JP6905315B2 - 緩衝器 - Google Patents

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Description

本発明は、緩衝器に関する。
車両の車体と車輪との間に介装される緩衝器の中には、ロッドが車体に連結されるとともに、シリンダが車輪の車軸に連結されるものがある。このような緩衝器においてロッドと車体とを連結する連結部材は、例えば、特許文献1に開示されており、図6に示すように、ロッド200の上端部外周に装着されるカラー600と、このカラー600の外周に装着される上下一対のラバーブッシュ700,701と、カラー600の上下に積層される上下のワッシャ800,801と、ロッド200の上端からロッド200の外周に螺合されるナット900とを備える。
上記構成によれば、ロッド200の外周に下側のワッシャ801、カラー600及び下側のラバーブッシュ701を装着した状態で、当該ロッド200を車体の取付部b1に設けた取付孔に下側から挿通して車室内へ突出させ、当該車室内へ突出させた部分に上側のラバーブッシュ700及び上側のワッシャ800を装着してからナット900をねじ込むと、一対のラバーブッシュ700,701の間に車体の取付部b1が挟持され、ロッド200を車体に連結できる。
また、上記緩衝器では、下側のワッシャ801の外周にロッド200の外周を覆うアウターケース501の上端が連結されており、下側のワッシャ801とアウターケース501とでダストカバー500を構成し、当該ダストカバー500でロッド200を保護している。そして、ナット900を締め付けると、当該ナット900とロッド200に設けたストッパ部201との間でカラー600と上下のワッシャ800,801が挟持され、ダストカバー500が振れ止めされた状態でロッド200に固定される。
実公昭62−46934号公報
上記緩衝器が車体に取り付けられる前の段階では、ナット900、上側のワッシャ800、及び上側のラバーブッシュ700が取り外された状態となっていて(実公昭62−46934号公報、第2図)、このような状態で緩衝器が車体への取り付け作業場まで運搬される。カラー600の内側にロッド200が挿通されただけの状態では、上記運搬の過程でカラー600がロッド200から外れ易く、カラー600が外れると当該カラー600とともに下側のラバーブッシュ701が外れ、ダストカバー500もロッド200から外れ易くなる。よって、上記状態の緩衝器は分解され易くて取り扱い難い。
このため、実公昭62−46934号公報に記載の緩衝器では、ロッド200の外周に凹部202を形成するとともに、カラー600をロッド200の外周に装着した後凹部202に対向する部分601を加締め、ナット900を装着しなくてもカラー600がロッド200から抜け出ないようになっている。しかしながら、この場合、カラー600を加締める等、ナット900を装着しない状態でカラー600の抜け止めをするための加工が必要になって、作業が煩雑になる。そうかといって、単にカラー600を廃しただけでは、カラー600で下側のワッシャ801を押さえられなくなるので、ダストカバー500が図6中左右に振れて、異音が生じたり、周辺部品と干渉したりする虞がある。
より詳しくは、下側のラバーブッシュ701が圧縮された状態では、下側のラバーブッシュ701の弾性力により、下側のワッシャ801がストッパ部201に押し付けられる。このため、当該状態ではカラー600が無くてもダストカバー500の振れ止めがなされている。しかし、車体に取り付けられた緩衝器に当該緩衝器を伸長させる方向に外力が作用して下側のラバーブッシュ701が伸長し、当該下側のラバーブッシュ701が自然長に近くなると、当該ラバーブッシュ701による押し付け力が不足して、ダストカバー500の振れ止めができなくなる。
そして、このような不具合は、実公昭62−46934号公報に記載の緩衝器のように、ダストカバー500が下側のワッシャ801と一体化された場合に限られず、ダストカバーが下側のワッシャと別体とされていて、当該ワッシャとストッパ部との間に挟持されてロッドに固定される場合にも生じ得る。
そこで、本発明は、カラーを無くしたとしてもダストカバーの揺動を抑制できる緩衝器の提供を目的とする。
上記課題を解決する緩衝器は、車両の車体と車輪との間に介装されており、アウターシェルと前記アウターシェルに出入りするロッドとを有する緩衝器本体と、前記ロッドの外周に装着された状態で前記車体の取付部を挟持するラバーブッシュと、前記アウターシェル外へ突出した前記ロッドの外周を覆うダストカバーと、前記ロッドの外周に装着されて前記ラバーブッシュのアウターシェル側端を支えるアウターシェル側ワッシャとを備え、前記ダストカバーは内側を前記ロッドが挿通するとともに前記ロッドに設けたストッパ部と前記ラバーブッシュとの間に挟まれる環状の蓋部と前記蓋部の外周部から前記アウターシェル側へ延びる筒状のカバー部とを有し、前記蓋部は前記カバー部に連なる環状の本体部と前記本体部の内周から前記ロッドに沿って反アウターシェル側へ延びて前記ロッドの外周に嵌合し前記ダストカバーの揺動を抑制する嵌合部とを有し、前記アウターシェル側ワッシャは前記嵌合部の外周に設けられるとともに前記本体部に積層されている。