JP6917954B2 - 羽毛布団、組み合わせ布団及び羽毛布団の製造方法 - Google Patents

羽毛布団、組み合わせ布団及び羽毛布団の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は表側布地と裏側布地とを袋状に縫製し、その内部に羽毛が充填される羽毛布団、この羽毛布団の下側に下側布団を重ねた組み合わせ布団及び羽毛布団の製造方法に関する。
一般に、羽毛布団は表側布地と裏側布地とを重ね合せてこれらの周辺部を縫合して袋状の布団本体とし、この布団本体の空間部に羽毛を充填して形成されている。前記空間部に羽毛を単に充填すると、使用時に羽毛が布団本体の内部で偏ってしまう。そのため、前記空間部を所定の高さ寸法を有する帯状の仕切り布(襠布)によって複数の空間部に区画することで、羽毛の偏りを防止するようにしている。
ところで、前記空間部の容積は、この空間部の周囲を囲む前記仕切り布の高さ寸法と、前記空間部の上面を覆う前記表側布地及び下面を覆う裏側布地とによって設定されることになる。
そのため、前記空間部に羽毛を所定の圧力で充填しても、前記空間部は上述したごとく設定された容積以上に膨張することがほとんどない。とくに、前記表側布地の前記空間部の上面を覆う部分が上方へ大きく膨張し難いばかりか、前記空間部に単に羽毛を充填するだけでは、充填後に前記空間部の形状が維持できないため、羽毛布団に良好なボリューム感を持たせることができないということがある。
そこで、特許文献1に示された従来技術では、前記表側布地の前記仕切り布が交差する部分に、複数のひだ部が前記仕切り布と位置をずらして放射状に、しかも側面形状が三角形状になるよう折り曲げて縫製したタックを設ける。
そして、前記タックによって表側布地の各空間部を形成する上側の部分が下方へたるむのを防止することで、前記空間部の容積を確保し、羽毛布団として外観的に良好なボリューム感を持たせ、しかも各空間部に充填された羽毛に保気性を持たせることができるようにしていた。
特許第4037737号公報
特許文献1のように、前記表側布地の前記仕切り布が交差する部分に複数のひだ部からなるタックを設ければ、前記仕切り布によって前記表側布地と裏側布地との間に区画形成された空間部が凹みにくくなるから、羽毛布団にある程度のボリューム感を持たせ、しかも各空間部の立体形状を維持し易くなるということがある。
しかしながら、前記表側布地に複数のひだ部からなる前記タックを設けても、前記空間部に羽毛を充填したときに、その圧力で前記仕切り布によって前記表側布地と裏側布地との間に区画形成された前記空間部の容積が増大する構成ではない。
そのため、前記空間部に羽毛を充填しても羽毛布団全体としてのボリューム感をほとんど増大させることができないということがあった。
さらに、複数のひだ部からなる従来の前記タックは、形状が比較的複雑であり、しかも前記表側布地に前記仕切り布の上端を縫製するときに、前記表側布地を縫製することになる。
つまり、前記表側布地の前記仕切り布が交差する部分に、前記タックを縫製しなければならない。前記仕切り布が交差する部分に、前記表側布地を織って前記タックを放射状に縫製する作業は高度な熟練が要求されるだけでなく、縫製作業に多くの手間と時間が掛かることになるから、生産性の低下を招く大きな要因となるということがあった。
この発明は、比較的容易な縫製作業によって羽毛を充填したときのボリューム感を増大させることができるようにした羽毛布団、組み合わせ布団及び羽毛布団の製造方法を提供することにある。
この発明は、
表側布地と、
所定の高さ寸法を有する帯状であって、前記表側布地の下面側に格子状に配置され上端側が前記表側布地の下面に縫合されることで、前記表側布地の下面側に上面が閉塞されて下面が開放した複数の空間部を区画形成する仕切り布と、
