JP6915769B2 - 動物忌避用品およびその製造方法 - Google Patents

動物忌避用品およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6915769B2
JP6915769B2 JP2016099333A JP2016099333A JP6915769B2 JP 6915769 B2 JP6915769 B2 JP 6915769B2 JP 2016099333 A JP2016099333 A JP 2016099333A JP 2016099333 A JP2016099333 A JP 2016099333A JP 6915769 B2 JP6915769 B2 JP 6915769B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
animal repellent
hollow molded
type
molded body
animal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016099333A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017205051A (ja
Inventor
紘樹 恩田
紘樹 恩田
鈴木 崇
崇 鈴木
高橋 幸雄
幸雄 高橋
豊田 宏
宏 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunma Prefecture
Original Assignee
Gunma Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gunma Prefecture filed Critical Gunma Prefecture
Priority to JP2016099333A priority Critical patent/JP6915769B2/ja
Publication of JP2017205051A publication Critical patent/JP2017205051A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6915769B2 publication Critical patent/JP6915769B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Description

本発明は、動物忌避剤が雨水により流出することなく、かつ徐放的に放出され、長期間動物忌避効果が持続する動物忌避用品およびその製造方法に関する。
配電盤などの電気設備に蛇やネズミなどの小動物や、蜘蛛などの昆虫類が侵入し、電気系統に接触する短絡事故の発生原因になる。万一、事故が発生した場合、電気設備の修繕といった直接被害のみならず、工場の生産停止による損害や、近隣の家庭、病院、銀行、交通機関の停電といった波及被害に発展し、莫大な損害賠償が発生する可能性を有する。
一方、特に中山間地の畑ではシカやイノシシといった獣害による農作物被害が近年深刻化している。また、住宅地、特に空き家の多い地域においても野生化した犬猫やハクビシンなどによる糞害や器物の破損被害が大きな問題となっている。
これら動物により引き起こされる被害を防ぐために、広く利用されている方法一つに動物忌避剤の散布が挙げられる。しかし、動物忌避剤は短時間で外気中に放出され、また風雨によって容易に流失するため、長期間の効果が期待できない。
(既存の長期間忌避効果が持続する動物忌避方法)
このため、動物忌避剤による忌避効果を長期間持続させることを目的として、動物忌避剤を素焼きなどの多孔質容器に入れ、動物の侵入を妨げたい場所の地中に半埋め状態または埋没状態に設置する方法(特許文献1)や、不織布とポリオレフィン系シートを張り合わせて作成した容器に動物忌避剤を入れ、不織布より動物忌避剤の忌避成分を外気に放出させる方法(特許文献2)などが提案されている。
特開平10−265304号 特開2002−234805号
しかし、特許文献1および特許文献2の方法では風雨による忌避成分の流出はある程度防止できるものの、忌避成分の外気への放散速度は単に動物忌避剤を散布した場合と比較してわずかな改良に過ぎない。このため、動物忌避効果の長期持続化は困難である。
本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、数か月に及ぶような動物忌避効果が持続できる動物忌避用品およびその動物忌避用品の製造方法を提供することである。
