪踏面と頭頂面との接触位置に供給されやすくなり、レール本体をよく潤滑することができる。よって、潤滑装置による潤滑効果を向上させることができる。
実施形態は、鉄道車両を走行させるためのレールを削正する方法に関する。鉄道車両は、軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する車輪踏面を有する。レールの削正方法は、レール本体の頭部の頭頂面を研削して、頭頂面に傾斜面を形成する工程と、頭部の軌道幅方向の内側の側面に潤滑装置を取り付ける工程とを備える。頭頂面及び車輪踏面の各々の勾配の変化は、横軸に軌道幅方向の位置をとり、縦軸に勾配をとる座標系における勾配曲線で表される。傾斜面は、頭頂面の勾配曲線と車輪踏面の勾配曲線とが軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも内側の位置で交差するように、軌道幅方向においてレール本体の中心軸よりも内側の位置から頭部の外側の側面且つ下方に向かって傾斜する(第6の構成)。
第6の構成によれば、レール本体の軌道幅方向内側の側面上に潤滑装置を設けた場合に、レール本体の頭頂面を研削して、頭頂面の勾配曲線が潤滑装置寄りの位置で車輪踏面の勾配曲線と交差するように傾斜面を形成する。これにより、頭頂面は、潤滑装置に近い位置で車輪踏面と接触する。このため、潤滑装置からの潤滑剤が車輪踏面と頭頂面との接触位置に供給されやすくなり、レール本体をよく潤滑することができる。よって、潤滑装置による潤滑効果を向上させることができる。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。図中同一及び相当する構成については同一の符号を付し、同じ説明を繰り返さない。説明の便宜上、各図において、構成を簡略化又は模式化して示したり、一部の構成を省略して示したりする場合がある。
<第1実施形態>
[レールの構造]
図1は、実施形態に係るレール10の概略構造を示す平面図である。鉄道車両は、レール10を走行する。レール10は、鉄道路線の地上潤滑装置設置地点のレールである。図1に示すように、レール10は、一対のレール本体1,2と、潤滑装置3とを備える。
レール本体1,2は、鉄道車両が走行する路線において、入口側の緩和曲線を構成する。すなわち、レール本体1,2は、鉄道車両の走行方向において曲線の直前に位置する緩和曲線の区間に配置されている。ただし、レール本体1,2は、鉄道車両の走行方向において、緩和曲線の直前の直線の区間に配置されていてもよい。あるいは、曲線の区間のうち入口に近い位置に、レール本体1,2を配置することもできる。
レール本体1,2は、軌道幅方向において並列に配置される。レール本体1は、曲線の内軌に接続されている。レール本体2は、曲線の外軌に接続されている。本実施形態では、主に内軌側のレール本体1及びその関連構成について説明し、外軌側のレール本体2及びその関連構成については詳述しない。レール本体2及びその関連構成は、レール本体1及びその関連構成と同様のものであってもよい。
潤滑装置3は、内軌の頭頂面を潤滑するための潤滑装置である。潤滑装置3は、内軌頭頂面潤滑装置、あるいは内軌潤滑装置とも称される。潤滑装置3は、レール本体1に取り付けられる。潤滑装置3には、図示しないタンクからポンプ9を介して潤滑剤が供給される。潤滑装置3は、レール本体1に向かって潤滑剤を吐出する。
図2は、レール10の内軌側の部分の概略構造を示す断面図である。図2では、レール10上を走行する鉄道車両の車輪4の一部も示されている。車輪4は、車輪踏面41と、フランジ42とを含む。
レール本体1は、頭部11と、腹部12と、底部13とを有する。頭部11は、腹部12及び底部13によって下方から支持されている。
頭部11は、頭頂面111と、側面112,113とを含む。側面112,113は、軌道幅方向において頭頂面111の両側に配置されている。側面112は、軌道幅方向において頭頂面111の内側に位置する。側面113は、軌道幅方向において頭頂面111の外側に位置する。
頭頂面111には、車輪踏面41が接触する。車輪踏面41は、軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する。車輪踏面41は、スロート43を介してフランジ42と接続されている。
