JP6916468B2 - 組立式架台の組立て・解体治具 - Google Patents

組立式架台の組立て・解体治具 Download PDF

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Description

本発明は、デリックの荷重試験で使用する荷重試験用架台などのような組立式架台の組立て・解体治具に関する。
デリックは、荷を吊上げる装置であり、クレーン等安全規則により一年以内ごとに一回、定期に自主検査を行なうことが義務付けられている。この定期自主検査では定格荷重に相当する荷重の荷を吊り上げる荷重試験を行う必要がある。荷揚場等に設置される大型のデリック(例えば特許文献1、2参照)では、荷重試験において吊り上げる荷重も数百トンとなる。
大型のデリックで実施される荷重試験では吊り上げる荷重も重いため、複数個の試験用ウエイトが荷重試験用架台に積まれた後、荷重試験用架台ごと吊り上げられ荷重試験に供される。大型のデリックで使用される荷重試験用架台は、試験用ウエイトとの関係から必然的に大型で強固なものとなる。このような荷重試験用架台は、通常、荷重試験時に各部材が組立られ、荷重試験後は各部材に解体され次回の荷重試験まで保管される。
図6は、荷重試験用架台101に試験用ウエイト105を載せ、デリック201で吊り上げ荷重試験を実施している様子を示す図である。また図9は、荷重試験用架台101の従来の組立ての様子を示す図である。以下、荷重試験用架台101の構成及び荷重試験用架台101の従来の組立て要領を説明する。図9に示すように荷重試験用架台101の左右方向とは、吊り具121の梁123に平行な方向であり、前後方向とは吊り具121の梁123に直交する方向である。
荷重試験用架台101は、図6に示すようにデリック201の荷重試験で使用する架台であり、下部部材である基台111と、上部に位置する上部部材である吊り具121と、吊り具121と基台111とを連結するアーム131とで構成される。本荷重試験用架台101は、組立て、解体が可能な組立式の架台である。
基台111は、試験用ウエイト105を載置するための台であり(図5参照)、高さの低い直方体形状を有する。短手方向の相対する側面113にはそれぞれアーム131を連結するための係止用突起115が間隔Lを隔てて設けられている。
吊り具121は、荷重試験用架台101をデリック201のフック211に引掛け吊下げるための部材であり、横方向に伸びる梁123と、梁123の両側面に設けられ梁123の側面からそれぞれ下向きに伸びる側板125と、梁123の長手方向中心部に設けられ、デリック201のフック211に係止するフック係止具127とを含む。左右の側板125には、アーム131を連結するための貫通孔(図示省略)が前後に並んで設けられている。
アーム131は、吊り具121と基台111とを連結する部材であり、僅かな間隔を隔て配置された2枚の長尺な板材138、139からなる(図2参照)。アーム131の上端部132には吊り具121と連結するための貫通孔(図示省略)が、下端部133には基台111の係止用突起115に係止する貫通孔136が設けられている。アーム131は、1つの係止用突起115と側板125の貫通孔とに1本のアーム131が連結されるため、前後左右に配置される計4本のアーム131からなる。
荷重試験用架台101は、アーム131の下端部133の貫通孔136を基台111の係止用突起115に嵌め込み、外れ防止用の抑え板145を取付け、さらにアーム131の上端部132の貫通孔と側板125の貫通孔とに連結具141を取付け、これを止め具142で固定することで組立てられる。
荷重試験用架台101の従来の組立手順を説明する。図9に示すように、デリック201のフック211に、吊り具121のフック係止具127を引掛け、吊り具121の側板125の下方にガイドレール181を配置する。ガイドレール181は、アーム131を移動させる際のガイドとして使用するものであり、断面が転倒コ字状であり、中央部にアーム131が入る凹部183が設けられ、梁123の長手方向に直交するように左右に配置される。
横にした状態のアーム131をガイドレール181の凹部183に入れ、アーム131の上端部132を吊り具121に固定する。具体的には、アーム131を構成する2枚の板材138、139の上端部132の隙間に側板125が入り込むようにし、アーム131の上端部に設けられた貫通孔と側板125に設けられた貫通孔とに連結具141を嵌め込み、連結具141に止め具142を取付け、アーム131を吊り具121に対して回動自在に固定する。この状態で吊り具121を吊り上げるとアーム131は、連結具141を起点に前後方向に回動可能である。