本発明の目的を達成するために、ポリ塩化ビニルの主剤と可塑剤を主成分とする副剤との混合物を中空状に成形した中空成形体と、この中空成形体の内部に封入された動物忌避剤と、を具備する動物忌避用品を提案する。特に、上記の中空成形体の一部の肉厚部を構成するように、弾性に富む例えば合成ゴムからなる注入バルブが配設された動物忌避用品にすることにより、液状の動物忌避剤の封入、すなわち注入がし易くなる。
また上述の中空成形体を構成する可塑剤は、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソノニル、リン酸トリフェニル、ポリエステル系、フタル酸ジブチル、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシルのうち、1種類以上を含有することでポリ塩化ビニルとの相溶性が期待でき、動物忌避剤の徐放的に放出させることができるなど、本発明の目的を達成する動物忌避用品の提供が可能になる。
上述の可塑剤のほかに着色剤、安定剤、滑材、充填剤、難燃剤などのいずれかが必要に応じて、可塑剤の機能を損なわないわずかな量で含有された副剤とすることにより、より求めに応じた中空成形体とすることが可能になり、本発明の目的を達成する動物忌避用品の提供が可能になる。
上述されている動物忌避用品に含まれるポリ塩化ビニルの主剤と可塑剤を主成分とする副剤との混合割合は、ポリ塩化ビニル1重量部に対し、可塑剤が0.1重量部〜3重量部の範囲にすることにより徐放期間の調整が可能となり、長期の忌避効果に優れた動物忌避用品の提供をすることができる。因みに、可塑剤を主成分とする副剤が多ければ動物忌避剤の放出量は多くなり、徐放期間は短くなる。逆に、可塑剤などの副剤が少なければ動物忌避剤の放出量は少なくなり、徐放期間は長くなる。
さらに、上述の動物忌避剤は、イソチオシアネート系、β-ナフトール系、クレオソート系、チウラム系、テトラヒドロチオフェン系、ジアリルジスルフィド系、シクロヘキシミド系のうち、1種類以上を含有するようにすることで、本発明の目的を達成する忌避効果に優れた動物忌避用品の提供が可能になる。
本発明の目的を達成するために、ポリ塩化ビニルの主剤と可塑剤を主成分とする副剤との混合物を作製する工程と、前記混合物を中空状に成型する中空成形体を、一部の肉厚部を構成する弾性に富む材質の注入バルブを配設した型を使用して前記中空成形体と前記注入バルブが一体となるように回転成形で作製する工程と、中空成形体の内部に動物忌避剤および圧力調整用の空気を封入する工程と、を有する動物忌避用品の製造方法を提案する。この方法により製造された動物忌避用品によれば、その持続期間は動物忌避剤の量や中空成形体のポリ塩化ビニルの主剤と可塑剤などの副剤の混合割合により調整可能で、概ね数か月に及ぶ長期間とさせることが可能である。さらには、動物忌避剤が全て放出されても、中空成形体の中空部分に新たに動物忌避剤を封入することにより動物忌避効果をさらに長期間に渡り維持できるようになる。

上述の中空成形体の作製工程において、成形可能な範囲で材料の投入量を調整することで、中空成形体の厚みの調整を行い、後に封入される動物忌避剤の徐放期間の調整とすることも可能となる。
上述の中空成形体の内部に動物忌避剤を封入する工程において、封入する手段が、シリンダーの針先から液体の動物忌避剤を注入する方法で行われるものである動物忌避用品の製造方法を提案する。この提案において、シリンダーの針先から液体の動物忌避剤を注入するところは、弾性に富む材料からなる注入バルブが配設された個所から行われることが好ましく、動物忌避剤を注入後に漏れないように保つことが可能なる。
また上述の混合物を作製する工程の副剤の主成分である可塑剤は、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソノニル、リン酸トリフェニル、ポリエステル系、フタル酸ジブチル、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシルのうち、1種類以上を含有するものであれば、ポリ塩化ビニルとの相溶性が期待でき、動物忌避剤の徐放的に放出させることができるなど、本発明の目的を達成する動物忌避用品の製造方法の提供が可能になる。
上述の製造方法の副剤は、可塑剤のほかに着色剤、安定剤、滑材、充填剤、難燃剤などのいずれかを、可塑剤の機能が損なわれない範囲で必要に応じてわずかな量で含有された副剤とすることにより、より求めに応じた中空成形体とすることが可能になり、本発明の目的を達成する動物忌避用品の製造方法の提供が可能になる。
上述の製造方法の混合物を作製する工程におけるポリ塩化ビニルの主剤と可塑剤などの副剤との混合割合は、ポリ塩化ビニル1重量部に対し、可塑剤が0.1重量部〜3重量部の範囲にすることにより、ある程度の徐放期間の調整が可能となり、長期の忌避効果に優れた動物忌避用品の製造方法の提供をすることができる。