また、上記課題を解決する他の緩衝器は、車両の車体と車輪との間に介装されており、アウターシェルと前記アウターシェルに出入りするロッドとを有する緩衝器本体と、前記ロッドの外周に装着された状態で前記車体の取付部を挟持するラバーブッシュと、前記アウターシェル外へ突出した前記ロッドの外周を覆うダストカバーと、前記ロッドの外周に装着されて前記ラバーブッシュのアウターシェル側端を支えるアウターシェル側ワッシャとを備え、前記ダストカバーは内側を前記ロッドが挿通するとともに前記ロッドに設けたストッパ部と前記ラバーブッシュとの間に挟まれる環状の蓋部と前記蓋部の外周部から前記アウターシェル側へ延びる筒状のカバー部とを有し、前記ロッドは外周に前記ラバーブッシュ及び前記アウターシェル側ワッシャが装着される挿通部と前記挿通部と前記ストッパ部との間に設けられて外径が前記挿通部の外径よりも大きく前記ストッパ部の外径よりも小さい小径ストッパ部とを有し、前記蓋部は前記カバー部に連なる環状の本体部と前記本体部の内周から前記ロッドに沿って前記アウターシェル側へ延びて前記ロッドの外周に嵌合し前記ダストカバーの揺動を抑制する嵌合部とを有し、前記アウターシェル側ワッシャは前記挿通部と前記小径ストッパ部との境界に形成される段差に積層されており、前記嵌合部は前記アウターシェル側ワッシャと前記ストッパ部との間に配置されるとともに先端が前記小径ストッパ部と前記ストッパ部との境界に形成される段差に当接している。このため、ラバーブッシュによる押し付け力がダストカバーに作用しなくても、嵌合部によりダストカバーの揺動が抑制される。
また、本発明の緩衝器は、前記ロッドの外周に装着されて前記ラバーブッシュの反アウターシェル側端を支える反アウターシェル側ワッシャと、前記ロッドの外周に螺合されて、前記反アウターシェル側ワッシャを介して前記ラバーブッシュを圧縮するナットとを備え、前記ロッドの反アウターシェル側の外径が前記アウターシェル側の外径よりも小径に形成されていて、前記ロッドの外周に形成され段差に前記反アウターシェル側ワッシャが積層されていてもよい。この構成によると、カラーを無くしたとしても、ラバーブッシュに所定の初期撓みを容易に付与できる。
また、本発明の緩衝器は、前記ロッドの外周に装着されて前記ラバーブッシュのアウターシェル側端を支えるアウターシェル側ワッシャを備え、前記嵌合部が前記本体部の内周から反アウターシェル側へ延びており、前記アウターシェル側ワッシャが前記嵌合部の外周に設けられるとともに、前記本体部に積層されている、蓋部とアウターシェル側ワッシャを重ねたときの軸方向長さを短くできる。
また、本発明の緩衝器では、前記蓋部と前記ストッパ部との合わせ面が、前記蓋部の外周へ向かうに従って前記アウターシェルに接近するとともに前記ロッドから離間するように傾斜する傾斜面となっていてもよい。この構成によると、ダストカバーにかかる負荷を軽減できる。
また、本発明の緩衝器では、前記アウターシェル側ワッシャは、前記本体部に積層された状態で、前記嵌合部から軸方向に突出する厚さに形成されていてもよい。この構成によると、嵌合部がラバーブッシュに干渉して、ラバーブッシュが傷付くのを防止できる。
また、本発明の緩衝器は、前記ロッドの外周に装着されて前記ラバーブッシュのアウターシェル側端を支えるアウターシェル側ワッシャを備え、前記ロッドは、外周に前記ラバーブッシュ及び前記アウターシェル側ワッシャが装着される挿通部と、前記挿通部と前記ストッパ部との間に設けられて外径が挿通部の外径よりも大きく前記ストッパ部の外径よりも小さい小径ストッパ部とを有し、前記アウターシェル側ワッシャが、前記挿通部と前記小径ストッパ部との境界に形成される段差に積層されており、前記嵌合部が前記アウターシェル側ワッシャと前記ストッパ部との間に配置されるとともに、前記本体部の内周から前記アウターシェル側へ延びて、先端が前記小径ストッパ部と前記ストッパ部との境界に形成される段差に当接している、ダストカバーにかかる負荷を大幅に低減できる。
本発明の緩衝器によれば、カラーを無くしたとしてもダストカバーの揺動を抑制できる。
本発明の第一の実施の形態に係る緩衝器を車両に取り付けた状態を簡略化して示した斜視図である。 本発明の第一の実施の形態に係る緩衝器を部分的に切欠いて示した正面図である。 図2の一部を拡大して示した図である。 本発明の第一の実施の形態に係る緩衝器の変形例を示し、変更部を拡大して示した縦断面図である。 本発明の第二の実施の形態に係る緩衝器の一部を拡大し、部分的に切欠いて示した正面図である。 従来の緩衝器の一部を拡大し、部分的に切欠いて示した正面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品か対応する部品を示す。
<第一の実施の形態>
