JP6923619B2 - 消臭剤 - Google Patents

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Description

本発明は消臭剤に関する。
今日の社会生活における臭いの問題は切実である。特に、汗の臭い、タバコの臭い、排泄の臭いは切実である。この他にも、加齢臭、生ごみ臭、頭髪臭など様々な臭いがある。
特開2000−191511号公報 特開2003−26527号公報 特開2014−151137号公報
汗の臭いの原因物質は、例えばイソ吉草酸、酢酸、アンモニア等である。タバコの臭いの原因物質は、例えば3−ビニルピリジン、酢酸、アンモニア等である。排泄の臭いの原因物質は、例えば酢酸、アンモニア等である。加齢臭の原因物質は、2−ノネナール等である。生ごみの臭いの原因物質は、例えばトリメチルアミン、アンモニア等である。
各種の消臭剤が提案(例えば、特開2003−26527号公報、特開2014−151137号公報)され、又、市販(例えば、ファブリーズ、リセッシュ)されている。
しかし、これまでの消臭剤には問題が残されていた。
本発明が解決しようとする課題は、安全性に富み、かつ、消臭効果が高い消臭剤を提供することである。
本発明者は、消臭剤が直接に人体に接触する事が有る事に鑑み、安全性が非常に大事な要件であると考えた。皮膚に直接に付くと言う事だけでなく、間違って口・鼻から体内に入り込むような事が有っても、大きな問題とならない事は非常に大事であると考えた。斯かる観点から、消臭剤の組成物成分は食品添加物として認められている物質である事が大事な要件であると考えた。しかし、食品添加物なら全てOKと言う訳ではない。消臭効果が有ると言われている食品添加物でも、更なる消臭効果が望まれている。食品添加物として認められている消臭物質に対して何を併用すれば消臭効果が高くなるかが、試行錯誤を繰り返すことによって、突き止められた。
斯かる知見に基づいて本発明が達成された。
本発明は、
エタノールと、
山椒抽出物と、
有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質と、

とを含有する消臭剤を提案する。
本発明は、前記消臭剤であって、前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質が、好ましくは、クエン酸、クエン酸塩、コハク酸、コハク酸塩、グルコン酸、及びグルコン酸塩の群の中から選ばれる一種または二種以上である消臭剤を提案する。
本発明は、前記消臭剤であって、前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質が、好ましくは、クエン酸塩である消臭剤を提案する。
本発明は、前記消臭剤であって、前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質が、好ましくは、コハク酸塩とグルコン酸塩とである消臭剤を提案する。
本発明は、前記消臭剤であって、前記エタノール100質量部に対して、好ましくは、前記山椒抽出物が0.06〜60質量部、前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質が0.1〜15質量部、水が3〜199質量部である消臭剤を提案する。
本発明は、前記消臭剤であって、好ましくは、汗臭の消臭剤である消臭剤を提案する。
本発明は、前記消臭剤であって、好ましくは、タバコ臭の消臭剤である消臭剤を提案する。
本発明は、前記消臭剤であって、好ましくは、排泄臭の消臭剤である消臭剤を提案する。
本発明の消臭剤の組成物は、基本的には、食品添加物として認められている物質であるから、安全性に富む。皮膚に付着しても問題はなく、間違って、体内に入っても大きな問題は起きない。
本発明の消臭剤は、安全性に富むばかりではなく、消臭効果も大きい。例えば、汗臭、タバコ臭、排泄臭の原因物質である酢酸に対する消臭効果は、市販のリセッシュやファブリーズと比べても、遜色が無かった。タバコ臭の原因物質である4−ビニルピリジンに対する消臭効果は、市販のリセッシュやファブリーズよりも、消臭効果が大きかった。生ごみ臭の原因物質であるトリメチルアミンに対する消臭効果は、市販のファブリーズと比べても、遜色が無かった。
除菌効果も期待できる。
