JP6910846B2 - リーダー装置、及びセンシングシステム - Google Patents

リーダー装置、及びセンシングシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6910846B2
JP6910846B2 JP2017101111A JP2017101111A JP6910846B2 JP 6910846 B2 JP6910846 B2 JP 6910846B2 JP 2017101111 A JP2017101111 A JP 2017101111A JP 2017101111 A JP2017101111 A JP 2017101111A JP 6910846 B2 JP6910846 B2 JP 6910846B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processor
sensor
data
leader
reader
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017101111A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018194532A (ja
Inventor
松下 尚弘
尚弘 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP2017101111A priority Critical patent/JP6910846B2/ja
Priority to US15/966,486 priority patent/US20180335338A1/en
Priority to CN201810456527.3A priority patent/CN108957402A/zh
Priority to EP18172878.3A priority patent/EP3407031A1/en
Publication of JP2018194532A publication Critical patent/JP2018194532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6910846B2 publication Critical patent/JP6910846B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01HMEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H1/00Measuring characteristics of vibrations in solids by using direct conduction to the detector
    • G01H1/003Measuring characteristics of vibrations in solids by using direct conduction to the detector of rotating machines
    • G01H1/006Measuring characteristics of vibrations in solids by using direct conduction to the detector of rotating machines of the rotor of turbo machines
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S5/00Position-fixing by co-ordinating two or more direction or position line determinations; Position-fixing by co-ordinating two or more distance determinations
    • G01S5/18Position-fixing by co-ordinating two or more direction or position line determinations; Position-fixing by co-ordinating two or more distance determinations using ultrasonic, sonic, or infrasonic waves
    • G01S5/22Position of source determined by co-ordinating a plurality of position lines defined by path-difference measurements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01HMEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H1/00Measuring characteristics of vibrations in solids by using direct conduction to the detector
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01HMEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H3/00Measuring characteristics of vibrations by using a detector in a fluid
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01HMEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H3/00Measuring characteristics of vibrations by using a detector in a fluid
    • G01H3/04Frequency
    • G01H3/08Analysing frequencies present in complex vibrations, e.g. comparing harmonics present
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/06Visualisation of the interior, e.g. acoustic microscopy
    • G01N29/0654Imaging
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01HMEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H3/00Measuring characteristics of vibrations by using a detector in a fluid
    • G01H3/10Amplitude; Power
    • G01H3/12Amplitude; Power by electric means
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/26Scanned objects
    • G01N2291/269Various geometry objects
    • G01N2291/2693Rotor or turbine parts

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)

Description

本発明の実施形態は、リーダー装置、センサー装置及びセンシングシステムに関する。
変電所等の施設において、送電設備等の設備及び装置などの保守点検等の際、保守点検等の担当者が音を聞くことで、異音が発生していないかを確認して、設備及び装置などの異常を発見することが行われている。これにより、目視などでは発見できないような異常も発見することができる。しかしながら、このように音を聞いて異常を発見するには、熟練を要するため、人材確保及び人材育成にコストがかかるといった問題がある。また、異音に気付けたとしても、異音の発生源がどこであるかを特定するのに時間がかかることもある。
さて、人の代わりに、予め設置したセンサーを用いて施設内の設備及び装置などの異常を発見するセンシングシステムが用いられることがある。しかしながら、このようなセンシングシステムを用いる場合、異常の発生位置を特定するために、センサーを設置する位置を記した図面などを用意して予め定められた位置に正確にセンサーを設置しなければならない。あるいは、センサーの設置後に、図面などを用いてセンサーを設置した位置を全て正確に記録しておかなければならない。さらに、このようなセンサーの設置位置を全てコンピューターに入力しておかなければ位置の特定を自動で行うことができない。以上のように、センサーの位置決め及び設置などには手間がかかる。また、センサーの寿命(耐用年数)は、施設又は設備などの寿命(耐用年数)に比べて短い場合が多く、このため、センサーを新しいものに付け替えること(以下「センサーの更新」という。)が必要となる場合がある。そして、このようなセンサーの更新の度に上記のような手間がかかってしまう。なお、このとき、新しいセンサーを図面通りに正確な位置に再設置できなければ、異常発生位置を特定する精度が落ちてしまうこととなる。さらに、センサーの更新を繰り返す度にセンサーの設置位置がずれていってしまうようなことがあれば、異常発生位置を特定する精度はどんどん落ちていってしまうこととなる。
特許第5804409号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、施設内の異常を、音を用いて検出するリーダー装置、センサー装置及びセンシングシステムを提供することである。また、本発明の実施形態が解決しようとする課題は、センサー設置の手間などを軽減することができるリーダー装置、センサー装置及びセンシングシステムを提供することである。