頭頂面111は、傾斜面111a,111bを含む。傾斜面111aは、軌道幅方向においてレール本体1の中心軸Aよりも外側の位置から、側面112に向かって下降する。中心軸Aは、頭頂面111の軌道幅方向中央を通り、側面112,113から実質的に等距離にある直線である。傾斜面111bは、軌道幅方向において傾斜面111aの外側に配置されている。傾斜面111bは、傾斜面111aと逆の勾配を有する。
以下、軌道幅方向外側の側面113から軌道幅方向内側の側面112へ向かう方向において、下り勾配を正、上り勾配を負とする。よって、傾斜面111aは、正の勾配を有する。傾斜面111bは、負の勾配を有する。
一般に、レール本体1は、中心軸Aが軌道幅方向内側に傾倒した状態で設置される。以下、レール本体1において、中心軸Aが軌道幅方向内側に傾倒した状態を傾倒状態、中心軸Aが鉛直な状態を鉛直状態という。
設置後の傾斜面111aの勾配は、鉛直状態における傾斜面111aの勾配に対し、レール本体1の傾斜を加算したものとなる。例えば、鉛直状態における傾斜面111aの勾配が1/20であって、レール本体1が1/40の傾斜で設置される場合、設置後の傾斜面111aの勾配は、1/20+1/40となる。
設置後の傾斜面111bの勾配は、鉛直状態における傾斜面111bの勾配に対し、レール本体1の傾斜を加算したものとなる。例えば、鉛直状態における傾斜面111bの勾配が−1/20であって、レール本体1が1/40の傾斜で設置される場合、設置後の傾斜面111bの勾配は、−1/20+1/40となる。
軌道幅方向における傾斜面111a,111bの範囲は、適宜決定すればよい。例えば、傾斜面111bは、頭頂面111のうち、側面113から軌道幅方向に0〜13mmの範囲に設けることができる。傾斜面111aは、頭頂面111において、好ましくは側面113から軌道幅方向に23〜65mmの範囲、より好ましくは側面113から軌道幅方向に18〜65mmの範囲に設けられる。
頭頂面111は、さらに、傾斜面111aと傾斜面111bと接続する接続部111cを含む。接続部111cは、頭頂面111のうち最も上方に位置付けられている部分である。頭頂面111は、接続部111cで車輪踏面41に接触する。接続部111cは、円弧面であることが好ましい。
側面113には、潤滑装置3が取り付けられている。潤滑装置3は、頭頂面111のうち傾斜面111a,111bが形成されている部分の隣に配置される。潤滑装置3は、レール本体1の頭頂面111に向かって潤滑剤を吐出する。
鉄道車両の走行方向において、潤滑装置3の長さは、傾斜面111a,111bの長さと実質的に同一であることが好ましい。すなわち、走行方向において潤滑装置3が潤滑剤を供給できる長さの分だけ、頭頂面111に傾斜面111a,111bが形成されていることが好ましい。走行方向における傾斜面111a,111bの長さは、例えば、23cm程度とすることができる。
頭部11の側面113には、1の潤滑装置3が取り付けられていてもよいし、複数の潤滑装置3が取り付けられていてもよい。複数の潤滑装置3は、鉄道車両の走行方向に沿って等間隔で設置される。複数の潤滑装置3は、車輪4が1回転で進む範囲に配置することができる。例えば、潤滑装置3の設置数をn、車輪4の回転角度(°)をR=360°×{(i−1)/n}、i=1,2,・・・,nとして、側面113におけるi番目の潤滑装置3の位置は、車輪4がR回転した位置に対応する。
例えば、2つの潤滑装置3を設置する場合、1つめの潤滑装置3を車輪4が0°回転した位置に対応させて配置し、2つめの潤滑装置3を車輪4が180°回転した位置に対応させて配置する。4つの潤滑装置3を設置する場合、車輪4が0°回転した位置、90°回転した位置、180°回転した位置、及び270°回転した位置の各々に対応させて、潤滑装置3を配置する。
複数の潤滑装置3が設置される場合、レール本体1の頭頂面111のうち潤滑装置3同士の間に相当する部分には、傾斜面111a,111bが形成されていなくてもよい。すなわち、傾斜面111a,111bは、潤滑装置3ごとに設けることができる。あるいは、複数の潤滑装置3に亘って鉄道車両の走行方向に延びる傾斜面111a,111bを設けることもできる。
[勾配曲線]
レール本体1の頭頂面111及び車輪踏面41の各々の勾配の変化は、勾配曲線で表すことができる。以下、頭頂面111及び車輪踏面41の各勾配曲線について説明する。
