JP6918638B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Description

本開示は、非水電解質二次電池に関する。
SiOで表されるシリコン材料は、黒鉛などの炭素材料と比べて単位体積当りに多くのリチウムイオンを吸蔵できることが知られている。一方、SiOを負極活物質として用いた非水電解質二次電池は、黒鉛を負極活物質とした場合に比べて、初回充放電効率が低いという課題がある。これは、充放電時の不可逆反応によりSiOがLiSiO(不可逆反応物)に変化することが主な要因である。そこで、特許文献2では、かかる不可逆反応を抑制して初回充放電効率を改善すべく、SiLi(0<x<1.0、0<y<1.5)で表される負極活物質が提案されている。また、特許文献3は、LiSiOを主成分とするリチウムシリケート相がシリコン酸化物中に含まれた負極活物質を開示している。
ところで、特許文献2,3に開示された技術は、いずれもSiO及びリチウム化合物の混合物を高温で熱処理して、SiOを不可逆反応物であるLiSiOに予め変換することにより、初回充放電効率の改善を図っている。しかし、当該プロセスでは、粒子内部にSiOが残り、粒子表面のみにLiSiOが生成する。粒子内部まで反応させるためには、さらなる高温プロセスが必要であり、その場合Si及びLiSiOの結晶粒径が増大すると想定される。そして、かかる結晶粒径の増大は、例えば充放電による活物質粒子の体積変化を大きくし、またリチウムイオン導電性を低下させる。
このような状況に鑑みて、特許文献3では、Li2zSiO(2+z){0<z<2}で表されるリチウムシリケート相と、当該相中に分散したシリコン粒子とを備え、リチウムシリケートの(111)面のXRD回折ピークの半値幅が0.05°以上である負極活物質が提案されている。
特開2003−160328号公報 特開2007−59213号公報 国際公開第2016/121323号
特許文献3の技術によれば、上述の問題点を解消して、初回充放電効率を向上させることが可能である。しかし、本発明者の検討の結果、高温環境での長期の保管、使用により、リチウムシリケート相からOH成分が遊離するという課題が判明した。OHは非水電解質二次電池の製造過程で極微量混入する水分とリチウムシリケート相との加水分解反応によって生じると考えられる。電池内にOH成分が存在すると、例えば電解液成分である環状炭酸エステルの開環反応が促進されて電解液の分解が加速し、電池寿命の短縮につながる。
本開示の一態様である非水電解質二次電池は、正極と、負極と、非水電解質とを備えた非水電解質二次電池であって、前記負極は、負極活物質として、Li2zSiO(2+z){0<z<2}で表されるリチウムシリケート相と、前記リチウムシリケート相中に分散したシリコン粒子とで構成されるSi分散粒子を含み、前記非水電解質は、環状炭酸エステル及びホウ酸トリエステルを含むことを特徴とする。
本開示の一態様によれば、負極活物質としてシリコン材料を用いた非水電解質二次電池において、高温保存特性及びサイクル特性を向上させることができる。
実施形態の一例である非水電解質二次電池の断面図である。 実施形態の一例である負極活物質(Si分散粒子)の断面図である。
上述のように、Li2zSiO(2+z){0<z<2}で表されるリチウムシリケート相と、当該相中に分散したシリコン粒子とで構成されるSi分散粒子を負極活物質として用いる場合、リチウムシリケート相からOH成分が遊離するという課題がある。OH成分は、強い電子供与性を有するため、これが電池内に存在すると電解液成分である環状炭酸エステルが開環反応して分解し易くなる。環状炭酸エステルの分解により、例えば負極表面には過剰量のSEI被膜が形成され、またガスが発生し、電池容量が低下する。
本発明者は、リチウムシリケート相から遊離するOH成分が環状炭酸エステルに作用することを抑制することで上記課題の解決を試みた。そして、当該着想に基づいて鋭意検討した結果、非水電解質にホウ酸トリエステルを添加することにより、電池の高温保存特性及びサイクル特性が特異的に改善することを見出した。この結果は、ホウ酸トリエステルが、リチウムシリケート相から遊離するOH成分をトラップし、OH成分を不活性化するためであると考えられる。
以下、実施形態の一例について詳細に説明する。以下では、巻回構造の電極体14が円筒形の電池ケースに収容された円筒形電池を例示するが、電極体の構造は、巻回構造に限定されず、複数の正極と複数の負極がセパレータを介して交互に積層されてなる積層構造であってもよい。また、電池ケースは円筒形に限定されず、角形(角形電池)、コイン形(コイン形電池)等の金属製ケース、樹脂フィルムによって構成される樹脂製ケース(ラミネート電池)などであってもよい。
