JP6902271B2 - ダウンザホールドリリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地盤に対し地上からドリフターで回転力と打撃力を与えて二重管のアウターリング(アウターロッドともいう)とインナーロッドの先端のビットで硬質の地盤を穿孔するパーカッションドリリングの技術の一種であって、インナーロッドの下部にダウンザホールハンマーを取付けて、ドリフターの打撃力の他にダウンザホールハンマーによるハンマー打撃力を与えて効果的に硬質地盤を穿孔するダウンザホールドリリング装置に関し、同装置におけるダウンザホールハンマーとインナーロッドの連結部の打撃・振動荷重による破損を低減する技術であり、しかも低減させる緩衝リングの間装・交換を容易とする技術である。
従来、特許文献1〜3で知られているように下端にビットを取付けたロッド又はドリルに対し、地上側からドリフターで回転と打撃力を与えて地盤を穿孔するドリリング方式は、パーカッションドリリング方式として知られている。このパーカッションドリリング方式でダウンザホールハンマーを使用して地中でハンマー打撃・振動打撃(荷重)を与えるダウンザホールドリリング方式の穿孔は硬質地盤の長孔穿孔に有効であると知られていて、ダウンザホールドリリング装置によって施工され、周知となっている(図1参照)。
従来の二重管式のダウンザホールドリリング装置は、クローラ等の作業車に垂直に近い角度又は水平に近い角度あるいは傾斜した角度の姿勢にマストを設置し、同マストに沿って二重管を地盤に向けて推進させ、二重管の上端に高圧空気を給気できるスイベルと、その上方に回転力と打撃力を発生させる油圧駆動のドリフターをシャンクロッドを介して装置している。ドリフターを作動させて打撃力と回転力をシャンクロッドを介してアウターロッドとインナーロッドの二重管の各ロッド上端部に伝達させ、又途中にスイベルを介してインナーロッドの中心部の空気路に高圧空気を給気して下方のダウンザホールハンマーまで送り込んでダウンザホールハンマーを作動可能としている。
しかしながら、従来のダウンザホールドリリング装置はダウンザホールハンマーのハウジングはインナーロッドの下端と螺合で連結されていた。そのため、ドリフターからの打撃力及びダウンザホールハンマーから発生するハンマーの打撃の反力の打撃力(振動荷重)がダウンザホールハンマーのハウジングとインナーロッドの下端とのネジ螺合部の連結部に作用し、連結部のネジ部はこれら打撃力・振動荷重で破損・変形して再使用が困難となり、又ダウンザホールハンマーのハウジングに亀裂破損が頻発し、多大な経済的損失を生じていた。
従来、この破損を避けるためドリフターによる打撃を中止し、ドリフターでは回転力だけを与え、打撃力としてはダウンザホールハンマーの打撃力のみを使用する使い方がなされていた。しかし、この使い方ではアウターリング(アウターロッド)の先端ケーシングビットに打撃力が与えられないので掘削力が弱く、掘進スピードが遅くなるという問題点があった。
特開平9−100688号公報 特開平5−231085号公報 特開2006−291659号公報
本発明が解決しようとする課題は、従来のかかる問題点を解消し、打撃力によるダウンザホールハンマーとインナーロッドの下端とのネジ螺合の連結部の変形破損及びダウンザホールハンマーのハウジングの亀裂破損を少なくするとともに破損が少なくできることで、ドリフターの打撃力とダウンザホールハンマーの打撃力を同時に与えて掘削でき、その掘削力及び掘削スピードも高く維持でき、更にその破損防止構造の組み立てが容易に行えるようにすることにある。