消臭効果を示すグラフ 消臭効果を示すグラフ 消臭効果を示すグラフ
本発明は消臭剤である。例えば、汗臭用の消臭剤である。或いは、タバコ臭用の消臭剤である。又は、排泄臭用の消臭剤である。本発明の消臭剤の成分は、基本的には、食品添加剤として認められている物質である。ここで言う食品添加剤の範疇には食品として認められている物も含まれる。勿論、安全性に問題が無い物質であれば、その他の物質が用いられても良い。しかし、花王社製消臭剤「リセッシュ」必須成分である両性界面活性剤は本発明の消臭剤には含まれていない。前記「リセッシュ」には山椒抽出物は含まれていない。又、P&G社製消臭剤「ファブリーズ」必須成分であるシクロデキストリンは本発明の消臭剤には含まれていない。前記「ファブリーズ」には山椒抽出物は含まれていない。但し、前記他の物質は消臭効果を低下させないものである事が必要である。前記「食品添加剤として認められている物質」と記載されている事から、本発明を逃れる目的などで、前記物質以外の物質が微量だけ添加されているような場合には、本発明の権利範囲内であると見做されなければならない。前記消臭剤はエタノールを含有する。前記消臭剤は山椒抽出物を含有する。前記消臭剤は有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質を含有する。前記消臭剤は水を含有する。その他にも、必要に応じて、香料成分を含有する。前記消臭剤は、例えばエタノールと山椒抽出物と有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質と水と香料(必要に応じて)とからなる。前記山椒抽出物は、前記エタノール100質量部に対して、好ましくは、0.06〜60質量部であった。より好ましくは、0.1質量部以上であった。より好ましくは、30質量部以下であった。更に好ましくは、0.2質量部以上であった。更に好ましくは、7.5質量部以下であった。前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質は、好ましくは、クエン酸、クエン酸塩、コハク酸、コハク酸塩、グルコン酸、及びグルコン酸塩の群の中から選ばれる一種または二種以上であった。前記塩の形態は、例えばNa塩、K塩などの金属塩が代表的な例である。前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質は、前記エタノール100質量部に対して、好ましくは、0.1〜15質量部であった。より好ましくは、0.2質量部以上であった。より好ましくは、9質量部以下であった。更に好ましくは、0.6質量部以上であった。更に好ましくは、5質量部以下であった。前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質は、更に好ましくは、クエン酸塩であった。前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質がクエン酸塩の場合、前記エタノール100質量部に対して、クエン酸塩は、好ましくは、0.1〜15質量部であった。より好ましくは、0.6質量部以上であった。より好ましくは、9質量部以下であった。前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質は、更に好ましくは、コハク酸塩とグルコン酸塩との二種を含む場合であった。前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質がコハク酸塩とグルコン酸塩との二種である場合、前記エタノール100質量部に対して、コハク酸塩が、好ましくは、0.1〜15質量部(より好ましくは、9質量部以下。)で、グルコン酸塩が、好ましくは、0.1〜15質量部(より好ましくは、0.6質量部以上。より好ましくは、9質量部以下。)であった。水は、前記エタノール100質量部に対して、好ましくは、3〜199質量部であった。より好ましくは、4質量部以上であった。より好ましくは、164質量部以下であった。更に好ましくは、24質量部以上であった。すなわち、前記割合の場合に、消臭効果が大きかった。又、エタノールが用いられている事から、除菌効果が期待できる。除菌効果の観点から水は必須であった。すなわち、100%エタノールには殺菌・消毒力が殆どないからである。除菌効果の点から、エタノール濃度は40〜92vol%である事が好ましかった。本発明にあっては、45vol%以上である事が更に好ましかった。80vol%以下である事が更に好ましかった。危険性の観点から60vol%以下である事が更に好ましかった。
