JP6917419B2 - 積層型パッチアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は積層型パッチアンテナに関し、特に、複数のパッチアンテナを用いる積層構造の積層型パッチアンテナに関する。
近来から車両には種々のアンテナが搭載されている。例えば、ラジオやテレビ、携帯電話、GNSS(Global Navigation Satellite System:衛星測位システム)、SDARS(Satellite Digital Audio Radio Service:衛星デジタル音声ラジオサービス)、といった、種々の通信を実現するために必要なアンテナが車載されている。これらは、例えば車両ルーフ上に設置される低背型アンテナ装置に収められる。
これらの車載アンテナ装置のうち、円偏波の信号を受信するためのアンテナでは、セラミックや誘電体基板等を用いたパッチアンテナが知られている。そして、複数のパッチアンテナを積層した積層型パッチアンテナも知られている。積層型パッチアンテナで、上層のパッチアンテナのほうが下層のパッチアンテナと比べて低周波数帯の信号を受信可能に構成されている場合には、上層のパッチアンテナは頂点(即ち、水平から90度)付近の位置から送信される信号に対する感度は比較的良好であるが、低仰角(例えば水平から30度)付近の位置から送信される信号に対する感度はあまり良好でないというアンテナ受信感度特性を有している。
また、上層のパッチアンテナのほうが下層のパッチアンテナと比べて高周波数帯の信号を受信可能に構成されている積層型パッチアンテナも知られている(例えば特許文献1や特許文献2)。
特開2003−309424号公報 特開2010−226633号公報
GNSS用のアンテナやSDARS用のアンテナでは、仰角特性については頂点だけでなく低仰角の信号に対しても受信感度が良好なものが望まれている。特許文献1や特許文献2のような、上層のパッチアンテナのほうが下層のパッチアンテナと比べて高周波数帯の信号を受信可能に構成されている積層型パッチアンテナの場合、上層のパッチアンテナは低仰角の受信感度特性は悪くないものの、中高仰角(例えば30度から90度)付近の受信感度特性が良くなかった。これは、より高周波数帯の信号を受信可能に構成される上層のパッチアンテナの給電線が下層の給電線より長く延在することになるため、この長い給電線がアンテナ受信感度特性に悪影響を及ぼすためである。このように、高周波数帯用のパッチアンテナにおける給電線の長さによるアンテナ受信感度特性への影響は、低周波数帯のものに比べてより大きいものであった。
したがって、積層型パッチアンテナにおいて、上層のパッチアンテナが下層のパッチアンテナよりも高周波数帯用の場合、低仰角だけでなく中高仰角におけるアンテナ受信感度特性の向上が望まれていた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、中高仰角における受信感度特性も改善可能な積層型パッチアンテナを提供しようとするものである。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明による積層型パッチアンテナは、第1給電部と第2給電部を有する回路基板と、回路基板上に積層され、第1給電部に接続される第1給電線と、第1放射素子とを有し、第1周波数帯の信号を受信可能な第1パッチアンテナと、第1パッチアンテナ上に積層され、第1給電線よりも長く第1放射素子を貫通して第2給電部に接続される第2給電線と、第1放射素子よりも小さい第2放射素子とを有し、第1周波数帯よりも高い第2周波数帯の信号を受信可能な第2パッチアンテナと、第2パッチアンテナの上方に配置され、第2パッチアンテナの仰角受信特性を改善するための板状の無給電素子と、を具備するものである。
ここで、第1パッチアンテナは、第1放射素子が板状エレメントからなる板状エアパッチアンテナであり、回路基板は、地導体パターンを有するものであれば良い。