複数の前記空間部の下面側に設けられ上面に前記仕切り布の下端側が縫合されることで複数の前記空間部の下面開口を閉塞するとともに、周辺部が前記表側布地の周辺部に縫合される裏側布地と、
前記仕切り布の下端側が前記裏側布地の上面に縫合されるとき、前記仕切り布の前記空間部を形成する部分を長手方向に所定間隔で上端から下端に行くにつれて高さ寸法が次第に大きくなるよう上下方向の全長にわたってひだ状に折り曲げてその下端側が前記裏側布地に前記仕切り布の下端側とともに縫合され、前記表側布地の前記仕切り布によって区画形成された複数の前記空間部のそれぞれの上面を閉塞する部分をドーム状に膨張可能とする複数の長さ調節部と、
前記表側布地の周辺部に周方向に所定間隔で設けられ前記表側布地の周辺部を補強するタックと
を具備したことを特徴とする羽毛布団にある。
この発明によれば、前記仕切り布の下端を裏側布地に縫合するとき、前記仕切り布をひだ状に折り曲げて縫合することで前記長さ調節部を形成し、前記仕切り布の前記空間部を形成する部分の下端側の長さを上端側の長さよりも短くしたから、その長さに差によって前記仕切り布の前記空間部を形成する部分の上端側が凸状曲線になる。
そのため、前記空間部に羽毛を充填すると、前記凸状曲線によって前記表側布地の前記空間部の上面開口を覆う部分がドーム状に膨張するから、前記仕切り布に前記長さ調節部を形成するという比較的容易な縫製作業によって羽毛布団にボリューム感を持たせたり、弾力性の向上や前記空間部への羽毛の充填量の増大を図ることができる。
また、仕切り布にひだ状の前記長さ調節部を形成するだけであるから、前記表側布地の前記仕切り布の交差する部分にひだ部を放射状に設ける従来構造のように、前記仕切り布の交差部分の感触が損なわれるということもない。
この発明の一実施の形態に係る組み合わせ布団の斜視図。 羽毛布団の平面図。 図2のA−A線に沿う断面図。 図2のB−B線に沿う断面図。 布団の表側布地の周辺部に形成される各タック及び表側布地の下面側に設けられる仕切り布を説明するための図。 (a)、(b)は第2のタックである端部タックの斜視図。 (a)〜(c)は第2のタックである端部タックの平面図。 (a)、(b)は第2のタックである中途部タックの斜視図。 (a)〜(c)は第2のタックである中途部タックの平面図。 (a)、(b)は第3のタックのであるコーナ部タック斜視図。 (a)〜(c)は第3のコーナ部タックの平面図。 仕切り布の1つの空間部の一辺を形成した部分の拡大図。 (a)は仕切り布を摘まんでひだ部を形成し、このひだ部とともに仕切り布の下端を裏側布地に縫合した状態の斜視図、(b)は仕切り布を摘まんで形成されたひだ部を示す断面図。 仕切り布によって形成された空間部の一部を示す斜視図。
以下、図面を参照しながらこの発明の一実施の形態を説明する。
図1はこの発明の一実施の形態に係る組み合わせ布団を示す。この組み合わせ布団は羽毛布団1と、この羽毛布団1の下側に周辺部を着脱可能に連結して重合された下側布団2とからなる。
前記羽毛布団1は布団本体3を有する。この布団本体3は図3乃至図5に示すように矩形状の表側布地4と、同じく矩形状の裏側布地5とを重合し、これらの周辺部を縫合して袋状に形成される。
前記布団本体3の内部には、後述するように上端を前記表側布地4に縫合し、下端を前記裏側布地5に縫合した帯状布地からなる仕切り布6が格子状に設けられている。これらの仕切り布6によって、布団本体3の内部は、複数の空間部7に区画形成され、各空間部7には羽毛8(図3,図4に示す)が充填される。
この実施の形態では、前記羽毛布団1には長手方向に4つ、幅方向に3つ、合計で12個の前記空間部7が区画形成されている。
なお、この実施の形態では、前記仕切り布6は隣り合う前記空間部7間の通気性を確保するため、メッシュ素材などの通気性を有する布製の素材が用いられる。
