JP6923844B2 - 水周り装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、水周り装置に関する。
電波センサを備え、この電波センサによって使用者の接近を検出する水周り装置がある。例えば、特許文献1には、電波センサが使用者の接近を検出すると、照明等を動作させる洗面化粧台が開示されている。また、特許文献2には、電波センサの上方にキャビネットが設けられた洗面化粧台が開示されている。
特許文献1および2に開示された水周り装置によれば、電波センサの検出信号に基づいて水周り装置に設けられた機器の動作を制御できるため、水周り装置の使い勝手を向上させることができる。また、特許文献2のように、キャビネット等の物品を載置できる領域が水周り装置に設けられることで、水周り装置の使い勝手をさらに向上させることができる。
実開昭63−103492号公報 特願2016−195591号
しかし、電波センサの上方に物品の載置領域が設けられる場合、この載置領域に、電波を反射し易い物品が載置されることがある。この場合、物品の有無によって電波センサの検知領域の指向性が変化し、人体の検出精度が低下する可能性がある。従って、特許文献1および2に開示された技術は、載置領域における物品の有無が人体の検出精度に影響しうる点で、未だ改善の余地があった。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、載置領域における物品の有無による検知領域の指向性への影響を低減し、電波センサによる人体の検出精度を高めることができる水周り装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、人体を検出する電波センサと、前記電波センサの上方に設けられ載置領域を有し、前記載置領域には物品を載置可能である載置部と、前記電波センサの検出結果に応じた制御信号を出力する制御部と、前記制御信号に基づいて制御される被制御機器と、前記載置部に設けられ、前記電波センサと前記載置領域との間に位置する電波遮蔽物と、を備えた水周り装置であって、前記電波センサは、前記電波センサから電波が放射される電波放射領域内の検知領域における人体を検出し、前記電波放射領域のうち前記検知領域の指向性に影響を与える領域が、前記載置領域を含まない水周り装置である。
この水周り装置によれば、載置領域に物品が載置された場合でも、検知領域の指向性が影響を受けないため、電波センサによる人体の検出精度を高めることができる。また、電波センサによる人体の検出精度を高めることで、人体の動きに応じた被制御機器の制御を精度良く行うことが可能となる。
また、この水周り装置によれば、電波の放射領域を狭めることで、電波放射領域の上記領域が載置領域を含まないようにする場合に比べて、検知領域を広くすることができる。また、電波放射領域の上記領域が載置領域を含まないように、電波の放射方向を変更する場合に比べて、電波の放射方向の自由度を高めることができる。従って、電波センサによる人体の検出精度をさらに高めることが可能となる。
第2の発明は、第1の発明において、前記電波センサは、前記載置部に設けられる水周り装置である。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記電波遮蔽物は、金属である水周り装置である。
この水周り装置によれば、載置領域に向けて放射された電波が、金属の電波遮蔽物によって反射される。このため、電波センサから放射される電波の強度を高めたり、角度を広げた場合であっても、電波放射領域の上記領域が載置領域を含まないようにすることができ、電波センサによる人体の検出精度をさらに高めることが可能となる。
第4の発明は、第3の発明において、前記電波遮蔽物は、前記載置部に設けられる補強部材である水周り装置である。
この水周り装置によれば、補強部材が電波遮蔽物として機能するため、別途電波遮蔽物を設ける必要が無く、水周り装置の小型化および製造コストの低減が可能となる。
第5の発明は、第1又は第2の発明において、前記電波遮蔽物は、電波吸収体である水周り装置である。
この水周り装置によれば、載置領域に向けて放射された電波が、電波吸収体によって吸収される。このため、電波センサから放射される電波の強度を向上させたり、角度を広げた場合であっても、電波放射領域の上記領域が載置領域を含まないようにすることができ、電波センサによる人体の検出精度をさらに高めることが可能となる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記被制御機器は、湯または水を吐水する吐水部を含み、前記制御部は、前記電波センサの検出結果に応じて前記吐水部へ前記制御信号を出力し、前記吐水部は、前記制御信号に基づいて吐止水が制御される水周り装置である。
