JP6917279B2 - 電磁継電器 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁コイルと、該電磁コイルへの通電の有無によりオンオフ動作するスイッチとを有する電磁継電器に関する。
従来から、電磁コイルと、該電磁コイルへの通電の有無によりオンオフ動作するスイッチとを有する電磁継電器が知られている(下記特許文献1参照)。上記スイッチは、所定位置に固定された固定バスバーと、該固定バスバーに設けられた固定接点と、可動バスバーと、該可動バスバーに設けられた可動接点とを備える。上記電磁コイルへの通電の有無により、可動バスバーが進退動作するよう構成されている。これにより、上記可動接点を固定接点に接離させ、スイッチをオンオフ動作させている。
特開2014−182943号公報
上記電磁継電器は、該電磁継電器を用いる電気回路が短絡した場合等に、大電流が流れることがある。この場合、いわゆる電磁反発が生じて、可動接点が固定接点から離れることがある。大電流が流れたときに2つの接点が離れると、大電流アークが生じ、これらの接点が溶着又は溶損する可能性が考えられる。このような不具合を効果的に抑制できる電磁継電器が望まれている。
一方、近年、可動バスバーをより高速で進退動作できるようにすることが検討されている。すなわち、可動バスバーの進退動作が遅いと、スイッチを高速でオフしにくくなり、アークを速やかに消弧しにくくなる。そのため、可動バスバーの進退動作をより速くすることができる電磁継電器が望まれている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、大電流が流れたときに接点が離れにくく、かつ可動バスバーを高速で進退動作できる電磁継電器を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、電磁コイル(2)と、該電磁コイルへの通電の有無によりオンオフ動作するスイッチ(3)とを備える電磁継電器(1)であって、
上記スイッチは、
所定位置に固定された固定バスバー(31F)と、
該固定バスバーに設けられた固定接点(32F)と、
上記電磁コイルへの通電の有無により進退動作する可動バスバー(31M)と、
該可動バスバーに設けられ、該可動バスバーの進退動作に伴って上記固定接点に接離する可動接点(32M)とを備え、
上記固定バスバーには、上記固定接点に隣り合う位置に、軟磁性体からなる固定ヨーク(4F)が設けられ、上記可動バスバーには、上記可動接点に隣り合う位置に、軟磁性体からなる可動ヨーク(4M)が設けられ、上記可動バスバーの進退方向(Z)から見たときに、上記固定ヨーク及び上記可動ヨークによって、上記固定接点と上記可動接点との一対の接点(32)が取り囲まれており、
上記スイッチがオンしたとき、上記可動ヨークが上記固定ヨークに接近し、上記一対の接点を流れる電流の周囲に発生した磁束(φ)が上記固定ヨーク及び上記可動ヨークを流れ、
上記固定ヨークと上記可動ヨークとの間を流れた上記磁束によって、上記可動ヨークを上記固定ヨークに吸引し、かつ上記進退方向における成分(FZ)を有する磁力(F)が発生するよう構成されている、電磁継電器にある。
上記電磁継電器は、上記可動ヨークと固定ヨークとの2種類のヨークを備える。そして、固定ヨークと可動ヨークとの間を流れる上記磁束によって、可動ヨークを固定ヨークに吸引し、かつ上記進退方向における成分を有する磁力が発生するよう構成してある。
そのため、スイッチに電流が流れたとき、上記磁力の上記進退方向における成分によって、可動ヨークを設けた上記可動バスバーを、固定バスバー側に付勢することができる。すなわち、可動接点を固定接点に押し付けることができる。そのため、スイッチに大電流が流れた場合でも、電磁反発によって可動接点が固定接点から離れることを抑制できる。したがって、これらの接点の間に大電流アークが発生することを抑制でき、接点が溶着又は溶損することを抑制できる。
