JP6900789B2 - 気泡径分布測定用のデータ処理方法、データ処理装置及びデータ処理プログラム - Google Patents

気泡径分布測定用のデータ処理方法、データ処理装置及びデータ処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6900789B2
JP6900789B2 JP2017108480A JP2017108480A JP6900789B2 JP 6900789 B2 JP6900789 B2 JP 6900789B2 JP 2017108480 A JP2017108480 A JP 2017108480A JP 2017108480 A JP2017108480 A JP 2017108480A JP 6900789 B2 JP6900789 B2 JP 6900789B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
bubbles
bubble
distribution data
size distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017108480A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018205036A (ja
Inventor
十時 慎一郎
慎一郎 十時
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2017108480A priority Critical patent/JP6900789B2/ja
Publication of JP2018205036A publication Critical patent/JP2018205036A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6900789B2 publication Critical patent/JP6900789B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料からの回折散乱光を複数の受光素子で受光することにより得られる光強度分布データを処理することにより気泡径分布データを生成する気泡径分布測定用のデータ処理方法、データ処理装置及びデータ処理プログラムに関するものである。
近年、マイクロバブルやウルトラファインバブルといったファインバブルの研究及び利用が活発に行われている。ファインバブルは、気泡径が100μm以下の微細気泡であり、気泡径が1μm以上のものはマイクロバブル、気泡径が1μm未満のものはウルトラファインバブルと呼ばれている。ファインバブルは、液体中での滞留時間が長いという特性を有しており、特にウルトラファインバブルは、数か月にわたって液体中に滞留することが知られている。
ファインバブルには、洗浄効果や殺菌効果といった様々な効果が期待されている。例えば工場やプラント、公衆トイレなどで、ファインバブルを用いて各種設備の洗浄を行えば、洗剤の使用量を削減することができる。そのため、ファインバブルを用いた洗浄方法は、環境に優しい新たな洗浄方法として注目されている。
上記のようなファインバブルの特性と効果の関係は、ファインバブルの気泡径や気泡量(濃度)に依存している。そこで、レーザ回折・散乱式の粒子径分布測定装置などを用いて、ファインバブルの気泡径分布(粒子径分布)を測定する技術が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
特許文献1に開示された気泡径分布測定方法では、ファインバブルを含有させる前の原液と、原液にファインバブルを含有させたファインバブル含有媒体を用いて、ファインバブル含有媒体に含まれるファインバブルの気泡径分布が測定される。具体的には、原液にレーザ光を照射することにより得られる第1光強度分布データと、ファインバブル含有媒体にレーザ光を照射することにより得られる第2光強度分布データとに基づいて、ファインバブル含有媒体に含まれるファインバブルの気泡径分布が測定される。
特開2016−48185号公報
しかしながら、上記特許文献1のような技術では、ファインバブルを含有させる前の原液がなければ、ファインバブル含有媒体に含まれるファインバブルだけの気泡径分布を正確に測定することができない。そのため、ファインバブル含有媒体のみを用いて、そのファインバブル含有媒体に含まれるファインバブルの気泡径分布を測定できるような方法が望まれる。
一般的に、ファインバブル含有媒体には、ファインバブル以外にも、例えば粉塵又は土などの固体粒子や、オイル又はエマルジョンなどの液体粒子が含まれている場合がある。このような場合、ファインバブルの気泡径分布を測定しようとすると、ファインバブルと、それ以外の粒子(固体粒子及び液体粒子)とを識別することができず、ファインバブルの気泡径分布を精度よく測定することができないおそれがある。
そこで、ファインバブル含有媒体に対して遠心分離を行うことにより、ファインバブルとそれ以外の粒子(気泡と気泡以外の粒子)を分離し、ファインバブルの気泡径分布を測定することも考えられる。しかし、この場合には、遠心分離という前処理が必要となるため、簡単な処理でファインバブルの気泡径分布を測定することができないという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料のみを用いて、その試料に含まれる気泡の気泡径分布を容易に測定することができる気泡径分布測定用のデータ処理方法、データ処理装置及びデータ処理プログラムを提供することを目的とする。
