JP6903380B2 - 情報提示装置、情報提示システム、端末装置 - Google Patents
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Description
図2は、本実施形態の自然対話システムによる回答の提示例を示す図である。本実施形態の自然対話システムは、自然対話システムが認識している話題をアイコンとして表示する。なお、以下ではアイコンの符号を7とし、各アイコン7を区別するためにアルファベットを付す。
(1)運転者が「レストラン」と発言する。
(2)自然対話システムは「レストラン」を音声認識することで、レストラン検索要求であると判断し、レストランを検索する。検索の結果、「評判のレストランが3件あります」という音声を出力する。
(3)また、自然対話システムはレストランを表すアイコン7aとレストランの選択肢6をディスプレイ16に表示する。
(4)運転者は選択肢6からレストランを選択することができるが、図2では「ロブスターがおいしい店がいいな」と発言している。
(5)自然対話システムは「ロブスターがおいしい店がいいな」を音声認識することで、レストランのジャンルとして運転者がロブスターを指定したと判断し、ロブスターを提供するレストランを検索する。レストランの検索にはエリアが必要になるため、自然対話システムはレストランのエリアを補足する。例えば、運転者の属性に海が好きであるという属性が登録されていたり、現在地が海の近くであったりすることを利用して「海辺の」という言葉を補足する。検索されたレストランが海辺のレストランであったことを事後的に利用してもよい。検索の結果、自然対話システムは「海辺のロブスターのおいしいレストランをお勧めします。」という音声を出力する。
(6)自然対話システムは発言の中の単語から、運転者が話題にしている単語に関連するアイコンを決定する。例えば、海辺を表すアイコン7bとロブスターを表すアイコン7cと共にレストランの選択肢6をディスプレイ16に表示する。このうち海辺を表すアイコン7bは運転者が発言していない単語から決定されたアイコンである。運転者は選択肢6からレストランをタップして詳細な情報を要求したり、予約したりすることができる。
特許請求の範囲の回答文章とは、自然対話システムが提示する文章を言う。必ずしも質問と回答が適合していなくてもよい。自然対話システムが脈略なく話題を変えたり、自然対話システムから話しかけたりする場合も含まれる。
図3は自然対話システム100の概略構成図の一例である。自然対話システム100は、対話制御サーバ50、及び、ネットワークNを介して通信する車載端末装置10を有する。ネットワークNは携帯電話網、無線LAN網、又は、WiMAX通信網などの通信事業者が提供する公衆回線とプロバイダ(インターネットに接続するためのサービスを提供する企業)が提供するプロバイダネットワークとを有している。通信事業者の公衆回線に車載端末装置10が接続するためにネットワークNには基地局9が接続されている。
図4は、車載端末装置10の一例としてのハードウェア構成図である。車載端末装置10は制御部22により制御され、制御部22には、カメラ11を制御したり画像処理を行ったりするカメラ制御部12、GPS受信機13、自律航法用センサ14、ハードキー15、タッチパネル17付きのディスプレイ16、スピーカ18、マイク19、HUD(Head Up Display)20、及び、通信装置21が接続されている。図示されたハードウェア要素はナビゲーション装置であるもの想定されているが、車載端末装置10は情報処理装置としての機能を有していればよく、図4は一例のハードウェア要素であるにすぎない。
図5は、自然対話システム100が有する車載端末装置10、及び、対話制御サーバ50の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。
車載端末装置10は、音声取得部31、音声データ送信部32、システム発言取得部33、表示情報取得部34、発言出力部35、表示制御部36、操作受付部37、及び対話情報保持部38を有する。車載端末装置10が有するこれらの各機能は、制御部22のフラッシュメモリ22dからRAM22bに展開されたプログラムをCPU22aが実行することにより実現される機能又は手段である。