また、上記電磁継電器は、上記進退方向から見たときに、可動ヨークおよび固定ヨークによって、上記接点を取り囲むよう構成されている。
そのため、例えば、ヨークを用いて可動バスバー全体を取り囲むように構成した場合と比べて、可動ヨークを軽量化できる。したがって、この可動ヨークを取り付けた可動バスバーを高速で進退動作させやすくなる。そのため、スイッチを高速でオフでき、発生したアークを速やかに消弧できる。
以上のごとく、上記態様によれば、大電流が流れたときに接点が離れにくく、かつ可動バスバーを高速で進退動作できる電磁継電器を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、スイッチがオンになっているときの、電磁継電器の断面図。 実施形態1における、スイッチがオフになっているときの、電磁継電器の断面図。 図1の要部拡大図。 図3のIV矢視図。 実施形態1における、スイッチがオフになった場合の、スイッチの側面図。 図4のVI-VI断面図。 実施形態1における、固定ヨーク及び可動ヨークの斜視図。 図4の要部拡大図。 実施形態1における、リレーシステムの動作説明図。 図9に続く図。 図10に続く図。 図11に続く図。 実施形態2における、スイッチの側面図。 実施形態2における、固定ヨーク及び可動ヨークの斜視図。 実施形態3における、スイッチの側面図。 実施形態4における、スイッチの側面図。 実施形態5における、スイッチの側面図。 実施形態6における、スイッチの側面図。 図18のXIX-XIX断面図。
(実施形態1)
上記電磁継電器に係る実施形態について、図1〜図12を参照して説明する。図1に示すごとく、本形態の電磁継電器1は、電磁コイル2と、該電磁コイル2への通電の有無によりオンオフ動作するスイッチ3とを備える。図3〜図7に示すごとく、スイッチ3は、固定バスバー31Fと、固定接点32Fと、可動バスバー31Mと、可動接点32Mとを備える。固定バスバー31Fは、所定位置に固定されている。固定接点32Fは、固定バスバー31Fに設けられている。可動バスバー31Mは、電磁コイル2への通電の有無により進退動作する。可動接点32Mは、可動バスバー31Mに設けられており、可動バスバー31Mの進退動作に伴って、固定接点32Fに接離する。
固定バスバー31Fには、固定接点32Fに隣り合う位置に、軟磁性体からなる固定ヨーク4Fが設けられている。また、可動バスバー31Mには、可動接点32Mに隣り合う位置に、軟磁性体からなる可動ヨーク4Mが設けられている。図6に示すごとく、可動バスバー31Mの進退方向(Z方向)から見たときに、固定ヨーク4F及び可動ヨーク4Mによって、固定接点32Fと可動接点32Mとの一対の接点32が取り囲まれている。
スイッチ3がオンしたとき、可動ヨーク4Mが固定ヨーク4Fに接近する。そして、図4、図6に示すごとく、一対の接点32を流れる電流Iの周囲に発生した磁束φが固定ヨーク4F及び可動ヨーク4Mを流れる。
図8に示すごとく、固定ヨーク4Fと可動ヨーク4Mとの間を流れた磁束φによって、可動ヨーク4Mを固定ヨーク4Fに吸引し、かつZ方向における成分FZを有する磁力Fが発生するよう構成されている。
本形態の電磁継電器1は、車両に搭載される。図9に示すごとく、電磁継電器1は、車両に搭載した電気機器81と、直流電源8との間に配される。電磁継電器1をオンオフ動作させることにより、電気機器81に直流電力を供給したり、電力供給を停止したりするよう構成されている。
図1に示すごとく、電磁継電器1は、ケース10を備える。このケース10に、上記電磁コイル2と、スイッチ3と、ヨーク4M,4Fとが収容されている。本形態の電磁継電器1は、2個のスイッチ3(3a,3b)を備える。また、ケース10には、上記電磁コイル2等の他に、磁石7と、プランジャ14と、コイル用ヨーク11と、コイル側ばね12と、スイッチ側ばね13とが収容されている。電磁コイル2に通電すると磁束Φが発生し、この磁束Φがコイル用ヨーク11を流れる。そのため磁力が発生し、図1に示すごとく、プランジャ14が、コイル側ばね12の加圧力に抗して吸引される。そのため、スイッチ側ばね13によって可動バスバー31MがZ方向における電磁コイル2側に加圧され、スイッチ3がオンになる。