図1は、実施形態の一例である非水電解質二次電池10の断面図である。図1に例示するように、非水電解質二次電池10は、正極11と、負極12と、環状炭酸エステル及びホウ酸トリエステルを含む非水電解質(図示せず)とを備える。また、非水電解質二次電池10は、正極11と負極12がセパレータ13を介して巻回された巻回構造の電極体14と、電極体14及び非水電解質を収容する電池ケースとを備える。電池ケースは、有底円筒形状のケース本体15と、当該本体の開口部を塞ぐ封口体16とで構成されている。
非水電解質二次電池10は、電極体14の上下にそれぞれ配置された絶縁板17,18を備える。図1に示す例では、正極11に取り付けられた正極リード19が絶縁板17の貫通孔を通って封口体16側に延び、負極12に取り付けられた負極リード20が絶縁板18の外側を通ってケース本体15の底部側に延びている。正極リード19は封口体16の底板であるフィルタ22の下面に溶接等で接続され、フィルタ22と電気的に接続された封口体16の天板であるキャップ26が正極端子となる。負極リード20はケース本体15の底部内面に溶接等で接続され、ケース本体15が負極端子となる。
ケース本体15は、例えば有底円筒形状の金属製容器である。ケース本体15と封口体16との間にはガスケット27が設けられ、電池ケース内部の密閉性が確保される。ケース本体15は、例えば側面部を外側からプレスして形成された、封口体16を支持する張り出し部21を有する。張り出し部21は、ケース本体15の周方向に沿って環状に形成されることが好ましく、その上面で封口体16を支持する。
封口体16は、電極体14側から順に、フィルタ22、下弁体23、絶縁部材24、上弁体25、及びキャップ26が積層された構造を有する。封口体16を構成する各部材は、例えば円板形状又はリング形状を有し、絶縁部材24を除く各部材は互いに電気的に接続されている。下弁体23と上弁体25は各々の中央部で互いに接続され、各々の周縁部の間には絶縁部材24が介在している。下弁体23には通気孔が設けられているため、異常発熱で電池の内圧が上昇すると、上弁体25がキャップ26側に膨れて下弁体23から離れることにより両者の電気的接続が遮断される。さらに内圧が上昇すると、上弁体25が破断し、キャップ26の開口部からガスが排出される。
以下、非水電解質二次電池10の各構成要素、特に負極活物質及び非水電解質について詳説する。
[正極]
正極は、例えば金属箔等からなる正極集電体と、当該集電体上に形成された正極合剤層とで構成される。正極集電体には、アルミニウムなどの正極の電位範囲で安定な金属の箔、当該金属を表層に配置したフィルム等を用いることができる。正極合剤層は、正極活物質の他に、導電剤及び結着剤を含むことが好ましい。また、正極活物質の粒子表面は、酸化アルミニウム(Al)等の酸化物、リン酸化合物、ホウ酸化合物等の無機化合物の微粒子で覆われていてもよい。
正極活物質としては、Co、Mn、Ni等の遷移金属元素を含有するリチウム遷移金属酸化物が例示できる。リチウム遷移金属酸化物としては、LiCoO、LiNiO、LiMnO、LiCoNi1−y、LiCo1−y、LiNi1−y、LiMn、LiMn2−y、LiMPO、LiMPOF(M;Na、Mg、Sc、Y、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Cr、Pb、Sb、Bのうち少なくとも1種、0.95≦x≦1.2、0.8<y≦0.95、2.0≦z≦2.3)等が例示できる。リチウム遷移金属酸化物の好適な一例は、組成式LiNi(1―y−b)Al(0.05<b、MはCo、Mnの少なくとも一方、好ましくはCo)で表される複合酸化物である。これらは、1種単独で用いてもよいし、複数種を混合して用いてもよい。
導電剤としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、黒鉛等の炭素材料が例示できる。結着剤としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等のフッ素系樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等が例示できる。また、これらの樹脂と、カルボキシメチルセルロース(CMC)又はその塩、ポリエチレンオキシド(PEO)等が併用されてもよい。これらは、単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