対話制御サーバ50は音声データ受信部51、単語抽出部52、システム発言送信部53、表示情報送信部54、対話制御部55、ユーザ情報管理部56、外部情報取得部57、及び、ユーザ情報DB58を有する。対話制御サーバ50が有するこれらの機能は、対話制御サーバ50のCPUがプログラムを実行して対話制御サーバ50のハードウェアと協働することで実現される機能又は手段である。
続いて、図6を用いて対話制御部55について説明する。図6は、対話制御部55の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。なお、対話制御部55は人工知能(AI)により実現されることが多く以下は回答文章の構築例の一形態に過ぎない。例えば、回答文章は、運転者の過去の発言等の学習結果に応じて構築される。
発言決定部64aは運転者に確認を求めたり、検索結果を提供したりする回答文章を構築する。構築方法は特に制約がなく、予め保持するフォーマットに単語や検索結果を当てはめればよい。例えば、レストラン検索要求の場合、「評判のレストランがA件あります」「BのCがおいしいレストランをお勧めします」などのフォーマットが決まっており、A,B、Cに検索で得た情報又は検索に使った単語を当てはめる。Aは数字であり、Bはユーザの属性やユーザ発言から取得したエリアに関する単語であり、Cはユーザの属性又はユーザ発言から取得して検索に使用した食材又は食事に関する単語である。
(i) 回答文章に含まれる全ての自立語
(ii) ユーザが過去に発言していない単語
(iii) フレーム70の属性のうちユーザが発言していない属性
(i)のように回答文章に含まれる全ての自立語には(ii)(iii)が含まれる。また(ii)のようにユーザが過去に発言していない単語には(iii)が含まれる。本実施形態の自然対話システム100は、認識している話題をアイコンとして表示するものであるが、(i)によりそれが満たされる。また、ユーザが予測していないこと、又は、考えていないことをアイコンで表示することで話題の確認を可能とすることは(ii)(iii)により可能となる。(ii)については内部状態の対話履歴を参照することで実現できる。(iii)についてもフレーム70の属性値がユーザ発言に含まれているかどうか対話履歴を参照して判断することで実現できる。このような規則により、運転者が仮に予測又は考えていなくても運転者に確認を求める単語に関連するアイコンが提示される。
図10は、本実施形態の自然対話システム100が音声データに基づいてアイコン7を表示する手順を示すシーケンス図の一例である。
以下では、運転者と対話制御サーバ50の対話によりディスプレイ16に表示されるアイコン7をいくつかのユースケースに分けて説明する。
(1)運転者が「近くの駐車場を教えて」と発言する。
(2)対話制御サーバ50の入力理解部61はこの発言の意味を理解することで駐車場の検索要求であると判断するが、エリアに関する発言がなく検索するために最低限必要なシンボルの属性がないと判断し、対話制御部55の発言決定部64aが「目的地周辺と現在地周辺どちらの駐車場をお探しですか?」と発言する。
(3)また、アイコン決定部64bは「目的地周辺と現在地周辺どちらの駐車場をお探しですか?」という回答文章から、フレーム70のエリアに関する単語で運転者が過去に発言していない単語として、「目的地周辺」と「現在地周辺」を特定し、これらを表すアイコン7d、7e及び疑問形を表すアイコン7fをディスプレイ16に表示する。疑問形を表すアイコン7fにより運転者に回答を促すことができる。
(4)運転者は回答文章とアイコン7の少なくとも一方から駐車場のエリアを指定する必要があると判断し「ん? ああ、目的地の近くの駐車場を教えて」と発言する。
(5)入力理解部61は「目的地の近く」が指定されたと判断することで、駐車場のエリアが目的地の近くであると判断し、処理決定部64が外部情報取得部57に目的地周辺の駐車場を検索させる。これによりいくつかの駐車場が検索される。この段階で処理決定部64が選択肢6を提案することも可能であるが、検索結果が多いため処理決定部64は運転者による絞り込みを依頼すると判断する。発言決定部64aは絞り込みのため駐車場の特徴を発言する。一例として「割引チケットがあたる駐車場が2件、モノレール乗り場に近い駐車場が3件、ゲートに近い駐車場が2件ございます」という回答文章を構築する。回答文章は車載端末装置10に送信され、スピーカ18から出力される。