また、図2に示すごとく、電磁コイル2への通電を停止すると、電磁コイル2の磁束Φが消滅する。そのため、プランジャ14を吸引する磁力が消滅し、コイル側ばね12の加圧力によって、プランジャ14が可動バスバー31M側に付勢される。したがって、可動バスバー31Mが固定バスバー31Fから離れる方向に移動し、スイッチ3がオフになる。
図3、図4に示すごとく、可動バスバー31Mが延びる方向(X方向)と、固定バスバー31Fが延びる方向(Y方向)とは、互いに直交している。また、上述したように、固定バスバー31Fには固定ヨーク4Fが設けられ、可動バスバー31Mには可動ヨーク4Mが設けられている。図4〜図6に示すごとく、固定ヨーク4Fは、固定接点32Fを取り囲む環状本体部41と、該環状本体部41に形成された凹状部42とを備える。
また、図5に示すごとく、可動ヨーク4Mは、可動バスバー31Mに接続した基端部44と、該基端部44からZ方向における凹状部42側に突出した突部43とを備える。図4に示すごとく、スイッチ3がオンになった場合、突部43は凹状部42に嵌合する。そのため、環状本体部41(固定ヨーク4F)と突部43(可動ヨーク4M)との間隔が狭くなり、これらの間の磁気抵抗が小さくなる。したがって、接点32間を流れる電流Iの周囲に発生した磁束φが、固定ヨーク4Fと可動ヨーク4Mとを流れる。磁束φは、図6に示すごとく、Z方向から見たときに、接点32を取り囲むように流れる。
図8に示すごとく、磁束φが固定ヨーク4Fと可動ヨーク4Mとの間を流れると、これらのヨーク4の間に磁力Fが発生する。磁束φは、固定ヨーク4Fと可動ヨーク4Mとの間を、Z方向に対して傾斜した向きに流れる。そのため、磁力Fが斜め方向に発生する。この磁力Fは、Y方向成分FYとZ方向成分FZとに分解することができる。このZ方向成分FZにより、可動ヨーク4MをZ方向に吸引し、この可動ヨーク4Mが取り付けられた可動バスバー31MをZ方向における固定バスバー31F側に付勢している。これにより、スイッチ3に大電流が流れて接点32M,32F間に電磁反発が生じた場合でも、可動接点32Mを固定接点32Fに押し付け、これらの接点32M,32Fが離れないようにしている。これによって、大電流アークが生じて接点32M,32Fが溶着又は溶損することを抑制している。
また、図7に示すごとく、本形態では、凹状部42と突部43とを、それぞれ2個形成してある。これにより、可動ヨーク4Mと固定ヨーク4Fとの間に発生する全体の磁力Fを強め、可動バスバー31Mを固定バスバー31F側に加圧する力を高めている。
図8に示すごとく、凹状部42の側面44Dと、突部43の側面44Pとは、互いに平行である。突部43の側面44Pは、環状本体部41の周方向において、突部43の中央部Mに向かうほど、Z方向における突部43の長さLPZが次第に長くなるよう傾斜している。同様に、凹状部42の側面44Dは、上記周方向において、上記中央部Mに向かうほど、Z方向における凹状部42の深さLDZが次第に深くなるよう傾斜している。これにより、磁束φが斜め方向に流れるようにし、斜め方向の磁力Fを発生させている。
また、図5〜図7に示すごとく、環状本体部41には、アークAを導出ためのアーク導出部45が形成されている。スイッチ3をオフにすると、図5に示すごとく、接点32F,32M間にアークAが発生する。このアークAは、上記磁石7(図1参照)の磁界によって引き延ばされ、アーク導出部45を通って、環状本体部41の外側へ導出される。このようにアークAを引き延ばすことにより、アークAを短時間で消弧できるようにしている。
なお、本形態では、上記直流電源8から電気機器81へ電力を供給する力行動作と、電気機器81を使って直流電源8を充電する回生動作とを行う。これら2種類の動作によって、流れる電流の向きが異なり、スイッチ3がオフになったときにアークAが発生する向きが互いに異なる。そのため、本形態では図5〜図7に示すごとく、環状本体部41に、アーク導出部45を2箇所形成してある。これにより、アークAがどちらの方向に発生しても、速やかに消弧できるようにしている。