勾配曲線は、横軸に軌道幅方向の位置をとり、縦軸に勾配をとる座標系上の線である。軌道幅方向の位置は、レール10と車輪4とが中立位置にある場合の車輪4の軌道幅方向中央(車輪中央)の位置を0として、車輪中央よりも軌道幅方向外側の位置を正、軌道幅方向内側の位置を負と定義される。レール10と車輪4とが中立位置にある場合とは、内軌側における車輪4とレール本体1との位置関係と、外軌側における車輪4とレール本体2との位置関係とが実質的に等しい場合をいう。勾配は、軌道幅方向の外側から内側へ向かって下降している場合は正、上昇している場合は負と定義される。
図3は、レール10と車輪4とが中立位置にある場合において、レール本体1の頭頂面111の勾配曲線L1及び車輪踏面41の勾配曲線L21を示す図である。勾配曲線L21で表される車輪踏面41は、円錐踏面である。
レール本体1の頭頂面111の勾配曲線L1は、軌道幅方向の位置xから位置xまでの範囲において、正の勾配yを有する。勾配曲線L1のうち軌道幅方向の位置xから位置xまでの範囲は、傾斜面111aに相当する。位置xは負の値であり、位置xは正の値である。位置xの値は、レール本体1の中心軸Aの軌道幅方向の位置xの値よりも大きい。すなわち、傾斜面111aは、軌道幅方向においてレール本体1の中心軸Aよりも外側の位置xから内側の位置xに向かって、勾配yで傾斜する。
勾配曲線L1は、軌道幅方向の位置xから位置xまでの範囲において、負の勾配yを有する。勾配曲線L1のうち軌道幅方向の位置xから位置xまでの範囲は、傾斜面111bに相当する。位置x,xは、ともに、レール本体1の中心軸Aの軌道幅方向の位置xの値よりも大きい正の値である。位置xの値は、位置xの値よりも大きい。すなわち、傾斜面111bは、軌道幅方向においてレール本体1の中心軸Aよりも外側に配置され、位置xから位置xに向かって、傾斜面111aと逆の勾配yで傾斜する。
円錐踏面の勾配曲線L21は、レール本体1の頭頂面111の勾配曲線L1と位置xで交差する。これは、軌道幅方向においてレール本体1の中心軸Aの位置xよりも外側の位置xで、円錐踏面と頭頂面111とが接触することを意味する。
図4は、レール10と車輪4とが中立位置にある場合において、レール本体1の頭頂面111の勾配曲線L1及び車輪踏面41の勾配曲線L22を示す図である。勾配曲線L22で表される車輪踏面41は、円弧踏面である。
円弧踏面は、断面視で円弧形状を含む車輪踏面であり、概ね円錐台の側面によって構成される円錐踏面とは形状が異なる。よって、図4に示す円弧踏面の勾配曲線L22は、図3に示す円錐踏面の勾配曲線L21とは異なる形状を有する。
円弧踏面の勾配曲線L22は、円錐踏面の勾配曲線L21と同様、レール本体1の頭頂面111の勾配曲線L1と位置xにおいて交差する。よって、円弧踏面も、円錐踏面と同様に、軌道幅方向においてレール本体1の中心軸Aよりも外側の位置xで頭頂面111と接触する。
このように、レール本体1の頭頂面111は、車輪踏面41の形状にかかわらず、軌道幅方向においてレール本体1の中心軸Aよりも外側の位置xで、車輪踏面41と接触する。つまり、頭頂面111は、潤滑装置3寄りの部分で車輪踏面41と接触する。
[レールの削正方法]
例えば、レール10を新たに設置する場合や、レール本体1及び/又は車輪踏面41が摩耗した場合等に、レール10の削正が実施される。以下、レール10の削正方法について、図2を再度参照しながら簡単に説明する。
上述の構成を有するレール10を形成するため、レール本体1の頭頂面111を研削して、図2に示す傾斜面111aを形成する。また、頭頂面111を研削して、軌道幅方向において傾斜面111aよりも外側の位置に傾斜面111bを形成する。頭頂面111の研削は、頭部11の側面113に潤滑装置3が取り付けられていない状態で行われる。
レール本体1を研削した後、レール本体1の頭部11の側面113に潤滑装置3を取り付ける。潤滑装置3は、形成された傾斜面111a,111bの隣に位置付けられる。潤滑装置3は、傾斜面111a,111bとの間の接続部111cに向かって潤滑剤を供給可能な位置に配置される。これにより、レール10が完成する。
[効果]
