JP6900702B2 - 計測装置および計測方法 - Google Patents

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本発明は、計測装置および計測方法に関する。
塗装の一種として、自動車等の外装のように光輝材を含んだ塗料を用いたメタリック塗装が知られている。
特に車両の外装においては、光輝材の種類、塗装手法の多様化により、見え方の評価が欠かせないが、見え方を定量的に判断することは目視では難しい。
そこで、塗装の見え方の評価を可能とする計測装置あるいは計測方法が提案されている(例えば特許文献1、2等参照)。しかしながら、従来の評価方法では、塗装の広がり方向における反射率等を評価しているに過ぎず、光輝材による色味の違いなどの定量的な評価は難しかった。
本発明は以上のような課題に基づきなされたものであり、メタリック塗装の光輝材の位置分布を数値化することで、見え方の定量的な評価を行うことを目的とする。
本願発明にかかる計測装置は、複数の光輝材を含む塗装層に可視光領域の波長の光を照射して反射光を測定する測定部と、前記測定部によって測定された前記反射光を用いて前記複数の光輝材のうち最も上層にあるものを基準位置として、前記複数の光輝材の前記塗装層の深さ方向の位置分布を算出する位置情報算出部と、を有している。
本発明の計測装置によれば、メタリック塗装の光輝材の位置分布を数値化して、見え方を定量的に評価する。
本発明の実施形態としての計測装置の一例を示す図である。 本発明の計測に用いるサンプルの層構造の一例を示す図である。 図1に示した計測装置の機能構成の一例を示す図である。 光の透過とサンプルの層構造との関係性を模擬した図である。 光の透過と図4とは異なるサンプルの層構造との関係性を模擬した図である。 図1に示した計測装置の計測方法の動作例を示すフロー図である。 図3に示した計測方法によって得られる位置分布の一例を示す図である。 本発明の計測装置を用いて光輝材の角度配向方向を測定する動作を示す図である。 図8に示した方法によって光輝材の角度配向方向を測定する原理を示す図である。 本発明の計測装置を用いて光輝材の角度配向方向を測定した結果を示す図である。 光輝材の傾斜による光の見え方の関係性を示した図である。 入射光と塗装の色との関係性を示す図である。 塗装の色による測定方法への影響の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態として、計測装置たる粒子感評価装置100を用いて説明する。
粒子感評価装置100は、塗装された検査対象物たるサンプル10にレーザ光Lを照射して反射光を測定する共焦点レーザ顕微鏡20と、共焦点レーザ顕微鏡20を用いてサンプル10の塗装の見え方を評価する評価値算出部90と、を有している。
サンプル10は、図2に示すように、金属層などの下地である基材層11と、光輝材たるアルミフレーク12を含有する塗装層たるカラー層13と、カラー層13の上層に形成され、光を透過するクリア層14と、を有する塗装物である。
アルミフレーク12は、カラー層13内に複数配置され、外部からの光を反射することで、サンプル10の粒子感や色合いといった見た目の印象を変化させる。
クリア層14は、カラー層13の上部に形成されており、一般に光を透過するとともに、カラー層13が直接外気に接触してしまうことを防ぐ保護層としての機能を有している。
共焦点レーザ顕微鏡20は、レーザ光Lを射出する光源21と、レーザ光Lを透過するとともに、反射光L’を反射するハーフミラー22と、検出器23と、集光光学系を構成する対物レンズたるレンズ24と、を有している。
光源21は、レーザ光Lの波長をサンプル10の色合いに合わせて所定の範囲内で変更する波長変更手段としての機能を有している。
なお、かかる波長変更手段は、例えば光源21自体が波長変更可能な光源であっても良いし、別途波長を変更するための素子等を設けても良い。
評価値算出部90は、図3に示すように、レーザ光Lの入射方向Zに沿ったカラー層13内のアルミフレーク12の位置分布を算出する位置情報算出部91と、アルミフレーク12の傾斜角度たる角度配向分布を算出する角度算出部92と、を有している。
