JP6919885B2 - 可撓性容器用中栓部材および可撓性容器 - Google Patents

可撓性容器用中栓部材および可撓性容器 Download PDF

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Description

この発明は、可撓性容器用中栓部材および可撓性容器に関する。
液体やペーストなどの流動体を内容物として収納するための容器として可撓性容器がある。可撓性容器は、流動体が収納される容器本体に連続してキャップなどが装着されるとともに、先端に流動体の取り出し口が開口する首部を備えている。可撓性容器としては、例えば、マヨネーズなどのペースト状調味料を入れる押し出し容器、練り歯磨きなどを収納するチューブ容器、運動中の水分補給用の水筒などに用いられるスクイズボトルなどがある。
可撓性容器では、容器本体内に収納されている流動体を取り出す際、容器本体を人の手などによって押圧して容器本体を変形させる。それによって容器本体内の圧力が上昇し、流動体が首部先端の開口から吐出される。そして可撓性容器では、容器本体への押圧力を加減することで流動体の吐出量を調整することになる。なお、以下の特許文献1には、本発明に関連して、永久磁石の磁力を用いた弁について記載されている。
特開2005−9506号公報
流動体を内容物として収納する可撓性容器は、普通、保存時に流動体の漏れや揮発を防止するためのキャップを備えている。しかし、チューブ容器などの可撓性容器では、流動体の取り出し口を鉛直上方に向けた正立状態で維持できない。そのため、流動体が低粘度の液体などである場合、開栓状態で容器を傾けたり天地を逆にしたりすると流動体が漏れてしまう。底があるボトル状の容器であっても、開栓状態で転倒させれば、流動体がこぼれてしまう。
そこで、電磁弁などのように開弁動作に動力が必要な弁ではなく、上記特許文献1に記載されているような永久磁石の磁力を用いた弁を中栓として可撓性容器の首部に内蔵させることが考えられる。なお、特許文献1に記載の弁は、逆止弁であり、球状の弁体を備えて気体や液体などの流動体の流路の上流側に球状の弁体が介在している。この弁は、流路の上流側の出口の縁を弁座とし、当該弁座に密着することで閉弁状態となる。また、流路の上流側から下流に向けて閾値を超えた圧力が弁体に加わると、弁体が永久磁石の磁力による吸引力に抗して開弁状態となる。すなわち、従来の弁では、弁体が流路の上流側の出口に密着した閉弁状態から流動体の圧力によって速やかに開弁状態に移行する。
しかし、人の手指によって容器本体を押圧することで圧力を調整することを前提としている可撓性容器では、この応答性の良い弁動作によって圧力が閾値を超えた時点で流動体が一気に吐出されることになる。また、人の手指によって容器本体を押圧しているため、容器本体内の圧力にバラツキが生じる。そのため、所定量の流動体を精度良く吐出させることが難しいという問題もある。とくに微少量の流動体を吐出させることが難しい。
そこで本発明は、開栓状態で容器を転倒させても内容物である流動体の漏出を確実に防止でき、かつ微少量の流動体を精度良く吐出させることができる弁機構を備えた可撓性容器用中栓部材と、その中栓部材を備えた可撓性容器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、可撓性素材で形成されて内部に流動体が収納される容器本体に、上下方向を軸とした中空筒状で上端に開口を有する首部が接続されてなる可撓性容器用の中栓部材であって、
前記首部の内方に装着され、
内方に上下方向を軸とした中空部を有する筒状の内栓と、
前記内栓の中空部に上下方向に移動可能に収納されて、磁力によって吸着可能な素材からなる弁体と、
閉弁状態において前記弁体を下支えする弁座と、
弁座の下方に配置される永久磁石と、
を備え、
前記内栓の前記中空部は、軸と直交する断面の形状を維持して下方に開口するとともに、上端側の天面に前記流動体の吐出口が開口し、当該吐出口の開口形状が前記断面の形状に包含され、
上方から見たときの前記弁体の平面形状は、前記吐出口の開口形状を包含しつつ、前記中空部の前記断面の形状に包含され、
前記弁座は、上面に前記弁体の平面形状に沿う形状の周縁を有する凹部を備え、
前記凹部の内方に開口を有して下方に延長し、前記永久磁石が配置される領域を経由して下方に開口する管状の流路が形成され、
前記閉弁状態では、前記弁体が、前記永久磁石の磁力により下方に吸引されて前記凹部の周縁に当接しつつ、当該弁体と前記凹部の上面との間に空隙が形成され、
前記弁体は、前記閉弁状態にあるときに、前記弁体の下面に、前記容器内の前記流動体によって前記弁体と前記弁座との間の吸引力よりも大きな圧力が加えられると開弁状態となり、