[負極]
負極は、例えば金属箔等からなる負極集電体と、当該集電体上に形成された負極合剤層とで構成される。負極集電体には、銅などの負極の電位範囲で安定な金属の箔、当該金属を表層に配置したフィルム等を用いることができる。負極合剤層は、負極活物質の他に、結着剤を含むことが好ましい。負極は、負極活物質として、特定のリチウムシリケート相と、当該層中に分散したシリコン粒子とで構成されるSi分散粒子を含む。負極は、後述するようにSi分散粒子以外の負極活物質を含んでいてもよいが、負極活物質の総質量に対して、少なくとも1質量%以上のSi分散粒子を含むことが好ましい。
結着剤としては、正極の場合と同様にフッ素系樹脂、PAN、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等を用いることができる。水系溶媒を用いて合剤スラリーを調製する場合は、CMC又はその塩、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ポリアクリル酸(PAA)又はその塩、ポリビニルアルコール(PVA)等を用いることが好ましい。
図2は、実施形態の一例であるSi分散粒子30の断面図である。図2に例示するように、Si分散粒子30は、Li2zSiO(2+z)(0<z<2)で表されるリチウムシリケート相31と、リチウムシリケート相31中に分散したシリコン粒子32とで構成される。また、図2に示す例では、リチウムシリケート相31及びシリコン粒子32で構成される母粒子33の表面に導電層34が形成されている。Si分散粒子30に含まれるSiOは、自然酸化膜程度であって、Si分散粒子30のXRD測定により得られるXRDパターンの2θ=25°にSiOの回折ピークが観察されないことが好適である。
母粒子33は、リチウムシリケート相31及びシリコン粒子32以外の第3成分を含んでいてもよい。母粒子33に自然酸化膜のSiOが含まれる場合、その含有量は、好ましくは10質量%未満、より好ましくは7質量%未満である。なお、シリコン粒子32の粒径が小さいほど表面積が大きくなり、自然酸化膜のSiOが多くなる。
シリコン粒子32は、黒鉛等の炭素材料と比べてより多くのリチウムイオンを吸蔵できることから、Si分散粒子30を負極活物質に適用することで電池の高容量化に寄与する。負極合剤層には、負極活物質としてSi分散粒子30のみを単独で用いてもよい。但し、シリコン材料は黒鉛よりも充放電による体積変化が大きいことから、高容量化を図りながらサイクル特性を良好に維持すべく、かかる体積変化が小さな他の活物質を併用してもよい。好適な他の活物質としては、黒鉛等の炭素材料が例示できる。
黒鉛には、従来から負極活物質として使用されている黒鉛、例えば鱗片状黒鉛、塊状黒鉛、土状黒鉛等の天然黒鉛、塊状人造黒鉛(MAG)、黒鉛化メソフェーズカーボンマイクロビーズ(MCMB)等の人造黒鉛などを用いることができる。黒鉛を併用する場合、Si分散粒子30と黒鉛との割合は、質量比で1:99〜30:70が好ましく、3:97〜10:90がより好ましい。Si分散粒子30と黒鉛の質量比が当該範囲内であれば、高容量化とサイクル特性向上を両立し易くなる。
リチウムシリケート相31は、上述の通り、Li2zSiO(2+z)(0<z<2)で表されるリチウムシリケートからなる。即ち、リチウムシリケート相31を構成するリチウムシリケートには、LiSiO(Z=2)が含まれない。LiSiOは、不安定な化合物であり、水と反応してアルカリ性を示すため、Siを変質させて充放電容量の低下を招く。リチウムシリケート相31は、安定性、作製容易性、リチウムイオン導電性等の観点から、LiSiO(Z=1)又はLiSi(Z=1/2)を主成分とすることが好適である。LiSiO又はLiSiを主成分(最も質量が多い成分)とする場合、当該主成分の含有量はリチウムシリケート相31の総質量に対して50質量%以上であることが好ましく、80質量%以上がより好ましい。
リチウムシリケート相31は、例えば微細な粒子の集合により構成される。リチウムシリケート相31は、例えばシリコン粒子32よりもさらに微細な粒子から構成される。Si分散粒子30のXRDパターンでは、例えばSiの(111)面の回折ピークの強度が、リチウムシリケートの(111)面の回折ピークの強度よりも大きい。