(1)本発明に係る気泡径分布測定用のデータ処理方法は、データ入力受付ステップと、係数行列生成ステップと、データ生成ステップとを含む。前記データ入力受付ステップでは、気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料からの回折散乱光を複数の受光素子で受光することにより得られる光強度分布データの入力を受け付ける。前記係数行列生成ステップでは、気泡及び気泡以外の粒子にそれぞれ対応する屈折率ごとに得られる光学モデルが結合された係数行列を生成する。前記データ生成ステップでは、前記光強度分布データ及び前記係数行列に基づいて演算を行うことにより、試料に含まれる気泡の気泡径分布データを生成する。
このような構成によれば、気泡及び気泡以外の粒子にそれぞれ対応する屈折率ごとに得られる光学モデルが結合された係数行列を用いて演算を行うことにより、屈折率が異なる気泡及び気泡以外の粒子を区別して、気泡径分布データを生成することができる。したがって、気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料のみを用いて、遠心分離などの前処理を行うことなく、その試料に含まれる気泡の気泡径分布を容易に測定することができる。
(2)前記データ生成ステップでは、前記光強度分布データ及び前記係数行列に基づいて演算を行うことにより、前記気泡径分布データとともに、試料に含まれる気泡以外の粒子の粒子径分布データを生成してもよい。
このような構成によれば、気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料のみを用いて、気泡径分布データだけでなく、試料に含まれる気泡以外の粒子の粒子径分布データも同時に生成することができる。
(3)前記データ処理方法は、前記気泡径分布データの気泡径範囲及び前記粒子径分布データの粒子径範囲が同一となるように補正を行うデータ補正ステップをさらに含んでいてもよい。
このような構成によれば、気泡径分布データの気泡径範囲及び粒子径分布データの粒子径範囲を同一として、これらのデータ同士を互いに比較しやすくすることができる。したがって、気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料について、気泡径分布及び粒子径分布を容易に解析することができる。
(4)前記データ処理方法は、前記データ補正ステップにより補正された前記気泡径分布データ及び前記粒子径分布データを、同一の表示領域に表示させる表示制御ステップをさらに含んでいてもよい。
このような構成によれば、気泡径分布データ及び粒子径分布データが同一の表示領域に表示されるため、これらのデータ同士を比較しやすい。特に、気泡径分布データの気泡径範囲及び粒子径分布データの粒子径範囲が同一となるように補正されているため、各気泡径範囲における気泡量及び各粒子径範囲における粒子量を容易に比較することができる。
(5)前記係数行列生成ステップでは、各列が一次独立である前記係数行列を生成してもよい。
このような構成によれば、係数行列の各列が一次独立であるため、気泡径分布データを確実に区別することができる。したがって、試料に含まれる気泡の気泡径分布をより精度よく測定することができる。
(6)本発明に係る気泡径分布測定用のデータ処理装置は、データ入力受付部と、データ生成部とを備える。前記データ入力受付部は、気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料からの回折散乱光を複数の受光素子で受光することにより得られる光強度分布データの入力を受け付ける。前記データ生成部は、前記光強度分布データ、並びに、気泡及び気泡以外の粒子にそれぞれ対応する屈折率ごとに得られる光学モデルが結合された係数行列に基づいて演算を行うことにより、試料に含まれる気泡の気泡径分布データを生成する。
(7)本発明に係る気泡径分布測定用のデータ処理プログラムは、データ入力受付部と、データ生成部としてコンピュータを機能させる。前記データ入力受付部は、気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料からの回折散乱光を複数の受光素子で受光することにより得られる光強度分布データの入力を受け付ける。前記データ生成部は、前記光強度分布データ、並びに、気泡及び気泡以外の粒子にそれぞれ対応する屈折率ごとに得られる光学モデルが結合された係数行列に基づいて演算を行うことにより、試料に含まれる気泡の気泡径分布データを生成する。
本発明によれば、気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料のみを用いて、遠心分離などの前処理を行うことなく、その試料に含まれる気泡の気泡径分布を容易に測定することができる。
本発明の一実施形態に係るデータ処理装置を備える気泡径分布測定装置の構成例を示した概略図である。 図1のデータ処理装置の具体的構成について説明するためのブロック図である。 表示部に対する気泡径分布データ及び粒子径分布データの表示態様の一例を示した図である。 表示部に対する気泡径分布データ及び粒子径分布データの表示態様の他の例を示した図である。 気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料の気泡径分布及び粒子径分布を測定する際の流れを示したフローチャートである。
