JP6913411B1 - タイヤ積載用パレット - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、トラックの荷台(箱型荷台)内へのタイヤ4本セットの積み込み、積み降ろしが、高齢者又は女性の1人でも簡単にできるタイヤ積載用パレットを提供する。【解決手段】正方形状の主板1の下面に、川状に両側の端部棒状脚部2,2、中央棒状脚部3とがそれぞれ固着され、主板1の上面にも、前記各脚部と同等方向を向くと共に同等形状で両側寄りの上面端部台座片4,4、上面中間台座片5がそれぞれ固着され、上方に積上げたときに、上面端部台座片4,4は端部棒状脚部2,2に且つ上面中間台座片5は中央棒状脚部3にそれぞれ重ならないように配置され、乗用車及びバンタイプ等のタイヤを主板1上に平積み状に載置したときに、主板1の4隅部はタイヤの直径よりも外方位置に露出形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、トラックの荷台(箱型荷台)内への積み込み、積み降ろしが、高齢者又は女性の1人でも可能であるタイヤ積載用パレットに関する。特に、該タイヤ積載用パレットを特別な保管倉庫にて使うことで、今まで人手によっていた保管倉庫の作業員までも、全く人手不要にでき、安全・安心なタイヤ積載作業を提供できるタイヤ積載用パレットに関する。
従来より、トラックの荷台(箱型荷台)に、タイヤ運搬用専用の運搬業は存在しなかった。このような必要性が生じたのは、タイヤ履き替えが存在しているためである。つまり、夏(春、秋も兼ねる)用タイヤと、積雪用の冬タイヤとが存在し、これを履き替える必要があった。
住宅事情において、田舎であれば自宅に、夏用・冬用の一方のタイヤを保管できるスペースも存在するが、都会等では、タイヤの履き替え時において、別の場所に保管してもらう保管サービスも年々増加している。この場合には、タイヤ4本がセットとされている。以下、タイヤ4本セットとも言う。
その履き替え時において、自動車販売店(新車・中古車等のカーディーラー)又はカー用品店(カーショップ)の作業員又は店員によって、適宜のパレット上に複数のタイヤが適宜に載置されて、適宜のタイヤ用の保管倉庫に運搬されている。
複数のタイヤ輸送用パレットとしては、特許文献1(特開平9−30648号公報)が開示されている。この文献1では、タイヤは平積みで多数が積層できるが、このタイヤは、完成タイヤの場合であり、単に、トラック等にタイヤの積み込み、積み降ろしができる場合とは異なるものである。
また、特許文献2(特開平6−293371号公報)では。多数のタイヤを、縦型に積み込むパレットであるが、この状態下で、トラック等にタイヤの積み込み、積み降ろしができるとしても、タイヤ専用の倉庫で、人手を必要せずにタイヤの積み込み、積み降ろしができるかは不明である。
また、国内王手のタイヤメーカーであっても、新タイヤの製造工場等でなく、通常のタイヤの多数が保管できる保管倉庫では、フォークリフトで使用できる状態下であったとしても、トラック等で運ばれてきたタイヤ、特にタイヤ4本セットを、人手を必要とすることなく、保管作業ができる状態下には無い。
このタイヤの複数の運搬には、INNOLIFT(イノリフトとしてネット上で公知)が使用されていることが多い。この複数タイヤの運搬では、平積みしたタイヤを自動車荷台への積み込み、積み降ろしが、高齢者又は女性の1人でも可能であるという利点あるが、現在公知のタイヤ保管倉庫での多くは、倉庫独自のパレット等に人手にて積み上げていることが多いのが現状である。独自のパレットには、フォークリフトを使用できるタイプが多い。
簡単に、人手にて、保管倉庫内で、タイヤの積み上げ、積み下ろしといっても、タイヤ1つが約20キロから約30キロの重量がある。青年男子であっても、1,2時間の連続作業では、続けることは不可能に近い。ましてや、その保管倉庫の作業員となると、一般には、定年間近かの中年、60才過ぎの高齢男子となっている。この人たちの過半数の者は、皆腰痛又は体調不良で悩んでいるのが現状である。
