JP6919708B2 - 光パス制御装置および光パス制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光パス制御装置および光パス制御方法に関し、特に、エラスティック光ネットワーク方式を用いた光パス制御装置および光パス制御方法に関する。
光ネットワークは、拠点間を接続する光ファイバ通信路を介して、要求トラヒックを通信する機能を提供する。光ネットワークにおいては、クライアントからの要求トラヒックを種々の多重方式を用いて多重した大容量の信号光を、光ファイバ通信路を介して通信する。多重方式としては、波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing:WDM)方式、および時分割多重(Time Division Multiplexing:TDM)方式が用いられる。
近年、光ネットワークでは、光パス1本当たり100Gbps(Giga bit per second)級のトラヒックを収容できるようになり、波長分割多重方式によって最大で10Tbps(Tera bit per second)級の大容量トラヒックの通信が可能である。
このような光ネットワークにおける光パスの周波数利用効率の向上を図る技術の一例が、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された関連するネットワーク管理装置は光パスを設定および管理する機能を有し、制御部、トラヒック収容設計部、記憶部、入力部、およびパス割当部から構成されている。記憶部には、トラヒックパターンデータベース(DB)、物理トポロジーDB、およびパス割当情報DBが格納されている。また、トラヒック収容設計部は、経路抽出部、所要周波数スロット決定部、および使用ファイバ・使用周波数スロット番号決定部から構成される。
経路抽出部は、トラヒックパターンDBから任意のトラヒックパターンを1つ抽出し、その始点と終点に基づいて、対象となる光パスについて全経路検索を行い、到達可能な経路およびホップ数をメモリに格納する。所要周波数スロット決定部は、経路抽出部により検索された光パス経路から最もホップ数の短いものを取り出し、このホップ数に相当するスロット数の最適値を決定する。次に、使用ファイバ・使用周波数スロット番号決定部は、決定した光パス経路を構成する複数の各ファイバ区間のそれぞれについて、物理トポロジーDBとパス割当情報133を参照して、使用可能かどうかを判断する。そして、すべてのファイバ区間が利用できる場合、パス割当部1は、これらの区間の組み合わせを光パスのために確保し、パス割当DBの内容を更新する。
このような構成としたことにより、関連するネットワーク管理装置によれば、光パス経路での光信号品質劣化に応じて最適な周波数スロット数を選択し、光周波数帯域の使用効率を向上させることができる、としている。
また、関連技術としては、特許文献2および3に記載された技術がある。
特開2012−070256号公報 特開2002−078128号公報 特表2000−517494号公報
上述したように、特許文献1に記載された光パス網(エラスティック光ネットワーク)では、光パスの割当波長スロット数を要求トラヒック容量と光パス割当経路上の光ファイバ伝送路の伝送特性に応じて変化させる。これにより、固定グリッド網における光パスと比較して、周波数利用効率の向上を図ることができる。
すなわち、エラスティック光ネットワークにおける光パスの周波数利用効率は、光パス経路の伝送特性に応じて可変である。そのため、伝送特性が最良となる経路を選択することにより周波数利用効率を最大とし、所要波長スロット数を最小とすることが可能である。
しかし、伝送特性が最良となる経路の全てにおいて、所要波長スロット数を満足する空き波長スロットが存在するとは限らない。これは、要求トラヒックの変動に追随して光パスの追加、変更、削除を繰り返すと断片的な未使用領域が発生し、光周波数帯域の断片化が生じるからである。光周波数帯域の断片化が生じると、所要波長スロット数を満足する連続した空き波長スロットを確保することが困難となり、光パスが開通する確率(光パス開通成功確率)が低減する。特に、エラスティック光ネットワークにおいては、光パス毎に所要波長スロット数が異なる。そのため、光周波数帯域の断片化に起因して光パス開通成功確率が低減する事象が顕著になる。
この場合、光ファイバ伝送路毎の光周波数帯域の断片化を特徴づける指標として光周波数帯域の使用率を用いて、この使用率が最小となる経路に光パスを割り当てることにより光パス開通成功確率の低減を防ぐことが可能である。一方、使用率が最小となる経路は最短経路とは限らないので、その伝送特性は一般的には最短経路の伝送特性と比べて劣化する。その場合、同一容量の光パスが占有する周波数帯域を増大させる必要があるので、周波数利用効率の低下が生じるおそれがある。すなわち、周波数利用効率の向上と、光パスが開通する確率の向上とは、必ずしも両立しない。
このように、エラスティック光ネットワークにおいては、周波数利用効率の向上と、光パスが開通する確率の向上との両立を図ることが困難である、という問題があった。
本発明の目的は、上述した課題である、エラスティック光ネットワークにおいては、周波数利用効率の向上と、光パスが開通する確率の向上との両立を図ることが困難である、という課題を解決する光パス制御装置および光パス制御方法を提供することにある。
本発明の光パス制御装置は、光パスを収容する経路の候補となる経路候補を探索し、経路探索の指標である経路選定指標が最小となる最良経路を選定する経路選定手段と、経路候補に含まれる光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を表わす指標である使用率を集計する使用率集計手段と、使用率に基づいて経路選定指標を決定する経路選定指標判定手段、とを有する。
本発明の光パス制御方法は、光パスを収容する経路の候補となる経路候補を探索し、経路探索の指標である経路選定指標が最小となる最良経路を選定し、経路候補に含まれる光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を表わす指標である使用率を集計し、使用率に基づいて経路選定指標を決定する。
本発明の光パス制御装置および光パス制御方法によれば、エラスティック光ネットワークにおいて、周波数利用効率の向上を図りつつ、光パスが開通する確率の低下を回避することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光パス制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光パス制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光パス制御装置とノード装置の接続関係、およびノード装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するための、メッシュ光ネットワークの構成を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するための、各光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光パス制御装置および光パス制御方法を用いた場合における光パス設定棄却率を計算機シミュレーションにより求めた結果を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光パス制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するための、収容に失敗した光パスの例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光パス制御装置および光パス制御方法によって算出した基準値の例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る光パス制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するための、メッシュ光ネットワークの構成を模式的に示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するための、各光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を模式的に示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る光パス制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するための、メッシュ光ネットワークの構成を模式的に示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するための、各光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を模式的に示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る光パス制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第6の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するための、メッシュ光ネットワークの構成を模式的に示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するための、各光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を模式的に示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る光パス制御装置の動作および光パス制御方法を説明するための、光ファイバ伝送路における使用率の時間変化を模式的に示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、 図1は、本発明の第1の実施形態に係る光パス制御装置1000の構成を示すブロック図である。光パス制御装置1000は、経路選定部(経路選定手段)1100、使用率集計部(使用率集計手段)1200、および経路選定指標判定部(経路選定指標判定手段)1300を有する。