図1に示すように、本発明の第一の実施の形態に係る緩衝器A1は、四輪自動車Vの車体Bと車輪Wとの間に介装されている。図1には、緩衝器A1が四輪自動車Vの後輪に取り付けられた状態を示しているが、この限りではなく、四輪自動車以外の車両に取り付けられていてもよい。
緩衝器A1は、図2に示すように、アウターシェル1と、アウターシェル1内に軸方向に摺動自在に挿入されるロッド2とを有する緩衝器本体Dと、ロッド2を車体Bに連結する取付部材Mと、アウターシェル1を車輪Wの車軸に連結するブラケット4と、ロッド2におけるアウターシェル1外へ突出する部分に連結されて、内側にアウターシェル1が出入りする有底筒状のダストカバー5とを備える。そして、路面凹凸による衝撃が車輪Wに入力されると、アウターシェル1にロッド2が出入りして緩衝器本体Dが伸縮し、アウターシェル1がダストカバー5に出入りして、緩衝器A1が伸縮する。
緩衝器本体Dの構成は公知であるので詳細な図示を省略するが、緩衝器本体Dは、上記アウターシェル1の内側に設けられるシリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されるピストンとを備え、上記ロッド2の図2中下端がピストンに連結されている。シリンダ内には、作動油等の液体が充填される二つの部屋が形成されており、緩衝器A1が伸縮してピストンがシリンダ内を軸方向に移動すると、上記二つの部屋に差圧が生じて伸縮動作を妨げる減衰力が発生する。
また、アウターシェル1とシリンダとの間には、液体が貯留される液溜室が形成されている。この液溜室は、シリンダ内に連通し、シリンダに出入りするロッド体積分のシリンダ内容積変化を補償したり、温度変化によるシリンダ内の液体の体積変化を補償したりできる。このように、緩衝器A1は、内外二重に配置されるシリンダとアウターシェル1とを有して複筒型に設定され、シリンダとアウターシェル1とで内部に液体を貯留するリザーバを構成するが、この限りではない。
例えば、リザーバがシリンダの外方に横並びに設けられる別置き型のタンクになっていたり、シリンダ内に膨縮可能な気室を形成するフリーピストン、ブラダ、又はベローズ等の可動隔壁を設け、気室でロッド出没体積分のシリンダ内容積変化及び温度変化による液体の体積変化を補償したりしてもよい。このような場合には、アウターシェル1をシリンダとして利用して緩衝器A1を単筒型にできる。また、緩衝器A1は、片ロッド型であり、ロッド2がピストンの片側からシリンダ外へ延びるが、両ロッド型であって、ロッド2がピストンの両側からシリンダ外へ延びるとしてもよい。さらに、緩衝器A1は、流体力を利用する液圧緩衝器であるが、空圧緩衝器であってもよく、それ以外の緩衝器でもよい。
図3に示すように、車体Bにおいて緩衝器A1を取り付けるための取付部b1は板状になっていて、取付部b1には、当該取付部b1を板厚方向に貫通する取付孔b2が形成されている。取付部b1において、取付孔b2を取り囲む内周縁部b3はその外周側よりも板厚が薄くなっており、内周縁部b3の上下に環状の窪みができる。
図3中、取付部b1の上側が車室内、下側が車室外であり、ロッド2は、車体Bに取り付けられた状態で、車室外に配置されてアウターシェル1(図2)から車体B側へ延びるロッド本体2aと、ロッド本体2aの上端に設けられるストッパ部2bと、ストッパ部2bの上端から上方へロッド本体2aと同軸に延びて取付孔b2に挿通される挿通部2cと、挿通部2cの上端から上方へ同軸に延びて車室内に配置されるエンドボルト2dと有する。
ストッパ部2bの外径は、ロッド本体2a及び挿通部2cの外径よりも大きく、ストッパ部2bはロッド本体2a及び挿通部2cから外周側(直径方向外側)へ張り出している。また、エンドボルト2dの外周には、雄螺子加工が施されており、エンドボルト2dの外径は、挿通部2cの外径よりもやや小さく、エンドボルト2dと挿通部2cとの境界に環状の段差2e(図3)が形成されている。そして、ロッド2のストッパ部2bよりも図3中上側に取付部材Mが取り付けられており、当該取付部材Mによりロッド2が車体Bの取付部b1に連結されるとともに、ダストカバー5がロッド2に取り付けられる。
ダストカバー5は、有底筒状に形成されていて、底部となる環状の蓋部5aと、蓋部5aの外周から図3中下方へ延びる筒状のカバー部5bとを有する。蓋部5aは、カバー部5bに連なってカバー部5bとロッド2との間にできる筒状の隙間の図3中上端開口を塞ぐ環状の本体部5cと、本体部5cの内周から図3中上方へロッド2に沿って立ち上がり、ロッド2の挿通部2cの外周に嵌合する環状の嵌合部5dとを有する。
また、ダストカバー5は、有底筒状に形成される金属製のカバーキャップ(図示せず)に合成樹脂を被覆することにより形成されており、蓋部5aからカバー部5bの図3中上端部までの間にカバーキャップが配置される。このため、ダストカバー5において、蓋部5aの剛性が高くなっており、カバーキャップを加締めることにより嵌合部5dを形成できる。そして、蓋部5aは、嵌合部5dをロッド2の挿通部2cの外周に嵌合させた状態でストッパ部2bにより支えられる。
