JP6901728B2 - 燃料油の製造装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料油の製造装置及びその製造方法に関する。
廃食用油を改質することなくそのままディーゼルエンジンに使用すると、重大な障害を引き起こす原因となる。そのため、ディーゼルエンジンに使用可能なバイオディーゼル燃料(BDF(登録商標):Bio Diesel Fuel)に廃食用油を改質することが知られている(例えば、特許文献1等)。バイオディーゼル燃料は、廃食用油とアルコールとを混合し、アルカリ触媒の存在下でエステル交換反応させて得られるものであるが、この反応にアルカリ触媒を用いているために、メチルエステル化して得られた反応生成物を中和する必要がある。また、メチルエステル化反応には加温が必要であり、メチルエステル化した反応生成物を水と分離するための油水分離も必要とされる。このように、バイオディーゼル燃料の製造では上記の処理を繰返し行う必要があることから製造に時間を要し、コスト高にもつながる。
そこで、メチルエステル交換反応等の化学処理による改質を行わずに廃食用油を直接使用するストレートベジタブルオイル(SVO:Straight Vegetable Oil)燃料が着目されている。廃食用油をストレートベジタブルオイル燃料とする方法としては、濾過方式、酸素やオゾンを用いた分解方式等が提案されている(例えば、特許文献2等)。
特開平9−235573号公報 特開2004−155875号公報
本発明は、食用油からストレートベジタブルオイル燃料としての燃料油を製造するための新規な燃料油の製造装置及びその製造方法の提供を目的とする。
本発明は、以下に示す燃料油の製造装置及びその製造方法を提供する。
〔1〕 燃料油の製造装置であって、
食用油を撹拌するための第1撹拌部を備え、
前記第1撹拌部は、
前記食用油が通過可能な孔を有する2つのエレメントを互いに一定の間隔を保持しつつ配置して、この2つのエレメント間に空間を形成してなり、
前記2つのエレメントは、前記食用油の送液方向上流側から順に、第1エレメントと第2エレメントとを有し、
前記第1エレメントは、複数の第1孔を有するとともに、前記複数の第1孔の径は、2種以上であり、
前記第2エレメントは、前記空間に導入された前記食用油を排出する第2孔を有する、製造装置。
〔2〕 前記製造装置において、前記第1撹拌部は、さらに、前記食用油を貯留するための食用油タンクと、第1ポンプと、前記食用油タンク内の前記食用油を前記第1ポンプにより前記第1撹拌部に送液する第1配管とを備え、
前記第1配管は、前記食用油タンク内から前記第1撹拌部に送液された前記食用油を、再び前記食用油タンクに戻すための循環経路を形成している。
〔3〕 前記製造装置において、さらに、前記第1撹拌部で撹拌された前記食用油と、水及び気体のうちの少なくとも一方とを含む混合油を生成するための混合部を備える。
〔4〕 前記製造装置において、前記混合部は、前記混合油を撹拌するための第2撹拌部を備え、
前記第2撹拌部は、
前記混合油が通過可能な孔を有する2つのエレメントを互いに一定の間隔を保持しつつ配置して、この2つのエレメント間に空間を形成してなり、
前記2つのエレメントは、前記混合油の送液方向上流側から順に、第3エレメントと第4エレメントとを有し、
前記第3エレメントは、複数の第3孔を有するとともに、前記複数の第3孔の径は、2種以上であり、
前記第4エレメントは、前記空間に導入された前記混合油を排出する第4孔を有する。
〔5〕 前記製造装置において、前記混合部は、さらに、前記混合油を貯留するための混合タンクと、第2ポンプと、前記混合タンク内の前記混合油を前記第2ポンプにより前記第2撹拌部に送液する第2配管とを備え、
前記第2配管は、前記混合タンク内から前記第2撹拌部に送液された前記混合油を、再び前記混合タンクに戻すための循環経路を形成している。
〔6〕 燃料油の製造方法であって、
食用油を撹拌する工程を含み、
前記撹拌する工程は、
前記食用油を、2種以上の径からなる複数の第1孔を有する第1エレメントを通過させ、
前記第1エレメントを通過した前記食用油を、前記第1エレメントと、前記第1エレメントと一定の間隔を保持しつつ配置された第2エレメントとの間に形成される空間に導入し、
前記空間に導入された前記食用油を、前記第2エレメントに設けられた第2孔から排出する、製造方法。
〔7〕 前記製造方法において、さらに、前記撹拌する工程で撹拌された前記食用油と、水又は気体のうちの少なくとも一方とを含む混合油を生成する工程とを含む。
〔8〕 前記製造方法において、前記生成する工程は、
前記混合油を、2種以上の径からなる複数の第3孔を有する第3エレメントを通過させ、
前記第3エレメントを通過した前記混合油を、前記第3エレメントと、前記第3エレメントと一定の間隔を保持しつつ配置された第4エレメントとの間に形成される空間に導入し、
前記空間に導入された前記混合油を、前記第4エレメントに設けられた第4孔から排出する。
本発明の燃料油の製造装置によれば、食用油から燃料油を製造することができる。
本発明の燃料油の製造装置の一例を示す概念図である。 (a)は、本発明の燃料油の製造装置に備えられる第1撹拌部の一例を模式的に示す斜視図であり、(b)は、(a)の分解斜視図であり、(c)は、(a)のC−C断面図である。 本発明の燃料油の製造装置に備えられる第1撹拌部の使用形態の一例を模式的に示す斜視図である。 本発明の燃料油の製造装置の他の例を示す概念図である。 本発明の燃料油の製造装置のさらに他の例を示す概念図である。
(燃料油の製造装置)
図1は、本実施形態の燃料油の製造装置の一例を示す概念図である。燃料油の製造装置A1は、食用油から、発電機等に備えられるディーゼルエンジン等の燃焼装置Bに用いることができる、いわゆるストレートベジタブルオイル燃料としての燃料油を製造する装置である。燃料油の製造装置A1は、図1に示すように、燃焼装置Bに接続されており、製造装置A1で製造された燃料油が燃焼装置Bに供給されるようになっている。燃料油の製造装置A1は、後述する構造の第1撹拌部90を備えており、この第1撹拌部90により食用油を撹拌することにより、食用油中の不純物(食用油の酸化物、遊離脂肪酸等)を溶解したり分解したりして食用油を改質することができるため、燃焼装置Bでの使用に適した燃料油を製造することができる。また、バイオディーゼル燃料を製造する場合に比べて簡単に燃料油を製造することができる。