(6)また、アイコン決定部64bは、運転者が過去に発言していない単語として「割引チケット」「モノレール乗り場」「ゲート」を特定し、割引チケットを表すアイコン7g、モノレールを表すアイコン7h、及び、ゲートを表すアイコン7iをアイコンDB67から決定する。アイコン7は車載端末装置10に送信され、ディスプレイ16に表示される。
(7)運転者は回答文章とアイコン7の少なくとも一方からどのような駐車場がよいかを判断し「割引チケットがあると良いな」と発言する。
(8)対話制御サーバ50の入力理解部61はこの発言から割引チケットがある駐車場が選択されたと判断し、発言決定部64aは「割引チケットに関係する2件を表示します」という回答文章を構築する。
(9)アイコン決定部64bは、回答文章に含まれる自立語として、割引チケットを表すアイコン7gをアイコンDB67から取得する。また、アイコン決定部64bは割引チケットが利用できる駐車場に関する情報を選択肢6に設定する。したがって、車載端末装置10のディスプレイ16には割引チケットのアイコン7gと選択肢6が表示される。運転者は選択肢6に挙げられた駐車場をタップして詳細な情報を表示させることができる。
図13は、本実施形態の自然対話システム100による回答の提示例を示す図である。
(1)運転者が「近いうちにあるコンサートを教えて」と発言する。
(2)対話制御サーバ50の入力理解部61は発言からコンサートの検索要求であると判断する。発言決定部64aは、運転者のスケジュールが空いている時間帯で、通常の行動範囲をエリアとして、外部連携部65を介して外部情報取得部57に開催日が近いコンサートを検索させる。検索によりいくつかのコンサートの開催情報が得られ、発言決定部64aが「カレンダーの空き時間にあるコンサートはロック3件、クラシック2件となります。」という回答文章を構築する。この時、例えばスケジュールが奥様と共有されている、ユーザ属性、又は、過去に奥様とコンサートに行ったなどの情報に基づいて、処理決定部64は「奥様とのご予定のある時間帯をお探しですか?」という回答文章を構築する。回答文章は車載端末装置10に送信されスピーカ18から出力される。
(3)アイコン決定部64bはこれらの回答文章から、フレーム70のエリアに関する単語で運転者が過去に発言していない単語又は運転者が過去に発言していない単語として、「カレンダー」「ロック」「クラシック」「奥様」を表すアイコン7j、7k、7l、7m及び疑問形を表すアイコン7fを決定する。アイコン7は車載端末装置10に送信されディスプレイ16に表示される。
(4)運転者は回答文章とアイコン7の少なくとも一方から奥様と行動するかどうかを回答する必要があると判断し「ん?ああ、妻と見に行きたいんだけど」と発言する。
(5)入力理解部61は「妻と見に行きたい」という発言から奥様と行くと意味を理解し、処理決定部64は奥様の属性を考慮することが好ましいと判断する。発言決定部64aは外部連携部65を介して外部情報取得部57に、奥様の好きなJAZZのコンサートを検索させる。これにより3件のJAZZのコンサートが検索される。このように奥様の属性も利用される。発言決定部64aは「奥様が好きなJAZZのライブは3件ございます」という回答文章を構築する。回答文章は車載端末装置10に送信され、スピーカ18から出力される。
(6)また、アイコン決定部64bは、フレーム70が有するシンボルの属性で運転者が過去に発言していない単語、単に運転者が過去に発言していない単語、又は、回答文章に含まれる自立語として、「奥様」「JAZZ」「ライブ」を特定し、これらを表すアイコン7m、7n、7oをアイコンDB67から取得する。アイコン決定部64bは複数の単語に意味上の関係がある場合、2つの隣接したアイコン7の間に両者の関係を想起させる第二のアイコン(第二の付加情報)を追加することが好ましい。図13ではアイコン7mと7nの間に「奥様が好きなJAZZ」という意味上の関係を想起させるハートマークの第2のアイコン302が追加されている。こうすることでアイコン間の関係が分かりやすくなり、運転者がアイコンから意味を把握しやすくなる。アイコン7は車載端末装置10に送信され、ディスプレイ16に表示される。