また、第1放射素子は、回路基板に所定の間隔を設けて対向配置される四角形状の板状エレメントと、板状エレメントを支えるための複数の脚部とを有するものであれば良い。
また、脚部の少なくとも1つが板状エアパッチアンテナの第1給電線であっても良い。
また、第1パッチアンテナの第1給電線は、板状エレメントの放射面の一部を切り曲げ加工して形成されるものであっても良い。
また、第2パッチアンテナの第2給電線は、第1給電線を形成する切り曲げ加工により開けられるスリットを貫通するものであっても良い。
さらに、回路基板、第1パッチアンテナ、及び無給電素子を支えるための一体型樹脂ホルダを具備し、第2パッチアンテナは、第1放射素子に固定されるものであっても良い。
また、一体型樹脂ホルダは、板状エアパッチアンテナと回路基板との間に配置され板状エアパッチアンテナを支持する板支持部と、板支持部から回路基板側に延在し回路基板を保持する回路基板係止爪と、板支持部から無給電素子側に延在し無給電素子を保持する無給電素子係止爪と、を具備するものであれば良い。
また、第2パッチアンテナは、誘電体としてセラミック、合成樹脂、多層基板の何れかを用いるものであれば良い。
また、無給電素子は、対向する平行な2辺の側辺とこれらに直角な下辺を有すると共に下辺よりも短く下辺に平行な上辺を有する六角形状からなり、上面視で上辺から下辺までの長さが第2パッチアンテナの上辺から下辺までの長さよりも長く幅よりも狭いものであれば良い。
さらに、第2パッチアンテナと無給電素子との間に配置され無給電素子を支えるための、絶縁性スペーサを具備するものであっても良い。
本発明の積層型パッチアンテナには、中高仰角における受信感度特性も改善可能であるという利点がある。
図1は、本発明の積層型パッチアンテナを説明するための概略側断面図である。 図2は、本発明の積層型パッチアンテナの第1パッチアンテナを説明するための概略斜視図である。 図3は、本発明の積層型パッチアンテナの無給電素子を説明するための概略上面図である。 図4は、本発明の積層型パッチアンテナの仰角に対する受信感度特性のグラフである。 図5は、本発明の積層型パッチアンテナを一体型樹脂ホルダを用いてモジュール化した例を説明するための概略斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を図示例と共に説明する。図1は、本発明の積層型パッチアンテナを説明するための概略側断面図である。本発明の積層型パッチアンテナは、複数のパッチアンテナを用いる積層構造を有している。図示の通り、本発明の積層型パッチアンテナは、回路基板10と、第1パッチアンテナ20と、第2パッチアンテナ30と、無給電素子40とから主に構成されている。例えば、これらの構成要素が1つのモジュールとして構成され、他のアンテナ、例えばAM/FMアンテナや携帯電話用アンテナと共に車載アンテナ装置に収められれば良い。
回路基板10は、第1給電部11と第2給電部12を有する。回路基板10上には、回路パターンや地導体パターン13がエッチング等により形成されれば良い。また、回路基板10には、例えばアンプ回路14等が載置されても良い。
第1パッチアンテナ20は、第1周波数帯の信号を受信可能なものである。第1周波数帯とは、例えばGNSS用の周波数帯、具体的には、1GHz−2GHz帯の周波数帯であれば良い。しかしながら、本発明の積層型パッチアンテナの第1パッチアンテナ20は、この周波数帯には限定されず、他の周波数帯であっても良い。第1パッチアンテナ20は、回路基板上10に積層されている。第1パッチアンテナ20は、第1給電線21と、第1放射素子22とを有している。第1給電線21は、回路基板10の第1給電部11に接続されている。図示例では、第1パッチアンテナ20は、第1放射素子22が板状エレメントからなる板状エアパッチアンテナの例を示した。しかしながら、本発明の積層型パッチアンテナの第1パッチアンテナ20はこれに限定されず、誘電体としてセラミック、合成樹脂、多層基板等を用いたものであっても良い。