経路選定部1100は、光パスを収容する経路の候補となる経路候補を探索し、経路探索の指標である経路選定指標が最小となる最良経路を選定する。使用率集計部1200は、経路候補に含まれる光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を表わす指標である使用率を集計する。そして、経路選定指標判定部1300は、使用率に基づいて経路選定指標を決定する。
このように、本実施形態による光パス制御装置1000は、光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用率に基づいて経路選定指標を選択し、選択した経路選定指標を用いて経路探索する構成としている。そのため、光周波数帯域の使用率が大きい場合は、使用率を優先して経路探索を行うように経路選定指標を選択することにより、光パスが開通する確率の低下を回避することが可能になる。一方、光周波数帯域の使用率が小さい場合は、伝送特性を優先して経路探索を行うように経路選定指標を選択することにより、周波数利用効率の向上を図ることが可能である。
経路選定指標判定部1300は、使用率を集計した値と所定の基準値を比較した結果に基づいて、伝送特性指標および使用率指標のいずれかを経路選定指標に決定する構成とすることができる。ここで、伝送特性指標は、経路候補の伝送特性を表わす指標である。また、使用率指標は、使用率に基づく指標である。
次に、本実施形態による光パス制御方法について説明する。
本実施形態による光パス制御方法においては、まず、光パスを収容する経路の候補となる経路候補を探索し、経路探索の指標である経路選定指標が最小となる最良経路を選定する。また、経路候補に含まれる光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を表わす指標である使用率を集計する。そして、この使用率に基づいて上記の経路選定指標を決定する。
ここで、経路選定指標を決定することは、使用率を集計した値と所定の基準値を比較した結果に基づいて、伝送特性指標および使用率指標のいずれかを経路選定指標に決定することを含む構成とすることができる。
また、上述の各ステップをコンピュータに実行させることとしてもよい。すなわち、コンピュータを、経路選定手段、使用率集計手段、および経路選定指標判定手段として機能させるためのプログラム、およびこのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いることができる。ここで、経路選定手段は、光パスを収容する経路の候補となる経路候補を探索し、経路探索の指標である経路選定指標が最小となる最良経路を選定する。使用率集計手段は、経路候補に含まれる光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を表わす指標である使用率を集計する。そして、経路選定指標判定手段は、使用率に基づいて経路選定指標を決定する。
以上説明したように、本実施形態の光パス制御装置1000および光パス制御方法によれば、エラスティック光ネットワークにおいて、周波数利用効率の向上を図りつつ、光パスが開通する確率の低下を回避することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図2に、本実施形態による光パス制御装置が用いられる光通信システム10の構成を示す。光通信システム10は光パス制御装置100と光ネットワーク200を有する。図2では、5個のノード装置210−1〜5が光ファイバ伝送路220−1〜7によって接続されて光ネットワーク200を構成している例を示す。なお、以下の説明では、例えば、各ノード装置210−1〜5等を区別しないで説明する場合には、単に「ノード装置210」等と記載する。
図3に、本実施形態による光パス制御装置100の構成を示す。光パス制御装置100は、データベース(DB)部110、光パス設計部120、経路選定メトリック決定部130、および装置設定通知部140を有する。
データベース部110は、光パス割当情報DB111と物理トポロジーDB112を備える。光パス割当情報DB111は、光ネットワーク200に収容する光パスの物理経路情報、および波長スロット番号を記憶する。物理トポロジーDB112は、複数のノード装置210間の接続関係と、光ノード間を接続する光ファイバ伝送路の経路選定メトリックの値を記憶する。ここで、物理トポロジーDB112が記憶する経路選定メトリックの値は、経路選定メトリックを「最短経路」とした場合の距離を示す値、例えば光ファイバ伝送路の距離、S/N(Signal/Noise)比、および遅延量のいずれかの値である。
光パス設計部120は、経路選定部121、所要波長スロット数決定部122、および収容波長スロット番号決定部123を備える。
経路選定部121は、物理トポロジーDB112を参照して、要求トラヒックの始点ノードと終点ノードとを結ぶ経路として、経路選定メトリックの値が最小となる経路を選定する。ここで、経路選定メトリックとして経路長を採用し、経路長が最小となる最短経路を選定することができる。また、最小ホップ経路、最小着信光雑音比(OSNR;Optical Signal Noise Ratio)劣化経路、または最小遅延経路を選定することとしてもよい。
所要波長スロット数決定部122は、経路選定部121が選定した経路の伝送特性に応じて所要波長スロット数を決定する。そして、収容波長スロット番号決定部123は、所要波長スロット数に対応する空き波長スロットを特定する収容波長スロット番号を決定する。収容波長スロット番号決定部123は、例えば、First−Fit割当方式、Most−Used割当方式、またはLeast−Used割当方式を用いることによって、空き波長スロットに対応した収容波長スロット番号を決定することができる。
経路選定メトリック決定部130は、使用率集計部131および経路選定メトリック判定部132を備える。使用率集計部131は、経路選定部121が選定した最短経路について、光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を表わす指標である使用率を集計する。経路選定メトリック判定部132は、使用率を集計した値(集計値)に基づいて、経路選定部121が用いる経路選定メトリックを決定する。
上述した使用率は使用状況を所定の基準に対する比として表わした指標であり、光ファイバ伝送路220毎に算出される。使用率として例えば、光ファイバ伝送路の全波長スロット数に対する、光ファイバ伝送路における断片化スロット数、占有波長スロット数、高優先度光パスの占有波長スロット数のいずれかの比を用いることができる。また、使用率として、光ファイバ伝送路の全波長スロット領域数に対する、光ファイバ伝送路の断片化スロット領域数、占有波長スロット領域数、割当済光パス数、割当済の高優先度光パス数のいずれかの比を用いることとしてもよい。ここで、「領域数」とは、連続した波長スロットのかたまりの数をいう。
さらに、使用率として、光ネットワーク200を構成する全光ファイバ伝送路について、収容する要求トラヒック総数に対する、光ファイバ伝送路毎に収容する要求トラヒック数の比を用いることができる。また、要求トラヒック総容量に対する、光ファイバ伝送路が収容する要求トラヒック容量の比を使用率として用いることとしてもよい。
使用率の集計値としては、集計対象とした光ファイバ伝送路における使用率についての平均値、最大値、最小値、標準偏差、または分散を用いることができる。
光パス設計部120は、要求トラヒックを収容する光パスの経路、波長スロット数、および収容波長スロット番号をデータベース部110に格納するとともに、装置設定通知部140を介してノード装置210に通知する。なお、図3中、ノード装置210に向かう一方向性の矢印は、データの流れの方向を端的に示したもので、双方向性を排除するものではない。他の図中においても同様である。
図4に、本実施形態による光パス制御装置100とノード装置210−1、210−2の接続関係、およびノード装置210−1、210−2の構成を示す。
ノード装置210は、装置設定受信部211、ノード装置制御部212、可変光パス送受信部213、および光パス切替部214を備える。
