以下の説明においては、図中に記した矢印に従って、上下方向、左右方向及び前後方向をそれぞれ定義する。
まず、図1を用いて、本発明の一実施形態に係るインターフェースユニット1の構成の概要について説明する。
インターフェースユニット1は、建物の部屋R(図2参照)の室内にいる人(以下、対象者という)と音声のやりとりを行うものである。インターフェースユニット1は、種々の用途に用いることができ、例えば会議システムに用いることができる。インターフェースユニット1は、デバイスユニット100、データ収集ユニット300及びデータ分析ユニット400を具備する。
デバイスユニット100は、建物の室内に設けられた機器のユニットである。デバイスユニット100は、例えば他のデバイスユニット100と接続されることで、互いの間で通話が可能となる。デバイスユニット100は、人感センサ110、マイクロフォン120、スピーカ130及び照明スイッチ140を具備する。
人感センサ110は、室内に対象者がいることを検知するものである。人感センサ110としては、例えば焦電型赤外線センサが使用される。人感センサ110は、室内に対象者がいることを検知した場合、その旨を示す人検知情報を後述するデータ収集ユニット300に送信する。
マイクロフォン120は、室内で生じた音が入力されるものである。マイクロフォン120は、対象者の音声を取得する(音声が入力される)ことができる。マイクロフォン120は、対象者の音声を取得した場合、この音声の情報(音声情報)を後述するデータ収集ユニット300に送信する。
スピーカ130は、対象者に音声を出力するものである。スピーカ130は、他のデバイスユニット100のマイクロフォン120に入力された音声や、後述するスピーカ制御部420に予め記録された音声を出力することができる。
照明スイッチ140は、室内の照明器具のオン/オフを切り替えるものである。
データ収集ユニット300は、データを収集及び蓄積するものである。データ収集ユニット300は、人検知情報蓄積部310及び音声情報蓄積部320を具備する。
人検知情報蓄積部310は、人感センサ110が取得したデータを蓄積するものである。人検知情報蓄積部310には、人感センサ110の検知結果が順次蓄積される。
音声情報蓄積部320は、マイクロフォン120が取得したデータを蓄積するものである。音声情報蓄積部320には、マイクロフォン120に入力された音声の情報(音声情報)が順次蓄積される。
データ分析ユニット400は、デバイスユニット100の制御等を行うものである。データ分析ユニット400は、分析部410及びスピーカ制御部420を具備する。
分析部410は、データ収集ユニット300のデータを分析することで、対象者の位置情報を取得するものである。具体的には、分析部410は、人検知情報蓄積部310に蓄積された人検知情報、及び音声情報蓄積部320に蓄積された音声情報に基づいて、対象者の位置情報を取得する。分析部410は、デバイスユニット100の位置を基準として、対象者の位置情報を座標化させる。
スピーカ制御部420は、スピーカ130を制御するものである。スピーカ制御部420は、予め出力用の音声データを格納しており、当該音声データを用いて、スピーカ130に音声を出力させることができる。また、スピーカ制御部420は、スピーカ130が出力する音声の大きさ(音量)を調整することができる。
このように構成されたデバイスユニット100においては、図2(a)に示すように、人感センサ110、マイクロフォン120、スピーカ130及び照明スイッチ140は、一体的に(1つのデバイスとして)構成される。そして、人感センサ110、マイクロフォン120、スピーカ130及び照明スイッチ140は、対象者に対する方位及び距離を同視できる程度に互いに近接させた位置に設けられている。なお、デバイスユニット100は、実際には非常に小型の機器であり、図2(a)においては、デバイスユニット100を実際よりも相対的に大きく誇張して図示している。
図2(b)に示すように、デバイスユニット100は、部屋Rの壁部に設置される。デバイスユニット100は、マイクロフォン120及びスピーカ130の床Fからの高さhが1100〜1200mm程度となる位置に設けられる。
図3に示すように、デバイスユニット100は、部屋Rの壁部に埋め込まれたスイッチボックス11内に格納されている。照明スイッチ140は、スイッチボックス11内において、図示せぬ電気配線を介して商用電源と照明器具とに接続されている。スイッチボックス11の前面は、人感センサ110、マイクロフォン120、スピーカ130及び照明スイッチ140のための開口部を有するスイッチカバー12によって覆われている。
次に、図1及び図4を用いて、室内の対象者に音声を出力する制御について説明する。