この水周り装置によれば、吐水部の吐止水の制御に対して、載置領域の物品の有無による影響を低減し、人体の有無に応じた吐水部の制御をより精度良く行うことが可能となる。
第7の発明は、第6の発明において、前記電波センサの前記検知領域は、前記載置領域を含まない水周り装置である。
この水周り装置によれば、載置領域に物を置いたり、載置領域から物を取ったりした際に、人体が有るものと誤検知し、吐水部から誤って吐水してしまうことを抑制できる。
第8の発明は、第1〜第7のいずれか1つの発明において、前記被制御機器は、照明部を含み、前記制御部は、前記電波センサの検出結果に応じて前記照明部へ前記制御信号を出力し、前記照明部は、前記制御信号に基づいて点灯および消灯が制御される水周り装置である。
この水周り装置によれば、照明部の点灯および消灯の制御に対して、載置領域の物品の有無による影響を低減し、人体の有無に応じた照明部の制御をより精度良く行うことが可能となる。
第9の発明は、第1〜第8のいずれか1つの発明において、前記電波センサは、前記検知領域における前記人体の接近および離反を検出する水周り装置である。
この水周り装置によれば、人体の接近および離反を検出するため、載置領域で物品が移動した場合などに、人体が有るもの、もしくは人体がいなくなったものと誤検知してしまう可能性を低減することができる。
第10の発明は、第1〜第9のいずれか1つの発明において、前記電波センサは、前記検知領域における前記人体の移動距離を検出する水周り装置である。
この水周り装置によれば、人体の移動距離を検出するため、載置領域で物品が移動した場合などに、人体が有るもの、もしくは人体がいなくなったものと誤検知してしまう可能性を低減することができる。
本発明の態様によれば、載置領域における物品の有無による検知領域の指向性への影響を低減し、電波センサによる人体の検出精度を高めることができる水周り装置が提供される。
実施形態に係る水周り装置を表す正面図である。 実施形態に係る水周り装置を表す断面図である。 実施形態に係る水周り装置における制御の一例を表す断面図である。 実施形態に係る水周り装置の構成の一部を表すブロック図である。 電波センサによって放射される電波を例示する側面図である。 参考例に係る水周り装置を表す断面図である。 実施形態に係る水周り装置の他の一例を表す断面図である。 実施形態の第1変形例に係る水周り装置の構成の一部を表すブロック図である。 実施形態の第2変形例に係る水周り装置を表す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る水周り装置について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
本願明細書では、実施形態の説明のために、「前方」、「上方」、「下方」、および「側方」を用いる。ここでは、水周り装置から、水周り装置の使用者に向かう方向を「前方」とし、前後方向に対して垂直であり鉛直方向に沿う方向を「上方」および「下方」としている。また、前後方向および上下方向に対して垂直な方向を「側方」としている。
以下の実施形態では、水周り装置が洗面化粧台である場合を例に挙げて説明する。
図1は、実施形態に係る水周り装置1を表す正面図である。
図2は、実施形態に係る水周り装置1を表す断面図である。
図3は、実施形態に係る水周り装置1における制御の一例を表す断面図である。
図4は、実施形態に係る水周り装置1の構成の一部を表すブロック図である。
なお、図2および図3では、水周り装置1を側方から見た場合の断面が表されている。以降の断面図も同様に、水周り装置を側方から見た場合の断面を表している。
図1に表したように、水周り装置1は、電波センサ10および制御部20を備える。電波センサ10は電波を放射し、図2に表したように、水周り装置1の周りには、電波放射領域および検知領域10bが形成される。電波センサ10は、検知領域10bにおける人体を検出する。制御部20は、電波センサ10から出力される検出結果に応じた制御信号を、水周り装置1に設けられた被制御機器へ出力する。水周り装置1の被制御機器は、この制御信号に基づいて制御される。
水周り装置1は、吐水部30および照明部40をさらに備える。被制御機器は、例えば図3(a)に表したように、吐水部30である。制御部20から出力される制御信号に基づいて、吐水部30の吐止水が制御される。なお、この場合、使用者は操作部31(図1に示す)を用いて、電波センサ10の検出結果に拘らず、吐水部30の吐止水を操作することも可能である。