リチウムシリケート相31は、XRD測定により得られるXRDパターンにおける(111)面の回折ピークの半値幅が0.05°以上である。当該半値幅を0.05°以上に調整することで、リチウムシリケート相31の結晶性が低くなり、粒子内のリチウムイオン導電性が向上し、充放電に伴うシリコン粒子32の体積変化がより緩和されると考えられる。好適な当該回折ピークの半値幅は、リチウムシリケート相31の成分によっても多少異なるが、より好ましくは0.09°以上、例えば0.09°〜0.55°である。
上記回折ピークの半値幅の測定は、下記の条件で行う。リチウムシリケート相31が複数のリチウムシリケートで構成される場合は、全てのリチウムシリケートの(111)面のピークの半値幅(°(2θ))を測定する。また、リチウムシリケートの(111)面の回折ピークが、他の面指数の回折ピーク又は他の物質の回折ピークと重なる場合は、リチウムシリケートの(111)面の回折ピークを単離して半値幅を測定した。
測定装置:株式会社リガク社製、X線回折測定装置(型式RINT−TTRII )
対陰極:Cu
管電圧:50kv
管電流:300mA
光学系:平行ビーム法
[入射側:多層膜ミラー(発散角0.05°、ビーム幅1mm)、ソーラスリット(5°)、受光側:長尺スリットPSA200(分解能:0.057°)、ソーラスリット(5°)]
走査ステップ:0.01°又は0.02°
計数時間:1〜6秒
リチウムシリケート相31がLiSiを主成分とする場合、Si分散粒子30のXRDパターンにおけるLiSiの(111)面の回折ピークの半値幅は0.09°以上であることが好ましい。例えば、LiSiがリチウムシリケート相31の総質量に対して80質量%以上である場合、好適な当該回折ピークの半値幅の一例は0.09°〜0.55°である。
また、リチウムシリケート相31がLiSiOを主成分とする場合、Si分散粒子30のXRDパターンにおけるLiSiOの(111)の回折ピークの半値幅は0.10°以上であることが好ましい。例えば、LiSiOがリチウムシリケート相31の総質量に対して80質量%以上である場合、好適な当該回折ピークの半値幅の一例は0.10°〜0.55°である。
シリコン粒子32は、リチウムシリケート相31中に略均一に分散していることが好ましい。Si分散粒子30(母粒子33)は、例えばリチウムシリケートのマトリックス中に微細なシリコン粒子32が分散した海島構造を有し、任意の断面においてシリコン粒子32が一部の領域に偏在することなく略均一に点在している。母粒子33におけるシリコン粒子32(Si)の含有量は、高容量化及びサイクル特性の向上等の観点から、母粒子33の総質量に対して20質量%〜95質量%であることが好ましく、35質量%〜75質量%がより好ましい。Siの含有量が低すぎると、例えば充放電容量が低下し、またリチウムイオンの拡散不良により負荷特性が低下する。Siの含有量が高すぎると、例えばSiの一部がリチウムシリケートで覆われず露出して電解液が接触し、サイクル特性が低下する。
シリコン粒子32の平均粒径は、例えば初回充電前において500nm以下であり、200nm以下が好ましく、50nm以下がより好ましい。充放電後においては、400nm以下が好ましく、100nm以下がより好ましい。シリコン粒子32を微細化することにより、充放電時の体積変化が小さくなり電極構造の崩壊を抑制し易くなる。シリコン粒子32の平均粒径は、Si分散粒子30の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)又は透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて観察することにより測定され、具体的には100個のシリコン粒子32の最長径を平均して求められる。
Si分散粒子30の平均粒径は、高容量化及びサイクル特性の向上等の観点から、1〜15μmが好ましく、4〜10μmがより好ましい。ここで、Si分散粒子30の平均粒径とは、一次粒子の粒径であって、レーザー回折散乱法で測定(例えば、HORIBA製「LA−750」を用いて測定)される粒度分布において体積積算値が50%となる粒径(体積平均粒径)を意味する。Si分散粒子30の平均粒径が小さくなり過ぎると、表面積が大きくなるため、電解質との反応量が増大して容量が低下する傾向にある。一方、平均粒径が大きくなり過ぎると、充放電による体積変化量が大きくなるため、サイクル特性が低下する傾向にある。なお、母粒子33の表面には、導電層34を形成することが好ましいが、導電層34の厚みは薄いため、Si分散粒子30の平均粒径に影響しない。