次に、本形態の電磁継電器1の使用方法について説明する。図9に示すごとく、本形態では、複数の電磁継電器1を用いてリレーシステム19を構成してある。このリレーシステム19を用いて、直流電源8から電気機器81へ直流電力を供給したり、電力供給を停止したりしている。本形態の電気機器81はインバータである。このインバータを用いて、直流電力を交流電力に供給し、図示しないモータを回転させている。これによって、上記車両を走行させている。
図9に示すごとく、直流電源8の正電極89Pと電気機器81とは正側配線88Pによって電気接続されている。また、直流電源8の負電極89Nと電気機器81とは負側配線88Nによって電気接続されている。正側配線88Pに正側電磁継電器1Pを設けてあり、負側配線88Nに、負側電磁継電器1Nを設けてある。また、リレーシステム19は、プリチャージ抵抗83とプリチャージ電磁継電器1Cとを直列接続した直列体18を備える。
電気機器81には、平滑コンデンサ82が接続されている。平滑コンデンサ82に電荷が充電されていないときに、正側電磁継電器1Pと負側電磁継電器1Nとをオンすると、直流電源8から平滑コンデンサ82へ突入電流が流れ、スイッチ3が溶着又は溶損するおそれがある。そのため本形態では、図10に示すごとく、まずプリチャージ電磁継電器1Cと負側電磁継電器1Nとをオンし、プリチャージ抵抗83を介して電流Iを徐々に流す。そして、図11に示すごとく、平滑コンデンサ82に電荷Qが充分に蓄えられた後、正側電磁継電器1Pをオンする。その後、図12に示すごとく、プリチャージ電磁継電器1Cをオフする。そして、正側電磁継電器1Pと負側電磁継電器1Nとを介して、電気機器81に直流電力を供給する。
次に、本形態の作用効果について説明する。図4に示すごとく、本形態の電磁継電器1は、可動ヨーク4Mと固定ヨーク4Fとの2種類のヨーク4を備える。図8に示すごとく、固定ヨーク4Fと可動ヨーク4Mとの間を流れる磁束φによって、可動ヨーク4Mを固定ヨーク4Fに吸引し、かつZ方向における成分FZを有する磁力Fが発生するよう構成してある。
そのため、スイッチ3に電流Iが流れたとき、上記磁力FのZ方向における成分FZによって、可動ヨーク4Mを設けた可動バスバー31Mを、固定バスバー31F側に付勢することができる。すなわち、可動接点32Mを固定接点32Fに押し付けることができる。そのため、スイッチ3に大電流が流れた場合でも、電磁反発によって可動接点32Mが固定接点32Fから離れることを抑制できる。したがって、これらの接点32の間に大電流アークが発生することを抑制でき、接点32が溶着又は溶損することを抑制できる。
また、本形態の電磁継電器1は、図6に示すごとく、Z方向から見たときに、可動ヨーク4Mおよび固定ヨーク4Fによって、接点32M,32Fを取り囲むよう構成されている。
そのため、例えば、ヨークを用いて可動バスバー31M全体を取り囲むように構成した場合と比べて、可動ヨーク4Mを軽量化できる。したがって、この可動ヨーク4Mを取り付けた可動バスバー31Mを高速で進退動作させやすくなる。そのため、スイッチを高速でオフでき、発生したアークを速やかに消弧できる。
また、図4、図7に示すごとく、2種類のヨーク4(4F,4M)のうち、一方のヨーク4(本形態では固定ヨーク4F)は、Z方向から見て環状に形成された環状本体部41を備える。また、他方のヨーク4(本形態では可動ヨーク4M)は、Z方向における凹状部42側に突出した突部43を備える。
このようにすると、環状本体部41によって、接点32を取り囲むように磁束φが流れる磁気経路を、容易に形成することができる。
また、図8に示すごとく、本形態の突部43は、スイッチ3がオンしたときに凹状部42に嵌合する。突部43の側面44Pは、環状本体部41の周方向において、突部43の中央部Mに向かうほど、Z方向における突部43の長さLPZが次第に長くなるよう傾斜している。また、凹状部の側面44Dは、上記周方向において、中央部Mに向かうほど、Z方向における凹状部42の深さLDZが次第に深くなるよう傾斜している。
