JP6900689B2 - 電子機器及び加速度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器及び加速度検出装置に関する。
例えば特許文献1には、装置本体が不適切な姿勢で設置された状態にあるとき、ユーザに直接的な警告を行うことなく正しい設置状態に直すきっかけを与える仕組みが開示されている。この仕組みでは、傾斜角比較手段が、傾斜角検出センサの検出した傾斜角を、自装置が正常に機能するための許容限度を示す特定傾斜角と比較する。機能制限手段が傾斜角比較手段の比較結果により装置本体の傾斜角が前記した特定傾斜角を超えていると判別したとき、装置本体内に備えられた予め定めた特定の機能の実行を制限することでユーザに正しい設置状態を促す。
特開2011−248725号公報
例えば電子機器を工場から利用者のもとへ搬送する間に電子機器に衝撃や大きな振動等が加わると、電子機器内部のコネクタが抜けたりするなどの不具合・故障が生じる場合がある。搬送後に設置した電子機器を起動した場合に、そのような不具合が生じていると、正しく起動できなかったり、設置直後は正しく起動できたとしてもその後しばらくして(例えば搬送時の衝撃等で抜けかかっていたコネクタが完全に抜けてしまい)正しく起動できなくなったりすることがある。以上搬送時の問題を具体例としてあげたが、利用者のもとにある電子機器が非稼働(電源オフ)状態にあるときに衝撃等が加わった場合にも、同様の問題が生じることがある。
利用者のもとに設置して稼働中(電源オン状態)の電子機器の向きを検知し、その向きが間違った向きである場合にエラー処理を行うという仕組みでは、設置前の搬送中に電子機器に加わった衝撃等による不具合やその兆候をその電子機器のユーザや保守担当者に知らせることはできない。
本発明は、非稼働時の電子機器に不具合の原因となる衝撃が加わったかどうかをその電子機器の利用者や保守者等に知らせる仕組みを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、電子機器であって、機器筐体と、本体電源と、バッテリと、前記機器筐体に対して相対的に固定され、前記本体電源又は前記バッテリから供給される電力により動作する加速度センサと、前記加速度センサが前記バッテリから給電されてい場合において、前記加速度センサが検出した加速度が閾値を超えた場合にその旨を記録する記録手段と、前記加速度センサが前記本体電源から給電されている場合において、前記加速度センサが出力する信号が、前記電子機器の状態が所定の状態であることを示す条件を満たした場合に、アラームを発するアラーム手段と、を含む電子機器である。
請求項2に係る発明は、前記電子機器が起動した際に、前記記録手段が記録した情報を調べ、その情報に前記加速度が前記閾値を超えた旨が記録されている場合は通知を行う通知手段、を更に備える請求項1に記載の電子機器である。
請求項3に係る発明は、電子機器であって、機器筐体と、本体電源と、バッテリと、前記機器筐体に対して相対的に固定され、前記本体電源又は前記バッテリから供給される電力により動作する加速度センサと、前記加速度センサが前記バッテリから給電されてい場合において、前記加速度センサが検出した加速度を記録する記録手段と、前記加速度センサが前記本体電源から給電されている場合において、前記加速度センサが出力する信号が、前記電子機器の状態が所定の状態であることを示す条件を満たした場合に、アラームを発するアラーム手段と、を含む電子機器である。
請求項4に係る発明は、前記電子機器が起動した際に、前記記録手段が記録した加速度の情報を調べ、それら加速度の中に閾値を超えたものがあれば通知を行う通知手段、を更に備える請求項3に記載の電子機器である。
請求項5に係る発明は、前記所定の状態とは、前記電子機器の向きが間違った向きであることである請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器である。
請求項6に係る発明は、前記電子機器が備える電子部品の診断を行う手段と、前記電子部品についての前記診断の結果と、前記記録手段が記録した情報とに基づき、前記電子部品についての診断結果情報を生成する手段と、を更に備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子機器である。