図1は、本発明の一実施形態に係るデータ処理装置5を備える気泡径分布測定装置の構成例を示した概略図である。この気泡径分布測定装置は、試料に含まれる気泡の径(気泡径)と気泡の量(気泡量)との関係を測定することにより、気泡径分布データを生成するためのものであり、試料の測定を行うための測定機構1を備えている。気泡は、例えば気泡径が100μm以下のファインバブルであり、気泡径が0.1〜1μmのウルトラファインバブル、又は、気泡径が1〜数十μmのマイクロバブルも本装置の測定対象である。
なお、本実施形態に係る気泡径分布測定装置では、試料に含まれる気泡だけでなく、試料に含まれる気泡以外の粒子(例えば粉塵や土などのコンタミ粒子)についても、その粒子の径(粒子径)と粒子の量(粒子量)との関係が測定されることにより、気泡径分布データと同時に粒子径分布データが生成されるようになっている。すなわち、本実施形態では、気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料を用いて、試料に含まれる気泡の気泡径分布、及び、試料に含まれる気泡以外の粒子の粒子径分布が測定される。
測定機構1には、光源11、集光レンズ12、空間フィルタ13、コリメータレンズ14、フローセル15、集光レンズ16及び検出器17などが備えられている。測定対象となる試料は、例えば超音波振動子が内蔵された循環式サンプラ2などの供給源からフローセル15に供給されるようになっている。
光源11は、例えばレーザ光源からなり、当該光源11から放射された光(測定光)が、集光レンズ12、空間フィルタ13及びコリメータレンズ14を通過することにより平行光となる。このようにして平行光とされた測定光は、試料が供給されているフローセル15に照射され、フローセル15内の試料に含まれる気泡及び粒子で回折又は散乱された光(回折散乱光)が、集光レンズ16を通って検出器17により受光されるようになっている。ただし、フローセル15に限らず、測定ごとに回分セル内に試料が収容されて測定が行われるような構成であってもよい。
検出器17は、試料からの光を検出するためのものであり、例えばフォトダイオードアレイにより構成される。検出器17は、互いに異なる半径を有するリング状又は半リング状の検出面が形成された複数(例えば、64個)の受光素子171を、集光レンズ16の光軸を中心として同心円状に配置することにより構成されており、各受光素子171には、それぞれの位置に応じた角度の方向に回折又は散乱された試料からの光が入射する。したがって、検出器17の各受光素子171の検出信号は、入射角度に対応する光の強度を表すことになる。
この図1の例では、フローセル15の前方(光源11とは反対側)にのみ検出器17が示されている。ただし、フローセル15の後方(光源11側)や側方(光の入射方向に対して直交する面内)にも、それぞれ試料で回折又は散乱された光を受光する受光素子を備えた検出器が設けられていてもよい。
検出器17の各受光素子171の検出信号は、A/D変換器3によりアナログ信号からデジタル信号に変換された後、通信部4を介してデータ処理装置5に入力されるようになっている。これにより、検出器17の各受光素子171の素子番号と各受光素子171における検出強度とが対応付けられた光強度分布データが、データ処理装置5に入力される。
データ処理装置5は、試料の気泡径分布及び粒子径分布を測定する際のデータを処理する。データ処理装置5は、パーソナルコンピュータにより構成されており、制御部51、操作部52、表示部53及び記憶部54などを備えている。制御部51は、CPU(Central Processing Unit)を含む構成であり、操作部52、表示部53及び記憶部54などの各部が電気的に接続されている。
操作部52は、キーボード及びマウスを含む構成であり、ユーザが操作部52を操作することにより入力作業などを行うことができるようになっている。表示部53は、液晶表示器などにより構成されており、測定機構1における測定結果などの各種情報が表示部53に表示される。記憶部54は、RAM(Random Access Memory)及びハードディスクなどにより構成され、各種のデータや計算結果などが保存される。
図2は、図1のデータ処理装置5の具体的構成について説明するためのブロック図である。本実施形態における制御部51は、CPUがプログラムを実行することにより、データ入力受付部511、データ生成部512、データ補正部513及び表示処理部514などとして機能する。
記憶部54には、光強度分布データ記憶部541、径分布データ記憶部542及び係数行列記憶部543などが割り当てられている。光強度分布データ記憶部541には、検出器17の各受光素子171からの入力信号に基づいて、光強度分布データが記憶される。制御部51は、光強度分布データ記憶部541に記憶されている光強度分布データに基づいて気泡径分布データ及び粒子径分布データを生成し、それらのデータを径分布データ記憶部542に記憶させる。制御部51が気泡径分布データ及び粒子径分布データを生成する際、係数行列記憶部543に記憶されている係数行列が用いられる。
本実施形態における気泡径分布測定装置では、気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料を測定機構1で測定し、試料中の各気泡及び各粒子からの回折散乱光を複数の受光素子171で受光することにより、光強度分布データが得られる。得られた光強度分布データは、光強度分布データ記憶部541に記憶される。