実施形態のリーダー装置は、受信部及び制御部を備える。受信部は、センサー装置から送信されるセンサーデータを受信する。制御部は、入力される音声データから異音を検出する制御部。制御部は、異音を検出した場合、前記受信部によって受信される前記センサーデータの中から、前記異音を検出した前記音声データと相関性を示す振動データを含む前記センサーデータを検出する。制御部は、前記検出されたセンサーデータの送信元のセンサー装置の3次元位置を推定する。
第1実施形態に係るセンシングシステムの概要を示す図。 図1中に示すリーダー装置の要部回路構成を示すブロック図。 図1中に示すセンサー装置の要部回路構成を示すブロック図。 図2中のプロセッサーによる制御処理のフローチャート。 図2中のプロセッサーによる制御処理のフローチャート。 図3中のプロセッサーによる制御処理のフローチャート。 図1中に示すリーダー装置と図1中に示すセンサー装置の位置関係を説明するための図である。 リーダーアンテナの指向性の方向を仰俯角に変化させた場合の仰俯角−RSSI特性の例を示す図。 図1中に示すリーダー装置と図1中に示すセンサー装置の水平面での位置関係を説明するための図である。 リーダー装置が一定距離を往復する場合の正面からの位置ずれ−RSSI特性の例を示す図。 図1中に示すリーダー装置と図1中に示すセンサー装置の位置関係を説明するための斜視図である。 第2実施形態に係るリーダー装置及びサーバーの要部回路構成を示すブロック図。 図12中のリーダー装置が備えるプロセッサーによる制御処理のフローチャート。 図12中のサーバーが備えるプロセッサーによる制御処理のフローチャート。
以下、いくつかの実施形態に係るセンシングシステムについて図面を用いて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係るセンシングシステム1の概要を示す図である。センシングシステム1は、点検を行うシステムである。センシングシステム1は、発電所、変電所、工場、ビル、交通施設、又はその他の施設において使用される。あるいは、センシングシステム1は、船舶又は航空機などの乗り物において使用されても良い。センシングシステム1は、リーダー装置10及び複数のセンサー装置20を含む。
リーダー装置10は、オートパイロットで施設内などを自走して、異常音が発生していないかを自動的に調べる機能を有する。また、リーダー装置10は、センサー装置20と通信を行う機能を有する。さらに、リーダー装置10は、センサー装置20の位置を推定する機能を有する。センサー装置20の位置は、例えばx軸、y軸、及びz軸からなる、基準点を原点とした3次元直交座標系における3次元座標によって表される。なお、図1にはリーダー装置10を1台のみ示すが、複数台のリーダー装置10があっても良い。リーダー装置10が複数ある場合には、例えば、複数のリーダー装置10がそれぞれ異なる範囲を自走することで点検にかかる時間を短縮する。リーダー装置10について、図2に基づいてさらに説明する。図2は、リーダー装置10の要部回路構成を示すブロック図である。リーダー装置10は、コンピューター101、マイクロフォン102、増幅器103、A/D(analog-to-digital)変換器104、リーダーアンテナ105、RFID(radio frequency identifier)リーダー106、指向性制御部107、位置センサー108、電動台車109、バッテリー110及び電源装置111を含む。
コンピューター101は、リーダー装置の動作に必要な演算及び制御などの処理を行う。コンピューター101は、プロセッサー1011、ROM(read-only memory)1012、RAM(random-access memory)1013、補助記憶デバイス1014及びバス1015を含む。コンピューター101は、制御部の一例である。
プロセッサー1011は、コンピューター101の中枢部分に相当する。プロセッサー1011は、ROM1012又は補助記憶デバイス1014に記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、コンピューター101の各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサー1011は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、SoC(system on a chip)、DSP(digital signal processor)又はGPU(graphics processing unit)などである。あるいは、プロセッサー1011は、これらの組み合わせである。
ROM1012は、コンピューター101の主記憶部分に相当する。ROM1012は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM1012は、上記のプログラムを記憶する。また、ROM1012は、プロセッサー1011が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
RAM1013は、コンピューター101の主記憶部分に相当する。RAM1013は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM1013は、プロセッサー1011が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
補助記憶デバイス1014は、コンピューター101の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス1014は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)又はSSD(solid state drive)などである。補助記憶デバイス1014は、上記のプログラムを記憶する場合がある。また、補助記憶デバイス1014は、プロセッサー1011が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー1011での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。なお、コンピューター101は、補助記憶デバイス1014に代えて、あるいは補助記憶デバイス1014に加えて、メモリカード又はUSB(universal serial bus)メモリなどの記憶媒体を挿入可能なインターフェースを備えてもよい。
また、補助記憶デバイス1014は、センサー装置20が放射する電波の受信信号強度(RSSI(received signal strength indication))−距離特性を示すデータ(以下「RSSI特性データ」という。)を記憶している。RSSI特性データを用いることで、RSSIが分かればリーダーアンテナ105からセンサー装置20までの距離が分かる。RSSI特性データは、例えば、自由空間において、リーダー装置10とセンサー装置20との距離を様々に変化させながら距離ごとのRSSIを計測することで得られる。
さらに、補助記憶デバイス1014は、リーダーアンテナ105が取り付けられている位置の地面からの高さz1を記憶している。
ROM1012又は補助記憶デバイス1014に記憶されるプログラムは、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムを含む。一例として、リーダー装置10は、制御プログラムがROM1012又は補助記憶デバイス1014に記憶された状態でリーダー装置10の管理者などへと譲渡される。しかしながら、リーダー装置10は、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムがROM1012又は補助記憶デバイス1014に記憶されない状態で当該管理者などに譲渡されても良い。また、リーダー装置10は、別の制御プログラムがROM1012又は補助記憶デバイス1014に記憶された状態で当該管理者などに譲渡されても良い。そして、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムが別途に当該管理者などへと譲渡され、当該管理者又はサービスマンなどによる操作の下にROM1012又は補助記憶デバイス1014へと書き込まれても良い。このときの制御プログラムの譲渡は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク又は半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介したダウンロードにより実現できる。
バス1015は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、コンピューター101の各部で授受される信号を伝送する。
マイクロフォン102は、周囲の音を拾う。すなわち、マイクロフォン102は、音を受けて、当該音を電気信号に変換する。さらに、マイクロフォン102は、当該電気信号を出力する。マイクロフォン102は、一例として、無指向性で、20Hzから200KHzにおいて平坦な周波数特性を有し、感度1V/Pa(1kHz)程度のコンデンサ型マイクロフォンである。マイクロフォン102は、指向性が偏らないようにするために、図1に示すようにリーダー装置10の本体11の頭頂部などに設けられる。
増幅器103は、マイクロフォン102が出力する電気信号を増幅する。増幅器103は、一例として、低雑音(例えば自己雑音実効値6μV以下。)で低歪率(例えば1kHzで全高調波歪3%以下。)のものである。
A/D変換器104は、増幅器103によって増幅された電気信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。さらに、A/D変換器104は、変換した当該デジタル信号をコンピューター101に対して入力する。なお、当該デジタル信号を、以下「音声データ」という。A/D変換器104は、一例として12ビット以上のものである。
リーダーアンテナ105は、一例として、垂直方向(高さ方向)に配設された2つの平面アンテナ素子1051を備えるフェーズドアレイアンテナである。リーダーアンテナ105は、図1に示すように、リーダー装置10の本体11の上部に取り付けられた支柱12の上部に取り付けられる。これは、リーダーアンテナ105の位置が高くなるようにするためである。なお、リーダーアンテナ105は、支柱12上ではなくリーダー装置10の本体11に直接取り付けられていてもよい。リーダーアンテナ105は、センサー装置が送信するセンサーデータを受信する受信部の一例である。
