JP6915138B1 - 情報提供装置、プログラムおよび情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の対象の移転をまとめてユーザが把握することができる情報提供装置、プログラムおよび情報処理方法を提供する。【解決手段】 情報提供装置は、複数の第1装置と、ユーザが使用する第2装置と通信可能な情報提供装置であって、データまたは価値の少なくともいずれかを含む対象の移転を実行する複数の第1事業者それぞれが使用する複数の第1装置から、移転の履歴に関する第1履歴情報を収集する収集部と、収集された第1履歴情報に基づいて、対象または移転の少なくともいずれかを表すタグ情報を、移転の第1履歴情報に関連付けて記憶部に記録する記録部と、第2装置から、移転の履歴に関する検索キーを指定して移転の履歴を要求する情報要求を受け付ける受付部と、タグ情報および情報要求に基づいて、記憶部を参照して、検索キーに対応する移転の第1履歴情報を抽出する抽出部と、第2装置に、抽出された第1履歴情報を提供する提供部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、情報提供装置、プログラムおよび情報処理方法に関する。
近年、電子マネーや仮想通貨、または各社が発行するポイント(いわゆる企業通貨)等の様々な価値が、ネットワークを介してアカウントの間で多く移転されている。また近年、個人データや履歴データ等の様々なデータも、ネットワークを介して装置の間で多く移転されている。
従来、上記のように価値やデータ(以下、「対象」という)の移転を管理する技術が知られている。特許文献1に開示される情報管理システムでは、所有者が所有する金銭的価値情報(例えば、プリペイドカードのチャージ金)を、所有者のID及び所有者を管理する管理者のIDと対応付けて記憶する。情報管理システムでは、所有者を移転する指示受け付けた場合、移転元の所有者の管理者宛に、移転の実行可否を問い合わせる。また情報管理システムでは、管理者から実行可の旨の応答を受信した場合、対応付けの更新を許容する。さらに情報管理システムでは、移転元と移転先の両方の所有者の管理者それぞれに新たな所有者を通知するメッセージを送信する。
特開2019−046036号公報
ところで、近年、対象は二者間の移転にとどまらず転々流通することが多くある。しかしながら、上記従来技術では、管理者がそれぞれ管理する所有者間の移転は把握することができるが、その前後の移転については把握することができない。
そこで、本発明は、複数の対象の移転をまとめてユーザが把握することができる情報提供装置、プログラムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る情報提供装置は、複数の第1装置と、ユーザが使用する第2装置と通信可能な情報提供装置であって、データまたは価値の少なくともいずれかを含む対象の移転を実行する複数の第1事業者それぞれが使用する複数の第1装置から、移転の履歴に関する第1履歴情報を収集する収集部と、収集された第1履歴情報に基づいて、対象または移転の少なくともいずれかを表すタグ情報を、移転の第1履歴情報に関連付けて記憶部に記録する記録部と、第2装置から、移転の履歴に関する検索キーを指定して移転の履歴を要求する情報要求を受け付ける受付部と、タグ情報および情報要求に基づいて、記憶部を参照して、検索キーに対応する移転の第1履歴情報を抽出する抽出部と、第2装置に、抽出された第1履歴情報を提供する提供部と、を備える。
本発明の一態様に係るプログラムは、複数の第1装置と、ユーザが使用する第2装置と通信可能なコンピュータに、データまたは価値の少なくともいずれかを含む対象の移転を実行する複数の第1事業者それぞれが使用する複数の第1装置から、移転の履歴に関する第1履歴情報を収集する収集機能と、収集された第1履歴情報に基づいて、対象または移転の少なくともいずれかを表すタグ情報を、移転の第1履歴情報に関連付けて記憶部に記録する記録機能と、第2装置から、移転の履歴に関する検索キーを指定して移転の履歴を要求する情報要求を受け付ける受付機能と、タグ情報および情報要求に基づいて、記憶部を参照して、検索キーに対応する移転の第1履歴情報を抽出する抽出機能と、第2装置に、抽出された第1履歴情報を提供する提供機能と、を実現させる。
本発明の一態様に係る情報処理方法は、複数の第1装置と、ユーザが使用する第2装置と通信可能なコンピュータが、データまたは価値の少なくともいずれかを含む対象の移転を実行する複数の第1事業者それぞれが使用する複数の第1装置から、移転の履歴に関する第1履歴情報を収集し、収集された第1履歴情報に基づいて、対象または移転の少なくともいずれかを表すタグ情報を、移転の第1履歴情報に関連付けて記憶部に記録し、第2装置から、移転の履歴に関する検索キーを指定して移転の履歴を要求する情報要求を受け付け、タグ情報および情報要求に基づいて、記憶部を参照して、検索キーに対応する移転の第1履歴情報を抽出し、第2装置に、抽出された第1履歴情報を提供する。
本発明によれば、複数の対象の移転をまとめてユーザが把握することができる情報提供装置、プログラムおよび情報処理方法を提供することができる。
第1実施形態に係る情報提供システムのシステム構成例を説明するための図である。 第1実施形態に係る情報提供システムの概要の一例を説明するための図である。 第1実施形態に係る情報提供装置の機能構成の一例を示す図である。 第1実施形態に係る情報提供システムのデータ構成の一例を示す図である。 第1実施形態に係る情報提供装置における移転同士の関連付けの例を示す図である。 第1実施形態に係る情報提供システムの動作例を示す図である。 第1実施形態に係る情報提供装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第2実施形態に係る情報提供システムの概要の一例を示す図である。 第2実施形態に係る情報提供システムのデータ構成の一例を示す図である。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一または同様の構成を有する。
本発明において、「部」や「手段」、「装置」、「システム」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」や「手段」、「装置」、「システム」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や「手段」、「装置」、「システム」が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や「手段」、「装置」、「システム」の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態(以下、「本実施形態」という)について説明する。本実施形態に係る情報提供システム1が、対象の移転(以下、単に「移転」ともいう)を実行する複数の第1事業者それぞれから移転の履歴を収集し、収集した移転の履歴の中からユーザが所望する履歴を取り出すことができるインフラ(以下、「リトリーバル(Retrieval)インフラ」ともいう)を提供する例を用いて説明する。しかしながら、本実施形態に係る情報提供システムをこの例に限る趣旨ではない。ユーザには、例えば、第1事業者や第1事業者の顧客等が含まれる。
「対象」とは、移転の対象であり、例えば、複数のアカウント間を移転する価値または複数の装置間を移転するデータの少なくともいずれかを含む。本実施形態では、対象を価値とする例を用いて説明するが、これに限る趣旨ではない。本実施形態に係る情報提供システム1は、対象がデータや有体物(有形資産)等であっても適用可能である。ここで「アカウント」とは、典型的には口座だが、他にもネットワーク上のサービスを受けるためのユーザの権利(ユーザIDとパスワードの組み合わせ)や対象が有体物の場合にはその所有者等としてもよい。