このようにすると、環状本体部41と突部43との間において、磁束φを斜め方向に流すことができる。そのため、突部43(可動ヨーク4M)を吸引する斜め方向の磁力Fを容易に発生することができ、この磁力FのZ方向成分FZによって、可動接点32Mを固定接点32F側へ強く押し付けることができる。
また、図1に示すごとく、本形態では、接点32に隣り合う位置に磁石7を配置してある。この磁石7の磁界により、図5に示すごとく、スイッチ3がオンからオフに切り替わる際に発生したアークAをZ方向に垂直な方向に引き延ばして消弧するよう構成してある。突部43は、引き延ばされたアークAに接触しない位置に形成されている。
そのため、突部43にアークAが接触して、突部43を構成する軟磁性体が変質する不具合を抑制できる。同様に、環状本体部41のうち、凹状部42を形成した部位も、アークAが接触することを抑制でき、この部位が変質することを抑制できる。
また、本形態では図3、図4に示すごとく、固定ヨーク4Fは環状本体部41及び凹状部42を備え、可動バスバー31Mは突部43を備える。
このようにすると、突部43の方が環状本体部41より軽いため、突部43(すなわち可動ヨーク4M)を設けた可動バスバー31Mを軽量化することができる。そのため、可動バスバー31Mをより高速で進退動作させることができる。したがって、スイッチ3を高速でオフでき、発生したアークAを消弧しやすくなる。
以上のごとく、本形態によれば、大電流が流れたときに接点が離れにくく、かつ可動バスバーを高速で進退動作できる電磁継電器を提供することができる。
なお、本形態では、固定ヨーク4Fは環状本体部41及び凹状部42を備え、可動ヨーク4Mは突部41Mを備えるが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、可動ヨーク4Mが環状本体部41及び凹状部42を備え、固定ヨーク4Fが突部41Mを備えるようにしてもよい。
また、本形態では、電磁継電器1の製造時において、バスバー31と接点32とを別々に形成し、これらを接続しているが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、例えば、固定バスバー31Fの打ち出し等により、固定バスバー31Fと固定接点32Fとを一体的に形成しても良い。同様に、可動バスバー31Mの打ち出し等により、可動バスバー31Mと可動接点32Mとを一体的に形成してもよい。
以下の実施形態においては、図面に用いた符号のうち、実施形態1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施形態1と同様の構成要素等を表す。
(実施形態2)
本形態は、ヨーク4の構成を変更した例である。図14に示すごとく、本形態の固定ヨーク4Fは、実施形態1と同様に、環状本体部41を備える。この環状本体部41の、X方向における一方側に2個の凹状部42(42A,42B)を設け、他方側に別の2個の凹状部42(42C,42D)を設けてある。これら4個の凹状部42に、それぞれ突部43が嵌合する。
図13に示すごとく、突部43の側面44P、及び凹状部42の側面44Dは、実施形態1と同様に、それぞれ傾斜している。これにより、スイッチ3がオンになったとき、環状本体部41と突部43との間を斜め方向に磁束φが流れるようにしている。これによって、斜め方向の磁力Fを発生させ、この磁力FのZ方向成分FZを用いて、可動バスバー31Mを固定バスバー31Fに押し付けている。