データ入力受付部511は、気泡径分布データ及び粒子径分布データを生成する際に、光強度分布データ記憶部541に記憶されている光強度分布データの入力を受け付ける。データ生成部512は、光強度分布データ記憶部541から入力された光強度分布データに対して、屈折率を用いた演算を行うことにより、気泡径分布データ及び粒子径分布データを生成する。本実施形態では、試料中に含まれる気泡と気泡以外の粒子とで屈折率が異なるため、それぞれの屈折率に基づいて生成された1つの係数行列を用いてデータ生成部512が行列演算を行うことにより、気泡径分布データ及び粒子径分布データを生成することができるようになっている。生成された気泡径分布データ及び粒子径分布データは、径分布データ記憶部542に記憶される。
なお、屈折率は、実数部と虚数部の和からなる複素屈折率により表される。気泡の屈折率は、例えば実数部が「1」、虚数部が「0」に近い値になるが、これに限られるものではない。また、気泡以外の粒子の屈折率は、通常気泡の屈折率よりも大きい値となるが、これに限られるものではない。
気泡径分布データ及び粒子径分布データを演算する際には、下記式(1)の関係を用いることができる。
Figure 0006900789
ここで、s、q及びAは、下記式(2)〜(4)で表される。
Figure 0006900789
ベクトルsは、光強度分布データである。ベクトルsにおける各要素s(u=1,2,・・・,k)は、検出器17の各受光素子171、並びに、フローセル15の後方や側方に設けられた受光素子(いずれも図示せず)における検出強度である。
ベクトルqは、頻度分布%として表現される径分布データ(気泡径分布データ及び粒子径分布データ)である。この例では、屈折率が異なる気泡a及び気泡以外の粒子bが試料に含まれる場合のベクトルqが示されており、各要素qai(i=1,2,・・・,n)が気泡aの粒子量、各要素qbj(j=1,2,・・・,m)が粒子bの粒子量をそれぞれ表している。すなわち、気泡a及び粒子bを含む全体が、n+m個の要素を持つベクトルqとして表されている。
より具体的には、各要素qai(i=1,2,・・・,n)は、気泡径の測定対象範囲(最大気泡径がx、最小気泡径がxn+1)をn分割し、それぞれの気泡径範囲を[x,xi+1]としたときに、各気泡径範囲[x,xi+1]に対応する気泡aの気泡量を示している。一方、各要素qbj(j=1,2,・・・,m)は、粒子径の測定対象範囲(最大粒子径がy、最小粒子径がym+1)をm分割し、それぞれの粒子径範囲を[y,yj+1]としたときに、各粒子径範囲[y,yj+1]に対応する粒子bの粒子量を示している。このように、気泡径分布データの気泡径範囲と粒子径分布データの粒子径範囲とは異なっている。もちろんn=mとして、nとmを同じ値にすることも可能である。
気泡量及び粒子量は、それぞれ体積基準で計算され、表示の際には気泡量及び粒子量の合計が100%となるように規格化される。すなわち、下記式(5)を満たすように表示される。また、表示としては、気泡aについての各要素qa1〜qanの合計が100%とする表示、すなわち式(6)を満たす表示や、粒子bについての各要素qb1〜qbmの合計が100%とする表示、すなわち式(7)を満たす表示を採用してもよい。
Figure 0006900789
行列Aは、径分布データqを光強度分布データsに変換するための係数がマトリクス状に配列された係数行列である。行列Aは、気泡a及び粒子bにそれぞれ対応する屈折率ごとに得られる光学モデル(理論光強度)が結合されることにより生成されている。この例では、気泡aについての光学モデルA1及び粒子bについての光学モデルA2が結合されている。光学モデルA1における各要素au,i(u=1,2,・・・,k、i=1,2,・・・,n)は、各気泡径範囲[x,xi+1]に属する単位体積の気泡aに単位強度の測定光を照射したときのu番目の受光素子171における回折散乱光の受光強度である。光学モデルA2における各要素bu,j(u=1,2,・・・,k、j=1,2,・・・,m)は、各粒子径範囲[y,yj+1]に属する単位体積の粒子bに単位強度の測定光を照射したときのu番目の受光素子171における回折散乱光の受光強度である。
各光学モデルA1,A2における各要素au,i,bu,jの値は、気泡a及び粒子bの屈折率をパラメータの一つとして用いて予め理論的に計算することができる。例えば、気泡径又は粒子径が光源11からの測定光の波長に比べて十分に大きい場合(例えば10倍以上)には、フラウンホーファ回折理論を用いて計算することができる。一方、気泡径又は粒子径が光源11からの測定光の波長と同程度、又は、それより小さい場合には、ミー散乱理論を用いて計算することができる。このようにして得られた気泡a及び粒子bについての光学モデルA1,A2は、行数kが同じであり、互いに異なる列を構成するように横に並べて結合されることにより行列Aが生成される。結果的に、行列Aは、k行、(n+m)列の要素を持つ行列となる。
行列Aを生成する際には、行列Aの各列が一次独立となるように各要素au,i,bu,jの値が選択される。すなわち、行列Aの各列ベクトルに係数を乗算して足し合わせた値が0となるのは、係数が全て0のときだけである。行列Aの各列が一次独立であるか否かは、行列Aの階数(ランク)を計算することにより確認することができ、階数が行列Aの列数(n+m)よりも小さければ、行列Aは一次独立ではないと判断することができる。この場合、気泡径分布データの気泡径範囲又は粒子径分布データの粒子径範囲を調整すれば、各列が一次独立である行列Aを生成することができる。