請求項7に係る発明は、バッテリと、加速度センサと、不揮発性記憶装置と、電子機器の本体電源から給電されず前記バッテリから給電されている場合において、前記加速度センサの出力信号が示す加速度が閾値を超えた場合にその旨を記録する記録手段と、前記本体電源から給電されている場合において、前記加速度センサが出力する信号が、前記電子機器の状態が所定の状態であることを示す条件を満たした場合に、アラームを発するアラーム手段と、を含む加速度検出装置である。
請求項8に係る発明は、前記電子機器の前記本体電源からの給電があるか否かを判別する判別手段と、前記本体電源から給電がないと前記判別手段が判別した場合には前記記録手段を動作させ、前記本体電源から給電があると前記判別手段が判別した場合には前記アラーム手段を動作させる制御を行う制御手段と、を更に備え、前記所定の状態とは、前記電子機器の向きが間違った向きであることである請求項7に記載の加速度検出装置である。
参考例の構成は、前記電子機器の本体電源からの給電があるか否かを判別する判別手段と、前記加速度センサが検出した加速度を前記電子機器の制御部に出力する加速度出力手段と、前記本体電源から給電がないと前記判別手段が判別した場合には前記記録手段を動作させ、前記本体電源から給電があると前記判別手段が判別した場合には前記加速度出力手段を動作させる制御を行う制御手段と、を更に備える請求項7に記載の加速度検出装置である。
請求項1、3又は7に係る発明によれば、非稼働時の電子機器に不具合の原因となる衝撃が加わったかどうかをその電子機器の利用者や保守者等に知らせるために記録することができる。
請求項2又は4に係る発明によれば、非稼働時の電子機器に不具合の原因となる衝撃が加わったかどうかをその電子機器の利用者や保守者等に知らせることができる。
請求項5又は8に係る発明によれば、更に、稼働中の電子機器が間違った向きに設置されている場合にその旨を利用者等に知らせることができる。
請求項6に係る発明によれば、電子機器内の電子部品について、非稼働時の衝撃の有無を反映した診断結果情報を提供することができる。
実施形態の電子機器の構成の例を示す図である。 加速度検出モジュールの構成の例を示す図である。 加速度検出モジュールの制御部が実行する処理の例を示す図である。 記録回路が実行する処理の例を示す図である。 電子機器本体の診断部が実行する処理の例を示す図である。
図1を参照して、本実施形態の電子機器の構成の例を説明する。図1には、電子機器のうち本実施形態の特徴に関連する部分を中心に示し、関連がない部分は図示を省略する。
本実施形態の対象である電子機器は、何らかの処理を電子的に実行する機器である。電子機器が実行する処理は特に限定されない。電子機器の具体例としては、例えば、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ、複写機、デジタル複合機(プリンタ、スキャナ、複写機等の機能を兼ね備えた装置)、プリンタ(特に大型機)を制御するプリンタコントローラ等がある。
電子機器は、制御部10、デバイス20、本体電源30、及び加速度検出モジュール40を備える。これらのうち制御部10、デバイス20及び本体電源30は、電子機器の筐体1内に設けられる。
制御部10は、電子機器の動作を制御する機能モジュールであり、例えば電子機器が備える不揮発性メモリに保持された制御プログラムを電子機器のCPU(中央演算装置)が実行することにより実現される。制御部10は、診断部12を含む。診断部12は、電子機器が起動する際に、後述するデバイス20を含む電子機器の各部が検知できるか、あるいは正常に動作可能かどうかを診断する。
デバイス20は、電子機器がユーザに提供する各種機能のための処理を担うハードウエアデバイス(電子部品)を総称したものである。実際の装置には、デバイス20として、複数のハードウエアデバイスが含まれる。デバイス20の例としては、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、RAID(Redundant Arrays of Independent Disks)コントローラ、画像処理ボード等を挙げることができる。これらハードウエアデバイスは、電子機器の筐体1に固定された主基板(マザーボード)上の拡張スロットやコネクタに対して接続され、主基板上のCPUが制御プログラムを実行することにより具現化された制御部10により制御される。