さらに、上述の製造方法の配設工程における動物忌避剤は、イソチオシアネート系、β-ナフトール系、クレオソート系、チウラム系、テトラヒドロチオフェン系、ジアリルジスルフィド系、シクロヘキシミド系のうち、少なくとも1種類以上を含有するようにすることで、本発明の目的を達成する忌避効果に優れた動物忌避用品の製造方法の提供が可能になる。
本発明の動物忌避用品によれば、徐放のための開口がない中空成形体の中空部分に動物忌避剤が封入されているので、動物忌避剤が風雨により流失することなく、かつ中空成形体から動物忌避剤が徐放的に放出され、また、長期にわたり徐放効果を保つことが可能になる。
本発明の動物忌避用品の製造方法によれば、中空成形体のポリ塩化ビニルの主剤と可塑剤を主成分とする副剤との混合割合を変えることで、容易に動物忌避剤の放出量を制御できる。動物忌避効果は、中空成形体の中空部分に封入する動物忌避剤が全て放出されるまで維持され、必要に応じて動物忌避剤の再封入が可能となる。
以上のことから、本発明によれば、動物忌避用品を取り替えたりする管理に要するコストを削減できるだけでなく、動物忌避剤の短期間に何度もの散布作業にかかる手間と労力を軽減できる。
本発明の前述の目的および目的の応じた特徴と効果は、以下の説明と添付図面によって明らかにする。
図1は本発明の動物忌避用品の一実施例を示す中空成形体(中空状ボール)に液状の動物忌避剤を注入した状態を模式的に示した断面図である。 図2は本発明の動物忌避剤が中空成形体の中空部分から中空成形体の表面に表出する様子を模式的に示した説明図である。 図3は本発明の中空成形体に含有されるポリ塩化ビニルの主剤と可塑剤を主成分とする副剤との混合割合と、動物忌避剤の放出量との相関性を模式的に示した説明図である。 図4の(1)〜(6)は本発明のポリ塩化ビニルの主剤と可塑剤を主成分とする副剤との混合物を回転成形による中空ボール状に中空成形体を成型する製造工程を模式的に示した概念説明図である。 図5は図4において成形された中空成形体の中空ボールの構造を模式的に示した断面図である。 図6は押出し成形により作製されたプラスチックネットを、二つ分ごとにヒートシールし、ヒートカットする状態を模式的に示した図である。 図7はヒートカットされたネット状プラスチック袋を模式的に示した図である。 図8はネット状プラスチック袋に入れたボール状の動物忌避用品を模式的に示した図である。
本発明における好適な実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
本発明の好ましい実施形態として、図1に基づき動物忌避用品16について説明する。まず、ポリ塩化ビニルの主剤と可塑剤を主成分とする副剤とからなる混合物から、外形が球状の中空成形体6が成形されている。この中空成形体6の肉厚部分の一部に、表面に露出しない状態で、極めて弾力性の高い注入バルブ3が配設され、肉厚部分と一体となるように形成されている。さらに、中空成形体6の下部側には、中空部分の四分の一を占める範囲に液状の動物忌避剤8が封入されている。動物忌避剤8の封入は後述する。
上述した動物忌避用品16は、本発明者らが鋭意研究した結果、ポリ塩化ビニルの主剤と可塑剤を主成分とする副剤との混合物から構成された中空成形体6の中空部分に動物忌避剤8を封入することで、中空成形体6の表面から動物忌避剤8が徐放的に放出されることを見出し、動物忌避効果を長期間持続できることを見出したものである。この徐放的に放出される状態を図2の模式的な説明図で説明する。中空成形体6の中空部分に封入された動物忌避剤8が中空成形体6の内側からそのまま中空成形体6の外側表面へ表出する。このときの状態は、ポリ塩化ビニル6a(黒色の部分)と比較して可塑剤を主成分とする副剤6b(黒点の部分)の方が動物忌避剤8との相溶性が高いため、中空成形体を構成する可塑剤を主成分とする副剤6bの混合比率が高くなるほど動物忌避剤8が中空成形体6内を、矢印で示すように移行し、表出しやすくなる。
さらに、図2で説明したように、中空成形体6を構成する可塑剤を主成分とする副剤6bの混合比率がポリ塩化ビニルの主剤6aより多くなるほど動物忌避剤が放出されやすくなる。すなわち、図3の説明図で示すように、中空成形体を構成するポリ塩化ビニルの主剤6aと可塑剤を主成分とする副剤6bの混合比率を変えることで、動物忌避剤の放出されやすさを制御できる。したがって、動物忌避剤の放出量は、可塑剤を主成分とする副剤の割合が増加すると多くなるようになる。この結果、徐放時間をある程度の限度内で制御が可能である。この点が本発明の製造方法的な利点として利用可能である。
(中空成形体の形状)
中空成形体6の形状は、中空の球体(ボール形状)で説明したが、楕円体、円柱体でもよい。例えば、回転成形やブロー成形で作成する場合、球体、楕円体がより好ましく、球体であることが最も好ましい。この理由は、球体形状が最も歩留まりが良く中空成形体を成形できるためである。例えば、3Dプリンタにより中空成形体6を作製する場合、上述した形状のほかに箱型形状に成形することも可能である。要するに、中空内に動物忌避剤を収納できる形状で、徐放的に放出できる材質および厚みの中空成形体であればよい。