前記開弁状態では、前記弁体が、前記閉弁状態における位置から、前記吐出口の内周縁に当接したときの位置まで移動可能である、
ことを特徴とする可撓性容器用中栓部材としている。
前記内栓は、内方に上下方向を軸とした円筒状の中空部を有し、
前記弁体は球状であり、
前記永久磁石は、前記内栓の軸と同軸の円環に沿って配置され、
前記内栓の前記中空部は、内径を維持して下方に開口するとともに、上端側の天面が、前記流動体の吐出口として当該中空部の内径よりも小さな径で開口し、
前記弁体の直径は、前記吐出口の開口径よりも大きく、前記中空部の前記内径よりも小さく、
前記弁座は、上面に円形の周縁を有する凹部を備え、
前記環状の流路は、前記凹部の中央に開口を有して下方に延長しつつ、前記永久磁石が配置される前記円環の中空部を経由して下方に開口し、
閉弁状態では、前記弁体が、前記凹部の前記円形の周縁と同心円状に当接しつつ、当該弁体と前記凹部の上面との間に空隙が形成される、
ことを特徴とする可撓性容器用中栓部材とすれば好ましい。
また、前記弁座の下面に前記永久磁石の前記中空部に挿入されつつ下方に開口する中空筒状の軸部が接続され、前記凹部の中央の前記開口が当該軸部の中空部に接続されて前記流路が形成されていることを特徴とする可撓性容器用中栓部材とすることもできる。
前記永久磁石は、密封状態で前記弁座の下方に配置されていることを特徴とする可撓性容器用中栓部材としてもよい。
本発明の範囲には、可撓性素材で形成されて内部に流動体が収納される容器本体に、上下方向を軸とした中空筒状で上端に開口を有する首部が接続されてなる可撓性容器も含まれ、本発明に係る可撓性容器の一態様は、
前記首部の内方に中栓部材が装着され、
前記中栓部材は、内方に上下方向を軸とした中空部を有する筒状の内栓と、
前記内栓の中空部に上下方向に移動可能に収納されて、磁力によって吸着可能な素材からなる弁体と、閉弁状態において前記弁体を下支えする弁座と、弁座の下方に配置される永久磁石とを備え、
前記内栓の前記中空部は、軸と直交する断面の形状を維持して下方に開口するとともに、上端側の天面に前記流動体の吐出口が開口し、当該吐出口の開口形状が前記断面の形状に包含され、
上方から見たときの前記弁体の平面形状は、前記吐出口の開口形状を包含しつつ、前記中空部の前記断面の形状に包含され、
前記弁座は、上面に前記弁体の平面形状に沿う形状の周縁を有する凹部を備え、
前記凹部の内方に開口を有して下方に延長し、前記永久磁石が配置される領域を経由して下方に開口する管状の流路が形成され、
前記閉弁状態では、前記弁体が、前記永久磁石の磁力により下方に吸引されて前記凹部の周縁に当接しつつ、当該弁体と前記凹部の上面との間に空隙が形成され、
前記弁体は、閉弁状態にあるときに、前記弁体の下面に、前記容器内の前記流動体によって前記弁体と前記弁座との間の吸引力よりも大きな圧力が加えられると開弁状態となり、
前記開弁状態では、前記弁体が、前記閉弁状態における位置から、前記吐出口の内周縁に当接したときの位置まで移動可能である、
ことを特徴とする可撓性容器である。
また、上記可撓性容器は、
前記内栓は、内方に上下方向を軸とした円筒状の中空部を有し、
前記弁体は球状であり、
前記永久磁石は、前記内栓の軸と同軸の円環に沿って配置され、
前記内栓の前記中空部は、内径を維持して下方に開口するとともに、上端側の天面が、前記流動体の吐出口として当該中空部の内径よりも小さな径で開口し、
前記弁体の直径は、前記吐出口の開口径よりも大きく、前記中空部の前記内径よりも小さく、
前記弁座は、上面に円形の周縁を有する凹部を備え、
前記環状の流路は、前記凹部の中央に開口を有して下方に延長しつつ、前記永久磁石が配置される前記円環の中空部を経由して下方に開口し、
閉弁状態では、前記弁体が、前記凹部の前記円形の周縁と同心円状に当接しつつ、当該弁体と前記凹部の上面との間に空隙が形成される、
ことを特徴とする可撓性容器とすることもできる。
本発明に係る可撓性容器用中栓部材、および可撓性容器によれば、開栓状態の容器を転倒させても内容物である流動体の漏出を防止でき、かつ微少量の流動体を精度良く取り出せる。なお、その他の効果については以下の記載で明らかにする。
本発明の実施例に係る可撓性容器用中栓部材の概略を示す図である。 上記実施例に係る可撓性容器用中栓部材の構造を示す図である。 上記実施例に係る可撓性容器用中栓部材の動作を示す図である。 上記実施例に係る可撓性容器用中栓部材を構成する弁体支持部材の変形例を示す図である。 上記変形例に係る弁体支持部材を備えた可撓性容器用中栓部材が装着された可撓性容器の一例を示す図である。 本発明のその他の実施例に係る可撓性容器用中栓部材が装着された可撓性容器の一例を示す図である。 上記実施例に係る可撓性容器用中栓部材を構成する永久磁石の変形例を示す図である。 本発明のその他の実施例に係る可撓性容器用中栓部材の固定構造を示す図である。