アーム131の下端部133に基台111を連結すべく、デリック201を操作し、吊り具121を吊上げるとアーム131は、下端133をレール181の凹部183内を滑らせながら、連結具141を起点に回動し前後のアーム131の間隔を狭める。なお図9は、吊り具121を所定の位置まで吊り上げる途中の図である。
アーム131の下端部133を基台111に連結するには、前後のアーム131の下端部の係止孔136の間隔Lを、基台111の側面113に設けられた係止用突起115の間隔Lと同じにする必要がある。アーム131の細かな位置合わせは、アーム131の下端にロープを取付け、作業員がこのロープを引張りつつ、デリック201の操作と協働して行う。アーム131の位置合わせが終了すると、アーム131の下端部の係止孔136を基台111の係止用突起115に嵌め込み、外れ防止用の抑え板145を取付け、基台111を連結する。これで荷重試験用架台101の組立ては終了である。
荷重試験用架台101が組み上がった後は、荷重試験用架台101ごと試験用ウエイト105が吊り上げられ、デリック201の荷重試験が行われる(図6参照)。荷重試験終了後には、荷重試験用架台101の組立てと逆の順番で荷重試験用架台101の解体が行われる。
特開2002−234484号公報 特開平6−156981号公報
先に説明した吊上げ荷重が数百トンもあるような荷重試験用の架台の場合、アームは大きくかつ重量も数百kgある重量物である。このようなアームを所定の位置に、また左右のアームの開き具合が均等になるよう調整することは容易ではなく、作業者の負担も大きい。またアームの位置合わせ時にガイドレールとアームとが接触するため、ガイドレール及びアームが磨耗し、また塗装が剥離し錆が発生する。
デリックの荷重試験に関しては特許文献1に記載があるものの、我々が調査した限りでは荷重試験用架台、特に組立式の荷重試験用架台、さらにはこれの組立て・解体に関する先行文献はなく、上記のような課題も指摘されていない。
本発明の目的は、組立式の架台を容易に組立て又は解体することができる、使い勝手のよい組立式架台の組立て・解体治具を提供することである。
本発明は、上部部材と下部部材とこれらを連結するアームとを含み、これらが着脱可能に組立てられてなる組立式架台を組立て又は解体する際に使用する組立式架台の組立て・解体治具であって、前記アームの下端部に連結され前記アームの下端部を移動可能に支持する台車と、前記アームの下端部と前記台車とを着脱可能に連結する連結具と、を備え、前記アームは、前記連結具を介して前記台車に連結された状態で、前記台車に対して回動可能なことを特徴とする組立式架台の組立て・解体治具である。
本発明の組立式架台の組立て・解体治具において、前記組立式架台は、前記アームを少なくとも2本有し、前記組立式架台の組立て・解体治具は、さらに、前記連結具を介して前記台車が連結された2本の前記アームを連結する着脱可能な棒材を備えることを特徴とする。
また本発明の組立式架台の組立て・解体治具において、前記組立式架台は、前後左右に配置される4本の前記アームで前記上部部材及び前記下部部材が連結されてなり、前記各アームは、前記上部部材に連結した状態で上部部材との連結部を起点に前後方向に回動可能であり、前記組立式架台の組立て・解体治具は、さらに、左右の前記アームを連結する着脱可能な2本の棒材を備え、一方の前記棒材は、前側に位置する左右の前記アームに連結された前記連結具に連結され、他方の前記棒材は、後側に位置する左右の前記アームに連結された前記連結具に連結されることを特徴とする。
また本発明の組立式架台の組立て・解体治具において、前記2本の棒材はそれぞれ、前記連結具に代えて、前側に位置する左右の前記アームに連結された前記台車、及び後側に位置する左右の前記アームに連結された前記台車に連結されることを特徴とする。
また本発明の組立式架台の組立て・解体治具において、前記2本の棒材はそれぞれ、前記連結具に代えて、前側に位置する左右の前記アームの下端部又は下端部近傍、及び後側に位置する左右の前記アームの下端部又は下端部近傍に連結されることを特徴とする。
また本発明の組立式架台の組立て・解体治具において、前記上部部材が、吊り具であることを特徴とする。
また本発明の組立式架台の組立て・解体治具において、前記組立式架台が、デリックの荷重試験で使用する試験用ウエイトを載置するための荷重試験用架台であることを特徴とする。
本発明によれば組立式の架台を容易に組立て又は解体することができる、使い勝手のよい組立式架台の組立て・解体治具を提供することができる。
