添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における掃除機システム1の例を示す斜視図である。図2は、図1に示す掃除機システム1の側面図である。図3は、図1に示す掃除機システム1の上面図である。掃除機システム1は、例えば掃除機2及び支持装置3を備える。掃除機2は、所謂スティック型の掃除機である。支持装置3は、例えば居室に置かれる。掃除機2は、支持装置3によって支持される。
図1から図3は、掃除機2が支持装置3に支持されている状態を示す。使用者は、掃除を行う時に掃除機2を支持装置3から取外す。使用者は、掃除が終わると、掃除機2を支持装置3に取付ける。掃除機2は、図1から図3に示す状態で居室等に保管される。
図4は、掃除機2の側面図である。図5は、掃除機2の正面図である。掃除機2に関しては、掃除機2で掃除をする人の向きを基準に、図4に示すように前後及び上下を特定する。同様に、図3に示すように左右を特定する。図4及び図5に示す掃除機2の姿勢は、支持装置3に支持されている掃除機2の姿勢と同じである。掃除機2は、例えば吸込み具4、管体5、及び本体6を備える。
図6は、吸込み具4の斜視図である。図7は、吸込み具4のA−A断面を示す図である。吸込み具4は、ごみを吸込むための部材である。吸込み具4は、例えば吸込みヘッド7、回転軸8、及び接続管9を備える。
吸込みヘッド7の下面に、吸込み口10が形成される。吸込みヘッド7は、上方から見ると、前後方向の幅より左右方向の幅の方が大きい長方形形状である。吸込み口10は、前後方向の幅より左右方向の幅の方が大きい長方形形状である。図7は、吸込み具4が回転ブラシ11と回転ブラシ11を駆動するモータ(図示せず)とを更に備える例を示す。吸込み具4は、吸込みヘッド7が床面に置かれたことを検知するためのスイッチを更に備えても良い。かかる場合、吸込みヘッド7が床面に置かれたことがスイッチによって検知されていなければ、回転ブラシ11はモータによって駆動されない。
接続管9は、回転軸8を介して吸込みヘッド7に設けられる。即ち、接続管9は、吸込みヘッド7に対して回転可能に設けられる。回転軸8は、吸込みヘッド7を平坦な面に置いた際に左右方向に且つその面に平行に伸びる軸である。接続管9は、少なくとも、吸込みヘッド7に対して図7に示す矢印Bの方向に変位する。例えば、接続管9は、回転軸8を中心として0°から92°の範囲で回転可能である。上記0°は、吸込みヘッド7が平坦な面に置かれた状態で接続管9をその面に対して平行に配置した時の接続管9の角度である。接続管9は、他の回転軸も介して吸込みヘッド7に設けられても良い。
図8は、管体5の斜視図である。図9は、管体5の側面図である。管体5は、吸込み具4と本体6とを繋ぐための部材である。管体5の下方の端部に吸込み具4が接続される。吸込み具4は、管体5に着脱可能である。管体5の上方の端部に本体6が接続される。本体6は、管体5に着脱可能である。管体5は、例えばパイプ12、カバーパイプ13、及びラッチ部14を備える。
パイプ12の下端部に、吸込み具4の接続管9が接続される。管体5に吸込み具4が接続されると、パイプ12と接続管9とは一直線状に配置される。即ち、吸込み具4の回転軸8により、吸込みヘッド7に対する管体5の角度が可変になる。管体5は、少なくとも吸込みヘッド7に対して図7に示す矢印Bの方向に変位する。例えば、管体5は、回転軸8を中心として0°から92°の範囲で回転可能である。
カバーパイプ13は、一直線状の中空の部材である。カバーパイプ13は、パイプ12の後側の面に上下に延びるように設けられる。カバーパイプ13の内側に、例えばリード線が配置される。このリード線は、管体5に吸込み具4が接続されると、回転ブラシ11を駆動するためのモータに電気的に接続される。
図10は、管体5の上端部のA−A断面を示す図である。図11は、管体5のC−C断面を示す図である。ラッチ部14は、パイプ12の上端部に設けられる。ラッチ部14は、カバーパイプ13を介してパイプ12の上端部に設けられても良い。ラッチ部14は、パイプ12の前側に配置される。ラッチ部14は、例えばラッチ15、ボタン16、ばね17、及びカバー18を備える。
図10は、ラッチ15とボタン16とが一体的に成形される例を示す。ラッチ15とボタン16との連結部分がパイプ12に支持される。ラッチ15は、上記連結部分から上方に延びる。ボタン16は、上記連結部分の下方に配置される。ラッチ15とボタン16とはシーソーのように動く。ラッチ15がパイプ12に近づくと、ボタン16はパイプ12から離れる。ラッチ15がパイプ12から離れると、ボタン16はパイプ12に近づく。
図10は、ラッチ15がパイプ12に近づく第1位置に配置された状態を示す。第1位置は、管体5を本体6に固定するための位置である。ラッチ15は、パイプ12から離れることによって第1位置から第2位置に配置される。第2位置は、管体5を本体6から取外し可能にするための位置である。ボタン16をパイプ12に近づけることにより、ラッチ15を第2位置に配置することができる。
ばね17は、パイプ12とボタン16との間に配置される。ボタン16は、パイプ12から離れる方向にばね17から力を受ける。ボタン16にばね17からの力以外の外力が作用しなければ、ラッチ15は第1位置に配置される。
カバー18は、パイプ12に設けられる。カバー18に形成された開口に合わせてボタン16が配置される。ボタン16は、図11に示すように、カバー18の表面から突出する。ラッチ15及びばね17は、カバー18によって覆われる。カバー18の左右方向の幅w1は、パイプ12の左右方向の幅w2より小さい。カバー18の左右の縁は、図11に示すように管体5の断面が全体として縦長の円形状となるように湾曲する。
パイプ12の上端部に、凹部が形成される。凹部は、例えば縦長の窪みである。本実施の形態に示す例では、パイプ12の上端部の側方を向く面に、凹部19a及び凹部19bが形成される。凹部19aは、パイプ12の外面のうち、カバー18の右端より右側に配置された面に形成される。凹部19bは、パイプ12の外面のうち、カバー18の左端より左側に配置された面に形成される。凹部19bは、凹部19aと同じ高さに配置される。凹部19aの底と凹部19bの底との左右方向の距離w3は、カバー18の左右方向の幅w1より短い。
上記凹部の下向きの面19cは、平坦且つ水平に形成される。面19cは、窪みを形成する面のうち最も上に配置された面である。凹部の上向きの面19dは、平坦且つ水平に形成される。面19dは、窪みを形成する面のうち最も下に配置された面である。面19dは、面19cに対向する。凹部19a及び凹部19bのそれぞれに面19cと面19dとが備えられる。
図12は、本体6の斜視図である。図13は、本体6の側面図である。図14は、本体6の正面図である。図15は、本体6のA−A断面を示す図である。本体6は、例えば本体ケース20、接続管21、集塵装置22、ハンドル支持部23、及びハンドル24を備える。本体6は、送風機30、二次電池31、及び制御ユニット32を更に備える。