電波センサ10から電波が放射される方向は、被制御機器に応じて適宜変更することができる。被制御機器が吐水部30である場合、図3(a)に表したように、検知領域10bは、下方に傾けて形成されても良い。
被制御機器は、図3(b)に表したように、照明部40であっても良い。この場合、制御部20から出力される制御信号に基づき、照明部40の点灯および消灯が制御される。あるいは、吐水部30および照明部40の両方が被制御機器であっても良い。この場合、制御部20は、電波センサ10の検出結果に応じて、これらの複数の機器を制御する。
ここで、本実施形態に係る水周り装置1における人体検知について、図4を参照しつつ説明する。電波センサ10は、図4に表したように、送信手段11、受信手段12、および第1差分検出手段13を有する。
送信手段11および受信手段12は、電波を送受信するためのアンテナを有する。送信手段11のアンテナと受信手段12のアンテナは、別々に設けられていても良いし、共通であっても良い。送信手段11は、マイクロ波またはミリ波などの10kHz〜100GHzの周波数帯の電波を放射する。受信手段12は、送信手段11から放射された電波の反射波を受信する。
送信手段11から放射された送信波が、移動する人体によって反射されると、反射波の波長がドップラー効果によってシフトする。電波センサ10に対して検知対象が相対的に移動すると、検知対象の速度に比例した周波数ΔFの成分を含む受信波が得られる。
送信波および受信波S1は、第一差分検出手段13によって合成される。これにより、ドップラー効果が反映された信号S2が得られる。この信号S2は、制御部20へ出力される。つまり、第1差分検出手段13は、送信波及び受信波の周波数の差分をとり、ドップラー信号を出力する。
第1差分検出手段13から出力される信号S2は、検知対象物の動くスピードに応じて周波数が変化し、その振幅値は、検知対象である人体と電波センサ10との間の距離が短くなるほど、大きくなる。
制御部20は、第1信号受信手段21および判定手段22を有する。第1差分検出手段13から出力された信号S2は、第1信号受信手段21に入力され、デジタルの信号S3に変換される。デジタル化された信号S3は、判定手段22に出力される。判定手段22は、信号S3に基づき、検知対象の有無を判定する。
上述したように、第1差分検出手段13から出力される信号S3は、人体と電波センサ10との間の距離が短くなるほど大きくなる。判定手段22は、信号S3の電圧値と予め設定された閾値とを比較し、信号S3の電圧値が閾値を超えたと判定されると、人体が有ると検知される。人体が有ると検知されると、判定手段22から被制御機器へ制御信号が出力される。
図4に表した例では、被制御機器としての照明部40が、照明制御部41および光源42を有する。照明制御部41に制御信号が入力されると、照明制御部41はこの制御信号に基づき、光源42を動作させる。これにより、人体の有無の検知に応じて、照明部40の点灯および消灯が制御される。
ここで、図2に表したように、水周り装置1は、電波センサ10の上に設けられた載置領域50を備える。例えば、水周り装置1は載置部51を備え、この載置部51の上部平面が載置領域50を有する。水周り装置1の使用者は、洗剤や化粧品、整髪剤などの物品Gを載置領域50に載置することができる。図1および図2に表した例では、電波センサ10の上方に設けられたキャビネットCの底板が、載置領域50を有する載置部51として用いられる。
次に、本実施形態に係る水周り装置1における、電波センサ10の電波放射領域および検知領域10bと、載置領域50と、の関係について説明する。
人体が電波放射領域に有る場合、人体によって反射される電波の強度が大きくなる。電波センサ10によって検出される電波強度がさらに大きくなり、上述したように、電波強度が制御部20で所定の閾値よりも大きいと判定されると、水周り装置1の近くに人体が有ると検知される。すなわち、人体が検知される検知領域10bは、電波放射領域の範囲内に形成される。
なお、電波放射領域は、例えば、電波センサ10から所定の強度以上の電波が放射される領域として定義される。電波放射領域は、電波センサ10から電波が放射される領域のうち、電力が最大となる角度から−3dBまでの角度における領域として定義することができる。電波放射領域以外にも電波センサ10から電波が放射されるが、このような微弱な電波が放射される領域は、人体の検出に実質的に影響しない。