本発明の実施例について、以下に添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明に用いた図面において、同一または類似の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。図面によっては説明に際して不要な符号を省略することもある。
===実施例===
本発明の実施例に係る可撓性容器用中栓部材として、化粧料(化粧水、化粧液、化粧オイル、化粧乳液など)からなる流動体が収納されるチューブ容器の首部に装着されて、逆止弁としても機能する中栓部材を挙げる。図1に、本実施例に係る中栓部材1を備えたチューブ容器10を示した。図1(A)は中栓部材1が装着されていない状態のチューブ容器10の外観図であり、図1(B)は、中栓部材1が装着された状態のチューブ容器10の外観図である。そして図1(C)は、可撓性容器10の首部12に装着された中栓部材1を部品毎に分解した図を示している。
図1(A)に示したように、チューブ容器10において、流動体を収納する容器本体11は、手指によって容易に変形する薄肉の樹脂素材で形成されている。例えば、ポリエチレン(PE)などからなる単層構造や、PEにエチレン−ビニルアルコール重合体(EVOH)などの樹脂をコーティングした多層構造を有する樹脂素材で形成されている。あるいは、アルミニウムなどの金属層を有する素材であってもよい。なお、チューブ容器10が化粧料用であれば、他に、PE、ポリプロピレン(PP)、PETなどの樹脂素材も考えられる。そして、この容器本体11に接続される中空筒状の首部12の周には雄ねじ13が形成されており、首部12には図示しないキャップが着脱可能に装着される。
首部12の先端の開口14は、可撓性容器10における本来の流動体の吐出口であり、首部12の中空部を介して容器本体11の内方に連絡している。なお、容器本体11と首部12は一体成形されたものであってもよいし、個別に成形された部品であってもよい。図示したチューブ容器10では、容器本体11と、首部12と肩部15とが一体化された成形部分とから構成されている。なお、首部12と肩部15とからなる成形部分は、容器本体11に対して肉厚であるが、素材自体は、容器本体11と同様の樹脂材料で構成することができる。
チューブ容器10の製造手順としては、例えば、最終的に容器本体部11となる中空円筒状のスリーブを押し出し成形やシートの張り合わせによって成形し、そのスリーブの一端に肩部および首部からなる一体成形品15を射出成形することで、一体成形品15とスリーブとを一体化する。そして、内容物をスリーブの他端から充填し、この他端を溶着や接着などの方法で封止することで内容物が充填された状態のチューブ容器10を完成させる。もちろん、容器本体11と、上記の首部12と肩部15との一体成形部品とを超音波溶着や接着などの方法で接合してチューブ容器10を作製してもよい。
本実施例に係る中栓部材1は、図1(B)に示したように、首部12の開口14に装着される内栓2を含んで構成され、具体的には、図1(C)に示したように、内栓2、球状の弁体3、閉弁状態において弁体3を下支えする弁座41を一体的に備えた弁体支持部材4、および円環状の永久磁石5で構成されている。内栓2と弁体支持部材4は樹脂からなる一体成形品であり、例えば、内栓2であればPEやPP、あるいはシリコーンなどからなる成形品とすることができる。また、弁体3は、流動体が人の肌に用いられる化粧水であることを考慮し、ステンレス球で構成されている。周知のごとく、ステンレス球は化粧料容器の攪拌ボールなどに用いられている。本実施例では、磁石に吸着可能なSUS400からなるステンレス球を用いている。
ここで、中空円筒状の首部12の軸100方向を上下方向とし、チューブ容器10の開口14が首部12の上端にあるものとしてチューブ容器10や中栓部材1における相対的な上下の各方向を規定する。また、中栓部材1が首部12に装着された状態では、中栓部材1を構成する各部材(2〜5)が首部12と同軸に配置される。なお、以下では、相対的な上下方向とは別に、重力に基づく上方向および下方向を鉛直上方および鉛直下方と称することとする。
上述したように相対的な上下方向を規定すると、内栓2は、扁平な円筒状の頭部22の下方に、当該頭部22に対して縮径された円筒状の胴部23が接続された中空の二段円筒状で、中栓部材1における流動体の吐出口21が頭部22の上端中央に開口している。弁体支持部材4は、球状の弁体3を下支えする円板状の弁座41の下方に円筒状の軸部42が接続されてなる。弁座41の上面には、周縁形状が円形で、すり鉢状、あるいは円錐内面などからなる凹部43が形成され、凹部43の中央には軸部42の下端にまで延長する貫通孔44が形成されている。そして、円環状の永久磁石5が弁体支持部材4の軸部42に環装される。なお、永久磁石5には、フェライト磁石など一般的な磁石を用いることもできるが、本実施例では強大な磁力を有するネオジム磁石を用いている。