前記山椒抽出物は、サンショウ属(Zanthoxylum)植物より選ばれた植物の、例えば非水溶性画分を含有する抽出物である。サンショウ属(Zanthoxylum)植物としては、モウシカショウ(毛刺花椒Zanthoxylum acanthopodium
var.villosum)、カラスザンショウ(Z.ailanthoides)、ザントキシルム・アルマツム(Z.armatum)、カショウ(花椒Z.bungeanum)、シイヨウカショウ(刺異葉花椒Z.dimorphophyllum var.spinifolium)、エスピニェイラ(Z.fagara)、コエントリーリョ(Z.hyemale)、サンショウ(山椒Z.piperitum)、ヤマアサクラザンショウ(Z.piperitum forma brevispinum)、アサクラザンショウ(Z.piperitum
forma inerme)、フユザンショウ(Z.planispinum)、マミカ・デ・カデーラ(Z.rhoifolium)、マミカ・デ・ポルカ(Z.riedelianum)、イヌザンショウ(Z.schinifolium)、カホクサンショウ(Z.simulans)、ヘイカカショウ(柄果花椒Z.simulans var.podocarpum)、チベットカショウ(Z.tibetanum)、ティングアシーバ(Z.tingoassuiba)等がある。サンショウあるいはアサクラザンショウの果実は、日本では香辛料として広く用いられている。これらの植物は、その木部、心材部、樹皮部、茎部、枝部、葉部、根部、種子部、果実部、花部などを用いることが出来る。前記植物の抽出物としては、非水溶性画分を含む限り、粗抽出液でも良く、抽出液から非水溶性画分を分離調製したものでも良い。前記抽出物中に含まれる成分としては、例えば2,6−ジメチル−3,7−オクタジエン−2,6−ジオール、2,6−ジメチル−1,7−オクタジエン−3,6−ジオール、3−アセトキシ−1−p−メンテン、8−アセトアミノ−1−p−メンテン、11−ハイドロキシ−8−オイデスメン、ヒドロキシαサンショオールやヒドロキシβサンショオール等のアルケニルアミド又はサンショアミド、サンショオール、サンショウ果実由来ポリフェノール等が挙げられる。前記成分の抽出物における含有量(二種以上の場合は、合計量)は、特に制限されないが、0.001〜100質量%、好ましくは0.1〜100質量%、より好ましくは1〜100質量%である。前記分画物は、前記化合物の1種以上を含むものであれば良い。抽出法について説明すると、前記植物の抽出物としては、抽出エキスの場合は、前記植物体を乾燥あるいはそのまま粉砕したものを溶媒抽出することによって得ることが出来る。抽出溶媒が無毒性のものであれば、抽出液をそのまま用いても、適宜な溶媒で希釈した希釈液又は賦形剤で希釈した混合粉末として用いても良く、濃縮エキスであったり、凍結乾燥などにより乾燥粉末であったり、ペースト状に調製したもの等が利用できる。前記抽出物から非水溶性画分を分離精製して使用すると、より好ましい。前記植物の抽出物を得るのに用いる溶媒としては、メタノール、エタノール、ブタノール、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、酢酸エチル、アセトンなどの一般に用いられる有機溶媒などを挙げることが出来、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して、又、水溶性溶媒の場合、含水溶媒として使用することが出来る。これらの溶媒の中では、特にエタノール、含水エタノールなどが好ましく、中でも水を10〜50%含有する含水エタノール溶液が特に好適である。抽出処理は、通常、3〜70℃程度の温度で常法によって行うことができる。前記抽出物から非水溶性画分を分離精製するには、抽出物を非水溶性有機溶媒に溶解させ、水溶性画分を除去することにより得られる。山椒抽出物は、特開平1−294657号公報、特開2001−131033号公報、特開2001−288047号公報、特開2010−115118号公報、特許第4627574号公報、特許第4421832号公報、Journal of Agricultural and Food Chemistry(2008),56(5),1689−1694に開示の技術を用いても得られる。山椒抽出物は、明王物産株式会社、日本粉末薬品株式会社、株式会社常磐植物化学研究所、アルプス薬品工業株式会社などから手に入れる事が出来る。
