JP6913115B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵庫には、冷蔵室内に肉や魚などの生鮮食品を収納するためのチルドルームと称される貯蔵室が種々提案されている。この種のチルドルームは、引き出し式のケースを備え、冷蔵室の最下段の仕切棚の真下に設置されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2005−69601号公報 特開2008−309424号公報
特許文献1には、天板の前端に枢支されて容器前面の上部開口を開閉自在に覆っており、容器の引き出しおよび押し込み動作に連動して開閉する蓋が開示されている。この構成の場合、容器を引き出したとき開口部に蓋が位置するため、間口が狭くなる。
また、特許文献2には、チルド室ドアの前後の移動に伴って引き出し式のケースが前後に移動すると共に、チルド室の外郭部材の側面の外側にチルド室ドアとのリンク機構を設けることが開示されている。この構成の場合、チルド室の外郭部材の側面と冷蔵室の側面との間に、リンク機構を収納するための空間を確保する必要があり、チルド室の外郭部材の左右側面にデッドスペースが形成され、チルド室の内容積が減少する虞がある。
本発明は、従来の課題を解決するものであり、貯蔵室内のトレイを引き出したときの間口を広くして使い勝手を向上するとともに、貯蔵室の内容積を大きくできる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明は、冷蔵室と、前記冷蔵室に配置される貯蔵室と、を備えた冷蔵庫において、前記貯蔵室は、外郭部材と、扉体と、引き出し式のトレイと、を備え、前記扉体は、下方の回転軸により、上側が前記トレイに対して手前側へ回転して開放するものであって、前記扉体が鉛直方向に対して所定の角度を超えて回転するのを規制する回転規制手段を有し、前記回転規制手段は、前記扉体と前記トレイとを連結するものである。
本発明によれば、引き出し式の貯蔵室の使い勝手を向上するとともに、貯蔵室の内容積を拡大することができる冷蔵庫を提供できる。
第1実施形態の冷蔵庫を前方から見た斜視図である。 冷蔵室内部の正面図である。 トレイを引き出した状態のチルド室の斜視図である。 外郭部材の斜視図である。 トレイを下方から見た斜視図である。 (a)は図2のA−A断面図であり、外郭部材からトレイを引き出した状態。(b)は(a)の状態から、トレイを後方に移動させた状態の断面図。(c)は(b)の状態から更に、トレイを後方に移動させた状態の断面図。(d)はトレイが外郭部材内に収納された状態の断面図。 (a)は図2のA−A断面図であり、外郭部材からトレイを引き出した状態。(b)は(a)の状態から、トレイを後方に移動させた状態の断面図。(c)はトレイが外郭部材内に収納された状態の断面図。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の冷蔵庫を前方から見た斜視図である。なお、図1では、6つの扉を備えた冷蔵庫1を例に挙げて説明しているが、5つ以下、または7つ以上の扉を備えた冷蔵庫に適用することができる。
図1に示すように、第1実施形態の冷蔵庫1は、最上部に冷蔵温度帯(例えば、6℃前後)の冷蔵室2、最下部に冷蔵温度帯(例えば、6℃前後)の野菜室5を備えている。また、冷蔵庫1は、冷蔵室2と野菜室5との間に、これらの両室と断熱的に仕切られた冷凍温度帯(例えば、約−20℃〜−18℃の温度帯)の冷凍室である製氷室3a,上段冷凍室3b、および下段冷凍室4を備えている。また、冷蔵室2と、製氷室3aおよび上段冷凍室3bとの間は、断熱仕切壁k1(図2参照)により区画されている。なお、図示していないが、下段冷凍室4と野菜室5との間も断熱仕切壁によって区画されている。また、本実施形態では、断熱仕切壁k1が、特許請求の範囲における仕切壁に相当する。