また、燃料油の製造装置A1は、後述する構造の第2撹拌部98も備えている。第2撹拌部98では、第1撹拌部90で撹拌された食用油と水とを混合して生成した混合油を撹拌することにより、食用油中の不純物をさらに溶解したり分解したりすることができるため、燃焼装置Bでの使用により一層適した燃料油を製造することができる。
以下、図面に基づき、燃料油の製造装置A1について詳述する。製造装置A1は、水を供給するための水タンクT10、食用油を貯留するための食用油タンクT20、水と食用油とを含む混合油を貯留するための混合タンクT30を備えている。混合タンクT30に設けられた各部材、及び、後述する第2配管30に配設された各部材(第2ポンプP31、第2撹拌部98、各種弁等)は、食用油と水とを混合するための混合部をなす。
水タンクT10と混合タンクT30との間には、水タンクT10側から順に、水流量計R1、水投入電磁弁V11、水流量調整弁V12が直列的に配設されている。
食用油タンクT20には第1配管20が接続されており、食用油タンクT20と混合タンクT30との間を繋ぐ第1配管20には、食用油タンクT20側から順に、第1ポンプP21、食用油流量計R2、食用油用配管チーズV21、食用油投入電磁弁V22が直列的に配設されている。また、第1配管20には、食用油タンクT20の排出側から順に、第1ポンプP21、食用油流量計R2、食用油用配管チーズV21、第1撹拌部90が直列的に配設されており、この順に食用油を送液することにより、食用油タンクT20から排出された食用油が第1配管20を通って食用油タンクT20に戻るための循環経路21が形成される。食用油タンクT20から混合タンクT30に向かう経路と循環経路21との切替えは、食用油投入電磁弁V22の切替えによって行われる。
混合タンクT30には、混合タンク撹拌モータM3に取付けた撹拌器が設けられ、混合タンクT30で、水タンクT10から供給された水と、食用油タンクT20から供給された食用油とが混合されて混合油が生成される。混合タンクT30には第2配管30が接続されている。この第2配管30により、混合タンクT30から送出された混合油が第2撹拌部98を通って混合タンクT30に戻るための循環経路31が形成されるとともに、混合油を混合タンクT30から後述する移送電磁弁V35に送出する経路32が形成される。混合タンクT30にはレベルゲージG3を設けてもよい。レベルゲージG3を設けた場合には、水流量計R1や食用油流量計R2を省略することも可能である。
第2配管30には、混合タンクT30の排出口側から順に、第1循環電磁弁V31、第2ポンプP31、配管チーズV32、第2撹拌部98、第2循環電磁弁V34が直列的に配設されており、この順に混合油を送液する循環経路31が形成されている。また、第2配管30には移送電磁弁V35が配設されており、混合タンクT30の混合油が配管チーズV32から第2撹拌部98に向かう循環経路31とは別に、混合タンクT30の混合油が配管チーズV32から移送電磁弁V35に向かう経路32が形成されている。第2配管30の循環経路31と経路32との切替えは、移送電磁弁V35の切替えによって行われる。
第2配管30に設けられた移送電磁弁V35の切替えによって、混合タンクT30から配管チーズV32、移送電磁弁V35、燃焼装置用配管40を経て、燃焼装置Bに燃料油を供給することができる。また、製造装置Aには、燃焼装置Bで消費されなかった燃料油を再び混合タンクT30に戻す戻り経路44が形成されていてもよい。戻り経路44は、燃焼装置Bの種類に応じて設けなくてもよい。
製造装置A1には、図示しないコントローラが設けられており、コントローラには、コンピュータ等の操作部(図示せず)、水流量計R1、食用油流量計R2、混合タンクT30に設けられたレベルゲージG3からの出力情報が入力される。そして、コントローラは、これらの出力情報に基づいて制御情報を生成し、第1ポンプP21、第2ポンプP31、水投入電磁弁V11、水流量調整弁V12、食用油投入電磁弁V22、第1及び第2循環電磁弁V31,V34、移送電磁弁V35、混合タンク撹拌モータM3に制御情報を出力する。
(ポンプ)
第1ポンプP21及び第2ポンプP31としては、特に限定されず、遠心ポンプ、プロペラポンプ、渦巻ポンプ、セントヒューガルポンプ、カスケードポンプ、過流タービンポンプ等の非容積式ポンプ、往復動ポンプや回転ポンプ、ギアポンプ等の容積式ポンプ等を用いることができる。第1ポンプP21及び第2ポンプP31の吐出圧力、吐出量も特に限定されないが、吐出圧力は0.5MPa〜1.0MPaであることが好ましい。
(第1撹拌部)
第1撹拌部90は、食用油タンクT20内の食用油を撹拌して、食用油に含まれる不純物を溶解したり分解したりして食用油を改質し、燃焼装置Bでの使用に適した燃料油を製造するためのものである。第1撹拌部90での撹拌により、食用油を温度50〜70℃に昇温させることが好ましい。図2(a)は、本実施形態の燃料油の製造装置に備えられる第1撹拌部の一例を模式的に示す斜視図であり、図2(b)は、図2(a)の分解斜視図であり、図2(c)は、図2(a)のC−C断面図である。また、図2は、本実施形態の燃料油の製造装置に備えられる第1撹拌部の使用形態の一例を模式的に示す斜視図である。
第1撹拌部90は、図2(a)及び(b)に示すように、上流側エレメント(第1エレメント)、下流側エレメント92(第2エレメント)、ガスケット93とを有する。上流側エレメント91と下流側エレメント92とは、製造装置A1における送液方向上流側からこの順に配置され、図2(c)に示すように、ガスケット93を介して、一定の間隔を保持しつつ対向させて配置される。
(上流側エレメント)
上流側エレメント91は、円盤状のプレートに円形の孔を複数形成したものである。上流側エレメント91は、その中心側に第1の径を有する中心側孔91a(第1孔)を例えば1〜10個有し、その外周側に第2の径を有する外周側孔91b(第1孔)を2〜20個有することができる。図2(b)に示す上流側エレメント91では、4個の中心側孔91aを有し、8個の外周側孔91bを有する例を示している。図2(b)に示す4つの中心側孔91aは、上流側エレメント91の中心から同心円状の位置に等間隔に配置されている。図2(b)に示す8つの外周側孔91bは、中心側孔91aの外周側であって、上流側エレメント91の中心から同心円状の位置に等間隔に配置されている。なお、中心側孔91aは、1〜8個とすることが好ましく、2〜6個とすることがより好ましい。また、外周側孔91bは、2〜16個とすることが好ましく、4〜8個とすることがより好ましい。