「価値」とは、例えば、電子マネーや仮想通貨(暗号資産)、または各社が発行するポイント(いわゆる企業通貨)等を含む。
「価値の移転」とは、価値を所有する所有者が変わることをいう。価値の移転は、例えば、同じ人物が保有する複数の異なるアカウント(例えば、口座)間の移転を含んでもよい。価値の移転は、例えば、複数の口座間の送金取引、口座への入金/口座からの出金、ポイント変換、銀行口座を利用する決済取引(例えば、銀行振込)、またはデビットカードやクレジットカードもしくはプリペイドカード等を利用したカード決済取引等を含んでもよい。
<1.システム構成>
図1を参照して、本実施形態に係る情報提供システム1のシステム構成例を説明する。
情報提供システム1は、移転の履歴をまとめて照会したいユーザに対して、複数の第1事業者から収集した複数の移転の履歴を当該ユーザにまとめて提供するためのシステムである。
図1に示すように、情報提供システム1は、情報提供装置100と、事業者装置200と、ユーザ装置300とを含む。
情報提供装置100は、事業者装置200とユーザ装置300との間で第1履歴情報等の連携を行うため、ネットワークNを介して事業者装置200とユーザ装置300とに通信可能に接続されている。また情報提供装置100は、例えば、ネットワークNを介して、その他の外部の装置と通信可能に接続されてもよい。
「第1履歴情報」とは、移転の履歴に関する情報である。第1履歴情報は、例えば、移転の履歴を示す情報であってもよいし、移転の履歴にアクセスするためのアクセス情報(例えば、URL等)であってもよい。第1履歴情報の詳細は、後述の収集部111で説明する。
ネットワークNは、無線ネットワークや有線ネットワークにより構成される。ネットワークの一例としては、携帯電話網や、PHS(Personal Handy−phone System)網、無線LAN(Local Area Network)、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMax(登録商標)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、有線LAN、電話線、電灯線ネットワーク、IEEE1394等に準拠したネットワークがある。
情報提供装置100は、リトリーバルインフラにより、第1履歴情報をユーザに提供するサービス(以下、「情報提供サービス」という)を提供するための情報処理装置である。情報提供装置100は、所定のプログラムを実行することにより、複数の事業者装置200から収集した第1履歴情報のうちユーザが必要とするものを抽出して当該ユーザのユーザ装置300に提供するサーバ機能を実現する。なお、この所定のプログラムは、例えば、情報提供装置100にインストールされた情報提供システム1専用のプログラムであってもよい。
情報提供装置100は、情報提供システム1専用のハードウェアやOS等(例えば、オンプレミス型のサーバ構成)を設けてもよいし、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を適宜用いてもよい。
情報提供装置100は、例えば、第1履歴情報を収集するための情報提供システム1用のSDK(Software Development Kit)やAPI(Application Programming Interface)を事業者装置200に提供してもよい。事業者装置200は、これらのSDKやAPIを利用して第1履歴情報を情報提供装置100に収集させてもよい。
事業者装置200は、価値の移転を実行する第1事業者が使用する情報処理装置である。第1事業者は、リトリーバルインフラのユーザでもある。事業者装置200は、第1装置の一態様である。また事業者装置200は、複数存在する。本実施形態では、第1事業者Aが使用する事業者装置200a、第1事業者Bが使用する事業者装置200b、および第1事業者Cが使用する事業者装置200cから第1履歴情報を収集する例を説明するがこれに限る趣旨ではない。事業者装置200a、事業者装置200bおよび事業者装置200cは特に区別の必要がなければ総称して「事業者装置200」ともいう。
第1事業者Aは、仮想通貨であるAコインを発行元の事業者である。第1事業者Aは、Aコインによる取引を実行する。第1事業者Bは、電子マネーであるBペイの発行元の第1事業者である。第1事業者Cは、Cポイントの発行元の事業者である。第1事業者Cは、Cポイントによる取引を実行する。事業者装置200は、事業者それぞれの取引を実行するための処理を行う。そして事業者装置200は、実行した取引の履歴(移転の履歴)をそれぞれの記憶部に記憶する。
ユーザ装置300は、情報提供装置100や事業者装置200が提供する機能に対するユーザからの入力やこれらの機能からのユーザに対する出力、これらの装置との通信が可能なスマートフォンやラップトップ等の端末装置である。ユーザ装置300は、第2装置の一態様である。ユーザ装置300は、所定のプログラムを実行することにより、情報提供装置100や事業者装置200と接続してこれらの装置の機能に関する情報を送受信したり、顧客からのこれらの機能に対する指示を受け付けたりする。なお、この所定のプログラムは、例えば、ユーザ装置300にインストールされた情報提供システム1専用のアプリケーションプログラム(以下、「情報提供アプリ」ともいう)であってもよい。
<2.概要>
図2を参照して、情報提供システム1の概要の一例を説明する。
前提として、図2に示すように、以下の価値の移転(ア)〜(カ)がユーザ1〜4の間で実行されたとする。
(ア)事業者装置200aにおいて、ユーザ1の顧客確認(KYC)の上、Aコインにおけるユーザ1の口座へ入金
(イ)事業者装置200aにおいて、Aコインのユーザ1・2の口座間で送金
(ウ)事業者装置200aと事業者装置200bにおいて、ユーザ2のAコインの口座から指定した量をBペイに変換して、ユーザ2のBペイの口座に移行
(エ)事業者装置200bと事業者装置200cにおいて、ユーザ2のBペイの口座からユーザ3のCポイントの口座に指定した量を送金
(オ)事業者装置200cにおいて、Cポイントのユーザ3・4の口座間で送金
(カ)事業者装置200cにおいて、商品等の購入に対する支払い決済のため、ユーザ4の顧客確認の上、Cポイントのユーザ4の口座から出金
(1)情報提供装置100の収集部111は、上記価値の移転(ア)〜(カ)を実行する事業者A〜Cそれぞれが使用する事業者装置200から、第1履歴情報(ア)〜(カ)を収集する。なお本例では、第1履歴情報(ア)〜(カ)を、単に「履歴(ア)〜(カ)」ともいう。
(2)情報提供装置100の記録部112は、収集された第1履歴情報に基づいて、価値または価値の移転の少なくともいずれかを表すタグ情報を、当該移転の第1履歴情報に関連付けて記憶部に記録する。なおここでいう「記憶部」は、後述の情報提供装置100の記憶部130であってもよいし、外部装置の記憶部であってもよい。以降、同じとする。
記録部112は、例えば、移転の移転元または移転先のアカウント識別情報を表すタグ情報「ユーザ1〜4」を、それぞれの移転の第1履歴情報に関連付けて記録してもよい。例えば、履歴(オ)には、移転元のアカウント識別情報「ユーザ3」とするタグ情報と移転先のアカウント識別情報「ユーザ4」とするタグ情報がそれぞれ関連付けられている。
(3)ユーザ4は、自身に送金してきたユーザ3の価値(Cポイント)がどのように移転されてきたものかを確認するため、ユーザ3に関する移転の第1履歴情報を情報提供装置100に要求する。具体的には、ユーザ4は、ユーザ装置300から移転の履歴を要求する情報要求を情報提供装置100に送信する。情報提供装置100は、この情報要求をユーザ装置300から受け付ける。