本実施形態に係るレール10では、内軌側のレール本体1の頭頂面111に、傾斜面111aが形成されている。傾斜面111aは、軌道幅方向において、レール本体1の中心軸Aよりも外側の位置から内側且つ下方に向かって傾斜する。この傾斜面111aにより、頭頂面111の勾配曲線L1は、軌道幅方向においてレール本体1の中心軸Aよりも外側の位置xで車輪踏面41の勾配曲線L21,L22と交差するようになる。すなわち、頭頂面111は、潤滑装置3寄りの位置で車輪踏面41と接触する。このため、潤滑装置3からの潤滑剤が頭頂面111と車輪踏面41との接触位置に供給されやすくなり、レール本体1を十分に潤滑することができる。よって、潤滑装置3による潤滑効果を向上させることができる。
本実施形態において、レール本体1の頭頂面111は、車輪踏面41の種類が異なる場合であっても、実質的に同一の位置xで車輪踏面41に接触する。このため、ある種類の車輪踏面41が潤滑剤の過剰供給を受ける一方で、他の種類の車輪踏面41が潤滑剤の供給を受けにくいという事態が発生するのを防止することができる。すなわち、レール10を走行する鉄道車両ごとに車輪踏面41が異なる場合であっても、各車輪踏面41に対する潤滑装置3からの潤滑剤の影響を均一化することができる。その結果、潤滑不足による波状摩耗及びキシリ音の発生を抑制することができる。
本実施形態において、レール本体1の頭頂面111は、傾斜面111bを有する。傾斜面111bは、軌道幅方向において傾斜面111aの外側に配置され、傾斜面111aの勾配と逆の勾配を有する。すなわち、傾斜面111bは、車輪踏面41との接触位置から潤滑装置3に向かうにつれて、車輪踏面41から遠ざかるように形成されている。このため、頭頂面111と車輪踏面41との接触位置に対し、潤滑装置3からの潤滑剤を供給しやすくなる。よって、潤滑の効果をより向上させることができる。
一般に、軌道幅方向外側の部分、つまり潤滑装置側の部分において、円弧踏面の勾配は、円錐踏面の勾配よりも小さい。よって、潤滑装置側の部分において、円弧踏面は、円錐踏面よりもレールの頭頂面に近接する。このため、円弧踏面と頭頂面との間には、潤滑装置からの潤滑剤が供給されにくい。また、円弧踏面を有する鉄道車両と円錐踏面を有する鉄道車両とが同一の曲線を走行する場合、頭頂面に近接する円弧踏面が多量の潤滑剤を運んでいってしまい、円錐踏面が潤滑剤の影響をより受けにくくなるという問題も生じる。
本実施形態では、レール本体1の頭頂面111に傾斜面111bを形成して、潤滑装置3側の部分における車輪踏面41と頭頂面111との隙間を広げている。このため、車輪踏面41が円弧踏面であった場合でも、潤滑装置3からの潤滑剤を車輪踏面41と頭頂面111との間に供給しやすくなる。また、円弧踏面によって多量の潤滑剤が運ばれるのを防止することもできる。よって、円弧踏面及び円錐踏面に対する潤滑剤の影響を均一化することができる。
上述したように、鉄道車両の走行方向において、傾斜面111aの長さは、潤滑装置3の長さと等しいことが好ましい。この場合、潤滑装置3の長さ分だけ、レール本体1の頭頂面111に傾斜面111aを形成すればよい。よって、長時間を費やすことなく、容易にレール10を削正することができる。
<第2実施形態>
[レールの構造]
図5は、第2実施形態に係るレールの内軌側の部分の概略構造を示す断面図である。第2実施形態に係るレールは、レール本体1Aを含む。レール本体1Aは、曲線の内軌に接続されている。図示を省略するが、本実施形態に係るレールにおいて、外軌に接続されるレール本体の構成は、第1実施形態に係るレール10のレール本体2(図1)の構成と同じである。
本実施形態に係るレールは、内軌側のレール本体1Aの形状及び潤滑装置3の取付位置において、第1実施形態に係るレール10(図1)と異なる。以下、第1実施形態との相違点を中心に、本実施形態に係るレールの構造を説明する。
レール本体1Aは、頭部11Aを有する。頭部11Aの頭頂面111Aは、傾斜面111d,111eを含む。傾斜面111dは、軌道幅方向において、レール本体1Aの中心軸Aよりも内側の位置から外側の側面113に向かって下降する。傾斜面111eは、軌道幅方向において傾斜面111dの内側に配置されている。
傾斜面111d,111eは、逆の勾配を有する。第1実施形態と同様に、軌道幅方向の外側から内側へ向かう方向において、下り勾配を正、上り勾配を負とする。傾斜面111dは、レール本体1Aを設置した状態において、負の勾配を有する。傾斜面111eは、レール本体1Aを設置した状態において、正の勾配を有する。
軌道幅方向における傾斜面111d,111eの範囲は、適宜決定すればよい。例えば、傾斜面111eは、頭頂面111Aのうち、側面112から軌道幅方向に0〜13mmの範囲に設けることができる。傾斜面111dは、頭頂面111Aにおいて、好ましくは側面112から軌道幅方向に23〜65mmの範囲、より好ましくは側面112から軌道幅方向に18〜65mmの範囲に設けられる。