人感センサ110が室内に対象者がいることを検知すると、室内に対象者がいることを示す検知結果(人検知情報)がデータ収集ユニット300に送信され、人検知情報蓄積部310に蓄積される。
また、マイクロフォン120には、対象者が発した音声が入力される。マイクロフォン120に入力された音声情報は、データ収集ユニット300に送信され、音声情報蓄積部320に蓄積される。
図4に示すように、分析部410は、人感センサ110の人検知情報に基づいて、対象者の方位及び距離を推定する。また、分析部410は、マイクロフォン120に入力された音声情報に基づいて、対象者の方位を推定する。そして、分析部410は、人検知情報に基づいて推定された対象者の方位及び距離、及び音声情報に基づいて推定された対象者の方位に基づいて、対象者の位置情報をデバイスユニット100を基準として座標化する。
スピーカ制御部420は、分析部410によって取得された位置情報に基づいて、スピーカ130が出力する音声の大きさ(音量)を調整する。具体的には、スピーカ制御部420は、所定の基準に基づいて、スピーカ130と対象者との間の距離が遠ければ音量を大きくし、スピーカ130と対象者との間の距離が近ければ音量を小さくする。また、スピーカ制御部420は、所定の基準に基づいて、スピーカ130の音声出力方向に対する対象者の方位のずれが大きければ音量を大きくし、スピーカ130の音声出力方向に対する対象者の方位のずれが小さければ音量を小さくする。
これにより、対象者は適切な音量で音声を聞くことができる。したがって、対象者に不快感を与えないようにすることができる。
ここで、デバイスユニット100においては、人感センサ110、マイクロフォン120及びスピーカ130は、対象者に対する方位及び距離を同視できる程度に互いに近接させた位置に設けられている。よって、人感センサ110に対する対象者の方位及び距離、マイクロフォン120に対する対象者の方位及び距離、スピーカ130に対する対象者の方位及び距離を共通化することができる。
具体的には、人感センサ110及びマイクロフォン120と対象者との距離と、スピーカ130と対象者との距離とは略同じとなる。このため、スピーカ制御部420がスピーカ130と対象者との間の位置情報(方位及び距離)に基づいて音量を制御するに際し、人感センサ110及びマイクロフォン120と対象者との方位及び距離をそのまま用いることができる。つまり、人感センサ110及びマイクロフォン120と対象者との方位及び距離を、スピーカ130と対象者との方位及び距離に換算する(設定し直す)手間を省略することができる。さらに、対象者に精度良く最適な音声を届けることができる。
また、デバイスユニット100は、部屋Rの壁部に設けられたスイッチボックス11内に格納されているので、室内の空間を有効利用することができ、さらに意匠性を向上させることができる。また、デバイスユニット100は、照明スイッチ140が格納されたスイッチボックス11内に当該照明スイッチ140と一体的に形成されているので、電源配線の共有化を図ることができる。よって、配線の削減や施工の手間の低減を図ることができる。このように、本実施形態のデバイスユニット100は、意匠性、コスト性及び施工性を向上させることができる。
また、マイクロフォン120は、床Fからの高さhが1100〜1200mm程度の位置に設けられている(図2(b)参照)ことで、音声を適切に取得することができる。また、スピーカ130が床Fからの高さhが1100〜1200mm程度の位置に設けられていることで、対象者がスピーカ130から出力される音声を確認し易くすることができる。
以上の如く、本実施形態に係るインターフェースユニット1は、室内に対象者がいることを検知する人感センサ110(人検知部)、対象者の音声を入力するマイクロフォン120(音声入力部)、及び対象者に音声を出力するスピーカ130(音声出力部)を有するデバイスユニット100を具備し、前記人感センサ110、前記マイクロフォン120及び前記スピーカ130は、対象者に対する方位及び距離を同視できる程度に互いに近接させた位置に設けられているものである。
このように構成することにより、対象者に対する方位及び距離の設定を簡略化することができる。
また、本実施形態に係るインターフェースユニット1は、前記デバイスユニット100を制御するデータ分析ユニット400(制御部)を具備し、前記データ分析ユニット400は、前記人感センサ110の検知結果を含む分析情報に基づいて、対象者の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいて、前記スピーカ130が出力する音声の音量を制御するものである。
このように構成することにより、対象者に適切に音声を出力することができる。