本体電源30は、電子機器の本体(主基板やそれに装着されたデバイス20を含む)に対して電力を供給する電源回路である。本体電源30は、商用電源から供給される交流電力を所定電圧の直流電力に変換し、この直流電力を本体内部の各部に供給する。
加速度検出モジュール40は、電子機器に対して加わった加速度を検出するモジュールである。加速度検出モジュール40は、一つの例では、電子機器の主基板上の拡張コネクタ等に装着され、主基板に対して固定される拡張ボードとして構成される。この例では、加速度検出モジュール40は、主基板を介して筐体1に対して相対的に固定されている。したがって、加速度検出モジュール40内の加速度センサ402(後述)が検出する加速度は、筐体1を含む電子機器の本体に加わった加速度と実質的に等しい。加速度検出モジュール40も、本体電源30から電力供給を受けることが可能である。
図2に、加速度検出モジュール40の構成の一例を示す。この例の加速度検出モジュール40が備える加速度センサ402は、例えば3軸の加速度を検出可能なセンサである。ただしこれは一例であり、加速度センサ402は、2軸あるいは1軸の加速度を検出可能なセンサであってもよい。
また加速度検出モジュール40は、バッテリ404を備える。このバッテリ404は一次電池であってもよいし、二次電池であってもよい。加速度検出モジュール40は、この内蔵型のバッテリ404と、本体電源30の両方から電力供給を受けることができる。
バッテリ404及び本体電源30からの給電ラインは、電源判別回路406を介して加速度検出モジュール40の基板の配線に接続される。電源判別回路406は、本体電源30から給電(電力供給)されているか否かを判別する回路である。この判別結果を示す信号は、制御部410に供給される。また電源判別回路406(又は制御部410)は、本体電源30から給電されていると判別した場合に、バッテリ404からの給電を停止するようにしてもよい。
制御部410は、加速度検出モジュール40の全体的な動作を制御する。制御部410は、ハードウエア回路のみから構成されていてもよいし、プロセッサとこれが実行する制御プログラムの組み合わせとして構成されていてもよい。
記録回路412は、加速度センサ402が検出した加速度、又はこの検出加速度に基づく判定結果を不揮発性記憶装置414に記録する回路である。不揮発性記憶装置414は、フラッシュメモリ等のように、電力供給がなくても記憶内容を保持できる記憶装置である。記録回路412は、電子機器を工場から利用者のもとへの搬送する時のように、電子機器が非稼働状態(すなわち商用電源等の外部電源に接続されていない状態)にあるときに動作する。
一つの例では、記録回路412は、所定の(すなわち予め定められた)時間間隔ごとに加速度センサ402が検出した加速度の情報(信号)を受け取り、この加速度を閾値と比較する。この閾値は、電子機器に不具合(例えばコネクタ等の抜けやこれにつながる緩み、ワイヤーハーネスの他パーツへの干渉)を生じさせる可能性がある衝撃を判別するために、実験等により定めた値である。加速度がこの閾値を超えると、そのような不具合をもたらす可能性がある衝撃が発生したと判定する。例えば、3軸の加速度を検出する加速度センサ402を用いる場合、少なくとも1つの軸方向の加速度が閾値を超えた場合に衝撃発生と判定してもよいし、3つの軸方向の加速度を組み合わせた加速度ベクトルの大きさが閾値を超えた場合に衝撃発生と判定してもよい。
記録回路412は、加速度センサ402が検出した加速度がその閾値を超えた場合に、記録回路412は、その旨(すなわち不具合の原因となり得る衝撃が発生したこと)を示す情報を不揮発性記憶装置414に書き込む。なお、このとき書き込む情報は、衝撃が発生したことを示す単純なフラグであってもよいし、衝撃発生のフラグとその発生の日時の組み合わせであってもよい。