送風機30、二次電池31、及び制御ユニット32は、本体ケース20に収納される。送風機30は、ごみを吸込むための気流を発生させる。図15に示す例では、送風機30は上方に向かう気流を発生させる。送風機30は、例えば管体5より前方に配置される。管体5の直上に送風機30の一部が配置されても良い。
二次電池31は、掃除機2に備えられた電気部品に電力を供給する。例えば、二次電池31は、送風機30に電力を供給する。吸込み具4が管体5に接続され、管体5が本体6に接続されると、二次電池31は、回転ブラシ11を駆動するためのモータに電気的に接続される。図15は、本体6が複数の二次電池31を備える例を示す。二次電池31は、例えば送風機30の後方に配置される。二次電池31は、管体5の上方に配置される。例えば、二次電池31の一部が管体5の直上に配置される。
制御ユニット32は、例えば、入力信号に基づいて送風機30の動作を制御する。制御ユニット32は、二次電池31の出力電圧を制御する。制御ユニット32は、送風機30に対向するように送風機30の上方に配置される。送風機30が動作すると、送風機30からの風が制御ユニット32に直接当たる。
本体ケース20は、全体として円筒形状である。本体ケース20の後側の面に排気口33が形成される。例えば、排気口33は、二次電池31の両側に配置される。
接続管21は、管体5を接続するための部材である。接続管21は、本体ケース20に設けられる。接続管21は、本体ケース20の下面のうち後側の部分から真下に延びるように配置される。図16は、接続管21の下端部を示す斜視図である。図17は、接続管21を示す下面図である。接続管21は、例えば筒部材34、ラッチ受け35及び端子組立て36を備える。
筒部材34は、上端部が本体ケース20に設けられる。筒部材34は、本体ケース20から真下に延びる。筒部材34の一部は中空である。筒部材34の下端に開口が形成される。本体6の内部には、筒部材34の下端からごみが取り込まれる。筒部材34には、上端部の前側の面にも開口が形成される。
ラッチ受け35は、例えば側面視が三角形状の部材である。ラッチ受け35は、筒部材34の下端部に設けられる。ラッチ受け35は、筒部材34の前側の面から突出する。筒部材34からのラッチ受け35の突出量は、下方に向かうに従って小さくなる。ラッチ受け35の前側には、斜め下向きの案内面35aが形成される。
管体5は、筒部材34の下端部に接続される。筒部材34に管体5を接続する場合は、パイプ12の上端を筒部材34の内側に挿入する。これにより、ラッチ受け35がパイプ12とラッチ15との間に滑り込む。ラッチ15は、案内面35aに押されてパイプ12から離れるように変位する。管体5を筒部材34に更に押し込むことにより、ラッチ15がラッチ受け35に掛かる。これにより、管体5を本体6に接続することができる。管体5が本体6に接続されると、筒部材34とパイプ12とは一直線状に配置される。
筒部材34の下端部に、吸込み具4の接続管9を接続することも可能である。本体6に吸込み具4が直接接続されると、筒部材34と接続管9とは一直線状に配置される。本体6に吸込み具4が直接接続されると、二次電池31は、回転ブラシ11を駆動するためのモータに電気的に接続される。
端子組立て36は、筒部材34の下端部に設けられる。本実施の形態では、端子組立て36の一部が筒部材34と一体的に形成される例を示す。端子組立て36は、筒部材34の外面に設けられる。端子組立て36は、ラッチ受け35より上方に配置される。端子組立て36は、集塵装置22より下方に配置される。
端子組立て36は、例えば充電端子、及び端子保持具40を備える。本実施の形態に示す例では、端子組立て36は、充電端子41及び充電端子42を備える。充電端子41及び充電端子42は、二次電池31を充電する際に使用される端子である。充電端子41は金属部材であり、二次電池31に電気的に接続される。充電端子42は金属部材であり、二次電池31に電気的に接続される。
端子保持具40は、充電端子41及び充電端子42を保持する。例えば、充電端子41及び充電端子42は、端子保持具40の突出部43に設けられる。突出部43は、端子保持具40のうち前方に突出する部分である。このため、充電端子41及び充電端子42は筒部材34の外側に配置される。例えば、充電端子41は、平坦面が筒部材34の前方で右側を向くように配置される。充電端子41の上記平坦面は、前方に向かうに従って左側に寄るように傾斜する。充電端子41は、例えば突起部44を有する。突起部44は、上記平坦面から一直線状に突き出る。突起部44は、前後方向に延びるように水平に配置される。
充電端子42は、平坦面が筒部材34の前方で左側を向くように配置される。充電端子42の上記平坦面は、前方に向かうに従って右側に寄るように傾斜する。充電端子42は突起部45を有する。突起部45は、上記平坦面から一直線状に突き出る。突起部45は、前後方向に延びるように水平に配置される。
本実施の形態に示す例では、充電端子41に隣接するように突出部43に被案内面46及び被案内面47が形成される。充電端子42に隣接するように突出部43に被案内面48及び被案内面49が形成される。被案内面46は、充電端子41の平坦面と一続きになるように充電端子41の前方に形成される。被案内面46は、前方に向かうに従って左側に寄るように傾斜する。被案内面46は、平坦面でも湾曲面でも良い。
被案内面47は、充電端子41の平坦面と一続きになるように充電端子41の下方に形成される。被案内面47は、下方に向かうに従って左側に寄るように傾斜する。被案内面47は、平坦面でも湾曲面でも良い。
被案内面48は、充電端子42の平坦面と一続きになるように充電端子42の前方に形成される。被案内面48は、前方に向かうにしたがって右側に寄るように傾斜する。被案内面48は、平坦面でも湾曲面でも良い。
被案内面49は、充電端子42の平坦面と一続きになるように充電端子42の下方に形成される。被案内面49は、下方に向かうに従って右側に寄るように傾斜する。被案内面49は、平坦面でも湾曲面でも良い。被案内面46〜49の具体的な機能については後述する。
集塵装置22は、ごみを含む空気からごみを取り除くための装置である。集塵装置22は、例えば本体ケース20と接続管21とに設けられる。集塵装置22は、本体ケース20の下方に配置される。集塵装置22は、接続管21の前方に配置される。図18は、集塵装置22の分解図である。集塵装置22は、例えばフィルタ50、流入部ケース51、案内部52、排出部53、円錐部54、隔壁部55、及び集塵ケース56を備える。