以下、具体的な実施例が挙げられる。但し、本発明は以下の実施例にのみ限定されない。本発明の特長が大きく損なわれない限り、各種の変形例や応用例も本発明に含まれる。
[実施例1]
エタノール 100質量部(47.26wt%)
山椒抽出物 1.06質量部(0.50wt%)
クエン酸Na 2.12質量部(1.00wt%)
蒸留水 108.42質量部(51.24wt%)
[実施例2]
エタノール 100質量部(47.26wt%)
山椒抽出物 1.06質量部(0.50wt%)
クエン酸Na 3.17質量部(1.50wt%)
蒸留水 107.36質量部(50.74wt%)
[実施例3]
エタノール 100質量部(47.26wt%)
山椒抽出物 1.06質量部(0.50wt%)
コハク酸Na 1.06質量部(0.50wt%)
蒸留水 109.48質量部(51.74wt%)
[実施例4]
エタノール 100質量部(47.26wt%)
山椒抽出物 1.06質量部(0.50wt%)
コハク酸Na 2.12質量部(1.00wt%)
蒸留水 108.42質量部(51.24wt%)
[実施例5]
エタノール 100質量部(47.26wt%)
山椒抽出物 1.06質量部(0.50wt%)
コハク酸Na 3.17質量部(1.50wt%)
蒸留水 107.36質量部(50.74wt%)
[実施例6]
エタノール 100質量部(47.26wt%)
山椒抽出物 1.06質量部(0.50wt%)
クエン酸Na 2.12質量部(1.00wt%)
コハク酸Na 2.12質量部(1.00wt%)
蒸留水 106.31質量部(50.24wt%)
[実施例7]
エタノール 100質量部(47.26wt%)
山椒抽出物 1.06質量部(0.50wt%)
コハク酸Na 2.12質量部(1.00wt%)
グルコン酸Na 2.12質量部(1.00wt%)
蒸留水 106.31質量部(50.24wt%)
[実施例8]
エタノール 100質量部(47.26wt%)
山椒抽出物 1.06質量部(0.50wt%)
クエン酸Na 2.12質量部(1.00wt%)
コハク酸Na 2.12質量部(1.00wt%)
グルコン酸Na 2.12質量部(1.00wt%)
蒸留水 104.19質量部(49.24wt%)
[参考例1]
エタノール 100質量部(47.26wt%)
山椒抽出物 1.06質量部(0.50wt%)
蒸留水 110.54質量部(52.24wt%)
[参考例2]
エタノール 100質量部(47.26wt%)
グルコン酸Na 2.12質量部(1.00wt%)
蒸留水 109.48質量部(51.74wt%)
[参考例3]
山椒抽出物 0.51質量部(0.50wt%)
グルコン酸Na 1.02質量部(1.00wt%)
蒸留水 100質量部(98.50wt%)
*上記各例における山椒抽出物は、明王物産株式会社製の「テイストフェイバーAPS-10」である。
上記各例で示された成分が混合されて液状の消臭剤が作製された。
各例の消臭剤の消臭効果が調べられた。試験の為に、モデル汗臭液(酢酸(0.1vol%)とイソ吉酸(0.05vol%)とカプロン酸(0.05vol%)とを含む溶液(溶媒はプロピレングリコール))が作製された。布巾が15分間煮沸消毒され、次いでイオン交換水で3回すすぎ洗浄され、45℃での乾燥が行われた。前記無臭化処理された6cm角の布巾に150μLの前記モデル汗臭液が浸み込まされ、10分間シャーレ中で静置された。これによって、前記布巾に前記モデル汗臭が付いた。この後、前記各例の消臭剤が噴霧された。噴霧して60分後に10名のパネラーによる官能検査が行われた。この結果が図1に示される。図1中、縦軸は臭気強度である。5は「非常に強い又は耐え難い臭いを感じる」である。4は「強い臭いを感じる」である。3は「ハッキリ臭いを感じる」である。2は「意識せずとも臭いを感じる」である。1は「意識すれば臭いが感じる」である。0は「全く臭いを感じない」である。