ところで、欧州では、タイヤ保管倉庫では、棒状フォークを昇降するタイプの昇降機にて、前記タイヤ4本セットを持ち上げる装置又は機構は従来技術として存在している。しかるに、公知のフォーク用パレットでは、前記棒状フォークを昇降するタイプの昇降機を使うことはできないものであった。
特開平9−30648号公報 特開平6−293371号公報
しかるに、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、特有のタイヤ積載用パレットを使うことで、トラックの荷台(箱型荷台)内への積み込み(積み上げという)、積み降ろしが、高齢者又は女性の1人でも可能であると共に、タイヤ積載用の特別な保管倉庫にて使うことで、今まで人手によっていた保管倉庫の作業員でも、全く人手不要にでき、安全・安心なタイヤ積載作業の提供を実現することである。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、正方形状の主板の下面に、川状に両側の端部棒状脚部、中央棒状脚部とがそれぞれ固着され、前記主板の上面にも、前記各脚部と同等方向を向くと共に同等形状で両側寄りの上面端部台座片、上面中間台座片がそれぞれ固着されてなり、上方に積上げたときに、前記上面端部台座片は前記端部棒状脚部に且つ前記上面中間台座片は前記中央棒状脚部にそれぞれ重ならないように配置され、乗用車及びバンタイプ等のタイヤを前記主板上に平積み状に載置したときに、該主板の4隅部は前記タイヤの直径よりも外方位置に露出形成され、両側の前記上面端部台座片間の幅内で且つこれらの高さ内に、両側の該面端部台座片上に直接載置される平積み状のタイヤ4本セットをそのまま昇降させるためのリフターの両爪部が挿入可能とされてなることを特徴とするタイヤ積載用パレットとしたことにより、前記課題を解決したものである。
請求項2の発明を、請求項1に記載のタイヤ積載用パレットにおいて、前記上面中間台座片を適宜の間隔で2本としつつ、上方に積上げたときに、前記上面端部台座片が前記端部棒状脚部に当接しないように構成してなることを特徴とするタイヤ積載用パレットとしたことにより、前記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1に記載のタイヤ積載用パレットにおいて、前記上面中間台座片を1本としつつ、上下に重ねたときに該前記上面中間台座片が前記中央棒状脚部に当接しないように構成してなることを特徴とするタイヤ積載用パレットとしたことにより、前記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項1,2又は3に記載のタイヤ積載用パレットにおいて、前記主板の下面には、前記中央棒状脚部が除かれ、両側の前記端部棒状脚部のみが固着されてなることを特徴とするタイヤ積載用パレットとしたことにより、前記課題を解決した。請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4に記載の何れか1項記載のタイヤ積載用パレットおいて、前記主板の周囲4箇所に露出した隅部は、タイヤ4本セットをベルトにて山掛け状にできる構成としてなることを特徴とするタイヤ積載用パレットとしたことにより、前記課題を解決した。
請求項6の発明を、請求項1,2,3,4又は5に記載の何れか1項記載のタイヤ積載用パレットおいて、前記主板の周囲4箇所に露出した隅部には、タイヤ4本セットを山掛けできるベルトの両端の係止部が係止固定できる係止用具が設けられてなることを特徴とするタイヤ積載用パレットとしたことにより、前記課題を解決した。請求項7の発明を、請求項6に記載のタイヤ積載用パレットおいて、4箇所の前記係止用具には、2本のベルトのそれぞれの端部が係止可能に構成されてなることを特徴とするタイヤ積載用パレットとしたことにより、前記課題を解決した。