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 上方に配置したドリフターによって発生させた回転力と打撃力を、シャンクロッドを介して筒状の1本又は複数本継いで長尺としたアウターリングの上端と,同アウターリングの内部に挿入され且つ中心に空気路を有する1本又は複数本継いで長尺としたインナーロッドの上端との両方に伝達し、更に同シャンクロッドの下方のスイベルを介してインナーロッドの空気路へ高圧空気を送気できる構造を有し、しかもインナーロッドの下部にインナーロッドの空気路の高圧空気で作動して打撃力を発生させるダウンザホールハンマーを設け、同ダウンザホールハンマーのピストンの下端にインナービットを取付け、又アウターリングの下端にケーシングビットを取付け、前記回転力と打撃力を二重管構造にある前記のアウターリングとインナーロッドを介してそれらの下端の前記ケーシングビットとインナービットに与えて地盤を穿孔するダウンザホールドリリング装置に於いて、
最下段となるインナーロッドの下端部に中心に空気路を有する補助ロッドを螺合し、更に同補助ロッドの下端部に内部の中空空間の中空断面形状が多角形状とした接続筒体を螺着し、前記ダウンザホールハンマーのハウジングの上部の空気吸込口に螺合したエアカップリング金具に中央上部で上方へ突出した空気管を設けた突出部を螺合し、外形が前記接続筒体の中空空間の多角形状と同形同寸法で内部に前記空気路と連通した空気通路を有する柱体を前記突出部の空気管の先端部に螺着するとともに、同柱体を前記接続筒体の前記中空空間に嵌入して所定長さ上下に摺動できる構造とし、前記接続筒体とこれに嵌入した前記柱体と間に接続筒体と連結されて上下連動する左右一対の係止ピンを接続筒体の外部から挿入して間装できる構造とし、
前記接続筒体の外部から挿入できる左右一対の前記係止ピンは、前記接続筒体の内側のスライド溝の下端位置にあってしかも接続筒体の内側の中空空間に挿入された前記柱体の凹部に沿って摺動するように配置され、且つ前記凹部の上下の溝終端で前記係止ピンは制動され、前記柱体が前記接続筒体内で摺動できる距離l は前記係止ピンの摺動が前記凹部の上下の溝終端で規制された移動距離であり、
更に補助ロッドの内側下端面と前記柱体の上端面との打撃力伝達面間の間隙及び前記接続筒体の外周下端面と前記突出部の環状上端面との打撃力伝達面間の間隙それぞれに緩衝リングを間装し、しかも前記柱体が接続筒体内での摺動できる距離lは柱体の上端面と補助ロッドの内側下端面との間の最大隔離寸法lからその間に間装した緩衝リングの無負荷時の自然厚みの寸法tを差し引いた寸法δ,δ=l−tの寸法より長く、且つ前記摺動距離lは接続筒体の外周下端面と突出部の環状上端面との間の最大隔離寸法lからその間に間装した緩衝リングの無負荷時の自然厚みの寸法tを差し引いた寸法δ,δ=l−tの寸法より長く設定することによって、インナーロッドの打撃力及びダウンザホールハンマーの振動荷重を間装した2個の緩衝リングで緩衝してダウンザホールハンマーのハウジングの破損を抑えるようにし、しかも緩衝リングの間装が容易に行える組立構造としたことを特徴とするダウンザホールドリリング装置
2) 前記係止ピンを接続筒体の外部から挿入する構造とし、接続筒体に係止ピンの挿入孔を設けるとともに、同挿入孔の挿入孔開口に近い孔壁部分にメスネジ部を螺刻し、係止ピンの外周に前記挿入孔のメスネジ部と螺合するオスネジを螺刻するとともに、係止ピンの頭部にネジドライバーの先端と係合できる係止溝を形成し、ネジドライバーで係止ピンを螺合しながら挿入孔に挿入して間装できるようにした、前記1)記載のダウンザホールドリリング装置