(中空成形体の成形方法)
本発明の動物忌避用品16の製造方法の一実施形態について、図4の概念説明図を参照して説明する。中空成形体6の成形方法は、回転成形、ブロー成形が好ましく、回転成形がより好ましい。回転成形は金型1にかかる機械的圧力が少ないため製造コストを安価に抑えることが可能で、また材料となるポリ塩化ビニルの主剤6aと可塑剤を主成分とする副剤6bの投入量を変えるのみで容易に成形物6の厚みを制御できるためである。この厚みを変えることでも、封入された動物忌避剤8の徐放期間を制御できる。すなわち、厚みを薄くすれば、徐放が早く進み、厚みを厚くすれば、徐放は遅くなる。このように、中空成形体6の肉厚制御でも大雑把な徐放期間の制御が可能になる。
(回転成形方法)
図4(1)から(5)に本発明の中空成形体6の回転成形工程を示す。まず、図4(1)球体形状の中空成形体6を成形する二分割ボール金型1の下方の金型1bにセットしたピン2に弾性力のある合成ゴム材料からなる円柱状の注入バルブ3を取り付ける。図4(2)所定のポリ塩化ビニルと可塑剤を有するプラスチゾル4を下方の金型1bに入れ、上方の金型1aをかぶせてねじ止めなどで固定する。図4(3)において、例えば、成形温度200℃、回転速度8rpmで15分間回転して成形する。図4(4)において、ねじ止めされた型1ごと水槽5に入れて冷却した後、図4(5)に示すように上方の金型1aを取り外し、下方の金型1bの中から成形されたボール状の中空成形体6を引き抜くように取り出すことにより、図5に示すような中空ボール状の中空成形体6を製造する。
なお、上述の注入バルブ3は後述する動物忌避剤8を注入する際に開けられた孔が、注入後に針先を抜いたあと弾性力で閉じ、気体や液体が漏れることがないような材質であれば、天然ゴムでも合成ゴム(合成高分子化合物)でも使用可能である。ただし、忌避剤で変質してしまうものは除かれる。
(ボールへの動物忌避剤の注入)
中空成形体6の内部の圧力を下げた状態で、図4(6)に示されるように、中空成形体6に取り付けた注入バルブ3にシリンダー7の針を用いて動物忌避剤8を注入する。その後、シリンダー7の先端に取り付けられた針を用いて圧力が適正になるよう空気を充てんすることにより、図1に示すような動物忌避剤8入りのボール状の動物忌避用品16を製造することができる。
(中空成形体の成形温度)
上述の図4(3)における回転成形時の成形温度は160℃以上300℃以下が好ましい。特に、180℃〜250℃がより好ましく、さらには、190℃〜220℃が最も好ましい。成形温度が160℃未満ではポリ塩化ビニルの溶融が不十分なため成形性が悪く、成形型の形状通りに成形できないというリスクが発生する。また、300℃より高い成形温度ではポリ塩化ビニルが熱分解を起こす可能性があるためである。
(回転成形時における型の回転速度)
上述の図4(3)における回転成形時の回転速度は3rpm〜30rpmが好ましく、5rpm〜20rpmがより好ましい。さらに、10〜15rpmであることが最も好ましい。3rpmより遅い回転速度では遠心力が小さく、成形型の形状通りに成形できないというリスクがあり、また、30rpmより早い回転速度では回転成形機の回転軸に過度の負担がかかり、成形機の故障原因となるためである。
(中空成形体の厚み)
本発明の中空成形体6の厚みは0.5mm〜5mmであることが好ましく、1.5mm〜3.5mmであることがより好ましく、2.3mm〜2.6mmであることが最も好ましい。0.5mmより薄い場合には、中空状に成形するのが困難で歩留まり率が低く、廃棄コストが嵩むといったリスクがある。また、5mmより厚い場合には、動物忌避剤が放出されるのに時間がかかるため、動物忌避効果が発揮されるのに時間がかかり、また、厚みを均一に制御することが困難であるといった問題が発生する。
(中空成形体に用いられる可塑剤の種類)
上述の図4(2)における中空成形体の硬さを調節するために添加する可塑剤の種類は、フタル酸エステル系、アジピン酸系、クエン酸系、ポリエステル系のうち、いずれのものも使用できるが、乳幼児用玩具ボールに添加できるアジピン酸系、クエン酸系、ポリエステル系がより好ましく、安価で汎用性の高いアジピン酸系が最も好ましい。
(ポリ塩化ビニルと可塑剤の混合比率)