(4)情報提供装置100の抽出部114は、上記(2)のタグ情報および上記(3)の情報要求に基づいて、記憶部を参照して、検索キーに対応する移転の第1履歴情報を抽出する。抽出部114は、例えば、検索キー「ユーザ3」に略一致するタグ情報が関連付けられている第1履歴情報(エ)・(オ)を抽出する。ここでいう「略一致」には、検索キーが示す文字列や数値(以下、「文字列等」という)とタグ情報の文字列等との完全一致または部分一致を含んでもよい。また略一致には、例えば、それぞれの文字列等のゆらぎを吸収した形、文字列等を丸めた形または文字列等にレンジをもたせた形で一致させることを含んでもよい。
(4)情報提供装置100の提供部115は、ユーザ装置300に、抽出された第1履歴情報(エ)・(オ)を提供する。ユーザ4は、提供された第1履歴情報(エ)をユーザ装置300で確認して、自身に送金してきたユーザ3のCポイントは、ユーザ2のBペイの口座からユーザ3のCポイントの口座に送金されたものと関連していることを把握することができる。
上記構成によれば、情報提供装置100は、事業者装置200から収集した複数の移転の履歴を、ユーザの要求に応じて必要とするものを提供することができる。このため上記構成によれば、複数の対象の移転をまとめてユーザが把握することができる。
上記構成によれば、情報提供装置100は、第1履歴情報に関連付けたタグ情報によってユーザが要求するものを検索して抽出することができる。このため上記構成によれば、例えば、情報提供装置100は、検索・抽出のために第1履歴情報を正規化等する必要がない。したがって上記構成によれば、情報提供装置100は、複数の事業者における第1履歴情報のフォーマットがそれぞれ異なっていても、これらのフォーマットを統一させることなく検索・抽出を可能にできる。
<3.機能構成>
図3を参照して、本実施形態に係る情報提供装置100の機能構成を説明する。図3に示すように、情報提供装置100は、制御部110と、記憶部130と、通信部140と、を備える。
制御部110は、収集部111と、記録部112と、受付部113と、抽出部114と、提供部115と、を備える。また制御部110は、例えば、信用度算出部116、第2移転判定部117、または妥当性判定部118を備えてもよい。
−収集部−
収集部111は、価値の移転を実行する複数の事業者それぞれが使用する複数の第1装置から、当該移転の履歴に関する第1履歴情報を収集する。
ここで図4(a)を参照して、第1履歴情報の構成例を説明する。図4(a)に示すように、第1履歴情報は、例えば、移転の履歴として、第1事業者ごとに発行する移転それぞれの移転識別情報、移転が実行された日時を示す移転日時、移転元/移転先のアカウント識別情報、移転が実行された装置を示す移転場所、移転内容、移転に関する処理等の履歴を示す関連履歴、移転に関するデータを示す関連データ、その他外部情報等を含んでもよい。
移転識別情報は、例えば、第1事業者ごとの整理番号、送金取引の照会番号(リファレンスナンバー)または売上伝票の伝票番号等であってもよい。アカウント識別情報は、例えば、振込の振込人名や受取人名、第1事業者が顧客に対して発行する顧客IDや口座番号等であってもよい。
第1履歴情報は、例えば、信用情報を含んでもよい。ここで「信用情報」とは、移転に基づく関与者の信用を示す情報である。ここで「関与者」とは、移転に関与する者であり、例えば、移転元/移転先のユーザ、移転を実行する第1事業者等である。信用情報は、例えば、価値の移転に対する承認や拒否の履歴、取引時の評価の履歴(「いいね」のような取引関係者からの評価)、移転の際の顧客確認・法人確認の結果、宅配・通販等の外部情報等を含んでもよい。信用情報は、例えば、クレジットカード決済による移転の場合、クレジットカードの利用にあたっての利用者に対する与信状況であってもよい。
収集部111における第1履歴情報を収集する態様は、どのような態様でもよい。収集部111は、例えば、事業者装置200から第1履歴情報を示すデータファイルを受信してもよいし、事業者装置200にリモートアクセスして第1履歴情報を示すデータファイルを取得してもよい。
収集部111は、上記態様の他の例として、収集部111は、情報提供装置100や事業者装置200が実装するAPIまたはSDKが提供するライブラリに事業者装置200が記憶する第1履歴情報を情報提供装置100に提供させる指示をしてもよい。APIやライブラリから、収集部111は、この指示の応答として第1履歴情報を情報提供装置100が取得してもよい。
収集部111は、上記態様の他の例として、価値がブロックチェーンを利用した仮想通貨の場合、情報提供装置100がこのブロックチェーンのネットワークにノードとして参加することで実現してもよい。収集部111は、ノードそれぞれに分散されるブロックチェーンに書き込まれた移転の履歴を直接取得する。
収集部111は、例えば、第1履歴情報を収集する前提として事業者装置200またはユーザ装置300から同意情報を収集してもよい。ここで「同意情報」とは、第1事業者の顧客に関する移転の第1履歴情報を事業者装置200から情報提供装置100に提供することに対して当該顧客が同意する旨を示す情報である。同意情報は、例えば、同意対象の事項を含んでもよい。同意対象の事項とは、例えば、第1履歴情報の少なくとも一部の提供可否、提供先での利用可否、または、第1履歴情報の少なくとも一部の提供および利用を「可」とする場合におけるその利用目的(例えば、第三者への提供/開示等)等を含んでもよい。
収集部111が同意情報を収集するタイミングは、(a)事業者の顧客が情報提供サービスのユーザ登録をする際、(b)ユーザ装置300にインストールされたアプリや利用規約等の変更をする際、(c)価値の移転の実行都度、等のタイミングが考えられる。
収集部111は、収集した第1履歴情報から、ユーザデータ、取引データ、または口座データ等の情報を抽出してもよい。また他の例として、収集部111は、事業者装置200またはユーザ装置300から、第1履歴情報とは別に、ユーザデータ、取引データ、または口座データ等を取得してもよい。
「ユーザデータ」とは、移転元または移転先のユーザに関するデータである。ユーザデータは、例えば、ユーザを識別するための「ユーザ識別情報」「氏名」「電話番号」「住所」「メールアドレス」「個人番号(マイナンバー)」「性別」または「生年月日」等のユーザのいわゆる個人情報を含んでもよい。
ユーザデータは、例えば、ユーザの「免許証番号」「カード番号」ユーザが保有する口座の口座データ、ユーザが使用するユーザ装置300のデバイス情報(例えば、MACアドレス、IPアドレス、製造番号等)を含んでもよい。
ユーザデータは、例えば、ユーザの生体的特徴に関する生体情報(例えば、ユーザの顔画像データ、指紋情報、眼球の虹彩情報または声紋情報等)を含んでもよい。
ユーザデータは、例えば、位置情報(例えば、GPSデータ等)、Web履歴情報(例えば、閲覧履歴、検索履歴、Cookie情報等)、またはECサイトでの商品の購入履歴情報等を含んでもよい。
「取引データ」とは、取引による移転において、当該取引に関するデータである。取引データは、例えば、支払対象の取引を識別するための「取引識別情報」、支払人である顧客の名称を示す「支払人名」、受取人の名称を示す「受取人名」、支払い決済の状況(例えば、「未請求」/「請求完了」/「支払い決済指示完了」/「決済完了」等)を示す「支払い決済状況」、支払対象のサービス名または商品名、支払対象の取引において支払う金額を示す「支払い金額(決済金額)」、カード決済、電子マネー決済または銀行振込等の決済方法を表す「決済方法」等のデータ項目を含んでもよい。また取引データは、支払元の口座または支払先の口座の口座データに関するデータ項目を含んでもよい。
「口座データ」とは、各口座を管理するための情報である。口座データは、例えば、対象の銀行を識別するための「銀行識別情報」「口座種別」「口座番号」「名義」、支払人または受取人が有する口座を識別するための「口座ID」、口座に入金されている総額等の口座残高を示す「口座残高」または口座を利用した取引の内容を示す「取引内容」等を含む。
取引内容は、例えば、入出金履歴を示す「入出金履歴」を含む。入出金履歴は、例えば、各入出金を識別するための「入出金ID」、入出金の際に利用した銀行カードのIDやクレジットカードの引き落としにおけるクレジットカード会社等の入出金の相手方を示すID等を示す「取引先ID」、入出金された日時を示す「入出金日時」、口座に入金された金額を示す「入金額」または口座から出金された金額を示す「出金額」等を含む。