また、冷蔵庫1は、冷蔵室2、製氷室3a、上段冷凍室3b(以下、製氷室3aと上段冷凍室3bとをまとめて冷凍室3という場合もある)、下段冷凍室4(以下、冷凍室4という場合もある)および野菜室5の前面開口部を開閉する断熱構成の扉6,7,8,9,10を備えている。扉6は、観音開き式のものであり、回動式の左扉6aと右扉6bとによって構成されている。また、扉6の庫内側には調味料やドリンク類を収納できるポケット部(図示せず)が上下方向に複数設けられている。扉7,8,9,10は、前後方向に移動可能な引出し式のものである。扉6〜10を除く外周筐体部(冷蔵庫本体)は、鋼板製の外箱11と樹脂製の内箱12(図2参照)との間に外気との断熱を図るウレタン発泡断熱材および真空断熱材(図示せず)を有して構成されている。
また、冷蔵庫1には、前記の冷凍および冷蔵を行うための冷凍サイクルが設けられている。この冷凍サイクルは、圧縮機,凝縮器,キャピラリチューブ(減圧装置)および冷媒の気化熱を奪い冷却源となる蒸発器を備え、冷媒が、圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ、蒸発器、そして再び圧縮機の順に流れるように構成されている。尚、冷蔵室と冷凍室を独立して冷却する冷凍サイクルを備えていてもよい。
この冷却源となる蒸発器は、冷凍室3,4の後方に設置され、送風ファン(不図示)によって、蒸発器の冷気が、冷凍室3,4に送られる。また、冷気は、冷蔵温度以下になると閉塞する開閉可能なダンパ装置を介して、冷蔵室2および野菜室5に送られる。なお、冷蔵庫1は、冷気が各貯蔵空間を冷却した後に循環する冷気の循環構造を有しており、冷蔵室2、冷凍室3、冷凍室4および野菜室5が、温度センサを用いた制御装置による温度制御によって、所定の温度に維持されている。
図2は、トレイ収納時の冷蔵室内部の正面図、図16は、トレイ引出し時の冷蔵室内部を示す斜視図である。なお、図2および図16では、冷蔵室2の扉6を取り外した状態を示している。
図2に示すように、冷蔵庫1の冷蔵室2内には、上下方向に仕切る4段の仕切棚14a,14b,14c,14dが上下方向に間隔を空けて設けられている。仕切棚14a〜14dは、いずれもPS(ポリスチレン)などの合成樹脂材料や強化ガラスなどで形成されている。また、下から二段目の仕切棚14cは、左右方向の左側に固定棚14c1、右側に上下の位置を変更可能な可動棚14c2が設けられている。なお、本実施形態での最下段の仕切棚14dが、特許請求の範囲に記載の棚に相当する。また、仕切棚14dは、強化ガラスとPP(ポリプロピレン)の枠で形成され、ガラスの下面を塗装することで、チルドルームを上から見えないようにしている。
また、冷蔵室2内には、最下段の仕切棚14dと冷蔵室2の底面を構成する断熱仕切壁k1との間の空間に、チルド室30と、このチルド室30の左端に給水タンク40が左右に並んで設けられている。また、チルド室30は、仕切棚14dの真下に設置されている。また、チルド室30は、冷蔵室2の最下部に位置し、間接冷却によってチルド室30の内部が冷却される。
また、冷蔵室2内の背面には、上下方向に延在する冷気ダクト23が設けられている。この冷気ダクト23には、最上段の仕切棚14a上に冷気を吹き出す吹出口23a、仕切棚14b上に冷気を吹き出す吹出口23b、仕切棚14c上に冷気を吹き出す吹出口23c、仕切棚14d上に冷気を吹き出す吹出口23dなどが設けられている。また、冷気ダクト23は、蒸発器(不図示)と冷蔵用のダンパ(不図示)を介して連通している。
<チルド室の説明>
図3,図4,図5を用いて、冷蔵室内に設けられた貯蔵室(チルド室30)の構成を説明する。
図3は、チルド室30の開放状態を示す斜視図である。図4は、チルド室30の外郭部材33を正面側から見たときの斜視図である。図5は、チルド室30のトレイ31を底側から見たときの斜視図である