RFIDリーダー106は、リーダーアンテナ105を用いて電波の送受信を行う。これにより、RFIDリーダー106は、リーダーアンテナ105を介してセンサー装置20と通信を行う。また、RFIDリーダー106は、センサー装置20から放射された応答信号のRSSIを計測する機能を有する。RFIDリーダー106は、例えば、各国法令等に規定された周波数帯域及び電波強度に従う電波の送信を行うよう動作する。したがって、RFIDリーダー106は、一例として、920MHz帯の送信電力1W構内無線局で、リーダーアンテナ105及び指向性制御部107を合わせた最大利得を6dBiとし、等価等方輻射電力(EIRP(equivalent isotropic radiated power))が4Wを超えないように動作する。
指向性制御部107は、プロセッサー1011による制御に基づいてリーダーアンテナ105の指向性を制御する。
位置センサー108は、プロセッサー1011がリーダー装置10の現在位置を示す位置情報及び方位情報を取得するために使用されるセンサーなどである。リーダー装置10の位置は、例えば、予め定められた基準点を原点とする座標で表される。また、リーダー装置10の方位は、例えば、リーダー装置10の進行方向が、前記座標のx軸正の方向を0度として時計回りに何度傾いているかで表される。位置センサー108は、複数のセンサーからなるセンサー群などであっても良い。
電動台車109は、リーダー装置10が自走するために設けられる。電動台車109は、例えばモーター及び当該モーターを動力とする車輪13を備える。
バッテリー110は、リーダー装置10が動作するために必要な電力を蓄える。
電源装置111は、バッテリー110に蓄えられた電力を安定化して、リーダー装置10の各部に供給する。
センサー装置20は、振動センサーを備え、振動を物理量として計測する目的で施設内などの計測対象物に取り付けられる。計測対象物は、例えば各種設備、各種装置又は各種配管などであり、対象は問わない。センサー装置20は、パッシブ型のRFIDタグを備える。センサー装置20は、当該RFIDタグを用いることで、振動センサーによって計測されたデータを送信することができる。なお、複数のセンサー装置20のそれぞれには、ユニークなID(identifier)であるセンサーIDが割り当てられている。センサー装置20について、図3に基づいてさらに説明する。図3は、センサー装置20の要部回路構成を示すブロック図である。センサー装置20は、プロセッサー201、ROM202、RAM203、RFIDアンテナ204、RFIDチップ205、振動センサー206、A/D変換器207、整流回路208、安定化電源回路209及びキャパシター210を含む。
プロセッサー201は、センサー装置20の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー201は、ROM202などに記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、センサー装置20の各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサー201は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP又はGPUなどである。あるいは、プロセッサー201は、これらの組み合わせである。また、プロセッサー201は、RFIDチップ205と接続する。
ROM202は、プロセッサー201を中枢とするコンピューターの主記憶部分に相当する。ROM202は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM202は、上記のプログラムを記憶する。また、ROM202は、プロセッサー201が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。さらに、ROM202は、センサーIDを記憶する。
RAM203は、プロセッサー201を中枢とするコンピューターの主記憶部分に相当する。RAM203は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM203は、プロセッサー201が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
ROM202に記憶されるプログラムは、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムを含む。一例として、センサー装置20は、制御プログラムがROM202に記憶された状態でセンサー装置20の管理者などへと譲渡される。しかしながら、センサー装置20は、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムがROM202に記憶されない状態で当該管理者などに譲渡されても良い。また、センサー装置20は、別の制御プログラムがROM202に記憶された状態で当該管理者などに譲渡されても良い。そして、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムが別途に当該管理者などへと譲渡され、当該管理者又はサービスマンなどによる操作の下にROM202へと書き込まれても良い。このときの制御プログラムの譲渡は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク又は半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介したダウンロードにより実現できる。
RFIDアンテナ204は、RFIDタグを構成するアンテナである。RFIDアンテナ204は、リーダー装置10から発信される電波を受信する。また、RFIDアンテナ204は、受信した電波の一部を反射して放射する。RFIDアンテナ204は、センサーデータを送信する送信部の一例である。
RFIDチップ205は、RFIDタグを構成するIC(integrated circuit)チップである。RFIDチップ205は、RFIDアンテナ204によって受信された電波の一部を電力源として動作する。また、RFIDチップ205は、RFIDアンテナ204によって受信された電波を変調することで、反射波を搬送波として情報を乗せることができる。当該情報は、ROM202に記憶されたセンサーIDを含む。当該情報は、センサーデータの一例である。このように情報が乗せられた反射波は、RFIDアンテナ204によって放射される。RFIDチップ205は、プロセッサー201と接続する。
振動センサー206は、計測対象物の振動を物理量として計測する。そして、振動センサー206は、計測データを出力する。振動センサー206は、例えば、振動の加速度を計測する3軸加速度センサーである。あるいは、振動センサー206は、6軸加速度センサーなどであっても良い。あるいは、振動センサー206は、振動による変位又は振動速度などを計測するその他のセンサーであっても良い。振動センサー206は、MEMS(microelectromechanical systems)であることが好ましい。MEMSセンサーは、長寿命で小型軽量なためである。
A/D変換器207は、振動センサー206から出力された計測データをアナログ信号からデジタル信号に変換する。さらに、A/D変換器207は、変換した当該デジタル信号をプロセッサー201に入力する。
整流回路208は、RFIDアンテナ204によって受信された電波の一部を整流して直流電圧にする。
安定化電源回路209は、整流回路208によって整流された直流電圧を平滑化するなどして安定化させる。
キャパシター210は、整流回路208及び安定化電源回路209によって整流及び安定化された電圧が印加されることで充電される。
また、安定化電源回路209は、キャパシター210の電圧を所望の電圧に安定化させる。安定化電源回路209によって安定化された当該電圧は、プロセッサー201、振動センサー206及びA/D変換器207など、センサー装置20の各部に供給される。
以下、第1実施形態に係るセンシングシステム1の動作を図4〜図10に基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。図4及び図5は、リーダー装置10のプロセッサー1011による制御処理のフローチャートである。プロセッサー1011は、ROM1012又は補助記憶デバイス1014などに記憶された制御プログラムに基づいてこの制御処理を実行する。図6は、センサー装置20のプロセッサー201による制御処理のフローチャートである。プロセッサー201は、ROM202などに記憶された制御プログラムに基づいてこの制御処理を実行する。
図4のAct1においてリーダー装置10のコンピューター101は、点検を開始する条件を満たすのを待ち受ける。コンピューター101は、点検を開始する条件を満たしたならば、Act1においてYesと判定してAct2へと進む。点検を開始する条件は、例えば、予め定められた日時になったことである。あるいは例えば、点検を開始する条件は、前回の点検から一定時間経過したことである。
Act2においてプロセッサー1011は、移動を開始するよう電動台車109を制御する。なお、プロセッサー1011は、予め定められたルートに従って移動するよう電動台車109を制御する。すなわち例えば、リーダー装置10は、地面に予め表示された誘導テープ又はバーコードなどのマーカーをセンサーで読取り、マーカーが示すルートに従って移動する。あるいは例えば、リーダー装置10は、レーザーレンジスキャナーなどを用いて周辺物体との距離を測りながら予め定められたルートを移動する。電動台車109は、プロセッサー1011の制御に基づき、車輪13を駆動させる。
Act3においてプロセッサー1011は、測定ポイントに着くのを待ち受ける。プロセッサー1011は、例えば、測定ポイントであることを示すマーカーを読み取ったならば、測定ポイントに着いたと判定する。あるいは例えば、プロセッサー1011は、位置センサー108を用いて位置情報を取得して、当該位置情報が予め定められた測定ポイントを示す座標と合致する場合、測定ポイントに着いたと判定する。プロセッサー1011は、測定ポイントに着いたならば、Act3においてYesと判定してAct4へと進む。