上流側エレメント91では、中心側孔91aの直径は外周側孔91bの直径に比べて小さい。具体的には、第1撹拌部90を通過する食用油の線速度が6m/sec〜9m/secとなるように設定すればよい。例えば、流量5L/minの場合には、中心側孔91aは、0.4mm〜1mmの直径を有し、外周側孔91bは、0.8mm〜2mmの直径を有することが好ましい。上流側エレメント91は、例えばSUS、アルミニウム、銅、プラスチック等の材料で形成され、厚みは0.1mm〜0.3mmとすることができる。
なお、上流側エレメント91の大きさ、形状、厚みは上記したものに限定されない。上流側エレメント91が有する孔の形状、個数、配置位置も図2(b)に示された中心側孔91a及び外周側孔91bに限るものではなく、上流側エレメント91に、2種以上の径からなる複数の孔を有していればよい。上流側エレメント91が有する孔の形状は、円形に限らず楕円形、正方形、長方形等であってもよい。
食用油から燃料油を製造する際には、食用油中の不純物の溶解や分解のされやすさの点から、上流側エレメント91の中心側に配置された相対的に径の小さい孔を取り囲むように、相対的に径の大きい孔を設けることが好ましい。特に、図2(a)〜(c)に示すように、上流側エレメント91に設けられる孔は、上流側エレメント91の中心から同心円状に等間隔に孔を設けることが好ましく、この際、上流側エレメント91の孔の直径は、中心側に配置された孔から外周側に配置された孔に向かって、段階的に大きくなることが好ましい。
(下流側エレメント)
下流側エレメント92は、円盤状のプレートに円形の孔を形成したものである。下流側エレメント92は、その中心に中央孔(第2孔)92aを例えば1〜16個有することができる。図2(b)に示す下流側エレメント92では、その中心に1つの中央孔92aを有する例を示している。なお、中央孔92aは、1〜4個であることが好ましく、1〜2個であることがより好ましい。下流側エレメント92は、第1撹拌部90に組立てる際の簡便性等の点から、上流側エレメント91と同じ直径を有することが好ましいが、異なる直径であってもよい。
第1撹拌部90を通過する食用油の線速度が6m/sec〜9m/secの場合には、例えば中央孔92aは、2.5mm〜4mmの直径を有することが好ましい。下流側エレメント92の中央孔92aは、上流側エレメント91に形成されたすべての孔の総面積の0.8倍〜1.2倍の面積を有することが好ましく、0.8倍〜1.0倍の面積を有することがさらに好ましい。このうち、下流側エレメント92の中心に、上流側エレメント91に設けられたすべての孔の面積の総和である総面積と同面積を有する孔を設けることが最も好ましい。これにより、食用油中の不純物を効率的に溶解したり分解したりすることができる。
下流側エレメント92は、例えばSUS、アルミニウム、銅、プラスチック等の材料で形成され、厚みは0.1mm〜0.3mmとすることができる。
なお、下流側エレメント92の大きさや厚みは上記したものに限定されない。下流側エレメント92が有する孔の形状は、円形に限らず楕円形、正方形、長方形等であってもよい。また、中央孔92aの中心は、下流側エレメント92の中心と同心としてもよく、同心でなくてもよい。さらに、下流側エレメント92に中央孔92a以外に孔を設けてもよい。
(ガスケット)
ガスケット93は、例えばへルールガスケットとして知られるものを用いることができ、円盤状のプレートに孔を形成したものである。ガスケット93の一方の面に上流側エレメント91を配置し、他方の面に下流側エレメント92を配置することにより、上流側エレメント91と下流側エレメント92とをガスケット93を介して、互いに一定の間隔を保持しつつ対向させることができる。
ガスケット93には、その中央に空間形成用孔93aが形成されている。空間形成用孔93aにより、第1撹拌部90を組立てたときに、図2(c)に示すように、上流側エレメント91と下流側エレメント92とガスケット93の空間形成用孔93aとによって囲まれた空間90aが形成される。
ガスケット93に設けられた空間形成用孔93aは、ガスケット93を介して上流側エレメント91と下流側エレメント92とを対向させたときに、上流側エレメント91に設けられたすべての孔、及び、下流側エレメント92に設けられた孔と対向する大きさ及び形状を有している。したがって、空間形成用孔93aを設けることによって、ガスケット93が上流側エレメント91及び下流側エレメント92に設けられた孔を塞ぐことはない。これにより、第1撹拌部90に供給された食用油は、上流側エレメント91の孔を通って空間90aに導入され、この空間90aに導入された流体は、下流側エレメント92の中央孔92aを通って第1撹拌部90から排出されるようになっている。
空間形成用孔93aの大きさは、第1撹拌部90を通過する食用油の線速度が6m/sec〜9m/secの場合には、10mm〜80mmの直径を有することが好ましい。ガスケット93は、例えばシリコーンゴム製やフッ素系樹脂ゴム製等の材料で形成される。また、ガスケット93の空間形成用孔93aが形成される部分の厚みは、例えば10mm〜80mmとすることができる。
ガスケット93の大きさや厚みは上記したものに限定されない。上流側エレメント91が有する孔の形状、配置位置も図2(b)に示す空間形成用孔93aに限るものではない。ガスケット93を介して上流側エレメント91と下流側エレメント92とを対向させたときに、上流側エレメント91に設けられたすべての孔、及び、下流側エレメント92に設けられた孔と対向する位置に、空間形成用孔93aを有していればよい。ガスケット93が有する孔の形状は、円形に限らず楕円形、正方形、長方形等であってもよい。
図2(a)及び図2(c)に示すガスケット93では、ガスケット93の両面に上流側エレメント91及び下流側エレメント92を配置する場合を例に挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば、空間形成用孔93aを有するガスケット93に、凹部やツメ等を設けて、上流側エレメント91及び下流側エレメント92を嵌め込んで保持するようにしてもよい。さらに、ガスケット93を設けることに代えて、上流側エレメント91の下流側エレメント92との対向面の外周及び/又は下流側エレメント92の上流側エレメント91との対向面の外周を取り囲むように壁部を設けて、両エレメント91,92間を対向させたときに空間90aが形成されるようにしてもよい。