(7)運転者は回答文章とアイコンの少なくとも一方からコンサートのジャンルを理解したが、「ピアノのものはある?」と発言する。
(8)対話制御サーバ50の入力理解部61はこの発言からピアノのコンサートが要求されたと判断する。発言決定部64aは外部連携部65を介して外部情報取得部57に、ピアノのコンサートを検索させる。これにより1件のピアノのコンサートが検索される。発言決定部64aは「ピアノのものは1件ございます。ご予約しますか」という回答文章を構築する。回答文章は車載端末装置10に送信され、スピーカ18から出力される。
(9)アイコン決定部64bは、回答文章に含まれる自立語として「ピアノ」を特定し、これを表すアイコン7pをアイコンDB67から取得する。また、アイコン決定部64bは予約するか否かを問い合わせるアイコン7qと疑問形を表すアイコン7fを特定する。これらは車載端末装置10に送信され、ディスプレイ16に表示される。
(10)運転者は回答文章とアイコン7の少なくとも一方から予約するかどうかを回答すればよいと判断し「お願い」と発言する。
(11)入力理解部61は予約するか否かについて肯定する回答を得たと理解し、処理決定部64が外部連携部65を介して外部情報取得部57に予約システムへの予約を実行させる。発言決定部64aは「予約が完了し、カレンダーに予定を追加しました。奥様にメールをお出ししますか。」という回答文章を構築する。回答文章は車載端末装置10に送信され、スピーカ18から出力される。
(12)アイコン決定部64bは、回答文章に含まれる自立語として、「予約、完了、カレンダー、予定、追加」「奥様」「メール」を特定し、これらを表すアイコン7r、7m、7sをアイコンDB67から取得する。なお、「予約、完了、カレンダー、予定、追加」で1つのアイコン7rに対応する。これはいわゆる定型文であり、複数の単語(自立語)に1つのアイコン7rを対応付けることで1回の回答文章のアイコン7の数を少なくすることができる。アイコン決定部64bは「奥様にメール」という単語間の意味上の関係を検出し、2つの隣接したアイコン7mと7sの間に両者の関係を想起させる第二のアイコン301を追加する。これにより、奥様にメールが送信されることを運転者が把握しやすくなる。アイコン7は車載端末装置10に送信され、ディスプレイ16に表示される。
(13)運転者は回答文章とアイコンの少なくとも一方から奥様にメールするかどうかを回答すればよいと判断し「よろしく」と発言する。
(14)入力理解部61はメールを送信するか否かに対して肯定する回答を得たと判断し、処理決定部64が外部連携部65を介して外部情報取得部57にメールを送信させる。発言決定部64aは「奥様にメールを送信し、カレンダーに予定を追加いたしました。」という回答文章を構築する。回答文章は車載端末装置10に送信され、スピーカ18から出力される。
(15)アイコン決定部64bは、回答文章に含まれる自立語として、「奥様」「メール」「カレンダー、予定、追加」を特定し、これらを表すアイコン7m、7s、7rをアイコンDB67から取得する。なお、「カレンダー、予定、追加」も定型文である。アイコン7は車載端末装置10に送信され、ディスプレイ16に表示される。
図14は、本実施形態の自然対話システム100による回答の提示例を示す図である。
(1)運転者が「時間を教えて」と発言する。
(2)対話制御サーバ50の入力理解部61はこの発言を解析して時間の通知要求であると判断する。また、時間の通知に対してはスケジュールの次の予定を通知するという規則がある場合には、発言決定部64aは、外部連携部65を介してユーザ情報DB58のスケジュールから次の予定を取得する。発言決定部64aは「現在時刻は〇:〇〇分 次のテレビ会議の時刻は45分後、現地(米国)時間PM4:00からです」という回答文章を構築する。回答文章は車載端末装置10に送信され、スピーカ18から出力される。
(3)アイコン決定部64bはこの回答文章から、運転者が過去に発言していない単語、又は、回答文章に含まれる自立語として、「現在時刻」「会議」「予定」「米国」を表すアイコン7t、7u、7j、7vを決定する。アイコン7は車載端末装置10に送信されディスプレイ16に表示される。
(1)運転者は「今月の電気料金は」と発言する。