また、前記分析情報は、前記マイクロフォン120に入力された音声の情報を含むものである。
このように構成することにより、位置情報の精度を向上させることができる。
また、前記デバイスユニット100は、前記室内に設けられた照明スイッチ140(他の設備)と一体化されているものである。
このように構成することにより、省スペース化を図ることができる。
なお、本実施形態に係る人感センサ110は、人検知部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るマイクロフォン120は、音声入力部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るスピーカ130は、音声出力部の実施の一形態である。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、人感センサ110、マイクロフォン120及びスピーカ130は、一体的に(1つのデバイスとして)形成されるものとしたが、対象者に対する方位及び距離を同視できる程度に互いに近接させた位置であれば、1つのデバイスとして形成されていなくてもよい。具体的には、部屋Rの壁部に複数のボックスが形成され、人感センサ110、マイクロフォン120及びスピーカ130がそれぞれ各ボックスに格納されるものであってもよい。
また、本実施形態においては、人感センサ110として焦電型赤外線センサが用いられるものとしたが、深度センサを用いるものであってもよく、焦電型赤外線センサと深度センサとを併用するものであってもよい。
また、本実施形態においては、分析部410は、人感センサ110による人検知情報と、マイクロフォン120による音声情報とに基づいて対象者の位置情報を取得するものとしたが、人感センサ110による人検知情報のみを用いて対象者の位置情報を取得するものであってもよい。
次に、図5を用いて、本発明の第二実施形態に係るインターフェースユニット2の構成の概要について説明する。
第二実施形態に係るインターフェースユニット2が、第一実施形態に係るインターフェースユニット1と異なる主な点は、デバイスユニット100に代えてデバイスユニット600を具備する点である。よって以下では、第二実施形態に係るインターフェースユニット2のうち第一実施形態に係るインターフェースユニット1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
デバイスユニット600は、建物の室内に設けられた機器のユニットである。デバイスユニット600は、部屋Rの壁部に設置される。デバイスユニット600は、人感センサ110、マイクロフォン120、指向性スピーカ630及び照明スイッチ140を具備する。人感センサ110、マイクロフォン120及び照明スイッチ140については、第一実施形態と同様であるので、説明を省略する。
指向性スピーカ630は、対象者に音声を出力するものである。指向性スピーカ630は、所定の方向の所定の範囲にのみ音声を出力するように構成されている。指向性スピーカ630は、首振り機構を有し、音声の出力方向を任意に調整可能に構成されている。これにより、指向性スピーカ630は、室内の概ね全範囲に音声を届けることができる。指向性スピーカ630は、スピーカ制御部420によって首振りを実行される。指向性スピーカ630は、他のデバイスユニット100のマイクロフォン120に入力された音声や、スピーカ制御部420に予め記録された音声を出力することができる。
スピーカ制御部420は、分析部410によって取得された位置情報に基づいて、指向性スピーカ630の向きを調整する。具体的には、スピーカ制御部420は、対象者の位置に追従するように指向性スピーカ630の向きを調整する。
これにより、指向性スピーカ630から出力される音声を、対象者に適切に届けることができる。また、対象者が室内を移動しても、指向性スピーカ630が対象者に追従するので、音声を対象者に適切に届けることができる。
ここで、スピーカ制御部420が指向性スピーカ630と対象者との間の位置情報(方位)に基づいて音声出力方向を制御するに際し、人感センサ110及びマイクロフォン120と対象者との方位をそのまま用いることができる。つまり、人感センサ110及びマイクロフォン120と対象者との方位を、指向性スピーカ630と対象者との方位に換算する(設定し直す)手間を省略することができる。さらに、対象者に精度良く最適な音声を届けることができる。
以上の如く、第二実施形態に係るインターフェースユニット2は、前記デバイスユニット100を制御するデータ分析ユニット400(制御部)を具備し、前記データ分析ユニット400は、前記人感センサ110の検知結果を含む分析情報に基づいて、対象者の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいて、前記スピーカ130が出力する音声の向きを制御するものである。