電波放射領域が変化すると、検知領域10bの指向性が変化する場合がある。本実施形態に係る水周り装置1では、電波放射領域のうち検知領域10bの指向性に影響を与える領域10aが、載置領域50を含まないように形成されている。なお、以降では、簡潔な説明のために、電波放射領域のうち検知領域10bの指向性に作用して影響を与える領域10aのことを、「作用領域10a」と称する。
検知領域10b及び作用領域10aも、電力が最大となる角度から−3dBまでの角度における領域として定義することができる。また、作用領域10aは、検知領域10bよりも広く、電波放射領域よりも狭い領域である。
ここで、本実施形態に係る発明の効果について、図5及び図6を参照しつつ説明する。
図5は、電波センサによって放射される電波を例示する側面図である。
図6は、参考例に係る水周り装置1aを表す断面図である。
図5(a)は載置領域50に物品Gが載置されていないときの様子を表し、図5(b)は載置領域50に物品Gが載置されたときの様子を表している。また、図5(a)および図5(b)では、電波センサ10から電波が放射される領域について、電波強度が等しい点同士を結んで表している。
図6に表した参考例に係る水周り装置1aは、作用領域10aが、載置領域50を含む点で、第1実施形態に係る水周り装置1と異なる。
図5(a)および図5(b)に表したように、電波センサ10から放射される電波は、金属や水に入射すると、透過せずに反射される。従って、載置領域50に高い強度の電波が放射されていると、載置領域50に、金属製の容器や液体などを有する物品Gが載置された場合、この物品Gによって反射される電波強度も大きくなり、電波放射領域の指向性が変化する。この結果、検知領域10bの指向性も変化する場合がある。
図6に表した参考例に係る水周り装置1aでは、作用領域10aが載置領域50を含む。このため、図6(a)および図6(b)に表したように、物品Gが有る場合と無い場合で、検知領域10bの指向性が変化している。検知領域10bの指向性が変化すると、水周り装置の近くの人体が正確に検出され難くなり、人体の動きに応じた被制御機器の制御が困難となる。
これに対して、本実施形態に係る水周り装置1は、例えば電波センサ10から放射される電波の指向性を高めることで、作用領域10aが載置領域50を含まないようにしている。従って、載置領域50に物品が有る場合の検知領域10bの指向性は、載置領域50に物品が無い場合の検知領域10bの指向性と、実質的に同じである。このため、本実施形態によれば、載置領域50における物品Gの有無による検知領域10bの指向性への影響を低減し、電波センサ10による人体の検出精度を高めることができる。また、電波センサ10による人体の検出精度を高めることで、人体の動きに応じてより正確に被制御機器を制御することが可能となる。
なお、図1〜図3では、電波放射領域および検知領域10bが載置領域50を含んでいない場合を例示したが、本実施形態は、これらの例に限定されない。例えば、作用領域10aが載置領域50を含んでいなければ、電波放射領域および検知領域10bが載置領域50を含んでいても良い。作用領域10aが載置領域50を含まないことで、載置領域50に物品Gが載置された場合でも、検知領域10bの指向性が影響を受けず、電波センサ10による人体の検出精度を高めることが可能である。
ただし、検知領域10bは、載置領域50を含まないことがより望ましい。検知領域10bが載置領域50を含まないことで、載置領域50に載置された物品Gを人体として誤検知する可能性を低減し、電波センサ10による人体の検出精度をさらに高めることが可能である。
また、実施形態に係る水周り装置1の載置領域50は、図1および図2に例示したキャビネットC内の領域に限られない。
図7は、実施形態に係る水周り装置の他の一例を表す断面図である。
図7(a)に表したように、載置部51は、電波センサ10が設けられた台であり、載置領域50は、この台の上面であっても良い。または、水周り装置は、図7(b)に表したように、台として載置部51を備え、この載置部51の上方に設けられたキャビネットCをさらに備えていても良い。この場合、載置部51の上面およびキャビネットC内の領域を、載置領域50として使用することができる。
図7(a)および図7(b)に表した水周り装置においても、作用領域10aが載置領域50を含まないようにすることで、載置領域における物品の有無による検知領域の指向性への影響を無くし、電波センサによる人体の検出精度を高めることが可能となる。
(第1変形例)
図8は、実施形態の第1変形例に係る水周り装置2の構成の一部を表すブロック図である。