−記録部−
記録部112は、収集部111により収集された第1履歴情報に基づいて、タグ情報を、当該移転の第1履歴情報に関連付けて記憶部に記録する。ここで「タグ情報」とは、価値または価値の移転の少なくともいずれかを表す情報である。言い換えれば、タグ情報は、第1履歴情報に含まれる項目に意味付けを行う情報である。タグ情報は、例えば、図4(b)に示すように、関与者、移転日時、取引種別、認証種別または移転場所等であってもよい。
記録部112が第1履歴情報に関連付けるタグ情報は、複数あってもよい。また記録部112は、タグ情報それぞれに抽出部114により抽出される際の優先度を付与してもよい。
記録部112は、例えば、図2に示す例において、送金による価値の移転(イ)・(エ)・(オ)について、それぞれの第1履歴情報に取引種別「送金取引」を示すタグ情報を関連付けて記憶してもよい。
記録部112は、例えば、関与者を表すタグ情報を移転の第1履歴情報に関連付けて記録してもよい。
移転は、例えば、第1移転と、第2移転を含んでもよい。記録部112は、例えば、第1移転および第2移転それぞれの第1履歴情報を互いに関連付けて記憶部に記録してもよい。
「第2移転」は、第1移転に後続する移転である。第2移転は、具体的には、第1移転の移転先のアカウントと移転元のアカウントが一致する移転である。また第2移転は、例えば、第1移転と一定の関連性を有する移転であってもよい。言い換えれば、第2移転は、第1移転と一定の関連性の有無を判定するための所定条件を満たす移転である。所定条件の詳細は、後述の第2移転判定部において説明する。
記録部112は、例えば、第1移転および第2移転それぞれの第1履歴情報を互いに関連付けて記憶部に記録してもよい。
記録部112は、特定部1121と、ハッシュ算出部1122を備えてもよい。
特定部1121は、第1移転および第2移転をつなげる移転ルートを特定する。
ハッシュ算出部1122は、特定部1121より特定された移転ルート上の移転それぞれの第1履歴情報のハッシュ値を算出する。
記録部112は、例えば、ハッシュ算出部1122により算出された移転それぞれのハッシュ値を表すハッシュ情報を、移転それぞれに後続する他の移転の第1履歴情報を関連付けて記憶部に記録する。
記録部112における第1履歴情報同士の関連付けでは、例えば、ブロックチェーン技術に用いられる電子署名およびハッシュポインタを利用してもよい。
先ずハッシュ算出部1122は、第1移転の第1履歴情報から所定のハッシュ関数を用いて第1ハッシュ値(電子署名)を算出する。次にハッシュ算出部1122は、第2移転の第1履歴情報に第1ハッシュ値のハッシュ情報を関連付ける。次にハッシュ算出部1122は、第1ハッシュ値を第2移転の第1履歴情報に含めて所定のハッシュ関数を用いて第2ハッシュ値を算出する。次にハッシュ算出部1122は、第2移転に後続する移転の第1履歴情報に第2ハッシュ値を示すハッシュ情報を関連付ける。このように、ハッシュ算出部1122は、移転ルート上において先行する移転のハッシュ値を後続する移転の第1履歴情報に含めてそのハッシュ値を算出する。
「所定のハッシュ関数」とは、例えば、暗号学的ハッシュ関数(一方向ハッシュ関数)であってもよく、MD5やSHA−1〜3等であってもよい。
ハッシュ算出部1122におけるハッシュ値の算出元とする第1履歴情報の範囲は、一部に限定されてもよい。ハッシュ値の算出元は、例えば、第1履歴情報に含まれる移転元/移転先のアカウント識別情報のみとしてもよい。
記録部112は、他の例として、後続する移転の第1履歴情報に、直前に先行する移転の第1履歴情報だけでなく所定の起点からこれまで先行してきた移転の第1履歴情報のハッシュ値を含めてもよい。記録部112は、例えば、図2に示す例において、移転(エ)の第1履歴情報のハッシュ値の算出の際に、移転(エ)の第1履歴情報には、直前の移転(ウ)のハッシュ値だけではなく、これまで先行してきた(ア)・(イ)のハッシュ値も含めてもよい。
上記構成によれば、記録部112は、複数の移転における第1履歴情報同士の関連付けにおいて、ハッシュ値の衝突困難性・一方向性により記録されている第1履歴情報の改ざんを困難にすることができる。このため上記構成によれば、記録部112は、第1履歴情報の記録にあたってセキュリティ性を向上させることができる。
上記では、ハッシュ値をポインタとして関連付ける例を説明したが、これに限定されない。例えば、ハッシュ値に代えて移転の第1履歴情報に含まれる移転識別情報や情報提供システム1で発行する第1履歴情報それぞれを識別するための履歴識別情報をポインタとして用いてもよい。
記録部112は、後述の妥当性判定部118により訂正に妥当性有りと判定された場合、当該訂正を第1移転の第1履歴情報に反映してもよい。
−受付部−
受付部113は、ユーザ装置300から、移転の履歴に関する検索キーを指定して移転の履歴を要求する情報要求を受け付ける。なお、指定する検索キーは、複数の文字列や数値をAND/OR条件で組み合わせて指定してもよい。
受付部113が情報要求を受け付ける態様は、どのような態様でもよい。受付部113は、例えば、この情報要求を示すメッセージをユーザ装置300から通信部140を介して受信してもよい。また受付部113は、ユーザ装置300が表示する情報提供サービスの画面(情報提供アプリの画面またはWebブラウザ)から情報要求を入力させて受け付けてもよい。また、受付部113は、例えば、収集部111と同様に、情報提供装置100が実装するAPIやSDKのライブラリをユーザ装置300が利用することで、この情報要求を受け付けてもよい。
受付部113は、例えば、ユーザ装置300から、関与者を指定して後述の関与者信用度を要求する情報要求を受け付けてもよい。
受付部113は、例えば、ユーザ装置300から、対象を指定して後述の対象信用度を要求する情報要求を受け付けてもよい。ここで「対象を指定して」とは、例えば、対象が価値の場合、価値の種類(例えば、Aコイン、Bペイ、Cポイント等)を指定してもよいし、特定の口座に保有されている価値(例えば、ユーザ1のAコインの口座における総資産等)であってもよい。
受付部113は、例えば、ユーザ装置300から、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を含む訂正請求であって第1移転に対する訂正を要求する訂正要求を受け付けてもよい。
−抽出部−
抽出部114は、タグ情報および情報要求に基づいて、記憶部を参照して、検索キーに対応する移転の第1履歴情報を抽出する。抽出部114は、例えば、図2に示す例において、情報要求で検索キー「送金取引」が指定されていた場合、「送金取引」を示すタグ情報が関連付けられている価値の移転(イ)・(エ)・(オ)の第1履歴情報が抽出されてもよい。
抽出部114は、例えば、第1移転または第2移転のいずれかの第1履歴情報を抽出する際に、他方の第1履歴情報も併せて抽出してもよい。
上記構成によれば、抽出部114は、検索キーに対応する第1移転の他に第1移転と一定の関連性がある第2移転の第1履歴情報を抽出することができる。このため上記構成によれば、抽出部114は、検索キーに対応する移転だけではなく当該移転に関連性のある移転もまとめてユーザに提供部115により提供させることを可能にする。
−提供部−
提供部115は、情報要求を受け付けたユーザ装置300に、抽出部114により抽出された第1履歴情報を提供する。提供部115が第1履歴情報をユーザ装置300に提供する態様はどのよう態様でもよい。提供部115は、例えば、ユーザ装置300が表示する情報提供サービスの画面から第1履歴情報を参照またはダウンロード可能としてもよい。また他の例として、提供部115は、第1履歴情報のデータファイルをユーザ装置300に通信部140を介して送信してもよい。