頭頂面111Aは、さらに、傾斜面111dと傾斜面111eと接続する接続部111fを含む。接続部111fは、頭頂面111Aのうち最も上方に位置付けられている部分である。頭頂面111Aは、接続部111fで車輪踏面41に接触する。接続部111fは、円弧面であることが好ましい。
本実施形態では、軌道幅方向の内側の側面112に潤滑装置3が取り付けられる。鉄道車両の走行方向において、潤滑装置3の長さは、傾斜面111d,111eの長さと実質的に同一であることが好ましい。すなわち、走行方向において潤滑装置3が潤滑剤を供給できる長さの分だけ、頭頂面111Aに傾斜面111d,111eが形成されていることが好ましい。走行方向における傾斜面111d,111eの長さは、例えば、23cm程度とすることができる。
頭部11Aの側面112には、1の潤滑装置3が取り付けられていてもよいし、複数の潤滑装置3が取り付けられていてもよい。複数の潤滑装置3の配置方法は、第1実施形態で説明した通りである。
複数の潤滑装置3が設けられる場合、レール本体1Aの頭頂面111Aのうち潤滑装置3同士の間に相当する部分には、傾斜面111d,111eが形成されていなくてもよい。すなわち、傾斜面111d,111eは、潤滑装置3ごとに設けることができる。あるいは、複数の潤滑装置3に亘って鉄道車両の走行方向に延びる傾斜面111d,111eを設けることもできる。
[勾配曲線]
以下、レール本体1Aの頭頂面111A及び車輪踏面41の各勾配曲線について説明する。勾配曲線の定義については、第1実施形態で説明した通りである。
図6は、本実施形態に係るレールと車輪4とが中立位置にある場合において、レール本体1Aの頭頂面111Aの勾配曲線L3及び車輪踏面41の勾配曲線L21を示す図である。勾配曲線L21で表される車輪踏面41は、円錐踏面である。
頭頂面111Aの勾配曲線L3は、軌道幅方向の位置xから位置xまでの範囲において、正の勾配yを有する。勾配曲線L3のうち軌道幅方向の位置xから位置xまでの範囲は、傾斜面111eに相当する。位置x,xは、レール本体1Aの中心軸Aの軌道幅方向の位置xの値よりも小さい。すなわち、傾斜面111eは、軌道幅方向においてレール本体1Aの中心軸Aよりも内側に配置され、正の勾配yで傾斜する。
勾配曲線L3は、軌道幅方向の位置xから位置xまでの範囲において、負の勾配yを有する。勾配曲線L3のうち軌道幅方向の位置xから位置xまでの範囲は、傾斜面111dに相当する。位置xは、レール本体1Aの中心軸Aの位置xの値よりも大きい。すなわち、傾斜面111dは、軌道幅方向においてレール本体1Aの中心軸Aよりも内側の位置xから外側の位置xに向かい、負の勾配yで傾斜する。
円錐踏面の勾配曲線L21は、レール本体1Aの頭頂面111Aの勾配曲線L3と位置xで交差する。これは、軌道幅方向において、レール本体1Aの中心軸Aの位置xよりも内側の位置xで、円錐踏面と頭頂面111Aとが接触することを意味する。
図7は、本実施形態に係るレールと車輪4とが中立位置にある場合において、レール本体1Aの頭頂面111Aの勾配曲線L3及び車輪踏面41の勾配曲線L22を示す図である。勾配曲線L22で表される車輪踏面41は、円弧踏面である。
円弧踏面の勾配曲線L22は、円錐踏面の勾配曲線L21と同様、レール本体1Aの頭頂面111Aの勾配曲線L3と位置xにおいて交差する。よって、円弧踏面も、円錐踏面と同様に、軌道幅方向においてレール本体1Aの中心軸Aよりも内側の位置xで頭頂面111Aと接触する。
このように、レール本体1Aの頭頂面111Aは、車輪踏面41の形状にかかわらず、軌道幅方向においてレール本体1Aの中心軸Aよりも内側の位置xで、車輪踏面41と接触する。つまり、頭頂面111Aは、潤滑装置3寄りの部分で車輪踏面41と接触する。
[レールの削正方法]
本実施形態に係るレールも、第1実施形態に係るレール10と同様の要領で作成することができる。すなわち、レール本体1Aの頭頂面111Aを研削して、図5に示す傾斜面111d,111eを形成する。傾斜面111dは、軌道幅方向において傾斜面111eよりも外側の位置に形成される。頭頂面111Aの研削は、頭部11Aの側面112に潤滑装置3が取り付けられていない状態で行われる。その後、側面112のうち傾斜面111d,111eに対応する部分に潤滑装置3を取り付ける。