Act4においてプロセッサー1011は、移動を停止するよう電動台車109を制御する。この制御により、電動台車109は、車輪13の駆動を停止させる。プロセッサー1011は、Act4の処理の後、Act5へと進む。
Act5においてプロセッサー1011は、A/D変換器104から出力される音声データを取得する。プロセッサー1011は、Act5の処理の後、Act6へと進む。
Act6においてプロセッサー1011は、Act5で取得した音声データに異音が含まれるか否かを判定する。プロセッサー1011は、例えば次のようにして異音の検出を行う。すなわち、プロセッサー1011は、Act5で取得した音声データと、過去に同じポイントで取得した音声データとを比較して、その差異の大きさを示す評価値を算出する。具体的には、例えば、プロセッサー1011は、時間軸データである2つの音声データ波形をFFT(fast Fourier transform)などにより周波数軸データに変換し、両スペクトル分布の差異を算出する。そして、プロセッサー1011は、当該評価値が予め定められた閾値以上である場合に異音が含まれるものと判定する。なお、Act6の処理で用いる過去に取得した音声データは、例えば、初回の点検を行うより前に予め検査時と同じ測定ポイントで音声データを保存しておくことにより得られる。プロセッサー1011は、異音が検出されたならば、Act6においてYesと判定してAct7へと進む。
以上より、Act6の処理を行うことで、コンピューター101は、異音を検出する検出部として制御部として動作する。
Act7においてプロセッサー1011は、RFIDリーダー106を制御して周囲に設置されたセンサー装置20から振動データを取得する。RFIDリーダー106は、プロセッサー1011による当該制御に基づき、リーダーアンテナ105から、周囲に質問信号を放射させる。当該質問信号は、センサー装置20のRFIDアンテナ204によって受信される。当該質問信号を受信したセンサー装置20は、当該質問信号を電力源として動作を開始する。そして、プロセッサー201は、図6に示す制御処理を開始する。
図6のAct31においてセンサー装置20のプロセッサー201は、キャパシター210が十分に充電されるのを待ち受ける。プロセッサー201は、キャパシター210が十分に充電されたならば、Act31においてYesと判定してAct32へと進む。
Act32においてプロセッサー201は、計測を開始するよう振動センサー206に指示する。この指示を受けて振動センサー206は振動の計測を開始する。さらに、振動センサー206は、計測データを出力する。出力された計測データは、A/D変換器104によってデジタル信号に変換されてRAM203に記憶される。なお、RAM203に記憶される計測データは、例えば、計測された振動を示す波形として記憶される。このようにRAM203に記憶された計測データを、以下「振動データ」という。プロセッサー201は、Act32の処理の後、Act33へと進む。
Act33においてプロセッサー201は、RAM203に振動データが一定時間分蓄積されるのを待ち受ける。プロセッサー201は、RAM203に振動データが一定時間分蓄積されたならば、Act33においてYesと判定してAct34へと進む。
Act34においてプロセッサー201は、振動データの送信を開始させる。すなわち、プロセッサー201は、反射波がRAM203に記憶された振動データを含むように変調するようRFIDチップ205を制御する。これにより、RFIDチップ205によって変調された反射波は、ROM202に記憶されたセンサーIDと、RAM203に記憶された振動データとを含む。このように変調された反射波は、RFIDアンテナ204から放射される。なお、振動データの送信を開始する前に変調された反射波は、ROM202に記憶されたセンサーIDを含み、RAM203に記憶された振動データを含まない。プロセッサー201は、Act34の処理の後、図6に示す制御処理を終了する。
以上のようにして、質問信号を反射して放射された反射波は、リーダー装置10のリーダーアンテナ105によって受信される。受信された当該反射波は、RFIDリーダー106によって復調されて、センサーID及び振動データが読み取られる。RFIDリーダー106は、読み取ったセンサーID及び振動データをプロセッサー1011に入力する。以上のようにして、プロセッサー1011は、センサー装置20から振動データを取得する。プロセッサー1011は、Act7の処理の後、Act8へと進む。
Act8においてプロセッサー1011は、Act7で取得した振動データの中に異常な振動を示すものが無いか調べる。すなわち、プロセッサー1011は、Act7で取得した振動データの波形とAct3で取得した音声データの波形との相関性を調べて、相関性が一定以上である場合、当該振動データが示す波形が異常な振動を示すものであると判定する。具体的には例えば、プロセッサー1011は、Act7で取得した振動データの波形とAct3で取得した音声データの波形とをFFTなどにより周波数スペクトルに変換して、相互相関を算出する。そして、プロセッサー1011は、相互相関が一定以上であるならば、当該振動データが示す波形が異常な振動を示すものであると判定する。プロセッサー1011は、Act8の処理の後、Act9へと進む。したがって、Act8の処理を行うことで、コンピューター101は、異音を検出した音声データと相関性を示す振動データを含むセンサーデータを検出する制御部として動作する。
Act9においてプロセッサー1011は、Act8で異常な振動を示すと判定した振動データがあるか否かを判定する。プロセッサー1011は、Act8で異常な振動を示すと判定したデータがあるならば、Act9においてYesと判定してAct10へと進む。
Act10においてプロセッサー1011は、Act8において相関性が最も高かった振動データを選択する。プロセッサー1011は、Act10の処理の後、Act11へと進む。
Act11においてプロセッサー1011は、Act9で選択した振動データの送信元であるセンサー装置20を対象として、図5に示す座標推定処理を行う。なお、対象とするセンサー装置20の識別には、反射波に含まれるセンサーIDを用いる。
図5のAct21においてプロセッサー1011は、図7に示すようにリーダーアンテナ105の指向性の方向を仰俯角(上下方向)に変化させながら走査を行うように指向性制御部107を制御する。図7は、リーダー装置10とセンサー装置20の位置関係を説明する図である。指向性パターン40は、リーダーアンテナ105のアンテナ素子1051に垂直で水平面に垂直な面における、リーダーアンテナ105が放射する電波の指向性パターンを示す。方向41は、対応する指向性パターン40において利得が最大となる方向を示す。一例として、プロセッサー1011は、仰俯角θが水平方向±20度である範囲で走査を行うよう指向性制御部107を制御する。
プロセッサー1011による制御に応じて、指向性制御部107は、リーダーアンテナ105の指向性を制御して電波を放射させる。当該放射された電波を受信したセンサー装置20からは、応答信号として反射波が放射される。当該反射波は、リーダーアンテナ105によって受信される。指向性制御部107は、リーダーアンテナ105によって受信される反射波のRSSIを指向性の方向ごとに測定する。このように測定されたRSSIは、図8に示すような特性を示す。この場合には、仰俯角θ=10度でRSSIが最大となっているため、仰俯角θ=10度の方向にセンサー装置20があることが分かる。なお、環境によっては周辺の物体による電波の反射及び障害物の影響により単峰型のグラフにならない場合、及びRSSIの時間変動が大きいために測定誤差が大きくなる場合もある。しかしながら、複数回計測を繰り返して平均値をとることで精度を上げることもできる。プロセッサー1011は、Act21の処理の後、Act22へと進む。
Act22においてプロセッサー1011は、リーダーアンテナ105の指向性の方向を、Act21においてRSSIが最大となった方向となるように指向性制御部107を制御する。一例として、プロセッサー1011は、Act21における測定の結果、図8で示すようなRSSI特性を得た場合には、リーダーアンテナ105の指向性の方向を仰俯角θ=10度となるように指向性制御部107を制御する。プロセッサー1011による制御に基づいて、指向性制御部107は、リーダーアンテナ105の指向性の方向を変更する。結果プロセッサー1011は、Act22の処理の後、Act23へと進む。
Act23においてプロセッサー1011は、図9に示すように直線上を移動して、当該直線上でRSSIが最大となる位置を探索するように電動台車109などの各部を制御する。図9は、リーダー装置10とセンサー装置20の水平面での位置関係を説明する図である。なお、図9は、リーダー装置10などを上方から見た平面図である。図9には、前記直線上のAの位置にあるリーダー装置10と直線上のBの位置にあるリーダー装置10とを示している。指向性パターン60は、リーダーアンテナ105を通り、水平面に平行な面における、リーダーアンテナ105が放射する電波の指向性パターンを示す。
プロセッサー1011の制御に基づき、リーダー装置10は、前記直線上を移動する。なお、前記直線は、例えば、リーダー装置10の進行方向と一致する直線である。さらに、リーダー装置10が前記直線上を移動している際、プロセッサー1011は、リーダーアンテナ105から電波を放射して、リーダー装置10の位置ごとのRSSIを測定するようリーダーアンテナ105及び指向性制御部107を制御する。プロセッサー1011による制御に応じて、リーダーアンテナ105は、電波を放射する。リーダーアンテナ105から放射された電波を受信したセンサー装置20からは、応答信号として反射波が放射される。当該反射波は、リーダーアンテナ105によって受信される。指向性制御部107は、リーダーアンテナ105によって受信される反射波のRSSIをプロセッサー1011の制御のもとに計測する。リーダーアンテナ105から放射される電波は、図9のような指向性パターン60を持つことから、以上のようにして計測されたRSSIは、一例として、図10に示すような、正面からの位置ずれに対する特性を示す。なお、正面からの位置ずれは、リーダーアンテナ105の正面にセンサー装置20がある状態を0cmとし、リーダー装置10の進行方向を正とする、前記直線上のセンサー装置20の位置を示す値である。図10に示すように、正面からの位置ずれが0cmのときにRSSIは最大となるので、上述のように移動しながらRSSIの計測を行うことでこの位置を特定することができる。なお、環境によっては周辺の物体による電波の反射及び障害物の影響により単峰型のグラフにならない場合、及びRSSIの時間変動が大きいために測定誤差が大きくなる場合もある。しかしながら、複数回計測を繰り返して平均値をとることで精度を上げることもできる。プロセッサー1011は、Act23の処理の後、Act24へと進む。