3) 接続筒体の内周下端部に中心向けて張り出した雌ねじ部を設け、同雌ねじ部の上方の接続筒体に所定長さの溝空間を設け、前記突出部の中央の空気管の外周に接続筒体の内周下端部の前記雌ねじ部と螺合する雄ねじ部を半径方向に張出すように設け、しかも同雄ねじ部を前記雌ねじ部に螺進して接続筒体の内周の前記の溝空間に封入し、柱体の接続筒体内での摺動できる距離lと前記雄ねじ部の摺動できる溝空間での長さlを同一にし、更に前記柱体と接続筒体との摺動での上下の始端位置及び終端位置が同時に前記雄ねじ部の前記溝空間での上下の摺動の始点位置及び終端位置となるように同期させた、前記1)又は2)記載のダウンザホールドリリング装置
にある。
本発明では、ドリフターからの打撃力及びダウンザホールハンマーの装置から発生するハンマー打撃の反力としての振動荷重・打撃力は、柱体の上端面と補助ロッドの内側下端面を介して及び接続筒体の外周下端面とダウンザホールハンマーのハウジング側の突出部まわりの環状の上端面と介して二つのルートで伝達されるが、いずれにも緩衝リングが間装されていて且つ寸法がδ,δが摺動距離lより短く設定されているので、緩衝リングの圧縮変形が必ず生起してこれら打撃力・振動荷重が伝達されることとなり、両面間に高い打撃力が生起しても緩衝してこれらの間及び他のネジ螺合部を破損することを抑止する。本発明の構造では打撃力の大部分は上記各部材の上端面・下端面を介して直接伝達されるので、ネジ螺合部への打撃力の荷重負荷は大巾に軽減されて、ネジ螺合部の変形破損は大きく低下する。又、ダウンザホールハンマーのハウジングの亀裂破損も少なくする。
更に、接続筒体の内周下端に螺刻した雌ねじ部に螺合して上方に進入して雄ねじ部が上方の溝空間92に挿入され、同溝空間の上下の当り面となるストッパ面92a,92bでの始端と終端が係止ピンPKのスライド溝94での上下の摺動における始端と終端と同期して当る位置となるように位置を設定した発明では、打撃力及び振動荷重が係止ピンPKとスライド溝94の当り面に集中荷重されず、上方の雄ねじ部と溝空間92のストッパ面92a,92bにも荷重負担されることで当り面での打撃力と振動荷重による破損を少なくしている。
又、この緩衝リングの間装又は取り外し作業は、インナーロッドと補助ロッドとの螺合部、補助ロッドと接続筒体との螺合部、及び柱体下部内周面と突出部の上部外周面との螺合部を穿孔作業時のロッド回転方向と逆方向に回転させる操作で、上記螺合部の螺合が解かれて上記構造が分解でき、緩衝リングの取り外し、緩衝リングを別の特性のもの又は新品のものとの交換が迅速且つ容易にできる。上記の逆操作で連結部の構造が組み立てられる。よって、緩衝リングの交換間装作業は容易に行える。
尚、本発明のドリフターは、シャンクロッドを介して所定方向にインナーロッドとアウターロッドを回転させ、ロッド同士のネジ螺合部を介して下方のロッドに伝達され、その最下端のケーシングビットとインナービットを回転させ、地盤をビットの回転で穿孔する。
ダウンザホールハンマーの高圧空気は、スイベルを介して高圧空気がインナーロッドの中心の空気路へ送られ、この空気路の高圧空気は補助ロッドの空気路、柱体の中心の空気通路、突出部の空気路を介してダウンザホールハンマーの空気吸引口(レジューサ)に送気され、高圧空気でそのピストンを往復動させて、その下端のインナービットに振動打撃力を与え、効果的にインナービットで硬質地盤を穿孔できるようになっている。
図1はダウンザホールドリリング装置の基本構造を示す説明図である。 図2は図1のA−A断面図である。 図3はダウンザホールハンマーと二重管を使用したダウンザホールドリリング装置の構造を示す説明図である。 図4は本発明の実施例の要部のダウンザホールハンマーとインナーロッドとの連結構造を示す断面図である。 図5は実施例の係止ピンと雄ねじ部の摺動始端の状態を示す説明図である。 図6は実施例の係止ピンと雄ねじ部の摺動終端の状態を示す説明図である。 図7は図4のX−X断面図である。 図8は図4のY−Y断面図である。