そして本実施例に係る中栓部材1は、チューブ容器10に装着された状態では、内栓2の頭部22の下端面24が首部12の開口14の上端面に当接し、内栓2の頭部22のみが首部12の外方に露出し、頭部22より下方の内栓2の胴部23、弁体支持部材4、および永久磁石5が首部12の内方に挿入される。また、球状の弁体3は内栓2の中空部25に収納される。
図2に本実施例に係る中栓部材1の構造を示した。図2(A)は組み立てられた状態にある中栓部材1の外観図であり、図2(B)は、チューブ容器10の首部12に装着された状態の中栓部材1を、上下方向を含む面で切断したときの縦断面図である。図2(A)に示したように、中栓部材1は、二段円筒状の内栓2の下方に弁体支持部材4における円板状の弁座41が同軸となるように密接した状態で積層されている。この例では、内栓2における胴部23の下端面と弁体支持部材4における弁座41の上端面が溶着や接着などによって接合されている。弁体支持部材4の軸部42には円環状の永久磁石5が嵌着状態で環装されている。そして、内栓2の中空部25内には球状の弁体3が収納されている。なお、図示した中栓部材1では、円筒状の内栓2の胴部23と円板状の弁座41の側面には円環状の突起(26、45)が形成されている。
次に、本実施例に係る中栓部材1のより具体的な構成や構造を、図2(B)を参照しつつ説明する。図2(B)では、チューブ容器10、および中栓部材1を構成する各部材(2〜5)を異なるハッチングで示している。内栓2の頭部22の外径φD1はチューブ容器10の首部12の外径φD2と同等で、頭部22の下方に首部12の内径φD3と同等か僅かに大きな外径φD4を有する胴部23が接続されてなる。そして弁体支持部材4の弁座41は、胴部23と同じ外径φD4を有している。したがって、内栓2の胴部23と弁体支持部材4の弁座41は、首部12に対して嵌着された状態で挿入される。
弁体支持部材4の弁座41の下方には、弁座41に対して縮径された中空筒状の軸部42が形成されている。軸部42の外径φD5は、円環状の永久磁石5の中空部51の内径と同等か、僅かに大きい。それによって永久磁石5が軸部42に嵌着状態で環装される。なお、チューブ容器10の首部12の内面には、軸100周りに周回する凹部16が上下二箇所に形成されており、この凹部16が胴部23と弁座41のそれぞれの側面に形成されている突起(26,45)と係合することで、首部12に装着した中栓部材1が容易に外れないようになっている。もちろん、溶着や接着によって中栓部材1を首部12に取り付けるようにしてもよい。
図1(C)にも示したように、弁座41の上面には円形の周縁を有する凹部43が形成され、その凹部43の中央に形成された貫通孔44は、軸部42の中空部を経由して当該軸部42の下端に開口する。そして、首部12の円筒状の内面の下端面17には、中央に容器本体11の内部に連絡する孔18が形成されている。それによって、軸部42の下端から環状の前記永久磁石5の中空部51を経由し、弁座41の上面に形成された凹部43の中央にまで連絡する管状の流路が形成され、容器本体11内の流動体は、当該流路を経て中栓部材1内に案内される。
内栓2の中空部25には、球状の弁体3が収納されている。弁体3の直径φD7は、内栓2における吐出口21の開口径φD8よりも大きく、当該内栓2の中空部25の内径φD6よりも小さい。また中栓部材1は、弁体3が弁座41の凹部43における円形の周縁と同心円で接することで閉弁状態となる。本実施例では、弁体3が凹部43の内面に接している。もちろん凹部43の周縁に接するように構成してよい。そして閉弁状態では、弁体3の上端位置P1が、内栓2の中空部25における天面27の上下位置P2よりも下方となる。したがって弁体3は、図中点線の円で示したように、吐出口21の内周縁に接したときの位置P3を移動範囲の上限として、当該上限の位置P3と閉弁状態における位置P1までの範囲で上下方向に移動可能となる。
中栓部材1は、弁体3が永久磁石5からの吸引力によって凹部43の内面に当接することで閉弁状態となり、永久磁石5からの吸引力よりも大きな力で弁体3が吐出口21側に付勢されると、弁体3と弁座41の凹部43周縁との間が離間し、開弁状態となる。開弁状態では、弁体3の直径φD7よりも内栓2の中空部25の内径φD6が大きいため、容器本体11内から内栓2の吐出口21に至る流動体の吐出経路が形成される。