流入部ケース51に、集塵装置22の内部にごみを取り込むための流入口51aが形成される。集塵装置22は、筒部材34の上端部の前側の面に形成された開口にこの流入口51aが対向するように配置される。集塵装置22は、フィルタ50が本体ケース20の内側に配置された機器に下方から対向するように配置される。
集塵装置22は、全体として円柱形状である。このため、集塵装置22の側面は湾曲する。集塵装置22の上面以外の外形は、流入部ケース51と集塵ケース56とによって形成される。集塵ケース56は、流入部ケース51の下方に配置される。集塵装置22の下面、即ち集塵ケース56の下面は平坦である。
図18は、ごみを分離する方式として集塵装置22が所謂サイクロン分離方式を採用する例を示す。集塵装置22は、ごみを分離するために所謂紙パック方式を採用しても良い。
図19は、ハンドル支持部23を示す斜視図である。図20は、ハンドル支持部23を示す下面図である。ハンドル支持部23は、本体ケース20の前側の面に設けられる。ハンドル支持部23は、本体ケース20の下部から前方に突出する。ハンドル支持部23の下面60は平坦である。下面60に凹部61が形成される。凹部61の縁は丸みを帯びている。
本実施の形態では、凹部61の底が蓋62で形成される例を示す。蓋62が開放されると、ハンドル支持部23の下面60に吹出し口が形成される。吹出し口は、送風機30が配置された空間に通じる。
ハンドル24は、掃除機2を使用して掃除を行う際に使用者が持つ部分である。ハンドル24は、一方の端部がハンドル支持部23の上面に設けられる。ハンドル24は、ハンドル支持部23から上方に延びる。ハンドル24は、本体ケース20の上方で湾曲する。ハンドル24の他方の端部は、本体ケース20の上面に設けられる。例えば、ハンドル24の他方の端部は、管体5及び接続管21の直上に配置される。ハンドル24は、本体ケース20の前方から上方に亘って配置される。掃除機2の最上部は、ハンドル24によって形成される。
ハンドル24は、操作部63を備える。例えば、操作部63に、電源ボタン、及び風力切替えボタン等が備えられる。二次電池31は、操作部63に電力を供給する。操作部63は、制御ユニット32に電気的に接続される。制御ユニット32は、操作部63から入力された信号に基づいて、送風機30の動作等を制御する。
例えば、操作部63の電源ボタンが押されると、送風機30が動作を開始する。送風機30が動作すると、掃除機2の内部に気流が発生する。これにより、吸込み口10から吸込みヘッド7に、ごみを含む空気が吸込まれる。吸込み口10から吸込まれた空気は、吸込み具4及び管体5を通過し、接続管21の下端から本体6に取り込まれる。本体6に取り込まれた空気は、接続管21から集塵装置22に進入する。
吸込み口10から吸込まれたごみは、集塵装置22で分離される。このため、集塵装置22にはごみが溜まっていく。集塵装置22でごみを取り除かれた空気は、送風機30を通過し、排気口33から本体6の外に排出される。蓋62が開放されていれば、送風機30を通過した空気は、ハンドル支持部23の吹出し口から本体6の外に排出される。
図21は、支持装置3の斜視図である。図22は、支持装置3の側面図である。図23は、支持装置3の上面図である。上述したように、支持装置3は掃除機2を支持する。このため、支持装置3は掃除機2より重いことが好ましい。例えば、支持装置3には、一部に鋼板等の金属部材が用いられる。更に、支持装置3は、掃除機2の充電台としての機能を備える。支持装置3は、例えば台座70、支柱71、支持体72、及び支持体73を備える。
台座70は、居室の床等に置かれる部分である。台座70は、掃除機2の吸込み具4を特定の位置Xに配置するための位置決め機能を有する。図1から図3は、吸込み具4が上記位置Xに配置された状態を示す。図24は、吸込み具4が上記特定の位置Xに配置された時の台座70と吸込み具4のD−D断面に相当する断面図である。台座70は、例えば底板74、側壁75、側壁76、正面壁77、カバー78、及び制御ユニット79を備える。
底板74は、例えば円盤状である。側壁75は、底板74の上面に設けられる。側壁76は、底板74の上面に設けられる。側壁75及び側壁76は、互いに対向するように特定の間隔で配置される。側壁75と側壁76との間隔は、吸込み具4の左右方向の幅より大きい。正面壁77は、底板74の上面に設けられる。正面壁77は、側壁75と側壁76との間に配置される。側壁75、側壁76、及び正面壁77により、底板74の上方に、吸込み具4を位置Xに配置するための三方が囲まれた空間が形成される。カバー78は、底板74の上面のうち上記空間を除く部分を覆うように配置される。図24は、正面壁77とカバー78とが一体的に形成される例を示す。底板74のうちカバー78によって覆われていない部分の縁は、外側に向かうに従って低くなるようにスロープ状に傾斜する。
吸込み具4が位置Xに配置されると、吸込みヘッド7の下面が底板74に対向する。また、図3に示すように、吸込みヘッド7の右側の側面が側壁75に対向する。吸込みヘッド7の左側の側面が側壁76に対向する。図24に示すように、吸込みヘッド7の前面が正面壁77に対向する。使用者は、例えばハンドル24を持って掃除機2を支持装置3に向けて前方に動かすことにより、吸込み具4を位置Xに配置することができる。
制御ユニット79は、掃除機2の二次電池31を充電するための機能を備える。制御ユニット79は、例えば、プラグ(図示せず)に電気的に接続される。制御ユニット79は、プラグから入力された商用交流電源を直流電源に変換する。制御ユニット79は、例えばケース74aに設けられる。制御ユニット79は、カバー78によって覆われる。
支柱71は、棒状の部材である。支柱71の下端部は、台座70に設けられる。例えば、支柱71はカバー78を貫通し、制御ユニット79を保護するための金属部材に固定される。支柱71の内側に、例えばリード線が配置される。このリード線は、台座70の制御ユニット79に電気的に接続される。
図25は、支持体72及び73の側面図である。図26は、支持体72及び73の正面図である。図27は、支持体72及び73の上面図である。図28は、支持体72及び73のE−E断面を示す図である。支持体72は、主に掃除機2の本体6を支持する。支持体73は、主に掃除機2の管体5を支持する。支持体73は、上記支持機能に加え、掃除機2の充電機能も備える。支持装置3に関しては、図25に示すように前後及び上下を特定する。同様に、図26に示すように左右を特定する。
支持体72は、支柱71に設けられる。支持体72は、支柱71の上端から上方に延びるように配置される。支持体72は、例えば固定部80、基体81、及び保持具82を備える。
固定部80は、支柱71に固定される部分である。固定部80は、基体81から下方に延びるように基体81に設けられる。固定部80は、例えば支柱71の内部に上方から挿入され、ボルト等によって支柱71に固定される。