装置設定受信部211は、光パス制御装置100が備える装置設定通知部140から上述した光パスの経路、波長スロット数、および収容波長スロット番号に関する光パス情報を受け付ける。ノード装置制御部212は、この光パス情報に基づいて、可変光パス送受信部213および光パス切替部214を制御する。可変光パス送受信部213は、要求トラヒックを構成するクライアント信号に基づいて変調された信号光を、光パス切替部214を介して光ファイバ伝送路220に送出する。光パス切替部214は、光パス情報に含まれる光パスの経路に基づいて、接続する光ファイバ伝送路220を切り替える。上述したノード装置210の機能により、要求トラヒックを収容する光パスが確立する。
次に、本実施形態による光パス制御装置100の動作および光パス制御方法について説明する。図5に、本実施形態による光パス制御装置100の動作および光パス制御方法を説明するためのフローチャートを示す。
光パス制御装置100は、まず、要求トラヒックを1個読み込み(ステップS10)、この要求トラヒックを収容する光パスの経路を探索する際の指標である経路選定メトリック(経路選定指標)を決定する(ステップS20)。
経路選定メトリックを決定するステップ(ステップS20)においては、まず、経路選定部121が、要求トラヒックの始点ノードと終点ノードとを結ぶ最短経路を探索する(ステップS201)。続いて、使用率集計部131が、最短経路に含まれる光ファイバ伝送路220について使用率を集計する(ステップS202)。
次に、経路選定メトリック判定部132が、使用率の集計値を基準値と比較する(ステップS203)。ここで、基準値は、例えばネットワーク運用者が設定するとすることができる。
使用率の集計値が基準値よりも小さい場合(ステップS203/YES)、経路選定メトリック判定部132は、経路選定メトリックを、光ファイバ伝送路の伝送特性を表わす指標である「伝送特性指標」に決定する(ステップS204)。この場合、経路選定部121は、伝送特性指標として経路長を採用し、経路長が最小となる最短経路を選定することができる。経路長に替えてホップ数、着信光信号雑音比、または遅延量を採用し、最短経路に替えて、最小ホップ数経路、最小着信光信号雑音比経路、または最小遅延量経路をそれぞれ選定することとしてもよい。
使用率の集計値が基準値以上である場合(ステップS203/NO)、経路選定メトリック判定部132は、経路選定メトリックを、使用率に基づく指標である「使用率指標」に決定する(ステップS205)。使用率指標として例えば、断片化スロット数、断片化スロット領域数、占有波長スロット数、割当済光パス数、高優先度光パスの占有スロット数、割当済高優先度光パス数、収容トラヒック容量、および収容トラヒック要求数のいずれかを用いることができる。
経路選定メトリックを決定するステップ(ステップS20)に続いて、経路選定部121は、経路選定メトリック決定部130が決定した経路選定メトリックに基づいて、要求トラヒックの始点ノードと終点ノードとを結ぶ最良経路を探索する(ステップS30)。このとき経路選定部121は、物理トポロジーDB112を参照して最良経路を探索する。
所要波長スロット数決定部122は、この最良経路において光パスを開通するために必要となる所要波長スロット数を決定する(ステップS40)。収容波長スロット番号決定部123は、所要波長スロット数の光パスを収容する空き波長スロットを最良経路上の光ファイバ伝送路220について探索し、空き波長スロットを特定する収容波長スロット番号を決定する(ステップS50)。
全ての要求トラヒックに対して光パスの割当てが完了した場合(ステップS60/YES)、光パス設計部120は、装置設定通知部140を介してリソース割当情報を各ノード装置210に通知する(ステップS70)。リソース割当情報には、光パスの経路、所要波長スロット数、および収容波長スロット番号等が含まれる。これにより、光パスを開通させる動作が完了する。
全ての要求トラヒックに対して光パスの割当てが完了していない場合(ステップS60/NO)、次の要求トラヒックを1個読み込み(ステップS10)、上述したステップを繰り返す。
図6Aおよび6Bを用いて、本実施形態による光パス制御装置100の動作および光パス制御方法について、さらに具体的に説明する。ここでは、図6Aに示したメッシュ光ネットワークにおいて、2つのノード装置E2とE19との間の要求トラヒックを収容する光パスを開通する場合を例として説明する。なお、使用率の基準値はネットワーク運用者が定めるものとし、ここでは60%とした。
経路選定部121が最短経路を探索した結果、最短経路はE2−E7、E7−E12、E12−E13、E13−E18、E18−E19の各ノード装置を経由する経路であった。使用率を空き波長スロット領域数に対する断片化スロット数の比とし、使用率の最大値(最大使用率)と基準値を比較して経路選定メトリックを決定する構成とした。
図6Bに、各光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を模式的に示す。使用率集計部131が集計した結果、上述の最短経路に含まれる光ファイバ伝送路E12−E13において、最大使用率が70%であった。最大使用率が上述の基準値(60%)を上回るので、経路選定メトリック判定部132は、経路選定メトリックとして「使用率指標」を採用することを決定する。したがって、使用率が最小である経路が光パスの経路として選定される。
図7に、本実施形態の光パス制御装置100および光パス制御方法を用いた場合における、エラスティック光ネットワークにおける光パス設定棄却率を計算機シミュレーションにより求めた結果を示す。ここで、光パス設定棄却率とは、割り当てに失敗した光パス数を開通要求光パス数で除算した値をいう。したがって、開通要求光パスの全てについて割り当てが成功した場合、光パス設定棄却率の値はゼロとなる。図7には、経路選定メトリックとして常に「伝送特性指標」を用いて最短経路に光パスを設定する場合を、参考例として示した。
図7に示すように、総トラヒック量の増大に伴って光パス設定棄却率は増加することがわかる。そして、同図からわかるように、本実施形態の光パス制御装置100および光パス制御方法によれば、光パス設定棄却率の増大を抑制することができる。したがって、光パスが開通する確率を増加させることが可能である。
以上説明したように、本実施形態の光パス制御装置100および光パス制御方法によれば、エラスティック光ネットワークにおいて、周波数利用効率の向上を図りつつ、光パスが開通する確率の低下を回避することができる。
ところで、光ファイバ伝送路毎の使用率は、一般的に、ばらつきが大きい。例えば、計算機シミュレーションによる一例では、光ネットワーク全体では光ファイバ伝送路の平均使用率が37%であるのに対して、光ファイバ伝送路毎の使用率の最大値は80%となる場合がある。すなわち、光ネットワーク全体に対する使用率に基づいて光パスを割り当てる経路を選択すると、要求トラヒック毎に対応する光パスを割り当てる光ファイバ伝送路が異なるため、光パスが開通する確率は必ずしも向上するとは限らない。
それに対して、本実施形態による光パス制御装置100および光パス制御方法においては、使用率を集計する対象を、要求トラヒックを収容する光パス経路として選択され得る最短経路の光ファイバ伝送路に限定する構成としている。そのため、要求トラヒックに応じて最適な経路選定メトリックを選択することができるので、これによっても光パスを割り当てる際の成功確率を増大させることが可能になる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図8に、本実施形態による光パス制御装置100−1の構成を示す。光パス制御装置100−1は、データベース(DB)部110、光パス設計部120、経路選定メトリック決定部130、および装置設定通知部140を有する。ここまでの構成は、第2の実施形態による光パス制御装置100の構成と同様であるので、それらの詳細な説明は省略する。
本実施形態による光パス制御装置100−1はさらに、基準値算定部150を有する。基準値算定部150は、光パス抽出部151と失敗時使用率集計部152を備える。
光パス抽出部151は、光パス設計部120が波長スロットに収容することに失敗した光パスを抽出する。すなわち、光パス抽出部151は、光パス設計部120が選定した最良経路に含まれる光ファイバ伝送路において、光周波数帯域を確保できなかった光パスを抽出する。
失敗時使用率集計部152は、光パス抽出部151が抽出した、収容に失敗した光パスに対して選定された経路に含まれる光ファイバ伝送路220の使用率を集計する。ここで用いる使用率の種類は、経路選定メトリック決定部130が用いるものと同一とすることができる。
そして、経路選定メトリック決定部130が備える経路選定メトリック判定部132は、基準値として、失敗時使用率集計部152が集計した使用率を用いる。具体的には例えば、使用率についての、平均値、最大値、最小値、標準偏差、および分散のいずれかの値を基準値として用いることができる。
次に、本実施形態による光パス制御装置100−1の動作および光パス制御方法について説明する。図9に、本実施形態による光パス制御装置100−1の動作および光パス制御方法を説明するためのフローチャートを示す。
光パス制御装置100−1は、まず、要求トラヒックを1個読み込み(ステップS10)、経路選定メトリック決定部120において経路選定メトリックを決定する(ステップS20)。経路選定部121は、決定した経路選定メトリックに基づいて、物理トポロジーDB112を参照して要求トラヒックの始点ノードと終点ノードとを結ぶ最良経路を探索する(ステップS30)。