前記羽毛布団1の周辺部には、図2に示すように長辺となる一対の側辺の前記仕切り布6の両端部に対応する中途部と、一対の前記側辺の両端部(コーナ部)との、合計で6箇所に、それぞれ第1のホック11が表側布地4と裏側布地5とを貫通して設けられている。
図1に示すように、前記下側布団2の周辺部には前記第1のホック11と対応する位置に第2のホック12が設けられている。そして、前記羽毛布団1と前記下側布団2とは、前記第1のホック11と前記第2のホック12とを係着させることで、着脱可能に連結される。
前記表側布地4にはタックが形成されている。このタックは、図5に概略を示すように、前記表側布地4の側辺部の各仕切り布6の端部に対応する位置に形成された第1のタックとしての端部タック16と、表側布地4の側辺部の長手方向中央部の前記第1のホック11に対応する位置に形成された、同じく第2のタックとしての中途部タック17と、前記表側布地4のコーナ部に対応する位置に形成された第3のタックとしてのコーナ部タック18とからなる。
前記第1のタックの1つである前記端部タック16は、図6(a)、(b)及び図7(a)〜(c)に示すように、前記表側布地4の周辺部に、この表側布地4の周方向と交差する方向に沿って縫製された平面形状が三角形状をなした袋状のひだ部22からなる。それによって、前記端部タック16が形成された箇所は、前記表側布地4の前記タック16,17が形成されていない部分よりも大きな剛性を有することになる。
図6(a)、図7(a)は前記ひだ部22を前記表側布地4の外面側から見た図であり、図6(b)、図7(b)は内面側から見た図であり、図7(c)は前記ひだ部22を折り曲げる前の展開図で、図7(c)において破線Xは折り曲げ線を示し、実線Yは互いに縫合される縫合線を示す。
袋状の前記ひだ部22の表側布地4の内面側に位置する下側の部分22aには、仕切り布6の長手方向端部の上端が縫着される。また、前記表側布地4の周辺部に位置する、前記ひだ部22の端部は前記」裏側布地5の周辺部に縫合される。
前記ひだ部22が前記裏側布地5に縫合されることで、前記ひだ部22は前記布団本体3の周辺部において、三角形の底辺を下にして厚さ方向に起立した状態になる。それによって、前記ひだ部22も、その剛性によって前記表側布地4を上方へ隆起させて保持することになる。
前記第2のタックの1つである中途部タック17は、図8(a)、(b)及び図9(a)〜(c)に示すように、前記第1のホック11を挟んで前記表側布地4の周方向に沿って所定間隔で離間するとともに、周方向と交差する方向に縫合された一対の三角形状の第1のひだ部23及び一対の前記第1のひだ部23の先端間に折り曲げられた三角形状の第2のひだ部24とによって形成されている。これらひだ部23,24は、前記表側布地4のタックが形成されていない他の部分よりも高い剛性を有する。
図8(a)、図9(a)は前記中途部タック17を前記表側布地4の外面から見た図であり、図8(b)、図9(b)は前記表側布地4の内面側から見た図であり図9(c)は縫合する前の展開図である。図9(c)の破線Xは折り曲げ線を示し、実線Yは縫合線を示す。互いに縫合される縫合線Yは、引き出し線を結んで示している。
一対の前記第1のひだ部23の端部、つまり前記表側布地4の周辺部は前記裏側布地5と縫合される。それによって、一対の前記第1のひだ部23は前記布団本体3の厚さ方向に起立するから、前記表側布地4の前記空間部7を形成する部分が前記第1のひだ部23によって上方へ隆起され、さらに前記第2のひだ部24の剛性によってその隆起状態が維持されることになる。
したがって、角部に前記第1のひだ部23を有する前記空間部7に羽毛8を充填すれば、前記中途部タック17の剛性及び表側布地4を隆起させる作用によって前記空間部7に充填された前記羽毛8が前記表側布地4によって圧縮され難くなるから、ボリューム感を持たせることができる。