基体81は、支柱71から上方に延びるように配置される。図28に示すように、基体81は、例えば複数の部材からなる。基体81のうち下側の部分の前部81aは、支柱71より前方に突出する。基体81のうち前部81aの上方に配置された部分の前面81bは、凹状の湾曲面である。前面81bは、掃除機2の集塵ケース56の曲率に合わせて湾曲する。
保持具82(第1保持具に相当)は、掃除機2の本体6を保持する。保持具82は、基体81の上端部に設けられる。本実施の形態では、保持具82が支持装置3の最も上部に配置される例を示す。図29は、保持具82を示す斜視図である。図30は、保持具82のE−E断面を示す図である。保持具82は、例えば保持台83、及びばね84を備える。
保持台83は、基体81の上端部に、基体81に対して上下方向に変位可能に設けられる。保持台83が上下に変位可能な範囲は、予め設定される。保持台83の上面83aは、保持台83が最も下方に変位した場合に基体81の上端と同じ高さに配置される。保持台83の上面83aは水平且つ平坦である。保持台83は、凸部85を備える。凸部85は、上面83aから上方に突出する。
凸部85に、傾斜面85a及び傾斜面85bが形成される。傾斜面85aは、前方に向かうに従って低くなるように傾斜する。即ち、傾斜面85aは、前方を向く斜め上向きの面である。凸部85のうち傾斜面85aの縁を形成する部分は丸みを帯びている。傾斜面85aと傾斜面85bとは、前後方向に一続きである。傾斜面85bは、傾斜面85aの後方に形成される。傾斜面85bは、後方に向かうに従って低くなるように傾斜する。即ち、傾斜面85bは、後方を向く斜め上向きの面である。凸部85のうち傾斜面85bの縁を形成する部分は丸みを帯びている。水平面に対する傾斜面85bの角度は、水平面に対する傾斜面85aの角度より大きい。傾斜面85a及び傾斜面85bは、平坦でも湾曲していても良い。
ばね84は、保持台83を上方に押し付ける弾性部材の一例である。ばね84は、例えば基体81の上端部と保持台83との間に配置される。保持台83にばね84からの力以外の外力が作用しなければ、保持台83は、最も上方に変位した状態で保持される。
支持体73は、支持体72に設けられる。支持体73は、支持体72の下部から前方に突出するように配置される。図31は、支持体73の正面図である。図32は、支持体73の分解図である。支持体73は、例えばケース86、保持具87、及び端子組立て88を備える。
ケース86は、基体81の前部81aに設けられる。ケース86は、前部81aの上方及び前方を覆うように配置される。ケース86は、例えば前部81aの前方を覆う前ケース89と、前ケース89から後方に延びる天板90とを備える。前ケース89は、上方から見て凹形状である。凹形状を呈する前ケース89により、上方及び下方に開口する空間91が形成される。空間91は、上下一直線状に前方にも開口する。
天板90は、基体81の前部81aの上方を覆うように配置される。前ケース89の上面と天板90の上面とは、水平な平坦面86aを形成する。前ケース89の上面の前側は、前方に向かうに従って低くなる傾斜面86bを形成する。
保持具87(第2保持具に相当)は、掃除機2の管体5を保持する。図33は、保持具87の斜視図である。図34は、保持具87の上面図である。図35は、支持体73のF−F断面を示す図である。保持具87は、例えば保持片92、保持片93、及びばね94を備える。保持片92及び保持片93は、例えば同じ形状の一対の樹脂部材である。保持片92及び保持片93は、同じ高さに配置される。保持片92及び保持片93は、互いに向き合うように配置される。
保持片92は、軸92aを介してケース86に設けられる。即ち、保持片92は、ケース86に対して回転可能に設けられる。軸92aは、鉛直に配置される。保持片92は、軸92aを中心に、図34に示す矢印G1の方向に変位する。
保持片92のうち軸92aが備えられた部分は、ケース86の内側に配置される。保持片92の先端部は、前ケース89に形成された開口から空間91に露出する。保持片92の先端部に、保持片93側に突出する凸部92bが設けられる。凸部92bには、保持片93側を向く傾斜面92c及び傾斜面92dが形成される。傾斜面92c及び傾斜面92dは前後方向に一続きである。傾斜面92cは、傾斜面92dの前方に配置される。傾斜面92cは、前方に向かうに従って保持片93から離れるように傾斜する。傾斜面92dは、後方に向かうに従って保持片93から離れるように傾斜する。
保持片93は、軸93aを介してケース86に設けられる。即ち、保持片93は、ケース86に対して回転可能に設けられる。軸93aは、軸92aと平行になるように鉛直に配置される。保持片93は、軸93aを中心に、図34に示す矢印G2の方向に変位する。保持片92及び保持片93は、空間91を間に挟んで互いに接近及び離隔するように変位する。
保持片93のうち軸93aが備えられた部分は、ケース86の内側に配置される。保持片93の先端部は、前ケース89に形成された開口から空間91に露出する。保持片93の先端部に、凸部92bに向き合うように保持片92側に突出する凸部93bが設けられる。凸部93bには、保持片92側を向く傾斜面93c及び傾斜面93dが形成される。傾斜面93c及び傾斜面93dは前後方向に一続きである。傾斜面93cは、傾斜面93dの前方に配置される。傾斜面93cは、前方に向かうに従って保持片92から離れるように傾斜する。傾斜面93dは、後方に向かうに従って保持片92から離れるように傾斜する。
ばね94は、凸部92bと凸部93bとが互いに接近するように保持片92及び保持片93に力を加える弾性部材の一例である。ばね94は、保持片92と保持片93との間に設けられる。これにより、保持片92は保持片93側に引っ張られる。保持片93は保持片92側に引っ張られる。保持片92及び保持片93にばね94からの力以外の力が作用しなければ、保持片92及び保持片93は、最も接近した状態で保持される。この状態では、凸部92bは、ケース86から突出し、空間91に配置される。凸部93bは、ケース86から突出し、空間91に配置される。
また、図31及び図35に示すように、前ケース89に突出部95が設けられる。突出部95は、支持装置3を正面から見た時に保持片92と保持片93との間に位置するように配置される。前ケース89は、空間91を形成する表面のうち前方を向く表面89aが平坦である。突出部95は、表面89aから前方に突出する。
端子組立て88は、掃除機2の端子組立て36と対をなす部材である。端子組立て88は、保持具87の上方に配置される。図36は、端子組立て88の斜視図である。図37は、端子組立て88の上面図である。図38は、端子組立て88の正面図である。図39は、支持体73のH−H断面を示す図である。
端子組立て88は、例えば充電端子、及び端子保持具を備える。本実施の形態に示す例では、端子組立て88は、充電端子100、及び充電端子101を備える。端子組立て88は、端子保持具として保持片102、及び保持片103を備える。端子組立て88は、ばね104を更に備える。