所要波長スロット数決定部122は、この最良経路において光パスを開通するために必要となる所要波長スロット数を決定する(ステップS40)。収容波長スロット番号決定部123は、所要波長スロット数の光パスを収容する空き波長スロットを最良経路上の光ファイバ伝送路220について探索し、空き波長スロットを特定する収容波長スロット番号を決定する(ステップS50)。
次に、ここで決定した収容波長スロット番号によって特定される波長スロットへの光パスの収容が成功したか否かを判断する(ステップS80)。すなわち、最良経路に含まれる光ファイバ伝送路において、光パスを収容するために必要となる光周波数帯域が確保できたか否かを判断する。
波長スロットへの光パスの収容が成功した場合(ステップS80/YES)、全ての要求トラヒックに対して光パスの割り当てが完了したか否か判断する(ステップS60)。
全ての要求トラヒックに対して光パスの割当てが完了した場合(ステップS60/YES)、光パス設計部120は、装置設定通知部140を介してリソース割当情報を各ノード装置210に通知する(ステップS70)。リソース割当情報には、光パスの経路、所要波長スロット数、および収容波長スロット番号等が含まれる。これにより、光パスを開通させる動作が完了する。
一方、決定した収容波長スロット番号の波長スロットへの光パスの収容に失敗した場合(ステップS80/NO)、失敗時使用率集計部152は、収容に失敗した光パスに対する経路に含まれる光ファイバ伝送路220の使用率を集計する(ステップS90)。そして、各光ファイバ伝送路における使用率から基準値を算定する(ステップS100)。ここで算定した新たな基準値は、次に着信したトラヒック要求から適用することができる。なお、ここで算定した新たな基準値を用いて、経路選定メトリックを決定するステップ(ステップS20)から再度、最良経路の探索を行い、光パスを設定することとしてもよい。
図10Aに収容に失敗した光パスの例を示す。また、図10Bに、このときの基準値の算出例を示す。図10Bに示したように、収容に失敗した光パスに対する経路上にある光ファイバ伝送路のそれぞれについて、使用率を算出する。そして、ここで算出した使用率の最大値を求め、この最大値(78%)を新たな基準値として設定する。
このように、収容に失敗した光パスの経路に対する使用率(失敗時使用率)を基準値として用いることにより、光パス設定棄却率を最小化することができる。すなわち、失敗時使用率は、ネットワークの物理トポロジーやトラヒック要求状況を反映させて、最短経路に光パスを割り当てることに失敗する閾値である。したがって、周波数利用効率の向上と、光パスが開通する確率の向上との両立を図るという目的にとって、最適な基準値となるからである。このような閾値を用いて光パスの割り当てを実施することにより、光パス設定棄却率を最小化すること、すなわち光パス割当数を最大化することができる。したがって、光パスが開通する確率を増加させることが可能である。
以上説明したように、本実施形態による光パス制御装置100−1および制御方法によれば、エラスティック光ネットワークにおいて、周波数利用効率の向上を図りつつ、光パスが開通する確率の低下を回避することができる。
また、本実施形態による光パス制御装置100−1および光パス制御方法においては、使用率を集計する対象を、要求トラヒックを収容する光パス経路として選択され得る最短経路の光ファイバ伝送路に限定する構成としている。そのため、要求トラヒックに応じて最適な経路選定メトリックを選択することができるので、これによっても光パスを割り当てる際の成功確率を増大させることが可能になる。
〔第4の実施形態〕
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図11に、本実施形態による光パス制御装置100−2の構成を示す。光パス制御装置100−2は、データベース(DB)部110、光パス設計部120、経路選定メトリック決定部130−2、および装置設定通知部140を備える。ここで、経路選定メトリック決定部130−2は、使用率集計部131および経路選定メトリック判定部132に加えて、集計領域限定部(集計領域限定手段)133を有する。経路選定メトリック決定部130−2以外の構成は、第2の実施形態による光パス制御装置100の構成と同様であるので、それらの説明は省略する。
集計領域限定部133は、光パス経路として選択され得る光ファイバ伝送路を限定する。すなわち、集計領域限定部133は、光パスを収容する経路の候補となる経路候補の範囲を限定して限定経路候補を選定する。そして、使用率集計部(使用率集計手段)131が使用率を集計する対象となる光ファイバ伝送路を限定経路候補に含まれる範囲に限定する。この場合、経路選定部(経路選定手段)121は、限定経路候補の中から経路選定メトリック(経路選定指標)が最小となる最良経路を選定する。そして、使用率集計部(使用率集計手段)131は、限定経路候補に含まれる光ファイバ伝送路における使用率を集計する。
集計領域限定部133は、具体的には例えば、第k次最短経路に選定される経路に含まれる光ファイバ伝送路220に限定する構成とすることができる。ここで、kは2以上の整数であり、第k次最短経路とはk番目までの短い経路をいう。なお、kの値は例えば光ネットワーク運用者が決定することができる。また、集計領域限定部133が、第k次最小ホップ経路、第k次着信光雑音比(OSNR;Optical Signal Noise Ratio)経路、および第k次最小遅延経路のいずれかに含まれる光ファイバ伝送路220に限定する構成としてもよい。すなわち、集計領域限定部133は、伝送特性が最良となる経路候補(最良経路候補)を含む複数の経路候補を、上記の限定経路候補に選定する構成とすることができる。
使用率集計部131は、集計領域限定部133が限定した光ファイバ伝送路における使用率を集計する。経路選定メトリック判定部132は、使用率集計部131が集計した使用率の集計値に基づいて経路選定メトリックを決定する。
次に、本実施形態による光パス制御装置100−2の動作および光パス制御方法について説明する。図12に、本実施形態による光パス制御装置100−2の動作および光パス制御方法を説明するためのフローチャートを示す。
光パス制御装置100−2は、まず、要求トラヒックを1個読み込み(ステップS12)、この要求トラヒックを収容する光パスの経路を探索する際の指標である経路選定メトリック(経路選定指標)を決定する(ステップS22)。
経路選定メトリックを決定するステップ(ステップS22)においては、まず、経路選定部121が、要求トラヒックの始点ノードと終点ノードとを結ぶ第k次最短経路を探索する(ステップS221)。集計領域限定部133は、探索した結果である第k次最短経路に集計領域を限定する。そして、使用率集計部131は、ここで限定した探索経路に含まれる光ファイバ伝送路220における使用率を集計する(ステップS222)。
次に、経路選定メトリック判定部132が、使用率の集計値を基準値と比較する(ステップS223)。使用率の集計値としては、集計対象とした光ファイバ伝送路における使用率についての平均値、最大値、最小値、標準偏差、または分散を用いることができる。また、基準値は、例えばネットワーク運用者が設定するとすることができる。
使用率の集計値が基準値よりも小さい場合(ステップS223/YES)、経路選定メトリック判定部132は、経路選定メトリックを、光ファイバ伝送路の伝送特性を表わす指標である「伝送特性指標」に決定する(ステップS224)。この場合、経路選定部121は、伝送特性指標として経路長を採用し、経路長が最小となる最短経路を選定することができる。経路長に替えてホップ数、着信光信号雑音比、または遅延量を採用し、最短経路に替えて、最小ホップ数経路、最小着信光信号雑音比経路、または最小遅延量経路をそれぞれ選定することとしてもよい。
使用率の集計値が基準値以上である場合(ステップS223/NO)、経路選定メトリック判定部132は、経路選定メトリックを、使用率に基づく指標である「使用率指標」に決定する(ステップS225)。使用率指標として例えば、断片化スロット数、断片化スロット領域数、占有波長スロット数、割当済光パス数、高優先度光パス数の占有スロット数、割当済高優先度光パス数、収容トラヒック容量、および収容トラヒック要求数のいずれかを用いることができる。
経路選定メトリックを決定するステップ(ステップS22)に続いて、経路選定部121は、経路選定メトリック決定部130−2が決定した経路選定メトリックに基づいて、要求トラヒックの始点ノードと終点ノードとを結ぶ最良経路を探索する(ステップS32)。このとき経路選定部121は、物理トポロジーDB112を参照して最良経路を探索する。
所要波長スロット数決定部122は、この最良経路において光パスを開通するために必要となる所要波長スロット数を決定する(ステップS42)。収容波長スロット番号決定部123は、所要波長スロット数の光パスを収容する空き波長スロットを最良経路上の光ファイバ伝送路220について探索し、空き波長スロットを特定する収容波長スロット番号を決定する(ステップS52)。
全ての要求トラヒックに対して光パスの割当てが完了した場合(ステップS62/YES)、光パス設計部120は、装置設定通知部140を介してリソース割当情報を各ノード装置210に通知する(ステップS72)。リソース割当情報には、光パスの経路、所要波長スロット数、および収容波長スロット番号等が含まれる。これにより、光パスを開通させる動作が完了する。
全ての要求トラヒックに対して光パスの割当てが完了していない場合(ステップS62/NO)、次の要求トラヒックを1個読み込み(ステップS12)、上述したステップを繰り返す。
