JP7034007B2 - 電磁継電器 - Google Patents
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Description
個々の上記スイッチは、
所定位置に固定された固定子(4)と、
上記電磁コイルへの通電の有無により進退動作する可動子(5)と、
上記固定子に設けられた固定接点(6)と、
上記可動子に設けられ上記固定接点に接離する可動接点(7)とを有し、
上記第1スイッチの上記可動子は、上記第2スイッチの上記可動子又は上記固定子に隣り合う位置に配され、
上記2個のスイッチをオンしたときに、上記第1スイッチの上記可動子に流れた電流(I)と、上記第2スイッチのうち上記第1スイッチの上記可動子に隣接する部位に流れた電流とによって生じた電磁力(F)により、上記第1スイッチの上記可動子を、上記第1スイッチの上記固定接点側に付勢するよう構成されている、電磁継電器にある。
個々の上記スイッチは、
所定位置に固定された固定子(4)と、
上記電磁コイルへの通電の有無により進退動作する可動子(5)と、
上記固定子に設けられた固定接点(6)と、
上記可動子に設けられ上記固定接点に接離する可動接点(7)とを有し、
上記2個のスイッチのうち一方の該スイッチに接続したバスバー(8)を備え、
個々の上記可動子は、上記バスバーに隣り合う位置に配され、上記2個のスイッチをオンしたときに、上記可動子および上記バスバーに流れた電流によって生じた電磁力により、個々の上記可動子を上記固定接点側に付勢するよう構成されており、
上記2個のスイッチをオンしたときに、個々の該スイッチの上記可動子に、上記バスバーに流れる電流とは逆向きの電流が流れ、該電流により、上記電磁力が、個々の上記可動子を上記バスバーから離隔させる向きに発生し、個々の上記可動子には、上記可動接点を設けた可動接点配置面(S 1 )が形成され、個々の上記固定子には、上記固定接点を設けた固定接点配置面(S 2 )が形成され、上記可動接点配置面と上記固定接点配置面との2つの配置面は、上記電磁力の発生方向に対して傾斜しており、上記電磁力の、上記配置面の法線方向における成分(F N )によって、上記可動子を上記固定接点側に付勢するよう構成されている、電磁継電器にある。
このようにすると、上記電磁力によって、第1スイッチの可動子が固定接点側に付勢されるため、大電流が流れて電磁反発が生じても、2つの接点が離隔することを抑制できる。
また、上記構成にすると、上記第2スイッチに流れる電流を利用して、第1スイッチの可動子に上記電磁力を発生させることができる。そのため、一つのスイッチの中で固定子や可動子を引き回して互いに重ね合わせる必要がなくなり、固定子および可動子の構造を簡素にすることができる。したがって、電磁継電器の製造コストを低減できる。
このようにすると、バスバーに流れる電流を利用して、可動子に上記電磁力を発生させることができる。したがって、一つのスイッチの中で固定子や可動子を引き回して互いに重ね合わせる必要がなくなり、固定子および可動子の構造を簡素にすることができる。そのため、電磁継電器の製造コストを低減できる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記電磁継電器に係る実施形態について、図1~図5を参照して説明する。図1に示すごとく、本形態の電磁継電器1は、第1スイッチ2Aと第2スイッチ2Bとの、2個のスイッチ2と、電磁コイル3とを備える。
このようにすると、電磁力Fによって、可動子5Aが固定接点6A側に付勢されるため、スイッチ2Aに大電流が流れて電磁反発が生じても、2つの接点6A,7Aが離隔することを抑制できる。
また、上記構成にすると、第2スイッチ2Bに流れた電流Iを利用して、第1スイッチ2Aの可動子5Aに電磁力Fを発生させることができる。そのため、従来のように、一つのスイッチ2の中で固定子4や可動子5を引き回して互いに重ね合わせる必要がなくなり、固定子4および可動子5の構造を簡素にすることができる。したがって、電磁継電器1の製造コストを低減できる。
そのため、2つの可動子5A,5Bを両方とも固定接点6側に付勢することができる。したがって、大電流が流れたときに、どちらの可動子5A,5Bも、固定接点6から離隔することを抑制できる。
このようにすると、簡素な構成で、各可動子5を固定接点6側に付勢することができる。そのため、スイッチ2の構成をより簡素にすることができ、電磁継電器1の製造コストを低減することができる。
このようにすると、2個の可動子5A,5Bを絶縁することができる。そのため、2個の可動子5A,5Bをより接近させることができ、より強い電磁力Fを発生させることができる。したがって、各可動子5A,5Bを、固定接点6側へ、より強く押し付けることができ、電磁反発をより効果的に抑制できる。