充電端子100及び充電端子101は、掃除機2の二次電池31を充電する際に使用される端子である。充電端子100は、例えば板状の金属部材から成形される。充電端子100は、支柱71の内側に配置されたリード線を介して制御ユニット79に電気的に接続される。充電端子101は、例えば板状の金属部材から成形される。充電端子101は、支柱71の内側に配置されたリード線を介して制御ユニット79に電気的に接続される。
保持片102及び保持片103は、例えば同じ形状の一対の樹脂部材である。保持片102は、充電端子100を保持する。保持片103は、充電端子101を保持する。
保持片102は、軸102aを介してケース86に設けられる。即ち、保持片102は、ケース86に対して回転可能に設けられる。軸102aは、鉛直に配置される。保持片102は、軸102aを中心に、図37に示す矢印J1の方向に変位する。
保持片102のうち軸102aが備えられた部分は、ケース86の内側に配置される。保持片102の先端部は、前ケース89に形成された開口から空間91に露出する。充電端子100は、保持片102の先端部に設けられる。このため、充電端子100は空間91に露出する。
保持片103は、軸103aを介してケース86に設けられる。即ち、保持片103は、ケース86に対して回転可能に設けられる。軸103aは、軸102aと平行になるように鉛直に配置される。保持片103は、軸103aを中心に、図37に示す矢印J2の方向に変位する。
保持片103のうち軸103aが備えられた部分は、ケース86の内側に配置される。保持片103の先端部は、前ケース89に形成された開口から空間91に露出する。充電端子101は、保持片103の先端部に設けられる。このため、充電端子101は空間91に露出する。
保持片102及び保持片103は、同じ高さに配置される。充電端子100と充電端子101とは、同じ高さで互いに向き合うように配置される。保持片102及び保持片103は、互いに接近及び離隔するように変位する。このため、充電端子100及び充電端子101は、空間91を間に挟んで互いに接近及び離隔するように移動する。
充電端子100は、充電端子101側に向けて凸状に配置される。充電端子100には、充電端子101側に最も突出する部分の前方に案内面100aが形成される。案内面100aは、充電端子101側及び前方を向く傾斜面である。案内面100aは、前方に向かうに従って充電端子101から離れるように傾斜する。案内面100aは、平坦面でも湾曲面でも良い。
充電端子100に隣接するように、保持片102に案内面102bが形成される。案内面102bは、充電端子100の表面と一続きになるように充電端子100の上方に形成される。案内面102bは、充電端子101側及び上方を向く傾斜面である。即ち、案内面102bは、上方に向かうに従って充電端子101から離れるように傾斜する。案内面102bは、平坦面でも湾曲面でも良い。
充電端子101は、充電端子100側に向けて凸状に配置される。充電端子101には、充電端子100側に最も突出する部分の前方に案内面101aが形成される。案内面101aは、充電端子100側及び前方を向く傾斜面である。案内面101aは、前方に向かって従って充電端子100から離れるように傾斜する。案内面101aは、平坦面でも湾曲面でも良い。
充電端子101に隣接するように、保持片103に案内面103bが形成される。案内面103bは、充電端子101の表面と一続きになるように充電端子101の上方に配置される。案内面103bは、充電端子100側及び上方を向く傾斜面である。即ち、案内面103bは、上方に向かうに従って充電端子100から離れるように傾斜する。案内面103bは、平坦面でも湾曲面でも良い。
ばね104は、充電端子100と充電端子101が互いに接近するように保持片102及び保持片103に力を加える弾性部材の一例である。ばね104は、保持片102と保持片103との間に設けられる。これにより、保持片102は保持片103側に引っ張られる。保持片103は保持片102側に引っ張られる。保持片102及び保持片103にばね104からの力以外の力が作用しなければ、充電端子100と充電端子101が最も接近するように保持片102及び保持片103が保持される。この状態では、充電端子100は、ケース86から突出し、空間91に配置される。充電端子101は、ケース86から突出し、空間91に配置される。
次に、掃除機2を支持装置3に支持させる手順について説明する。図40は、掃除機2を支持装置3に支持させる前の状態を示す図である。掃除機2で掃除をする人は、ハンドル24を持って吸込み具4を前後に動かす。このため、掃除機2は、図40に示すように吸込み具4が本体6より前方となるように斜めに配置される。
掃除が終わり掃除機2を支持装置3に支持させる場合は、掃除機2を掃除の時の姿勢のまま動かし、吸込み具4を台座70に形成された特定の位置Xに配置する。図41は、吸込み具4が台座70の特定の位置Xに配置された状態を示す図である。図40に示す状態から吸込み具4をK方向に動かせば、吸込み具4を台座70の位置Xに配置することができる。吸込み具4をK方向に動かす動作は、掃除機2で掃除を行う時の動作と同じである。このため、吸込み具4を位置Xに配置するために特殊な動作を行う必要はない。例えば、吸込み具4を位置Xに配置するためにハンドル24を持ち替える必要はない。
吸込み具4を台座70の位置Xに配置した直後は、本体6は吸込み具4より後方に配置される。ハンドル24を持つ人は、吸込み具4が台座70の位置Xに配置された状態で本体6及び管体5をL方向に移動させる。L方向は、本体6及び管体5が吸込み具4の回転軸8を中心に前方に回転する方向である。吸込み具4をK方向に動かす動作と本体6及び管体5をL方向に動かす動作は、掃除機2を前方に動かす動作である。このため、上記2つの動作を一連の動作として行うことができる。
図41に示す状態から本体6及び管体5をL方向に更に移動させることにより、図1から図3に示すように掃除機2を支持装置3に支持させることができる。即ち、掃除機2を支持装置3に対して特定の横方向から接近させることにより、本体6が支持体72の保持具82に保持され、管体5が支持体73の保持具87に保持される。同時に、充電端子41は充電端子100に接触し、充電端子42は充電端子101に接触する。
本実施の形態に示す例において、支持装置3の保持具82に保持される本体6の被保持部は、ハンドル支持部23(第1被保持部に相当)である。図42は、ハンドル支持部23が保持具82に保持される直前の状態を示す側面図である。図43は、ハンドル支持部23が保持具82に保持された時のハンドル支持部23と保持具82のA−A断面に相当する断面図である。