本発明の第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1の構成を示す図である。 図1の組立式架台の組立て・解体治具1を荷重試験用架台101のアーム131に取付けた状態を示す図である。 図1の組立式架台の組立て・解体治具1を用いて荷重試験用架台101を組立ている途中の状態図である。 図1の組立式架台の組立て・解体治具1を用いて荷重試験用架台101を組立ている途中の状態図である。 荷重試験用架台101の基台111に試験用ウエイト105を載せた状態を示す図である。 デリック201の荷重試験を行っている状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具2の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態の組立式架台の組立て・解体治具3を荷重試験用架台101のアーム131に取付けた状態を示す図である。 デリックの荷重試験用架台101の従来の組立て要領を説明するための図である。
図1は、本発明の第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1の構成を示すであり、図1中(a)は、台車11の斜視図、(b)は、台車11を矢印Aの方向から見た図、(c)は、連結具21の斜視図、(d)は、台車11に連結具21を取付けた状態を示す図、(e)は、連結パイプ41の斜視図である。図2は、組立式架台の組立て・解体治具1を荷重試験用架台101のアーム131に取付けた状態を上方から見た斜視図である。
図3及び図4は、図1の組立式架台の組立て・解体治具1を用いて荷重試験用架台101を組立ている途中の状態図である。図5は、荷重試験用架台101の基台111に試験用ウエイト105を載せた状態を示す図、図6は、デリック201の荷重試験を行っている状態を示す図である。
本発明の第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1は、組立式の架台を組立てるとき、又は組立式の架台を解体するときに組立て・解体を補助すべく使用する治具である。以下の実施形態に示す架台は、デリック201の荷重試験で使用する荷重試験用架台101であり、その構成・構造は、先に示した段落0004〜0014に記載のものと同じであり、図9と同一の構成には同一の符号を付す。
本実施形態において前側とは図4における手前側(下側)を言い、後ろ側(後側)とは図4における奥側(上側)を言い、右側とは図4における右側を言い、左側とは図4における左側をいい、左右方向とは、吊り具121の梁123に平行な方向であり、前後方向とは吊り具121の梁123に直交する方向である。
本実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1は、荷重試験用架台101を組立てるとき、又は荷重試験用架台101を解体するときに組立て・解体を補助すべく使用する治具であり、台車11と、アーム131の下端部133と台車11とを連結する連結具21と、左右の連結具21を連結する連結パイプ41とを含む。
台車11は、アーム131の下端部133に連結具21を介して連結し、アーム131の下端部133を支持する。台車11は、各アーム131の下端部133をそれぞれ1台の台車11で支持するため、本実施形態では台車11は4台である。4台の各台車11は、同一形状、同一構造である。
台車11は、矩形の基台13を有し、着台13の4角にキャスタ15が取付けられている。キャスタ15のうち片側2個を固定輪とすることで、アーム131の吊上げ・吊下げ時にキャスタ15が真っ直ぐに動く。基台13の上面14には、台車11とアーム131とを連結するための連結板17が、着台13に直交するように立設されている。連結板17は、アーム131を構成する2枚の長尺な板材138、139の隙間に嵌り込むことが可能な厚さからなり、連結板17にはアーム131と連結するための貫通孔18が設けられている。
連結具21は、各アーム131の下端部133と各台車11とを連結する連結具であり、4個の連結具21からなる。各連結具21は、同一形状、同一構造であり、アーム131の下端部133に設けられた貫通孔136と台車11の連結板17に設けられた貫通孔18とに挿通され、各アーム131の下端部133と各台車11とを連結する。
連結具21は、アーム131の下端部133の貫通孔136及び台車11の連結板17の貫通孔18に挿通し、アーム131の下端部133と各台車11とを連結する連結具本体23と、アーム131の下端部133の貫通孔136及び台車11の連結板17の貫通孔18に挿通された連結具本体23が外れないように止める止め具35とからなる。
連結具本体23は、アーム131の下端部133の貫通孔136及び台車11の連結板17の貫通孔18に挿通する円柱状の挿通部25と、挿通部25の末端部に取付けられた鍔部27と、鍔部27に取付けられた連結フランジ部28とを有する。挿通部25の先端26には、止め具35をねじ止めするための雌ねじ33(図7参照)が設けられている。