図3に示すように、チルド室30は、外郭部材33、トレイ31、扉体32、回転規制手段110を組み合わせて構成されている。なお、トレイ31、扉体32の本体32aは、いずれもPS(ポリスチレン)などの透明な合成樹脂材料で形成され、外郭部材33は、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)樹脂で形成され、回転規制手段110は耐摩耗性のあるPOM(ポリアセタール)樹脂で形成されている。
トレイ31は、前板31a、後板31b、左右の側板31c,31dおよび底板31eを組み合わせて構成され、上面が開放する四角箱形状を呈している。
扉体32の上部の正面側には、前面に手を下側から挿入して掛けてトレイ31を前後方向に移動させる取っ手32cが形成されている。この取っ手32cは、トレイ31の左右の幅方向に沿って形成され、下方から使用者が指を掛けられるように凹部が形成されている。
取っ手32cの前面には、意匠面を形成するステンレス等の金属製の板32dが設けられている。この板32d及び取っ手32cが設けられる扉体32の表面側は、全幅にわたってフラットである。
トレイ31の前板31aは、後板31bよりも高さが低く形成されているとともに、手前側上方が広くなるように傾斜が設けられている(後板31b、側板31c,31dよりも傾斜角度が大きい)。側板31c,31dの上縁は、後側が後板31bと同じ高さに形成された水平部31c3,31d3と、前側が下るようにして傾斜する傾斜部31c1,31d1と、を有している。また、側板31c,31dの後端上部には、凸部(図示せず)が上方に突出して形成されている。このように、扉体32がほぼ全幅にわたってフラットなだけでなく、トレイ31の前板31aも前後方向への凹凸が殆どないフラットな形状となっているため、食品の収納が容易となっている。
扉体32は、トレイ31と略同じ幅からなる本体32aと、この本体32aの左右両側の下部に配置され本体32aを回動自在に支持する軸部32b1と、本体32aの略中央の下部に配置され本体32aを回動自在に支持する軸部32b2とを有している。トレイ31の前側に形成される軸受孔(図示せず)に、軸部32b1及び軸部32b2が回動可能に挿入される。上記軸受孔には耐摩耗性のあるPOM樹脂が設けられる。
また、本体32aの前面の左右端部及び下端部を覆うように構成された不透明な樹脂製の枠部32eが設けられる。このとき、枠部32eの後方投影上に軸部32b1及び32b2が位置する。これにより、使用者から軸部32b1及び32b2を見え難くでき、意匠性を向上できる。
また、本体32aの前面下部側から、取っ手32cの後側にかけて傾斜面が設けられる。このように、透明樹脂からなる本体32aの前面に、使用者側に向かって低くなる傾斜面(上端が奥側、下端が手前側)を設けることで、チルド室30内の視認性を向上できる。この傾斜面は、扉体32の前後方向の厚み寸法内に設けられているため、扉体32を薄くできる。
透明樹脂からなる本体32aの前面傾斜面の傷付きを防止するために、例えば粘着材のないPETフィルムを32aと32eとではさむ(図5の32h部)ことで設置することも考えられる。
尚、本体32aに設けられる板32d及び枠部32eの前面側である32d1及び32e1は、略平面からなるとともに、扉体32の閉鎖時は略鉛直面となる。これら前面32d1及び32e1と仕切棚14d(図2参照)の前端部とは、前後方向の位置が略同一となっている。扉体32の前面は、取っ手32c及び枠部32eの前面(鉛直面)よりも手前側に突出する部分がないフラットな面からなる構成とした。これにより、扉6a,6bの庫内側に設けられるポケット部(図示せず)と接触せず且つ距離を縮めることができ、チルド室30の奥行き寸法を大きくできる、若しくは、上記ポケット部の奥行き寸法を大きくできる。
また、扉体32の下端部の左右の幅方向に沿って、縦断面が略円弧形状である曲面部を有する。これにより、扉体32の引き出し時や回動する際、扉体32の下端部と断熱仕切k1の上面とが接触したときに、摺動性が低下することを抑制できる。
<回転規制手段の説明>