[効果]
本実施形態では、内軌側のレール本体1Aにおいて、軌道幅方向の内側の側面112に潤滑装置3が取り付けられている。レール本体1Aの頭頂面111Aには、軌道幅方向においてレール本体1の中心軸Aよりも内側の位置から外側且つ下方に向かって傾斜する傾斜面111dが形成されている。この傾斜面111dにより、頭頂面111Aは、潤滑装置3寄りの位置で車輪踏面41と接触する。よって、本実施形態においても、頭頂面111Aと車輪踏面41との接触位置に潤滑装置3からの潤滑剤を十分に供給することができ、潤滑装置3による潤滑効果を向上させることができる。
レール本体1Aの頭頂面111Aは、車輪踏面41の種類が異なる場合であっても、実質的に同一の位置xで車輪踏面41に接触する。よって、鉄道車両ごとに車輪踏面41が異なる場合であっても、各車輪踏面41に対する潤滑剤の影響を均一化することができる。このため、潤滑不足による波状摩耗及びキシリ音の発生を抑制することができる。
以上、実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
以下、実施例により、本開示に係るレール及びレールの削正方法の効果をより詳しく説明する。ただし、本開示は、以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
内軌側の60kgレールについて、第1実施形態に係るレール(10)と同様の構成となるように削正を行うことを想定し、削正前後の勾配曲線を作成した。また、円錐踏面及び南北円弧踏面の各々について勾配曲線を作成し、これらの勾配曲線と削正前後のレールの勾配曲線との関係を確認した。以下、削正前のレールを60kgレール、削正後のレールを削正レールと称する。
鉄道車両が軌道の緩和曲線又は曲線を通過するとき、レールと車輪との位置関係は、中立位置から変化する。例えば、緩和曲線において、レールに対する車輪の位置は、中立位置から外軌側に最大で6mm程度変位する。よって、本実施例では、レールと車輪とが中立位置にある場合と、レールに対する車輪の位置が中立位置から外軌側に6mm変位した場合とについて、各勾配曲線を作成した。以下、中立位置から外軌側に6mm変位したレールに対する車輪の位置を、単に外軌寄りの位置ともいう。
(1.円錐踏面)
(1−1.中立位置の場合)
図8は、中立位置において、削正前後のレールの勾配曲線の各々と円錐踏面の勾配曲線との関係を示す図である。図8に示すように、60kgレールの勾配曲線は、軌道幅方向において−10mmの位置で円錐踏面の勾配曲線と交差している。一方、削正レールの勾配曲線は、軌道幅方向において20mm強の位置で円錐踏面の勾配曲線と交差している。以下、各レールの勾配曲線と車輪踏面の勾配曲線とが交差する点の横軸の座標(軌道幅方向の位置)を、交差位置という。
図9は、図8の各勾配曲線に対応して作成した図であり、60kgレール、削正レール、及び円錐踏面の各々の外形を示す。図9では、60kgレール及び削正レールの各々について、円錐踏面との接触位置を両矢印で示している。各レールと円錐踏面との接触位置は、図8に示す各レールの勾配曲線と円錐踏面の勾配曲線との交差位置に対応する。
図9に示すように、60kgレールは、中心軸A1よりも軌道幅方向内側の位置で円錐踏面に接触している。これに対し、削正レールは、中心軸A2よりも軌道幅方向外側の位置で円錐踏面に接触している。
(1−2.外軌寄りの位置の場合)
図10は、外軌寄りの位置において、削正前後のレールの勾配曲線の各々と円錐踏面の勾配曲線との関係を示す図である。図10に示すように、60kgレールの勾配曲線は、軌道幅方向において−10mmの位置で円錐踏面の勾配曲線と交差している。一方、削正レールの勾配曲線は、軌道幅方向において20mm強の位置で円錐踏面の勾配曲線と交差している。各レールの勾配曲線と円錐踏面の勾配曲線との交差位置は、外軌寄りの位置の場合も中立位置の場合と同一である。
図11は、図10の各勾配曲線に対応して作成した図であり、60kgレール、削正レール、及び円錐踏面の各々の外形を示す。図11では、60kgレール及び削正レールの各々について、円錐踏面との接触位置を両矢印で示している。各レールと円錐踏面との接触位置は、図10に示す各レールの勾配曲線と円錐踏面の勾配曲線との交差位置に対応する。