前記表側布地4のコーナ部に形成された第3のタックである前記コーナ部タック18は、図10(a)、(b)及び図11(a)〜(c)に示すように、前記コーナ部の一辺と他辺とに、それぞれ前記第1のホック11を挟んで一対のコーナ用ひだ部25を各辺と交差する方向に縫製して形成されている。前記表側布地4を折り返して縫製された一対の前記コーナ用ひだ部25は、前記表側布地4のタックが形成されていない他の部分よりも大きな剛性を備えることになる。
前記表側布地4のコーナ部の端部、つまり一対の前記コーナ用ひだ部25の端部は前記裏側布地5と縫合される。それによって、一対の前記コーナ用ひだ部25は前記布団本体3の厚さ方向に沿って起立するから、前記コーナ用ひだ部25も前記布団本体3の四隅部に位置する前記空間部7を形成する前記表側布地4を隆起させ、前記空間部7にボリューム感を持たせることになる。
前記仕切り布6は上述したように高さ方向の上端側を前記表側布地4の下面に縫合された後、後述するように下端側が前記裏側布地5の上面側に縫合される。
つまり、前記仕切り布6の下端側を前記裏側布地5の上面側に縫合する際、前記仕切り布6には図12乃至図14に示すように上端から下端に行くにつれて高さ寸法が次第に大きくなる長さ調節部としての山形状のアーチ用ひだ部28を、前記仕切り布6を摘まんで形成する。そして、前記仕切り布6の下端部は前記アーチ用ひだ部28の下端部とともに折り曲げ、図13(a)及び図14に示す縫合線29によって前記裏側布地5の上面に縫合される。
この実施の形態では、前記仕切り布6の前記空間部7を形成する各部分にはそれぞれ3つの前記アーチ用ひだ部28が形成される。
図13(b)に示すように、前記仕切り布6を摘まんで形成された前記アーチ用ひだ部28の側面からの突出高さ(高さ寸法)が前記仕切り布6の高さ方向の上端で0mm、Hで示す下端で1.2mmとし、前記仕切り布6の前記空間部7の一辺を形成する部分の長さを60mmとすると、前記仕切り布6の、前記空間部7の一辺を形成する部分は上端の長さは60mmであるが、下端の長さは3つの前記アーチ用ひだ部28によって上端の長さ寸法よりも短くなる。
つまり、前記仕切り布6の1つの空間部7を形成する部分の下端の長さは、上端の長さに比べて(1.2×2×3)mm、つまり7.2mm短くなる。
前記仕切り布6は、格子状に組まれて高さ方向の上端側が前記表側布地4の下面に縫合される。それによって、前記表側布地4の下面側には上面だけが前記表側布地4によって閉塞された複数、この実施の形態では3行4列の、合計で12個の前記空間部7が形成されている。
上述したように、前記仕切り布6の前記空間部7の各辺を形成する部分は、前記アーチ用ひだ部28によって下端側の長さ寸法が上端側の長さ寸法に比べて約7.2mm短くなっている。
そのため、前記空間部7を形成する前記仕切り布6の各辺は、その上端側と下端側との長さ寸法の違いによって図12乃至図14に示すように上端側が凸状となるよう湾曲する。つまり、下端側が前記裏側布地5に縫着された前記仕切り布6の上端側は、アーチ状の凸状曲線31になる。
そして、前記仕切り布6の上端側を前記表側布地4の下面に逢着し、下端側を前記裏側布地5の上面に逢着した後、前記表側布地4と前記裏側布地5の周辺部を上述したように縫合する。
ついで、前記仕切り布6によって形成された複数の前記空間部7に羽毛8を所定の圧力で充填する。前記空間部7に羽毛8が充填されると、その圧力が前記表側布地4の前記空間部7の上面を覆う部分に加わる。
前記表側布地4の前記空間部7の上面を覆う部分の周辺部は前記仕切り布6のアーチ状の前記凸状曲線31となった上端に連結されている。そのため、前記表側布地4の前記空間部7の上面を覆う部分は前記凸状曲線31との連結にならって上方に凸曲面状、つまりドーム状に膨張することになる。