上記構成によれば、提供部115は、事業者装置200から収集した複数の移転の履歴を、ユーザの要求に応じて必要とするものを抽出し提供することができる。このため上記構成によれば、複数の価値の移転をまとめてユーザが把握することができる。
提供部115は、例えば、情報要求に基づいて、指定された関与者の関与者信用度を示す関与者信用情報を、ユーザ装置300に提供してもよい。ここで「関与者信用度」とは、関与者ごとの信用の度合いである。関与者信用度の詳細は、後述の信用度算出部116で説明する。
上記構成によれば、提供部115は、移転の履歴から算出したファクトベースの関与者信用度をユーザに提供することができる。このため上記構成によれば、ユーザは、関与者信用度が低い関与者との取引にあたって注意を払ったり、逆に関与者信用度が高い関与者との取引にあたっては積極的に取引を行ったりすることができる。このため上記構成によれば、ユーザにおける将来の価値の移転に資する情報を提供することができる。
提供部115は、例えば、受付部113が受け付けた情報要求に基づいて、指定された対象の対象信用度を示す対象信用度情報を、ユーザ装置300に提供してもよい。
上記構成によれば、提供部115は、移転の履歴から算出したファクトベースの対象信用度をユーザに提供することができる。このため上記構成によれば、ユーザは、対象信用度が他の価値と比べて低い価値の取引にあたって注意を払ったり、逆に対象者信用度が他の価値と比べて高い価値の取引にあたっては積極的に行ったりとすることができる。したがって上記構成によれば、提供部115は、ユーザにおける将来の価値の移転に資する情報を提供することができる。
−信用度算出部−
信用度算出部116は、第1履歴情報およびタグ情報に基づいて、記憶部を参照して、関与者ごとの関与者信用度を算出する。先ず信用度算出部116は、例えば、信用情報が示す価値の移転に対する承認や拒否の履歴、取引時の評価の履歴、または移転の際の顧客確認・法人確認の結果等に対してそれぞれ数値を割り当てる。次に信用度算出部116は、例えば、移転に対する承認の履歴については「+1」を割り当て、移転に対する拒否の履歴については「−2」を割り当てる。次に信用度算出部116は、関与者ごとにこの割り当てた数値を集計し、当該集計の結果を関与者信用度としてもよい。なお信用度算出部116は、例えば、この集計の結果から統計値を算出して、算出した統計値を関与者信用度としてもよい。ここで「統計値」とは、例えば、平均値、中央値、または最頻値等であってもよい。
信用度算出部116は、例えば、算出した関与者信用度に基づいて、対象信用度を算出してもよい。ここで「対象信用度」とは、価値ごとの信用の度合いである。またここで「価値ごとの信用の度合い」とは、例えば、価値の種類ごとの信用の度合いであってもよいし、特定の口座にある価値であってもよい。
信用度算出部116は、例えば、Aコインの対象信用度を算出する場合、Aコインの移転の第1履歴情報から、設定された期間において当該移転に関与した関与者を特定する。そして信用度算出部116は、特定した関与者の関与者信用度を集計し、当該集計の結果をAコインの対象信用度としてもよい。なお信用度算出部116は、例えば、この集計の結果から統計値を算出して、算出した統計値を対象信用度としてもよい。
第2移転判定部117は、記憶部を参照して、第2移転の有無を判定する。第2移転判定部117は、例えば、記憶部に記録された第1履歴情報が示す移転それぞれが所定条件を満たすか否かを順次判定する。第2移転判定部117は、所定条件を満たす移転が検出された場合、当該検出された移転を第2移転として「第2移転有り」と判定する。
ここで図5を参照して、第2移転判定部117の第2移転の判定の一例を説明する。第2移転判定部117における所定条件は、例えば、図5(a)で示すように、第1移転の移転日時から第1所定期間に実行されたことを含んでもよい。また所定条件は、例えば、図5(b)で示すように、第1移転の移転先(ユーザ2口座)が移転元となる他の移転(移転A〜C)のうち第1移転後に最も早く実行された移転(移転A)であることを含んでもよい。なお他の例として、最も早く実行された移転だけではなく、早い順にN番目(Nは自然数)までに実行された移転であることとしてもよい。また他の例として、所定条件は、(A)設定された移転先に移転すること、(B)設定された量以上/未満の価値が移転すること、(C)設定された取引種別であること、等を含んでもよい。
−妥当性判定部−
図3に戻って説明を続ける。妥当性判定部118は、訂正要求を受付部113が受け付けた場合、ユーザ識別情報と第1移転および第2移転の第1履歴情報とに基づいて、訂正の妥当性の有無を判定する。妥当性判定部118は、例えば、訂正対象の第1移転に対して、訂正要求する資格を有する者の要求か否か判定する。先ず第1段階として、妥当性判定部118は、訂正要求に含まれるユーザ識別情報で識別されるユーザが移転の第1履歴情報が示すアカウント識別情報で識別される移転元又は移転先のユーザに該当するか否かを判定する。妥当性判定部118は、該当すると判定されれば、第1段階における妥当性は「有り」と判定する。
次に第2段階として、妥当性判定部118は、訂正の内容が妥当か否か判定する。例えば、図2に示す例において、第1移転が移転(イ)の場合、移転(イ)が実行されていない、すなわちユーザ1口座からユーザ2口座にAコインが送金されていないため履歴(イ)を取り消してほしいという訂正要求がユーザ2のユーザ装置300からあったとする。この場合、妥当性判定部118は、移転(イ)を第1移転とした場合に、第1移転の移転先のアカウントであるユーザ2の口座が移転元となる移転(ウ)を第2移転と特定する。そして、妥当性判定部118は、移転(ウ)の第1履歴情報に基づいて移転(イ)の妥当性を判定する。例えば、ユーザ2の口座にAコインが送金された分が総資産額に反映されていないという理由で訂正を要求してきた場合に、妥当性判定部118は、移転(イ)の後ユーザ2本人のアカウント間で移転した移転(ウ)(AコインからBペイへの変換)における変換された金額を確認する。移転(ウ)で変換された金額が移転(イ)で送金された金額を上回る場合には、この申請の理由は不当であるとして訂正要求の妥当性は「無し」と判定してもよい。
−記憶部−
記憶部130は、第1履歴情報、タグ情報、ユーザデータ、取引データおよび/または口座データ等を記憶する。記憶部130は、データベースマネジメントシステム(DBMS)を利用して各情報を記憶してもよいし、ファイルシステムを利用して各情報を記憶してもよい。DBMSを利用する場合は、記憶部130では、上記情報ごとにテーブルを設けて、当該テーブル間を関連付けて各情報を管理してもよい。
−通信部−
通信部140は、ネットワークNを介して、事業者装置200もしくはユーザ装置300、またはその他の外部システムの装置等と各種情報・各種データを送受信する。通信部140は、例えば、ネットワークNを介して、事業者装置200から第1履歴情報を受信したり、ユーザ装置300から情報要求を受信したりする。通信部140は、例えば、ネットワークNを介して、ユーザ装置300に第1履歴情報を送信する。
<4.動作例>
図6を参照して、情報提供装置100の動作例を説明する。図6(a)は、情報提供装置100において、事業者装置200から第1履歴情報を収集してから当該収集した第1履歴情報を記録するまでの処理の流れを示すフロー図である。図6(b)は、情報提供装置100において、ユーザ装置300から情報要求を受け付けてから第1履歴情報を提供するまでの処理の流れを示すフロー図である。なお、以下に示す処理の順番は一例であって、適宜、変更されてもよい。
図6(a)に示すように、情報提供装置100の収集部111は、データまたは価値の少なくともいずれかを含む対象の移転を実行する複数の第1事業者それぞれが使用する複数の第1装置から、移転の履歴に関する第1履歴情報を収集する(S10)。
記録部112は、収集部111により収集された第1履歴情報に基づいて、対象または移転の少なくともいずれかを表すタグ情報を、移転の第1履歴情報に関連付けて記憶部に記録する(S11)。