図11に示すように、60kgレールは、中心軸A1よりも軌道幅方向内側の位置で円錐踏面に接触している。これに対し、削正レールは、中心軸A2よりも軌道幅方向外側の位置で円錐踏面に接触している。
(2.南北円弧踏面)
(2−1.中立位置の場合)
図12は、中立位置において、削正前後のレールの勾配曲線の各々と南北円弧踏面の勾配曲線との関係を示す図である。図12に示すように、60kgレールの勾配曲線は、軌道幅方向において−5mm付近の位置で円弧踏面の勾配曲線と交差している。一方、削正レールの勾配曲線は、軌道幅方向において20mm強の位置で円弧踏面の勾配曲線と交差している。
図13は、図12の各勾配曲線に対応して作成した図であり、60kgレール、削正レール、及び円弧踏面の各々の外形を示す。図13では、60kgレール及び削正レールの各々について、円弧踏面との接触位置を両矢印で示している。各レールと円弧踏面との接触位置は、図12に示す各レールの勾配曲線と円弧踏面の勾配曲線との交差位置に対応する。
図13に示すように、60kgレールは、中心軸A1よりも軌道幅方向内側の位置で円弧踏面に接触している。これに対し、削正レールは、中心軸A2よりも軌道幅方向外側の位置で円弧踏面に接触している。
(2−2.外軌寄りの位置の場合)
図14は、外軌寄りの位置において、削正前後のレールの勾配曲線の各々と南北円弧踏面の勾配曲線との関係を示す図である。図14に示すように、60kgレールの勾配曲線は、軌道幅方向において5mm付近の位置で円弧踏面の勾配曲線と交差している。一方、削正レールの勾配曲線は、軌道幅方向において20mm強の位置で円弧踏面の勾配曲線と交差している。
図15は、図14の各勾配曲線に対応して作成した図であり、60kgレール、削正レール、及び円弧踏面の各々の外形を示す。図15では、60kgレール及び削正レールの各々について、円弧踏面との接触位置を両矢印で示している。各レールと円弧踏面との接触位置は、図14に示す各レールの勾配曲線と円弧踏面の勾配曲線との交差位置に対応する。
図15に示すように、60kgレールは、中心軸A1付近で円弧踏面に接触している。これに対し、削正レールは、明らかに中心軸A2よりも軌道幅方向外側の位置で円弧踏面に接触している。
(3.評価)
以上より、削正レールは、中心軸A2よりも軌道幅方向外側の位置で車輪踏面に接触することが確認できた。すなわち、削正レールは、潤滑装置(3)側で車輪踏面に接触する。よって、削正レールと車輪踏面との接触位置に対し、潤滑装置(3)からの潤滑剤の供給を十分に受けられると考えられる。
車輪踏面が円弧踏面である場合、図12及び図14に示すように、60kgレールの勾配曲線と車輪踏面の勾配曲線との交差位置は、中立位置の場合と外軌寄りの位置の場合とで異なる。つまり、60kgレールと円弧踏面との接触位置は、レールと車輪との位置関係によって変化する。
一方、削正レールの勾配曲線と円弧踏面の勾配曲線との交差位置は、レールと車輪との位置関係が変わっても変化しない。削正レールの勾配曲線と円弧踏面の勾配曲線との交差位置は、削正レールの勾配曲線と円錐踏面の交差位置(図8及び図10)とも等しい。よって、削正レールは、車輪踏面の形状及び車輪との位置関係にかかわらず、実質的に同じ位置で車輪踏面に接触するといえる。このため、車輪踏面の形状及びレールと車輪との位置が変わっても、車輪踏面に対し、潤滑装置(3)からの潤滑剤を同じように供給することができると考えられる。
[実施例2]
円錐踏面を有する鉄道車両及び円弧踏面を有する鉄道車両が走行している実際のレールについて、摩擦係数に相当する内軌の脱線係数(内軌Q/P)を曲線の出口側で一定期間測定した。測定した内軌Q/Pを図16に示す。測定期間の途中で、第1実施形態に係るレール(10)と同様の構成となるようにレールの削正を行い、削正による内軌Q/Pの変化を確認した。
図16に示すように、レールの削正を行った後、内軌Q/Pが全体的に低下している。特に、円錐踏面を有する鉄道車両については、レールの削正後、内軌Q/Pが顕著に低下した。よって、レールの削正により、潤滑の効果が向上したということができる。
[実施例3]
内軌側の60kgレールについて、第2実施形態に係るレールと同様の構成となるように削正を行うことを想定し、実施例1と同様の要領で、削正前後の勾配曲線を作成した。また、円錐踏面及び南北円弧踏面の各々について勾配曲線を作成し、これらの勾配曲線と削正前後のレールの勾配曲線との関係を確認した。