なお、本実施形態では、レーザ光Lの入射方向Zは、サンプル10の深さ方向と一致するが、かかる構成に限定されるものではない。また、本実施形態では、サンプル10の塗装の広がり方向を、入射方向Zに対して垂直なXY平面としているが、かかる構成に限定されるものではない。
粒子感評価装置100の動作について説明する前に、共焦点レーザ顕微鏡20の基本的な原理について説明する。
まず、光源21から照射されたレーザ光Lが、ハーフミラー22とレンズ24とを透過してサンプル10に向けて照射される。
サンプル10に向けて照射されたレーザ光Lは、サンプル10に入射して、図3に示すように、複数のアルミフレーク12に反射してそれぞれの光が反射光L’として反射される。
反射光L’は、再度レンズ24を透過してハーフミラー22によって経路を曲げられて検出器23へと入射される。
検出器23には、結像位置にピンホール231が取り付けられており、散乱光が排除されている。
さて、サンプル10において、レーザ光Lがレンズ24によって照射点Pに集光されるとすると、照射点Pにおける反射光L’は検出器23に入射して像を結ぶが、照射点P以外の位置における反射光L’は、ピンホール231によって除外される。
すなわち、光源21とレンズ24とを移動させ、各位置における反射光L’の光量を計測することで、反射率の高い物体の位置を特定することができる。
サンプル10においては、特にクリア層14は透明であり、カラー層13のアルミフレーク12の位置に焦点が合致した時に反射光L’の光量が大きくなるから、光源21とレンズ24との位置関係と焦点距離から、入射方向Zにおける位置がわかる。
このようにして、共焦点レーザ顕微鏡20は、反射光L’の強弱からアルミフレーク12の入射方向Zにおける高さデータを表1に示すように算出することができる。
言い換えると、共焦点レーザ顕微鏡20は、サンプル10の深さ方向におけるアルミフレーク12の位置を高さデータとして算出する高さ情報算出手段としての機能を有している。
Figure 0006900702
さて、塗料の見え方が、一般には塗装の広がり方向における測定領域内の光輝材の位置と量(≒測定面積に占める光輝材の密度)とによって異なるということが知られている。
そこで従来の共焦点方式のレーザ顕微鏡は、サンプルのカラー層表面に焦点を合わせたときの反射光量を測定することで、見え方の評価を行うものが知られている。
しかしながら、発明者の検証によれば、光輝材が占める面積が略同一であったとしても、図4に示すようにアルミフレーク12がカラー層13の中程に多く分布しているような場合と、図5に示すようにカラー層13の表面に多く分布する場合とでは見え方が異なる。
これは、カラー層13に入射した光が、カラー層13内を透過する距離に応じて特定の波長が吸収・反射されることで、反射光L’の色合いが変化するためであると考えられる。すなわち、単にアルミフレーク12がサンプル10の入射面に占める面積を求めるだけでは、見え方の評価手法として評価しきれていない部分があった。
そこで、本発明では、以下に述べる方法により、カラー層13内のアルミフレーク12の深さ方向の位置を特定し、数値化することで、塗装の見え方のより定量的な評価を可能とする。
粒子感評価装置100の動作について図6に沿って具体的に説明する。
まず、測定部たる共焦点レーザ顕微鏡20が、サンプル10の所定領域にレーザ光Lを照射して、反射光L’の光量データと、高さデータとを取得する(ステップS101)。このときの『所定領域』たる計測範囲は、250μm×250μm以上であることが望ましい。かかる計測範囲が狭いと、カラー層13内のアルミフレーク12がカラー層13の最表面に1つも露出していない虞があり、後述する基準位置Zがカラー層13の表面と正しく一致しない場合があるためである。
ステップS101において取得された反射光L’の光量データ、高さデータについて、ノイズ除去、平滑化を行う(ステップS102)。具体的には7×7pixelのメディアンフィルタをかける。
位置情報算出部91は、ステップS102において反射光量が閾値以上であって、かつ高さデータが閾値の範囲内である領域を、抽出領域Qとして決定する(ステップS103)。なお、抽出領域Qは、例えば図2に2点鎖線で囲んだように、カラー層13を含むように設定されることが最も望ましい。