図6(b)に示すように、情報提供装置100の受付部113は、第2装置から、移転の履歴に関する検索キーを指定して移転の履歴を要求する情報要求を受け付ける(S20)。
抽出部114は、タグ情報および受付部113が受け付けた情報要求に基づいて、記憶部を参照して、検索キーに対応する移転の第1履歴情報を抽出する(S21)。
提供部115は、第2装置に、抽出部114により抽出された第1履歴情報を提供する(S22)。
<5.ハードウェア構成>
図7を参照して、上述してきた情報提供装置100をコンピュータ800により実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの装置の機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
図7に示すように、コンピュータ800は、プロセッサ801と、メモリ803と、記憶装置805と、入力I/F部807と、データI/F部809と、通信I/F部811、及び表示装置813を含む。
プロセッサ801は、メモリ803に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ800における様々な処理を制御する。例えば、情報提供装置100の制御部110が備える各機能部等は、メモリ803に一時記憶されたプログラムを、プロセッサ801が実行することにより実現可能である。
メモリ803は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ803は、プロセッサ801によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
記憶装置805は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置805は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。この他、記憶装置805は、第1履歴情報やユーザデータ等の各種情報・各種データを登録するテーブルと、当該テーブルを管理するDBを記憶することも可能である。このようなプログラムやデータは、必要に応じてメモリ803にロードされることにより、プロセッサ801から参照される。
入力I/F部807は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部807の具体例としては、キーボードやマウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイス等が挙げられる。入力I/F部807は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続されても良い。
データI/F部809は、コンピュータ800の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部809の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置等がある。データI/F部809は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F部809は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800へと接続される。
通信I/F部811は、コンピュータ800の外部の装置と有線または無線により、インターネットNを介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F部811は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F部811は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続される。
表示装置813は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置813の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイ等が挙げられる。表示装置813は、コンピュータ800の外部に設けられても良い。その場合、表示装置813は、例えばディスプレイケーブル等を介してコンピュータ800に接続される。また、入力I/F部807としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置813は、入力I/F部807と一体化して構成することが可能である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態(以下、「本実施形態」という)について説明する。本実施形態は、対象をデータとする形態であり、複数の第1事業者は、データの移転以外のデータに対する操作(以下、単に「操作」ともいう)を実行する。「操作」とは、例えば、データの収集、更新、加工、統合または提供等を含む。
本実施形態に係る情報提供装置100aは、データの移転と操作の履歴をまとめて照会したいユーザに対して、複数の第1事業者から収集した複数の操作の履歴を当該ユーザにまとめて提供する。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
<1.概要>
図8を参照して、本実施形態に係る情報提供システムの概要の一例を説明する。
前提として、図8に示すように、以下のデータに対する操作(サ)〜(タ)がユーザ5〜6の間で実行されたとする。
(サ)事業者Dが使用する事業者装置200dが、Aサイト(Webサイト)に入力されたユーザ5のユーザデータを収集
(シ)収集されたユーザデータを事業者装置200dが加工
(ス)加工されたユーザデータと別途保有していた事業者データとを事業者装置200dが結合
(セ)事業者Dの事業者装置200dから売却された結合データを、当該結合データを購入した事業者Eが使用する事業者装置200eに提供
(ソ)取得した結合データに基づいてサービスモデル(例えば、いわゆるペルソナ等)を事業者装置200eがモデリング
(タ)モデリングしたサービスモデルを利用して事業者装置200eがユーザ6にサービスを提供
(1)情報提供装置100の収集部111は、上記データに対する操作(サ)〜(タ)を実行する事業者D〜Eそれぞれが使用する事業者装置200から、第1履歴情報(セ)および第2履歴情報(サ)〜(ス)、(ソ)・(タ)を収集する。なお本例では、第1履歴情報(セ)および第2履歴情報(サ)〜(ス)、(ソ)・(タ)を、単に「履歴(サ)〜(タ)」ともいう。
「第2履歴情報」とは、データに対する操作の履歴に関する情報である。第2履歴情報は、例えば、図9(a)に示す操作の履歴、操作対象のデータ、その他退部情報等を含んでもよい。
(2)情報提供装置100の記録部112は、収集された第1履歴情報と第2履歴情報に基づいて、データを表すタグ情報を、当該移転の第1履歴情報に関連付けて記憶部に記録する。
記録部112は、例えば、それぞれのデータに含まれるユーザ識別情報を表すタグを示すタグ情報を、それぞれの操作の第1履歴情報と第2履歴情報に関連付けて記録してもよい。例えば、履歴(サ)〜(ソ)には、ユーザ識別情報「ユーザ5」とするタグ情報が関連付けられている。履歴(タ)には、サービスモデル自体にユーザ識別情報「ユーザ5」が含まれていないため、本例では当該タグ情報は関連付けないものとする。
データを表すタグ情報は、例えば、図9(b)に示すように、事業者、操作を実行した日時を示す操作日時、操作種別、または操作を実行した場所を示す操作場所等であってもよい。
(3)ユーザ5は、自身がAサイトから入力したユーザデータがその後どのように移転・操作されていったかを確認するため、ユーザ5に関する移転・操作の第1履歴情報と第2履歴情報を情報提供装置100に要求する。具体的には、ユーザ5は、ユーザ装置300から移転・操作の履歴を要求する情報要求を情報提供装置100に送信する。情報提供装置100は、この情報要求をユーザ装置300から受け付ける。