このように構成することにより、対象者に適切に音声を出力することができる。
以上、本発明の第二実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、データ分析ユニット400は、対象者の人物を特定する機能を備えていてもよい。そして、部屋Rに複数の人がいる場合は、指向性スピーカ630が特定の対象者に追従するように向きを調整するようにしてもよい。これにより、室内にいる他の人(音声を聞く必要がない人)に音声を届け難くすることができるので、当該他の人に不快感を与えないようにすることができる。
なお、第一実施形態と第二実施形態とを組み合せて、スピーカ130が出力する音声の向き及び音量の両方を制御するものとすることもできる。
次に、図6及び図7を用いて、本発明の第三実施形態に係るインターフェースユニット3の構成の概要について説明する。なお、図7において三角形で示す範囲は、指向性スピーカ730の音声の出力範囲を示している。
第三実施形態に係るインターフェースユニット3が、第一実施形態に係るインターフェースユニット1と異なる主な点は、デバイスユニット100に代えてデバイスユニット700を具備する点である。よって以下では、第三実施形態に係るインターフェースユニット3のうち第一実施形態に係るインターフェースユニット1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。なお、図7においては、デバイスユニット700の構成要素のうち指向性スピーカ730以外の構成要素は図示を省略している。
デバイスユニット700は、建物の室内に設けられた機器のユニットである。デバイスユニット700は、部屋Rの壁部に設置される。デバイスユニット700は、人感センサ110、マイクロフォン120、指向性スピーカ730及び照明スイッチ140を具備する。人感センサ110、マイクロフォン120及び照明スイッチ140については、第一実施形態と同様であるので、説明を省略する。
指向性スピーカ730は、対象者に音声を出力するものである。指向性スピーカ730は、所定の方向の所定の範囲にのみ音声を出力するように構成されている。指向性スピーカ730は、他のデバイスユニット100のマイクロフォン120に入力された音声や、スピーカ制御部420に予め記録された音声を出力することができる。指向性スピーカ730は、第一指向性スピーカ730a、第二指向性スピーカ730b及び第三指向性スピーカ730cを含んでいる。
図7に示すように、第一指向性スピーカ730a、第二指向性スピーカ730b及び第三指向性スピーカ730cは、互いに一直線上に並ぶように設けられている。第一指向性スピーカ730a、第二指向性スピーカ730b及び第三指向性スピーカ730cは、互いに異なる出力範囲となるように設けられており、各出力範囲は一部が重複していてもよく、全く重複していなくてもよい。第一指向性スピーカ730a、第二指向性スピーカ730b及び第三指向性スピーカ730cの出力範囲によって、室内の空間の大部分がカバーされている。
スピーカ制御部420は、分析部410によって取得された位置情報に基づいて、音声を出力する指向性スピーカ730を選択する。具体的には、スピーカ制御部420は、第一指向性スピーカ730a、第二指向性スピーカ730b又は第三指向性スピーカ730cのうち、出力範囲が対象者を含む指向性スピーカ730を選択し、音声を出力させる。図7においては、スピーカ制御部420は、第二指向性スピーカ730bから音声を出力させる。
これにより、指向性スピーカ730から出力される音声を、対象者に適切に届けることができる。
以上の如く、第三実施形態に係るインターフェースユニット3は、指向性スピーカ730(音声出力部)は、互いに異なる範囲に音声を出力する複数の指向性スピーカ730a、730b、730cを具備し、前記データ分析ユニット400(制御部)は、前記位置情報に基づいて、前記複数の指向性スピーカ730a、730b、730cの中から音声を出力させる指向性スピーカ730を選択するものである。
このように構成することにより、対象者に適切に音声を出力することができる。
次に、図8を用いて、本発明の第四実施形態に係るインターフェースユニット4の構成の概要について説明する。
第四実施形態に係るインターフェースユニット4が、第一実施形態に係るインターフェースユニット1と異なる主な点は、スイッチユニット200及び電源管理ユニット500を具備する点である。よって以下では、第四実施形態に係るインターフェースユニット4のうち第一実施形態に係るインターフェースユニット1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