本発明の緩衝リングの素材としては、鋼製バネ又は特殊ウレタン樹脂又はゴム素材のものが使用され、耐久性があり、所要の弾性係数のものの所要厚みのものが選択される。
本発明の接続筒体の内部中空空間の外形状及びこれに嵌入する柱体の外形状の多角形状としては実施例では6角形であるが、4〜8角形が一般的に選択される。又、本発明のアウターリング(アウターロッド)及びインナーロッドは、複数本螺合して連結して長尺のロッドとして使用される。又、係止ピンはメスネジ部で螺着してもよいし、拡巾バネ付係止ピンをピン孔に挿入するだけで間装してもよい。
以下、図4に本発明の実施例の要部を示す連結部の構造を示している。以下、図4〜8で示す実施例について図面に基づいて説明する。インナーロッド6,アウターリング5は複数本継いで長尺にしている。
(図中の符号の説明)
図中、1はドリフター、2はシャンクロッド、3は高圧空気をインナーロッド6に送気するスイベル、31は高圧空気の送気ホース、4は二重管構造のロッドで、5は同ロッドの複数本継いだアウターリング(アウターロッドともいう)、51は同アウターリングの下端に取付けたケーシングビット、6は複数本継いだインナーロッド、61は同インナーロッド6の中心部の空気路、7はダウンザホールハンマー、71はダウンザホールハンマーのハウジング、72はダウンザホールハンマー7の上方の空気吸引口、73は同空気吸引口の螺合部73aに螺合されたエアカップリング金具、73aはその螺合部、73bは突出部10とエアカップリング金具73との螺合部、74はダウンザホールハンマー7のピストンロッドに連結されたインナービット、8はインナーロッド6の下端に螺合部81aで螺着した補助ロッド、81aは上記螺合部、81bは補助ロッド8と接続筒体9との螺合部、82は補助ロッド8の中心の空気路、83は補助ロッド8の内側下端面で、打撃力・推力の伝達面となる。9は補助ロッド8の下部の螺合部81bに螺合した接続筒体、91は同接続筒体9の下端内周に設けた雌ねじ部、92は同雌ねじ部上方の環状の溝空間、92a,92bは溝空間92に嵌入されるストッパ面、93は係止ピンPKの挿入孔、931は挿入孔の開口近くの孔壁に刻設されたメスネジ部、94は同係止ピンPKの上下方向スライドのスライド溝、95は接続筒体9の外周下端面で、打撃力・推力の伝達面となり、96は接続筒体9内部の6角形状した中空空間である。10はダウンザホールハンマー7のエアカップリング金具73の上部外周に螺合した筒状の突出部、101は同突出部10の上部を縮径して中央上方へ突出させた空気管、101aはその中心部の空気路、102は接続筒体9の溝空間92に嵌入する空気管101から外方向に張り出した雄ねじ部、103は突出部10の空気管101外周の環状の上端面で、伝達面となる。11は空気管101の上部に螺合して取付けた外形が6角形状で内部が中空の空気通路114となる柱体、111は同柱体と空気管101の上部とを螺合した螺合部、112は接続筒体9の内面にある中空空間96と対向して陥凹させた柱体11の凹部、113は柱体11の上端面で、打撃力・推力伝達面となる。114は柱体11の中心の空気通路、K,Kは鋼製バネ又は特殊ウレタン樹脂を用いた緩衝リングである。PKは係止ピン、PK1は係止ピンPKのオスネジ螺刻部、PK2は係止ピンPKの頭部に形成したネジ廻し用ドライバー係合溝、CONはダウンザホールハンマー7とインナーロッド6の下端との間の連結部である。
尚、ドリフター1,シャンクロッド2,スイベル3,ダウンザホールハンマー7の内部構造及びロッドを打ち込むリフトについては周知であるので、詳細構造・動作は省略している。
(実施例の打撃力の伝達)