また別の例として、記録回路412は、加速度センサ402が定期的に検出する加速度の値を検出時刻と対応付けて不揮発性記憶装置414に記録するものであってもよい。この場合、不揮発性記憶装置414には、検出時刻毎の加速度のリストである加速度ログデータが形成される。この例では、衝撃が発生したかどうかの判定は、電子機器が外部電源に接続されているときに、電子機器本体の制御部10の診断部12が不揮発性記憶装置414内の加速度ログデータを用いて実行する。あるいは、電子機器の保守者が用いる保守点検用の端末装置を電子機器に接続し、その端末装置が不揮発性記憶装置414内の加速度ログデータを検査し、衝撃発生の有無を判定してもよい。
読み出し回路416は、不揮発性記憶装置414に記憶されたデータを読み出す回路である。読み出し回路416は、電子機器本体の制御部10からの指示に基づき不揮発性記憶装置414内のデータを読み出し、制御部10に供給する。このデータは、制御部10(例えば診断部12)により利用されるか、又は保守点検用の端末装置に利用される。
アラーム回路418は、電子機器が外部電源に接続され稼働状態にあるときに動作し、加速度センサ402から供給される加速度情報に基づいて電子機器の設置状態が適切であるか否かを判定し、不適切な状態になった場合に電子機器本体の制御部10にアラーム信号を出力する。この判定処理では、例えば、加速度センサ402が検出した加速度から、電子機器が正常な設置の向きとは異なる向き(例えば縦置きで設置すべき電子機器が横倒しになって設置された状態)になったかどうかを判定する。
例えば、加速度検出モジュール40の加速度センサ402のz軸方向が鉛直方向に一致する向きが電子機器の正常な設置の向きである場合を例にとる。この場合、加速度センサ402が検出した3軸の加速度のうちz軸方向の加速度が重力加速度とほぼ等しい値であり、x及びy軸の加速度が0に近い値であれば、電子機器の設置の向きは正常である。これに対し、x軸又はy軸方向の加速度が0より大きい所定の閾値を超えた場合(又はz軸方向の加速度が重力加速度より小さいある閾値以下となった場合)は、電子機器の向きが正常な設置の向きからずれた向きになっている。したがって、アラーム回路418は、各軸方向の加速度を閾値と比較することで、電子機器が不正な向きになったことを検知することができる。
なお、記録回路412、読み出し回路416、アラーム回路418については、電子回路として実装する代わりに、加速度検出モジュール40のプロセッサが実行するプログラムとして実装してもよい。
次に、図3を参照して、加速度検出モジュール40の制御部410が実行する制御処理の例を説明する。
この例では、制御部410は、電源判別回路406からの判別結果信号が、本体電源30から電力供給がなされている旨を示すものであるか否かを判定する(S10)。本体電源30から電力が供給されていない場合(判定結果がNo)、加速度検出モジュール40はバッテリ404からの電力で動作する(すなわちバッテリ駆動による動作)。この場合、制御部410は、記録回路412を有効化し(すなわち動作させ)、アラーム回路418を無効化する(すなわち動作を停止させる)(S12)。有効化されている記録回路412は、加速度センサ402から定期的に加速度の情報を受け取り、その加速度の情報、又はその加速度に基づいて衝撃発生の判定結果の情報を不揮発性記憶装置414に書き込む。
S10で、本体電源30から電力供給がなされていると判定した場合、制御部10は、アラーム回路418を有効化し、記録回路412を無効化する(S14)。有効化されたアラーム回路418は、加速度センサ402から定期的に供給される加速度が、電子機器の設置状態が不適切な状態であることを示す条件(例えば上述した電子機器が横倒しになった場合に各軸方向の加速度が満たす条件)を満たしたかどうかを判定し、満たした場合はアラーム信号を電子機器本体の制御部10に出力する。制御部10は、アラーム信号を受け取ると、所定のアラーム処理を実行する。アラーム処理は、例えばアラーム音を出力するものであってもよいし、電子機器を正しい向きに設置し直すよう促すメッセージ等を電子機器の画面に表示したり、予め設定された電子機器の管理者の電子メールアドレスに送信したりする処理であってもよい。また、S14において、更に、バッテリ404からの給電を停止してもよい。