挿通部25の外径は、アーム131の下端部133の貫通孔136及び台車11の連結板17の貫通孔18よりも僅かに小さく設定されており、がたつくことなくこれら貫通孔に嵌り込む。鍔部27は、円盤形状を有し、アーム131の下端部133の貫通孔136が挿通不能な大きさである。
連結フランジ部28は、連結パイプ41に連結するフランジ29と、フランジ29と鍔部27との間に距離を設けるための連結部30とからなる。連結部30は、リブで補強されたパイプであり、連結部30の長さは、フランジ29と連結パイプ41のフランジ46とをボルト止め可能な長さに設定されている。
止め具35は、取っ手36が取付けられた円板37からなる。円板37の外径は、アーム131の下端部133の貫通孔136よりも大きく、挿通部の先端26に設けられた雌ねじ33と対応する位置にボルトを通すための貫通孔38(図7参照)が設けられている。
連結パイプ41は、アーム131のうち前側に位置するアーム131に取付けられた左右の連結具21同士、アーム131のうち後側に位置するアーム131に取付けられた左右の連結具21同士を連結する部材であり、2本の連結パイプ41からなる。2本の連結パイプは同一形状、同一構造である。
連結パイプ41は、パイプ45の両端に連結具21のフランジ29と連結するためのフランジ46を備える。連結パイプ41は、連結具21が取付けられたアーム131を吊り具121に取付けた状態で、左右の連結具21に連結可能な長さに設定されている。
本実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1の使用方法を、荷重試験用架台101の組立てに使用する場合を例に説明する。
デリック201のフック211に、吊り具121のフック係止具127を引掛け、吊り具121の側板125の下端が地面に着いた状態で(図3参照)、アーム131を吊り具121に固定する。具体的には、アーム131を構成する2枚の板材138、139の上端部の隙間に側板125が入り込むようにし、アーム131の上端部132に設けられた貫通孔と吊り具121の側板125に設けられた貫通孔とに連結具141を嵌め込み、連結具141に止め具142を取付け、アーム131を吊り具121に対して回動自在に固定する。
次に、アーム131を構成する2枚の板材138、139の下端部の隙間に台車11の連結板17が入り込むようにし、アーム131の下端部に設けられた貫通孔136と連結板17に設けられた貫通孔18とに連結具21の挿通部25を嵌め込む。このとき挿通部25の先端26が外側を向くように嵌め込み、挿通部25の先端26に止め具35をねじ止めする。これによりアーム131と台車11とは回動自在に連結される(図2参照)。
次に、左右のアーム131に取付けられた連結具21のうち前側同士を連結パイプ41でつなぐ。同様に左右のアーム131に取付けられた連結具21のうち後側同士を連結パイプ41でつなぐ(図4参照)。連結パイプ41は、アーム131の回動方向に直交するように取付けられる。以上によりアーム131は、連結具141を起点に前後方向に回動し、前後のアーム131の下端部133の間隔を伸縮させることができる一方、左右方向には回動することはできない。
この状態からデリック201を操作しフック211を徐々に上昇させる。吊り具121とアーム131とは連結具141を介して回動自在に連結され、アーム131の下端部133には台車11が回動自在に取付けられているので、吊り具121が持ち上げられると図3から図4のように連結具141を起点にアーム131が回動し、台車11が移動し前後のアーム131の距離が狭まる。
台車11が地面から完全に浮き上がった時点でフック211の上昇を停止し、連結パイプ41、連結具21及び台車11を取外す。その後、デリック201を操作しアーム131が連結された吊り具121を基台111まで移動させる。
アーム131の下端部133にロープを取付け、作業員がロープを引っ張り開度を調整し、着台111の係止用突起115にアーム131の下端部133の貫通孔136を嵌め込み、抑え板145を取付ける。これにより荷重試験用架台101の組立ては終了し、その後、荷重試験用架台101が吊上げられ、デリック201の荷重試験が行われる(図6参照)。
荷重試験用架台101を解体する時の組立式架台の組立て・解体治具1の使用方法を説明する。基本的に荷重試験用架台101の解体手順は、荷重試験用架台101の組立て手順の逆に行われる。
まず試験用ウエイト105を載せた着台111をアーム131から切り離す。その後、アーム131の下端部133と台車11とを連結具21を用いて連結し、さらに左右の連結具21を連結パイプ41で連結する。これらの連結要領は、先に示した荷重試験用架台101の組立ての場合と同じである。