次に、図13Aおよび13Bを用いて、本実施形態による光パス制御装置100−2の動作および光パス制御方法について、さらに具体的に説明する。ここでは、図13Aに示したメッシュ光ネットワークにおいて、2つのノード装置E2とE19との間の要求トラヒックを収容する光パスを開通する場合を例として説明する。なお、使用率の基準値はネットワーク運用者が定めるものとし、ここでは70%とした。
経路選定部121が、k=3として第k次最短経路を探索した結果、第1次最短経路(k=1)、第2次最短経路(k=2)、および第3次最短経路(k=3)はそれぞれ以下のように選定された(図13A参照)。ここで、「En−Em」(n、m=1〜25)は、ノード装置Enとノード装置Emを接続する光ファイバ伝送路を示す。第1次最短経路(k=1)、第2次最短経路(k=2)、および第3次最短経路(k=3)は、いずれも通過するノード装置の個数は同じであるが、物理経路の距離はこの順で長くなっている。
第1次最短経路:E2−E7、E7−E12、E12−E13、E13−E18、E18−E19
第2次最短経路:E2−E7、E7−E8、E8−E9、E9−E14、E14−E19
第3次最短経路:E2−E3、E3−E8、E8−E13、E13−E14、E14−E19
図13Bに、上記各光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を模式的に示す。
集計領域限定部133は、使用率の集計対象を上記3本の経路に含まれる光ファイバ伝送路220に限定する。使用率は、ここでは全波長スロット数に対する割当済波長スロット数の比とし、最大使用率と基準値を比較して経路選定メトリックを決定する構成とした。
使用率集計部131が使用率を集計した結果、上記3本の経路に含まれる光ファイバ伝送路のうち、光ファイバ伝送路E12−E13において最大使用率が71%であった。最大使用率が上述の基準値(70%)を上回るので、経路選定メトリック判定部132は経路選定メトリックとして「使用率指標」を採用することに決定する。この場合、使用率が最小である第2次最短経路が最良経路として選定される。
なお、上述した基準値として、トラヒック要求が着信する前に光ファイバ伝送路220への割り当てに失敗した光パスに対する使用率を用いることとしてもよい。
以上説明したように、本実施形態の光パス制御装置100−2および光パス制御方法においては、光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用率に基づいて経路選定メトリックを決定する構成としている。その結果、エラスティック光ネットワークにおいて、周波数利用効率の向上を図りつつ、光パスが開通する確率の低下を回避することができる。また、使用率を集計する対象を、要求トラヒックを収容する光パス経路として選択され得る光ファイバ伝送路、例えば第k次最短経路に含まれる光ファイバ伝送路に限定する構成としている。そのため、要求トラヒックに応じて最適な経路選定メトリックを選択することができるので、これによっても光パスを割り当てる際の成功確率を増大させることが可能になる。
さらに、本実施形態による光パス制御装置100−2および光パス制御方法によれば、2以上の探索経路(第k次最短経路)の中から、決定した経路選定メトリックに基づいて光パスの割り当て経路を決定する構成とすることができる。そのため、経路選定メトリックとして「使用率指標」が選択された場合であっても、伝送特性が比較的良好な経路を選択することが可能である。その結果、周波数利用効率の向上を図ることができる。
〔第5の実施形態〕
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図14に、本実施形態による光パス制御装置100−3の構成を示す。本実施形態による光パス制御装置100−3は、データベース部110、光パス設計部120−3、経路選定メトリック決定部130−3、および装置設定通知部140を有する。
光パス設計部120−3は、経路選定部121、所要波長スロット数決定部122、および収容波長スロット番号決定部123に加えて、経路マスク設定部(経路マスク設定手段)124を備える。
経路選定部121は、要求トラヒックの始点ノードと終点ノードとを結ぶ経路として、経路選定メトリック値が最小となる経路を選定する。このとき、経路マスク設定部124は、光ファイバ伝送路220に対して経路マスクを設定することによって、経路選定部121が経路を選定する対象から除外する。選定した経路上の全光ファイバ伝送路220に対して経路マスクを設定することにより、先に選定した経路と独立な経路、すなわち、Disjointな経路を選定することができる。この場合、複数の選定経路に対して経路マスクを設定することにより、複数本のDisjointな経路を選定することが可能である。経路マスク設定部124は、このようなDisjointな経路を選定するために、例えば、Suurballeアルゴリズム、またはBhandariアルゴリズムなどを用いることができる。
所要波長スロット数決定部122は、このDisjointな経路毎に伝送特性に応じて所要波長スロット数を決定する。収容波長スロット番号決定部123は、所要波長スロット数に対応する空き波長スロットを特定する収容波長スロット番号を決定する。
経路選定メトリック決定部130−3は、使用率集計部131、経路選定メトリック判定部132、および集計領域限定部133に加えて、経路マスク判定部(経路マスク判定手段)134を有する。
集計領域限定部133は、光パス経路として選択され得る光ファイバ伝送路を限定する。このとき、集計領域限定部133は、互いに独立(Disjoint)な複数の経路候補(独立経路候補)を、経路候補の範囲を限定した限定経路候補に選定することができる。具体的には例えば、集計領域限定部133は、k本のDisjointな経路に含まれる光ファイバ伝送路220に限定する構成とすることができる。ここで、kは2以上の整数であり、光ネットワーク運用者が決定することができる。なお、集計領域限定部133は、k本のDisjointな経路に囲まれた領域に含まれる光ファイバ伝送路220に限定することとしてもよい。また、光ネットワーク200を構成するノード装置210の接続関係によっては、要求トラヒックに対してDisjointな探索経路がk本未満となる場合がある。その場合には、経路のDisjoint性が最も高い経路を選定することとすればよい。
使用率集計部131は、集計領域限定部133が限定した領域における光ファイバ伝送路について使用率を集計する。経路選定メトリック判定部132は、使用率集計部131が集計した使用率の集計値に基づいて、経路選定部121が用いる経路選定メトリックを決定する。経路マスク判定部134は、使用率集計部131が集計した集計値に基づいて、経路マスク設定部124が経路マスクを設定すべき光ファイバ伝送路220(マスク対象光ファイバ伝送路)を決定する。
光パス設計部120−3は、要求トラヒックを収容する光パスの経路、波長スロット数、および収容波長スロット番号をデータベース部110に格納するとともに、装置設定通知部140を介してノード装置210に通知する。
次に、本実施形態による光パス制御装置100−3の動作および光パス制御方法について説明する。図15に、本実施形態による光パス制御装置100−3の動作および光パス制御方法を説明するためのフローチャートを示す。
光パス制御装置100−3は、まず、要求トラヒックを1個読み込み(ステップS13)、この要求トラヒックを収容する光パスの経路を探索する際の指標である経路選定メトリック(経路選定指標)を決定する(ステップS23)。
経路選定メトリックを決定するステップ(ステップS23)においては、まず、経路選定部121が、使用率の集計対象とする光ファイバ伝送路220を決定するために、要求トラヒックの始点ノードと終点ノードとを結ぶk本のDisjointな最短経路を探索する。このとき、経路選定部121は物理トポロジーDB112を参照して最短経路を探索する。そして集計領域限定部133は、探索結果であるk本のDisjointな最短経路(探索経路)上の光ファイバ伝送路に、使用率の集計対象を限定する(ステップS231)。続いて、使用率集計部131は、探索経路に含まれる光ファイバ伝送路220について使用率を集計する(ステップS232)。
経路選定メトリック判定部132は、使用率の集計値を第1基準値と比較する(ステップS233)。ここで、第1基準値として、第2の実施形態で用いた「基準値」を用いることができる。また、第1基準値は、ネットワーク運用者により事前に設定されているものとする。
使用率の集計値が第1基準値よりも小さい場合(ステップS233/YES)、経路選定メトリック判定部132は経路選定メトリックを「伝送特性指標」に決定する(ステップS234)。使用率の集計値が第1基準値以上である場合、経路選定メトリック判定部132は経路選定メトリックを「使用率指標」に決定する(ステップS235)。
さらに、経路マスク判定部134は、使用率の集計対象となる光ファイバ伝送路220毎に、各光ファイバ伝送路220における使用率を所定の第2基準値(経路マスク基準値)と比較する。この第2基準値もネットワーク運用者により事前に設定されているものとする。そして、経路マスク判定部134は、使用率が第2基準値を上回る光ファイバ伝送路をマスク対象光ファイバ伝送路に決定する。そして、経路マスク設定部124は、このマスク対象光ファイバ伝送路を含む経路に経路マスクを設定する(ステップS236)。