母粒子33は、例えば下記の工程1〜3を経て作製される。以下の工程は、いずれも不活性雰囲気中で行う。
(1)いずれも平均粒径が数μm〜数十μm程度に粉砕されたSi粉末及びリチウムシリケート粉末を、例えば20:80〜95:5の重量比で混合して混合物を作製する。
(2)次に、ボールミルを用いて上記混合物を粉砕し微粒子化する。なお、それぞれの原料粉末を微粒子化してから、混合物を作製することも可能である。
(3)粉砕された混合物を、例えば600〜1000℃で熱処理する。当該熱処理では、ホットプレスのように圧力を印加して上記混合物の燒結体を作製してもよい。Li2zSiO(2+z)(0<z<2)で表されるリチウムシリケートは、上記温度範囲で安定であり、Siと反応しないので容量が低下することはない。また、ボールミルを使用せず、Siナノ粒子及びリチウムシリケートナノ粒子を合成し、これらを混合して熱処理を行うことで母粒子33を作製することも可能である。
Si分散粒子30は、シリコン粒子32を包むリチウムシリケート相31よりも導電性の高い材料から構成される導電層34を粒子表面に有することが好適である。導電層34を構成する導電性の材料としては、電気化学的に安定なものが好ましく、炭素材料、金属、及び金属化合物からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
上記炭素材料には、正極合剤層の導電剤と同様に、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、黒鉛、及びこれらの2種以上の混合物などを用いることができる。上記金属には、負極の電位範囲で安定な銅、ニッケル、及びこれらの合金などを用いることができる。上記金属化合物としては、銅化合物、ニッケル化合物等が例示できる。中でも、炭素材料を用いることが特に好ましい。
母粒子33の表面を炭素被覆する方法としては、アセチレン、メタン等を用いたCVD法、石炭ピッチ、石油ピッチ、フェノール樹脂等を母粒子33と混合し、熱処理を行う方法などが例示できる。また、カーボンブラック、ケッチェンブラック等を結着剤を用いて母粒子33の表面に固着させることで炭素被覆層を形成してもよい。
導電層34は、母粒子33の表面の略全域を覆って形成される。導電層34の厚みは、導電性の確保と母粒子33へのリチウムイオンの拡散性を考慮して、1〜200nmが好ましく、5〜100nmがより好ましい。導電層34の厚みが薄くなり過ぎると、導電性が低下し、また母粒子33を均一に被覆することが難しくなる。一方、導電層34の厚みが厚くなり過ぎると、母粒子33へのリチウムイオンの拡散が阻害されて容量が低下する傾向にある。導電層34の厚みは、SEM又はTEM等を用いた粒子の断面観察により計測できる。
[セパレータ]
セパレータには、イオン透過性及び絶縁性を有する多孔性シートが用いられる。多孔性シートの具体例としては、微多孔薄膜、織布、不織布等が挙げられる。セパレータの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂、セルロースなどが好ましい。セパレータは、単層構造、積層構造のいずれであってもよい。
[非水電解質]
非水電解質は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解した電解質塩とを含み、上述の通り、少なくとも環状炭酸エステル及びホウ酸トリエステルを含む。非水溶媒には、例えば環状炭酸エステル以外のエステル類、エーテル類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド等のアミド類、及びこれらの2種以上の混合溶媒等を用いてもよい。非水溶媒は、これら溶媒の水素の少なくとも一部をフッ素等のハロゲン原子で置換したハロゲン置換体を含有していてもよい。
ホウ酸トリエステルは、リチウムシリケート相から遊離するOH成分をトラップすると考えられ、非水電解質へのホウ酸トリエステルの添加により電池の高温保存特性及びサイクル特性が大きく向上する。ホウ酸トリエステルとしては、炭素数が20以下のホウ酸トリエステルが好ましく、例えばホウ酸トリメチル、ホウ酸トリエチル、ホウ酸トリプロピル、ホウ酸トリイソプロピル、及びホウ酸トリブチルから選択される少なくとも1種を用いることができる。中でも、非水電解質は、ホウ酸トリエステルとして、ホウ酸トリメチル及びホウ酸トリエチルの少なくとも一方を含むことが好適である。