図1〜3に示すように、ドリフター1によって発生する打撃力はシャンクロッド2を介して二重管のロッド4のアウターリング(アウターロッド)5とインナーロッド6の上端を打撃して各ロッドに伝達される。そして、各ロッドの下端に取付けたケーシングビット51とインナービット74に伝達されて地盤を穿孔する。アウターリング5の打撃力は、アウターリング5同士の螺合部を介してそのままケーシングビット51へ伝達される。
又、図4〜6に示すように、ドリフター1からインナーロッド6に与えられた打撃力は、最下段ロッドのインナーロッド6の下端から補助ロッド8へ上部の螺合部81aを介して伝達され、更にその内側下端の下端面83から緩衝リングKを介して柱体11の上端面113へ伝達される。更に、柱体11と螺合した空気管101,突出部10,エアカップリング金具73を介してダウンザホールハンマー7のハウジング71へ伝達される。このダウンザホールハンマー7にはドリフター1からの打撃力に加え、ダウンザホールハンマー7の空気圧で往復動するピストンの下部に取付けられたインナービット74にはダウンザホールハンマー7のピストン打撃力が加えられ、大きな打撃力としてインナービット74に作用して硬質地盤を効果的に穿孔する。他方、補助ロッド8の下端の螺合部81bを介して打撃力は接続筒体9にも伝えられ、同接続筒体9の外側下端面95から緩衝リングKを介して突出部10の外側の上端面103からエアカップリング金具73を介して打撃力はダウンザホールハンマー7へ伝達される。このように、ドリフター1の打撃力は補助ロッド8の内側と外側の二つの経路を介して分散されて、ダウンザホールハンマー7へ伝達される。
本実施例では、打撃力の伝達面である柱体11の上端面113と補助ロッドの内側下端面83との間の最大隔離寸法lを15mmとし、又接続筒体9の外側下端面95と突出部10の上端面103との最大隔離寸法lを15mmとし、これらの間緩衝リングK,Kの厚みt=tを5mmとしている。
一方、突出部10と接続筒体9との間の摺動長さl・lはスライド溝94及び溝空間92の長さで15mmとなっている。
従って、この摺動長さlの15mmのストロークがあっても、緩衝リングK,Kを考慮すると空隙δ=l−t,δ=l−tともに10mmとなるので、緩衝リングK,Kは5mmの圧縮が可能となり、打撃力は緩衝リングK,Kの圧縮変形により大きな打撃力分をカットして過大でない適切な値の打撃力がインナービット74に伝達され、地盤を穿削する。
本実施例では、更に係止ピンPKのスライド溝94における摺動長さlは雄ねじ部102の溝空間92のストッパ面92a,92bの摺動長さlとは略同一であり、打撃力が係止ピンPKとスライド溝94との当り位置のタイミングと雄ねじ部102の溝空間92のストッパ面92a,92bとの当り位置が同期しているので、上下の打撃力及びハンマー打撃力はスライド溝94と溝空間92の溝端の2個所で受け止めるため、この2個所での当り面の衝撃力は分散され、この当り面での破損も軽減して破損を少なく耐久性を高めている。
尚、本実施例では雌ねじ部91と雄ねじ部102の軸方向の長さlの調整で雄ねじ部102の溝空間92でのストローク長さlをlよりわずか短くすると、突出部10とハウジング71の摺動長さlを短い方に調整できる。当るタイミングを変えることで打撃力を分散して、その調整も可能となるという利点もある。
このように、いずれの経路でも打撃力は緩衝リングK,Kを介して伝達されるので、打撃力がその伝達構造を破壊・破損するような強い力・振動を緩和して、その伝達構造・ダウンザホールハンマー7のハウジングの破損を防いでいる。
又、緩衝リングK,Kは補助ロッド8,接続筒体9,突出部10,柱体11の螺合で組み立てられているので、間装及び交換の作業も容易・迅速にできる。