図3に示すように、回転規制手段110は、扉体32の内側面32fであって上下方向の中央よりも下部に設けられ、トレイ31と扉体32とを連結する。これにより、扉体32は後方向よりも前方向に大きく倒れる(具体的には、前方向には約45度まで倒れることを許容し、後方向には約4度まで倒れることを許容している)。
このように、トレイ31を前方に引き出したとき、扉体32を水平位置まで倒さない構成としたため、使用者はトレイ31を後方に移動させるときに取っ手32cに手を入れ易く、操作性を向上できる。また、扉6a,6bの庫内側に設けられる飲料品や調味料等を収納するためのポケット部(図示せず)と扉体32とが接触することを抑制できる。
また、図3に示すようにトレイ31を引き出した状態において、上述のとおり扉体32が前方向に倒れていることに加え、トレイ31の側板31c,31dの夫々に傾斜部31c1,31d1が形成され、前板31aが前傾している。また、外郭部材33の開口縁33aの左右には前後方向に傾斜が形成され、下部よりも上部が後方に位置する。
このように、下端側が軸固定された扉体32を前方に約45度倒すことができる構造に加え、引き出し時のトレイ31の開口部の間口を広くしたことで、トレイ31を必要以上に引き出さなくても食品の出し入れを行うことができる。
また、回転規制手段110には、略円弧形状の袋状からなる回転規制部110aが設けられ、側板31c,31dの前端の上部に設けられた軸部(図示せず)が挿入される。この軸部は、回転規制部110aの内壁に沿って摺動可能であり、回転規制部110aに設けられた規制片110bによって摺動抵抗が加えられる。規制片110bは板ばね状であり、回転規制部110aの側壁に一体成形される。これにより、扉体32を一定の傾斜角度で静止できるとともに、使用者が扉体32を回動したときに一定の角度で摺動抵抗が加わることで、程好い操作感(クリック感)を与えることができる。尚、本実施の形態において、上記一定の傾斜角度とは扉体32が鉛直位置として説明する。
また、回転規制部110aにより軸部を部分的(上部及び側部)に覆う構成のため、食品の汁等が軸部に付着することを抑制できる。
尚、本実施の形態において、規制片110bは板ばね状としたがこの構成に限らず、扉体32が一定の傾斜角度のときに摺動抵抗を加えられる構成であればよい。
回転規制手段110の取り付け位置を、扉体32の上下方向の下側で、且つ、トレイ31の前端の上部としたことで、回転規制手段110の前後方向の長さを小さくできる。また、回転規制手段110を薄板とし、その厚み寸法は、トレイ31の側板31c,31dと外郭部材33の側板との間に設けられる左右方向の隙間Sよりも小さい。また、側板31c,31dは、互いが下端から上端にかけて広がるように傾斜が形成されるため、隙間Sの左右方向の寸法は、側板31c,31dの上端側よりも下端側の方が大きい。
このように、本実施の形態では、扉体32とトレイ31とを連結するための薄板状の回転規制手段110を、トレイ31の外側面と外郭部材33の内側面との間に生じる隙間Sに配することで、簡易且つ省スペースな構成にできる。従って、特許文献2に示す構成(外郭部材の外側面に回転規制手段を取り付ける構成)と比較して、外郭部材33の外側面に構造部品を設ける必要がないため、外郭部材33の左右方向の寸法を大きくでき、内容積を大きくすることができる。
図4は、トレイ31及び扉体32を取り外した状態の外郭部材33を示す斜視図である。外郭部材33は前方が開口しており、その周囲に開口縁33aが形成される。開口縁33aは、上下方向の上側に設けられた鉛直部33a1と、その鉛直部よりも手前側に向かって傾斜する傾斜部33a2とを有する。
外郭部材33の底面の左右夫々にレール部100が突出して形成される。このレール部100は、前後方向に延びた第一レール部100aと、この第一レール部100aより外側に平行して配され且つ第一レール部100aより前後方向に短く延びた第二レール部100bとからなる。