(2)入力理解部61は「電気料金は」を解析して電気料金を通知すると判断する。発言決定部64aは外部連携部65を介して、外部情報取得部57に家に関する情報を管理するシステムから電気料金、及び、先月の電気料金を取得させる。発言決定部64aは、電気料金を先月と比較し、使用量が多い時間帯を特定する。また、電気料金に納付期限が設定されている場合はリマインダーを設定する。以上から「今月の料金は¥3000です。前月に比較すると1000円アップで、19:00-20:00の使用量が増えています。納付日のリマインダーを設定しておきます。」という回答文章を構築する。回答文章は車載端末装置10に送信され、スピーカ18から出力される。
(3)アイコン決定部64bは、運転者が過去に発言していない単語、又は、回答文章に含まれる自立語として、「料金」「先月」「比較」「19:00〜20:00」「納付日、リマインダー、設定」を特定し、これらを表すアイコン7w、7j、7y、7t、7rをアイコンDB67から取得する。なお、「納付日、リマインダー、設定」で1つのアイコン7rに対応する。アイコン7は車載端末装置10に送信され、ディスプレイ16に表示される。
図15は、本実施形態の自然対話システム100による回答の提示例を示す図である。
(1)運転者が「近くの充電スタンドを教えて」と発言する。
(2)対話制御サーバ50の入力理解部61はこの発言を解析して近くの急速充電スタンドの検索要求であると判断する。発言決定部64aは、検索しても急速充電スタンドがない場合は代替案を提供する。ここでは一例としてスケジュールに空きがあることを確認のうえ、外部情報取得部57がコーヒー店に併設された通常の充電スタンドを検索した。以上から、発言決定部64aは「近隣の急速充電スタンドに空きがありません。空きがある急速充電スタンドにしますか。カレンダー上に空き時間がございますので、コーヒー店に併設されている通常スタンドもご案内できます。」という回答文章を構築する。回答文章は車載端末装置10に送信されスピーカ18から出力される。
(3)アイコン決定部64bはこの回答文章から、運転者が過去に発言していない単語、又は、回答文章に含まれる自立語として、「急速充電スタンド」「カレンダー」「コーヒー店」「通常スタンド」を表すアイコン7z、7j、7aa、7bbを決定する。アイコン7は車載端末装置10に送信されディスプレイ16に表示される。
(1)運転者が「近くで子供の楽しめる場所を教えて」と発言する。
(2)対話制御サーバ50の入力理解部61はこの発言を解析して子供用の施設の検索要求であると判断する。そして、外部連携部65を介して外部情報取得部57が公園と遊園地を検索する。また、施設の検索に対しては天候を考慮するという規則がある場合、発言決定部64aは天候に応じた施設を提案する。一例として、発言決定部64aは「近隣の公園3件、遊園地1件がございますが、本日は雨の予報ですので映画館をお勧めします」という回答文章を構築する。回答文章は車載端末装置10に送信されスピーカ18から出力される。
(3)アイコン決定部64bはこの回答文章から、運転者が過去に発言していない単語、又は、回答文章に含まれる自立語として、「公園」「遊園地」「雨」「映画」を表すアイコン7cc、7dd、7ee、7ffを決定する。アイコン7は車載端末装置10に送信されディスプレイ16に表示される。
(4)運転者は回答文章とアイコンの少なくとも一方から施設を検討し「映画館にするわ」と発言する。
図16は、本実施形態の自然対話システム100による回答の提示例を示す図である。
(1)運転者が「今週末の出張ホテルの予約したいんだけど」と発言する。
(2)対話制御サーバ50の入力理解部61はこの発言を解析することで出張のための宿泊施設の予約要求であると判断する。スケジュールに行き先が登録されているものとする。これによりフレーム70には行き先が設定される。登録されていなければ行き先を問い合わせる。次に、宿泊施設を提案するためフレーム70に交通機関が設定されていない場合は、発言決定部64aは交通機関を運転者に問い合わせる。発言決定部64aは「お車で行かれますか? 電車で行かれますか?」という回答文章を構築する。回答文章は車載端末装置10に送信されスピーカ18から出力される。
(3)アイコン決定部64bはこの回答文章から、フレーム70が有するシンボルの属性で運転者が過去に発言していない単語として「車」「電車」を表すアイコン7gg、7hhを決定する。アイコン7は車載端末装置10に送信されディスプレイ16に表示される。