図41に示す状態から本体6及び管体5がL方向に移動すると、ハンドル支持部23の前側の下端が保持台83の凸部85に接触する。具体的には、ハンドル支持部23の前側の下端が、凸部85の傾斜面85aに接触する。ハンドル支持部23が凸部85に接触した後も本体6及び管体5がL方向に更に移動すると、保持台83は、ハンドル支持部23に押されて下方に変位する。上述したように、保持台83はばね84によって常に上方に押し付けられている。このため、ハンドル支持部23に形成された凹部61の縁が凸部85を乗り越えると、凸部85は上方に変位し、凸部85が凹部61に配置される。ハンドル支持部23は、凸部85が凹部61に配置されることによって保持具82に保持される。
本実施の形態に示す例において、支持装置3の保持具87に保持される管体5の被保持部は、凹部19a及び凹部19bが形成されたパイプ12の上端部(第2被保持部に相当)である。図44は、管体5の上端部が保持具87に保持された時の管体5と保持具87のF−F断面に相当する断面図である。
図41に示す状態から本体6及び管体5がL方向に移動すると、管体5の上端部が保持具87の保持片92及び保持片93に接触する。具体的には、管体5のカバー18が保持片92の傾斜面92cと保持片93の傾斜面93cとに接触する。管体5が保持片92及び保持片93に接触する前の凸部92bと凸部93bとの間隔は、カバー18の幅w1より狭い。管体5がL方向に移動してカバー18が保持片92及び保持片93に押し付けられると、凸部92bと凸部93bとの間隔が広がるように保持片92及び保持片93は変位する。その後に凹部19aの前側の縁が凸部92bを通過し、凹部19bの前側の縁が凸部93bを通過すると、凸部92bと凸部93bとの間隔が狭まるように保持片92及び保持片93は変位する。そして、凸部92bが凹部19aに配置され、凸部93bが凹部19bに配置される。管体5の上端部は、凸部92bが凹部19aに配置され、凸部93bが凹部19bに配置されることによって保持具87に保持される。
図45は、掃除機2が支持装置3に支持された時の端子組立て36及び88のH−H断面に相当する断面図である。図46は、図45のM−M断面を示す図である。
図41に示す状態から本体6及び管体5がL方向に移動すると、本体6の端子組立て36が支持装置3の端子組立て88に接触する。具体的には、突出部43の被案内面46が充電端子100の案内面100aに接触する。突出部43の被案内面48が充電端子101の案内面101aに接触する。端子組立て36が端子組立て88に接触する前の充電端子100と充電端子101との間隔は、突出部43の幅より狭い。本体6がL方向に移動して突出部43が充電端子100及び充電端子101に押し付けられると、充電端子100と充電端子101との間隔が広がるように保持片102及び保持片103は変位する。
その後に充電端子100が突出部43の右側の縁を通過すると、充電端子100は充電端子41に接触する。同様に、充電端子101が突出部43の左側の縁を通過すると、充電端子101は充電端子42に接触する。案内面100aは、本体6が特定の横方向から支持装置3に接近した際に、充電端子100を充電端子41に導くための傾斜面である。案内面101aは、本体6が特定の横方向から支持装置3に接近した際に、充電端子101を充電端子42に導くための傾斜面である。
図45及び図46に示す状態では、掃除機2の充電端子41及び充電端子42は、支持装置3の充電端子100と充電端子101との間に配置される。上述したように、充電端子100は、充電端子41に接近及び離隔する方向に変位可能である。充電端子101は、充電端子42に接近及び離隔する方向に変位可能である。充電端子100と充電端子101との間隔は、掃除機2が支持装置3に支持されていない状態より図45及び図46に示す状態の方が広い。図45及び図46に示す状態では、充電端子100は、ばね104によって充電端子41に押し付けられる。同様に、充電端子101は、ばね104によって充電端子42に押し付けられる。
本実施の形態に示す例では、充電端子41の突起部44が充電端子100に接触する。充電端子100は、上下に線状に延びる凸状の部分が突起部44に接触する。同様に、充電端子42の突起部45が充電端子101に接触する。充電端子101は、上下に線状に延びる凸状の部分が突起部45に接触する。
本実施の形態に示す例であれば、掃除機2をスティック型として使用した後に、掃除機2を簡単に支持装置3に支持させることができる。この時、掃除機2は、本体6と管体5とが支持装置3に支持される。このため、支持装置3は、掃除機2を安定して支持できる。
例えば、本実施の形態に示す例では、保持具82は、保持具87より上方に配置される。即ち、掃除機2のハンドル支持部23は、管体5の上端部が保持具87に保持される位置より高い位置で保持具82に保持される。このため、掃除機2を異なる高さで保持することができる。例えば、掃除機2が支持装置3に支持された際に、保持具82は、重量物である送風機30とほぼ同じ高さに配置される。保持具87は、送風機30より下方に配置される。送風機30の近傍と下方で掃除機2を支えることができるため、掃除機2を安定した状態で支持することができる。
また、本実施の形態に示す例では、保持具82に保持されるハンドル支持部23が、重量物である送風機30より前方に配置される。保持具87に保持される管体5は、送風機30より後方に配置される。送風機30の前後で掃除機2を支えることができるため、掃除機2を安定した状態で支持することができる。
更に、本実施の形態に示す例であれば、スティック型の掃除機2を支持装置3に支持させることによって端子組立て36が端子組立て88に電気的に接続される。このため、掃除機2を支持装置3に支持させるだけで適切に充電を行うことができる。
次に、掃除機2をスティック型の掃除機として支持装置3から取外す手順について説明する。上述したように、掃除機2を特定の横方向に移動させることにより、掃除機2を支持装置3に支持させることができる。掃除機2を支持装置3から取外す場合は、上記特定の横方向とは反対の方向に掃除機2を移動させれば良い。例えば、掃除機2で掃除を行いたい人は、支持装置3に支持された掃除機2のハンドル24を持ち、本体6及び管体5を図2に示すN方向に移動させる。N方向は、本体6及び管体5が吸込み具4の回転軸8を中心に後方に回転する方向である。本体6及び管体5がN方向に移動することにより、本体6が保持具82から外れ、管体5が保持具87から外れる。また、充電端子41が充電端子100から離れ、充電端子42が充電端子101から離れる。これにより、掃除機2をスティック型の掃除機として支持装置3から取外すことができる。