その後、連結パイプ41を連結したアーム131の各下端部133にガイド用のロープを取付け、前後のアーム131が左右で均等に開くように作業員がロープを引っ張りながらデリック201のフック211をゆっくり降下させ吊り具121を下ろす。吊り具121の側板125の下端が地面に着くと、連結パイプ41、台車11及びアーム131を取外す。これにより荷重試験用架台101の解体が終了する。
以上のように本発明の第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1は、アーム131に連結されるキャスタ15付の台車11を有するので、アーム131の移動を楽に行うことができる。従来の荷重試験用架台101の組立て・解体時に使用していたガイドレール181が不要となるため、ガイドレール181とアーム131との摺動による塗装の剥離の問題も生じない。
また本発明の第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1は、左右のアーム131に連結される台車11を固定する連結具21同士を連結する連結パイプ41を備えるので左右のアーム131の開き具合が均等となり、荷重試験用架台101の組立て・解体作業が容易となる。また連結パイプ41等の着脱も容易であり使い勝手がよい。
次に本発明の第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具2について説明する。図7は、本発明の第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具2の構成を示す図である。図1〜図6に示す本発明の第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1と同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略し、第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1と異なる部分を中心に説明する。
第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具2も、第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1と同様、荷重試験用架台101などの組立式架台を組立てるとき、又はこれを解体するときに使用する治具であり、台車12と、アーム131の下端部133と台車12とを連結する連結具22と、左右の台車12を連結する連結パイプ42とを含む。
台車12は、台車11と同様に同一形状、同一構造の4台の台車12が、各アーム131の下端部133に連結具22を介して連結し、アーム131の下端部133を支持する。台車12の基本構成は台車11と同じであり、矩形の基台13の4角にキャスタ15が、基台の13の上面14に貫通孔18が設けられた連結板17が取付けられている。
さらに台車12は、基台13の一方の側部に連結パイプ42と連結するための連結具19を備える。連結具19は、第1実施形態の連結具21の連結フランジ部28に相当する部材であり、フランジ29と連結部30とからなり、連結部30が貫通孔18と平行となるように基台13の一方の側部に取付けられている。
連結具22は、連結具21と同様にアーム131の下端部133と各台車12とを連結する連結具本体24と、アーム131の下端部133の貫通孔136及び台車12の連結板17の貫通孔18に挿通された連結具本体24が外れないように止める止め具35とからなる。
連結具本体24は、第1実施形態の連結具本体23と同様に、円柱状の挿通部25と、挿通部25の末端部に取付けられた鍔部27とを備えるものの連結フランジ部28が設けられていない。第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具2では、連結具本体24に連結フランジ部を設ける代わりに、連結フランジ部に相当する部材が台車12に設けられている。
連結パイプ42は、左右の台車12それぞれに設けられた連結具19に連結する点において第1実施形態の連結パイプ41と異なるものの、構成は第1実施形態の連結パイプ41と同じである。連結パイプ42は、台車12が取付けられたアーム131を吊り具121に取付けた状態で、左右の台車12の連結具19に連結可能な長さに設定されている。
第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具2と、第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1とでは、連結パイプ41、42の取付け要領が異なるものの連結パイプの役目は同じである。また第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具2と、第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1とで使用方法は同じであり、作用効果にも違いはない。