続いて、経路選定部121は、経路選定メトリック決定部130−3が決定した経路選定メトリックに基づいて、要求トラヒックの始点ノードと終点ノードとを結ぶ最良経路を探索する(ステップS33)。このとき、経路選定部121は、経路マスクが設定されたマスク対象光ファイバ伝送路を含む経路を探索対象から除外する。
所要波長スロット数決定部122は、この最良経路において光パスを開通するために必要となる所要波長スロット数を決定する(ステップS43)。収容波長スロット番号決定部123は、所要波長スロット数の光パスを収容する空き波長スロットを最良経路上の光ファイバ伝送路220について探索し、空き波長スロットを特定する収容波長スロット番号を決定する(ステップS53)。
全ての要求トラヒックに対して光パスの割当てが完了した場合(ステップS63/YES)、光パス設計部120−3は、装置設定通知部140を介してリソース割当情報を各ノード装置210に通知する(ステップS73)。リソース割当情報には、光パスの経路、所要波長スロット数、および収容波長スロット番号等が含まれる。これにより、光パスを開通させる動作が完了する。
全ての要求トラヒックに対して光パスの割当てが完了していない場合(ステップS63/NO)、次の要求トラヒックを1個読み込み(ステップS13)、上述したステップを繰り返す。
次に、図16Aおよび16Bを用いて、本実施形態による光パス制御装置100−3の動作および光パス制御方法について、さらに具体的に説明する。ここでは、図16Aに示したメッシュ光ネットワークにおいて、2つのノード装置E2とE19との間の要求トラヒックを収容する光パスを開通する場合を例として説明する。なお、第1基準値および第2基準値はネットワーク運用者が定めるものとし、ここでは第1基準値を70%、第2基準値を60%とした。
経路選定部121が、k=3としてDisjointな第k次最短経路を探索した結果、第1次最短経路(k=1)、第2次最短経路(k=2)、および第3次最短経路(k=3)はそれぞれ以下のように選定された(図16A参照)。
第1次最短経路1:E2−E7、E7−E12、E12−E13、E13−E18、E18−E19
第2次最短経路2:E2−E3、E3−E8、E8−E13、E13−E14、E14−E19
第3次最短経路3:E1−E2、E1−E6、E6−E11、E11−E12、E12−E17、E17−E18、E18−E23、E23−E24、E19−E24
図16Bに、上記各光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を模式的に示す。
集計領域限定部133は、使用率の集計対象を上記3本の経路に含まれる光ファイバ伝送路220に限定する。使用率集計部131が上記3本の経路における使用率を集計した結果、使用率の集計値は71%であった。ここで、使用率の集計値は、割当済波長スロット総数が最大となる光ファイバ伝送路における、割当済波長スロット総数に対する割当済波長スロットの割合とした。使用率の集計値が第1基準値(70%)を上回るので、経路選定メトリック判定部132は経路選定メトリックとして「使用率指標」を採用することに決定する。
さらに、経路マスク判定部134が、第2基準値(60%)を上回る5本の光ファイバ伝送路E7−E12、E8−E13、E12−E13、E13−E14、E14−E19をマスク対象光ファイバ伝送路に選出する。そして、経路マスク設定部124は、上記5本の光ファイバ伝送路を含む経路に経路マスクを設定する(図16Aの斜線箇所)。この場合、経路選定部121は、経路マスクが設定された上記5本の光ファイバ伝送路を含む経路を、経路探索対象から除外する。経路探索の結果、経路選定部121は下記の経路Aを最良経路に選定し、この最良経路に光パスが割り当てられる。
経路A:E2−E7、E6−E7、E6−E11、E11−E12、E12−E17、E17−E18、E18−E19
以上説明したように、本実施形態の光パス制御装置100−3および光パス制御方法においては、光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用率に基づいて経路選定メトリックを決定する構成としている。その結果、エラスティック光ネットワークにおいて、周波数利用効率の向上を図りつつ、光パスが開通する確率の低下を回避することができる。また、使用率を集計する対象を、要求トラヒックを収容する光パス経路として選択され得る光ファイバ伝送路、例えば第k次最短経路に含まれる光ファイバ伝送路に限定する構成としている。そのため、要求トラヒックに応じて最適な経路選定メトリックを選択することができるので、これによっても光パスを割り当てる際の成功確率を増大させることが可能になる。
さらに、本実施形態の光パス制御装置100−3および光パス制御方法においては、使用率が所定の閾値を越える光ファイバ伝送路を含む経路を探索対象から除外する構成としている。それにより、光パスの割り当てに成功する見込みの高い経路を選択することできるため、光パス設定棄却率を低減することができる。したがって、光パスが開通する確率をさらに増加させることが可能である。
〔第6の実施形態〕
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図17に、本実施形態による光パス制御装置100−4の構成を示す。光パス制御装置100−4は、データベース(DB)部110−4、光パス設計部120、経路選定メトリック決定部130−4、および装置設定通知部140を有する。
データベース部110−4は、光パス割当情報DB111および物理トポロジーDB112に加えて、使用率時系列DB113を備える。使用率時系列DB113は、使用率の時間的推移である時系列データを記憶する。
光パス設計部120は、経路選定部121、所要波長スロット数決定部122、および収容波長スロット番号決定部123を備える。経路選定部121は、物理トポロジーDB112を参照して、要求トラヒックの始点ノードと終点ノードとを結ぶ経路として、経路選定メトリックの値が最小となる経路を選定する。所要波長スロット数決定部122は、経路選定部121が選定した経路の伝送特性に応じて所要波長スロット数を決定する。そして、収容波長スロット番号決定部123は、所要波長スロット数に対応する空き波長スロットを特定する収容波長スロット番号を決定する。
経路選定メトリック決定部130−4は、使用率集計部131、経路選定メトリック判定部132、および集計領域限定部133に加えて、時系列解析部(時系列解析手段)135を備える。
集計領域限定部133は、光周波数帯域の使用率を集計する対象となる光ファイバ伝送路を、光パス経路として選択され得る光ファイバ伝送路に限定する。使用率集計部131は、集計領域限定部133が限定した光ファイバ伝送路における使用率を集計し、集計した使用率を使用率時系列DB113に記憶する。
時系列解析部135(時系列解析手段)は、使用率の時間的推移から、使用率の時間的変化を示す使用率時間変化値を算出する。具体的には例えば、時系列解析部135は、使用率時系列DB113を参照して、使用率の時間的推移の時系列データを解析する。そして、時系列解析部135は使用率時間変化値として、使用率の増分の時間平均値を算出する構成とすることができる。
経路選定メトリック判定部132は、現時刻における使用率の集計値と第1基準値とを比較し、さらに使用率の増分値と第3基準値とを比較した結果に基づいて、経路選定部121が用いる経路選定メトリックを決定する。ここで、第1基準値および第3基準値は、ネットワーク運用者等が事前に設定することができる。
光パス設計部120は、要求トラヒックを収容する光パスの経路、波長スロット数、および収容波長スロット番号を、装置設定通知部140を介してノード装置210に通知する。
次に、本実施形態による光パス制御装置100−4の動作および光パス制御方法について説明する。図18に、本実施形態による光パス制御装置100−4の動作および光パス制御方法を説明するためのフローチャートを示す。
光パス制御装置100−4は、まず、要求トラヒックを1個読み込み(ステップS14)、この要求トラヒックを収容する光パスの経路を探索する際の指標である経路選定メトリック(経路選定指標)を決定する(ステップS24)。
経路選定メトリックを決定するステップ(ステップS24)においては、まず、経路選定部121が、要求トラヒックの始点ノードと終点ノードとを結ぶ第k次最短経路を探索する(ステップS241)。集計領域限定部133は、使用率の集計対象とする光ファイバ伝送路220を限定し、集計対象とする光ファイバ伝送路220が含まれる領域(限定領域)を決定する(ステップS242)。続いて、使用率集計部131は、限定領域に含まれる光ファイバ伝送路220における使用率を集計し(ステップS243)、使用率時系列DB113に記憶する。
次に、経路選定メトリック判定部132が、使用率の集計値を第1基準値と比較する(ステップS244)。ここで、第1基準値として、第2の実施形態で用いた「基準値」を用いることができる。
使用率の集計値が第1基準値よりも小さい場合(ステップS244/YES)、時系列解析部135は、使用率時系列DB113を参照して、使用率の増分の時間平均を算出する(ステップS245)。使用率の増分の時間平均の一例を、下記に示す。下記の式において、「u」は使用率を、「t」は現時刻を、「M」はデータ数をそれぞれ示す。
Figure 0006919708