(4)運転者は回答文章とアイコンの少なくとも一方から交通機関を回答すると判断し「電車で」と発言する。
(5)対話制御サーバ50の入力理解部61はこの発言を解析して内部状態更新部62が交通機関をフレーム70に設定する。発言決定部64aは外部連携部65を介して外部情報取得部57に京都駅付近の宿泊施設を検索させる。発言決定部64aはスケジュールから取得した日付、行き先(京都)、ユーザ属性の趣味(例えば陶芸)に適合する宿泊施設を検索する。発言決定部64aは「○月〇日の京都出張ですね、京都駅付近に駐車場付のホテルで3件空きがありますが、近くで陶芸市が行われているホテルがございます。予約しますか」という回答文章を構築する。回答文章は車載端末装置10に送信されスピーカ18から出力される。
(6)アイコン決定部64bはこの回答文章から、フレーム70が有するシンボルの属性で運転者が過去に発言していない単語、運転者が過去に発言していない単語、又は、回答文章に含まれる自立語として「○月○日」「京都」「駅」「ホテル」「陶芸」を表すアイコン7r、7ii、7hh、7jj、7kkを決定する。アイコン7は車載端末装置10に送信されディスプレイ16に表示される。
(7)運転者は回答文章とアイコンの少なくとも一方から交通機関を回答すると判断し「そこにしよう! お願い」と発言する。
車載端末装置10の対話情報保持部38ではアイコンと回答文章が対応付けられているので、車載端末装置10の発言出力部35は任意のタイミングで回答文章をスピーカ18から再度、出力できる。例えば、運転者がアイコン7をタップすることで、このアイコン7と共に送信された回答文章を出力する。
図18は、選択肢6が省略されて表示される場合のアイコンの表示例を示す図である。回答文章の回数が多くなるとそれに伴って、アイコン7の送信回数も増えていく。1回に送信される1つ以上のアイコン7がディスプレイ16の1行に表示される場合、古いアイコン7は上の方に(又は下の方に)スクロールされ、表示範囲に収まらないと消去される。古いアイコン7と共に表示される選択肢6は運転者が見る可能性が徐々に低くなるので、表示しておく必要性が低い。このため、表示制御部36は表示から一定時間が経過した選択肢6を非表示に切り替える。図18(a)ではアイコン7aの選択肢6が非表示に切り替えられている。
非表示になった選択肢6は車両が停止した際に、表示制御部36が表示してもよい。また、車両が停止した際に、回答文章に含まれる時刻など、数字を表示してもよい。
運転者のユーザ発言に同音異義語が含まれている場合に、対話制御部55がユーザ発言の意図する単語をユーザに確認する技術が知られているが、本実施形態では、運転者が考えていない単語が同音異義語の場合があるため、同音異義語のアイコン7を示すことで明確に運転者に伝えることができる。
このように、本実施形態の自然対話システム100は、認識した話題の趣旨をアイコン7で表示する。これにより、運転者は自然対話システムの発言(レコメンドされていること)の大枠を直感的に理解できるようになる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
8 :車両
10 :車載端末装置
50 :対話制御サーバ
100 :自然対話システム
Claims (11)
- 表示手段と、
ユーザからの音声又は操作による入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段が受け付けた入力に基づいて回答文章で回答する情報を検索する検索手段と、
前記検索手段が検索した情報に含まれる単語を用いて、前記入力受付手段が受け付けた入力に対する回答文章を生成する回答生成手段と、
前記回答生成手段によって生成された前記回答文章に含まれる単語に関連する、画像である付加情報を取得する付加情報取得手段と、
前記回答文章を音声で出力する音声出力手段と、
前記付加情報を前記表示手段に出力する情報出力手段と、を有し、
前記付加情報取得手段は、前記付加情報として前記単語ごとに画像を取得し、