第1撹拌部90は、図2(a)及び(c)に示すように、ガスケット93の一方の面に上流側エレメント91を配置し、他方の面に下流側エレメント92を配置して、上流側エレメント91と下流側エレメント92とが、一定の間隔を保持しつつ対向した状態となるように組立てられる。これにより、上流側エレメント91と下流側エレメント92とガスケット93の空間形成用孔93aとによって囲まれた空間90aが形成される。上流側エレメント91と下流側エレメント92との間の間隔は、第1撹拌部90を通過する食用油の線速度が6m/sec〜9m/secの場合には、10mm〜80mmとすることが好ましい。
上記のようにして組立てられた第1撹拌部90は、図1に示す製造装置A1の循環経路21をなす第1配管20に配設される。このとき、第1撹拌部90は、送液方向上流側に上流側エレメント91が配置され、送液方向下流側に下流側エレメント92が配置されるように第1配管20に配設される。製造装置A1に第1撹拌部90を設けるために、図3に示すフランジ付き管部材94,94を用いることが好ましい。具体的には、図3に示すように、フランジ付き管部材94,94のフランジ94a,94aの間に第1撹拌部90を挟持し、管94b,94bにおいて製造装置A1の第1配管20と接続する。フランジ94a,94aの部分でクランプを用いて、上流側エレメント91、下流側エレメント92、ガスケット93を固定する。フランジ付き管部材94,94としては、例えばへルールとして知られるものを用いることができる。上流側エレメント91、下流側エレメント92、ガスケット93は、クランプを用いて固定することに代えて、接着剤や両面テープ等の接着手段やネジ等の締結手段を用いてフランジ付き管部材94,94に固定してもよい。
フランジ付き管部材94,94の管94b,94bは、上流側エレメント91に設けられたすべての孔、及び、下流側エレメント92に設けられた孔と対向する大きさ及び形状を有している。したがって、フランジ94a,94aが、上流側エレメント91及び下流側エレメント92に設けられた孔を塞ぐことはない。これにより、一方のフランジ付き管部材94から第1撹拌部90に供給された流体は、上流側エレメント91の孔を通って空間90aに導入され、この空間90aに導入された食用油は、下流側エレメント92の中央孔92aを通って、他方のフランジ付き管部材94から排出される。
なお、本実施の形態の図2(a)〜(c)に示す第1撹拌部90では、上流側エレメント91、下流側エレメント92、ガスケット93を用いた場合を例に挙げて説明した。しかしながら、これに限らず、両端にフランジを有する管(例えば、延長用のヘルール)のフランジ部分に、孔を有しないプレート状のパッキン(例えば、空間形成用孔93aを有しないガスケット)をそれぞれ配置し、一方のパッキンに、上記中心側孔91a及び外周側孔91bのように孔を形成し、他方のパッキンに、上記中央孔92aのように孔を形成してもよい。この場合、この2つのパッキンがそれぞれ上記上流側エレメント91及び下流側エレメント92となり、両端にフランジを有する管が、上流側エレメント91と下流側エレメント92とを互いに一定の間隔を保持しつつ対向させて配置させるための部材となる。
第1撹拌部90は、上流側エレメント91、下流側エレメント92及びガスケット93として、それぞれに設けられた孔の大きさや孔の配置が異なるものを複数用意し、食用油の動粘度や食用油中の不純物の量等に応じて、用いる上流側エレメント91、下流側エレメント92及びガスケット93を変更するようにしてもよい。このように第1撹拌部90は、上流側エレメント91、下流側エレメント92及びガスケット93、フランジ付き管部材94といった簡易な構造の部品を組立てて作製することができ、また、この第1撹拌部90を製造装置A1の第1配管20に組み込むという簡便な操作で食用油から燃料油を製造する製造装置を作製することができる。
(第2撹拌部)
第2撹拌部98は、第1撹拌部90で撹拌された食用油と、水タンクT10から供給される水とを含む混合油を撹拌するためのものであり、これにより、食用油に含まれる不純物の溶解や分解をさらに行うことができる。本実施形態において第2撹拌部98は、上記した第1撹拌部90と同様の構造を有するものを用いている。第2撹拌部98は、第1撹拌部90が有するものと同じ構造の上流側エレメント(第3エレメント)、下流側エレメント(第4エレメント)、及びガスケットを有していてもよいが、これらは第1撹拌部90が有するものとは異なる構造であってもよい。また、第2撹拌部98の上流側エレメントに設けられた中心側孔(第3孔)及び外周側孔(第3孔)、並びに、下流側エレメントに設けられた中央孔(第4孔)についても、第1撹拌部90が有するものと同じであってもよく異なっていてもよい。
第2撹拌部98は、図1に示す製造装置A1の循環経路31をなす第2配管30に配設される。第1撹拌部90を第1配管20に配設する場合と同様に、フランジ付き管部材(図3)を用いることが好ましい。第2撹拌部98の配設の仕方は、第1撹拌部90を第1配管20に配設する場合と同様であるため、その説明を省略する。
第2撹拌部98が上記構造のものであることにより、第1撹拌部90で撹拌された食用油と、水タンクT10から供給される水とを含む混合油を撹拌したときに、食用油中の不純物をさらに溶解したり分解したりすることができるため、燃焼装置Bに好適な燃料油が得やすくなる。また、上記の構造の第2撹拌部98を用いることにより、食用油中での水の粒子径を100〜300nm程度に微細化したエマルジョン燃料としての燃料油を製造することもできる。
なお、第2撹拌部98として、第1撹拌部90と同様に、上流側エレメント、下流側エレメント、及びガスケットを有する構造のものを例に挙げて説明したが、第2撹拌部98は、食用油と水との混合油を撹拌して、食用油中での水の粒子径を100〜300nm程度に微細化できるものであれば特に限定されない。例えば、ホモミキサ、ディスパーミキサ、ローターステータ、ホモジナイザー、ハイシアミキサー等のせん断式のミキサであってもよい。この場合、この第2撹拌部は、循環経路31をなす第2配管30(経路32)に配設してもよく、混合タンクT30に配設してもよい。
(燃料油の製造方法)
燃料油の製造方法は、上記した燃料油の製造装置A1を用いて行うことができる。図示しない操作部を操作して、食用油タンクT20から排出された食用油が循環経路21を送液されるように食用油投入電磁弁V22を切替えて第1ポンプP21を作動させる。第1ポンプP21を作動させると、食用油タンクT20から食用油が送り出されて第1撹拌部90に向けて圧送される。第1撹拌部90は、上記したように、フランジ付き管部材94,94のフランジ94a,94aの間に挟持され、管94b,94bの部分で循環経路21をなす第1配管20に接続されている。第1ポンプP21によって送り出された食用油は、第1撹拌部90の送液方向上流側に配置されたフランジ付き管部材94から上流側エレメント91に導入される。