Act24においてプロセッサー1011は、リーダー装置10の位置を、Act23で特定した、RSSIが最大となる位置に移動させる。プロセッサー1011は、Act24の処理の後、Act25へと進む。
Act25においてプロセッサー1011は、位置センサー108を用いて自身の位置情報及び方位情報を取得する。このとき取得される位置情報は、座標(x1,y1)であるとする。また、このとき取得される方位情報は、角度φであるとする。プロセッサー1011は、Act25の処理の後、Act26へと進む。
Act26においてプロセッサー1011は、仰俯角θの精度を上げるためにAct21と同様の処理を行う。そして、プロセッサー1011は、当該処理においてRSSIが最大となった仰俯角θをRAM1013などに記憶させる。プロセッサー1011は、Act26の処理の後、Act27へと進む。
Act27においてプロセッサー1011は、リーダーアンテナ105の指向性の方向を、Act26で記憶した仰俯角θとなるように指向性制御部107を制御する。この制御に基づき、指向性制御部107は、リーダーアンテナ105の指向性の方向を仰俯角θとなるように制御する。プロセッサー1011は、Act27の処理の後、Act28へと進む。
Act28においてプロセッサー1011は、RSSIを測定する。そして、プロセッサー1011は、RSSI特性データに基づき、測定されたRSSIから、リーダーアンテナ105とセンサー装置20との距離dを推定する。プロセッサー1011は、Act28の処理の後、Act29へと進む。
Act29においてプロセッサー1011は、センサー装置20の位置を推定する。センサー装置20の位置の推定について、図11に基づいて説明する。図11は、リーダー装置10とセンサー装置20の位置関係を説明するための斜視図である。プロセッサー1011は、補助記憶デバイス1014に記憶されたリーダーアンテナ105の地面からの高さz1、Act25で取得した位置情報(座標(x1,y1))、Act25で取得した方位情報(角度φ)、Act26で記憶した仰俯角θ、及びAct28で推定した距離dから、センサー装置20の位置座標(x2,y2,z2)を推定する。なお、仰俯角θ及び距離dは、センサー装置20の、リーダー装置10からの相対位置を示す。
図11に示すように、センサー装置20とリーダーアンテナ105との相対位置は、水平方向距離dh及びz方向距離dzにより示すことが可能である。dhは下記(1)式により、dzは下記(2)式により求められる。
dh=d・cosθ …(1)
dz=d・sinθ …(2)
さらに、水平方向距離dhは、x方向距離dx、y方向距離dyに分解可能である。dxは下記(3)式により、dyは下記(4)式により求められる。
dx=d・cosθ・sinφ …(3)
dy=d・cosθ・cosφ …(4)
リーダーアンテナ105の位置は、座標(x1,y1,z1)である。したがって、センサー装置20の座標(x2、y2、z2)は、下記(5)式〜(7)式により求められる。
x2=x1+dx=x1+d・cosθ・sinφ …(5)
y2=y1+dy=y1+d・cosθ・cosφ …(6)
z2=z1+dz=z1+d・sinθ …(7)
プロセッサー1011は、Act29の処理の後、座標推定処理を終了して、Act12へと進む。なお、上記に示す座標推定処理における手順は一例であって、プロセッサー1011は、異なる手順で座標を推定しても良い。
以上より、座標推定処理を行うことで、コンピューター101は、センサー装置の3次元位置を推定する制御部として動作する。
Act12においてプロセッサー1011は、座標推定処理で導出されたセンサー装置20の位置である座標(x2、y2、z2)を補助記憶デバイス1014などに記憶させる。プロセッサー1011は、Act12の処理の後、Act14へと進む。
一方、プロセッサー1011は、Act8において、異常な振動を示すと判定したデータがなかったならば、Act9においてNoと判定してAct13へと進む。
Act13においてプロセッサー1011は、リーダー装置10の位置情報を取得して記憶する。プロセッサー1011は、Act13の処理の後、Act14へと進む。
また、プロセッサー1011は、Act6において異音が検出されなければ、Act6においてNoと判定してAct14へと進む。
Act14においてプロセッサー1011は、全ての計測が終了したか否かを判定する。プロセッサー1011は、全ての計測が終了していないならば、Act14においてNoと判定してAct2へと進む。そして、Act2においてリーダー装置10は、次の測定ポイントに向かうべく移動を開始する。対して、プロセッサー1011は、全ての計測が終了したならば、Act14においてYesと判定してAct15へと進む。
Act15においてプロセッサー1011は、次の点検を開始するまで待機するための場所へ移動するべく各部の制御を行う。当該制御に基づき、リーダー装置10は、当該待機場所へ移動する。プロセッサー1011は、Act15の処理の後、Act1へと戻る。
第1実施形態のセンシングシステム1によれば、リーダー装置10は、マイクロフォン102を用いて異音を検知する。そして、リーダー装置10は、異音を検出したならば、その場の周囲に予め設置されているセンサー装置20と通信して、センサー装置20が異常な振動を検知しないか調べる。これにより、どのセンサー装置20が設置されている場所で異常が起きているかが分かる。
さらに、リーダー装置10は、異常な振動を検知しているセンサー装置20の位置を推定する。これにより、リーダー装置10は、異常が発生している箇所の3次元座標を特定することができる。すなわち、リーダー装置10は、センサー装置20の計測データの取得のみならず、センサー装置20の位置計測も行う。したがって、センシングシステム1では、センサー装置20を予め定められた位置に正確に設置したり、センサー装置20を設置した正確な位置を記録したりする手間が不要である。このため、センサー装置20の設置、更新及び増設を簡単に行う事が出来る。また、以上のように、センシングシステム1は、異音の検知のみならず、異常発生箇所の特定までも自動的に行うことができる。
また、第1実施形態のセンシングシステム1によれば、リーダー装置10は、プログラムに基づき、オートパイロットで施設内などを自走して、異常な音が発生していないかを検知することで、施設内の点検を行う。また、リーダー装置10は、点検の開始時間などの設定も可能である。したがって、センシングシステム1は、施設内などにおいて点検を自動的に行うことができる。
また、第1実施形態のセンシングシステム1によれば、リーダー装置10は、異音を検知したにもかかわらず異常な振動を示すセンサー装置20が無かった場合に、リーダー装置10の位置情報を記憶する。したがって、リーダー装置10は、センサー装置20が設置されていない場所が異音の発生箇所である場合などであっても異常が発生していること、及びその大体の位置を検出することができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態に係るセンシングシステム1bについて、図12に基づいて説明する。図12は、第2実施形態に係るリーダー装置及びサーバーの要部回路構成を示すブロック図である。なお、図12において第1実施形態に係る図2と同様の要素について同一の符号を付している。また、第1実施形態と同様の要素については説明を省略する場合がある。第2実施形態に係るセンシングシステム1bは、リーダー装置10b及びセンサー装置20に加えてサーバー90を含む。リーダー装置10b及びサーバー90は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、イントラネットなどのプライベートネットワーク又はインターネットなどを含む通信網である。
リーダー装置10bは、通信インターフェース121及び通信アンテナ122を含む。
通信インターフェース121は、プロセッサー1011が通信アンテナ122と通信するためのインターフェースである。
通信アンテナ122は、リーダー装置10がネットワークNWと通信するためのアンテナである。
サーバー90は、プロセッサー901、ROM902、RAM903、補助記憶デバイス904、通信インターフェース905及びバス906を含む。
プロセッサー901は、サーバー90の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー901は、ROM902又は補助記憶デバイス904などに記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、サーバー90の各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサー901は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP又はGPUなどである。あるいは、プロセッサー901は、これらの組み合わせである。
ROM902は、プロセッサー901を中枢とするコンピューターの主記憶部分に相当する。ROM902は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM902は、上記のプログラムを記憶する。また、ROM902は、プロセッサー901が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
