JP6905364B2 - 土圧式シールド工法におけるチャンバー内掘削土の塑性流動性評価方法、評価装置および土圧式シールド掘削機 - Google Patents
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Description
まず、本発明に係る土圧式シールド工法におけるチャンバー内掘削土の塑性流動性評価方法について説明する。
まず、掘進前のステップS1では、想定されうる範囲の泥土を用いて粘性測定試験を行い、粘性パラメータを決定する。想定されうる範囲の泥土としては、例えばスクリューコンベアから噴発する程度の軟らかい土から、チャンバー内で再圧密して硬くなった土を想定することができる。この粘性測定試験に用いる泥土試料は原位置でサンプリングされたものが好ましい。
次のステップS2では、上記のステップS1で設定した泥土の粘性パラメータを用いて流動解析を実行する。流動解析の方法としては、例えば上記の特許文献5に記載の粒子法解析による方法を用いることができる。この場合、泥土を粒子の集まりとして表現するとともに、この粒子の動きを計算によって解析する粒子法の解析対象としてモデル化する。泥土は、上記のステップS1で設定した粘性パラメータが付与された流動体でモデル化する。
次のステップS3では、上記のステップS2の解析結果より、土圧計の設置位置ごとに土圧の時刻歴の変化を取得し、この変化に基づいて土圧変動(標準偏差)を求める。ここで、チャンバー内で最大限硬くなる状態(チャンバー内で再圧密されて、シールドマシンに固着する程度の硬い泥土)での土圧変動を施工管理における上限値と定めることが好ましい。
施工時の土圧変動値(標準偏差)を、上記のステップで設定した上限値で除した値を、塑性流動性指数Vi と定義する。ここで、Vi は0〜1の範囲の値であり、下添え字iは土圧計の番号を表している。
次に、本発明に係る土圧式シールド工法におけるチャンバー内掘削土の塑性流動性評価装置について説明する。
次に、本発明に係る土圧式シールド掘削機について説明する。
2 攪拌翼
3 カッタースポーク
4 隔壁
5 土圧計
6 固定翼
7 各種データ
8 時間波形
9 カッターの回転方向
10 チャンバー
11 土圧計の位置
12 カッターの現在位置
Z 回転軸心
Claims (7)
- カッタースポーク側に設置された攪拌翼により、チャンバー内の掘削土を攪拌してこの掘削土に塑性流動性を付与し、この掘削土の土圧を切羽に作用させることによって切羽を安定化しつつ掘進を行う土圧式シールド工法に適用され、前記チャンバーを隔てた隔壁側に設置された土圧計により、前記チャンバー内の掘削土の土圧を計測し、計測した土圧に基づいて前記チャンバー内における前記掘削土の塑性流動性を評価する評価方法であって、
掘進の前に、予め前記掘削土を模擬した硬軟の異なる泥土ごとに行われた粘性測定試験の結果に基づいて各泥土ごとに解析モデル用の粘性パラメータをコンピュータを用いて設定し、
設定した粘性パラメータを用いたコンピュータによる流動解析により、前記チャンバー内における前記各泥土の塑性流動状態を解析し、この解析結果に基づいて、前記土圧計の設置位置の土圧変動をコンピュータを用いて求め、
求めた土圧変動に基づいて、施工管理用の管理値をコンピュータを用いて設定し、
掘進時に、前記土圧計で計測した土圧に基づいて求めた土圧変動と前記管理値とに基づいて、前記チャンバー内における前記掘削土の塑性流動状態をコンピュータを用いて評価し、
評価した塑性流動状態をコンピュータを用いて可視化することを特徴とする土圧式シールド工法におけるチャンバー内掘削土の塑性流動性評価方法。 - 前記掘削土が前記チャンバー内で最も硬くなる場合の前記掘削土に対応する前記泥土の前記流動解析により得られる土圧変動を施工管理用の上限値として設定し、