本形態の作用効果について説明する。本形態では図14に示すごとく、環状本体部41の、X方向における一方側に複数個の凹状部42(42A,42B)を設け、他方側に別の複数個の凹状部42(42C,42D)を設けてある。そのため、凹状部42、及びこれに嵌合する突部43の数を増やすことができ、固定ヨーク4Fと可動ヨーク4Mとの間に高い磁力Fを発生させることができる。したがって、大電流が流れたときに、可動接点32Mを固定接点32Fに強く押し付けることができ、大電流アークが発生してこれらの接点32M,32Fが溶着又は溶損することを効果的に抑制できる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態3)
本形態は、ヨーク4の形状を変更した例である。図15に示すごとく、本形態では、凹状部42及び突部43を半楕円形状に形成してある。実施形態1と同様に、スイッチ3をオンしたとき、突部43は凹状部42に嵌合する。突部43の側面44Pは、環状本体部41の周方向において、突部43の中央部Mに近づくほど、突部43のZ方向長さLPZが次第に長くなるよう傾斜している。
また、凹状部42の側面44Dは、上記周方向において、上記中央部Mに近づくほど、凹状部42の深さLDZが次第に深くなるよう傾斜している。これにより、環状本体部41と突部43との間において磁束φを斜め方向に流している。これによって、斜め方向の磁力Fを発生させ、この磁力FのZ方向成分FZを用いて、可動接点32Mを固定接点32Fへ押し付けている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態4)
本形態は、ヨーク4の形状を変更した例である。図16に示すごとく、本形態の突部43は、凹状部42よりも、環状本体部41の周方向における長さが長い。スイッチ3がオンしたときに、突部43は凹状部42に嵌合しないよう構成されている。また、周方向における凹状部42の長さWFよりも、スイッチ3がオンしたときにおける、環状本体部41と突部43とのZ方向間隔Dの方が短い。
本形態の作用効果について説明する。上記構成にすると、磁束φは、磁気抵抗が高い凹状部42よりも、磁気抵抗が小さい突部43へ流れる。この際、突部43と環状本体部41との間に磁束φが、Z方向、又はZ方向に対して僅かに傾斜した向きに流れる。そのため、突部43と環状本体部41との間に、大きなZ方向成分FZを有する磁力Fを発生させることができ、この磁力Fによって、可動接点32Mを固定接点32Fへ強く押し付けることができる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態5)
本形態は、ヨーク4の形状を変更した例である。図17に示すごとく、本形態では、環状本体部41に、アーク導出部45を1個のみ形成してある。本形態では、スイッチ3に電流Iが双方向に流れず、一方向にしか電流Iが流れないようにしている。そのため、スイッチ3をオフしたときに一方向にしかアークAが発生しない。したがって、このアークAを消弧するために、アーク導出部45を1個のみ形成すれば足りる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態6)
本形態は、図18、図19に示すごとく、可動ヨーク4M及び固定ヨーク4F以外に、可動バスバー31Mを固定バスバー31F側に押し付けるための補助ヨーク6M,6Fを設けた例である。本形態の電磁継電器1は、可動補助ヨーク6Mと固定補助ヨーク6Fとの、一対の補助ヨーク6を備える。可動補助ヨーク6Mは可動バスバー31Mに取り付けられている。固定補助ヨーク6Fはケース10に固定されている。可動補助ヨーク6Mと固定補助ヨーク6Fとの間にはギャップGが形成されている。
可動バスバー31Mに電流Iが流れると、この電流Iの周囲に磁束φが発生する。磁束φは、補助ヨーク6M,6Fを流れる。固定補助ヨーク6Fと可動補助ヨーク6Mとの間を流れた磁束φによって、可動バスバー31Mを、Z方向における固定バスバー31F(図18参照)側に加圧する磁力F’が発生する。この磁力F’と、接点32を取り囲むように配したヨーク4(4F,4M)間に発生した磁力Fとによって、可動バスバー31Mを、より強い力で固定バスバー31F側に加圧している。このようにすると、大電流が流れたときに、電磁反発によって一対の接点32F,32Mが離れることをより効果的に抑制できる。