このとき、例えば反射光量が閾値以下であることは、その照射点Pにおいて反射するようなアルミフレーク12が検知されていないことを表している。
また、高さデータが閾値の範囲内であることは、カラー層13の成膜領域から著しく外れてはいないことを示している。
かかる操作は、具体的にはカラー層13とクリア層14とが何れも膜厚20μmで設計されたときに、サンプル10表面付近の1μmの所で反射光L’が増大していたとしても、クリア層14に混入された異物と判断して後述する位置分布を抽出する抽出領域から外すことを意味している。なお、ここで言う高さデータの閾値は、成膜条件の範囲でわかる程度の極端な値ではないことを意味しているが、予め指定された範囲内のみの計測を行うために閾値を定めたとしても良い。
すなわち、粒子感評価装置100は、「計測範囲」として定めたXY平面内の各点を、Z方向に掘り下げた3次元の抽出領域内に配置されたアルミフレーク12の相対的な位置関係を把握することができる。
位置情報算出部91は、共焦点レーザ顕微鏡20によって得られた反射光L’の光量データのうち、最も上層にある、言い換えると−Z方向側にあるアルミフレーク12を、基準位置Zとして定める(ステップS104)。
かかる基準位置Zは、抽出領域Q内において測定された複数のアルミフレーク12のうち最も上層にあるアルミフレーク12の位置である。
すでに述べたように、塗装の色味は、カラー層13に入射した光のカラー層13内を通る際の経路においてどれだけ吸収・発散が生じるかによるところが大きい。
しかしながら、通常カラー層13とクリア層14との境界面は、非破壊検査によって知ることが難しい。さらに、カラー層13内においてアルミフレーク12の位置は分散されているために、アルミフレーク12の位置のみからカラー層13を透過する距離を知ることは非常に困難である。
そこで本実施形態では、位置情報算出部91は、かかる基準位置Zを基準となるカラー層13表面として設定する。
なお、実際のアルミフレーク12は非常に小さく、計測範囲として定めたXY平面上の大きさが十分に大きければ、抽出領域Q内において1つ以上、カラー層13とクリア層14との境界面に配置されたアルミフレーク12が存在する。
したがって、かかる基準位置Zを基準に、各アルミフレーク12の位置を評価し、統計的な分布情報たる位置分布を算出することにより、カラー層13内を透過する距離に応じたパラメータを抽出できる。
位置情報算出部91は、高さデータが0の領域を、アルミフレーク12が存在しない領域として除外する(ステップS105)。
すなわち、表1に示したように、高さデータが0の点とは、照射点Pの位置を基材層11まで透過してもアルミフレーク12に当たらなかったことを示している。
位置情報算出部91は、抽出領域内において高さデータが検知された点において、基準位置Zからの深さを算出する(ステップS106)。
共焦点レーザ顕微鏡20は、レーザ光Lの入射位置を、Z方向に対して垂直なXY平面上で移動させながら、ステップS101〜S106の動作を繰り返す(ステップS107)。
かかるステップS101〜S106の動作を、測定したい面積内のすべての点について実行することで、位置情報算出部91は、アルミフレーク12の基準位置Zに対する相対的な位置を三次元的に把握することができる。
位置情報算出部91は、かかる相対的な位置を、検出されたアルミフレーク12の頻度を縦軸、Z方向の深さを横軸にとったヒストグラム化することで、図7(a)に示すようなアルミフレーク12の位置分布を算出する(ステップS108)。
図7(a)、(b)に例として示されたアルミフレーク12のZ方向についての位置分布は、カラー層13の見え方を評価するための評価パラメータである。
例えば図7(a)に示すように、基準位置ZからのZ方向の距離が5μmから10μmの位置にアルミフレーク12が集中して配置されているようなカラー層13aと、図7(b)に示すような8μm付近と22μm付近との2山に分散して配置されているようなカラー層13bとでは、見え方の傾向が異なる。
