JP6912776B2 - 誘電体膜の電気伝導率測定装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献3には、ゲート容量Cとゲート電圧Vgの間のC−V特性に基づいたMIS型半導体素子の評価を行う方法において、C−V特性に基づいた評価すべきMISキャパシタのゲート絶縁膜及びその界面の電気的特性を評価する方法が開示されている。
前記コンピュータは、本来の遅延時間よりも短い遅延時間における光伝導信号のピーク強度の傾きを求め、該傾きと、前記記憶部に記憶された前記参照データの傾きとのフィッティングを行い、該フィッティングにより得られたパターンを用いて、電気伝導率を予測することが望ましい。
図1は、本発明に係る誘電体膜の電気伝導率測定装置(以下、単に測定装置ともいう)の構成を模式的に示すブロック図である。
また、任意波形発生器9と紫外励起光源7との間には、例えば4ビットのデマルチプレクサ20がスイッチング手段として設けられ、任意波形発生器9の出力波形を切り替えて、駆動する紫外励起光源7を選択する構成になっている。
任意波形発生器9(例えばTektronix社製AWG2005)は、紫外励起光源7へのトリガ信号、基板Wへの印加電圧のタイミング同期に用いられ、その制御はコンピュータ50によって制御される。
一測定周期Tの半周期T1,T2において、プローブ電極5から基板Wに対し図示するように矩形波状に電圧(10mV乃至300Vの範囲内で設定)が印加される(図3のステップS1)。基板Wに電圧印加されると、誘電体膜下のシリコンには強反転層が形成される。
それにより、誘電体膜下のシリコン中において電子が光励起され、励起した光電子が電界にしたがって誘電体膜からリーク電流を流す。その結果、図2の示すような電圧変化が生じ、この電圧を応答信号として測定する(図3のステップS3)。
ここで、誘電体膜の誘電率εinsulatorと電気伝導率σinsulatorと応答信号の変化量ΔV(t)との関係は、下記式(1)で表すことができる。
載置した基板Wがロットの先頭である場合には(図4のステップSP2)、複数の測定点(図9)のうちの代表ポイント(例えばウェーハ中央一点)において遅延時間(電圧印加からUVパルス照射までの時間)をコンピュータ50に記憶させる(図4のステップSP3)。例えば、電気伝導率(σ=10-6,…10-12 Ω-1m-1)が分かっているウェーハで計測した遅延時間(代表的な遅延時間)をコンピュータ50に記憶させておき、未知のウェーハでの計測に適用する際は、コンピュータ50に記憶させておいた遅延時間を呼び出し、電気伝導率(σ=10-6,…10-12 Ω-1m-1)に対応する遅延時間を未知のウェーハに対して試行して、光信号の遅延時間依存性を取得する。
コンピュータ50において、遅延時間、印加電圧等の測定時間を設定し(図4のステップSP5)、基板Wに対し電圧印加、UVパルス照射を各プローブ電極5により順次行う(図4のステップSP6)。
一測定点において、遅延時間を異ならせて複数回の信号測定がなされると(図4のステップSP8)、電気伝導率を算出する(図4のステップSP9)。
全ての測定点について電気伝導率の算出が完了すると(図4のステップS10)、チャック4による基板Wの吸着を解除し、測定終了となる(図4のステップS11)。
しかしながら、誘電体の電気伝導率は、微小である程、絶縁性能が高く、膜質の良い誘電体膜である程、電気伝導率が微小となって、時定数が大きくなり、測定時間を長くする必要がある。そのため、更なる課題としては、測定時間のスループット向上と時間短縮が挙げられる。この課題を解決する方法としては、特に測定時間の長くなる(時定数が大きい)測定対象については、内部電界の緩和特性を参照データとして予め記憶し、それを測定に用いる方法がある。
図2に示した遅延時間td1とtd2の2点間で傾きを求めると仮定すると、パルス電圧の2周期を必要とするため、少なくともこの時間の倍以上の計測時間が必要となる。