RAM903は、プロセッサー901を中枢とするコンピューターの主記憶部分に相当する。RAM903は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM903は、プロセッサー901が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
補助記憶デバイス904は、プロセッサー901を中枢とするコンピューターの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス904は、例えばEEPROM、HDD又はSSDなどである。補助記憶デバイス904は、上記のプログラムを記憶する場合がある。また、補助記憶デバイス904は、プロセッサー901が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー901での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。
ROM902又は補助記憶デバイス904に記憶されるプログラムは、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムを含む。一例として、サーバー90は、制御プログラムがROM902又は補助記憶デバイス904に記憶された状態でサーバー90の管理者などへと譲渡される。しかしながら、サーバー90は、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムがROM902又は補助記憶デバイス904に記憶されない状態で当該管理者などに譲渡されても良い。また、サーバー90は、別の制御プログラムがROM902又は補助記憶デバイス904に記憶された状態で当該管理者などに譲渡されても良い。そして、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムが別途に当該管理者などへと譲渡され、当該管理者又はサービスマンなどによる操作の下にROM902又は補助記憶デバイス904へと書き込まれても良い。このときの制御プログラムの譲渡は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク又は半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介したダウンロードにより実現できる。
通信インターフェース905は、サーバー90がネットワークNWなどを介して通信するためのインターフェースである。
バス906は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、サーバー90の各部で授受される信号を伝送する。
以下、第2実施形態に係るセンシングシステム1bの動作を図13及び図14に基づいて説明する。図13は、リーダー装置10のプロセッサー1011による制御処理のフローチャートである。プロセッサー1011は、ROM1012又は補助記憶デバイス1014などに記憶された制御プログラムに基づいてこの制御処理を実行する。図14は、サーバー90のプロセッサー901による制御処理のフローチャートである。プロセッサー901は、ROM902又は補助記憶デバイス904などに記憶された制御プログラムに基づいてこの制御処理を実行する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。なお、図13において第1実施形態と図4と同様の処理においては、同一の符号を付している。また、以下の動作説明において、第1実施形態と同様の処理については説明を省略する場合がある。
プロセッサー1011は、図13のAct5の処理の後、Act41へと進む。
Act41においてプロセッサー1011は、Act5で取得した音声データをサーバー90に送信するように通信インターフェース121に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース121は、当該音声データをサーバー90に送信する。送信された当該音声データは、サーバー90の通信インターフェース905によって受信される。プロセッサー1011は、Act41の処理の後、Act42へと進む。
一方、図14のAct51においてサーバー90のプロセッサー901は、通信インターフェース905によってデータが受信されるのを待ち受けている。プロセッサー901は、音声データ又は振動データなどのデータが受信されたならば、Act51においてYesと判定してAct52へと進む。
Act52においてプロセッサー901は、受信したデータが音声データであるか否かを判定する。プロセッサー901は、受信したデータが音声データであるならば、Act52においてYesと判定してAct53へと進む。
Act53においてプロセッサー901は、Act6と同様の処理を行い、受信した音声データに異音が含まれるかを判定する処理を行う。プロセッサー901は、Act53の処理の後、Act54へと進む。
Act54においてプロセッサー901は、Act53の処理結果をリーダー装置10に送信するように通信インターフェース905に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース905は、当該処理結果をリーダー装置10に送信する。送信された当該処理結果は、リーダー装置10の通信インターフェース121によって受信される。プロセッサー901は、Act54の処理の後、Act51へと戻る。
一方、図13のAct42においてプロセッサー1011は、通信インターフェース121によって当該処理結果が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー1011は、当該処理結果が受信されたならば、Act42においてYesと判定してAct43へと進む。
Act43においてプロセッサー1011は、Act42で受信された処理結果が、異音が含まれるという判定であるか否かを判定する。プロセッサー1011は、異音が含まれるという判定でないならば、Act43においてNoと判定してAct14へと進む。対して、プロセッサー1011は、異音が含まれるという判定であるならば、Act43においてYesと判定してAct7へと進む。プロセッサー1011は、Act7の処理の後、Act44へと進む。
Act44においてプロセッサー1011は、Act7で取得した振動データをセンサーIDと共にサーバー90に送信するように通信インターフェース121に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース121は、当該振動データをサーバー90に送信する。送信された当該振動データは、サーバー90の通信インターフェース905によって受信される。プロセッサー1011は、Act44の処理の後、Act45へと進む。
一方、プロセッサー901は、通信インターフェース905によって振動データが受信されたならば、Act51でYes、Act52でNoと判定してAct55へと進む。
Act55においてプロセッサー901は、受信したデータが振動データであるか否かを判定する。プロセッサー901は、受信したデータが振動データであるならば、Act55においてYesと判定してAct56へと進む。なお、プロセッサー901は、受信したデータが振動データでないならば、受信したデータに応じたその他の処理を行う。
Act56においてプロセッサー901は、Act8〜Act10と同様の処理を行う。プロセッサー901は、Act56の処理の後、Act57へと進む。
Act57においてプロセッサー901は、Act56の処理結果をリーダー装置10に送信するように通信インターフェース905に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース905は、当該処理結果をリーダー装置10に送信する。送信された当該処理結果は、リーダー装置10の通信インターフェース121によって受信される。プロセッサー901は、Act54の処理の後、Act51へと戻る。なお、当該処理結果は、Act56の処理において異常な振動を示す振動データがあった場合には、異常な振動を示す振動データがあったことを示す情報と、当該振動データに対応するセンサーIDを含む。そして、当該処理結果は、Act56の処理において異常な振動を示す振動データが無かった場合には、異常な振動を示す振動データが無かったことを示す情報を含む。
一方、図13のAct45においてプロセッサー1011は、通信インターフェース121によって当該処理結果が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー1011は、当該処理結果が受信されたならば、Act45においてYesと判定してAct46へと進む。
Act46においてプロセッサー1011は、Act45で受信された処理結果に、異常な振動を示す振動データがあったことを示す情報が含まれるか否かを判定する。プロセッサー1011は、異常な振動を示す振動データがあったことを示す情報が含まれるならば、Act46においてYesと判定してAct47へと進む。対して、プロセッサー1011は、異常な振動を示す振動データがあったことを示す情報が含まれないならば、Act46においてNoと判定してAct13へと進む。
Act47においてプロセッサー1011は、Act45で受信された処理結果に含まれるセンサーIDで特定されるセンサー装置20を対象として、図5に示す座標推定処理を行う。プロセッサー1011は、Act47の処理の後、Act12へと進む。
第2実施形態のセンシングシステム1bは、第1実施形態のセンシングシステム1と同様の効果が得られる。
第2実施形態のセンシングシステム1bでは、第1実施形態においてリーダー装置10が備えるコンピューター101が処理していた処理内容の一部を、サーバー90が行う。すなわち、コンピューター101とサーバー90とが協働して処理を行う。特に、FFTにかかる処理及び相互相関に関する処理は、負荷が重い処理である。したがって、第2実施形態に係るリーダー装置10bが備えるコンピューター101の処理能力は、第1実施形態に係るリーダー装置10より低くて良いので、リーダー装置10bにかかるコストを低減することができる。特に、多数のリーダー装置10bを運用する場合には、センシングシステム1b全体としてのコストを大きく低減させることができる。