図17は、中立位置において、削正前後のレールの勾配曲線の各々と円錐踏面の勾配曲線との関係を示す図である。図18は、図17の各勾配曲線に対応して作成した図であり、60kgレール、削正レール、及び円錐踏面の各々の外形を示す。図17及び図18より、削正後、若干ではあるが、レールの勾配曲線と車輪踏面の勾配曲線との交差位置、すなわち、レールと車輪踏面との接触位置が軌道幅方向の内側に移動したことがわかる。
図19は、中立位置において、削正前後のレールの勾配曲線の各々と南北円弧踏面の勾配曲線との関係を示す図である。図20は、図19の各勾配曲線に対応して作成した図であり、60kgレール、削正レール、及び円弧踏面の各々の外形を示す。図19及び図20より、削正後、レールの勾配曲線と車輪踏面の勾配曲線との交差位置、すなわち、レールと車輪踏面との接触位置が軌道幅方向の内側に移動したことがわかる。
実施例3より、削正レールは、中心軸よりも軌道幅方向の内側の位置で確実に車輪踏面と接触することを確認することができた。よって、実施例3に係る削正レールによれば、軌道幅方向の内側の側面に潤滑装置が取り付けられている場合に、レールと車輪踏面との接触位置に対し、安定して潤滑剤を供給することができる。
10:レール
1,1A:レール本体
11,11A:頭部
111,111A:頭頂面
111a,111b,111d,111e:傾斜面
112,113:側面
3:潤滑装置

Claims (6)

  1. 軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する車輪踏面を有する鉄道車両を走行させるためのレールであって、
    前記車輪踏面が接触する頭頂面と、前記軌道幅方向において前記頭頂面の両側に配置される側面とを含む頭部、を有するレール本体と、
    前記頭部の両側面のうち前記軌道幅方向の外側の側面に取り付けられる潤滑装置と、
    を備え、
    前記頭頂面は、前記軌道幅方向において前記レール本体の中心軸よりも外側の位置から前記頭部の内側の側面且つ下方に向かって傾斜する第1傾斜面を含む、レール。
  2. 請求項1に記載のレールであって、
    前記頭頂面は、さらに、前記軌道幅方向において前記第1傾斜面の外側に配置され、前記第1傾斜面の勾配と逆の勾配を有する第2傾斜面を含む、レール。
  3. 請求項1又は2に記載のレールであって、
    前記第1傾斜面は、前記鉄道車両の走行方向において、前記潤滑装置の長さと同じ長さを有する、レール。
  4. 軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する車輪踏面を有する鉄道車両を走行させるためのレールを削正する方法であって、
    レール本体の頭部の頭頂面を研削して、前記頭頂面に傾斜面を形成する工程と、
    前記頭部の前記軌道幅方向の外側の側面に潤滑装置を取り付ける工程と、
    を備え、
    前記傾斜面は、前記軌道幅方向において前記レール本体の中心軸よりも外側の位置から前記頭部の内側の側面且つ下方に向かって傾斜する、レールの削正方法。
  5. 軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する車輪踏面を有する鉄道車両を走行させるためのレールであって、
    前記車輪踏面が接触する頭頂面と、前記軌道幅方向において前記頭頂面の両側に配置される側面とを含む頭部、を有するレール本体と、
    前記頭部の両側面のうち前記軌道幅方向の内側の側面に取り付けられる潤滑装置と、
    を備え、
    前記頭頂面は、前記軌道幅方向において前記レール本体の中心軸よりも内側の位置から前記頭部の外側の側面且つ下方に向かって傾斜する傾斜面を含む、レール。
  6. 軌道幅方向の外側から内側に向かって拡径する車輪踏面を有する鉄道車両を走行させるためのレールを削正する方法であって、
    レール本体の頭部の頭頂面を研削して、前記頭頂面に傾斜面を形成する工程と、
    前記頭部の前記軌道幅方向の内側の側面に潤滑装置を取り付ける工程と、
    を備え、
    前記傾斜面は、前記軌道幅方向において前記レール本体の中心軸よりも内側の位置から前記頭部の外側の側面且つ下方に向かって傾斜する、レールの削正方法。
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