上述の図4(2)におけるポリ塩化ビニルの主剤に対する可塑剤を主成分とする副剤の混合割合は、ポリ塩化ビニル1重量部に対し0.1〜3重量部であることが好ましい。特に、0.5〜1.2重量部であることがより好ましく、さらには、0.8〜1.1重量部であることが最も好ましい。0.1重量部未満では、動物忌避剤が中空成形体6表面から放出が困難になり、また3重量部より多くなると、流動性が高くなりすぎるために中空成形体の厚みを均一にすることが困難となる。同時に、可塑剤が中空成形体6の表面よりしみだしやすくなり、使用者に不快感を与えるが可能性ある。また、酸化防止剤は多くの場合、微量であるが含有させる。あるいは、中空成形体の着色のため、顔料等の着色剤を可塑剤の機能が損なわれない範囲で、混合することも可能である。場合によって、可塑剤の機能を損なわない範囲で、タルクなどの充填剤を入れることも可能であるし、使用場所に応じて難燃剤を入れることも可能である。
(動物忌避剤の種類)
本発明における動物忌避剤の種類は、イソチオシアネート系、チウラム系、テトラヒドロチオフェン系、ジアリルジスルフィド系が好ましく、イソチオシアネート系、ジアリルジスルフィド系がより好ましい。イソチオシアネート系およびジアリルジスルフィド系は動物忌避剤としても広く使用され、かつ食品にも含まれる成分であるためである。
なお、中空成形体6の製造方法は、上述の説明以外の方法でも成形可能である。例えば、一般的な金型を使用した押出成形でも可能である。球状体であれば、2分割した形状において、一体形成された接合しろの部分を形成し、その部分で接着するようにしても良い。その際に、動物忌避剤8を入れてから接着することでも良い。球状体の片側内部に注入バルブ3を一体成型するか接着することで、図5の中空成形体6と同じような疑似形体でも良い。あるいは、2分割した球状体であれば、ねじ込みができるような組み合わせにしてもよい。
また、押出成形などで蓋と箱状体を形成し、それを組み合わせて中空成形体6とすることも可能である。使い方は、2分割球状体と同様である。あるいは、チャックで開け閉めできるような袋状でも良い。さらには、ネジで開け閉めできるような中空成形体でも同様な形態とすることが可能である。要は、ポリ塩化ビニルを主体とする容器に動物忌避剤が封入された動物忌避用品もしくはその製造方法であればよいのである。
開口できかつ封止できるような中空成形体6であれば、動物忌避剤8が液状以外でも使用できる場合がある。すなわち、可塑剤を主成分とする副剤6bが多く、肉厚が薄い中空成形体6であれば、動物忌避剤8が揮発性の動物忌避成分を含有する粉状もしくは固体状物質であっても、動物忌避成分が外気へ放出される可能性は高いものとなる。
以上の実施形態で説明した動物忌避用品とその製造方法は、あくまでも一例であり、結果的に中空形成体6が構成できれば良いのである。動物忌避剤8は中空形成体の組み合わせをする途中に入れることも可能であり、あるいは中空形成体6ができてからの封入でも良い。要するに、動物忌避剤8が中空形成体6の中に封入されて、動物忌避剤8が中空形成体6の表面から徐放され、数か月から1年に及ぶような長期間にわたり忌避効果が保たれるようになればよい。
本発明により作製された動物忌避用品16は、そのまま必要箇所に置くことでも良いが、対象とする小動物に検知されやすい高さで適切に置かれることが好ましい。そのため袋に入れてつるすのが最も効果的である。特に、図8に示すようなネット状プラスチック袋に入れてつるすことが忌避効果を妨げず好ましい推奨方法である。
また、ネット状プラスチック袋を製造する際に、材料となる樹脂を動物忌避剤溶液に浸漬後、乾燥することにより、樹脂表面に動物忌避剤を固着し、ネット状に押出し成形することで、動物忌避剤を混練したネット状袋が作製可能であり、さらなる動物忌避効果の向上が期待できる。
以下に、本発明の動物忌避用品16を製造し、具体的な忌避効果を確認するため、以下に実施例の説明をする。これは本発明の主旨を正確に示すことを目的とするものであり、本発明を実施例に限定的に捉えることがあってはならない。
(プラスチゾル調製および撹拌)
まず、中空成形体6の材料となるプラスチゾルの調整と撹拌について説明をする。主剤のポリ塩化ビニル樹脂(新第一塩ビ製 PQ92)1重量部に対して、可塑剤としてアジピン酸エステル系可塑剤(田岡化学工業製、アジピン酸ジオクチル 以下、DOA) 0.5重量部およびポリエステル系可塑剤(DIC製、ポリサイザーW-230-H)を0.33重量部とを混合したもの(以下、プラスチゾル)と、酸化防止剤(アデカ製、アデカスタブ465L)を0.0125重量部とを混合し、直径10cmのアルミナボール30個と共に容量100Lのドラムシェーカーに入れ、回転速度40rpmで2時間回転させ、主剤と可塑剤を主成分とする副剤の混合物であるプラスチックゾルを準備した。
(中空形成体の回転成形)