ところで、弁座41における凹部43は、自身の内面に球状の弁体3が当接して閉弁状態となったときに、上面と弁体3の下面との間に空隙46が生じるように形成されている。また弁体3は、永久磁石5の磁力により下方に向けて常時吸引されており、下方から上方に向かって所定値以上の圧力が加わらない限り、永久磁石5の磁力により弁座41に吸着して閉弁状態を維持するとともに、下面に所定値以上の圧力が加われば、上述した位置P1とP3の距離に限って移動可能となる。すなわち、中空部25の天面27の上下位置P2と吐出口21の開口径φD8は、下方から上方に向けて弁体3に掛かる圧力が所定値未満であれば、弁体3が弁座41に吸着して閉弁状態となるように設定されている。そして、内栓2は、弁体3の逸脱を防止する弁体3のストッパーとしての機能に加え、天面27の上下位置P2や吐出口21の開口径φD8についての設定条件により、微少量の流動体を容易に吐出するための機能の一部を担っている。
===中栓部材の動作===
本実施例に係る中栓部材は、上述した構成や構造によって、所定値以上の上方への圧力が弁体に加わらない限り閉弁状態を維持するとともに、所定値以上の圧力が加わって開弁状態になった場合でも、弁体に掛かる圧力がその所定値未満になれば速やかに閉弁状態に復帰するように動作する。それによって、開栓状態にあるチューブ容器を倒しても流動体が漏出せず、チューブ容器の容器本体を押圧すれば微少量の流動体を精度良く吐出するようになっている。
図3に、本実施例に係る中栓部材1の動作を示した。まず、内栓2の吐出口21が鉛直下方、あるいは鉛直下方に対して斜めとなるようにチューブ容器10を倒立、あるいは傾けるとともに、チューブ容器10の容器本体を押圧する。それによって流動体6が中栓部材1側に流入する。このとき、弁座41の凹部43の上面と弁体3との間には、上述した空隙46が存在するため、弁体3は、この空隙46に流動体6が満たされるまで吐出口21に向かって付勢されない(s1)。
容器本体への押圧が続き、流動体6によって所定値以上の圧力が弁体3に加わると、弁体3が永久磁石5による吸着力に抗して弁座41から浮く。このとき、凹部43の上記空隙46に貯留していた流動体6が弁体3と内栓2における中空部25の内面との間を伝わって吐出口21側へ流入し流動体6が吐出口21から吐出される(s2)。また、弁体3が弁座41から離間しても、下方から弁体3に掛かる圧力が上記所定値未満となれば、弁体3は永久磁石5からの吸引力によって弁座41側に移動し、中栓部材1を閉弁させる(s3)。なお、弁体3に掛かる圧力は、チューブ容器の容器本体を利用者が押圧することで発生するため、実際には、開弁状態になった瞬間に圧力が僅かに開放される。そのため、弁体3に掛かる圧力は、瞬時に所定未満となり、弁体3が永久磁石による磁力によって下方に吸引されて閉弁状態となる。
そして、この一連の中栓部材1の開閉動作における流動体6の吐出量は、開弁動作の開始時点で凹部43の空隙46内に貯留されていた量と、弁体3が内栓2の吐出口21の内周縁に当接して流動体の吐出経路が閉鎖されるまでの僅かな時間に内栓2内に流入した量とを合わせた極めて微少な量である。また、容器本体を押圧し続けると、中栓部材1は、流動体6の圧力による開弁動作と、開弁に伴う圧力の開放による閉弁動作とを繰り返す(s4)。このようにして、微少量の流動体6が吐出される。
なお、同じ粘度の流動体6であっても、先に図3に示した弁体3の直径φD7と内栓2の中空部25の内径φD6との差、あるいは永久磁石5の磁力を適宜に設定することで、1回の開弁と閉弁の動作では流動体6を表面張力によって吐出口21から吐出させないようにすることができる。この場合、容器本体を押圧し続けて連続的に開弁と閉弁の動作を続けていく過程で吐出口21側に溜まった流動体6の自重が表面張力を超えた時点で流動体6が吐出される。すなわち、本実施例に係る中栓部材1では、各部位のサイズや永久磁石の磁力を適宜に設定することで、微少量かつ所定量の流動体6を断続的に滴下させることもできる。
このように本実施例に係る中栓部材1では、可撓性容器の容器本体を押圧する力を正確に加減しなくても、微少量の流動体6を精度良く吐出させることができる。また、図3に示した、中栓部材1を構成する各部(2〜4)の寸法(φD2〜φD8など)や、永久磁石5の磁力を適宜に設定することで、流動体6の吐出速度や吐出量、あるいは滴下など吐出の態様までも制御することができる。