(回転力の伝達)
ドリフター1から与えられる回転力は、シャンクロッド2を介してアウターリング(アウターロッド)5とインナーロッド6それぞれに与えられ、各ロッドを継ぐ螺合部(図示せず)を介して伝達され、アウターリング5の下端のケーシングビット51を回動させて穿孔する。インナーロッド6の回転力もインナーロッド6同士の螺合部(図示せず),最下段のインナーロッド6と補助ロッド8との螺合部81a,柱体11と空気管101との螺合部111,突出部10とエアカップリング金具73との螺合部73b,ダウンザホールハンマー7の空気吸引口72とエアカップリング金具73の螺合部73a,及び柱体11と接続筒体9の中空空間96との多角形状の嵌合によって、並びに係止ピンPKによる接続筒体9と柱体11との連係によって回転力は伝達され、ダウンザホールハンマー7のピストンに取付けたインナービット74に回転が与えられて、インナービット74及びアウターリング5の下端のケーシングビット51を回転させながら穿孔できるようになっている。この部分を周知であるので、構造・機構は省略する。
以上の様に、ドリフター1の回転力は最下端のケーシングビット51とインナービット74に伝達させ、各ビットは回転しながら効果的に穿孔できるものとなっている。
又、ダウンザホールハンマー7の作動高圧空気はスイベル3の送気ホース31から送られ、インナーロッド6の中心部の空気路61,補助ロッド8の空気路82,柱体11の空気通路114,空気管101の空気路101a,エアカップリング金具73,空気吸引口72を介してダウンザホールハンマー7へ給気されていて、ダウンザホールハンマー7を地中で作動させている。
本発明は、地盤に対し鉛直方向・斜め方向又は水平方向に穿孔するドリリング装置として使用でき、又その穿孔の径が大きいものの穿孔にも使用できる。
1 ドリフター
2 シャンクロッド
3 スイベル
31 送気ホース
4 二重管構造のロッド
5 アウターリング(アウターロッド)
51 ケーシングビット
6 インナーロッド
61 空気路
7 ダウンザホールハンマー
71 ハウジング
72 空気吸引口
73 エアカップリング金具
73a,73b 螺合部
74 ハンマーに取付けられたインナービット
8 補助ロッド
81a,81b 螺合部
82 空気路
83 下端面(伝達面)
9 接続筒体
91 雌ねじ部
92 溝空間
92a,92b ストッパ面
93 挿入孔
931 メスネジ部
94 スライド溝
95 下端面(伝達面)
96 中空空間
10 突出部
101 空気管
101a 空気路
102 雄ねじ部
103 上端面(伝達面)
104 螺合部(ハウジングとの)
11 柱体
111 螺合部
112 凹部
113 上端面(伝達面)
114 空気通路
,K 緩衝リング
PK 係止ピン
PK1 オスネジ螺刻部
PK2 ネジドライバー係合溝
CON 連結部

Claims (3)

  1. 上方に配置したドリフターによって発生させた回転力と打撃力を、シャンクロッドを介して筒状の1本又は複数本継いで長尺としたアウターリングの上端と,同アウターリングの内部に挿入され且つ中心に空気路を有する1本又は複数本継いで長尺としたインナーロッドの上端との両方に伝達し、更に同シャンクロッドの下方のスイベルを介してインナーロッドの空気路へ高圧空気を送気できる構造を有し、しかもインナーロッドの下部にインナーロッドの空気路の高圧空気で作動して打撃力を発生させるダウンザホールハンマーを設け、同ダウンザホールハンマーのピストンの下端にインナービットを取付け、又アウターリングの下端にケーシングビットを取付け、前記回転力と打撃力を二重管構造にある前記のアウターリングとインナーロッドを介してそれらの下端の前記ケーシングビットとインナービットに与えて地盤を穿孔するダウンザホールドリリング装置に於いて、