なお、図7(a)のように基準位置Zの付近にアルミフレーク12が多数分布するような場合には、レーザ光Lの大部分は上層付近にあるアルミフレーク12によって反射されてしまうため、アルミフレーク12の密度が非常に大きい場合と、上層のみに分布している場合の見え方の傾向は近しいものと推測される。
粒子感評価装置100は、かかる位置分布を用いて、サンプル10の光沢の見た目を評価する。
すなわち本実施形態では、位置情報算出部91が反射光L’を用いてアルミフレーク12のうち最も上層にあるものを基準位置Zとして、アルミフレーク12の深さ方向Zの位置分布を算出する。
かかる構成により、アルミフレーク12の占める面積のみならず、深さ方向におけるアルミフレーク12の位置分布を数値化して、見え方を定量的に評価する。
次に、本実施形態における角度配向分布を算出する方法について図8を用いて説明する。
角度算出部92は、図6のステップS101〜ステップS106を用いて取得されたアルミフレーク12の位置を元に、例えば図9に示すように隣接する3点A〜C間における高さデータの変化を用いて、アルミフレーク12の傾斜角度θを算出する(ステップS201)。
具体的には、図9に示した3点が形成する平面に平行なベクトルと、カラー層13の塗装が広がる方向であるXY平面に平行なベクトルと、のなす角を傾斜角度とする。
角度算出部92は、ステップS103で決定した抽出領域における各測定点について、それぞれの角度配向を計算することで、複数のアルミフレーク12について、カラー層13内部でどの程度傾斜して配置されているかの統計データを角度配向分布として算出する(ステップS202)。
すなわち、角度算出部92は、カラー層13内におけるアルミフレーク12の位置分布に基づいて、角度配向分布を算出する角度算出手段としての機能を有している。
なお、角度の算出に用いるために隣接する3点の高さデータを用いたが、かかる構成に限定されるものではなく、離れた3点の高さデータを用いても良い。
ただし、一般には単一のアルミフレーク12上における複数点の高さデータから角度配向を算出することが望ましい。
また、最小二乗法を用いて計算された近似平面の角度を用いて、角度配向としても良い。
ステップS202において算出された角度配向分布についてヒストグラム化した図を図10に示す。
ところで一般に、アルミフレーク12の形状は、板状であることが多い。流体中において、板状の部材を複数配置すると、塗装内で方向が揃いやすい性質があることが知られている。
そのため、図10においては0°に近い状態を取るアルミフレーク12の比率が最も多く、極端に傾斜した角度をとるアルミフレーク12はほぼない。
しかし一方で、このような角度の比率は、塗装の見え方という観点からは比較的大きい影響を与えると考えられる。
例えば、塗装の粒子感、キラキラ感というのは、既に述べた条件の他、ある観察点Aから見たときに感じる明るさと、異なる観察点Bから見たときに感じる明るさの差によっても生じる。
カラー層13内にある大部分のアルミフレーク12の角度傾斜が塗装面に対して平行なときには、図11(a)に示すように、反射光L’の角度が一定になるため、サンプル10は正反射角近傍での反射光量L(以下ハイライトという)が大きくなる。同時に、正反射角から離れた角度における反射光量L(以下シェードという)は小さくなる。すなわち、ハイライトとシェードの差が増大して、観察点による明度の差が大きくなる。
他方、アルミフレーク12の角度傾斜がバラバラで、塗装内で揃っていないような場合には、図11(b)に示すように、反射光L’の反射角もバラバラになりやすく、したがってハイライトとシェードの差は比較的小さくなる。すなわち、観察点Aと観察点Bとでの明度の差も小さくなる。
このように、全体的な見え方の傾向は、アルミフレーク12の角度配向分布によっても大きく異なる。なおここでいう角度配向分布とは、カラー層13内にある複数のアルミフレーク12の、それぞれの傾斜角度がどのような分布をしているかの頻度を示すパラメータである。
そこで、本実施形態では、粒子感評価装置100がアルミフレーク12の深さ方向における位置とともに、角度配向分布についても算出し数値化する。かかる構成により、さらに精度よく塗装の見え方を定量的に評価する。
ところで、カラー層13の層厚が厚い場合には特に、カラー層13の色味によってレーザ光Lの散乱・吸収が生じて、基材層11近傍にあるアルミフレーク12までレーザ光Lが十分に届かない虞がある。