図2を用いて第1パッチアンテナ20の詳細を説明する。図2は、本発明の積層型パッチアンテナの第1パッチアンテナを説明するための概略斜視図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。図示例の第1パッチアンテナ20は、板状エアパッチアンテナである。回路基板10は、例えば地導体パターン13を有している。地導体パターン13は、第1放射素子22と共にマイクロストリップアンテナを構成する。第1放射素子22は、四角形状の板状エレメントであり、回路基板10に所定の間隔を設けて対向配置されている。そして、複数の脚部23が板状エレメントを支える構造である。複数の脚部23は、例えば第1放射素子22を金属板から切り出して板金加工等で形成する際に、四角形状の板状エレメントの四つ角から折り曲げて形成されれば良い。図示例のように四つ角から折り曲げて形成された脚部23を有する板状エレメントでは、脚部23の影響によりエレメントの電気長が伸びることになる。即ち、図面上、板状エレメントの上下に折り曲げ形成された脚部23が設けられるため、上下方向の長さが左右方向の長さよりも電気長が長く見える。したがって、この例では、板状エレメントは正方形ではなく、上下方向の長さが左右方向の長さよりも短い長方形となっている。なお、脚部23は板状エレメントを折り曲げ形成されたものには限定されず、板状エレメントとは別体の棒状体等により脚部を構成しても良い。脚部23は、回路基板10にはんだ等により固定されれば良い。この際、脚部23は、例えばコンデンサを介して地導体パターン13に接続されている。これは、板状エレメントの容量が足りない場合に容量を補うためである。また、メアンダ形状等の配線パターン等により容量を補うように構成しても良い。なお、容量が足りている場合には、脚部23は地導体パターン13等から絶縁された状態で固定されれば良い。また、他の手段により板状エレメントが支えられる場合には、脚部を設けなくても良い。さらに、脚部23の1つを第1給電線21として用いた板状エアパッチアンテナであっても良い。図示例の第1パッチアンテナ20では、第1給電線21は、四角形状の板状エレメントの放射面の一部を切り曲げ加工して形成される例を示した。また、図示例では2点給電のパッチアンテナの例を示した。このため、第1給電線21が2本示されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、1点給電のパッチアンテナであっても良い。また、別体の棒状体等により給電線を構成しても良い。板状エレメントには、後述の第2パッチアンテナ30の第2給電線31が貫通する貫通孔24が設けられている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、例えば、第2給電線31は、第1給電線21を形成する際に放射面の一部を切り曲げ加工により開けたスリットを貫通するように構成しても良い。
再度図1を参照して、第2パッチアンテナ30を説明する。第2パッチアンテナ30は、第1周波数帯よりも高い第2周波数帯の信号を受信可能なものである。第2周波数帯とは、例えばSDARS用の周波数帯、具体的には、2.3GHz帯の周波数帯であれば良い。しかしながら、本発明の積層型パッチアンテナの第2パッチアンテナ30は、この周波数帯には限定されず、第1周波数帯よりも高い周波数帯であれば他の周波数帯であっても良い。第2パッチアンテナ30は、第1パッチアンテナ20上に積層されている。第2パッチアンテナ30は、第2給電線31と、第2放射素子32とを有している。第2給電線31は、回路基板10の第2給電部12に接続されている。即ち、第2給電線31は、第1給電線21よりも長く、第1放射素子22を貫通して回路基板10の第2給電部12に接続されるものである。第2給電線31は、第1パッチアンテナ20の第1放射素子22に設けられた貫通孔24を貫通して第2給電部12に接続されれば良い。そして、第2放射素子32は、第1放射素子22よりも小さいものである。図1に示される例では、第2パッチアンテナ30は、誘電体としてセラミック33を用いたセラミックパッチアンテナの例を示した。しかしながら、本発明の積層型パッチアンテナの第2パッチアンテナ30はこれに限定されず、誘電体として合成樹脂、多層基板等を用いたものであっても良い。図示例では、セラミック33の裏面には、地導体パターン34が設けられることで、第2放射素子32と共にマイクロストリップアンテナを構成している。また、第2パッチアンテナ30は、第1パッチアンテナ20上に、例えば両面テープ35等で固定されれば良い。これにより、第1パッチアンテナ20の第1放射素子22と地導体パターン34は電気的に絶縁される。