なお、本形態では、上記面S3のみに絶縁被膜53を形成したが、本発明はこれに限るものではなく、可動子5の他の面(例えば面S1,S4)にも絶縁被膜53を形成してもよい。
このようにすると、プランジャ31を可動子5に当接させる必要がなくなり、Z方向から見たときに(図3参照)、可動子5を、プランジャ31から離れた位置に配置することができる。そのため、可動子5A,5Bの配置位置の自由度を高めることができ、2個の可動子5A,5Bをより接近させることができる。
本形態は、スイッチ2の構成を変更した例である。図6~図8に示すごとく、本形態では、第1スイッチ2Aの可動子5Aを、第2スイッチ2Bの固定子4Bに隣り合う位置に配置してある。
このようにすると、可動子5Aを固定子4Bに隣り合わせているため、可動子5Aに安定して電磁力Fを発生させることができる。そのため、第1スイッチ2Aの可動子5Aを安定的に固定接点6A側に付勢することができる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
本形態は、スイッチ2の構造等を変更した例である。図10、図11に示すごとく、本形態では、2個の電磁コイル3A,3Bを、互いに逆向きに配置してある。そして、第1スイッチ2Aの可動子5Aと、第2スイッチ2Bの可動子5Bとを、Z方向において互いに逆向きに進退動作するよう構成してある。より詳しくは、図11に示すごとく、第1スイッチ2Aの可動子5Aは、電磁コイル3Aに通電すると、図の下側に付勢される。また、第2スイッチ2Bの可動子5Bは、電磁コイル3Bに通電すると、図の上側に付勢される。
このようにすると、2個の可動子5A,5Bが短絡することを抑制できる。また、スペーサ51は薄く形成できるため、2個の可動子5A,5Bをより接近させることができる。したがって、2個の可動子5A,5Bに強い電磁力Fを発生させることができ、各可動子5A,5Bを固定接点6側に、強い力で付勢することができる。そのため、電磁反発をより効果的に抑制できる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
本形態は、スイッチ2の構成等を変更した例である。図14に示すごとく、本形態では、2個のスイッチを、それぞれ傾斜させて配置してある。各スイッチ2の固定子4および可動子5は、平板状に形成されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
本形態は、可動子5とバスバー8とを隣接させた例である。図16~図18に示すごとく、本形態の電磁継電器1は、バスバー8を備える。図20に示すごとく、バスバー8は、2個のスイッチ2のうち一方のスイッチ2(本形態では第2スイッチ2B)に接続している。図16~図18に示すごとく、本形態では、個々の可動子5を、バスバー8に隣り合う位置に配置してある。バスバー8は、ケース13の外側に配されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
本形態は、バスバー8の配置位置等を変更した例である。図21、図22に示すごとく、本形態では、個々の可動子5A,5Bは、スイッチ2をオンしたときに、バスバー8に対して斜め方向に隣接する位置に配される。また、可動子5および固定子4は、平板状に形成されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
本形態は、電磁コイル3の数、及びプランジャ31の形状を変更した例である。図23に示すごとく、本形態の電磁継電器1は、1個の電磁コイル3を備える。また、プランジャ31は第1分岐部311と第2分岐部312とを有する。これらの分岐部311,312は、延出部52に当接する。これにより、1個の電磁コイル3を用いて、2個のスイッチ2をオンオフ動作させるよう構成されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
2 スイッチ
3 電磁コイル
4 固定子
5 可動子
6 固定接点
7 可動接点
F 電磁力
I 電流
Claims (9)
- 第1スイッチ(2A)と第2スイッチ(2B)との、少なくとも2個のスイッチ(2)と、電磁コイル(3)とを備える電磁継電器(1)であって、
個々の上記スイッチは、
所定位置に固定された固定子(4)と、
上記電磁コイルへの通電の有無により進退動作する可動子(5)と、
上記固定子に設けられた固定接点(6)と、
上記可動子に設けられ上記固定接点に接離する可動接点(7)とを有し、
上記第1スイッチの上記可動子は、上記第2スイッチの上記可動子又は上記固定子に隣り合う位置に配され、