図8は、本発明の第3実施形態の組立式架台の組立て・解体治具3の構成を示す図である。図1〜図6に示す本発明の第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1、図7に示す本発明の第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具2と同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略し、第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1、第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具2と異なる部分を中心に説明する。
第3実施形態の組立式架台の組立て・解体治具3も、第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1と同様、荷重試験用架台101などの組立式架台を組立てるとき、又はこれを解体するときに使用する治具であり、台車11と、アーム131の下端部133と台車11とを連結する連結具22と、左右のアーム131の下端部133を連結する連結パイプ43とを含む。
第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1では、左右のアーム131に取付けられた連結具21に連結パイプ41を、第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具2では、左右のアーム131に取付けられた台車12に連結パイプ42を連結するが、第3実施形態の組立式架台の組立て・解体治具3では、左右のアーム131の下端部133に直接、連結パイプ43を取付ける。
第3実施形態の組立式架台の組立て・解体治具3では、台車には第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1の台車11と同じ台車を、連結具には第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具2の連結具22と同じ連結具を使用する。
本実施形態では、アーム131の下端部133に設けられた貫通孔136の少し上に設けられた貫通孔137(図9参照)を利用し、この部分に連結パイプ43を取付ける。なお台車11は、第1実施形態と同様に、アーム131の下端部133に設けられた貫通孔136に取付ける。
連結パイプ43は、連結パイプ41、42と異なり、パイプ45の両端部にフランジ46を有しておらず、代わりにパイプ45の両端部近傍にヒンジピン51が挿通する貫通孔(図示省略)が各々2カ所設けられている。貫通孔の位置は、台車11が取付けられたアーム131を吊り具121に取付けた状態で、左右のアーム131の貫通孔137に連結パイプ43を挿通し、ヒンジピン51を介して固定可能に設定されている。
第3実施形態の組立式架台の組立て・解体治具3と、第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1、第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具2とでは連結パイプ43の取付け要領が異なるものの連結パイプの役目は同じである。また第3実施形態の組立式架台の組立て・解体治具3の使用方法及び作用効果も第1実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1、第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具2と変わりない。
以上、第1から第3実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1、2、3を用いて、本発明に係る組立式架台の組立て・解体治具を説明したが、本発明に係る組立式架台の組立て・解体治具は、上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲において変更することができる。例えば、第1及び第2実施形態の組立式架台の組立て・解体治具1、2では、連結具21、22と連結パイプ41、42とをフランジ接続するが、第3実施形態の組立式架台の組立て・解体治具3のようにピン止めしてもよい。