第1パッチアンテナ20の上層に設けられる第2パッチアンテナ30は、より高周波数帯の信号を受信可能なものであり、長さがより長い第2給電線31を用いた場合、従来技術の課題でも説明した通り、このままでは第2パッチアンテナ30の中高仰角におけるアンテナ受信感度特性への影響が現れ得る。そこで、本発明の積層型パッチアンテナでは、以下に説明するような構造を用いることで受信感度特性を改善している。
即ち、図1に示されるように、本発明の積層型パッチアンテナでは、第2パッチアンテナ30の仰角受信特性を改善するために、無給電素子40が用いられている。無給電素子40は、板状のものである。無給電素子40は、例えば導体板であれば良い。そして、無給電素子40は、第2パッチアンテナ30の上方に配置される。
図3を用いて無給電素子40の詳細を説明する。図3は、本発明の積層型パッチアンテナの無給電素子を説明するための概略上面図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。例えば所謂シャークフィン形状の低背型アンテナ装置に本発明の積層型パッチアンテナを適用した場合、図面上、上側が車両進行方向であり所謂シャークフィンアンテナの先端側になる。本発明の積層型パッチアンテナの無給電素子40は、例えば図示のような六角形状の板状体であれば良い。具体的には、無給電素子40は、対向する平行な2辺の側辺とこれらに直角な下辺を有すると共に下辺よりも短く下辺に平行な上辺を有する六角形状からなれば良い。そして、無給電素子40は、上面視で上辺から下辺までの長さが第2パッチアンテナ30の上辺から下辺までの長さよりも長く幅よりも狭いものであれば良い。即ち、六角形状の下辺の長さが第2パッチアンテナ30の幅よりも狭く、六角形状の上辺から下辺までの長さが第2パッチアンテナ30の上辺から下辺までの長さよりも長ければ良い。より具体的には、無給電素子40は、第2パッチアンテナ30の第2放射素子32の上辺から下辺までの長さよりも長く幅よりも狭ければ良い。なお、本発明の積層型パッチアンテナでは、無給電素子40は、六角形状には限定されず、例えば台形であっても良い。具体的には、台形は、下辺よりも短く下辺に平行な上辺を有する四角形状であれば良い。そして、台形の上辺の長さが第2パッチアンテナ30の幅よりも狭く、台形の上辺から下辺までの長さが第2パッチアンテナ30の上辺から下辺までの長さよりも長ければ良い。また、図示例では、無給電素子40の上辺から下辺までの長さが第1パッチアンテナ20の上辺から下辺までの長さと同等の長さを有するものを示した。
図4に、本発明の積層型パッチアンテナの仰角に対する受信感度特性のグラフを示す。図中、黒線が本発明の積層型パッチアンテナの第2パッチアンテナの特性であり、グレー線が無給電素子を用いない場合の上層のパッチアンテナの特性である。図示の通り、中高仰角、具体的には30度以上の範囲において平均利得が大きく向上していることが分かる。このように、本発明の積層型パッチアンテナは、上述のような積層構造により、上層の第2パッチアンテナの中高仰角における受信感度特性を改善している。
次に、無給電素子40を第2パッチアンテナ30の上方に配置する手法について説明する。例えば、無給電素子40を第2パッチアンテナ30の上方で支えるために、第2パッチアンテナ30と無給電素子40との間に、絶縁性スペーサを設ければ良い。絶縁性スペーサは、例えばある程度の厚みを有する両面テープであれば良い。また、本発明の積層型パッチアンテナを低背型アンテナ装置に適用する場合には、低背型アンテナ装置のアンテナカバー側に無給電素子40を配置し、アンテナカバーをベースプレートに被せた状態で無給電素子40が第2パッチアンテナ30の上方に配置されるように構成されても良い。