さらに、ダストカバー5の軸方向長さは、緩衝器本体Dが最大限伸長したとしても、ダストカバー5からアウターシェル1が抜け出ない長さに設定されている。このため、ダストカバー5でアウターシェル1から突出するロッド2のロッド本体2aの外周を覆い、ロッド本体2aの摺動面が路面からの飛石等で傷ついたり、摺動面に土、砂、埃等の異物が付着したりするのを防止できる。
つづいて、取付部材Mは、ロッド2の外周に装着されてロッド2の軸方向に並ぶ一対のラバーブッシュ7U,7Lと、ロッド2の外周に装着されて一対のラバーブッシュ7U,7Lを軸方向の両側から挟む一対のワッシャ8U,8Lと、内周に雌螺子加工が施され、エンドボルト2dの外周に螺合する環状のナット9とを備える。
一対のラバーブッシュ7U,7Lは、共通の構成を備えており、環状であるとともに、軸方向の一端側から他端側にかけて内径及び外径が徐々に拡径されてすり鉢状になっており、弾性を有する。ラバーブッシュ7U,7Lは、取付部b1にできる窪みにそれぞれ挿入されて、開口側(大径側)を向い合せにし、車体Bの内外から内周縁部b3を挟むように配置される。
また、一対のワッシャ8U,8Lは、ともに金属製の環状板であり、図3中上側のワッシャ8Uは、その内径がエンドボルト2dの外径よりも大きく、挿通部2cの外径よりも小さい。このため、図3中上側のワッシャ8Uの内側にエンドボルト2dを挿通できるとともに、上側のワッシャ8Uの下方への移動を挿通部2cで制限し、段差2e上に上側のワッシャ8Uを積層できる。さらに、図3中上側のワッシャ8Uの外径は挿通部2cの外径よりも大きく、上側のワッシャ8Uが上側のラバーブッシュ7Uの上端に当接する。
その一方、図3中下側のワッシャ8Lは、その内径がダストカバー5の嵌合部5dの外径よりも大きく、嵌合部5dの外周に装着される。このような状態で図3中下側のワッシャ8Lは、本体部5c上に積層されて、下側のラバーブッシュ7Lの下端に当接する。また、図3中下側のワッシャ8Lの板厚(厚さ)は、当該ワッシャ8Lが本体部5c上に積層された状態で、上端が嵌合部5dから上方に突出するように設定されている。このため、嵌合部5dが図3中下側のラバーブッシュ7Lに干渉するのを避けられる。
図3中、上下のラバーブッシュ7U,7Lに荷重がかからずこれらが自然長となった状態では、上下のラバーブッシュ7U,7Lの軸方向長さと、内周縁部b3の板厚と、下側のワッシャ8Lの板厚と、ダストカバー5の本体部5cの板厚とを足し合わせた長さが、ロッド2におけるストッパ部2bの上端から段差2eまでの距離(挿通部2cの軸方向長さ)よりも長い。このため、図3中上側のワッシャ8Uが段差2eに当接するまでナット9をねじ込むと、上下のラバーブッシュ7U,7Lが取付部b1と上下のワッシャ8U,8Lとの間で圧縮される。
よって、緩衝器A1が車体Bに取り付けられた状態で、図3中上側のワッシャ8Uが段差2eに当接するまでナット9をねじ込むようにすると、緩衝器A1に荷重がかからなくてもラバーブッシュ7U,7Lが予め圧縮されて、ラバーブッシュ7U,7Lに初期撓みを与えられる。また、図3中上側のワッシャ8Uが段差2eに当接すると、それ以上ラバーブッシュ7U,7Lが圧縮されなくなるので、段差2eの位置によりラバーブッシュ7U,7Lの初期撓み量を設定できる。
以下、緩衝器A1を車体Bへ取り付ける手順について説明する。まず、緩衝器本体Dのロッド2の挿通部2cをダストカバー5内へ挿通して蓋部5aからダストカバー5外へ突出させた後、蓋部5aの嵌合部5dの外周にワッシャ8Lを装着する。つづいて、ダストカバー5外へ突出したロッド2の挿通部2cの外周にラバーブッシュ7Lの閉塞側(小径側)をワッシャ8Lに向けて装着した状態で、ロッド2を図3中上端から取付孔b2内へ車体Bの下側から挿入し、ラバーブッシュ7Lを取付部b1の下側の窪みに挿入するとともに、エンドボルト2d及び挿通部2cを車室内へ突出させる。つづいて、車室内に突出した挿通部2cの外周にラバーブッシュ7Uを装着して取付部b1の上側の窪みに挿入し、エンドボルト2dの外周にワッシャ8Uを装着してからナット9を締め付けて、ワッシャ8Uを段差2eに押し当てる。
すると、ロッド2の外周に装着された図3中上下のラバーブッシュ7U,7Lで車体Bの取付部b1が挟持されて、ロッド2が車体Bに連結される。また、図3中下側のラバーブッシュ7Lの弾性力により、下側のワッシャ8Lとダストカバー5の蓋部5aがロッド2のストッパ部2bに押し付けられる。よって、図3中下側のワッシャ8Lとダストカバーの蓋部5aが下側のラバーブッシュ7Lとストッパ部2bとで挟持された状態となり、ダストカバー5がロッド2の外周に当該ロッド2に対して振れ止めされた状態で取り付けられる。
以下、本実施の形態に係る緩衝器A1の作動について説明する。