    最下段となるインナーロッドの下端部に中心に空気路を有する補助ロッドを螺合し、更に同補助ロッドの下端部に内部の中空空間の中空断面形状が多角形状とした接続筒体を螺着し、前記ダウンザホールハンマーのハウジングの上部の空気吸込口に螺合したエアカップリング金具に中央上部で上方へ突出した空気管を設けた突出部を螺合し、外形が前記接続筒体の中空空間の多角形状と同形同寸法で内部に前記空気路と連通した空気通路を有する柱体を前記突出部の空気管の先端部に螺着するとともに、同柱体を前記接続筒体の前記中空空間に嵌入して所定長さ上下に摺動できる構造とし、前記接続筒体とこれに嵌入した前記柱体と間に接続筒体と連結されて上下連動する左右一対の係止ピンを接続筒体の外部から挿入して間装できる構造とし、
    前記接続筒体の外部から挿入できる左右一対の前記係止ピンは、前記接続筒体の内側のスライド溝の下端位置にあってしかも接続筒体の内側の中空空間に挿入された前記柱体の凹部に沿って摺動するように配置され、且つ前記凹部の上下の溝終端で前記係止ピンは制動され、前記柱体が前記接続筒体内で摺動できる距離l は前記係止ピンの摺動が前記凹部の上下の溝終端で規制された移動距離であり、
    更に補助ロッドの内側下端面と前記柱体の上端面との打撃力伝達面間の間隙及び前記接続筒体の外周下端面と前記突出部の環状上端面との打撃力伝達面間の間隙それぞれに緩衝リングを間装し、しかも前記柱体が接続筒体内での摺動できる距離lは柱体の上端面と補助ロッドの内側下端面との間の最大隔離寸法lからその間に間装した緩衝リングの無負荷時の自然厚みの寸法tを差し引いた寸法δ,δ=l−tの寸法より長く、且つ前記摺動距離lは接続筒体の外周下端面と突出部の環状上端面との間の最大隔離寸法lからその間に間装した緩衝リングの無負荷時の自然厚みの寸法tを差し引いた寸法δ,δ=l−tの寸法より長く設定することによって、インナーロッドの打撃力及びダウンザホールハンマーの振動荷重を間装した2個の緩衝リングで緩衝してダウンザホールハンマーのハウジングの破損を抑えるようにし、しかも緩衝リングの間装が容易に行える組立構造としたことを特徴とするダウンザホールドリリング装置。
  2. 前記係止ピンを接続筒体の外部から挿入する構造とし、接続筒体に係止ピンの挿入孔を設けるとともに、同挿入孔の挿入孔開口に近い孔壁部分にメスネジ部を螺刻し、係止ピンの外周に前記挿入孔のメスネジ部と螺合するオスネジを螺刻するとともに、係止ピンの頭部にネジドライバーの先端と係合できる係止溝を形成し、ネジドライバーで係止ピンを螺合しながら挿入孔に挿入して間装できるようにした、請求項1記載のダウンザホールドリリング装置。
  3. 接続筒体の内周下端部に中心向けて張り出した雌ねじ部を設け、同雌ねじ部の上方の接続筒体に所定長さの溝空間を設け、前記突出部の中央の空気管の外周に接続筒体の内周下端部の前記雌ねじ部と螺合する雄ねじ部を半径方向に張出すように設け、しかも同雄ねじ部を前記雌ねじ部に螺進して接続筒体の内周の前記の溝空間に封入し、柱体の接続筒体内での摺動できる距離lと前記雄ねじ部の摺動できる溝空間での長さlを同一にし、更に前記柱体と接続筒体との摺動での上下の始端位置及び終端位置が同時に前記雄ねじ部の前記溝空間での上下の摺動の始点位置及び終端位置となるように同期させた、請求項1又は2記載のダウンザホールドリリング装置。
JP2017196184A 2017-10-06 2017-10-06 ダウンザホールドリリング装置 Active JP6902271B2 (ja)

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