ところで、同じ形状の可撓性容器に異なる流動体を収納する場合もあり得る。あるいは、同じ流動体を同じ形状の可撓性容器に収納しても、流動体の用途などによって吐出の態様(滴下、連続吐出など)を変えたい場合もある。そして、このような場合、各部品のサイズに加え、永久磁石5の磁力を調整しようとすると、同じ形状で磁力が異なる様々な永久磁石5を用意する必要がある。しかし、中栓部材1を構成する部品の中で永久磁石5は高価なものであり、製造コストが増大するという問題が生じる。しかし、本実施例の中栓部材1では、弁体支持部材4の弁座41の下方に円環状の永久磁石5を配置した構造を有しており、厚さが異なる弁座41の下面に永久磁石5を当接させた状態で配置して閉弁状態おける弁体3と永久磁石5との上下方向の距離を変えることで、弁体3に及ぼす吸引力を調整することができる。
===その他の実施例===
球状の弁体が収納される内栓の中空部が円筒状であれば、中栓部材の外部形状は円筒状である必要はない。中栓部材の外部形状は、首部の内面形状に係合する形状あればよい。また内栓は、上端に流動体の吐出口が形成されていればよく、二段筒状である必要は無い。したがって、中栓部材全体が首部内に挿入されるようにしてもよい。
中栓部材は、首部に対して着脱可能に構成されていてもよい。すなわち、中栓部材は、可撓性容器とは別に単体で提供される形態であってもよい。それによって、例えば、所定の可撓性容器に対して吐出状態が異なる中栓部材を複数用意しておけば、利用者が流動体の種類や可撓性容器の用途に応じて適宜な中栓部材を選んで可撓性容器の首部に装着することができる。
上記実施例では、流動体が永久磁石に触れないように、円環状の永久磁石の中空部に弁座の軸部を挿通させ、その軸部に内容物の流通経路となる貫通孔が形成されていた。もちろん、流動体が永久磁石の表面に触れても問題のない物質であれば、あるいは永久磁石の表面に流動体に触れても化学反応を起こさず、かつ摩耗や剥がれが生じ難い被膜が形成されていれば、弁体支持部材を弁座のみで構成し、円環状の永久磁石の中空部を流動体の流通経路の一部としてもよい。反対に、永久磁石と流動体との接触をより確実に防止できるようにしてもよい。
確かに、上記実施例では、図2に示したように、首部12の下端面17が隔壁となって、容器本体11内の流動体が永久磁石5に直接触れ難い構造となっていたが、中栓部材自体が、永久磁石と流動体との接触をより確実に防止できる構造を備えていてもよい。図4に永久磁石5と流動体との接触をより確実に防止できる構造を備えた弁体支持部材(104,204)を示した。図4(A)に縦断面図として示した弁体支持部材104は、モールド成形技術を用いて、永久磁石5の上端面、下端面、外周側面、および中空部51の内面の全表面が弁体支持部材104を構成する樹脂によって覆われている。
また図4(B)に分解斜視図として示した弁体支持部材204は、上記実施例における弁体支持部材4と同様の上部材4aと、円環状の永久磁石5の外径とほぼ同等の内径を有する扁平な有底円筒状の下部材4bとで構成でされている。下部材4bの底面241の中央には貫通孔44と同径の開口242が形成されている。そして、永久磁石5が下部材4b内に収納された状態で上部材4aにおける弁座41の下面周縁と下部材4bの上面周縁とが密着した状態で接着されている。それによって永久磁石5の全表面が弁体支持部材204によって覆われる。もちろん、上部材4aの弁座41の下面に軸部42を形成せず、下部材4bの底面241の中央に軸部42に相当する中空円筒状の部位を形成してもよい。いずれにしても、永久磁石5が密封された状態で弁座41の下方に配置されていれば、永久磁石5と流動体6との接触を確実に防止することができる。図5に、図4(B)に示した弁体支持部材204を備えた中栓部材1bを示した。図5では、当該中栓部材1bがチューブ容器10の首部12に装着された状態を示している。
なお、参考までに、チューブ容器の首部に隔壁となる下端面がない場合で、永久磁石と流動体との接触が問題とならない場合の中栓部材の一例を図6に示した。この図6に示したチューブ容器110では、首部12における円筒状の中空部が円形の断面形状を維持して肩部15の内方に連絡している。また、ここに示した中栓部材1cにおける弁体支持部材304では、永久磁石5が下方に落下しないように、軸部42の下端に永久磁石5の下端面を下支えする鍔状の突起342が形成されている。
永久磁石は、球状の弁体を等方的に吸引させるように配置されているのであれば、一体的な円環状でなくてもよい。例えば、図7に示したように、上下方向から見て、扇状の複数の永久磁石105が円環に沿って等角度間隔で配置されていてもよい。
なお、当然のことながら、本発明の実施例に係る中栓部材は、チューブ容器に限らず、ボトルなど、様々な形状の可撓性容器に適用することができる。
また、上記実施例に係る中栓部材は、可撓性容器の首部の下端面(図2(B)、符号17)を座にしつつ、内栓の胴部および弁体支持部材の弁座の部分が首部の内方に嵌め込まれることで可撓性容器の首部に装着されていた。もちろん、中栓部材を可撓性容器の首部に装着するための構造は適宜に変更可能である。