図4(1)〜(6)に成形方法の一実施例である回転成形工程を示す。まず、図4(1)に示すように直径76mmボールの型1にセットしたピン2に気体もしくは液体などを注入するために使用する注入バルブ3を取り付けた。この注入バルブの材質は、ポリ塩化ビニル、可塑剤、改質剤およびアクリロニトリルブタジエンゴムの混合物で作られたものが使用された。続いて、図4(2)に示すように上述のように作製したプラスチゾル4を30g下側の金型1bに入れ、上側の金型1aをかぶせてねじ示した。図4(3)に示すように成形温度200℃、回転速度8rpmで15分間回転成形した。続いて図4(4)に示すように金型ごと水槽5に入れて冷却した後、図4(5)に示すように型中からボール状の中空成形体6を取り出すことにより、図5に示すような厚みが2.3mm程度の中空成形体6として注入バルブを一体に形成した中空ボールを成型した。
(ボール状中空成形体への動物忌避剤注入)
図4(6)に示されるように、上述のように成型された中空成形体6に取り付けられた注入バルブ3にシリンダー7の針先を差し込み、動物忌避剤8(ショウエイ化学製、アロマフェンス(登録商標))を100ml注入した。その後、内圧を高めるためシリンダー7を用いて空気を充てんし、図1に示すような動物忌避剤8が入ったボール状の動物忌避用品16を製造した。
上記の作業を通じて動物忌避用品16を10個ほど製造した。
(ネット状プラスチック袋の作製)
次に、ネット状プラスチック袋13の作製をした。簡単に説明すると、ポリエチレン(以下、PE)ペレット(東ソーニッケミ製、ペトロセン360)、エチレン酢ビ共重合体(以下、EVA)ペレット(東ソーニッケミ製、ウルトラセン514)、スリップ材(東ソーニッケミ製、SB-14)をそれぞれ重量比45:45:10の割合で混合し、押出成形機(関東エンジニアリング製、MODEL E50-25BB)を用いて、これをプラスチックネットに成形した。その後、プラスチックネットを長さ方向にして40cm毎にヒートカットした。これにより、図6に示すような、両端にヒートシールされたヒートシール部14を有するプラスチックネットとなる。その後、このプラスチックネットを中心15で裁断することで図7に示すようなネット状袋13を製造した。なお、このときのプラスチックネット状袋13の幅は5cm、目開きは6mmであった。
(ネット状袋に入れたボール状の動物忌避用品の作製)
次に、プラスチックネット状袋13に入れた動物忌避用品16について説明する。まず、このようにして作製したボール状の動物忌避用品16をプラスチックネット状袋13に入れた後、ネット状袋開口部分を吊り下げ部材17のループに折り返すように引っ掛け、ネット止め部材18を取り付けることで、図8に示すようなプラスチックネット状袋13に入れられた動物忌避剤入りのボール状動物忌避用品16を得た。
(動物忌避効果の検証)
上述のプラスチックネット状袋に入った動物忌避剤入りボール状動物忌避用品16を一つのみ、有限会社高橋製作所工場内の配電盤(大きさは1000mm(高さ)×1000mm(幅)×300mm(奥行))内部の高さ500mmのところに平成27年9月1日〜平成28年2月29日の期間設置し、ネズミや蛇等の小動物や蜘蛛等の昆虫類の侵入の有無を観察した。この場所は、ボール状動物忌避用品を入れなければ、電力損による熱が常にこもっており、冬の厳しい寒さの中でも20℃程度の温度環境下にあり、小動物の鼠か蛇などが頻繁に入っており、ボール状動物忌避用品16の効果を実証するには最適である。また、蜘蛛なども頻繁にいる場所でもある。
上述のように設置したその結果、表1に示すように、設置期間中を通じて小動物や昆虫の侵入は見られなかった。以上のことから、本実施例で作製したプラスチックネット状袋13に入った動物忌避剤8入りボール状動物忌避用品16の評価は適であった。
Figure 0006915769
(プラスチゾル調製および攪拌)
次に、中空成形体6の材料となるプラスチゾルの調整と撹拌について説明をする。ポリ塩化ビニル樹脂(新第一塩ビ製 PQ92)1重量部に対して、可塑剤としてアジピン酸エステル系可塑剤(田岡化学工業製、アジピン酸ジオクチル 以下、DOA) 1.0重量部およびポリエステル系可塑剤(DIC製、ポリサイザーW-230-H)を0.66重量部と混合した以外は、実施例1と同様の方法でプラスチゾル調製および撹拌処理を行った。
(中空形成体の回転成形)
回転成形に用いる直径76mmボールの2分割金型へのプラスチゾル添加量を15gとした以外は、実施例1と同様の方法で中空ボール状の中空形成体16を製造した。なお、この時の中空ボールの厚みは1.1mm程度だった。
(ボール状の中空形成体6への動物忌避剤注入、プラスチックネット状袋の作製およびプラスチックネット状袋に入れた動物忌避剤入りボール状動物忌避用品16の作製)
ボール状の中空形成体6への動物忌避剤注入およびプラスチックネット状袋13の作製はともに、実施例1に記載した方法と同様の方法で行った。また、プラスチックネット状袋13に入れた動物忌避剤入りボール状の状動物忌避用品16の作製についても実施例1に記載した方法と同様の方法で行った。
(動物忌避効果の検証)