上流側エレメント91には、図2(a)〜(c)に示すように、径の異なる中心側孔91a及び外周側孔91bが形成されている。中心側孔91aを通過した食用油と外周側孔91bを通過した食用油とでは、その流速が異なる。空間90aに導入された流速の異なる食用油は、その速度差によって空間90a内において流れ方向が撹乱され、空間90a内で撹拌された状態となる。このように空間90a内で撹拌された食用油は、下流側エレメント92に設けられた中央孔92aから第1撹拌部90の外部に排出される際に、渦を巻きながら排出される。上記のような空間90a内における食用油の撹拌、及び、下流側エレメント92の中央孔92aから渦巻き状に生じる食用油の排出により、食用油に含まれる不純物を溶解させたり分解させたりすることができる。これにより、燃焼装置Bでの使用に好適な燃料油を製造することができる。
第1撹拌部90を通って放出された食用油は、食用油タンクT20に供給される。食用油タンクT20に戻された食用油が循環経路21を2〜5回循環し、上記のように第1撹拌部90を2〜5回通過することによって、食用油を温度50〜70℃に昇温させることができる。これにより、食用油に含まれる不純物をさらに溶解・分解することができるため、燃焼装置Bでの使用により好適な燃料油を製造することができる。
上記のようにして食用油タンクT20内の食用油を撹拌した後、図示しない操作部を操作して、食用油が食用油タンクT20から混合タンクT30に送液されるように食用油投入電磁弁V22を切替える。その後、操作部を操作して水及び食用油を所望の混合重量割合に設定することにより、水量及び食用油量がそれぞれ算出され、それに適した開口量で水投入電磁弁V11、食用油投入電磁弁V22の開口量が決定される。食用油投入電磁弁V22が開口すると、食用油タンクT20から混合タンクT30に食用油が供給され、食用油流量計R2によりその流量が検出されて混合タンクT30に所定量まで供給される。なお、混合タンクT30に設けたレベルゲージG3によって、水流量計R1や食用油流量計R2を用いずに、水及び食用油の供給量を制御するようにしてもよい。
続いて、混合タンクT30内で、混合タンク撹拌モータM3に取付けられたスターラー等の撹拌器で撹拌を開始する。操作部を操作して、第1及び第2循環電磁弁V31,V34を開口させ、混合タンクT30から排出された混合油が循環経路31を送液されるように移送電磁弁V35を切替えて、第2ポンプP31を作動させる。第2ポンプP31の作動直後に、水投入電磁弁V11を開口し、水タンクT10内の水を混合タンクT30に供給する。これにより、混合タンクT30では、第1撹拌部90で撹拌された食用油と水とが混合された混合油が生成される。水は水流量調整弁V12で流量を調整しながら混合タンクT30に供給され、その流量は水流量計R1で検出される。
混合油中の水の含有率は、燃料油を形成することができれば特に限定されないが、混合油の総重量に対して10重量%以上とすることが好ましく、20重量%以上とすることがより好ましい。また、混合油中の水の含有率は、混合油の総重量に対して50重量%以下であることが好ましく、40重量%以下であることがより好ましい。水の含有率が1重量%未満であると、食用油中の不純物をさらに溶解したり分解したりする効果が大きくは期待できない。一方、燃料油に含まれる水の量が多いほど燃料コストが下がるため、水の含有率は大きい方が好ましい。水の含有率が50重量%を超えると、燃焼装置Bでの使用に適した燃料油を製造しにくくなる傾向にある。
第2ポンプP31を作動させると、混合タンクT30から混合油が送り出されて第2撹拌部98に向けて圧送される。第2撹拌部98は、上記した第1撹拌部90と同様に、フランジ付き管部材のフランジの間に挟持され、フランジ付き管部材の管の部分で循環経路31をなす第2配管30に接続されている。第2ポンプP31によって送り出された混合油は、第2撹拌部98の送液方向上流側に配置されたフランジ付き管部材から上流側エレメントに導入される。第2撹拌部98に導入された混合油は、上記した第1撹拌部90に導入された食用油と同様に、上流側エレメントの中心側孔を通過した混合油と外周側孔91bを通過した混合油それぞれの流速の速度差によって混合油の流れ方向が撹乱されることにより、混合油が撹拌されて、渦を巻きながら下流側エレメントから排出される。第2撹拌部98を通過して得られた燃料油は、再び混合タンクT30に戻されて、循環経路31を2〜5回循環して第2撹拌部98を複数回通過してもよい。
混合油が第2撹拌部98を通過することにより、混合油中の水が粒子径100〜300nm程度に微粒子化され、この水の微粒子化に伴い発生するイオンやラジカルにより、混合油中に含まれる不純物をさらに溶解させたり分解させたりすることができる。これにより、燃焼装置Bでの使用により好適な燃料油を製造することができる。このとき得られた混合油は、食用油中に微粒子化された水が分散した油中水滴型(W/O型)のエマルジョン油となっているため、燃料油として用いたときの燃費や燃料コストを低減することもできる。
上記のようにして第2撹拌部98で混合油を撹拌して得られた燃料油は、移送電磁弁V35の切替えにより、混合タンクT30から配管チーズV32、移送電磁弁V35、燃焼装置用配管40を経て、燃焼装置Bに供給されて燃焼される。
(食用油)
食用油は、使用済の食用油(以下、「廃食用油」ということがある。)であってもよく、未使用の清浄な食用油であってもよい。廃食用油とは、レストラン、食品工場、一般家庭等で使用されて廃棄される食用油をいう。
食用油は、植物油であってもよく、動物油であってもよく、微生物生産油脂であってもよい。植物油としては、大豆油、菜種油、パーム油、トウモロコシ油、米油、米糟油、紅花油、ゴマ油、綿実油、亜麻仁油、落花生油、ヒマワリ油、マカダミアンナッツ油、カカオ油、ココナッツ油、オリーブ油、小麦油、シソ油、ヤシ油、エゴマ油、椿油、ヘーゼルナッツ油、クルミ油、コプラ油、ジャトロファ油等が挙げられる。動物油としては、牛脂、豚脂、鶏脂、鯨脂、羊脂、魚油等が挙げられ、魚油としては、イワシ油、マグロ油、サケ油等が挙げられる。微生物生産油脂としては、モルティエレラ属(Mortierella)、シゾキトリウム属(Schizochytrium)等の微生物によって生産される油脂が挙げられる。
(水)
水は、水道水、蒸留水、精製水、イオン交換水、アルカリ水、酸性水、純水、超純水、廃水、これらを用いて作製したウルトラファインバブル水等を用いることができる。