このように、前記空間部7に前記羽毛8を充填することで、前記表側布地4の前記空間部7の上面を覆う部分がドーム状に膨張すると、布団本体3にボリューム感を持たせ、外観を向上させることができるばかりか、表側布地4の重さによって羽毛8が圧縮され難い弾力性を備えるから、羽毛8の保気量が少なくなって保温性や通気性が低下するのを防止することができる。
前記表側布地4の前記空間部7の上面を覆う部分をドーム状に膨張させるには、前記仕切り布6の前記空間部7の各辺に対応する部分に、それぞれ複数の前記アーチ用ひだ部28を形成し、前記仕切り布6の前記空間部7の各辺に対応する部分の幅方向(上下方向)の下端側の長さ寸法を上端側の長さ寸法よりも短くすればよい。
前記アーチ用ひだ部28の形成は、前記仕切り布6の幅方向の上端を前記表側布地4の下面に縫合した後、前記仕切り布6の幅方向の下端を前記裏側布地5の上面に縫合する際、前記仕切り布6の一部を山形状に摘まんで前記アーチ用ひだ部28を形成する。
ついで、前記アーチ用ひだ部28を前記仕切り布6に接合するよう折り曲げ、前記仕切り布6の下端部を前記アーチ用ひだ部28の下端部とともに前記裏側布地5に縫合するだけでよい。
したがって、前記アーチ用ひだ部28は、前記仕切り布6の下端部を前記裏側布地5に逢着するとき、作業者が前記仕切り布6を手で摘まんで折り曲げて形成するという簡単さ作業で形成でき、高度な熟練度が要求されることがないから、比較的容易な縫製作業で、能率よく行うことができる。
しかも、前記アーチ用ひだ部28の形成作業は、前記仕切り布6の下端を前記裏側布地5に縫製するときに同時に行うことができるから、生産性を向上させることができるということもある。
前記仕切り布6に形成する前記アーチ用ひだ部28の数やその高さを変えることで、前記仕切り布6の上端側に対する下端側の長さを変えることができる。
前記仕切り布6の上端側に対する下端側の長さを変えれば、前記凸状曲線31の湾曲度合を変え、前記空間部7に前記羽毛8を充填したときの、前記表側布地4のドーム形状を変えることができる。
つまり、前記羽毛布団1に要求される種々の条件に応じて前記羽毛8を充填したときに、前記表側布地4が変形するドーム形状の湾曲度合いを設定することができるということもある。
図1に示すように、前記羽毛布団1は下側布団2と組み合わせることで、組み合わせ布団として使用されることがある。その場合、羽毛布団1と下側布団2とを連結するために、羽毛布団1の両側中途部とコーナ部とには第1のホック11が設けられ、下側布団2には第1のホック11に係着する第2のホック12が設けられる。
前記第1のホック11は、中途部タック17の一対の第1のひだ部23の間の部分と、前記コーナ部タック18の一対のひだ部25の間の部分に設けられている。そのため、第1のホック11に第2のホック12を係着しても、前記各ひだ部23,25の機能が大きく損なわれることがないから、羽毛布団1を下側布団2と組み合わせて使用しても、羽毛布団1のボリューム感や羽毛8の保気量の低下を招くことがない。
前記羽毛布団1の製造は下記のa〜dの工程順に行われる。
a.表側布地4の外周部に第1乃至第3のタック16〜18を形成する第1の工程。
b.表側布地4の下面に仕切り布6の上端側を縫合する第2の工程。
c.裏側布地5の上面に仕切り布6の下端側を縫合する第3の工程。
d.表側布地4と裏側布地5の周辺部を縫合する第4の工程
なお、上述した実施の形態では組み合わせ布団として用いられる羽毛布団を例に挙げて説明したが、組み合わせ布団として用いられることのない羽毛布団であっても、この発明を適用することができる。