第一レール部100aは、その前後方向の中央付近に第一の傾斜部100a1を有するとともに、後端に第二の傾斜部100a2を有する。また、第一の傾斜部100a1と第二の傾斜部100aとの間に平面部100a3を有する(図6参照)。このとき、第一の傾斜部100a1の方が第二の傾斜部100a2よりもきつい傾斜角度とした。
図5は、トレイ31を下方から見た状態を示す斜視図である。
トレイ31の下面31fの左右夫々に凸部101が突出して形成される。この凸部101は、トレイ31の後端側に配された第一凸部101aと、その第一凸部101aの左右方向の外側で前後方向に延びて形成される第二凸部101bと、その第二凸部101bよりも外側で平行して前後方向に延びる第三凸部101cからなる。
外郭部材33内にトレイ31を収納した状態(図2及び図3に示す状態)において、第一凸部101aは、第一レール部100aの上部を前後方向に移動可能に配される。この第一凸部101aは、前後方向の長さを短く、好ましくは先細りの凸形状や円弧形状等とすることで第一レール部100aとの接触面積を減らし、トレイ31の摺動抵抗を減らすことができる。
第二凸部101bは、第一レール部100aの外側面及び第二レール部100bの内側面と接するように配される。これにより、第二凸部101bの左右方向の位置ずれを抑制でき、トレイ31を安定して前後方向に移動させることができる。
また、第三凸部101cは、第二レール部100bの上部を前後方向に移動可能に設けられる。また、第三凸部101cの前端及び後端の夫々に傾斜部101c1,101c2が形成されている。傾斜部101c1の傾斜を緩やかにすることで、トレイ31を前方に引き出すとき、第三凸部101c1が第二レール部100bをスムーズに乗り上げることができる。
<トレイ31の開放時から収納時の動作の説明>
図6(a)〜図6(d)は、図2のA−A断面図である。これらを用いて、トレイ31が引き出された状態から、外郭部材33内に収納された状態にするときの一連の動作を説明する。
図6(a)は、トレイ31が手前側に引き出された状態を示す。第一レール部100aの上部には、複数の傾斜部100a1,100a2及びこれらの間に位置する平面部100a3が形成される。トレイ31を手前側に引き出すと、外郭部材33の底面に形成された第一傾斜部100a1と、トレイ31の下面に形成された第一凸部101aとが当接する。即ち、この当接した位置よりも手前側にトレイ31が引き出されないように規制される。
また、第一傾斜部100a1及び第一凸部101aが当接した状態のとき、回転規制手段110で支持された扉体32は前方に倒すことができる(約45度)。この前傾状態の扉体32の上端は、開放状態の扉6a,6bやポケット部に接触しない位置とすることが望ましい。
尚、取っ手32c内の後面32c1は、扉体32の後端32gよりも手前側に位置する。即ち、取っ手32は、扉体32を閉じたときに外郭部材33の前面開口部よりも後側に突出させない構成とした。これにより、扉体32の前後方向の厚み寸法の増加を抑え、チルド室30の内容積を確保できる。また、扉体32の裏面をフラットな面形状にでき、食品の出し入れがし易くなる。
図6(b)は、トレイ31を、図6(a)の位置よりも後方に移動させた状態を示す。使用者が取っ手32cを持って、トレイ31を後方に移動させる際、回転規制手段110により支持された扉体32を、鉛直位置より後方に倒した状態にできる。
トレイ31の後方への移動に伴い、第一凸部101aは平面部100a3上、第三凸部101cは第三レール部100b上を移動する。
図6(c)は、トレイ31を、図6(b)の位置より更に後方に移動させた状態を示す。扉体32の角度を鉛直位置より後方に倒した状態のまま、後方に移動させると、扉体32の裏面側の上端と外郭部材33の開口縁33aとが最初に当接する。
このとき、第一凸部101aは、第二傾斜部100a2上の前端側(平面部100a3側)に位置し、トレイ31を後方に引き込む力が作用する。