前記情報出力手段は前記付加情報の画像を選択肢として表示することを特徴とする情報提示装置。 - 前記付加情報取得手段は、前記回答文章に含まれる単語のうち、前記ユーザに確認を求める単語に関連する前記付加情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報提示装置。
- 前記付加情報取得手段は、前記回答文章に含まれる単語のうち、前記ユーザが前記入力受付手段から入力していない単語に関連する前記付加情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報提示装置。
- 前記情報出力手段は、前記選択肢を出力してから一定時間が経過すると前記選択肢を非表示にすることを特徴とする請求項1に記載の情報提示装置。
- 前記表示手段に対する操作を受け付ける操作受付手段を有し、
前記操作が前記付加情報に対する操作を受け付けた場合、前記情報出力手段は前記選択肢の表示と非表示を切り替えることを特徴とする請求項4に記載の情報提示装置。 - 前記表示手段に対する操作を受け付ける操作受付手段と、
前記回答文章と前記付加情報を対応付けて記憶する情報記憶手段と、を有し、
前記操作受付手段が前記付加情報に対する操作を受け付けた場合、
前記音声出力手段は、操作された前記付加情報に対応付けられている前記回答文章を前記情報記憶手段から読み出して音声で出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報提示装置。 - 前記情報提示装置が移動体に搭載されており、
前記移動体が停止した場合、前記情報出力手段は前記情報記憶手段に記憶されている前記回答文章の少なくとも一部を前記付加情報に対応付けて前記表示手段に表示することを特徴とする請求項6に記載の情報提示装置。 - 前記移動体が停止した場合であって、前記操作受付手段が前記付加情報に対する操作を
受け付けた場合、
前記情報出力手段は前記情報記憶手段に記憶されている前記回答文章の少なくとも一部を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項7に記載の情報提示装置。 - 前記付加情報取得手段は1つの前記回答文章に含まれる複数の前記単語に意味上の関係がある場合、複数の前記単語にそれぞれ関連する複数の前記付加情報の間に両者の関係を想起させる第二の付加情報を追加する請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報提示装置。
- 表示手段と、
ユーザからの音声又は操作による入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段が受け付けた入力に基づいて回答文章で回答する情報を検索する検索手段と、
前記検索手段が検索した情報に含まれる単語を用いて、前記入力受付手段が受け付けた入力に対する回答文章を生成する回答生成手段と、
前記回答生成手段によって生成された前記回答文章に含まれる単語に関連する、画像である付加情報を取得する付加情報取得手段と、
前記回答文章を音声で出力する音声出力手段と、
前記付加情報を前記表示手段に出力する情報出力手段と、を有し、
前記付加情報取得手段は、前記付加情報として前記単語ごとに画像を取得し、
前記情報出力手段は前記付加情報の画像を選択肢として表示することを特徴とする情報提示システム。 - 入力受付手段が受け付けた入力に基づいて回答文章で回答する情報を検索する検索手段と、
前記検索手段が検索した情報に含まれる単語を用いて、前記入力受付手段が受け付けた入力に対する回答文章を生成する回答生成手段と、
前記回答生成手段によって生成された前記回答文章に含まれる単語に関連する、画像である付加情報を取得する付加情報取得手段と、
前記回答文章と前記付加情報を端末装置に送信する送信手段と、を有し、前記付加情報取得手段は、前記付加情報として前記単語ごとに画像を取得する情報処理装置とネットワークを介して通信することができる端末装置であって、
表示手段と、
ユーザからの音声又は操作による入力を受け付ける入力受付手段と、
前記回答文章を音声で出力する音声出力手段と、
前記付加情報を前記表示手段に出力する情報出力手段と、を有し、
前記情報出力手段は前記付加情報の画像を選択肢として表示することを特徴とする端末装置。
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