例えば、図12(a)に示すように、カラー層13が青い色材を含むカラーメタリック層のときには、波長658nmの赤色レーザ光では、カラー層13内の吸収により十分な反射光量を得ることが難しい。
しかしながら、カラー層13内における散乱や吸収の度合いは、当然のことながらレーザ光Lの波長とカラー層13の色合いによって顕著に変化する。
そこで本実施形態においては、光源21は、照射するレーザ光Lの波長を変更する波長変更手段としての機能を有している。
かかる構成により、光源21はサンプル10に照射するレーザ光Lについて、カラー層13に吸収あるいは散乱され難い波長を選択することで、カラー層13の基材層11側にあるアルミフレーク12についても、精度よく検知可能となる。
具体的には、光源21は、サンプル10の色合いの情報に基づいて、照射するレーザ光Lの波長を変更する。なお、ここでサンプル10の色合いの情報すなわち色情報は、粒子感評価装置100の使用者が別途入力するとしても良いし、ステップS101〜S106の何れかのタイミングで、画像解析により取得するとしても良い。
あるいは、ステップS106において、予め予想されるカラー層13の層厚とステップS106で検知された高さデータの最大・最小値とを比較することで基材層11まで到達したかどうかを診断する診断ステップを追加しても良い。
光源21がレーザ光Lの波長を658nmの赤色レーザ光から408nmの紫色レーザ光に変更すると、図12(b)に示すように、カラー層13における吸収が抑制されて、基材層11側近くにおける反射光L’も十分な強度が確保される。
具体的には、赤色レーザ光を用いた場合には、図13(a)に示すように、左側の顕微鏡写真に対して右側の反射光L’の計測結果を示す画像では、観測しきれていないアルミフレーク12が多数生じてしまうことがわかる。
一方、図12(b)に示したように紫色レーザ光を用いたときには、図13(b)に示すように、左側の顕微鏡写真に対して右側の反射光L’の計測結果を示す画像の方がより精彩にアルミフレーク12を捉えることができていることがわかる。
また、ここでは可視光領域の波長のレーザについてのみ述べたが、かかる構成に限定されるものではなく、カラー層13の吸収の傾向に合わせて、赤外領域や紫外領域のレーザ光を用いても良い。
このように、本実施形態では、光源21は、カラー層13の色情報に基づいて照射するレーザ光Lの波長を変更する。かかる構成により、カラー層13内部におけるレーザ光Lの吸収・散乱を抑制して、十分な反射光量を確保できる。
すなわち、光源21はサンプル10に照射するレーザ光Lについて、カラー層13に吸収あるいは散乱され難い波長を選択することで、カラー層13の基材層11側にあるアルミフレーク12についても、さらに精度よく検知可能となる。
本実施形態では、粒子感評価装置100は、複数のアルミフレーク12を含むカラー層13のXY方向における所定領域にレーザ光Lを照射して反射光L’を測定する共焦点レーザ顕微鏡20を有している。
また、粒子感評価装置100は、反射光L’を用いて所定領域における複数のアルミフレーク12のうち最も上層にあるものを基準位置Zとして、所定領域における複数のアルミフレーク12の深さ方向Zの位置分布を算出する位置情報算出部91と、を有している。
かかる構成により、カラー層13内のアルミフレーク12の深さ方向の位置を特定し、数値化することで、塗装の見え方の定量的な評価を可能とする。
また本実施形態では、位置情報算出部91は、基準位置Zからの深さ方向Zの位置分布に基づいて所定の抽出領域を設定し、当該抽出領域内における反射光L’を用いて位置分布を算出するとともに、当該抽出領域外における反射光L’を位置分布の算出条件から除外する。
かかる構成により、カラー層13を除く領域にある異物が位置分布の算出から除外されるから、より精度よく塗装の見え方の定量的な評価を可能とする。
また本実施形態では、共焦点レーザ顕微鏡20は、共焦点方式の計測によって複数のアルミフレーク12の基準位置Zからの距離を高さデータとして算出する高さ情報算出手段としての機能を有している。