また、扉体32の軸部32b1,32b2の位置は、扉体32の下端側であるとともに、前後方向の中心よりも前側に設けられる。
ここで、扉体32の重心位置は、扉体32の上下方向の上側で且つ、軸部32bの取付位置よりも前後方向の後側とした。これにより、扉体32の傾きが鉛直位置のとき、扉体32は重心の方向、即ち、後側に自重で傾く力が作用する。
図6(d)は、トレイ31が外郭部材33内に収納され、扉体32が閉鎖された状態を示す。
第一凸部101aが第二傾斜部100a2の前端側に位置するとき、第一凸部101aは、第二傾斜部100a2の前端から後端に向かって下る斜面に沿って引き込まれるように案内される(落し込み構造)。また、扉体32の裏面側の下端が外郭部材33の開口縁33aと当接し、外郭部材33の内部を略密閉の状態にできる。
このように、扉体32は、その傾きが鉛直位置であって開口縁33aと接触した状態において、鉛直位置で止まるように回転規制手段110により支持されるとともに、扉体32の重心位置により後側へ傾く力が作用する。さらに、トレイ31は、第一凸部101a及び第二傾斜部100a2からなる落し込み構造により、トレイ31を後方に引き込む力が作用する。
以上のように、下方の回転軸を中心に扉体32を鉛直位置よりも後方に傾けた状態で、トレイ31を後方に移動させたとき、先ず、扉体32の上端が外郭部材33の開口縁33aに当接する。このとき、扉体32の前後方向の後側にかかる重心により自重で後側に傾く力と、トレイ31の下面と外郭部材33の底面とに設けられた落し込み構造によってトレイ31が後方に引き込まれる力と、が加わることで、扉体32の下端も開口縁33aと当接する。
これにより、扉体32の閉め忘れによる隙間の発生を抑制したり、チルド室30内の密閉性を高めることが可能となる。
(第2実施形態)
図7(a)〜図7(c)は、図2のA−A段面図である。これらを用いて、トレイ31が引き出された状態から、外郭部材33内に収納された状態にするときの一連の動作の、別の実施の形態を説明する。
図7(a)は、トレイ31が手前側に引き出された状態を示す。図6(a)と同じ構成のため、説明は省略する。
図7(b)は、トレイ31を後方に移動させた状態を示す。扉体32を図7(a)と同じ約45度の前傾姿勢のままで、トレイ31を後方に移動させ、扉体32の裏面の下端と開口縁33aとが初めに当接する。このとき、第一凸部101aは、第二傾斜部100a2上の前端側(平面部100a3側)に位置し、トレイ31を後方に引き込む力が作用しているが、扉体32の下端側が開口縁33aと当接しているため、引き込まれない。
尚、扉体32の下端側と開口縁33aとが当接した状態において、使用者が取っ手32cを持ち、扉体32を後方に傾けることで、扉体32が閉鎖される。
図7(c)は、トレイ31が外郭部材33内に収納され、扉体32が閉鎖された状態を示す。扉体32の下端側と開口縁33aとが当接した状態(図7(b)に示す)において、使用者が取っ手32cを持って扉体32を鉛直位置付近まで傾けたとき、回転規制手段110の規制片110bにより摺動抵抗が加わり、鉛直位置で静止することができる。
以上のように、扉体32は前後方向の後方に重心位置があるため、鉛直位置のとき後方に自重で傾く力がかかり、扉体32の上端を確実に開口縁33aと当接できる。更に、トレイ31の第一凸部101a及び外郭部材33の第二傾斜部100a2からなる落し込み構造によって、トレイ31が後方に引き込まれる力がかかり、扉体32の下端を確実に開口縁33aと当接できる。
これにより、扉体32の閉め忘れによる隙間の発生を抑制したり、チルド室30内の密閉性を高めることが可能となる。
<白金触媒の説明>
また、図示はないが、外郭部材33の天井面に、白金触媒(プラチナ触媒)載置するための収納凹部(図示せず)が形成されていてもよい。この収納凹部は、左右方向の略中央、かつ、前後方向の略中央に形成されている。