図8に中栓部材の装着構造をいくつか例示した。ここでは、首部12に装着された状態にある中栓部材1d〜1fの上端側を拡大図にして示した。図8(A)に示した中栓部材1dは、内栓102が「上掛け型」などと呼ばれる構造によって首部12に装着されており、上端面に流動体の吐出口21を有する内栓102が、二段円筒状ではなく、円筒状の胴部123の上端面にフランジ122が形成された形状を有している。そして、そのフランジ122の下端面が可撓性容器10の首部12の上端面に下支えされつつ、胴部123が首部12に内方に嵌め込まれている。
図8(B)に示した中栓部材1eは、内栓202全体が首部12の内方に嵌め込まれた「埋没型」であり、この例では、首部12の上端側が薄肉に形成されて段差112が設けられている。そして、内栓202の上端外周には、その段差112を座にするための突起222が形成されている。
図8(C)に示した中栓部材1fでは、内栓302が首部12の上端外周側に環装される「外掛け型」である。なお、この外掛け型では内栓302が弁体支持部材4と直接接しておらず、内栓302と弁体支持部4のそれぞれが、個別の構造によって首部12に装着されている。すなわち本発明の実施例に係る中栓部材には、図8(C)に例示した中栓部材1fのように、一体型でないものも含まれる。そして図8(D)に示した中栓部材1gは、内栓402が首部12の上端側を内外から狭持する二重筒状に形成されて、内栓402が、所謂「外内掛け型」と呼ばれる構造によって首部12に装着されている。
上記実施例では弁体が球状であり、弁座は上方が円形に開口する凹部によってその球状の弁体を下支えしていた。しかし、磁力によって弁体が弁座に当接した際に閉弁状態が実現されるのであれば、すなわち、容器本体の内方から内栓の吐出口に至る流動体の吐出経路を閉鎖することができるのであれば、弁体の形状や、弁座においてその弁体を下支えする形状は適宜に設定できる。また、永久磁石についても、弁体や弁座において弁体を下支えする形状に応じて適宜な形状とすればよい。
いずれにしても、内栓が上下方向を軸とした中空部を有し、弁体が磁力によって吸着可能な素材からなり、弁座の下方に永久磁石が配置され、内栓の中空部が軸と直交する断面の形状を維持して下方に開口するとともに、上端側の天面に流動体の吐出口が開口し、さらに、吐出口の開口形状が前記断面の形状に包含されていればよい。そして、上方から見たときの弁体の平面形状が吐出口の開口形状を包含しつつ、内栓の中空部の断面の形状に包含され、弁座は、上面に弁体の平面形状に沿う形状の周縁を有する凹部を備え、その凹部の内方に開口を有して下方に延長し、永久磁石が配置される領域を経由して下方に開口する管状の流路が形成され、閉弁状態では、弁体が、凹部の周縁に当接しつつ、弁体と凹部の上面との間に空隙が形成されるように構成されていればよい。
1,1b〜1g 中栓部材、2,102,202,302,402 内栓、3 弁体、
4,104,204,304 弁体支持部材、5,105 永久磁石、6 流動体、
10,110 チューブ容器、11 容器本体、12 首部、
13 チューブ容器の吐出口、21 中栓部材における流動体の吐出口、
22 内栓の頭部、23 内栓の胴部、27 内栓における中空部の天面、
41 弁座、42 軸部、43 凹部、
44 貫通孔(弁体支持部材における流動体の流路)、
P1 閉弁状態における弁体の上端位置、P2 内栓における中空部の天面の上下位置、
P3 弁体が移動可能な上限位置、φD6 内栓の中空部の内径、
φD7 弁体の直径、φD8 吐出口の開口径、

Claims (6)

  1. 可撓性素材で形成されて内部に流動体が収納される容器本体に、上下方向を軸とした中空筒状で上端に開口を有する首部が接続されてなる可撓性容器用の中栓部材であって、
    前記首部の内方に装着され、
    内方に上下方向を軸とした中空部を有する筒状の内栓と、
    前記内栓の中空部に上下方向に移動可能に収納されて、磁力によって吸着可能な素材からなる弁体と、
    閉弁状態において前記弁体を下支えする弁座と、
    弁座の下方に配置される永久磁石と、
    を備え、
    前記内栓の前記中空部は、軸と直交する断面の形状を維持して下方に開口するとともに、上端側の天面に前記流動体の吐出口が開口し、当該吐出口の開口形状が前記断面の形状に包含され、
    上方から見たときの前記弁体の平面形状は、前記吐出口の開口形状を包含しつつ、前記中空部の前記断面の形状に包含され、
    前記弁座は、上面に前記弁体の平面形状に沿う形状の周縁を有する凹部を備え、
    前記凹部の内方に開口を有して下方に延長し、前記永久磁石が配置される領域を経由して下方に開口する管状の流路が形成され、