図1において、左端の対照は、消臭剤を噴霧しなかった場合である。実施例7,1の消臭剤は消臭効果が非常に良い。他の実施例の消臭剤も、参考例1,2,3の消臭剤に比べたならば、消臭効果に優れている。この対比から、即ち、参考例1と実施例との対比から、有機酸塩が無い場合には、消臭効果が劣る事を理解できる。参考例2と実施例との対比から、山椒抽出物が無い場合には、消臭効果が劣る事を理解できる。参考例3と実施例との対比から、エタノールが無い場合には、消臭効果が劣る事を理解できる。すなわち、エタノールと山椒抽出物と有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質と水とを必須成分とした消臭剤の消臭効果が高い事を理解できる。尚、図1には示されていないが、有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質が少な過ぎた場合には、消臭効果が低くなった。従って、有機酸(又は有機酸塩)は、エタノール100質量部に対して、0.1質量部以上の場合が好ましかった。逆に、多すぎても、即ち、エタノール100質量部に対して、例えば15質量部を越えて多くなっても、消臭効果が低かった。山椒抽出物が少な過ぎた場合には、消臭効果が低かった。従って、山椒抽出物は、エタノール100質量部に対して、0.06質量部以上の場合が好ましかった。逆に、多すぎても、エタノール100質量部に対して、例えば60質量部を越えて多くなっても、コストが高くなり好ましくなかった。水が無い場合には、有機酸(又は有機酸塩)が溶けなかった。又、除菌効果が期待でき難かった。この意味で、水は必須の成分であった。水が多すぎた場合は、結果的には、エタノール含有量が少ないと言うことであり、この場合も消臭効果が低かった。水は、エタノール100質量部に対して、3〜199質量部の場合が好ましかった。
図2は、イソ吉草酸(汗臭)に対する実施例8の消臭剤と市販の消臭剤とによる消臭効果を示すグラフである。本試験は、2%イソ吉草酸100μLと各々の消臭剤1μLとを入れて70℃で30分間加温した後、HSガスをGCに導入し、イソ吉草酸のピーク面積を測定したものである。そして、消臭率={1−(消臭剤使用時のピーク面積)/(消臭剤に代りに蒸留水使用時のピーク面積)}×100を求めた。これから、ファブリーズやリセッシュよりも消臭効果に優れている事が判る。
図3は、酢酸に対する実施例8の消臭剤と市販の消臭剤とによる消臭効果を示すグラフである。本試験は、50ppmの濃度の酢酸ガスが2L入った容器内に各々の消臭剤が1mL添加されて30分後の酢酸濃度が調べられた。本実施例の消臭剤が用いられた場合は検出限界値(0.5ppm)未満であった。すなわち、消臭効果が優れている事が判る。

Claims (6)

  1. エタノールと、
    山椒抽出物と、
    有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質と、

    とを含有してなり、
    前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質が、クエン酸、クエン酸塩、コハク酸、コハク酸塩、グルコン酸、及びグルコン酸塩の群の中から選ばれる一種または二種以上であり、
    前記エタノール100質量部に対して、前記山椒抽出物が0.1〜7.5質量部、前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質が0.6〜9質量部、水が3〜199質量部であり、
    前記エタノール濃度が45〜60vol%である
    消臭剤。
  2. 前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質がクエン酸塩である
    請求項1の消臭剤。
  3. 前記有機酸および有機酸塩の群の中から選ばれる物質がコハク酸塩とグルコン酸塩とである
    請求項1の消臭剤。
  4. 汗臭の消臭剤である
    請求項1〜請求項3いずれかの消臭剤。
  5. タバコ臭の消臭剤である
    請求項1〜請求項3いずれかの消臭剤。
  6. 排泄臭の消臭剤である
    請求項1〜請求項3いずれかの消臭剤。
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