また、前述のようにリーダー装置10bが備えるコンピューター101の処理能力が低くて良いので、第1実施形態のリーダー装置10に比べて小型軽量のコンピューターを用いることができる。したがって、第2実施形態のセンシングシステム1bによれば、リーダー装置10bを小型化及び軽量化することができる。
上記の第1実施形態及び第2実施形態は以下のような変形も可能である。
リーダー装置10は、停止せずに、移動しながら異音の検知を行っても良い。この場合、測定ポイントを通過するときにだけ異音の検知を行う。あるいは、測定ポイントを設定せずに移動中は常に異音の検知を行う。そして、異音を検知した場合には、異音を検知した場所で移動を停止してAct7以降の処理を行う。リーダー装置10は、異音を検知してすぐに移動を停止するのではなく、異音が大きく検知される場所を探してから移動を停止しても良い。このために例えば、リーダー装置10は、異音を検知したならば、異音レベルを計測しながら移動を続けて、移動と共に異音レベルが上昇する間は移動を続ける。そして、リーダー装置10は、移動と共に異音レベルが低下するようになった場合に移動を停止する。このとき、リーダー装置10は、最も異音レベルが高く計測された位置まで戻ってから移動を停止しても良い。
さらに、リーダー装置10は移動しながら異音を検知した場合に、停止せずにセンサーデータの取得及びセンサー装置20の位置推定を行っても良い。すなわち例えば、リーダー装置10は、RSSIの測定時に、移動によるRSSIの変化分を補正して計測を行う。あるいは例えば、リーダー装置10は、移動によるRSSIの変化が問題にならない速度でRSSIの計測を行う。その他、リーダー装置10は、既存のレーダー技術を用いて移動しながらのセンサー装置20の位置推定を実現する。なお、リーダー装置10は、センサーデータの取得及びセンサー装置20の位置推定を、前述のように異音が大きく検知される場所を探してから開始しても良い。
距離dの推定に、電波を送信してから反射波を受信するまでの時間を用いても良い。
リーダー装置10は、施設内などにおいて異音の検知のみを全て終わらせてから、異音を検知していた場合に、異音を検知した場所に戻ってセンサーデータの取得及びセンサー装置20の位置推定を行っても良い。
RFIDタグは、パッシブタグに限らず、アクティブタグ又はセミアクティブタグであっても良い。この場合、センサー装置20は、データを定期的に送信するビーコンとして動作するものであっても良い。
センサー装置20は、RFIDタグに限らずその他の仕組みを用いたトランスポンダーであっても良い。あるいは、センサー装置20は、RFIDタグ以外の仕組みを用いたビーコンなどであっても良い。
センサー装置20は、1つのRFIDタグで受信と送信を行う。しかしながら、センサー装置20は、受信用の通信装置と送信用の通信装置とを別々に備えるものであっても良い。
リーダー装置10及びセンサー装置20は、リーダー装置10とセンサー装置20との通信に、可視光又は赤外線などの、電波以外の電磁波を用いるものであっても良い。また、リーダー装置10及びセンサー装置20は、リーダー装置10とセンサー装置20との通信に、超音波などの電磁波以外のものを用いるものであっても良い。
リーダーアンテナ105は、垂直方向だけでなく水平方向にもアンテナ素子1051が配設されたフェーズドアレイアンテナであっても良い。この場合、プロセッサー1011は、Act23において、リーダーアンテナ105の指向性の方向を方位角(左右方向)に変化させながら走査を行うように指向性制御部107を制御しても良い。このようにすれば、リーダー装置10は、移動しなくてもセンサー装置の左右位置を特定可能である。
リーダーアンテナ105は、フェーズドアレイアンテナに限らず、その他のアンテナであっても良い。
リーダーアンテナ105の指向性の方向を変えるために、位相を変える以外の方法を用いても良い。リーダー装置10は、例えば、回転又は回動可能に取り付けられたリーダーアンテナ105の物理的な向きを変える。あるいは、上下及び左右の少なくともいずれかに動くように取り付けられたリーダーアンテナ105を移動させる。
リーダー装置10は、複数のリーダーアンテナ105を備えていても良い。この場合、複数のアンテナの受信強度を比較することで指向性センサー装置の位置を推定することができる。
リーダー装置10は、上記以外のその他の方法を用いて自身の位置情報を取得しても良い。例えば、リーダー装置10は、GPS(Global Positioning System)などのGNSS(global navigation satellite system)、IMES(Indoor MEssaging System)、DR(dead reckoning)、SLAM(simultaneous localization and mapping)、Wi−fiなどのアクセスポイントを用いた測位システム、BLE(Bluetooth(登録商標) low energy)などを用いたビーコンによる測位システム、地磁気を用いた測位システム、又はこれらを複数組み合わせた方法などを用いて自身の位置情報を取得する。位置推定にSLAMを用いる場合、リーダー装置10が自動的に走行ルートを決定することができるので、リーダー装置10の走行ルートを設定する手間などを軽減することが可能である。
リーダー装置10は、自身の傾斜を計測する水準器などのセンサーを備えていても良い。計測ポイントが水平でない場合などにおいては、リーダー装置10の傾斜角を考慮することでより高精度の位置推定が可能となる。
リーダー装置10及びリーダー装置10bは、自身の基準点からの高さを推定することができるものであっても良い。この場合、実施形態のセンシングシステムは、高低差がある場所でも使用可能である。
サーバー90とリーダー装置10bとは、ネットワークNWを介さずに通信しても良い。
実施形態のリーダー装置は自走せず、他の動力車などに牽引されて移動するものであっても良い。あるいは、実施形態のリーダー装置は、人力によって移動するものであっても良い。
実施形態のリーダー装置は、オートパイロットではなく、人が操作するものであっても良い。この場合、実施形態のリーダー装置は、遠隔操作するものであっても良いし、人が乗り込んで操作するものであっても良い。
実施形態のリーダー装置は、電動以外の動力によって移動するものであっても良い。例えば、実施形態のリーダー装置は、電動台車109に代えて、エンジン駆動の台車を備える。
実施形態のリーダー装置は、車輪以外によって移動するものであっても良い。例えば、実施形態のリーダー装置は、無限軌道又は脚などによって移動する。
実施形態のリーダー装置は、レール上を走る鉄道車両であっても良い。
実施形態のリーダー装置は、UAV(unmanned aerial vehicle)などの航空機であっても良い。UAVであるリーダー装置は、例えば、複数のローターによって飛行するいわゆるドローンなどであっても良い。この場合、リーダー装置は、電動台車109に代えてローターなどの飛行用の機構を備える。航空機であるリーダー装置は、走行するスペースが無い場所及び高所など、地上での移動が難しい場合などにおいても使用可能である。
実施形態のリーダー装置は、USV(unmanned surface vehicle)などの船舶であっても良い。この場合、リーダー装置は、電動台車109に代えて水上を進むための推進機などを備える。船であるリーダー装置は、水上又は水中などに設置された設備などの点検に有用である。なお、センサー装置が水中に設置される場合には、センサー装置とリーダー装置との通信は、超音波などを用いるものであることが好ましい。水中では電波が大きく減衰するため、超音波などを用いる方が通信しやすいためである。
実施形態のリーダー装置は、UUV(unmanned underwater vehicle)などの潜水艇であっても良い。この場合、リーダー装置は、電動台車109に代えて、水上及び水中を進むための推進装置、及び沈降及び浮上するための潜水機構を備える。潜水艇であるリーダー装置は、水中又は水底などに設置された設備などの点検に有用である。
リーダー装置10及びセンサー装置20の位置を示す座標系は、直交座標系に限らない。例えば、リーダー装置10及びセンサー装置20の位置を示す座標は、緯度、経度及び高度からなる座標系などである。
センシングシステム1bは、上記に示す以外の他の処理についても、リーダー装置10bに代えてサーバー90が処理を行っても良い。
センシングシステム1及びセンシングシステム1bは、施設又は乗り物などに限らず、任意の場所で使用可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1……センシングシステム、10……リーダー装置、20……センサー装置、90……サーバー、101……コンピューター、102……マイクロフォン、103……増幅器、104,207……A/D変換器、105……リーダーアンテナ、106……RFIDリーダー、107……指向性制御部、108……位置センサー、109……電動台車、201,901,1011……プロセッサー、202,902,1012……ROM、203,903,1013……RAM、204……RFIDアンテナ、205……RFIDチップ、206……振動センサー、904,1014……補助記憶デバイス、905……通信インターフェース、906,1015……バス

Claims (4)

  1. センサー装置から送信されるセンサーデータを受信する受信部と、
    入力される音声データから異音を検出する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    異音を検出した場合、前記受信部によって受信される前記センサーデータの中から、前記異音を検出した前記音声データと相関性を示す振動データを含む前記センサーデータを検出し、
    前記検出されたセンサーデータの送信元のセンサー装置の3次元位置を推定する、リーダー装置。
  2. 前記制御部は、現在位置と、前記受信部によって受信される前記センサー装置から送信される前記センサーデータの受信強度とに基づき前記センサー装置の3次元位置を推定する、請求項1に記載のリーダー装置。