本変形例に係る水周り装置2では、電波センサ10が、人体の有無に加えて、人体の接近と離反、および人体の移動距離をさらに検出する。
図8に表したように、電波センサ10は、送信手段11、受信手段12、第1差分検出手段13、位相調整手段14、および第2差分検出手段15を有する。
送信手段11および受信手段12から出力された送信波および受信波は、それぞれ信号S1と信号S4に分けられ、第1差分検出手段13および位相調整手段14に入力される。1差分検出手段13ではドップラー効果が反映された信号S2が生成され、信号S2は制御部20に入力される。
信号S4は、位相調整手段14によって、信号S1に対して90°位相がずらされる。位相がずらされた信号は、第2差分検出手段15に入力される。第2差分検出手段15では、ドップラー効果が反映された信号S5が生成され、信号S5は制御部20に入力される。
また、電波センサ10と検知対象との間には、送信波と反射波とが互いに干渉することによって定在波が生じている。従って、第1差分検出手段13および第2差分検出手段15に出力された信号には、定在波に関する情報(定在波信号)も含まれる。
制御部20は、第1信号受信手段21、判定手段22、および第2信号受信手段23を有する。第1差分検出手段13および第2差分検出手段15から出力された信号S2およびS5は、それぞれ、第1信号受信手段21および第2信号受信手段23に入力され、デジタルの信号S3およびS6に変換される。デジタル化された2つの信号S3およびS6は、判定手段22に出力される。
判定手段22は、信号S3およびS6のいずれかを基に人体の有無を判定する。また、判定手段22は、信号S3およびS6に基づき、人体の接近と離反および人体の移動距離を検出する。
検知対象である人体が移動している場合、電波センサ10と人体との間の距離が変化するため、信号S3およびS6は、時間の経過ともに振動する。また、信号S6は、位相調整手段14を通過して生成されているため、信号S6の位相は、信号S3の位相と異なる。この位相差は、人体が電波センサ10に接近しているか離反しているかによって異なる。例えば、人体が電波センサ10に接近している場合には、信号S6の位相が信号S3に対して90°遅れ、人体が電波センサ10から離反している場合には、信号S6の位相が信号S3に対して90°進む。判定手段22は、これを利用して人体の接近および離反を検出することができる。
また、判定手段22は、人体の接近及び離反が検出された回数をカウントする。例えば、人体が電波センサ10に接近し続けている場合、人体の接近が繰り返し検出され、カウント数が増加する。この増加したカウント数は、人体の接近に伴って観測された信号S3の波の数に相当する。電波センサ10が放射する電波の波長をλとすると、1つの波が観測されることは、検知対象がλ/2の距離だけ移動したことに相当する。例えば、電波センサ10が放射する電波の周波数が10GHz程度の場合、λ/2は、14mm程度である。増加したカウント数に、λ/2を掛けることで、人体の移動距離を算出することができる。
検知領域10bが載置領域50を含む場合、載置領域50に物品が載置されたり、載置領域50で物品が移動されたりした場合に、物品が人体として誤検知されたり、人体がいなくなったものと誤検知されたりする可能性がある。しかし、上述したように、電波センサ10によって人体の接近と離反および人体の移動距離が検出されることで、検知領域10bが載置領域50を含む場合でも、人体の有無をより正確に検知することが可能となる。
(第2変形例)
図9は、実施形態の第2変形例に係る水周り装置3を表す断面図である。
本変形例に係る水周り装置3は、電波遮蔽物55をさらに備える点で、水周り装置1と異なる。
電波遮蔽物55は、電波センサ10と載置領域50との間に設けられている。電波遮蔽物55は、補強部材として設けられても良い。例えば、電波遮蔽物55は、載置部51中に設けられ、載置部51の強度を向上させる。または、電波遮蔽物55は、載置部51を下方から支持することで、載置部51の強度を向上させるものであっても良い。
電波遮蔽物55は、例えば、板状または網状の金属である。電波遮蔽物55が網状の金属である場合、網目の大きさは、電波の波長の1/2未満であることが望ましい。この他に、電波遮蔽物55は、めっきされた金属薄膜などであっても良い。
または、電波遮蔽物55は、電波を吸収する電波吸収体であっても良い。電波吸収体として、例えば、シリコーンなどの樹脂材料に、センダストやフェライトなどの磁性材料を練り込んだものを用いることができる。磁性材料に電波が放射した際に、磁性材料において磁気損失が生じることで電波が吸収される。