また制御部410は、不揮発性記憶装置414に記憶されたデータを電子機器本体の制御部10に出力する処理を行う(S16)。この処理は、例えば、電子機器本体の制御部10からの読み出し指示に応じて行えばよい。S16では、今回本体電源30から電力供給が開始される前のバッテリ駆動中に不揮発性記憶装置414に記録されたデータが制御部10に出力される。
次に、図4を参照して、バッテリ駆動中に記録回路412が実行する処理の例を説明する。図4の手順では、記録回路412は、加速度センサ402から新たな検出信号(加速度の情報)を取得する(S20)と、その加速度が閾値を超えているか否かを判定する(S22)。加速度が閾値を超えていると判定した場合は、記録回路412は、電子機器に衝撃が加わったことを示すログデータ(例えばそのときの日時情報を含む)を不揮発性記憶装置414に記録する(S24)。S22で加速度が閾値以下であると判定した場合は、記録回路412はS24をスキップしてS20に戻り、次の検出タイミングで加速度センサ402が検出した加速度の情報を取得する。
図4の例では、記録回路412が衝撃発生の判定を行ったが、前述の通り記録回路412は、単に加速度センサ402から取得した加速度の情報を検出時刻と共に不揮発性記憶装置414に記録するものであってもよい。
次に、図5を参照して、電子機器本体の診断部12が電子機器の起動時に実行する処理の例を説明する。
電子機器が電源オンにより起動する際、診断部12は、所定の起動時検査(例えばコンピュータのBIOSが実行するPower On Self Testのような検査)を実行し、この検査の際に加速度検出モジュール40から不揮発性記憶装置414内に記録されたデータを読み出す(S30)。そして、読み出したデータが、衝撃が発生したことを示しているか否かを判定し(S32)、この判定結果がYesの場合には、非稼働時に内部のコネクタ等の不具合を誘発する恐れのある衝撃が発生した履歴があることを示す通知を発する(S34)。この通知は、音声出力や電子機器の画面に対する表示により行えばよい。
S32で、不揮発性記憶装置414から取得したデータが衝撃が発生しなかったことを示している場合(判定結果がNo)には、診断部12は、起動時検査でエラーが検知された項目の中に、衝撃関連の項目があるかどうかを判定する(S36)。診断部12は、衝撃関連の項目のリストを有しており、S36では、起動時検査でエラーが検知された項目の中にそのリスト中の項目があるかどうかを判定するのである。
衝撃関連の項目とは、起動時検査の対象項目のうち電子機器への衝撃によりエラーが生じる可能性があることが分かっている項目である。例えばある拡張ボードを主基板に接続するコネクタが衝撃により抜ける可能性が無視できない程度あることが分かっている場合に、起動時検査でその拡張ボードが検知できたかどうかを示す項目は、衝撃関連の項目である。そして、起動時検査でその拡張ボードが検知できなかった場合、その項目はエラーとなる。
ただし、衝撃関連の項目であっても、衝撃以外の原因からエラーとなる場合がある。図5の処理では、衝撃関連の項目にエラーがあった場合において、衝撃発生の履歴がない場合に、その旨を利用者あるいは保守者に知らせる(S38)。この通知を受けた者(例えば利用者や保守者)は、その通知から、その項目のエラーが衝撃以外の原因で生じている可能性が高いことを認識でき、コネクタの緩み等といった衝撃に起因するエラー要因以外の要因を優先的を探すことが可能になる。このように、S36及びS38では、非稼働時に加速度検出モジュール40が記録した加速度関連の情報(例えば衝撃発生の履歴)と、起動時検査の結果との組み合わせに基づいた通知を行っている。
また図5の手順では、S36の判定結果がNoの場合、すなわち、起動時検査でエラーが検知されなかった場合や、エラーが検知されてもそのエラーが衝撃関連の項目についてのものではない場合は、S38はスキップされる。この場合、診断部12は、単に、起動時検査でエラーが生じた項目の情報を提示する。
以上、診断部12の処理の例を説明したが、これはあくまで一例に過ぎず、様々な変形が可能である。例えば、診断部12は、S32で衝撃が無かったと判定した場合、他の起動時検査の結果と組み合わせずに、単に衝撃の履歴がない旨を利用者等に提示してもよい。また、診断部12は、S32で衝撃があったと判定した場合にS36と同様の判定を行い、衝撃関連項目にエラーがある場合には、衝撃があった旨を示す情報と共に、エラーのあった衝撃関連項目を強調して提示してもよい。これも、加速度検出モジュール40が記録した加速度関連の情報と起動時検査の結果とを組み合わせた情報提示の一例である。