緩衝器A1が車体Bに取り付けられた状態では、緩衝器A1に外力が作用しなくても図3中上下のラバーブッシュ7U,7Lに初期撓みが与えられており、これらが弾性力を発揮する。また、車体Bに取り付けられた緩衝器A1に当該緩衝器A1を収縮させる方向に外力が作用した場合には、図3中上側のラバーブッシュ7Uが伸長するとともに下側のラバーブッシュ7Lが圧縮されるので、下側のラバーブッシュ7Lの弾性力が大きくなる。このように、図3中下側のラバーブッシュ7Lが圧縮されて弾性力を発揮する状況では、当該弾性力でダストカバー5の蓋部5aがストッパ部2bに押し付けられるので、ダストカバー5は図3中左右に振れる(揺動する)ことがない。
つづいて、車体Bに取り付けられた緩衝器A1に当該緩衝器A1を伸長させる方向に外力が作用した場合には、図3中上側のラバーブッシュ7Uが圧縮されるとともに、下側のラバーブッシュ7Lが伸長する。このように図3中下側のラバーブッシュ7Lが伸長するとその弾性力が小さくなり、下側のラバーブッシュ7Lの軸方向長さが自然長に近くなると、下側のラバーブッシュ7Lによる押し付け力が下側のワッシャ8L及びダストカバー5に略かからなくなる。このような状況であっても、ダストカバー5が嵌合部5dを有していて、ロッド2に対する軸方向の嵌合長が長くなるようになっているので、ダストカバー5の揺動が抑制される。
以下、本実施の形態に係る緩衝器A1の作用効果について説明する。
本実施の形態において、図3中下側のワッシャ(アウターシェル側ワッシャ)8Lは、ダストカバー5の本体部5cに積層された状態で、嵌合部5dから軸方向に突出する厚さに形成されている。このため、嵌合部5dが図3中下側のラバーブッシュ7Lに干渉して当該ラバーブッシュ7Lが傷付くのを防止できる。なお、図3中下側のワッシャ8Lの構成は、適宜変更できる。例えば、図3中下側のラバーブッシュ7Lに嵌合部5dとの接触を回避する溝、切欠等が形成される場合には、嵌合部5dが図3中下側のワッシャ8Lから上方へ突出していてもよい。
また、本実施の形態において、緩衝器A1は、ロッド2の外周に装着されて図3中下側のラバーブッシュ7Lの下端(アウターシェル側端)を支える下側のワッシャ(アウターシェル側ワッシャ)8Lを備える。そして、ダストカバー5の嵌合部5dは、本体部5cの内周から図3中上側(反アウターシェル側)へ延びている。さらに、図3中下側のワッシャ(アウターシェル側ワッシャ)8Lは、嵌合部5dの外周に設けられるとともに、本体部5cに積層されている。当該構成によれば、蓋部5aと図3中下側のワッシャ8Lを重ねたときの軸方向長さを短くできるので、取付部材Mが軸方向に嵩張るのを防止できる。
また、緩衝器A1では、ダストカバー5の蓋部5aとロッド2のストッパ部2bとが接触する合わせ面Fがロッド2の軸に対して略垂直であり、図3に示すように、ロッド2を鉛直方向に配置した状態では、合わせ面Fが略水平に配置された状態となる。しかし、図4に示すように、合わせ面Fを傾斜面にして、蓋部5aの外周へ向かうに従ってアウターシェル1に接近するとともにロッド2から離間するようしてもよい。このようにすると、合わせ面Fの面積を大きくしてダストカバー5にかかる負荷を軽減できる。加えて、合わせ面Fの面積を大きくしてもストッパ部2bが大径化しないので、例えば、ロッド2の外周に緩衝器A1の最収縮時の衝撃を緩和するバンプラバー等を取り付ける場合、その取り付けが困難になることがない。このように、ダストカバー5の蓋部5aとストッパ部2bとの合わせ面Fの形状は適宜変更できる。また、ダストカバー5の嵌合部5dは、図3中下側に延びていてもよく、当該形態については後述する第二の実施の形態で詳細に説明する。
また、本実施の形態において、緩衝器A1は、ロッド2の外周に装着されて図3中上側のラバーブッシュ7Uの上端(反アウターシェル側端)を支える上側のワッシャ(反アウターシェル側ワッシャ)8Uと、ロッド2の外周に螺合されて上側のワッシャ8Uを介して上側のラバーブッシュ7Uを圧縮するナット9とを備える。そして、ロッド2の図3中上側(反アウターシェル側)の外径は下側(アウターシェル側)の外径よりも小径に形成されていて、ロッド2の外周に段差2eが形成されており、段差2eに上側のワッシャ(反アウターシェル側ワッシャ)8Uが積層されている。
図6に示す従来の緩衝器のように、カラー600を備える場合には、上側のワッシャ800がカラー600に突き当たるまでナット900を締め込むと、ラバーブッシュ700,701に所定の初期撓みを与えられる。しかし、緩衝器A1のようにカラーを備えていない緩衝器あって、段差2eを備えていない場合には、ナットをねじ込む量を計測する等してラバーブッシュの初期撓みを所定量に設定しなければならず、作業が煩雑である。これに対して、上記構成によれば、段差2eの位置によりラバーブッシュ7U,7Lの初期撓みを所定量に設定できるので、ラバーブッシュ7U,7Lに所定の初期撓みを付与するのが容易である。なお、ラバーブッシュ7U,7Lに所定の初期撓みを付与するための構成は、段差2eに限らず、適宜変更できる。また、図3中上側のワッシャ8Uは、ナット9と一体化されていてもよい。そして、これらの変更は、嵌合部5dの形状、及び合わせ面Fの形状によらず可能である。