(4)情報提供装置100の抽出部114は、上記(2)のタグ情報および上記(3)の情報要求に基づいて、記憶部を参照して、検索キーに対応する移転・操作の第1履歴情報と第2履歴情報を抽出する。抽出部114は、例えば、検索キー「ユーザ5」に略一致するタグ情報が関連付けられている履歴(サ)〜(ソ)を抽出する。
(4)情報提供装置100の提供部115は、ユーザ装置300に、抽出された(サ)〜(ソ)を提供する。ユーザ4は、ユーザ装置300で提供された(サ)〜(ソ)を確認して、自身のユーザデータがどのように操作されて、また移転されたかを把握することができる。
上記構成によれば、情報提供装置100は、事業者装置200から収集した複数の移転の履歴に加えてデータに対する操作の履歴も、ユーザの要求に応じて必要とするものを提供することができる。このため上記構成によれば、複数のデータの移転と移転以外のデータに対する操作をまとめてユーザが把握することができる。
<2.機能構成>
情報提供装置100aの制御部110は、情報提供装置100の制御部110の収集部111と、記録部112と、受付部113と、抽出部114と、提供部115と、信用度算出部116と、第2移転判定部117と、または妥当性判定部118と、を共通して備える。
収集部111は、複数の第1装置から、操作の履歴に関する第2履歴情報を収集する。
記録部112は、収集された第2履歴情報に基づいて、データを表すタグ情報を、操作の第2履歴情報に関連付けて記憶部に記録する。
受付部は113、第2装置から、データに関する検索キーを指定してデータに関する履歴を要求する情報要求を受け付ける。
抽出部114は、受付部113が受け付けた情報要求およびタグ情報に基づいて、記憶部を参照して、検索キーに対応する移転の第1履歴情報と操作の第2履歴情報を抽出する。
提供部は、受付部113が受け付けた情報要求に基づいて、第2装置に、抽出された第1履歴情報と第2履歴情報を提供する。
情報提供装置100aは、情報提供装置100の記憶部130を共通して備える。また情報提供装置100aは、情報提供装置100の通信部140を共通して備える。
なお、上記実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。
[変形例]
なお、本発明を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記実施形態に係る情報提供装置100、100aが備える各構成の少なくとも一部は、事業者装置200が備えていてもよい。例えば、情報提供装置100の受付部113や提供部115の機能を事業者装置200に実装させてもよい。
(2)上記実施形態では、第1移転の移転先のアカウントと移転元のアカウントが一致する移転を第2移転とする例を説明したが、これに限定されない。移転は、第1移転と、第2移転と、第1移転の移転先のアカウントと第2移転の移転元のアカウントとの間で第2所定期間に実行された中継移転を含んでもよい。ここで「第2所定期間」とは、第1移転と第2移転それぞれの移転日時の間の期間をいう。
情報提供装置100、100aの制御部110は、中継判定部(不図示)を備えてもよい。
中継判定部は、第3装置に対して中継移転の有無を問い合わせて、その応答に基づいて中継移転の有無を判定する。「第3装置」とは、第1履歴情報の収集元の第1装置とは異なる装置である。第3装置は、具体的には、第1装置(事業者装置200)を使用する第1事業者とは異なる第2事業者、または第1履歴情報の収集を代行する第3事業者が使用する装置である。ここで「第2事業者」とは、典型的にはリトリーバルインフラを利用しない事業者であるが、これに限る趣旨ではない。また、ここで「第3事業者」とは、リトリーバルインフラに代えて第1装置から移転の第1履歴情報を収集する事業者である。
上記構成によれば、中継判定部は、第3装置で実行された中継移転の第1履歴情報が第3装置から収集できない場合でも、第3装置に中継移転の有無を問い合わせることで、中継移転を介して第1移転と第2移転をつなげることができる。
中継判定部は、他の例として、記憶部を参照して、中継移転の有無を判定してもよい。
記録部112は、中継判定部により中継移転有りと判定された場合に、第1移転、中継移転、および第2移転それぞれの第1履歴情報を関連付けて記憶部に記録してもよい。
抽出部114は、第1移転、中継移転または第2移転のいずれかの第1履歴情報を抽出する際に、その他の第1履歴情報も併せて抽出してもよい。
上記構成によれば、抽出部114は、検索キーに対応する第1移転の他に第1移転と一定の連続性がある中継移転や第2移転の第1履歴情報を抽出することができる。このため上記構成によれば、抽出部114は、検索キーに対応する移転だけではなく当該移転に連続する移転もまとめてユーザに提供部115により提供させることを可能にする。
特定部1121は、第1移転、中継移転および第2移転をつなげる移転ルートを特定してもよい。
対象が価値の場合、例えば、第1移転、中継移転または第2移転の少なくともいずれかは、価値を異なる種類の価値に変換させる移転を含んでもよい。
第1移転、中継移転または第2移転の少なくともいずれかにおいて異なる種類の価値に変換したことで第1事業者から第2事象者に価値の発行元が変わり第1履歴情報が収集できない場合が考えられる。上記構成によれば、このような場合においても、中継移転を介して第1移転と第2移転を関連付けて、これらの移転を併せて抽出させることができる。
(3)上記実施形態では、複数の移転の間に一定の関連性があるかについて、第2移転判定部117で移転元と移転先のアカウントが一致することを含む所定条件を満たすか否かで判定する例を説明したが、これに限定されない。例えば、移転の実行の際に移転先のアカウントに入力(入金)された対象に対してハッシュ値または整理番号(以下、「ハッシュ値等」という)を付与し、このハッシュ値等を後続の移転に引き継ぐことで複数の移転の間における関連性を示してもよい。
情報提供装置100は、具体的には、図2の例を用いて説明すると、移転(イ)においてAコインのユーザ2口座に入金された入金額(本例では、200コインとする)に対してハッシュ値(イ)を算出して付与する。
情報提供装置100は、移転(ウ)において、Bペイのユーザ2口座に入金された200コインに相当する10ペイ(変換レート:20コイン当たり1ペイ)分の価値にもハッシュ値(イ)を付与する。
上記のように情報提供装置100は、先行する移転の価値に対して算出・付与されたハッシュ値を後続する移転の価値にも付与することで、先行する移転と後続する移転の間でハッシュ値等を引き継がせる。情報提供装置100は、移転それぞれにおいてこの引き継がれたハッシュ値等を第1履歴情報に含めて事業者装置200に出力させる。なお、上記では、直前の移転で付与されたハッシュ値等を引き継ぐ例を説明したが、他の例としてこれまで先行してきた移転全てのハッシュ値等を引き継でもよい。
「価値にハッシュ値等を付与する」とは、例えば、アカウントが保有する価値の総資産額(口座残高)において単位価値(例えば、1コイン、100ポイント等)ごとにハッシュ値等を関連付けて記録することであってもよい。
本変形例によれば、情報提供装置100は、複数の移転の間に一定の関連性があるか否か等の所定条件を用いて判定することなく、一定の関連性がある複数の移転を関連付けることができる。
1…情報提供システム、100、100a…情報提供装置、110…制御部、111…収集部、112…記録部、113…受付部、114…抽出部、115…提供部、116…信用度算出部、117…第2移転判定部、118…妥当性判定部、130…記憶部、140…通信部、200…事業者装置、300…ユーザ装置、800…コンピュータ、801…プロセッサ、803…メモリ、805…記憶装置、807…入力I/F部、809…データI/F部、811…通信I/F部、813…表示装置