電波センサ10と載置領域50との間に電波遮蔽物55を設けることで、図2に表したように電波の放射領域を狭める場合に比べて、作用領域10aが載置領域50を含まないようにしつつ、検知領域10bを広くすることができる。また、図3(a)に表したように、作用領域10aが載置領域50を含まないように電波の放射方向を変更する場合に比べて、電波の放射方向の自由度を高めることができる。従って、電波センサ10による人体の検出精度をさらに高めることが可能となる。
さらに、電波遮蔽物55が、金属または電波吸収体であることで、載置領域50に向けて放射された電波が、電波遮蔽物55によって反射または吸収される。従って、電波センサ10から放射される電波の強度を高めたり、角度を広げたりした場合でも、作用領域10aが載置領域50を含まないようにすることができ、電波センサ10による人体の検出精度をさらに高めることが可能となる。
また、電波遮蔽物55が、載置部51の補強部材として機能することで、別途補強部材を載置部51に設ける必要が無く、水周り装置3の小型化および製造コストの低減が可能となる。
以上の実施形態の例では、水周り装置が洗面化粧台である場合について説明したいが、本実施形態に係る発明は、洗面化粧台以外の水周り装置に適用することも可能である。例えば、本実施形態に係る発明は、浴室の洗い場、トイレ室内の手洗い場、キッチンの流し台などに好適に用いることができる。これらの水周り装置においても、本実施形態に係る発明を適用することで、載置領域における物品の有無による検知領域の指向性への影響を低減し、電波センサによる人体の検出精度を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、水周り装置が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1〜3 水周り装置、 10 電波センサ、 10a 作用領域、 10b 検知領域、 11 送信手段、 12 受信手段、 13 第1差分検出手段、 14 位相調整手段、 15 第2差分検出手段、 20 制御部、 21 第1信号受信手段、 22 判定手段、 23 第2信号受信手段、 30 吐水部、 31 操作部、 40 照明部、 41 照明制御部、 42 光源、 50 載置領域、 51 載置部、 55 電波遮蔽物、 C キャビネット、 G 物品、 S1 信号、 S2 信号

Claims (10)

  1. 人体を検出する電波センサと、
    前記電波センサの上方に設けられ載置領域を有し、前記載置領域には物品を載置可能である載置部と、
    前記電波センサの検出結果に応じた制御信号を出力する制御部と、
    前記制御信号に基づいて制御される被制御機器と、
    前記載置部に設けられ、前記電波センサと前記載置領域との間に位置する電波遮蔽物と、
    を備えた水周り装置であって、
    前記電波センサは、前記電波センサから電波が放射される電波放射領域内の検知領域における人体を検出し、
    前記電波放射領域のうち前記検知領域の指向性に影響を与える領域が、前記載置領域を含まない水周り装置。
  2. 前記電波センサは、前記載置部に設けられる請求項1記載の水周り装置。
  3. 前記電波遮蔽物は、金属である請求項1又は記載の水周り装置。
  4. 前記電波遮蔽物は、補強部材である請求項3記載の水周り装置。
  5. 前記電波遮蔽物は、電波吸収体である請求項1又は記載の水周り装置。
  6. 前記被制御機器は、湯または水を吐水する吐水部を含み、
    前記制御部は、前記電波センサの検出結果に応じて前記吐水部へ前記制御信号を出力し、
    前記吐水部は、前記制御信号に基づいて吐止水が制御される請求項1〜5のいずれか1つに記載の水周り装置。
  7. 前記電波センサの前記検知領域は、前記載置領域を含まない請求項6記載の水周り装置。
  8. 前記被制御機器は、照明部を含み、
    前記制御部は、前記電波センサの検出結果に応じて前記照明部へ前記制御信号を出力し、
    前記照明部は、前記制御信号に基づいて点灯および消灯が制御される請求項1〜7のいずれか1つに記載の水周り装置。
  9. 前記電波センサは、前記検知領域における前記人体の接近および離反を検出する請求項1〜8のいずれか1つに記載の水周り装置。
  10. 前記電波センサは、前記検知領域における前記人体の移動距離を検出する請求項1〜9のいずれか1つに記載の水周り装置。
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