以上に例示した電子機器内の加速度検出モジュール40の利用シーンの一例を以下に示す。
加速度検出モジュール40は、電子機器が工場から出荷された後、利用者のもとに搬送されて設置され、起動されるまでの間、バッテリ404の電力により加速度を定期的に測定し、測定した加速度又はそれに由来する情報を不揮発性記憶装置414に記録する。そして、電子機器が利用者のもとに設置されて電源が投入されると、制御部10が図5の処理を実行し、加速度検出モジュール40が搬送中に記録した加速度関連の情報に基づいて、搬送中の衝撃の有無についての情報を提示する。電子機器の設置に立ち会っていた保守者(例えば電子機器の保守サービスを提供する業者)は、提示された衝撃に関する情報を参考に、その電子機器の不具合(もしあれば)の解決を行う。
電子機器の設置が完了した後(初期不良があればそれが解決された後)、電子機器が正式の運用状態となった後、電子機器の電源がオンされている間は、電子機器の制御部10は、加速度検出モジュール40のアラーム回路418からの信号を監視している。アラーム回路418からアラーム信号が到来すると、制御部10は、電子機器を正しい向きに設置し直すよう促す通知を利用者等に向けて発する。
また、電子機器の設置が完了し正式の運用状態となった後、その電子機器の電源がオフされている間(これは電子機器が非稼働状態である場合の一例)は、加速度検出モジュール40がバッテリ404からの給電により動作し、検出した加速度に基づく情報を不揮発性記憶装置414に記録する。このとき記録された情報は、次に電子機器の電源がオンされたときに、設置完了後の最初の電源投入時と同様、制御部10によりチェックされる。もし電子機器の電源がオフになっている間に、倒されるなどして電子機器に衝撃が加えられた場合には、制御部10は加速度検出モジュール40の記録からそれを検知し、利用者等にその情報を提示する。これにより、利用者等は、電子機器を設置したときと同様、その電子機器の不具合の原因究明の一助となる判断材料を得る。
以上、一つの実施形態を説明したが、この実施形態はあくまで例示的なものにすぎず、本発明の範囲内で様々な変形があり得る。
例えば、図5の例では、電子機器本体の制御部10が加速度検出モジュール40から読み出した加速度関連の情報に基づいて利用者・保守者等に情報提示を行ったが、この代わりに、電子機器に接続された保守用端末が加速度検出モジュール40から加速度関連の情報を読み出し、その情報を保守者に提示してもよい。
また、上記実施形態では、電子機器が正常に設置された後も、電源がオフされている間は加速度検出モジュール40がバッテリ駆動で動作し、加速度の検出及びこれに基づく情報の記録を行ったが、これは一例に過ぎない。この代わりに、電子機器が正常に設置された後(すなわち最初の起動時検査が終わった後)は、加速度検出モジュール40はバッテリ駆動を行わず、電子機器が稼働状態にある間のみ本体電源30からの電力供給により動作してもよい。
また、上記実施形態では、加速度検出モジュール40は、本体電源30から電力供給を受けている間、アラーム回路418が加速度センサ402の検出結果に基づいて電子機器の向きが正しいか否かを判定したが、これも一例に過ぎない。この代わりに、加速度検出モジュール40は、アラーム回路418を持たず、本体電源30から電力供給を受けている間は単に加速度センサ402が検出した加速度の情報を電子機器本体の制御部10に供給してもよい。この例では、制御部10が上記実施形態のアラーム回路418と同様の判定を行えばよい。
また、上記実施形態では、加速度検出モジュール40は、拡張ボードとして実装され電子機器の主基板に装着されたが、これも一例に過ぎない。この代わりに、加速度検出モジュール40は、電子機器が備える入出力ポート(例えばUSBポート)に装着可能な装置として実装されてもよい。この場合、加速度検出モジュール40は、例えば電子機器の搬送時には筐体1の外面に固定され、電子機器の設置完了後、例えば設置作業を行っている保守者により電子機器の入出力ポートに装着される。電子機器の制御部10は、この入出力ポート経由で加速度検出モジュール40に記憶された加速度関連の情報を読み出し、搬送時等における衝撃の有無を判定する。また、加速度検出モジュール40は、入出力ポート経由で本体電源30から電力供給を受け、アラーム回路418による処理を実行する。