経路選定メトリック判定部132は、上述した使用率の増分の時間平均値を所定の第3基準値と比較する(ステップS246)。ここで第3基準値は、トラヒック要求が着信するまでに波長スロットへの割り当てに失敗した複数の光パスに関する使用率の時系列データに基づいて定めることができる。具体的には例えば、第3基準値として、割り当てに失敗した光パスの経路に含まれる光ファイバ伝送路における使用率の時系列データの平均値、最小値、および最大値のいずれかの値を用いることができる。
使用率の増分の時間平均値が第3基準値よりも小さい場合(ステップS246/YES)、経路選定メトリック判定部132は経路選定メトリックを「伝送特性指標」に決定する(ステップS247)。
使用率の集計値が第1基準値以上である場合(ステップS244/NO)および使用率の増分の時間平均値が第3基準値以上である場合(ステップS246/NO)、経路選定メトリック判定部132は経路選定メトリックを「使用率指標」に決定する(ステップS248)。
経路選定メトリックを決定するステップ(ステップS24)に続いて、経路選定部121は、経路選定メトリック決定部130−4が決定した経路選定メトリックに基づいて、要求トラヒックの始点ノードと終点ノードとを結ぶ最良経路を探索する(ステップS34)。このとき経路選定部121は、物理トポロジーDB112を参照して最良経路を探索する。
所要波長スロット数決定部122は、この最良経路において光パスを開通するために必要となる所要波長スロット数を決定する(ステップS44)。収容波長スロット番号決定部123は、所要波長スロット数の光パスを収容する空き波長スロットを最良経路上の光ファイバ伝送路220について探索し、空き波長スロットを特定する収容波長スロット番号を決定する(ステップS54)。
全ての要求トラヒックに対して光パスの割当てが完了した場合(ステップS64/YES)、光パス設計部120は、装置設定通知部140を介してリソース割当情報を各ノード装置210に通知する(ステップS74)。リソース割当情報には、光パスの経路、所要波長スロット数、および収容波長スロット番号等が含まれる。これにより、光パスを開通させる動作が完了する。
全ての要求トラヒックに対して光パスの割当てが完了していない場合(ステップS64/NO)、次の要求トラヒックを1個読み込み(ステップS14)、上述したステップを繰り返す。
次に、図19A、19B、および19Cを用いて、本実施形態による光パス制御装置100−4の動作および光パス制御方法について、さらに具体的に説明する。ここでは、図19Aに示したメッシュ光ネットワークにおいて、2つのノード装置E2とE19との間の要求トラヒックを収容する光パスを開通する場合を例として説明する。なお、第1基準値および第3基準値は事前に設定されているものとし、ここでは第1基準値は70%、第3基準値は単位時間当たり20%とした。
経路選定部121が、k=3として第k次最短経路を探索した結果、第1次最短経路(k=1)、第2次最短経路(k=2)、および第3次最短経路(k=3)はそれぞれ以下のように選定された(図19A参照)。
第1次最短経路:E2−E7、E7−E12、E12−E13、E13−E18、E18−E19
第2次最短経路:E2−E7、E7−E8、E8−E9、E9−E14、E14−E19
第3次最短経路:E2−E3、E3−E8、E8−E13、E13−E14、E14−E19
図19Bに、上記各光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を模式的に示す。
集計領域限定部133は、使用率の集計対象を上記3本の経路に含まれる光ファイバ伝送路220に限定する。使用率集計部131が上記3本の経路における使用率を集計した結果、使用率の集計値は光ファイバ伝送路E12−E13において60%であった。ここで、使用率の集計値は、割当済波長スロット総数が最大となる光ファイバ伝送路における、割当済波長スロット総数に対する割当済波長スロットの割合とした。使用率の集計値が第1基準値(70%)を下回るので、時系列解析部135は、使用率時系列DB113を参照して、使用率の増分の時間平均を算出する。
時系列解析部135が使用率の増分の時間平均を算出した結果、光ファイバ伝送路E12−E13における使用率の増分の時間平均は単位時間あたり40%であった。図19Cに、光ファイバ伝送路E12−E13における使用率の時間変化を模式的に示す。このときの使用率の増分の時間平均は、第3基準値とした20%を上回るので、経路選定メトリック判定部132は経路選定メトリックを「使用率指標」に決定する。したがって、光パス設計部120は、使用率が最小となる第2次最短経路(k=2)に光パスを割り当てる。
上述したような構成としたことにより、本実施形態による光パス制御装置100−4および光パス制御方法によれば、図19Cの斜線部に示したように時間的に使用率が急増する経路を除外して光パスを設定することができる。時間的に使用率が急増する経路は輻輳による回線パンクの恐れがあるため、このような経路を避けることにより光パス設定棄却率をさらに低減することができる。
以上説明したように、本実施形態の光パス制御装置100−4および光パス制御方法においては、光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用率に基づいて経路選定メトリックを決定する構成としている。その結果、エラスティック光ネットワークにおいて、周波数利用効率の向上を図りつつ、光パスが開通する確率の低下を回避することができる。また、使用率を集計する対象を、要求トラヒックを収容する光パス経路として選択され得る光ファイバ伝送路、例えば第k次最短経路に含まれる光ファイバ伝送路に限定する構成としている。そのため、要求トラヒックに応じて最適な経路選定メトリックを選択することができるので、これによっても光パスを割り当てる際の成功確率を増大させることが可能になる。
さらに、本実施形態の光パス制御装置100−4および光パス制御方法によれば、時間的に使用率が急増する経路を除外して光パスを設定することができる。そのため、光パス設定棄却率をさらに低減することができ、周波数利用効率の向上を図ることが可能である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)光パスを収容する経路の候補となる経路候補を探索し、経路探索の指標である経路選定指標が最小となる最良経路を選定する経路選定手段と、前記経路候補に含まれる光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を表わす指標である使用率を集計する使用率集計手段と、前記使用率に基づいて前記経路選定指標を決定する経路選定指標判定手段、とを有する光パス制御装置。
(付記2)付記1に記載した光パス制御装置において、前記経路選定指標判定手段は、前記使用率を集計した値と所定の基準値を比較した結果に基づいて、前記経路候補の伝送特性を表わす指標である伝送特性指標、および前記使用率に基づく指標である使用率指標、のいずれかを前記経路選定指標に決定する光パス制御装置。
(付記3)付記2に記載した光パス制御装置において、前記経路選定指標判定手段は、前記所定の基準値として、前記最良経路に含まれる光ファイバ伝送路において光周波数帯域を確保できなかった光パスに対する前記使用率を用いる光パス制御装置。
(付記4)付記1から3のいずれか一項に記載した光パス制御装置において、前記経路候補の範囲を限定して限定経路候補を選定し、前記使用率集計手段が前記使用率を集計する対象となる前記光ファイバ伝送路を前記限定経路候補に含まれる範囲に限定する集計領域限定手段をさらに有し、前記経路選定手段は、前記限定経路候補の中から前記経路選定指標が最小となる前記最良経路を選定し、前記使用率集計手段は、前記限定経路候補に含まれる前記光ファイバ伝送路における前記使用率を集計する光パス制御装置。
(付記5)付記4に記載した光パス制御装置において、前記集計領域限定手段は、前記経路候補のうち、伝送特性が最良となる最良経路候補を含む複数の前記経路候補を、前記限定経路候補に選定する光パス制御装置。
(付記6)付記4または5に記載した光パス制御装置において、前記集計領域限定手段は、前記経路候補のうち、互いに独立な複数の独立経路候補を、前記限定経路候補に選定する光パス制御装置。
(付記7)付記1から6のいずれか一項に記載した光パス制御装置において、前記使用率が所定の経路マスク基準値を上回る前記光ファイバ伝送路をマスク対象光ファイバ伝送路に決定する経路マスク判定手段と、前記マスク対象光ファイバ伝送路を含む経路に経路マスクを設定する経路マスク設定手段、とをさらに有し、前記経路選定手段は、前記経路マスクが設定された経路を除外して前記経路候補を探索する光パス制御装置。
(付記8)付記1から7のいずれか一項に記載した光パス制御装置において、前記使用率の時間的推移から、前記使用率の時間的変化を示す使用率時間変化値を算出する時系列解析手段をさらに有し、前記経路選定指標判定手段は、前記使用率時間変化値に基づいて前記経路選定指標を決定する光パス制御装置。
(付記9)付記2に記載した光パス制御装置において、前記伝送特性指標が、経路長、ホップ数、着信光信号雑音比、および遅延量のいずれかである光パス制御装置。
(付記10) 付記2に記載した光パス制御装置において、前記使用率指標が、断片化スロット数、断片化スロット領域数、占有波長スロット数、割当済光パス数、高優先度光パスの占有スロット数、割当済高優先度光パス数、収容トラヒック容量、および収容トラヒック要求数のいずれかである光パス制御装置。