ここで、上述のようにアンテナカバー側に無給電素子を配置した場合、アンテナカバーとベースプレートの位置ずれや組付け誤差等により無給電素子と第2パッチアンテナの間の距離や配置位置が一定にならない場合もある。そこで、ホルダを用いて無給電素子と第2パッチアンテナの間の距離が一定になるように構成した例を以下に説明する。
図5は、本発明の積層型パッチアンテナを一体型樹脂ホルダを用いてモジュール化した例を説明するための概略斜視図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。図示例の本発明の積層型パッチアンテナは、一体型樹脂ホルダ50を具備している。一体型樹脂ホルダ50は、回路基板10、第1パッチアンテナ20、及び無給電素子40を支えるためのものである。一体型樹脂ホルダ50は、絶縁性の樹脂からなれば良い。なお、第2パッチアンテナ30は、第1放射素子22に固定されている。一体型樹脂ホルダ50は、回路基板10を支えると共に、回路基板10上に積層された第1パッチアンテナ20も支えている。具体的には、一体型樹脂ホルダ50は、第1パッチアンテナ20が板状エアパッチアンテナである場合、板状エアパッチアンテナの第1放射素子22を支持することが好ましい。なぜならば、第1パッチアンテナ20上には、第2パッチアンテナ30が積層されるためである。即ち、第2パッチアンテナ30が第1パッチアンテナ20の第1放射素子22上に積層されるので、第2パッチアンテナ30の重みで第1放射素子22や脚部23が撓むおそれがある。そこで、一体型樹脂ホルダ50の板支持部51により、板状エアパッチアンテナである第1パッチアンテナ20を支持している。具体的には、板支持部51は、板状エアパッチアンテナの第1放射素子22と回路基板10との間に配置されるものである。そして、板支持部51により板状エアパッチアンテナの第1放射素子22全体を支持すれば良い。なお、板支持部51にも適宜第2給電線が貫通する貫通孔等が設けられれば良い。一体型樹脂ホルダ50は、この板支持部51を中心構成として有すると共に、回路基板係止爪52と、無給電素子係止爪53とを有している。回路基板係止爪52は、板支持部51から回路基板10側に延在し回路基板10を保持するものである。回路基板係止爪52は、例えば長方形の回路基板10の少なくとも2辺を挟み込むように係止するものであれば良い。また、回路基板係止爪52は、回路基板10の3辺又は4辺を係止するように構成しても良い。回路基板10側には、回路基板係止爪52の位置に応じて適宜凹部が設けられれば良い。そして、無給電素子係止爪53は、板支持部51から無給電素子40側に延在し無給電素子40を保持するものである。無給電素子係止爪53は、例えば図3に示される六角形状の無給電素子40の上辺と下辺を挟み込むように係止するものであれば良い。無給電素子40側には、無給電素子係止爪53の位置に応じて適宜凹部が設けられれば良い。無給電素子係止爪53は、無給電素子40の高さ方向の配置位置を一定とするように、無給電素子40の表裏を挟み込んで係止するように構成されれば良い。
このように、本発明の積層型パッチアンテナを一体型樹脂ホルダを用いてモジュール化すれば、無給電素子40と第2パッチアンテナ30の間の距離や配置位置が常に一定となるため、アンテナ性能の安定化を図ることが可能となる。また、製造時の組み付け性も向上する。
なお、本発明の積層型パッチアンテナは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
10 回路基板
11 第1給電部
12 第2給電部
13 地導体パターン
14 アンプ回路
20 第1パッチアンテナ
21 第1給電線
22 第1放射素子
23 脚部
24 貫通孔
30 第2パッチアンテナ
31 第2給電線
32 第2放射素子