また、本実施の形態において、緩衝器A1は、四輪自動車(車両)Vの車体Bと車輪Wとの間に介装されており、アウターシェル1と、アウターシェル1に出入りするロッド2とを有する緩衝器本体Dと、ロッド2の外周に装着された状態で車体Bの取付部b1を挟持する一対のラバーブッシュ7U,7Lと、アウターシェル1外へ突出したロッド2の外周を覆うダストカバー5とを備える。そして、ダストカバー5は、内側をロッド2が挿通するとともにロッド2に設けたストッパ部2bと図3中下側のラバーブッシュ7Lとの間に挟まれる環状の蓋部5aと、蓋部5aの外周部から図3中下側(アウターシェル側)へ延びる筒状のカバー部5bとを有する。さらに、蓋部5aは、カバー部5bに連なる環状の本体部5cと、本体部5cの内周からロッド2に沿って延びてロッド2の外周に嵌合する嵌合部5dと有する。
上記構成によれば、図3中下側のラバーブッシュ7Lによる押し付け力がダストカバー5の蓋部5aに作用しない状態であっても、嵌合部5dがロッド2に嵌合しているので、ダストカバー5の振れを抑制できる。つまり、カラーを無くしたとしてもダストカバー5の揺動を抑制できるので、カラーを廃することができ、緩衝器A1の部品数を削減できる。さらに、カラーを加締める加工も不要になるので、緩衝器A1の製造コストを低減できる。
なお、緩衝器A1では、一対のラバーブッシュ7U,7Lを備えており、これらで車体Bの取付部b1を挟持しているが、一対のラバーブッシュ7U,7Lが連結されて一体化されていてもよい。また、ストッパ部2bは、ロッド2として挿通部2c等と一体形成されているが、挿通部2c等と別体形成された後に一体化されるとしてもよい。また、図3中下側のワッシャ8Lとダストカバー5が一体形成されていて、ダストカバー5で下側のラバーブッシュ7Lの下端を支持するとしてもよい。また、嵌合部5dが環状になっているが、ロッド2の外周に所定の嵌合長を持って嵌合されていればよく、例えば、複数の板が周方向に並んで形成されるとしてもよい。そして、これらの変更は、嵌合部5fの形状、合わせ面Fの形状、ラバーブッシュ7U,7Lに所定の初期撓みを付与するための構成、及びワッシャ8Uの構成によらず可能である。
<第二の実施の形態>
図1に示すように、本発明の第二の実施の形態に係る緩衝器A2は、四輪自動車Vの車体Bと車輪Wとの間に介装されている。図1には、緩衝器A2が四輪自動車Vの後輪に取り付けられた状態を示しているが、この限りではなく、四輪自動車以外の車両に取り付けられていてもよい。また、本実施の形態の緩衝器A2の基本的な構成は、第一の実施の形態の緩衝器A1と同様であるので、同じ部品については共通の符号を付して詳細な説明を省略し、異なる構成についてのみ詳細に説明する。
図5に示すように、緩衝器A2において、アウターシェル1に出入りするロッド2Aは、車体Bに取り付けられた状態で、車室外に配置されてアウターシェルから車体B側へ延びるロッド本体2aと、ロッド本体2aの上端に設けられるストッパ部2bと、ストッパ部2bの上端に連なる小径ストッパ部2fと、小径ストッパ部2fの上端から上方へロッド本体2aと同軸に延びて取付孔b2に挿通される挿通部2cと、挿通部2cの上端から上方へ同軸に延びて車室内に配置されるエンドボルト2dと有する。
小径ストッパ部2fの外径は、挿通部2cの外径よりも大きく、ストッパ部2bの外径は、ロッド本体2a及び小径ストッパ部2fの外径よりも大きく形成されており、ストッパ部2b及び小径ストッパ部2fがロッド本体2a及び挿通部2cから外周側(直径方向外側)へ張り出している。そして、ロッド2Aのストッパ部2bよりも図5中上側に取付部材Mが取り付けられており、当該取付部材Mによりロッド2Aが車体Bの取付部b1に連結されるとともに、ダストカバー5Aがロッド2Aに取り付けられる。
ダストカバー5Aは、有底筒状に形成されていて、底部となる環状の蓋部5eと、蓋部5eの外周から図5中下方へ延びる筒状のカバー部5bとを有する。蓋部5eは、カバー部5bに連なってカバー部5bとロッド2Aとの間にできる筒状の隙間の図5中上端開口を塞ぐ環状の本体部5cと、本体部5cの内周から図5中下方へロッド2Aに沿って延び、ロッド2Aの小径ストッパ部2fの外周に嵌合する環状の嵌合部5fとを有する。
また、ダストカバー5Aは、有底筒状に形成される金属製のカバーキャップ(図示せず)に合成樹脂を被覆することにより形成されており、蓋部5eからカバー部5bの図5中上端部までの間にカバーキャップが配置される。このため、ダストカバー5Aにおいて、蓋部5eの剛性が高くなっており、カバーキャップを加締めることにより嵌合部5fを形成できる。そして、蓋部5eは、ロッド2Aのストッパ部2bと小径ストッパ部2fとの境界にできる環状の段差2gに嵌合部5fの図5中下端を当接させた状態で、ストッパ部2bにより支えられる。さらに、嵌合部5fの軸方向長さは、小径ストッパ部2fの軸方向長さ以下に設定される。
また、ダストカバー5Aの軸方向長さは、第一の実施の形態のダストカバー5と同様に、緩衝器本体が最大限伸長したとしても、ダストカバー5Aからアウターシェル1が抜け出ない長さに設定されている。このため、ダストカバー5Aでアウターシェル1から突出するロッド2Aのロッド本体2aの外周を覆い、ロッド本体2aの摺動面が路面からの飛石等で傷ついたり、摺動面に土、砂、埃等の異物が付着したりするのを防止できる。