上記2個のスイッチをオンしたときに、上記第1スイッチの上記可動子に流れた電流(I)と、上記第2スイッチのうち上記第1スイッチの上記可動子に隣接する部位に流れた電流とによって生じた電磁力(F)により、上記第1スイッチの上記可動子を、上記第1スイッチの上記固定接点側に付勢するよう構成されている、電磁継電器。 - 上記第1スイッチの上記可動子と、上記第2スイッチの上記可動子との2個の上記可動子は、互いに隣り合う位置に配されており、上記2個の可動子にそれぞれ流れた電流によって生じた上記電磁力により、上記第1スイッチの上記可動子を上記第1スイッチの上記固定接点側に付勢すると共に、上記第2スイッチの上記可動子を上記第2スイッチの上記固定接点側に付勢するよう構成されている、請求項1に記載の電磁継電器。
- 上記2個の可動子は、該可動子の進退方向(Z)から見たときに互いに重なり合い、上記2個の可動子の間に、絶縁材料からなるスペーサ(51)が配されている、請求項2に記載の電磁継電器。
- 上記2個の可動子は、該可動子の進退方向に直交する配列方向(X)に互いに隣り合っており、2個の上記スイッチをオンしたときに、個々の上記可動子に互いに逆向きの電流が流れ、該電流により、上記電磁力が、上記2個の可動子を上記配列方向へ互いに離隔する向きに発生し、個々の上記可動子には、上記可動接点を設けた可動接点配置面(S1)が形成され、個々の上記固定子には、上記固定接点を設けた固定接点配置面(S2)が形成され、上記可動接点配置面と上記固定接点配置面との2つの配置面は、上記配列方向に対して傾斜しており、上記電磁力の、上記配置面の法線方向における成分(FN)によって、上記可動子を上記固定接点側に付勢するよう構成されている、請求項2に記載の電磁継電器。
- 個々の上記可動子には、相手側の上記可動子に対向する面(S3)に、絶縁材料からなる絶縁被膜(53)が形成されている、請求項4に記載の電磁継電器。
- 上記電磁コイルには、該電磁コイルへの通電の有無により進退動作するプランジャ(31)が設けられ、個々の上記可動子には、該可動子から延出する延出部(52)が設けられ、上記プランジャから上記延出部を介して上記可動子に力を加えることにより、該可動子を進退動作させるよう構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の電磁継電器。
- 上記第1スイッチの上記可動子は、上記第2スイッチの上記固定子と隣り合う位置に配されている、請求項1に記載の電磁継電器。
- 上記2個のスイッチをオンしたときに、上記第1スイッチの上記可動子と、上記第2スイッチの上記固定子とに、互いに逆向きの電流が流れ、該電流により、上記電磁力が、上記第1スイッチの上記可動子を上記第2スイッチの上記固定子から離隔させる向きに発生し、上記第1スイッチの上記可動子には、上記可動接点を設けた可動接点配置面(S1)が形成され、上記第1スイッチの上記固定子には、上記固定接点を設けた固定接点配置面(S2)が形成され、上記可動接点配置面と上記固定接点配置面との2つの配置面は、上記電磁力の発生方向に対して傾斜しており、該電磁力の、上記配置面の法線方向における成分(FN)によって、上記第1スイッチの可動子を上記固定接点側に付勢するよう構成されている、請求項7に記載の電磁継電器。
- 第1スイッチ(2A)と第2スイッチ(2B)との、少なくとも2個のスイッチ(2)と、電磁コイル(3)とを備える電磁継電器(1)であって、
個々の上記スイッチは、
所定位置に固定された固定子(4)と、
上記電磁コイルへの通電の有無により進退動作する可動子(5)と、
上記固定子に設けられた固定接点(6)と、
上記可動子に設けられ上記固定接点に接離する可動接点(7)とを有し、
上記2個のスイッチのうち一方の該スイッチに接続したバスバー(8)を備え、
個々の上記可動子は、上記バスバーに隣り合う位置に配され、上記2個のスイッチをオンしたときに、上記可動子および上記バスバーに流れた電流によって生じた電磁力により、個々の上記可動子を上記固定接点側に付勢するよう構成されており、
上記2個のスイッチをオンしたときに、個々の該スイッチの上記可動子に、上記バスバーに流れる電流とは逆向きの電流が流れ、該電流により、上記電磁力が、個々の上記可動子を上記バスバーから離隔させる向きに発生し、個々の上記可動子には、上記可動接点を設けた可動接点配置面(S 1 )が形成され、個々の上記固定子には、上記固定接点を設けた固定接点配置面(S 2 )が形成され、上記可動接点配置面と上記固定接点配置面との2つの配置面は、上記電磁力の発生方向に対して傾斜しており、上記電磁力の、上記配置面の法線方向における成分(F N )によって、上記可動子を上記固定接点側に付勢するよう構成されている、電磁継電器。
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