本実施例で作製したプラスチックネット状袋13に入れた動物忌避剤入りボールを群馬レジン工場内の配電盤(大きさは800mm(高さ)×1000mm(幅)×300mm(奥行))内部の高さ400mmのところに平成27年9月1日〜平成28年2月29日の期間設置し、ネズミや蛇等の小動物や蜘蛛等の昆虫類の侵入の有無を観察した。
その結果、表2に示すように、設置期間中で小動物や昆虫の侵入は見られなかった。以上のことから、本実施例で作製したネット状袋に入った動物忌避剤入りボール状の状動物忌避用品16の評価は適であった。
Figure 0006915769
本発明の動物忌避用品を用いることにより、動物忌避効果を長期間持続させることが可能となり、動物忌避のコスト削減や、散布にかかる手間や労力の軽減が可能となる。
1…ボール型、2…ピン、3…注入バルブ、4…プラスチゾル、5…水槽、6…ポリ塩化ビニルの主剤と可塑剤を主成分とする副剤の混合物からなる中空成形体、7…シリンダー、8…動物忌避剤、13…プラスチックネット、14…ヒートシール部、15…裁断部分、16…動物忌避用品、17…吊り下げ部材、18…ネット止め部材

Claims (2)

  1. ポリ塩化ビニルの主剤1重量部と、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソノニル、リン酸トリフェニル、ポリエステル系、フタル酸ジブチル、フタル酸ジ-2-エチルヘキシから選択された一種以上の可塑剤を主成分とする副剤が0.1重量部〜 3重量部と、の混合物を中空状に成形した中空成形体と、
    前記中空成形体の一部が肉厚部を構成し一体となるように配設された、ポリ塩化ビニル、可塑剤、改質剤およびアクリルニトリルブタジエンゴムの混合物から成る注入バルブと、
    前記中空成形体の内部に前記注入バルブを通じて封入された、イソチオシアネート系、β -ナフトール系、クレオソート系、チウラム系、テトラヒドロチオフェン系、ジアリルジスルフィド系から選択された一種以上の動物忌避剤と、
    を具備することを特徴とした動物忌避用品。
  2. ポリ塩化ビニルの主剤1重量部と、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソノニル、リン酸トリフェニル、ポリエステル系、フタル酸ジブチル、フタル酸ジ-2-エチルヘキシから選択された一種以上の可塑剤を主成分とする0.1重量部〜 3重量部である副剤と、の混合物を作製する工程と、
    一部の肉厚部を構成するポリ塩化ビニル、可塑剤、改質剤およびアクリルニトリルブタジエンゴムの混合物から成る注入バルブを配設した型を使用し、前記混合物と注入バルブとが一体となるように中空成形体を回転成形により作製する工程と、
    前記中空成形体の内部にイソチオシアネート系、β -ナフトール系、クレオソート系、チウラム系、テトラヒドロチオフェン系、ジアリルジスルフィド系から選択された一種以上の動物忌避剤をシリンダーの針先から前記注入バルブを通じて封入する工程と、
    を有することを特徴とする動物忌避用品の製造方法。
JP2016099333A 2016-05-18 2016-05-18 動物忌避用品およびその製造方法 Active JP6915769B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016099333A JP6915769B2 (ja) 2016-05-18 2016-05-18 動物忌避用品およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016099333A JP6915769B2 (ja) 2016-05-18 2016-05-18 動物忌避用品およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017205051A JP2017205051A (ja) 2017-11-24
JP6915769B2 true JP6915769B2 (ja) 2021-08-04

Family

ID=60414655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016099333A Active JP6915769B2 (ja) 2016-05-18 2016-05-18 動物忌避用品およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6915769B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109361183B (zh) * 2018-10-25 2020-12-15 嘉兴市盛康信息科技有限公司 一种野外高压线的驱蛇方法
CN109526786A (zh) * 2018-10-26 2019-03-29 合肥市好旺养殖科技有限公司 一种防蛇的山地鸡养殖用鸡舍