請求項8の発明を、請求項1,2,3,4,5,6又は7に記載の何れか1項記載のタイヤ積載用パレットおいて、前記タイヤ直径よりも前記主板の一辺が小さい値に形成されつつ、該主板の4隅部箇所は、平置きしたタイヤ外形よりも露出してなることを特徴とするタイヤ積載用パレットとしたことにより、前記課題を解決したものである。
請求項1の発明においては、特に、トラックへの積み込み、積み降ろしのみならず、多数のタイヤ専用の保管倉庫においても、全く人手によらずに、高齢者又は女性であっても、安全・安心しての作業ができるタイヤ積載用パレットを提供できる利点がある。さらに、請求項2及び3においては、請求項1と同様の効果を奏する。特に、請求項3の発明においては、主板上側の前記上面中間台座片を1本することで、安価に提供できるのみならず、2本のものと同等の効果を奏する。
請求項4の発明においては、主板の下側の前記中央棒状脚部が除かれ、両側の前記端部棒状脚部のみが固着されている構造であり、よりシンプル化しており、これでも主板1の強固性が担保されると、請求項1と同様に十分なる機能を発揮できる。請求項5の発明では、本発明にタイヤ4本セットを載置後においてベルトにて山掛け状にすることで、極めて安全安心してタイヤ4本セットを輸送できる。特に、輸送時において、トラックの箱型荷台ボックスの壁当たっても最上側のタイヤ外周面のみであり、安全に輸送できる。また、請求項6及び7の発明では、ベルト掛けがより安全・安心にできる効果がある。
請求項8の発明では、タイヤ直径よりも前記主板の一辺が小さい値に形成されていることで、タイヤ4本セット付き本発明がトラックの箱型荷台に載置されると、トラックの運転中に振動しても、トラックの荷台の壁面に当たるのは常にタイヤの最外周面のみであり、その他は当たらず、パレット等に損傷を与えることなくでき、トラックの運転者にとっても騒音は回避でき、安全運転も提供できる利点ある。
(A)は本発明の斜視図、(B)は本発明品を上下に離間した状態の正面図、(C)は本発明の裏面図、(D)は本発明品を上下に積上げた状態の正面図、(E)は、本発明の別の実施形態品を上下に離間した状態の正面図である。 (A)は本発明にタイヤ4本セットを載置した斜視図、(B)は本発明の隅部に係止用具を取り付けた第1実施形態の斜視図、(C)は本発明の隅部に係止用具を取り付けた第2実施形態の斜視図、(D)はタイヤ4本セットにベルト掛けした一部斜視図である。 (A)乃至(C)は本発明を用いたビジネスの要部であって、(A)は本発明にタイヤ4本セットとして載置している作業状態の簡易図、(B)は本発明をトラックの箱型荷台に載置して運搬している状態図、(C)はタイヤ4本セット付き本発明を保管倉庫に運んで降ろした直後の状態の簡易図である。 (A)はタイヤ4本セット付き本発明の主板の下側に第1リフターの爪部を挿入して作業せんとする斜視図、(B)はタイヤ4本セット付き本発明の主板の下側に第1リフターの爪部を挿入完了した状態の一部断面とした正面図である。 (A)はタイヤ4本セット付き本発明の主板の上側に第2リフターの爪部を挿入して作業せんとする斜視図、(B)はタイヤ4本セット付き本発明の主板の上側に第2リフターの爪部を挿入完了した状態の一部断面とした正面図である。 (A)はタイヤ4本セット付き本発明の寸法入りの斜視図、(B)は(A)の平面図、(C)はタイヤ4本セット付き本発明がトラックの箱型荷台内上で揺れている状態図である。 (A)はタイヤ4本セット付き本発明につき第1リフターを使ってトラックの箱型荷台に積上げを開始した状態側面図、(B)はトラックの箱型荷台上でも第1リフターを使ってタイヤ4本セット付き本発明を箱型荷台の奥側迄の運搬作業をしている状態側面図であって、この1段積みの状態で輸送した場合である。 (A)はタイヤ4本セット付き本発明を2段にした後にトラックの箱型荷台上積み込んで2段積みしている状態側面図、(B)はタイヤ4本セット付き本発明を2段積みを完了させ且つ第1リフターもトラックの箱型荷台に載置してトラック荷積み作業が完了した状態側面図である。 (A)は1段目のタイヤ4本セット付き本発明に十字型にベルト掛けした後に2段目のタイヤ4本セット付きパレットを載置した地上での状態図、(B)はその2段目のタイヤ4本セット付きパレットにもベルト掛けした地上での状態図、(C)は1段目及び2段目のタイヤ4本セット付きパレットをトラックの箱型荷台上に載置した状態図、(D)は1段目及び2段目のタイヤ4本セット付きパレットのみを上側から十字型にベルト掛けした地上での状態図である。 (A)及び(B)はタイヤ4本セットのみを保管倉庫の多数のタイヤセットを収納できるタイヤラックの棒状部に第2リフターを用いて載置せんとする状態斜視図、(C)はタイヤ4本セットのみを保管倉庫のタイヤラックの棒状部に第2リフターを用いて載置した直後の斜視図である。 保管倉庫において第2リフターを用いてタイヤ4本セットのみをタイヤラックの所望の位置の棒状部に載置作業をしている作業状態図である。 (A)は保管倉庫においてタイヤ4本セットのみを多数のタイヤセットを収納したタイヤラックの多数段階とした一部正面図、(B)は(A)のY1−Y1矢視図、(C)は(A)のX1−X1矢視平面図、(D)はタイヤ4本セットを本発明とを分離した状態の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明すると、図1乃至図2について説明する。特に、図1(A)及び(B)に示すように、主板であって、略正方形状をなしている。該主板1の下面に、川状に両側の端部棒状脚部2,2、中央棒状脚部3とがそれぞれ固着され、前記主板1の上面にも、前記各脚部と同等方向を向くと共に同等形状で両側寄りに上面端部台座片4,4、上面中間台座片5,5がそれぞれ固着されて構成されている。
前記主板1は正方形状をなしているが、真正な正方形であっても、僅かに数cm異なっていても正方形状の概念に含まれる。また、前記端部棒状脚部2,2及び中央棒状脚部3は、前記主板1の裏面に、該主板1の長さと同等長さに形成されている〔図1(C)参照〕。さらに、本発明の寸法関係についてはタイヤ径との関係を後述する。また、本発明のタイヤ積載用パレットは、単に「パレット」又は「パレットP」と指すことが多い。
特に、本発明(パレットP)を同一位置にて上方に積上げたときに、前記上面端部台座片4,4は前記端部棒状脚部2に、且つ前記上面中間台座片5,5は前記中央棒状脚部にそれぞれ重ならない(当接しない)ように配置されている。具体的には、前記端部棒状脚部2の内側面と前記上面端部台座片4の外側面との間隔αが形成されている。例えば、数ミリ乃至約10cm程度である。また、前記上面中間台座片5,5相互間の間隔は、約15cm程度であり、この中間位置に前記中央棒状脚部3が存在すればよく、重ならなければ(当接しない)寸法には制限されない。
さらに、前記上面端部台座片4は前記端部棒状脚部2に、且つ前記上面中間台座片5,5は前記中央棒状脚部3にそれぞれ重ならない(当接しない)ように配置されている構成について詳述すると、上下のパレットP,Pを重ねたときに、前記上面端部台座片4は、上側のパレットPの前記端部棒状脚部2と前記中央棒状脚部3との空隙部23内に位置するように形成されている〔図1(B)参照〕。
特に、重ならないようにして前記記上面端部台座片4,4の相互間を広げたのはタイヤ積載を安定化させるためである。さらに、上下のパレットP,Pを重ねたときに、前記中央棒状脚部3が、前記上面中間台座片5,5の相互間の空隙部5a内に存在するように構成されている〔図1(B)参照〕。