データ生成部512による行列演算では、上記式(1)に基づいて、下記式(8)によりベクトルqが求められる。ただし、AはAの転置行列である。この場合、求められたベクトルqが径分布データとなり、各要素qai(i=1,2,・・・,n)が気泡aの気泡量、各要素qbj(j=1,2,・・・,m)が粒子bの粒子量として算出される。
Figure 0006900789
このように、本実施形態では、気泡a及び気泡以外の粒子bにそれぞれ対応する屈折率ごとに得られる光学モデルA1,A2が結合された係数行列(行列A)を用いて演算を行うことにより、屈折率が異なる気泡a及び気泡以外の粒子bを区別して、気泡径分布データ及び粒子径分布データを生成することができる。したがって、気泡a及び気泡以外の粒子bが混合された試料のみを用いて、遠心分離などの前処理を行うことなく、その試料に含まれる気泡aの気泡径分布及び粒子bの粒子径分布を容易に測定することができる。
特に、本実施形態では、係数行列(行列A)の各列が一次独立であるため、気泡aの気泡径分布データ及び粒子bの粒子径分布データを確実に区別することができる。したがって、試料に含まれる気泡aの気泡径分布及び粒子bの粒子径分布をより精度よく測定することができる。
データ補正部513は、上記のようにして生成された気泡aの気泡径分布データ及び粒子bの粒子径分布データに対する補正を行う。具体的には、気泡径分布データの気泡径範囲及び粒子径分布データの粒子径範囲が同一となるように補正が行われる。すなわち、気泡aについての気泡径範囲[x,xi+1]と、粒子bについての粒子径範囲[y,yj+1]とが同一となるように補正される。このような補正は、周知の補間法を用いることにより行うことができる。
表示処理部514は、気泡径分布データ及び粒子径分布データを表示部53に表示させるための処理を行う。本実施形態では、データ補正部513により補正された気泡aの気泡径分布データ及び粒子bの粒子径分布データが、表示部53における同一の表示領域に表示されるようになっている。
図3Aは、表示部53に対する気泡径分布データ及び粒子径分布データの表示態様の一例を示した図である。この例では、気泡aの気泡径分布データを表す折れ線グラフG11と、粒子bの粒子径分布データを表す折れ線グラフG12とが、同一の表示領域Dに同時に表示されている。各折れ線グラフG11,G12は、同一の径範囲(気泡径範囲及び粒子径範囲)に対応付けて、それぞれの径範囲における気泡aの気泡量及び粒子bの粒子量を示している。
図3Bは、表示部53に対する気泡径分布データ及び粒子径分布データの表示態様の他の例を示した図である。この例では、気泡aの気泡径分布データを表す棒グラフG21と、粒子bの粒子径分布データを表す棒グラフG22とが、同一の表示領域Dに同時に表示されている。各棒グラフG21,G22は、同一の径範囲に対応付けて、それぞれの径範囲における気泡aの気泡量及び粒子bの粒子量を示している。この例では、それぞれの径範囲において各棒グラフG21,G22が積層されて(積算されて)表示されることにより、各径範囲における気泡aの気泡量及び粒子bの粒子量の全体の積算値を確認することができるようになっている。
図3A及び図3Bに例示されるように、本実施形態では、気泡径分布データの気泡径範囲及び粒子径分布データの粒子径範囲を同一として、これらのデータ同士を互いに比較しやすくすることができる。したがって、気泡a及び気泡以外の粒子bが混合された試料について、気泡径分布及び粒子径分布を容易に解析することができる。
また、気泡径分布データ及び粒子径分布データが同一の表示領域Dに表示されるため、これらのデータ同士を比較しやすい。特に、気泡径分布データの気泡径範囲及び粒子径分布データの粒子径範囲が同一となるように補正されているため、各気泡径範囲における気泡量及び各粒子径範囲における粒子量を容易に比較することができる。
図4は、気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料の気泡径分布及び粒子径分布を測定する際の流れを示したフローチャートである。試料中に気泡及び気泡以外の粒子が含まれる場合には、それらの屈折率に基づいて係数行列(行列A)が予め生成され、係数行列記憶部543に記憶される(ステップS101:係数行列生成ステップ)。このとき、係数行列は、作業者が操作部52を操作することにより生成されてもよいし、予め生成された係数行列が外部からデータ処理装置5に入力されてもよい。
その後、測定機構1において試料の測定が行われた場合には、その試料からの回折散乱光が検出器17の各受光素子171で受光されることにより光強度分布データが生成され、データ入力受付部511により当該光強度分布データの入力が受け付けられる(ステップS102:データ入力受付ステップ)。ただし、光強度分布データは、測定機構1から直接入力されるような構成に限らず、予め試料を測定することにより得られた光強度分布データが外部からデータ処理装置5に入力されてもよい。
光強度分布データが入力されると、係数行列記憶部543から係数行列(行列A)が読み出され、光強度分布データ及び係数行列に基づいて、データ生成部512により上記式(8)に示す行列演算が行われる。これにより、気泡径分布データ及び粒子径分布データが生成され(ステップS103:データ生成ステップ)、生成された気泡径分布データ及び粒子径分布データは径分布データ記憶部542に記憶される。