また、仕切り布の下端側を上端側よりも長さ寸法を短くしてアーチ状に変形させる長さ調節部として、前記仕切り布に山形状のひだ部を形成する例を挙げて説明したが、長さ調節部としては山形状のひだ部に限られず、前記仕切り布の下端部側だけを山形状以外の形状で摘まんで、前記裏側布地に縫合するようにしてもよく、或いは仕切り布の高さ方向の全長ではなく、下端部側だけを山形状のひだ部に形成して前記裏側布地に縫合するなどしてもよい。
要は、前記長さ調節部は、前記仕切り布の前記空間部を形成する部分の上端側をアーチ状に変形させることができるものであればよい。
1…羽毛布団、2…下側布団、3…布団本体、4…表側布地、5…裏側布地、6…仕切り布、7…空間部、8…羽毛、15…第1のタック、16…端部タック(第2のタック)、17…中途部タック(第2のタック)、18…コーナ部タック(第3のタック)、28…アーチ用ひだ部(長さ調節部)、31…凸状曲線。

Claims (4)

  1. 表側布地と、
    所定の高さ寸法を有する帯状であって、前記表側布地の下面側に格子状に配置され上端側が前記表側布地の下面に縫合されることで、前記表側布地の下面側に上面が閉塞されて下面が開放した複数の空間部を区画形成する仕切り布と、
    複数の前記空間部の下面側に設けられ上面に前記仕切り布の下端側が縫合されることで複数の前記空間部の下面開口を閉塞するとともに、周辺部が前記表側布地の周辺部に縫合される裏側布地と、
    前記仕切り布の下端側が前記裏側布地の上面に縫合されるとき、前記仕切り布の前記空間部を形成する部分を長手方向に所定間隔で上端から下端に行くにつれて高さ寸法が次第に大きくなるよう上下方向の全長にわたってひだ状に折り曲げてその下端側が前記裏側布地に前記仕切り布の下端側とともに縫合され、前記表側布地の前記仕切り布によって区画形成された複数の前記空間部のそれぞれの上面を閉塞する部分をドーム状に膨張可能とする複数の長さ調節部と、
    前記表側布地の周辺部に周方向に所定間隔で設けられ前記表側布地の周辺部を補強する複数のタックと
    を具備したことを特徴とする羽毛布団。
  2. 前記仕切り布はメッシュ状の布地によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の羽毛布団。
  3. 表側布地と裏側布地との周辺部を縫合して形成された布団本体内に羽毛を充填して形成される羽毛布団と、この羽毛布団の下側に重合される下側布団とを有し、これら2枚の布団の周辺部が連結手段によって連結される組み合わせ布団において、
    前記羽毛布団は請求項1に記載された構成であることを特徴とする組み合わせ布団。
  4. 表側布地の下面側に所定の高さ寸法を有する帯状の仕切り布を格子状に配置し、前記仕切り布の高さ方向の上端側を前記表側布地の下面に縫合し、前記表側布地の下面側に上面が前記表側布地によって閉塞された複数の空間部を区画形成する工程と、
    上面が前記表側布地によって閉塞された前記空間部の下面に裏側布地を配置し、この裏側布地の上面に前記仕切り布の下端側を縫合してから、前記表側布地と前記裏側布地の周辺部を縫合する工程と、
    前記仕切り布の下端側を前記裏側布地の上面に縫合するとき、前記仕切り布の前記空間部を形成する部分を長手方向に所定間隔で、上端から下端に行くにつれて高さ寸法が次第に大きくなるよう上下方向の全長にわたってひだ状に折り曲げて複数の長さ調節部を形成し、前記長さ調節部を折り曲げ形成すると同時に順次前記裏側布地に前記仕切り布の下端側とともに縫合して前記仕切り布の下端側の長さを上端側の長さよりも短くし、前記表側布地の前記仕切り布によって区画形成された複数の前記空間部のそれぞれの上面を閉塞する部分をドーム状に膨張可能とする工程と、
    前記表側布地の周辺部に、その周辺部を補強するタックを周方向に所定間隔で設ける工程と
    を具備したことを特徴とする羽毛布団の製造方法。
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