図1(E)は、本発明の別の実施形態であって、前記上面中間台座片5が1本の場合である。この場合の条件としては、具体的には、前記中央棒状脚部3の何れかの内側面と、対向する前記上面中間台座片5の何れかの内側面との間隔βが形成されている。例えば、数ミリ乃至約10数cm程度である。この数値には必ずしも制限されない。
特に、本発明のパレットPは、主板1が強固な板材で構成されている場合には、前記中央棒状脚部3は除かれ、単に、両側の前記端部棒状脚部2,2のみで構成される別の実施形態もある(図示省略)。つまり、パレットPには中央棒状脚部3は設けられていない。この場合には、主板1の上側の前記上面端部台座片4と前記端部棒状脚部2との間隔αと前記上面中間台座片5の本数(1本又は2本)は、図1及び図2に示すような実施形態と同様であり、上下のパレットP,Pを重ねたときの条件も同様である。
さらに、本発明の別の実施形態の構成とすることで〔図1(E)参照〕、本発明の単価を安価にできるのみならず、この上にタイヤ4本セットMを確実に載置でき、機能的にも十分なる効果を奏する。以下の説明では、前記上面中間台座片5を2本とし、且つ前記中央棒状脚部3も設けた本発明の第1の実施形態の構成のパレットPにて説明する。
パレットPの上側にタイヤ4本セットMを載置するが、トラックの箱型荷台K上では、転倒防止のために、ベルト7掛けする必要がある。タイヤ4本セットMを載置して平面的に見たときにベルト7は十字掛けすることも重要である。
前記ベルト7の端部の係止部7aが確実に係止するには、係止するための係止用具6が必要となる。該係止用具6は、図2(B)に示すように、略V字状の用具本体6aにネジ杆6bが設けられている。該ネジ杆6bを一方側から挿入して先端のネジ部を前記用具本体6aに螺合して本発明の4箇所の隅部Qに固定する。
また、図2(C)に示すように、針金又はワイヤ等で略△状にして織り込み本発明の4箇所の前記隅部Qに固定することもある。何れにしても、本発明上にタイヤ4本セットMを載置してトラック移動する場合には、図2(D)に示すように、前記係止用具6に前記ベルト7の端部の係止部7aを係止して荷崩れなきようにして運搬する。
また、前記係止用具6を設けなくとも、前記ベルト7の端部の係止部7aがパレットPの隅部Qの主板1の裏面に食い込むように係止できれば、前記係止用具6は必ずしも必要としない。これは、前記主板1が木製の場合が多い。
ここで、本発明(パレットP)を用いたビジネス全般について、図3を基にして説明しておく。図3(A)は本発明にタイヤ4本セットを載置する作業状態している簡易図であって、新車又は中古車のカーディーラー・カーショップの店員又は作業員が、本発明のパレットP上に、購入した或いは冬用又は夏用のタイヤに履き替えたタイヤ4本セットMを載置する。この場合は、そのタイヤ4本セットMは、一般には、店員又は作業員が人手作業にてパレットP上に載置している。
そして、タイヤ4本セットM付き本発明(パレットP)は、その複数がトラック積みされて〔図3(B)参照〕適宜の保管倉庫に移動して〔図3(C)参照〕、その箇所で、タイヤ4本セットMのみを保管倉庫にて収納保管するものであり、前記カーディーラー・カーショップの店員又は作業員にてタイヤ4本セットMとして載置した後は、トラックへの積み込み、積み降ろしも、保管倉庫内でのタイヤラックNへの積み込み、積み降ろしも、全て人手によらずに作業できる大きな効果を有するものである。
特に、本発明の要部である2つの構成につき、その作業を通じて説明する。
まず、1番目は、図4(A)及び(B)に示すように、パレットPの下側を使う作業となる。つまり、タイヤ4本セットM付き本発明(パレットP)の主板1の下面側に第1リフター81の爪部81a,81aを挿入してこの状態で、タイヤ4本セットM付きパレットPをトラックの箱型荷台Kに載置したり〔図7(A)参照〕、そのトラックの箱型荷台K上で奥側迄の運搬作業をしたり〔図7(B)参照〕する。