気泡径分布及び粒子径分布を測定するだけであれば、ステップS103までの処理で終了となるが、測定した気泡径分布及び粒子径分布を表示部53に表示させる際には、さらにステップS104及びS105の処理が行われる。具体的には、まず、ステップS103で生成された気泡径分布データの気泡径範囲及び粒子径分布データの粒子径範囲が同一となるように、データ補正部513により気泡径分布データ及び粒子径分布データに対する補正が行われる(ステップS104:データ補正ステップ)。
その後、補正された気泡径分布データ及び粒子径分布データが、表示処理部514により表示部53の同一の表示領域Dに表示される(ステップS105:表示処理ステップ)。これにより、気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料について、気泡径分布及び粒子径分布の測定結果が分かりやすく表示部53に表示される。
以上の実施形態では、屈折率が異なる気泡a及び気泡以外の粒子bが試料に含まれる場合について説明したが、屈折率が異なる別の粒子がさらに試料に含まれていてもよい。この場合、気泡及び各粒子についての光学モデルを3つ以上横に並べて結合することにより、係数行列(行列A)を生成すればよい。
表示部53に気泡径分布データ及び粒子径分布データを表示させる際の態様は、折れ線グラフG11,G12や棒グラフG21,G22に限られるものではない。すなわち、気泡径分布データ及び粒子径分布データを同一の表示領域Dに表示させることができるような態様であれば、他のグラフや、グラフ以外の表示態様で気泡径分布データ及び粒子径分布データが表示されてもよい。
以上の実施形態では、気泡径分布測定装置が、試料に含まれる気泡の気泡径分布データだけでなく、試料に含まれる気泡以外の粒子の粒子径分布データも生成するような構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、気泡径分布データのみが生成されるような構成であってもよい。
また、以上の実施形態では、気泡径分布データ及び粒子径分布データを算出するためのデータ処理装置5が、気泡径分布測定装置に備えられた構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、気泡径分布測定装置とは別にデータ処理装置5が設けられた構成であってもよい。この場合、気泡径分布測定装置の測定機構1から出力される光強度分布データは、有線通信又は無線通信を介してデータ処理装置5に入力されるような構成であってもよいし、記憶媒体(図示せず)に一旦記憶された後、当該記憶媒体からデータ処理装置5に入力されるような構成などであってもよい。
データ処理装置5は、測定機構1から入力される光強度分布データを、光強度分布データ記憶部541に一旦記憶してから演算に用いるような構成に限らず、外部から入力される光強度分布データから、そのまま気泡径分布データ及び粒子径分布データが算出されるような構成であってもよい。
また、上記実施形態に係るデータ処理装置5のように、光強度分布データに基づいてデータを処理するためのデータ処理装置5を提供することができるだけでなく、データ処理装置5としてコンピュータを機能させるためのプログラム(データ処理プログラム)を提供することも可能である。この場合、上記プログラムは、記憶媒体に記憶された状態で提供されるような構成であってもよいし、有線通信又は無線通信を介してプログラム自体が提供されるような構成であってもよい。
1 測定機構
2 循環式サンプラ
3 A/D変換器
4 通信部
5 データ処理装置
11 光源
12 集光レンズ
13 空間フィルタ
14 コリメータレンズ
15 フローセル
16 集光レンズ
17 検出器
51 制御部
52 操作部
53 表示部
54 記憶部
171 受光素子
511 データ入力受付部
512 データ生成部
513 データ補正部
514 表示処理部
541 光強度分布データ記憶部
542 径分布データ記憶部
543 係数行列記憶部

Claims (7)

  1. 気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料からの回折散乱光を複数の受光素子で受光することにより得られる光強度分布データの入力を受け付けるデータ入力受付ステップと、
    気泡及び気泡以外の粒子にそれぞれ対応する屈折率ごとに得られる光学モデルが結合された係数行列を生成する係数行列生成ステップと、
    前記光強度分布データ及び前記係数行列に基づいて演算を行うことにより、試料に含まれる気泡の気泡径分布データを生成するデータ生成ステップとを含むことを特徴とする気泡径分布測定用のデータ処理方法。
  2. 前記データ生成ステップでは、前記光強度分布データ及び前記係数行列に基づいて演算を行うことにより、前記気泡径分布データとともに、試料に含まれる気泡以外の粒子の粒子径分布データを生成することを特徴とする請求項1に記載の気泡径分布測定用のデータ処理方法。
  3. 前記気泡径分布データの気泡径範囲及び前記粒子径分布データの粒子径範囲が同一となるように補正を行うデータ補正ステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の気泡径分布測定用のデータ処理方法。
  4. 前記データ補正ステップにより補正された前記気泡径分布データ及び前記粒子径分布データを、同一の表示領域に表示させる表示制御ステップをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の気泡径分布測定用のデータ処理方法。