かかる構成により、アルミフレーク12のカラー層13内部における分布を、基準位置Zからの距離に応じて相対的に評価することが可能となる。
また本実施形態では、位置情報算出部91は、位置分布を、反射光L’の反射光量分布データと、共焦点レーザ顕微鏡20が測定した高さデータと、を用いて算出する。
すなわち、反射光量とZ方向における位置とにより、粒子感評価装置100は、アルミフレーク12のカラー層13内部における分布を、基準位置Zからの距離に応じて相対的に評価する。
かかる構成により、塗装の見え方を定量的に評価する。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、本実施形態では、高さデータを共焦点レーザ顕微鏡を用いて取得するとしたが、その他、塗装の深さ方向において三次元計測可能な手段であれば良く、かかる構成に限定されるものではない。
また、本実施形態では、照射する光の入射方向を塗装面と直交する上下方向すなわちZ方向として説明したが、斜入射による計測方法であっても良い。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
10…サンプル
11…基材層
12…光輝材(アルミフレーク)
13…塗装層(カラー層)
14…クリア層
20…測定部(共焦点レーザ顕微鏡)
21…波長変更手段(光源)
22…ハーフミラー
23…検出器
24…レンズ(集光光学系)
91…位置情報算出部(位置情報算出手段)
92…角度算出部(角度算出手段)
100…粒子感評価装置(計測装置)
…基準位置
特開2008−246347号公報 特許第5257170号公報

Claims (9)

  1. 複数の光輝材を含む塗装層に可視光領域の波長の光を照射して反射光を測定する測定部と、
    前記測定部によって測定された前記反射光を用いて前記複数の光輝材のうち最も上層にあるものを基準位置として、前記複数の光輝材の前記塗装層の深さ方向の位置分布を算出する位置情報算出部と、
    を有する計測装置。
  2. 請求項1に記載の計測装置において、
    前記塗装層内における前記光輝材の前記位置分布に基づいて、前記光輝材の角度配向分布を算出する角度算出部を有することを特徴とする計測装置。
  3. 請求項1または2に記載の計測装置において、
    前記光の波長を変えるための波長変更手段を有することを特徴とする計測装置。
  4. 請求項3に記載の計測装置において、
    前記波長変更手段は、前記塗装層の色情報を元に前記波長を変更することを特徴とする計測装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載の計測装置において、
    前記位置情報算出部は、前記基準位置からの前記深さ方向の位置分布に基づいて所定の範囲を設定し、当該範囲内における前記反射光を用いて前記位置分布を算出するとともに、当該範囲外における前記反射光を前記位置分布の算出条件から除外することを特徴とする計測装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載の計測装置において、
    前記測定部は、共焦点方式の計測によって前記複数の光輝材の前記基準位置からの距離を高さデータとして算出する高さ情報算出手段を有することを特徴とする計測装置。
  7. 請求項6に記載の計測装置において、
    前記位置情報算出部は、前記位置分布を、前記反射光の反射光量分布データと、前記高さデータとを用いて算出することを特徴とする計測装置。
  8. 複数の光輝材を含む塗装層に光を照射して反射光を測定する測定手段と、
    前記測定手段によって測定された前記反射光を用いて前記光輝材のうち最も上層にあると検出された当該光輝材の位置を基準として、前記光輝材の前記光の入射方向に沿った深さ方向の位置分布を算出する位置情報算出手段と、
    を用いる計測方法。
  9. 請求項8に記載の計測方法において、
    前記位置情報算出手段は、前記光輝材の前記基準位置からの距離と、当該光輝材の前記反射光の反射光量とを用いて前記位置分布を算出することを特徴とする計測方法。
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