掘進時に、前記土圧計で計測した土圧に基づいて求めた土圧変動を、前記上限値で除して塑性流動性指数を求め、求めた塑性流動性指数に基づいて、前記チャンバー内における前記掘削土の塑性流動状態を評価することを特徴とする請求項1に記載の土圧式シールド工法におけるチャンバー内掘削土の塑性流動性評価方法。 - 前記流動解析は、前記泥土を粒子の集まりとして表現するとともに、この粒子の動きを計算によって解析する粒子法の解析対象とする一方、
前記泥土を攪拌する前記チャンバー内の形状を多面体で近似して、この多面体をなす面を、前記粒子が通過しないように斥力が生じる仮想的な反発力を分布させた壁による剛体とするとともに、前記攪拌翼を移動可能な移動壁で表現した解析モデルを作成し、
作成した前記解析モデルにおける前記泥土の塑性流動状態を流動解析することを特徴とする請求項1または2に記載の土圧式シールド工法におけるチャンバー内掘削土の塑性流動性評価方法。 - カッタースポーク側に設置された攪拌翼により、チャンバー内の掘削土を攪拌してこの掘削土に塑性流動性を付与し、この掘削土の土圧を切羽に作用させることによって切羽を安定化しつつ掘進を行う土圧式シールド工法に適用され、前記チャンバーを隔てた隔壁側に設置された土圧計により、前記チャンバー内の掘削土の土圧を計測し、計測した土圧に基づいて前記チャンバー内における前記掘削土の塑性流動性を評価する評価装置であって、
掘進の前に、予め前記掘削土を模擬した硬軟の異なる泥土ごとに行われる粘性測定試験の結果に基づいて各泥土ごとに解析モデル用の粘性パラメータを設定する手段と、
設定した粘性パラメータを用いた流動解析により、前記チャンバー内における前記各泥土の塑性流動状態を解析し、この解析結果に基づいて、前記土圧計の設置位置の土圧変動を求める手段と、
求めた土圧変動に基づいて、施工管理用の管理値を設定する手段と、
掘進時に、前記土圧計で計測した土圧に基づいて求めた土圧変動と前記管理値とに基づいて、前記チャンバー内における前記掘削土の塑性流動状態を評価する手段と、
評価した塑性流動状態を可視化する手段とを備えることを特徴とする土圧式シールド工法におけるチャンバー内掘削土の塑性流動性評価装置。 - 前記掘削土が前記チャンバー内で最も硬くなる場合の前記掘削土に対応する前記泥土の前記流動解析により得られる土圧変動を施工管理用の上限値として設定し、
掘進時に、前記土圧計で計測した土圧に基づいて求めた土圧変動を、前記上限値で除して塑性流動性指数を求め、求めた塑性流動性指数に基づいて、前記チャンバー内における前記掘削土の塑性流動状態を評価することを特徴とする請求項4に記載の土圧式シールド工法におけるチャンバー内掘削土の塑性流動性評価装置。 - 前記流動解析は、前記泥土を粒子の集まりとして表現するとともに、この粒子の動きを計算によって解析する粒子法の解析対象とする一方、
前記泥土を攪拌する前記チャンバー内の形状を多面体で近似して、この多面体をなす面を、前記粒子が通過しないように斥力が生じる仮想的な反発力を分布させた壁による剛体とするとともに、前記攪拌翼を移動可能な移動壁で表現した解析モデルを作成し、
作成した前記解析モデルにおける前記泥土の塑性流動状態を流動解析することを特徴とする請求項4または5に記載の土圧式シールド工法におけるチャンバー内掘削土の塑性流動性評価装置。 - カッタースポーク側に設置された攪拌翼により、チャンバー内の掘削土を攪拌してこの掘削土に塑性流動性を付与し、この掘削土の土圧を切羽に作用させることによって切羽を安定化しつつ掘進を行う土圧式シールド掘削機であって、
請求項4〜6のいずれか一つに記載の土圧式シールド工法におけるチャンバー内掘削土の塑性流動性評価装置を備えることを特徴とする土圧式シールド掘削機。
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