つづいて、取付部材Mは、第一の実施の形態と同様に、ロッド2Aの外周に装着されてロッド2Aの軸方向に並ぶ一対のラバーブッシュ7U,7Lと、ロッド2Aの外周に装着されて一対のラバーブッシュ7U,7Lを軸方向の両側から挟む一対のワッシャ8U,8Lと、内周に雌螺子加工が施され、エンドボルト2dの外周に螺合する環状のナット9とを備える。
図5中下側のワッシャ8Lは、その内径がロッド2Aの挿通部2cの外径よりも大きく、小径ストッパ部2fの外径よりも小さく形成されている。このため、図5中下側のワッシャ8Lの内側に挿通部2cを挿通できるとともに、下側のワッシャ8Lの下方への移動を小径ストッパ部2fで制限し、小径ストッパ部2fと挿通部2cとの境界に形成される段差2h上に下側のワッシャ8Lを積層できる。
また、図5中上下のラバーブッシュ7U,7Lに荷重がかからずこれらが自然長となった状態では、上下のラバーブッシュ7U,7Lの軸方向長さと、内周縁部b3の板厚と、下側のワッシャ8Lの板厚とを足し合わせた長さが、ロッド2Aにおける小径ストッパ部2fの上端から段差2eまでの距離(挿通部2cの軸方向長さ)よりも長い。このため、図5中上側のワッシャ8Uが段差2eに当接するまでナット9をねじ込むと、上下のラバーブッシュ7U,7Lが取付部b1と上下のワッシャ8U,8Lとの間で圧縮される。よって、緩衝器A2においても、段差2eの位置によりラバーブッシュ7U,7Lの初期撓み量を設定できる。
以下、緩衝器A2を車体Bへ取り付ける手順について説明する。まず、緩衝器本体のロッド2Aの挿通部2cをダストカバー5A内へ挿通して蓋部5eからダストカバー5A外へ突出させる。つづいて、ダストカバー5A外へ突出したロッド2Aの挿通部2cの外周にワッシャ8Lを装着するとともに、ラバーブッシュ7Lの閉塞側(小径側)をワッシャ8Lに向けて装着した状態で、ロッド2Aを図5中上端から取付孔b2内へ車体Bの下側から挿入し、ラバーブッシュ7Lを取付部b1の下側の窪みに挿入するとともに、エンドボルト2d及び挿通部2cを車室内へ突出させる。つづいて、車室内に突出した挿通部2cの外周にラバーブッシュ7Uを装着して取付部b1の上側の窪みに挿入し、エンドボルト2dの外周にワッシャ8Uを装着してからナット9を締め付けて、ワッシャ8Uを段差2eに押し当てる。
すると、ロッド2Aの外周に装着された図5中上下のラバーブッシュ7U,7Lで車体Bの取付部b1が挟持されて、ロッド2Aが車体Bに連結される。また、図5中下側のラバーブッシュ7Lの弾性力により、下側のワッシャ8Lが小径ストッパ部2fに押し付けられるとともに、当該ワッシャ8Lとストッパ部2bとの間にダストカバー5Aの嵌合部5fが挟まれる。つまり、図5中下側のワッシャ8Lとダストカバーの蓋部5eが下側のラバーブッシュ7Lとストッパ部2bとで挟まれた状態となる。このような状態で図5中下側のワッシャ8Lとダストカバー5Aの本体部5cとの間に多少の隙間ができたとしても、嵌合部5fが小径ストッパ部2fの外周に嵌合しているので、ダストカバー5Aの図5中左右の振れ(揺動)が抑制される。
以下、本実施の形態に係る緩衝器A2の作用効果について説明する。なお、第一の実施の形態と同様の構成については、同様の作用効果を有し、同様の変更が可能であるので、ここでの説明を省略する。
本実施の形態において、緩衝器A2は、ロッド2Aの外周に装着されて図5中下側のラバーブッシュ7Lの下端(アウターシェル側端)を支える下側のワッシャ(アウターシェル側ワッシャ)8Lを備える。また、ロッド2Aは、外周に図5中上下のラバーブッシュ7U,7L及び上下のワッシャ8U,8Lが装着される挿通部2cと、挿通部2cとストッパ部2bとの間に設けられて外径が挿通部2cの外径よりも大きくストッパ部2bの外径よりも小さい小径ストッパ部2fとを有する。そして、図5中下側のワッシャ(アウターシェル側ワッシャ)8Lは、挿通部2cと小径ストッパ部2fとの境界に形成される段差2hに積層されており、嵌合部5fは、下側のワッシャ8Lとストッパ部2bとの間に配置されるとともに、本体部5cの内周から下側(アウターシェル側)へ延びて、先端が小径ストッパ部2fとストッパ部2bとの境界に形成される段差2gに当接している。
上記構成によれば、図5中下側のワッシャ8Lがロッド2Aの小径ストッパ部2fで支えられていて、下側のラバーブッシュ7Lの弾性力がダストカバー5Aに略作用しないので、ダストカバー5Aにかかる負荷を大幅に軽減できる。さらに、図5中下側のラバーブッシュ7Lによる押し付け力がダストカバー5Aに作用しなくても、下側のラバーブッシュ7Lとストッパ部2bとの間に下側のワッシャ8Lを介してダストカバー5Aの嵌合部5fが挟まれた状態となっていて、嵌合部5fがロッド2Aの外周に嵌合するので、ダストカバー5Aの上下のガタツキ及び揺動を抑制できる。