トラックの箱型荷台Kにタイヤ4本セットM付きパレットPを積み上げて(積み込み)輸送する場合は、輸送効率を考慮して、図8(A)及び(B)に示すように、2段積みする場合も多い。この図8(A)及び(B)では、タイヤ4本セットM付きパレットPには、図面の複雑化を回避するために、バンド7掛けの図示は省略しているが、実際には、図9のような状態にて輸送している。
また、図7(B)に示すように、タイヤ4本セットMを1段積みにて輸送することも勿論存在している。特に、タイヤ4本セットMを1段積み〔図7(B)参照〕、2段積み〔図8(B)参照〕でも本発明では、第1リフター81もトラックの箱型荷台Kに載置して、前記トラック荷積み作業が完了させ、これでトラック荷積み作業が終了して、トラックは別の場所の保管倉庫への移動となる。このとき、第1リフター81も積み込んで同時に移動させる。
図6(A)乃至(C)に示した構造は、タイヤ4本セットMのタイヤと本発明のパレットPとの関係を示したものである。具体的には、正方形状の主板1の一辺の長さLは、タイヤの直径Dは、
Figure 0006913411
であり、
さらには、パレットの4箇所の隅部Qは、常に露出状態下に存在する。
また大小関係としては、
Figure 0006913411
となる。
正方形状の主板1の一辺の長さLに対し、タイヤの直径Dが大となる。つまり、D>Lであると、図6(C)に示すように、タイヤ4本セットM付きパレットPがトラックの箱型荷台Kに載置されると、トラックの運転中に振動しても、トラックの箱型荷台Kの壁面に当たるのは常にタイヤの最外周面であり、その他は当たらず、パレットPに損傷を与えることなくでき、トラックの運転者にとっても騒音は回避でき、安全運転も提供できる。
このようにして、タイヤ4本セットM付き本発明(パレットP)を、トラックにて所望の保管倉庫に移動して保管倉庫箇所に地面に降ろす。具体的には、タイヤ4本セットMを1段積み〔図7(B)から図7(A)〕でも、2段積み〔図8(B)から図8(A)〕でも、順次、積み込んだとは逆に第1リフター81を使ってタイヤ4本セットM付きパレットPを保管倉庫箇所の地面に降ろす。このようにして保管倉庫箇所に地面に全部を降ろす。これで、第1リフター81の役割は終了する。
次に、本発明の2番目の要部について、その作業を通じて説明する。これは、保管倉庫での作業となる。まず、タイヤ4本セットM付き本発明(パレットP)の主板1の上側に第2リフター82の爪部82a,82aを挿入して作業せんとし〔5図(A)参照〕、そして第2リフター82の爪部82a,82aを挿入完了させる〔図5(B)参照〕。これによって、移動させるのは、タイヤ4本セットのみとなる。つまり、パレットPは外される。
そして、図11に示すように、第2リフター82の爪部82a,82aにて、タイヤラック9の所望の階数位置にタイヤ4本セットMを載せる作業を行う。これには、まず、図10(A)に示すように、その所望の階数の位置まで爪部82a,82aにてタイヤ4本セットMを上昇させ、ついで図10(B)に示すように、前記爪部82a,82aをタイヤラック9の棒状部9a,9a,9a間に挿入する。そして図10(C)に示すように、そのタイヤ4本セットMをタイヤラック9の棒状部9a,9a,9a上に載置完了する。これで、第2リフター82の作業は完了し、さらに本発明のパレットPも適宜保管又は回収しておく。
この保管倉庫での作業は、図12に示すように、タイヤラック9の所望の階数位置に載置されたタイヤ4本セットMを、全て人手ではなく、第2リフター82の爪部82a,82aにて、積み降ろし作業を行う。このとき、タイヤ4本セットMを積み降ろすときは、再び本発明のパレットP上に載置する。そして、トラックの箱型荷台Kには、前記第1リフター81の爪部81a,81aにて作業を行うものである。これは、図面では、図7及び図8のように逆の順序で行う。このようにすることで、全く人手を介することなく、タイヤ4本セットMの輸送及び倉庫管理等が、高齢者や女性でもできるという効果を奏するものである。