例えば、図43に示す状態から本体6及び管体5が図2に示すN方向に移動すると、ハンドル支持部23の前側の下端が保持台83の凸部85に接触する。具体的には、ハンドル支持部23の前側の下端が、凸部85の傾斜面85bに接触する。ハンドル支持部23が凸部85に接触した後も本体6及び管体5がN方向に更に移動すると、保持台83は、ハンドル支持部23に押されて下方に変位する。ハンドル支持部23に形成された凹部61の縁が凸部85を乗り越えると、凸部85は上方に変位し、凸部85が凹部61から外れる。
また、図44に示す状態から本体6及び管体5が図2に示すN方向に移動すると、保持片92の凸部92bが凹部19aの前側の縁に押され、保持片92が管体5から離れるように右側に変位する。同様に、保持片93の凸部93bが凹部19bの前側の縁に押され、保持片93が管体5から離れるように左側に変位する。即ち、保持片92及び保持片93は、凸部92bと凸部93bとの間隔が広がるように変位する。そして、凹部19aの前側の縁が凸部92bを通過することにより、凸部92bが凹部19aから外れる。凹部19bの前側の縁が凸部93bを通過することにより、凸部93bが凹部19bから外れる。
また、図45に示す状態から本体6及び管体5が図2に示すN方向に移動すると、充電端子41は充電端子100に接触しながら後方に移動する。その後に充電端子41は端子組立て88から外れ、充電端子100に接触しなくなる。同様に、充電端子42は、充電端子101に接触しながら後方に移動する。その後に充電端子42は端子組立て88から外れ、充電端子101に接触しなくなる。端子組立て36が後方に移動している間、保持片102及び保持片103は、充電端子100と充電端子101との間隔が狭まるように変位する。
本実施の形態に示す例では、掃除機2を支持装置3から外すために必要な力は、掃除機2を支持装置3に支持させるために必要な力より大きい。特に、凸部85の傾斜面85bは、傾斜面85aより傾きが大きい。このため、保持具82からハンドル支持部23を外すために必要な力は、保持具82にハンドル支持部23を保持させるために必要な力より大きい。このため、掃除機2が支持装置3から簡単に外れてしまうことを防止できる。
また、掃除機2の本体6は、ハンディ型の掃除機としても使用される。以下に、掃除機2の本体6をハンディ型の掃除機として支持装置3から取外す手順について説明する。
掃除機2の本体6をハンディ型の掃除機として支持装置3から取外す場合は、掃除機2が支持装置3に支持されている状態から本体6を上方に移動させれば良い。例えば、管体5を用いずに掃除を行いたい人は、支持装置3に支持された掃除機2のハンドル24を持ち、本体6を図2に示すP方向に移動させる。本体6がP方向に移動することにより、本体6が保持具82から外れ、本体6が管体5から外れる。また、充電端子41が充電端子100から離れ、充電端子42が充電端子101から離れる。これにより、管体5及び吸込み具4を支持装置3に支持させたまま、本体6を支持装置3から取外すことができる。
例えば、図43に示す状態から本体6が図2に示すP方向に移動しても、保持台83の凸部85はハンドル支持部23に干渉しない。このため、本体6がP方向に移動すると、凸部85は凹部61から簡単に外れる。
図47は、図44のQ−Q断面を示す図である。図44及び図47に示すように、掃除機2が支持装置3に支持された状態では、管体5のボタン16は支持体73の突出部95より低い位置に配置される。ボタン16の先端部は、突出部95の直下に配置される。図44及び図47に示す状態から本体6が図2に示すP方向に移動すると、本体6が移動を開始した直後は管体5も本体6とともにP方向に移動する。管体5がP方向に移動すると、その直後にボタン16が突出部95に接触する。ボタン16は、突出部95に押されることにより、パイプ12に近づくように変位する。これにより、ラッチ15は、パイプ12から離れるように変位し、第2位置に配置される。即ち、管体5と本体6とを分離することが可能な状態になる。
管体5がP方向に移動すると、保持片92の凸部92bが凹部19aの上向きの面19dに当たる。同様に、保持片93の凸部93bが凹部19bの上向きの面19dに当たる。これにより、管体5のP方向への移動が止まる。この状態で本体6がP方向に更に移動すると、管体5のパイプ12が本体6の接続管21から抜ける。これにより、掃除機2の本体6をハンディ型の掃除機として支持装置3から取外すことができる。即ち、管体5及び吸込み具4を支持装置3に支持させたまま、本体6を支持装置3から取外すことができる。
また、図46に示す状態から本体6が図2に示すP方向に移動すると、充電端子41は充電端子100に接触しながら上方に移動する。その後に充電端子41は端子組立て88から外れ、充電端子100に接触しなくなる。同様に、充電端子42は、充電端子101に接触しながら上方に移動する。その後に充電端子42は端子組立て88から外れ、充電端子101に接触しなくなる。
本実施の形態に示す例であれば、支持装置3に支持されている本体6をハンディ型の掃除機として簡単に取外すことができる。本体6をハンディ型の掃除機として使用する際に、掃除機2の全てを支持装置3から取外す必要はない。本体6をハンディ型の掃除機として使用する場合は、本体6の接続管21に吸込み具4を直接接続しても良い。本体6の接続管21に他の吸込み具を直接接続しても良い。本体6の接続管21に何も接続しなくても良い。
上述したように、本実施の形態に示す例では、充電端子100のうち上下に線状に延びる凸状の部分に突起部44が接触する。同様に、充電端子101のうち上下に線状に延びる凸状の部分に突起部45が接触する。このため、端子組立て36が端子組立て88に対して上下に移動しても、その移動は円滑に行われる。
次に、ハンディ型の掃除機として使用した本体6を支持装置3に支持させる手順について説明する。図48は、支持装置3に支持された管体5に本体6を接続する前の状態を示す図である。
上述したように、本実施の形態に示す例では、管体5及び吸込み具4を支持装置3に支持させたまま、本体6を支持装置3から取外すことができる。支持装置3に支持された管体5に本体6を接続する場合は、管体5の直上から本体6を下方に移動させれば良い。例えば、本体6を使用して棚等の掃除を行った人は、ハンドル24を持って本体を持ち上げ、本体6を図48に示すR方向に移動させる。これにより、本体6が管体5に接続され、本体6が保持具82に保持される。同時に、充電端子41は充電端子100に接触し、充電端子42は充電端子101に接触する。
例えば、図48に示す状態から本体6がR方向に移動すると、本体6の接続管21が上方から空間91に進入する。接続管21が下方に移動し、パイプ12の上端が筒部材34の内側に配置されると、ラッチ受け35がパイプ12とラッチ15との間に滑り込む。なお、本体6が管体5に上方から接触する。この状態で接続管21が管体5に更に押し込まれると、ラッチ15がラッチ受け35に掛かる。これにより、支持装置3に支持されている管体5に本体6を接続することができる。