1 筐体、10 制御部、12 診断部、20 デバイス、30 本体電源、40 加速度検出モジュール、402 加速度センサ、404 バッテリ、406 電源判別回路、410 制御部、412 記録回路、414 不揮発性記憶装置、416 読み出し回路、418 アラーム回路。

Claims (8)

  1. 電子機器であって、
    機器筐体と、
    本体電源と、
    バッテリと、
    前記機器筐体に対して相対的に固定され、前記本体電源又は前記バッテリから供給される電力により動作する加速度センサと、
    前記加速度センサが前記バッテリから給電されてい場合において、前記加速度センサが検出した加速度が閾値を超えた場合にその旨を記録する記録手段と、
    前記加速度センサが前記本体電源から給電されている場合において、前記加速度センサが出力する信号が、前記電子機器の状態が所定の状態であることを示す条件を満たした場合に、アラームを発するアラーム手段と、
    を含む電子機器。
  2. 前記電子機器が起動した際に、前記記録手段が記録した情報を調べ、その情報に前記加速度が前記閾値を超えた旨が記録されている場合は通知を行う通知手段、を更に備える請求項1に記載の電子機器。
  3. 電子機器であって、
    機器筐体と、
    本体電源と、
    バッテリと、
    前記機器筐体に対して相対的に固定され、前記本体電源又は前記バッテリから供給される電力により動作する加速度センサと、
    前記加速度センサが前記バッテリから給電されてい場合において、前記加速度センサが検出した加速度を記録する記録手段と、
    前記加速度センサが前記本体電源から給電されている場合において、前記加速度センサが出力する信号が、前記電子機器の状態が所定の状態であることを示す条件を満たした場合に、アラームを発するアラーム手段と、
    を含む電子機器。
  4. 前記電子機器が起動した際に、前記記録手段が記録した加速度の情報を調べ、それら加速度の中に閾値を超えたものがあれば通知を行う通知手段、を更に備える請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記所定の状態とは、前記電子機器の向きが間違った向きであることである請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記電子機器が備える電子部品の診断を行う手段と、
    前記電子部品についての前記診断の結果と、前記記録手段が記録した情報とに基づき、前記電子部品についての診断結果情報を生成する手段と、
    を更に備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. バッテリと、
    加速度センサと、
    不揮発性記憶装置と、
    電子機器の本体電源から給電されず前記バッテリから給電されている場合において、前記加速度センサの出力信号が示す加速度が閾値を超えた場合にその旨を記録する記録手段と、
    前記本体電源から給電されている場合において、前記加速度センサが出力する信号が、前記電子機器の状態が所定の状態であることを示す条件を満たした場合に、アラームを発するアラーム手段と、
    を含む加速度検出装置。
  8. 前記電子機器の前記本体電源からの給電があるか否かを判別する判別手段と、
    前記本体電源から給電がないと前記判別手段が判別した場合には前記記録手段を動作させ、前記本体電源から給電があると前記判別手段が判別した場合には前記アラーム手段を動作させる制御を行う制御手段と、
    を更に備え、
    前記所定の状態とは、前記電子機器の向きが間違った向きであることである請求項7に記載の加速度検出装置。
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