スイッチユニット200は、デバイスユニット100への商用電源Sの電力の供給を切り替えるものである。スイッチユニット200は、商用電源Sと、人感センサ110、マイクロフォン120、スピーカ130及び照明スイッチ140それぞれとを接続するスイッチ回路を有している。スイッチユニット200は、第一リレー210、第二リレー220、第三リレー230及び第四リレー240を具備する。
第一リレー210は、商用電源Sと人感センサ110との接続及び接続の解除(開閉状態の切り替え)を行うものである。第一リレー210は、商用電源Sと人感センサ110との間に配置される。第一リレー210が閉状態となると、商用電源Sと人感センサ110との接続が行われる。一方、第一リレー210が開状態となると、商用電源Sと人感センサ110との接続の解除が行われる。
第二リレー220は、商用電源Sとマイクロフォン120との接続及び接続の解除(開閉状態の切り替え)を行うものである。第二リレー220は、商用電源Sとマイクロフォン120との間に配置される。第二リレー220が閉状態となると、商用電源Sとマイクロフォン120との接続が行われる。一方、第二リレー220が開状態となると、商用電源Sとマイクロフォン120との接続の解除が行われる。
第三リレー230は、商用電源Sとスピーカ130との接続及び接続の解除(開閉状態の切り替え)を行うものである。第三リレー230は、商用電源Sとスピーカ130との間に配置される。第三リレー230が閉状態となると、商用電源Sとスピーカ130との接続が行われる。一方、第三リレー230が開状態となると、商用電源Sとスピーカ130との接続の解除が行われる。
第四リレー240は、商用電源Sと照明スイッチ140との接続及び接続の解除(開閉状態の切り替え)を行うものである。第四リレー240は、商用電源Sと照明スイッチ140との間に配置される。第四リレー240が閉状態となると、商用電源Sと照明スイッチ140との接続が行われる。一方、第四リレー240が開状態となると、商用電源Sと照明スイッチ140との接続の解除が行われる。
電源管理ユニット500は、デバイスユニット100への電源の供給を制御(管理)するものである。また、電源管理ユニット500は、デバイスユニット100以外の各IOT家電の電源供給を制御する。電源管理ユニット500は、スイッチ制御部510を具備する。
スイッチ制御部510は、スイッチユニット200を制御(管理)するものである。具体的には、スイッチ制御部510は、第一リレー210、第二リレー220、第三リレー230及び第四リレー240の開閉を制御する。
分析部410は、人感センサ110の検知結果に基づいて、現在室内に対象者がいるか否かの判定を行う。そして、電源管理ユニット500は、分析部410の判定結果に基づいて、スイッチユニット200を制御する。具体的には、電源管理ユニット500は、判定結果が現在室内に対象者がいることを示す場合は、第一リレー210、第二リレー220、第三リレー230及び第四リレー240を閉じる(閉じたままとする)。一方、電源管理ユニット500は、判定結果が現在室内に対象者が不在であることを示す場合は、第二リレー220、第三リレー230及び第四リレー240を開く。
このように制御することで、室内に対象者が不在である場合には、マイクロフォン120、スピーカ130及び照明スイッチ140をオフにすることができる。これにより、マイクロフォン120、スピーカ130及び照明スイッチ140の待機電力を低減することができ、ひいては省エネルギー化を図ることができる。
以上の如く、第四実施形態に係るインターフェースユニット4は、電源管理ユニット500(制御部)は、前記人感センサ110が室内に対象者がいることを検知しないときには、前記スピーカ130をオフにするものである。
このように構成することにより、省エネルギー化を図ることができる。
なお、本実施形態に係る電源管理ユニット500は、制御部の実施の一形態である。
以上、本発明の第四実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、第四実施形態においては、スイッチ制御部510(電源管理ユニット500)は、人感センサ110が室内に対象者がいることを検知しないときには、マイクロフォン120、スピーカ130及び照明スイッチ140をオフにするものものとしたが、スピーカ130のみをオフにするものであってもよく、スピーカ130及び照明スイッチ140をオフにするものであってもよい。
また、人感センサ110の検出結果にかかわらず、利用目的に応じて、スイッチ制御部510によって、人感センサ110、マイクロフォン120及びスピーカ130のうち不要なものをオフにすることもできる。