  5. 前記係数行列生成ステップでは、各列が一次独立である前記係数行列を生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の気泡径分布測定用のデータ処理方法。
  6. 気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料からの回折散乱光を複数の受光素子で受光することにより得られる光強度分布データの入力を受け付けるデータ入力受付部と、
    前記光強度分布データ、並びに、気泡及び気泡以外の粒子にそれぞれ対応する屈折率ごとに得られる光学モデルが結合された係数行列に基づいて演算を行うことにより、試料に含まれる気泡の気泡径分布データを生成するデータ生成部とを備えることを特徴とする気泡径分布測定用のデータ処理装置。
  7. 気泡及び気泡以外の粒子が混合された試料からの回折散乱光を複数の受光素子で受光することにより得られる光強度分布データの入力を受け付けるデータ入力受付部と、
    前記光強度分布データ、並びに、気泡及び気泡以外の粒子にそれぞれ対応する屈折率ごとに得られる光学モデルが結合された係数行列に基づいて演算を行うことにより、試料に含まれる気泡の気泡径分布データを生成するデータ生成部としてコンピュータを機能させることを特徴とする気泡径分布測定用のデータ処理プログラム。
JP2017108480A 2017-05-31 2017-05-31 気泡径分布測定用のデータ処理方法、データ処理装置及びデータ処理プログラム Active JP6900789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017108480A JP6900789B2 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 気泡径分布測定用のデータ処理方法、データ処理装置及びデータ処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017108480A JP6900789B2 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 気泡径分布測定用のデータ処理方法、データ処理装置及びデータ処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018205036A JP2018205036A (ja) 2018-12-27
JP6900789B2 true JP6900789B2 (ja) 2021-07-07

Family

ID=64956930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017108480A Active JP6900789B2 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 気泡径分布測定用のデータ処理方法、データ処理装置及びデータ処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6900789B2 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63259435A (ja) * 1987-04-15 1988-10-26 Shimadzu Corp 粒度分布測定方法
JPH0224533A (ja) * 1988-07-13 1990-01-26 Shimadzu Corp 粒度分布測定装置
JP3058571B2 (ja) * 1994-11-05 2000-07-04 株式会社堀場製作所 粒度分布解析方法
JP3412606B2 (ja) * 2000-08-04 2003-06-03 株式会社島津製作所 レーザ回折・散乱式粒度分布測定装置
JP5088288B2 (ja) * 2008-10-21 2012-12-05 株式会社島津製作所 粒度分布測定装置および粒度分布測定プログラム
US9377481B1 (en) * 2010-06-16 2016-06-28 The United States Of America As Represented By The Administrator Of National Aeronautics And Space Administration Multi-parameter scattering sensor and methods
JP6240416B2 (ja) * 2013-06-24 2017-11-29 株式会社堀場製作所 粒子径分布測定装置
JP6112025B2 (ja) * 2014-01-27 2017-04-12 株式会社島津製作所 粒度分布測定用データ処理装置及びこれを備えた粒度分布測定装置、並びに、粒度分布測定用データ処理方法及び粒度分布測定用データ処理プログラム
JP2016048185A (ja) * 2014-08-27 2016-04-07 株式会社島津製作所 気泡径分布測定方法及び気泡径分布測定装置