ウルトラファインバブル水を用いる場合、例えば、水タンクT10から排出される水からウルトラファインバブル水を生成するようにしてもよい。この場合、例えば、図4に示すウルトラファインバブル水の生成装置を設けた、燃料油の製造装置A2を用いることができる。図4は、燃料油の製造装置の他の例を示す概念図である。図中、上記で説明した部材については同じ符号を付し、その説明を省略する。
燃料油の製造装置A2では、図4に示すように、水タンクT10と混合タンクT30との間に、水タンクT10側から順に、水用ポンプP11、水流量計R1、水用配管チーズV13、水投入電磁弁V11、水流量調整弁V12が直列的に配設されている。水タンクT10には、水タンクT10の排出側から順に循環方向に、水用ポンプP11、水流量計R1、水用配管チーズV13、ウルトラファインバブル水の生成装置99が直列的に配設されており、この順に水を送液することにより、水タンク10から排出された水が水タンク10に戻るための循環経路11が形成される。水タンクT10から混合タンクT30に向かう経路と循環経路11との切替は、水投入電磁弁V11の切替えによって行われる。
水用ポンプP11の吸入側には、水用の気体供給部であるコンプレッサC10から圧縮された気体を供給できるようになっている。コンプレッサC10と水用ポンプP11の吸引側との間には、図示していないが、後述するコンプレッサC50と第2ポンプP31の吸入側との間と同様に、コンプレッサC10側から順に、手動弁、比例制御弁、気体流量計、逆止弁が設けられている。コンプレッサC10から水用ポンプP11の吸引側に供給される圧縮された気体は、0.1MPa〜1.0MPaに圧縮されていることが好ましく、0.2MPa〜0.3MPaとすることがさらに好ましい。また、上記気体としては、空気、窒素、酸素、水素、二酸化炭素、オゾン等を挙げることができるが、特別な気体雰囲気を必要としない空気を用いることが好ましい。
図4に示す燃料油の製造装置A2では、水タンクT10から排出された水が生成装置99を通過する循環経路11を循環することによって製造することができる。生成装置99としては、上記した第1撹拌部90と同様の構造を有するものを用いることができ、各部材の構造は、第1撹拌部90が有するものと同じであってもよく異なっていてもよい。生成装置99の構造や配設の仕方については、第1撹拌部90と同様であるため、その説明を省略する。
図4に示す燃料油の製造装置A2では、水タンクT10から排出された水が、水用ポンプP11の吸入側においてコンプレッサC10から供給された気体と混合されて気体混合水を生成する。水用ポンプP11は、気体混合水を、水流量計R1、水用配管チーズV13、生成装置99の順に圧送する。生成装置99では、上記した第1撹拌部90に導入された食用油と同様に、上流側エレメントの中心側孔を通過した水と外周側孔91bを通過した水それぞれの流速の速度差によって気体混合水の流れ方向が撹乱されることにより、気体混合水が撹拌されて、渦を巻きながら下流側エレメントから排出される。これにより、気体混合水に含まれる水が微粒子化されて、ウルトラファインバブル水を製造することができる。気体混合水が生成装置99を通過することによって製造されたウルトラファインバブル水は、再び水タンクT10に供給される。水タンクT10に戻されたウルトラファインバブル水は、循環経路11を2〜5回循環し、上記のように生成装置99を複数回通過することによって、さらに気泡を微細化し、安定な状態のウルトラファインバブル水を製造することができる。
(その他の成分)
本発明の燃料油は、上記した水以外に、乳化剤(界面活性剤)、酸化防止剤、粘度調整剤、防錆剤、分散剤、消泡剤、香料、着色剤、潤滑剤等を含んでいてもよい。燃料油に含まれるその他の成分の含有率は、特に限定されないが、燃料油の総重量に対して20重量%以下であることが好ましく、10重量%以下であることがより好ましい。上記のその他の成分は、予め食用油と混合しておいてもよく、食用油とは別の専用タンクから、混合タンクT30に食用油とともに供給して混合するようにしてもよい。
(燃料油の製造装置の用途)
本発明の燃料油の製造装置で製造された燃料油は、ボイラ、ディーゼルエンジン、燃焼炉、乾燥炉等の燃焼装置に供給されて使用される。
燃焼装置は、発電機に接続して、発電システムの一部として用いられてもよい。例えば、燃焼装置としてディーゼルエンジンを用い、このディーゼルエンジンを発電機に接続することにより、発電システムを構築することができる。発電機としては、同期発電機を用いてもよいが、発電機の電圧が低下すると電力供給が停止するため、電力供給を安定化させることが難しいことも考えられる。そこで、発電機の出力をAC(交流)からDC(直流)に変換し、このDCを再びACに変換する方法を用いることにより、発電機の出力が低下しても昇圧がなされることから、電力供給を安定化させることができる。この方法を用いることにより、発電機に劣化が生じた場合にも電力供給を安定化することができる。
(変形例)
以下、本実施形態の変形例について説明するが、上記した実施形態及び以下の各変形例は任意に組み合わせてもよい。
(変形例1)
図1に示す燃料油の製造装置A1では、混合タンクT30及び第2撹拌部98を設けているが、これらを設けなくてもよい。この場合、食用油タンクT20から、第1撹拌部90で撹拌されて得られた燃料油を、直接燃焼装置Bに供給してもよい。
(変形例2)
図1に示す燃料油の製造装置A1では、第1撹拌部90で撹拌された食用油と水とを混合して混合油を製造する場合について説明したが、水に代えて気体を用い、食用油と気体とを混合して混合油を生成してもよい。この場合、例えば、図5に示す気体供給部としてのコンプレッサを設けた、燃料油の製造装置A3を用いることができる。図5は、燃料油の製造装置のさらに他の例を示す概念図である。図中、上記で説明した部材については同じ符号を付し、その説明を省略する。
燃料油の製造装置A3では、図5に示すように、図1に示す製造装置A1の水タンクT10に代えて、コンプレッサC50を備えている。コンプレッサC50が供給する圧縮された気体は、第2配管30の第2ポンプP31の吸入側(第2配管30の循環方向の上流側)に導入される。コンプレッサC50と第2ポンプP31の吸入側との間には、コンプレッサC50側から順に、手動弁V51、比例制御弁V52、気体流量計R5、逆止弁V53が設けられている。コンプレッサC50から第2配管30に供給される圧縮された気体は、0.5MPa〜1.0MPaに圧縮されていることが好ましく、0.7MPa〜0.9MPaとすることがさらに好ましい。また、上記気体としては、空気、窒素、酸素、水素、二酸化炭素、オゾン等を挙げることができるが、特別な気体雰囲気を必要としない空気を用いることが好ましい。