    前記閉弁状態では、前記弁体が、前記永久磁石の磁力により下方に吸引されて前記凹部の周縁に当接しつつ、当該弁体と前記凹部の上面との間に空隙が形成され、
    前記弁体は、前記閉弁状態にあるときに、前記弁体の下面に、前記容器内の前記流動体によって前記弁体と前記弁座との間の吸引力よりも大きな圧力が加えられると開弁状態となり、
    前記開弁状態では、前記弁体が、前記閉弁状態における位置から、前記吐出口の内周縁に当接したときの位置まで移動可能である、
    ことを特徴とする可撓性容器用中栓部材。
  2. 請求項1において、
    前記内栓は、内方に上下方向を軸とした円筒状の中空部を有し、
    前記弁体は球状であり、
    前記永久磁石は、前記内栓の軸と同軸の円環に沿って配置され、
    前記内栓の前記中空部は、内径を維持して下方に開口するとともに、上端側の天面が、 前記流動体の吐出口として当該中空部の内径よりも小さな径で開口し、
    前記弁体の直径は、前記吐出口の開口径よりも大きく、前記中空部の前記内径よりも小さく、
    前記弁座は、上面に円形の周縁を有する凹部を備え、
    前記環状の流路は、前記凹部の中央に開口を有して下方に延長しつつ、前記永久磁石が配置される前記円環の中空部を経由して下方に開口し、
    閉弁状態では、前記弁体が、前記凹部の前記円形の周縁と同心円状に当接しつつ、当該弁体と前記凹部の上面との間に空隙が形成される、
    ことを特徴とする可撓性容器用中栓部材。
  3. 請求項2において、前記弁座の下面に前記永久磁石の前記中空部に挿入されつつ下方に開口する中空筒状の軸部が接続され、前記凹部の中央の前記開口が当該軸部の中空部に接続されて前記流路が形成されていることを特徴とする可撓性容器用中栓部材。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記永久磁石は、密封状態で前記弁座の下方に配置されていることを特徴とする可撓性容器用中栓部材。
  5. 可撓性素材で形成されて内部に流動体が収納される容器本体に、上下方向を軸とした中空筒状で上端に開口を有する首部が接続されてなる可撓性容器であって、
    前記首部の内方に中栓部材が装着され、
    前記中栓部材は、内方に上下方向を軸とした中空部を有する筒状の内栓と、
    前記内栓の中空部に上下方向に移動可能に収納されて、磁力によって吸着可能な素材からなる弁体と、閉弁状態において前記弁体を下支えする弁座と、弁座の下方に配置される永久磁石とを備え、
    前記内栓の前記中空部は、軸と直交する断面の形状を維持して下方に開口するとともに、上端側の天面に前記流動体の吐出口が開口し、当該吐出口の開口形状が前記断面の形状に包含され、
    上方から見たときの前記弁体の平面形状は、前記吐出口の開口形状を包含しつつ、前記中空部の前記断面の形状に包含され、
    前記弁座は、上面に前記弁体の平面形状に沿う形状の周縁を有する凹部を備え、
    前記凹部の内方に開口を有して下方に延長し、前記永久磁石が配置される領域を経由して下方に開口する管状の流路が形成され、
    前記閉弁状態では、前記弁体が、前記永久磁石の磁力により下方に吸引されて前記凹部の周縁に当接しつつ、当該弁体と前記凹部の上面との間に空隙が形成され、
    前記弁体は、閉弁状態にあるときに、前記弁体の下面に、前記容器内の前記流動体によって前記弁体と前記弁座との間の吸引力よりも大きな圧力が加えられると開弁状態となり、
    前記開弁状態では、前記弁体が、前記閉弁状態における位置から、前記吐出口の内周縁に当接したときの位置まで移動可能である、
    ことを特徴とする可撓性容器。
  6. 請求項5において、
    前記内栓は、内方に上下方向を軸とした円筒状の中空部を有し、
    前記弁体は球状であり、
    前記永久磁石は、前記内栓の軸と同軸の円環に沿って配置され、
    前記内栓の前記中空部は、内径を維持して下方に開口するとともに、上端側の天面が、 前記流動体の吐出口として当該中空部の内径よりも小さな径で開口し、
    前記弁体の直径は、前記吐出口の開口径よりも大きく、前記中空部の前記内径よりも小さく、
    前記弁座は、上面に円形の周縁を有する凹部を備え、
    前記環状の流路は、前記凹部の中央に開口を有して下方に延長しつつ、前記永久磁石が配置される前記円環の中空部を経由して下方に開口し、
    閉弁状態では、前記弁体が、前記凹部の前記円形の周縁と同心円状に当接しつつ、当該弁体と前記凹部の上面との間に空隙が形成される、
    ことを特徴とする可撓性容器。
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