また第3実施形態の組立式架台の組立て・解体治具3では、アーム131の下端部近傍に設けられた貫通孔137を利用して左右のアーム131に連結パイプ43を連結するが、連結パイプ43の取付け要領はこれに限定されるものではない。アーム131の下端部近傍に取付け可能であればよく、アーム131からの連結パイプ43の取外しを考えればアーム131の下端部133、あるいは下端部133に近い位置が好ましい。
また上記実施形態では上部部材が吊り具121、下部部材が基台111であり、これらが前後左右に配置された4本のアーム131を介して着脱可能に連結されてなる組立式架台としてデリックの荷重試験に使用する荷重試験用架台101を示したが、組立式架台はこれに限定されるものではない。アームの本数も4本に限定されるものではなく、2本のアームで上部部材と下部部材とを着脱可能に連結する組立式架台であってもよい。2本のアームを備える組立式架台であっても、台車を使用することでアームの移動・位置決めが容易となり、さらに連結パイプを使用することで左右のアームを均等に移動させることができる。
本発明に係る組立式架台の組立て・分解治具は、アームあるいはアームに類するものを用いて上部部材と下部部材とを連結する組立式架台に使用可能であり、特に大型の組立式架台、クレーン等で吊上げる組立式架台などに好適に使用することができる。
また本実施形態で示したデリックは、スチフレッグデリックであったが、デリックはスチフレッグデリックに限定されるものではなく、ガイデリック、ジンポールデリック、鳥居形デリック等であってもよい。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
1、2、3 組立式架台の組立て・解体治具
11、12 台車
15 キャスタ
17 連結板
19 連結具
21、22 連結具
23、24 連結具本体
35 止め具
41、42、43 連結パイプ
101 荷重試験用架台
105 試験用ウエイト
111 基台
121 吊り具
131 アーム
132 アーム上端部
133 アーム下端部
136 貫通孔
141 連結具
142 止め具
145 抑え板
201 デリック
211 フック

Claims (7)

  1. 上部部材と下部部材とこれらを連結するアームとを含み、これらが着脱可能に組立てられてなる組立式架台を組立て又は解体する際に使用する組立式架台の組立て・解体治具であって、
    前記アームの下端部に連結され前記アームの下端部を移動可能に支持する台車と、
    前記アームの下端部と前記台車とを着脱可能に連結する連結具と、
    を備え、
    前記アームは、前記連結具を介して前記台車に連結された状態で、前記台車に対して回動可能なことを特徴とする組立式架台の組立て・解体治具。
  2. 前記組立式架台は、前記アームを少なくとも2本有し、
    前記組立式架台の組立て・解体治具は、さらに、前記連結具を介して前記台車が連結された2本の前記アームを連結する着脱可能な棒材を備えることを特徴とする請求項1に記載の組立式架台の組立て・解体治具。
  3. 前記組立式架台は、前後左右に配置される4本の前記アームで前記上部部材及び前記下部部材が連結されてなり、
    前記各アームは、前記上部部材に連結した状態で上部部材との連結部を起点に前後方向に回動可能であり、
    前記組立式架台の組立て・解体治具は、さらに、左右の前記アームを連結する着脱可能な2本の棒材を備え、
    一方の前記棒材は、前側に位置する左右の前記アームに連結された前記連結具に連結され、他方の前記棒材は、後側に位置する左右の前記アームに連結された前記連結具に連結されることを特徴とする請求項1又2に記載の組立式架台の組立て・解体治具。
  4. 前記2本の棒材はそれぞれ、前記連結具に代えて、前側に位置する左右の前記アームに連結された前記台車、及び後側に位置する左右の前記アームに連結された前記台車に連結されることを特徴とする請求項3に記載の組立式架台の組立て・解体治具。
  5. 前記2本の棒材はそれぞれ、前記連結具に代えて、前側に位置する左右の前記アームの下端部又は下端部近傍、及び後側に位置する左右の前記アームの下端部又は下端部近傍に連結されることを特徴とする請求項3に記載の組立式架台の組立て・解体治具。
  6. 前記上部部材が、吊り具であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の組立式架台の組立て・解体治具。
  7. 前記組立式架台が、デリックの荷重試験で使用する試験用ウエイトを載置するための荷重試験用架台であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の組立式架台の組立て・解体治具。
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