また、緩衝器A2においても、嵌合部5fをロッド2Aの外周に嵌合させており、カラーを無くしたとしても嵌合部5fでダストカバー5Aの揺動を抑制できるので、カラーを廃することができ、緩衝器A2の部品数を削減できる。さらに、カラーを加締める加工も不要になるので、緩衝器A2の製造コストを低減できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形、及び変更が可能である。
A1,A2・・・緩衝器、B・・・車体、b1・・・取付部、D・・・緩衝器本体、F・・・合わせ面、V・・・四輪自動車(車両)、W・・・車輪、1・・・アウターシェル、2,2A・・・ロッド、2b・・・ストッパ部、2c・・・挿通部、2f・・・小径ストッパ部、2e,2g,2h・・・段差、5,5A・・・ダストカバー、5a,5e・・・蓋部、5b・・・カバー部、5c・・・本体部、5d,5f・・・嵌合部、7U,7L・・・ラバーブッシュ、8L・・・ワッシャ(アウターシェル側ワッシャ)、8U・・・ワッシャ(反アウターシェル側ワッシャ)、9・・・ナット

Claims (5)

  1. 車両の車体と車輪との間に介装されており、
    アウターシェルと、前記アウターシェルに出入りするロッドとを有する緩衝器本体と、
    前記ロッドの外周に装着された状態で前記車体の取付部を挟持するラバーブッシュと、
    前記アウターシェル外へ突出した前記ロッドの外周を覆うダストカバーと
    前記ロッドの外周に装着されて前記ラバーブッシュのアウターシェル側端を支えるアウターシェル側ワッシャとを備え、
    前記ダストカバーは、内側を前記ロッドが挿通するとともに前記ロッドに設けたストッパ部と前記ラバーブッシュとの間に挟まれる環状の蓋部と、前記蓋部の外周部から前記アウターシェル側へ延びる筒状のカバー部とを有し、
    前記蓋部は、前記カバー部に連なる環状の本体部と、前記本体部の内周から前記ロッドに沿って反アウターシェル側へ延びて前記ロッドの外周に嵌合し前記ダストカバーの揺動を抑制する嵌合部とを有し、
    前記アウターシェル側ワッシャは、前記嵌合部の外周に設けられるとともに、前記本体部に積層されている
    ことを特徴とする緩衝器。
  2. 車両の車体と車輪との間に介装されており、
    アウターシェルと、前記アウターシェルに出入りするロッドとを有する緩衝器本体と、
    前記ロッドの外周に装着された状態で前記車体の取付部を挟持するラバーブッシュと、
    前記アウターシェル外へ突出した前記ロッドの外周を覆うダストカバーと、
    前記ロッドの外周に装着されて前記ラバーブッシュのアウターシェル側端を支えるアウターシェル側ワッシャとを備え、
    前記ダストカバーは、内側を前記ロッドが挿通するとともに前記ロッドに設けたストッパ部と前記ラバーブッシュとの間に挟まれる環状の蓋部と、前記蓋部の外周部から前記アウターシェル側へ延びる筒状のカバー部とを有し、
    前記ロッドは、外周に前記ラバーブッシュ及び前記アウターシェル側ワッシャが装着される挿通部と、前記挿通部と前記ストッパ部との間に設けられて外径が前記挿通部の外径よりも大きく前記ストッパ部の外径よりも小さい小径ストッパ部とを有し、
    前記蓋部は、前記カバー部に連なる環状の本体部と、前記本体部の内周から前記ロッドに沿って前記アウターシェル側へ延びて前記ロッドの外周に嵌合し前記ダストカバーの揺動を抑制する嵌合部とを有し、
    前記アウターシェル側ワッシャは、前記挿通部と前記小径ストッパ部との境界に形成される段差に積層されており、
    前記嵌合部は、前記アウターシェル側ワッシャと前記ストッパ部との間に配置されるとともに、先端が前記小径ストッパ部と前記ストッパ部との境界に形成される段差に当接している
    ことを特徴とする緩衝器。
  3. 前記蓋部と前記ストッパ部との合わせ面は、前記蓋部の外周へ向かうに従って前記アウターシェルに接近するとともに前記ロッドから離間するように傾斜する傾斜面となっている
    ことを特徴とする請求項に記載の緩衝器。
  4. 前記アウターシェル側ワッシャは、前記本体部に積層された状態で、前記嵌合部から軸方向に突出する厚さに形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の緩衝器。
  5. 前記ロッドの外周に装着されて前記ラバーブッシュの反アウターシェル側端を支える反アウターシェル側ワッシャと、
    前記ロッドの外周に螺合されて、前記反アウターシェル側ワッシャを介して前記ラバーブッシュを圧縮するナットとを備え、
    前記ロッドの反アウターシェル側の外径は、前記アウターシェル側の外径よりも小径に形成されていて、前記ロッドの外周に形成され段差に前記反アウターシェル側ワッシャが積層されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の緩衝器。
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