また、図48に示す状態から本体6がR方向に移動すると、保持台83の凸部85が凹部61に配置される。ハンドル支持部23は、凸部85が凹部61に配置されることによって保持具82に保持される。
支持装置3に支持されている管体5に本体6が上方から接続された場合も、端子組立て36及び端子組立て88は図45及び図46に示す状態になる。即ち、図48に示す状態から本体6がR方向に移動すると、本体6の端子組立て36が支持装置3の端子組立て88に接触する。具体的には、突出部43の被案内面47が保持片102の案内面102bに接触する。突出部43の被案内面49が保持片103の案内面103bに接触する。端子組立て36が端子組立て88に接触する前の保持片102と保持片103との間隔は、突出部43の幅より狭い。本体6がR方向に移動して突出部43が保持片102及び保持片103に押し付けられると、充電端子100と充電端子101との間隔が広がるように保持片102及び保持片103は変位する。
その後に充電端子41が案内面102bの下側の縁を通過すると、充電端子41は充電端子100に接触する。同様に、充電端子42が案内面103bの下側の縁を通過すると、充電端子42は充電端子101に接触する。案内面102bは、本体6が上方から支持装置3に接近した際に、充電端子100を充電端子41に導くための傾斜面である。案内面103bは、本体6が上方から支持装置3に接近した際に、充電端子101を充電端子42に導くための傾斜面である。
本実施の形態に示す例であれば、ハンディ型の掃除機として使用した本体6を上方から支持装置3に接近させることにより、本体6を簡単に支持装置3に支持させることができる。この時、管体5を支持装置3から取外す必要はない。本体6が管体5に接続されると、掃除機2の本体6と管体5とが支持装置3に支持される。このため、支持装置3は、掃除機2を安定して支持できる。
更に、本実施の形態に示す例であれば、ハンディ型の掃除機として使用した本体6を支持装置3に支持させることによって端子組立て36が端子組立て88に電気的に接続される。このため、本体6を支持装置3に上方から支持させるだけで適切に充電を行うことができる。
このように、本実施の形態に示す例であれば、掃除機2の使用形態に応じた取付け方で掃除機2を支持装置3に取付けることができる。このため、使い勝手が良い。また、掃除機2を支持装置3に支持させることによって適切に充電を行うことができる。
図49から図52は、支持装置3による他の支持形態を説明するための図である。例えば、支持装置3は、図48に示すように、吸込み具4及び管体5のみを支持することができる。この時、吸込み具4は、後輪が台座70の底板74から浮いた状態で支持されても良い。他の例として、支持装置3は、図49に示すように吸込み具4のみを支持することができる。他の例として、支持装置3は、図50に示すように管体5のみを支持することができる。例えば、掃除機2で掃除をしている時に吸込み具4を本体6に直接接続した場合は、外した管体5を図50に示すように支持装置3に支持させることができる。他の例として、支持装置3は、図51に示すように管体5及び本体6のみを支持することができる。他の例として、支持装置3は、図52に示すように、本体6のみを支持することができる。上述した何れの支持形態でも、掃除機2を支持するために必要な床面積は変わらない。
本実施の形態では、図41に示す状態から本体6及び管体5をL方向に移動させることによって掃除機2を支持装置3に支持させる例について詳しく説明した。掃除機2を特定の横方向から支持装置3に接近させる方法は、この例に限定されない。図53は、掃除機2を支持装置3に支持させる他の方法を説明するための図である。図53に示すように、掃除機2を支持装置3に向けて水平方向に移動させることによって掃除機2を支持装置3に支持させても良い。図54は、本体6を支持装置3に支持させる他の方法を説明するための図である。図54に示すように、本体6のみを支持装置3に支持させる場合も、本体6を支持装置3に向けて水平方向に移動させることによって支持装置3に支持させても良い。
本実施の形態では、支持装置3の保持具82に保持される本体6の被保持部がハンドル支持部23である例について説明した。これは好適な例である。保持具82によって本体6の他の部分が保持されても良い。例えば、保持具82によって本体6の上端部が保持されても良い。保持具82によって本体6の下端部が保持されても良い。
本実施の形態では、支持装置3の保持具82に上向きの凸部85が形成され、掃除機2の被保持部に下向きの凹部61が形成される例について説明した。これは好適な例である。支持装置3の保持具82の上向きの表面に凹部が形成されても良い。かかる場合、掃除機2の被保持部に下向きの凸部が形成される。
本実施の形態では、支持装置3の保持具87に保持される管体5の被保持部がパイプ12の上端部である例について説明した。これは好適な例である。保持具87によって管体5の他の部分が保持されても良い。例えば、保持具87によって管体5の中間部が保持されても良い。保持具87によって管体5の下端部が保持されても良い。
本実施の形態では、本体6の接続管21に端子組立て36が備えられる例について説明した。これは好適な例である。掃除機2が支持装置3に支持された際に端子組立て36が端子組立て88に電気的に接続されれば、端子組立て36は本体6の他の部分に備えられても良い。例えば、端子組立て36は、本体ケース20に備えられても良い。端子組立て36は、ハンドル24に備えられても良い。
更に、本実施の形態に示す例では、掃除機2が支持装置3に支持されると、支持体72の前面81bが集塵ケース56の前側の面に対向する。上述したように、前面81bは、集塵ケース56の曲率に合わせて湾曲する。また、前面81bは、保持具82より下方で保持具87より上方に配置される。このため、前面81bは、例えば本体6を上方から支持装置3に支持させる際に、本体6の移動方向を案内する案内面の役割を果たす。
また、本実施の形態に示す例では、掃除機2が支持装置3に支持されると、ケース86の平坦面86aが集塵ケース56に下方から対向する。この平坦面86aで集塵ケース56を支持しても良い。平坦面86aは、保持具82より下方で保持具87より上方に配置される。また、平坦面86aは、保持具82より前方で保持具87より後方に配置される。このため、保持具82と保持具87との中間で本体6を支持することができる。
本実施の形態に示す例では、ハンドル24が本体ケース20の前方から上方に亘って配置される例について説明した。これは好適な例である。上述したように、掃除機2をスティック型の掃除機として使用する人は、ハンドル24を後方に引き、掃除機2を支持装置3から外す。また、掃除機2の本体6をハンディ型の掃除機として使用する人は、ハンドル24を上方に引き上げ、本体6を支持装置3から外す。このため、ハンドル24は、後方から及び上方から掴み易いように配置されることが好ましい。