(付記11)付記2に記載した光パス制御装置において、前記使用率を集計した値が、前記使用率についての平均値、最大値、最小値、標準偏差、および分散のいずれかである光パス制御装置。
(付記12)光パスを収容する経路の候補となる経路候補を探索し、経路探索の指標である経路選定指標が最小となる最良経路を選定し、前記経路候補に含まれる光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を表わす指標である使用率を集計し、前記使用率に基づいて前記経路選定指標を決定する光パス制御方法。
(付記13)付記12に記載した光パス制御方法において、前記経路選定指標を決定することは、前記使用率を集計した値と所定の基準値を比較した結果に基づいて、前記経路候補の伝送特性を表わす指標である伝送特性指標、および前記使用率に基づく指標である使用率指標、のいずれかを前記経路選定指標に決定することを含む光パス制御方法。
(付記14)付記13に記載した光パス制御方法において、前記経路選定指標を決定することは、前記所定の基準値として、前記最良経路に含まれる光ファイバ伝送路において光周波数帯域を確保できなかった光パスに対する前記使用率を用いることを含む光パス制御方法。
(付記15)付記12から14のいずれか一項に記載した光パス制御方法において、前記経路候補の範囲を限定して限定経路候補を選定し、前記使用率を集計する対象となる前記光ファイバ伝送路を前記限定経路候補に含まれる範囲に限定することをさらに有し、前記最良経路を選定することは、前記限定経路候補の中から前記経路選定指標が最小となる前記最良経路を選定することを含み、前記使用率を集計することは、前記限定経路候補に含まれる前記光ファイバ伝送路における前記使用率を集計することを含む光パス制御方法。
(付記16)付記15に記載した光パス制御方法において、前記限定経路候補を選定することは、前記経路候補のうち、伝送特性が最良となる最良経路候補を含む複数の前記経路候補を、前記限定経路候補に選定することを含む光パス制御方法。
(付記17)付記15または16に記載した光パス制御方法において、前記限定経路候補を選定することは、前記経路候補のうち、互いに独立な複数の独立経路候補を、前記限定経路候補に選定することを含む光パス制御方法。
(付記18)付記12から17のいずれか一項に記載した光パス制御方法において、前記使用率が所定の経路マスク基準値を上回る前記光ファイバ伝送路をマスク対象光ファイバ伝送路に決定し、前記マスク対象光ファイバ伝送路を含む経路に経路マスクを設定すること、をさらに有し、前記最良経路を選定することは、前記経路マスクが設定された経路を除外して前記経路候補を探索することを含む光パス制御方法。
(付記19)付記12から18のいずれか一項に記載した光パス制御方法において、前記使用率の時間的推移から、前記使用率の時間的変化を示す使用率時間変化値を算出することをさらに有し、前記経路選定指標を決定することは、前記使用率時間変化値に基づいて前記経路選定指標を決定することを含む光パス制御方法。
(付記20)コンピュータを、光パスを収容する経路の候補となる経路候補を探索し、経路探索の指標である経路選定指標が最小となる最良経路を選定する経路選定手段と、前記経路候補に含まれる光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を表わす指標である使用率を集計する使用率集計手段と、前記使用率に基づいて前記経路選定指標を決定する経路選定指標判定手段、として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる
1100 経路選定部
1200 使用率集計部
1300 経路選定指標判定部
1000、100、100−1、100−2、100−3、100−4 光パス制御装置
110、110−4 データベース(DB)部
111 光パス割当情報DB
112 物理トポロジーDB
113 使用率時系列DB
120、120−3 光パス設計部
121 経路選定部
122 所要波長スロット数決定部
123 収容波長スロット番号決定部
124 経路マスク設定部
130、130−2、130−3、130−4 経路選定メトリック決定部
131 使用率集計部
132 経路選定メトリック判定部
133 集計領域限定部
134 経路マスク判定部
135 時系列解析部
140 装置設定通知部
150 基準値算定部
151 光パス抽出部
152 失敗時使用率集計部
200 光ネットワーク
210、210−1〜5 ノード装置
211 装置設定受信部
212 ノード装置制御部
213 可変光パス送受信部
214 光パス切替部
220、220−1〜7 光ファイバ伝送路
10 光通信システム

Claims (7)

  1. 光パスを収容する経路の候補となる経路候補を探索し、経路探索の指標である経路選定指標が最小となる最良経路を選定する経路選定手段と、
    前記経路候補に含まれる光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を表わす指標である使用率を集計する使用率集計手段と、
    前記使用率に基づいて前記経路選定指標を決定する経路選定指標判定手段、とを有し、
    前記経路選定指標判定手段は、前記使用率を集計した値と所定の基準値を比較した結果に基づいて、前記経路候補の伝送特性を表わす指標である伝送特性指標、および前記使用率に基づく指標である使用率指標、のいずれかを前記経路選定指標に決定し、
    前記経路選定指標判定手段は、前記所定の基準値として、前記最良経路に含まれる光ファイバ伝送路において光周波数帯域を確保できなかった光パスに対する前記使用率を用いる
    光パス制御装置。
  2. 請求項に記載した光パス制御装置において、
    前記経路候補の範囲を限定して限定経路候補を選定し、前記使用率集計手段が前記使用率を集計する対象となる前記光ファイバ伝送路を前記限定経路候補に含まれる範囲に限定する集計領域限定手段をさらに有し、
    前記経路選定手段は、前記限定経路候補の中から前記経路選定指標が最小となる前記最良経路を選定し、
    前記使用率集計手段は、前記限定経路候補に含まれる前記光ファイバ伝送路における前記使用率を集計する
    光パス制御装置。
  3. 光パスを収容する経路の候補となる経路候補を探索し、経路探索の指標である経路選定指標が最小となる最良経路を選定する経路選定手段と、
    前記経路候補に含まれる光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を表わす指標である使用率を集計する使用率集計手段と、
    前記使用率に基づいて前記経路選定指標を決定する経路選定指標判定手段、とを有し、
    前記経路候補の範囲を限定して限定経路候補を選定し、前記使用率集計手段が前記使用率を集計する対象となる前記光ファイバ伝送路を前記限定経路候補に含まれる範囲に限定する集計領域限定手段をさらに有し、
    前記経路選定手段は、前記限定経路候補の中から前記経路選定指標が最小となる前記最良経路を選定し、
    前記使用率集計手段は、前記限定経路候補に含まれる前記光ファイバ伝送路における前記使用率を集計し、
    前記集計領域限定手段は、前記経路候補のうち、伝送特性が最良となる最良経路候補を含む複数の前記経路候補を、前記限定経路候補に選定する
    光パス制御装置。
  4. 請求項に記載した光パス制御装置において、
    前記集計領域限定手段は、前記経路候補のうち、互いに独立な複数の独立経路候補を、前記限定経路候補に選定する
    光パス制御装置。
  5. 光パスを収容する経路の候補となる経路候補を探索し、経路探索の指標である経路選定指標が最小となる最良経路を選定する経路選定手段と、
    前記経路候補に含まれる光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を表わす指標である使用率を集計する使用率集計手段と、
    前記使用率に基づいて前記経路選定指標を決定する経路選定指標判定手段、とを有し、
    前記使用率が所定の経路マスク基準値を上回る前記光ファイバ伝送路をマスク対象光ファイバ伝送路に決定する経路マスク判定手段と、
    前記マスク対象光ファイバ伝送路を含む経路に経路マスクを設定する経路マスク設定手段、とをさらに有し、
    前記経路選定手段は、前記経路マスクが設定された経路を除外して前記経路候補を探索する
    光パス制御装置。
  6. 光パスを収容する経路の候補となる経路候補を探索し、経路探索の指標である経路選定指標が最小となる最良経路を選定する経路選定手段と、
    前記経路候補に含まれる光ファイバ伝送路における光周波数帯域の使用状況を表わす指標である使用率を集計する使用率集計手段と、
    前記使用率に基づいて前記経路選定指標を決定する経路選定指標判定手段、とを有し、
    前記使用率の時間的推移から、前記使用率の時間的変化を示す使用率時間変化値を算出する時系列解析手段をさらに有し、
    前記経路選定指標判定手段は、前記使用率時間変化値に基づいて前記経路選定指標を決定する
    光パス制御装置。
  7. 請求項1または2に記載した光パス制御装置において、
    前記伝送特性指標が、経路長、ホップ数、着信光信号雑音比、および遅延量のいずれかである
    光パス制御装置。
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