また、第四実施形態においては、スイッチ制御部510は、人感センサ110が室内に対象者がいることを検知しないときに、マイクロフォン120、スピーカ130及び照明スイッチ140(スピーカ130等)をオフにするものものとしたが、スピーカ130等をオフにする条件はこれに限定されるものではない。スイッチ制御部510は、マイクロフォン120の音声取得の有無も考慮して、スピーカ130等をオフにするものであってもよい。
具体的には、スイッチ制御部510は、人感センサ110が室内に対象者がいることを検知しないとき、且つ、マイクロフォン120が音声(対象者の声、いびき、体動音、物音等)を所定時間取得しないとき(すなわち、図9において×印で示す場合)に、スピーカ130等をオフにする。具体的には、スイッチ制御部510は、音声情報蓄積部320に蓄積された音声情報に基づいて、所定時間(現在及び現在から所定の時間遡った期間)、室内に対象者が不在であるか否かを判定する。そして、スイッチ制御部510は、人感センサ110が室内に対象者がいることを検知しないとき、且つ、マイクロフォン120が音声を所定時間取得しないときに、スピーカ130等をオフにする。
また、スイッチ制御部510は、人感センサ110が室内に対象者がいることを検知したとき、又は、マイクロフォン120が音声(対象者の声、いびき、体動音、物音等)を所定時間取得したとき(すなわち、図9において◎印及び○印で示す場合)には、スピーカ130等をオンにする(オンのままとする)。
このように人感センサ110及びマイクロフォン120の両方によって、室内に対象者がいるか否かを判定するので、判定の精度を高めることができる。これにより、実際には室内に対象者がいる場合に、誤ってスピーカ130等をオフしてしまうのを抑制することができる。
以上の如く、第四実施形態の別例において、前記電源管理ユニット500は、前記人感センサ110が室内に対象者がいることを検知しないとき、且つ、前記マイクロフォン120に音声が所定時間入力されないときには、前記スピーカ130をオフにするものである。
このように構成することにより、省エネルギー化を図ることができる。
以上、本発明の第四実施形態の別例を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、スイッチ制御部510は、人感センサ110が室内に対象者がいることを検知したとき、且つ、マイクロフォン120が音声を所定時間取得したとき(図9に◎印で示す場合)のみ、スピーカ130等をオンにする(オンのままとする)ものとすることもできる。
また、デバイスユニット100が人検知部として三軸加速度センサを具備し、当該三軸加速度センサの情報(人の移動や行動、機器の稼動による振動等)から対象者がいるか否かを判定するものであってもよい。
また、人検知部としてHEMS(ホーム エネルギー マネジメント システム)を用い、HEMSの電力情報(家電機器の消費電力)から対象者がいるか否かを判定し、不在判定時にはデバイスユニット100のスピーカ130等をオフするものであってもよい。
また、人検知部として電気鍵を用い、電気鍵の情報(開錠/施錠)から建物内に誰かいるのか/誰もいないのかを判定し、不在判定時にはデバイスユニット100のスピーカ130等をオフするものであってもよい。
また、スイッチ制御部510がスピーカ130等をオフにする条件はこれに限定されるものではない。例えば、スイッチ制御部510は、対象者が室内に不在であると予想される時刻(不在予想時刻)においては、スピーカ130等をオフにするものであってもよい。
具体的には、分析部410は、人検知情報蓄積部310に蓄積された人検知情報を分析し、室内の対象者の有無のデータを時系列に統計化することで、室内の不在予想時刻(時間)を算出する。
例えば、図10に示すように、リビング、ダイニング、キッチン及び寝室の各部屋について、人検知情報蓄積部310に蓄積された人検知情報に基づいて、在室の確率が所定の値以上である時刻(図10に示すグラフにおいて四角形で示す時刻)を在室予想時刻とし、在室の確率が所定の値未満である時刻(図10に示すグラフにおいて四角形で示す時刻以外の時刻)を不在予想時刻とする。
スイッチ制御部510は、分析部410が算出した不在予想時刻を参照し、不在予想時刻の間はスピーカ130等をオフにする。また、不在予想時刻の間に、人感センサ110(及びマイクロフォン120)が室内に人がいることを検知した場合には、この検知結果を優先させて、スピーカ130等をオンに戻す。
このように、人検知情報蓄積部310に蓄積されたデータを利用してスピーカ130等のオン/オフを制御することができる。これにより、スピーカ130等の待機電力を低減することができ、ひいては省エネルギー化を図ることができる。