図5に示す燃料油の製造装置A3では、第2ポンプP31の作動直後にコンプレッサC50の手動弁V51を開放し、コンプレッサC50から圧縮された気体を、第2配管30の第2ポンプP31の吸入側に供給して、食用油と気体とを混合する。気体は比例制御弁V52で流量を調整しながら供給され、逆止弁V53で逆流しないようになっている。また、気体の流量は気体流量計R5で検出される。気体の供給量は第2ポンプP31の吐出圧力や吐出量に応じて選定すればよいが、第2ポンプP31の吐出圧力を0.1MPa〜2.0MPa、第2ポンプP31での混合油の吐出量100体積%に対してコンプレッサC50からの気体の供給量を1〜5体積%とすることが好ましい。
食用油に混合される気体の混合率は、燃料油を形成することができれば特に限定されないが、食用油の総重量に対して1体積%以上とすることが好ましく、2体積%以上とすることがより好ましい。また、食用油に混合される気体の混合率は、食用油の総重量に対して50体積%以下であることが好ましい。気体の混合率が1体積%未満であると、食用油中の不純物の溶解や分解の効果が大きくは期待できない。一方、気体の混合率が50重量%を超えると、燃焼装置Bでの燃焼性が高すぎる状態になる傾向がある。
第2ポンプP31を作動させると混合タンクT30から、第1撹拌部90で撹拌された食用油が吸込まれ、第2配管30の第2ポンプP31の吸入側において、食用油とコンプレッサC50から供給された気体とが混合されて混合油を得る。第2ポンプP31は混合油を第2撹拌部98に向けて圧送する。第2撹拌部98では、上記実施形態で説明した場合と同様に、混合油が撹拌され、これに伴い発生するイオンやラジカルにより、混合油中に含まれる不純物をさらに溶解させたり分解させたりすることができる。これにより、燃焼装置Bでの使用により好適な燃料油を製造することができる。
なお、図1に示す燃料油の製造装置A1では、食用油と水とを混合して混合油を製造する場合について説明し、図5に示す燃料油の製造装置A3では、食用油と気体とを混合して混合油を製造する場合について説明したが、食用油と水と気体とを混合して混合油を製造してもよい。
[燃焼試験、燃費評価]
図1に示す燃料油の製造装置A1に接続される燃焼装置Bとしてディーゼルエンジン(BV−4LE2、いすゞ自動車社製)を用い、燃焼装置Bを発電機(DCA−25SPTH、デンヨー製)に接続したものを用い、ディーゼルエンジンの回転数を2000rpm、負荷率を約50%として、燃焼試験、燃費評価を行った。
発電機の出力電圧を三相220Vとし電流を32Aとし(電力:約12kW)、三相整流器を用いてAC(交流)からDC(直流)に変換し(電圧:DC286V、電流:39A)、太陽光発電用のパワーコンディショナーを用いてDCからACに変換した(電圧:三相220V、電流:28A)。
燃焼試験では、排ガス分析器(Testo350S、テストー製)を用い、このプローブで、ディーゼルエンジンから排出される排ガスを採取し、発電機における発電量1kWhあたりの排ガス内のNO、NOの量を測定した。燃費評価では、発電機における発電量1kWhあたりの混合タンクT30の燃料油の油量を混合タンク油量計で検出して、油量の消費量を算出した。
〔実施例1〕
図1に示す燃料油の製造装置A1を用い、第1撹拌部90として、図2(a)〜(c)及び図3に示すものを用いた。上流側エレメント91及び下流側エレメント92は、いずれも直径が24mmであり、ガスケット93は、直径が35mmである。また、上流側エレメント91に設けられた4つの中心側孔91aは、それぞれ直径が0.5mmであり、この中心側孔91aの外側に同心円状に設けられた8つの外周側孔91bは、それぞれ直径が1mmである。下流側エレメント92に設けられた中央孔92aは直径が3mmであり、ガスケット93の空間形成用孔93aの直径は12mmであり、厚さは1.5mmである。
食用油として一般食堂で使用された植物油の廃食用油(動粘度:10.3mm/s(30℃))を用い、この食用油を食用油タンクT20に貯留し、吐出圧力を約0.5MPa、吐出量を約8L/minで第1ポンプP21を3分間作動させて、第1撹拌部90を通るように循環経路21を循環させて燃料油を得た。なお、水タンクT10からの水の供給は行わず、また、食用油を第2撹拌部98に通す処理も行わなかった。図1に示す燃料油の製造装置A1に供される前の食用油、及び、製造装置A1で処理して得られた燃料油を観察したところ、製造装置A1に供される前の食用油には不純物が見られたが、製造装置A1で処理して得られた燃料油には不純物が見られなかった。
得られた燃料油(SVO燃料)を用いて燃焼試験、燃費評価を行ったところ、燃費は204.8g/kWhであり、排ガス内のNOの量は2.91g/kWhであり、NOの量は1.30g/kWhであった。
〔実施例2〕
食用油として廃食用油回収業者から入手した廃食用油を用いたこと以外は、実施例1と同様にして燃料油を得た。製造装置A1に供される前の食用油には、実施例1で用いた廃食用油よりも多くの不純物が見られたが、製造装置A1で処理して得られた燃料油には不純物が見られなかった。
〔実施例3〕
図1に示す燃料油の製造装置A1を用い、第1ポンプP21、第1撹拌部90、及び食用油は、実施例1と同じものを用い、実施例1と同様の手順で食用油を第1撹拌部90に通した撹拌した。第1撹拌部90で撹拌して得られた食用油1600gを、1Lの混合タンクT30に供給し、吐出圧力を約0.5MPa、吐出量を約8L/minで第2ポンプP31を作動させた。第2ポンプP31の作動直後に水タンクT10から混合タンクT30に水道水400gをゆっくりと供給して混合油を生成した(食用油の重量:水の重量=80:20)。第2ポンプP2を3分間作動させて、第2撹拌部98を通るように循環経路31を循環させて燃料油を得た。得られた燃料油中の水の粒子径を測定したところ、約100nmであった。なお、水の粒子径は、得られた燃料油をプレパラートに0.1mL採取した状態で顕微鏡(GR−D8T2、松電舎製)にて撮影し、撮影画像を画像分析装置(A像君、旭化成エンジニアリング製)で粒径分析して、エマルジョン燃料中の水の粒子径を算出した。