CN110202730B (zh) * 2019-07-04 2021-03-16 厦门石地医疗科技有限公司 气辅浸塑成型模具及成型方法
KR102088861B1 (ko) * 2019-07-22 2020-03-13 주식회사 노텍바이오 유해 야생동물의 기피 조성물 및 이의 제조방법
CN114731994B (zh) * 2022-04-06 2023-04-18 温州科技职业学院 一种昆虫诱捕信息素负载胶囊及其制备方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53146863A (en) * 1977-05-26 1978-12-21 Osaka Seiyaku Kk Volatile odor composition and method of producing same
JP2006191818A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Sumika Life Tech Co Ltd 駆虫用ブラシ
JP2008259461A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 San Green:Kk 動物食害の防止用設置物
JP2015164861A (ja) * 2014-02-05 2015-09-17 信越ポリマー株式会社 揮散剤用容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017205051A (ja) 2017-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6915769B2 (ja) 動物忌避用品およびその製造方法
JP5797399B2 (ja) 害虫防除用樹脂組成物
EP1883293B1 (en) Composition and method for controlling insects
US20090000215A1 (en) Article for Providing a Barrier
DE2937684A1 (de) Ohrmarke fuer tiere
US4604971A (en) Insecticidal grooming article
CN1291075A (zh) 防止木材害虫进入木质结构的阻挡层
CA2758319C (en) Animal-repelling synthetic resin composition
US4536388A (en) Pest control device comprising α-cyano-3-phenoxybenzyl 2-(2-chloro-4-trifluoromethylanilino)-3-methylbutanoate
US20080263933A1 (en) Fishing lure including coffee and method of production
JP2008255092A (ja) ネオニコチノイド製剤、硬化性シロアリ防除組成物、防蟻性塗料組成物、防蟻性樹脂成形体、散布器、散布方法および処理方法
JP2002029904A (ja) 防虫フィルムの製造方法
IE46294B1 (en) Collars for animals
JP3336714B2 (ja) 防虫樹脂組成物
CS26391A2 (en) Device for active substance's application on insects
US20120017387A1 (en) Biodegradable Net-Shaped and Filament-Shaped Articles
JPH0582176B2 (ja)
US20230225316A1 (en) Gastropod repellent film and plant cultivation method
KR101243453B1 (ko) 절지동물 방제제
JPS6237002B2 (ja)
JP2011528715A (ja) 昆虫を防除するためのデバイスおよび方法
WO2018025689A1 (ja) 小動物防除性樹脂組成物及びこれを用いた小動物防除性樹脂成形体
CN208855179U (zh) 一种防虫硅胶片
JP6076629B2 (ja) 防草材及びポリマーチップを用いた防草方法
CA1225329A (en) Pest control device

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160521

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6915769

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250