特に、タイヤ4本セットMを保管されている箇所の管理倉庫では、多数のタイヤ4本セットM,M,…の中から所望のタイヤ4本セットMを選択して取り出す必要があり、このような管理倉庫内でのピッキング作業を効率的に行うには、前述の第2リフター82を使うことで可能である。この場合にも、高齢者や女性でもできるというものである。
本発明は、特に、本発明品であるタイヤ積載用パレットを使うことで、保管倉庫にての人手によるタイヤの積み上げ、積み降ろしを全く無くし、いわゆる極悪職場を改善することを目標として、その保管倉庫までのトラックによる運搬作業と一連で、タイヤ4本セットMの運搬・移動が高齢者・女性でも簡易且つ仁装置にできるためのタイヤ積載用パレットとして提供できる。
P…パレット、1…主板、2…端部棒状脚部、3…中央棒状脚部、
4…上面端部台座片、5…上面中間台座片、α,β…間隔、6…係止用具、
7…ベルト、7a…係止部、Q…隅部。

Claims (8)

  1. 正方形状の主板の下面に、川状に両側の端部棒状脚部、中央棒状脚部とがそれぞれ固着され、前記主板の上面にも、前記各脚部と同等方向を向くと共に同等形状で両側寄りの上面端部台座片、上面中間台座片がそれぞれ固着されてなり、上方に積上げたときに、前記上面端部台座片は前記端部棒状脚部に且つ前記上面中間台座片は前記中央棒状脚部にそれぞれ重ならないように配置され、乗用車及びバンタイプ等のタイヤを前記主板上に平積み状に載置したときに、該主板の4隅部は前記タイヤの直径よりも外方位置に露出形成され、両側の前記上面端部台座片間の幅内で且つこれらの高さ内に、両側の該面端部台座片上に直接載置される平積み状のタイヤ4本セットをそのまま昇降させるためのリフターの両爪部が挿入可能とされてなることを特徴とするタイヤ積載用パレット。
  2. 請求項1に記載のタイヤ積載用パレットにおいて、前記上面中間台座片を適宜の間隔で2本としつつ、上方に積上げたときに、前記上面端部台座片が前記端部棒状脚部に当接しないように構成してなることを特徴とするタイヤ積載用パレット。
  3. 請求項1に記載のタイヤ積載用パレットにおいて、前記上面中間台座片を1本としつつ、上方に積上げたときに、該前記上面中間台座片が前記中央棒状脚部に当接しないように配置されてなることを特徴とするタイヤ積載用パレット。
  4. 請求項1,2又は3に記載のタイヤ積載用パレットにおいて、前記主板の下面には、前記中央棒状脚部が除かれ、両側の前記端部棒状脚部のみが固着されてなることを特徴とするタイヤ積載用パレット。
  5. 請求項1,2,3又は4に記載の何れか1項記載のタイヤ積載用パレットおいて、前記主板の周囲4箇所に露出した隅部は、タイヤ4本セットをベルトにて山掛け状にできる構成としてなることを特徴とするタイヤ積載用パレット。
  6. 請求項1,2,3,4又は5に記載の何れか1項記載のタイヤ積載用パレットおいて、前記主板の周囲4箇所に露出した隅部には、タイヤ4本セットを山掛けできるベルトの両端の係止部が係止固定できる係止用具が設けられてなることを特徴とするタイヤ積載用パレット。
  7. 請求項6に記載のタイヤ積載用パレットおいて、4箇所の前記係止用具には、2本のベルトのそれぞれの端部が係止可能に構成されてなることを特徴とするタイヤ積載用パレット。
  8. 請求項1,2,3,4,5,6又は7に記載の何れか1項記載のタイヤ積載用パレットおいて、前記タイヤ直径よりも前記主板の一辺が小さい値に形成されつつ、該主板の4隅部箇所は、平置きしたタイヤ外形よりも露出してなることを特徴とするタイヤ積載用パレット。
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