図1に示す燃料油の製造装置A1に供される前の食用油、及び、製造装置A1で処理して得られた燃料油を観察したところ、製造装置A1に供される前の食用油には不純物が見られたが、製造装置A1で処理して得られた燃料油には不純物が見られなかった。得られた燃料油を用いて燃焼試験、燃費評価を行ったところ、燃費は188.1g/kWhであり、排ガス内のNOの量は2.12g/kWhであり、NOの量は1.49g/kWhであった。
〔参考例〕
ディーゼルエンジン(BV−4LE2、いすゞ自動車社製)に発電機(DCA−25USIE、デンヨー製)を接続した装置と、軽油(JIS2号)とを用いて、上記[燃焼試験、燃費評価]に記載の手順で燃焼試験、燃費評価を行った。その結果、燃費は202.1g/kWhであり、排ガス内のNOの量は2.83g/kWhであり、NOの量は1.81g/kWhであった。
Figure 0006901728
本発明の燃料油の製造装置は、食用油から、ディーゼルエンジン等を用いた発電機の燃焼装置に用いることができる燃料油を製造するために好適に用いることができる。
A1〜A3 燃料油の製造装置、B 燃焼装置、T10 水タンク、T20 食用油タンク、T30 混合タンク(混合部)、T40 貯蔵タンク、C10 コンプレッサ、C50 コンプレッサ、P11 水用ポンプ、P21 第1ポンプ、P31 第2ポンプ(混合部)、R1 水流量計、R2 食用油流量計、R5 気体流量計、V11 水投入電磁弁、V12 水流量調整弁、V13 水用配管チーズ、V21 食用油用配管チーズ、V22 食用油投入電磁弁、V31 第1循環電磁弁(混合部)、V32 配管チーズ、V34 第2循環電磁弁(混合部)、V35 移送電磁弁(混合部)、V51 手動弁、V52 比例制御弁、V53 逆止弁、M3 混合タンク撹拌モータ(混合部)、G3 レベルゲージ(混合部)、11 循環経路、20 第1配管、21 循環経路(第1配管)、30 第2配管(混合部)、31 循環経路(第2配管、混合部)、32 経路、40 燃焼装置用配管、44 戻り経路、90 第1撹拌部、98 第2撹拌部、99 ウルトラファインバブル水の生成装置、90a 空間、91 上流側エレメント(第1エレメント)、91a 中心側孔(第1孔)、91b 外周側孔(第1孔)、92 下流側エレメント(第2エレメント)、92a 中央孔(第2孔)、93 ガスケット、93a 空間形成用孔。

Claims (8)

  1. 燃料油の製造装置であって、
    食用油を撹拌するための第1撹拌部を備え、
    前記第1撹拌部は、
    前記食用油が通過可能な孔を有する2つのエレメントを互いに10mm〜80mmの間隔を保持しつつ配置して、この2つのエレメント間に空間を形成してなり、
    前記2つのエレメントは、前記食用油の送液方向上流側から順に、第1エレメントと第2エレメントとを有し、
    前記第1エレメントは、複数の第1孔を有するとともに、前記複数の第1孔の径は、2種以上であり、
    前記複数の第1孔は、前記第1エレメントの中心側に直径が0.4mm〜1mmである中心側孔を1〜10個と、前記中心側孔の外周側に直径が0.8mm〜2mmである外周側孔を2〜20個とを含み、
    前記中心側孔の直径は、前記外周側孔の直径に比べて小さく、
    前記第2エレメントは、前記空間に導入された前記食用油を排出する直径が2.5mm〜4mmである第2孔を1〜16個有する、製造装置。
  2. 前記第1撹拌部は、さらに、前記食用油を貯留するための食用油タンクと、第1ポンプと、前記食用油タンク内の前記食用油を前記第1ポンプにより前記第1撹拌部に送液する第1配管とを備え、
    前記第1配管は、前記食用油タンク内から前記第1撹拌部に送液された前記食用油を、再び前記食用油タンクに戻すための循環経路を形成している、請求項1に記載の製造装置。
  3. さらに、前記第1撹拌部で撹拌された前記食用油と、水及び気体のうちの少なくとも一方とを含む混合油を生成するための混合部を備える、請求項1又は2に記載の製造装置。
  4. 前記混合部は、前記混合油を撹拌するための第2撹拌部を備え、
    前記第2撹拌部は、
    前記混合油が通過可能な孔を有する2つのエレメントを互いに一定の間隔を保持しつつ配置して、この2つのエレメント間に空間を形成してなり、
    前記2つのエレメントは、前記混合油の送液方向上流側から順に、第3エレメントと第4エレメントとを有し、
    前記第3エレメントは、複数の第3孔を有するとともに、前記複数の第3孔の径は、2種以上であり、
    前記第4エレメントは、前記空間に導入された前記混合油を排出する第4孔を有する、請求項に記載の製造装置。
  5. 前記混合部は、さらに、前記混合油を貯留するための混合タンクと、第2ポンプと、前記混合タンク内の前記混合油を前記第2ポンプにより前記第2撹拌部に送液する第2配管とを備え、
    前記第2配管は、前記混合タンク内から前記第2撹拌部に送液された前記混合油を、再び前記混合タンクに戻すための循環経路を形成している、請求項に記載の製造装置。
  6. 燃料油の製造方法であって、
    食用油を撹拌する工程を含み、
    前記撹拌する工程は、
    前記食用油を、2種以上の径からなる複数の第1孔を有する第1エレメントを通過させ、
    前記第1エレメントを通過した前記食用油を、前記第1エレメントと、前記第1エレメントと10mm〜80mmの間隔を保持しつつ配置された第2エレメントとの間に形成される空間に導入し、
    前記空間に導入された前記食用油を、前記第2エレメントに設けられた直径が2.5mm〜4mmである1〜16個の第2孔から排出し、
    前記複数の第1孔は、前記第1エレメントの中心側に直径が0.4mm〜1mmである中心側孔を1〜10個と、前記中心側孔の外周側に直径が0.8mm〜2mmである外周側孔を2〜20個とを含み、
    前記中心側孔の直径は、前記外周側孔の直径に比べて小さい、製造方法。
  7. さらに、前記撹拌する工程で撹拌された前記食用油と、水又は気体のうちの少なくとも一方とを含む混合油を生成する工程とを含む、請求項に記載の製造方法。
  8. 前記生成する工程は、
    前記混合油を、2種以上の径からなる複数の第3孔を有する第3エレメントを通過させ、
    前記第3エレメントを通過した前記混合油を、前記第3エレメントと、前記第3エレメントと一定の間隔を保持しつつ配置された第4エレメントとの間に形成される空間に導入し、
    前記空間に導入された前記混合油を、前記第4エレメントに設けられた第4孔から排出する、請求項に記載の製造方法。
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