なお、本形態では、可動補助ヨーク6Mを小型化し、軽量化してある。そのため、可動バスバー31Mを高速で進退動作させることができる。したがって、スイッチ3を高速でオフすることができ、アークAを短時間で消弧できる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 電磁継電器
2 電磁コイル
3 スイッチ
31F 固定バスバー
31M 可動バスバー
32F 固定接点
32M 可動接点
F 固定ヨーク
M 可動ヨーク
φ 磁束

Claims (6)

  1. 電磁コイル(2)と、該電磁コイルへの通電の有無によりオンオフ動作するスイッチ(3)とを備える電磁継電器(1)であって、
    上記スイッチは、
    所定位置に固定された固定バスバー(31F)と、
    該固定バスバーに設けられた固定接点(32F)と、
    上記電磁コイルへの通電の有無により進退動作する可動バスバー(31M)と、
    該可動バスバーに設けられ、該可動バスバーの進退動作に伴って上記固定接点に接離する可動接点(32M)とを備え、
    上記固定バスバーには、上記固定接点に隣り合う位置に、軟磁性体からなる固定ヨーク(4F)が設けられ、上記可動バスバーには、上記可動接点に隣り合う位置に、軟磁性体からなる可動ヨーク(4M)が設けられ、上記可動バスバーの進退方向(Z)から見たときに、上記固定ヨーク及び上記可動ヨークによって、上記固定接点と上記可動接点との一対の接点(32)が取り囲まれており、
    上記スイッチがオンしたとき、上記可動ヨークが上記固定ヨークに接近し、上記一対の接点を流れる電流の周囲に発生した磁束(φ)が上記固定ヨーク及び上記可動ヨークを流れ、
    上記固定ヨークと上記可動ヨークとの間を流れた上記磁束によって、上記可動ヨークを上記固定ヨークに吸引し、かつ上記進退方向における成分(FZ)を有する磁力(F)が発生するよう構成されている、電磁継電器。
  2. 上記固定ヨークと上記可動ヨークとの2種類のヨーク(4)のうち、一方の該ヨークは、上記進退方向から見て環状に形成された環状本体部(41)を有すると共に、該環状本体部に形成された凹状部(42)を備え、他方の上記ヨークは、上記進退方向における上記凹状部側に突出した突部(43)を備える、請求項1に記載の電磁継電器。
  3. 上記突部は、上記スイッチがオンしたときに上記凹状部に嵌合し、上記突部の側面(44P)は、上記環状本体部の周方向において、上記突部の中央部(M)に向かうほど、上記進退方向における上記突部の長さ(LPZ)が次第に長くなるよう傾斜しており、上記凹状部の側面(44D)は、上記周方向において、上記中央部に向かうほど、上記進退方向における上記凹状部の深さ(LDZ)が次第に深くなるよう傾斜している、請求項2に記載の電磁継電器。
  4. 上記突部は、上記凹状部よりも、上記環状本体部の周方向における長さが長く、上記スイッチがオンしたときに上記突部は上記凹状部に嵌合しないよう構成され、上記周方向における上記凹状部の長さ(WF)よりも、上記スイッチがオンしたときにおける、上記環状本体部と上記突部との上記進退方向における間隔(D)の方が短い、請求項2に記載の電磁継電器。
  5. 上記接点に隣り合う位置に磁石(7)が配され、該磁石の磁界により、上記スイッチがオンからオフに切り替わる際に発生したアークを上記進退方向に垂直な方向に引き延ばして消弧するよう構成され、上記突部は、引き延ばされた上記アークに接触しない位置に形成されている、請求項2〜4のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  6. 上記固定ヨークは上記環状本体部及び上記凹状部を備え、上記可動バスバーは上記突部を備える、請求項2〜5のいずれか一項に記載の電磁継電器。
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