JP6277973B2 (ja) * 2015-02-25 2018-02-14 株式会社島津製作所 気泡径分布測定方法及び気泡径分布測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018205036A (ja) 2018-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Wyithe et al. Near-zone sizes and the rest-frame extreme ultraviolet spectral index of the highest redshift quasars
Bradbury et al. The economic consequences of conserving or restoring sites for nature
Chawla et al. Modeling fast radio burst dispersion and scattering properties in the first CHIME/FRB catalog
Leistedt et al. Exploiting the full potential of photometric quasar surveys: optimal power spectra through blind mitigation of systematics
Mangena et al. Constraining the reionization history using deep learning from 21-cm tomography with the Square Kilometre Array
Wu et al. Photometric properties of reionization-epoch galaxies in the Simba simulations
JP2016048185A (ja) 気泡径分布測定方法及び気泡径分布測定装置
Coudert-Alteirac et al. Micro-focusing of broadband high-order harmonic radiation by a double toroidal mirror
Dissegna et al. 3-D reconstruction of an urban landscape to assess the influence of vegetation in the radiative budget
Rajendran et al. PIV/BOS synthetic image generation in variable density environments for error analysis and experiment design
JP7001712B2 (ja) ファインバブル除去方法及びファインバブル除去装置、並びに、気泡径分布測定方法及び気泡径分布測定装置
Renard et al. The PAU survey: Ly α intensity mapping forecast
Bi et al. Bio-geo-optical modelling of natural waters
JP6579059B2 (ja) データ処理方法、データ処理装置及びデータ処理プログラム
JP6264229B2 (ja) 気泡径分布測定方法及び気泡径分布測定装置
JP6555164B2 (ja) 粒子径分布測定装置、データ処理方法及びデータ処理プログラム
JP2008111810A (ja) 回折・散乱光の光強度分布データの比較方法、および粒度分布測定装置
JP6900789B2 (ja) 気泡径分布測定用のデータ処理方法、データ処理装置及びデータ処理プログラム
JP6277973B2 (ja) 気泡径分布測定方法及び気泡径分布測定装置
JP6112025B2 (ja) 粒度分布測定用データ処理装置及びこれを備えた粒度分布測定装置、並びに、粒度分布測定用データ処理方法及び粒度分布測定用データ処理プログラム
Ritt et al. Estimation of lens stray light with regard to the incapacitation of imaging sensors
André et al. Radiative transfer modeling in structurally complex stands: towards a better understanding of parametrization
Schwarz et al. Estimation of lens stray light with regard to the incapacitation of imaging sensors—part 2: validation
US8521491B2 (en) Correction of chemical image collected using ATR through germanium hemisphere
JP2009031109A (ja) 画像解析方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20201001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210518

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210531

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6900789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151