ホウ酸トリエステルは、例えば非水電解質中に0.03〜3質量%の濃度で含まれている。非水電解質中のホウ酸トリエステルの濃度は、0.04〜2.5質量%が好ましく、0.05〜2.0質量%がより好ましく、0.1〜1.0質量%が特に好ましい。ホウ酸トリエステルの含有量が当該範囲内であれば、種々の電池特性を良好に維持しながら、高温保存特性及びサイクル特性を十分に改善できる。
環状炭酸エステルとしては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート(VC)等が例示できる。また、環状炭酸エステルは、水素の少なくとも一部がフッ素原子で置換されたフルオロエチレンカーボネート(FEC)等のフッ素化環状炭酸エステルであってもよい。中でも、非水電解質は、環状炭酸エステルとして、EC、VC、及びFECから選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
環状炭酸エステルは、例えば非水溶媒中に10体積%以上の濃度で含まれている。環状炭酸エステルの濃度(非水溶媒に占める環状炭酸エステルの割合)は、100体積%であってもよいが、好ましくは10〜90体積%、より好ましくは20〜80体積%である。非水溶媒には、環状炭酸エステルと、その他のエステル類又はエーテル類とが含まれていてもよい。非水溶媒の好適な一例としては、EC、FEC、及び鎖状炭酸エルテルの混合溶媒が挙げられる。
上記エステル類(上記環状炭酸エステルを除く)の例としては、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、メチルプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネート等の鎖状炭酸エステル、γ−ブチロラクトン(GBL)、γ−バレロラクトン(GVL)等の環状カルボン酸エステル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸メチル(MP)、プロピオン酸エチル、γ−ブチロラクトン等の鎖状カルボン酸エステルなどが挙げられる。
上記エーテル類の例としては、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、1,3,5−トリオキサン、フラン、2−メチルフラン、1,8−シネオール、クラウンエーテル等の環状エーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジヘキシルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、メチルフェニルエーテル、エチルフェニルエーテル、ブチルフェニルエーテル、ペンチルフェニルエーテル、メトキシトルエン、ベンジルエチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジベンジルエーテル、o−ジメトキシベンゼン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、1,1−ジメトキシメタン、1,1−ジエトキシエタン、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチル等の鎖状エーテル類などが挙げられる。
上記ハロゲン置換体としては、FEC等のフッ素化環状炭酸エステルの他に、フッ素化鎖状炭酸エステル、フルオロプロピオン酸メチル(FMP)等のフッ素化鎖状カルボン酸エステル等を用いてもよい。
電解質塩は、リチウム塩であることが好ましい。リチウム塩の例としては、LiBF、LiClO4、LiPF、LiAsF、LiSbF6、LiAlCl4、LiSCN、LiCF3SO3、LiCF3CO2、Li(P(C)F)、LiPF6−x(C2n+1(1<x<6,nは1又は2)、LiB10Cl10、LiCl、LiBr、LiI、クロロボランリチウム、低級脂肪族カルボン酸リチウム、Li、Li(B(C)F)等のホウ酸塩類、LiN(SOCF、LiN(C2l+1SO)(C2m+1SO){l,mは1以上の整数}等のイミド塩類などが挙げられる。リチウム塩は、これらを1種単独で用いてもよいし、複数種を混合して用いてもよい。これらのうち、イオン伝導性、電気化学的安定性等の観点から、LiPFを用いることが好ましい。リチウム塩の濃度は、非水溶媒1L当り0.8〜1.8molとすることが好ましい。
以下、実施例により本開示をさらに説明するが、本開示はこれらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
[正極の作製]