白金触媒は、光触媒と異なり、LEDなどの光が無くても、空間内の空気に含まれるエチレンやトリメチルアミンを分解する触媒である。白金触媒によってエチレンが分解されることで、二酸化炭素および水蒸気が発生する。また、白金触媒はペレット状であり、袋に詰められた状態で構成されている。なお、触媒としては、白金触媒に限定されるものではなく、他の遷移金属触媒を用いてもよい。その遷移金属触媒としては、細孔を有するシリカ(メソポーラスシリカ)を用いることができ、この細孔の内部に白金やルテニウムなどの遷移金属の微粒子が担持されたものを適用できる。
トレイ31内に置かれた食品から発生したエチレンガスは、白金触媒と接触することで分解され、二酸化炭素が発生する。また、白金触媒は、外郭部材33の天井部の中央に設けられているので、発生した二酸化炭素は、チルド室30内に充満する。これにより、トレイ31に貯蔵された食品の気孔が閉じられて食品の呼吸が抑制され、呼吸による栄養成分の減少や乾燥が抑えられるので、野菜の鮮度が長時間維持される。
また、トレイ31に貯蔵された食品の表面に存在する水に、二酸化炭素が溶解すると、食品の表面は酸性になる。しかし、水に溶解したときにアルカリ性を示すトリメチルアミンが発生すると、トリメチルアミンも食品表面に存在する水に溶解するため、二酸化炭素の溶解により酸性化した食品表面が中和されてしまう。しかし、冷蔵庫1では、白金触媒によってトリメチルアミンが分解されることで、トレイ31内の食品の表面は酸性となり、食品表面の微生物の増殖が抑制される。
また、白金触媒は、外郭部材33の天井部ではなく、例えば、トレイ31の後壁31bや側板31c,31d等に設けてもよい。
このように、チルド室30内に白金触媒を設けることで、食品の鮮度を長持ちさせることができ、また、臭いの成分も分解することができる。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
6 冷蔵室扉
12 内箱
30 チルド室(貯蔵室)
31 トレイ
31a 前板
31b 後板
31c,31d 側板
31e 底面
31f 下面
32 扉体
32a 本体
32b1,32b2 軸部
32c 取っ手
32d 板部
32e 枠部
32f 内側面
32g 後端
33 外郭部材
33a 開口縁
100a 第一レール部
100a1 第一傾斜部
100a2 第二傾斜部
100a3 平面部
100b 第二レール部
101 凸部
101a 第一凸部
101b 第二凸部
101c 第三凸部
110 回転規制手段
110a 回転規制部
110b 規制片
k1 断熱仕切壁(仕切壁)

Claims (3)

  1. 冷蔵室と、前記冷蔵室に配置される貯蔵室と、を備えた冷蔵庫において、
    前記貯蔵室は、外郭部材と、扉体と、引き出し式のトレイと、を備え、
    前記扉体は、下方の回転軸により、上側が前記トレイに対して手前側へ回転して開放するものであって、
    前記扉体が鉛直方向に対して所定の角度を超えて回転するのを規制する回転規制手段を有し、
    前記回転規制手段は、前記扉体と前記トレイとを連結するものであることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1において、
    前記外郭部材と前記トレイとの間に引き込み構造を有し、
    前記回転規制手段によって、前記扉体が鉛直方向より後方へ倒れた状態で、前記扉体を後方へ移動させたとき、先に前記扉体の上端が前記外郭部材の前端に当接してから、前記引き込み構造により、前記扉体の下端が後方へ押し付けられることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項1において、
    前記扉体が全幅にわたってフラットであり、
    前記トレイの前側も全幅にわたってフラットであることを特徴とする冷蔵庫。
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