  3. 前記制御部は、サーバーと協働して処理を行う、請求項1又は請求項2に記載のリーダー装置。
  4. リーダー装置と、振動センサーを備えたセンサー装置とを備え、
    前記リーダー装置は、
    センサー装置から送信されるセンサーデータを受信する受信部と、
    入力される音声データから異音を検出する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    異音を検出した場合、前記受信部によって受信される前記センサーデータの中から、前記異音を検出した前記音声データと相関性を示す振動データを含む前記センサーデータを検出し、
    前記検出されたセンサーデータの送信元のセンサー装置の3次元位置を推定し、
    前記センサー装置は、
    前記振動センサーによって計測された振動データを含むセンサーデータを送信する送信部を備える、センシングシステム。
JP2017101111A 2017-05-22 2017-05-22 リーダー装置、及びセンシングシステム Active JP6910846B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017101111A JP6910846B2 (ja) 2017-05-22 2017-05-22 リーダー装置、及びセンシングシステム
US15/966,486 US20180335338A1 (en) 2017-05-22 2018-04-30 Reader device, sensor device, and sensing system
CN201810456527.3A CN108957402A (zh) 2017-05-22 2018-05-14 读取装置、传感器装置及传感系统
EP18172878.3A EP3407031A1 (en) 2017-05-22 2018-05-17 Reader device, sensor device and sensing system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017101111A JP6910846B2 (ja) 2017-05-22 2017-05-22 リーダー装置、及びセンシングシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018194532A JP2018194532A (ja) 2018-12-06
JP6910846B2 true JP6910846B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=62196464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017101111A Active JP6910846B2 (ja) 2017-05-22 2017-05-22 リーダー装置、及びセンシングシステム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20180335338A1 (ja)
EP (1) EP3407031A1 (ja)
JP (1) JP6910846B2 (ja)
CN (1) CN108957402A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021005788A1 (ja) * 2019-07-11 2021-01-14 八洲電業株式会社 飛行体
CN110798806B (zh) * 2019-10-30 2021-03-12 武汉科技大学 一种基于地磁强度的卡尔曼滤波室内轨迹跟踪算法
CN111457434B (zh) * 2020-04-15 2022-05-17 宁波方太厨具有限公司 一种吸油烟机及其共振异音消除方法
JP7133670B2 (ja) * 2021-02-18 2022-09-08 東日本電信電話株式会社 設備位置特定装置及び設備位置特定システム

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61175528A (ja) * 1985-01-30 1986-08-07 Kajima Corp 建設工事騒音振動監視方法
US5457995A (en) * 1994-05-19 1995-10-17 Northern Pipeline Const. Horizontal boring pipe penetration detection system and method
US6650757B1 (en) * 1999-09-27 2003-11-18 Ford Global Technologies, Llc Method and system to detect unwanted noise
JP4265474B2 (ja) * 2004-04-27 2009-05-20 日産自動車株式会社 異音発生源特定装置及び異音発生源特定方法
JP4942353B2 (ja) * 2006-02-01 2012-05-30 株式会社ジェイテクト 音又は振動の解析方法及び音又は振動の解析装置
JP4822926B2 (ja) * 2006-05-01 2011-11-24 本田技研工業株式会社 無線発信機の三次元位置を推定する方法、プログラムおよびシステム
US7737850B2 (en) * 2007-07-31 2010-06-15 Symbol Technologies, Inc. Methods and apparatus for locationing emergency personnel
JP5110405B2 (ja) * 2010-04-07 2012-12-26 村田機械株式会社 走行台車システム
JP5425038B2 (ja) * 2010-11-02 2014-02-26 Jfeメカニカル株式会社 携帯型振動診断装置
JP5804409B2 (ja) * 2011-03-31 2015-11-04 株式会社ジェイテクト 車載装置の振動解析及び振動源の特定を行う方法及び装置
JP6059607B2 (ja) * 2013-06-10 2017-01-11 株式会社Nttドコモ 無線タグ捜索方法およびその装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20180335338A1 (en) 2018-11-22
EP3407031A1 (en) 2018-11-28
JP2018194532A (ja) 2018-12-06
CN108957402A (zh) 2018-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6910846B2 (ja) リーダー装置、及びセンシングシステム
US10960988B2 (en) Delivery landing pads for unmanned aerial vehicles (UAVs)
US9372255B2 (en) Determining a position of a submersible vehicle within a body of water
US20160088498A1 (en) Unmanned aerial vehicle for antenna radiation characterization
US11005310B2 (en) Method for determining the position of a charging station for the wireless transfer of electric power to a vehicle
JP6691096B2 (ja) 欺瞞信号検出システム及び欺瞞信号検出方法
KR101798996B1 (ko) 수직 이착륙 무인기의 상대위치 정밀 산출방법 및 그를 이용한 무인기 착륙 안내 시스템
JP2003529777A (ja) 追跡装置および方法
JP6445413B2 (ja) 測定装置、測定システム及び測定方法
KR101438289B1 (ko) 복합 항법 장치를 이용한 고도정보 획득 시스템
WO2016059904A1 (ja) 移動体
KR101015039B1 (ko) 수중 위치 파악 시스템 및 그 방법
WO2008073511A2 (en) Technique and apparatus to track and position electromagnetic receivers
US11614331B2 (en) Position tracking inside metallic environments using magneto-electric quasistatic fields
CN105973223A (zh) 一种室内导航的方法和装置
JP7133196B2 (ja) 水中機器回収方法、及び水中機器回収システム
Retscher et al. Integration of RFID, GNSS and DR for ubiquitous positioning in pedestrian navigation
JP6611897B2 (ja) 測定装置、測定システム及び測定方法
JP6594197B2 (ja) 測定装置、測定方法、及びプログラム
JP2018155710A (ja) 電波測定装置、無人航空機、および電波測定装置の管理システム
KR102036080B1 (ko) 휴대형 위치 결정 장치 및 휴대형 위치 결정 장치 동작 방법
WO2021171792A1 (ja) 通信ポイント決定装置、通信ポイント決定方法およびプログラム、並びに点検システム
KR20210012620A (ko) 위치 인식 시스템 및 방법
JP3012398B2 (ja) 複数移動体の位置評定方式
US11895561B2 (en) Method of and system for localizing a device within an environment

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6910846

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150