正極活物質として、LiNi0.88Co0.09Al0.03で表されるリチウム遷移金属酸化物を用いた。当該正極活物質と、アセチレンブラックと、PVdFとを、100:1:0.9の質量比で混合し、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えて正極合剤スラリーを調製した。次に、厚み15μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の両面に正極合剤スラリーを塗布し、塗膜を乾燥させた後、ロールプレス機により正極の厚みが0.144mmとなるように塗膜(正極合剤層)を圧延した。その後、所定の電極サイズ(幅62.6mm、長さ861mm)に裁断して、集電体の両面に合剤層が形成された正極を得た。なお、正極集電体の合剤層が形成されていない部分にアルミニウム製の正極リードを取り付けた。
[負極活物質(Si分散粒子)の作製]
不活性雰囲気中で、Si粉末(3N、10μm粉砕品)及びLiSi粉末(10μm粉砕品)を、42:58の質量比で混合し、遊星ボールミル(フリッチュ製、P−5)のポット(SUS製、容積:500mL)に充填した。当該ポットにSUS製ボール(直径20mm)を24個入れてフタを閉め、200rpmで50時間粉砕処理した。その後、不活性雰囲気中で粉末を取り出し、600℃の条件で、不活性雰囲気・4時間の熱処理を行った。熱処理した粉末(以下、母粒子という)を粉砕し、40μmのメッシュに通した後、石炭ピッチ(JFEケミカル製、MCP250)と混合して、800℃の条件で、不活性雰囲気・5時間の熱処理を行い、母粒子の表面を炭素で被覆して導電層を形成した。炭素の被覆量は、母粒子、導電層を含む粒子の総質量に対して5質量%である。その後、篩を用いて平均粒径を5μmに調整することによりSi分散粒子を得た。
[負極活物質の分析]
得られたSi分散粒子の粒子断面をSEMで観察した結果、Si粒子の平均粒径は100nm未満であった。また、LiSiからなるマトリックス中にSi粒子が略均一に分散していることが確認された。Si分散粒子のXRDパターンには、主にSiとLiSiに由来する回折ピークが確認された。2θ=24.9°付近に現れるLiSiの面指数(111)の半値幅は0.431°であった。なお、2θ=25°にSiOの回折ピークは観察されなかった。負極活物質A1をSi−NMRで測定した結果、SiOの含有量は7質量%未満(検出下限値以下)であった。
[負極の作製]
負極活物質として、黒鉛粉末と、上記Si分散粒子とを、94:6の質量比で混合したものを用いた。当該負極活物質と、SBRのディスパージョンと、CMCとを、98:1:1の質量比で混合し、水を加えて負極合剤スラリーを調製した。次に、厚み8μmの銅箔からなる負極集電体の両面に負極合剤スラリーを塗布し、塗膜を乾燥させた後、ロールプレス機により負極の厚みが0.160mmとなるように塗膜(負極合剤層)を圧延した。その後、所定の電極サイズ(幅64.2mm、長さ959mm)に裁断して、集電体の両面に合剤層が形成された負極を得た。なお、負極集電体の合剤層が形成されていない部分に、ニッケル/銅/ニッケル製の負極リードを取り付けた。
[非水電解液の調製]
ECと、FECと、DMCとを、1:1:3の体積比で混合した100質量部の混合溶媒に、4質量部のVCを添加し、LiPFを濃度が1.5mol/Lとなるように 溶解した。次に、当該溶液100質量部に対し、0.05質量部のホウ酸トリメチル(約0.05質量%)を添加して、非水電解液を調製した。
[非水電解質二次電池の作製]
上記正極と上記負極をポリエチレン製のセパレータを介して円筒状に巻回することにより電極体を作製した。電極体の上下に絶縁板をそれぞれ配置し、これを有底円筒形状の電池ケース本体に収容した。なお、負極リードをケース本体の底部内面に、正極リードを封口体にそれぞれ溶接した。その後、ケース本体の内部に上記非水電解液を減圧方式により注入し、ケース本体の開口側端部をガスケットを介して封口体に加締めることにより、円筒形の非水電解質二次電池を作製した。電池の容量は、4600mAhであった。
<実施例2>
非水電解液の調製において、ホウ酸トリメチルの添加量を0.1質量部としたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を 作製した。
<実施例3>
非水電解液の調製において、ホウ酸トリメチルの添加量を1.0質量部としたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