Claims (10)

  1. 複数の第1装置と、ユーザが使用する第2装置と通信可能な情報提供装置であって、
    データまたは価値の少なくともいずれかを含む対象の移転を実行する複数の第1事業者それぞれが使用する前記複数の第1装置から、前記移転の履歴に関する第1履歴情報を収集する収集部と、
    前記収集された第1履歴情報に基づいて、前記対象または前記移転の少なくともいずれかを表すタグ情報を、前記移転の前記第1履歴情報に関連付けて記憶部に記録する記録部と、
    前記第2装置から、前記移転の履歴に関する検索キーを指定して前記移転の履歴を要求する情報要求を受け付ける受付部と、
    前記タグ情報および前記情報要求に基づいて、前記記憶部を参照して、前記検索キーに対応する前記移転の前記第1履歴情報を抽出する抽出部と、
    前記第2装置に、前記抽出された前記第1履歴情報を提供する提供部と、を備える、
    情報提供装置。
  2. 前記第1履歴情報は、前記移転に基づく前記移転に関与する関与者の信用を示す信用情報を含み
    前記記録部は、前記関与者を表す前記タグ情報を前記移転の前記第1履歴情報に関連付けて記録し、
    前記情報提供装置は、前記第1履歴情報および前記タグ情報に基づいて、前記記憶部を参照して、前記関与者ごとの関与者信用度を算出する信用度算出部をさらに備え、
    前記受付部は、前記第2装置から、前記関与者を指定して前記関与者信用度を要求する情報要求を受け付け、
    前記提供部は、前記情報要求に基づいて、前記指定された前記関与者の前記関与者信用度を示す関与者信用情報を、前記第2装置に提供する、
    請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記信用度算出部は、前記関与者信用度に基づいて、前記対象ごとの対象信用度を算出し、
    前記受付部は、前記第2装置から、前記対象を指定して前記対象信用度を要求する情報要求を受け付け、
    前記提供部は、前記情報要求に基づいて、前記指定された前記対象の対象信用度を示す対象信用度情報を、前記第2装置に提供する、
    請求項2に記載の情報提供装置。
  4. 前記第1履歴情報は、前記移転が実行された移転日時を含み、
    前記移転は、第1移転と、前記第1移転の移転先のアカウントと移転元のアカウントが一致すること、および前記第1移転の前記移転日時から第1所定期間に実行されたことを含む所定条件を満たす第2移転と、を含み、
    前記情報提供装置は、前記記憶部を参照して、前記第2移転の有無を判定する第2移転判定部をさらに備え、
    前記記録部は、前記第2移転判定部により前記第2移転が有りと判定された場合に、前記第1移転および前記第2移転それぞれの第1履歴情報を互いに関連付けて前記記憶部に記録し、
    前記抽出部は、前記第1移転または前記第2移転のいずれかの前記第1履歴情報を抽出する際に、他方の前記第1履歴情報も併せて抽出する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  5. 前記第1履歴情報は、移転が実行された移転日時を含み、
    前記移転は、第1移転と、第2移転と、前記第1移転の移転先のアカウントと前記第2移転の移転元のアカウントとの間で前記第1移転と前記第2移転それぞれの前記移転日時の間に実行された中継移転と、を含み、
    前記情報提供装置は、前記移転を実行する第2事業者または前記第1履歴情報の収集を代行する第3事業者が使用する第3装置に対して前記中継移転の有無を問い合わせ、その応答に基づいて前記中継移転の有無を判定する中継判定部をさらに備え、
    前記記録部は、前記中継判定部により前記中継移転が有りと判定された場合に、前記第1移転、前記中継移転および前記第2移転それぞれの前記第1履歴情報を関連付けて前記記憶部に記録し、
    前記抽出部は、前記第1移転、前記中継移転または前記第2移転のいずれかの前記第1履歴情報を抽出する際に、その他の前記第1履歴情報も併せて抽出する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  6. 前記対象が前記価値の場合、前記第1移転、前記中継移転または前記第2移転の少なくともいずれかは、前記価値を異なる種類の価値に変換させる移転を含む、
    請求項5に記載の情報提供装置。
  7. 前記情報提供装置は、
    前記第1移転および前記第2移転をつなげる移転ルートを特定する特定部と、
    前記移転ルート上の前記移転それぞれの前記第1履歴情報のハッシュ値を算出する算出部と、をさらに備え、
    前記記録部は、前記算出された移転それぞれの前記ハッシュ値を表すハッシュ情報を、前記移転それぞれに後続する他の前記移転の前記第1履歴情報を関連付けて前記記憶部に記録する、
    請求項4から6のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  8. 前記対象は、データであり、
    前記複数の第1事業者は、前記データの移転以外の前記データに対する操作を実行し、
    前記収集部は、前記複数の第1装置から、前記操作の履歴に関する第2履歴情報を収集し、
    前記記録部は、前記収集された前記第2履歴情報に基づいて、前記データを表すタグ情報を、前記操作の前記第2履歴情報に関連付けて前記記憶部に記録し、
    前記受付部は、前記第2装置から、前記データに関する検索キーを指定して前記データに関する履歴を要求する情報要求を受け付け、
    前記抽出部は、前記情報要求および前記タグ情報に基づいて、前記記憶部を参照して、前記検索キーに対応する前記移転の前記第1履歴情報と前記操作の前記第2履歴情報を抽出し、
    前記提供部は、前記情報要求に基づいて、前記第2装置に、前記抽出された前記第1履歴情報と前記第2履歴情報を提供する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  9. 複数の第1装置と、ユーザが使用する第2装置と通信可能なコンピュータに、
    データまたは価値の少なくともいずれかを含む対象の移転を実行する複数の第1事業者それぞれが使用する前記複数の第1装置から、前記移転の履歴に関する第1履歴情報を収集する収集機能と、
    前記収集された第1履歴情報に基づいて、前記対象または前記移転の少なくともいずれかを表すタグ情報を、前記移転の前記第1履歴情報に関連付けて記憶部に記録する記録機能と、
    前記第2装置から、前記移転の履歴に関する検索キーを指定して前記移転の履歴を要求する情報要求を受け付ける受付機能と、
    前記タグ情報および前記情報要求に基づいて、前記記憶部を参照して、前記検索キーに対応する前記移転の前記第1履歴情報を抽出する抽出機能と、
    前記第2装置に、前記抽出された前記第1履歴情報を提供する提供機能と、を実現させる、
    プログラム。
  10. 複数の第1装置と、ユーザが使用する第2装置と通信可能なコンピュータが、
    データまたは価値の少なくともいずれかを含む対象の移転を実行する複数の第1事業者それぞれが使用する前記複数の第1装置から、前記移転の履歴に関する第1履歴情報を収集し、
    前記収集された第1履歴情報に基づいて、前記対象または前記移転の少なくともいずれかを表すタグ情報を、前記移転の前記第1履歴情報に関連付けて記憶部に記録し、
    前記第2装置から、前記移転の履歴に関する検索キーを指定して前記移転の履歴を要求する情報要求を受け付け、
    前記タグ情報および前記情報要求に基づいて、前記記憶部を参照して、前記検索キーに対応する前記移転の前記第1履歴情報を抽出し、
    前記第2装置に、前記抽出された前記第1履歴情報を提供する、
    情報処理方法。
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