このため、そのような時定数が大きな測定対象については、予め、同等の試料より取得した内部電界の緩和特性を参照データとして用意することが望ましい。
この測定方法に対し、td1とtd2の遅延時間とその途中の遅延時間でも光伝導信号ピーク強度の測定を行い、表2に示す様な時間に対する内部電界の緩和特性を数多く取得し、参照データをモデル化しておく。
試料としてチョクラルスキー法によりB(ホウ素)をドープしたシリコン結晶を作成し、その結晶をスライスしてミラー加工した直径300mm、厚さ775μmのP型シリコンウェーハを2枚用意した。それぞれ、異なる方法でシリコンウェーハ上に誘電体膜を成膜した。誘電体膜の厚さは、それぞれ20nm程度および300nm程度である。
図7(a)、図8(a)は、縦軸が光伝導信号強度(mV)、横軸が遅延時間td[ms]またはtd[s]である。図7(b)、図8(b)は、縦軸が光信号の遅延時間に対する変化ΔV(t)[V]、横軸が遅延時間td[s]である。また、図7(c)、図8(c)は、1次式近似より算出される傾きである。
本実施例の結果、一測定点について誘電体膜を非破壊に且つ迅速に電気伝導率を測定することができた。したがって、図1のようにプローブ電極5を複数備えるマルチプロービング機構により、複数の測定点について測定することにより、ウェーハ全体の電気伝導率の分布を取得することができることを確認した。
2 除振台
3 X−Y−Zステージ
4 チャック(基板保持部)
5 プローブ電極
6 光導波路
7 紫外励起光源(UV照射部)
8 バイポーラ電源(電圧印加部)
9 任意波形発生器
11 微小信号増幅回路
12 オシロスコープ(測定部)
20 デマルチプレクサ(スイッチング手段)
50 コンピュータ
W 半導体基板
Claims (2)
- 半導体基板上に形成された誘電体膜の電気伝導率を測定する装置であって、
前記半導体基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部に保持された半導体基板の誘電体膜に対し所定の間隙をもって配置される複数のプローブ電極と、前記プローブ電極を電極として前記半導体基板に電圧印加する電圧印加部と、前記プローブ電極から紫外線をパルス発光させ、前記電圧印加部により電圧印加された前記半導体基板に紫外線照射するUV照射部と、前記半導体基板の誘電体膜に発生するリーク電流の電圧を測定する測定部と、前記電圧印加部による電圧印加開始から前記UV照射部による紫外線照射までの遅延時間と測定された電圧との関係である時定数を算出し、該時定数に基づき誘電体膜の電気伝導率を求めるコンピュータとを備え、
前記UV照射部は、前記複数のプローブ電極からそれぞれ紫外線をパルス発光させるための複数の紫外励起光源と、前記複数の紫外励起光源の出力を切り替えるスイッチング手段とを有し、
前記スイッチング手段は、デマルチプレクサとして機能し、処理される各信号の基準となる基準信号に基づき生成され順次切り替わる複数ビットの選択信号に基づき1つの前記紫外励起光源を選択し、選択された紫外励起光源への光トリガ信号の入力により各プローブ電極からの紫外線照射が時分割に切り替えられ、
前記コンピュータは、一測定点について、異なる前記遅延時間について前記測定部により測定された複数回の測定信号に基づき前記時定数を求め、前記時定数に基づき電気伝導率を算出することを特徴とする誘電体膜の電気伝導率測定装置。 - 光伝導信号のピーク強度の実測値と複数の遅延時間との関係を基板内部の電界の緩和特性として複数パターン取得し、参照データとして記憶する記憶部を備え、
前記コンピュータは、本来の遅延時間よりも短い遅延時間における光伝導信号のピーク強度の傾きを求め、該傾きと、前記記憶部に記憶された前記参照データの傾きとのフィッティングを行い、該フィッティングにより得られたパターンを用いて、電気伝導率を予測することを特徴とする請求項1に記載された誘電体膜の電気伝導率測定装置。
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