以上の如く、第四実施形態の別例に係るインターフェースユニット4は、前記人感センサ110の検知結果のデータを蓄積するデータ収集ユニット300(データ蓄積部)を具備し、前記データ分析ユニット400及び前記電源管理ユニット500(制御部)は、前記人検知情報蓄積部310に蓄積された前記データに基づいて対象者の不在予想時刻を算出し、前記不在予想時刻の間は前記スピーカ130をオフにするものである。
このように構成することにより、省エネルギー化を図ることができる。
次に、図11及び図12を用いて、本発明の第五実施形態に係るインターフェースユニット4の制御について説明する。
図11に示すように、室内の左半部を占める空間Aには、人感センサ110a、マイクロフォン120a及びスピーカ130aを具備するデバイスユニット100aが設けられている。一方、室内の右半部を占める空間Bには、人感センサ110b、マイクロフォン120b及びスピーカ130bを具備するデバイスユニット100bが設けられている。デバイスユニット100a及びデバイスユニット100bの構成は、第四実施形態で説明したものと同じである。また、デバイスユニット100a及びデバイスユニット100bは、同一のインターフェースユニット1に含まれるものである。すなわち、1つのデータ収集ユニット300及びデータ分析ユニット400によって、デバイスユニット100a及びデバイスユニット100bに対して制御等が行われる。以下では、空間Aに対象者がおり、空間Bに対象者がいないことを前提として説明を行う。
図12は、第五実施形態の電源管理のフローを示す図である。図12に示すように、ステップS11において、分析部410は、人感センサ110a・110bの人検知情報に基づいて、空間A及び空間Bの対象者の有無を判定する。
ステップS12において、スイッチ制御部510は、対象者がいない空間Bのスピーカ130bをオフにし、対象者がいる空間Aのスピーカ130aをオンにする。具体的には、スイッチ制御部510は、空間Bのデバイスユニット100bの第三リレー230を開くと共に、空間Aのデバイスユニット100aの第三リレー230を閉じる。
ステップS13において、スイッチ制御部510は、対象者がいない空間Bのマイクロフォン120bをオンにし、対象者がいる空間Aのマイクロフォン120aをオフにする。具体的には、スイッチ制御部510は、空間Bのデバイスユニット100bの第二リレー220を閉じると共に、空間Aのデバイスユニット100aの第二リレー220を開く。
ステップS14において、スピーカ制御部420は、空間Aのスピーカ130aから音声を出力する。
ステップS15において、対象者が発語した場合は、空間Bのマイクロフォン120bから音声を取得する。
このように、本実施形態においては、対象者に近いスピーカ130aから音声を出力させて、スピーカ130aに近接して設けられたマイクロフォン120aではなく、スピーカ130aから離れて設けられたマイクロフォン120bによって対象者の音声を取得する。これにより、スピーカ130aから出力された音声を、同じデバイスユニット100のマイクロフォン120aが取得してしまうこと(音のショートサーキット)を抑制することができる。
以上の如く、第五実施形態においては、前記デバイスユニット100は、同じ室内に設けられたデバイスユニット100a(第一のデバイスユニット)及びデバイスユニット100b(第二のデバイスユニット)を含み、前記電源管理ユニット500は、前記デバイスユニット100aの人感センサ110a又は前記デバイスユニット100bの人感センサ110bが室内に対象者がいることを検知した場合、前記デバイスユニット100bの前記スピーカ130bをオフにすると共に前記マイクロフォン120bをオンにし、デバイスユニット100aの前記スピーカ130aをオンにすると共に前記マイクロフォン120aをオフにするものである。
このように構成することにより、スピーカ130から出力された音声が、同じデバイスユニット100のマイクロフォン120に入力されてしまうのを抑制することができる。
なお、本実施形態に係るデバイスユニット100aは、第一のデバイスユニットの実施の一形態である。
また、本実施形態に係るデバイスユニット100bは、第二のデバイスユニットの実施の一形態である。
以上、本発明の第五実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、第五実施形態においては、スピーカ130bをオフにすると共にマイクロフォン120bをオンにし、スピーカ130aをオンにすると共にマイクロフォン120aをオフにするものとしたが、スピーカ130bをオンにすると共にマイクロフォン120bをオフにし、スピーカ130aをオフにすると共にマイクロフォン120aをオンにするものであってもよい。