<実施例3>
非水電解液の調製において、ホウ酸トリメチルの添加量を2.0質量部としたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
<実施例5>
非水電解液の調製において、ホウ酸トリメチルに代えて、ホウ酸トリエチルを用いたこと以外は、実施例3と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
<比較例1>
非水電解液の調製において、ホウ酸トリメチルを添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
実施例及び比較例の各電池について、以下の方法で、高温保存試験及びサイクル試験を行った。評価結果は、表1に示した。
[高温保存試験]
各電池を、25℃の環境下、1380mA(0.3時間率)の定電流で電池電圧が4.2Vに達するまで充電した後、4.2Vで終止電流を92mAとした定電圧充電を行った。その後、60℃で1ヶ月及び6ヶ月の高温保存試験を行い、保存試験の前後の電池容量を比較した。表1では、保存試験前の電池の放電容量を1としたときの保存試験後の電池の放電容量を示している。保存試験後の放電容量は、上記条件で再充電した後、20分間休止し、2300mA(0.5時間率)の定電流で電池電圧が2.5Vとなるまで放電したときの容量とした。
[サイクル試験]
各電池を、25℃の環境下、1380mA(0.3時間率)の定電流で電池電圧が4.2Vに達するまで充電した後、4.2Vで終止電流を92mAとした定電圧充電を行った。その後、20分間休止し、4600mA(1時間率)の定電流で電池電圧が2.5Vとなるまで放電した。これを1サイクルとして、1000サイクルの充放電を行った。なお、各サイクルの間には20分の休止時間を設けた。サイクル毎に放電容量を算出し、サイクル試験前の放電容量を100%として、電池容量が70%及び80%となるときのサイクル数を求めた。当該サイクル数を表1に示す。
Figure 0006918638
表1から明らかであるように、非水電解液にホウ酸トリエステルを添加した実施例の電池はいずれも、比較例の電池と比べて高温保存特性及びサイクル特性に優れる。
10 非水電解質二次電池、11 正極、12 負極、13 セパレータ、14 電極体、15 ケース本体、16 封口体、17,18 絶縁板、19 正極リード、20 負極リード、21 張り出し部、22 フィルタ、23 下弁体、24 絶縁部材、25 上弁体、26 キャップ、27 ガスケット、30 Si分散粒子、31 リチウムシリケート相、32 シリコン粒子、33 母粒子、34 導電層

Claims (6)

  1. 正極と、負極と、非水電解質とを備えた非水電解質二次電池であって、
    前記負極は、負極活物質として、
    Li2zSiO(2+z){0<z<2}で表されるリチウムシリケート相と、
    前記リチウムシリケート相中に分散したシリコン粒子と、
    で構成されるSi分散粒子を含み、
    前記非水電解質は、環状炭酸エステル及びホウ酸トリエステルを含む、非水電解質二次電池。
  2. 前記非水電解質は、ホウ酸トリエステルとして、ホウ酸トリメチル及びホウ酸トリエチルの少なくとも一方を含む、請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記リチウムシリケート相は、XRD測定により得られるXRDパターンにおける(111)面の回折ピークの半値幅が0.05°以上である、請求項1又は2に記載の非水電解質二次電池。
  4. 前記負極は、前記負極活物質の総質量に対して、1質量%以上の前記Si分散粒子を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  5. 前記ホウ酸トリエステルは、前記非水電解質中に0.03〜3質量%の濃度で含まれている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  6. 前記非水電解質は、前記環状炭酸エステルとして、エチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、及びフルオロエチレンカーボネートから選択される少なくとも1種を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
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