33 セラミック
34 地導体パターン
35 両面テープ
40 無給電素子
50 一体型樹脂ホルダ
51 板支持部
52 回路基板係止爪
53 無給電素子係止爪

Claims (11)

  1. 複数のパッチアンテナを用いる積層構造の積層型パッチアンテナであって、該積層型パッチアンテナは、
    第1給電部と第2給電部を有する回路基板と、
    前記回路基板上に積層され、第1給電部に接続される第1給電線と、第1放射素子とを有し、第1周波数帯の信号を受信可能な第1パッチアンテナと、
    前記第1パッチアンテナ上に積層され、第1給電線よりも長く第1放射素子を貫通して第2給電部に接続される第2給電線と、第1放射素子よりも小さい第2放射素子とを有し、第1周波数帯よりも高い第2周波数帯の信号を受信可能な第2パッチアンテナと、
    前記第2パッチアンテナの上方に配置され、第2パッチアンテナの仰角受信特性を改善するための板状の無給電素子と、
    を具備することを特徴とする積層型パッチアンテナ。
  2. 請求項1に記載の積層型パッチアンテナにおいて、
    前記第1パッチアンテナは、第1放射素子が板状エレメントからなる板状エアパッチアンテナであり、
    前記回路基板は、地導体パターンを有する、
    ことを特徴とする積層型パッチアンテナ。
  3. 請求項2に記載の積層型パッチアンテナにおいて、前記第1放射素子は、回路基板に所定の間隔を設けて対向配置される四角形状の板状エレメントと、板状エレメントを支えるための複数の脚部とを有することを特徴とする積層型パッチアンテナ。
  4. 請求項3に記載の積層型パッチアンテナにおいて、前記脚部の少なくとも1つが板状エアパッチアンテナの第1給電線であることを特徴とする積層型パッチアンテナ。
  5. 請求項3に記載の積層型パッチアンテナにおいて、前記第1パッチアンテナの第1給電線は、板状エレメントの放射面の一部を切り曲げ加工して形成されることを特徴とする積層型パッチアンテナ。
  6. 請求項5に記載の積層型パッチアンテナにおいて、前記第2パッチアンテナの第2給電線は、第1給電線を形成する切り曲げ加工により開けられるスリットを貫通することを特徴とする積層型パッチアンテナ。
  7. 請求項2乃至請求項6の何れかに記載の積層型パッチアンテナであって、さらに、回路基板、第1パッチアンテナ、及び無給電素子を支えるための一体型樹脂ホルダを具備し、
    前記第2パッチアンテナは、第1放射素子に固定される、
    ことを特徴とする積層型パッチアンテナ。
  8. 請求項7に記載の積層型パッチアンテナにおいて、前記一体型樹脂ホルダは、板状エアパッチアンテナと回路基板との間に配置され板状エアパッチアンテナを支持する板支持部と、板支持部から回路基板側に延在し回路基板を保持する回路基板係止爪と、板支持部から無給電素子側に延在し無給電素子を保持する無給電素子係止爪と、を具備することを特徴とする積層型パッチアンテナ。
  9. 請求項1乃至請求項8の何れかに記載の積層型パッチアンテナにおいて、前記第2パッチアンテナは、誘電体としてセラミック、合成樹脂、多層基板の何れかを用いることを特徴とする積層型パッチアンテナ。
  10. 請求項1乃至請求項9の何れかに記載の積層型パッチアンテナにおいて、前記無給電素子は、対向する平行な2辺の側辺とこれらに直角な下辺を有すると共に下辺よりも短く下辺に平行な上辺を有する六角形状からなり、上面視で上辺から下辺までの長さが第2パッチアンテナの上辺から下辺までの長さよりも長く幅よりも狭いことを特徴とする積層型パッチアンテナ。
  11. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の積層型パッチアンテナであって、さらに、前記第2パッチアンテナと無給電素子との間に配置され無給電素子を支えるための、絶縁性スペーサを具備することを特徴とする積層型パッチアンテナ。
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